【 逆転ムービー 】

ココア「トンネルを抜ければそこは…！」


シャロ「雪国、ではないわね撮影所よ[はまくら撮影所]」


ココア「山が丸々撮影の施設なんだ！凄いなぁ」ﾊﾟﾝﾌﾊﾟﾗﾊﾟﾗ


シャロ「こらこら、観光目的に来たんじゃないでしょ？」

現在、ココア、シャロの二人は木組みの町を離れ、電車やバスを乗り継ぎ撮影所に来ていた。理由は三日前に遡る…

～回想～
[親愛なるココアさんへ
おひさしぶりです。青ﾌﾞﾙｰﾏｳﾝﾃﾝです。私は現在、はまくら撮影所という所にいます。
実は私の新作(前回参照)が実写映画になることが決まり、原作者としてマネージャーと二人で来ています。ところが、この撮影所に来てから数々の怪奇現状が起きているんです！
警察に調べてもらいたいんですが…クランクインまで時間が無いんです！
ココアさんが最近、弁護士として活躍されていることを聞き相談しようと手紙を書きました。どうか力になってくれませんか？ コチラへ来る電車のチケットを二枚同封しました。
どなたか信頼できる人と来てください。 青山ﾌﾞﾙｰﾏｳﾝﾃﾝより
]
～回想おわり～

シャロ「青山さんも青山さんだけど、話にのるココアもココアよ！」


ココア「でも検事のバイトしてるシャロちゃんが来てくれたから心強いなぁ」ﾆｺﾆｺ


シャロ「あ、あまりバイトのことは内密に…ね？」

二人を乗せたバスが撮影所へ到着した

[所持品]
【青山さんからの手紙】

【はまくら撮影所】

ココア「わぁ大きな建物！」


シャロ「撮影スペースはもとより、機材を置く倉庫や中庭もあるみたいね」ﾊﾟﾝﾌﾊﾟﾗﾊﾟﾗ


？？「保登心愛さん、待っていました」ｽﾀｽﾀ


ココア「あ、マネージャーさん！」


凛「真手凛です。先生がお待ちです。こちらへ…」ｽﾀｽﾀ


シャロ「事態は思ったより深刻のようね…」ｻﾗｻﾗ

{人物ファイル}
【真手凛・青山さんのマネージャー・青山さんとは高校からの付き合い】


ココア「人物……ファイル？なにそれ？」


シャロ「私が捜査する時まとめている品よ。基本よ基本！」ｷﾘｯ

【午前９時・はまくら撮影所内・控室】

凛「先生、ココアさんが来られましたよ」ｶﾞﾁｬ

スーツ姿の真手凛さんが扉を開く。なかには、ゆるふわスタイルの作家青山ﾌﾞﾙｰﾏｳﾝﾃﾝがいた


青山「ココアさん！来てくれたんですね！」ﾀﾞｷｨ


ココア「最近ﾗﾋﾞｯﾄﾊｳｽに来ないからチノちゃんも、リゼちゃんも心配してましたよ？」


シャロ(抱きつかれなくてよかった…)


