糞みたいな環境で生きてたら二重人格になった件(280)

序盤胸糞注意です


男「…おはよう、ございます」

妹「朝から顔見せんなよ。キモ」チッ

姉「不快だわーww死ねよお前ホントw」

義母「永遠に目覚めなくていいのよ?ww」

男「…行ってきます」

妹「早く行けよww」

姉「あー朝ご飯がマズくなるわーww」

《クラス》

男「…机が、無い」

クラス女子「キャハハハ、当たり前じゃん」

DQN「ゴキブリに机なんかいらねーだろw」

クラス女子2「空気椅子でいいじゃん」

ゲラゲラゲラ アハハハハ

男「…(机、探してみるか)」スタスタ

先生「ほらHR始めるぞー」スタスタ

先生「…男はまた無断欠席か。あのクズめ」

男「…」

クラス女子「先生ひどーいwww」

アハハハハハハハハ

《隣のクラス》

男「あのー…机、余ってませんか?」

他クラス男子「え、あ…(男だ…)」

ヒソヒソ

「あいつ、女さんの告白を断ってから、イジメられてるらしいな…」ヒソヒソ

「関わらねー方がいいかもな…」ヒソヒソ

「えー…ひどくない?」ヒソヒソ

男「…」

「男くん!」

男「?」

委員長「コレ…余ってるから、持って行って…」スッ

男「あ、ありがとう…」

委員長「…何か相談したいことあったら、いつでも言ってね…」ヒソヒソ

男「!…ありがとう委員長さん」

委員長「いいのよ、委員長だもの」ニコ

男「…(久しぶりだな、人に笑顔を向けられたのは)」

男「じゃあ行くわ」タッタッタ

男「…」ガラ

先生「チッ…遅刻だぞ」

男「すいません…」ガタッ

ヒソヒソ 「来たよ…」 「借りてきたねw」

DQN「せんせー、急に机が現れたんですけどー。なんか気持ち悪いですー。叩き割っていいですかー?」

先生「…プッ、…構わない」

クラス女子「えっぐ…w」

DQN「あー、なんで急に机が現れたんだろーなーーぁあっ」バキッ

男「…ぁ」

机 ボロボロ

ギャハハハハハ ヤリスギー

女「…♪」

男「…」ボーッ

《昼休み》

男「…」スタスタ

「またぼっち飯だw」 「キモww」 クスクス

男「…」トボトボ

男「…」スッ

男「…あ」

男「昼飯…作ってもらえなかったんだった」

男「…」グゥゥ

「おとこ」

男「?」

幼馴染み「男、隣いいー?」

男「あ、うん」

幼馴染み「あれ?お弁当無いの?」

男「…(幼馴染みは1歳年下だから、僕がイジメられてることとか、知らないんだよな)」

幼馴染み「ねぇ、お弁当は?」

男「…忘れちゃったみたい」ハハ

幼馴染み「もー。お兄さんなのにドジだなー」

幼馴染み「じゃあ、私のを食べてよ」

男「…いいの?」

幼馴染み「うん♪」

男「…いつも、ありがとう。本当に感謝してるよ」

幼馴染み「良いんだってー」

「・・・」 「----」

女「…へぇ」ニヤ


男「…」スタスタ

「うわ、午後も出るのかよアイツ」ヒソヒソ
「帰れってカンジ」クスクス

先生2「はーい、授業始めるよー」

男「…」

先生2「チッ…男君、なに立ってるのかなー?」

男「…机とイスが、無くて」

先生2「は?無いわけねぇだろ」

先生2「てめぇ弁償だぞ?あ?」

男「…すいません」

先生2「チッ…はい、クズは放置して、授業再開しますよー」

クラス女子3「先生ひどーい」

アハハハハ

女「先生」

先生2「な、なんでしょう?(この娘は、理事長の娘さんでしたね…)」

女「男くんに費やした時間の分だけ、私達の勉強が遅れました。そこのクズにそれだけの価値はないと思います。よって、クズに土下座を求めます」

先生2「そ、それもそうですね…」

DQN「そうだな…」

「女さんの言う通りだね…」
「クズが調子に乗りやがって…」

女「…(私のプライドを傷つけた罰よ)」ニヤ

「土ー下ー座!!」「土ー下ー座!!」

男「…」プルプル

「早くしろよゴミ」「死ねやカス」

男「…ごめ…ん、なさ…い」

DQN「聞こえねぇよ!!」グシャ

男「んぶっ?!…ごめんなざい」

DQN「だから聞こえねぇよ!!」ドッ ゴッ

男「んぐっ…おごっ…」

男「ごめんなざい!ごめんなざい!!」

アハハハハ サイコー

女「…♪」

男「せんぜぇ…体調が…悪いみたいで…ぢょっど…早退、しまず」

先生2「あーあー。家に帰ったらお母さんに見てもらいなさいね?(お前は家族にも見捨てられてるから、心配すらされねぇだろうがな)」

男「…ずいまぜん」ヨロヨロ

「あれ?なんか急にこの教室明るくなった?」
「本当だー。なんかさっきまでジメジメしてたもんねー。」

アハハハハハハハハ

男「…」ヨロヨロ

《公園》

男「…」

男「…僕が」

男「僕が何をしたっていうんだよ…」

男「…」ポロポロ

男「…母さん、父さん」

男「僕…もう、キツイよ…」

男「そっちに…行きたい…」

男「…」ブツブツ

幼女「ママー、あの人なにか言ってるよー」

主婦「近づかないの、関わっちゃダメよ」




男『ママはどうして起きないの?もう昼間だよ?』

父『ママはもう、起きないんだよ…』

男『どうしてー?』

父『ママはね、天国に行ったんだよ』

男『天国?僕も行きたいー!』

父『男が頑張って大人になって、パパになって、おじいちゃんになれば、そのうちママに会える日が来るよ』




父『男!もうこれからは寂しい思いをしなくていいぞ!これからはこの人が新しいママだ』

義母『よろしくね』

男『?…僕のママはこの人じゃないよ?』

義母『…』イラ

姉『こいつが私の弟になるの?なんだが弱っちいね』

父『ハハ…これからもっと仲良くなろうな』





男『父さん!いったいどうして…』

『過労…らしいな』ヒソヒソ
『新しい奥さん、家事すらしないで遊びほうけてたらしいからな』ヒソヒソ
『どうするんだよ…妹ちゃんが産まれたばかりじゃないか…』

男『…』




男『母さん…お弁当…』

義母『…』ブツブツ

男『母さん…?』

義母『なんでよ…』

男『…え?』

義母『なんで…血も繋がってない他人のために…』

義母『…私がこんなに…苦労するのよ…』

男『母…さん…?』

義母『そうよ…私の子は姉ちゃんと妹ちゃんだけじゃない…』

男『母さん…』

義母『うるさい!!』ドゴッ

男『ぐふっ』

義母『アンタなんて…いなくなればいいのよ!』




男「…嫌なことを思い出したな…」

男「もう…帰ろう」

幼馴染み「おとこー」ダッダッダ

男「幼馴染み…」

幼馴染み「早退したって…?!ど、どうしたのその顔!」

男「…(心配かけたくないな)」

男「熱が出て早退したんだけど、フラフラして階段から落ちちゃったんだ」ハハ

幼馴染み「…本当?」

男「…うん、心配しないで」

幼馴染み「わかった…ところで、義母さん達とは上手くいってる?」

男「!…もちろん、家族だからね」

幼馴染み「それは良かった。私はいつでも男の味方だからね!なにかあったら助けになるから!」

男「ありがとう」

幼馴染み「じゃあ、帰ろっか」

男「うん…」

男「…(こうしてずっと2人で歩いていたい…)」スタスタ

幼馴染み「…着いたね」

男「…」

幼馴染み「男?入らないの?」

男「ん?あ、入る入る」

男「…(家に帰っても…居場所なんてないんだけれどな)」

幼馴染み「じゃあ私、家もう少し先だから、行くね」

男「……また明日」

幼馴染み「また明日ね!」ダッダッダ

男「…………」

男「……………ただいま」ガチャ

幼馴染み「…」ダッダッダ

幼馴染み「(男…どうしたんだろう)」

幼馴染み「(さっきのは多分、嘘だよね…)」

ドンッ 「きゃっ」「いてっ」

幼馴染み「ご、ごめんなさい。考え事してて…」

DQN「ってーな!!気をつけろよ…ん?」

幼馴染み「ひっ、ご、ごめんなさい」

DQN「(女さんの言ってた幼馴染みって娘はコイツか…)」

DQN「(よく見たら超タイプ…)」ジュルリ

幼馴染み「あ、あの、大丈夫、ですか?」

DQN「(イイこと思いついた…!)」ニヤ

DQN「いたた…脇腹が…痛い、かも」

幼馴染み「!!だ、大丈夫、ですか?」

DQN「痛っ……」

幼馴染み「ど、どうしよ!きゅ、救急車?!」アセアセ

DQN「……間に合わない、かも」

幼馴染み「えぇぇ!ご、ごめんなさい。ごめんなさい。どうしたら…」アセアセ

DQN「肩…貸してくれる?」

幼馴染み「も、もちろんです!」サッ

DQN「すぐそこに…家があるから、そこまでお願いしていい?」

幼馴染み「もちろんです!!」アセアセ

※さらに胸糞展開が続きます

《DQN宅》

DQN「いてててて…この家です…」

幼馴染み「えっと…どうしたら…」アセアセ

DQN「わりーけど、部屋まで支えてくれないかな?」

幼馴染み「そ、それはちょっと…」

DQN「痛っ…」

幼馴染み「ぁ…」

幼馴染み「…わかりました」

《DQN部屋》

DQN「ありがと…痛っ」

幼馴染み「えっと…これで、いいですか?」

DQN「ウン、OK!」ガチャリ

幼馴染み「…え」

DQN「馬鹿な女がいるもんだね」ゲラゲラ

幼馴染み「えっと…どういう、ことですか?」アセアセ

DQN「脇腹怪我した演技して、君をここに連れてきたんだよ」ゲラゲラ

幼馴染み「は?」

DQN「いやだから、君は騙されたの」

幼馴染み「…え、あの、え?」

DQN「…へへ」ニヤニヤ

幼馴染み「嫌…やめて…」ガタガタ

DQN「大人しくしなよ」グイ

幼馴染み「嫌!!」バシッ

DQN「幼馴染みちゃん…男のことが好きなんじゃない?」

幼馴染み「!?」

DQN「男とはクラスメイトでさ(女さんから聞いた情報通り、図星っぽいな)」

DQN「まぁこれ見てよ」スッ

スマホの画面にはボロボロの姿で土下座する男が映っていた

幼馴染み「なにこれ…ひどい…」

DQN「見ればわかると思うけど、あいつ俺らにイジメられてんのよw」

幼馴染み「ひどい…今日の傷もあなた達が…!」

DQN「言いたいことは…わかるよな?」

DQN「これ以上抵抗したら…」

DQN「男はもっと…ひどい目に会うかもな」ニヤニヤ

幼馴染み「!…」ギリ

DQN「男と自分…どっちが大事?」ニヤニヤ

幼馴染み「…最低」

DQN「大丈夫、大丈夫。気持ちよーくなるお薬もあるからさ☆」




男「………ただいま」ガラッ

妹「あーイライラするぅ」

妹「ん?兄貴かー おかえりぃ!!」ドゴッ

男「んごふっ」ゲホゲホ

姉「妹、うるさいわよ」ドス

姉「あれ?なにか踏んだような?」

男「……っふ…っふ」ヨロヨロ

姉「帰ってたんだ。おかえり」ニヤニヤ

男「…ふぅ…ふぅ」ヨロヨロ

姉「無視してんじゃ、ねーよ、っ!!」ドス

男「んげぇぉっ」ゲボゲボ

妹「姉ちゃんやりすぎwwつか吐いたよコイツwww」

姉「自分で掃除しといてねーww」

男「ふぅ…ふぅ…ふぅ…」フキフキフキ

男「……」ヨロヨロ

男「…」ガチャ バタン

男「……」ドサッ

男「僕にはまだ…幼馴染みがいる…」

着地点を見失った…
変なテンションで始めたのが失敗でした。
需要ありますかね
多分ないと思うので、やめようかと思います。なんかこっから男が逆転するやつが書きたかったんです。力不足です。すいません

