マクロス外伝 第1章 青い髪のメルトラン(107)

●登場人物
【新統合軍】

★ラウラ・ベルタリア
階級.准尉 23歳
新統合宇宙軍SVF-64アンサーズ所属するメルトランのパイロット。元々は第29海兵隊のクァドラン・ローθのパイロットだったが、模擬戦をきっかけに転換訓練を受けてVFパイロットの仲間入りする。気の強い女であり、向きになる性格。容姿は大人っぽく、色気もあるが子供っぽい性格と前述の気の強さで台無し。青い髪のショートだからレディブルーと言うあだ名がある。本人は気に入ってない。

★吉野大樹
階級.大尉 22歳
中隊長資格を持つSVF-64アンサーズの隊員。かなり優秀だがマヌケな部分はあるが、マーズウォーズ事件ではチタニウム章をもらえるほどの実力。ラウラとは同じ頃に来た同期であり、最初から仲がよくいいコンビとも言われる。徐々にお互い惹かれてゆく。

★桐原茂人少佐
階級.少佐 35歳
新統合宇宙軍SVF-64アンサーズ兼ダックスター大隊長、SDF-1マクロスのパイロットとして第一次星間大戦を生き抜いたベテランパイロット。地上勤務をしていたが、新型機の機種転換を拒否し左遷され予備役になる。スプレイル計画に際して再招集される。VF-1バルキリーマニアであり、左遷されたのはVF-1バルキリーと離れたくないからである。

★ゼノビア・ケーン
階級.伍長 18歳
SVAW-12プレーリードックスに所属する後席専属搭乗員の女性兵。本隊からアルタミラに出向している、新人ではあるが腕が優秀なようである。性格は冷静だけど、なんか抜けてるところがある。

★相沢美弥
階級.中尉 20歳
地球統合宇宙軍予備艦隊所属ARMD-213アルタミラ所属の航空管制官主任。生真面目で、女性らしい優しさの持ち主。

★ガブリエル・アングレート
階級.大尉 36歳
SVF-267ライジェルズ隊長で、ダックスター大隊副隊長。桐原とは第1次星間大戦からの友人、ミンメイファンな熱血漢。既婚者であり、息子はギリアムである。

★リンジー・ウィクソン
階級.大尉
SVF-266フォークスの隊長、戦後採用のエースパイロット。

★劉夢華
階級.少尉 19歳
ARMD-213アルタミラ所属航空管制官、兄と同じ所属。中国拳法の使い手。

★劉深潭
階級.中尉 20歳
SVF-267ライジェルズのパイロット、夢華の兄。妹と同じく中国拳法の使い手。

★リンジー・ウィクソン
階級 大尉
SVF-266ライジェルズ 副隊長、戦後採用のパイロット。

その他VFパイロット
★アンサーズ
エミリー・ニクソン中尉
ガブラ・ノーボレス准尉
神楽賢二郎少尉
など

白川優斗
階級.中尉 年齢27歳
統合宇宙軍月面クラビウス基地所属の青年将校。6年前に結婚して、子どもがいる。生真面目だけどムキになる癖がある、歴代の家系は軍人家系であり父秀康は自衛隊から統合軍の軍人を歴任しており、月面基地参謀になっている。しかし優斗は親の七光りと言われるのが嫌いで、実力主義で連絡将校として勤務。PSPゲームのシラカワ・ミユキの祖父。

白川秀康
階級 中将 年齢58歳
月面クラビウス基地の参謀、かつては海上自衛隊の隊員であり、統合戦争では護衛艦こんごうにて乗艦し2009年に建設中のクラビウス基地に着任した。息子は優斗であり、早瀬未沙の父早瀬隆司とは知り合い。

★バルリング・アドルガッサー
階級.中尉
ラウラを機種転換センターまで案内した士官、美人に弱いところがある。

★ガミロフ・ガゼフ・ボーマン
階級.大佐
新統合宇宙軍第29海兵隊、アドクラス艦隊にかつて所属していた艦長。やたら妻をアピールする。

【民間人】

デワントン・キリバラ。
桐原少佐の妻、ミリア隊の元副官。ミリアをマクロスまで輸送した経験がある、桐原とは大戦集結前の地上戦で共闘し愛が芽生えて結婚した。ちなみに超時空要塞マクロスや超時空要塞マクロス愛おぼえてますかにこっそり登場している。その時のセリフは、「ミリア空師長、ほんとうにあのマイクローンの船に行かれるのですか?」「ラプ・ラミズ司令は、かなり気を落とされていたようですが。」「よろしいのですか?」「ヤックマーカーリーマーロームデカン ハッ 」であり、柿崎が死んだ前後にいるキャラ。

【ゼントラーディ反乱勢力】

★オルグ・ドナイナ
カムジンの部下、第1次マクロスシティの反乱から生き残り指名手配されている。地球人や文化になびく同胞を憎んでいる。

★ゲラム・ダルダントン
密かに暗躍するゼントラーディ人、いつか統合政府を倒し宇宙を支配しようと目論む野心家。今回は、何かを企んでいる模様。

●その他反乱者達
★グラド・ベラール
★ミリベル・ストレッカー
★ゼグラ・トカラダ

【有名キャラクター】
★マクシミリアン・ジーナス
★ミリア・ファリーナ・ジーナス
★ブリタイ・クリダニク
★エキセドル・フィルモ
★ミラード・ジョンソン
など

西暦2021年遠い銀河の片隅で、歴史の教科書には乗らない小さな戦いがあった。そしえ決して歴史の表舞台に登れなかったエースパイロット達がいたのであった。

西暦2010年に最悪の戦死者を出し、なんとか終結した第一次星間大戦。いろいろな問題を抱えつつも復興計画と移民計画を進める新統合政府であったが、地球の生活習慣に馴染めないゼントラーディ人達が暴動を起こす事件が相次ぎ、カムジン一派の反乱をきっかけに、多くの不平ゼントラーディが各地で決起。そればかりか、はぐれゼントラーディによる海賊行動が相次ぎ、2012年のメガロード01出港を境に始まった多くの移民船団を送り込む移民計画の脅威になり統合軍の各部隊はこれらの問題に対処する事を強いられる事になる。そんな終わりなき戦いの歴史の片隅の西暦2021年に発生した、それを象徴する事件を紹介したいと思う。

OP
http://m.youtube.com/watch?v=UHsCx64wBC0

西暦2021年現在.メガロード船団が地球から飛びだって以降、人類勢力の範囲は拡大していた。
既に近距離移民船団は、惑星エデンなど地球とはまったく異なる環境の惑星を見つけ入植している。
そして人々は惑星間で、観光船や輸送業が発達しかつてない賑わいを見せていた。
だが中央集権及び貧富の差の拡大や地位への不満などから、反統合勢力の反乱やテロが続発 はぐれゼントラーディとの戦闘など今だに人類は戦いをやめられずにいたのである。
各地の統合軍は治安部隊や護衛部隊などの責務を担い、これらの危機に対処していた。

【西暦2021年某月某日 某衛星都市の反政府運動アジト】

反統合勢力ゲリラのアジト、何処かの衛星都市の地下にある反政府運動の拠点である。
そのアジトがある衛星都市は治安が悪く、毎日乱闘騒ぎやマフィアなどの犯罪の巣になっていた。
その拠点に傷だらけの、耳の尖った男がストリートの物陰に入り地下へと続く道へと入り込む。
少し進むと、入り口らしき所にこの男と同様に耳が尖った男が銃を男をみると構えて言った。

ゼグラ「おい止まれ貴様、統合軍の諜報機関の者か?」

オルグ「フッ 慌てるなよ、俺は統合軍の敵だ。そこをどきな。」

ゼグラ「なに・・・・怪しいな、見ず知らずの奴にここを通す訳にはいかない!」

この入り口を守っているは銃を構えた男は引き続き、やって来た男に対しこの入り口を通す事を拒否する。
アジトの中に入りたいその男は・・・

オルグ「そんな怖い顔をするなよ、俺はグラドに会いに来ただけだ。」

ゼグラ「グラドに?あんたは?名前を教えてくれないか?」

銃を構えた男は動揺し、男に対し名前を聞こうとする。
男はニヤリと笑い、ゆっくり話し始めた。

オルグ「オルグ・ドナイナだ、カムジンの第109分岐艦隊所属の第7空間機甲師団にいた。異名 異空間のオルグとな、今では特別指名手配犯356号となっている。」

ゼグラ「異空間のオルグ?まさかイスリス戦役で、監察軍を苦しめたエースのオルグなのか?」

オルグ「その通りだとも。あんたは?」

銃を構えた男は、オルグと言う男から名前を聞かれ慌てて起立をした。
まるで慌てん坊のサンタクロースのようにオルグの正体を知ってから、慌てた様子で顔を悪くしながら名前を名乗った。

ゼグラ「失礼しました、異空間のオルグ殿!自分はゼグラ・トカラダであります。同志グラドは先の控え室にいます。」

オルグ「ありがとうよ。」

ゼグラ「さっきのご無礼失礼しました。」

オルグ「別にいいって、これからの大事な仲間だしよ。じゃあな、また会おうぜ!」

ゼグラ「ハッ!了解しました!」

敬礼するゼグラは、オルグに道を開けた。
そして、オルグはそのまま薄暗いゲリラのアジトの暗い闇の中に入って行った。
オルグは胸元のポケットから葉巻を取り出し、一息つきゲリラのアジトの廊下を進んで行く。
そしてある部屋に止まった、首を少し左右に少し振りって.......

ガラン ガラン

オルグはドアを開けた、左目を失ったゼントラーディ人が葉巻を吸いながら座っていた。
そのゼントラーディ人は、オルグの顔を見るといなや少し嬉しそうな表情をする。

グラド「よぉ久しぶりだな、オルグ・ドナイナ。味方殺しのカムジンの反乱に加わって以来だな。」

オルグ「グラド貴様こそ元気ではないか、今日きて貰ったのはお前に話があるからだ。」

グラド「話ってなんだよ?」

グラドの問いに対し、オルグは統合軍の輸送艦の航路と予定の地図を取り出した。

オルグ「グラド、俺は輸送艦をハイジャックし、マイクローンの生活圏から脱出するお前もやらないか?」

グラド「おい、なぜなんだよ?理由を教えやがれ、何かあるんだろ?」

オルグ「あぁ俺は地球の生活にはもううんざりだ、戦える環境を与えてくれず俺たちを縛り付ける。だからなぁグラド、マイクローンの生活圏から脱出して何処かの基幹艦隊に合流したいと思わないか?」

グラド「したいと思っている、反乱を起こして統合政府を打倒し俺たちだけの新政権を作ろうと呼びかけたが多くの同胞は腑抜けになっちまう。だから基幹艦隊に合流して、昔のようにやりたい。ただ・・・」


グラドは急に言葉を小さくする、何かを過るかのように。
彼が思うのは地球人と接触したゼントラーディ人故のある掟があるからであった。

オルグ「ただどうした?」

グラド「しかしよ俺たちは文化に汚染されているとして、消去刑になってしまう。オルグそれでもいいのかよ?」

【【消去刑........ゼントラーディ軍による死刑の意味、文化に汚染された物や命令違反を犯した者は消去刑になる。】】

不安がるグラド、彼からは消去刑になる恐怖があったのである。
だがオルグはそんな事を気にせず、話を進めてグラドに何度も説得する。
しかしグラドはなんども、消去刑になる事を恐れ拒否する。

オルグ「なぁに安心しろ、俺にいい考えがある?」

グラド「いい考えだと?」

オルグはかつてプロトカルチャーが造ったが、ゼントラーディ軍と監察軍の争いによってプロトカルチャー絶滅によって失われたロストテクノロジーウェポンの話をした。
グラドは話の理解は出来なかったが、なんとなくそのプロトカルチャーの遺産の重要性を理解する。

オルグ「そのプロトカルチャーの遺産は、我々の世界ではダイヤモンドに等しい。その遺産を手土産にすらば、流石に基幹艦隊司令官閣下も我らを消去刑にできなくなる。それと決起は3ヶ月後にやればいい」

グラド「遺産は分からないがとにかく3ヶ月後なんだな。まぁ仕方が無い決起には俺の部隊も決起しよう、だが一つ聞くがある物はなんだ?」

オルグ「その遺産は我々にとっては伝説の兵器だからな。くくくくははは、グラド・・・・その価値はマクロス艦より大きい。」

グラド「まさか反......」

オルグ「そんなこった。それと当分の間はシュトッツベル星系の連中を撹乱するために、陽動部隊を使う。」

オルグ「おいそこのお前 各地の反統合組織に連絡しろ!」

ミリベル「サ エスケス。」


オルグ「メルトラン(女)か。」

オルグはその女兵士を見ていると、グラドがある事を言う。

グラド「VF-Xダンシング・スカルと言う厄介な連中はどうする?惑星ネオ・ヨークの自由ヨーク同盟航空部隊や惑星クラストラニアの同胞だってやられているんだぞ!」

オルグ「ふんそんなのは分かっている、だが連中はフォールドしてもこのエリアには来れないだから騒動を起こす。たが駐屯軍が鎮圧できる程度で、いいそうすればこない。」

グラド「本当かよ。」

オルグ「本当さ俺を信じろよ。」

グラド「それに何故3ヶ月後?それにその情報はどこから?」

オルグ「エルドラドに配備される番は3ヶ月後だ、他の星系の輸送船は奪取が不可能だ。後の情報の仕入先は今は言えん。」

グラド「・・・・」

オルグ「・・・・この計画の全ては【我らのゼントラーディの闘争の血】のために。」

【西暦2021年標準時5月11日新統合宇宙軍所属ARMDⅡ級宇宙空母ARMD-213アルタミラ】

劉夢華「Attention grade war. Attention grade war. Take a position for max an instant. Repeat, take a position for max an instant. This is not a guilt.This is not a guilt.」

