仮面ライダーBLACKRXvs熱血最強ゴウザウラー (142)

仮面ライダーBLACKRXと熱血最強ゴウザウラーのクロスssです


仮面ライダーBLACKRXvs絶対無敵ライジンオー
仮面ライダーBLACKRXvs絶対無敵ライジンオー - SSまとめ速報
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仮面ライダーBLACKRXvs元気爆発ガンバルガー
仮面ライダーBLACKRXvs元気爆発ガンバルガー - SSまとめ速報
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↑の続編になります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442181646



~宇宙~


ここは無限に広がる大宇宙。

太陽の光に照らされて、数多の星が輝く中である静寂なこの空間で…



「「ゴッドサンダークラッシュ!」」



「「ガンバー・ファイナル・アタック!」」



「「リボルケイン!」」



今まさに壮絶な戦いが繰り広げられていた。




『 『オォォォォォッ!』 』



仁「嘘だろ…今の攻撃を喰らっても無傷なんて!」


イエロー「一体どうすりゃいいんだよ!?」


RX「ヤツは不死身なのか…!?」


仮面ライダーBLACKRX、絶対無敵ライジンオー、元気爆発ガンバルガー、

三大ヒーローの必殺技を受けて尚傷一つ負わない謎の存在。

さすがの彼らも動揺を隠しきれずにいた。

それどころか…




((ズオォォォォォッ!))



仁「なっ…これは…」


飛鳥「闇が…ライジンオーとガンバルガーを覆うとしている!?」


吼児「このままじゃみんな取り込まれちゃうよ!」


イエロー「ガンバルガーもやばいぜ…」


レッド「チクショウ…こいつには勝てないのか…」


ブルー「僕たちここで終わるの…?」


RX「一体どうすれば…」


突如、謎の存在から発生する不気味な闇。

それにライジンオーとガンバルガーが包み込まれようとしていた。

このまま彼らの命運はここで尽きてしまうのであろうか…?



仁「こうなったら…RX!彼らを呼んできてくれ!」


イエロー「そうだ、あいつらだ!
俺たちと同じくエルドランから力を与えられたあの…」


飛鳥「それまでここは僕たちが食い止めます!」


レッド「だから早く!」


RX「だが…子供たちを見捨てて逃げる事など…俺には出来ない!」


ブルー「そんな事言ってる場合じゃないよ!僕たちもこれが限界なんだ!?」


吼児「大丈夫、僕たちだってヒーローだもん!必ず食い止めてみせるから!!」


まだ取り込まれていないRXをなんとしても逃がそうとするライジンオーとガンバルガー。

彼らはRXに全てを託そうとしていた。



RX「すまないみんな…必ず戻ってくるからな!」


仁「頼んだぜ…RX…」


イエロー「必ず連れてきてくれよ…あいつらを…春風小学校のザウラーズを…」



((ズォォォォッ!))



その言葉を最後にライジンオーとガンバルガーは不気味な闇に包まれた。

これより地球を…

いや、宇宙全体を巻き込んだ大決戦が始まる!



~春風小学校~


拳一「zzz」


中島「コラ!拳一!授業中に寝るヤツがあるか!」


浩美「次の〆切まであと…1週間…なんとしても仕上げなきゃ…」


中島「浩美!いくら〆切間近だからって授業中に漫画を描くな!」


しのぶ「次の試合が近いのよね。竹刀の手入れしなきゃ♪」


中島「しのぶも竹刀の手入れはあとにしなさ~い!」


中島「まったく…お前たち全員ダラけ過ぎだぞ!?」


ここは春風小学校の6年2組の教室。

今、この教室では担任の中島辰男先生による最後の補習授業が行われていた。

だが峯崎拳一、立花浩美、朝岡しのぶをはじめとする生徒全員が叱られていた。

それは何故かというと…



拳一「しょうがないじゃん。俺たち昨日まで機械化帝国と戦ってたんだぜ。」


エリー「そうよね、命懸けの戦いの後で補習授業は正直ありえないし…」


洋二「僕も中学受験に合格したからもう学校の授業は受ける必要がないというべきか…」


ボン「今日くらいは休ませてくれよ…」


五郎「みんなしっかりしろよ!最後の授業なんだぞ!」


中島「五郎の言う通りだぞ。
確かにみんながこの一年ザウラーズとして機械化帝国と戦ってきたのは立派な事だ。
でもそれとこれとは全く別だ。
今日までの授業を終わらせないと中学校への進学は認めないからな!
みんな、明後日には春風小学校の卒業式がある事を忘れるなよ!!」


