新ジャンル「」(6)


 冬の朝、ちゅんちゅんと鳥が窓の外で鳴く。
 それを耳に捉えながら、少女が太い物をくわえていた。
少女「んっ、ん…」
 少女は12、13ぐらいの、まだ中学生に入ったばかりのあどけない顔立ちをしていた。
 そんな少女のさくらんぼのように可愛い唇にはひっきりなしに真っ白な液体がそそぎ込まれている。
 液体は温かく、少女の口元と喉を白に染め上げた。
 やがて真っ白な液体が尽きる。
少女「んっ…」
 少女は太い物から名残惜しそうに口を離し、ぷはぁ、と一息ついた。
 そして前に居る少年に言う。
少女「あー、おいしかった!」
 にこやかな笑顔の少女に少年は呆れたような表情で言った。
少年「なんでお前はいつも一気に飲むんだ?」
少女「だって新鮮な方が美味しいんだもん! 特にこれは特濃だからね!」
 元気に答える少女に少年はちらりと起立している真っ白な液体の元を見た。
 そこには「牧場の牛乳特濃」と書かれた文字と牛。
「……パックされた牛乳に新鮮も何も無いと思うんだが」

新ジャンル「」改め、新ジャンル「異様にエロい地の文」


 閉じた部屋で少女と少年が対面している。
「あ…。そこは、駄目…」
 少女の静止を聞き流し、少年は攻め立てる。
「ん…、もう、弱い所ばっかついて!」
 少年の攻めに対し、少女は反撃に転じた。
 が、その反撃を少年は意に介さず、それよりもさらに激しく攻める。
 やがて決着がついた。
「あ…」
 少女の唇から喘ぐような声が漏れる。
 ふう、と少年は一息つき、いった。
「お前、やっぱり弱いな」
 差した指先は一面の白。少女がぷくっと頬を膨らませる。
「こんな真っ白なの我慢出来ない! ね、お願い、もう一回…! もう一回だけお願い!」
 ねだる少女に少年は溜め息をついた。
「三回やってもお前の負けじゃないか、次は違うのやろう。将棋とか」
「勝ち逃げ!?」
「いや、だってお前、本当、オセロ弱いじゃん。将棋とかは強いのにな」
「別にいいじゃん、私はオセロがやりたいの!」
「俺は将棋がやりたい」

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