【シンフォギア】エルフナイン「これは……イグナイトモジュールの暴走……っ!?」 (133)

ギャグです
特に難しいこと考えたら負け
ゆっくり更新

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弦十郎「暴走……だと……ッ!?」

エルフナイン「はい……もともとイグナイトは装者の精神に大きな負担をかけるもの、それを軽減するためにリミッターなどがつけられていたのですが……最終ルベド解放を行ったその影響、それが時を置いて今、装者の精神を蝕んでいると考えられます」

緒川「そんな……」

弦十郎「……それで、被害はどうなっている?」

エルフナイン「はい、調査の結果。翼さん、クリスさん、その他の人物の影響は微々たるもので、ギアの修正も楽な物でしたが……その……」

弦十郎「……響くんか」

エルフナイン「……失敗に終わったルベド解放状態でのS2CA、キャロルを救いだす際に使用したイグナイト、あの戦いにおける響さんのイグナイトの負担は他よりも大きく、その分暴走状態も他の人たちよりも症状が重いと考えています」

弦十郎「むぅ……」

エルフナイン「……ですが、あくまで他と比べて、です。いえ、正確にはなぜこの程度ですんでいるのか不思議な話なのではあるのですが……」

弦十郎「……? つまり、それほど深刻な暴走ではないというわけか?」

エルフナイン「はい、最悪の事態、と言うわけでは……。 ダインスレイフから連想される、殺戮衝動などはありません。暴走の症状自体は、もっと軽いものですんでいます」

緒川「それはよかった……」

弦十郎「ああ、まったくだ……して、その暴走の症状とは?」

エルフナイン「はい、それは……」



エルフナイン「非常に、響さんの性格がイケメン化しています」






緒川「……え?」

弦十郎「……なん、だと……?」

エルフナイン「イケメン化……つまり、世間一般的に格好いいと分別される行動を多くとってくるようになってきています」

エルフナイン「かくいうボクも、ついさっき研究室で壁ドンされちゃいました……///」テレッ


緒川「……そ、そうですか……」

弦十郎「……ま、まぁその、なんだ……確かに、想像していたよりは軽い症状でなによりだ、うむ……」

エルフナイン「……はっ……ご、ごほん。ドヴェルク・ダインの遺産、ダインスレイフの暴走に巻き込まれ、この程度の症状ですんでいるのは運が良かったのか、響さんの精神があまりにも強靭なのか……」

弦十郎「……エルフナインくんのギアの改造、調整の賜物か、はたまたその全てか……なんにせよ、響くんは元に戻るんだな?」

エルフナイン「はい、それは大丈夫です! ギア自体はすでに修復されていますので、今響さんに必要なのは、ダインスレイフによって蝕まれた精神の安定化です」

緒川「それは、つまり響さんにカウンセラーのようなものをつければ解決するということでしょうか」

エルフナイン「……いえ、断定まではできませんが、効果は薄いかもしれません。精神疾患と違い、この精神異常にはダインスレイフが絡んでいます……えぇと、風邪でたとえたらわかりやすいかもしれません。ウイルスをダインスレイフの暴走とするならば、それを抑え込む抗体は、つまり響さんの精神、心そのものになります。この場合は、響さんの心を強く揺さぶるようなものをぶつける方がいいかと」

弦十郎「なるほどな……響くんの心を、強く揺さぶるような物……」

緒川「……司令、考えたのですが、やはり、響さんの心を強く揺さぶるものといえば……」

弦十郎「……ああ、やはり、あれ、しかないだろうな」




クリス「……なるほどな、話は分かった」

翼「ギアの調整として呼び出された裏側で、そのようなことになっていようとはな……」

切歌「そんな……」

調「響さん……」

未来「響……」ギュッ

エルフナイン「だ、大丈夫です未来さん! もう響さんに危険はありません。既にギアは正常化しているため、これ以上暴走の影響を受けることも……うう、すいません、元をただせば今回の騒動は全てボクのせいですよね……」

未来「……ううん、エルフナインちゃんのせいじゃないよ。エルフナインちゃんが居なかったら、魔法少女事変だってきっと解決できなかった。この結果は、みんなが頑張った末のことだもの。響のことは心配だけど、エルフナインちゃんが謝る事なんて何もないんだよ」ニコッ

エルフナイン「み、みぐざん……」ジーン

マリア「……話を聞く限り、響の心を揺さぶるもの、それはここに呼び出された私たちと、司令たちは判断したのね」

エルフナイン「……ぐすっ……はい、その通りです。ここにいるみなさんで、響さんの心を揺さぶり、響さんの正常化を図りたいと思います……よろしいですか?」

未来「もちろんですっ! 私にできることがあるなら!」

翼「……当たり前だ。立花は私にとってかけがえのない友。その立花の危機に抜き身刀になれぬほど鈍な剣ではない」

クリス「……ああ、先輩の言うとおりだぜ。あのお調子者の人助けバカを助ける貴重な機会だ。逃してたまるかってんだ」

調「……3人とも、内容も聞かずに……」

切歌「……凄いデス、3人とも響さんのことが大好きなんデスね……!」

クリス「なっ!? そ、そんなんじゃねぇ!!//」

マリア「……ふっ、この中にその話を断る人間なんていないわ。それで、具体的に私たちは何をすればいいの?」

エルフナイン「み、みなさん……! はい、では、説明させていただきます! その方法とは、つまり……」




【暁切歌】


切歌(と、いうわけで一番手なのデスが……)

切歌(この扉を開けた先に、響先輩がいるわけデスか……)ゴクリ



エルフナイン『今回の作戦は、特に難しいものではありません。そのまま響さんと接触してもらい、ただ会話をしてもらいます。恐らくそれだけで響さんの心を揺らすことができるでしょうから……』

エルフナイン『ボクたちは、響さんにとりつけてある小型のマシンで計測した響さんの精神感応をモニタリングします。 切歌さんはそのまま響さんと接触し続けてくださいっ!』



切歌「とのことデスが……イグナイトで暴走した響先輩、デスか……」

切歌「全員で一度に押しかけるよりは少しずつ刺激を強くしていく、ということで私が一番手デスが……」

切歌「危険はないとのことデスけど……気を引き締めて行くデスよ! そしてなんとしても元の明るい響さんに戻ってもらうデス!」

切歌「それに……約束もあるデスから!」


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調『……気を付けてね、切ちゃん』

切歌『大丈夫デス! 必ず響先輩を元に戻して見せるデスよ! だから、大船に乗った気持ちで待っててほしいデス! 次に調と会うときは、元気な響さんと一緒にデスよっ!」

調『……うん、わかった。約束だよ? 切ちゃん』ニコッ


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切歌「約束、ですもんね……なんとしても響先輩を元に戻してこの約束、果たして見せるデス!」

切歌「というわけで……響さんと言えばご飯! 私のおやつで食べる予定だったこのお菓子で響さんの心を揺さぶる作戦デス!」


切歌「……そ、それじゃ……いざ、尋常に! たのもーデスッ!」バーン

切歌(何の情報もないファーストコンタクト……! 一体響さんは一体どんな風に初手を……ッ!)


響「あ、切歌ちゃん!いらっしゃい! わざわざこんな部屋まで来てもらってありがとうね!」ニコニコ


切歌「……って、あれ……普通の響先輩、デス……?」




エルフナイン「ついに始まりました……」ゴクリ

クリス「……んでよ、モニタリングするって言ってたけどよ。そいつはいったいどんなもんなんだ?」

エルフナイン「言った通りです。ボクの端末で響さんの精神感応、心の揺れ、とでも行った方がわかりやすいですね。それを確かめます。 それと、並行して……この響さんバイリンガルで響さんの心を探ります!」

クリス「……響さん……?」

マリア「バイリンガル……?」

エルフナイン「響さんの本心がどのようなことを考えているかを読み取り、表示する機械です。暴走後が初使用のため、正確度まではわかりませんが、一つの指針になると思って……使ってみたほうが早いですね。えーと、今ですと……」


響【切歌ちゃんが来てくれた! 嬉しいけど、また変なことしないか心配だな……】


エルフナイン「と、このように表示されます!」

クリス「へー、こいつはすげぇ」

マリア「確かに、あの子はこんなこと考えてそうね……あら、新しい表示が」


響【……おおおっ! その手に持つはもしかして! ごはんアンドごはーん!じゃなかった!おやつアンドおやーつ!!】


未来「安心してエルフナイン、たぶんこれ結構正確度高いよ」

翼「立花ゆえ計測しやすいのか、エルフナインの技術力の高さゆえか……」

クリス「……っと、バカなこと言ってる場合じゃねェ。切歌の様子は……」




響「あ、それもしかして、私に持ってきてくれたの!?」

切歌「そ、そうデスよ! 美味しいおやつです!」

響「うわぁ! ありがとう切歌ちゃん! ちょうどお腹減ってたんだー! 一緒に食べよ?」

切歌「は、はいデス!」

響「……切歌ちゃん、何か緊張してる? なんか様子が変だよ? ……ってそりゃそっか、今の私、ちょーとおかしいらしいから……」シュン

切歌「あ、や、そんなこと……!」

響「でもだいじょーぶ! へーきへっちゃら! 何があっても、私は切歌ちゃんを傷つけたりなんかしない! だから、安心して? いつもみたいに明るく笑いながら、わたしとおやつを食べてくれると嬉しいなー♪」

切歌「ひ、響先輩……!」ジーン

切歌(……なんデスか! 暴走だなんてそんなことないデス! いつも通りの優しい響先輩じゃないデスか!)

響「ほらほらこっち、ベッドの上に腰かけて一緒に食べよー?」

切歌「はいデス! それで、一体何を食べるデスか! おすすめはこの特売コーナーでかったぽてちで……」ニコニコ

響「…………」

切歌「……? どうしたデスか? 私の顔に何かついてるデス?」

響「……いや、切歌ちゃんかわいいなぁって思って、その屈託ない笑顔、本当にかわいい」ニコッ

切歌「なっ……// ……え、えへへ、その、いきなりそんな風に言われると照れちゃうデスよ……//」

響「……その笑顔、もうちょっとだけ近くで見たいな」ズイッ

切歌「……へ?」

響「……隙だらけだよ? 切歌ちゃん」トンッ

切歌「……え……え?」トス

響「……この体勢なら、よく見えるかな?」ニコッ



クリス「な、ななな……ッ!」

エルフナイン「こ、これは、響さんが……」

調「切ちゃんを、ベッドに押し倒した……ッ!?」

翼「笑顔はベッドで見させてもらう、か……」

マリア「……やめなさい翼。あなたが思っている以上にあなたの発言は時々危険よ」



切歌「な……ななな……ッ!!?///」

響「……もう切歌ちゃん本当にかわいいー」ギュー

切歌「デ……デデデースッ!!?///」



クリス「……おい、あたしもう帰っていいか?」

翼「友の危難を前にして逃げるのか、雪音!」

クリス「うるせぇ! イケメンっていうか、むしろあいつの悪乗りがものすごい勢いで加速してるだけじゃねーか! 絶対会いたくねぇ!」

翼「……う、むぅ。まぁ今の立花に会うのは少し気恥ずかしいのは確かだな……」

クリス「何をどう間違ったら殺戮の魔剣の暴走があんな風に機能すんだよ……」

エルフナイン「詳しくはボクにもわかりかねますが……殺戮の魔剣、その呪いに対抗するため、生、つまりは……その……あ、あんなふうな積極的な態度で暴走に対抗しようとしている可能性もあります!」

クリス「いや、さすがに苦しいだろその話は……いや待て、その理論で言うならなんで同姓のあたしたちにまであんな態度をとるんだ? おかしいよな?」

エルフナイン「そ、それは……」フイッ

クリス「……おい、そこで目を背けるな。こっちを見ろ錬金術師ィ!」

未来「……押しが強くなったというか、なんというか……でもよかった、あれが響の本心じゃなくて。あれが本心だったら、私…………」

翼「……ッ!? この気!? 敵襲かッ!?」

クリス「……何をいきなりトチ狂ってんだ先輩?」

エルフナイン「……あ、そういえば、響さんバイリンガルの反応を確かめないと! えぇーと、バイリンガルは……」


響【あわわわわわわ! 私ったら、な、なんてことを……あ、でもこの切歌ちゃんすごくかわいい、ちょっと涙目になってるとことかすごく私的にポイント高い】


クリス「まんざらでもなさそうなこと考えてやがる……」

未来「響……帰ったらお話しなきゃね」ニコッ

翼「ッ!? くっ、なんなのだ、この時折感じる鋭い気配は……!?」 




マリア「…………」キョロキョロ

クリス「……おい、さっきから一切会話に入らねーけどどうかしたのか?」

マリア「……いや、さっきから調がどこに行ったのかと思って……」


バーン!!


クリス「!? な、なんだこの音!? モニターからか!?」

エルフナイン「は、はい! どうやら響さんの部屋の扉がものすごい勢いで開かれた音のようです!」

翼「侵入者か!? 先ほどから感じていた気配、この賊の者であったか……ッ!」

マリア「……いえ、翼、たぶんそこにいるのは私たちもよく知る人物……」

クリス「……おい、こいつは……」


??「……響さん。たとえ響さんにどんな事情があったとしても……」




調「それ以上切ちゃんに迫るのは、私が許さない」キリッ




【月読調】



クリス「お、おいッ!? 心揺さぶるどころか全然別の要件で乗り込んでいったぞあいつ!?」

未来「まぁ、気持ちはわからなくもないけど……」

エルフナイン「で、ですが! 響さんの心は大きく揺れています! ほら、響さんバイリンガルもこんなふうに!」


響【……調ちゃんから冷たい目で見られてる……もう二度とこんな目で見られることなんてないと思ってたのに……】


クリス「揺れてるってもトラウマじゃねーかッ!!」

翼「しかし、なんであろうと立花の心を揺さぶっているのは事実、月読のファインプレーと言うわけだな」




調「…………」ゴゴゴ

響「……もー、やだなー。調ちゃん。そんな怖い顔しないでよ。別に切歌ちゃんを取ったりなんてしないよ」

響「むしろ……」

調「……むしろ?」

響「一緒に仲良くしよ、調ちゃん」ギュッ

調「……手、手をっ!?//」


クリス「あの野郎、ベッドから降りてすぐ調の手を握りやがった!」

マリア「あの状態の調を籠絡しようとしている……ッ!?」

翼「……だが、あの立花の言動は全て甘いまやかしッ! そうとわかっていれば心揺さぶられることは……」

クリス「……けどよ、調のやつ随分と勢いがなくなってきたように見えるぜ……」

未来「……たとえあの言動全てが暴走による偽物だとしても、それを語る形は響だから……やっぱり違うとはわかっていても、いざ対面に来ると思うところはあるんじゃ……」

翼「……なるほど、現代によみがえった異形の織田信長に一騎打ちを申し込まれれば、相手が斬り伏せる化け物だとしても、否応なく気持ちが高翌揚するようなものか」

クリス「いや、それはちょっと違うような気もすっけどよ……まぁあの二人には少しばかり刺激が強いのかもしれねーな……」



調「わ、私は切ちゃんを助けに来て、だから、そんな甘い言葉に惑わされたりは……っ!」

響「でも、その切歌ちゃんは……」チラッ

切歌「……」キュー

調「……き、切ちゃん? そ、そんな……っ!」



クリス「あいつ、ぐるぐる目になって気絶してやがる……」

マリア「刺激が……強すぎたのね……」



響「だから調ちゃん! そんな怖い顔やめて、こっちで切歌ちゃんと一緒に仲良くしよ?」

調「……ッ! 私は、そんな甘い言葉で惑わされたりなんてしない!