再開します




DQN「薬、効きすぎちまったかなw」

幼馴染み「…もっとぉ…もっとぉ…」

DQN「良いのか?俺は男をイジメてるんだぜ?」

幼馴染み「…いぃ…いぃからぁ…」

DQN「俺を選ぶのかい?男じゃなくて…」

幼馴染み「…ぁふ」

DQN「どうするんだい?なぁ選べよ」

幼馴染み「ぁ…選ぶ!選びますから!」

幼馴染み「続きを…お願いしますぅ!」

DQN「…どうしようもない雌豚だなぁ(堕ちたな…)」

アンアンアンアアン スゴィィイ

男「…幼馴染み…」

男「…今日も、夜飯は…ないか」

《翌日》

男「…おはよう」

姉「うわ、今日も生きてたよ」

妹「……キモ」

義母「男、なんかトイレが壊れてるみたいだから、学校から帰ったら直しといて」

男「えっ…」

義母「直せたら…夜飯作ってやるよ(カロリーメイトでいいだろ)」

男「…わかりました」スタスタ ガチャ

《学校》

男「…」ガラガラ

DQN「…」ニヤニヤ

女「…」クス

クラス女子「…」クス

男「………」スタスタ ストン

「………」しーん

男「……?(今日は静かだな)」




《昼休み》

男「……」ガタン スタスタ

DQN「…」ニヤニヤ

女「…」クスクス

男「…」スタスタ

男「……?」スタスタ ストン

男「………」

男「……今日は、休みかな」


《放課後》

男「……」

男「………やっぱり、休みかな」

DQN「誰かを待ってるのかなぁ?」

男「!!」

DQN「…俺も待ってるんだよぉ」ニヤニヤ

ダッダッダ

「お待たせ!」ガラ

男「!」

DQN「……」ニヤニヤ

幼馴染み「お、男…」

男「幼馴染み…」

DQN「お、来た来た」

男「…え」

幼馴染み「……早く、行こ」

《放課後》

男「……」

男「………やっぱり、休みかな」

DQN「誰かを待ってるのかなぁ?」

男「!!」

DQN「…俺も待ってるんだよぉ」ニヤニヤ

ダッダッダ

「お待たせ!」ガラ

男「!」

DQN「……」ニヤニヤ

幼馴染み「お、男…」

男「幼馴染み…」

DQN「お、来た来た」

男「…え」

幼馴染み「……早く、行こ」

男「あ、うん…」

幼馴染み「……あなたじゃない」

DQN「……」ニヤニヤ

男「……ぇ」

幼馴染み「DQNくん…」

DQN「おうよ」ニヤニヤ

男「……は(そうか、幼馴染みはDQNがどんな奴か知らないのか)」

男「幼馴染み!…だめだ、そいつは」

幼馴染み「…うるさいな」

幼馴染み「あなたは私のなんなのよ…」

DQN「じゃあ行くかー」ゲラゲラ

男「……は」

女「男、お待たせ☆」

男「ぇ…は?」




DQN『なかなか耐えるねぇ…』グチュグチュ

幼馴染み『くっ…ぁ、うっ…』

DQN『なんでそんなに頑張るのかなぁ…』

幼馴染み『だって…男には…私しか…』

DQN『それはどうかなぁ…』

幼馴染み『…くっ、ぅ…』

DQN『男には…彼女がいるんだぜ』グチュグチュ

幼馴染み『!?…う、嘘よ、ぁっ…』

DQN『嘘じゃない。男にとって…お前は便利な女くらいにしかおもわれてねぇよ』

幼馴染み『誰がそんなの…信じるもんか!』

DQN『じゃあ男からなにか言われたことあるか?好きって言われたのか?』

幼馴染み『それは…』

DQN『ほら、見ろよこの写真』

携帯には、眠ってる男に添い寝する女の写真があった

幼馴染み『嘘…なにこれ…』

DQN『お前は騙されてたんだよ(正確には気絶してる男に女さんが勝手に撮った写真だがな…さすが女さん、役に立ったぜ)』

幼馴染み『嘘…うそ…』

DQN『可哀想になぁ…』

幼馴染み『そんな…うそ』

DQN『今は…俺が慰めてやるから…』

幼馴染み『あぁ…』

DQN『俺が側にいてやるよ』ボソ

幼馴染み『あぁあ…』




女「男!待った?」ニヤニヤ

男「……は」

幼馴染み「やっぱり……」

DQN「……」ニヤニヤ

幼馴染み「行こう、DQNくん」スタスタ

男「ま、待ってよ幼馴染み」

幼馴染み「うるさい!」バチン

男「っぐ……」

幼馴染み「………消えろ」スタスタ

DQN「こんなクズ、ほっといてまたホテル行こうぜ!」

幼馴染み「うん…//」

男「は…また…?ぇ…」ドクン

女「男くぅん、大丈夫?」ニヤニヤ

男「ぁ……ぁあ」ドクン ドクン

女「大丈夫かって、聞いてんだろ」ドカッ

女「つくづくムカつく人ね、あなた」

女「じゃあね~」スタスタ

男「…………」

ドクンッ

男「……僕がなにしたってんだ」

ドクンッ

男「胸が痛い…」

ドクンッ

男「………ぁあ」

ドクンッ

男「人間なんて…そんなもんか」

ドクンッ

男「もう……疲れたよ母さん。父さん。」

男「…死にたい」

男「だけど…」

プツン

男「1人で死ぬのは…勿体無いねぇよなア…」

復讐シロ

男「俺は悪くない、俺は悪くない、俺は悪くない、俺は悪くない、俺は悪くない、俺は悪くない、俺は悪くない」

復讐シロ

男「一人一人…」

男「同じ苦しみを……」

男「味わせてから、死んでやるよ」

その時、自分の中でなにかが切れた気がした



男「ただいま」ガチャ

妹「!…帰ってきたよ」

姉「おい、てめぇが早く帰ってこねぇから!」

姉「トイレ使えねぇだろが!!」ブン

男「………」サッ

姉「は?なにかわしてんだよ」

男「……」ニコニコ

妹「何笑ってんの?キモッww」

男「まずは1発、吐いとこォ」

姉「は?」

男「そ~れぇっ!!」ドゴッ

姉「あがっ?!ぅぐっ…!??」

妹「!!」

男「おら早く吐けよ」ガッ ゴッ ドスッ

姉「んぐっ…げほっ…おごぉっ」ゲボゲボ

男「吐いたァ!吐いた吐いたァ」ゲラゲラ

妹「は…ぇ、お前、どうしたんだよ」

男「次はオマエな」ニコニコ

妹「……ぇ」

男「全力のォッ右ストレートォォォ」ドゴッ

妹「あがっ…?!」ゲホゲホ

男「まだまだ続きますョ☆」ガッ ドス

妹「うぐっ…あがっ…おぇ」ゲボゲボ

男「2連コンボ達成ナリ☆」

姉「お…お前…なにしたかわかってんのか」

男「ナニって…」

男「お前らが5年間に渡って、やってきたことだよ☆」ニコ

妹「ぁ……ぇ、は」ガタガタ

男「うーん、次は踏んでみますかぁ」

姉「!?」

男「おらよっ」グシャ

姉「ぁがっ……」

妹「ぁ………あっ」ガタガタ

男「何ブルってんだァ!!」ドス

妹「あごふっ……(殺されるっ!!)」ガタガタ

姉「ぁ……ゆ、許して…」ガタガタ

男「………2度としないな?」

妹「し……しないよっしない」ブンブン

姉「……」ブンブン

男「土下座」

妹「……は?」

男「土下座しろよ」

姉「お前、調子に…」

男「乗ってきたのはてめぇらだよナァ」ガッ

姉「ぅごふっ…」ゲボゲボ

妹「ぁ……あぁ」

姉「し……しますぅ」ドザッ

男「お前も…もう1発イッとく?」ニコ

妹「ヒッ……」ドザッ

男「……ヨシ、許す☆」

姉「……」ホッ

妹「…」ホッ

男「昨日の分はネ☆」

姉 妹「!?」

男「アレ……君達もしかしてェ…」

男「今ので全部許してもらえるってェ…」

男「思ってたのカナァ…」ニコニコ

姉「ぁ…」

妹「やだ……」

男「そんな虫の良い話……あるわけネェよなぁ!」ガッ

姉「ぅっ…あっ…」

妹「お姉ちゃん!」

男「お前らナァ…頭の中お花畑かよ」

男「お前らの土下座なんて何の価値もネェ…」

妹「ぁ……」ガタガタ

男「さて、少し催したから」

男「トイレ使いますかぁ……」

姉 妹「!」

男「アレ、トイレ壊れてんじゃん!!」

男「困ったナァ…困ったナァ…」

男「なにか小便出来る穴とか…無いカナァ?」

姉 妹「!?」

男「おっ、あるじゃん便器が2つ☆」

姉「やめて…」

妹「いや…」

男「どちらにしようかな☆」

男「天の神様の言う通り♪」

姉 妹「…」ガタガタ

男「ヨシ、じゃあ大きい方、来い」

姉「ぁっ…」ガタガタ

妹「…」ブルブル

男「イイから脱げよ」

姉「は……ぇ」

男「ぬげ」ニコニコ

姉「やだ……あたしたち、姉弟だよ?」

男「」ブチィ

男「おぃおぃ…おぃおぃおい」

男「今…何て言いましたァっ?」

姉「姉弟でしょ…?」ウルウル

男「あー……」

男「まずさぁ!姉だったら普通、弟に吐かせるくらい暴力振るうのカナァ」ガッ

姉「ぅ…あ」

男「次にさぁ…まだ自分が姉と見られてると思ってるのかよ。楽観的にも…程があるよなァ!!」ゴッ

姉「ぅ……ご、ごめんなざい」ガタガタ

妹「…」ガタガタ

男「お前らなんて、俺の目には便器にしか映らねぇんだよなぁ…」

男「だからさぁ…さっさと脱げよ」

姉「は…はいぃ」ヌギヌギ

男「ヨシ、股開け」ボロン」

姉「あぁ…やめて、お願いだから。私、処女だから…」ガタガタ

妹「…やめてよぉ」ポロポロ

男「…」ハァ

男「第1回!猿でも解る簡単講座!!」

男「問題デス、尿意を催した人の前に、便器がありました」

男「用を足そうとすると、便器にやめてと言われました」

男「さて、小便を我慢するでしょうか」

男「答えは、するわけがない☆」ブス

姉「い…痛い痛い痛いィ!!」

妹「ぁ…」ガタガタ

男「ふー」ジョボジョボ

姉「ぁ…あぁ…ぁ…」ガクガクガク

男「よく出たナァ…」ヌポン

男「さてさて…黄色の小便と赤い血が混じって…オレンジジュースが出来たりして☆」ゲラゲラ

姉「ぅう……うっ」ポロポロ

妹「ひどぃ……」

男「おっ…今度はなんかムラムラしてきたぞっ」

妹「!?」

男「ん、オナホあるじゃん、使お☆」

妹「まって……私、好きな人が…」ポロポロ

男「恋するオナホってかww傑作www」

男「さぁて…ホラ脱げよ」

妹「ひどい!…悪魔!あんたなんて人間じゃない!!」

男「(´▽`)アリガト! ていうか脱げよ」

男「脱げ (^^)」

妹「うぅ……ひぐ…」ポロポロ ヌギヌギ

男「さぁさぁTENGAとどっちが良いかな」

妹「初めてだから…優しくしてよ…」

男「うん☆」ズボッ

妹「痛い痛い痛い痛いィ!!」

男「狭いなぁ…拡張しなきゃナァ」パンパン

妹「まだ…濡れてなかったのにぃ!」ポロポロ

男「ヨーシ、記録更新ダァ!何分持つかなぁ」ゲラゲラ パンパンパンパン

妹「………」ポロポロ

男「あー、出るかなぁ…出るかなぁ…」
パンパンパンパン

妹「…んっ…ん」

男「あー出そう」パンパンパンパンパンパン

妹「!?…ま、まって、中はダメ!!」

男「なんのためのオナホだよwww中に出すしかねぇなァ!!」パンパンパンパン

妹「…んっ…だ、だめ」

男「いっけぇ!精子ロケット!!」ドピュッ

妹「あ…あぁ…」ヒクヒク

男「飛んだァ!TENGA越えたかァ!!」

妹「うぅ……」ポロポロ

男「いやー無料にしちゃ良いオナホだったな」

男「さぁて…」ヌポン

妹「ぅ…」

男「ん、汚れちったな。おいそこの便器、舐めて綺麗にしな☆」

姉「………わかりました」

姉「ん……んくっ…」ヂュポヂュポ

男「ふぅ(大分従順になったな)」

男「よく出来ました☆」ナデナデ

姉「ぁ……」

男「…部屋で寝るかァ」スタスタ

男「…」ガチャバタン

あいつらには一生便器扱いでいいだろう
残りは義母、クラスの奴ら、先生、DQN、幼馴染みに………そして女か

男「……寝るか」




義母「ただいま」ガチャ バタン

姉 妹「!」

義母「夜ご飯食べましょうか」スタスタ

姉「…」

妹「…」

義母「どうしたの?二人とも、元気無いわよ?」

姉「…なんでもない」

妹「…」

義母「早く食べましょうか」

姉「う、うん…」

妹「……」




男「……」ムク

男「あれ…いつの間に家に帰ったんだ」

男「僕…確か…教室で…」

男「幼馴染み……」

男「夜ご飯…買いに行こう」ガチャバタン

姉 妹「」ビクゥ

義母「…あんたの分、また買ってくるの忘れちゃったわww」

男「うん…そう」チラッ

男「…(今日は弁当か)」

姉 妹「!!」

こうなると思ってたわ
二重人格でも何でもない
ただの俺TUEEEEEEE!!!!!したいだけの中学生の考えた駄文

妹「あ、あの…」ガタガタ

姉「わ、私たちの分、食べてください」ブルブル

男「!?…(いきなりどうしたんだ)」

男「…(また僕を騙そうとしてるんだな)」

男「いや、いい。ありがとう」

姉 妹 「!」

男「行ってきます」ガチャバタン

姉 妹「…」ホッ

義母「あなた達…どうしたのよ」

姉「な、なんでもない」

妹「う、うん、食べよっか」

続けてって言われたから続けてるだけです
>>61さんはさぞかし頭が良さそうなので、僕より良いものが書けそうですね。
よければ続き書いてください(^^)


《コンビニ》

男「お金もあまりないし、もう、おにぎり一個でいいや――……  !!?」

男(あ、あそこにいるのは――)


DQN「もうゴムがきれちまったし、新しいの買わねーとなww」

幼馴染み「もうっ、DQNくんは激しすぎるんだよ! 私、壊れちゃうかと思ったんだからね?」

DQN「でも、気持ちよかっただろ?」ニヤニヤ

幼馴染み「……う、うん///」

DQN(確か近所だったし、今、男の奴が来てるかもしれねーな。やべえ、そうだとしたら楽しすぎるwww)


男(幼馴染み……どうして……)…ギリ

ドクンッ

男(!? また、あの感覚が――!)


