後輩「先輩、私の欲望の捌け口になってください」(183)

男「…………は?」

後輩「私の欲望の捌け口になってください、と言ったのです。」

男「いや、……どう言うことだよ。」

後輩「先輩は頭だけでなく、耳も悪いんですか?言葉通りの意味ですよ。」

男「すまん、僕には到底理解できないから、一から説明してくれ。」

後輩「仕方ないですね………。一回しか説明しませんよ?先輩は、私と付き合ってもらいます。」

男「謎がさらに謎を呼んだっ!?」

後輩「まだわからないんですか?ホントに先輩はバカですね。」

男「…………さっきの説明で理解できるやつがいたら、僕の目の前につれてこいよ。」

後輩「少なくとも、私は理解できています。」

男「それは、発言者本人だからでしょ!」

後輩「はぁ…………仕方ないですね。おバカな先輩の頭にあわせて言わせてもらいます。私とおしゃべりしてください。」

男「最初からそう言えよっ!」

後輩「ただ、おしゃべりするだけではありませんよ?おしゃべりの最中、私は間断なく先輩を罵倒し続けます。」

男「それ聞いて、一緒におしゃべりに付き合うってやつがいると思うか?」

後輩「私のような美少女に罵倒されるんです。むしろご褒美ですよね?」

男「確かに顔はいいが、僕にとってはご褒美じゃないな。」

後輩「でも、端から見ますと私達仲のいい後輩ですよ?一緒に図書委員会のお仕事をやってますし。」

男「何を間違ったんだ………僕は。どうして、コイツと一緒に委員会やってるんだろ……」

後輩「さぁ、mだからじゃないですか?」

男「断じて違うと言わせてくれ……」

>>3早速ミスった
後輩「でも、端から見ますと、私達仲のいい後輩ですよ?」×
後輩「でも、端から見ますと、私達仲の先輩後輩ですよ?」○

後輩「先輩が否定しても、私の中では先輩はmっ気属性の男の娘です。」

男「“こ”の発音に違和感を感じるな。どの漢字を使ったテメェ。」

後輩「決まってるじゃないですか?先輩は本当にバカですね。私達、巷ではユリユリ図書委員って呼ばれてるんですよ?」

男「初めて聞くよっ!そんなあだ名!」

後輩「もちろん先輩が受けです。」

男「不名誉すぎるっ!?」

後輩「いいじゃないですか、男の娘。先輩はかわいいって言われてるんですよ?よかったじゃないですか、顔だけはよくて。」

男「顔だけはってなんだよ顔だけはって!」

後輩「身長チェック。私158。」

男「ぼ、僕……153。」

後輩「私より小さいじゃないですか。この時点で男として終わってますよ?」

男「発展途上だっ!終わってるとか言うなっ!」

後輩「高校生後半に差し掛かっての発展途上なんて」ハンッ

男「鼻で笑うなよっ!」

後輩「まぁ、先輩の育つことのない身長のことなんて私にとってはどうでもいいんですけど。」

男「他人事見たいに言うなよっ!」

後輩「他人事ですから。はてしなくどうでもいいです。………ところで、先輩。」

男「なに?僕は即刻帰りたいんだけど?」

後輩「委員会のお仕事をサボるつもりですか?そんなことしていいんですか?」

男「別にサボるわけじゃない。気分が悪くなったから早退するんだよ。」

後輩「別に構いませんけど、それなら私は営業しても構いませんか?」

男「営業?」

後輩「とあるブロマイドの販売です。ある人の寝顔とか高く売れるんですよねー。」

男「そこはかとなく嫌な予感だな。」

後輩「特に、一番の売れ筋は、二年の男の娘ですよ。見ます?」ピラッ

男「………僕じゃねぇかっ!」

後輩「今、認めましたね。自分が男の娘ということを。」

男「しまった!………っていうか、発音で判別できるわけないじゃん。」

後輩「判別できないと、私の業界では生き残れませんよ?まぁ、先輩のお粗末な頭ではどこでも生き残れそうにはありませんが。」

男「お前の業界はなんなんだよ……。あと、バカにすんな。僕、一応学年トップクラスに入ってるんだからね?」

後輩「学年トップクラスごときで自慢しないでください。私にたいして、頭がいいと示したいのであれば、全国トップクラスのレベルが必要ですよ?」

男「無茶ぶりだっ!」

後輩「まぁ、私も無理ですけどね。せいぜい、学校のトップをとるのがいっぱいいっぱいです。」

男「さりげなく自慢するな。」

後輩「まぁでも、先輩のそのかわいらしい小さな小さな頭で、この学校のトップクラスに入れるなんて、この学校もそこが知れますね。」

男「お前、僕のことを誉めてるのか貶してるのか、どっちなのだ?」

後輩「顔は誉めてます。食べちゃいたいくらいです。………イロンナ意味で。」

男「怖いっ!」

後輩「とりあえず、先輩が私の欲望の捌け口になってる以上は、営業はできませんね。」

男「言い方をイヤらしくするな。」

後輩「どうて………処女には刺激が強いですか?」

男「なぜ、言い直したし。あと、女の子がみだりにそんな言葉を使わない。」

後輩「そんな言葉って、どんな言葉ですか?」

男「そ、それは………し、処女とか、ど、童貞とか………」

後輩「先輩の反応が面白いので、私が恥をかくことくらいなんともないですね。」

男「もうやだ、この後輩………」

後輩「あぁ、……先輩かわいい」ゾクゾク

男「………とりあえず、僕がお前の話し相手になっていれば、その写真は売らないんだな?」

後輩「ハイ。少なくとも今日は営業はしません。」

男「一生すんなっ!」

後輩「私に指図するんですか?先輩の癖に生意気です。」

男「お前は後輩の癖に生意気すぎるよ………。敬意ってものはないのか?」

後輩「私、自分より小さい人に敬意なんて払えませんよ。」

男「辛辣だっ!」

後輩「事実です。物理的に。」

男「それは言わないでっ!」

買い出しいってくる。

ドクペが売ってない………

探したけど諦めた。

再開します。

後輩「ホント、小さいですよね~、先輩は。やっぱり、局部も小さいんですか?」

男「っ!?きょ、きょきょきょ局部って!?お、おお女の子がそんなこと言うのは……」アワアワ

後輩「その表情、いただきです。」パシャッ

男「……………」アワアワ

後輩「先輩って、こういう話には耐性ないんですね。うん。かわいいからそれはそれでいいんですけど、先輩を罵倒する、という当初の目的からそれてしまいますからね。別の話をしましょう。」

男「………からかったの?」ウルウル

後輩「先輩、若干幼児退行してます。話は戻しますから、いつもの先輩に戻ってください。」

男「はっ………んん、ゴホン。まぁ、そうだな。」

後輩「えぇ、そうですね」ニコニコ

男「その顔はやめろ。小動物を愛でるような目を向けるな。」

後輩「おやおや、先輩にしてはなかなかいい例えですね。ですが、惜しいです。愛でるような、では、小動物を愛でる目で見てるんです。」

男「ひょっとすると、僕、人間扱いされてない?」

後輩「なにを今さら言ってるんですか。私が先輩を人間扱いすると思っていたのですか?」

男「………先輩扱いしないのは、まだ許せたけど、人間扱いしないのは流石に許せないよ?」

後輩「子犬の許しなんか必要ありません。」

男「誰が子犬だっ!」

後輩「犬耳とか似合いそうですよね。無垢でチェリーチックな顔ですし。」

男「チェリーってなんだ?さくらんぼのことだよな?」

後輩「先輩の小さな頭では、理解できないであろうから、知らなくてもいいです。」

男「小さい小さい連呼するのはやめてくれ。じわじわくる。」

後輩「罵倒しやすいとっかかりですのに………」

男「お前、身体的特徴を指した言葉ってイジメに繋がるんだぞ?」

後輩「イジメ?なんですか、それ?私は単に、先輩をいじってるだけですよ?」

男「質の悪い後輩だよ……ホント。」

男「そう言えばさっき、お前写真撮ってなかったか?」

後輩「え?なんのことですか?」

男「とぼけんなよ。しっかりシャッター音聞こえてたんだが?」

後輩「先輩のそのかわいらしいお耳で、よく聞き取れましたね。」

男「男にかわいいって言うのは暴言だよな。」

後輩「事実ですから、言い換えようがありませんよ。それに、罵倒しているんですから、暴言であって何が悪いんですか?」

男「開き直らないでくれ………。というか、携帯だせ。」

後輩「嫌です。私の携帯が穢れますから。」

男「罵倒っつーより、もはやイジメだからなっ、それ!」

扇とあららぎ君みたい

後輩「あぁ、言葉が足りませんでしたね。先輩の触ったものは、なんであれ、崇め奉る人種がいましてね。そいつらが、私の携帯を神格化して、ベタベタさわり出すから、私の携帯が穢れるんです。」