響「あー! もう、強情に突っぱねる調ちゃんもかわいいなぁー」ギュー

調「……ッ!!?/// わ、私は!決してそんなぬくもりに負けたりなんか……ッ!」


未来「響、次は調ちゃんに抱き着いて……」

クリス「……な、なんであいつあんな狼狽えてんだ? あれだけ息込んで入ってきた奴が……」

マリア「……ハッ、なるほど、そういうことか!」ガタッ

クリス「うぉお!? きゅ、急に大きな声出すんじゃねェよ……それで、何が分かったんだ?」

マリア「……調は……強く好意をぶつけられる事が苦手! それゆえ、今の立花響の直情的な発言や行動の一つ一つに狼狽えてしまう!」

クリス「……ああん? あのバカが抱き着いて来たりこっぱずかしいことを言うなんていつものことじゃねーか」

マリア「……立花響のその手の行動の矛先は大体、小日向未来か、あなたに行くからあたしたちに来ることはないわ」

クリス「そうか、つまりあのバカ正気に戻ったら地獄に送ってやればいいんだな」

未来「なんだかんだ嬉しい癖に……」

翼「素直ではないのだ。そっとしておいてやれ」

エルフナイン「皆さん本当に仲がいいんですね……あ、ああっ!? ちょっと目を離した隙に、し、調さんが!」

クリス「んなっ!? こっちが少し話してる間に調とあのバカになにかあったのか!?」





響「いやー、調ちゃんも切歌ちゃんもちっちゃいから、こうやって二人同時にぎゅーってできる。すっごい幸せ……」ニコッ

切歌「……」グルグル

調「……響さん、あったかい……」


クリス「ちょっと見ねぇ間に……」

未来「懐柔されてる……」

エルフナイン「……で、ですが! モニターを見る限り、現時点の調、切歌さんの行動でも響さんにとても効果的であることは確かです! バイリンガルもこの通り!」

響【調ちゃんと切歌ちゃんかわいい。すっごい幸せ】

クリス「暴走も本心も変わらねェじゃねェか……」

翼「……ふっ、モニター越しだが、こうしてみるとなかなかどうして、まるで三人、仲のいい姉妹のようではないか」

マリア「……姉妹……?」ピクッ

ちょっと時間がこんなにできなくなるとは思わなかった。空白期間がかなり相手しまい申しわけない……
折を見て大量更新します。その時はまた何か書き込みますゆえ、本当申し訳ない……




響「……えへへ、こうやってるとまるで私、お姉ちゃんになったみたい」ギュー

調「……お姉、ちゃん?」

響「うん、調ちゃんと切歌ちゃんが妹で、私がお姉ちゃん。こんな風にとーっても仲がいいんだよー」ギュー

調「……響さんが、私のお姉さん……」

響「調ちゃんは嫌?」

調「……わ、私は……」

切歌「……デ、デース……あ、あれ、私は一体何して……」

響「あ、切歌ちゃんおはよー、響お姉ちゃんだよー」ギュー

切歌「……デ、デデデデースッ!!?」バタバタ

響「あはは、もうそんな暴れないでよ切歌ちゃん」

切歌「結構本気で暴れてるのにどうしてビクともしないデスか!? っていうかなんデスかこの状況!!? って、し、調! とりあえずこの現状の説明を……」

調「……響さんが、お姉ちゃん……」ポー

切歌「ちょっと頬染めた照れ顔とかなんてかわいい顔してるデスか!」

響「……つまり、調ちゃんは私の妹で、私がお姉ちゃんと言うことだよ!」ドヤッ

切歌「……ダメデス。余計こんがらがったデス……」

響「そして切歌ちゃんも私の妹へ!」

切歌「……なんデスとッ!? ど、どうしてそこに私も組み込まれるデスか!?」

響「何故って……そんなの……」


響「私が嬉しいからだよ!」ドヤッ


切歌「た、溜めたのにそれだけデスか!?」

響「……私、ずっと一人っ子だから、そういう憧れもあるんだろうけど……でも、こんなに可愛い大好きな切歌ちゃんと調ちゃんのお姉ちゃんだよ! なりたいに決まってるしなれたら嬉しいに決まってる!」

切歌「だ、大好きデスとっ!?」//

調「そ、それに可愛いって……」//

響「……なーんて、無理強いする物でもないよね! 現状こうやって抱きしめてるだけでもとっても幸せだし……でも、もし嫌じゃなかったら……」


響「一回だけでも、お姉ちゃんって呼んでくれると嬉しいな」ニコッ


切歌「……べ、別に、私は、嫌、じゃないデスけど……」

調「私も、嫌じゃ……」

切歌「…………」

調「…………」





切歌・調「……ひ、ひびきお姉ちゃ―」



マリア「待ちなさい立花響ッ! いくらあなたでも、その二人のお姉さん役の座は誰にも譲れないわッ!!」バターンッ



翼「……何っ!? 何故マリアがそこにッ!? つい先ほどまでここでモニターを共に見ていたはず……ッ!?」

未来「……響が、まるで私、お姉ちゃんみたいのあたりで、マリアさんそっと部屋を出て行って……」

クリス「……さすがというかなんというか、揃いも揃って全く同じパターンたぁ、なんというか仲がよくて羨ましい話だよ」

エルフナイン「で、ですが今回のマリアさんの登場でまた響さんの心が大きく揺れています! 響さんバイリンガルにもこの通り!」

響【マリアさん……来てくれたのは嬉しいけどせっかくのチャンスが……!】

未来「響……」



【マリア】


マリア「その立ち位置は……二人のお姉さんポジションは私の物! ガングニールは渡せてもその位置だけは渡せないわ!!」

響「……そうですか。残念。マリアさんが嫌がるなら……」シュン

マリア「……あ、ええと……別に、嫌、というわけではないのだけれど……なんというか、その、その立ち位置だけは、誰にも渡したくないというだけで……もう二度と、離したくはないというか……その……」

響「……二人のことがとっても大切ってことですか?」

マリア「もちろん、その通りよ……って、響、あなた何をそんなに笑って……」

調「マリア……」ジーン

切歌「私たちのこと、そんな風に……」ジーン

マリア「……くっ、図ったな立花響!」

響「えへへ、ほんとに仲がいいんですね。羨ましいなぁ」ニコニコ




翼「あのマリアが、あのように踊らされるとはな……」

クリス「それだけ、今のあのバカがやりづらいってこったろ……バカのバカがさらに深刻化してやがる」

エルフナイン「……ですが! マリアさんなら!」

翼「……ああ、今は踊らされているように見えても、その実どのように立花の心を揺らすか考えているだろう。今のこの一見、奔走させられているようなこの状況も、マリアの策のうちなのかもしれない」

エルフナイン「そうに決まっています! ボクの憧れるマリアさんなら、きっとこの状況も打破してくれるはずです!」キラキラ

クリス(こいつ……なんて無垢な目を……)


マリア(……さて……この場に立ってしまった以上、口が裂けても言えないわね……)

マリア(お姉さんポジションを取り返すために、何の策も考えもないまま立花響の前に飛び出したなんて……ッ!)

