雨宮ツバキ「……新型二人、救助されたか。しかし」(ゴッドイーター) (22)



ツバキ「アリサ・イリーニチナ・アミエーラがダンスレッスンを休んだ。知っているな」

リンドウ「え? ダン……あー、休隊してるっていう話ですよね」

ツバキ「原因はこれだ」スッ

【ディアウス・ピターの資料】

リンドウ「こいつは……」

ツバキ「やつのせいで新型配備に、いや、君の隊にすら影響が出たよ」

リンドウ「もう一人の新型も神機がオシャカですからね……折れるなんて見たことも聞いたことまねぇ……直るといいんだが」

ツバキ「ゴッドイーター一人一人の生存を大切にする。その結果がこれか」

リンドウ「……逃げろ、隠れろ。そう教えてはいるんですけどね……」

ツバキ「……」

リンドウ「姉上?」

ツバキ「姉上と呼ぶな」



ツバキ「常務と呼べ」

リンドウ「誰だアンタ」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442815424



ツバキ「切り捨てろ」

リンドウ「は?」

リンドウ「や、ちょっと待って下さい。切り捨てろ……って、あの新型二人のことですか。それは」

ツバキ「ゴッドイーターを星に例える者がいるが」

リンドウ「いねぇよ」

ツバキ「星の光は永遠でないと知るべきだな。雲に隠れた星に価値などない」

リンドウ「……」

ツバキ「見えなければ、ただの闇だ」

リンドウ「……それは違いますよ。姉上」

ツバキ「なに?」

リンドウ「見えなくても、星はそこにあります。そして……」

リンドウ「隠れながら、敵が隙を見せるのを待っている。一瞬でも油断を見せればそこへ喰らいついてやろうと、牙を磨き、目を光らせてる」

ツバキ「一人は神機が折れ、一人は戦意喪失。それでもか?」

リンドウ「……死んじゃいませんよ」

ツバキ「……」

リンドウ「神機も、……あいつらの心も」




リンドウ「生きてさえいりゃあ、また戦うことができる」

ツバキ「……」

リンドウ「信じてやって下さい。姉上。俺らの、優秀な後輩たちを」

ツバキ「姉上と呼ぶな」



ツバキ「天海ヤツバキと呼べ」

リンドウ「誰だ!!!」




リンドウ「姉上、なんか変ですよ。疲れてるんじゃないんですか?」

ツバキ「そんなことはない。だって……」


ツバキ「私は、天海ヤツバキだから!」

リンドウ「いやなんすかそれ。それなら俺は天海ヤリンドウですか?」

ツバキ「違う。お前は、天海やーりぃ!ンドウだ」

リンドウ「」




リンドウ「別のキャラまで混ざってんじゃねーか!! どんがらリボンでいけばいいのか乙女チック暴力でいけばいいのか分かんねーよ!!」

ツバキ「乙女チック暴力でいけ」

リンドウ「アッマミッヤ、リ~ン! どう?」

ツバキ「今日からお前とは姉弟でもなんでもない」

リンドウ「姉上が振ったんじゃないすかぁあああああああ!!!!!」

ツバキ「なら、煙草の代わりにアメを咥え、『働きたくなーい』というニート系ゴッドイーターに」

リンドウ「なんでやねん!!」ビシッ

ツバキ・リンドウ「「どーも、ありがとうございましたー」」

タッタッタッタッタ……



コウタ「……」

レンカ「……」

サクヤ「……なんなの、これ……なんなのなの」

アリサ「……ドン引きです」

ソーマ「チッ……」



サカキ博士「うーむ……ピターとの交戦で大きな心理的ショックを受けた第一部隊の心を、笑いで癒そう作戦…………失敗か」

シックザール支部長「お前クビな」




コウタ「ま、まぁ、笑顔は大事だよな! 笑うカドには、って言うし!」

サクヤ「え、えぇ……それは、そうね」

コウタ「そうっすよ! ほらみんな! 笑顔! スマイルスマイル!」

ソーマ「……」

アリサ「……はぁ」

レンカ「……」

コウタ(なんだよこの空気……おいレンカ助けてくれよ。この状況を覆してくれよ)


レンカ「……サクヤさんは、俺の笑顔が……若い頃のリンドウに似てる……って」

コウタ「ちょ、な、なにそれ、マジすかサクヤさん」

サクヤ「えっと、まぁ私の主観だけど……」

レンカ「けど!!!」ダンッ

コウタ「」ビクッ



レンカ「笑顔なんて…………笑うなんて誰にでもできるじゃないかぁあああああ!! うぁああああああああん! あぁああん!!」ビェエエエ

コウタ「」

ヤクサ「」


レンカ「うぅっあはぁあああん! 笑うなんてぇえ笑顔なんて誰でもおんなじおんなじや思ってぇえええええ!! アラガミの被害はぁあ極東のみならずぅう! 全世界の問題じゃないれすかぁ! 俺はぁあアラガミを倒す為にゴッドイーターにぃいふぅっはぁああんなっ、はぁあん! なったんだぁああ!! この世界をぉうぅ変゛え゛た゛い゛!! 」

アリサ「…………ドン引きです」



レンカ「笑うなんて……うぅ、誰にでも」

ソーマ「あ?」

レンカ「すんませんでした」





レンカ「いや、あの……真面目な話すると、」

レンカ「リンドウもサクヤさんも、すごく強くて……本当にすごい……だから、俺も追いつけるように、もっともっと頑張って……でも……」

レンカ「ゴッドイーターになるの……ちょっぴり早かったのかな、って……製作も追いついてないのか特番ばっか挟むし」

レンカ「空木レンカ! 頑張ります! 他のアニメよりはちょっと遅れちゃうかもしれないけど……いつかきっと、すごいゴッドイーターに……」

アリサ「ごまかさないで下さい!!」

レンカ「……」

アリサ「特番のこと。エクストラのことどう思ってるんですか。まだ空木さんの答えを聞いていません」

レンカ「あ、い、いや……大丈夫だから……もっと頑張るから……」

アリサ「全然ダイジョーブじゃないじゃないですか。来週の番組表に、(終)ってついてるんですけど。まだ次回9話なんですけど」

レンカ「……デレマスも特番入るし……」

アリサ「そっちはちゃんと最終話の予定まで決まってます」


レンカ「本当に、頑張ろうって思っただけで……」

レンカ「CGとか作画とか音楽とか……色々……」

レンカ「このままだったらどうしよう……もし、このまま時間が来ちゃったら……」

レンカ「怖い…………もしゴッドイーターが打ち切りにでもなったら……どうしよう……怖い……」

アリサ「空木さんも先生にお薬もらいますか? 私ちょうど恐怖を消してくれるように頼んでるところなんです」

レンカ「頼む」

コウタ「ダメーーーー!! それは!! ダメ!!!」




サクヤ「……そんなこと、言わないでよ」

レンカ「サクヤさん……」

サクヤ「私だって怖い……けど、あなたが必死で戦う姿を見たから、私も」

コウタ「俺だって、レンカのおかげで助かったんだぜ! 地下の誘導すごかったじゃん!」

ソーマ「……サカキのおっさんに早く作画上げるように言っとけ」

カノン「ねぇ私! 今回誤射してませんよ!! ねぇ!! ほめてください!!」

サクヤ「待ってるから……」



サクヤ「クロスプレイパックのオフショットで、リンドウのあーんなとこやこーんなとこを心ゆくまで撮影できるのを」

コウタ「そっち!!?」ガビーン




ソーマ「……そもそもなぜ俺達が写真なんて撮られなきゃならないんだ。そういうのはアイドルに任せとけばいいだろう……」

サクヤ「と、言いつつ、シオちゃんをバッチリローアングルから撮影しまくるんでしょ?」

ソーマ「ばばばかやろう俺は単純なたた探究心と知的好奇心でだな」

アリサ「どん引きです……」

レンカ「……オフショット……俺はいないのか」

サクヤ「あぁ、GERのセーブデータを読み込めば、プレイヤーキャラも一緒に撮影できるみたいよ。レンカ君仕様のキャラメイクもできるから、安心して」

レンカ「そうか……良かった……」

コウタ「あぁ……そうだよ! ゲームの新作……というかリメイクだけど、けど捕食アクションとかすげーし! ビジュアルもキレーになってるし! ストーリーだって演出だって色々足されてるハズじゃん!!」

アリサ「……アニメで足りないぶんを、ゲームで補完しろ、と? でもそれって、結局言い訳ですよね」

コウタ「う……でも、それでも…………楽しみじゃん!! 8話すげーワクワクしたじゃん!! アラガミ発生の瞬間とか! エイジスに潜入するリンドウさんとか!! アリサが裸で怯えるシーンとか!!」

アリサ「ドン引きです」

コウタ「だからこのワクワクを、ゲームの新作にぶつけようぜ!! きっと……」

レンカ「あぁ…………きっと」



レンカ「この状況を、覆してやる……!」

レンカ「俺はそのために…………ゴッドイーターになったんだ!!!」







完。


空木レンカ君の次回作にご期待下さい!



ここまで読んで下さった方は、本当に有難うございます。


では、また。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom