イザナギ「お前らはいいよな」 クシナダ「そうでしょ?」 (46)

※モンストのSS(サイドストーリー)です。ストライクショットではありません。
 ただし、文中の「SS」という単語は「ストライクショット」の略です。

※独自の設定・メタ発言・キャラ崩壊・パロディネタ等あります。ご注意下さい。

過去作↓
イザナギ「お前らはいいよな」 イザナミ「え?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446975360/)

阿修羅「貴様らはいいな」 ヤマトタケル「ん?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449389545/)

紀伊「わらわ達って」 ティーガーI「不遇よね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450519460/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457257056

イザナギ「……ってまだ何がいいとか言ってないんだが」

クシナダ「あたしもよく分からなかったけどとりあえず同意しておいた」

イザナギ「何じゃそりゃ」

クシナダ「で、何がいいって?」

イザナギ「お前らは出番があっていいよなって話」

クシナダ「それこの間も言ってなかった?」

イザナギ「あの時のとはまた別の話だ。いいか? よく考えてみろ」

クシナダ「うん」

イザナギ「超絶・爆絶キャラの中で、俺だけ他の超絶・爆絶の適正になってないんだよ。それどころか覇者の塔の21階以降にも俺の席なんてありゃしねえ」

クシナダ「あー……」

イザナギ「お前が一番行ける場所多いんじゃないか?」

クシナダ「そうかしら?」

イザナギ「まずヤマタケと毘沙門天と摩利支天は適正だろ? あと大黒天と不動明王も行けるし」

クシナダ「確かに」

イザナギ「塔なら22と29と32、34も行けるか」

クシナダ「よく考えたら結構多いわね」

イザナギ「俺の所も行けるだろ? 来いよ」

クシナダ「やだー! しんじゃうのー!」

イザナギ「ガッチェス恐怖症か……」

イザナギ「イザナミはとりあえずクシナダには必須だな」

クシナダ「イザナミさん4人で来るくらいだからね」

イザナミ「私の顔が4つ並ぶのは違和感しかありませんが……」

イザナギ「あと俺の所にもよく来るよな。あのメテオ結構痛いんだぜ? もうちょっと手加減してくれよ」

クシナダ「あたしなんてもう何発食らったか分かんないわよ」

イザナミ「あ、はい……すみません……」

イザナミ(なぜ私が謝っているのでしょう……)