男「随分言葉が足りなかったよなぁ!というか、なんだよその人種っ!」

後輩「ユリユリ図書委員ファンクラブの過激派ですね。」

男「………なんだよ、それっ!派閥ができるほどに人がいるのかっ!?」

後輩「私達が図書委員のカウンター仕事しているときに、本を借りる人の多さが、物語ってるでしょう。」

男「うわぁ………僕、もう、カウンター仕事できないかも……」

後輩「まぁ、ユリユリ図書委員と呼ばれていましても、私は先輩のおまけですからね。先輩がカウンター仕事やめると、たぶん利用者は激減するでしょうね。」

男「そうなのか?」

後輩「先輩、大人気ですよ。………おもに男性に。」

男「うわぁ………」

>>23
確かに、男の口調はありゃりゃぎさんっぽいが、見た目は違うぞ。
西尾維新繋がりで例えるなら、男の容姿は、戯言シリーズの、クビツリハイスクールの時のいーちゃんが一番近い。
後輩は………うん、想像にまかせる。

後輩「まぁ、そのような人種が写真を買ってくれるのですから、私としては大歓迎ですよ。」

男「肖像権って言葉知ってるか?」

後輩「先輩、それって被写体が人間の時に使われる言葉ですよ?」

男「僕は人間じゃないのかよっ!」

後輩「………………」

男「ぇ、なにその沈黙。」

後輩「あ、失礼しました。虫の言葉は小さすぎて聞こえなかったんですよ。」

男「せめて、哺乳類扱いはしてくれないか?」

後輩「考えてみれば、かわいらしい先輩を虫に例えるのはやりすぎでしたね………。ここは反省しましょう。」

男「納得できかねない理由だな。」 

後輩「ネズミがなにか言いましたか?」

男「ちょっ!確かに、哺乳類だけどさっ!」

後輩「ネズミってかわいくないですか?」

男「だから、男にかわいいって言うのは暴言だから……。僕、かわいいって言われても、嬉しくないから。」

後輩「ネズミ先輩はワガママですね。」

男「ネズミ先輩っ!?なんか、すごい小者臭がするっ!」

後輩「小さいじゃないですか。」

男「あ、墓穴掘ったっ!」

後輩「仕方ありません。ここは譲歩して先輩を人間扱いするとしましょう。」

男「譲歩もなにも、僕、最初から人間だからな?」

後輩「先輩知ってます?人間って結構大きい生物なんですよ?」

男「嫌みか?背の低い僕に対する嫌みなのかっ!?」

後輩「嫌みといいますか……ぶっちゃけ先輩頑張ったら子供料金で行けますよね?」

男「まぁ……それは、その………」

後輩「あ、失礼しました。別に頑張らなくても、子供料金で行けちゃいましたね。」

男「気にしてるんだよっ!この間なんか、自分より背の高い小学生見つけて、ブルーになったしさぁ!」

疲れたからドクペ飲んで寝る。

後輩「最近の小学生って確かに成長早いですよね。誰かさんとは違って。」

男「流し目でこっち見んじゃねーよ。」

後輩「美少女の流し目って萌えポイントだと思いませんか?それともなんです?先輩は女性に興味がないとか?」

男「興味ぐらいあるよ!」

後輩「47才以上でしたっけ?」

男「そんな趣味はねぇっ!」

後輩「あ、間違えました。4才から7才まで、でしたね。」

男「それも違うっ!」

後輩「まぁ、でも、先輩なら紛れ込んで一緒に遊べるんじゃないですか?ロリコン先輩。」

男「流石に無理だよ。あと、さりげなく僕にロリコンの印象をつけようとすんなっ!」

後輩「見た目がロリな、先輩なら小さい子達相手にお姉さんぶる子供に見えますって。」

男「僕の記憶違いでなければ、ロリというのは、女の子に使われる言葉ではなかったかな?」

後輩「私達の業界では、男の娘にも使いますよ?」

男「お前の業界はいったいなんなんだっ!」

後輩「主に萌え豚という人種相手に、限定品と銘打って、質の割には値段の高いものを売る業界です。」

男「お前、生産者側の人間かよっ!」

後輩「ちなみに、ここのところの売れ筋は先輩の使った学食のお箸ですね。」

男「マニアックすぎる上にそこでも、僕は商品なんだっ!」

男「と、言うか、使用済みの箸なんて、質も悪いもなにもないだろ。………気持ち悪い話だが。」

後輩「この場合は洗浄済みのお箸が、粗悪品ということになりますね。」

男「なにそれ。」

後輩「先輩の唾液がついてることで、商品価値が上がってるんですよ?」

男「気持ち悪いよ、それ!聞きたくないっ!」

後輩「ちなみに、洗浄済みのお箸でも、未洗浄として売り出すこともしています。」

男「もはや詐欺じゃん!」

後輩「騙される方が悪いんです。」

男「世界一ひどい言葉だっ!」

自分でかいててあれなんだが、正直、男って表示はミスった気がしてならないwwwwww

今日こそドクペ補充したいから買い出しいってくる。

箱買いなんてするもんじゃないな……。
再開します。

男「でも、それって売る方もあれだけど、買う方の人間に至っては、理解が及ばないな。」

後輩「先輩にはありませんか?好きな人のリコーダーをなめたいという感情は。」

男「そのレベルの思考は持ち合わせてないよ………」

後輩「まさか、突っ込みたいとか考えてるんですか?」

男「突っ込む?」

後輩「それは、もちろんお尻の………」

男「わーっ!わーっ!わかったお前が言いたいことはわかった!だからそれ以上言うなっ!というか、どこをどう勘違いしたら、そういう話になるんだっ!?」

後輩「いや、先輩はなめると言うレベルは低すぎると………」

男「逆だっ!リコーダーなめると言う行為のレベルは僕にとっては高すぎるんだよっ!」

後輩「え?まさか、なめないんですか?」

男「意外そうな顔をするなっ!」

後輩「好きな人と間接キスができるんですよ?」

男「一方的な好意による間接キスなんて、僕は望まないよっ!」

後輩「まぁ、先輩の場合はお箸を介してイロンナ人と間接キスしてることになりますがね。」

男「うわっ!知りたくないっ!そんなこと。」

後輩「ご安心を。ファーストキスは私がいただいておりますので。」

男「何を安心しろって言うんだっ!」

男「………っていうか、お前?今なんかドサクサに紛れてとんでもないことを言わなかったか?」

後輩「なんのことです?」

男「いや……その………僕のはじめてをどうとか………」カァァ

後輩「……………」クラァ

男「チョッ!?後輩っ!大丈夫か?」

後輩「すみません………。あまりの破壊力に、思わずめまいがしてしまいました。」

男「………とりあえず大丈夫みたいだな。」

後輩「えぇ、私は元気です。なんなら今から先輩を襲い倒してあげましょうか?」

男「やめろっ!」

後輩「大丈夫です。この教室、放課後はほとんど人が来ませんから。それに、痛いのは最初だけです。」

男「全然大丈夫じゃねぇよっ!」

男「………はぁ、なんか疲れた。」

後輩「先輩は体力ないですねー。やっぱりミニマムな体型ですと、内蔵されるエネルギー量も少ないんでしょうか。」

男「ミニマムいうなっ!………早いところ仕事終わらせてしまおうぜ。」 

後輩「誰も読まないであろう、図書館だよりに、時間を割くと言うのは、どうもモチベーションが上がりません。」

男「そんな悲しいこと言うなよ………。これ終わったらなんか奢ってやるからさ。」

後輩「あ、それなら私、喫茶店に行きたいです。この間いい感じにアンティーク感漂うお店を見つけたんですよ。」

男「喫茶店ねぇ……なんだか、高そうなイメージがあるな。」

後輩「お子様のお財布には、確かに高いものかもしれませんね。」

男「お子さまじゃねーよ。というか、一応、僕、お前の先輩だからな?」

後輩「見た目的には完全に逆ですよ?下手したら、姉妹としか見られませんし………」

男「ナチュラルに僕を男扱いしないのやめてくれない?」

後輩「先輩がかわいいのがいけないんです。」

男「理不尽だっ!」

後輩「まぁ、安心してください。外においてあったメニューボードを見る限り、結構お手頃な価格でしたので。」

男「ふぅん……なら、そこにするか。じゃあ、さっさと図書館だより書き上げてしまおうぜ。」

後輩「えぇ、そうですね。………上がらないモチベーションは、先輩をイジることで、無理矢理あげるとしましょう。」

男「モチベーションあげなくていいから、仕事してくれ。」

後輩「モチベーションが低いままですと、効率が悪いですよ?そんなこともわからないんですか、先輩は?」

男「お前のモチベーションが上がる代わりに僕のモチベーションが下がったら、意味ないだろ………」

後輩「私の方が先輩より優秀なので、私のモチベーションが高い方がいいですよ。」

男「………お前、ソロソロ僕泣くぞ?」

後輩「先輩の泣き顔なんて、レア度高すぎて、私のテンションがメチャクチャ上がりますね。………先輩をメチャクチャにしてしまうくらいに。」

男「怖いよっ!お前っ!」

後輩「心も体も、私無しでは生きていけないくらいにメチャクチャにして差し上げますよ?」

男「麻薬レベルじゃんっ!勘弁してくれよっ!」

後輩「冗談ですよ、冗談。」

男「目がマジだぞ、お前………」

後輩「まぁ、そんな話は置いておいて、早く終わらせましょうよ。」