安価、男はどうなった?↓
①先ほどの人格に移行した
②(設定がスタレイの二重人格でなく多重人格になってしまうが、)新しい人格が目覚めた
安価は一個下。②の場合はどんなキャラになったのかも書いて下さい

2
ハンニバルのレスターみたいになる

>>72-73了解。しかし、レクターについては精神科医で食人鬼ということしか知らないので、完全に別人になってしってますが…


男「――ううっ!!」  幼馴染み・DQN「!」

幼馴染み「男!? どうして、ここに……」

男「胸が……胸が痛い……」

幼馴染み「ちょっと! 大丈夫!?」タタタッ

DQN「!? おい、幼馴染み! 男なんかにかまうんじゃねえよ!」

幼馴染み「だ、だって、男が……」

男「……っ……幼馴染み、悪い。少し肩を貸してくれないか? そこの路地裏まで連れていってくれればいいから……」

幼馴染み「そ、それくらいなら……」  DQN「おい!?」

《路地裏》

男「ハア……ハア……」ズルズル

幼馴染み(男、大丈夫かな。昼はあんなことしちゃったけど、やっぱり私は、男が心配――)

男「ハア……」スッ

  ザクッ


幼馴染み(心配だよ――…… !?  あ、あれ……?)

ボタッ  ポタポタ…

幼馴染み「あ、……あ、アアアアアアアッ!?」  ボタボタボタボタッ

DQN「幼馴染みっ!?  おい、男! お前、いま――」バッ

男「……」ヒョイッ   パクッ モグモグ

  ゴクン

DQN「ぁ……」

男「……ふう。やはり、バーベキューにした方が美味かな」

DQN(お、お、幼馴染みの頬を……爪で抉り取って……食いやがった。……瞬き一つもせずに……!)

DQN「こ、……この、化け物がああああっ!!!」ジャキン!

激情のまま懐のナイフを抜き、男に襲い掛かるDQN。
――しかし、それはあまりにも軽率な行為であった。

  ヒュッ! スッ…    ザクザクッ!

DQN「ギャアアアア――ッッ!!?」

次の瞬間、男にナイフを奪われたDQNは…………片目を、抉られたのである。

男「幼馴染みの頬の肉と、DQNの片目……夕食にはいささか物足りないが、ひとまずはこれくらいにしておこう」

DQN「目がああ目がああああっ! 嫌ダアアアアアアアッ!!」ダダダダダ

幼馴染み「やっ……待って! 待ってよう!!」タタタタタッ


男「逃がした……か」

男「まあ、いい。全身を食べるのは、また今度にしよう」

男「少し早いが、私はそろそろ眠るとするよ」  スウッ……


男の人格はどうなった?↓
①元の人格に戻った
②先刻の鬼畜な人格が現れた
③また新しい人格が生まれた(どんなキャラかも書いて下さい)
安価一個下

2

>>79了解

男「……ふう」

男「うわっ、血でベトベトしてやがる! あのおっさん(直前までの人格)、後始末くらいしていけよ」

男「……もっとも、俺は自分の“便器”に処理させればいいだけだけどなァ」ニタア…


相手は誰?↓
①姉
②妹
③義母
安価一個下

安価が取られていないようなのでこちらで決めてしまいます

男「くくっ・・・さて便器ちゃんのところに行くとするか・・・」

男「・・・ん?」

男「あそこにいるのは・・・」

男「姉じゃねぇか!ちょうどいいところに居たもんだ」ニタァ

男「おいっ!姉っ・・・うっ・・・っ!」

男「な、なんだこれは・・・まさか・・・」

男「まずい!俺の知らねぇ人格に体を取られそうだ!」ハァ・・・ハァ・・・

男「・・・うぅ」ドサッ

男?「・・・」スクッ

男?「・・・ワンッ!」ヨツンバイ

男「ワンワンワンワン!!!」タタタタタタッ



すみません、眠いのでこれで失礼します

レクター博士だすならキスすると見せかけて舌を噛みきって欲しかった

>>90次に機会があったらやりたいですね

>>86から




男「ワンワンワン!」タタタッ

姉「!? こ、今度は何なのよ!?」

男「ワン!」スリスリ

姉「いやあああ! 近づかないで!」

男「クゥーン……」ペタン ゴローン

姉「えっ?」

男「ワン!」 ←お腹を見せている

姉「…………」


姉の反応、安価一個下↓
すいません。また抜けますが、夜に来られたら来ます

普通に犬として可愛がる

>>1さんがいらっしゃったので、>>94の安価だけ回収して終わらせます。短い間ですがありがとうございました

姉「……」プルプル

姉「……お、男なのに……」プルプルプル

姉「可愛いですってー!?」 カッ!

ガバッ!  ギュウウウ

男「クゥン」フンフン

姉「えっ? 何よ、これ……無防備で無邪気な表情、小動物めいた仕草……私の好みすぎる。ストライクゾーンど真ん中どころか中央の地面を突き抜けて地球を貫通するレベルでいとおしすぎる!!」ナデナデナデナデ

男「ワン!」ニコッ

姉「……。……決めたわ」

姉「あたしは、この子を飼う」ナデナデナデナデナデナデ

姉「男を飼育して、最高のペットにしてやるわ! オーホッホホホ!!」  ナデナデナデナデナデナデナデナデ

男「!?」ビクッ

――俗に言う『真夜中のテンション』もあって、姉はこの後、明け方近くまで男を猫可愛がりした。犬だけど。



《翌朝・姉の部屋》

   チュン チュン

男「う……ん?」パチ

男「……あれ? 僕、いつの間に寝て――って、自分の部屋じゃない!?」バッ!


姉「zzZ」 ←男に抱きついて寝たまま満面の笑み

男「えっ」 ←全裸に首輪装備


男「」

男「なにこれ」


男「……ええと、まずは」

男「服を着て、状況を確認しなきゃ」 ムクッ 

  ゴソ    ゴソ ゴソ

男「いつもの制服に」

男「昨夜食べなかったおにぎりに、犬用の首輪とフリスビーに……  !! ち、血が付いたナイフ!?」

男「もう、何がなんだかわからないけど……と、とにかく! 姉さんの部屋を出て、登校してしまおう!」  タタタッ…


ここまで


《学校・教室》

男「……」  ガラリ

  生徒A「あいつ、昨日はあんな目にあったってのに、懲りずに今日も来たのかよ」クスクス

  生徒B「学習能力がないんじゃねーの?」ゲラゲラ

男(……やっぱり、来ない方が良かったかな)


ワイワイ ガヤガヤ  ザワ…


男(? それにしても今朝は、いつもよりやけに騒がしいな……)




生徒C「それで、男の方は目玉をくりぬかれて……女の方は比較的軽傷だったけど、まだ、ショックで話も出来ない状態だって……」

生徒D「まあ、そりゃそうなるよね普通……」

生徒E「この近所に通り魔が現れるなんて……いくら何でも怖すぎるよ。しかも……警察はまだ、犯人が誰なのか全く特定できてないんでしょ?」


  男(やっぱり何かあったんだ。怖いなあ)

  男(……幼馴染み……今日は欠席なのか)


<昼>

男(今日はおにぎりを持ってきて良かった……トイレで食べよう)

男(ん? あれは――)


《トイレ付近・人気のない場所》

女「――それで、DQNを襲ったのは、……、で間違いないのね?」ヒソヒソ

男子生徒「はい。しかしまさか、一日目にしてやらかすとは予想外でしたね」ヒソヒソ

女「ひとまず、実験は成功というわけね……ふふっ、やっぱり、私が選んだだけあるわぁ。これからも、私達を楽しませてくれなくちゃ」クスッ

  男(……実験? 一日目でやらかした? 一体、何を言って――)


女「……あら」

  男「!!」

女「そんなところで盗み聞きするなんて、痛い目にでもあいたいのかしら? ――男、出てきなさい」

男(ば、バレてた!?)

男(状況はよくわからないけど、とにかく、ここはどうにか切り抜けなきゃ!)

男「す、すいませんでしたっ! あの、盗み聞きするつもりはこれっぽっちもなくてっ……!」ダダダッ


女「……ふふっ、あははは!」

女「言われたことが分かってないのね」

……ドクンッ

男「!?」

   ドクンッ   ドクンッ

男(い、意識が、急に遠ざか――……)   フラッ…  ドサッ

女「そう」


女「私は『出てこい』と言ったのよ?」


ドクンッ――……

男「…………。……ちっ……クソ、が」ムクリ

女「はじめましてね。“裏”人格さん」

男「てめえら……何を、知ってやがる」


女「何を、知ってやがる、ですって?」

女「そうねえ。あなたが知らないところも、あなたが知りたいことも……何もかも、かしら?」

男「は? ふざけんな」

男「なら――さっさと吐きやがれ!!」

前触れもなく繰り出した拳は、『普段』の男からは考えられぬ程の威力と殺気を纏っていた。ところが――

  パシッ

男「!?」

男子生徒「ふむ、なかなかの速さだな。だが……まだ、肉体が精神に追い付いていないようだ」 ググッ…

攻撃は、女に付き従う長身の青年にあっさりと防がれ――それどころか、逆に動きを封じられてしまった。

男子生徒「女様。いかが致しますか?」

女「『今』は、手荒な真似はしなくていいわ。実験は始まったばかりだもの」

女「放してやりなさい」

男子生徒「はっ」

  ドサッ

男「くそォ……」


女「あなたが私達の思惑を知るのはまだ早い。せいぜい、もうちょっとは強くなりなさい」

女「その時は、強くなったあなたを全力で屈服させてあげるから。私、そういうのが大好きなの」クスクス

女「それじゃあ、またね?」   スッ

  スタ スタ スタ




男「バカ言え……俺だって、てめえみたいな女を便器にして犯すのが好きなんだよ。だから、絶対に負けたりしねえ……!」 …ギリ

男(……しっかし、予想もしねえ展開になってきたなァ)

男(俺達が――男の『裏の人格』達が生まれた原因。そのことに対する女達の関連と目的……調べることは多そうだな。めんどくせェ)

男「……」ハアハア

男(肉体が精神に追い付いていない、か。確かに疲れた)

男(しばらく眠るとするか)

男「zzZ――」

今回はここまでにします

次目覚めた時の男の人格↓
①元の(表の)人格
②新しい人格(どんなキャラかも書いて下さい)
安価一個下

一体どこへ向かってるんだろう
収集つくのかな?
安価なら元の人格で





男「うう……」  ヨロ

男(気付いたら、トイレの近くの廊下に倒れてた……一体何があったんだろう)

男「もう放課後だ。つまり、通りかかった人みんなから無視されてたってことなんだろうな……。よっと」 パッパッ

男「特に予定もないし、家に帰ろ――」

  委員長「あっ、いた! 男くん、探してたの!」タッタッタッ

男「委員長さん! どうしたの? そんなに慌てて」

委員長「……。落ち着いて、聞いてね」


委員長「男くんは、まだ知らないみたいだけど……昨夜。通り魔に襲われたのは、幼馴染みさんらしいの」


男「えっ……!?」


《病院・待合室》

男「……幼馴染み……」

委員長「やっぱり、面会謝絶だったね……命に別状はないけど、精神的にかなり追い詰められてるみたい」

男「だろうね……。……委員長さんも、ここまでついて来てくれてありがとう」

委員長「……男くん、もう死んじゃいそうなくらい顔色が悪かったから……。ご飯、ちゃんと食べてる?」

男「うん、食べてるよ。心配しないで」

男(本当は……家でも食事を作ってもらえない。雀の涙ほどのお小遣いも、昨日のおにぎりで使いきってしまった。……月末まで残り一週間、どうやって過ごそう)

男(…………あれ??)

