ターブル「そのことで是非、ブルマさんのお力を借りたくて……お願いします!!」
ブルマ「きゅ、急に来たと思ったらそんな相談だなんて……私とベジータの場合は~」(モジモジ)
ターブル「へ?」
グレ「えっ?」(ポッ)
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-カプレルコーポレーション・ブルマ宅-
ブルマ「もう、言い方ってものがあるじゃないの!つまり、グレさんとターブル君じゃ種族が違いすぎて子供が作れないから、ウチの科学技術でなんとかならないかってことね?」
ターブル「ええ。すみません、ややこしい言い方で……」
ブルマ(全く、私が大恥をかくところだったわ!)「そっちの星じゃ不妊治療とかは進んでないの?」
ターブル「いいえ、医療技術自体は結構進んでいるんですが……いかんせん、僕とグレでは種族自体が全くもって違うので難しいようでして……」
グレ「それでもどうしても、ターブルさんとの間に赤ちゃんが欲しいなって思って……」
ブルマ「う~ん、困ったわねえ……地球の技術でも、異種族の交配っていうのはかなり難易度が高いのよ……植物とかならまだしも……動物段階ではかなり難しい方ね。」
ターブル「そうですか……」
グレ「ですよね……」(シュン)
(ガチャッ)
ベジータ「妙な気配を感じたと思ったら……何だターブル、お前だったのか。」
ターブル「ベジータ兄さん!アボとカドの件以来、お久しぶりです!」
ベジータ「全く、連絡の一つもよこさないんだからな。こっちへ来るなら一言連絡ぐらい入れろ。」(フンッ)
ターブル「すみません、いかんせん遠い星なもので……」
ベジータ「まあいい。今回は何の用だ。またフリーザ軍の残党か?」
ターブル「実は……」
ベジータ「ふん、なるほどな。」
ターブル「何か、いい案はないでしょうか?」
ベジータ「……チッ、全くフリーザの野郎が生きてやがったらと思うのは、この時ぐらいだぜ。」
ブルマ「どういうこと?」
ベジータ「あいつら、より強い戦士を生み出すために、異種星人の交配の研究もしていやがったからな。結局費用がかかりすぎるとかなんとかで頓挫していやがったが……」
ブルマ「その研究施設は残ってないの?」
ベジータ「わからん。計画の頓挫と共に施設は閉鎖されている上に、場所はフリーザと上級幹部の一部しか知らんようだったしな。フリーザがいない今、探し出すのは難しいだろうな。」
ターブル「……残党の連中を片っ端から捕まえて聞こうにも、解散後は宇宙に散らばっている状態でどこに誰がいるのかもわからないですもんね……」
グレ「……」
(ドカッ!)
悟空「オッス!ベジータにブルマ!いやあ~オラまた家のテレビ壊しちまってよ~チチが直してもらってこいって……って、ありゃ?おめえ達確か……」
ターブル「お久しぶりです、悟空さん。」
悟空「おめえ、ベジータの弟の……確か、ターブルっちゅうやつか?」
ターブル「はい、覚えていただいていたようで、何よりです。」
悟空「まーたフリーザの仲間が悪さにしきたんか?そういうことならオラが……」
ブルマ「今日はね、ちょっと事情が違うのよ。」
悟空「?」
悟空「へえ~おめえ達、子供ができねえのかあ~。」
ターブル「……はい。でも何とか作れたらいいなって思って……」
悟空「でもよお、生まれた星が違うっちゅうても、オラとベジータは普通に地球で結婚して子供作れたぞ?」
ベジータ「サイヤ人は人型な上に、地球人とそう変わらんからな。」
ブルマ「多分だけれど、遺伝子配列や染色体がかなり近いんじゃないから。」
悟空「いでん……にせんしょく?なんだそりゃあ?」
ベジータ「要は、外見や環境があまり変わらんということだ!」
悟空「ああ、そっかあ~オラ達って地球人と全然変わんねえもんなあ~。オラも地球で育って地球人だと思って暮らしてたしなあ~。」
ブルマ「サイヤ人と地球人の種族が亜種に近い状態で似ていたっていうのは、奇跡的なものね。まあだから、私とチチさんも子供が持てたんだけれど……」
悟空「じゃあよ、ドラゴンボールにお願げえすりゃあいいじゃねえか!」
ターブル「実は、それも考えたんですよ……」
グレ「でも、それで子供を授かっても、それは違うんじゃないかって……」
ターブル「我侭だってことはわかってるんです、ただでさえ絶望的なのに……」
悟空「そっかあ、でもそれはそうかもしれねえなあ~。」
ブルマ「まあ確かに、ドラゴンボールでお願いしてなんとかするってのも……それも考え物かもしれないわね……」
ベジータ「……フン。」
ブルマ「でもね、最終手段でどうしてもっていうことなら、ドラゴンボールを使うって手もあるって考えたらいいんじゃないかしら?」
ターブル「そうえですね。あくまで、本当に最終手段ということで、考えさせていただきます。」
グレ「ええ。」
ブルマ「それにしても、異種交配ねえ……ウチは医療技術は専門外だから、パパの知り合いの人で詳しい人がいないか聞いてみてあげるわ。」
ターブル「ブルマさん、有難うございます!」
ベジータ「待て。」
ブルマ「あら何、ベジータ。あんた他に何かいいアイディアでもあるわけ?」
ベジータ「まだ、フリーザの例の施設が見つからんと決まったわけではないだろう。」(フンッ)
ターブル「!ベジータ兄さん!!」
ベジータ「行くぞ、ターブル。子供が欲しいというなら、父親になる男としての誠意を見せろ。」
ターブル「はいっ!ベジータ兄さん!!」
悟空「おっ?何だか面白そうだな~オラも行くぞ!」
ブルマ「はいはい、全くあんた達は!まず宇宙船の準備するからちょっとは待ちなさいよ!」
ターブル「しかし、どこから当たればいいでしょうか……」
ベジータ「まあな。しらみつぶしに行くしかあるまい。」
悟空「でもよお、それじゃあオラ達が戻る頃にはターブルも嫁さんも爺さんと婆さんになっちまうかもしんねえぞ。」
ターブル「でも、それでも僕はやろうと思います……!」
ベジータ「ターブルお前……」
悟空「ん~……あっ!オラいいこと思いついたぞ!!」(パンッ)
ベジータ「カカロットォ!貴様、くらだん意見を出しやがったらただじゃおかんぞ!」
悟空「なあターブル、この前来た赤ぇやつと青いやつが乗ってきた宇宙船ってよお、どうなったんだ?」
ターブル「え?ああ、あれならブルマさんが研究サンプルに欲しいと言って……あ!」
ベジータ「ほう、カカロットにしては頭が冴えるな。褒めてやろう。」(ニヤリ)
悟空「?オラはそいつらの宇宙船に乗れば行けるんじゃねえかって思っただけなんだけどな。」
ベジータ「チッ、微妙にズレてやがったか……まあいい、とにかくブルマにその宇宙船をもってこさせろ。」
ブルマ「ああ、あの宇宙ポッド?それならまだ倉庫にあるわよ。ほら。」(ピピッ……シャーッ)
ターブル「通信装置のデータベースやバックアップは初期化したりしてませんよね?」
ブルマ「ええ。いかんせん私にもその辺がちょっとわかんなかったから、壊したら元も子もないと思ってそのままにしてあるわ。」
ターブル「有難うございます!ええと、ここをこうすれば通信の履歴が……」(カチャカチャ)
悟空「なにやってんだあ、ありゃ?」
ベジータ「お前は黙って見ていろ、カカロット!」
ターブル「よし!……結構マメに通信を行っていたんだな……フリーザ軍の残党ってまだ山ほどいるんだ……さて、目ぼしい名前はっと……」(ピピピピピ)
ターブル「あった!"シャベット"……彼はフリーザの部下の中でも、侵略した星の捕虜や生物の管理を行う役職にいた男です!」
ベジータ「ほう、やけに詳しいな。辺境の星の末端にいたお前が……俺は知らなかったぞ。」
ターブル「アボとカドがやって来たとき、あいつらと一緒にいたのを一度見たことがあって……会話しているのを聞いてしまったんですよ。二人に侵略を任せると、どこかへ飛んでいってしまいましたが。」
悟空「へえ~それで、そいつがどうしたんだ?」
ベジータ「フリーザの研究施設には、侵略した生物や捕虜が実験に使われるために送り込まれているという噂があった……そいつなら、おそらく施設がどこにあるか知っているだろうな。でかしたぞ、ターブル!」
ターブル「今、シャベットへの発信先を解析しています。……セキュリティロックが厳しいようですね……」(カタカタカタ)
悟空「ひゃ~……なんか、変な文字がいっぺえ出ててオラ全然わかんねえぞ……」
ベジータ「フッ、通信履歴のコードを解析できるとは……流石は俺の弟だな。」
悟空「ベジータ、もしかして……おめえはできねえのけ?」
ベジータ「うっうるさい!!」
ターブル(タンッ!)「……よし!なんとか解除できました!転送先は……惑星"ラプント"!」
ターブル「……複数に渡って長期間やりとりが行われている……ということは、ここがやつのアジトに間違いなさそうです。」
悟空「おっし!んじゃさっさと行こうぜ!」
ベジータ「お前が仕切るなカカロットォ!ターブルは俺の弟なのだから、リーダーは俺だぁ!!」
悟空「いい~!?」
ターブル「ええ~……」(困惑)
ブルマ「もう、ベジータったら……」(ハア)
グレ「ごめんなさい、皆さん私たち夫婦のために……」
悟空「いいっていっいて~!オラまた宇宙で強ぇやつに会えるか思うとワクワクすっぞ!」
ベジータ「カカロットォ!リーダーは俺だと言っとうろうがーっ!」
ターブル「すまないけど、グレはブルマさんのところで待っててくれ。君を危険な目に遭わせるわけにはいかないからね。」
グレ「ターブルさん……気をつけて……」(クスン)
ターブル「すみませんブルマさん、グレのこと頼むことになってしまって。」
ブルマ「いいのいいの!私グレさんと一度色々とお喋りとかショッピングとかしたかったのよね~」(ウフフ)
悟飯「すみません、父さん。僕も行ければよかったんですけど……」
チチ「何いってるだ!悟飯ちゃんは大学の受験があるべ?悟空さ!とっとと片付けて、早く帰ぇってくるだぞー!大根の世話が山ほどあんだかんなー!」
悟空「ひぃー!わかったわかった!帰ったら肥えやりも水やりもちゃんとサボらねえでやっから許してくれーっ!」
一同「ハハハハハ」
悟空「んじゃ、行ってきまーす!」
ベジータ「コラア!カカロットォ!出発の号令は俺が出すんだあ!!」
ターブル「しゅ、出発しまーす!エンジン、点火!」(ポチッ)
\ドドドドドドドドド……キューン!/
かくして、ターブル夫妻の願いを叶えるため、ベジータと悟空はターブルと共にフリーザの研究施設を知るシャベットのアジト、ラプント星へ旅立った。
果たして三人には何が待ち受けているのだろうか……?
悟空「ひゃ~、ターブルおめえ、宇宙船の操縦うめえんだなあ~」
ターブル「一応僕免許持ってるんですよ。グレの星で取ったんですけど……それにしても、ラプント星か……意外と近場だったなんて……」
ベジータ「ターブル、お前その星を知っているのか?」
ターブル「ええ。実は、僕たちが住んでいる星の割と近くにある惑星なんです。それでも100光年ぐらいは離れていますけど……」
悟空「そんで、どういう星なんだ?」
ターブル「……実は、よくわかっていません。ラプント星には、どうやら人が住んでいないようなんです。大気は存在していますし、空気の成分は地球よりやや酸素が濃いぐらいの違いですね。」
ベジータ「ほほう?」
ターブル「一度、ラプントに立ち寄ったことがある宇宙の行商人の方から話を聞いただけなのですが……不気味で、人っ子一人いないのに妙な生き物の気配を感じるところだったとか……」
悟空「へーっ、もしかしたら、その気がシャベットっちゅうやつの気なんかもしれねえなあ。」
ターブル「詳しいことはよくわかりませんが……行商人が言うには、あまりにもいづらくてすぐさま星を後にしたそうです。気をつけたほうがいいかも……」
ベジータ「フン、弱気な野郎だ。情けねえ。」
ターブル「あっ、もうすぐ着くみたいです。あの緑色の惑星ですね。」
悟空「どっひゃ~!きれ~な星じゃねえか!オラワクワクしてきたぞ!」
\ヒュルルルルル……ブゥ~ン……/
悟空「おっし!早速そのシャベッツってやつの気を探ってみっか!」
ベジータ「カカロットォ!俺がリーダーだと言ってるだろうがあ!!」
ターブル「ふ、二人とも!あくまでここは敵のアジトなんですよ!?……もっと慎重に行動しないと……」
ベジータ「ターブル!敵の本拠地だからといってビクビクする戦士がいるかあ!!黙って着いて来い!!」(ビシッ)
ターブル「……ええ……」(困惑)
\ガサガサ/
悟空「ひゃ~!木と草だらけで森ばっかだ!!しっかし、本当に何か妙に気持ち悪ぃとこだなあ……微妙~な気はあちこちから感じんだけどよ……フワフワ~っとしてて、上手く掴めねえんだ。」
ベジータ「……言われて見ればそうだな。満遍なく気配が広がっていて、上手く感じ取れん。」
ターブル「……凄いジャングルだな……僕には気の概念などはわかりませんが……確かに、なんだか誰かにずっと見られているような……そんな妙な感じが付きまとっています。」
ターブル(ピピッ)「スカウターにも何も反応がありませんね。」
悟空「ジメジメしてっし、居心地悪ぃな~オラ、こんなとこに住んでるやつがわかんねえぞ。」(アチ~)
ベジータ(……この妙な気配……不気味だな……)
ターブル(おかしいな……前にシャベットのやつが僕達の星に来たときは、確かにスカウターに反応していたのに……ピクリともしない……まさかもうこの星にはいないのか?)
悟空「おっ、うまそ~な木の実だなあ!へへっ、喉も渇いちまったしちょっくら食ってみっか!」(モギッ)
ターブル「あっ悟空さん!いけませんよ勝手にわからないものを食べちゃ!」
ベジータ「フン、全く仕方のないやつだ!……!!カカロットォ!!その植物から離れろォ!!」
悟空「ん?どうしたベジータ?……ってこ、こいつ!」(ズバアッ!)
モンスター植物「ギエエエエエッ!!」(ボトリ)
悟空「いい!?なんだあ!?木が襲ってきたぞ!?」
ターブル「これは……はっ!」(ピピピピピ)
ベジータ「……何ィ!?気配が一気に強くなっていくだとぉ!?」
ターブル「急に戦闘力を感知し始めた……!?」
悟空「ベジータッ!ターブルッ!この森おかしいぞ!!一旦上に飛ぶんだーっ!!」(バシュウ!)
ベジータ「ええい!俺がリーダーだとあれほど!!」(バシュウ!)
ターブル「そんなこと言ってる場合じゃないですよ兄さん!この森……やっぱりおかしかったんだ!!」(バシュウ!)
