モバP「ほう、タマムシゲームコーナーか」 (48)

独自設定多め、特にヤマもオチもないですが…
キャラ崩壊、エセ関西弁、「」外を全角文字で表現しております。
では、お付き合いいただける方、よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450168237

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ータマムシシティゲームコーナー地下ー


ーR団アジトー

したっぱその1「召集ってのはなんだろうな、飯か?」

したっぱその2「お前……話、聞いてなかったのか? ちゃんとアポロ様からも通達があったはずだぞ」

したっぱその1「?」

したっぱその2「まあいい…どうせ今から説明がされるだろう。いいか、しっかり頭に叩き込んどけ」

したっぱその2「事と次第によっては…これがR団のカントー地方での最終任務になるんだからな」

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アポロ「さて、団員諸君。遠路から来た者も、或いは、初めてここへ来たと言う者もいると思います。」

アポロ「R団アジトへようこそ。私が幹部長のアポロです」

アポロ「ボスに変わって、今回の作戦の詳細な説明、及び」

アポロ「今後の方針等、改めて説明しておきたいと思います。聞き逃すことの無いように。」

R団員「ははっ!!」

アポロ「まず始めに…カントー地方での我々の任務は大きく分けて二つ。」

アポロ「第1に、一般トレーナーの持つあらゆるポケモンの強奪…」

アポロ「第2に、そのポケモンを使い、物質的・金銭的な利を得る事」

アポロ「作戦での実働部隊が使っているのはこのポケモンです。とりわけ、強いポケモンほど幹部に」

アポロ「以降階級順に、レベルの高いポケモンが支給されるといった具合です。」

アポロ「さて、ここまでで何か質問は……」

ラムダ「はーい先生、オヤツは何百円まで?ってアテナちゃんが」

アテナ「言ってない!」

アポロ「誰が先生ですか誰が」

ラムダ「嘘ダァ~、聞いたぞ俺、こないだのグレンだって…」

ラムダ「なんか色々気にしてダイエットとかしてたらしいけど、この分だと…」

アテナ「だからうるさいってのよこの泣きぼくろ変態オヤジ!」

アポロ「……次に行きたいと思う。雑談なら他所でやるように」こほん

アポロ「えー…最終目標はこの世界そのものの支配、それは諸君らも周知の通りですが」

アポロ「いくら計画達成のためとは言え、全世界のあらゆるトレーナーと」

アポロ「いちいち戦いを繰り返していては時間の浪費、任務遂行の妨げにしかなりません」

アポロ「そこで……今回、我々が手に入れた切り札が…」ばさっ……

ファイヤー「……………」

サンダー「……………」

フリーザー「……………」

三匹の鳥ポケモンを閉じ込めたケージだ…

目に生気が感じられず…
それぞれ、唯・法子・美波の入った特殊カプセルとケージが接続されている…

アポロ「この「軍事力」で! 我々はカントーを掌握する!」

アポロ「そして、その力で…絶対なる恐怖を世に知らしめる!」

アポロ「そうすれば後は、赤子の手を捻るより易い話」

アポロ「我々のチカラに対する恐怖・畏怖・絶望…」

アポロ「それらはすべからく世界に流布し、散布し、伝播する」

アポロ「結果…戦わずして世界の掌握は完了する。我々の理想の世界を作るのだ」だんっ!

アポロ「そのために! このカントー地方を完膚なきまでに蹂躙する!草の一本、水一滴すらも残さず徹底的に!」

ラムダ「水は無茶なんじゃないかねえ…海とかどうすんの」

アポロ「そこ!無駄口を叩くな!静粛に!!」

ラムダ「あー…だめだあれ、完全に演説モードだよ…最初の丁寧口調はどこにやったのかねえ…」

ランス「確かに、少々暑苦しいですね…これは、2時間や3時間では帰れそうにありませんか…」

アテナ「あたし、上でスロットでもやってサボっとこうかしら…ちょうど欲しい景品があったのよね…」

アポロ「R団に栄光を……!」ぐだぐだぐだ……

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ータマムシゲームコーナー・1Fー

P「だー! また負けた!!」がーっ!

P「んだよこれ…設定ミスってんじゃないの? っかしーな…」

紗枝「…プロデューサーはん?」にっこり♪

P「うげ…はいはい、わかったよ…もうやめますよ………お?」ガラガラガラ!

P「って、おい!ここへ来て絶好調じゃないか、見ろこのコインの量!」

P「あと少し、もう少しだけ!」

紗枝「お断りどすえー♪」ずるずる……

P「ああああ勿体ねええええええ……」

ー話は少し前に遡る。ヤマブキジム戦後ー

ータマムシシティジム・喫茶スペースー

P「は? 集団失踪?」

藍子「はい。なんでも、もうここ何日間か、ジムリーダーが行方不明らしいんです」

P「……そこのジムリーダー、志希だったとか、そう言う話?」

藍子「いえ、そういうわけでは…いなくなったリーダーは、唯ちゃんと法子ちゃんらしいんですよ。」

P「んー…カラオケとか、ドーナツ屋にでも行ったんじゃ…」

P「…て、そっか、あいつらのジム、元からそんな感じだっけ」

P「……集団失踪…まあ、心当たりと言ったらあるにはあるが…」

藍子「本当ですか!? じゃあお願いします、二人を見つけて、ジムに戻るよう説得して下さい!」

藍子「大勢の挑戦者が、ジムリーダーと戦えない、どうなっているんだーって」

藍子「リーグ本部に抗議しているみたいで…このままだと、リーダーの変更まで考えざるを得ないそうなんです」

P「単純に代役を…ってわけにいかないのか…融通効かないんだなぁ」ずず……

P「わかった、力になれるかはともかく、探るだけ探ってみるとするさ」ことっ…

藍子「ありがとうございます…すみません、本当は私が直接、二人を探しに行きたいんですけど…」

藍子「そうそうここを離れられなくて…もどかしいです」

P「気にするな。それだけ責任ある立場なら、むしろそれが当然なんだ…」

P(アイドルだってジムリーダーだって変わらないな…仕事に責任が伴うのもそうだが…)

P(藍子が優しいのだってそのまんまだ。)

P(だったら……俺はその優しさがムダにならないよう、精一杯支えてやらなくちゃいけないよな)

藍子「……あ、待ってくださいプロデューサーさん!」

P「……ん?」

藍子「あの、私は行けませんけど、代わりに……」

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P「で、たまたまオフだったらしい紗枝を連れてここまで来たわけだが…」

紗枝「度胸試しで一回だけ言うから、仕方なくさせたったのに、夢中で回すプロデューサーはんがあかんと思います」

P「まあ、それはそうなんだけどさ…だって、緊張するじゃないか…」

P「ここが敵の本拠地だって、ある程度目星がついた上で潜り込むんだからさ」

P「けど、こういう事であたりをつけるなら蛇の道は蛇…って言うだろ?」

P「それに…一応、戦果だってちゃんとあんだよ…ほれ」ぼんっ!



ピッピ「ぴっぴ♪」きゅぴーん!



P「まあ、即戦力になるかはともかくとして…景品のガラスケースの中で、こいつ…」

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ピッピ『ぴー…』きらきらきら……

P『!?』

P『なんだこのかわいいの…実物大ピッピの破壊力よ…!』

P『すまん、コイン売ってくれ。ああ、この金で買えるだけ頼むぞ』

P『そのコインでピッピを……なに、微妙に足りない!?』

P『……回さなきゃ(スロットを)』

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P「つーわけでさ、俺のことじっと見てきてさぁ…なんかこう、ほっとけなくてな」

紗枝「やあ、かいらしいポケモンはんや…♪ お名前、何て言いますのん?」

ピッピ「ピッピ!」

紗枝「」きゅん…

紗枝「うち、今日からこの子と暮らします!!」ぎゅっ!

P「な、なんだ、急に様子がおかしいぞどうした!?」

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ーアジト内部ー

P「で、自分も欲しいからってゲームをやり始めた紗枝を引きずってここまでやってきたわけだが」

紗枝「ああー…あと少しで手が届きそうやったのに…」ずるずる…

P「…あのな、そもそもの目的はそうじゃないだろ? …とにかくだ」

P「件の集団失踪の謎を解かないことには始まらないんだし、そのうえ敵地でもある」

P「もっと慎重にだな…」くどくど…

紗枝「プロデューサーはんはやっぱりいけずやわあ…自分は景品取るまで回しとったクセに」ぷくー…

ピッピ「ピッピ?」

紗枝「そうどす、いけず言うんはな」

紗枝「プロデューサーはんの事をたったの三文字で表現できる素晴らしい言葉なんよ」

ピッピ「ぴー!」ぽん…(納得)

紗枝「ほんじゃ~、ご一緒に、さんはい。」

紗枝「いけずやわ~♪」

ピッピ「ピッピピピー♪」

P「お前ピッピに何教えてんだよ」

したっぱその3「しかしいいのか?途中で抜けちまって…」

したっぱその4「アテナ隊長も中座されたのだ、少しぐらいは…」

P(……誰か来る!)

P「お、おい二人とも、隠れるぞ! ここで事を荒立てるわけには……」(小声


P「………あれ?…どこいった?」

紗枝「あの~すんまへん、ちょっと道を聞いてもよろしいやろか…?」

ピッピ「ピッピ!」

したっぱ3「な、誰だ!」

P(何やってんの!?)

したっぱ4「貴様、挙動不審だな…何者だ」

紗枝「へえ、通りすがりの観光客どす。ちょっとお手洗いに行こう思たら、道に迷ってしまいましてなあ」

ピッピ「ピッピ。」こくん

したっぱ3「なんだ、ただの観光客だってよ…」

したっぱ4「観光客なら仕方ないな」

P(絶対仕方なくないだろ)

したっぱ3「やれやれ、とにかく地上まで送り届けるとするか…よく見ればなかなかのエンジュ美人だしな」

したっぱ4「貴様、抜け駆けするとはけしからんな、俺にやらせろ、こういうのはガサツなお前には向いてない」

紗枝「ほなら、三人でいきまひょか~♪ 連れ持って、上までご一緒にー」

ピッピ「ピッピ~♪」

紗枝(プロデューサーはん、今や)ちらっ

P(…………お前…!)

P(………すまん!)たたた……

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ーアジトのさらに奥…

P(紗枝とピッピは無事に逃げられたんだろうか…)てくてく…

P(っと、こっちが捕まったりしたらこんどこそまずい…ここは慎重にだな)

踏みっ……

P「え…おわっ!?」ぐるぐるぐる……!

P「しまった、まだこのパネルがあったのを忘れて…!」

P「って、目の前、壁、壁が!あああああああああああ!」

どっかーーーん!!

P「いたた…そうだよ…この回転パネルだよ…このアジトは…」ったた…

P(確かあのパネルがこうだったから…えっと、こうして…こうで…あれ?)

P(向こうの方のパネルは……あれは右だっけ、左だったっけ)

P(つか、こっちでいいんだっけ、まだ下だっけ、上に行くんだっけ)

P(……………)


P「………やべえ」




P「そもそもこの仕掛け……俯瞰して上から見ないとわかりにくい…!」

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ガコーン!←激突音

ラムダ「なーんか今日は上が騒がしいねえ…工事でもやってんのかな?」←タバコ休憩中

ラムダ「ま、工事だろうが侵入者だろうが知ったこっちゃないけどねぇ…面倒だし」

ラムダ「あーあ…なんか面白い事でも起きないかなぁ…」

ラムダ「さーいきん、飽きてきちったんだよねえ…」スパー…


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ああああああああああああ………



P「ぶへらっ!」どごっ!!