男(思い返せば、毎月こんな感じだけど――普段は、どうやって食べていけたんだっけ? 思い出せない)

委員長「……男くん!」

男「はっ! な、何?」

委員長「……昨日も言ったけど……辛かったら、いつでもわたしに相談してね」

委員長「あの学校でわたしが出来ることは、あまりないだろうけど……わたしは、男くんの味方だから!」

男「うん。ありがとう」


男(委員長さんは、よく僕を構ってくれるんだよな)

男(もしかしたら自分が虐められるかも知れないのに、学校での僕のいじめをなくそうと、先生方に掛け合ってくれてるみたいだし)

男(まあ、それでもいじめはなくならないんだけどね。それどころか、先生までいじめに参加する始末だ)
男(やっぱり、女さんが理事長の娘だからなのかな)

委員長「……男くん、そろそろ帰ろう」

男「うん」




《病院・病室》

幼馴染み「」ブツブツ

幼馴染み(あの怪物は男じゃないあの怪物は男じゃないあの怪物は男じゃないあの怪物は男じゃない……)ブツブツブツ

幼馴染み「……ああ」 …ピタリ

幼馴染み「楽になりたいよぉ……DQN君がくれた、“あの薬”が欲しいい……」  ガクガク



《自宅・男の部屋》

男「……ただいま」  ガチャ  バタン

男(今日は、色々あって疲れたな……)

 スタ スタ   ポフッ  ゴロン

男(お腹がすいて……力が出ない……) グ~

男(さっきから眠ってばっかりな気がするけど……もう寝よう。寝てしまおう)

男「zzZ――」


目覚めた時の男の人格↓
①鬼畜
②犬
③新しい人格(どんなキャラかも書いて下さい)
安価一個下

レクターはもういないの?
安価は2で

>>110ほとんど即興で話を作っているので、自分でもどんな展開になるか想像できません…安価に期待しています
>>115食人鬼さん選択肢に入れるの忘れてた…ごめんなさい

皆さん、安価をありがとうございます
投下します↓


<夕方>


《自宅・姉の部屋》

妹「姉ちゃん。学校の勉強でわからないところがあるんだけど――」 ガチャ

男「おらっ、ご主人様の●ンポはそんなにイイかァ!? この雌犬が!」ギシギシ

姉「あんっ! 良すぎて、地球を貫通して月までイっちゃうぅうう!!」アンアン

妹「……」  …バタン


数分後。

妹「テイクツー」 ガチャ

姉「オーホッホホホ! 飼い主様とお呼び!!」ナデナデナデナデ

男「わんわんお!」ゴローン

妹「」バタン





姉「よーしよし」  男「クゥン」ニコニコ

妹「もう兄貴は愚か姉ちゃんのことも理解できない」ゲンナリ

妹(でも、どうしてこんなことになったんだろう?)

妹(突然豹変したクソ兄貴に、そんな兄貴にあっさり順応した姉ちゃん……。昨夜、性格? が変わった途端、あり得ないくらい向上した兄貴の身体能力……)

妹「……あれ?」

妹(けれど……)

妹「……兄貴の性格がいきなり変わるという現象自体は、『昨日が始めてじゃなかった』気もする……?」

姉「!?」
男「……」 …ピク

姉「……妹……まさかあんたにも、身に覚えが――」


  義母「ただいまー!」

男・姉・妹「!」


義母「遅くなってごめんね? 今日も、ショピングやカラオケが楽しくって~」

妹「ママっ! 聞いてよ、昨晩からクソ兄貴が――」

義母「あら、まあ!」


義母「何なのよ、その犬! 姉が拾ってきたの!?」

姉「お願いママ! あたし、この子を飼いたいの!」

義母「ダメです! 捨ててきなさい!」

姉「そんなあー!」

男「クゥーン……」


妹「ママまで!? さっきから、姉ちゃんとママは男が何に見えてるの!? むしろ私がおかしいの!?」 ガーン!

  ギャー ギャー


<夜>


《路地裏》

  ズル ズルズル   ドサッ

男「きゃんっ!?」 ズデン

義母「ふう」

義母(ここ辺りなら人気もないし、捨てても平気ね)

義母「ったく……本当に、最後まであんたは不愉快な存在でしかなかったわ!」

男「クゥン」ウルウル

義母「……」

義母(あの『女』とやらの言う通り、本当に別人になっているのね……。まあ、もう私には関係ないけど)

義母(向こうの事情はまるでわからないけど、こっちは、金が貰えればそれでいいのよ)

義母「それじゃ、せいぜい惨めにのたれ死んで頂戴」 クルリ  スタ スタスタ…





男「うぅ……」 ブルブル


??「あれ?」


男「!」

??「こんなところで、何してるの?」


登場したのは誰? 安価一個下
既存のキャラでも新しいキャラでも構いませんが、固有の人物やキャラクターは避けていただけると嬉しいです

もう一人の幼なじみ(女、筋肉むきむき、男の味方)

レクター難しいならただの食人鬼でも大丈夫よ

>>123ありがとうございます。そう言ってくださると嬉しいです
>>122(アカン、進撃の巨人のミカサを連想してしまった……)

投下します↓


もう一人の幼なじみ(以下、友)「久しぶりだな、男!」

男「?」

友「オレが引っ越して以来だから、かれこれ二年ぶりの再会だな! オレは、今日から地元で一人暮らしすることになったんだぜ!」 ダダダダ

  ガシッ  ギュウゥウウ

男「わふっ!?」 ジタバタ

友「あはは! お前は、相変わらず細っこいなあ!」  ガハハ ギュー

友「よーし、今夜はオレん家に泊まってけ! 腹一杯食わせてやるからな!!」



《アパート・友の部屋》


男「クー クー 」

友「さっきまで犬みてえに騒いでたのに、飯食ったらあっという間に寝ちまったよ」 ガハハハ

友「まっ、話は明日聞けばいいか! あと、明日は幼馴染みにも会いてーな!」

友「さてオレも寝るか!」


<翌朝>

  アッターラシイ アサガキタッ  キッボーオノ アッサーダッ♪


男(……誰だよ。夏でもないのにラジオ体操の曲かけてるの……)  パチ

男(   あれ!? ここ、僕の部屋じゃないどころか自宅ですらないっ!!) ガバッ


友「いっちに! いっちに!」 ←二年前、地元から引っ越したはずの幼馴染み


男「」

男「 ほんと、なにこれ」

友「ん?」 クルリ

友「男、目が覚めたのか! いま飯にするからな!」





 パカッ  ムアァッ……!   ホカ ホカ

友「炊きたての、ホカホカでツヤツヤなご飯に……」   スッ

友「滋味豊かな卵をかけ」 コンコン

  トローリ……

友「ふわりと広がる黄金色の色彩の上に、お好みで醤油をかけたところを――」 ダバダバ

友「一気にかき込む!!」ガッ!

ガツガツ ガツ ガツガツガツ  ムグ ムグ    ――ゴックン!

友「――っぷっはぁ! うめえ! やっぱ卵かけご飯ってもんは最高だな!!」 ニカッ

男「ほんと、朝からよく食べるね……」 モグモグ」


男「でも、泊めてくれた上に朝食まで食べさせてくれるなんて……改めてありがとう、友」ニコ

友「んなもん気にすんな! 今のおめーは……死にそうなくらいやつれてんじゃねえか!」

友「ちゃんと、メシ食わせてもらってんのかよ!?」

男「昨日、委員長さんにも同じことを言われたけど……僕は大丈夫。一応食べられてるよ」


男「実は、よく『  』さんがご飯をくれるんだ」

男「……あれ? 『  』さん……? えっ??」


友「? よくわかんねーけど、お前……もう、あんな義理の母親なんざぶん殴っちまえよ」

友「おめーには、オレや幼馴染みがついてるんだからよ……」

男「幼馴染み……」 ハッ

男「と、友っ! その幼馴染みについてだけど……実は今、大変なことになってるんだ!」

友「何?」



友「と、通り魔だと!?」

男「うん。不幸中の幸いで、幼馴染みたちの命に別状はなかったけど……犯人は、まだ捕まってないんだ」

友「そんな大変なこと、どうして今まで黙ってたんだよ!? ……くっそ!!」 ガタン!

男「!?」

友「許せねえ。幼馴染みの仇は、ぜってーオレがとってやる!」ダッ

男「と、友!? ……ま、待って! 僕も行く!!」タタタッ


ガチャッ バ タ ン !!

  ダダダッ   タタタタ


男「……」ハア ハア タタタ…

男(おかしいな。さっきから、“通り魔”の話をしたり聞いたりしてると……)

男(どういうわけか……ひどい罪悪感を感じる……)   ズキズキ


《コンビニ・事件発生現場付近》


男「それで、どうやって通り魔を捜すつもりなの?」

友「そりゃあ、地道にこの辺りを探索するんだよ!」

友「事件は一昨日に起きたばかりなんだから、犯人だって、まだこの辺りに潜んでるかもしれねーだろ?」


男(そんな簡単に済ませられるなら、警察だって苦労しないよ) ハア

男(でも……友の気持ちはよく分かる)

男(僕だって、幼馴染みの為にしてやれることをやりたい。……もう、本人には嫌われてしまったけれど)

男(役に立たないとか、そういう問題じゃない。僕達がやりたいからやるんだ。そして、やること自体にも意味があるかも知れない)


男「だから僕は――   うっ!?」

友「!!  男、どうしたんだ!?」


何が起きた? 安価下↓


――ドクンッ!

男(な、なんだ!? この感覚……)  フラッ ドサッ

友「男、大丈夫か!?  しっかりしろ! おい!!」ダダダッ

男「あ……」

男(……友の顔が、こんな近くに……)

ドクンッ

友「なあ、どうしちまったんだよ!? どっかぶつけたのか? 腹壊したのか?」

ドクンッ

男「ぉ……」

ドクンッ

男「……お」


男「おなか……すいた」


友「……。……はあ?」


友「お前……何言ってやがる。今朝は、卵かけご飯を腹いっぱい食ったじゃねーか」

男(そう。『僕』は今朝、久しぶりにご飯をお腹いっぱい食べられて、満たされた) ドクン ドクン

男(でも)

男(しかし、『私』は満たされていない)  ドクン ドクン

男(何故なら、私が味わいたいのは――)    ドクンッ――……



男「――――人間の肉体、なのだから」


 スッ……

友「!」 バッ


 サッ   
    シュバッ!


――直後。
男が友の顔めがけて繰り出した爪は、鋭い音を立てて空気を裂いた。


友「っ――!?」バッ

男「避けた、か。……さすがは友、見事な体捌きだ」

友「おい、男! おめー、気でも狂ったのかよ!?」 バクバク

男「狂った……か。なるほど、確かに今の私は、君が知っている男ではない」

男「しかし、その違いには何の意味もないだろう?」

男「白鳥もチフスも――みな、同じ所からくるのだから」

友「いや、意味わかんねーよ! って、うわあっ!」 ドンッ

再び男が繰り出した拳を、友は紙一重のところで避けた。

すいません。本日の投下はここまでにします


男「……また避けたか」

男(並外れて優れた身体能力ゆえに為せる動きか。どうやら、考えるより先に身体が反応したようだが)

男(肉体が精神に追い付けていない『私達』とは真逆だな。いま見た、あの身のこなしを私達も習得せねば)

男「…………もっとも」  ゴソ   

――シャキンッ!

友「なっ!? ……ち、血の付いたナイフ……!?」

男「君には、ここで死んでもらうがね」 スッ…




 ガキィイイイン!!








友「うぅ……」

友「    !!?  さ、……刺されて、ない?」


 ??「……」ググッ


男「!? き、君は――」



男のナイフを受け止めたのは誰? 安価下↓


男・友「幼馴染み!!?」

男(……まさか、勝手に病院を抜け出していたとは)

友(金属製のバットで、ナイフを受け止めてる!?)


幼馴染み「 ふふ」

幼馴染み「ふふふ。そう、この怪物は男じゃない。男が私を傷つけるはずない」

幼馴染み「……消さなきゃ」  グッ

幼馴染み「男の偽物を消さなきゃ。そうすれば……また、男と一緒に……!!」 ブンッ

男「……」サッ      ガ ン !

男(……何とかかわせたが――分が悪い。一撃でも当たったらもうおしまいだ)

幼馴染み「あははははっ!  避けちゃダメだよぉ? 偽物くぅん。――頭、狙ってるんだからさあ!!」 ブォンブォン!


友「くっ……」ヨロ

友(男だけじゃなくて、幼馴染みも様子がおかしい。……こうなったら、タックルしてでも止めてやる!) ダッ

 コツン

友「わっ!?」ズル  ズシャッ!

友(――んん? 今、オレがつまずいたのって……)


幼馴染み「あははははははははは!!」 ブォン ブォン

男(これは……まずいな) サッ サッ

男(元より『私』自身は、あまり疲れを感じない体質なのだが……そろそろ、人格が交代する時間だ。今、表の人格が戻ったら――)

  友「幼馴染みいい!」ブンッ

男・幼馴染み「!!」

男(友!? 今、幼馴染みに向かって何を投げ――)

 ヒュルルルルル ル ル

幼馴染み「きゃっ!」ビクッ


――友が幼馴染みに向かって投げつけたものとは、別段、大したものではない。

フリスビー。

一昨日、始めて『犬』の人格になった際姉から譲り受けたものを、男はそのまま持ってきていたのである。
先ほど、男の鞄から落ちたそれを、友が拾っただけ。
それは何の殺傷力もない、ただの玩具。
それでも。


幼馴染み「きゃっ!」ビクッ


ほんの一瞬、幼馴染みの意識を男から逸らすには十分だった。

友「今だっ!」 ダッ

そして、その僅かな隙を、友は逃さない。

友「うおおおおおっ!!」 シュッ


    ボ カ ッ !



幼馴染み「」キュウ

こうして、友からのボディーブローを受けた幼馴染みは、あっさりと気絶した。


友「よっし! これで、残りは男――」バッ

男「 zZZ」

友「――って、いつの間に寝てやがる! 本当に、さっきから何なんだよ!?」


 ワイ ワイ 「なんか……向こうが騒がしくないか?」 ワイワイ ガヤガヤ


友「……! しまった、誰がくる!?」

友「と、とにかく」 …グッ

友「男だけでも背負って、ひとまず待避するぜっ!」ダダダ







《アパート・友の部屋》

男「スー スー 」

友「ふう。何とか逃げ出せたな……」

友(しっかし、こいつぁどういうことだよ!)

友(要するに、男が通り魔だってことなのか!? オレは騙されてたのか!?)