青山「あ、シャロさんも来てくれたんですね？」ｷﾗｷﾗ


シャロ「う゛」

http://mup.vip2ch.com/up/vipper46521.jpg


ココア「ところで怪奇現状について教えてよ！」つﾒﾓ


青山「着いた初日でした…誰もいないのに部屋のから[パキッ]と物音が！」


シャロ「家鳴りね」ﾛﾝﾊﾟ


青山「撮影スタジオに行くと何かに引っ掛かりこけそうになって！」


ココア「カメラのケーブルに引っ掛かっただけじゃ…」ｳｧﾜ


{人物ファイル}
・青山ﾌﾞﾙｰﾏｳﾝﾃﾝ ﾗﾋﾞｯﾄﾊｳｽの常連で作家。本名は青山翠

凛「先生…アレをみせましょう」つ

マネージャーの凛が一枚の紙を見せる。
そこには血文字のような色で
【ココから立ち去れ】
と書いてあった

ココア「これが青山の所に！？」


シャロ「きょ、脅迫文じゃないですか！ なおさら警察に言うべきですよ！」


青山「でもクランクインは明日ですし、アカザ監督も早く撮りたいと言ってましたから…」


凛「私はただの悪戯だと思ったんですが…」ﾌﾑ


シャロ「アカザ！？ あの有名な映画監督のアカザミルクティーさんが監督なんですか！？」ｷﾗｷﾗ

ココア「{襲来タコ星人}の監督さんだよね！？ 私チノちゃんと見に行ったよ！」ｷﾗｷﾗ


青山(二人ともミーハーですね)

"持ち物"
・{襲来タコ星人}のﾁﾗｼ
監督・アカザミルクティーの作品 タコ星人と人間との戦いを描いた作品

>>13
凛「先生…アレをみせましょう」つ

マネージャーの凛が一枚の紙を見せる。
そこには血文字のような色で
【ココから立ち去れ】
と書いてあった

ココア「これが青山さんの所に！？」


シャロ「きょ、脅迫文じゃないですか！ なおさら警察に言うべきですよ！」


青山「でもクランクインは明日ですし、アカザ監督も早く撮りたいと言ってましたから…」


凛「私はただの悪戯だと思ったんですが…」ﾌﾑ


シャロ「アカザ！？ あの有名な映画監督のアカザミルクティーさんが監督なんですか！？」ｷﾗｷﾗ

ココア「{襲来タコ星人}の監督さんだよね！？ 私、チノちゃんと見に行ったよ！」ｷﾗｷﾗ


青山(二人ともミーハーですね)

"持ち物"
・{襲来タコ星人}のﾁﾗｼ
監督・アカザミルクティーの作品 タコ星人と人間との戦いを描いた作品

シャロ「そういえば、今回はどんな作品なんですか？」


青山「人形をモチーフにした物です♪ 主人公の人形が突然 喋りだす話なんです」ﾆｺﾆｺ


シャロ(怖い！凄いホラーだわ……)


ココア(チノちゃんが腹話術してるティッピーが元ネタかな？)


凛「こちらが【報道陣】等に配られる【許可書のついたネームプレート】です。首から下げて下さい」つ


青山「ココアさん達は私の招待したファン代表ということを、皆さんに伝えています。捜査は内密に お願いたします」ﾍﾟｺﾘ


ココア「わっかりましたぁ！」

シャロ「はい。」

"所持品"
・ネームプレート 許可書とカードキーが入っている

【廊下】

ココア「じゃあ早速調査だー！！ かならず解決しよー！！」ﾀﾞｯｼｭ


<<ゴチーーーン


シャロ「言った傍から事件発生！？」


？「いったあ！ どこ見て歩いてんのよ！」

ココアとぶつかったのは、いかにも派手な服を来た女性


ココア「す、すみませ……ん」ﾍﾟｺﾍﾟｺ


？「まったく…気をつけなさいよ。見かけない娘ね、あぁ青山さんのファンね。これだから外部の人間を入れるなと…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ


シャロ「ココア大丈夫？」ｽﾀｽﾀ

ココア「今の人 海老出タイコさんだ… お姉ちゃんが好きな」


シャロ「そ、そういえば…、バラエティーとかで見たことあるわ。凄い感じの良い人だったけど…」


？「海老出さんは素がアレなんだ、気を悪くしないでよ」

いつの間にか二人の後ろに同年代らしき青年がいた。


"人物ファイル"
・海老出タイコ 女優で表裏が激しい。今回のヒロイン

シャロ「あの…スタッフさんですか？」


シモン「え？ ああ俺は水鏡詩紋(ミカガミ シモン) 一応俳優してるんだ」

シャロ(作業着きて、頭にタオル巻いた俳優さんって…)


