ダル「オカリン…オカリン…」 シコシコ(74)

ダル「オカリンのせいだお・・・オカリンが僕をこんなにしてしまったんだお…」

ダル「責任…とって欲しいお…ウッ!」ドピュッ

紅莉栖「」

紅莉栖(え~!何コレ!?いつから橋田ってホモだったの!?フェイリスさんは!?フェイクなの!?フェイクス・ニャンニャンだったの!?)

ダル「はぁ…またやってしまったお…」フキフキ…

岡部「…おい、何をラボの入り口でコソコソとしてるんだ助手よ」

紅莉栖「ふぇっ!?」

岡部「なんなのだ」

紅莉栖「べ、べべべべ別に!?こっそりラボの中を覗いてたとかそういうんじゃないから!」

岡部「今全部自分で説明しているわけだが」

紅莉栖「と、とにかく!今ラボには入っちゃダメ!絶対ダメだからな!」

岡部「何故だ、この炎天下の中で放り出されては敵わんぞ」

紅莉栖「ラボの中も似たようなもんだろーが!」

岡部「扇風機があるだろう扇風機が!というかそれより大事な話がだな…」

紅莉栖「しっ!」

岡部「おい・・・」

ガサゴソバタバタ!!!…ガタッガタッ

ガチャ…

ダル「二人で入り口でイチャコラしてるとか…リア充爆発しろ」

紅莉栖「ち、ちがうわ!」

紅莉栖(出てきたってことは片付けとか終わったってこと?入っても大丈夫かしら)

岡部「なんだいたのかダルよ、実はこの助手が入り口で「わー!わー!」

紅莉栖「なんでもない!なんでもないの!ホラ早くアンタも入るわよ」

岡部「…全く」

岡部「・・・・・・・・」

ダル「牧瀬氏牧瀬氏」

紅莉栖「何よ」

ダル「今日のオカリンなんかおかしくね?」

紅莉栖「いつものことじゃない」

ダル「いや、今日はなんだか特におかしいというか…元気が無い気がするんだお」

紅莉栖「そう言われてみれば・・・」

岡部「」ハァ

紅莉栖(も、もしかして!橋田がホモってことに気付いてどう対応すればいいのかわからなくなってるのかしら)ドキドキ

紅莉栖(普段なんとも思っていなかった親友が実は同性愛者で、突然の好意に気付いた岡部は戸惑いながらも橋田の熱い想いを・・・)

紅莉栖「ってちがーう!」

岡部「!?」

橋田「うおっ!急に側で大声出さないで欲しいお!」

紅莉栖「あ、ああ、ごめんなさい、今読んでた論文にあり得ないぐらいのトンデモミスがあって・・・」

岡部「いや貴様が手に持ってるのはまゆりのBL本なのだが」

紅莉栖「!?」

ダル「アッー!とうとう牧瀬氏も目覚めたのかお?」

紅莉栖「ちちちちちがうわ!全然違うわ!大事なことなので2回言いました!」

岡部、橋田「え?」

紅莉栖「はっ!」

紅莉栖「…んんっ!ゴホン!」

紅莉栖(ダメよ私そんなんじゃ!岡部がホモに目覚めるなんて万が一にもあってはならないわ!どうにかしないと…)

岡部「なあ…助手よお前今」

紅莉栖(そうだ・・・Dメールを送って・・・!)