相沢美弥「As for the ASK contact, the 702nd unit take off from all green Altamira!」

劉夢華「All System The Green GoodLuck」

VE-1パイロット「Thank You From spy plane 702nd unit warship」

VE-1が甲板から離れるように発進する。そしてもう一機の機体も発進しようとしている。

相沢美弥「続いて護衛機のASK接触推定ライン確認。アンタミからVF-1Pバルキリー110番機ベルタリア准尉へ、ラウラあなたは今回この部隊配属されてからの初飛行よしっかりやって頂戴。」

ラウラ「分かっているわ、長い間海兵部隊で培った経験はある。必ずやりとげます、サ
リンツメルトランマトラスカス。」

相沢美弥「ゼントラーティ語ねぇ、確か女の意地にかけて必ず・・・と言う意味だったわね。ベルタリア発艦してください。」

ラウラ「From consent 110th machine warship! !」

信号の合図によって、ラウラが操るVF-1Pフレイヤバルキリーはアルタミラから発艦する。

【アルタミラブリッジ】
相沢美弥「各機発艦完了。」

ジェイル大佐「そうか。」

相沢美弥「艦長、本当にベルタリア准尉だけの護衛でよろしかったんでしょうか?」

ジェイル大佐「構わんよ彼女はミリア・ファリーナ・ジーナス君と一つした年齢であるし、それに同じ艦隊で競い合っていたエースパイロットだ。第29海兵部隊時代の記録書には、好成績で優秀であると書いてある。新人だが、期待してみないか?」

相沢美弥「はい分かりました、彼女なら出来ると私も信じていますから。」

ジェイル艦長「そうか、せっかく桐原少佐が見つけてきた、精鋭だ。だが最近は、反統合組織やハイジャックが相次ぐもし演習最中に遭遇したらどうなるのやら?」

[VE-1と護衛のVF-1Pが飛行する。]

VE-1パイロット「ベルタリア准尉、今回は仮想敵に見たてた地球統合宇宙軍エデン艦隊第一分遣隊に対し偵察すると言う事を想定した訓練であり君は迎撃機から当機を護衛する役割がある。作戦完了は、当機が情報収集完了の30分経過するまでだ。ベルタリア准尉、護衛を頼むぞ。逆に連中は、偵察にきた敵機及び強襲兵器の迎撃訓練にもなる一石二鳥だ!ぬかるんじゃないぞ。」

ゼノビア「敵艦載機はエデン艦隊がランダムに決めてあるため詳細は不明、新型機が配備されている可能性があるので注意してください。」

ラウラ「VF-4ライトニングⅢ.ヌージャデルガーθ.クァドラン・ローθの編隊だろう、ライトニングⅢはともかくゼントラーディ系のメカに関しては、私がよく知っているうまく戦えるわ。」

ゼノビア「でもアナタはVFドライバーとして新人で・・・・・」

ラウラ「大丈夫よあのミリアがいきなり、VFに始めて乗って戦った時に上手く使いこなしているのよ。同じエースの立場でメルトランの私でも使いこなせるはずよ。」

ゼノビア「その言葉嘘くさいなぁ~って、今更なんですがなんでクァドランでの勤務が長いのにVFに機種転換したんですか?」

ラウラ「うんなんでって?」

ゼノビア「いや気になって。」

ラウラ「それは話すと長いけど、きっかけは3ヶ月以上ぐらい前のことかな?あの時は海兵部隊にいたわ。あっ訂正4ヶ月前ほど、ごめん。」

ゼノビア「別にいいって、それより海兵隊って罵声をあげる鬼教官の・・・・そうウジ虫野郎が!とかジジィのマラソンとか?」

ラウラ「その海兵隊とは別物!!では、その4ヶ月前。簡単に説明するわね。」

VE-1パイロット「今は作戦中だ、後にしろ。」

ラウラ「了解、やっぱり後日話す・・・・ゼノビアそれでもいい?」

ゼノビア「もちろんよ楽しみにしているわ。」

ラウラ「ふぅいろいろあったわね、この期間。」

ゼノビア「ドックよりダック110へ、エネミータリホー。警戒を開始、敵の数は2機。敵部隊に報告する前に、敵を消してくれないかな?敵の座標は送るわ。」

ラウラ「了解!」

ラウラはドックから与えられた情報を元にし、敵を消しにファイター形態のまま急行しながらゆっくり回想を始める。

【今から4ヶ月程度前の西暦2021年1月12日新統合宇宙軍第29海兵部隊ケアドウル・マグドミラ級メルトラス】

カツカツカツ

ラウラ「・・・・」

ゼントラーディ系統合軍兵士「ベルタリア曹長(`_´)ゞ」

ラウラ「あぁご苦労様。」

青い髪をしたゼントラーディ軍風の軍服を来た若い女が、悩んだ風に歩いていた。彼女の名は、ラウラ・ベルタリア。ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊では、ミリア・ファリーナ一級空士長に匹敵するかしないかと言われたエースパイロットである。戦後統合軍海兵隊隊員として、日々はぐれゼントラーディ軍と戦っていた。

ラウラ「最近になると地球のカールチューンに慣れて、今までの戦う形式は飽きてきたわ。」

ドタン

メフィリア「ベルタリア曹長!」

ラウラ「メフィリア一体どうしたの?はぐれゼントランか反統合勢力でもでたの?」

メフィリア「実は統合軍でトップの実力を誇る部隊とDACTするらしいって、艦長が言ってたわ。」

ラウラ「統合軍でトップの実力を誇る部隊とDACT(異機種間模擬戦闘)するですって?まさかアイツじゃないでしょうね?ミリアじゃないぞ。ミリアじゃ。」


メフィリア「分かってるよ、例のアイツすなわちモーアは旦那さんと一緒に月面周辺ではぐれゼントラーディ退治で忙しいから今回の相手じゃないわ。」

ラウラ「そうか良かった、悪い奴じゃないけど。それよりVFと勝負するんだよね?前の大戦でミリア隊が交戦したんだけど、もの凄く早いマイクローンのメカがあるんだって?今まで時々情報を確認する事はあったけど、実際に戦うのは始めてよ。」

メフィリア「VFだろ?10年程前の旧我が軍の自動宇宙船製造工場衛星奪取作戦に参加した第2海兵部隊の知り合いが言っていたんだけど、凄く早くて動きがいいんだって?ミリア一級空士長は、ムスメと言うのを連れて上手く使っていたわよ。ラウラは知っているの?」


ラウラ「見れば分かるって!」

メフィリア「悪い悪い」

ラウラ「そう言えばミリア隊の面々を始めとするモーアいや今はエリや他の直衛艦隊にいて惑星エデンに行ったミリャンなどのマイクローン化した連中は、凄く使いやすいって喜んでいた
な。」

メフィリア「噂じゃクァドランじゃ理解出来ない早さだとか?」

ラウラ「でも実物は見たことないし、いつもは勉強だしヴァリアブルグラージというのは配備されてるけどそのイメージしかない。」

メフィリア「まぁとにかく楽しみにしたら?私も楽しみで、ワクワクする久しぶりにゼントラーディの血を発揮出来るぞ!」

ラウラ「でもボドルザー司令との決戦の際、凄く早く飛んでいる物があったけどアレなのかしら?いや今まで確認しているのに、なんで今更。」

そして私は第29海兵部隊の分隊の隊員として、演習に参加した。相手は新統合宇宙軍海兵隊SVF-31ホークスであり精鋭部隊として、有名である。私はワクワクしながら、DACTを実施する当日を迎えた。それがVFとのDACTで予想外VFの凄さと素晴らしさを知る事になり、VFドライバーになる事を目指すとは私はまだ知らなかった。

(SVF-31ホークスはこの時一個小隊で演習に参加した。)

メフィリア「くそやられた、いつもながらにやるマイクローンのバルキリーさんはよ。ラウラ後は頼んだぞ!」

ラウラ「了解したわ、それにしても早いまさかこれがVFの力とでも言うの?私のスーパークァドランがついていけないなんて?だがここで舐められては、ゼントラーディの恥だ! 既に左舷後方ミサイル接近チャフと緊急回避で間に合うか?この攻撃だったら、味方はやられる。」

クァドラン・ローは必死に回避をするがラウラの予想通り次々に僚機はリタイアする。

ホークスリーダー「各小隊第29海兵部隊の殆どをやったな。」

ホークス2「当然ですよ、我々ははぐれゼントラーディと戦い抜きましたから。」

ホーク1「それに精鋭揃いです、まぁ我が部隊にもリタイア機は結構ありましたが。」

ホーク3「いくら技能が良くても、他の機体との連携ができなければただのボロ雑巾だ。」

ホーク4「ゼントラーディ軍は連携ができていない、最終的に孤立し最後はいただくまでた。」

ホークスリーダー「まぁ我が部隊は前大戦では多くの隊員が戦死したが、今の俺たちは違う!合言葉はなんだ?」

「マリーンファイターの辞書に敗北の二文字はない!」

ホークス2「リーダー残り一機残ってますよ?」

ホークス3「ラウラ・ベルタリア23歳、つまり10年前は13歳で戦場にいたのか?」

ホークスリーダー「だが油断するなよ、奴は一番の強敵だ!奴はラプラミズ艦隊でミリア・ファリーナと並ぶエースだ!気をつけろ!全機分散そして、フォーメーションライン・メーサーⅡ!2.3.4は俺に続け!他の部隊はラウラ機の追撃しろ!」

「了解!」

ラウラ「くそこんなに大勢くるとは思ってもいなかった、VF-4だっけ?強すぎるだけど、これほどいいなんて始めて!じゃなくて、落ちろ!」

レーザーバルスガンのペイント弾がクァドランの両腕から放たれ、数機ほど命中させる。

ホークス3「ヒューあの娘、美人なのにやるな。」

ホークス2「だが命運はついた!おかげで、計算通りに到達しますね。」

ホークス1「ゼントランらしく単純だな、ではトドメといきましょう隊長。」

ホークスリーダー「全員今だ!ファイターからバトロイドに変形せよ!そして銃撃!」

バルキリー部隊は突然変形し、ミサイルの反応を狂わせ銃撃反撃を実行する。

ラウラ「しまった、前方にも潜んでいたのか?早く態勢を立て直さないと・・・・ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ホークリーダー「チェックメイトだな。」

とっさに回避しようとしたが、間に合わずペイント弾の餌食になった。結果はもちろん、リタイアする羽目になってしまった。そして演習は何事もなく終わったが、ラウラにある悩みがあった。

【ケアドウル・マグドミラ級メルトラス ラウラの一室の前の通路】

ラウラ「高速性.格闘性.速度性総合的にVFは優れている、あれはクァドランより優れている。それに乗ってみたい、でも私はマイクローンじゃないんだよね。乗ったら、全損する。でも乗りたい乗りたい乗りたい。」

アンジェミラ「ラウラ~食堂に行こうって悩んでいるけど、どうした?」

ラウラ「実はこの前対決した、VFの事が頭に離れなくなってしまったのよ。乗りたくて乗りたくて、しょうがないのよ。それに心がモヤモヤするし、なんだろうこの気持ち。」

アンジェミラ「えっ?」

メフィリア「はは~んVFにハマったんだな、そんな顔をしているよ。」

ラウラ「やっぱりそう見える?実はあれ以来VFが頭から離れられなくなってしまってこれならどうしようかなぁと考えているんだ。」

アンジェミラ「おいおい何の話なんだ?」

メフィリア「いっその事マイクローンになれば?」

ラウラ「えっ!?」

メフィリア「マイクローンになればVFドライバーになれるし、むしろミリアなどの多くのゼントランがVFを上手く使いこなしているしむしろSVF-122ビックエイセスやSVF-789ダルエスカラックなどのゼントランだけの部隊だってあるわけなのよ。だからマイクローンになれば?そうすれば、何処かの部隊に配属になるし。だからね?」

ラウラ「・・・・・分かった、上官には話してみるわ。」

アンジェミラ「ちょっと、何の話しているのよ?」

メフィリア「それは秘密秘密よ♪」

アンジェミラ「なによそれ・・・私にも教えなさいよ!」

ケアドウル・マグドミラ級メルトラス 艦長室

ラウラ「失礼しま・・・・なっ!?」

[星の砂の満ちる海
あたたかい陽を照り返す
小さなオアシス わが故郷 緑の地球よ
いつかきっと 帰るだろう
だからそれまで姿を変えずに
ビューティフル・プレイス イ ン・マイ・ハート
母の腕の中 思い出す 豊かな大地よ
いつかきっと 帰るだろう
だからそれまで優しさ満たしてビューティフル・プレイス イン・マイ・ハート♪]

ラウラ「何をしているんですか?ガミロフ艦長(呆れた目つき)」

ガミロフ艦長「おっといかん、俺が第29海兵部隊長兼メルトラス艦長で妻子もちのガミロフ・ガゼフ・ボーマン大佐である。」ササ


ラウラ「あの~分かっているって言うか、自己紹介と妻子持ちとかはいらないでしょ。」

ガミロフ艦長「おっほんベルタリア曹長、君は何か俺に言いたい事でもあるのかね?」

ラウラ「実は私はマイクローンになるのと同時に転属を希望してます。その後はVFパイロットになるつもりです。」

ガミロフ艦長「マイクローン?君は今の地位でも、十分にいけるのではないのかね?」

ラウラ「今の地位は当然満足してますよ、でもこの前のDACTして対戦したVFの能力にハマってしまいですからクァドラン卒業します。」

ガミロフ艦長「そんな理由で転属するのか?飽きれたが、丁度クラビウス月面基地機種転換センターもしくは地球エルメンドルフ基地から候補生を募集していたのだ。君はどちらに行くのかね?」