ココア「シモン君だね。よろしく！私は…」


シモン「ココアちゃん。だね新聞で見たよ。弁護士目指してるんだよね？」


ココア「えへへ♪ そうだよ、すっかり私有名人だね」


シャロ(ミカガミ？ いや【偶然】よね…)



"人物ファイル"
・水鏡詩紋(？？) 俳優だがなぜか作業着を着ている

捕捉という名の休憩
逆裁ファンなら解るであろうキーマンを出しました
このシリーズの時間軸は５から今度発売の６の間くらいを意識しています。

【衣装部屋】

詩紋「この撮影所は少数精鋭なんだ、そのぶん個々のプライバシーを守るためセキュリティが厳しいんだ」つｶｰﾄﾞｷｰ


今日は明日のリハーサルだけだと言うシモンに施設見学を頼んだココア達


シャロ「部屋に入るにはｶｰﾄﾞｷｰが必要なのね、私たちも持ってるけど」


シモン「それは報道陣向けのｶｰﾄﾞｷｰだから廊下とメインホールくらいしか入れないね」ｶﾞﾁｬ


シモンが案内したのは衣装部屋。様々な衣装は勿論、ウィッグや上半身だけのマネキンもある

ココア「し、写真撮影は…駄目だよね？ シモン君」つﾃﾞｼﾞｶﾒ


シモン「もちろん、録音や動画撮影も禁止さ……
ってアレ？
衣装とメイク担当の岩田さんがいないや」


シャロ「失踪事件！？」ﾋﾞｸｯ


*ｶｰﾄﾞｷｰ*
部屋に入るために必要。ﾏｽﾀｰｷｰは一人が所有している

【９時４０分 廊下】


ココア「あれ？青山さんだ」


シャロ「もう一人いるわね」


詩紋「はぁ…岩田さん…なにしてんすか？」



青山さんとのツーショットで写真撮影をしている女性は先程の衣装・メイク担当の人物だった

岩田ノリ「ゴメンね、ウチ青山先生の大 大 大っ！！ファンなんよ！」ﾍﾟｺﾍﾟｺ


青山「サインも書いときますね～♪」ｻﾗｻﾗ


ココア「シャロちゃん撮影禁止って…」


シャロ「べ、別にいいんじゃないかしら？」



"人物ファイル"
岩田ノリ・衣装・メイク担当 青山さんの大ファン

ノリ「あ、君たち青山さんのファンやんね！」ﾀﾀﾀ


ココア「はい！喫茶店ﾗﾋﾞｯﾄﾊｳｽの常連さんですから♪」


シャロ「ココアはﾗﾋﾞｯﾄﾊｳｽで住み込みで働いてるんです」


ノリ「いいな～いいな～、ウチ先生の作品はみんな好き♪ 特に[カフェインファイター]が一番やね！」ﾆｺﾆｺ


シャロ「カフェイン…ファイターぇ」←モデル


ココア「あはは…」

岩田ノリと別れた三人、しかし

？？「おい詩紋。なにしてるんだ、そろそろ時間だ」ｽﾀｽﾀ


三人の前に、いかにも怪しく、腕力がありそうな男が現れた。

ココア(悪役だ！この人悪役の俳優さんだよ)

シャロ(そうね、そう思うわ)


詩紋「この人は大道具・撮影担当の板村長介さんだよ。この撮影所の管理人でもあるんだ」


板村長介「板村だ、君達が青山さんのファンか」ﾑｽｯ


"人物ファイル"
・板村長介
-大道具、撮影担当。以前は公務員をしていた

詩紋「あ、そろそろ時間ですか？」


長介「そうだ、全員参加。この撮影所の鉄則だからな。」ﾑｽｯ
「いい年なんだ。若い娘を口説くなんて、お母さんが泣くぞ」ｷﾞﾛｯ


シャロ 《待った！！》

「え、いい年って…いくつなの？」


ココア(シャロちゃんの待った って初めて聞いたな♪)