男「言わせてもらうが、ここまで進まないのはお前のせいだからな?」

後輩「先輩が顔以外無能すぎるせいですよ。」

男「何があっても顔はけなさないのな、お前。」

後輩「かわいらしいお顔を貶すことなんて私にはできませんよ。………と、今月の新刊のリスト、とってください。」

男「これか、ほい。」パサッ

後輩「ありがとうございます。」

男「…………」

後輩「……………」

男「…………」

後輩「………あれ?先輩突っ込みは?」

男「突っ込んでたら、進みそうにないから、休憩。」

後輩「どういうことですかっ、先輩!?先輩から突っ込みをとったら、かわいいと言うとこしか残らないじゃないですかっ!?」

男「他にも残るもんあるだろっ!」

後輩「………小さ過ぎて、なにも残らないです。」

男「…………」グデーン

後輩「あぁ、先輩が落ち込みすぎて、突っ伏してしまいましたっ!」

男「…………」ズーン

後輩「椅子の上で体操座りしないでくださいよ……かわいいだけですよ?」

男「…………」ドヨーン

後輩「あぁっ!普段の生き生きした目もいいけど、死んだ魚のような目の先輩もこれはこれで………。」

後輩「………しかし、レイプ目の先輩のままですと、反応が面白くないですね。」

男「…………」ドンヨリ

後輩「んー………どうしたものでしょうか。」

男「…………」ユラー

後輩「なんだか、鬱々としすぎて、存在が揺らいできてますね。」

男「……………」オンミョーン

後輩「108この魂が集まり出しましたね……。はぁ、仕方ありません。………では、先輩。」 ゴソゴソ


後輩「―――失礼します」chu ♪

疲れた。ドクペ飲んで寝る。

男「は………?」

後輩「ふふっ、ご馳走さまでした。」

男「ぇ、……ちょ……おまっ……」ワナワナ

後輩「どうしたんですか、先輩?顔を真っ赤にして。」

男「い、ぃぃま、な、なななにを……」プルプル

後輩「なにって……キスですが?」

男「き、ききキスって……」アワアワ

後輩「はい、キスをしました。有り体に言えば、チューしました。」

男「ふ………」スゥゥ

後輩「ふ?」

男「ふっざけんなぁーっ!!!」

男「お前、ふざけんなよっ!ふざけんなよっ!!ふざけんなよっ!!!合意もなく、き、ききキスとか、お前っ!僕………僕……はじめて……だったのに………」カァァ

後輩「乙女チックな反応、ありがとうございます。それと、その点については、安心してください。」

男「な、何を安心しろって言うのっ!」

後輩「私もはじめてでしたので。………責任、とってくださいよ?」モジモジ

男「一方的に奪っておいて図々し過ぎるよっ!」

後輩「あ、ファーストキスあげたついでに、処女もいりますか?」

男「いらないよっ!」

後輩「私のような美少女の一回きりの貴重な処女ですよ?ここで、童貞を卒業しておかないと、先輩にはもう、処女を散らす以外の機会がないと思います。」

男「例えお前が傾国の美少女だとしても、僕はお前の処女なんかいらないよっ!というか、後の機会が処女散らすしかないってどう言うことだよっ!?」

後輩「それはもちろん先輩はアナ………」

男「言わせないよっ!?生々しすぎて、言わせられないよっ!?」

後輩「先輩は本当に初ですね。」

男「お前がただれすぎてるのっ!それに僕、なんでお前にキスされたか、納得いく説明されてないよっ!」

後輩「ぇ?理由ですか?」

男「納得いく理由ができるんだろうね!?」

後輩「レイプ目先輩の反応が、面白くなかったので。」

男「そんな理由っ!?」

後輩「一応、断りは入れましたよ?それでも拒否しなかった先輩が悪いんですよ。」

男「まさかの責任転嫁!間髪入れずにキスしやがったくせにっ!」

後輩「まったく……アッサリと唇を奪われるなんて、先輩の今後の性事情が心配ですよ。」

男「ごめん、僕、お前相手なら、貞操を守れる自信ないっ!」

後輩「え?そうなんですか?」

男「そんな期待した眼差しでにじりよるなっ!怖い怖い怖いっ!」

後輩「あぁ、怯える先輩かわいい……。若干口調が子供っぽくなってるのも、点数高いですね。」

男「あぁ、もう、なにいってもダメなんだな……」

後輩「諦めないでください。先輩は生きがよくないと、面白くないです。」

男「……………」

後輩「……………」ゴソゴソ

男「わかった!わかった!僕が悪かったから、顔を近づけないでっ!」

後輩「むぅ……残念です。」

男「…………というかさ。」

後輩「なんですか?」

男「お前、下らない理由で、僕とキスしたけど、その……はじめてだったんだろ?………よかったのか?」

後輩「言いませんでしたっけ?」

男「………何を?」

後輩「先輩の反応が面白いので、私が恥をかくことくらい、なんともないって。」

男「そういえば言ってたなぁ、そんなことっ!」

後輩「それに………別に嫌じゃかったからですね。」

男「ぇ?」

後輩「先輩は、どうなんですか?私とキスしたの、嫌でしたか?」

うわっ、結構ひどい誤字してしまった……

後輩「それに………別に嫌じゃかったからですね。」×

後輩「それに………別に嫌じゃなかったですからね。」○

ドクペ飲むから一旦休憩

男「ぁ、ぁう……そ、その……嫌ってわけ、じゃ……」カァァ

後輩「………私、もう死んでもいいです。」ウットリ

男「なんでだよっ!?っていうか、誤魔化されないぞっ!」

後輩「なんですか、両方嫌じゃなかったんですから、ほぼ合意の上じゃないですか。」

男「だ、だからって……はじめてだったし………こ、心の準備みたいなものは………」モジモジ

後輩「………先輩って、そこら辺の女の子より乙女ですよね。」

男「だ、誰が乙女だっ!」

後輩「もちろん、先輩のことです。………それにしても、お互い、キスが嫌じゃなかった、ということは、私達両思いということですよね?」

男「それは………その………ぁぅ……」

後輩「ふふっ、答えなくていいですよ。」

男「うぅ~………」

後輩「さ、仕事しましょうか。モチベーションあげあげになりましたし♪」

男「僕のモチベーションはダダ下がりだよ……」

後輩「さて、図書館だよりに掲載する新刊を選びましょうか。」

男「………これ、結構最初にやらないといけない項目なんだけど、まだやってなかったんだよね。」

後輩「ちょっと話し込みすぎましたね。」

男「話し込みすぎたってレベル以上のことをやってた気がするよ……」

後輩「そんなことがあったのに、淡々と仕事をしようとしてる私達って、なんなんでしょうね。」

男「お前と違って繊細な心を持ってる僕は、現実逃避も兼ねてるんだよ。」

後輩「私の罵倒にも耐えきれる先輩が、何を言いますか。………といいますか、それだと私は繊細な心を持っていないということではありませんか。」

男「先輩を平然と罵倒するお前が何を言うか………」

後輩「そんなこと言ってますけど先輩、私、実はガラスのハートですよ?」

男「防弾……いや、耐爆仕様のガラスだな。」

後輩「そこまで言いますか。」

男「一応、水に流した風を装ってるけど、僕内心結構怒ってるからな?」

後輩「あぁ、立場が変わってるけど、先輩に責められるのもいいっ」

男「ダメだこいつ、早く何とかしないと………」

またまた訂正
後輩「あぁ、立場が変わってるけど、先輩に責められるのもいいっ」×

後輩「あぁ、当初とは立場が変わってるけど、先輩に責められるのもいいっ」○

ヤバい眠い。

ドクペ飲んで寝る。

10分後
後輩「一通りまとまりましたね。」

男「そうだな。………それにしても、リクエストされて入荷される本にライトノベルが多すぎるだろ……。」

後輩「確かに、言われてみればそうですね。」

男「なんだか、タイトルも長ったらしいのが多いよな。」

後輩「まぁ、ある意味においては仕方のないことでしょうね。」

男「どう言うことだ?」

後輩「先輩のお粗末な頭にあわせて説明するので、ちゃんと聞いてくださいよ?」

男「なんか、久し振りに罵倒された気がするな。」

後輩「話の腰を折らないでください。キスしますよ?」

男「っ!?」ガタッ

後輩「逃げないでください。冗談です。」

男「………明らかに本気の目をしてたぞ。」

後輩「そこを含めて冗談だと言ってるんですよ。そんなこともわからないんですか?……あぁ、先輩はおバカさんですから、わかるわけないですよね。」

男「ハイハイ………それにしても、お前、なんかキャラが戻ってきたな。」

後輩「と、言いますと?」

男「ほら、僕のことを貶すようになってきた。」

後輩「それを言いましたら、先輩も大分冷静になっているじゃないですか。キスしたときの慌てふためっぷりに比べると。」

男「思い出させるな……」カァァ

後輩「あぁ、持ち帰りたい………」ウズウズ

男「やめろっ!近づくなっ!」ブンブン

後輩「コホンッ………まぁ、10分間、特に面白味もなく淡々と選別作業してましたからね、いい感じに落ち着けたからじゃないですか?世の中、キスしたからって、ライトノベル的な展開になるとは限らないんです。」