ラウラ「どちらでも・・いや宇宙軍なのでクラビウス月面基地でお願いします。大気圏と言うのは、苦手でそれに地球はゼントラーディ差別が酷いので。」

ガミロフ艦長「分かった君の要望はクラビウス基地機種転換センターに連絡しよう。出来らばエースである君を手放すのは、戦力的にも出来んがまぁいいだろう。今までよく頑張ってきたな、ありがとう。」

ラウラ「いえ感謝するのは、私です。戦後行き場のない私達をあたたかく、迎えてくれた同胞であり上官であるガミロフ艦長には感謝してます。もし艦長に出会っていなかったら、私は9年前の反乱軍にいたのかも知れません。」

ガミロフ艦長「それは別にいい、我々とマイクローンはこれから共存が必要だからな。」

ラウラ「はい、分かっています。」

ガミロフ艦長「では、機種転換センターには不慣れな部分はあるが、挫けずに頑張って欲しい。エースと言われた君ならば、必ずやVFでもエースになれる。」

ラウラ「はい最後までお気遣いありがとうございます、艦長。」

ガミロフ艦長「それと曹長。」

ラウラ「はいまだ何か?」

ガミロフ艦長「うむ」

ポケットから、家族写真のような物を取り出す。

ガミロフ艦長「私のワイフと息子のガフルアと娘のロシェリ可愛いだろう。」

ラウラ「じ.自慢ですか?(汗)」

そしてマイクローン化した私は、SC-27スター・グースにてアポロ月面基地を経由してクラビウス基地へ到着した。

【2021年1月30日新統合宇宙軍第二司令部クラビウス月面基地】

四国と同等の大きさを誇るクラビウスクレーターに設置された、地球統合宇宙軍月面方面軍の第二司令部が置かれている。第一司令部があるのはメガロード01を建設したアポロ基地である。7年前にミンメイに模したアイドルがライブを開いた場所である。

現在もアポロ基地と共に地球防衛の重要拠点として、存在している。

アナウンス「当基地発-惑星エデン行きのシャトルは第23番ゲートにて・・・・・」

統合軍月面方面軍士官A「VF-3000クルセイダーはまだ納品されないのか?」

統合軍月面方面軍士官B「まだ遅れるようで・・・・」

統合軍月面方面軍士官C「コロレフ基地は・・・・」

ラウラ「ふ~んここが月面クラビウス基地かぁ、それにしても機種転換センターは何処にあるんだっけな?今まで艦内勤務で、こんな所は初めてだし。向こうが民間のドックで、現在いるのが軍用のドック。あ''ー全く分からない。」

バルリング「あのすいません、ラウラ・ベルタリア曹長でありますか?」

ラウラ「そうですけどあなたは?」

バルリング「自分はクラビウス月面基地機種転換センター所属バルリング・アドルガッサー中尉です。ベルタリア曹長、あなたをお向かいに参りました。」

ラウラ「ではあなたが私が機種転換センターの班を教育する今回の担当官?」

バルリング「いいえ自分ではありません、今回新部隊を創設するために探し回っている桐原茂人少佐だ。」

ラウラ「桐原少佐?」

バルリング「彼は第一次星間大戦ではSDF-1マクロスの航空部隊として、VFドライバーとして活躍していられた方だ。統合軍指令本部第2戦闘航空団の勤務をしていたが、新型機の機種転換を拒否してその後予備役へ編入されたんだ。」

ラウラ「でっなんでその少佐が、予備役は現役に復帰したんですか?」

バルリング「VFの近代化改修化した、VF-1Pフレイヤバルキリーで新編成されるARMD-213アルタミラ麾下のSVF-64アンサーズのためだよ。優秀なパイロット不足でさ、機種転換センターにわざわざ探しにきたんだよ。」

ラウラ「それは分かりましたけど、VF-1Pフレイヤバルキリーってなんですか?」

バルリング「VF-1P フレイヤバルキリーとはVF-1Xと同時期にステルス性能の向上を目的に第二世代の可変戦闘機の水準まで、VF-1を近代化改修した機体。外観上の特徴として機体形状が可能な限りステルスフォルムに変更されており。VF-5000 の開発経験がフィードバックされている為、第二世代機体と遜色のない性能を会得している。またFASTパックはステルス性能とプロペラント容量が拡大した専用装備となっている。変形時の強度不足の不安点解消の為に機体の骨格(エアフレーム)の一部を換装、機体各部を航空力学的に最適化、機体形状を可能な限りステルス対応化(非連続面の開閉パネル・脚収納庫扉。その他パネルライン・接合面の非連続化と突出部のミクロン単位での減少)を行った。また X型の中にも後にこの改修を行った機体もあると言う事なんですよ。」

ラウラ「いやそこまで詳しく言わないで欲しいんですけど、たはははははは」

バルリング「ではベルタリア曹長、長話してしまったので機種転換センターまで急ぎましょう。明後日は正式に機種転換センターVF乗員候補生になりますので。」

ラウラ「分かりました、ではそこまでエスコートをよろしくお願い申し上げます中尉殿。」

バルリング「美人相手をエスコートするのは、本官としては照れるばかりですよ。」

ラウラ「でも容易には手が出せないわよ、メルトランに変な気して襲うと返り討ちにされるから。」

バルリング「分かっていますって、手出ししませんよ。さぁさっそくジープに乗りましょう。」

ラウラはバルリングの案内で、クラビウス月面基地内の新統合軍機種転換センター到着した。機種転換センターとは輸送機や海兵部隊から転向したパイロットを育成する、機関である。
第一次星間大戦時にはSDF-1マクロスに正規VFパイロットが不足し、輸送機やらヘリコプターなどのパイロットから補うために短期間で育成できるようにした事が基礎だと言われている。地球のエルメンドルフ基地はあるが、ゼントラーディ人への差別が強いためゼントラーディ人の統合軍人へオススメは出来ない。

【2021年2月1日 クラビウス月面基地内の新統合軍機種転換センター】

ラウラ「とうとうこの日がやってきたわね、私の新しい人生が始まるわ。」

統合軍副センター長「訓練生諸君、起立.礼。これより開会式を始める、まずセンター長からの挨拶です。センター長お願いします。」

リチャード「うむ。」

ラウラ「(リチャード・マクガイヤ少佐、月面の閃光と言う異名を持ったエースパイロット、今回の機種転換センターのセンター長。でも私の教官になるわけないか。)」

リチャード「機種転換を選んだ諸君、私はこの機種転換センター長のリチャード・マクガイヤ中佐である。これから3ヶ月間VFの訓練をやってもらう。厳しいが、これを耐えれば一人前のVFパイロットになれる。バトロイドやガウォークなど、慣れない形態はあるが普通の戦闘機と操縦との違いはない思う存分にやってくれたまえ。最後にUnite as one, fly over reality。」

ラウラ「(こうして今日から候補生になった、私だがこれからやっていけるか心配だな。でもVFパイロットになりたいと思って、マイクローンになったんだ。耐えなきゃ)」

そして話が終えると、各担当官と候補生との挨拶が始まった。ラウラは桐原少佐がどんな人物なのか、ワクワク気味であったが・・・・

桐原少佐「君らの教官を務める、桐原茂人だ。よろしく頼むな、分からない事があったらなんでも言って欲しい。」

ラウラ「あ・・はい心遣い感謝します、桐原少佐以後よろしくお願い申し上げます。(この人が桐原少佐、でもなんか弱そうな感じの顔よね。でもミリアは、ダメダメそうでヘタレみたいな顔している夫がいたと本に書いてあった。まさかこいつも、強いのか?もし''本当のヘタレ''だったら失望だな。)」

桐原少佐「であるからして(ラウラ・ベルタリア曹長。彼女は、ラプラミズ艦隊のエース。操縦技術は高く、戦後も多くのはぐれゼントラーティを撃墜してきた。彼女は、私が作ろうとしている部隊員の候補に入れねばならんな。)」

これが二人の微妙な初対面であった、そして翌日にはVFの訓練が始まった。

シュミレーション[パイン・サラダ]

ラウラ「あの桐原少佐は嫌がらせのつもりか?私がラプラミズ艦隊にいると知って、わざわざミリアのいる部隊と戦わせて。嫌がらせのつもりか、くそ桐原!オタンコナス デブラン (以後は訳のわからないゼントラーティ語)」

バルリング中尉「桐原少佐、ラウラ・ベルタリア曹長は嫌々ミッションパインサラダをこなしているようですが現在の点数が97点と初心者としては高度な点数をとっています。」

桐原少佐「当然の結果だろう、彼女は海兵部隊のエースだからな。のめり込みがいい、それに耐G性や反射神経に優れている、彼女が産まれる前から遺伝子として残っていたのだろう。やはり私の目は、正しかったな。いずれは実機試験をやるしかないな、実機での彼女の動きが楽しみだ。」

バルリング中尉「しかし少佐はなぜベルタリア曹長に目をかけているんですか?」

桐原少佐「彼女はエースだからだよ、決して美人だからと言う理由じゃないよ。」

バルリング中尉「・・・・もし後者だったら、メルトランの奥さんに殺されますよ。」

桐原少佐「ラウラも美人だがうちの奥さんの方が美人だ!!いいかメルトランを怒らすと、本気で殺されかけるんだぞ!!」

バルリング中尉「女とはいえ戦闘種族だからな、勝ち気な性格なんだよな。だけど、メルトランは美しい人が多いから恋人にしたがる人はいる。」

桐原少佐「まぁその話は置いてくとして、ラウラの能力は新人VFドライバーだったら急激な機動行うと強大なGによりパイロットがブラックアウトもしくはレッドアウトの症状に陥る危険性を見事にクリアしている。いくらゼントランですら、軽度のブラックアウトもしくはレッドアウトの症状に陥るのに流石はエースだな。マックスに匹敵する成績を得るのか?」

バルリング中尉「でもまだまだ成績を超える能力はありません、が素晴らしい事は事実です。それにピッチアップ・ピッチダウンを上手く使い分けしているのは、事実です。」

桐原少佐「ただ問題があるそれはうちのツレもそうなんだが・・・」

バルリング中尉「デワさんですか?」

桐原少佐「そのデワだよ、っと話しているうちにシュミレーションは終わりだな。」

ガタン ガタン ピー ピー

バルリング中尉「候補兵達が降りて来ますね。」

桐原少佐「そうだな。(ってラウラのシュミレーションの映像をみると、バトロイドしか使ってないな。)」

候補兵達「さぁて終わったな、飯だ飯。」

ラウラ「ダンツ ウ デガンツ メナルトニ!桐原ぁぁぁぁぁぁぁぁ」

バルリング中尉「あぁベルタリア曹長怒っているな。」

桐原少佐「メルトランは怒りやすい、すぐに感情的になって怒ってしまう。」

ラウラ「ど言う事だ!私がラプラミズ艦隊所属と知って、同所属のミリア隊との戦闘させたな!」

桐原少佐「残酷な事だがしょうがないだが、そのミリア中尉でも9年前のカムジンの反乱でも交戦したが?」

ラウラ「しかし一応心の準備ができていません、ミリアから聞いたんですけどラプラミズ司令と交戦して躊躇したと言う事は聞いています。」

桐原少佐「う・・・・それは・・・・・」

ラウラ「今だから前歴の海兵部隊で慣れてますけど、昔だったら混乱して戦闘不能になりますよ。もしくは、反乱軍に加わっていたのかもしれませんわ。」

桐原少佐「分かった分かった、次からは別のシュミレーションにする。ラウラ曹長だが、上官に大きな態度を取りすぎないように!」

ラウラ「その事は分かりました、以後気をつけますわ。」

バルリング中尉「そう言えばお昼時だったな、桐原少佐.奥さんから電話が来て弁当を忘れたから持って来てくれるそうです。」

桐原少佐「弁当?・・・・・少し時間をくれ。」

ラウラ「桐原少佐結婚していたんですか?」

桐原少佐「10年前にな、娘とかいる。ラウラお前と同じゼントラーディ人だ!」

ラウラ「へ~」

バルリング中尉「桐原少佐またぁ忘れたんですか?」

桐原少佐「分かっているだろ、俺の慌てよう4月・・・じゃなかったとにかく事務室へ確認に行くからな。」

(桐原少佐は事務室に戻ってカバンを確認するが、うわぁぁぁぁぁぁぁと絶句する)

桐原少佐「やばい・・・・すっかり忘れてた、今日帰ったら半殺しにされるな。」

バルリング中尉「はははは桐原少佐ヘマしましたな、見た目は可愛らしい奥さんなのに逃げられたら勿体無いですよ。」

ラウラ「あの~」

桐原少佐「弁当ぐらいでデワが逃げるわけがない、俺とデワの愛は絶対だ!」

バルリング中尉「まったく相変わらず、でも弁当をわざわざ届けに来てくれる奥さんなんて羨ましいっすよ。独り身の私から見れば、幸せです。デワントンさんは、ミリア隊の常識人ですし。」

ラウラ「すいません!!あの~私を忘れていませんか?」

桐原少佐「怖いけどな、ってそうだった。ラウラ お昼休みだから現時点で解散していいぞ。(さぁってどうやっていいわけしようかなぁ・・・)」

ラウラ「分かりましたけど、今デワントンとか言いましたよね?さっきのゼントラーディ人って、ミリア一級空士長の副官の・・・・」

桐原少佐「確かにデワと言ったけどそれがどうしたんだ?俺の家内だよ、9年以来の妻・・・・・」

「茂人~」

桐原少佐「!?」

デワントン「はぁ~い茂人弁当忘れたでしょ、あたしが朝早く起きて作ったのにあれほど忘れるなって言ったのに何故忘れたのかしら?(明らかに怒っているような笑顔)」

桐原少佐「ゲゲゲ デワ!?」

デワントン「今日こそは許しませんよ、先週も同様に忘れましたから・・・・ってあの娘何処かで見たような?」

ラウラ「デ・・・デワントン」

デワントン「まさかだと思うけど、ラウラ・ベルタリアなの?」

桐原少佐「うん知り合い?(とにかく助かった?)」

ラウラ「デワントン・・・・ミリア隊の副官、お久しぶりです。(ゼントラーディ語)」

デワントン「間違いないお前は、テキーヴァ隊のラウラ・ベルタリア。懐かしいなぁ、あの大戦で通信の最後以来だな。(ゼントラーディ語)」

ラウラ「確かラプラミズ司令から突然マイクローンと共闘するとか言って最初は意味が不明だったわ。(ゼントラーディ語)」

デワントン「だけど我々がマイクローンとの戦いを主に務めたブリタイ司令のアドクラス艦隊とカムジンの第109分岐艦隊第7空間機甲師団みたいに文化に汚染されたと見なされていたらしいわ。(ゼントラーディ語)」

ラウラ「結局わけの分からないままマイクローンと共闘する羽目になったわ、最初はわけの分からないまま反乱を起こすんじゃないかって心配していた程よ。(ゼントラーディ語)」

デワントン「していたわねぇ、でもあの戦いは人生の転換期だったのかもしれないわね。子供もいるし、結婚する前はバルキリー乗りだし。(ゼントラーディ語)」

バルリング中尉「何を話しているんですかね?」

桐原少佐「さぁな、とにかく半殺しにされないで、済んだデワ~早く弁当をくれ!」

デワントン「自分から取りにきてよ!」

桐原少佐「って何処にあるんだよ?」

デワントン「あそこの机の上に、竜鳥のステーキ弁当よ。残さないで食べてください、死亡フラグになるから。」

桐原少佐「は.はい!!」スタコラサッサ

ラウラ「・・・・・・」

デワントン「はぁ左遷されるわ、予備役になるわで恵まれないわね。ラウラごめんね、駄目な旦那が教官で。」

ラウラ「そんな事はありませんよ、桐原少佐はいい教官です。」

デワントン「はぁ左遷されるわ、予備役になるわで恵まれないわね。ラウラごめんね、駄目な旦那が教官で。」

ラウラ「そんな事はありませんよ、桐原少佐はいい教官です。」

デワントン「あらそう?」

バルリング中尉「第1次星間大戦を戦いたエースパイロットで、撃墜数ランキングベスト10に入っていますから。」

デワントン「でもVF-1バルキリーに拘りすぎるのが玉に瑕なのよ。結果左遷されてしまったし。」

ラウラ「その点では学びたくないです。」

デワントン「まぁラウラはきっとバルキリーでもエースパイロットになれるし、指揮官になれるわ。」

ラウラ「デワントン二級空士長、激励ありがとうございます。」

デワントン「それといい男が見つかり、結婚すればいい母親になる頑張りなさい。」

ラウラ「け.結婚?」

デワントン「私は用は済んだし帰るわ、頑張ってエースになりなさいよじゃあね♪」

ラウラ「じゃあね、頑張ります。」

バルリング中尉「帰って行きましたね、デワントンさん。」

そして数日経った。
新統合軍空母ARMD-18アスカⅢからVF-1Dと最新型演習機T-1数機が演習のため、発艦しようとしている。演習に参加した艦艇は・・・・

演習参加艦
★演習指導艦
ARMD-18アスカⅢ
オーベルト級駆逐艦ウィリアム・V・プラット
★護衛警戒艦隊
ステルス巡洋艦イブキ
ARMD-19ペーター・シュトラッサー
オーベルト級駆逐艦タコマ
オーベルト級駆逐艦ハツカゼ
オーベルト級駆逐艦ライト・ライト

【アスカⅢ通路】
桐原少佐「なぜかうちにはVT-1 オストリッチではなく、VF-1Dなんだよな。」

バルリング中尉「事情はしりませんが、てか早く出撃しないと。」

桐原少佐「あぁぁぁぁ」

【数分後】

桐原少佐「ノヴェンバーフライトリーダーから、候補生各機へフォーメーションE-0Gに展開。ターゲットはゴーストQF-3100EX、かなりの数を展開させてくれたようだ。お前らの目標は、敵をどのくらい短時間で撃破するかだ。しっかりやれよ。全機返事はどうした?」

ラウラ「ノヴェンバー2了解。」

候補兵A「ノヴェンバー3了解。」

候補兵B「ノヴェンバー4了解。」

【統合宇宙軍ゴースト搭載型オーベルト級駆逐艦ウィリアム・V・プラット】

月面方面軍フリゲート女性オペレーター「ゴーストQF-3100EX 20機始動、システムオールグリーン。模擬戦モード、スタート。」

艦長「全機射出、我が艦はゴースト遠隔操作のため後方へ待機。模擬戦の邪魔になる、全速力で離脱。」

操舵手「了解最大船速。」

QF-3100EX 20機が全速力で、展開する。

桐原少佐「ノヴェンバーリーダーより各機へ、ゴーストとは言え油断出来ない相手だ!気を抜いて戦うと、戦場では生きられないぞ!」

候補兵A「そんな事を言っても大丈夫です、ゴーストなんてAIの性能不足で主力機になりぞこなったポンコツです。簡単に撃破を・・・・うぁぁぁぁぁ」

ノヴェンバー3の背後には既にQF-3100EXが後ろに回っており、2は模擬センサーレーザーを命中され撃墜されたのであった。(センサーレーザーはダメージを与えるのではなく、相手に被弾・撃墜判定を出す。)

候補兵B「うぁぁぁぁぁぁ、あっけなく撃墜されただと?既に俺の背後にゴーストがぁぁぁぁぁぁぁ。」

桐原少佐「だから油断するなと、言ったんだ。ノヴェンバー2 ノヴェンバー4を援護しろ!」

ラウラ「了解!ノヴェンバー4生きているか?ただちに援護する!」

候補兵B「助かる既に回避するのは限界だ。」

ラウラ「待っていろもうすぐ撃墜する、ターゲットロックオン。」

ラウラ機はファイター形態でガンポッドでゴーストを狙うが回避されてしまう。

ラウラ「クソ確かに命中させられる角度だった、ファイターは面倒だ。」

もう一回やるが、またかする程度になる。

ラウラ「ヤック デルケイ デルケス ガドラス」

候補兵B「ミサイルはどうした!ミサイルで撃て、UUM-7マイクロミサイルポッドなら撃墜をってゴーストがもう一機だぁぁぁぁ」

桐原少佐「ノヴェンバー2、ミサイルを撃てノヴェンバー4を助けろ!」

ラウラ「今度こそ当てる、ターゲットロックオンファイヤー!」

ラウラ機から発射したマイクロミサイルは、ゴーストを一機撃墜するがもう一機は命中せず。

候補兵B「うぁぁぁぁぁぁ、一機残っているぞぉぉぉぉぉ」

桐原少佐「・・・下手くそだな。(ファイター形態に関して)」

ラウラ「あと一機、リーダーバトロイド形態は使用できますか?」

桐原少佐「個人戦術は任せる、ただしチームワークを乱す行為はするなよ。」

ラウラ「了解しました、それと下手くそって言った事は後で覚えていなさいよ。」

桐原少佐「あらぁ聞いていたのね。ってラウラ包囲されているぞ!」

ラウラの周りにゴーストが包囲されてしまい、センサーレーザーによって攻撃される。

ラウラ「さてとこんな窮屈なファイター形態は・・・」

「ピーピー」

D型訓練機 ノヴェンバー2 被弾率89% 大破。

ラウラ「えっ・・・・・」

桐原少佐「・・・・・終わったな。」

ラウラ「ヤック マーカミリア デ ザンツデ カルチャー」

候補兵B「リーダー助けてうぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ミサイルは二人のバルキリーに撃墜判定を下すようにロックオンされた。

桐原少佐「候補生全滅演習終了。ってラウラはファイター形態はド下手? 」

その夜、月面基地に隣接するクラビウスシティー桐原邸。
桐原少佐「ただいま~」

デワントン「おかえりなさい、既に夕飯はできているわ。あなたの好きなサウロ・バード入りのカレーよ。」

桐原少佐「カレーかぁそれは良かった、悩み事にはぴったりだ?」

デワントン「!?」

夕飯を終えて。

デワントン「シホとミヨを寝かしつけたわよあなた。」

桐原少佐「う~ん、難しいなぁ。」

デワントン「あなた何を悩んでいるの?」

桐原少佐「ベルタリアの奴、バトロイドの評価は高いんだがファイター形態のみの戦闘はイマイチだな。」

デワントン「ラウラは元々クァドラン・ローと言う人型戦闘ポットに乗ってなれていたし、不慣れなファイターではバランスとかつかめないのかしら?」

桐原少佐「バトロイドの地上戦や宇宙戦でのシュミレーションでは評価はSだけど、水を得た魚なんだけどなぁ。」

デワントン「そうしたら、バトロイドによる戦術を教えればいいじゃない。バトロイドは一応戦闘ポットの乗り経験が多い、ゼントランには馴染み易いと思うわ。」

桐原少佐「バトロイドねぇ・・・・・」

デワントン「クァドラン乗りであった私が言うわ、そうしたら彼女の本領が発揮するわよ。」

桐原少佐「では試しにしますか、それと今から歴史の勉強だ!!」

デワントン「なんのために?」

桐原少佐「彼女の教養をね。」

デワントン「浮気じゃないでしょうね?浮気だったら、ぶっ殺す。」

桐原少佐「いやいや美人妻であるデワを裏切るなんて、罰当たりもんだよ。美人は大切にしないと罰が当たるからね、本当に教育だよ。」

デワントン「まぁあなたがシホとミヨを裏切るような真似はしないもんね。」

桐原少佐「絶対にせんって、さてなんて説明すればだな。」

デワントン「バトロイドをクァドランのように扱えよ、つまりクァドランの如く前のように扱えってね。」

桐原少佐「クァドランのようにかぁ、それは使えるな。」

デワントン「必ず成功するから絶対に教えなさいよ。それとラウラは早く、誰かとはやく結婚しなさいと入れて・・・」

桐原少佐「後者はそれは無しだ!セクハラ」

デワントン「そう?それと、モーアに連絡して見る?」

桐原少佐「モーアってVF-Xのエースで、アポロ基地司令官であるホシムラ提督の息子カズヤと結婚したモーア・カリダムことホシムラ・エリか!」

デワントン「そういうことよ。じゃじゃ馬だけど、頼って見る価値はあるわよ。なんたって、VF-Xのエース様とそれと私のかつての部下の一人だったからね。」

桐原少佐「ミリア隊の者か、そいつはどのくらい強いのか?」

デワントン「ミリア1級空士長と並んで2番目よ、相談には乗ってくれるかな。」

そしてホシムラ一家のモーアとラウラの戦術法を協議したのであった。

【翌日。ARMD-18アスカⅢ】

アスカⅢ艦長「これより前日の評価試験のやり直しを実施する、今回もQF-3100EXを使用し模擬戦をする。」

桐原少佐「ラウラ・ベルタリア曹長、話がある。」

ラウラ「話?」

【通路】

桐原少佐「前日の戦い方を検証してみたが、ファイター形態だけでの戦闘は下手くそだな。」

ラウラ「!!まさか私はバルキリーに向いていないんですか?私は憧れてバルキリー乗りになりたくて、ここに。」

桐原少佐「まてあわてるな。ガウォークはまぁまぁだが、戦術とか変えてみたらどうだ?」

ラウラ「戦術?」

桐原少佐「デワと話し合ったが、バトロイドをクァドランだと思い使いこなしてみろ。」

ラウラ「それはどう言う事ですか?バルキリーとクァドランは別々じゃ。」

桐原少佐「確かに機種は違うが、戦い方は同じになる。元々バトロイドは敵戦艦内に強行突入し、抵抗を排除しつつ司令室を占拠するという海兵隊的な特殊作戦を練ったりする程の対巨人族に特化した形態だ。」

ラウラ「それかクァドランと何が関係あるんですか?」

桐原少佐「バトロイドとクァドランは軽い動きはできるって事さ。まぁ頑張ってくれよ、ベルタリア曹長。」

ラウラ「ちょっと詳しく教えなさいって、この変人!デブラン デガンチャーツ!」

【ARMD-18アスカⅢ】

アスカⅢ女性オペレーター「Attention grade war. Attention grade war. Take a position for max an instant. Repeat, take a position for max an instant. This is not a guilt.This is not a guilt」