友(……でも……オレの知ってる男は、絶対にあんなことはしない)

友(さっきまでの男は、まるで、別の誰かが乗り移ったみてえだった。体は男でも中身が違うような――)


男「う……」
友「!」

男「ここは……?」


今の男の人格は?↓
①男(表人格)
②鬼畜
③新しい人格(どんなキャラかも書いて下さい)
安価下


男「……って、あ゛!?」ギシギシ

男(――て、手足を縛られてやがる!)

男「何なんだよこれは!? おい、そこの筋肉女! さっさと離しやがれ!!」

友「!?」

友「いつもの男でも、さっきの怖い奴でもない……」

男「さっきの……? ああ、あのおっさんのことか」

男「くそ、めんどくせェことにしやがって! いい! こうなったら、テメーには事情を説明してやるよ」

友「おう、助かるぜっ!」

男「端的に言うとだな……『男』は、」


男「糞みてえな環境で生きてたら多重人格になった」


友「た、多重人格……?」
男「そうだ」

男「現在、この肉体には、『俺』をはじめとする複数の人格が宿っている。こうなったのは二日前からだ」

男「身体能力や知能は人格ごとに大きく違う。あと、全ての人格が互いに記憶を共有してるわけじゃねェ」

男「『表人格』のヤツにいたっては自分が多重人格であることにすら気付いてねぇだろうし、俺だって、まだ存在が確認できてない人格がいくつかあるからな」

友「……。いや、まあ……。すまん、もうちょっとわかりやすく説明してくれ」

男「……ハア。なら紙に書いてまとめるなりしろよ」

友「お、おう」 カキカキ


――

<今まで登場した人格>

・普段の男(主人格。他の人格達の記憶を持たない)
・鬼畜←今
・食人鬼
・犬
・鬼畜達が誕生する前から存在し、何者かから食事を与えられていた人格(他の人格達も把握できていない)


<この状況に関する情報>

・男が多重人格になった背景には女が関わっている。
・義母達や学校等も女に協力している可能性がある。

――

友「ざっとこんな感じか」

男「ああ。しっかし、改めて見るとえらく不明瞭な点が多いなァ。女のこととか俺達のこととか」

男「だが、少なくとも『俺』がすることは分かった」


男「俺がやりてえのは、全ての謎の解明と、屑共に対する復讐だ」

男「姉、妹、幼馴染み、DQN……まだこれだけだ。まだ他に、義母、女、学校の連中が残ってやがる」

男「せっかく一つの人格として生きてるんだ。たとえいずれは死ぬとしても、奴らには……」

男「今までの男と同じか、それ以上の苦しみを味わらせてから、死んでやるよ」 ニタア


男「となると、そろそろ本格的に話を進めなくちゃいけねえなァ」

次の男の行動 安価下


男「さァて、次のターゲットは義母だ」

友「……」

男「どうせ、仕事もせずに一日中遊び惚けてばかりのクソ女だからなァ? どんな目に遭おうと、社会には何の損害もねェだろうよ」

友「…………」  スッ

シュル    パサッ

男「! お前、俺の拘束を解いて――」

友「……復讐だかなんだか知らねーが、それが謎を解くのに役立つなら、オレは止めないよ」

友「どんな性格になろうと、男は男だ」

友「オレはオレのダチの判断を信じる」

男「 へえ。まさか、お前がそう決断するとはなァ」


男「逃がしてくれるのに免じて、お前だけは便器にしないでやるよ。もっとも、筋肉だらけの男女なんざに欲情はできねえけどなァ」ゲラゲラ

友「べんき……? よくわかんないけどよ、そういや、食人鬼の人格はもう大丈夫なのか?」

男「あのおっさん、かなり消耗してたからしばらくは出てこねえだろ。あと俺から、これからはあまり人を襲わないよう言っておく」

友「…………そうしてくれると助かる」


男「それじゃ、そろそろ行きますかァ」スクッ

男「友も俺を気にせず、せいぜい好きに生きてけよ? じゃあな」 スタ スタ

 ガチャ   バタン


友(…………)


<深夜>


《義母の寝室<一階<自宅》

義母「ん……」  …パチ

アアッ、ソコハッ! イキナリハゲシィィ
 ギシギシ  アンアン

義母(? なんだか、上が騒がしいわね……)

義母「姉ちゃんと妹ちゃんったら、まだ起きてるのかしら」ムクリ


\イヤッ モウ、イッチャゥウウウウッッ!!!/


義母「!?」

義母「あ、あなたたち、何をしているの!?」 ダッ

ダダダダダ ダ ダ


《ドア<姉の部屋<二階》

義母「――姉ちゃん! 妹ちゃん!!」 バ ン !




《姉の部屋・ベッドの上》

男「……」パンッパンッ

姉「あんっ! チ●ポが子宮だけじゃなくて、地球まで貫いてりゅうぅううう」ガクガク

妹「……う、……ぁ……」ピクピク


 義母「  あ」

 義母「あ、あああ、あああああ!?」


男「……」 …ピタッ

男「やあ」    クル

男「母さん、じゃないか」ニタア


義母「……男……!」


義母「あ、あんた……何を、して……」ブルブル

男「んン~?」

男「そりゃあ、見ての通りですよォ?」ニヤニヤ


男「アンタの大事な大事な娘チャンたちを、便器として使ってやってまァす☆」


義母「 」

義母「ふ」

義母「ふっふざけるなあアアアア!!」

男「うるせェな。メス豚は黙ってろよ」ブンッ  ガスッッ!!

義母「あがっ!?」 バタッ


男「毎日毎日、食って遊んでばかりのくせによォ?」ガッ

義母「うぐっ!?」

男「首まわりにも、こんなに脂肪をつけやがって……まあ、締めがいがあっていいけどなァ」 ギリギリギリ

義母「あ゛……が……っ」

男「――おおっと、これ以上は死ぬか」パッ

義母「ぐふっ……げほげほげほっ!!」

男「ただ殺すだけじゃつまらねェしな? さァて、どうなぶってやろうか……」  ポキ ポキ

義母「ひいっ!?」ビクッ

義母「い、いや……お願いやめて! 誤解なの!!」

義母「私は、“理事長”から依頼されてやっていただけ! 私は悪くない!!」


男「!?」

男「理事長……だとォ?」

男(女の、父親……!?)


義母「そ、そうよ……数年前から金と引き換えに、『男を限界まで追い詰める』よう言われていたの!! だから全部、私の意志じゃないのよ!」

男「……限界まで、追い詰める……?」 


 (……家族による虐待……他人格への逃避……)

 (人格操作の“実験”……食事に盛られた――……)


義母「ね、ね? だから私は悪くない。家族を養う為に、仕方なく虐めてたの」アセアセ

男「……」

義母「ほっほら! 事情もわかったことだし、これでおしまいにしましょう! 男なら赦してくれるわよね?」

男「…………」

義母「あ、アンタは私の息子でしょう!? 私たちは家族でしょう!? だから、どうか慈悲を――」


男「――」  …ピク

男「今さら……息子? 今になって…………家族?」




『そうよ……私の子は、姉ちゃんと妹ちゃんだけじゃない……』
『アンタなんて……いなくなればいいのよ!』

 ドクンッ

『過労……らしいな』
『新しい奥さん、家事すらしないで遊び惚けてたらしいからな』

  ドクンッ

『男! もうこれからは寂しい思いをしなくていいぞ! 今日からこの人が新しいママだ』

    ドクンッ











 「ねえ、パパ」





 「ぼくのママは、この人じゃないよ」




男「う、あ……ああああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!?」







<翌朝>

《学校・隣の教室》

  生徒G「ねえ、あれって転入生?」ヒソヒソ

  生徒H「女子のくせに、筋肉ムキムキだな……」ヒソヒソ


友「はああああ」

友(オレの部屋を出ていってから……男は消息不明になっちまった。学校にも来ねえし……)

友「あーくそっ、心配かけさせやがって! やっぱり、あんな状態の男をほっとくんじゃなかったぜ!!」 バンッ


   「男? 男くんのことですか?」


友「へっ?」

   「あの、もしかして」

委員長「あなたは、男くんの知り合いなんですか?」

友「あ、あんたは――」


<昼休み>


委員長「男くんが……多重人格者!?」

友「ああ。しかも、先日の通り魔事件の犯人でもあるらしいんだ」

委員長「そ、そんな……昨日、幼馴染みさんが病院を抜け出したという話は噂に聞いていましたが……」

委員長「……すぐには信じられない。まるで、『ジキル博士とハイド氏』じゃないですか」

友「じきる……? なんだそりゃ?」

委員長「スティーブンソンの小説ですよ」

委員長「その話の主人公は自作した“薬”のせいで、善悪二つの人格を持つようになってしまうんです」

友「……薬のせいで……?」

一旦ここまで
もう何を書きたいのか自分でもわからなくなってきた

次の男の人格や行動を安価で決めます。安価は一個下↓
(新しいキャラでも構いません)


<昼休み後・授業中>


《男の教室》

生徒A「あっ、ちょっと! 窓の外を見てみろよ!」クスクス

生徒B「今日も昨日みたいに休むと思ってたのに、わざわざいじめられにきやがったのか!」ゲラゲラ


《窓の外・校庭》

男「」 テクテク

  先生「おーい、男の机をこっちに持ってこい!」ニヤニヤ

男「?」

  先生「このまま窓の外に投げるぞ! そーれっ」


ブオォッ        ガッシャーン!!


  生徒A「ぎゃははは! お前の席ねーから!!」

アハハハハハハハハハハ

男「……」


《隣の教室》


ガッシャーン!!    アハハハハハ…

友・委員長「!?」


  隣生徒A「うわ……今日はまた、随分と派手にやったね……」ヒソヒソ

  隣生徒B「教育委員会とか何やってんだよ……」ヒソヒソ

  隣生徒C「まあ、その……もうほっとこうぜ。触らぬ神に祟りなし、巻き添えを食らうのはごめんだ」ヒソヒソ


友「アイツらっ……ふざやがって!!」ガタンッ

委員長「さ、さすがにひどすぎるよっ」ガタンッ

  隣生徒s「!?」

友「男のクラスは隣か! 今から、オレが全員ぶん殴ってやる!」 ダッ

委員長「友さん、わたしも行きます!」 タッ


《男の教室》

ギャー ギャー

生徒A「――うわっ、なんだよお前!」

友「うるせえ! テメーらこそ何なんだよ!? ……よくも、男を……!」 バキィッ!

生徒A「ぐふっ」 ドシャッ

生徒B「あ、あいつ、めちゃくちゃ強いぞ!?」

先生「はっはやく! 誰か、他の先生方を呼んできなさいっ!!」

ワー ワー


委員長(……一応わたしも来たけど、友さんだけで良かったかも) ポツーン

女「……」


《同時刻・職員室》

ギャー ギャー

教師A「おい! なんか今、学校に変質者が入ってきたらしいぞ!?」

教師B「何っ!? 一組(男の教室)の喧嘩騒ぎだけでも、大混乱と言うのに……!」


教師B「その変質者とやらは、『ンッホォオオオ! おち●ぽオオオォ!』とか言って暴れてるらしい!」

教師A「ssの女騎士か!」

教師C「と……とにかく、我々も行くぞ!」

ワー ワー






  男「」 コソコソ



《男の教室》


教師D「おらっ、おとなしくしろ!!」  グイッ

友「むがー! はなせ!」 ジタバタ

委員長「男くんがいじめられてる時は何もしてくれないのに、どうしてこんな時だけ……!」 ジタバタ

 ガラッ


  男「ここまでだっ!」ドンッ


全員「!?」

男「先生、こんちは! そしてさよなら! 用事が済んだんで早退します!!」

先生「えっ、……えっ?」

男「ほらっ、友と委員長も帰ろうぜ!」  グイッ    ズルズル

友・委員長「ええっ!?」 ズルズル

男「じゃ、また明日っ!」ニカッ


 ガラッ  ピシャッ





スタスタスタ…


男「まーったく! 友も委員長も無茶が過ぎるぜ!」

男「確かにおれはバカだけど、女に守られるとか性に合わねーよ!  でも、庇ってくれてありがとな!」ガハハ

友「お、男? おめー、何だか……オレみたいなキャラになってないか……?」

委員長「……今は……以前は存在が確認できていなかった、新しい人格なの?」

男「おおっ!? さすが、委員長は理解が早いな!」

男「詳しい話は今からするぜ! ――よし、ここだ」 スタスタ



《校舎の裏》


男「それでなー!」

男「おれ、さっき、職員室でドロボーしたんだぜ!」

友・委員長「……ええええええっ!?」


男「変質者騒ぎを起こして、ヤツらの注意が向こうにある隙に、」

男「理事長の部屋の鍵を取ったんだ!! これで理事長について調べられる!」  チャリリン

男「でもまさか、友たちまで騒ぎを起こして、大人たちを引き付けてくれるとは予想してなかったけどな」

委員長「す、すごい! でも……その『変質者』の役は、一体誰がやったの?」

男「……。あー、それは」

男「鬼畜の人格とワン公の人格に感謝しなくちゃな」



《警察署》


姉「ご主人様のオ●ンポと可愛いわんこの為なら、あたしは何だってできる!!」ドンッ

警察官(なんだこいつ……)




ガチャ  キイイィ…      パタン


《理事長の部屋》


友「よっしゃー理事長の部屋だ!」

男「理事長いなくて助かったぜ!」

委員長「展開が早すぎて順応に時間がかかるよ」

男「相手の出方がわからない内は、早めに行動した方がいいだろ?   ……ん?」 ゴソゴソ

男「これは……――」


理事長の部屋にあったものは? 安価下↓


男「どうやら、何かの報告書らしいな」 ヒョイ

友「ほうこく?」

委員長「表紙に題名が書いてある……   !!?」


委員長「……『“Hyde計画”の経過報告』……?」


男「ハイド……? とりあえず、中を読んでみるか」  …ペラ

男「……」

友「ほえーさすがは男だな! こんな細かい字ばっかのモンが読めるのかよ!」

男「ちょっと黙ってて」  友「へい」


男(…………)




男「……」   ペラ  ペラ…

友(読みはじめて数分経ったが、ずっと、険しい顔で読みふけってやがる……)

委員長「あ、あの、男くん。その報告書には何て書かれてるの?」

男「    ああ」

男「これには……『おれ達』に対して行われたことの全てが書いてあるらしい」
友・委員長「!?」

男「――すなわち」


男「人間を“恣意的に”多重人格者にさせて、各人格の特徴や言動を観察する、という“実験”の全貌が」

男「その“実験台”である『男』の人格を把握する為に必要な、男の周辺の環境や人物に関する情報まで」


委員長「そ、そんな……」

男「理事長が所属する組織は、『人間が心の奥底に持つ様々な“裏”の人格を、表にまで引き出す』という薬品を開発していた」

男「そんな薬が入った食事を、『当時は“二重人格”でしかなかった男』は与えられ続けてきたんだ」

男「……その食事を直接男に届けていたのは誰なのか、までは書いてねーけど」

友「そんな! 理事長達は、どうしてそんな実験をするんだ!?」

男「それは今から読むぜっ! 実験の目的については、ここから先に書かれてるらしい――」


   「――いいや、そこまでだよ」


三人「!?」


理事長「さすがに、そこまで好きにさせるわけにはいかないからね」


ヒュッ    ――ボワァッ!