イザナギ「塔は……意外と少ないかもな。30と35に行けるくらいか」

クシナダ「でもどっちも最適ってわけじゃないわよね。強いのに」

イザナギ「まあ、適正どころか妥協枠で連れて行ける階すらほぼ無い俺よりははるかにマシさ……」フッ

イザナミ「……」

イザナギ「ヤマタケは阿修羅で輝けるな」

ヤマトタケル「あの速度ダウンには幾度となく苦しめられた」

クシナダ「元々遅いのにさらに遅くなるからね」

ヤマトタケル「うるさい」

イザナミ「クシナダさんって、時々さらっと毒吐きますよね……」

クシナダ「うふっ、ありがと」

ヤマトタケル「いや褒めてないからな」

イザナギ「あと俺の所と……塔は21、26、34あたりに行けるか」

ヤマトタケル「そうだな」

イザナギ「……お前らさ、俺のクエストに来たら自分と戦うことになるわけじゃん。それってどうなん?」

ヤマトタケル「……あまりいい気分ではないな」

イザナギ「やっぱそうだよな」

イザナミ「……前に一度、バハムートの短距離拡散弾をもろに受けて負けた時はものすごく悲しくなりました」

イザナギ「お前そんなこと経験してたの!?」

クシナダ「それは屈辱ねー……」

イザナギ「……あっ! そういやヤマタケってアヴァロンも行けるじゃねえか!」

ヤマトタケル「今更だな……」

イザナギ「あのクエストかなりきついらしいけど、実際どうなんだ?」

クシナダ「あっ、それあたしも聞きたい」

ヤマトタケル「どうと言われてもな……強いて言うなら……」

イザナギ・クシナダ「「うんうん」」

ヤマトタケル「失敗すれば即死、といった感じか」

イザナギ・クシナダ「「」」

イザナミ「そ、そこまでなんですか……?」

ヤマトタケル「ああ。一つのミスが命取りになる場面がかなりある。並の技術ではまず突破はできない」

クシナダ「ヤマタケさんにそこまで言わせるなんて……」

イザナギ「さ、さすがは爆絶だぜ……」

イザナギ「ツクヨミは大黒天に行けるよな」

ツクヨミ「貫通だから、クエストの特性上最適というわけじゃないけれどね」

クシナダ「いやいや、あたしにとってはツクヨミさん最適よ? ギミック対応してるし、あたしのプラズマ引っ張れるし、ピンチの時
はSSで回復できるし」

ツクヨミ「ありがとう、そう言ってもらえると助かるわ」

イザナギ「あと俺の……って何だお前ら! 皆して俺のクエスト行けるじゃねえか! 俺はどこにも行けないってのに!」

クシナダ「あたしは行かないわよ。しんじゃうし」

イザナギ「お前とガッチェスの間に何があったんだよ」

イザナギ「塔は……今のところ適正と言えるような階は無いな」

ツクヨミ「気にしていないわ。別に出番があるもの」

イザナミ「29階ですね」

ツクヨミ「ええ」

クシナダ「あたし初めて見た時びっくりしちゃった。ツクヨミさんがレーザー打ってる! って」

ツクヨミ「私だってレーザーくらい打てるわよ、ほら」ドキューン

イザナギ「俺がやられるとかありえねえ! ……って何すんじゃ!」

ツクヨミ「デスビーム」ドキューン

イザナギ「うおっ!? 危ねえわ! おいっ、まさか神キラー乗ってんじゃないだろうな!?」

ツクヨミ「私の戦闘力は53万です」ドキューン

イザナギ「答えになってねえ!」

イザナミ「負けを……認めるわ……」

イザナギ「認めんな!」

クシナダ「これこそ暇を持て余した神々の遊びね」

ヤマトタケル「うまいこと言ったつもりか」

イザナギ「くっそぉぉぉぉ!! ツッコミが追い付かねぇぇぇぇぇっ!!」

イザナギ「……」ボロッ

ツクヨミ「まあまあ楽しかった」

イザナギ「ナポレオンの超火力にやられてしまえ……」ボソッ

イザナミ「……っ!?」

ツクヨミ「アビロックすればそれほど怖くないわ」

イザナギ「くっ……その手があったか……」

ツクヨミ「むしろイザナミの方が効いてるわよ、ほら」

イザナミ「ナポレオン……超火力……ううっ、頭が……」

イザナギ「ああっ!? すまん、お前にとってもトラウマだったの忘れてた!」

クシナダ「泣ーかしたー泣ーかしたー」

ヤマトタケル「子供か」

クシナダ「1回言ってみたかったの♪」

イザナギ「阿修羅は不動明王と、塔の28階で活躍できる」

阿修羅「うむ。また31階ではボスとして、塔制覇を目指す者達を苦しめている」

イザナギ「じゃあ次、毘沙門t

阿修羅「おい待て」

イザナギ「……な、何か?」

阿修羅「何故我だけそんなに短く纏めようとする?」

イザナギ「いやあ、ツクヨミが妙なことし始めたから、止めるのに時間食っちまって……」

ツクヨミ「まるで私が悪いみたいな言い方ね」

イザナギ「いや実際お前のせいやろ」

クシナダ「イザナミさんの介抱もしてたしねえ」

ヤマトタケル「あれはそなたが悪いな」

イザナギ「うん、あれについてはほんとに申し訳なかった」

イザナミ「いえ、大丈夫です……もう治りましたから」

阿修羅「それで?」

イザナギ「あまり皆を待たせるのも悪いし、こっからは巻きで行こうかなーと……」

阿修羅「……貴様、それは建前だろう」

イザナギ「っ!? ど、どうしてそんな事が……」

阿修羅「目が泳いでいるぞ」

イザナギ「うっ……」

イザナギ(こいつ、普段あんな感じなのに時々妙に鋭くなるな……)

