【MH4】ガブラス野朗 (23)

・モンハンSS
・世界観はMH4
・初めてSS投稿します
・2chでスレ立てるのも初めてです
・お手柔らかに。。。

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ーバルバレへ向かう連絡船

団長「よう、ハンターさん!」

団長「もう少しでバルバレに到着だな!」

団長「どうだ?こっちに来て、一緒に眺めないか?」

女ハンター(うわ…急に話しかけられた。メンドくさい…)

団長「ぺちゃくちゃぺちゃくちゃー」

団長「…それにしても、だ」

団長「ハンターさん、気にならないか?」

団長「上空にいるガブラスの群れが、妙にザワついている」

女ハンター(…ザワついてるのはお前だろう、このガブラス野郎が)

団長「ほら!あそこだ!ガブラスが見えるだろう?」

ガァー!ガァー!

女ハンター(確かにガブラスが多い…でも、だから何だというの…)

女ハンター「!?」

ダレンモーラン・ムービーシーン

団長「ガブラスは古龍のさきがけ、やはり、ダレンモーランだったのか…!」

団長「ダレンモーランが突っ込んでくるぞ!何かにしがみつけ!」

ズゥゥゥ…ドォォォンッ!
((((グラグラグラグラ))))

女ハンター「ぐっ…」

団長「あぁ!俺の帽子が!」

団長「あの中には大切な…!」

団長「いや、今はそれどころじゃない!」

団長「このままではバルバレが危ない!俺は近くの船に救難信号をあげる!」

団長「ハンターさんはそれまで時間稼ぎを…」

女ハンター「イヤです」

団長「え」

女ハンター「普通に考えて、あんな化け物相手にHR1の私が時間稼ぎ出来るわけないでしょう?」

女ハンター「それに私の装備は、ほぼ下着、裸同然ですよ。一撃でもダメージを受けたら死にます」

団長「え、いや、でもハンターは他の人間より頑丈だし…」

女ハンター「多少は、ですよ。女にモンスターの相手をさせて、自分は救難信号を送る楽な仕事って、どうなんですか?」

団長「」

女ハンター「キャラバンの団長だかなんだか知りませんが、人の上に立つ男なら、男らしくしたらどうですか?そんなんじゃ誰もついてきませんよ?」

団長「…グスッ……仰る通りで………」

女ハンター「さあ、今ならダレンモーランの腕から背中によじ登れます。大切な帽子なのでしょう?さあ!今の内です!」

団長「うぉぉおおお!!」

女ハンター(ガブラス野郎、本当に行ったwww)

女ハンター「さて、救難信号っと♪」

ーダレンモーランの背中

団長「…ハァハァハァ」

団長「帽子は……あった!!」

団長「!?」

団長「人だ!ダレンモーランの背中に人が引っかかっている!?しかも、その頭に俺の帽子が!」

男ハンター「…………ぁうっ」

団長「君!大丈夫か?!」

男ハンター「!!」

男ハンター「俺は…男ハンター…ここはどこだ…?」

団長「ダレンモーランの背中の上だ!」

男ハンター「?!」

男ハンター「ダレンモーラン?古龍の?」

団長「そうだ!古龍の!ダレンモーランだ!」

男ハンター「」

男ハンター「魚釣りをしていたときに、ガノトトスが餌に食いついて、そのまま引っ張られたところまでは覚えている…」

団長「そのまま砂海まで漂流して、ダレンモーランの背中に引っかかったのか…なんという…幸運というか、不運というか…」

ドォーーーン!! ギャオオ

団長「!!」

団長「大砲の砲撃?!」

ー連絡船の甲板

女ハンター「どんどん、やっちゃってくださーい」

加工担当「……グスッ……団長…」

加工担当「……よいしょ」

ドォーーーン!

看板娘「まさか、団長が体を張って、私たちを…世界を守ろうなんて…」

女ハンター「俺が食い止める。俺ごとダレンモーランを沈めろ。彼は、私に、そう言い残して、ダレンモーランに飛び乗りました…」

加工担当「…うぅ…団長ぉぉお!!」

ドォーーーン!!