岡部「おい聞いてるのかねらー」

紅莉栖(…でも人の性癖なんてどうやったら変えられるのかしら)

紅莉栖(…ん?)

~~~~~~~~~~~~


紅莉栖「これで、一応条件は満たしてる筈だけど・・・」

まゆり「まゆしぃは女の子のダル君も見てみたいなーって思うのです☆」

ダル「今更だけど僕もちょっと怖いお…おにゃの子になるなんて」

紅莉栖「正直橋田が女の子になるなんてどうなるか想像もつかないわね」

紅莉栖(これで橋田のホモ化は防げるわ!我ながら完璧ね!ふぅーははは!)バサー

岡部「おい、あまりDメール実験をするな、これ以上過去を変えるわけには」

ダル「アンタばっかり色々好き放題やっておいてそれは無いんじゃないの!?んもう!牧瀬氏激おこ!」プンプン

ダル「と、牧瀬氏が言ってるわけだが」

紅莉栖「言っとらんわ!つーか私はそんな気持ち悪い口調じゃない!」

岡部「いやしかしだな」

紅莉栖「何よ!何か文句あんの!?」

岡部「…くっ、わかった…これよりオペレーション悪戯な性転換(ロドウル)を開始する!」



紅莉栖(とまぁ、勢いで言ったのは良かったけど・・・大丈夫かしら)

ダル「おにゃの子になったらフェイリスたんのスキンシップと称しての百合展開キボンヌ」

紅莉栖「HENTAIは自重しろ」(つーか女相手でもいいんかい!見境無しか!)

バチバチッ・・・・バチバチッ


岡部「放電現象が始まった!さっさと送るぞ!ダル、準備はいいか?」

ダル「僕の母上のポケベルに送るお」

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

岡部「送信!」ポチッ …

…ギュオオオオオオオオオオオオッッ

フォォォォン……

岡部「う…ぐっ」ズキズキ…




岡部「…リーディングシュタイナーは発動した」

岡部「まずはダルを探さねば…」 キョロキョロ

紅莉栖「?」

まゆり「オカリン?」

鈴羽「オカリンどうしたんー?」

萌生「FBFBFBFBFBFBFB」カチカチ

フェイリス「」ニャン

ルカ子「…」シコシコ

岡部「皆聞いてくれ、至急マイフェイバリットライトアームであるダルが必要なのだ、誰か居場所を知ってる者は…」

紅莉栖「はぁ?」

まゆり「???」

鈴羽「なに?」

萌生「FBFBえふ…?」カチカチ …

フェイリス「にゃ?」

ルカ子「…?ウッ・・・・!」ドヒュゥッ・・・


岡部「ど、どうしたんだお前達

岡部(どう言う事だ?このラボメンの反応・・・)

岡部(まさかダルの存在自体消えて…いやあのDメールの文面でそんなことが……いや、これがバタフライ効果か…?)

紅莉栖「いや居場所も何も…ねぇ」

まゆり「オカリンつまんねなのです」

岡部「・・・・?」

鈴羽「あたしはここにいるよ!オカリン!」

岡部「んん?ああそうだな」

紅莉栖「…ん?」

まゆり「オカリン、ダルちゃんの事忘れちゃったの~?」

岡部「いや忘れてないが………」


岡部「…ん?…ダルちゃん……?」

まゆり「ダルちゃんはダルちゃんだよ~」

鈴羽「オカリン!あたしだお!橋田鈴だお!」

岡部「は・・・?」

鈴羽「だーかーら!あたしはダルだってば!」

岡部「何を言っているのだバイト戦士」

鈴羽「いやあたしはバイトしてないし…」

岡部「???」

紅莉栖「…さっきから話が全く噛み合ってないわけだが…」

鈴羽「何度も言ってるけど!あたしは橋田鈴!オカリンやまゆ氏はあたしの事ダルって呼んでる!今日のオカリンおかしいよ!どうしちゃったのさ!」

岡部「…」

鈴羽「ちょっとぉーオカリーン?」

岡部(このゆかりんボイス・・・ジャージにスパッツ三つ編みお下げ・・・間違いなく鈴羽・・・なのに・・・)


岡部「う、嘘だ…そんな…」ガクガクガクガクガクガク

鈴羽「大丈夫、オカリン?」

岡部「あ…あああああ…」ガクガクガクガクガクガク

紅莉栖「岡部…?ほんとどうしちゃったの?」





岡部「ダルって渾名どこから来たんだよおおおおおおおおおおおおおお」ガクガク ガクガクガクガク



岡部「……」

アレーダルチャンデカケルノー?

ウンーイマカラアキバー



岡部(名前の違和感がヤバイな)

鈴羽「オカリーン今からサイクリング行かない?」

岡部(パッと見名前が橋田鈴というだけでほぼ鈴羽に変わりはなさそうだが)

鈴羽「ブラチューのDVD買いに行くおーおーい」

岡部(趣味は完璧にダル…どう接すればいいのだろう)

鈴羽「ねーちょっと!オカリン聞いてんの?」ズイッ

岡部「な、なんだすず…ダル!」

鈴羽「んもー…だからサイクリング行こうって!ダメ?」

岡部「まぁ、構わないが」

岡部(…こんな事をしてる場合では…いやしかし鈴羽がこうしているということは…この世界線ではバイト戦士としての鈴羽は存在していないのだろうか…)

岡部(赤の他人であるダルの性別を変えるDメールを送る事でどういうわけかダルが鈴羽になった…バタフライ効果だけで説明が付くとは思えん)

鈴羽「うんうん!じゃあ早く行こう行こう!」グイグイ

岡部「お、おい!引っ張るんじゃない!」



鈴羽「いってきまーす!」

まゆり「やっぱりオカリンとダルちゃんは仲良しだね~☆」

紅莉栖「そうね……」

まゆり「んー?」

紅莉栖「なんでもないわ」

ルカ子「岡部さんと橋田さん…羨ましいです…っ!」ドヒュウッ…

フェイリス「それじゃあフェイリスもそろそろお店に行かなきゃだから失礼するニャーン」

まゆり「ばいば~い☆」



岡部「ハァーッハァーッ…!ヒューッ…!」キコキコ …

シャアアアアアアアアアッ

鈴羽「ほらオカリン!もっとペース上げて!」

岡部「やはり…こうなったか…はぁはぁ」

岡部(というか何故この世界線でもMB…本来二人乗りするようなものではないと思うのだが…)

鈴羽「んー?」

岡部「な、なんでもなぁ…いッ!…フンッッ!」ギーコ…ギーコ…

秋葉原

ミーンミンミンミンミン ミーンミンミンミンミン

岡部「はぁ…もう限界だ」グッタリ


鈴羽「オカリンだらしないなぁ」

岡部「俺は狂気のマッドサイエンティスト…サイクリングなど普段はしないのだからな…」


鈴羽「あーっ!あったぁ!エリンたんキター!」


岡部「人の話を聞け!」


鈴羽「やばいおコレめっちゃレアモノなんだお…」キラキラ

岡部「そうなのか?」

鈴羽「うんっ!」

