われわれの短編SSスレ(67)


    / ̄ ̄ヽ、
   /  ●/  ̄ ̄~ヽ      ★短編ssスレです。1~20レスくらいの短く終わるssを書いていきましょう。

  /     ト、.,..    \    ★書き溜め推奨。即興で書く場合は名前欄に番号を振ってもらえると読みやすいかも。
 =彳      \\    ヽ   ★ジャンルはなんでもあり。男女勇者パロエロなんでもお好きに。
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お題でssスレがいつまでたっても進行しないのでむしゃくしゃして立てた。
とりあえず一本投下します

天中殺である。

戌年でも亥年でも占いを信じているでもないが、あまりにも不運が続くので勝手にそう思っている。

受験に失敗して浪人したのはまあいい。いや良くはないが自分の実力不足である。運の所為じゃない。

予備校で孤立しているのも自分のせいだろう。受験の失敗を引き摺り、落ち込んで居過ぎた。

トイレ、しかも用を済ませた後に携帯を落としてしまったのは…不注意だと言えるだろう。

だが鳥の糞が直撃したり、何も無い場所で盛大に転んだり、自転車のチェーンが外れたり。

突き詰めれば自分の所為だが、こうも続くと不運を呪う他無い。

「あーっ、先輩またこんなところにいたんですかっ!」

甲高い声が耳に響く。更にもう一つ、不運がやってきた。

「こんな寒い階段じゃなくて、中でお昼食べましょうよ~」

予備校に友達は居なかったが。どこに目を付けられたのやら、こいつだけはしつこく話しかけてくる。

別に先輩でもなんでもない。歳が違うだけで、同じ入試を控える受験生だ。

「うーん、相変わらずクールっすねぇ。そこがたまらんのですよハァハァ」

ハァハァ、の部分まできっちりと声に出して読み上げる。一体どこからそのアニメ声は出ているのか。

黙ってさえいれば普通の外見である。性別は女、らしい。

「のんのん。腐ってやがる、遅すぎたんだ…どやぁ」

毎日毎日時間を見つけては同好の士と人目も憚らずアニメや漫画の話で盛り上がる。

所謂、痛い奴である。

そういう趣味を否定するつもりはない。自分とて同じようなものだ。

だがそれを一旦表に出せば周囲の視線が気になってしまう。

高校生活は入学当初に口を滑らせて以来、オタクのレッテルを三年間張られ続けた。

こいつと仲良くなることで、同類だと思われたくなかった。

尤も周囲の男連中は既にグループを確立していたし、こいつと縁を切ればそこへ入れるわけでもない。

「自分としては早く誰か男友達を見つけてイチャイチャしてほしいものなんですがね~」

余計なお世話だ。というかそういうことを人前で口にだすな。

イライラしてしまう。

こいつが悪いわけではないのは、わかっているつもりなのだが。

「…なんか、いつも以上に機嫌が悪いっすね。どうかしたんですか?」

別に。

「あはは、そりゃこんなのに絡まれたら迷惑っすよねー……すいません」

別に、と言っている。お前のせいなんかじゃない。

誰彼構わず話しかけていく割りに、こいつはやたら空気が読める。

本当に話したくないときは近寄っても来ない。

ただ勝手にこっちの都合を想像して、勝手に謝られるのは困る。

寂しそうに笑う顔に、罪悪感を覚える。それこそこっちの勝手なのかもしれないが。

このところ、運が無いから凹んでいただけだ、と説明する。

「ははぁ、なるほど。うんうん、そういう時ってありますよね~」

うんうんと大げさに頷く。

こちらとしても愚痴を聞いてもらえるだけありがたいのかもしれない。

「自分でどうこうできるもんじゃないっすからね、こればっかりは」

まぁ、そうだろうな。

「でも解決する方法ならありますよ」

思わず、後輩の顔をまじまじと見る。やけにニヤついた顔をしている。

「その顔、疑ってますね~?…人間の運気なんかどうしようもない、占いも嘘っぱちだ。

 こいつ怪しい宗教にでもはまってるんじゃ…?と、そんな顔ですな」