ババーとやりきります。でも今日はここまで
1キャラの半~全 ぐらいの消化率で明日からやります
キーボード壊れたりいろいろ出て行ったりでどうしても書く時間が取れず遅れてしまい申し訳ないデス……



響「というわけで! マリアさんも、一緒に仲良くしましょ!?」ニコッ

マリア(……今の立花響は、あまりにも危険……ならばまず、私の成すべきことは、動きやすくなるように切歌と調を響から引き離すこと!)

マリア「……申し訳ないけど響、あなたのことはもちろん心配なのだけど……その前に、切歌と調は回収させてもらうわ」ヒョイッ

調「あう……」グイ

切歌「デース……」グイ

響「えぇーっ! な、なんでですか! 折角こんなに仲良くできてたのに……」

マリア「エルフナインから、二人を連れ戻すように言われてるのよ。あなたと直接会った印象を聞きたいらしいわ。だから許して頂戴」


エルフナイン「えっ、ボクはそんなこと……」

クリス「……嘘も方便ってな、恐らくあの二人をあのバカから引き離すためのでまかせだ」


響「……そっか、それなら仕方ないですよね……」シュン

調「……名残惜しい」

切歌「調って、結構響先輩のこと大好きデスよね……」

マリア(……暴走してても、こういうところはいつも通り素直なのよね……おかしいのは行動だけ、だからどうしても普段の響きとかぶってしまう……調たちがこうなるのも無理はないわね)

マリア「……じゃあ、また後でね、響」

響「……早く、帰ってきてくださいね?」ウワメヅカイ

マリア「……っ!?」ゾクッ



翼「……こ、これは……ッ!」

エルフナイン「か、かわいい……っ! 響さんとってもかわいいです!」

クリス「イケメンどころか小悪魔的な挑発もできるようになってやがる……」

翼「……切歌を押し倒したところまでは間違いなくエルフナインの言った通りの症状だったのだが……あれでは更なる暴走を招いているのではないかと不安になってくるな……」

エルフナイン「……いえ、むしろ逆だと思います。暴走の勢いが減っている今、それに対抗している響さんの本心の想いが時折強く出始めているのかもしれません……」

未来「……響は二人きりの時たまにあんな風に甘えてくることが……あっ、ご、ごめんなさいなんでも……」カァァ

クリス「……どいつもこいつも仲がよさそうで羨ましい話だ。……まぁ、あのバカはああ見えても確かに少しだけ寂しがり屋なとこあるからな」



マリア「……くっ! 駄目よマリア! 甘えは捨ててここは非情に徹さなければ!」

響「……でも、マリアさんも一緒に、さっきみたいにみんなでぎゅーとしたら、楽しいだろうなぁ……」

調「……!」

切歌「……!」

マリア「……わ、私も含めてっ!? ひ、響、あなた何を馬鹿な事を……」カァァァ

調「……そうだよ、マリア、きっと楽しいよ」ガシッ

マリア「し、調!? あなた一体何を……」

切歌「……ちょ、ちょっとだけ……マリアにそうやって甘えられる機会なんて、あんまりないデスし、ちょっとだけ……」ギュ

マリア「き、切歌まで!?」

今日はここまでなかなかドバーと亢進できずに申し訳ない。明日でマリアさん終わるかな…
マリアさんいっつも何かに踊らされてて可哀そう




響「ほらほら、マリアさん! 調ちゃんも切歌ちゃんもこういってますしちょっとだけ……」ジリ

マリア「くっ……」

切歌・調「マリア……」

マリア「……はぁ、あぁ、もう……。ちょっとだけよ……」

響「やったー!」ギュー

切歌「デース!」ギュー

調「……」ギュー

マリア「……はぁ……」



数分後

マリア(…………)

マリア(あの時、無駄に響の提案を却下するよりこうするほうが早く解放されるかと踏んだのだけれど……)

切歌「えへへ、あんまりこういう風にマリアに甘える機会がないから、少しだけ嬉しいデス」ギュー

調「……//」ギュー

響「未来やクリスちゃんとはまた違った抱き心地に左右に調ちゃんに切歌ちゃん……っ! こんなに幸せなことはない……!」ギュー

マリア「……ああもう、暑っ苦しい……」

調「……でもマリア、顔赤い」

マリア「うるさい」

マリア(……この状況がまんざらでもない自分にも嫌気がさすし、そしてなにより……)

マリア(完全に、脱出の機会を失ってしまった……)



クリス「今の状況でまんざらでもなさそうな面してるあたり、マリアがあのバカに踊らされてるような気がするのは私だけか?」

未来「それは……でも、ひび……あの三人にあんな風に迫られたら断るなんて私でもできないと思う」

エルフナイン「それでも……それでもマリアさんなら……」

翼「…………」





マリア(……ああ、駄目ね。これ以上この場にとどまっていたら私が第二第三の切歌調になる。このままじゃ全滅する。確信があるわ)

マリア(だって三人にこんな甘えられてるのよ。正直凄くかわいすぎて今すぐ抱きしめ返したいのにこうやって憮然な態度を取ってられる私ってすごいって思うレベルだもの)

マリア(……決定的な有効打は、この三人を引っぺがし一気に切歌調をこの部屋から連れ出すこと……けれど……)チラッ


響「んー、なんだかこうやってマリアさんに抱き着くのは新鮮だ……」ギュー

切歌「そうデス……なんだか落ち着くデス……」ギュー

調「マリア……」ギュー


マリア(とてもじゃないけど引きはがせない)

マリア(……正直なところ、私一人ではもうこの局面をひっくり返すのは不可能だ)

マリア(……そう、私一人では)

マリア(でも、私には心強い仲間がいる)