ちょっと一旦休憩します。
続きはまた後ほど。
↑ないので書いてみたよw個人的にはベジータの弟で、戦闘力低いから辺境に追いやられてたっていう設定は結構好きだな。グレもかわいいと思うわw
んじゃ、投下再開します。
\ウゴウゴ……/
ベジータ「な、なんだこれは……!!木が動き始めて……!!」
悟空「こ、この森動いてっぞ!しかもさっきの木みてえに気持ち悪ぃモンになってっぞ!?」
ターブル「森全体が怪物だったのか!?でも、スカウターにこれとは別に反応がもう一つ……ど、どこだ!?」
悟空「ターブルッ!危ねえっ!!」
ターブル「へ?……う、うわあああっ!!」(ガシィ!)
ベジータ「ターブルッ!全く、世話の焼ける弟だぜ!!ハアッ!!」(ボシュウッ!!)
(ブチィッ!!)
ターブル「うぐっ!……はあ、はあ、ごめん!助かったよベジータ兄さん!」
ベジータ「クソッ!植物の化け物とは悪趣味だな……ここで焼き払ってくれる!!うおおおっ!!」(ポオオオオッ!)
ベジータ「ハアアアアッ!!!」(ドオオオン!!)
モンスター植物「キィィィィィィィッ!!」(ジュワアアアア)
悟空「あーっ!ベジータ!ずりぃぞおめえだけ!!」
ターブル「やっぱり、流石はベジータ兄さんだ!あの怪物を一撃で……」
ベジータ「フン、こんなもの朝のジョギングにも劣るぜ。くだらん。」
悟空「ちぇ~っ、オラも久しぶりに戦けえかったのによ……!!ベジータッ!油断しちゃならねえっ!そいつはまだ生きてるっ!!」
ベジータ「何ィ!?」
(シュルルルルルッ!!)
悟空「ぐあっ!」(ギュウウ)
ベジータ「ぐおっ!」(ガシッ)
ターブル「悟空さん!ベジータ兄さん!!うっ!!」(バシィッ!)
悟空「こんにゃろう!はなせ~っ!」(ギギギ)
ベジータ「チクショウ!また丸焼きにしてやる!!……!?ち、力が入らん……!?」(ガクッ)
ターブル「うっ……エネルギーが吸われる!……はっ!」(ピピピピピ!)
ターブル「こ、この反応!まさか……!?」
???「そうだよ~ん、久しぶりだね~ん。下等なサル星人。」(グパアッ)
悟空「!?デッケエ花からなんか変なヤツ出てきたぞ!?」
ターブル「お前は……!シャベッツ!!」
ベジータ「何だと!?」
↑間違えた。シャベッツ×シャベット○な。
シャベットのイメージは、脳みそ丸出しみたいな頭にピラフ大王をキモくしたチビだと思ってください。肌の色はピンクっぽい紫みたいな。
シャベット「ひょっひょっひょっ。前に行った星じゃアボとカドがしくじっちゃったみたいだけど、まさか自分から来てくれるなんて、ラッキィ~!」(チョキチョキ)
ベジータ「ふ、ふざけたヤローだ!この怪物を操ってやがるのはお前か!」
シャベット「どうよ、ワシのかわいいペットのビオランちゃんは。ここの惑星の植物を改造して作った自信作だよ~ん。」
悟空「お、おめえ……まさかこの星の草や木を勝手に……」
シャベット「ひょっひょっひょっ。元々、植物しかない殺風景な星だったんだも~ん。もうフリーザ様もいないし、ワシの好きにしても、誰にも文句言われないも~ん。」
ターブル「なんてことを……!」
シャベット(ピピピピピ)「おっ、お前達、サイヤ人にしては高い戦闘力じゃな~いの。ひょっひょっ、これはいい実験材料になりそうだね~ん。」(チョキチョキ)
ベジータ「おい、お前。今ならまだ一撃で殺すだけにしておいてやる。さっさと俺たちを解放しろ!」(ギロッ)
シャベット「するわけないよ~ん。それに、ビオランちゃんにお前達サイヤ人ごときが敵うわけ、ないじゃ~ん。」
ベジータ「……だ、そうだぞカカロット。」
悟空「……へえ、なら仕方ねえ。」(ニヤリ)
ターブル「えっ?悟空さん、一体何を……」
悟空「ふんっ!」(ブワアッ!)
シャベット「無駄だよ~ん、お前達のエネルギーはみ~んな、ビオランちゃんのご飯になっちゃうんだよ~ん。」
悟空「はああああ!」(シュインシュインシュィン)
シャベット(ピピピピピ)「へえ~お前、戦闘力を変化させられるの~?いいねいいね~、もっとご馳走してもらおうねえ~ビオランちゃ~ん。」
ターブル「悟空さん!ダメです!いくらエネルギーを放出しても、この植物に吸い取られてしまいます!」
ベジータ「ターブル!黙って見ていろ!!」
ターブル「えっ!?」
ベジータ「俺の好敵手のカカロットは……そんなヤワな男ではない!」(ニヤリ)
悟空「はあああああああっ!」(ドヒュン!シュインシュインシュイン!バチバチバチ……)
シャベット(ピピピピピピピピ)「おっ、おおっ!?」
ターブル「これは……アボとカドとの戦いで見た……!」
悟空「だあああああっ!!」(ブチブチブチィーッ!!)
悟空「へっ、タフな野郎だ。まさかオラがこんなやつ相手にスーパーサイヤ人になっちまうとはな。」(シュインシュインシュイン)
ベジータ「フン、全くだぜ。」
シャベット「金色の髪……あれはまさか……伝説のスーパーサイヤ人!?」
悟空「オラ達はおめえを殺しに来たわけじゃねえ。ただ、フリーザが使ってたっていう研究施設の場所が知りてえだけだ。」
ベジータ「そういうことだ。この星ごと消し飛ばされたくなけりゃさっさと教えた方が身のためだぜ?」(ボウッ!シュインシュインシュイン)
シャベット「スーパーサイヤ人が二人も……」
悟空「おめえは見たところ、全然強くねえみてえだな。このバケモノも、スーパーサイヤ人状態のオラたち二人相手じゃどうにもならねえぞ。観念して場所を教えろ。」
シャベット「いいね、いいね~!実にいいね~!!」
悟空「!?」
シャベット「伝説のスーパーサイヤ人の実験体!しかも二人!これは手に入れなくっちゃあねえ~!!」(シュルルルルッ)
悟空「無駄だって言ってんだろ!」(ブチイッ)
(シュルルルルッシュルルルルッ)
悟空「たあ!はあ!でやあ!」(ブチッブチッブチッ!!
シャベット「ムダムダなのは、そっちだよ~ん。」
悟空「くそっ!こいつキリがねえっ!」
ベジータ「どけ!カカロット!俺が本体ごと消し飛ばしてやる!!喰らえーっ!!ギャリック砲だああーッ!!」(ドッゴオオオオン!!)
ターブル「ベ、ベジータ兄さん……いくらなんでもやりすぎじゃ……」
ベジータ「やつらに情けなど無用だ!……その証拠に……見てみろ!!」
ターブル「!!」(ピピピピピピピ)
悟空「ああ、あいつらまだ生きていやがる……ベジータの技をくらったってのに、しぶてえ野郎だ。」
ビオラン(メキメキメキ……)
シャベット「ひょっひょっひょっ。言ったよね~?お前たちにエネルギーは、ビオランちゃんのご飯だってさ?」
ターブル「な、なんて化け物を作り出したんだ……!!」
悟空「へへっ」
ベジータ「フッ」
ターブル(な、何でこの二人はこんなものを目の前にして余裕なんだ……!?)
悟空「こんなもん、セルや魔人ブウに比べりゃ、物足りねえよなあ、ベジータ?」(ニヤッ)
ベジータ「フッ、珍しいな。俺とお前の気が合うとはな。反吐が出るぜ。」(ニヤッ)
ターブル「!?」
シャベット「さあ~ビオランちゃん、そろそろまとめてさらえちゃいなさ~い、ね!」(グバアアア)
悟空「久しぶりにちいっとだけ、本気出すかあ、ベジータ!」(ブオンッ!シュインシュイン)
ベジータ「フン、やりすぎてシャベットのクソッタレを消し飛ばすなよ!?施設の場所がわからなくなっちまうからなあ!」(ブオンッ!)
ターブル(あ、あれほどのエネルギーを放出したってのに、まだ本気じゃないのか……)
シャベット(ボンッ!)「おおおおっ!スカウターが故障するほどの戦闘力!いいね、いいね~!」(チョキチョキ))
悟空「か~め~は~め~」
ベジータ「悪かったなあ?最初っから教えておけば、こんな目には遭わさなくて済んだかもしれないのによお?」(ポォォォォォ~ッ!!)
悟空「波ァァァァッ!!!」
ベジータ「ビックバン……アターック!!!」
\ドドドドドドドドド/
ターブル「うわっ!」
シャベット「いいねいいね~、お食事がいっぱいだねえ~」
悟空「ならよ、腹いっぱい食え!!」
ベジータ「ただ、一つだけ忠告しておいてやるぜ。食いすぎは体に毒だってなあ!!」
\ズズズズズズズ……/
シャベット「これは……まさか、ビオランちゃんは星全体を使って成長させた吸収寄生植物なのに……」
悟空「はああああああ!!」
ベジータ「うおおおお!!!」
シャベット「……いっ……いいね~~~ッ!!実にいいよおおお!!」
\ゴゴゴゴゴゴゴ……/
ターブル「こっ……これは、あの植物がエネルギーを吸いきれずに逆流しているのか!悟空さん、ベジータ兄さん!このままだとこいつは爆発します!!急いで離れてください!!」
時間軸は何処らへん?ゴットを取り入れた所?
悟空「んなこたあわかってる、でもよお?」(ニヤッ)
\シュインッ/
悟空「コイツがいねえと、この星まで来た意味がなくなっちまいからな。」(ガシイッ)
シャベッツ「あら~瞬間移動までマスターしてるの、こりゃあいいねえ~」
ベジータ「チッ、反吐が出る野郎だが、研究施設の場所がわかるまでは殺せんからな……!!」
ベジータ「ターブル、お前も離れろ!爆発に巻き込まれたくなかったらな!!」(シュインッ!)
ターブル「は、はいっ!」(シュバッ!)
「ギュィィィィィィィィィ!!!」\バリバリバリッドドドドドドドドドォォォォン!!/
>>35
時間軸的にはゴッドの前かな。神VS神の前を想定しています。
ベジータ(グィッ)「さあて、施設の場所をさっさと吐きやがれ。苦しんで死にたくないならな。」(ジジジジジ……)
シャベッツ「いいよいいよ~、ビオランちゃんを倒しちゃうぐらいのすっごい検体だもんね~。教えてあげちゃ~う。」(チョキチョキ)
ターブル「こ、こいつ、一体何を考えているんだ!?」
悟空「おめえ、嘘ついたら怒るぞ?オラ、閻魔大王のおっちゃんと知り合いだから、嘘なんかついてたらあの世までおしおきに行っちまうかもしんねえ。」
シャベッツ「あはは~ん、嘘なんか教えないよ~っ。異種交配研究所はね~、惑星ブリッドにあるよ~ん、まっ行ってもとっくに廃墟化して何も残ってないかもだけどね~ん。」
ターブル「惑星ブリッド?……聞いたことのない惑星だ……」
シャベッツ「お前達、さしずめアボとカドの宇宙船の通信履歴を見てこっちに来たんだろ~ん?ひょっひょっひょっ、そこの僕ちゃんの履歴を辿れば、ブリッドの座標がわかるハズだよ~ん。」
ベジータ「こいつ……急にベラベラと喋りやがって……一体何を企んでいやがる……!!」
シャベッツ「べっつに、何も企んでなんかいないよ~ん、僕ちゃんは純粋に君たちにそこへ行ってもいいよって思ってるだけだよ~ん。」
ターブル「……」
悟空「ベジータ、ターブル、行ってみようじゃねえか。まずは行かねえと、こいつの話が本当かもわかんねえんだしよ。」
↑二度もスマン
×シャベッツ○シャベット
シャベット直したつもりが置換ミス残ってたわ、ええい誰かドラゴンレーダーをくれ!
>>1はGTは超はどう思う?
個人的にはGTは所々いい所があるから嫌いになれない。超はノーコメント
シャベット「まあでも、ちょっとぐらいはおしゃべりしたお駄賃、もらってもいいよね~ん!」(クワッ!ブシャアッ!)
ベジータ「うおっ!?こ、こいつ!!この俺様の顔に痰なんざ吐きやがって!!」(ゴシゴシ)
シャベット「お前、お前は戦闘力もないゴミのサイヤ人だし、い~らないっ!」(ガシッ)
ターブル「うわああっ!!」
悟空「ターブルッ!」
シャベット「お前も僕ちゃんと一緒に死ぬのね~ん!」(ピカピカピカーッ)
ターブル「こ、この!……ぼ、僕だって!ナメるなあ!」(ブンッ)
ベジータ「よし、それぐらいはできないとなあ、ターブル。」(クイッ)
シャベット「あらら~ん?」(ボンッ!!)
ベジータ「全く、つくづく勘にさわる野郎だ!……汚ッッッたねえ花火だぜ。」
ターブル「ベジータ兄さん、すみません。」
ベジータ「フン、油断しすぎだターブル。地球に帰ったらお前を少々鍛えてやる必要がありそうだな。」
ターブル「……は、はい……申し訳ないです……」(シュン)
悟空「まあまあ、無事だったしそう言うなって。とにかく、ブリッドっちゅう星へ行こうぜ!」
>>40
自分としてはGTは結構好きだよ。ドラゴンボールの暗黒面とか、ツフル人の設定とか面白いと思うし、パンもワガママだけど初期のブルマみたいで可愛いと思う。
超はスマン、1話以降見てないんだ察してくれ……映画は見てるけどね。
シャベット(ボトッ……コロコロ…)
シャベット(……あの、ゴミを始末できなかったのは心残りだったけど……)
シャベット(でも、別にいいのね~ん!だって、あそこへあいつらが行けば……長年僕ちゃんが描いていた研究が……完成……す…る……)
シャベット(そのためなら、別に……死んでも……いい……の…ね…ん……)(ニコオ)「ガクッ」
こうしてシャベットを倒し、惑星ブリッドの情報を得た悟空達。
しかし、不気味なシャベットの最後の微笑みは一体どういうことなのか?
油断するな、悟空ー!
今日はここまで。
みなさんは怪獣の中で誰が一番好きですか?