詩紋「隠しても無駄だよね。
俺こう見えて[２０歳超えてるんだ]黙っててゴメン」ﾆｺ


ココア「ヴェエエエ！？」


シャロ「同い年……くらいかと…」ﾎﾟｶｰﾝ


"人物ファイル"
-更新-
水鏡詩紋(２１) 俳優なのに作業着を着ている。見た目が若い。

長介「君達も見学に来なさい。中央ホールで１０時からだ」ｽﾀｽﾀ


詩紋「じゃあまた後で」ｽﾀｽﾀ


シャロ「中々に個性的なメンバーね。この中に青山さんを脅した犯人がいるのかしら？」ﾌｧｲﾙﾊﾟﾗﾊﾟﾗ


ココア「あ、写真！・岩田さん落としたみたい」つ写真


シャロ「ポラロイドカメラで沢山撮っていたからかしら？……後で返しましょ」


[記念写真]
岩田ノリと青山さんが写っている。時刻は９時４０分

[９時５５分 中央ホール]

リハーサルまでに到着したココアとシャロ、見知った人達の中に初見の女性がいた


アガサ「二人共ようこそ、はまくら撮影所へ、私が監督のアガサ・ミルクティーです」ｷｨ

おかっぱヘアーがよく似合うアガサ

ただし[下半身は車イス]を使用していた


シャロ「え…」


ココア「ど、どこか怪我をされてるんですか！？」


アガサ「数年前に事故でね……。まぁ映画を撮るのには関係ないわ」ﾌﾌ



凛「お二人共、そろそろリハーサルです。あちらに席を用意したので座ってください」ｽﾀ


ココア「あれ、青山さんは？」

凛「先生は[舞台脇にある控えにいます] 最初は監督さんや俳優の挨拶からです」


シャロ「よく逃げなかったわね青山さん」


長介「よし、カメラ回すぞ」


<舞台挨拶リハ ３ ２ １ スタート！

"人物ファイル"
アガサ・ミルクティー
・女性の映画監督。数年前から車イスで生活している
-------------


アガサ「皆さん、今回の作品は私アガサ・ミルクティーが[原作]を読んで一目惚れした作品です」


<<<パチパチパチパチ


アガサ「そのために原作者の方と何度も対話し、脚本も読んでいただきました。 私もイロイロな作品を」


<ザー……ザーーー



ココア(え、スピーカーから雑音が)


シャロ(誰かが流してるの？ でも[関係者は全員中央ホール]にいるはずよね)


<ザー… サレ、タチサレ……タチサレ


長介「な…」

タイコ「ウソ…」

ノリ「え…」

詩紋「！？」

凛「！」


アガサ「これは…」


スピーカーから聞こえてきたのは、少女のような女性のような不気味な声

<タチサレ……ザー…タチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレタチサレ


青山「な、なんなんですかぁ！？」ｽﾀﾀ


ココシャロ(青山さん！？)


<ザーーーーー


スピーカーからは雑音のみ流れている
タイミングよく控えから出てきたのは青山ﾌﾞﾙｰﾏｳﾝﾃﾝ、皆の視線が青山さんに集中する


長介「カメラは止めた。
青山先生、ちょっと別室で話を聞かせて下さい」ｷﾞﾛｯ



ココア「シャロちゃん…これって…」


シャロ「青山さんを脅迫してきた人物が罠にはめたのよ。 でも皆の反応が変だった、まるで怪奇現象を知っているかのような反応だったわ…」


*逆転ムービープロローグ おわり*

やっと導入が書けました。ここから法廷パートにはいります。
休憩がてら人物一覧を書きます
"人物ファイル"
海老出タイコ
岩山ノリ
板村長介
アガサ・ミルクティー

青山ﾌﾞﾙｰﾏｳﾝﾃﾝ
保登 心愛
真手凛
桐間紗路(きりま しゃろ)
水鏡詩紋

[１１時 青山ﾌﾞﾙｰﾏｳﾝﾃﾝの控室]