女ハンター(初陣でダレンモーランを討伐したとなったら、業界で私の株はうなぎ登りよ)


ーダレンモーランの背中

団長「わわわわわ!やばいぞ!」

団長「団員が一心不乱に大砲を撃ってくる!」

男ハンター「あんたの仲間か?!」

男ハンター「このままだと、俺もあんたもまずいぞ?!」

団長「なんとか止めさせよう!」

団長「おーーーい!撃つのをやめろー!!」

ー連絡船の甲板

看板娘「あれは…!団長です!手を振ってます!」

女ハンター「あの合図は…バリスタでダレンモーランの角を砕けと言っています!」

看板娘「なんて果敢なの…団長は!ダレンモーランを討伐する気だわ!」

女ハンター「看板娘さんは、バリスタで角を狙って、加工担当さんは、引き続き、大砲を!」

看板娘&加工担当「了解!」

ドォーーーン!バシュバシュ!!

女ハンター(ついでに部位破壊報酬もいただくわ)

ーダレンモーランの背中

団長「え~!?攻撃の勢いが増してる!」

男ハンター「」

団長「くそぅ!あいつら、俺ごと殺す気だ!」

団長「舐めるなよ!若僧どもが!」

団長「おい小僧!ピッケルとハンターナイフは持ってるか?」

男ハンター「あるけど、何するんだ?」

団長「貸せッ!ダレンモーランの!背中から!ドラグライト鉱石を採掘ッ!!」

トンカンッ!トンカンッ!

団長「ハンターナイフで!鱗と甲殻を採取!」

男ハンター「…まさか!」

団長「…そのまさかだ!」

ー連絡船の甲板

看板娘「あれは…団長がピッケルとハンターナイフで、ダレンモーランを攻撃してる!」

看板娘「私たちも!もっと攻めましょう!団長だけに良い格好させませんよ!」

バシュバシュ!バシュバシュ!

バシュバシュ!ズゴーーンッ!

看板娘「やった!角が壊れた!!」


ーダレンモーランの背中

男ハンター「うわぁぁあ!!」

男ハンター「あいつら、角を割ったぞ!」

クルクルクルクルーパシッ!

団長「…今、飛んできた角の破片で」

団長「奉ろわぬ弩が完成だぁッ!!」

男ハンター「すげぇぇえ!このおじさん、ダレンモーランに乗りながら、ヘビィボウガンを生産しやがった!!」

団長「俺は団長だ…団員が出来て、団長の俺に出来ないことがあろうか?」

団長「加工も料理も狩りも!全て出来るのが団長の称号よッ!!」

団長「小僧ども!ダレンの甲殻から生産した特殊弾を喰らえェェェッ!!」

ドガガガガガガガガガッ!!!!

ー連絡船の甲板

加工担当「うわ!」

看板娘「きゃあ!!」

女ハンター「ガブラス野郎!ただのおっさんじゃなかったか!!」

看板娘「なぜ団長が私たちを?!」

女ハンター「…私たちの火力が足りないから、自分でカタをつける気よ」

女ハンター「足場が不安定で、上手くダレンモーランに狙いが定まらないのね!」

女ハンター「ここは団長に任せて、私たちは全速力で逃げましょう!船長に連絡して!」


ーダレンモーランの背中

団長「む?奴ら、逃げる気か?!」

団長「そうは行くか!ダレンの足を撃って、進行方向を連絡船に変えるぞ!」

男ハンター「もう俺は無事に帰れればそれでいい!」

団長「でぇぇぇーい!」

バシュ! ギャオオンッ

ー連絡船の甲板

女ハンター「やばい!ダレンモーランがこっちに向かってくる!」

女ハンター「加工担当さん!銅鑼を鳴らして!」

加工担当「わかった」

女ハンター「今よ!!」

ドォォォンッ!


ーダレンモーランの背中

男ハンター「うわぁぁあ!揺れるぞ!すごい揺れる!」

団長「くそぅ!あの小娘!銅鑼の使い方をおさえてやがったか!」

団長「まだだ!まだ終わらんぞ!!」

プポォォオー プポォォオー

団長「?!」

男ハンター「あれは…筆頭ハンターたちの船だ!」

男ハンター「助かったぞ!」

ドォォォンッ!ドォォォンッ!