阿修羅「どれ、本当のことを話してみんか?」

イザナギ「……怒らない?」

阿修羅「怒る? 貴様の本音を聞くだけで何故我が怒らねばならんのだ。余計な心配はせんで良いから、話してみろ」

イザナギ「じゃ、じゃあ失礼して……」

イザナギ「ぶっちゃけ、阿修羅って戦闘狂じゃん? いやもう戦いのことだけ考えてるただのバカじゃん?」

イザナミ「ちょっ……」

阿修羅「……」

イザナギ「俺イザナミとかヤマタケとかツクヨミとか、もっと常識のある奴が好きなんだよなー」

クシナダ「え? あたしは?」

阿修羅「……」

イザナギ「阿修羅みたいに言動がアレな奴と話してると疲れるんだよ」

ヤマトタケル「言いたい放題だな……」

クシナダ「ねえ、あたしは!?」

阿修羅「……」

イザナギ「だから阿修羅はさっと流して次に行こうかなーとね」

ツクヨミ「……知らないわよ、私」

クシナダ「ヤマタケさん、あたしって常識ないのかな……?」

ヤマトタケル「何の心配をしているんだ……あといい加減ヤマタケと呼ぶのはやめてくれないか」

クシナダ「やーだっ♪ だってそっちの方が呼びやすいんだもん」

ヤマトタケル「……」

阿修羅「……」

イザナギ「分かってもらえた?」

阿修羅「……ああ、貴様の思いはよーく分かった」

イザナギ「それなら良かった」

阿修羅「……不動明王、地雷を4つ撒いてくれ」

ヤマトタケル「不動明王……?」

不動明王「心得た」ポイポイッ

イザナミ「!?」

クシナダ「い、いつからそこに……」

阿修羅「それを拾って……と」サッサッ

イザナギ「地雷を拾って……? ま、まさか……」

ツクヨミ「これも使う?」スッ

阿修羅「剣か。ありがたく使わせてもらおう」コウゲキリョクアップ!