シャロ「遅い…、青山さん一人に事情聴取なんでしょ」


ココア「酷い尋問をされてないかな…心配だよ」


シャロ「大丈夫よ。刑事じゃあるまいし…」


凛「板村長介さんは、元刑事です。数年前、アガサ監督と出会ってから止めて大道具係になったとか」


ココシャロ「え゛」


控室のドアが開き板村が入室した

長介「……良いニュースと悪いニュースがある」ﾑｽｯ


"人物ファイル 更新"
板村長介 ・大道具担当。かつては刑事だった。

>>39
人物ファイルだけ訂正

"人物ファイル"
板村長介 大道具、撮影担当。かつては刑事だった。

ココア「わ、悪いニュースですか？」


長介「明日、警察が来る。それまでは君達も帰れない。もちろん[犯行現場]は封鎖してある。」


シャロ「では良いニュースは？」


長介「保登 心愛、君に[指名弁護人](1話参照)になってもらいたいそうだ」つｲﾀｸｼﾞｮｳ


シャロ「え！？ ここは木組みの町じゃないのよ？ 第一[裁判所もなければ、裁判官もいない]じゃない！」


詩紋「ならどちらも問題なければ裁判はできるんだね？」つｽﾏﾎ

いつの間にかｽﾏﾎを持って立つ水鏡詩紋

詩紋「板村さん、第９ｽﾀｼﾞｵに三人を案内しても良いですか？」

長介「もちろんだ」ｺｸﾘ

[第９ｽﾀｼﾞｵ]

詩紋に案内されたｽﾀｼﾞｵは、裁判所の法廷を再現した撮影セットだった


ココア「す、凄いよ！ 細かい所も再現してある！！」ﾀﾀﾀ


シャロ「なんでこんなセットが撮影所に？」


詩紋「あるCMに使ったんだ。もう使わないけど、もったいないから解体せずに置いてあったのさ」


ココア「へ～、じゃあ裁判官は？詩紋君がやるの？」


？？《却 下！！》



撮影所内に響く、美しくも凛とした声

シャロ「あ…あああぁ！？」


？？「詩紋、緊急だと聞いてやって来ました。 どうやら迷える方がいるようですわね」ｽﾀｽﾀ

黒い法衣のような服を着た美しい女性が入室してきた


水鏡秤「裁判官、水鏡秤(ミカガミ ハカリ)。この事件を裁きましょう。 法廷の神の元で」ﾆｺｯ


ココア「み、みかがみ？」


シャロ「詩紋さんの…お母さんよ。 私に検事のバイトを勧めたのもね…」ﾀﾒｲｷ


"人物ファイル"
水鏡秤 女性裁判官。詩紋の母、長いハンマーは現役

薄々気付いた方もいたとおもいますが、逆転検事２より水鏡さんを登場させました。
息子の詩紋君も(少し)成長させてキーマンとして登場です。

参考画像とかは無いので申し訳ないです

[廊下]

シャロ「はぁ、まさか裁判になるなんて…」ﾄﾗﾝｸｶﾗｶﾗ


ココア「青山さんが信頼してくれてるんだもん、まっけないよー！」つﾑｼｶｺﾞ


シャロ「ココアは何で虫かごなんて持ってるのよ？」ﾄﾗﾝｸｶﾗｶﾗ

ココア「アリさんを見つけたんだ！ ガラスを集めてて珍しいなぁって！」


シャロ「完全に遊びにきてたのね…」


ココア(そういうシャロちゃんも[ローゼン検事]の衣装もってきてたんだね)


シャロ「私は着替えてくるわ、充分に気をつけなさい。あの人は…厳しいわよ？」ﾄﾗﾝｸｶﾗｶﾗ


・アリさん・
撮影所内で捕まえた。茶色いガラスのような物を集めている