自分はダントツでバトラ、時点でイリスです。
ビオランちゃんの元ネタはビオランテだったんだけど、怪獣映画とかみんなもうあんまり見ないから興味ないよね、ごめんね。
わりと最近のムートーって敵が出てくるアメリカ製ゴジラは面白かったよオススメ
それじゃ本日分投下します。
-宇宙船-
ベジータ「ターブル、惑星ブリッドの位置はわかったのか?」
ターブル「結構ややこしいロックがかかってるんだ。もう少しかかりそうかな。でもやってみるよ!」
悟空「ターブル、おめえ戦いはあんま強くねえけどよ、頭はベジータよかいいんじゃねえか?」
ターブル「えっ、いやその……僕はこういったことでしか、力になれませんから……」(テレッ)
ベジータ「カカロットォ!貴様は兄より優れた弟が存在するとでも言うのかあ!」
悟空「いい!?いやあ~……オラ、でも昔オラの兄ちゃんとかいうやつと戦って勝っちまったぞ?」
ベジータ「あっ」
ターブル「そ、それって……もしかして、ラディッツさんのことですか?」
悟空「ああ、そうやそういう名前だったっけなあ~。いきなり地球に来てオラに悪党の仲間になれって言い出して暴れるしよ~、それにオラの悟飯を誘拐して苛めたすげえ悪ぃやつだったぞ!」
ベジータ「……」
ターブル(確か、ベジータ兄さんも元は地球に侵略に行ってたんだっけ……ナッパさんと一緒に……)
悟空「そ、そういやベジータもそうだったな……ハハハ……」
ベジータ「カカロット!貴様空気を読むということを知らんのかあ!!」
悟空「お、おめえが言い出したんじゃねえかあ!」
ターブル「あ、あの……喧嘩しないでくださいよ二人とも……二人が暴れたらこの宇宙船なんか一発で木っ端微塵ですから……」
ベジータ「フン!」
悟空「べ~」
ターブル「……は、早く解読を急ごう……」(パチパチカチャカチャ)
-地球・ブルマ宅-
チチ「はあ~、ターブルさんって小食なんだべか!羨ましいだ~!」
ブルマ「そーよ!ベジータと孫くんなんて、ホンッット大食らいで食費が大変なんだから!」(バンッ)
グレ「でも、時々食が細すぎて心配になります……私のお料理が美味しくないんじゃないかって……」
チチ「いんや、オラの悟空さは大食らいのくせして本ッッ当に働かねえだから、家計が火の車だべ!?まあ、最近は大根作るようになってくれただから、ちったあマシなんだべがな。」(フウ)
ブルマ「ま、そう言いながらもチチさんってば孫くんのこと、なんだかんだで愛してるのよね~焼けちゃう~」(ツンツン)
チチ「や、やんだあ!ブルマさだって!」
グレ「……」
チチ「グレさ、心配すんなって!悟空さにベジータがいりゃ、怖えもんなんかありゃしねえ!絶対に子供さできる機械ぇ見つけて無事に帰ってくるだ!」
ブルマ「そうよ。それに、もし技術がなかったとしても、ドラゴンボールがあるわ。あんまり思いつめないで。」
グレ「あ、そのことについてなんですが……実はターブルさんと、もう決めてるんです。」
ブルマ「えっ?」
グレ「もし、技術が見つからなかったら、私の星の身寄りのない子供から養子を貰おうって。もし自分たちの子供ができなくっても、私たちが夫婦であることには変わりないですから。」
ブルマ「でも、いいの?」
チチ「んだ。他人の子供さ、育てるってのは覚悟がいるべ?自分の腹痛めて産んだ子ですら、投げ出しちまいたくなっちまうことだってあっだぞ?」
グレ「はい。二人で決めたことですから。もし、親の愛情を知らない子がいるなら、その子に沢山愛情を自分が与えてあげたいって、ターブルさんは言ってました。」
ブルマ「そっか。ターブル君って、王子なのに生まれてすぐに辺境の星に飛ばされたんだっけ……」
チチ「あのままサイヤ人の中で育てられたらきっと苛められただろうけども、子供からすれば親から突き放されたようなもんだべな……おらもおっ母が死んじまってたから、」
グレ「だから、私はターブルさんにベジータお義兄さん、悟空さん達が無事に帰ってきてくれればそれで満足なんですよ。」(フフフ)
チチ「グレさ……」
ブルマ「……よーっし、それじゃあ今からベジータ達がいつ帰ってきてもいいように、ご飯の準備は万全にしておかないとね!」
チチ「んだ!いくらターブルさが小食でも、好物ぐらいあんだべ?グレさ、欲しい食材あったら言ってくんろ、オラがひとっ走り買ってきてやるだ!」
グレ「そうですね、ありがとうございます、ブルマさんにチチさん!」
-宇宙船-
ベジータ「カカロット!貴様こそ頭の出来を人に言える立場か!」
悟空「オ、オラだって足し算と引き算ぐらいできっぞ!(チチにしばかれながら教えられて)」
ベジータ「バカタレ!そんなものできて当然だろうがっ!」
悟空「あーっ!おめえ、オラのことバカって言ったなーっ!!バカって言うやつがバカだって、昔じっちゃんが言ってたぞーっ!」
ベジータ「ガキか貴様はあ!!」
ターブル(カタカタカタ……)「ふう……あともう一息か……ここをこうすれば……」
ターブル(パチッ!ピピピピピピピッ……ザザザザザ……)「やった!出ましたよベジータ兄さん!悟空さん!!」
ベジータ「よおし!さすがだなターブル!兄として褒めてやるぞ!!」
悟空「なんだあベジータ、やっぱターブルの方がこういうのはうめえじゃねえか。」
ベジータ「よおし、早速惑星ブリッドにしゅっぱ」
悟空「早く行こうぜターブル!」(ポチッ)
ターブル「え?あ、は、はい……って、悟空さん!そこはエンジンじゃなくて反重力装置のスイッチですよーっ!」(グルングルン)
悟空「あり?いや~悪ぃ悪ぃ!」
ベジータ「バ、バカ野郎ォーッ!!」(グワングワン)
\キィーン……/
悟空「あ~気持ち悪かった~……」
ベジータ「全く!お前のせいだぞカカロット!!」
ターブル「……まだ頭がガンガンします……」
悟空「これから行くブリッドっちゅう星はどんなとこなんだろうな?」(宇宙食ムシャムシャ)
ターブル「ブリッドについて位置以外の情報はありませんでした。でも、フリーザ軍が研究施設の拠点にしていたことから、最低限人は住める環境なのでしょう。」
ベジータ「長期間、戦闘力のない研究者や技術者……そしてそいつらの護衛の戦士となると、かなりの大所帯だからな。食料や水は現地で調達できるところでないと維持できまい。」
ベジータ「まあ、どうせフリーザの野郎が滅ぼした星の一つなんだろうけどな。」
悟空「でも、もう廃墟になっちまってて人はいねえんだよなあ?オラ、またあの変な木がいたらまいっちまうぞ?」
ベジータ「それについては、心配しなくていいだろう。フリーザの野郎の性格を考えれば、用済みになったものがどうなるかなんて俺達サイヤ人が一番よく知っている。」(クッ)
ターブル「惑星ベジータも……あいつに跡形もなく消されましたからね……」
悟空「ひえ~っ、じゃあまさか星自体がなくなっちまってるんじゃ……」
ベジータ「ないとは言い切れんな。あのシャベットって野郎がベラベラと嬉しそうに話していたのを考えると、どうもな……」
ターブル「でも、施設が残っているという可能性はゼロではありません。僕は、僕にできることをするだけです。」
悟空「ターブル……おっし、行こうじゃねえか。もし、何にもなかったとしても、オラ達がまた次の手を考えてやっから心配ぇすんな!」
ベジータ「たまに男らしいこと言いやがって。全く、俺の兄としての立場がなくなるだろうが!クソッタレ!」
ターブル「悟空さん、ベジータ兄さん。……有難う!」
-惑星ブリッド付近-
ターブル「この辺のはずだけれど……」(ジーッ)
悟空「……なんにも、ねえなあ……」(キョロキョロ)
ベジータ「いや、モニターをよく見ろ。この辺りに生命反応がある。」(チカチカ)
ターブル「これは……!まさか、こんな星が……!これは、星の大気の層が反射して……周囲の星を映している!?」
ベジータ「ステルス機能つきの惑星か。フリーザめ……確かに極秘にしておくには丁度いいな。」
悟空「ど、どうなってんだ?」
ターブル「星の大気の層の一番外側に、微粒子レベルで特殊な金属物質が含まれていて、それが周囲の景色を反射しているようです。ブリッドに思いっきり近づいてしまえばわかりますよ。それっ!」
悟空「ああっ!?オラ達の宇宙船が映ってっぞ!?ひゃ~!鏡みてえになってんのか!!」
ターブル「大気圏に突入するレベルまで近づかないと気がつきませんねこれは……遠目から見ればここに惑星があるというのはわからないでしょうね。」
ベジータ「よし、早速降りてみるぞターブル。」
ターブル「了解!」(ググッ)
-惑星ブリッド-
\プシュウ~……/
悟空「よっと!……ん~体の軽さは地球よりもちょっとだけ重いぐれえか。」
ターブル(カタカタ……ピピピ……)「よかった。思ったよりも荒廃していませんね。水も植物もまだ豊富にあるようです。帰りの分の補給もできますね。」
ベジータ「全く、カカロットの野郎がバカみたいに食いやがるせいで、水も食料も行きだけで空だぜ。」
悟空「そう言うベジータだっていっぺえ食ってたじゃねえか~」(ポリポリ)
ベジータ「俺はお前よりも遠慮はしていたぞ!遠慮は!!」
ターブル「ま、まあまあお二人とも!ここで補給ができるようですしいいじゃないですか!」(……僕が小食で本当によかった……このままだったら食料が尽きて全員餓死してたな……)
悟空「んじゃ、フリーザの研究所を探す前にちょっくら腹ごしらえ行ってみっか!」(バシュウッ!)
ベジータ「コラア!勝手に行動するなカカロットォ!!チッ、こりんやつだ!!」(バシュウッ!)
ターブル「ああっ待ってください!やみくもな行動は危険ですよ!」(バシュウッ!)
悟空「……ラプントと違って岩山ばっかだなあ~……おっ!あんなところに木の実がいっぺえなってっぞ!!」(シュタッ)
悟空(モギッ)「ん~!こりゃんめえ~!!」(ガツガツ)
ターブル「ああ……また勝手に食べちゃって……」
ベジータ「コラア!ずるいぞカカロットォ!俺にもよこしやがれえ!」
ターブル(僕、やっぱり小食タイプでよかったな……)
悟空「この木の実んめえなあ~!ラプントんとこの変な木みてえに襲ってこねえし、味もうめえしで最高だなあ!」(ムグムグ)
ベジータ(ガツガツ)「地球を出てからずっと宇宙食だったからな。ターブル、お前も食っておけ。もしかしたらいつ戦闘になるかわからん。」(ジュルジュル)
ターブル「え、ええ……」(モギッ)
ターブル(でもこの辺の木、妙に綺麗なような……まるで誰かが手入れしているようだ……土も柔らかいし……)
悟空「おっ、この違う色の木の実も甘くてうめえな!チチ達に持って帰ってやっか!あいつ甘ぇもん好きだしなあ~!」(ムシャムシャ)
ベジータ「遊びに来たんじゃないぞカカロット!食い終わったらフリーザの研究施設を探すのだからな!」(ハグハグ)
ターブル「あ、本当だ美味しいな……先に宇宙船に持って帰っておこうかな……って、!?」
ターブル(ピピピピピピピ!!)「悟空さん!ベジータ兄さん!!気をつけて下さい!!こちらに大きな戦闘力を持った何かが近づいてきます!!」
悟空・ベジータ(バッ!)「!!」
???「あれ?……こんなところに、どうして……」
悟空「……!!おめえ……どこかで……」
ベジータ「知り合いか?カカロット。」
悟空「……こ、こいつ……」
???「……!スカウターをつけたサイヤ人!?まさか、貴方達はフリーザの!?」
『クウラ機甲戦隊ッ!ハッ!!』
『ハッハッハッ……死ねえっ!!』
悟空「……こいつ、昔オラが倒したクウラっちゅう、フリーザの兄ちゃんだっちゅうてたやつの手下だ!!」
ベジータ「何ィ!?クウラ機甲戦隊のだとぉ!?……だがその服のマークはフリーザの仲間の連中がつけてたものと同じだな……!!」
ターブル「スカウターまで……ま、まさか生き残りがこんなところにいたなんて……!!」(ザッ!)
???「!?……倒した?フリーザの……兄を?貴方達は一体……」
悟空「ターブルッ!危ねえから下がってろ!こいつはオラがやっつける!!」(ググッ)
???「ま、待ってください!僕はフリーザの仲間じゃありません!」
ベジータ「騙されんぞ!その服についているマークが証拠だろうが!」
???「こ、これは……その……着るものが他になくて……」(オロオロ)
ターブル「えっ?」
ベジータ「ふん、うろたえるということは嘘をついていうということだ!安心しろ、殺しはしない。フリーザの野郎が残した研究所の場所を教えるまではな……」(ニヤア)
???「あ、貴方達はまさか……あの研究所のデータを狙って……!?」(ワナワナ)
ベジータ「まあな。」(フンッ)
???「……あんなものを悪用するために狙ってこんなところまで来るなんて……フリーザ以外に悪人がまだいたとは……」(フルフル)
ターブル「ベ、ベジータ兄さん!誤解を与えるような言い方はやめて下さい!それにこの人、何だか様子がおかしいですよ!」
ベジータ「やかましい!シャベットの野郎と同じように、さっさと吐かせて地獄へ送ってやるぜ!」(ボンッ!シュインシュインシュイン!)
???(ピピピピピ)「戦闘力1億超え……ですか。勝てる相手じゃないし……戦いは好きじゃないけど……あんなものを悪人に渡すぐらいならやるしかない……!」(ヒュンッ!)
一旦休憩。続きは夜に投下します。
ここまでベジータって人の話を聞かないヤツだっけ……
てか、悟空も止めろよwwww
>>62
戦うためなら実の息子の忠告も無視しちゃう困ったさんではあるかな
スマン、ちょっと体調悪いのできょうはここまで。
投下遅くなっちゃってゴメンね。
↓続きです。200までにはまとめるつもりですのでもう少々お付き合い下さい。
???「はあああああっ!くらえっ!!」(ポ~ミ~……ドンドンドン!!)
ベジータ「フン、自分で戦えないシャベットの野郎よりはずっとやるようだな。そうでなくてはつまらん!」(バシバシバシイ!)
???「くそうっ!片手ではじかれるなんて……!」(バシュウッ!)
ベジータ「そらそうら!どうしたあ!お前の力はそんなものかあ!」(ドカッバキバキバキッ!)
???「やはり、スーパーサイヤ人相手ではこちらが不利だ……」(シュッバシバシバシッ!)
ターブル「悟空さん!早くベジータ兄さんを止めないと!」
悟空「ああ、オラもあいつの気を見てたところだ。あいつからはハッチャンや16号と同じ優しい気を感じる……クウラの手下とそっくりでも、どうも悪いやつじゃねえみてえだ!」(バシュッ!)
ベジータ「俺の攻撃を防ぐとはいい腕をしていやがるぜ!だがこれでキサマも終わりだぁーっ!」(ドンッ!……キィーンッ!)
???「ぐっ……こ、こうなったらせめてあいつらに施設の場所がバレないように命を絶つか……!」
悟空「やめろ!ベジータ!!」(シュインッ!)
