【ナナシス】ハル「欲しいもの、ですか」 (27)
ムスビ「うーん」
支配人「どうしたの?」
ムスビ「今日はハルの誕生日じゃないですか」
支配人「みんなでパーティをやるんだったね」
ムスビ「実はハルへの誕生日プレゼントがまだ決められないんですよね」
支配人「ああ、なるほど。それで悩んでたのか」
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ナナシスssです
ハルの誕生日用ですが盛大に遅刻・・・
ムスビ「ハルはどういうものが好きなんでしょうか…?」
支配人「じゃあさりげなく聞いてみてあげようか?」
ムスビ「支配人が?」
支配人「実は僕もまだだったから丁度いいよ」
ムスビ「うーん…支配人に話題を誘導するスキルがあるようには…」
支配人「信頼ないなあ…あ、噂をすれば」
支配人「おーい、ハル。ちょっといいかな」
ハル「あ、支配人さんにムスビちゃん。何か用ですか?」
ムスビ「さりげなく、ですよ」ヒソヒソ
支配人「ええと…さりげなく…うーん…」
支配人「きょ、今日はいい天気だね」
ハル「? そうですね」
ムスビ「不自然すぎですよ!!」
ムスビ「支配人に任せた私がバカでした」
支配人「ひどいなぁ」
ハル「さっきからなんの話ですか?」
ムスビ「もう直接言った方が早いですね…そもそも隠すようなことでもないし」
支配人「そうだね。ハル、誕生日に何か欲しいものはあるかい?」
ハル「欲しいもの、ですか…」
ムスビ「あんまり高いものは無理だけど、どうせならハルの欲しいものをプレゼントしたいなって」
ハル「私が欲しい…もの」
支配人「まあ、今すぐ決めなくてもい…」
ハル「個性」
ハル「ですかね」
支配人「い…えっ?」
ムスビ「へ?」
ハル「個性がほしいですね」
支配人「ええと、ハル…個性ってどういうこと?」
ハル「ナナシスのみんなって個性が強い子ばっかりじゃないですか」
ハル「最近気づいたんですよ」
ハル「私ってキャラ薄くないかなーって」
支配人「そんなことないと思う…けど」
ハル「そうですかね…」
ムスビ「そうよ。ハルも随分変なこと気にするのね」
ハル「ムスビちゃんはいっぱいキャラがあって羨ましいよ」
ムスビ「私のキャラ?」
ハル「うん、ぼっち淫乱ロリコン人妻焼きそば説明生徒会長」
ムスビ「」
支配人「」
ムスビ「な…なによそれ…ぼっちなんたら生徒会長って…」
ハル「ぼっち淫乱ロリコン人妻焼きそば説明生徒会長だよ」
支配人「でも確かにどれもあってるな…うまくまとめたもんだ」
ムスビ「支配人、セクハラで訴えますよ」
支配人「ご、ごめん」
ムスビ「というかどこでそんなこといわれてるの!?」
ハル「2○ゃんねる」
ムスビ「」
ムスビ「なんでそんな噂が…まさか支配人」
支配人「いや、ちがうよ!?」
ハル「たぶんムスビちゃんの学校の子がいつもムービーを撮ってネットに流してるからじゃないかな」
ムスビ「あいつらかぁぁぁ」
ハル「ぼっち淫乱ロリコン人妻焼きそば説明生徒会長…こんなにたくさんキャラがあるなんて羨ましいよ…」
ムスビ「恥ずかしいから繰り返さないでよ…」
ハル「私なんて無個性やら個性がないのが個性だとか…」
ムスビ「それもなかなか酷い言われようね」
ハル「ムスビちゃんキャラありすぎだから少し分けて貰えないかな?」
ムスビ「できることなら押し付けたいわよ」
支配人「掃除が好きなのは個性じゃないの?」
ハル「うーん、まあそうなんですけど」
ハル「あんまりアイドルって感じじゃないですし…」
ムスビ「それを言ったら私のもほとんどアイドル関係無いじゃない…」
ハル「それもそうだね」
ハル「やっぱりムスビちゃんのキャラはどれも恥ずかしいから私には無理かなー」
ムスビ「もしかして喧嘩売られてるのかしら」
ハル「感心してるんだよ」
ムスビ「全然そんな風に見えないんだけど…」
ハル「それに比べて私は掃除しかできない…」
ハル「いっそアイドルを辞めてナナスタの清掃係に…」
支配人「ハル!?」
ハル「支配人さんは…、私のいいところは掃除だって…だけど…」
ハル「掃除なんて誰でもできるもん!」
ハル「何にもない…私には何も…」
支配人「それ別のアニメになってるから!?」
ハル「昨日モモカちゃんと一緒に見たんですよね〜」
ハル「結構面白かったです!感動しちゃいました」
ムスビ(今日のハルすごいめんどくさい…)
ハル「いっそ無個性キャラで行こうとしたんですけどこんな風に被るんですよ」
支配人「う、うん…」
ハル「立ち位置もボケとツッコミどっちで入ればいいかいつも考えて、結局中途半端になっちゃうですよね」
支配人「そんなことも考えてたのか…」
ハル「私、他のみんなみたいに目立ててないのかな。とか」
ハル「もしかしたら足を引っ張ってるんじゃないかな。とか思っちゃったんですよね…えへへ」
ムスビ「…」
ムスビ「別に、ハルは今のままでいいと思うけど」
ハル「えっ?」
支配人「うん、そうだね」
支配人「…確かにハルは他の子達に比べて分かりやすくこれってものはないかもしれないけど」
支配人「ハルにはハルのいいところがいっぱいあると思うよ」
ムスビ「支配人のいうとおりよ」
ムスビ「レッスンでもハルがいつも皆を盛り立ててくれてる」
ムスビ「ハルはムードメーカーだし、私たちには無くてはならない存在だと思う」
ムスビ「それにわ、私も、ハルと一緒にいると楽しいし」
ハル「ムスビちゃん…」
支配人「うん。僕もハルのいつも元気なところ、好きだよ」
支配人「たまに天然なところも、可愛いと思うし」
ハル「そっ…そうですか?」///
ムスビ「うわ…よくそんなセリフ言えますね」
支配人「ちょっと恥ずかしいけどね…けど、きっとファンの人たちもそう思ってるよ」
支配人「みんな、そのままのハルが好きなんだよ」
ムスビ「そう、変なキャラ付けなんか必要ないわよ。ハルはハルなんだから」
ハル「私は私…」
ハル「そう…ですよね」
ハル「うん…なんだか、スッキリしました!」
ハル「これからも私らしく、頑張りますね」
ハル「よし!燃えてきました!メラメラって感じです!」
ムスビ「でも、悩みがあったらまた言ってくれていいんだからね?私たちはナナスタの仲間なんだから」
支配人「それじゃ、改めて」
支配人・ムスビ「誕生日おめでとう、ハル」
ハル「ありがとうございます!」
おわり
ss初挑戦なんで駄文ですみません
見てくれた人ありがとうございます
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