男「それに関して意義を申し立てたいとこだが、言いくるめられるであろうことが目に見えてるので、スルーしてやる。」

後輩「………面白くないですね。」

男「お前を楽しませると、僕の精神力が持たないんだよ。」

後輩「ムムム………確かにレイプ目先輩は、反応が鈍いですからね。ギリギリ答えてくれる今の現状で妥協するとしましょう。」

男「なにその上から目線……」

後輩「物理的に目線は上ですし?」

男「ちくしょーっ!」

ドクペ飲んでくる

考えてみたら、途中から酉使ってもあんまし意味ないな。

次書くことあったら、酉使うことにするわ。
も少ししたら再開します。

後輩「で、ライトノベルのタイトルの話ですが。」

男「そんな話もしてたな。というか、今となっては果てしなくどうでもいいのだが……」

後輩「罵倒する方向にシフトしましょうか?」

男「ぜひ、お前の意見を聞かせてくれ。」

後輩「………少々残念ですが、仕方ありません。バカな先輩を賢くするためにも、説明しましょう。」

男「さりげなく、バカにすんなよっ!」

後輩「まぁ、こんなこと知ったところで、賢くなれるとも思いませんが。」

男「それ、言っちゃうのか……」

後輩「ライトノベルと呼ばれるものが市場に出始めて、10年は軽くたっていますよね。」

男「ふむふむ。」

後輩「様々なタイトルの本が出版されてきましたよね。」

男「確かに、そうだよな。」

後輩「そのなかでもヒット作というものが何作も出てきましたよね。」

男「詳しくはないがそうだろうな。」

後輩「そうなると、どこかで聞いたことあるという、タイトルが増えてくるわけですよ。」

男「ん……なんとなくだがわかるな。つまり、短いタイトルだと、二番煎じ臭がするってことか。」

後輩「その通りです。そこで、オリジナリティを保つために長いタイトルが台当するようになったんです。」

男「はー、そうだったのか。」

後輩「まぁ、実際は知りませんけど。」

男「僕の感心を返せっ!」

男「というか、おい、それが嘘だというのならこの話、全然意味がないということじゃないか?」

後輩「そもそも雑談に意味なんて求めないでくださいよ。」

男「いや、そうなんだけどさぁ………」

後輩「それとも、なんです?意味ある会話しか先輩はしたくないと?なんなら、意味のある会話にしましょうか?」

男「意味のある会話って……」

後輩「先輩のお望みのものですよ。では………」


後輩「―――私、先輩のことが好きです。付き合ってください。」

ドクペ飲んだから寝る。

男「うぇっ!?」

後輩「意味のある会話にするために、先輩に告白してみました。」

男「ぇと………その………冗談、だよな?」

後輩「冗談でこのようなことを言うと思ってるんですか?」

男「反応がつまらないという下らない理由で、キスしやがった奴だもんなぁ………」

後輩「それはそれ、これはこれ、です。私はいつだって真面目ですよ?」

男「………そこ、突っ込んだら負けかな?」

後輩「で、答えはどうですか、先輩?」

男「ぅー……ぇぇー……」

後輩「煮えきらないですね、男ならスパッと答えてくださいよ。」

男「今までさんざん男扱いしてなかったくせにっ!」

後輩「あ、間違えました。男の娘ならスパッと答えてくださいよ。」

男「言わなきゃよかったっ!」

後輩「さぁ、答えてくださいよ。」

男「………本気、なのか?」

後輩「えぇ、本気も本気、先輩の答え次第では腹を切るくらい本気です。」

男「ぇっ!?」

後輩「もちろん、先輩の。」

男「脅迫だっ!」

後輩「そうしたら、先輩はずーっと、私と一緒………」

男「こわい怖い恐い!」

後輩「もちろん冗談ですが。」

男「あ、そうなのか。よかった……」

後輩「腹を切るくだりからですが。」

男「やっぱりねぇっ!………そんなことばっかり言うから、信用できないんだけど、わかってる?」

後輩「まぁ、多少は感じております。………仕方ありません、ここは私が先輩の好きなところをあげて、告白が本気であるということを示しましょうか。」

後輩「コホンッ、では―――」

後輩「先輩の髪が好きです。赤ちゃんのようにサラサラとした髪が好きです。」

後輩「先輩の瞳が好きです。ドングリのようにクリクリとした瞳が好きです。」

後輩「先輩の唇が好きです。サクランボのようにプルンとした唇が好きです。」

後輩「先輩の声が好きです。鈴がなるように小さくリンとした声が好きです。」

後輩「先輩の肌が好きです。お餅のように白くプニプニとした肌が好きです。」

後輩「先輩の胸が好きです。マナイタのようにペターンとした胸が好きです。」

後輩「先輩の指が好きです。シラウオのようにスベスベとした指が好きです。」

後輩「先輩の―――」

男「すとーーーっぷ!」

後輩「どうしたんですか、先輩?急に大声なんかだして。」

男「これからいいとこでしたのに、みたいな顔すんなっ!」

後輩「全くもってその通りなのですが……」

男「充分伝わったから、もう言わなくていいよっ!」

後輩「そうですか?………でも最後にひとつだけ、言わせてください。それを聞いた上で答えを聞かせてください。」

男「う、うん。」


後輩「私………私―――」

後輩「先輩の心が好きです。こんな私でもやさしい心で接してくれる先輩が好きです。」

後輩「だから先輩、私と付き合ってください。」

男「……………」

後輩「ダメ、ですか?」

男「…………はぁ。」

後輩「そうですよね。私なんて、お断りですよね。性格悪いですし……」

男「いいよ。」

後輩「はい?」