??「……遅かったか?」ザッ

マリア「……いえ、そんなことはないわ。そろそろ来てくれるんじゃないかと思っていた。礼を言うわ」

響「? マリアさん、誰かと話して……」

??「……なに、気にするな。この身を一振りの剣と鍛えてきたこの私が……」


翼「友の危難に、鞘走らずにいられようか」


響「つ、翼さんっ!?」


マリア(! 拘束が緩んだ、今が好機!)キッ

マリア「切歌、調! 行くわよ!」

調「あぅ」グイッ

切歌「デース」グイッ

マリア「翼、後は任せた!」ダッ

翼「……ああ、任された」




マリア「あー! 調と切歌引き離せたしなんとか格好がついたー! あとは翼に任せるー」ドサー

クリス「……? あ、ああ、ギリギリ格好がついてたぜ?」

マリア「もう駄目疲れた、私しばらくここで休む」ダルー

クリス「……おい、あれは誰だ。ほんとにマリアか?」オロオロ

未来「きっと……それだけ精神的に疲れたってことなんじゃ……」

エルフナイン「お疲れ様ですマリアさんっ、これ、ジュースついで来ました!」

マリア「ありがとー……」ズズズ

クリス「……す、スゲェな。マリアの奴もエルフナインの奴も……」

未来「それはそれとして、翼さんと響……どんなことになるんだろう……」ゴクリ

クリス「それはそれとして……」チラッ


調「あの抱擁の魔翌力……それは一度とりつかれるともう二度と脱出できない夢幻のラビリンス……」ゴクッ

切歌「私……響先輩やマリアにあんなことや、こんなこと……ってよく考えたら響先輩にまず押し倒されてデデデデース!」アワワワ


クリス「あっちの方がやばいんじゃねーのか……?」

未来「……後できっとエルフナインがカウンセリングして直してくれるよ……たぶん……」

ほんと遅くて申し訳ないデス……二日ぐらい遅れてしまった……
次からは比較的響と絡みがある人たちが来るので心が楽デス
明日昼夕ぐらいには必ず投稿します




マリア「あー! 調と切歌引き離せたしなんとか格好がついたー! あとは翼に任せるー」ドサー

クリス「……? あ、ああ、ギリギリ格好がついてたぜ?」

マリア「もう駄目疲れた、私しばらくここで休む」ダルー

クリス「……おい、あれは誰だ。ほんとにマリアか?」オロオロ

未来「きっと……それだけ精神的に疲れたってことなんじゃ……」

エルフナイン「お疲れ様ですマリアさんっ、これ、ジュースついで来ました!」

マリア「ありがとー……」ズズズ

クリス「……なんていうか、その、スゲェな。マリアの奴もエルフナインの奴も……」

未来「うん……でも、それはそれとして、翼さんと響……どんなことになるんだろう……」ゴクリ

クリス「ああ……そっちも気になるが……」チラッ


調「あの抱擁の魔力……それは一度とりつかれるともう二度と脱出できない夢幻のラビリンス……」ゴクッ

切歌「私……響先輩やマリアにあんなことや、こんなこと……ってよく考えたら響先輩にまず押し倒されてデデデデース!」アワワワ


クリス「あっちの方もやばいんじゃねーか……?」

未来「……後できっとエルフナインがカウンセリングして直してくれるよ……たぶん……」

sagaしそこねてたのとちょっとミスが多かったのでもう一度…
昼夕にくるといっていたのに申し訳ない…ちょっと今、年末年始ほどではないのですが書きづらい環境で時間をとるのが難しいので、どうしてもスローペースさらに遅刻の常習犯になりますがちゃんと完結させます。定期的に見てくださってくれる方がいるのはとても嬉しいです



響「翼さん……」

翼「……立花とこんな風に見詰め合うのは、久しぶりのような気もするな。それもそうか、気がつけば雪音やマリア、暁や月読、おじ様や小川さん、S.O.N.G.のみんなと、私たちの周りはどんどんと騒がしくなっていったからな……」

響「……」

翼「今の立花に私がしてやれることは何か。立花の行動を見ながら考え抜き、やっと一つの答えへと辿り着いた……」

響「そ、それは……」

翼「立花が求めるもの、それは……誰かからの抱擁! ならば、行く道は一つ!」

翼「さぁ来い立花! 力強く抱きしめてやる!」

響「……」ジリッ



未来「新しいタイプだ……」

マリア「あの響が退いている……」

未来「……ってあれ、マリアさん? もう具合の方は大丈夫なんですか?」

マリア「エルフナインと話してたらなんだかすっきりしたから幾分大丈夫よ。これ以上は後で誰もいないところで気を緩ませてもらうことにするわ」

エルフナイン「ぼ、ボク的には、さっきみたいなマリアさんも素敵でしたが……」テレテレ

未来「……あ、そういえばバイリンガルのこと忘れてた。えっと、響は……」

響【や、やりにくい……っ! これが、剣と鍛えた翼さんの実力……ッ!】

未来「……うーん、ちょっと違うような気もするけど……」






翼「……そうか。立花からは来てくれないのか……」

翼「では……」

翼「私から行くとしよう」スッ

響「なっ……」


翼「―ここだ、立花」スッ


響「う、後ろに―ッ!?」



マリア「……早い、さすがは翼ね……」

未来「モニター越しでも、まったくわからなかった……」

クリス「……元の身体能力の高さもあるんだろうが、先輩のマネージャーはあの人だからな、そういう高速移動の忍術のスキルあたりもってても不思議じゃねぇ」

緒川「さすがクリスさん。鋭いですね」

クリス「はん、あたぼうよっ! あたしを誰だと……って、おい、今誰か紛れてなかったか? お、おい! どこ行ったっ!!?」




翼「思えば……こんな風に接する機会はあまりなかったな。立花」ギュッ

響「え? えぇっ!?」アタフタ

翼「なんだかこちらとしても照れくさい気持ちだ。剣が人を抱きしめるなど、本来ありえない話だからな」クスッ

翼「だが……今の私はただの翼だ。だから、抱きしめるだけでない。こうやって立花の頭を撫でることだってできる」ナデナデ

響「あ、あぅ……」カァァ



マリア「ここまでやりたい放題だった響が……」

エルフナイン「一転攻勢……あれ、こんな趣旨の話でしたっけ」

クリス「……あ、そうじゃねーか! おい、エルフナイン、あいつの今の様子はどうなってるんだ?」

エルフナイン「ええと……はい、皆さんの協力もあってかなり快方へと向かっています。ここまでくると、ほぼ治りかけといっても過言ではないような……」

未来「よかった、とりあえずは一安心なんだね……」ホッ

エルフナイン「……ですが、一つだけ問題が……」

今日はここまで…ほんと遅くて申し訳ない…

>エルフナイン「……ですが、一つだけ問題が……」

このままだと正妻の未来さんと筆頭愛人のクリスちゃんの出番が無くなる……ということですね

>>82
何も考えずやりたい放題やった結果配分を間違え書く量が増え終わらず真綿で自分の首を絞めていくスタイル。



エルフナイン「何度も言うとおり、響さんに絡みつくダインスレイフの呪い……そのほとんどは既に祓われています。しかし、最後のほんの少し……見過ごしてしまいそうなほどの陰り、これが非常に強い呪いです……」

未来「響……」ギュッ

エルフナイン「強い、といってもわずかなので響さんに大きな影響はありません。ですが……今の響さんと翼さんの状態を見てもこの呪いは反応はあれど消える気配がありません……それほどまでに強く絡みついています」

マリア「……それはつまり、手にトゲが刺さり、それをせせこましく抜いていったものの、最後のほんの少しが非常に抜けづらいみたいな、そういう話かしら?」

エルフナイン「そうです! そんな感じです! さすがマリアさんっ!」

クリス「仮にも魔剣の呪いがそんなちょっせぇ例えでいいのかよ……」

エルフナイン「なんにせよ、これを解くためには今まで以上に強く響さんの心を響かせるような何かを……」

マリア「……なんて、こっちがちょっと真面目な話してる間に向こうの状況もすごいことになってるわね……」ゾッ




響「つ、翼さん! あの! その! こ、こういうことは私としましてもとっても嬉しいのですがっ!!」

翼「なに、遠慮するな立花。私と立花の仲ではないか……ふふ、立花が雪音や小日向に抱き着く理由もわかろうというものだ。人を抱きしめるというのは、こんなにも心が安らぐのだな……」

響「つ、翼さん……えっと、その、私で良かったらいつでも……」

翼「本当か立花ッ! ならば遠慮なくこの温もりを堪能させてもらうとしよう!」

響「え、えへへ……ちょっと恥ずかしいですけれど、翼さんなら……」

翼「……しかし、私はこういう時どうすればいいのか、わからないのも事実……ならばここは、普段の立花を参考にさせてもらうとしよう!」

響「……へ? 普段の、私?」

翼「立花は、たしか……雪音や小日向にこういうことをしていたような……」フニフニ

響「あ、ちょ、待っつばささっ! そ、そこは、やめてとめてやめてとめてやめてとめっ―」




クリス「あのバカに、今まで好き勝手やってきた天罰が下ってやがる……」

未来「でも翼さんのあんな楽しそうな笑顔、久しぶりに見たかも……」

エルフナイン「え、えっと止めなくても……」オロオロ

クリス「因果応報だ、いい薬になんだろ……」



エルフナイン「そ、そうですか……それならそれで、次はどうしますか? 求められるはこれまで以上の……」

クリス「次はあたしの番……つってもな、あいつの心を揺さぶるたって、正直どうすりゃいいのかいまいちピンと……」


調「それならば、私たちに!」ズバ

切歌「いい考えがあるデースッ!」バーン!