~~~~~~~~~~~~

岡部「欲しいものは見つかったのだろう?ほら帰るぞ」

鈴羽「ええ~!」

岡部「なんだ、他にどこか行く所があったのか?」

鈴羽「折角ここまで来たんだしどっか行こうよ!どうせオカリンも暇じゃん!」

岡部「勝手に決めつけるな!」

鈴羽「えぇ~!いいじゃんいいじゃん!」

岡部「…」


『…君ってさ、いい奴だよね』

『…なに?』

『なんか…ちょっとだけ楽になったかも』


岡部「…で、どこに行くんだ?」

鈴羽「えへへ、やった!」


岡部「…と、適当にぶらついてるのは良いものの…」テクテク

鈴羽「あちー、溶けるー…」トボトボ

鈴羽「こんな時はキンキンに冷えたダイエットコーラに限るおー…」


岡部(…そういえば、これを機にこの世界線の事を聞いておくべきだな…)

岡部「ダル」

鈴羽「へ?」

岡部「単刀直入に聞くが、その…俺達は一体どういう関係なのだ?」

鈴羽「え、え!?ちょ、いきなり何ー?」

岡部「…言い方を変えよう、いつから俺達は知り合ったんだ?」

鈴羽「急にどうしたのさー」

岡部「いいから答えろ」

鈴羽「…えーっとね、私達は高校1年の時に知り合ったよ」

岡部(確か前の世界線では高校2年から付き合いがあった気がするが…)


ホワンホワンボワホワホワ~

『ダル・・・お前との付き合いも、もう3年になる』

『高2の時は殆ど話さなかったから実質2年じゃね?』

『…だから俺の言いたいことも、いい加減わかるようになれ』

『そ れ は 無 理』



鈴羽「確か…クラスが一緒で自然と話すようになった…気がする!」

鈴羽「それであたし達は仲良くなって、同じ大学に通ってまゆ氏とラボを作ったんだよ!」

岡部(自分で言うのアレだが、鈴羽のような活発なヤツと付き合いがあるとはな…)

岡部「そうだったな、わざわざ昔の事を想い出させてすまなかった」

岡部(まぁ少々過去は変わったようだが特に問題はなさそうだ)

鈴羽「いいよいいよ!あたしとオカリンの仲だからねー」

岡部「そ、そうか」

鈴羽「っていうか、素直なオカリンってちょっとキモいわけだが…どしたん?」ニタニタ

岡部「フッ…馬鹿を言うな、俺はいつだって自分に素直に生きている…」

鈴羽「あはは」

岡部「まぁなんだ…その…これからもよろしく頼むぞ頼れる右腕(マイフェイバリットライトアーム)よ」

鈴羽「…」ニヤニヤ


岡部「……俺だ、ラボメンが機関の洗脳を受け俺への精神攻撃を開始した…!」

鈴羽「またそれー?」


岡部「…ああ、相棒がネカマチィェェェンジしている為少々手こずってはいるが・・・問題は無いさ…エル・プサイ・コングルゥ」

鈴羽「厨2病乙、つーかネカマってなんぞ?あたしは正真正銘の戦士なわけだが」

岡部「あ?戦士?…というか結局何処へ向かってるのだ」

鈴羽「え?メイクイーンに決まってるでしょJK!」

メイクイーン


カランカラン


フェイリス「おかえりニャさいませ、ご主人様ー!」

鈴羽「うっひょおおおう!お仕事モードのフェイリスたんキター!」

岡部(こういうところは変わっていないんだな)

フェイリス「キョーマにダルにゃん!久しぶりだニャー♪」ダキッ

岡部「おいっフェイリス!くっつくでなぁい!と、いうか貴様さっきラボで会っただろうが!」ギュム

フェイリス「キョーマ、最近お店に来てくれないからフェイリス・・・寂しかったニャン♪」

岡部「っこの魔性の猫耳娘が…そんなものに惑わされる俺ではないぞ!というか早く離れろ」

フェイリス「それはできない相談ニャ!キョーマとフェイリスは前世の世界で愛を誓い合ったのニャン♪」ギュゥゥ

鈴羽「むむむ…」

岡部「ダ、ダル違うんだ、これはフェイリスが」

鈴羽「許さない絶対にだ」


岡部「ダルゥゥゥ!」

岡部「ウォッホン…フェイリス、数年振りの再会の所悪いが…いつものステルスッフィィィィィイィルドを頼む…今からダルと極秘会議を行うのでな…」

フェイリス「合点ニャ!・・・それじゃあフェイリスも混ぜて欲しいニャン」

岡部「それは…」 チラッ


鈴羽「むむむ」



岡部「…ダメだ、お前を巻き込むわけにはいかない…」

鈴羽「えっ…」

フェイリス「…わかったニャ…キョーマがフェイリスの身を案じて言ってくれたのなら仕方ないニャン」

クルッ

フェイリス「でもキョーマ…フェイリスはいつでもこの身を神に捧げる覚悟は出来てるニャン・・・どんな世界だろうとフェイリスはキョーマに「さあ行くぞダル」「あっちょっオカリン」

フェイリス「・・・釣れないニャーン」


~~~~~~~~~~~~

鈴羽「なんで断っちゃったのさオカリン!」ドン!

岡部「俺は猫耳娘と話す為にここに来たわけではない」

鈴羽「あたしはフェイリスたんのメイド姿を見る為にここに来たっていうのにさ」プンプン

鈴羽「んもーオカリンのバカぁぁぁん!」ウガー

岡部「今日はお前と出掛けているのだ、お前といないと意味がないだろう」


岡部(フェイリスがいるとこの世界線の話を聞く時に厨2設定を持ち出してややこしくなるのは目に見えている)

鈴羽「はあ…しょーがないなぁ……じゃあ今日だけは許したげる。…その代わり~…コレ!奢って奢って~」

岡部「ん?…全く、こんなのばかり食ってるから貴様はいつまでたってもピザデ………」

鈴羽「へ?」

岡部「いや問題無いな、うん」

鈴羽「んー?何いってんの?」
かん
岡部「なんでもない…このパフェとコーラとオムライスだな?」

岡部(何故既にデザートも一緒に頼むのだこいつは)

鈴羽「うんっ!」

カチャカチャ………

フェイリス「おっまたっせニャンニャーン」コトッ

鈴羽「うひょー!宇宙がヤバイキター!」

フェイリス「まーぜまーぜ」

鈴羽「おうふ・・・目を見て混ぜ混ぜキタコレ!」

パクパク

鈴羽「んーパフェおいしーおー」

岡部(本当に楽しそうだなこいつは)

岡部「結局ダルが終始興奮していたせいで話を聞けなかった…」