ベジータ「!!邪魔をするなカカロット!」
悟空「こいつは悪いやつじゃねえ!話せばわかってくれるはずだ!」
ターブル「ごめんなさい!早とちりした僕らが悪いんです!僕達は本当に悪事を働くためにここへ来た訳ではないんです!」
???「……」
悟空「す、すまねえっ!オラ達知らなかったんだあ~!あの木の実がおめえのだったなんて!勝手に食っちまってすまねえっ!このとおりだっ!」
???「えっ?」
ターブル「ベ、ベジータ兄さんはちょっと喧嘩っ早くてですね……あの、なんとお詫びしたらいいか……」(オロオロ)
???「……あ、あの顔を上げて下さい……サイヤ人だからと話が通じないと判断した、こちらにも非がありますので……」
ベジータ「フ、フン!」
???「申し遅れました、僕はシーザと言います。改めてはじめまして。」(スッ)
悟空「オッス!オラ悟空!こっちはベジータにターブルだ!よろしくな!」
ベジータ「クッソ~……カカロットのやつ、仕切りやがって!」
ターブル「そ、それは仕方がないんじゃないかな~……」
ベジータ「なんだとォ!?」
悟空「ヘヘっ、ベジータはああ怒りっぺえけどよ、本当は割といいやつだから心配ぇすんな!」
シーザ「は、はあ……」
ベジータ「勘違いするなよ!?俺はまだ貴様のことを完全に信用したわけではないからな!」
シーザ「ぶしつけで申し訳ありませんが、貴方達がこの星に来た理由を説明していただいてよろしいでしょうか?あ、別に信用していないというわけではないんですが……」
悟空「おめえから見たらオラ達はよそもんだしなあ。」
ターブル「仕方ないことです。僕からきちんと説明します。」
シーザの容姿はクウラ機甲戦隊のサウザーの色素を全体的に薄くしたやつに、特戦隊の装甲がない、いわゆる全身タイツみたいなのを着てると思って下さい。
シーザ「……そういうことでしたか……奥さんのためにはるばると……ターブルさんは優しい方なんですね。」
ターブル「い、いえそんな。」 (テレッ)
シーザ「しかし、驚きました。データベースにはサイヤ人は戦うことのみを求める、暴力的な種族だとありましたが……あなた方のように平和に暮らしている者もいるのですね。」
悟空「ん~まあオラ達はちょっと変わってるっていうか、オラは地球でじっちゃんに育てられたのもあるしなあ。」
ターブル「僕は生まれつき、戦闘向きじゃなかったので……」
ベジータ「フッ、俺はそこの二人と違って誇り高きサイヤ」
悟空「ベジータもよお、最初はおっかなかったけども地球に来ちまってブルマと結婚してからはすっかり丸くなっちまってよ~」
ベジータ「カカロットォ!よ、余計なことを言うなあ!!」(カーッ)
シーザ「み、みなさんとりあえずサイヤ人としてはかなり異例な方なんですね……そこのベジータさんはスーパーサイヤ人になれるようですし……」
悟空「?オラもなれっぞ?」(ボンッ!シュインシュインシュイン)
シーザ「」
悟空「あり?そんな珍しいもんか?オラんとこの悟飯や悟天に、ベジータんとこのトランクスもなれっぞ?」
ターブル「あ、僕はなれないんですけどね、ハハハハ……」
シーザ「ど、どういうことだろうか……サイヤ人からスーパーサイヤ人の因子が発現するのは何百万分の1で……いや地球環境下にあるとすれば環境の差異による細胞の変化と混血による突然変異が……」(ブツブツブツブツ)
悟空「なんか一人で考えこんじまったぞ……」(シュンッ!)
ターブル「きっと僕らが思っている以上に頭がいいんでしょうね、この人……」
ベジータ「ガキ共がポンポンスーパーサイヤ人になったときは俺もバーゲンセールかと思ったぐらいだからな。驚くのも無理はない。」
シーザ「……混血による地球人とサイヤ人の細胞の変化から導き出される数字は……」(カキカキ)
悟空「色々やっちまってるとこすまねえけどよ、オラ達フリーザの研究所とかいうのを探してんだ。おめえ知ってるみてえだし、教えてくれよ。」
シーザ「……ハッ!すみません、ついいつものクセで!わかりました、貴方達を信じて研究施設に案内しましょう。……研究施設といっても、今は廃墟になっていますがね。」
ターブル「やっぱり既に廃墟にはなっているんですね……でも、まだ設備なんかは残っている可能性はあります!行きましょう悟空さん、ベジータ兄さん!」
ベジータ「フン、最初から大人しく案内すればいいんだ。世話のかかる野郎だぜ。」
悟空「ベジータァ、おめえ自分から喧嘩しといてそりゃねえぞ?」
ベジータ「お、俺だって早まることもある!……何せ今回はフリーザの野郎が絡んでいやがるんだ。カカロット、貴様あまり気を抜くなよ!?」
悟空「でぇじょうぶだって~オラとおめえがいるんだしよ!」
ターブル(そういえば、悟空さんとベジータ兄さんはフリーザ達と直接戦ったんだっけ……よっぽど激しい戦いだったんだろうな……)
-惑星ブリッド・フリーザ異種交配研究施設跡-
シーザ「ここです。足元が滑りやすいので気をつけて下さいね。」(シュタッ)
悟空「ひゃ~!本当にボロボロになっちまってんなあ~!」
ベジータ「損傷がだいぶ激しいな。施設の装置は大丈夫なのか?」
シーザ「ええ。機材とデータベースは地下のシェルターに集中してますから。外観はほとんど見せかけですよ。」(ウィーン)
ターブル「……詳しいんですね。やはり、シーザさんはここにずっと住んでいるんですか?」
シーザ「……」
ターブル「あ、いや!話したくないことなら別にいいというか!その……」
シーザ「いいえ、お話するべきことだと思います。僕が何者で、何故この打ち捨てられた星に一人で住んでいるのかも。」
ベジータ「そういえば、さっきカカロットが言っていたがお前はクウラ機甲戦隊の一人にそっくりらしいな。……俺が見たところ、別のフリーザの手下に似ている気もするが。」
悟空「ああ、オラもそれちょっと気になってたんだ。おめえは確かにクウラの手下に似てっけど、ギニューんとこにいたやつに似た気も持ってるっちゅうか、色々な気がごっちゃになってるような……」
シーザ「それは、お二人ともどちらもが正しいですね。」
ターブル「と、いうと……」
シーザ「僕は、様々な戦士の細胞や遺伝子を掛け合わせて生まれた交配宇宙人なんです。」
ターブル「そ、それってつまり……実験体……」
シーザ「はい。もっとも、僕は失敗作なのですが。」
悟空「どういうことだあ?おめえはオラ達とこうして喋ってんじゃねえか。まさかお化けなんてことねえよな?」
シーザ「それは、施設を案内しながらお話しましょう。その方がわかりやすいでしょうし。皆さん、ついて来てください。」(スタスタ)
悟空「だってよ。どうするベジータ?」
ベジータ「こういうときだけ俺に聞くな!……行くしかなかろう!」
ターブル「そうですね。装置のこともですけれど、フリーザ達がどんな研究を行っていたか、それも気になります。」
シーザ(パチッ)「フリーザは、ここの研究所でありとあらゆる宇宙人を使い、自分の駒となるより強い戦士を生み出そうとしていました。……もっとも、ここの所長であるシャベットは別の目的を持っていたようですが……」
悟空「おっ、なんかすっげえいっぺえ機械があんなあ。」(チョイチョイ)
ベジータ「コラア!勝手に触るんじゃない!!何か起きたらどうするつもりだ!!」
悟空「へへっ、ゴメンゴメン。」(テヘヘ)
シーザ「……ゴホン、ここにはそのために様々な実験用のサンプルが続々と送り込まれてきました。主にフリーザが侵略し征服した星の生物から、その星の戦士……捕虜まで。」
ベジータ「……ぞっとしない話だな。」
シーザ「そして、そのサンプルはフリーザの配下の戦士……特に上級戦士のものにまで及びました。特に戦闘力の高い戦士のサンプルは優先的に送られたようです。」
ターブル「理屈でいえばそうなりますよね。強い戦士を生み出すための研究だったんですし。」
シーザ「おそらく、というか僕は実際データベースの記録を辿って知ったことなのですが……その中で僕を作るベースの細胞を提供したのが、過去に悟空さんを襲撃した、クウラ機甲戦隊のフレンチ星人の戦士なのです。」
悟空「へえ~」
シーザ「フレンチ星人は人型宇宙人の中では環境変化に順応しやすい細胞を持っているそうで、さらにそこから最も高い戦闘力と知能指数を持っていた彼が選ばれたようですね。」
ベジータ「ギニュー特戦隊のところにも、確かフレンチ星系のヤツがいたな。バカに暑い星の出だと自慢していやがったが……」
シーザ「彼の細胞を元に、そこから更に様々な星の戦士の遺伝子や細胞を組み合わせ、研究は進んでいきました。より知性を高め、より強い戦闘力を引き出し、より強靭な肉体を与えるために。」
ターブル「そうして試行錯誤の果てに、シーザさんが生まれた……と、でも何故失敗作なんです?」
シーザ「……僕を見ていただけるとお分かりかと思いますが……僕には戦士として決定的なものが欠けています。それが貴方達サイヤ人が最も持っているであろう、"闘争本能"なのです。」
ターブル「!!」
悟空「はあ~、そういやおめえベジータと戦ってるとき、あんま本気出してなかった気がすっぞ。」
ターブル「なるほど、確かに貴方は戦闘力だけならば通常状態でも10万はあるようですね。でも、戦闘時にはそれ以下の数値に逆に下がってたように思います。」
ベジータ「攻撃に殺意というものが足りんようだったな。まあなくとも、俺は貴様がフリーザの野郎の手下だったなら本気で相手をしてやる気だったが。」
ターブル「ベ、ベジータ兄さん!」(よっぽど、フリーザとの戦闘が酷かったんだろうな……でも惑星ベジータを破壊したのはフリーザだし……そういう点では僕も同じか……)
シーザ「研究者達は欲をかきすぎたんです。彼らは、僕に強固な肉体を与えるためにある宇宙人の生命力と再生能力に目をつけました。それが、温厚な性格で知られるナメック星人だったのです。」
悟空「どっひゃ~!したらおめえ、ピッコロとも親戚なんか!?」
シーザ「……そのピッコロという方がどういう方かは知りませんが……強固な再生能力を持つナメック星人の細胞を移植したことで、研究は成功したかと思われました。しかし……」
ベジータ「肝心の性格にまで、ナメック星人の特徴が現れてしまった。」
シーザ「そういうことです。おかげで、7000もの宇宙語を操れる高い知能指数にナメック星人の知能が合わさって、僕は天才的な頭脳を手に入れることができたのですけれどもね。」
ターブル「でも、その性格のせいで戦士としては……」
シーザ「ええ。連中が僕の異常に気がついたのは、戦闘訓練を開始して間もないことでした。何せ、サイバイマンという下級戦士レベルの植物性生物一匹すら、哀れみの感情から殺せなかったのですから。」
ベジータ「サイバイマンぐらいならば、サイヤ人のガキですら殺せるからな。」
ターブル「そ、それはベジータ兄さんだけじゃ……」(僕も無理だったから辺境の星に飛ばされたし……)
シーザ「そのことが報告に上がったフリーザは、直ちに研究の中止と施設の廃棄を命じました。理由はそれだけではなかったようですが……」
悟空「単に、強ぇ戦士を作るのが失敗ぇしたからってだけじゃねえのか?」
シーザ「フリーザの側近が忠告したようなのです。いずれ実験が成功し、強力な戦士が生まれても……それはいつかフリーザを脅かすだけになるということを……」
ベジータ「……俺達サイヤ人を滅ぼそうとした理由と同じか……ケッ、反吐が出やがる。」
シーザ「研究を中止したフリーザは、ナメック星人のサンプル採取の際に別の情報を手に入れたらしく、その後はそちらを追う方向へ方針を変更したようです」
悟空「ナメック星のドラゴンボールのことだ……」
ベジータ「ああ。」
シーザ「へえ、ドラゴンボールというものだったのですか。とにかくフリーザはその後、自らの力を高めていくということに注力するようになった……と、ここまでが僕の得ている知識です。」
ターブル「そして、悟空さんがフリーザとクウラを倒し、フリーザ軍は事実上崩壊し……この星は忘れ去られて、取り残された……ん?」
ベジータ「お前の説明は一部納得できんところがある。何故フリーザが施設の廃棄を命令したというのに、この星は無事なんだ?あいつのことならば、この星ごと滅ぼしかねん。」
悟空「それに、シーザおめえよく生きてたなあ。フリーザのことだから、気に入らねえやつはみんな殺しちまうってオラ思ってたぞ。」
シーザ「あ、そのことについても少しお話しますね。」(カシャッ……ウィーン)
シーザ「話せば長くなりますので、こちらの居住スペースでくつろいでくださいよ。お茶でもお出しします。僕も久しぶりに外の人に会えて嬉しいんです。」
悟空「……そっかあ、おめえずっとここに一人で住んでたんだろうしなあ。んじゃま、おじゃましまーす!」
ベジータ「……」
ターブル「あれ?どうしたんですベジータ兄さん。」
ベジータ「いや、あいつがさらっと言っていた、ここの所長がシャベットだったってことがどうも気になってな。」
ターブル「まあ、そのうちシーザさんも話してくれますよ。ここは思ったよりも複雑な事情がありそうです。」
とりあえず今日はここまで。
個人的にドラゴンボールの映画はターレスのやつと、クウラが出てくるやつが好きです。
今日の分投下します。↓
さっさと終わらせて次のでも書きたいので、明日辺りで最終回にしておきたいと思います。もう少々お付き合い下さい。、
悟空(ゴクゴク)「プハーッ!うめえなあ~この飲みもん!」
シーザ「この星の植物を僕なりに品種改良してみたんです。お口に合ったようで何よりですよ。」
ベジータ「するとやはりあの果物畑は貴様が作ったものか。」
シーザ「ええ。恥ずかしながら、この星で一人だと特にすることもなくて……」(ポリポリ)
ターブル「ごめんなさい、僕らが勝手に食べてしまって。」
シーザ「いやあ、別にいいですよ。みなさんとこうしてお話できているというのが、本当に嬉しいので……」
ベジータ「それで、施設を廃棄するよう命令したフリーザからどうやって逃れたんだ?」
シーザ「実は、ここの所長だったシャベットはフリーザから廃棄命令が出た際にフリーザを密かに裏切り、この星と施設を破壊したかに見せかけてフリーザから隠したんです。」
ターブル「ま、まさかこの星の鏡みたいなステルス機能は……」
シーザ「はい。元々のものではなく、シャベットが工作した結果なのです。」
-20年ほど前の惑星ブリッド-
シャベット「これはこれはフリーザ様!このような辺境の星へようこそお越し下さいまして~」
フリーザ「前置きは結構です、シャベットさん。それよりも研究の成果とやらを見せていただきたいですね。」
シャベット「は、はひっ!こちらが我々が研究の末にようやく成功した、次世代の戦士です!」(カチッシャーッ)
フリーザ「ほほう。ブレンチ星人をベースに使いましたか。ですが、戦闘力だけならば他にもいい素材があったのでは?」
シャベット「は、はひっ!それについてですが、これからフリーザ様が宇宙へ侵攻する際にですね、様々な惑星の環境変化に適応し、そこで戦うためには知性も~」
フリーザ「私が長話を嫌っているのは知っているでしょう?シャベットさん。いいから早くお見せなさい。」(ギロリ)
シャベット「ひ、ひいっ!おい研究員!そいつにサイバイマンをけしかけるのねん!昨日の模擬人形を使ったテストはクリアしたし、さっさとやるのねん!」(ポチッ)
シーザ(ガタガタブルブル)
フリーザ「ピピピッ」(……なるほど、戦闘力だけならばこの子供……まだこの年齢にして1万はありますか。ですが様子がおかしいように見えますね。)
\シャッ!シャッ!/
サイバイマン「キキィーッ!!」(ババッ!)
シーザ「うっ……うわあああ~ん!」(ダッ!)
シャベット「こ、こら!どうして逃げるのねん!?昨日の的当てみたいにさっさとそいつらをぶち殺すのねん!!」
シーザ「う、うわあああ……だ、誰か!誰か助けて……」(ガリガリ!バリッ!ベリッ!)
フリーザ(ピピピ……)「こ、これは……戦闘力が8000……2000……500……どんどん下がっているではありませんか!」(ワナワナ)
フリーザ「………シャベットさん?」(ゴゴゴゴゴ)
シャベット「は、は、はひいいっ!」(ビクッ!)
フリーザ「これが、長い年月と莫大な費用をかけて作り上げた貴方の研究成果というわけですか。」(ニコォ……)
シャベット「ひっ、ひぇぇぇっ!!」
フリーザ「さて、貴方の処分は相応にするとして……この施設はどうしましょうかねえ。」
ザーボン「フリーザ様、私から個人的ではありますが、意見を申し上げますと……」(ゴニョゴニョ)
フリーザ「それもそうですね。そうした方がいいでしょう。ドドリアさんから面白い報告も上がりましたし。」
シャベット(ダラダラ)
フリーザ(クルッ)「シャベットさん、1日差し上げましょう。それまでにこの施設と星を全て破壊し、綺麗になさい。」
シャベット「し、しかし!ここには長年積み重ねた私の研究データやサンプルが!」
フリーザ「貴方がなさらなくとも、私がして差し上げてもいいのですよ?」(ギロッ!)
シャベット「は、ははははひいいいっ!」(タタタッ!)
シャベット(じょ、冗談じゃないのね~ん!僕ちゃんの最高の研究全てを破壊するなんて……!)
シャベット(ひょ、ひょっひょっひょっ!なら壊さなくてもいいのね~ん!壊したように見せかければいいんだも~ん!やっぱり僕ちゃんは天才なのね~ん!!)
シーザ「そうして、シャベットは惑星の大気に反射性のある金属粒子をばら撒くと、近隣のよく似た星をそこに映して爆破し、あたかもこの星を破壊したようにフリーザに見せかけたのです。」
ベジータ「ケッ、回りくどいことをしやがる。」
ターブル(でも、結果的に僕らにとっては助かったのかな……複雑だけれど……)
シーザ「そして、更に念を入れて施設とその設備を表面上破壊し、始末しました。……僕を含む交配宇宙人の実験体と、そのサンプルとして捕らえられていた捕虜達も一緒に……」
ベジータ「その時に貴様も始末されたはずだったが、ナメック星人の再生力のおかげでしぶとく生き残った、と。」
シーザ「ええ、全員フリーザ配下の上級戦士による攻撃で一斉に皆殺しに……僕は仮死状態になったことで、スカウターの感知を避けられました。」
ターブル「酷いことを……」
シーザ「その点では、この体に感謝しています。他のみんなは、一人も助かりませんでしたから……」
悟空「ん?オラ、難しいことはわかんねえけどよ。自分のやってたことがパーになっちまうから、星をぶっ壊すのをやめたんじゃねえのか?おめえや他のやつらをぶっ殺しちまったらダメなんじゃねえのか?」
シーザ「フリーザの目的は、交配宇宙人を作ることで、より強い戦士を生み出すことでした。しかし、シャベットの目的は別にあったのです。」(ガシャッピッピッピッ)
ベジータ「そういえば、貴様ははじめにそう言っていたな。」
悟空「お?そうだったか?」(フア~)
ベジータ「お前はもう少し真面目に話を聞かないか!」
悟空「だ、だってオラ難しい話とかよくわかんねえからよ~」(ポリポリ)
ターブル「あの、その別の目的というのはまさか……」
シーザ「……ターブルさんはおわかりのようですね。あまり気分のいいものではないのですが、皆さん見ていただけますか?」(ウイーン)
\プシューッ/
シーザ「ここは、シャベットが個人的な研究を行っていたエリアなんです。」
悟空「なんかジメジメして薄暗ぇなあ~!周りもよく見えねえし……って、うひゃあああ!!」(バッ!)
ベジータ「騒がしいぞカカロット!静かにしろ!!……こ、これは!」
ターブル「思った通りですが……実際に見ると酷いものですね……」
悟空達の目の前に広がっていたのは、様々な惑星の動植物を融合させた不気味なキメラ達の成れの果てであった。
シーザ「フリーザが望んでいたのは、あくまで命令を理解し遂行できる、理性と知性を持った戦士でした。」
シーザ「ですがシャベットは……ありとあらゆる生命体を交配させ、この宇宙人に存在する生命体を超えた生命を誕生させようとしていたのです。」
悟空「こいつらには何にも罪はねえってのに、ひでえことを……」
シーザ「この子達にもちゃんとお墓を作ってあげたいのですが……いかんせん、この星の土壌における影響や火葬した場合に生じる成分などがまだ解析できないために、そのままになってしまっているんです。……不甲斐ないですね。」
ターブル「なんておぞましい研究だ!動物間だけではなく、植物と動物を組み合わせることまで……!」
ベジータ「ラプントでシャベットの野郎が飼っていやがったのは、こいつらの仲間というわけか。胸糞悪いぜ。」
シーザ「シャベットは暫くフリーザの目を盗んでこちらに度々訪れていたのですが……フリーザが死亡したという知らせを聞いてから、ここを引き払い別の惑星に移ったようなのです。」
ベジータ「それがラプントか。」
シーザ「シャベットがいなくなるまで、身を隠すのは苦労しましたよ。」
悟空「ほ~!そんで今はおめえがここを家にしてるっちゅうわけか!」
シーザ「ええ。確かにここは非人道的な研究が行われた跡地ですが、データベースには様々な役に立つ記録や知識も残っていて勉強になるんですよ。服も手に入りますしね。」(エヘヘ)
悟空「それでオラ達を見て一発でサイヤ人ってわかったのかあ~」
シーザ「しかし、データに頼りすぎるとよくありませんね。サイヤ人というだけで野蛮だと決めつけては争いを生む原因になってしまう。百聞は一見に如かず、というものがありますがその通りですね。」
悟空「まあまあ、気にすんなって!オラ達、おめえに会えて嬉しいぞ?まさかブリッドがまだあるって思わなかったしよ~。」
ベジータ「お前がここに存在しているということ自体が、今の俺達にとってかなりありがたいことだしな。」
ターブル「はっ!そうだ!僕達の目的の装置ですが、まだ残っているのでしょうか?」
シーザ「ええ。今でも僕が植物の品種改良を行うために使っていますよ。この奥にありますので、どうぞ。」(パチパチ……ピピーッ)
悟空「やったなターブル!これでグレに子供の顔を見せれっぞ!」(バシバシ)
ターブル「あはは、悟空さん……い、痛いです……」(ジンジン)
ベジータ「全く、お前は本当に鍛え方が足りん!地球に帰ったら覚悟しておけよ!」
ターブル「そうですね……お手柔らかにお願いします、ベジータ兄さん……」(ハア)
-研究所・サンプル保管室-
\ズラーッ/
悟空「ほえ~っ、色んなもんがいっぺえ並んでんなあ~」
シーザ「ここはサンプルの保管室ですからね。宇宙のありとあらゆる惑星から集められたサンプルがここに収められています。」
ベジータ「ばかに大量に集めたもんだ。フリーザの野郎が侵略した星の数を考えりゃ妥当な数かもしれんがな。」
ターブル「すごいや、見たことのない植物の花や木の実もありますね。」
悟空「なんかちょっと美味そうだなあ~」
ベジータ「勝手に食うなよ!?賞味期限なんざ、とっくに過ぎてるだろうからな!」
悟空「じょ、冗談だって~!……ん?こっ、これは!!」
ターブル「悟空さん、どうしたんですか急に顔色を変えて……」
悟空「なんでこんなモンがここにあんだっ!!」(バッ!)
ベジータ「その木の実がどうかしたのか、カカロット。」
悟空「こいつは……こいつは神精樹の木の実だっ!!」
ターブル「神精樹?」
悟空「神精樹ってのはやべえ木でよ、一度こいつのせいで地球上の生きもんが絶滅しかけたんだ……」
ターブル「なっ、なんですって!?」
悟空「こいつは根をはると、その星にある気を全部吸い取っちまうんだ……昔ターレスっちゅうサイヤ人が持ち込んで、てぇへんなことになった……」
シーザ「おや、お詳しいんですね。それは非常に珍しい植物のサンプルなんですよ。」
悟空「なっ、何呑気なこと言ってんだ!こいつは!」
シーザ「大丈夫ですよ、それは実の殻しかないんです。種子や果肉は手に入らなかったと、データにもありましたから。」
悟空「なんだあ~!心配ぇして損しちまったぞ~!」(ヘタッ)
ベジータ「フン、早とちりしやがって。」
シーザ「ですが、その樹を再生させてみようという試みもあったようですね。その木の実を食すと戦闘力が上がるとかで……」(カタカタ)
悟空「なんだって!?」
シーザ「まあまあ、落ち着いてください。試みはあったものの、プロジェクトは頓挫してしまったとあります。樹の細胞自体を復元しても、樹としては育たなかったそうです。」
悟空「ふい~っ……よ、よかったあ~……」
ターブル「悟空さんが焦るって、よっぽど恐ろしい樹なんですね。」
ベジータ「しかし、戦闘力が上がる木の実か……もし実現していたらフリーザの野郎がもっとやっかいなやつになっていたには違いないな。」
悟空「ああ。神精樹だけじゃねえ、もしこいつらの研究が続いていて、ブロリーや魔人ブウのことまで知ったらと思うと……」
ベジータ「チッ、考えただけでもおぞましいぜ。セルのような人造人間では済まんような化け物が生み出されてたかもしれんな。」
シーザ「……ブロリーに、魔人ブウ?」
悟空「ああ。この世にはよ、フリーザ以上におっかなくてやべえ奴らがいっぺえいるんだ。ま、オラが全部倒しちまったんだけどな!」(ヘヘヘ)
シーザ(ポカーン)
ベジータ「こいつはそういうヤツなんだ、いちいち驚いていたらキリがないぞ。」
ターブル「最初は僕も驚いていましたけど、もう結構慣れちゃいましたね……」
シーザ「この世界には、僕の知らないことがまだまだ沢山あるんですね。……世界かあ……」
悟空「それにしてもよお、オラ、シーザが気の優しいやつでよかったぞ。」
ベジータ「ああ、全くだ。」
シーザ「えっ?」
悟空「ピッコロもそうなんだけどよ、ナメック星のやつらの中には、戦いに長けたやつもいて……中にはオラ達サイヤ人みてえに戦いがやめられねえやつもいたりはするんだ。フリーザはナメック星に来るまで知らなかったみてえだったけどな。」
ターブル「ええっ!?地球で会ったデンデさんは非常に気の優しい方でしたが……」
悟空「ああ。だいたいはみんなデンデみたいにのんびりして気のいいやつばっかなんだけどよ、もしシーザにその戦いが好きなナメック星人が使われてたら……」
ベジータ「さらに、それが俺達がナメック星でフリーザの野郎とドラゴンボールの奪い合いをしているときに現れたらと思うと……あの時のカカロットならば勝てなかっただろうな。」
ターブル「強靭な再生能力を持った肉体に、ギニュー特戦隊を上回る高い戦闘力……そこに邪悪な上に天才的な頭脳を持った戦士……」
悟空「クウラの手下のやつと比べると、よく見りゃ体も一回りデケエしなあ~。本気出されちまったら、あの頃のオラだと結構キツかったかもしんねえなあ。」
ベジータ「ああ。カカロットのバカでは明らかに勝てん。フリーザにすら情けをかけたらしいからな。」
悟空「そっかあ?いや~、あん時はオラもビックリしたぞ!フリーザのやつ、せっかく助けてやったのによ~!まっ、どっちにしろオラがぜってえ勝つけどな!」
ベジータ「全く!お前は甘すぎるんだカカロット!毎度毎度、一目でわかるような臭い芝居に騙されやがって!」
悟空「ナハハ……」
ターブル「そ、それでずっと勝ってきてる悟空さんも凄いですね……ハ、ハハハ……」(正直、笑えないんだけど……)
シーザ「……」
悟空「あっ!す、すまねえ。オラ悪ぃこと言っちまったかな?」
シーザ「……い、いえ!逆に嬉しいですよ。僕がこういう性格でよかっただなんて言われて……今までそんなこと、なかったものですから。」
ターブル「シーザさん……」
悟空「そっかあ?気が優しい方がいいっちゅうのって、そんなにおかしなもんかあ?」
シーザ「いいえ、悟空さんが正しいのだと思います。一人でずっといると、余計なことを沢山考えてしまうものなんですよ。」
悟空「そう暗ぇ顔すんなって!オラは頭悪ぃから難しいことはわかんねえけどよ、おめえがいいやつだってことは、よーくわかっぞ?」
シーザ「……悟空さん、貴方はいい人ですね。貴方がサイヤ人であるということが、本当に不思議です。」
ベジータ「全く、とことん甘い野郎だ。反吐が出るぜ。」(フンッ)
ターブル(でもそこが、悟空さんがずっと地球のために戦ってこれた理由でもあるんだろうな。)
シーザ「さ、装置はもうそこですよ。こちらになります。」(カシャッ……ウィーン)
\ガ~……/
ターブル「こ、これが!!」
シーザ「はい。動力は電気ですから、地球という星でも扱えるでしょう。確か、地球でも電気を動力にしているのですよね?」
悟空「おう!オラの家でも明かりはスイッチ入れっとパッとつくぞ!」
ベジータ「ブルマに見せればなんとかしてくれるだろう。よし、こいつを運ぶぞ。」
シーザ「あ、待ってください。装置を使う時に使用する培養液や、他の付属の装置も用意するのでしばしお待ちを……」(テキパキ)
\ガシャガシャ……バタバタ……/
ターブル「す、凄いな……一人で色々な装置を手際よく取り外してる……あっ、僕も手伝いますよ!」(タタッ
悟空「よ~し!オラもいっちょやっかあ!」(ウキウキ)
ベジータ「待てカカロットォ!貴様がやると装置をブッ壊しかねん!お前はダメだ!」(ビシッ)
悟空「い~!?見てるだけとかオラつまんねえぞ!」
ベジータ「俺だって我慢しているんだ!貴様も我慢しろ!」
悟空「おめえも壊しちまうんかベジータ……」
シーザ(ガチャガチャ)「しかし、いいのですかターブルさん?」
ターブル「えっ?何がですか?」
シーザ「この装置で奥さんと子供を作れるかもしれないとはいえ、成功する確率はかなり低いのですよ?1%あるかないかかもしれません。」
ターブル「……」
シーザ「シャベットの実験でも、僕のように五体満足で生まれた者はほとんどいませんでした。始末された僕の仲間も、皆何かしらの欠陥を持っていたものが大半だったんです。」
ターブル「そうなんですか……」
シーザ「生命を生み出すということは、それほどまでに難しいことなんです……だから僕も、この装置は植物の品種改良にしか利用していなかったんです。」
ターブル「どれでも、それでもいいんです。悟空さんとベジータ兄さんが、せっかくこんなところまでついて来てくれて……僕とグレのために力を貸してくれている……」
ターブル「それに、地球ではグレやブルマさん、皆さんが待っててくれています。僕は最後まで、望みは捨てたくありませんよ。」(ニコッ)
シーザ「ターブルさん……」
ターブル「な、なんてね!僕一人じゃまともに戦闘もこなせませんからね!サイヤ人だってのに戦闘タイプじゃないし、あはははは……」(ポリポリ)
シーザ「……わかりました。僕も最後まで協力させていただきます。装置を運び終えたら、使い方をマニュアル化してお渡しします。どうか頑張ってください!」
ターブル「ありがとうございます!」
悟空(ムクッ……ファァ~~ッ)
ベジータ「コラア!カカロットォ!貴様休んでいる暇があるならば食料の積み込みぐらい手伝わないかあ!」
悟空「んっ?あっ、悪ぃ悪ぃ!寝ちまってた~!」(ナハハ)
ベジータ「チッ!お前というやつはいつもいつも……」
ターブル「悟空さーん!ベジータ兄さーん!装置の取り外しと準備が整いました!後は運ぶだけです!」
シーザ「運ぶぐらいなら僕も手伝えますので、今から……うわっ!」(サッ!)