その瞬間。男が反応できぬほどの速さで投げつけられたマッチの火は、瞬く間に報告書を燃え上がらせた。


男「うわっ、あちい!」

男(こういう場合に備えて、あらかじめ燃えやすい紙を使っていたのか……!)

理事長「まさか3日足らずで真相に行き着くとはねえ。我々にも予想外な実験結果だったよ」

理事長「だが……ここまで来られた以上は、自由時間も終わりだ」

理事長「キミ達には悪いが、身柄を拘束させてもらうよ」 パチン


  黒服s「」ザッ!


友「な、なんだこいつらは!? 急に現れて――」

男「しまった、伏兵か!」

委員長「……ま、周りを囲まれてしまいました!」

  黒服s「……」  ジリ ジリ

男「くそっ、どうすれば!」タジ

男(こんなところで、終わっちまうのかよ……!?)




  ??「――ちょっと待ったあ!!」


ヒュッ     ボンッ

男「!?」

モクモクモクモク…
      ザワザワッ!?

男「……煙幕弾!? でも、誰が――」

  ??「三人とも! こっちだ!!」


助けに来たのは誰? 安価下↓
(入院中の幼馴染みとDQN、絶賛取り調べ中の姉は除きます)


友父「ワッハッハッ! わしが来たからには、もう大丈夫だぞい」

友「親父!?」  男「おじさん!?」

男「おじさんが、どうしてここに……」    ドクンッ


  『男!』


男「!!?」

男(あの、煙の中にある人影は――!)

モクモクモク…      ボヤァ


  『今まですまなかったね、男……』

男父『でも……間に合ってくれて、本当に良かった』ニコ


男「……父さんっ……!」


男「父さん! 父さん!!」

委員長「!? 男くん、どうしたの!」

男「父さんが! ぼくの父さんがむこうにいるんだ!!」

友「何言ってやがる! お前の親父さんは、もう何年も前に亡くなったじゃねえか!」

友父「ううむ……どうやら、男は錯乱しているようだな」

友父「とにかく、ここはひとまず退散――  男父『男! こっちにおいで!』

男「父さんっ!」  ダッ


友父「!?  待て男! 今、迂闊に動いたら――」


  黒服A「――今、足音が聞こえたぞ! あちらにいるようだ」 ダダダッ

  黒服B「捕まえろ!」 ダダダッ


男父『もう大丈夫だ。これからは、父さんや母さんと暮らそうな』

男「うんっ!」


  黒服C「よし! 確保成功だ!!」ガシッ


委員長「男くん!」  友「男ぉっ!」

友父(ううむ……こうなってしまった以上、ここで男を救出するのは不可能だ)

友父「仕方ない。友と、そこのお嬢ちゃんだけでも逃げるぞい!」  バッ






理事長「なるほど」

理事長「土壇場で、先ほどとはまた別の人格に変わっていたのか」

黒服A「はい。どうやら、死んだ父親の幻が見えていたようです」

黒服B「その幻覚のおかげで男は捕獲できましたが、他の三人は取り逃がしてしまいました」

理事長「本命は捕らえられたのだからひとまずそれで良い。逃がした方の処遇は後で考えよう」

理事長「男は、――、に連れていけ」

黒服s「はっ!」 ザッ

ザッ ザッ ザッ…


理事長(……)

理事長「……これで、男に対する実験は成功した。薬の効能は証明されたのだ」

理事長「これで――私の願いを叶える道も近付いた」

理事長「……“ジキル”を救う、という願いが……」ボソ


<数時間後>



《アパート・友の部屋》


友「……しっかし、まあ」

友「刑事やってる親父が今、でかい事件を追ってるってことはオレも知ってたよ? でもよ……まさかそれが、男がらみのことだったなんて……」

友父「わしも、男が捜査の最重要人物だと知ったのは最近だぞい」

友父「わし達は、倫理に反した薬を製造しているという理事長一味を追っていたんだが……」

委員長「あ、あの! さっきは助けていただいて、ありがとうございました!」 ペコッ

友父「それは気にするな! ひとまずは、お嬢ちゃん達が無事で良かったぞい」ガハハ

委員長「……捕まった男くんは、大丈夫でしょうか」

友「そうだよな! なあ親父、さっさと男を助けに行こうぜ!!」

友父「ああ、わかってる」

友父「急いで、男の居場所を探さなくては……――」






《同時刻・???》



男「う……ん」  …パチ

男「……あれ? ここ、どこだろー?」ムク


 「あっ、おとこだ!」


男「!」


 「ひさしぶりだね、男!」


男「……女ちゃん! 女ちゃんだ!!」パアアッ

女「うんっ!」ニコニコ


男「ほんとうにひさしぶりだね! 女ちゃんはげんきにしてた?」

女「うん、あのね! いじわるなお母様がいなくなってからは、お父様が、すごくやさしくしてくれるの」

女「……でもきょうは、男といっしょにたべる“ごはん”をもたせてくれなかったの。ごめんね」

男「だいじょうぶ、いまはおなかすいてないもん! 女と理事長さんは、いつもやさしいねー」

女「……」

男「女?」

女「わたしは、やさしくなんかないよ」

女「さいきん、ひどいゆめをみるもの」


 『よって、クズに土下座を求めます』


男「ゆめ?」

女「うん……だいすきな、男をいじめるゆめ」

 『私のプライドを傷つけた罰よ……』

女「たたいたり、ののしったりして……ひどいことをして。わらいながら、男をこわしてしまうの」

 『つくづくムカつく人ね、あなた』


女「男。わたし、じぶんがこわい……」   ウルッ


男「……」

男「だいじょうぶだよ、女」ニコッ

男「女がそんなひどいひとじゃないってことは、ぼくがいちばんしってるから」

男「もし女がそんなひとだったとしても、ぼくが女をすくうから」


女「男……ありがとう!」 パアッ

女「じゃあぎゃくに、男がたいへんなことになったら、わたしが男をたすけるよ!」

男「ほんとうに? ありがとう!」

女「じゃあ、お父様がよんでるから、わたしはいったんかえるね」

男「うん! ばいばい!」フリフリ

女「ばいばーい!」ブンブンッ






男子生徒「お嬢様」

女「 」  ウトウト

男子生徒「お嬢様。女様」

女「!」ハッ

女「ああ……私ったら、またぼんやりしいてたのね」


女「頭がぼうっとして……やになっちゃうわ。最近はこんなことなかったのに」ズキズキ

女「それで、なにか用?」 クルリ

男子生徒「はい。数時間前、旦那様が男を捕らえましたので。その報告に……」

女「ああ、そのことなら知ってるわ。どんな風にいじめてやろうかを考えていたところなの」クスクス

男子生徒「……」

男子生徒「お嬢様。一つ、尋ねてもよろしいですか」

女「何」

男子生徒「……お嬢様は」

男子生徒「以前、何故、男に告白なさったのですか」


女「それは、」

女「…………」

女「   そうすれば、男を虐める口実にできると思ったからよ。実際そうなったわけだし。別に、男が好きだったわけじゃないわ」

男子生徒「……本当に?」

女「何よ、私を疑うの? いつも馬鹿みたいに忠実なあなたらしくないわね?」

男子生徒「……いいえ。滅相もございません。……」

男子生徒「……それでは、失礼します」  スタ スタ





<翌朝>



《アパート・友の部屋》


   チーン!

委員長「薄く切って焼いた食パンに、」

委員長「新鮮なレタスと厚切りのベーコン、目玉焼きをのせ――」

委員長「お好みで塩コショウ、もしくはマヨネーズ等をかけて……食べます!」パクッ

友「うめええ!! 朝にパンってのも悪くねーな!」ガツガツ


友「……ところでさ」

委員長「 ふぁい?」モグモグ

友「この一連の騒動で、委員長には迷惑かけてばっかだよな。その……ごめん」


委員長「何言ってるんですか、友さん」  ゴックン

委員長「私は、好きであなた達についてきたんです。幸い、両親は出張中で家にいませんし」

委員長「友さん、男くん、友父さん、幼馴染みちゃんには……幸せになってもらいたいんです。何より」

委員長「あなた達の為に、わたしは、自分がやれることをやりたいんです。だから、もう少しだけそばにいさせて下さいな」

友「委員長……お前って、マジでいい奴だな!」  委員長「今さら気付いたんですか? えっへん」


友「今の委員長の言葉が聞けて良かったぜ! あっ、そうそう!」

友「そういや、ちょっと聞きたいことがあったんだ。えーっと……じ、じき、」

委員長「『ジキル博士とハイド氏』、ですか?」

友「そうそれ! 委員長が前に話してくれたし、あの燃えちまった報告書にも“ハイド”って書いてあっただろ?」

友「あの話って、最後どうなるんだ?」


委員長「はい。主人公のジキル博士は薬を使ってハイド氏の人格になり、最初は、悪の人格を楽しんでいたんですが……」

委員長「次第に、ジキル博士の心は悪の人格に乗っ取られて、」

委員長「いつしか、薬を使わなくてもハイド氏になるようになってしまって、」

委員長「それに苦悩したジキル博士は、最後は、自分を――……」


  友父「おーい、二人とも! 男の居場所がわかったぞい!!」  バタン


友・委員長「!!」

友父「男は今、――、にいるらしい!」


男は一体どこにいる? 安価下↓


委員長「本当ですか!? やったあ!」

友「親父! オレ達で、早く男を助けに行こうぜ!」

親父「いや、連れてはいけないぞい」  友「えっ」

友父「一般人である友やお嬢ちゃんを、これ以上危険な目に遭わせるわけにはいかない。二人は留守番だ」

委員長「そんな! わたし達にできることはないんですか!?」

友父「……二人が心配するのもよく分かる。だが、あとは大人達に任せなさい」

友父「なあに、わしの手にかかれば、理事長なんぞすぐぶっ飛ばせるからな!」ワッハッハッ


友・委員長(…………)


<数時間後>




《学校・地下室の入り口》


友父(……まさか、こんなところに秘密基地を造っていたとは。道理で長年警察に捕まらなかったわけだ)

友父(ここの地下に、男が囚われているのだな……)


 ヒュオオォォォ……


友父(陽動や情報収集は、わしの仲間達がやってくれるとはいえ、男を救出するのはわしの役目だからな。失敗は許されないぞい)

友父(絶対に生き延びて、男を連れて帰るんだ。――よし、さっそく行くぞい!)


・ カツーン
・   カツーン
・     カツーン
・       カツーン


・       カツーン
・     カツーン
・   カツーン
・ カツーン


友父(……ずいぶん歩いたな。もう地下何階分にもなるぞい……)

友父(おまけに、暗くて寒くて、ひどくじめじめしている。糞みたいな環境だ)

――カツーン  カツーン  カツーン  カツーン  カツーン  カツーン

友父「!」  ハッ

友父「向こうが明るい! ついに最奥部までたどり着いたんだ!!」

友父「……よーし、一気に行くぞい!」 ダダダ




《地下・大広間》


理事長「……」

理事長「やあ」

理事長「ついにここまでやって来たとはね。刑事殿」


友父「まさか、理事長本人が現れるとはな……。それで、男はどこにやった?」

理事長「どこにやったと問われて、そうあっさり答えるとでも?」

理事長「それに、」  パチン

  黒服s「」ザッ

理事長「言うだけ無駄だ。ここが、貴殿の墓場となるのだからな」

友父「  上等だ。ならば全員を道連れにしてやる」

理事長「――殺れ」



ザザッ!   ガスッ ヒュッ…     バキィッ!



短いけど一旦ここまで
次あたりに登場する男の人格を安価で決めます。

①表人格
②鬼畜
③犬
④食人鬼
⑤バカ賢者
⑥幼児
⑦その他(どんなキャラかも書いて下さい)
安価下↓








《     》



男「  あれ」

男「……ここはどこだ?」



ヒュオオォォォ……


男(……砂漠)

男(草も木も、何一つ生えていない。どこを見わたしても、地平線しかない……)


男「……と、とにかく」 ザッ

男「誰かを、探さなきゃ」   ザッ ザッ


ザッ ザッ
     ザッ ザッ
         ザッ ザッ


男「ハァ……ハァ……」 ザッ ザッ

男(くそっ……どうなってるんだよ!?)

男(……さっきからずっと同じ風景が続いてるし、誰にも会えないなんて――)


   ワイワイ ガヤガヤ


男(!)

男「やった! 向こうに誰かいる!!」   ザザッ!




A「……おぉ~? ついに“表”のお出ましかァ?」
B「わんっ!」
C「彼が我々の“主人格”なのか。実に興味深いね」
D「なんか、弱っちいけど優しそうな顔つきだな!」
E「お兄ちゃーん! こっちだよー!」



男「!?」

男「なっ、何なんだ!? お前達――」



男「――みんな、『僕』と同じ顔じゃないかっ!!」



男A「そりゃそうだ。いくら『多重人格』とはいえ、もとは同一人物だからな」

男「た……多重人格!?」

男C「そうだ。かつて薬物によって分裂させられた私達は、今、再びこの場に集まってきた」

男C「分かりやすく言えば、ここは、『男』の精神世界なのだよ」

男D「そうそう! 薬を投与されるようになった経緯とかは『おれ』が調べたんだから、おれに報告させてくれよっ!」


男D「まず前提として、男は小さい頃から『二重人格』だったんだ。父ちゃんと母ちゃんを相次いで亡くした直後に、義母から虐待を受けるようになって――」

男E「そのときに、『ぼく』がうまれたんだって!」

男D「それで、新しく生まれた幼児の人格……ここでは“E”と呼ぶ……が、“主人格”の知らないところで知り合ったヤツがいた」

男「……女」

男D「そうだ。そして、そんな男に目を付けたのが、女の父親である理事長だ」

男D「当時から既に『多重人格者を生み出す薬』の開発に携わっていた理事長は、女を通して、Eに薬を与え続けた。もとから二重人格の少年なら、結果も早く出やすいと思ったからだ」

男D「それどころか男の精神状態を不安定にするべく、男の生活環境をめちゃくちゃにした。義母に金を払って虐待を継続させたり、学校ではいじめられるように仕向けた」

男「……」

男D「それから数年後。最近になって、A、B、C、おれが生まれた。実験は成功したんだ」

男D「これが、おれ達に関する真相だ」

男「……」


男B「だが疑問に残るのは、何故、理事長がそんな薬を開発しようとしたのかについてだな」

男E「?  理事長さんはいいひとだよ! 女は、お父様のことがだいすきっていってた!!」

男A「俺達の人生をメチャメチャにした野郎が『いい人』だとォ!? ふざけんのもいい加減にしろや!」

男E「でもっ! 理事長さんは、女のことをすごくたいせつにしとたもん!!」

男B「わふ?」キョトーン


男D「話を戻すぜ。   なあ、男。おれ達が生まれてから男は、長い間眠っていただろ?」

男D「だが、おれ達の主人格はお前だ。だから、お前が真相を踏まえた上で何を望むのかを知りたいんだ」
男「……」

男D「てめーだって、現状を変えたいと思ってんじゃねーのか?」

男(……)

男「僕は」



男「そんな糞みたいな環境を許せない」

>>209訂正

男B「だが疑問に残るのは、……

男C「だが疑問に残るのは、……


男「すべてを他人のせいにする気はないよ。復讐を願ったのも、幼馴染みを傷つけたのも。友や委員長さんを巻き込んでしまったのも……『僕』がしてきたことなんだから」

男「でも……あんな環境のせいで、僕だって、大切なものを傷つけられてきた」


男「だから僕は、その環境を変えたい」


他人格達「「「……」」」


男「ど……どうかな?」

男A「……。まあ、アンタには、そんなことできねェと思うぜ?」

男「ううっ! なんでまた、そうあっさりと……」ズーン



男A「せめて、〈俺達〉じゃねェとな」 ニヤ



男「!!?」


男C「……ふむ。元が“一つ”なのだから、そういう流れになるのが妥当かね」フッ

男D「おれは、てめーを信じるぜ?」ニカッ!

男E「みんなや女のためになるなら、ぼくはそれでかまわないよ!」ニコニコ

男B「ワンワン!」ニコッ

男「みんな……」

男(! 突然、周り景色が……――)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


男D「そんなわけで、七番目の人格――〈統合人格〉の誕生って展開か! いや、本来のあるべき姿に戻ったって感じか?」 ゴゴゴゴゴゴ

男A「まあ、新しく生まれ変わったからにゃあ、せいぜい好き勝手やろうじゃねェか!」  ゴゴゴゴゴゴ……




    カ ッ !!


男「さあ、行こう――!」   …グッ

ここまで

ここから先、各登場人物が対峙(?)する組み合わせを安価で決めます


男(&?) → >>213
友&委員長 → >>214
友父    → >>215

選択肢↓
①理事長
②女
③幼馴染み
④男子生徒

>>213またもや訂正

男(&?) → >>215
友&委員長 → >>216
友父    → >>217

でお願いします





《地下牢》


カツーン  カツーン  カツーン  カツーン  カツーン  カツーン


男(……)

 ギイィィィ    ガチャン

女「  ふふ」

女「おはよう、男」


男「……」  ムク

女「何も出来ずに牢に閉じ込められた気分はどう?」

女「さっきから、あなたみたいなクズを助けに来た人がいるみたいだけど……お父様ならすぐに始末できるでしょうね。それからここを取り払って、あなたを別の研究所に運び込むの」

女「そこであなたは、実験動物として余生を過ごすのよ。  ふふっ、惨めなことこの上ないわよねえ?」

女「悲しいでしょう? 悔しいでしょう? さあ、這いつくばって泣き顔を見せてちょうだい」クスクス



男「女さんは、今日は“ハイド”なんだね」


女「  」

女「え?」

男「理事長先生が行っている、“Hyde計画”と呼ばれる人格操作の実験」

男「その“Hyde”って、女さんのことでしょう?」

女「!? あなた、何を言って、」


男「……全部、思い出したんだ。君と僕は、もう何年も前から友達だったこと」

男「一緒に遊んで、一緒に薬入りのごはんを食べたこと」

男「女ちゃんが、本来は優しい少女だったこと」

男「……そして」


男「女さんも、僕と同じ境遇だったことを」



《地下の大広間》




黒服A「 」ハア ハア
黒服B「 」ゼエ ゼエ
黒服C「 」ヒュー ヒュー

理事長「そ、そんな……」

友父「フー フー  ……わしだって、だてにあの筋肉娘の父親をやってるわけじゃないぞい!」

友父「さあ……これで残りはおぬしだけだ、理事長」

理事長「くっ……」

友父「……だが、おぬしを気絶させる前に聞きたいことがある」


友父「おぬしたちは……何故、このような実験を行ったのだ?」


理事長「  ふ ふふ」

理事長「今になって、そんなことを聞かれるとはね」

理事長「なに、大した目的ではない。世の誇大妄想を持つ者達が考えることさ」


理事長「人間が本来に持つ、潜在的な人格の可能性を目覚めさせ」

理事長「リミッターを外されたことで、通常ではあり得ないほどの身体能力や知力、はたまた残虐性をも兼ね備えた人間を生み出し」

理事長「そうやって作り出した“超人”を支配して、己の利益のためだけに奉仕させられるようにする――」

理事長「そんな、ふざけた計画だよ」

友父「……」

友父「本当に、それだけか?」

友父「確かにそれは、世の『悪人』どもが考えそうな馬鹿げた話だが」


友父「『悪人』の号を持たぬ、『お前自身』は何を望んでいる?」

理事長「っ」



《学校→地下に続く階段》


・ カツーン
・   カツーン
・     カツーン
・       カツーン


委員長「本当に……この先に、男くんがいるんだね……」  カツーン  カツーン

友「うおおお勝手について来たってバレたら親父に叱られるぞこれえええ」  カツーン  カツーン…

委員長「大丈夫ですよ友さん。わたし達だって怪我さえしなければ、男くんを救出するのに役立てるかもしれません!」


    「いいや」


友・委員長「!!」バッ

男子生徒「残念だが、ここまで首を突っ込まれた以上……俺達も、貴様らを無傷で返すわけにはいかない」 パチン


  眼帯をつけた男「 」 スッ
  頬に傷のある女「 」 スッ


委員長「あれは……DQNさんと幼馴染みちゃん!!」


友「……なんなんだよ……どうしてテメーらは、こんなことをするんだよ!?」ワナワナ

男子生徒「何故、こんな倫理からかけ離れたことをするのかと?」

男子生徒「……俺も理事長様も、女様のために決まってるだろう」

男子生徒「父親である旦那様(理事長)はもちろん、俺も……旦那様が奥様と離婚なさった直後から、長年女様に仕えてきたからな」

委員長「……女さんのため……? それは、一体どういうこと?」

男子生徒「……」

男子生徒「……それについては、お嬢様(女)のことについて話さなくてはならないが」

男子生徒「どうせここで始末するんだ。貴様らには冥土の土産に教えてやろう」


男子生徒「すなわち、女様が――」











男子生徒「『糞みたいな環境で生きてたら二重人格になった件』を」









今日はここまで
結局、男子生徒も登場させてしまいました

そしてようやく、男子生徒の台詞でスタレイが回収できた……男はすでに多重人格でしたから





《地下の大広間》


理事長「……。……これは、何年も前になる話だが」

理事長「娘は、実の母親から虐待を受けていたんだ」

理事長「当時、私は仕事にばかりかまけていてね。愚かなことに、虐待を知らなかった……」

理事長「……ようやく気付いた時には手遅れだった」


理事長「その頃には――娘の心に、『もう1つの人格』が生まれていたのだよ」

理事長「あの母親にそっくりな、悪の人格が。高慢で、残虐で、狂った人間だった」


友父「……」

理事長「すぐに妻とは別れて、付きっきりで面倒を見たさ。だが、それでも、女は元に戻らなかった」

理事長「それどころか、悪の人格は年々大きくなっていった。今では、かつての姿はめったに見られない」

理事長「……その様はまるで、小説の『ジキル博士とハイド氏』のそのものだ」


《地下牢》


女「……私も二重人格?  あなたって、面白い冗談を言うのね」

男「違う、これが真実なんだ。君の父親は、自分の願いをかなえるための踏み台として僕を利用したんだ」

男「それはひどい話だけど。それでも理事長さんは、娘である君のために――」

女「……もう黙りなさい」 パチン

  部下「 」スッ   ガシィッ

男「くっ……」ギリギリ

女「おしゃべりはこれで終わりよ。口を開けなさい」  スッ

男「! その小瓶は……」

女「多重人格に目覚めて常人にない力を持った相手をも、完全に屈服させる方法……。人格操作の薬を開発するにあたって、それを考えておなかったと思う?」

女「あなたにも覚えがあるんじゃない? 幼馴染みは、DQNにずいぶん従順だったわよね?」

男「やっぱり、幼馴染みにその薬を飲ませたのか!」

女「ええ。彼女のおかげで、薬の力は証明されたわ。そして……次は、あなたの番よ?」クスクス

男「…………」


《階段》


幼馴染み「……」 ブォン ブォン
DQN「……」 ブンッ ブンッ

委員長「ひいっ! 金属バットに釘バット……!?」

友「お、おい! 二人とも、様子がおかしいぞ!?」

男子生徒「……この二人はすでに、薬で精神を支配されている。貴様らのこともわかるまい」

男子生徒「この際、良心は一切押し殺す。お嬢様を――“ジキル”の人格を救うためなら、俺は悪にだってなってやる」

男子生徒「さあ、幼馴染みにDQN。奴らを殺すんだ」

幼馴染み・DQN「……はい」


 ジリ  ジリ

委員長「い、いやっ! 来ないで!!」

友「くそっ……オレ達は、ここで終わりなのか!?」

ドドドドド ド ド


?「終わらせない!!」ドン!  友「……へっ?」


《地下の大広間》




友父「それで……薬の開発を……」

理事長「……娘を救いたい私を引き込んだ組織の目的は、先ほど言った通りだ」

理事長「だが、私の願いは別にある。……多重人格者を生み出す薬が開発できるなら、その逆もできるのではないか?」

理事長「私はそれを信じて組織に従い、薬の開発に携わったのだ」

理事長「そして、男に対する実験は成功しても、私の願いはまだ叶っていない」


理事長「だから」

理事長「私は、まだ捕まるわけにはいかないのだよ」  スッ


友父「! その小瓶は!」


理事長「男に与えていた、多重人格化の薬――その『原液』だよ」

理事長「一度だけの服用で、男のようになれるとは思えぬが――」

理事長「この場で飲めば……僅かな時間だとしても、新たな人格を生み出せるかもしれない」

友父「!?」


理事長「何もしないで捕まるくらいなら、私は、それに賭ける!」 グビッ


理事長は……瓶の中の薬を、一気に飲み干した――!