イザナギ「ツクヨミィィィィィィィィィッ!!」

イザナミ「鬼だ……」

ヤマトタケル「鬼がいるぞ……」

クシナダ「やだこの女神……鬼畜……」

阿修羅「……さて、覚悟はいいか?」

イザナギ「待て待て待て! 色々言いたいことはあるが、まず落ち着いて……」


阿修羅「我が怒りの業火よ、敵を焼き尽くせ!!」ドゴーンドゴーン

イザナギ「アッーーーーーーーーーーー!!」

イザナギ「」プシュー…

阿修羅「……まあ、こんな所か」

ツクヨミ「自業自得ね」

イザナミ「あれはフォローのしようがありません……」

クシナダ「ツクヨミさん、剣なんてどこから持って来たの……?」

ツクヨミ「これも渡した方が良かったかしら」スッ

ヤマトタケル「靴まで持っているのか……」

イザナミ「もうやめて! とっくにイザナギのライフは0よ!」

ツクヨミ「それで、これからどうするの? イザナギはしばらく目覚めそうにないし」

ヤマトタケル「そなたの行いも多分に影響しているだろうな……」

クシナダ「それじゃああたしが代わりにやるわ」

イザナミ「クシナダさんが?」

クシナダ「任せといて! ボケもツッコミもちゃんとこなしてみせるから!」

ヤマトタケル「その発言がすでに不安要素満載なんだが……」

クシナダ「なんでやねん」ペシッ

ヤマトタケル「なかなかの才能だ……」

イザナミ「もうやだこの人達」

クシナダ「毘沙門天さんはイザナミさんのクエストに行けるわよね」

毘沙門天「はい、多くのユーザーの方に使って頂いています」

クシナダ「塔は27階と30階で使われるのが多いかな?」

毘沙門天「27階は属性有利ではありませんが、ギミックに対応しているということで使われる方もいらっしゃいますね」

クシナダ「でも、毘沙門天さんが存在感を発揮するのはやっぱり……」

毘沙門天「32階でしょうか?」

クシナダ「もちろん。あんなえげつないダメージ量の地雷撒いてくるなんてね」

毘沙門天「この塔を護るのは我が使命……」

ツクヨミ「モンストでのセリフを会話に交えるのが流行なの?」

イザナミ「そういうのが好きなだけです」

ツクヨミ「誰が?」

イザナミ「私だ」

ツクヨミ「お前だったのか」

阿修羅「違う違う、作者がだ」

ヤマトタケル「ツッコミ不在の恐怖とはこのことを言うのか……」

摩利支天「相変わらず騒々しいな、お前達は」

クシナダ「あっ、支店長さんチーッス!」

摩利支天「」

ヤマトタケル「支店長というのは摩利支天のことか? 私のヤマタケより酷いな……」

ツクヨミ「一部ではそう呼ばれてるみたいよ」

毘沙門天「摩利支天殿も大変ですねえ」

摩利支天「いい度胸だな、クシナダ……」ゴゴゴゴ

クシナダ「な、何よ! ちょっとボケてみただけじゃない! そこは『誰が支店長だ』ってツッコんでよ!」

摩利支天「……私はそういうのは性に合わん」

クシナダ「もう、ノリ悪いなー……」

イザナミ「ですが、ノリのいい摩利支天さんというのも想像できません……」

クシナダ「そうね……多分こんな感じじゃない?」

ホワンホワンホワーン…

クシナダ『あっ、支店長さんチーッス!』

摩利支天『はいどうも、私が門酢戸スーパー摩利支店の店長でございます! 当店に務めて二十数年、今日もお客様のために誠心誠意尽くしますよー!』

摩利支天『って誰が支店長や! 俺は摩利支天や! あと店長に向かってチーッスって軽すぎやろ! ちゃんと挨拶せえや!』

クシナダ「……」

イザナミ「……」

ヤマトタケル「……」

ツクヨミ「……」

阿修羅「……」

毘沙門天「……」

摩利支天「……何だお前達、私の顔を見て」

クシナダ「摩利支天さんごめんなさい、あたしが間違ってたわ……」

摩利支天「は?」

クシナダ「自分で考えといて何だけど、酷過ぎる……」

イザナミ「軽く引くレベルでしたよ……」

ヤマトタケル「天地がひっくり返ってもあんな風にはならないだろうな……」

ツクヨミ「キャラ崩壊にも程があるわね……」

阿修羅「もはや別人だな……」

毘沙門天「摩利支天殿は今のままが一番ですね……」

摩利支天「……何のことかさっぱり分からん」

クシナダ「摩利支天さんはツクヨミさんと同じで大黒天さんのクエストの適正よね」

摩利支天「まあ、アンチアビリティはツクヨミと同じだからな」

クシナダ「塔では適正と言えるような階は無いけれど……」

摩利支天「33階のボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかっている」

クシナダ「あれ適正絞り過ぎじゃない? 火・貫通・アンチダメージウォールでしょ? 降臨にもほとんどいないわよ」

ヤマトタケル「おそらく覇者の塔の中でも、3本の指に入るくらい難易度の高い場所だろうな」

摩利支天「ふん、あまり簡単に制覇されては興ざめだからな。あれ位でちょうどいいだろう」

イザナミ(それでも貫通制限まで出すのはちょっとやり過ぎな気が……)

阿修羅「ヤマトタケル、その3本の指に我の31階は入っているのか?」

ヤマトタケル「ああ。あそこで詰まったプレイヤーもかなり多いはずだ」

阿修羅「そ、そうか……」ニヤッ

毘沙門天「おや、嬉しそうですね、阿修羅殿」

阿修羅「なっ!? そ、そんなことはないぞ! 単純に我の階がどういう評価なのか気になっただけだ!」

毘沙門天「まあ、そういうことにしておきましょう……」フフッ

クシナダ「もう1個聞いていい?」

摩利支天「何だ」

クシナダ「摩利支天さんって自分のクエストにも33階にも反射制限出してくるけど、何で?」

摩利支天「近頃反射に頼るクエストが多いからな、そういうクエストがあってもいいと思ったのだ」

ヤマトタケル(私のクエストのことだろうか……)

クシナダ「なあんだ、貫通タイプで確実に弱点を狙われるのが好きなのかと思った」

摩利支天「そんな訳ないだろう……お前は私を何だと思っているんだ」

ツクヨミ「貫いてあげましょうか? 今ならキラーも付いてくるわよ」ニッコリ

摩利支天「断る!」

イザナミ(ツクヨミさんって、こんなにドSな方だったでしょうか……?)