マリア「あら、復活したのあなたたち……」

切歌「いつまでも呆けてなんかられないデス!」

調「実は、さっきのエルフナインの話、切ちゃんと聞いていて……二人で、どうしたら響先輩の心が大きく揺らせるか考えていたんです」

切歌「そして浮かぶは妙も妙案、はっきり名案デース! これを使えば響先輩も!」ド

調「心動かされること間違いなし、です……!」ヤァ…

マリア「そ、そう……」

クリス「……なんでだろうな。大切な後輩の作戦なのにな。果てしなく嫌な予感がするあたしは、先輩失格なのかもしんねーな……」

未来「大丈夫、私がクリスの立場でもたぶん同じこと思ってるよ」




翼「……これは、正直思った以上に癖になってしまいそうだな……」

響「あ、あたしはいつもこんなことを未来やクリスちゃんに……でも、少し恥ずかしいけど嫌な気持ちはない、むしろ温かい気持ち……あ、ならこれからも未来やクリスちゃんに同じことしても」

クリス「言い訳があるかぁッ!」ドスッ

響「あいたっ! でも何故だか懐かしい痛みッ!」

クリス「……ったく、そういうことは家でやれよな……」

翼「……おお、雪音か。すまない、我を忘れてしまっていた。そうか、次はもう雪音のば―」ピシッ

響「? 翼さん? どうかし―」ピシッ

クリス「…………ッ」///




切歌「見てくださいデス、この二人の表情! 作戦は完璧デス! やったデス調!」ブイッ

調「響さんのメーターもこの通り、大成功だね、切ちゃん」ニコッ

マリア「……私がもしクリスの立場なら、今頃うろたえるなっ、とか言い切って強く自分を鼓舞しているころね」

エルフナイン「ボクがあの立場だったらたぶんもう泣いてます」

未来「私だったら……あんな状況にならないように頑張りたいなぁ……」

エルフナイン「ですが、調さんの言うとおり、心の揺れも、バイリンガルもすごい反応を示しています……」スッ

響【く、クリスちゃんが……クリスちゃんが……ッ!!】

マリア「心の中まで言葉にできないって、どれほど衝撃的だったのよ……」

切歌「まぁ、無理もないデス。なんてったってとっておきたいとっておきもとっておき……」

調「あのクリス先輩の……」


切歌・調「バニーガール姿なのだからッ(デスッ)!」


マリア「二人とも、元気そうなのはいいのだけれど、たぶんクリスが帰ってきたら殴られるだろうから覚悟だけはしておいた方がいいわよ」



翼「……」

響「……」

クリス「……おい、なんとかいったらどうなんだ……ッ あ、あたしだってこんなの好きで着てるわけじゃ……」///

翼(……前から思っていた雪音の豊満な胸、零れ落ちそうなそれを支えるピンク色のきわどいバニースーツ。そして何故か持っている学生鞄)

響(きっと、さっき私が殴られたのはあの学生鞄だろう、そういえば何度かあれに殴られた記憶がある。クリスちゃんのカバンにつけてある可愛らしいキーホルダーが揺れるたび、クリスちゃんの頭の上にあるうさ耳も連動するようにゆらゆらと揺れている)

クリス「……ぅー……」///

響(可愛い、とにかく、可愛い)

翼(小さく恥ずかしそうに呻く雪音、その真赤な顔を隠すように、学生鞄を少しだけ掲げ顔を隠す。その一挙一動が、まるで本当の兎のように可愛らしく、ある種、扇情的ですらあった)

翼「……扇情? せんじょう、戦場……はっ、私としたことが何をッ! 剣と鍛えたこの私が常在戦場の意を忘れるとは……ッ!」


マリア「割とさっきからずっと忘れっぱなしじゃなかったかしら?」

エルフナイン「それだけ平和な世界が来ていると、よく思うようにしましょう」


翼(……だが、それほどまでに今の雪音の姿が魅力的に映るのもまた事実、先ほどまで立花に抱き着き、その素晴らしさを堪能した我が身だからこそなのかもしれないが、いますぐ雪音を抱きしめ、先ほど立花にしたことと、同じことをしたいと思うほどの破壊力……見事だ、雪音)

響「……ク……」

クリス「……なんだか、嫌な予感が」ゾッ


響「クリスちゃーんッッ!!!」ダキッ



クリス「なっ!?」

翼「なにッ!? 私の抱擁を抜け出すとは、なんという瞬発力……やるな、立花……!」

響「もー我慢できない! かわいいよクリスちゃんッ!」ギュー

クリス「あーッ!なると思ったよちくしょう! 離れろこのバカ! うっとおしいんだよぉッ!」

響「こんな格好で私の前に出て離れろだなんてそんなごぶたいなっ!」

クリス「……乗ったあたしもバカだが、あの二人帰ったら絶対殴る……ッ!」///

翼「……そ、その、雪音。私も一緒にいいだろうか」ソワソワ

クリス「ダメに決まってんだろうかッ!」

翼「……そうか、駄目か……」シュン

響「クリスちゃんかわいいその格好本当にかわいいー!」ギュー

クリス「あーもう、お前本当に病人かよ……なんかもう行動が予想通りすぎてため息がでらぁ……」

翼「だが、本当に驚いたぞ雪音……その恰好は、二人と先ほど言っていたが……」

クリス「……あんまり深く聞かれても困るが、まぁ後輩二人の妙案って奴だ。これならこのバカの心を揺さぶれるって言うからよ。少しばかり乗っかったってわけだ」

翼「なるほどな……」

クリス「まぁ、この様子を見る限りじゃ、うまくいったんじゃねーか?」

クリス「というかうまくいってもらってなきゃあたしが困る。どれだけ断腸の思いでこの服を身にまとったか……」

翼「……ああ、少なからずわかっているつもりだ。雪音がどのような思いでその服を身にまとったかはな」

クリス「なっ……か、勝手に人の心決めつけてんじゃねーよ……//」

響「あー、もう、かわいいし柔らかいしちっこい、最高……って、あれ、なんでクリスちゃんこんな服着てるのッ!?」

クリス「こいつ、あたしと先輩の会話何も聞いてなかったのか……」ガクッ




クリス「なんでって、お前な……」

響「……あ、もしかして趣味!?」

クリス「もう一度同じこと言ってみろ。鉛玉のフルコースだ、腹いっぱい食わせてやる」

響「あ、あはは、冗談冗談……え、えぇと……えーと……なんでクリスちゃんがそんな格好してるか……」ウムム

クリス「……あーもう、言わなきゃわかんねーのかこのバカッ!!」

響「あぅ、そんな怒らないでクリスちゃん……」

クリス「この服を着たら、きっと目の前のバカが喜ぶっていう後輩からの入れ知恵だッ!」

響「……後輩? 後輩って、調ちゃんと切歌ちゃん……?」

クリス「ああ、そしてその後輩の提案を受け入れて、こんな格好でお前の前に立ってるのがあたしだ……!」

響「う、うん……」

クリス「……普段のあたしなら、こんな格好は絶対にしねぇし、乗せられるようなこともねぇ……」

クリス「でも、今のお前は少しばかり病人で、あたしがこの服を着れば、少しでもよくなるっていうんなら、特別に着てやるってだけの、つまりはそういうことってだけで……」

クリス「…………」

クリス「……今の私にとってお前は、お前のためだったら、こんなふざけた格好してもいいって、思えるくらいの存在なんだよ……」


クリス「だから……」スッ



クリス「……さっさと元に戻りやがれ、このバカ」ギュ






調「真赤な顔で、呟きながら抱き返した……!?」

切歌「どうしてクリス先輩ってこんなに可愛いデスか?」

マリア「クリス……この姿が私たちにも中継されてるって半分忘れてるんじゃないかしら……でもかわいいわね……」

エルフナイン「服の羞恥のせいでそこらへんの冷静な判断ができなくなっている可能性もありますが……はい、本当にとてもかわいいです」

未来「……ふふ」

エルフナイン「……? どうしたんですか未来さん、笑っているようですが……」

未来「うん、ちょっと嬉しくて」

マリア「……嬉しい?」

未来「うん、嬉しいの。きっと響、今とっても嬉しいだろうなって」




切歌(一瞬、ついに正妻がキレたとか思ってしまった自分がいたデス……自己嫌悪デス……)