男「付き合ってもいいよ。」

後輩「え、その………いいんですか?」

男「別にお前のこと嫌いって訳じゃないんだし、あんなことされた後だし、うん。付き合おうよ、僕たち。」

後輩「…………いふぁい」ギューッ

男「夢じゃないよ、ベタな確かめかたしすぎだよ。」

後輩「本当にいいんですか?私ですよ?mなんですか?先輩のこと、いじったりしますよ?」

男「いいんだよ。mかどうかは……まぁ、置いといて、いじるのも加減さえ知ってくれれば、それくらい、なんでもないよ。」

後輩「先輩……」

男「それに、お前だからいいんだよ。ちょっと……かなり毒舌だし、変態な後輩だけど、僕はお前のこと―――」

―――好きだよ

後輩「…………」

男「…………」

後輩「…………ふふっ」

男「な、なんだよ。」

後輩「やっぱり先輩はおバカさんです。」

男「…………かもね。」

後輩「本当にバカです。私なんかと付き合うなんて、世界一のバカです。バカじゃなければ変態です。」

男「そこまで言うか?」

後輩「えぇ、言います。言いますとも。私はこんな性格ですからね。そんな性格の女の子と付き合う先輩はバカなんです。」

男「あぁ、もうっ!バカバカうるせーよっ!お前、少しは素直に―――」

後輩「えいっ」chu♪

男「~~~~~っ!?」

後輩「言葉で表すのは恥ずかしかったので、行動で示してみました。」

男「…………欲望には素直だよな、お前って。」

後輩「かもしれませんね。」

男「かも、じゃないよ。絶対だよ。」

後輩「うるさいお口は塞いでしまいますよ?」

男「………やってみろよ。」

後輩「では―――」スッ

キーンコーンカーンコーン
ゲコウノジコクニナリマシタ
コウシャニノコッテイルセイトハスミヤカニゲコウシテクダサイ

後輩「………タイミング悪いですね。」

男「そうだね。」

後輩「わかってました?」

男「さぁね。」


ヒデノリ「やーマジっすか。悪いっすね、なんか催促したみたいで」

文学少女「ご、ごめんなさいね? 本当に、本当に悪いと思っているのよ?」

タダクニ妹「上等だごらああ! 河がなんだ、泳いで取りに行きゃいいんだろうが!?」 ジャブジャブ

タダクニ妹「ってか手前ら、素で抱き合ってんじゃねえぞ! イチャつくな馬鹿共! っていうかこっち見んな!」

ヒデノリ「や、やだなあ、まさかそんなことあるわけないだろ。なあ///」 ギュウッ

文学少女「うん、気のせい気のせい///」 ギュウウッ

タダクニ妹「いやマジ暴れるぞ」

暴れるぞー!

暴 れ る ぞ ー !

暴  れ  る  ぞ  ー  !

後輩「………帰りましょうか。」

男「結局、完成しなかったな、図書館だより。」

後輩「言われてみれば………」

男「なら、お前の見つけたって言う喫茶店に寄って、続きをしないか?」

後輩「それもいいですけど、それなら私の家に来ませんか?」

男「え?」

後輩「今日、両親がいないんですよ。」

男「なぜこのタイミングでそれを言う。」

後輩「まぁ、冗談なんですけどね。」

男「期待した自分が許せないっ!」

後輩「それはおいといて、喫茶店は後日にして、私の家に来てくださいよ。ほら、人がいたら安心できるでしょ?」

男「普通、逆なんだけどな………」

後輩「さてさて、先輩。私の告白は成功したと言うことで。私たちはめでたく彼氏彼女というわけですよね?」

男「まぁ、そういうことになるね。」

後輩「見た目はユリユリカップルでしょうが。」

男「それは違うと言いたいっ!」

後輩「もちろん、先輩が受けですよね?」

男「それも違うっ!」

後輩「まぁ、そんなことを置いといて、彼氏となった先輩に言いたいことがあります。」

男「そんなことで済ませてほしくはないけど、なに?」



後輩「先輩、私の欲望の捌け口になってください。」

おしまい

これで、おしまいです。
遅筆だし、ドクペ休憩多かったけど、最後まで読んでくれてありがとうございました。

後日談の希望、あるならもう少しだけ続きます。

ドクペの買い出し終わったら書き始める。

ダース単位でも重いもんですね。
再開します。

喫茶店
後輩「どうされたのですか、先輩?かわいい彼女との初デートですよ、そんな沈んだ顔をしないでください。」

男「………本当にわからないのか?」

後輩「えぇ、わかりません。生憎と私は小動物の思考回路を理解することはできませんので。」

男「誰が小動物だっ!」

後輩「叫ばないでくださいよ、先輩。変に目立ちますよ?」

男「っ!?うぅ~」

後輩「あぁ、萎れてる先輩かわいいっ」

男「かわいいって言うのは、男にたいしては暴言だって言わなかったかな?」

後輩「今の先輩を男の子だと気づく方はいませんよ。」

男「うぅ~………なんでなんでなんで……」

後輩「とっても似合ってますよ、そのスカート。」

男「なんで僕、女装してるんだよぉっ!」

遡ること、一時間前。
後輩「デートをしましょう。」

男「はい?」

後輩「デートですよ、デート。いくら童貞とはいえ、それくらいは知ってますよね?」

男「いや、それくらいは知ってるよ。あと、もう童貞じゃないし。」

後輩「えぇ、知っています。私もつい先日より処女ではなくなったため、よくよく知っております。」

男「うん、言い返した僕が悪かった。」

後輩「先輩って体型と一緒できょk――」

男「それ以上言ったら怒るよ。」

後輩「………まぁ、比較するにしても、実物は先輩のモノしか見たことないですからね。モノの大小は言えませんが、かわいらしかったですね。男の娘としてはベストサイズです。」