桐原少佐「ノヴェンバーフライトリーダーより各機へ、昨日みたいなヘマをするなよ。今回もゴースト全機撃破だ、今回撃墜されたら俺の部隊に入れないぞ。」

ラウラ「ノヴェンバー2了解」

候補兵A「ノヴェンバー3了解」

候補兵B「ノヴェンバー4了解」

ラウラ「さてと馬鹿な桐原少佐のバトロイド戦術か、区ぁとのようにできるか疑問ね。まっ好きにやらせてもらうか、こんなお遊びはうんざりしていたからね。」

ラウラ機が仮想敵部隊に向かい、突撃する。

候補兵A「ベルタリア曹長チームワークはどうした?一機だけ飛び出すな!!」

桐原少佐「いやそれでいい、彼女の好きにやらせろ!」

候補兵B「しかしチームワークはどうするんですか?」

候補兵A「それに我々の訓練にもなりません。」

桐原少佐「それにゼントラーティ節でやってもらう、彼女の本気を発揮させるのさ。」

候補兵A「教官なぜベルタリア曹長を大切にするんですか?」

桐原少佐「美人だから。」

候補兵B「え~それだけ?」

候補兵A「隊長には奥さんが?」

桐原少佐「だが俺はデワ一筋だ!全機は俺に続け!!」

候補兵達「は.はい!」

【オーベルト級駆逐艦ウィリアム・V・プラット】

月面方面軍フリゲート女性オペレーター「ゴーストQF-3100EX始動中、演習攻撃開始。前方から一機、撃墜せよ。」

ゴーストQF-3100EXがラウラ機目掛けてミサイル攻撃を仕掛けて来る。

ラウラ「コンソール左の「B」レバーをさげて、ACSをセット。よしウケイ!」

ラウラが操るVF-1Dはバトロイドに変形し、ゴーストQF-3100EXのミサイル攻撃をチャフを用いて迎撃し、ガンポッドによってゴーストQF-3100EXを撃墜していくのであった。

候補兵A「すげぇなんて言う技能なんだ、真似は出来ないな。」

桐原少佐「やはりデワの言う通りか、ちゃんと経歴書て読めば良かったな。」

候補兵B「って教官、一人で壊滅させました。」

桐原少佐「あ~やりすぎるのも玉にきずだが。」

バトロイドによる戦術を教え込んだ桐原少佐とそれを覚えるラウラ・ベルタリア。そんなグダグダな具合で訓練は順調に進んで行き、ラウラはVFドライバーとしてのスキルを高めていった。桐原少佐から今までの地球の戦闘機パイロットとスキルの話を、教え込みその教育を受けたラウラはゼントラン時代とは違いパイロットらしい雰囲気を出していた。そして、機種転換センター入校から3ヶ月が経った。

【西暦2021年5月1日 クラビウス基地 休憩室】

「地球 サウスコースト・シティで発生したゼントラーディ暴動を受けて、反ゼントラーディデモが発生し警官隊による厳戒態勢が発令されました。」

ラウラ「最近物騒なニュースばかりね、本当に地球に行かなくてよかったわ。」

「アテンション。これから読みあげる者は、統合作戦司令部まで出頭せよ。ラウラ・ベルタリア曹長。ただちに統合作戦司令部まで出頭せよ!」

ラウラ「!!」

【作戦部室】

ラウラ「失礼します、ラウラ・ベルタリア曹長ただいま到着しました。」

白川中尉「同じく自分は白川優斗中尉です、今回の卒業おめでとうございます。」

ラウラ「ありがとうございます。」

白川中尉「今回は基地司令官がアポロ基地に出張中のため本官が代わりに前日に決定した配属先を卒業生に通達する代理官を担当しております。」

ラウラ「はい。」

白川中尉「では統合宇宙軍クラビウス基地司令部より辞令である、ラウラ・ベルタリア曹長.本機種転換センターを卒業し、統合宇宙軍予備艦隊ARMD-213アルタミラ所属SVF-64アンサーズに転属を命ずる、そしてVFドライバーとしての資格を得た事により准尉に昇進す。おめでとう。」

ラウラ「ありがとうございます。」

白川中尉「ちなみに何だが訓練学校で習った教官を覚えているか?」

ラウラ「桐原茂人少佐でしたね、なんか頼りなさそうな人でした。それがどうしたんですか?」

白川中尉「あのバルリング中尉の説明忘れたんですか?」

ラウラ「?」

白川中尉「バルリング中尉がVFの近代化改修化した、VF-1Pフレイヤバルキリーで新編成されるARMD-213アルタミラ麾下のSVF-64アンサーズのためだよ。優秀なパイロット不足でさ、機種転換センターに探しに来たって言っていましたよね?」

ラウラ「?・・・・あっ思い出した、確かそんな事を・・・」

白川中尉「ありました、とにかく統合宇宙軍予備艦隊に行ってもらうぞ。」

ラウラ「でも説明が・・・」

白川中尉「でももヘチマもない!とにかく命令は絶対です、20越えた大人の女が我儘言うんじゃない!」

ラウラ「分かりました分かりましたよ、行けばいいんでしょ行けば。」

シラカワ中尉「ちなみにここを拒否すると、遠いところへ左遷されますよ。」

ラウラ「えっ!?」

白川中尉「移民船団の護衛軍だよ、そこしか飽きスペースはないんだ。地球近辺やエデン近辺は埋まっているし、発展途上惑星だってもうすぐ埋まるんだぞ。」

ラウラ「しかし」

白川中尉「だから統合宇宙軍予備艦隊に行こう、ARMD-213アルタミラが待っている。アルタミラの任務は、開拓移民惑星護衛のVFドライバーを育成する事。もし緊急事態があれば、移民惑星への支援に参加する事がある。ではベルタリア准尉、頑張って来なさい。」

ラウラ「分かりましたよ、行きます。今度こそは、って私がアグレッサーか。」

新統合宇宙軍
予備艦隊SVFー64アンサーズ
階級 准尉
部隊番号 S6460463
氏名 ラウラ・ベルタリア
ID ENIFIC ATIONCARD OF RUNA
UNITEDNATIONS SPACY
this is to certify that the above mentioned subject
is a civilian official of the United Nations Spacy

【クラビウス基地ドック】
アームド級空母
http://image01.seesaawiki.jp/h/n/harmony-gold_japan/7dd0aad321095432.gif

ラウラ「これがARMD-213アルタミラか、って案外小さいな。以前いた艦と比べると、ちっぽけだな。」

吉野大樹「おいそこの姉ちゃん、アルタミラって艦は一体どこなんだい?」

ラウラ「目の前にあるんですが、ってあんたは?」

吉野大樹「うん一応大尉なんだがな。」

ラウラ「大尉?大尉・・・・大尉ぃぃぃぃ?」

ラウラは吉野の階級章を見た途端、驚いてしまった。(バルリング中尉とは真逆な反応)

吉野大樹「まぁまぁ一応俺の方が歳下だしそんなに慌てなくていいって、まぁ俺は吉野大樹 お隣の月面アポロ基地麾下SVF-124ムーンシャドウズからこの部隊に転属してきたんだ。よろしくやろうや、君の名と以前の所属は?」

ラウラ「ハッ自分はラウラ・ベルタリア准尉 第29海兵隊出身です。」

吉野大樹「第29海兵隊はゼントラーディ人部隊か、一瞬SVF-789ダルエスカラック出身かと思ったぞ。」

ラウラ「一応つい最近まではクァドラン・ローθを使って、はぐれゼントランと戦ってました。」

吉野大樹「へぇまぁこれから共に戦う仲間なんだ、よろしく頼むぜ!」

ラウラ「こちらこそ大尉。」

吉野大樹「大樹って呼んでくれ、堅苦しいのは苦手なんでね。」

ラウラ「しかし上官じゃぁ。」

吉野大樹「気にするなよ、俺が許可をするって。」

ラウラ「じゃら大樹、これからよろしくお願い申し上げます大樹。」

【地球統合宇宙軍予備艦隊所属ARMD-213アルタミラ艦内】

白川中将「ベルフォード大佐、予定通り例の異端児を用いた部隊の創設を許可する。まぁ元々解隊していた部隊の再編だからな。」

ジェイル大佐「いえそれでも結構です、今更ながらVF-4やVF-3000 VF-5000がある中でVF-1の改修機が役に立つのか見てみたいと思ってましてな。」

白川中将「そうか、結構、君達は正規艦隊とは別の行動権がある、緊急時があれば現地自治政府からの要請で現地軍と共同戦線をはる事ができる。」

ジェイル大佐「それはありがたいですが、我々は基本単艦にて行動するのですか?」

白川中将「事実上VF-X部隊に近い役割だが、開拓移植惑星護衛艦隊のパイロット育成をするのに必要な部隊だ。桐原少佐の連れてきた隊員は、いろいろ特殊である。」

ジェイル大佐「その事は心得ています。」

白川中将「まぁ期待はしてないが、結果だけは残してくれまたえ。惑星エデンにて新型機開発計画があり、その試験機の相手をしてもらいたい。」

ジェイル大佐「まだやっていなのですか?アドバンスド・バルキリー計画発動以来、様々なVFが乱立しているじゃ
ないですか。」

白川中将「今回は来年に向けた新型機VF-X-10のテスト演習だ。では今月中にやってくれ、では通信は終わりだ。」

通信終了。

ジェイル大佐「まったく上層部も人使いが荒いもんだな、いきなり部隊創設から新型機のテストか、まったくどんな部隊だ?」

「こちらプレーリー3速度進路はこのままでいいか?」

相沢美弥「そのまま進路を維持してください、現在基地防空隊のVF-4Jが飛行中少しでも進路を変更したら衝突コースになります。」

「プレーリー3了解。」

ジェイル大佐「予定では偵察機も搭載の予定だったな、ますます分からんこの部隊が。」

VE-1がアルタミラに着艦する。

相沢美弥「艦長.SVAW-12プレーリードックスの分遣隊の収容を確認しました、後はSVF-64アンサーズのパイロットだけですね。」

ジェイル大佐「桐原少佐推薦の優秀なパイロットらしいぞ、実力は優秀。アグレッサーとしては有能な成績である、それにゼントラーディ軍ではエースと言われたそうだ。」

相沢美弥「へぇそれは興味深いですね、男ですか女ですか?」

ジェイル大佐「女だそうだ、まだ23歳のベテランだ。美人だそうで、男性兵士からも評価が高い。」

劉夢華「失礼します艦長、って何を話しているの美弥?」

相沢美弥「新しいパイロットの話をしていたのよ、一体どんな人がくるのか艦長から説明受けていたわ。」

劉夢華「深潭兄さんみたいな男性?」

相沢美弥「ちゃうちゃう女性しいて言えばメルトラン、ラプラミズ艦隊のエースで統合軍宇宙海兵隊出身。かなりの美人らしい、桐原少佐が目をつけていたわけですよ。あんな美人な奥さんがいるのに、浮気なんてして。」

ジェイル大佐「相沢中尉何か違う方向に言ってないか?メルトランと付き合った人は、半殺しにされるジンクスがあるのを桐原君が忘れているはずがなかろう。それに桐原少佐はデワントンを第一次星間大戦のボドル基幹艦隊後の地上戦で共闘した事から、友情と愛情が芽生え結婚したんだぞ。まぁ言うなら愛妻恐妻家だな、デワントンは怒ると怖いが優しい人だぞ。」

劉夢華「っでそのラウラって人は凶暴性のある性格なの?ゼントラーディってさなんか短気な性格そうなイメージがあるんだけど。」

ジェイル大佐「案外気が強い面があるが案外文化的な性格している、素直でいい娘だ。無論だが、この私が確実に保証する。」

アルタミラ所属統合兵A「艦長!吉野大樹.大尉以下のSVF-64アンサーズに所属するメンバーが着任しました。」

ジェイル大佐「もうそんな時間になったのか、艦長室に今から向かう。君は桐原少佐に共に着任したSVF-64アンサーズのメンバーを艦長室に案内してもらいたい。」

アルタミラ所属統合兵A「了解しました。」

【ARMD-213アルタミラ 艦長室】

桐原少佐「自分以下SVF-64アンサーズ16名着任いたしました。」

ジェイル大佐「私がこのアルタミラを預かるジェイル・べレスフォードである、君たちの事は報告書で聞いている。まぁ席に座りたまえ。」

そう言われ、メンバーは艦長室の椅子に座る。

ジェイル大佐「君たちの任務は、基本的にはどれだけ特殊であるのか分かっているね?」

桐原少佐「分かっています、VF-1Pの運用試験やアグレッサーなども兼ねての試験という点もあります。」

ジェイル大佐「その通りだが部隊結成初のミッションは惑星エデン防衛軍の要請で、ニューエドワーズフライトセンターでVF-X-10のテストと偵察任務警戒体制の管理テストにも参加してもらいたい。」

桐原少佐「ダンシング・スカル隊のミリア・ファリーナ・ジーナス中尉が参加している、新型機プロジェクトですね。」

ラウラ「・・・・(ミリア・・・・)」

ジェイル大佐「スケジュールは5月3日~10日試験 5月11日~31日まで各種訓練とアグレッサー任務等とまぁ乱雑だがきちんとした任務だ。初仕事であるし、我々の評価は多少上がる。」

桐原少佐「しかしダンシング・スカルだけで済む話でしょう、わざわざやらなくてもVF-1Pがあります性能はVF-5000に匹敵すると自負します。しかし新型機のテストをする必要がありません。」

ジェイル大佐「君のVF-1の愛情は分かるが白川中将よりの直々の命令だ、もう既に決定事項だ。反対は受け付けんよ。君はわざわざ予備役からこのSVF-64アンサーズの部隊長の地位にいる、前みたいに左遷されたらもう行き場はないぞ。」