調(大丈夫、気持ちはわかるよ切ちゃん……)




響「ク、クリスちゃん……うん、ありがとー、クリスちゃん」ギュ

クリス「べ、別に礼を言われるようなことは……なにも……」プイッ

響「クリスちゃんの声、ちゃんと私の心に届いたから……だからへいきへっちゃら。クリスちゃんのおかげだよ」ニコッ

クリス「へいきへっちゃらって、お前なぁ……」

響「それがね、ほんとーにへいきへっちゃら! 感じるんだ。もう私の心に巣食ってるものはなにもないって……ちゃんと、元に戻れたってっ!」

翼「なに!? 本当か立花ッ!?」



マリア「エルフナイン、響の言葉は……ッ!?」

エルフナイン「……はい、響さんの言うことに間違いはありません。どの計測器を見ても、ダインスレイフの呪いは見つかりません。呪いは、完全に消滅していますっ!」

切歌「ほ、ほんとデスかっ! やったデス調!」

調「うん、切ちゃん!」

未来「…………」ホッ

マリア「……よかったわね。響が元に戻って」

未来「……はい、これもマリアさんや、切歌ちゃん調ちゃん、翼さんにクリス、エルフナインちゃんのおかげ……本当に、ありがとうございます」

マリア「礼を言われるようなことなんて何もないわ。翼じゃないけれど、友の危難を助けるのは当然のことよ」

切歌「デスデース! でも、本当に元に戻ってよかったデス! ……会うたび会うたび押し倒されたらたまったものじゃ……」

調「……でも、たまにはああいうのも……」ポッ

マリア「……なんて、離してる場合じゃないわね。折角の快気祝いよ、早く響たちのところに行きましょう?」

切歌「……あっ、私のお菓子、全部まだ向こうに置きっぱなしデス!」

調「じゃあ、あの部屋でみんなでティーパーティで快方祝い……?」

エルフナイン「わぁ! それはとっても楽しそうですっ!!」

未来「……ふふ……響は本当に幸せ者だなぁ……」




クリス「お前……ったく、いらねー心配かけさせやがってっ!」バシン

響「痛いっ! ……えへへ、ごめんねクリスちゃん。でもありがとう。クリスちゃん……翼さんも、マリアさんも、調ちゃんも切歌ちゃんも、エルフナインちゃんも! 未来にも心配かけちゃったなぁ……それに、なんかいろいろしちゃったような気も……」

翼「なに、こうして元鞘に戻ったのだ。皆笑って立花のことを迎えてくれるさ」

クリス「……そりゃ先輩は何もされてないからそう言えるだろうな……」

響「……というわけで、私考えたんです。みんなが今日あったことをあまり気にしないように……この、切歌ちゃんが持ってきてくれたお菓子を全部開いて……これを部屋の中央に置いて……」

翼「……?」

響「よし、これでOKです! このお菓子を……」



響「みんながきたら、みんなで食べましょうっ! それできっとへーきへっちゃらですっ!」ブイッ



翼「……ああ、そうだな、それでこそ立花だ」

クリス「違いねぇ、間違いなくバカの完全復活だ……って、ああっ!こいつが元に戻ったんならあたしがこの服着てる意味もうねぇじゃねーか! 脱いでくる!」

響「ええっ!? そんなっ! その服とってもかわいいよクリスちゃんっ!」

クリス「うるせぇッ!これ以上こんなこっぱずかしい格好してられっかってんだッ! あいつらがここへ来る前に」

切歌「そうです響先輩の言うとおりデスっ! もう少しだけ、もう少しだけ私にもその姿の先輩を堪能させて……ゴフッ、いい右ストレートデス……そして響先輩全快おめでとうデス……」

調「……響おね……ひ、響さん……元に戻ったんですね、よかった……」

マリア「……ついてそうそう随分と賑やかね。嫌いじゃないけれど……お疲れ様、響」

エルフナイン「おめでとうございます響さんっ!」

響「み、みんな……っ、ありがとー! 立花響、完全復活ですっ!」

未来「……響」

響「あ、未来……」



未来「……おかえり、響」


響「……うん! ただいま、未来っ!」








………………………………………………………………………………



……………………………………………………



…………………………






エルフナイン(……こうして、ダインスレイフの呪いによる騒動は、幕を閉じました)

エルフナイン(切歌さんのお菓子を食べつくし、その後雑談と移ったボクたちは、あらかたクリス先輩のバニー姿関連ではしゃいだあと、響さんに甘えようとする調さんや、響さんを抱きしめようとする翼さんたちを止めたりなどして、楽しい一日を過ごしました)

エルフナイン(しかし、宴もたけなわ、きりのいいところで解散となり、ボクは今一人、ベッドの中で今日を思い返しています。今頃皆さんも、各自の家に到着した頃でしょうか)

エルフナイン「……なんにせよ、響さんが無事で本当によかっ……た……」

エルフナイン「…………」グゥ…







EX 【未来】


EXって書いたらエロくなったけど別に深い意味はないデス
ただ未来編があります。次の更新で終わりだと思います。ほんとながながと待たせてしまい申し訳ない…



響「あー、今日はもう疲れたぁ」

未来「今日はお疲れ様、響」

響「なんか気疲れっていうかなんて言うか。とにかく疲れたぁ……」

未来「ふふ、なんにせよ響が元に戻ってよかった」

響「うんうん、みんなに感謝だよ。切歌ちゃんに調ちゃん、マリアさんに翼さん、クリスちゃんエルフナインちゃん、もちろん未来もっ! 師匠たちだってきっと私のために動いてくれた……ってよく考えたら私、いろんな人たちに迷惑を……っ!」

未来「あはは、誰もそんなこと気にしてないと思うけど……ねぇ響、私少し気になってることがあるんだ」

響「気になってること?」

未来「うん……響、今日の行動、どのくらいが【暴走】による行動だったの?」

響「……えっ」ギクッ

響「そ、そんなこと、全部が全部暴走のせいで……」

未来「……じー……」

響「はい嘘つきましたぁっ! と、と言っても、ちゃんと暴走も関わってて、半分ぐらいは私の意思じゃ……」

未来「……半分?」

響「……三分の一ぐらい?」

未来「……本当に?」

響「本当っ、本当だからっ!」

未来「切歌ちゃん、調ちゃん、マリアさん、翼さん、クリス。この人たち全員に三分の一、ダインスレイフの呪いの意思が介入してたって私の目を見て言える?」

響「ごめんなさい言えませんすいませんでしたーっ!!!」

未来「……やっぱり、マリアさんあたりからそんな気はしてた」

響「……こ、これを機にあんなことそんなことできたらいいなー、ぐらいの気持ちは、確かにあったかもしれないなー、なーんて……といっても、エルフナインちゃん、切歌ちゃん、ギリギリで調ちゃんあたりまでは、ほぼ私の意思がなかったのも確かなんだよね……」