彼ら6年2組の生徒たちは地球侵略を企んだ機械化帝国と戦ったザウラーズであった。

昨日、機械化帝国との戦いを終わらせて平和な一時を過ごすザウラーズ。

そして今日は担任の中島先生による最後の授業が行われていた。



中島「さてと、理科の授業だな。
ところで話は少し脱線するがみんなに聞いてほしい事があるんだ。
みんなは宇宙が創造された時の話を聞いた事があるかい?」


教授「ハイ、確か最初は太陽と水素とヘリウムしかなかったと聞いています。」


中島「そうだ、教授の言う通りこの宇宙では最初に太陽と水素とヘリウムしかなかった。
そして幾億の長い年月を掛けて生命体を生み出した。それが僕たち人間だ。」


金太「つまりどういう事なんですか?」


中島「あ~つまり…僕たち人間はそれぞれ太陽の欠片を持って生まれてきたんだよ。」


拳一「太陽の欠片…?」


中島「そうだ、拳一や浩美にしのぶ。それにみんな、先生だって持っている。
この宇宙に生きるみんなの体内に宿るモノ、それが太陽の欠片なんだよ。」


しのぶ「私たちみんなに太陽の欠片が…」


中島「先生の授業もこれで最後になるかもしれないがこれだけは覚えておいてくれ。
キミたちは太陽の欠片を持って生まれてきた。
つまり誰もが太陽のような輝ける人になれるんだ。
みんなの未来にはこの先つらい事や悲しい事があるだろう。
だけどそれでも内にある輝きを失わないでくれ。それがキミたちの力になるはずだ。」