P「も、もう嫌だ…教えてくれ、俺はあと何度壁にぶつかればいい…!」

P「俺はあと何回、あの壁とその壁に血染みを作ればいいんだ…」

P「…あ、やべ…鼻血……拭くものは…っと」

P「……って、あれ? これは……エレベーターの扉にぶつかったのか、俺は…」

P「……しかも、普通に使えるじゃないか…」ぴっ……ぴっ…

P「ザル警備にもほどがあるだろ…どうなってんだ、一体…」

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アポロ「………と、言う事で、早速これからの任務の概要について説明しようと思う」

アポロ「今までの話もそうだったが、特に大事な要点だけを簡潔にまとめるので聞き逃さないように」くどくど……

したっぱその2(要点長えええええええええ)

したっぱその1「………ZZZ」

ランス「」すー…すー……

したっぱその2(もうみんな寝てるじゃん…真面目に聞いてるの俺くらいじゃん)

したっぱその2(幹部連中はみんな中抜けしたり寝たりであてになってないし)

したっぱその2(……結局また後で俺が、誰かと組むたびに任務の概要を説明するんだよ…)

したっぱその2(俺まで寝たら実質この組織崩壊するんじゃないのか…?)

アポロ「今から、この三匹の鳥ポケモンを使ってのエネルギー大規模実験を行います」

アポロ「実験の場所はシオンとヤマブキとセキエイ…その3つです」

アポロ「では各自、配置に戻り、護送任務の団員は別室で指示を待つように。以上です」

したっぱその2(もうそこだけで良かったんじゃないですかね…?)

演説に要した時間…実に、5時間30分であったという。

因みに、本来予定された時間では、30分で終わるはずであった。

したっぱその2(……ひょっとして、計画が遅れてるのって幹部長の演説のせいじゃ…)

したっぱその2(いや、よそう…俺の勝手な想像でみんなを混乱させたくない)

したっぱその2(……とりあえず後で今日の演説の内容を何枚かにまとめて皆に配っとくか…)

したっぱその2(幹部長、話の内容とか把握してるかの確認しつこいしなあ…)

したっぱその2の受難は続く…

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ータマムシシティ・路地裏ー

したっぱその3「ぐおおおっ!」

したっぱその4「な…この観光客…強いぞ…!」

紗枝「ごめんやす、少しばかりここで寝とってもらいますえ」

紗枝は扇子を振りかざした…

紗枝「それ、『花吹雪』!」

びゅごおおおおお………

ピッピ「ぴっぴ!」ぱちぱちぱち…

紗枝「いやあ、下手な腕前で恥ずかしいわあ」

紗枝「けど、これでプロデューサーはんも、少しは楽になってるとええなあ…」

紗枝「……あら?」…ひょいっ

ピッピ「…ぴ?」

紗枝「なんやろ、これ……『しるふ…すこーぷ』やて」

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ラムダ「ふぁあああ…あ、もうこんな時間か…」

ラムダ「ちっとのんびりしすぎたかねえ…もう皆出払っちまったかァ」ぼりぼり…

ラムダ「このゲームコーナー地下アジトも、引き払うとなると名残惜しいモンだが…」

ラムダ「俺はここのタバコ臭い感じ、嫌いじゃねえんだけどなァ…」ぴらっ…

ぱさっ……

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P(…引き払うっつったか、アイツ今…)

P「つーことは、無駄足だったって事…なのか…」

P「……ん? アイツ、何か落として…紙?」

P「シオン…ヤマブキ…セキエイ…」

P「カントー地方の西・中央・東…」

P「そこで我々は大規模なエネルギー実験を行う…実験に必要なもの…」

P「エネルギー転用カプセル…中身は……ジムリーダー・四天王…?」

P「……………!」

P「……なんだよ、これ…!」ぐしゃっ…

P「く……のんびりしてる場合じゃ、ない!!」だだっ……



ラムダ「へへェ…」ニヤリ…

ラムダ「さあ、面白くなって参りました…ってか?」

ぴぴぴぴぴぴ………かちっ

P「……なんだろ、気分が…ムナクソ悪いというか…」

P「夢の内容はよく思い出せないが…」

P「………あれ……何で俺、鼻血出してんだ…?」

P「……うわっ、よく見たらベッドも…シーツが血まみれじゃんか」

P「…ティッシュ鼻に詰めて、マスクでもしておくか…」


ぐしゃぐしゃの計画概要書「…………」

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ーおしまい。


ここまでになります。
先にも言いましたが、投下は一日2回までに抑えようと思っております
なので、本日はこれで最後ということで…

なるべくゆっくりと書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
では、依頼とさせていただきます、ありがとうございました。

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