男「屈辱的すぎて何も言えない………」

後輩「大丈夫です、先輩しっかり言い返せてます。」

男「これは、言い返してるんじゃなくて、感情を吐露してるだけだよ。………それで、デートだっけ?」

後輩「はい、デートです。」

男「お前の部屋にもう来てると言うのに?」

後輩「部屋デートで起きるイベントはあらかたこなしたはずなので、別の場所にいくことを考えましょうよ。」

男「まぁ、一通り遊び尽くした感はあるよな。」

後輩「えぇ、行き着く先として、セッk―――」

男「それ以上言うなっ!」ボコッ

後輩「………女の子の頭をグーで殴りますか、普通?」

男「お前、最近発言にストッパーがかからないんだもん。強制的にでも、止めたくなるよ……」

後輩「かわいいかのz……彼氏ができて浮かれてるんですよ♪」

男「お前、今、何を間違えようとしたっ!」

後輩「やだなぁ……、ついうっかりしただけですよ。」

男「ほぉ~、つまり、僕の彼女は、うっかりすると、彼氏の性別がわからなくなると。」

後輩「先輩がかわいすぎることが罪なんですっ」

男「とうとうそこまで言い出したかっ!」

後輩「先輩はどうして男の子なんですか?」

男「知るかっ!………というか、お前、もし僕が女の子だったら、付き合ってないと思うよ?」

後輩「その時はユリに走ります。」

男「堂々と言いきったな……」

後輩「もしもの話をしても面白くないですよ。現実を見ましょうよ。現実を。」 

男「現実を見ると、どうして僕はお前と付き合っていることを、後悔しはじめたよ………」

後輩「………最近、先輩の性格が悪くなってきてます。」

男「明らかにお前のせいだ。」

ドクペってくる。

後輩「私ほど性格のいい人間もいませんよ?私と会話したひと10人中10人が私のことをいい性格だと言ってくれますし。」

男「それは、皮肉だ。」

後輩「わかってますよ。私は先輩以上にお利口さんですからね。」

男「ま、告白したときに、自分のことを性格の悪い女って、言ってたもんな。自覚はあるか。」

後輩「えぇ、治す気はありませんが。」

男「努力くらいしろよ。」

後輩「前向きに検討します。」

男「実行はしないのな。」

後輩「先輩は今までの私でも好きだと言ってくれたので、無闇に変える必要はないですよね?」

男「さぁ、どうだかね。」

後輩「先輩はなんだかんだ言ってもmですから。」

男「それは違うっ!」

後輩「といいますか、ソロソロ本題に入りましょう。デートです。外にデートにいきましょうよ。」

男「あぁ、何かいつもの流れで話し込んでたね。それで、デートと言っても何するの?」

後輩「まぁ、今からですと、お昼御飯食べて、そのあとボーリングにでもいきませんか?」

男「ボーリングか………うん、いいね。あー、でも、お昼御飯食べにいくにしては、少し早すぎない?」

後輩「今、11時を過ぎたところですからね、確かに少し早いかもしれません。」

男「聞いてなかったけど、どこに食べにいくの?」

後輩「この間言っていた喫茶店ですよ。二人組だと安めのランチセットが頼めるはずです。」

男「ふぅん、……じゃあそこにしよう。となると、時間をどう潰すか、だよね。」

後輩「おしゃべり、というのもいいですが、どうでしょう、この際ですから、ゲームでもしませんか?」

男「ゲーム?」

後輩「大乱闘スマッシュブラザーズでもやりましょう。」

男「この間やったときは勝率半々だったよね。」

後輩「はい、実力も拮抗してますし、せっかくですから、なにか罰ゲームつきでやりませんか?」

男「罰ゲームか……」

後輩「負けた方が、勝った方の言うことを聞く、ということで。」

男「えー、何か嫌だなぁ……」

後輩「おやおや?先輩は負けるのが怖いんですか?五割のリターンにもかけることのできない、小さな男なんですか?」

男「む……そこまで言うならやってやろーじゃん。負けても知らないからな。」

後輩「それはこちらの台詞です」ニヤリ

今北産業

回想終了
男「思えばなんであんな安い挑発に乗ったんだろう………。というか、お前、強すぎ……」

後輩「前回は、受け身と掴みとガード禁止で縛ってましたからね。その時点の実力で先輩と拮抗したんですから、本気をだせば、ザッとこんなものです。」

男「あぅ~………」グデーン

後輩「過去を悔いても仕方ないですよ。今を楽しくいきましょう。」

男「お前は楽しそうだよな………」ユラー

後輩「えぇ、楽しいです。先輩のかわいいかわいい姿が見れてるんですから。」

男「うぅ~………」ドヨーン

後輩「今の格好でその目をされると、暴行をうけた女の子にしか見えませんね。練乳かヨーグルトがかかっていると、なおベスト?」

>>119
デートだよ
罰ゲームだよ
女☆装だよっ!

ドクペ飲むから、休憩

あまりにも飲みに行くから>>1の体が心配になってきた・・・

>>124
飲みながらマターリしてるだけだよ。
ついでに言えば、某ニート探偵よりは飲んでないから問題なし。

男「だいたい、なんだよ。ミニスカートって……なんでミニなんだよ……スースーするよ、春先とはいえ、寒いよ………」

後輩「ミニスカとニーハイソックスとスパッツによる、完成領域について解説しましょうか?」

男「なんだよ、それ……」

後輩「絶対領域の完成形ですよ。上位互換、といってもいいでしょう。」

男「また嘘ちしきかー………」

後輩「何を言いますか。これは、嘘なんかではありませんよ。私の偏見です。」

男「世間で認められないと意味ないぞー………」

後輩「先輩の元気がないですね……仕方ありません」ゴソゴソ

ルパンオワタし、寝る。

まさか、後日談で日を跨ぐとは……

男「なんだー、テーブルのしたにもぐってなにするんだー……」

後輩「素晴らしいことですよ。」ピラッ

男「…………へ?」

後輩「やっぱり、スカートをめくったときにできる影とスパッツとニーソの間の皮膚とできる、コントラストと言うものは、素晴らしいですね。」

男「な、なななななにすんじゃぁーっ!」

後輩「何って……スカートめくりですが?」

男「おまっおおおまえっ!」

後輩「一度やってみたかったんですよね、男の娘のスカートめくり。」

男「ふっざけんなぁーっ!」

後輩「なんだか、デジャヴですね。先輩のリアクションの引き出しは少ないんですか?」

男「大きなお世話だっ!だいたい、僕男だってのに……あぅ~」モジモジ

後輩「うん、羞恥に染まってるせいか、いつもよりも先輩がかわいく見えますね。」

男「ほっとけっ!」

後輩「安心してください。どうせテーブルの下でしたので、他の人には見えてませんよ。」

男「そういう問題じゃないっ!」

後輩「あ、それと先輩。」

男「なんだよっ!」

後輩「先ほどから大声出して騒いでるせいで、注目の的になってます。」

男「え?」キョロキョロ

オイ,アノコタチカワイクネ?
メイドタンヒトスジノセッシャハキョウミナイデスナ
トイイツツソノカマエタカメラハナンダヨ
コレハアレデスナアレシテアレスルタメノアレナンデスナ
アノー,オキャクサマ
ナンデゴザルカオトコニキョウミハナイデゴザル
スコシウラテノホウニキテイタダケマスカ?
ブヒーッ

男「~~~~っ!?」

後輩「あ、さっきからカメラ構えてた人、連れていかれましたね。」

男「うぅ~……撮られてたの……」

後輩「落ち込まないでください。私はお着替えシーンから撮影してますから。」

男「おいまてこらっ!」

後輩「あ、しまった……」

後輩「ま、まぁ、そんなどうでもいいことはおいておきましてですね。」

男「どうでもよくないよっ!」

後輩「あんまり叫んでると、怒られますよ。」

メイド「お嬢様、もう少しお静かにお願いしますー」

後輩「こんな風に。」

男「あ、ぇと、えぇっと……ご、ごめんなさい。」

メイド「いえいえ、おわかりいただけたら……ん?」

男「な、なんでしょうか……」

メイド「あなた、本当にお嬢様ですかー?」

男「っ!?」

メイド「ちょっと調べさせてもらっていいですかー?」ワキワキ

男「ちょ、ちょっと待ってください!その手はなんですかっ!その手はっ!」

メイド「ちょ~っと、さわるだけですよー♪」ニコニコ

男「やばいっ!この人ヤバイって!お前見てないで、助けてよっ!」

後輩「見返りは?」

男「お前ふざけんなよっ!」

メイド「いーいじゃないですかー。触らせてくれたら色々サービスしちゃいますよー。」

男「絶対嫌ですっ!」

メイド「固いこと言わないでくださいよー、すぐに終わりますか――」ポコッ!

ウェイター「………なにやってんだよ。」

メイド「いたいなー。ウェイター君。」サスサス

ウェイター「黙ってろ。………お客さま、大変失礼いたしました。コレにはあとできつく言って聞かせますので、どうか、お許しください。」

男「あ、その……いいです。まだ、なにもされてないので……」

後輩「………せっかく面白くなりそうでしたのに。」

男「お前、ふざけんなよっ!」

ウェイター「では、失礼します。………おら、いくぞ。」

メイド「あぅぅ~、怪しいんだってー。かわいいこなのに怪しいんだってー。」ズルズル

>>134間違いじゃないけど訂正
男「お前、ふざけんなよっ!」×

男「お前、いい加減にしろよっ!」○

男「………ふぅ、危なかった。」

後輩「誰かさんが騒ぎ立てるせいですよ。」

男「騒ぐ原因を作ったのは誰だよ………。それに、ここ止めようよ。」

後輩「どうしてですか?ここ安いですし、美味しいらしいですよ?」

男「あの、ウェイター。」

後輩「あぁ、あのカッコいい方ですね。」

男「む………」

後輩「どうしましたか?」

男「なんか、カチンときた……」

後輩「?………あぁ、嫉妬してくれたんですね。」

男「べ、べつにそういう訳じゃ………」

後輩「かわいいですよ。」

男「うぅ~……」カァァ

後輩「で、そのウェイターさんがどうしましたか?惚れたんですか?」

男「惚れるかっ!」

後輩「では、なぜ?」

男「あいつ……クラスメイト。」

後輩「それはそれは……」

男「バレると、非常に困るから、別の場所にいこうよ。」

後輩「バレなければいいんですよ。」

男「それは無理だよっ!」

スーパードクペタイム。

休憩してきます。

ねぇ知ってる??
ドクペを飲みすぎると厨二病になって時を越えれるようになるんだって?