クシナダ「大黒天さんはイザナギさんのクエストに行けるわよね」

大黒天「僕達のミサイルが」「火を噴くよぉ~」

クシナダ「塔では26、34あたりが適正ね。ヤマタケさんと似てるわね」

大黒天「アビリティはヤマタケさんと」「同じだからねぇ~」

ヤマトタケル「大黒天……そなた達まで私をヤマタケと呼ぶのか……」ガックリ

大黒天「えー?」「ダメなのぉ~?」

ヤマトタケル「……できればやめて欲しいのだが」

大黒天「そうなんだー……」「呼びやすいのにぃ~……」

クシナダ「やっぱり皆考えることは同じなのよ、ヤマタケさん」

イザナミ「まあ、語呂はいいですからね、ヤマタケって」

ツクヨミ「そろそろ受け入れてもいいんじゃない? ヤマタケ」

阿修羅「皆がそのように呼ぶなら我もそうしようか、ヤマタケ」

毘沙門天「可愛げのある良い渾名ではありませんか、ヤマタケ殿」

摩利支天「私のよりはるかにマシだろう、ヤマタケ」

ヤマタケ「もうヤマタケでいいです」グスン

大黒天「やったー!」「やったぁ~!」

クシナダ「不動明王さんは……今のところ最適といえる超絶・爆絶はないかな? 強いて言うならヤマタケさんのクエストに行けるくらいかしら」

不動明王「まあ、クエストギミックの関係上、仕方があるまい」

クシナダ「塔では30階で活躍できるわよね」

不動明王「最終面で吾輩を中央に配置できれば、SSで超ダメージが期待できるぞ」

阿修羅「……そういえば不動明王、さっきは突然すまなかったな」

クシナダ「さっき……ああ、あれね……」

不動明王「何、地雷を撒くくらい自分のクエストでもやっておる。造作もないことだ」

イザナミ「ツクヨミさんも不動明王さんも、何故そんなものを携帯しているのでしょうか……」

不動明王「お主達も、言ってくれればいつでも撒いてやるぞ」

イザナミ「撒かれたとしても、私は踏むことしかできませんよ……」

毘沙門天「そもそもマインスイーパーでないと、それを依頼する理由がありませんね」

ヤマトタケル(一見常識人そうだがどこか抜けているな、不動明王……)

一方こちらでは―

イザナギ「……」←まだ気絶中

???「……」ジーッ

イザナギ「……」

???「……」ツンツン

イザナギ「うーん……俺が負けるとかありえねえ……」

???「……」ツンツン

イザナギ「うーん……ん……?」パチッ

???「あ……起きた……」

イザナギ「……」

???「……」

イザナギ「……えーと……」

???「……」

イザナギ「……誰?」

???「」ガクッ

イザナギ「あー、見たことはあるんだけど名前が出てこない……起きたばかりだからか……?」

???「……」

イザナギ「……何て名前だっけ」

???「……ロン……」

イザナギ「え? すまん、もう1回」

???「アヴァロン……」

イザナギ「……ああ、そうそう! アヴァロンだよ! 何で忘れてたんだ俺!」

アヴァロン「思い出した……?」

イザナギ「もうバッチリ! そうかアヴァロンかー……」

アヴァロン「そう……アヴァロン……」

イザナギ「……」

アヴァロン「……」

イザナギ「……ってアヴァロン!?」

アヴァロン「……?」

イザナギ「な、何でここに……?」

アヴァロン「声が……聞こえた……」

イザナギ「声?」

アヴァロン「そう……声……皆の……声……」

イザナギ「皆……ああ、あいつらね」

アヴァロン「皆の……声……楽しそう……」

イザナギ「……もしかして、混ざりたいのか?」

アヴァロン「うん……」コクッ

イザナギ(ちくしょう可愛いじゃねえか)