「そんな先輩にプレゼントです!」

ごそごそとポケットをまさぐり、何かを取り出す。

「じゃじゃーん。ごーまーだーれ~。運気の上がるストラップです!」

そのまま手に押し付けられる。

手の中を見てみると、ピンク色をした、大きな嘴の鳥がいた。

何かのキャラクターなんだろうが、見たことがなかった。

「その子を携帯につけてるとみるみる運勢アップ!雑誌の裏表紙みたいな人生間違いなし!」

ますます胡散臭い。更に眉をひそめる。

こんなもので解決するようなら、そんなに落ち込むこともなかったと思うのだが。

「まーまー、疑う気持ちはわかりますが。タダだし試すだけ試してみてくださいって~ダンナ!」

突っ返そうと口を開きかける、が。

「いっけなーい、もうこんなじかん!わたし、いかなくっちゃー」

白々しく遮られる。

「あ、その子結構だいじなんで。捨てたりしちゃだめですよ!」

「それじゃーまたです、先輩っ!」

わざとらしくバタバタとどこかへ行ってしまった。階段に、一人とストラップが残される。

……一体、どういうつもりなんだか。励ましのつもりなんだろうか。

だが確かに試してみる分にはタダだ。ストラップ一つつけて損をすることもあるまい。

今度会ったときに、丁重にお返ししよう。

そう心に決めて、最近新しくなった携帯に、ピンク色の鳥をくくりつけた。

占いだとか運気だとか、信じちゃいなかったが。

予備校で友達ができた。教室で隣に座った男と、その、趣味の話で盛り上がれた。

何を話せばいいのかわからず漫画の話をふってしまった。言った後に高校生活を思い出して後悔する。

ところが、それまで気のない返事しかくれなかった男は意外にも食いついてきた。

見た目の印象で勝手に硬派だと思い込んでいたが。蓋を開けてみれば彼も漫画をこよなく愛する青年だった。

向こうも同じような印象をこちらに抱いていたらしい。お互いに苦笑する。

携帯のアドレス帳が、久々に増えた。

他にもコンビニくじが当たったり、百円玉を拾ったり、雨上がりに大きな虹を見れたり。

雑誌裏の強運、とまでは言わないが。少なくとも不運ではなくなった。

「お久しぶりです先輩。どうでした?その子の活躍は」

廊下でメールを打っていると後輩がやってきた。

とりあえず不運ではなくなったので礼を言う。効果があったことでますます胡散臭くなったが。

「あ、別にこの子にそんな効果はないですよ~。ガシャガシャで二百円の普通のストラップです」

しれっと言う。薄々そんな気はしていたが、もう少しなんかあってもよかったんじゃないか。

「んーそうですね。効果があったとしたなら、先輩の心境の変化じゃないですかね」

いつもと違う、真面目顔。

「私も、占いとか信じてないんですよ。そりゃ、話のタネぐらいにはしますけど」

「嬉しいこととか、悲しいことを、『運』だなんて曖昧な言葉で片付けたくないんです」

「晴れの日は気分良く、雨の日は憂鬱。そんなわけないです。

 晴れの日にも悲しい事はあるし、雨の日だって楽しく過ごせます。」

「いいですか先輩。先輩の不運なんてそんなものです。悪いことが重なったのは唯の偶然です。

 先輩がしてしまった失敗は反省して次に気をつければいい。

 うまくいったときには素直に喜んで幸せな気分になればいいんです」

「気分が上向いたのは私の所為でもなく、ましてや幸運のストラップでもなく」

「先輩の、気持ち一つなんですよ」

傾いてきた夕日が廊下を照らす。

「ですから先輩、いつまでも落ち込んでないで楽しくやろうじゃないですか。

 辛いこと悲しいことがあったからって、いつまでも引き摺っていたらつまんないですよ。

 楽しいときは笑って、悲しいときには泣いて。そのお手伝いくらいは、私にもできます。

 でも自分から楽しくなろうとしないと、本当に楽しくないままになっちゃいます!」

浪々と、抑揚をつけて。

オレンジ色に染まった姿が、妙に絵になっている。


「ですからね、先輩っ!」

びしっと、指をさす決めポーズ。

「幸せは、途切れながらも続くのですっ!」