>>140
それは違うな。
ドクペをのむやつは総じて厨二病だ。
ドクペをのむから厨二病なんじゃない、厨二病だから、ドクペを飲むんだ。
つーことで、再開。

30分後
喫茶店の外
男「悪夢のような時間だった……」グデーン

後輩「夢のような時間でした。」ツヤツヤ

男「なんなんだよ、あのメイドさん……」

後輩「師匠の腕前は見習うべきですね。」

男「いつの間にか、師弟関係になってるし………。はぁ、もう、いいだろ。着替えさせてよ。」

後輩「え?何言ってるんですか、先輩。今日のデートの間はずっとその格好ですよ?」

男「なら、帰る。今日のデートはおしまい。」

後輩「残念ながらそうはいきませんよ?当初の目的通り、ボーリングにいきますよ?」

男「ぇぇ~……」

後輩「罰ゲームから逃げ出すなんて、男らしくないですね。」

男「もうその手には乗らないぞ。」

後輩「おや、残念です。まぁ、今の見た目はどこからどう見ても女の子ですけどね。」

男「うるさいっ!」

後輩「ではこうしましょう。ボーリングのスコアで、もう一度罰ゲームをかけて勝負するんです。」

男「えー、それもお前、上手なんだろ?」

後輩「いえ、私のアベレージは90前後です。」

男「僕がだいたい、140前後だから、勝負にならないんじゃないか?」

後輩「お上手ですね。先ほどは私が有利な状況でしたので、今度は先輩が有利な状況でも、いいんじゃないんですか?」

男「………怪しい。」

後輩「先々月のスコアは87でしたよ。」

男「右手で投げてたんじゃないよな?」

後輩「そんなことはしてませんって。」

男「むむむ………。どうしてお前が自分にとっての悪条件で罰ゲームをかけるのか、わからない………」

後輩「先輩を思い通りにできるのでしたら、多少のリスクなんて目をつむりますよ。そもそも、負ける気はないんですから、問題はありません。」

男「アベレージ50の差はでかいよ?」

後輩「その程度なら調子で埋められますよ。」

男「やけに自信あるな……。」

後輩「それとも、先輩は負けることしか考えてないんですか?負け犬根性なんですか?」

男「そこまで言われたら、その安い挑発にのってやろーじゃん。」

後輩「ゲームは成立ですね。」ニヤリ

男「あぁ、僕が勝ったら、その時は覚えてろよ。」

後輩「えぇ、先輩の命令とあれば全裸で町内一周くらいして差し上げましょう。」

男「………いや、そんなこと言うつもりはないけどさ。」

後輩「覚悟の例えですよ。」

男「例えが変態過ぎるっ!」

後輩「ただ、まぁ、罰ゲームをかけて、殺伐と遊ぶのは、息が詰まるので、純粋に遊ぶこともしませんか?」

男「純粋に遊ぶ?」

後輩「せっかくround1にいくんです。前哨戦ということでイロイロと巡りましょうよ。」

ローラースケート場
後輩「ま、待ってください、先輩」プルプル

男「お前、運動神経鈍いのな。」スィーッ

後輩「せ、先輩がよすぎるんです。」ステンッ

男「ほら、掴まれよ。」

後輩「あ、ありがとうございます。」ガクガク

男「生まれたての小鹿みたいだな。」

後輩「現代人はむしろ生まれたての小鹿を指して、足が笑ってる人みたいだな、と例えるべきですよ。」

男「あー、確かに言えてるかも。」スィーッ

後輩「………先輩。」

男「なんだ?」スラスラーッ

後輩「トリプルアクセルってできます?」

男「んー、やったことないからわからないけど、一回転半くらいならできるんじゃないかな?」スラッシャーン

後輩「やってみてください。」

男「ん、りょーかい、っと!」クルクルッ

後輩「………お見事です。」パチパチ

男「ととっ、着地にはちょっと失敗したけどな。」スィーッ

後輩「いえいえ、ありがとうございます。」

後輩(スカートはいてるってこと忘れてるんですかね?何はともあれ、眼福でした。)

テニスコート
男「んん、狙ったところにはいかないな………」スパコン

後輩「それでも、結構いい線にはいってますね。」ポスッ

男「お前は球威がない代わりに、かなり正確な位置に打てるな。」パシッ

後輩「テクニックだけなら、なんとかなりますよ。」ペシッ

男「それって結構すごいことでは?」バシュッ

後輩「私はお利口さんですからね。先輩と違って。」ポヒュッ

男「ハイハイ。」バチコン

後輩「私の必殺技行きますよっ」トスッ

男「ネットはきついっ!」カコン

後輩「秘技、綱渡りですよ。」パァン

男「ただのネットインだろ……」ベチコン

後輩「悔しければ先輩も必殺技使ったらどうです?漫画といわずプロ選手の技でも。」パチン

男「んー、見よう見まねで?」ペスッ

後輩「はい。」ボスッ

男「なら、浮いた玉ちょうだい。」カシュッ

後輩「何をするんですか?」ポヒュッ

男「エア・ケイっ!」ドガンッ

後輩「きゃっ!」

男「どーだ。」

後輩「………やりますね。」

後輩(スパッツがまる見えでした♪)

バスケコート
後輩「まぁ、なんと言いますか………」

男「……………」

後輩「軌道は完璧でしたよ?結構はいりそうでしたよ?」

男「……………」

後輩「ただ、まぁ、その打点がですね?低かったというか……」

男「……………もういいよ」

後輩「フォローが裏目に出たみたいですね。」

男「………寧ろ、お前がフォローするほどひどかったと凹んでる。」ズーン

後輩「………次にいきましょう。」

後輩(狙ってましたけどね。涙ぐむ先輩かわいいです。)

空気銃射撃場
男「お前って、こういうのは本当に上手だよな。」

後輩「集中力の問題ですよ。」

男「だからって、数字だけを撃ち抜くとか、そういうことができるものなのか?」

後輩「銃の癖さえわかれば、簡単ですよ?」

男「へぇ………」

後輩「ほら、先輩もう一度やってみてくださいよ。私との集中力の差がわかりますよ?」

男「どうせ、僕はお前と違ってバカだから集中力も散漫ですよー。」スッ

後輩「すねないでください。」

後輩(いい、おしりの形してますねー。)

後輩がだんだん変態になってきた………

ハイパードクペタイムです。
今日中に終わらせたいからまだ寝ないよー。

ドクペタイム終了。
再開します。

ゲームコーナー
男「レースゲームって苦手………」

後輩「どうしてですか?」

男「画面の早さに追い付かなくなるから。」

後輩「………ハンデとして、私はギア3までしか使わないことにしましょう。」

男「それでも、お前に勝てる気はしないけどな。お前、ゲームとかバカみたいに上手じゃん。」

後輩「先輩がバカみたいに下手なだけですよ。」

男「返す言葉もないよ。」

男「というか、ハンデとかつけてて楽しいか?」

後輩「技術を駆使しても勝てるか勝てないか、というギリギリのスリルというものがありますので、充分に楽しめています。」

男「あー、スマブラがいい例だったな。」

後輩「はい、キッチリ五分五分の勝率でしたからね。」

男「あれは俺も楽しかった。」

後輩「それは何よりです。あ、そろそろレース始まりますよ。」

後輩(もう一つハンデとして、先輩の太股を見ながらプレイしましょう。スカートはいてるのに、無用心ですよ、先輩)