桐原少佐「分かっています。」

「艦長、ブリッジまでいらしてください。」

【通路】

ラウラ「話が手短に終わって良かった、しかし惑星エデンにミリア・ファリーナがいるとはな。」

「ベルタリア准尉ですね。」

ラウラ「誰だ?」

ゼノビア「すいません、機種転換センターで有名なラウラ・ベルタリア准尉と聞いて声をかけてしまいました。自分はゼノビア・ケーン伍長です。以後よろしくお願い申し上げます、では失礼します。」

ラウラ「よろしく。変な娘だな。」

【アルタミラ艦橋】

相沢美弥「反応炉出力、異常なし。エネルギー・レベル9.5から増大中。全システム オールグリーン。」

劉夢華「空間転移、座標算出完了。」

相沢美弥「全フォールド・システム、長距離転移準備完了。」

ジェイル大佐「よろしい。アルタミア フォールド航行開始」

ARMD-213アルタミラは地球から10.4光年(太陽系だと11.6光年)先のグロームブリッジ星系にある惑星 惑星エデンに向けてデフォールドし周辺の衛星統合軍基地モンド(独逸語で月)に到着した。そしてSVF-64は衛星軌道上からニューエドワーズ基地に向けて大気圏突入したのである。

【惑星エデン ニューエドワーズ基地】

一機のNOVAと書かれた赤いテスト機が飛行している。その名前はVF-X-10改プロトカットラス、非可変の飛行テスト用であったVF-X-10を改良し、バトロイド.ガウォーク機能を追加した試作機。ミサイルなどの兵器は重量の問題で装備してない。

VF-X-10
http://www.macrossworld.com/macross/translations/avx11_f_color1.jpg

ニューエドワーズ基地管制官「タワーよりクリムゾンスカルへ、オペレーションエリア内オールクリア大気状況良好」

ミリア「エスケスタ!」

ニューエドワーズ基地管制官「では目標地点まで。」

ニューエドワーズ基地司令官「待ちたまえテスト飛行は一時中止だ。席を変われ。」

ニューエドワーズ基地管制官「はぁ?」

ニューエドワーズ基地司令官「M.F・ジーナス中尉、アドバーサリー部隊であるSVF-64アンサーズのご到着だ。ただちに帰還せよ。」

ミリア「エスケスタ」

ミリアのVF-X-10改が着陸する。

整備班長「点検急げ!」

整備兵A「第2、第3高電子系統異常なし」

整備兵B「エンジン 新中州/P&W/ロイス 熱核タービン FF-2019 二つとも異常なし。」

ミリア「う~んやはり新型機の味ってのはいいわね。それにしてもマックスはいない、どこかの基地の女と仲良くおしゃべりしているのかしら?」

統合軍エデン所属技術士官「ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉、VF-X-10改の問題はどうですか?」

ミリア「悪くないわ流石は天才アルガス・セルザーの作品ね、でもまだまだ量産化は無理みたいね。」

統合軍エデン付き技術士官「では後で不満点があれば開発部の上層部の方で聞き入れます。」

ミリア「ありがとう、そう言えば一つ聞きたいけど、SVF-64アンサーズって何者なの?」

統合軍エデン付き技術士官「ハッ元第二戦闘航空団出身の桐原茂人予備役少佐が創設した実験部隊ですよ。なんでも生産終了したVF-1の改修機部隊ですがね。」

ミリア「ふ~ん、桐原がいるんだ。」

といいつつSVF-64アンサーズがエドワーズ基地に着陸してくる。

マックス「ミリア 桐原がこの基地に来たようだよ。」

ミリア「桐原ってあぁ東部パトロール隊で共同作戦をした、あの部隊のエースね。なんでもVF-4ライトニングⅢの受領を辞退し地上勤務に左遷された。ってきり私の副官を嫁にもらって行った記憶は残っているわ。て言うか連絡将校から聞いたわ。」

マックス「そうなのか、それになんだけども部隊の中には君と同じ艦隊に所属していた娘もいるらしく、エースだそうだ。ミリアは知り合いかな?」

ミリア「名前を聞けば思い出すかもしれないけど、マックス.......まさかだけど、その子と浮気する気はないでしょうね?」

マックス「ば.馬鹿言えコミリアやミラクルそしてモアだっている、それになんでいつも僕を浮気者扱いにするのかな?」

ミリア「それはマックスが女性に平等に優しいからよ、本当は私以外でもよかったんでしょ?」

マックス「僕はミリア一筋に決まっている、君は僕の愛を信じないのかい?」

ミリア「信じているに決まっているでしょ。」

エドワーズ基地連絡将校「ジーナス大尉 中尉、そろそろ作戦司令部まで出頭してください。」

マックス「ミリアこの話の続きはこの後だぞ!」

ミリア「逃げるなよ、さてどんな人かしらうふふん♪・・・うん?」

ミリアは別の入り口から入ってくる青い髪の女を見かけた。

ミリア「あれは・・・・」

【ニューエドワーズフライトセンター作戦会議室。】

桐原らSVF-64はニューエドワーズ基地の作戦会議室に入り既に司令官らの基地関係者とマックスとミリアなどのテストパイロット関係らに対し敬礼した。そしてこれから開始されるテスト飛行と模擬戦について司令官から説明がなされた。

ニューエドワーズ基地司令官「今回の最新鋭バルキリー開発テストであるVF-X-10改コードネーム プロトカットラス試験についてだが、アンサーズはアドバーサリー部隊として機能していただきたい。」

ニューエドワーズ副基地司令官「現在各地の開拓惑星や銀河では反統合ゲリラやはぐれゼントラーディ軍との戦闘を繰り広げている、そのため更なる新型機を開発するためVF-X-10改を経て完成させるにはいろんなデータが必要だ。」

ニューエドワーズ基地司令官「今回の試験はミリア中尉のVF-X-10とSVF-64アンサーズから3機の演習とする。エリア000-56-K02にて実施する。何か質問はある人はいるかな?」

桐原少佐「メンバーはそちらが決めるんですか?」

ニューエドワーズ基地司令官「アンサーズ側で好きに選んでもいい、我々としても機体能力はみたいからな。」

マックス「今回は模擬弾とダミーミサイルの使用します。模擬弾ですので命中しても危険はありません。またVF-X-10改は別名「オリガミファイター」とも呼ばれるとおり。この変形方式はミサイルなど翼下オプションの装備を困難なものとしており、総合的な火力では他のVFに劣ります。」

ニューエドワーズ基地司令官「流れを説明すれば今回のチェイサーであるSVF-64アンサーズ一個小隊がミリア中尉のVF-X-10改プロトカットラスを追跡する目標地点まで到達したら、模擬戦闘を行える地上の標的市街地地区も使ってもいい。他に質問は?」

ラウラ「私から質問があるが、大気圏内で戦った事はないのですが。」

ニューエドワーズ基地司令官「ふっ君はエースだろう既に経歴は読んでいる。訓練受けたならぶっつけ本番でやるんだ、大気圏内なんぞすぐになれる。君はゼントラーディ人だろう。」

ラウラ「まぁそうですけど。」

ニューエドワーズ基地司令官「まぁ諸君頑張ってくれたまえ。」

チェイサーに選ばれたのは桐原茂人.吉野大樹.ラウラ・ベルタリアの3名が選ばれた。

桐原少佐「吉野 ベルタリアが抽選で選ばれたな。」

エミリー中尉「ジャンケンで決めるのはねぇ。」

桐原少佐「ニクソン中尉文句言うな、ぎゃあぎゃあ文句いう奴がいるからな。」

吉野大樹「まぁ一理ある。」

ガブラ准尉「しかしジャンケンで決めるのは適当じゃ。」

桐原少佐「ノーボレス准尉、ジャンケンとは相手の動きを無意識に確認して勝ちに行く遊びだよそれが出来ないと戦場で死ぬぞ。」

神楽少尉「そうすっか?」

桐原少佐「毎日毎朝15km走っている神楽くん、そんなにだらしなく言うな。」

神楽少尉「分かってますって。」

桐原少佐「さて以上だ、各員搭乗ってラウラは?」

MP兵「ベルタリア准尉はミリア中尉に連れていかれました。」

桐原少佐「なにぃぃぃぃ」

【格納庫裏側】

ラウラ「こんな所を連れて来てなにを企んでいるのかしら、ミリア・ファリーナ。」

ミリア「あなたこそラウラ・ベルタリア、交戦的なキヨラ・テキーヴァの部下であり凶暴と言われてきた。まさかあなた、実は敵と通じている事はないでしょうね?」

ラウラ「ミリア....私はキヨラ空士長とは違うわ、一応10年間海兵部隊として多くの敵と戦ってきたもし働ける場が無かったらラプラミズ司令やキヨラ空士長と共にカムジン一派に加わっていたわ。キヨラ空士長は、残党のゼナールに合流したけどそれ以降の事は知らないわ。だけど敵と通じる理由はないわよ。」

ミリア「だけど私はあなたを信用してない、キヨラの部下は分かっているだけで信用出来ないわ。」

ラウラ「はぁ仲が悪いのは分かりますよ、もし私が裏切るような真似があったら背後から鉛の弾を撃ちこめばいいわ。私は桐原少佐の所に戻り、機体の所へ戻るわ。」

ミリア「ふ~んまぁ一応今回の勝負には負けるわけにはいかないわ。」

ラウラ「こっちだって。」

吉野大樹「ラウラ、桐原少佐が呼んでいるぞ。ミリア中尉我が部隊のじゃじゃ馬のラウラを連れて帰ります。」

ラウラ「なっじゃじゃ馬?」

ミリア「もういいのよ話せて楽しかったわ。私もマックスの所へ帰るわ。」

ラウラ「ではミリアは、演習地で会いましょう。」

ミリア「こっちのセリフよ、内通してないなら実力で示しなさい。それとその勝気すぎる表情は、可愛くないわよ。」

ラウラ「な.なんですって!」

【試験日 西暦2021年5月4日】

ニューエドワーズ基地管制官「タワーよりクリムゾン・スカルへエリア内オールクリア大気状況良好。」

ミリア「こちらクリムゾン・スカル了解、それにしてもキヨラの部隊にいたと言うラウラ・ベルタリアは油断できそうにないわね。味方だと頼り甲斐はあるが、敵になれば恐ろしい女。さてどう動くかしら?ラウラ・ベルタリア。」

基地女性管制官「ダック各機追跡カメラ作動クリムゾン・スカルの映像送られたし」

桐原少佐「ダックリーダー追跡カメラスタンバイ、オールグリーン。」

ラウラ「110番機 ダック2カメラはオールグリーン。」

吉野大樹「こちらダック3追跡カメラスタンバイこれより映像送ります。」

基地女性管制官「演習開始まで5.4.3.2.1スタート、作戦開始。」

ミリア「GO!」

ミリアのVF-X-10改はさっそうと飛び出して行く。

ラウラ「早い流石は新型機、こちらダック2突撃する。」

桐原少佐「ラウラ勝手な真似をするな、デルタフォーメーション。」

ラウラ「しかし逃げれて・・・」

桐原少佐「それは釣りだ、奴の動きに注意しろ。」

ラウラ「釣りはどうでもよくて、あいつを落とせば。」

吉野大樹「ラウラ お前だけの戦場じゃないぞ、皆の戦場だ。勘違いするんじゃねぇぞ、おとなしく命令に従え!」

ラウラ「りょ.了解、ごめん。」

【管制塔】

ミラード大尉「マックいやジーナス大尉、君はこれからどんな展開になると思うか?」

マックス「マックスでいいですよ、ミラード大尉。多分ですがミリアは勝ちますね。」

ミラード大尉「嫁さんびいきか?」

マックス「まぁそうですけど、ラウラって娘に散々苦しめられるでしょう。彼女を見ましたが、ゼントラーディのエースらしい気質があった。」

ミラード大尉「ラウラ・ベルタリア、元海兵隊出身という。まぁあの異端児である桐原少佐の教え子になっている、予想外なるんじゃ?」

マックス「そうなれば面白いですね、だけど僕のミリアは負けませんよ。」

桐原少佐「ダックリーダー、そろそろ模擬弾使用空域だ。そろそろVF-X-10改の反撃が来るぞ。全機状況知らせ!」

吉野大樹「ダック2 レディ」

ラウラ「ダック3 レディ」

VF-X-10改はUターンして、SVF-64アンサーズの正面に経つ。

吉田大樹「こちらダック2 エネミータリホー やってくるぞ!」

桐原少佐「ダック2 無茶をするな、ミリアは並の相手じゃない。」

ミリア「ラウラ・ベルタリア、本当にあなたがアナーキストじゃないと言うならばその力で証明しなさい!」

ミリアがラウラ機に目掛けて模擬のマウラーROV-25 2連装レーザー機銃と35mmガトリング・ガンポッドを放つ。SVF-64アンサーズ編隊はなんとか回避する。

(BGM http://m.youtube.com/watch?v=Pq4NbF_xVH0)

吉野大樹「うわぁぁぁぁぁ、早いあれが赤い稲妻ミリア・ファリーナ・ジーナスなのか?。」

桐原少佐「ミリアも腕は衰えてないか、流石はゼントラーディの最強のエースだな。リーダーより各機へフォーメーションデルタ。」

SVF-64アンサーズはミリア機に対し模擬ミサイルを発射して応戦するが簡単に回避されてしまう。

吉野大樹「ダック3からダックリーダー、例のプラン通りやりますか?」

桐原少佐「命令通りか、ダック3も続け市街地戦に入るぞ。」

ラウラ「了解。」

アンサーズは模擬市街地に入り、消えてしまった。

ミリア「市街地に潜り込む、司令もめんどくさい事をまぁいいわ本当のドックファイトを見せてやるわ。しかしあのバルキリー乗りの異端児である桐原少佐ことだ、簡単な作戦は取らないだろう。逆手にとって。」

ミリア機も市街地に突入する、一方SVF-64アンサーズは各所にてミリア機を待ち伏せにしていた。

桐原少佐「ミリア中尉や上層部には悪いが、俺は新型機は嫌いだ。ここで落とし前でもつけさせてもらうぞ。」

吉野大樹「しかしミリア機来ないですね。」

桐原少佐「奴もエースだいや化け物級のエースだ、用意に近づかんだろう。」

吉野大樹「まぁ赤い稲妻と言われてますし、言われてみれば分かりますよ。ってラウラはどうしたんですか?」

桐原少佐「別名を出して、別地点に待機するように言った。」

吉野大樹「別命?ラウラになにを・・・・」レーダー反応。

桐原少佐「どうした?」

吉野大樹「後方よりターゲット、見破られた後ろから来るぞ。」

桐原少佐「来たかって、ファイターか?こんな狭い路地で飛行するとは、なんて無謀なんだ。」

ミリア「目標は2機、もう一機はいないようだけど残念だけど私の勝ちね。」

桐原機と吉野機はガンポッドで攻撃するがミリアはガウォーク形態に変形し建物の上に機体下方へエンジン推力偏向を用いてVTOL飛行を行い、背部ロケットブースターと組み合わせてホバリング移動する。桐原機と吉野機は攻撃を続けるが、建物を垂直に回避されてしまい外れてしまう。

桐原少佐「カットラス、なんて早い軽可変戦闘機だ。俺がファイターで上空からカリブの海賊を追い詰める、奴はミサイルは積んでいない吉野は引きつけろ!ラウラもそろそろ作戦を実施する。」

吉野大樹「了解。」

桐原機は一回上昇しファイターに変形、周囲を旋回する。

ミリア「桐原は何かしでかしたけど、正面の敵を片付ける!!」

吉野大樹「プラン通りやりますよ、隊長。」

吉野機は引きつけながら後退する、だが当然新型機かつ最強のエースミリアから見れば少し強い敵という認識しかなく徐々に追い詰められるが。桐原機のミサイル支援でなんとか持ちこたえている。

桐原少佐「吉野あと少し頑張れ、もう少しだ。」

吉野大樹「無理ですって、なんとか持ちこたえてますけどこれ以上は・・・・・・・」

ミリア「もらった!!」

ミリア機のガンポッドから模擬弾が放たれ、吉野大樹についに大破死亡認定ほどのペイント弾がつく。

吉野大樹「隊長すいません、死んでしまいました。」

桐原少佐「まぁドンマイだが、ナイスだよくやった吉野。」

ミリア「次は桐原だ、そしてラウラこれでおしまいよ。」

桐原少佐「やれやれ、だがこれでおしまいなのは俺のセリフだ!」

ミリア「ラック?」

桐原少佐「フッ オペレーション開始だ、ダック3 今だやるんだ!ラウラ!!。」

ラウラ「了解!」

ミリアのバトロイド形態のプロトカットラスの後ろの模擬的に作られた建物の影からラウラのバルキリーがバトロイド形態ででて来てミリア機の背後からガンポッドを構えたのであった。

ミリア「なるほどね予め分散させておいて、いい隠れ場所を見つけさせそこにラウラが潜伏させてそして桐原と吉野が劣りになり目標地点まで向かわせてそして私の背後を突かせたわけね。だけどどうやって、ラウラ機を消失させてこの作戦を実行したのかしら?」

桐原少佐「予め無線機を持ち込ませ、そして作戦を指示。そして第二世代アクティブステルスの引用だ。まぁそれ以下でもそれ以上でもないな、どうだいまだVF-1は使えるだろ?俺たちの勝ちだな。」

ミリア「私をここまで追い詰めるとはやるわね。」

【管制塔】

ニューエドワーズ基地司令官「あの馬鹿予備役野郎め、勝ってしまっただと?くそ地球本国の総司令部になんと報告すれば?」

ミラード大尉「マックス.ミリアが負けてしまったな。」

マックス「いいえ負けてませんよ、まだ勝負は終わってない。」

ミラード大尉「なに?」

マックス「ミリアはチャンスを待っている、そう・・・・同士討ちさせるチャンスを・・・」

ラウラ「ミリア降伏するか?この状況では勝てないわよ?」

ミリア「残念だけどそれはパスするわ、マックス以外の人には負ける事はしないって決めているから?」

桐原少佐「後ろからズドンだぞ、それでもやる気なのか?」

ミリア「当然よ。」

ラウラ「ミリア本気で言っているつもり?」

ミリア「本気よ。」

ラウラ「この状況で勝つなんてエースのミリアでも出来ないわ、投降して。」

ミリア「はぁだから言ったじゃない実力で示しなさいって。それにあなたは私と戦いたい思っている、つまりこのまま続ける気持ちは無意識にある。」

ラウラ「なっ」

桐原少佐「ラウラ撃て、一矢報いるためにズドンやりそうだからな。」

ラウラ「それもそうだよね、じゃあグッバイ。」

ラウラのVF-1のガンポッドがミリアのVF-X-10改に向けてトリガーを引く。

ミリア「今よ!本当のドックファイトを見せてあげるわ!」

桐原少佐「っ!?何をする、っておわっ」

ミリア機は高く飛び上がり、銃撃を交わす。桐原機は同士討ちを避けて回避するが、隣の建物にぶつかり激突する。ミリアが止めを刺すように、ガンポッドを桐原機に向けて発泡した。

桐原少佐「バランスが崩れた、俺も死んでしまったみたい。デワに叱られるな。」

ラウラ「馬鹿何をやっているんですか?隊長!!」

桐原少佐「上官に向かって馬鹿ってなんだ?」

ミリア「次はラウラ、あなたの番よ無駄話する暇があったら覚悟しなさい!!」

【管制塔】

ミラード大尉「これか?」

マックス「相手の動きをよく見て、タイミングに合わせる。ミリアがとった戦術だね、まぁ瞬時に考えただろうけど。」

ミラード大尉「しかし桐原少佐はまんまとはまったな、あの激突で大破認定だな。」

マックス「だけどミリアとラウラの二人のメルトランの戦いは終わっていない。」

ミラード大尉「そうだったな。」

マックス「(ラウラ・ベルタリアは天才かそれとも・・・)」

ミリア機とラウラ機は市街地を離れ上空でドックファイトを展開していた。戦闘は互角に展開するのであった。

ラウラ「ミリアの機体にはミサイルを持ち合わせていない、うまくロックオンすれば撃墜できるはず。」

ミリア「VF-1Pフレイヤバルキリー、旧式とは言え下手したらVF-5000に性能が匹敵すると言うわ。それにパイロットのラウラは自由奔放な性格で戦いという欲望のまま行動し、性的にも奔放で戦う。まさにフレイヤと言う名に相応しい。」

ラウラ「やはりエースのミリアだ、幾百、幾千にもわたる監察軍との戦いに、一度として負けたことのないミリアが、まぁマイクローンごときに負けたとは言え最強の名は消えまい。やはりファイターは不慣れか、だったら。」

ラウラはBレバーを下に下げ、バトロイド形態に変形する。

ミリア「バトロイド?」

ラウラ「クァドラン戦ならば長年慣れている、ミリア一級空士長 どちらがゼントラーディのエースか決めようか!」

ミリア「バトロイド・・・クァドランか、なにを考えているか分からないけど。まぁ遊んでやってもいいか。」

ミリア機もバトロイドに変形する。

【管制塔】

ミラード大尉「空中でバトロイド同士の戦闘だと?」

マックス「クァドラン時代を生かした戦術ですよ、彼女達はクァドラン・ローと言う高機動性の優れたバトルスーツに乗っていたんですむしろバトロイドの方が戦いやすいんですよ。」

ミラード大尉「ゼントラン故にか?」

マックス「そうです、桐原少佐はラウラと言う女性の本来の力を発揮させるべく、ワザと激突させ死亡認定させる同じゼントランであるミリアと一機討ちさせ本機の戦いへと発展させる。あの距離なら、桐原少佐の腕なら回避出来そうだけどまぁ桐原少佐らしいやり方ですね。」

ミラード大尉「・・・・・全く、俺には理解できん世界だよ。話について行く事ができん、難しすぎる。」

そして周辺の模擬建物のガラスが衝撃波で砕け散る。地上でのスピード重視のガウォーク戦になった。
ラウラは強烈なGに押され歯をすりつぶすように血流移動でぼやける意識の中ミリアのVF-X-10改を探す。するとミリア機が建物の側面から出てくる。

ミリア「もらった!落ちろ!!」

ラウラ「ッ!!クッ・・・」グイ

ミリアのプロトカットラスのガンポッドは、ラウラのVF-1Pへ向けて発砲する。ラウラはレバーを斜めにして危うく回避反撃としてガンポッドの銃弾を放つ。

ミリア「中々しぶといわね、でもそれがいつまで続くかしら?」

ラウラ「こっちのセリフね(でも残弾が多いわけじゃないけど。)」

ミリア「生意気な・・・・もういいわ、カットラスの本当の力を見せてあげるわ。」

ミリアのプロトカットラスジャンプし、そこでファイター形態へ変形 上空へと上昇し、急反転し突っ込んで来る。

ラウラ「馬鹿な、死ぬ気なのか?ミリアは?」

【管制塔】

ニューエドワーズ基地司令官「M.F・ジーナス中尉自殺する気でやっているのか?最新鋭機をおしゃかにする行為は許さんぞ!誰か止めろ!」

マックス「その必要はないですよ。ミリアとラウラの・・・・」

ミリア機は徐々に変形話や開始し、バトロイド形態に変形し・・・・

マックス「勝負は既に・・・・」

少し早くラウラのVF-1Pの隣に
着地した、ラウラのVF-1Pは動揺して動くなった。

マックス「ついていますから・・・チェックメイト。」

ミリアのプロトカットラスは、VF-1Pを蹴り上げて倒しガンポッドの銃身をラウラのVF-1Pのコックピットとに向けて照準を定め、発砲した。

ミリア「All mechanism pressure completion(全機制圧完了。)」

ラウラ「ま.負けた・・・、私の初陣が・・・・そんな・・・」

ミリア「残念だが機体と実力の差だな、しかしラウラ・・あなたはよくやったわ。」

ラウラ「・・・・・・」

【西暦2021年5月4日ニューエドワーズ基地 駐車場】

ラウラ「・・・・・・・・・」

吉野大樹「ようラウラ、これからドライブでもいかないか?」

ラウラ「今は・・・そんな気分じゃない。」

吉野大樹「・・・やっぱり今日負けた事を根に持っているのか?」

ラウラ「・・・・・」

吉野大樹「元気だせって、それに晩飯は奢るからよ。」

ラウラ「奢る?」

吉野大樹「そうそうハンバーグとかステーキとかな、なっお前も女なら・・・・」

ラウラ「と.とっと行くぞ。」スタスタスタ

吉野大樹「まったく分からねぇ奴だな。」スタスタスタ

吉野はジープのキーを差し込み、ラウラを乗せ砂漠広がるニューエドワーズ基地の駐車場から出てキャピタルシティのある方向に向かって走り出す。

吉野大樹「まぁ負けた事は忘れて、街でぱぁと食べて遊んだりして行こうぜ!」

ラウラ「大樹あなたは、なぜそこまで敗北したのに平然と・・・」

吉野大樹「VF-X-10改プロトカットラスのテストだぜ、勝ったら文句言われるだけだしあのミリア・ファリーナ・ジーナスだ、俺みたいな奴が勝てるわけない。それにジーナス夫妻は、特別だからな。」

ラウラ「悔しくないわけ?」

吉野大樹「くよくよしていたら始まらんさ、次に行かせばいい。実戦では通用はしねぇがな、だが教訓を生かせばいい。お前はまだVF乗りとして、新人だから気にすんな。」

ラウラ「・・・・・」

吉野大樹「また黙ってしまった、ステーキとか酒とか飲んでいいぞ。ガツンと一発飲めば気が晴れる!」

ラウラ「私は下戸よ、酒は飲めない。」

吉野大樹「あはははは、ジュースでもいいんだ。うん、もうすぐキャピタルシティだ!夜はせいいっぱい楽しもうぜ!」

2人が乗るジープは、洋風レストランソウウンゲンマと言う店の駐車場に止めて店の中に入って言った。

【西暦2021年5月4日キャピタルシティ 洋風レストランソウウンゲンマ】

ラウラ「うふふふふ・・・やっぱりマイクローンの方が食事は美味いわね。」

吉野大樹「?」

ラウラ「大樹~なにをちびちびやってんの?どんどん奢ってくれるんじゃなかったのかな!?うん?」

吉野大樹「おまえなぁ~。」

ラウラ「店員さ~ん、オーロックビーフ1人前とエデングレープジュースの追加お願しま~~~す!」

吉野大樹「既に何杯食べているんだ?(汗)」

ラウラ「やっぱりあんたの言う通り、食べると気が晴れるわね。」もぐもぐ

吉野大樹「だが食べすぎると、美人が台無しになるけどな。」もぐもぐ

ラウラ「そんなことありません、バルキリーに乗ってしまえばGで綺麗さっぱりカロリーを落としてくれるから。」

吉野大樹「ゼントラーディ人は、何で栄養取ってたんだ?っておい!聞いているのか?」

ラウラはポテトを頬張っているのに夢中で、偶然吉野の不満そうな顔を見てポテトを喉を通して言った。

ラウラ「ゼントラーディ軍の食事って、カロリーメイトみたいな物で今まで気がつかなかったけど謎の栄養ドリンクに謎の塊を食べていたわ。後酒もあるんだけど、宇宙だしなんの原料なのかは私には知らないし知る必要もないのよ。」