《地下牢》


男「  まだ」

男「僕に、終わらせるつもりはないよ」

女「ふふっ、虚言を吐いたって無駄よ」

女「あなたの周りの人物の弱みは、すでに調べてあるわ。友も委員長も友父も、今は生きているかどうかもわからない」

女「現在のあなたには、もう味方なんていないのよ」

男「それはどうかな?」  女「!?」

 ドドド

男「僕にはまだ、動ける味方が残っている。君たちがその存在も詳細も知っていて、それで、決して僕の味方をしないだろうと決めつけた相手が」

  ドドドドド

男「……確かに、数日前の彼女なら、僕に味方しなかっただろう」

男「だけど、今の彼女は」

男「虐待によって生まれてしまったわけでも、薬で作られたわけでもなく。『俺』と、本人の資質が目覚めさせた――」

   ドドドドドドドドド






男「――『女騎士』だよ」





   バ タ ン !



姉「――ンッホォオオオオオオッ!!」

ここまで。そして姉ごめん

次に登場させるであろう理事長の人格を安価できめます
理事長はどんな性格になった? 安価下↓

支援ありがとう。久しぶりに投下します


姉「んっほおおおお!!」 ボカッ

(男を取り押さえていた)黒服「ぐはっ」キュウ

女「あ、あんた、どうして――」

姉「どうして、だなんて……決まってるじゃない!」

姉「ご主人様兼可愛いペットの為なら、今のあたしは何だってできるのよ!!」  ド ン !

女「!?  そ、そんな……私達が作り出した男の人格が、結果として、他ならぬ私を邪魔するなんて!」



姉「ご主人様、ご無事ですか!」

男「僕は平気だよ。それより、友と委員長さんは?」

姉「ここに来る途中の階段で、あたしが持ち寄った武器を渡しておきました!」

男「さすがは姉さん、気が利くね! どんな武器をあげたの?」

姉「――もちろん、SMプレイ用のバイブと鞭です!」
男「ごめん。さっきの、『さすがは姉さん』のセリフはなしで」

姉「大丈夫です! 首輪とフリスビーは、ご主人様の為にとっておきました!」
男「そういう問題じゃないよ!」


《階段》

友「オラオラオラオラオラオラ!」 ブブブブ!

委員長「いっけええええええっ!」 バッシィイイン!

男子生徒・DQN「アッーーー!!」


友「はあ、はあ……野郎共は、なんとか倒せたな!」

委員長「は、はい! これで、あと残ったのは――」

  幼馴染み「…………」フラフラ

委員長「幼馴染みちゃんは男くんと友さんの友達で、女の子ですし……さすがに、バイブや鞭で痛めつけるのは気が引けます……!」

友「確かにそうだよな……。よし、こうなったら、」


友「ここは走って逃げ切るぞ!!」ダダダダ

委員長「は、はいいっ!」タッタッタッ


幼馴染み「……。…………――」 スタ スタ スタ



《大広間》


理事長「ギャハハハハッ! 素晴らしい、体中に力がみなぎってくるぞぉ!?」 ブォン  バキィッ!!

友父「うおおっ!?」

友父(な、何なんだこれは……まるで、枷が外れたかのような強さだぞい!?)

理事長「最っ高の気分だぜ! もう、何も恐れはしない!!」 ドカッ バキッ! バキィッ!

友父「ぐああああっ!!」

友父(――くそっ、どうすれば!)

友父(このままじゃ、なぶり殺しにされるぞい!!)


タタタタタタ…


男「おじさん! 大丈夫ですか!」 バッ


友父・理事長「!!」

友父「男!? 何故、ここに――」


ダダダダダダ

友「おおっと! オレを無視しちゃ困るぜ、親父!」

委員長「男さん! 友父さんも! ああ……無事で良かった……!」

女「ハア……ハア……待ちなさい、男!」 ヨロ ヨロ

幼馴染み「……」 フラ フラ

姉「んっほおおおお!!」 バァン!


理事長「おぉ~?  こりゃまた、可愛い女の子が大集合って展開かい? いいねイイねぇ!」ニタニタ

友「! ……こいつ、この前とは様子が違うぞ!?」

男「おじさん。……今の理事長は、僕と同じ薬を?」

友父「ああ。新たな人格と共に、とんでもない力を得ているんだ!」


理事長「ギャハハハハッ! いいぜえ、全員でかかってこいよぉ!」

理事長「男共は殴り殺し、女共は犯し殺してやる!」

理事長「娘の二重人格も、今までの苦悩も、もう関係ない! 私は自由だ!!」

男「……理事長っ……!」

短いですが、本日はここまでにします


さて、理事長をどうしようか。安価一個下~五個下まで、お好きな案をどうぞ↓

人格が更に増えて最後は自我が保てず精神が自滅

男色家の人格が現れて友父と恋仲になる

>>246-249安価ありがとうございます。
少し早いですが、もう続きを書きます。





理事長A『ギャハハハ!!』

理事長B『ねえ、あなた達。わたくしと、もっと遊びましょう……?』クスクス

理事長C『にゃーにゃー!』

理事長D『愚かなる子羊達よ。我という名の闇に、その身を捧げよ!』 バッ

理事長E『ウホッ! いい男……』

理事長F『…………』




友「嘘だろ……更に、人格が増えてきてるのか!?」

男「でも、こんなんじゃ理事長の負担も凄まじいよ」

男「……多分。もう、理事長『本人』の精神は崩壊してると思う……」

委員長「そ、そんな――あっ!!」

友「委員長! どうした!」

委員長「み、見て下さい。これ!」 スッ


友父「!!  これは、先程のと同じ薬の小瓶!?」

委員長「さっき、理事長の懐から落ちたんです!!」

男「まだ一本、予備の奴が残ってたのか……。…………よし、こうなったら!」


男「――みんな! 今から、反撃を開始するぞ!!」


男「皆でこれを飲んで、理事長に対抗するんだ!!」

女「!?」

委員長「た、確かに。このまま殺されるくらいなら、一か八かに賭ける方が!」

友「皆で薬を、一口ずつ回し飲みするってことか!」

友父「ま、待て! その作戦、わしは認めんぞい!」

友父「そんなリスクの高い行為を、娘たちにさせる訳には――」

姉「あたしが友父を押さえますから、ご主人様は作戦を実行して下さいね!!」 ガシッ!

友父「むぐっ!?」

姉「これは……ご主人様と、間接キスが出来るチャンスだわ!」ハアハア

幼馴染み(…………)

ここで更に安価。皆は、薬でどんな人格になった?

友   → >>255
委員長 → >>256
友父  → >>257
姉   → >>258
男   → >>259

(男は、できれば既存の>>203からお願いします)

乙女

ビッチ

この中で一番狂暴で狂ってる人格

7の統合人格

>>255-259安価ありがとうございます
もう少しで完結です、一気に投下します


友「わ、私っ……実は、喧嘩とか苦手なんです……」ウルウル

理事長B『ぐはっ!? このわたくしが、女子力で筋肉娘に負けるなんて……』 チーン


姉「ばうばうばうッ!!」ガブッ!

理事長C『にゃおーん!』ジタバタ


理事長D『近寄るでないっ! 我は闇の帝王ぞ!?』

委員長「帝王だなんて……どうせ、『童帝(童貞)』のことでしょう? 坊や」ススス

理事長D『うぐっ……!』

委員長「ふふっ、心配しなくても大丈夫よぉ。ビッチなお姉さんが、手取り足取り腰取りで……オトコの快楽を教えてア・ゲ・ル♪」   サワッ

理事長D『あんっ……い、イっちゃうぅううう!!』ビュルルル


友父「や(殺)らないか」ズブッ ←>>248の安価回収?

理事長E『アッー!  い、いきなりだなんて……こいつ、狂ってやがる!!』 グハッ


男「――はああッ!」  バキィッ!!

理事長A『ぎゃあああああ!!  ……うぐ……くそッ、こうなったら……!』

理事長『』 ――カチッ

理事長F『……。敵……厄介……援軍……必要……』ブツブツ

理事長F『……幼馴染み』クルリ

幼馴染み「……」    ブォン


ガスッ!!


理事長F『――ぐあっ!』  ボタ ボタボタッ

理事長F『……理解……不能……! 薬物投与……洗脳……。……完璧、だった筈……! ――何故!!』ボタボタ

幼馴染み「……。だって」

 『だって……男には……私しか……』

 『――私はいつでも男の味方だからね! なにかあったら助けになるから!』

幼馴染み「私はっ、私だからだッ!!」キッ!

理事長「――――ッ!?」


男「幼馴染み……」

幼馴染み「――っ」

男「……幼馴染み」

幼馴染み「……男」

幼馴染み「ごめん……今まで、ごめんなさい……!」

男「……うん。僕こそ、ごめんね。  そして――」  スタ スタ スタ


    ……ギュッ


男「――おかえりなさい」

幼馴染み「ぅ……あぁあああっ……!」 ジワア



理事長「な……何故……」

理事長「何故、君達は……こうもはっきりと、己の意志を貫けるのだっ……!」  ボタボタ ボタボタ


男「……。……さっき、幼馴染みが言った通りだよ」

男「僕達は、僕達だから」

男「糞みたいな環境で生かされても、薬で壊されても……僕達の人格は、僕達のものだから」

男「ねえ……」

男「そうだよね、『女』」

女「…………」

女「……お、」


女「……お父、様……?」


理事長「! 女……っ!」


女「お父様?」

理事長「フゥ……フゥ……」 ボタボタ

女「お父様はどうして、よこになってるの? まだひるまだよ?」

理事長「……」

理事長「お父様はね……もう、起きないんだよ……」ボタボタ

理事長(……ああ、“ジキル”。私の……愛しい娘)

女「? どうしてー?」

理事長「お父様は……お父様は、天国に行くんだよ」ボタボタ ボタボタ

理事長(本当にすまなかった。私はきっと、地獄に堕ちるだろう)

理事長(……それでも)

女「てんごく? わたしもいきたい!」

理事長「…………ふふ」


理事長「いつか……女が頑張って、大人になって、」ボタボタ

理事長「ママになって……おばあちゃんになったら」ボタボタ

理事長「そのうち、お父様に会える日が来るよ……」ボタボタ ボタボタ

女「ほんと?」


理事長「ああ」

理事長「……その時は……幸せに、過ごそうな……」   フッ



理事長「――」






女『…………』


女『まったく』

女『――自分の父親ながら、最期の最後まで、つくづくムカつく人だったわね』


女『……』  ポタッ

女『…………いいわよ』

女『せめて、一緒に逝ってあげるわよ』ポタポタ

女『この身体――“ジキル”に、返してあげるわよ』ポタ ポタポタ



女『  じゃあね』   フッ






――――こうして。
ようやく、長い苦悩の日々は終わった。









<数日後>


《友父の家》

男「かき消された……?」

友父「ああ」


友父「世間では、一連の騒動も理事長の死も、全て『事故』と見なされている」

友父「どうやら、我々にはどうしようもない、大きな圧力が働いたようだぞい」


男「……そうですか……」

男「僕を……いや。きっと、僕の他にも沢山の人々を実験台にしているであろう、多重人格に関する研究」

男「その背後には、予想以上に巨大な権力が存在していたのですね」

友父「うむ。そのようだ」


男「まあそのおかげで、僕がやらかした犯罪行為もお咎めなしになったんですが……。……」

男(しかし、どうにもスッキリしない)

男(勝手に人を追い込んで、多重人格者にする? 人格を支配して利用する?)

男(他人の人格を何だと思ってるんだ。僕の数年にも及んだ苦悩は? 幼馴染み達が受けた受難は? 理事長の無念は蚊帳の外か?)

男(世間が無視しても、『僕達』は逃がしやしない)


男(絶対に)

男(絶対に、一泡ふかせてやる。それが、どんなに大変なことだとしても――)


ガチャ  キィィ

友「おお、男じゃねえか! 幼馴染み達と同じく、遊びに来てくれたのか!?」

男「友!  ん? 幼馴染み達と同じく、って――」

幼馴染み「男ー!」
委員長「男くん!」
姉「ご主人様ぁ!」
女「……男っ!!」


幼馴染み「男に会えて良かった。……あのね、私、」

幼馴染み「男にはひどいことをしてしまったし、男からもひどいことされたけど――それでも。やっぱり、男のことが好きなのっ!」

男「えっ!?」

委員長「わ、わたしも! 理事長の部屋でスマートに推理をした男くん(人格的には男D)に、思わず、ときめいてしまいました!」

男「えっ!?」

姉「そしてあたしは、ご主人様(男A)とわんこ(男C)にメロメロです!!」ハアハア

男「えええっ!? ――あ、姉さんは通常運転だね」

女「……わたしもっ。むかしから、男(男E)がだいすきだよっ!」  ギュ


友父「!?  こ、これは……友が食人鬼の人格(男B)に惚れれば、フルコンボだぞい!!」

友「いやそれはねーよ!」


友「ともかくこれで、ひとまずは大円団じゃねえか? これからは男も、虐待されたりいじめられたりしねーだろうし」

幼馴染み「そうだね!」

委員長「それで、男くんは……これからやりたいこととか、あったりするの?」

男「……。そうだなあ」

男「この多重人格について対処すべきことも、僕自身がやりたいことも、沢山あるけど――」



男「『糞みたいな環境』から解放されたことだし、ひとまずは、皆で幸せに過ごしたいな!」






 完

ぐだぐだになってしまってごめんなさい、これにて完結です

設定をくださった>>1さん、安価をくださった方々、そして読んでくださった方々
本当にありがとうございました

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