悟空(シュインシュインシュイン)「へっへっへ、コッチの方が一気に運べるし楽だろ?」(ニヤニヤ)
ターブル「もう~!いきなりスーパーサイヤ人にならないでくださいよ~!ビックリるすじゃないですか!」
悟空「オラ今までサボっちまってたからなあ~!んじゃま、オラに任せとけって!よっと!!」(バシュゥッ!)
ベジータ「カカロットォ!そんなくだらんことにスーパーサイヤ人の力を使うなあ!」
悟空「固いこというなってベジータ!じゃあオラ先に宇宙船に行ってっからなーっ!!」(キィーンッ!)
ターブル「……行っちゃった……」
シーザ「一時的に戦闘力をアップできるスーパーサイヤ人……便利ですね、アレ……」
ベジータ「あいつにはサイヤ人としての誇りが足りんぞお!誇りがあ!」
-ブリット地下1万km-
???(……ゴゴゴゴゴゴ……)
\ズズズズズズズ……/
ベジータ「!?」
ターブル「な、なんでしょうかこの揺れ!まさか地震!?」
シーザ「いえ、この星には火山も断層もないはずです!地震なんて起こる訳が……」
ベジータ「……何だ!?このラプントで感じたものと同じような気配は!!」
\バキバキバキ……ッ!!/
ターブル「じ、地面が割れていく!!」
シーザ「!!!スカウターに、戦闘力の反応が!!……これは……1憶……いやもっと上昇している!?うわあっ!」(ボンッ!)
ベジータ「とにかくこの星からさっさと離れるぞ!!どうにも嫌な予感がしやがる!!」(バシュウッ!)
ターブル「わかった!シーザさん、あなたも早く!!」(シュバッ!)
シーザ「……え?は、はいっ!!」(バシュウッ!)
悟空「ふぃ~っ、やっぱスーパーサイヤ人になると早く済むなあ~……何だこの揺れは!?それに、この邪悪な"気"は!?」
ベジータ「カカロット!早く宇宙船に乗り込むんだ!間に合わなくなっても知らんぞーっ!!」(シュタッ!)
ターブル「悟空さーん!無事でしたか!?」(シュタッ!)
シーザ「一体、どうなってるんだ……?こんなデータは記録されていなかったはず……」(シュタッ!)
ターブル「考えている場合じゃありませんよ!とにかく、この星から離れましょう!!」(カタカタカタ……ウィーン!)
\ドドドドド……/
-宇宙空間-
悟空「ターブル、いってえこりゃどうなっちまってるんだあ?」
ターブル「さあ、僕にはさっぱり……」
シーザ「……こんなこと、今まで一度もなかったし……この星の地層データの記録にもこんな可能性があることは一つも……だが、データベースには確かに不信な部分が一つだけ……」(ブツブツ)
ベジータ「オイ貴様ッ!これは一体どういうことか説明しろ!!」(ガバッ!)
シーザ「し、知りませんよ!で、でも……データベースには、一つだけやけに厳しいセキュリティロックがかかっていて、まだ僕にも解除して解読できていない研究ファイルが一つだけ残っていたんです!」
ターブル「まさか!その研究ファイルって……」
シーザ「シャベットの、個人的な研究ファイルです……ウグッ……」
ベジータ「!!やはりそういうことだったのかあ~っ!クソッタレエエ!!」(バッ!)
シーザ(ドサッ!)「ゲホゲホ……く、苦しい……」
悟空「ベジータ、どういうことだあ?」
ベジータ「俺達はシャベットの野郎に、まんまとハメられたってわけだ!あのシワチビ野郎ォォォ!!」
ターブル「ベ、ベジータ兄さん!!あれ!!」
ベジータ「貴様にもじきにわかるだろうぜカカロット!あいつを見ろ!!」
悟空「……なっ、なんだあありゃあ!?」
\メキメキメキ……ズゴゴゴゴゴゴゴ……/
シーザ「そ、そんな……惑星ブリッドが変形している……まるで、生物のように……」
ブリッド「ウォォォォォォォォォン!!!」(ビリビリビリビリッ!!)
一旦休憩。夜にもうちょっと追加書いて本日分終了です。
投下再開します。↓
ベジータ「シャベットの野郎は、研究を諦めていたわけではなかった……俺たちにブリッドの場所を教えたのもこいつを目覚めさせるためだったんだ……!!」
悟空「でもよお、オラ達がここに着いたときは何にも感じなかったし、シーザだって今までブリッドで暮らしてたはずだぞ?」
ベジータ「それは、お前が原因なんだカカロット!!」
悟空「いい!?オ、オラがあ!?」
ベジータ「ラプントでシャベットがターブルを殺そうとしたとき、ヤツはこう言った……"戦闘力もないサイヤ人はゴミだ"と!」
ターブル「……改めて言われるとちょっと傷つくなあ……」(シュン)
悟空「そ、それとオラとどういう関係があんだあ!?」
ベジータ「さっき装置を運ぶときに、お前はスーパーサイヤ人になったろう!?」
悟空「お、おう。」
ベジータ「このバケモノは、どうやらスーパーサイヤ人以上の戦闘力に反応するやつらしい……!」
悟空「ええーっ!?」
悟空「で、でもよお、こっちに来てからすぐベジータもスーパーサイヤ人になってたじゃねえかあ!……オラもなったし……」(テヘヘ)
ベジータ「どうも、すぐに反応するといわけではなさそうだな。ある一定のレベルを超えると反応するようになっていたらしい。クソッ!どこまでもまどろっこしいマネをしやがる!!」(ダンッ!)
シーザ「……シャベットの研究ファイルの内容は、この生物についてだったのか……まさか動植物に留まらず、惑星自体を生物と融合させて生命体に変えていたとは……!」
ターブル「感心してる場合じゃないですよ!あの怪物、こっちに向かってきています!」
ブリッド「ウォォォォォォン!!」(ズズズズズ)
ベジータ「俺達がさっさとブッ殺してやりたいところだが……宇宙空間での戦いとなると話は別だ……!ターブルッ!」
ターブル「は、はい!」
ベジータ「俺達のパワーに耐えうる宇宙服なんてものは……この船には積んでいるわけが……ないよな?」
ターブル「宇宙服ならあることはありますが……悟空さんやベジータ兄さんが戦闘を行いながらとなると……宇宙服の方が持たないかと……」
ベジータ「クソッタレェ!どこか、大気のある惑星に引き込めば……」
シーザ「無理です……!ここの付近の惑星は過去に、シャベットが破壊してしまいました!現在一番近い惑星は100光年先です!」
ベジータ(ダンッ!)「全く、あんなクソ野郎にしてやられるとは……腹の虫が収まらんどことか爆発しちまいそうだっ!!」
悟空「……」
ベジータ「カカロットォ!貴様黙っていないで何か手段を考えろ!!」
悟空「手段なら、ねえとは言ってねえ。」
ベジータ「何ィ!?」
悟空「オラがスーパーサイヤ人3にまでなって、そっからオラの体にバリアを張ってあいつと戦う。……昔、オラと戦ったブロリーが使った手だ。勿論、すげえ量の気を使っちまう。長くは戦えねえ。」
悟空「もしかしたら、途中で気を使い果たして宇宙空間で力尽きちまうかもしれねえ。けど、やるしかねえんだ!」
ターブル「ごっ、悟空さん!そんなの無茶ですよ!」
ベジータ「フン、面白い。俺にもやらせろ、カカロット!」
ターブル「ベジータ兄さんまで!」
ベジータ「魔人ブウとの戦い以降、退屈していたところだ。戦う相手はこれぐらいでないとつまらんからな!」(フッ)
シーザ「……!」
悟空「すまねえターブル、ハッチを空けてくんねえか。ここは、オラ達に任せてくれ!あんなバケモノをほったらかしにはできねえ!」
ターブル「……悟空さん……」
シーザ(カチャカチャカチャッ)「悟空さん、ベジータさん。これを。」
悟空「ん?こりゃフリーザの連中やターブルが使ってる、"すかうたー"っちゅうやつか?」
シーザ「はい。急ごしらえで申し訳ありませんが、僕のとターブルさんのスカウターと通信できるようにしたものです。僕も、データベースの記録をできるだけ引き出しながらサポートさせていただきます。」
ベジータ「ほう。やるじゃないか。」(ニヤッ)
ターブル「……!!」
シーザ「……お願いです、悟空さん。ブリッドを……みんなの亡霊を、眠らせてやってください。きっとあの惑星に眠った僕の仲間も……それを望んでいるはずです。」
悟空「わかった……!任せろ!!」(スチャッ)
ベジータ「貴様に頼まれなくともそうしてやる!あの忌々しいクソッタレどもに引導を渡してやるためにな!!」(スチャッ)
ターブル「……悟空さん、ベジータ兄さん……」
ベジータ「なんだターブル!今更何を言っても俺達は止まらんぞ。」
ターブル「僕は、戦闘なんかは本当に全然ダメで……今回の旅も二人に助けてもらってばっかりでしたけど……」
ターブル「僕には、僕にできることをします。僕も宇宙船からできる限りサポートしますので、どうかご武運を!」(グッ!)
悟空「ああ、そうこなくっちゃな!」(グッ!)
ベジータ「フン、行くぞカカロット!」(バシュウッ!)
悟空「ああ、久しぶりに本気で行くかあベジータ!」(バシュウッ!)
\バチバチバチッ!!ボンッ!!シュインシュインシュイン!!/
悟空「ひゃ~~!さっすが星丸ごとのバケモンだ!でっけえなあ~!!」
ベジータ「驚いている場合か!時間がないんだ、さっさと片付けるぞ!!」
悟空「へへっ、おめえがいると心強ぇなベジータ。」(ニッ)
ベジータ「気色の悪いことを!遅れるなよ?俺一人で片付けてしまうぞ!」(シュインッ!)
悟空「おっと、そりゃひでえや!」(シュインッ!)
いっちゃいけないけどアニオリだとベジータとナッパは普通に宇宙にいるし、バーダックだって宇宙で戦っているよ
後ブロリーはバリアを貼って宇宙空間で生存している。流石に神と神は微妙に参考になるかどうか…
>>114
とりあえずバリア張って戦うって設定にしてます、すんません。
ゴッドはバリア張ってたかギリギリ大気圏内って設定だったはず……
バーダックはあそこのフリーザ兵なぎ倒しまくるシーン超かっこいいからもうオラ知らねえ!
ブリッド「コォォォォォォォォッ!!」(ミキミキミキミキ……)
悟空「そんじゃま、会ってばっかだけどすまねえな!」(バッ!ボンッ!シュインシュインシュイン!)
ベジータ「恨むなら、俺達が強くなってから目覚めたてめえを恨みやがれ!」(ザッ!ボンッ!シュインシュインシュイン!)
悟空「かーめーはーめー……」(チュィィィィィィ)
ベジータ「ビッグバン……」(ポォォォォォ)
悟空「波ァァァァァーッ!!!」
ベジータ「アタァァァァァーック!!」
悟空・ベジータ「合わせて、ビッグバンかめはめ波だァーッ!!」
\ドドドドドドドドドドドッ!!!/
悟空「へへっ、フュージョンしてねえ分威力はねえかもしれねえが……」(バチバチ)
ベジータ「お互いスーパーサイヤ人3状態での……超エネルギー攻撃だッ!!」(バチバチ)
\ズズズズズ……/
ターブル(ピピピピピピピ……)「ず、すごい!ラプントで放ったものよりも凄まじい威力だ!!これなら……!!」
シーザ「……いや、おそらくこれで終わりじゃない……!!」
ターブル「ええっ!?」
シーザ「ブリッドから、エネルギーを緩和……いや、吸収する反応が出ている……これはまずいことになった……!」
ターブル「それってまさか、ラプントでシャベットが飼っていた植物型生物の!?」
シーザ「いいえ、おそらく貴方達が戦ったのはその劣化コピー版でしょう……悟空さんが言った神精樹の研究が、まさかこんな形で使われていただなんて……!!」(カタカタカタッ)
ターブル「そんな……じゃあ、悟空さんとベジータ兄さんは……」
シーザ「どうして、どうして僕はあの研究ファイルのロックを解除していなかったんだ!貴方達が来る前にわかっていれば!何か対策ができたはずなのに!」(バンッ!)
ターブル「悟空さん!ベジータ兄さん!攻撃をやめて下さい!そいつはラプントで戦ったやつよりも、ずっと厄介な相手です!!」
悟空「なんだって!?」
シーザ『そいつには、悟空さんの言っていた神精樹の細胞が使われている可能性があります!一旦攻撃を中止してください!!』
ベジータ「構うか!このままあのシャベットの野郎のペットのように破裂させてくれる!!」
悟空「ベジータッ!もし神精樹がこいつに使われてるとしたら、こいつにこれ以上攻撃しちゃなんねえ!」(バッ!)