ボーリング場
男「というわけで、イロイロと楽しんできたわけだが。」

後輩「はい、堪能させてもらいました。」

男「ついに雌雄を決するときが来たわけだ。」

後輩「雄なんてつけようがない気もしますけどね。先輩の見た目的に。」

男「うるさいよ。………さて、罰ゲームをかけての勝負だが、どうする?僕はお前に勝つ自信は結構あるから、やめておくなら今のうちだよ。」

後輩「私も、先輩には負けない自信がありますので、構いません。」

男「大口叩いたこと、すぐに後悔させてやるからな。」

後輩「えぇ、………楽しみにしてますよ。」ニヤリ

1投目
ゴロゴロゴロカコーン
パンパカパーン
男「よしっ!ストライクだっ!」

後輩「お見事です。先輩。では、次は私が。」

コロコロコロガララ

後輩「スプリットですか……難しいですけど、えぃっ!」

コロコロコロガタン

男「狙いすぎてガーターになったね。」

後輩「仕方ありません。先輩、次をどうぞ。」

男「よーしっ、この調子でガンガンいくよーっ!」

5投目終了後のスコア。
男・66
後輩・54

後輩「そろそろですね。」

男「なんか、言った?」

後輩「いえいえ。次は先輩の番ですよ。」

男「にひひー、覚悟してなよ。」ブンブン

後輩「はい、覚悟しておきます。そのためにも、先輩の勇姿をしっかりと目に焼き付けておきます。」

男「勇姿って?」スッ

後輩「ミニスカートにも関わらず大きく振りかぶって、中身を大胆にも露出してる姿です。」

男「………え?」

ガタンコロコロ……ガタン

後輩「おや、ガーターになってしまいましたね。」

男「え……ちょっ……ひょっとして、僕、今までずっと………?」

後輩「はい、先輩が投げようとするたびに、周囲の男共の視線も集まってました。」

男「うそ………」

後輩「そして、惜しげもなくサービスシーンをばらまいてました。」

男「あ、ぁぅぁう………」

後輩「もっと言えば、先程のスポーツの時でも、かなり大胆なことしてましたね。ダメですよー、先輩。ミニスカートなのに、跳んだり跳ねたりしたら。」

男「~~~~~~っ!?」 

ガンッゴロゴロゴロガタンッ

後輩「また、ガーターですね。」

10投目までのスコア。
男・82
後輩・91

後輩「思いの外粘りますね。次、先輩の番です。」

男「うぅ~っ!」

後輩「羞恥に悶える先輩、いいですっ」

男「見られてない見られてない見られてない見られてない見られてない見られてない」

後輩「自己暗示をかけてるとこ悪いですが、バッチリ凝視されてますよ?」

男「言うなぁっ!」

ウォーカワエエッ!
オレサッキアノコノスパッツミタゼッ!
オレナンカオシリツキダシテルトコミタシ
イヤイヤ,フトモモノスバラシサコソアノコノミリョクデショ

後輩「どうやら、見てはいても男の子とは気づいていないようです。」

男「複雑だ………」

オイソロソロアノコナゲルゾ
ソコノポジションカワレッ!オレハスパッツガミタインダッ
ヤレヤレダカラ,フトモモガスバラシイトナンドイエバ

男「……………」スッ

後輩「先輩?そっちはレーンとは逆の方向ですよ?」

ヤベェアノココッチムイタゼ
キヅカレタカッ!
イヤ,オレタチハミテイタダケダナニモワルクナイ
イイフトモモダナァ

男「……………」スゥゥ

後輩「ちょっと先輩、なに、ボール振りかぶってんですかっ!逆、レーンとは逆方向で―――」

男「死に、晒せぇぇぇっ!!」

ズバゴシャァンッ!
プヒィィィィィィィップ!

後輩「お、オーバースロー………」

男「ふぅ、ちょっとスッキリした。」

男「せっかくだけど、これはスコアには入んないよね?」

後輩「10人ちょうど倒れてますが、倒すべきはピンなので、ノーカウントです。」

男「ちぇっ、まぁ、いいや。アハ、あはははははははっ!」

後輩「先輩が壊れました……」

男「あー、もう。最後くらいおもいっきり投げるっ!」

後輩「ぇと………いいのですか?見えてしまいますよ?」

男「別にお前に見られるくらい何ともないし!この復讐をするためにも、絶対勝つしっ!」

後輩「ヤバイ、負けられない……先輩の目が暗く輝いてる……」

男「いっくぞーっ!」

ゴロゴロゴロカコーン

男「あ、1ピン残った。」

後輩「端ですね。難しいですよ。」

男「なら、ここをこうしてっ!」

ギュンゴロゴロカーン
ピンポーン

男「よしっ!スペア!」

後輩「ボールが曲がった………」

男「これくらい、余裕っ♪」

後輩「ラストですから、もう一回ですよ、先輩。」

男「ここで差を覆して、お前に復讐するんだーっ!」

ゴロゴロゴロ―――

最終スコア
男・98
後輩・99

男「負けた……」

後輩「最後の最後で、力みすぎたのがまずかったですね。」

男「あぅ~っ!」ジタバタ

後輩「ジタバタしないでください。見えますよ?」

男「~~~~っ!」バッ

後輩「うん、いつもの先輩が戻ってきましたね。さて、追い討ちをかけるように、罰ゲームを発表します。」

男「もう、何でもいいよっ!どんとこいっ!」

後輩「と、その前に、着替えてきてください。」

男「え、いいの?」

後輩「はい、というか、即刻着替えてこないと、ヤバイです。だから、さっさとトイレにでもいって着替えてきてください。服は用意してありますから。」

男「女物じゃないよな?」

後輩「その袋に入ってるのは、今日先輩が着ていた服ですから。はやくいってください。」

男「………わかった。」

5分後
男「着替えてきたよ。」

後輩「早かったですね。」

男「トイレに入るタイミングがよかったからね。」

後輩「あの格好で男子トイレに入ると言うのは、なかなかの勇者ですね。」

男「今日一日で、大分度胸がついたからね。」

後輩「暗に責められてる気がしますが、まぁ、気のせいと言うことにしまして、さ、行きますよ。」

男「どこに?というか、さっきから、なにを急いでるんだよ。」

後輩「とりあえず、ついてきてください。説明は道すがらします。」

喫茶店
男「で、なんとなくここに戻ってきたわけだが、どうしてここなんだ?」

後輩「なんとなくです。とにかく、あそこから離れておきたかったんです。」

男「結局、その説明はされてないんだけど……。」

後輩「今から説明しますよ。………それにしても、なんだか散らかってますね。」

男「あぁ、なんだか、小さい子供が暴れまわったみたいだよな。って、そんなことはいいから説明。」

後輩「せっかちですね。だから、そうr―――」

男「それ以上は言わせねーよっ!というか、このやり取り久しぶりな気がするっ!」

後輩「それだけ、充実した1日だったんですよ。」

男「それはそうかもしれないな。」

後輩「はい。とても楽しかったです。」

男「それはよかった。」

後輩「だから、あんな連中に最後をメチャクチャにされたくなかったんですよ?」

男「あんな連中?」

もう無理、限界ドクペがきれたから寝る。

結局終わらなかった……
明日の朝には完結させる。

後輩「先輩が人間ストライクを出した連中ですよ。」

男「あー、あー……あのうざかった奴等?」

後輩「えぇ、あの人たち、ゲームが終わったら先輩に声をかけようとしてましたからね。」

男「え、そうなの?」

後輩「恐らくは間近で先輩のスパッツを見るためでしょう。あまりにも無防備でしたからね。」

男「うげぇ………」

後輩「そうなると、イロイロと面倒でしたので、移動したんですよ。着替えてもらったのは、目眩ましの一種ですね。」

男「ふぅん………」

男「今日は、ありがとう。」

後輩「なんですか、急に改まって………女装にでも目覚めましたか?」

男「いや、目覚めてないけど………。今日はさ、女装させられて、外に放り出されたでしょ?それなのに、そのことを忘れるくらい楽しく遊べたって言うのは、お前のおかげだと思う。だから、ありがとうってこと。」

後輩「女装させた本人にお礼を言うなんて、先輩はバカなんですか?」

男「お前よりはバカなんだろうね。僕はお前ほどは気が利かないしさ。」

後輩「しんみりした空気にして、罰ゲーム回避しようとしたって、そうはいきませんよ?」

男「バレたか………でも、楽しかったよ?」

後輩「当たり前です。私がプランニングしたんですから。」

男「で、罰ゲームってのはなんだよ?女装して、学校にでもいくのか?」

後輩「それもそそられますが、今回は軽めのものにしましょう。」

男「……………」ゴクリ

後輩「その……名前で、呼んでもいいですか?」

男「え?」

後輩「だって、せんぱ………お、男さんは、私のこと、二人称でしか呼びませんし。私も先輩としか呼んでないですし………せっかく、付き合ってるのに………」カァァ

男「………あはっ」

後輩「わ、笑わないでくださいよっ」

男「いや、何て言うかさ、お前、変なとこで照れるなって思って。」

後輩「~~~~~っ!なしっ!今のなしですっ!」

男「えー、僕はいいけど?」

後輩「なしったらなしなんですっ!………デート。」

男「はい?」

後輩「今度は、先輩がプランしたデートに連れていってください。」

男「え?」

後輩「いつも、私から誘っていたんですから、ソロソロ先輩から誘ってくれてもいいじゃないですか?」

男「確かに、そうだね。………でも、そんなのでいいのか?」

後輩「構いません。つまらなかったら、先輩を女装させて楽しむまでです。」

男「………女装させられないように、しっかりとプランするよ―――後輩。」chu♪
おしまい

終わったー。これで心置きなくドクペ飲めるぜー。
後日談が本編と同じ長さってどういうことよ。

キャラの口調に一貫性のない、才能のない文章でしたが、ここまで付き合っていただいかた、誠にありがとうございました。

ドクペ飲みながら、書いてるやつがいたら、それは私なので、生暖かい目で見守っていただけたら幸いです。
ではでは~。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom