お家に食べる物が無いので、マッチの少女的なの書きます。
男「腹減った」
男「ハンバーグが食べたい」
男「ハンバーグはあれだよね。自作なんてしようものなら、ひき肉の時から腹が減る」
男「対してお湯で茹でたりして作る既調理品だと、煮えて無いのに鍋からだしちゃうよ」
男「そんでもって、ハンバーグを一口サイズに切るときだ」
男「はしやフォーク、ナイフでもなんでもいいけどさ、ハンバーグを切ったときでる肉汁には食欲をそそられるよね…」
男「ナイフなんかが食い込んでいって、肉が割れる時……」
男「こう……じゅわーっとね」
男「……」
男「ハンバーグの肉汁と言えばさ」
男「手作りハンバーグで、玉ねぎとかひじきとか……、豆腐とかニンジンとか野菜その他とか」
男「そーいうの混ぜないで、肉の塊のまま焼くとさぁ…」
男「肉汁が凄いでるんだよね……特売の安売りの肉でも、すごいしみだしてくるんだよ…」
男「で…ハンバーグに何で味をつけるかなんだけど」
男「こねるときに塩こしょうがベターだけど、俺が好きなのはこしょうだけ混ぜて、しょうゆで食べる食べ方なんだ」
男「…」
男「焦げ目が少しついててカリッとしてる部分があるとなお、いい」
男「肉の柔らかさに飽きそうになるまえに、カリカリの部分が飽き値を発散させるわけですよ」
男「でね、俺はひき肉から作った茶色っつーよりグレー? ねずみ色っぽいハンバーグが好きなんですよ」
男「グレーっつっても、本当にグレーじゃないけどね。…なんつーか雰囲気? 肉の燻製みたいな感じ」
男「アレに茶色の焦げがついてるハンバーグが食べたい」
男「食べたいんです」
男「……」
男「ハンバーグにはライスだよね、日本の白米」
男「平皿に米を敷いて、その上にハンバーグを乗せて…」
男「ガツガツ食いたいです」
後で書くかも。
ここまで読んでしまった人は、今食べたい物を書き込むか、お腹を空かせてしまうssを書いていってください↓
男「ここにご飯がある」
男「そして卵がある」
男「何が言いたいかは分かるな?」
男「そう、卵かけご飯だ」
男「……」
男「卵かけご飯はいい。美味い、早い、安いの三拍子は勿論のこと」
男「飯と卵。このシンプルさがたまらない」
男「白米と卵なんてほとんどの日本人が大好きだ。日本人の心がまさかの2大共演だ」
男「卵かけご飯はよく貧乏飯と呼ばれるが、俺は違うと思う」
男「これ以上日本人に優しく、これ以上日本人のためにあるようなメニュゥは存在しないのではないだろうか」
男「……」
男「…そして卵かけご飯には無限の可能性を秘めている」
男「産み立て卵と炊きたてご飯なら、塩だけでも充分美味しい」
男「マジで」
男「まぁ一番オーソドックスなのは醤油をかける食べ方だが、もともと俺はソース派だった」
男「醤油とソースだけじゃない。麺つゆ、ポン酢、焼肉のたれ」
男「液体調味料なら、大抵は合ってしまうのだ」
男「ちなみに俺の至高はごま油と塩」
男「そしてそこに、白ゴマときざみ葱を軽くまぶし…」
男「お財布に余裕があったら、チャーシューを乗せる」
男「想像してごらん?」
男「……」
男「ほら、お腹がすいてきただろう?」
男「何を混ぜるか、何を乗せるかは重要だ」
男「食べラー、穂先メンマ、とろろ、キムチ、納豆」
男「卵とご飯に合う食い合わせは数え知れない」
男「故に、卵かけご飯の行き着く様はまさに宇宙だ」
男「卵かけご飯のポテンシャルは計り知れない」
男「夢が詰まっている」
男「おっぱいと同じ」
男「……」
男「あまり知られてないが」
男「チキンラーメンを粉々にして、卵かけご飯にふりかけにして食べると美味い」
男「チキンラーメンと卵の相性のよさは語るまでもない」
男「お好みでマヨネーズかごま油をかけるのも乙だろう」
男「……」
いいぞ……どんどん近づけ(書いてくれ)グモリー彗星(ssを)よ……。
腐☆腐
おっぱいというとナギちゃんの乳だなっ
男「…本当はもっと言いたいことがあったが」
チーン
男「時間がきてしまったようだ」
男「冷凍ご飯の解凍が終えたようだな」
男「冷凍庫に貯めるのは基本だよね」
男「……」
男「書いている途中に腹が減ってしまってな」
男「>>1よすまなかった。俺の駄文に付き合わせたりして」
男「こんな中途半端だが、許してくれ」
男「さて…あいつらが待っているので俺は行く」
男「今日は荒びき胡椒をまぶした厚切りハムを焼いたのをのっけて…」
男「その上にマヨネーズを塗ることにしよう」
男「もちろん卵かけご飯の上にだ」
男「…中性脂肪には気をつけろよ?」
男「では…」
男「いただきます」
ゴット団名物ゴット饅頭でもいいから喰いたい…
ごくり。
私は生唾を飲み込んだ。
それをしなくては目の前にあるモノに対して失礼と思ったからだ。
つい先程、釣り上げてから5分と経っていない。
そんな釣りたてホヤホヤ、まだ自分が海を離れた事がわかっていないのではないかと思うぐらい元気に動いている一匹のサンマが私の前にいるのだ。
簡易版ではあるが、ちゃんと炭火焼きの機械もセットした。
船長がそのまま焼けば言いと言うので、そのままサンマを火にかける。
はじめのうちはサンマが熱さのあまりにハネるので、軍手と押さえ付けながらじっくりと焼く。
すると、しばらくほどでサンマは息も絶え絶えの状態になるのだ。
…私は生き物を食べるという事を今の瞬間、本能で理解した。
サンマに着いた海水が蒸発をはじめ、油と交代を果たした時を見計らって裏返す。
焼けた裏面がきたことで炭火焼き独特の香りが鼻をくすぐった。
ごくり。
私はまた生唾を飲み込んだ。
人間は辛抱が出来ない生き物である。
私の横に立つ一人の男が「もういいんじゃないか?」としきりに言ってくるが、私はそこでグッと我慢をする。
魚は殿様に焼かせろ。
という言葉があるように、焼き魚を美味く食べるコツは下手に触らない事だ。
心がはやしたてる食べる直前では、遅いと思うぐらいでちょうどいいのだ。
こちらからでは見えない、網の裏側でサンマの表面の皮がパリパリとなりはじめているのを想像して、はやる気持ちを抑える。
想像通りに行っているハズだ。焦げてはいない。
横の男が生唾を飲み込んだ音が聞こえた。
もう良いだろうか。
私がサンマに触れようとすると、いつの間にか出て来た船長がハケと醤油を持っていた。
船長からハケと醤油を受け取り、サッと醤油をつけたハケを網跡のついたサンマの表面に塗り、ひっくり返す。
ひっくり返した裏面を見て私は思わず「あっ」と声を出した。
まさしく、想像通りに焼けていたのだ。
横の男は溜息とも取れる特徴的な息を吐いた。
熱をもっているのか、黒の中に赤色をもった網跡の薄い焦げ目が格子状にサンマの表面に並んでいる。
私は反対側と同じように醤油を塗る。
そして、すかさずひっくり返す。
油か醤油が網の下に落ち、何度目かのジュッという音が鳴った。
「美味そうですね」と言ったのは横の男だ。
知っている。香りを感じ、焼き目を見れば誰だってそう言うだろうに。
私は左目でチラリと横の男を見て、サンマを網から引き上げた。
陶器皿にサンマを置くと、サンマからゆっくりと湯気が立ち上る。
炭火と醤油が混じった良い香りが鼻から入って胃を刺激する。慌てるなよ、逃げはしないさ。
ひっくり返すのに使った長めの箸でサンマを掴むと、白く濁ったサンマの瞳と目が合った気がした。
「安心しろよ、骨まで残さず食ってやるから」
サンマからの返事は無かったが、代わりに腹が小さく鳴った。
頭から食べるべきだろうかシッポから食べるべきだろうかと思悩する私に嫌気がさしたのか、横の男が興奮した声で「腹から丸かじりだ」と言った。
なるほど、それは確かに道理に叶っている。どちらか選べないなら真ん中が一番だ。
私は短く「ありがとう」と言うと、口を下品にいやらしく開いてサンマにかぶりついた。
パリッ。焼けた表面と前歯がぶつかった。
一口では親骨には届かなかったのが食感でわかる。
密度があって、それでいて柔らかくプリッとしたサンマの身を堪能すると、醤油の香りと魚の油の希少な酸味が口の中に充満する。
噛めば噛むほど身から油が出てくる。
一口目を飲み込むと、左の奥歯に骨が挟まった。
口の中に指を突っ込み外すと、喉の奥にほうり込んだ。
心配しなくても、骨まで食ってやるって。
最初の内こそ箸でサンマを持っていたのだが、指が疲れてきたのでいつの間にやら両手でサンマの首とシッポを掴んでいた。
潮風で少し縮まっている指の細胞が熱でジワジワと動き回るのが僅かにわかった。
やはり、次は頭に行くべきだろう。
リコーダーを持つように、もしくは恵方巻を食べるようにしっかりとサンマを掴み、頭をまるごとかじった。
ガチュッ。親骨を噛み切って、頭をバリバリと食べる。網で焼いたおかげか、普段グリルで焼くときは炭になっている口の部分にもちゃんと身がある。
ああ…美味い。
親骨は固いがさっきと違って小骨が喉に刺さらないから若干の不快感すら存在しない。
このまま上から順に食べて行っても良いのだが、何故か私は次にシッポを食べたくなった。
頭と胴体の一部分だけを失ったサンマは酷く滑稽だった。
結論から言うと、シッポは味気無かった。
グリルと違って端まで焼けなかったせいでシッポは小骨の固まりの用になっていた。
だが、そこがまた面白い。全体が平均的に旨いグリルとの違いが実に私好みだ。
頭とシッポを食ったのだから、食べるべき胴体の中に通っている親骨がバッチリと見える。
私は胴体を縦横に揉み、親骨と身を離れさせ、そして親骨だけを抜き出して食べた。
シッポと親骨を連続で食べる。結果的に言えば、これは最後にメインデッシュのみを残すためのお膳立てだったのだ。うん、ゴリゴリとして美味い。
さあ、後を残すは胴体のみだ。一口目の美味さを思い出さざるをえない状態で俺はシッポ側から豪快に食いちぎった。
炭火焼きと醤油は身の美味さを完全に引き出していた。
先人達には悪いが、これは美味いなんて言葉じゃない。
言うならば歓喜の産声である。
幸福の最上級である。
宇宙一の愛であったのだ。…舌の根本から先まで、全ての味覚細胞が総動員で感じ取る電気信号に、私は満足した。
「感謝」
恵みを与えた海というわけではない。産んでくれた母でもない。
私が感謝をしたのは、たった一匹のサンマにである。
彼の命は紛れも無く、私と一体化したのだ。
ありがとう…ありがとう。
最後の一口を食べ終わった私の瞳には、一滴の涙が溢れた。
横の男は不思議な顔で見つめていたが、船長は納得した表情であった。
【サンマ】終
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