アヴァロン「アヴァロンも……皆と……お話したい……」

イザナギ「……ん? じゃあ何でそっちに行かずに俺の所に?」

アヴァロン「急に行ったら……皆……驚く……」

イザナギ「……だから俺が起きるのを待って、一緒に行こうと?」

アヴァロン「うん……」コクッ

イザナギ(ちくしょう可愛いじゃねえか)

イザナギ「じゃあ、行くか」

アヴァロン「うん……」

イザナギ「ってわけで連れてきました」

アヴァロン「よろしく……どうぞ……」

イザナミ「」

クシナダ「」

ヤマトタケル「」

ツクヨミ「なるほどね」

阿修羅「ほう」

毘沙門天「おやおや」

摩利支天「こうして顔を合わせるのは初めてだな」

大黒天「アヴァロンさんだー」「よろしくねぇ~」

不動明王「うむ、よろしく頼む」

イザナギ「……何驚いてんだお前ら」

イザナミ「いえ、私はただアヴァロンさんが目の前にいるということに……」

クシナダ「あたしはそれもあるけど……何よりアヴァロンさんがそんな健気なこと思ってたのがびっくり……」

ヤマトタケル「同感だ……とてもあのクエストの創造主とは思えん……」

イザナギ「アヴァロンは俺のクエストと……摩利支天もギリ行けるか?」

アヴァロン「地雷は……怖い……」

イザナギ「塔は25、26、33、34あたりが適正だな」

クシナダ「25と33は超絶・爆絶の中では唯一よね」

アヴァロン「あっ……」

イザナギ「ん? どうした?」

アヴァロン「聞きたいことが……ある……」

イザナギ「おっ、何だい? 何でも聞いてくれよ」

アヴァロン「ヤマ……」

イザナミ「山?」

アヴァロン「ヤマタケ……」

ヤマタケ「」

クシナダ「そして(彼をフルネームで呼ぶ者は)誰もいなくなった」

アヴァロン「ヤマタケ……アヴァロンのクエスト……楽しい……?」

ヤマタケ「」

アヴァロン「ヤマタケ……?」

ヤマタケ「」

イザナギ「いつまでショック受けてんだよ」バシッ

ヤマトタケル「はっ!?」

イザナギ「ほら、答えてやれよ。アヴァロンのクエストは楽しいかってさ」

ヤマトタケル「あ、ああ……そうだな……」

アヴァロン「……」

ヤマトタケル「うーん……」

アヴァロン「楽しく……ない……?」

ヤマトタケル「ああ、いや! 死と隣り合わせのスリルが常時味わえる、爆絶にふさわしいクエストだと思うぞ!」

アヴァロン「そう……良かった……」

摩利支天(楽しいとは明言していないと指摘するのは流石に野暮か)