男ハンター「うわぁぁあ!撃ってきた?!なんで?筆頭なんで??」

ー筆頭ハンターの船

筆頭ハンター「連絡船からダレンモーランがバルバレを襲おうとしてると連絡がきた」

筆頭ハンター「また筆頭ハンターによる筆頭ハンター足り得る行為をしてしまった」キリッ

筆頭ガンナー「あと数発で沈めるよッ!」


ー沈みゆくダレンモーランの背中

団長「おのれぇ!おのれぇ!!許さんぞ!!」

団長「まだアイテムの謎を…最強の力を手に入れていないのに、こんなところで死ぬわけにはいかん!」

男ハンター「俺のハンターライフもここまでか…」

団長「…小僧!諦めるのはまだ早いぞ」

男ハンター「なに言ってるんだ!この状況は、どうしようもないだろ?!」

団長「お前の頭にある帽子。その中身を見てみろ?」

男ハンター「?」

男ハンター「そういえば、いつの間にか帽子を被っていた…中身…?」ガサゴソ

男ハンター「くさっ」

男ハンター「なんか入ってる。結晶?」

団長「そのアイテムは、かつて起こった大災害のとき、禁足地で見つかったものだ」

団長「俺はこのアイテムの謎を解き明かしたとき、大災害を起こすほどの力を得られると見ている」

男ハンター「はぁ?」

団長「男ハンター、君に、このアイテムを託そう」

男ハンター「え!いらねぇよ!」

団長「君の幸運に全てを掛けよう」

団長「私はもう助からん。だが、君には私にない幸運がある。生き延びて、力を…最強の力を手に入れたとき、私を生き返らせてくれ」

男ハンター「なに言ってんだ?!」

男ハンター「最強の力とか、生き返らせるとか、訳分からねぇよ!夢見過ぎだろ!!」

団長「夢を見るのが団長…男だろ?」

男ハンター「おっさん…!」

団長「そろそろダレンも沈む…頼んだぜ…」

ガァー!ガァー!

男ハンター「え?!うわ!ガブラスだ!!」

男ハンター「うわ!背中を掴まれた!うわぁぁあ!高い!空飛んでる!!」

バサァ!バサァ! ガァー…ガァー…

団長「やっぱりな…お前は運が良い…」

団長「あばよ…」

…数ヶ月後


ーバルバレ

看板娘「今日も素敵な狩りっぷりですね!団長さん!」

女ハンター「団長って呼ばないでよ、ソフィアちゃん」

女ハンター「私はただのハンターだよ」

看板娘「いえ、ダレンモーランからバルバレを救った二人の英雄の一人。女ハンターさんは、ただのハンターなどではごさいませんよ」

女ハンター「みんなの力がなければ、倒せなかったでしょ?ね?加工担当?」

加工担当「団ちょ…女ハンターの的確な指示がなければ、俺たちは死んでいた」

看板娘「そう。身を呈して、ダレンモーランの足止めをした、もう一人の英雄、元団長さんとあなたがいなければ、私たちは今頃…」

女ハンター「大袈裟だねぇw」

女ハンター「まあ、あんまり気にしないで。亡くなった団長さんの分まで、いっぱい冒険して、この世界の謎を探求しよう!」要推敲

看板娘「はい!」

女ハンター(クエスト受付嬢と鍛冶屋が常に一緒だなんて、すっげー楽だわ)

女ハンター(ダレンモーラン殺しの女ハンターなんて呼ばれて、いい仕事もどんどん入ってくるし)

女ハンター(ガブラス野郎様々だわw)

ー禁足地

???「団長、ついに謎は解けましたよ」

???「でも、あんたが思っていた力では、なかった」

???「あんたを生き返らせることは出来ない」

???「だけど、あんたは俺の中で生きてる」

???「さあ、行こうか。ガブラス」

ガァー!ガァー!

ガブラス野郎「終わりの始まりだ」

ー完ー

男ハンターと女ハンターの日常系SSを書こうと思ってたのに、団長が暴走した。。。

以上です。どこかで誰かが失笑くらいしてくだされば満足です。ありがとうございました。

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