ベジータ「何ィ!?どういうことだ!!」
悟空「ベジータ、あれを見ろ……!」
ベジータ「な……!あ、あれは……!!」
ブリッド「バリバリッガツガツ……」(ドクン……ドクン……シュルシュル……)
ターブル「う、うわあっ……エネルギーを吸収した途端に、変な実が体中にできて……し、しかもそれを自分で食べてる……!?」
シーザ「やっぱり……神精樹の細胞が組み込まれていたんだ!エネルギーを吸収し、飽和する前に木の実に変換、さらにそれを経口摂取することで己のパワーに瞬時に変える……」
ターブル「そ、それってつまり……」
シーザ「相手の吸収できる許容量を超えたエネルギーを撃ち続けても瞬時に木の実に変換して体外に排出してしまうため、飽和は起きない……」
シーザ「そして、その排出した木の実を吸収できるように摂取するため……結局は全て相手の栄養になってしまう……最悪のシナリオだ……!」
ターブル「そ、そんな!」
シーザ「……目覚めたときよりも戦闘力がどんどん上がっていっている……悟空さんやベジータさんの撃ったエネルギー弾もあるんだろうけど、これは……」(フルフル)
ターブル「この怪物は、惑星ブリッドそのもの……だとしたら!シ、シーザさん!」
シーザ「死んだ僕の仲間達や、あのキメラ達……星の動植物達みんなまで……あいつの養分に……ウウッ……」(ガッ!)
ターブル「く、くそーっ!!」
ベジータ「……シャベットの野郎め……俺達がスーパーサイヤ人になったのを喜んでいやがったのは……こいつのいい養分になるって意味だったからかあっ!!」
悟空(……これじゃあ、界王拳を使っても……こいつを破裂させることができるかどうかわかんねえ……考えろ、考えるんだっ!)
ベジータ「おいどうするんだカカロット!!俺達がいくら攻撃をしても、消耗するだけでは俺達のバリアが解けて情けなくたばっちまうのが関の山だぞ!!」
悟空(オラは、オラ達は……今までずっとどうやって勝ってきたっ!それは、オラ一人の力じゃなかった……ベジータの力だけでもなかった……)
悟空(フリーザの時も……セルの時も……ブウの時も……でも元気玉を作るには、もうブリッドには生きもんはいねえっ!オラとベジータ、それにターブルとシーザだけの気じゃ、どうにもなんねえ!)
悟空(思い出せ……オラが、かつてターレスと戦って……神精樹を消し飛ばしたときのことを!!)
シーザ「あいつらの墓標が、ブリッドごと消し飛ぶ覚悟はできていた……!でも!こんな、死んでまでシャベットの研究に利用されるなんてあんまりだ!!」(ガンッ!)
ターブル「……くそっ!なんとか、なんとかならないのか!?」
シーザ「確かに、俺達は!みんな作られた命だったっ!でも、確かにみんな、みんな生きてたんだああっ!!なのに!!」
悟空(……"生きている"……そうだ、あの時もそうだった!)
悟空(確かに、神精樹に命を吸われて地球はあのとき死にかけた……でも……!)
悟空(神精樹の中で……地球の命は生きていた!オラに力を分けてくれた……!)
悟空(もう、とっくの昔に死んじまったやつらの意志が残っているかどうかはわかんねえ、でも…!!)
悟空(頼む……!ブリッドのみんな……!シーザが育ててた木達……!シーザの死んじまった仲間達……!みんな、オラに……)
悟空(オラに、"元気"を分けてくれっ!!!)\スーッ/
ベジータ「カカロットォ!貴様正気か!?宇宙空間でスーパーサイヤ人状態を解除するなど……!!」
悟空(スーッ……ボンッ!!)「はああああああっ!!」
ベジータ「これは……ブウの時の!まさかアレを使うのか!?だが惑星ブリッドの連中は!!」
悟空「オラは、ブリッドのみんなを信じっぞ!シーザ、おめえの死んだ仲間達もな!!」(バチバチバチバチッ!!)
悟空「だからよ、ベジータ。ちいっとだけ、あいつの相手を頼む!!」(ゴォォォォォォォ……)
ベジータ「チッ、てめえのお人よしには……」
悟空「反吐が出るぜ、だっけか?にしし、そんじゃ頼んだ!!」(ニッ)
ベジータ「俺のセリフを取るなクソッタレェェェ!!」(バシュンッ!)
悟空(頼んだぜ、ベジータ。元気玉が完成するまであんなバケモンを任せられるのは、おめえしかいねえんだ。)
シーザ(ピピピピッ)「こ、これは!?悟空さんのところに、大きなエネルギー反応が……」
ターブル「もしかして、ベジータ兄さんが言っていた"元気玉"!?」
シーザ「元気……玉?」
ターブル「ええ、何でも周囲のありとあらゆるものから"元気"を分けてもらい、強力なエネルギーの塊を生み出す悟空さんの最強の技だそうで。」
シーザ「そんな……もう、ブリッドにはなにも……」
ターブル(カタカタ……)「でも、悟空さんの周りに……着実にエネルギーが集まってきています!信じましょう、悟空さんを!」
シーザ(まさか、あいつらが力をかしてくれているのか……?死人がどうやって……だが、不思議だ……あの頃の、昔みんなで研究所にいたころの懐かしい雰囲気を今、感じる……)
ブリッド「グォォォォォッ!!」
ベジータ「……クソッ、やはりエネルギーを集め始めたカカロットに意識が吸い寄せられてやがる!かといって、エネルギー弾を使ってはこいつにみすみすエサをやるようなもんか……」
ベジータ「ハッ、こんなクソでかい野郎と肉弾戦をやれってか?カカロットも面白いことをいうぜ!」(ボンッ!!シュインシュインシュイン!!)
ベジータ「俺は今まで最高に退屈していたところなんだ!これぐらいのハンデがなきゃ、つまらん!!」(シュピンッ!)
ブリッド「オオオオオッ!!」
ベジータ「どうしたあ!貴様の相手はこのベジータ様だあ!!かかってこい!!」(ドカアッ!!)
ブリッド「ギュオオオオッ!」
悟空(感じる……みんなのあったけえ"気"を……!)\ズズズズズ……/
悟空(あと、あと一息だ……っ!)
悟空(みんなっ!もう少し、もう少しだけ頑張ってくれっ!)
今日はここまで。
次回で最終回です。
↓できたので今日の分投下します。こんな長文にいままでお付き合いありがとう。これで最終回です。
ベジータ「だああああっ!!」(バキッ!メキィッ!)
ブリッド「ウォォォォォッ!」(シュルルルルッ!!)
ベジータ「はあっ!」(ブチィッ!)
ブリッド「オオオオオン!」(シュオオオオ)
ベジータ(クソッ!危ねえ……俺が取り込まれでもしたら、本当に手がつけられなくなるぞ!!ええい!カカロットの野郎!!早くしろーっ!!)
ターブル「悟空さん、ベジータ兄さん……くっ、僕らは祈って見ていることしかできないのか!?」
シーザ(ピピピ……)(……悟空さんの"元気玉"とやら……凄まじいエネルギーになってきてはいるけど、上昇が緩やかになりつつある……やはりブリッドからエネルギーを得るには限度が……?)
悟空『ターブルッ!シーザッ!聞こえるかーっ!?』
ターブル「こ、この声は悟空さん!?でも、スカウターからじゃない!?」
シーザ「頭に直接響いてくる……貴方はテレパシーも使えるのですか?」
悟空『それはいい!ターブルにシーザ、頼む!おめえ達の力も、オラに貸してくれ!!』
ターブル「ええっ!?で、でもどやって!?」
シーザ「……やってみましょう。」
ターブル「シーザさん!?」
シーザ「考えてみれば、僕にはナメック星人の細胞が使われている……ナメック星人の中には、自らのエネルギーを他に分け与えることができる者もいるそうです。ターブルさん、僕の腕に手を当ててください。」
ターブル「こ、こうですかね?」(ポンッ)
悟空『ああ、その感じでいい。シーザ、オラのテレパシーを辿って、そこへエネルギーを送ることを強く念じてくれ。頼んだぞ!!』
シーザ「……ふんっ!」(コォォォォォ……)
ターブル(ピピピ……)「!スカウターでもはっきりとわかるように、僕のエネルギーが流れていっている……わかりました、悟空さん!僕の力でよければ、存分に使ってくださいっ!!」(コォォォォォ)
シーザ(感じる……悟空さんを通して、あいつらがいることが……みんな、すまない!だがこれで最後になるはずだ!)
シーザ(みんな、行くぞ!!そして……さらば、惑星ブリッド……!!)\ブウンッ!/
悟空(ギュウウンッ!!)「!!元気玉のパワーがどんどん上がってくぞ!!」
悟空「ベジータのやつももう限界がきちまう……よおしオラも……!!」(ゴウッ!)
悟空「もうひとふんばり、すっかあ!!」(ドンッ!シュインシュインシィン!!)
ベジータ「この化け物があ!いい加減におとなしくしやがれーっ!!」(ベキィィッ!!)
ブリッド「ギャォォォォォォッ!!」
ブリッド「グォォォォォ!グォォォォォッ!!」
ベジータ「ブリッドの野郎が弱りだした!そうかカカロットのやつ、こいつからエネルギーを集めてたというわけか……でかしたぞカカロット!!今だーっ!!」
悟空(よし、今だっ!これに全てをかけるっ!スーパーサイヤ人状態に……界王拳!!)\パウーッ!!/
悟空「ああ、くらえっ!!これが、超元気玉……更にスーパー界王拳だーっ!!」(ズズズズズズズ……ドォォォォォォォン!!!)
\カッ!!/
ブリッド「オォォォォォォォォォ……」(ピシ…ピシ…ピシ…)
ブリッド(プワアアアアアアアアッ!!!)
\パキパキパキパキィィィィン!!/
ベジータ「お、終わった……」
悟空「ああ……こいつらに帰る星はなくなっちまった……でも……」
\ヒューンッヒューンッ……/
悟空「きっとどこかの星で、こいつらのエネルギーは命の力になって生き続けるんだ。ぜってえ、ぜってぇに無駄じゃあねえさ……」
ターブル「や、やったのか……」
シーザ(ピピピ……)「ブリッドの生命反応は完全に消失しています……どうやら、そのようですね。」(なんだろう、この光は……とても、懐かしい……)
\ドゴォォォン……ズズウン……/
実験体戦士『次の合図で、一斉攻撃が来る……ここももう終わりだな。』
シーザ『じゃあ、みんな死んじゃうの?』
実験体戦士『いや、シーザ。お前だけは生き残るだろう。その再生能力なら……いいか、わざと攻撃をくらって死んだふりをしていろ。急所には当たるな。ほとぼりが冷めたら、逃げて身を隠すんだ。』
シーザ『うっ、ううっ、一人ぼっちだなんて、嫌だ……』
実験体戦士『俺たちを見ろよ。どうせ生きていても、こんな体じゃあまともに生きていけねえ。ここで、死んだ方が幸せだ。』
実験体戦士『へへっ、見ろよ。お迎えの綺麗なエネルギー弾のシャワーが見えらあ。』
シーザ『い、嫌だ!みんなおいていかないで!!』
実験体戦士『お前、戦いが好きじゃねえ変わりモンだから、どっかの辺鄙な星にでも行って、静かに暮らせよな。あばよ!』
実験体戦士『ハハハ!また、もし会うことがあれば会おうぜ!!じゃあな!!』
シーザ「ああ、また……な。」
ターブル「?シーザさん?」
シーザ「ああ、いえ、何故だか少し昔のことを思い出しましてね……」
シーザ(じゃあな、みんな……)
-宇宙船内-
悟空「ひゃ~!本当に一時はどうなることかと思ったぞ!」(ガツガツ)
ベジータ「全くだ!カカロットォ!この俺をあんなやつの足止めに使いやがって!地球に帰ったら覚えていやがれ!」(ムシャムシャ)
悟空「え?今なんつった?飯食いながら喋られてもよくわかんねえぞ!」(ガツガツ)
シーザ「」
ターブル「サ、サイヤ人の食欲って戦闘タイプだとみんなこうなんですよ~いや~僕も最初は驚きましたよ~ハハハ……」
シーザ「は、はあ……」(ポカーン)
悟空「ところでよお、シーザおめえこれからどうすんだ?」
ベジータ「ブリッドはなくなったしな。」
シーザ「そ、そうですね……参ったな……星を出て行くなんて、考えたことがなかったものですから……」
悟空「じゃあおめえ、オラ達と地球に来っか?」
シーザ「えっ?」
悟空「おめえ、装置の使い方よく知ってんだろ?だったら一緒にオラ達と来方がいいんじゃねえのか?」
ターブル「それもそうですね。お願いできますか?シーザさん。」
シーザ「み、みなさんがよろしければ……是非、地球までお供させていただきます!」
ベジータ「フン、仕方のないやつだ。」
シーザ(みなさん、ありがとう……本当に……)
-地球-
ブルマ「ターブル君からあった通信によれば、そろそろ着くはずなんだけど……」
グレ(そわそわ……)
チチ「全く、えれえ長ぇ旅行になっちまっただな。悟空さに会ったら、まず土産話をいっぺえ聞かねえとなんねえ!それに、土産ももらわねえといけねえし、今まで溜まっちまった大根の世話も……」
悟飯「ははは、カンベンしてやってくださいよ母さん。……あっ、あれじゃないですか?」
\キィーン……ドドドドド……/
こうして、惑星ブリッドから悟空達は無事帰ってくることができた。ターブルとグレは皆で旅の無事と成功を祝った後、シーザの協力を得て、早速装置を使うことになった……
ブルマ「へえ~、これがフリーザの作った装置?話を聞いていると、随分とおっかないことやってたのねえ~。」
シーザ「こちらのビーカーの装置に培養液を満たして……電圧は大丈夫そうですね。」(ウィーン……)
シーザ「……装置もですが、ブリッドがなくなった今、培養液がもうこれしかありませんからね。慎重にやらないと……!」(ガチャガチャ))
悟空「いよいよかあ。オラなんかキンチョーしてきたぞ?」
ベジータ「どうしてお前が緊張するんだカカロットォ!一番緊張しているのはターブルとグレだぞ!」(そわそわ)
悟空「ベジータ、おめえも何で緊張してんだ?」(ニヤア)
ベジータ「うっ、うるさい!」
ターブル「い、いよいよだねグレ……どんな結果になっても、頑張ろうね。」(ギュッ)
グレ「はい。大丈夫です。私、ターブルさんと皆さんを信じていますから。」(ニコニコ)
シーザ「それでは、ターブルさんとグレさんから一部、細胞をいただきますので……お二人とも、オペ室に入っていただいてよろしいですか?」
ターブル・グレ「は、はい!」
ブルマ「私は医療は専門外だけど、できるだけ手伝ってあげる。手術室の機材管理や、装置のオペレーションは任せてちょうだい。」(カチャカチャッ)
\ウィーン……プシューッ/
-3時間後-
\プシューッ/
ベジータ「ど、どうだったんだ!?結果は!?」(ガシィッ!)
シーザ「ど、どうって……細胞から胚が形成されるまでは1週間ほどかかりますので……まだ、なんとも……!」(く、苦しい……)
ブルマ「とりあえず、細胞の合成には成功した感じね。あとは様子見ってこと。」
悟空「へえ~、フリーザの作った技術っちゅうても、パッとすぐにできちまうもんじゃあねえんだなあ~。」
ベジータ「ターブルとグレはどうしている?」
シーザ「お二人とも、お疲れのようなのでお休みになられています。核になる細胞を摘出するだけでも、結構な手術になりますからね。」(フキフキ)
ブルマ「もう、ベジータったら普段は邪険にしてるつもりでも、やっぱり弟夫婦が心配なのねえ、あはは!」
ベジータ「ばっ、馬鹿を言うんじゃない!フン!俺はトレーニングをしてくるからな!邪魔をするなよ!!」(シュンッ!)
ブルマ「ホンット、素直じゃないんだから。変わらないわあ~アイツも。」
悟空「へへっ、そうだな。そうでねえとベジータじゃねえや。」(ナハハ)
シーザ「あの、悟空さん。」
悟空「何だあ?」
シーザ「もしよかったら、地球を案内していただけないでしょうか?勿論一週間目が離せませんが、結果が出るまで時間がかかりますし……この星に色々と興味があるので。」
悟空「おう、いいぞ!おめえ、悟飯やデンデなんかと話が合いそうだしなあ~!ピッコロのやつにもいっちょ紹介してやっか!チチの飯も食っていくか?うめえぞ~?」
シーザ「ありがとうございます!色々な人が住んでいる星かあ、なんだかこう……"わくわく"してきました!」
-神殿-
悟空「よう、デンデ!」(シュタッ!)
デンデ「あっ、お帰りなさい悟空さん。今回の旅はどうでしたか?」
悟空「いやあ~色々あったけどよ、へへっ、結局なんとかなったぞ!」(ヘヘヘ)
デンデ「はは、悟空さんらしいですね。おや?その方は……?」
悟空「ああ。ブリッドっちゅう惑星から来た、シーザってやつだ。地球を案内してくれって言われたんだけどよ~……こいつ頭よすぎてオラ、言ってることがよくわかんなっちまってちょっと困ってんだ。」
シーザ「はじめまして。シーザと言います。……あなたがデンデさんですね!?」(ガシィッ!)
デンデ「え、ええ。はじめまして……」(み、見たことのない宇宙人だなあ……フリーザの手下に似ている気もするけど、邪悪さはないみたいだし……)
シーザ「こ、これが本物のナメック星人ですか!……うーん、興味深いです。水しか飲まないというのは、本当ですか?あと、地球で神をされているとか。神の仕事と役割とは、一体どのようなものなのですか?」(グイグイ)
デンデ「え、えーっと、あの……まずは一つずつですね……」
悟空「ずーっとこの調子でよ、オラ困っちまって~!んじゃ、シーザのこと頼んだぞデンデ!」(シュバッ!)
デンデ「ああっ、悟空さん!逃げないでくださいよ!」(アセアセ)
シーザ「デンデさん!それで、ドラゴンボールと神龍の関連性とナメック星人によるドラゴンボール創造の歴史についてですが……」(ペラペラ)
デンデ「た、助けて悟空さーん!」(ウワアアン)
ピッコロ「今、孫のやつの気を感じたんだが……?あれは誰だ?」(ヒョコッ)
ポポ「神様、困ってるけどちょっと楽しそう。」(ウフフ)
-一週間後-
ブルマ「いよいよ、合成した細胞がちゃんとした胚になっているか確認する時ね。」
シーザ「温度・培養液の成分調整変化なし。うまくいっていればいいんですけど……」(ウィーン)
ターブル・グレ(ドキドキ……)
\ウィーンッ……ガ~ッ/
悟空「おう、二人とも!どうだったんだ?」
ターブル・グレ「……」
ベジータ「ま、まさか……失敗したんじゃあるまいな!?」(ガタッ!)
ブルマ「……ふう、あのねえベジータ。あんまり私を甘く見ないでよね。これでもカプセルコーポレーションの現役敏腕科学者よ?」
悟空「ってことは……」
シーザ「ええ、成功です!細胞分裂を繰り返しながら、順調に育っています!!」
悟空「いやっほおおう!!!」(ピョーンッ!)
悟空「よかったなあ!ターブル!グレ!!」(バシンバシン!)
ターブル「い、いたた!悟空さん、痛いですよ!」(グスッ)
ベジータ「ま、全く、心配かけさせやがって!」(フンッ)
グレ「これも、みなさんのおかげです!本当に有難うございます!!」(ペコペコ)
ブルマ「いいのよ!ってか、装置の操作や調整はほとんどシーザ君がやってくれたしね。お礼を言うなら彼に言ってあげてよ。」
シーザ「いえ、感謝ならターブルさんのサイヤ人の細胞に感謝してください。何度も不安定でダメになってしまいそうになった時、サイヤ人の細胞のおかげで持ち直していたものですから。」
ベジータ「サイヤ人の?どういうことだ?」
ブルマ「アンタや孫君を思い出してごらんなさいよ、アンタ達サイヤ人って、瀕死になる度に強くなって復活していったでしょ?」
悟空「そういや、そうだったなあ~。」(ポリポリ)
ブルマ「つまりは、そういうことよ。サイヤ人の細胞は、生命力と回復能力にかけてはかなりの強度を持っているの。シーザ君が再生細胞を提供する案もあったけどね、それだと別の細胞も誤って移植するリスクもあったから。」
シーザ「これから、外に出してもいいようになるまでこのビーカーで育てることになります。数ヶ月ほどかかってしまいますし、しばらくは油断できませんが……とりあえず大きな波は乗り切りましたね。」
悟空「まっ、要はおめえたち二人が頑張ったんだ!おめでとうなターブル、グレ!!」
ターブル「いや、そんな……悟空さん達こそ……」(テレテレ)
ベジータ「なにはともあれ、めでたいことには違いない。ブルマ!今晩は豪勢に行くぞ!!」
ブルマ「やれやれ、準備するのは私なんですけど~?それとも、アンタお好み焼きでも焼いてくれるわけ~?」(フフン)
ベジータ「なっ、何故サイヤ人の王子である俺が!!」(カァーッ)
悟空「あれ?ベジータおめえ、お好み焼きなんか作れんのかあ~?オラいっちょ食ってみてえなあ~?」(シシシ)
ターブル「あっ、僕も食べてみたいですね。ベジータ兄さんのお好み焼き。」(ニヤニヤ)
グレ「私も食べてみたいです!」(クスクス)
トランクス「僕も僕もー!」(ピョンピョン)
ベジータ「く、くっそ~!!全く、世話の焼けるクソッタレどもだあーっ!食ってあまりの美味さに死ぬんじゃないぞ!!」(フンッ!)
一同「アハハハハハ!」\ドッ/
それから、ターブルとグレの子供が二人と一緒に星へ帰れるまで二人は地球でのんびり過ごすことになった……シーザも装置の管理を行いながら、地球の植物を研究する日々が続いていた……そして……
-数ヵ月後-
悟飯「あっ、シーザさん!」(タタッ)
シーザ「こんにちは、悟飯さん。ああ、これ前にお借りした本です。」(ドサッ)
悟飯「ええっ、これだけもう全部読んじゃったんですか!?全部地球の言葉で書いてあるのに!?」
シーザ「?地球の文字なら、デンデさんやピッコロさんと話しながらほとんど覚えたので……」
悟飯(デ、デンデにピッコロさん……この人の話し相手はかなりハードだったろうな……後でおいしいお水持って行ってあげようっと。)
悟飯「それよりもシーザさん、いよいよ今日ですね!」
シーザ「ええ。無事に育ってくれてよかったですよ。ターブルさんとグレさんはもう先に行っているはずです。僕たちも行きましょうか。」
悟飯「はい!」
-カプセルコーポレーション・研究室-
悟空「ひゃ~!あのちっこい玉みてえのがこんなに育っちまうんかあ~!」
\コポコポ……/
ブルマ「ええそうよ。多分だけど、孫君や悟飯君も、最初はああいう小さな細胞だったのよ。」
悟空「へえ~、オラ初めて知ったなあ~。」
ターブル「僕も、育つ過程は始めて見ましたよ。あ、今笑った!」
ブルマ「ターブル君にグレさんが、毎日話しかけに来てあげてるんだもの、きっとお父さんとお母さんのことがもうわかっているのね。」(クスクス)
グレ「私も、最初はお腹の中で大きくできないことに不安でしたけど、ちゃんとこうして見守ってこれてよかったです。」(ホッコリ)
悟空「ん~見た目はオラ達と一緒みてえだなあ~。あっ、ターブルに似てんのか!」
ベジータ「フッ、こいつも誇り高きサイヤ人の血を引く男だ。きっと将来は強い戦士になるだろうな。楽しみだぜ。」(ククク……)
ターブル「いやあ、僕が戦闘タイプじゃないし……それはないんじゃないかな~……」(アセアセ)
ブルマ「あら、わかんないわよ?サイヤ人って混血の方が強くなっちゃうみたいだし。」
ターブル「ええーっ!?」
ベジータ「親が子を躾けれんようでは話にならんからな。ターブル、今日も後でトレーニングルームだ!出発までみっちり鍛えてやるからな!」
ターブル「そ、そんなあ~!息子の誕生日ぐらい、ゆっくりさせてくださいよ~!」
一同「アハハハハ!」\ドッ!/
\ウィーン/
悟飯「ごめんなさい、遅くなりました!シーザさん連れてきましたよ!」
シーザ「遅れてしまって、すみません。それではブルマさん、培養液の除去からお願いします。」
ブルマ「了解。温度と湿度、圧力の調整お願いね。あの辺は難しくてあなたにしか任せられないから。」(カタカタカタッ)
シーザ「はい!」(ピッピッピッ……)
\ゴーッ……シュコーッ……ゴボゴボ……/
ターブル・グレ(ドキドキ……)
\プシュウ~ッ……/
赤ん坊「……ふ、ふああああ!ふああああん!!」(ビエエエエ)
ブルマ「よしっ!無事成功ね!!」
グレ「ふふふ、こんにちは。私達の赤ちゃん。」
ターブル「悟空さん!ベジータ兄さん!ブルマさんにシーザさんに……全て、ここにいる皆さんのおかげです!」
悟空「おう!今度こそ本当におめでとうな!!」
ベジータ「全く、最初から最後まで手間がかかる野郎だったぜ!フ、フン!」(ウルッ)
シーザ「……よかった……本当に、よかった……」(ジワッ)
悟飯「シーザさん?」
シーザ「この装置も、僕の知識も……こうして新しい望まれた命を作ることに貢献できて……僕のことも、皆のことも……全部、無駄じゃなかったんだ……本当に……」(ウッウッ)
悟飯「シーザさん……」
-それから数日後-
ターブル「みなさん、本当に、本当に最初から最後までお世話になりました!」(ペコッ!)
グレ「ありがとううございます!このご恩は、必ずお返しします!!」(ペコッ!)
赤ん坊「だーだー!」
ブルマ「いいのいいの!それより、たまには遊びに来てよね!」
チチ「グレさ!体には気をつけるだぞ?ターブルさも、なんか困ったことがあったらすぐにおら達に連絡するだ!」
ベジータ「帰っても、トレーニングを怠るなよ?またフリーザの残党どもが襲ってきても、助けになど行ってやらんからな!」(プイッ)
悟空「二人とも、いや三人とも元気でなーっ!仲良くやれよーっ!」
\ウィィィーン……/
悟空「あり?シーザじゃねえか!まさかおめえも行っちまうんか?」
シーザ「ええ。地球に降りてから、よく考えてたんです。僕の知識や技術が、どうやったらこの宇宙で人の役に立つことができるかって……」
悟空「シーザ……」
シーザ「僕はこの広い宇宙を見て回りたい……そして、色々な星の命を、僕の知識や学んだ技術で救っていきたい……それが、死んだみんなやあの惑星の生き物達の命が生き続けることになるんじゃないかって。」
ピッコロ「フン、頼んだぞ。でないと、俺達が数ヶ月お前のお喋りに付き合わされた苦労が無駄になるからな。」
デンデ「ははは、確かに。お気をつけて、シーザさん!新しいナメック星に立ち寄ったときは、よろしくと伝えておいてくださいね!」
ターブル「シーザさん、僕とグレに子供をありがとう!貴方に会えてよかった!」
シーザ「みなさん、さようなら!またいつか宇宙のどこかで会いましょう!」
\ヒュルルルル……キーンッ!/
悟空「じゃあなーっ!……行っちまったなあ……」
ターブル「それじゃあ、僕らもおいとましますね。皆さん、本当にご迷惑をおかけしました!また、かけちゃうかもしれないですけど……」(テヘヘ)
グレ「それではまた、連絡します!さようなら!」
悟空「おう!またな!ターブル!グレ!!」
ベジータ「フ、フン!せいぜい達者で暮らしやがれ!!」
\ヒュウウウウーンッ……キィィィーンッ……/
こうして、ターブルとグレの持ち込んだ一言から始まった、悟空達の冒険は無事幕を閉じたのであった……
また、ターブルとグレの子供の名前をどうするかでベジータが大騒ぎすることになるようなのじゃが……おっと、これはまた別の話なんじゃ!それじゃあ、みんな!じゃーなー!
おしまい。
最初はこんなダラダラ長くなる&オリキャラ出すとか考えてなかったよスマン……
でもOVAや映画でこういうのが見たいなあ~とか思って詰め込んでいったらこんなことに……ターブルから神精樹とかクウラ関係とかマニアックなとこブッ込んでごめんなさいね。
でもこれで昔の映画とかOVAに興味持って見てくれる人が増えたら幸いです。映画は基本パラレルだけど、敵とか設定に魅力あって面白いよ。
最後に、読んでくれた人本当にありがとう!次は悟空一家中心の書くつもりなんで、また機会があれば読んでやってください。
~おまけ~
悟飯「みなさん行ってしまいましたね……」
チチ「はあ、やっとこれで平和な日がまた戻ってくるべ!……ちょっと寂しいけんどな。」
ブルマ「ふう~、これで一安心ね。……それにしても、あのシーザ君って結構イケメンだったわね~。勿体無いことしたかしら~?」(フフフ)
ベジータ「フ、フン!くだらん!!」(ムスッ!)
ブルマ「あら~?ベジータったら、焼いてるの?」(ツンツン)
チチ「はは、ブルマさったら!いい男見るとついニコニコしちまうもんなあ~?」
ブルマ「ふふ~ん、寂しかったら、今日ぐらい一緒に寝てあげてもいいのよ?」(ギュッ)
ベジータ「げ、下品な女だあ!!」(カアーッ)
トランクス「もう、パパもママも恥ずかしいなあ……」
悟天「……ねえねえ兄ちゃん、何でベジータさん赤くなってんの?」
悟飯「んっん~!悟天、お前はまだ知らなくていいんだ。」
悟空「?オラにもよくわかんねえけどなあ。」
チチ「全く、悟空さは昔っからムードもデリカシーも、全っ然ねえだもんなあ!これだから悟空さは!」
悟空「?なんでだあ?」
一同「ハハハハハハ!」\ドッ!/
<完>
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