~~~~~~~~~~~~

鈴羽「ゴメンねオカリン、なんかあたしだけはしゃいじゃって」

鈴羽「楽しくなかったかな…なんかいつもより元気なかった気がするお」

岡部「そんな事はない」

鈴羽「ホント?」

岡部「ああ、お前と過ごす時間が楽しくないわけ無いだろう」

鈴羽「オカリン…」



鈴羽「なにそれフラグ?」

岡部「違ぁう!」

岡部「まぁ、またこうして出掛けてやらなくもないというだけだ…たまにならな」

鈴羽「オカリン!」

岡部「な、なんだ」

キュッ

鈴羽「あたしも今日オカリンと出掛けてすっごく楽しかったよ!」


岡部「…そうか」



鈴羽「ん~?オカリンもしかして照れてんの?このこの!」

岡部「うるさい!さっさと帰るぞ!」

カナカナカナカナカナカナカナカナ…

カナカナカナカナカナカナカナカナ…

キーコキーコ…

岡部「で…こうっなるのは…分かってたっが…ヒューッ…ヒューッ…!」

鈴羽「ほらほらペース落ちてるよー!あとちょっとだから頑張ってー」

岡部「…のおおおおおおおおおおおおおおおお…ノスタルジアドライブッッッッッッッ!!!」

キコ・・・・キコ・・・

~~~~~~~~~~~~

ブラウン管工房

カンカンカンカン…

岡部「ふぅっ…はぁ…はぁ…しばらくは筋肉痛だな…」

鈴羽「ただいまー」バーン

紅莉栖「遅かったじゃない、全く二人でどこほっつき歩いてたんだか」

まゆり「オカリンダルちゃん、おかえり~ん♪」

鈴羽「あっ!もしかしてオカリンとおかえりを掛けたー?」

まゆり「そうだよ~♪」

紅莉栖「ただのサイクリングにしては遅かったじゃない」

岡部「もうサイクリングなどではなかった…途中から自転車を降りていたからな、もうただの外出だ」

紅莉栖「…そ、それってなに…その…デートなわけ?」

岡部「はぁ?何を言っているのだメリケン処女よ」

紅莉栖「メリケン処女ゆーな!それ普通にセクハラだから!…つーかこっちの質問に答えろ」

鈴羽「牧瀬氏嫉妬ですね、わかります」ドヤァァ

紅莉栖「んなっ…!ち、ちが」

岡部「んんん?嫉妬していたのか助手よぉ」

紅莉栖「な、何言って…///」

岡部「全くこれだからぼっち帰国子女は」

紅莉栖「ふんっなによ…」

まゆり「まゆしいは紅莉栖ちゃんとお友達だよ~☆」

紅莉栖「ありがとうまゆり」

キャッキャウフフ


岡部「お前もサイクリングに行きたかったのだろう?お前が行きたいのならこの俺が連れて行ってやろう」

キャッキャウフフ



岡部「おい聞いているのか助手」

紅莉栖「ごめん、なに?聞いてなかった」

岡部「だからお前が素直に言えば連れて行ってやるといってるだろう」

紅莉栖「あーはいはい」

岡部「んなっ…貴様、この俺が折角情けをかけてやってるというのに」

紅莉栖「というか私はサイクリングなんて出来ないし」

紅莉栖「…ま、まぁ?ショッピングとかなら行ってあげてもいいけど」

岡部「フッ…1日中引きこもってる実験大好きっ子にアウトドアはさぞかし辛いだろうな」

鈴羽「今日のお前にだけは言われたくないスレはここですか」カタカタ

岡部「まぁ…ショッピング(笑)はそのうち必ず行くとしよう」

紅莉栖「なによ文句でもあるの?」

岡部「別に」

紅莉栖「ふん」

まゆり「紅莉栖ちゃんもオカリンも素直じゃないね~」

鈴羽「…さて、今日は帰るね」

岡部「ん?そうか」

鈴羽「うん、今日買ったブラチューのDVD見ないといけないから」

岡部(たまに出てくるこのダルらしさを残したキモヲタ要素を見る度にこいつが鈴羽ではないのだと心底思い知らされる)

岡部「そうか」

鈴羽「まゆ氏、牧瀬氏、また明日~」ドタドタ


まゆり「バイバーイ」

紅莉栖「橋田、またね」

岡部「さて、まゆりもそろそろ帰る時間だろう?」

まゆり「うん、もう外も暗くなって来ちゃったのです」

紅莉栖「私もそろそろホテルに帰ろうかしら」

岡部「そうか、それでは解散としよう」

紅莉栖「それじゃあまた明日」

まゆり「クリスちゃんバイバーイ」


岡部「俺達も帰るぞ」

まゆり「うん♪」

岡部(さて、今日一日を過ごしてみたわけだが…平和な一日だった)

岡部(実験をやって…よかったの…か…?)

岡部(…)

~~~~~~~

岡部「・・・・・・・・・と、思ってたんだがな」

鈴羽「ちょっとオカリン聞いてんのー?」

岡部(ダルのノリでこの鈴羽テンション・・・うざい・・・!)

鈴羽「オカリンにも分かって欲しいんだお!エリンたんの一番注目すべきところは…股間だよ!」ガチャガチャ

岡部「仮にも女子が股間とか言うんじゃない!」

鈴羽「でもオカリン、エリンたんの下半身…まじエロ過ぎだよ…」ガチャガチャ

岡部「…ただの幼女がパンツ丸出ししてるだけではないか」

鈴羽「もーっ!オカリンわかってないなぁ」

紅莉栖「ちょっと橋田うるさいから」ガチャガチャ

鈴羽「そんなこと言いながらパンツ丸出し幼女の股間を想像して顔が真っ赤になっている牧瀬氏なのであった」

紅莉栖「するか!HENTAI!アンタさっきから股間股間言い過ぎ!」ガチャガチャ

まゆり「こかんこかん言ってると何か鳴らしてる音みたいだねぇ~」

岡部「おい天才HENTAI少女!まゆりに卑猥な知識を与えるな!」

紅莉栖「だから天才HENTAI少女やめろって言っただろ!」

岡部「で、どうだタイムリープマシンは、完成しそうか?」

紅莉栖「あといくつかパーツが必要ね…メモするから待ってて」




紅莉栖「はい、これ全部電気街で揃う筈のパーツだから」

岡部「チッこき使いおって、助手の分際で」

鈴羽「あたしも一緒に行ってあげようか?」

岡部「んむ」

岡部(普段のダルならばあり得ない行動力だ)


紅莉栖「へ?橋田も行くの?」

鈴羽「まぁ、特にすることも無いし」

紅莉栖「ふ、ふ~ん」

岡部「どうした」

紅莉栖「や、やっぱり私も行こうかな~…なんて」

岡部「はあ?いきなりどうしたのだ」

紅莉栖「い、いや、やっぱり岡部に任せると間違って違うパーツ買ってきちゃうかもしれないし!」

岡部「あまり俺をなめて貰っては困るな助手よ、俺は狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真…この灰色の脳細胞に記憶されたメモリーは永遠に色褪せない・・・間違えるはずもなかろう」

鈴羽「でもあたしが一緒だから大丈夫だと思うよ?」

紅莉栖「で、でも橋田が迷惑じゃない?ここは私が…」

鈴羽「あたしは全然迷惑じゃないよ?ね~オカリン」

岡部「何故俺に振るのだ…まぁともかく、ダルと一緒ならお前が心配するような事もないだろう、問題は無い」

紅莉栖「そ、そう…」


鈴羽「じゃそういうわけで!行こっかオカリン!」ギュッ

岡部「おい!引っ張るんじゃない!」

ガチャッ…タンタンタン…バタン


紅莉栖「…はぁ、何やってんだろ…私」

鈴羽「秋葉原って本当広いよね~・・・電気街はどんどん小さくなっちゃってるけど」

岡部「これも時代の流れというヤツなのだろう」

鈴羽「時代の流れ・・・か・・・」

岡部「どうした?」

鈴羽「いーやなんにもっ!さ、いこ!」

岡部「ああ…ん?」ブーッブーッ


「お前を見ているぞ」


岡部「…!?」バッ

岡部(なんだ・・・これは・・・)

鈴羽「どうしたのー?急にキョロキョロして」

岡部「…いや、なんでもない…」

鈴羽「えーっとこれとこれと…あとこれかな」

岡部「それで全部か?」

鈴羽「うん、でも本当驚きだよ…タイムリープマシンのパーツが電気街で揃うだなんて」

岡部「流石は秋葉原、といったところか…俺はもっと近未来的な技術を使うのだと思っていたが」

鈴羽「でも電話レンジはまんま電話とレンジ繋げただけだもんね~」

鈴羽「未来かぁ…」

岡部「…どうした?」

鈴羽「ねぇオカリン、あたし達ってもう知り合って4年立つよね」

岡部「そうだな」

鈴羽「ずっとこのままなのかな」

岡部「…?」

鈴羽「ずっと…変わらないでいられるかな…」

岡部「さあな…だが、少なくとも俺達は変わらないだろう、恐らくな」

鈴羽「あたしはずっとオカリンの親友でいられる?」

岡部「ああ」

鈴羽「一生?」

岡部「…どうしたのだ急に」

鈴羽「何もかもが変わってしまったり…なんて、考えたりしない?」

岡部「知らん、未来のことなんぞ分かる筈もなかろう」

鈴羽「未来のことは誰にも分からない…そうだね」

岡部「なんなのだ…今日のお前はおかしいぞ」

鈴羽「…」

岡部「?」




鈴羽「なんでもない!ほらパーツも揃ったし帰ろう!」ギュッ

岡部「はぁ…お前は毎回手を繋ぐのか?」

鈴羽「あはは」

岡部「笑って誤魔化すな」

紅莉栖「…で、何で腕を組んで帰ってきたのかを知りたいわけだが」ワナワナ

鈴羽「あたしはオカリンの親友だからね~」

紅莉栖「いやそのりくつはおかしい」


岡部「おいダル…当たってる…」

鈴羽「ふふーん」ギュウ

紅莉栖「ぐぬぬ…」

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