よくもまぁ、そんな恥ずかしい事を恥ずかしげもなく。

思わずクスッと笑うと、ちょっと顔を赤くしながらぽかぽか叩かれた。

でも、まぁ。

なんだか少し、肩の力が抜けた気がした。

そういえばまだ、メールアドレスを聞いてなかったな。

「ふぇっ!?アド交換ですかっ!先輩とメル友ですかっ!?」

目をまんまるにして驚く。そこまで嫌だったのかね。

「ととととんでもないっ!っしゃーきたこれ!ヘブン状態ですよっ!!」

ワタワタと騒がしい。そこまで喜ぶようなことかね。

「だって先輩あったまいいーじゃないですか。わからないとこ教えてもらえるかなーと」

意外に現実的である。

ともかく、またアドレス帳が見えない厚さを増した。

元よりモラトリアムな予備校生活である。最後に受かりさえすればどんな気分で過ごすのも自由だろう。

「先輩っ!セブンに買い食い行きましょうっ!買い食いっ!」

へいへいと返事をして、並んで階段を降りる。

なら。


どうせなら、面白おかしく過ごすのも、悪くないと思えた。

以上です。スピッツの「スピカ」が元ネタです。バンプのスレがあったので。
気が向いたら投稿していくので、皆さんも書いてみてください。

男「愛してる」

女「はあ?」

男「もっかい言おうか」

女「いいよ別に」

男「愛してる」

女「言うな、ばか」

男「だめ?」

女「恥ずかしいだろ、ばか」

男「かわいい」

女「かわいいとか言うな」

男「なんで駄目なの?」

女「だって、ほらその…」

男「かわいい」

女「てめぇ!」

男「どうしたの?」

女「本気でいってんのか?」

男「どうだと思う?」

女「殴るぞ、こら」

男「…ごめん」

女「えっ…」

男「どうしたの?」

女「…なんで謝ったの?」

男「だって君、怒ってるから…」

女「…もう…っバカ!」

男「えっ?」

女「…大好きだよこのやろう」

男「えっ」

女「一生、幸せにしろ……ばか」

男「……うん」





めでたしめでたし

――覚えておきたまえマサト君。このお兄ちゃんが妹を愛するテーマが流れたとき――

…君は全力で逃げるんだ。

マサト「うわああああああ!」

二ノ宮早彦「うりりりりりぃぃぃぃ!!」

どどどどどどどっ

黒いちぇーんそーが振り回される。

マサト「うひいいいい!」

プレハブが爆発する。

マサト「逃げ切れたけどどうしよう……行き場がないなぁ」

沙代メール「あたしの家にくればいいじゃない!」

マサト「そっか」

そして俺が沙代を蹂躙しまくり続けるssが読みたいと思います。

男「いやー、受験結果出たぜぇーーーい」

 「ダメだ、テンション上昇が止まらねぇ」ヒャッハー

 「んー……お! あれは友」

 「おーい友ぉー」

友「……おぅ……男か」ドヨーン

男「おいおいおいおい、受験どうだったよ!」

男「はははははははははっははははははは」

友「テンション高ぇな……男」

男「あはははは、だってさ俺さ、丘の上高校にさ」

友(合格自慢か、うぜぇ)

男「落ちたんだぜ!」

友「えっ」

男「えっ」

友「えっ、えっ」

男「あははは、もう笑うしかねぇよな」

 「俺、私立も落ちてんだぜ」

 「お先真っ暗だ」

 「もう泣きたくて仕方ねえよ」

友「あ、えっと俺も落ちて……」

男「私立に受かってんだから、お前は大丈夫!」

 「いい高校生活を送れよ!」

友「おと、男!」

男「あーははははははははははっはははははははっははははははははははははは

  ひひゃあややややっやややややっややややはははははははははうあっははは

  げほげほ、ぐふふうふふふははっはえへっへへへはははははおーあおあおあ

  ふぅふぅ、ひーひーあはははははははははははははげへげはげっほげっほ

  ひーひー、ひっくひっくうあぁぁぁぁぁっぁん、うあぁぁぁっぁぁぁぁん

  びえーーーーーーんひっ、うあーーーーーーーーーーん」

友「あわわわわ」

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