拳一「先生、今の話ちょっとクサいぜ!」


浩美「拳一くん…せっかく先生がいい話してるんだから水を差しちゃダメだよ。」


こうして中島先生の最後の授業が終わった。

だがそれと同時に春風町にある異変が起きつつあった。




『 『ガァァァァッ!』 』



エリー「ひぃっ!何この叫び声は!?」


五郎「みんな、外を見ろ!機械獣が現れたぞ!?」


秀三「けどまだマグナザウラーとグランザウラーは出せないよ!」


拳一「ケッ!あんなヤツなんてゴウザウラーだけで充分だぜ!」


中島「それじゃあみんな頼んだぞ!」


エリー「ザウラーズ!出動!!」


ザウラーズの司令官であるエリーがザウラーチェンジャーを起動。

同時に春風小学校の6年2組の教室がある春風小第一校舎がザウラージェットへ変形。


五郎「ザウラージェット発進!」


そして委員長の石田五郎が操縦するザウラージェットが春風小学校から発進。

すぐさま機械獣が暴れている現場へと急行する。



マッドシャープ『ガァァァッ!』


デッドビーム『ア゛ァァァッ!』


拳一「あいつらは…一年前最初に現れた機械獣だ!?」


教授「間違いありません!
あれはマッドシャープにデッドビーム!両方とも初期に現れた機械獣です!」


しのぶ「でもあいつらは倒したはずよ。それが何で復活したの…?」


拳一「話は後だ!五郎!」


五郎「了解、ザウラーフォーメーション!」


五郎の掛け声と同時にザウラージェットは3機のマシンへと分離。

拳一が操縦するマッハプテラ、浩美が操縦するランドステゴ、

それにしのぶが操縦するサンダーブラキオに分離して二体の機械獣を相手に戦いを挑んだ。



拳一「ブリットバルカン!」


浩美「ステゴランチャー!」


しのぶ「サンダーキャノン!」


ワン「さっすが!こっちの有利ね!」


ツー「このまま一気に行けるんじゃないの!」


拳一「よし、このまま合体だ!」


教授「え…?ちょ…ちょっと待ってください拳一くん!?」


拳一「行くぜ!ゴウザウラー!熱血合体ッ!!」


3機のマシンで機械獣を圧倒するザウラーズ。

そして一気に勝負をつけるべくザウラーチェンジャーで合体を指令。

次の瞬間、そこには3機のマシンが合体した姿があった。



拳一「これが俺たちザウラーズの熱血最強ゴウザウラーだ!」


浩美「拳一くん、僕漫画の〆切が迫ってるんだよね。」


しのぶ「私だって剣道の試合で忙しいの!拳一、すぐに勝負を決めるわよ!」


拳一「よっしゃ!どうせ一度倒した相手だから楽勝だぜ!このまま必殺技でいくぞ!!」


教授「だから待ってください!
もっと慎重に動いて…ていうか私の話を聞いてください!?」


何やら伝えたい事がある教授。

だがメインパイロットの3人はそんな事を気にもせずに一気に勝負を決めようとしていた。



拳一「ザウラーブレード!」


ザウラーチェンジャーをガンモードに切り替えザウラーブレードを召喚する拳一。

同時にザウラーブレードとザウラーシールドが召喚。

燃え盛る炎の中、ゴウザウラーが突進。


拳一「ザウラーマグマフィニ―――ッシュ!!」


『 『ギャァァァァッ!?』 』


そしてゴウザウラーの必殺技であるザウラーマグマフィニッシュが炸裂。

機械獣たちはこの一撃により大爆発を起こした。

…のだが…



マッドシャープ『ガァァァッ!』


拳一「そんな…一体残ってやがったのか!」


しのぶ「拳一何やってんのよ!?」


浩美「でも今のザウラーマグマフィニッシュは間違いなく決まったはずなのに何で…?」


教授「やっぱり…出力不足でしたか…」


拳一「おい!どういう事だよ教授!?」


しのぶ「そんな事よりも大変よ!機械獣が!?」


浩美「うわぁっ!襲いかかってきた!!」


マッドシャープ『シャァァァッ!』


必殺技を決めたゴウザウラー。

だが一体だけ敵を討ち漏らし、反撃を許してしまった。

それがゴウザウラーに多大なダメージを負わせてしまい戦闘不能になるほどに…

大ピンチに陥るザウラーズ。

だがそこへ思わぬ救援が駆けつけた。



RX「リボルケイン!」


マッドシャープ『ギャァァァァッ!?』


拳一「マッドシャープが倒された!」


しのぶ「でもあの黒い戦士は一体誰なの?」


教授「あの黒い戦士は…間違いありません!
彼こそ悪のクライシス帝国と戦う仮面ライダーBLACKRXですよ!!」


瞬く間に機械獣を倒したRX。

敵を倒したRXは変身を解いてザウラーズの子供たちと対峙した。



光太郎「俺の名は南光太郎、仮面ライダーBLACKRXだ。キミたちがザウラーズだね?」


拳一「そうだけど…俺たちに一体何の用があるの?」


しのぶ「何か嫌な予感がするわ。」


浩美「そうだね、なんだか大事件に巻き込まれそうな気がする…」


光太郎「ザウラーズ、キミたちを迎えに来た。
頼む、俺と一緒にライジンオーとガンバルガーを救ってくれ!!」


拳一「ライジンオーとガンバルガーを…?一体どういう事なんだよ!?」


南光太郎からの突然の出動要請。

果たしてザウラーズはこの出動要請を引き受けるのだろうか…?

とりあえずここまで

今回の話で最後になります

>それにしのぶが操縦するサンダーブラキオに分離して二体の「機械獣」を相手に戦いを挑んだ。

次はマジンガーZ対仮面ライダーBLACKRXか…(すっとぼけ)