???「ここで華麗に俺登場っ!」シュタッ

イザナミ「!?」

クシナダ「だ、誰……?」

毘沙門天「一体どこから……」

???「君達、俺を忘れてもらっちゃ困るな!」

阿修羅「いや、忘れる以前に分からん。誰だ貴様」

???「分からんって酷くない!? 阿修羅とか31階で俺のこと結構見るだろ!?」

阿修羅「記憶にないな」

イザナギ「……ああっ! どっかで見たことあるなと思ったら!」

???「ふっ、ようやく思い出したようだな……」

イザナギ「ハクアか!」

???「いやニライカナイだから! 種族は同じだけど! アビリティも同じだけど! そっちじゃないから!」

イザナギ「で、そのニライカナイさんが何の用ですかねえ……」

ニライカナイ「何やら楽しい話をしていただろう。俺も入れてくれ!」

摩利支天「またストレートだな……」

イザナギ「……ニライカナイは超絶ではイザナミと不動明王、塔では31階に行ける」

ニライカナイ「うむ! そうだな!」

イザナギ「ふぅ……これでいいか?」

ニライカナイ「終わるの早くない!? もうちょっと広げてくれてもいいじゃないか!」

イザナギ「そう言われても、俺お前のことほとんど知らねえし」

ニライカナイ「そうか、うーん……じゃあイメージでいいから!」

イザナギ「イメージ? そうだな……あっ!」

ニライカナイ「何か浮かんだか?」

イザナギ「クエストがクソ」

ニライカナイ「」

イザナギ「……とまあこのように、お前らには他の超絶や爆絶、覇者の塔に適正としての席がある」

イザナギ「それに比べて俺はどうだ。どこにも行けやしねえ。阿修羅や毘沙門天ならギミック対応はしてるけど、それだけだからな。マルチじゃまず蹴られるだろう」

イザナミ「うーん……これは……」

イザナギ「どうだ? 否定できないだろ?」

ツクヨミ「そうね」

クシナダ「やっぱりアンチアビリティが1つしかないのが問題だと思うのよね」

大黒天「妖精のボスもそんなに」「いないしねぇ~」

不動明王「他の者より優先度が下がるのは否めないな」

ヤマトタケル「だが、これから適正になれるクエストが出るかも知れないぞ?」

毘沙門天「いずれ来るであろう、闇の爆絶に期待しましょう」

イザナギ「でも闇ってまず5番目か、良くても4番目だろ? それまで今のままか……」

アヴァロン「イザナギ……かわいそう……」

イザナギ「おお、そう言ってくれるだけで嬉しいよ……流石はアヴァロン、健気やでぇ……」

ニライカナイ「いやあ、日陰者は辛いな!」

イザナギ「てめえぶっとばすぞ」

ニライカナイ「さっきから俺だけ扱い酷くないっすか!?」

阿修羅「いや今のは貴様が悪いだろう」

イザナギ「……やっぱり闇爆絶までなんて待てねえ! こうなったら……」

イザナミ「こうなったら……? まさか……」

イザナギ「おう、今度のイベントにでも俺が輝けるクエストを出すよう運営に頼んでみる!」

摩利支天「結局はそこに行き着くのか……」

大黒天「イザナギさんの」「得意技だねぇ~」

ヤマトタケル「運営に頼み込むことがか……?」

摩利支天「何とも悲しい特技だ……」

イザナギ「うるせえ! こうでもしないとやっていけないんだよ!」

イザナギ「運営! いや、運営様!」

イザナギ「超絶や爆絶じゃなく、普通の降臨1つでいい……1つでいいんです!」

イザナギ「この私が適正キャラとして活躍できるクエストを作って頂けませんでしょうか!」

イザナギ「できれば闇属性! ボスは妖精! 全属性耐性も有用になるよう、そこそこ火力は高めで!」

阿修羅「何やら注文し始めたぞ?」

イザナミ「しかも3つ……」

ツクヨミ「頼む側の態度とは思えないわね」

イザナギ「どうか、どうかお願いします!」

イザナギ「何でもしますから!!」

不動明王「ん? 今」

アヴァロン「……」

ニライカナイ「叶うといいな、その願い!」

イザナギ「ってお前ら! せっかく不動明王がネタ振りしたんだから乗ってやって!」

アヴァロン「……?」

ニライカナイ「ネタ振り? 何の話だ?」

イザナギ「ダメだ! あのネタ自体知らねえみたいだ!」

不動明王「……」

イザナギ「ああっ、不動明王がこの間と同じ顔になってる!」

ヤマトタケル「そんなにやりたかったのか……?」

クシナダ「あたし、時々不動明王さんが分からなくなるわ……」

摩利支天「奇遇だな、私もだ」

大黒天「不動明王さんって」「おもしろいよねぇ~」

毘沙門天「というわけでモンストユーザーの皆さん、イザナギ殿をこれからも宜しくお願い致します」

イザナミ「私からもお願いします」

ツクヨミ「あんなのでも一応超絶キャラだしね」

イザナギ「あんなの言うな!」

阿修羅「貴様などあんなので十分だ」ギロッ

イザナギ「あっはい」

イザナミ(まだ根に持っていたんですね……)

以上です。最後まで読んで下さった方々、ありがとうございました。
アヴァロンは見た目はあんなんですけどボイスは女の子なんで、あの幼女が本体ってことでいいですよね?(真顔

P.S.
誰かニライカナイの勝ち方教えてくれませんかねえ……アヴァロンでさえ(奇跡的に)勝てたっていうのにあいつだけは何回やっても倒せないんですよ(半ギレ

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