未来「……まぁ、元に戻ったからよかったけど、もう、心配かけさないでよね?」

響「あはは……うん。気を付ける!」

未来「……なんて言っても、やっぱり無茶しちゃうんだろうけど……」ジトー

響「……あ、あはは……うん、気を付けるよー……」メソラシ

未来「……でも、ちょっとだけ残念かな」

響「……残念?」

未来「もちろん、響が元に戻るのが一番だから、今のこの状態が一番なんだけど、でも、私も響のためにいろいろしたかったなーって……」

響「えー? 未来にはいっつもいろいろしてもらってるからなぁ……たとえばどんなこと?」

未来「えっ、う、うーん……響のためにご飯作ってあげるとか?」

響「ぜひぜひぜひお願いしますっ! ……って、それよく考えたらいつもと一緒じゃんっ!」

未来「あはは、ほんとだ……じゃあ改めて、ねぇ、響。私にしてほしいことない?」

響「? いきなりどうしたの未来?」

未来「……強いて言うならきまぐれ、かなぁ? 少しだけいつもがんばってる響にサービスしてあげようと思って」

響「サービスって、あはは……うーん……未来に、してほしいこと、してもらったら嬉しいこと、か……」



未来「……なんでも大丈夫だよ? さすがに、バニー服着てって言われたらちょっと考えるけど……」

響「未来のバニー服っ! そういうのも悪く……でも……よしっ、じゃあこっち来て未来っ!」

未来「? うん、いいけど……」

響「それじゃ、ここに座って!」

未来「うん……でも、一体何を……?」

響「そして、その横に私が座る、これが、私が未来にしてほしいことっ!」

未来「……これだけでいいの?」

響「うん、これがいいんだ。未来が、私の隣にいてくれること。私の陽だまりでいてくれること」


響「それが私にとっての一番だからっ!」ニコッ


未来「……響……」

響「……あ、でも美味しいご飯作ってくれのはまた別にとっても嬉しい! というわけで未来、今日も美味しいご飯楽しみにしてるねっ!」

未来「……ふふ、もう、調子いいんだから」

響「……えへへー、やっぱり未来のとなりはあったかくて幸せだなー」

未来「……もう、恥ずかしいこといわないの」

響「だって事実だもーん……えいっ」ダキッ

未来「きゃっ……もう、響、隣が一番じゃなかったの?」

響「大丈夫、心は寄り添ってるから」キリッ

未来「もう、うまいこといったつもり? ……もう、しょうがないなー」ギュ

響「えへへ、こういうのすっごい幸せ……」

未来「……うん、私も幸せだよ、響ー」

響「へへー、未来もそういってくれるともっと嬉しい……そうだ、今日は一日中こうやってだらだらして……っ!」prrrrr

響「……って、電話!? 師匠からだっ!」

未来「司令から? まさか、ノイズ……ッ!?」

響「はい、もしもし、立花ですッ!」

弦十郎『響くんかッ! すまない、病み上がりで申し訳ないのだが、緊急事態だ……ッ! 君の力、そして未来くんの力が必要だ……ッ!」

響「はいッ! わかりました、すぐに出動を……って、未来までっ!? ど、どういうことですか師匠!?」

弦十郎『う、むぅ……実は……』



本部


響「クリスちゃーん、ここをあけてー」ドンドン

<ウルセェッ! ワタシニカマウンジャネェ!!

響「うーん、重症……」

未来「これは……」

翼「……すべては、不幸な事故だったのだ……」

切歌「……名誉のために伏すデスが、クリス先輩のバニー姿をみんなで少しばかりほめすぎて拗ねてしまったデス」

マリア「結果、天岩戸のごとくその扉を閉ざしてしまい今に至るというわけよ」

調「響おね……ここは、もう響さんたちも呼ぶしかないと……」

響「あはは、なるほど……あと、調ちゃん」

調「は、はい……?」

響「私のことは、いつでも響お姉ちゃんって呼んでもいいんだよ……」キリッ

調「……!」

<ナニバカヤッテンダコノバカッ! サッサトドッカイケ!!

響「うーん、扉の向こう側からでもつっこみを忘れない……さすがクリスちゃん」

未来「もう、そんなことしてる場合じゃないでしょ響。それでどうするの?」

響「そんなの、決まってる!」

響「私が困ってる時は、みんなが手を差し伸べてくれる。誰かが困ってたり、寂しがってたら、みんなで手を差し伸べあう。手を繋ぐっ!」


響「それが、私たちだからっ!」


響「だからこんな問題へいきへっちゃら! 観念してねクリスちゃんっ! すーぐにそこから出してあげるから!」

<ウルセェバカッ!ヒトリニサセロォ!



終わりデース!


おまけ


クリス「……ったく、どうして私もこんなもの着ちまったんだか……私もつける薬がねぇな……」

クリス「後輩にうまく乗せられちまって、先輩の威厳もあったもんじゃねぇ……まぁ、バカが元に戻ったんだ。いいってことにするか……」

クリス「にしても、改めて鏡で自分の姿を見ると、泣きたくなるな。こんななっさけねぇ服、誰が好き好んで着るか……ってんだ……」

クリス「……」(改めて鏡を見つめる)

クリス「……」クルッ(後ろを向いてみたりする)

クリス「……」モフモフ(ウサ耳を触る)

クリス「……//」(少しだけこういうのも悪くねぇんじゃねーかって自分で思って照れる)

クリス「……す、少しだけ! 本当に少しだけだからなっ!」

クリス「……ちょ、ちょっとだけだ……ほんとにちょっとだけ……」

クリス「…………」

クリス「は、はんっ! この先二度と着ねー服だからな、だから……だから記念に、あくまで記念に一回だけ冒険しても、罰はあたらねーだろ……」

クリス「…………」スッ

クリス「…………ば」



翼「雪音、今日は御疲れだったな。折角だ、一緒に飯でもど……」バタン

歌「先輩! バニースーツ取りに来たデー……」

調「私たちの思う通り、とてもかわいかったですクリスさ……」

マリア「切歌と調の付き添いできただけよ。でも、今日は本当にお疲れ様クリ……」




クリス「ばぁーん☆」




翼「……うだ……」ポカーン

切歌「……スデスデース……ッ!?」

クリス「……あ、あぁ……」カァァァ

調(……さっきのポーズ、見たことがある。あれは、クリス先輩の変身シーンとかの最後付近……?)

マリア(しかし、普段のクリスの自身に充ちた表情ではない、慣れないかわいい服装を着た自分に対する戸惑いの赤面、でも、自分でも少し悪くないんじゃないかと思ってしまって少し冒険してしまった戸惑いの笑顔)

調(その二つが合わさることによって生まれる相乗効果。それが意味するものは……)

マリア(……つまり……なにいまのすっごいかわいい)


切歌「か、かわいいデス! クリス先輩かわいいデスッ!! それしか言葉が出ないぐらいかわいいデスデスデースッ!!」

翼「……雪音、見事だ。今のはさすがにこの私も心を動かされた……思い返せば、まさか、あの雪音がな……」ホロリ

マリア「……翼に同意よ。クリス、今のは世界取れるわ」グッ

調「あ、あの……も、もう一回……もう一回見せてもらっても……」


クリス「……も……」


翼「……も?」




クリス「持ってけダブルだぁぁぁああああっ!!!」ウサミミブンナゲ




おわり

完結まで恐ろしく時間かかってしまい申し訳ないデス……好き放題やらせていただきました。読んでくれた方々本当にありがとうデス
イケメン響と奏者たちを書くつもりがどうしてこうなった。

一応過去作たちデス。まだまだ増やしていけたらいいなぁ。シンフォギアSS増えますように……あとライブあたりますように……ッ!

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