吉野大樹「ほぉ~ぜひ試食したいものだな。」

ラウラ「まぁオススメはしない、もう食べられないかもマイクローンの食事に慣れたらね。」

吉野大樹「そうかい、そう言えばあんなに落ち込んで他のにあんがい気の回復が早いじゃないか。」

ラウラ「私はね暗い気分のままは勘弁なわけ、悪い方へ悪い方へと物事を考えるのが腹立たしいわけなのよ。」もぐもぐ

吉野大樹「おいニューエドワーズ基地で言っていた事と真逆じゃねぇかよ。」もぐもぐ

ラウラ「まぁいいじゃん、どぉせ私はミリアみたいに強くないゼントラーディ人だし、物事にこだわらんゼントラーディ人だし。」もぐもぐ

吉野大樹「地球人くせぇ、ゼントラーディ人だな。」

ラウラ「違うわよメルトラン。」

吉野大樹「メルトラン?」

ラウラ「メルトランの地球語訳は・・・」

ウェイトレス「オーロックビーフ1人前とエデングレープジュースでございます。」

ラウラ「きゃあ来たぁぁぁぁ、って何の話?」

吉野大樹「メルトランの話だよ!!」

ラウラ「メルトランとは地球語訳だと、女性。ゼントラーディ軍社会ではそう言われていたわ、よく女性ゼントラーディ人とか言われるけど。」もぐもぐ

吉野大樹「ふ~ん、じゃあブルーレディは~。」

ガタン

ラウラ「それは言うな、気に入ってない。むしろ嫌いなあだ名だ、青い髪だからってそんなあだ名はつけられたくない。」

吉野大樹「ごめん。」

ラウラ「まぁ気にしたら、前には進めないわ。」

吉野大樹「前に進みすぎて断崖絶壁にお立て、急降下だせわ。」

ラウラ「臆病者、地球人の男はそうやって何もしないでいるんだろ?」

吉野大樹「別にそうじゃねぇが、俺は基本風林火山もとい時には虎穴に入らずんば食われずだ!虎穴に入らずんば虎子を得ずだ!」

ラウラ「なによそれ?」

吉野大樹「風林火山は孫子の旗に記された疾如風徐如林侵掠如火不動如山の略で、虎穴に入らずんば食われずは虎穴に入らずんば虎子を得ずを外した言葉で、元ネタは虎穴に入らずんば虎子を得ずとは、危険を避けていては、大きな成功も有り得ないということのたとえかつてあった中国の古い教えだ。」

ラウラ「ふ~んマイクローンって凄いんだ、プロトカルチャーと勘違いするわけか。」

吉野大樹「ラウラの今日の模擬戦負けは、編隊行動から外れた独断専行それってラウラ自身の自己満足。チームで行動するから、チームで行動しろ。」

ラウラ「分かったわよ、なんでそんな事を言えるのよ?」

吉野大樹「かつて俺がまだ新米だった頃に起きたマーズウォーズ事件の経験からさ、独断専行やって部隊を危険にさらした馬鹿がいたんだよ。結果そいつは、反乱軍のヴァリアブルグラージの腕のパンチで、コックピットを潰され死んでしまったんだ。」

ラウラ「マーズウォーズ事件、噂では聞いているけど酷い事件だったそうね。でも..................なぜ私にはその話を?」

吉野大樹「その独断専行をして死んだのが・・・・俺の親友だからな。」

ラウラ「!!」

吉野大樹「まぁ今の話は忘れてくれ。」

ラウラ「・・・・・」

吉野大樹「しかしこうしていると、本音とか簡単に言えるんだよな。」

ラウラ「本音?」

吉野大樹「ラウラは可愛いし美人だが、女らしくないとか?いつもタンクトップで、スカートを履かないでいつも作業着姿とかだな。女性兵用のスカート履けば、女らしくなるのに~。」

ラウラ「悪かったわね、女らしくないって・・・・それって、喧嘩売っているつもり?」

吉野大樹「だったら喧嘩をここでするのか?」

ラウラ「ご要望とあれば・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・はぁ。」

ラウラ「喧嘩するのはやめるか、喧嘩して破損したら弁償だし。」

吉野大樹「出入り禁止にされそうだからな。喧嘩しに、キャピタルシティに来たわけじゃねぇし。」

ラウラ「隊長や仲間に迷惑かけるしね、でも私はよく考えるんだよなぁ。立派なバルキリー乗りになって、エースとして名をあげたいって・・」

吉野大樹「立派なバルキリー乗りのエースってどんなのさ?」

ラウラ「撃墜王で、まともな性格のエースかな?」

吉野大樹「そんなのがいたら、見て見たいぜ。」

グレープジュースを飲みこもうとしている。

ラウラ「隊長!」

吉野大樹「ごふごふ、隊長はエースだがVF-1マニアだぞ!」

ラウラ「マクシミリアン・ジーナス!」

吉野大樹「それは異常に天才、妻のミリアも同様に。」

ラウラ「一条輝!」

吉野大樹「二股おろか複雑な女性関係だっつうの。」

ラウラ「柿崎速雄。」

吉野大樹「存在自体駄目だ、戦死した人だが。ろくな人選はないのかよ?ろくなのと言えばカール・レーガー大尉だろ滝田英史大尉とか?」

ラウラ「それくらいしか思いつかない?」

吉野大樹「願望は無理だな、ってどんな基準で決めているんだ?」

ラウラ「青い風の三人組。」もぐもぐ

吉野大樹「根本的にまともな面々じゃねぇし。」

ラウラ「ガミロフ艦長?」

吉野大樹「誰だよ、どんな人なんだよ?」

ラウラ「それは・・・思い出しただけで、笑う人だよぷはははははははは。いつも家族自慢する、おかしなゼントラーディだよ恩師だけど。ぷはははははは。」

吉野大樹「笑いこけるな!」

ラウラ「あとはゆっくり食事させてもぐもぐもぐ。」

吉野大樹「分かった分かったよ、まったくラウラってのは、しかし食い過ぎだな(フードファイター目指せそうだ。)。金額はどうなっているのか、正直怖い。」

ラウラ「ウェイトレスさん、ソウウンパフェ5杯お願いね。」

ウェイトレス「はいかしこまりました。」

吉野大樹「まだ頼むのかよ!」

そして・・・

ラウラ「ごっちそうさん。」

吉野大樹「さて、会計だな。お会計頼むよ。」

店員「はい分かりました、竜鳥バードステーキ5人前 シオンオーロックスビーフのステーキ5人前 エデングレープジュース4杯 ソウウンパフェ5杯(その他略)で201ギャランです。」

吉野大樹「げっそんなになんですか?」

店員「はいそうですが?」

吉野大樹「(昔で言ったら2万円)くそ~ラウラめ、奢ると言ったらここまで食う馬鹿がいるか?落ち込んでいるのに、この食いっぷり~ちくしょー後日奢らせてもらうぞ、倍は食ってやる。はい210ギャランだ!」

店員「はい210ギャランのお預かりで、9ギャランのお釣りです。毎度ありがとうございました。」

レストランのドアを開けて外にでる、ラウラは子供のようにスキップした。

ラウラ「へへ~ご馳走様。」

吉野大樹「言っておくが、後日奢らず前提だからな。」

ラウラ「へいへいりょ~かい。」

吉野大樹「まったく加減ってのを知らんのか?」

ラウラ「さぁね?」

吉野大樹「知らんようだな。」

ラウラ「まぁいいや食べたあとは、ゲームセンター行ってみない?前からやってみたくてさ。」

吉野大樹「うん?月面ではできなかったのか?」

ラウラ「寮ぐらしで、休みは勉強とかしていたから。その頃はゲームセンターとか知らなくて。」

吉野大樹「世間知らずにもほどがあるだろ、戦争終わってから10年も経っているだぞ。」

ラウラ「はぁ海兵隊の任務ばっかりで・・・てへへへ。」

吉野大樹「ゲームセンターまで行くか・・・・」

ラウラと吉野はジープに乗りキャピタル市街のゲームセンターに向けて走りだして行く。

【西暦2021年5月4日 ゲームセンター】

吉野大樹「ここがエデンのゲームセンターだが、やるゲームとかあるのか?」

ラウラ「VFフォース、実戦さながらに遊べるシューティングゲームよ。一応アルタミラの休憩室にゲーム雑誌見て知ったんだ、ファミ通って奴の。」

吉野大樹「へぇ~、ってあれか?まるでバルキリーのコックピットだな、まるで本物みたい。」

ラウラ「マイクローンもあんがい戦いは好きなんだよなぁ、こいつならいつでも戦えるしストレス発散になるわ。」

吉野大樹「1クレジット 3ギャラン、このパターンはもしかして........」

ラウラ「奢って、お願い♪」

吉野大樹「そのパターンかよ、はいはい1クレジットだけだな。」

ラウラ「サンキュー 大樹。」

ラウラはゲーム機のコックピットに乗り込む、3ギャランを入れゲームを開始する。ラウラは元々エースパイロットのためか、次々にステージをクリアする。

吉野大樹「ほ~上手いもんだな、始めてにしてはよくやる。エースだからしかたがないが。」

するとエメラルドグリーンの髪をした少女が、ゲーム機を見ている。

「へ~面白そうなゲームね、面白そうなゲームね。やってみるか・・・ちょうどいい対戦相手はいるし。」

そういいラウラと同様コックピットに乗り込む。ラウラはゲーム場面に対戦開始と言う場面が映し出されたのを確認した。

ラウラ「対戦開始?他に誰かがやっているの?」

ラウラは戸惑ったが、簡単にクリアしていたためか闘争本能が爆発しすぐさま笑顔になって対戦を開始する。しかし笑顔はすぐに焦りの顔に変わった、開始早々劣勢に追い込まれたからである。

「中々いい動きだけど、私の動きについて来れてないわね。」

少女はラウラの対象的に、冷静に判断しながらゲーム機のトリガーを引く。ラウラは追い詰められつつもあるが、この対戦相手の動きが誰かに似ている事に気がつく。

そうミリア・ファリーナと・・・・・・

ラウラは昼間敗北した事を思い出した、あの時の悔しさの感情が思い出しだしてくる。だがラウラは、対戦相手に対し攻撃をしかけようとしたが既に遅く対戦相手の一斉攻撃でラウラはゲームオーバーになった。ラウラは、あたり一面が真っ暗になった。

吉野大樹「また負けた、しかしラウラに勝つなんて相手は一体?」

ラウラ「ミリアぐらいいやそれ以上の奴だった、奴は一体・・・

「いい戦いでした、ありがとうお姉さん。」

そういいラウラと戦ったエメラルドグリーンの髪をした少女が出てくる。

ラウラ「ミリア・・・・・じゃない。似ているが、あなたは一体?」

吉野大樹「でもどこかで見た少女だな、むかしニュースで俺が幼い時。」

ラウラ「えっどいう事?」

「・・・自己紹介忘れました、私の名前はコミリ・・・・」

「マリア!?」

「ママ!!」

ラウラ「ママ?」

吉野大樹「あっ思い出した、この少女はマクシミリアン・ジーナス大尉とミリア・ファリーナ・ジーナスの長女で初の星間混成児のコミリア・マリア・ファリーナ・ジーナスだ!」

ミリア「探したのよ、マリア。子供は大人しくパパとママに従いなさい!」

コミリア「私は10歳になったのよ、いつまでも子供扱いされたらたまんないわ!」

モアラミア「マリアお義姉ちゃん熱くなんないなんない!」

ミラクル「なんないなんない。」

コミリア「別に熱くなってない、本当の事を言ったまでよ。」

ラウラ「まさかミリアがまさかゲームセンターにいるとはね。」

ミリア「私は最初の文化って言うのはゲームセンターのシューティングゲームなのよ、マックスと出会えたのはゲームセンターなのよ。」

ラウラ「っでその娘は?」

ミリア「長女のマリアはそこの大尉が答えたわね、次女のミラクルと養女のモアことモアラミアよ。」

モアラミア「始めまして、お姉さん。」

ラウラ「は.始めまして、あはははははは。」

ミリア「ゲームのリプレイ動画を見たけど、あの無駄な動きは私の愛娘にムキになったことと焦りからね。まだまだバルキリー乗りとしては、ヒョッコね。」

ラウラ「なんですって!」

吉野大樹「落ち着けよ、ラウラ。」

ミリア「それと一つ気になっていたけど、あなた達って恋人同士なのかしら?」

「断じて違う!」

ミリア「ふ~ん、でも世間的には男女2人で歩き回ったり外にあるジープからして、ドライブに行くのはデートよ。やっぱり青春はいいわ。」

吉野大樹「デートしているわけじゃないんすけどね、ミリア中尉。」

ミリア「まぁ~いいじゃないの。」

ラウラ「その笑顔を見ると余計にムカつく、やはり私のデブランだ。」

ミリア「まぁムカつくの勝手だけど、そんな事では永遠に私には勝てません。」

ラウラ「ではどうやったら、勝てるの?」

ミリアはおふざけた顔から一変、冷静な顔つきになって・・・・・

ミリア「ラウラ・・・・・私には勝てない、むしろ私は単体では決して最強じゃない。後は自分で考えなさい。ラウラ・ベルタリア。」

第1章END

エンディングテーマ
ttp://www.nicozon.net/watch/sm15226062

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このSSはヴァリアブルファイターマスターファイルをベースにしです。ISのクロスでもなく、純粋なマクロスSSです。

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