~陽昇学園~


光太郎「着いたよ、ここだ。」


拳一「ひぇ~っ!ここが地球防衛組の司令室かよ!」


教授「私たちのゴウザウラーとは違って司令室は校舎に設置されているんですね。」


戦闘後、ザウラーズのメンバーは光太郎の案内で、

陽昇学園にある地球防衛組の司令室へやって来ていた。

するとそこには中学生になった地球防衛組のメンバー。

それに数人の大人たちの姿があった。



マリア「あなたたちがザウラーズね。初めまして、地球防衛組の白鳥マリアよ。」


勉「僕は小島勉です。
ちなみにそちらの教授こと小島尊子さんとは親戚同士なんですよ。」


ゴン「ワシは虎太郎の父の霧隠藤兵衛じゃ。
ガンバーチームの代表として参上しておる。また犬の姿になっちまったが…トホホ…」


ヤミノリウス「私は闇の魔導師ヤミノリウスⅢ世。
本来ならこの場に来るべきではないが今回の事態に特別に来たまでだ。フン…」


タイダー「ワシはタイダーだ。仁坊ちゃんが心配で来たダ~!」


武田「みんな、揃ったようだな。これだけの顔が揃うのも珍しいだろう。」


拳一「スゲー!地球防衛組にガンバーチームの関係者と層そうたるメンバーだぜ!」


しのぶ「これから一体何が始まるのよ!?」


浩美「本当に大事になってるし…」


地球防衛組の司令室にはこの事件に対処するため既に全員が揃っていた。

防衛隊の武田長官をはじめ、ガンバーチームのゴンにヤミノリウスⅢ世。

さらにはタイダーとそれに…



ベルゼブ「私は五次元世界のベルゼブだ…くっ…」


ファルゼブ「ベルゼブ、無理しちゃダメよ。あなたはまだ安静にしてなきゃ…」


タイダー「ベルゼブさま…お労しいダ~。」


拳一「お前は…ジャーク帝国のベルゼブ!その大怪我はどうしたんだよ!?」


光太郎「それをこれから話す。
拳一くん、それにザウラーズのみんな。これはこの地球に生きる者たち全員に関わる話だ。
だから落ち着いて聞いてくれ。」


そしてこの司令室にてある話が行われた。

話を切り出したのは意外にもガンバーチームのゴンからであった。



ゴン「全ての発端は以前クライシス帝国が青空町を襲った時の事じゃった。
あの時はガンバーチームとそれに光太郎殿のおかげで撃退には成功した。
じゃがヤツらはその時、密かに霧隠家に代々伝わる大事な巻物を盗みおったのじゃ。」


ヤミノリウス「その巻物にはこう記されていた。
はるか古の時代にジャーク帝国、機械化帝国、
それに我が大魔界が手を結び創造した究極のアークダマの在り処についてだ。」


ベルゼブ「究極のアークダマとは昔から恐れられた禁忌の力。
そのため長年、我々の住む五次元世界にて封印されていたが…
究極のアークダマの存在を知ったクライシス帝国が力尽くで奪おうと企んだ。
私はヤツらと戦ったが不覚を取ってしまいこのザマだ。」


光太郎「事態を知った俺はかつて共に戦った、
地球防衛組とガンバーチームと協力してクライシスを追い詰める事に成功したのだが…」


それは今から数日前の出来事。

ザウラーズが宿敵である機械化帝国と戦っている裏で地球防衛組とガンバーチームも、

RXと共にクライシス帝国から地球を守るために戦っていた。

だがその戦いがこの事件の発端でもあった。



<回想>


RX「ここまでだクライシス!」


仁「俺たち地球防衛組がいる限りアークダマを悪用させないぜ!」


イエロー「俺たち正義のヒーローに勝てると思うなよ!」


マリバロン「おのれ…RX!」


ボスガン「なんとしつこいヤツだ!」


ガテゾーン「また邪魔しに来やがって!」


ゲドリアン「本当にいい加減にしろ!?」


それは数日前の事であった。

クライシス帝国を追い詰めたRX、それに地球防衛組にガンバーチーム。

だがその戦いの最中、ジャーク将軍がとんでもない事を言ってしまった。



ジャーク「RX…太陽の子め…」


ジャーク「いつもいつも後一歩で追い詰めたとて太陽の光で逆転しおって…」


ジャーク「そうだ…太陽だ…」


ジャーク「我らクライシスの地球侵略を阻む忌々しい太陽め!」


ジャーク「迷惑だ…」


ジャーク「太陽なんて迷惑だぁぁぁぁぁぁっ!!」


『太陽なんて迷惑』

その言葉を究極のアークダマが聞き取ってしまった。



光太郎「ジャーク将軍の言葉で究極のアークダマが発動してしまったんだ。
その瞬間、ヤツらは究極のアークダマに吸い込まれて何処かへと消えてしまった。」


ベルゼブ「アークダマは迷惑という言葉に無作為に反応する。
究極のアークダマによって五次元世界は何も見えない暗闇に包まれてしまった…」


勉「その後、究極のアークダマは五次元世界から宇宙空間へ移動。
今は太陽の付近でその動きを停止しています。
恐らくこれから完全体になるための孵化を始めているのでしょう。」


拳一「完全体って…まさかまだ生まれてないのか!?」


光太郎「そうだ、ヤツはまだ生まれていない。それでもヤツの力は強大だ。
昨日、俺はライジンオーとガンバルガーと一緒にヤツへ攻撃を仕掛けた。
だが、それは全て阻まれてしまった…」


マリア「RXは命辛々助かったけど…仁たちは…
究極のアークダマが発した闇に飲み込まれてしまったのよ…
お願いザウラーズ!みんなを助けて!!」


武田「ワシからも頼む!
本来なら防衛隊が助けに行かねばならんが、
残念ながら今の地球の科学力では太陽まで助けに行く事が出来ん…」


拳一「わかったぜ!俺たちザウラーズの出番だな!」


今回の事件の全容を知ったザウラーズ。

だがそこへ担任の中島先生が乗り込んできてしまった…



中島「子供たちを行かせるわけにはいきません!」


拳一「中島先生!?」


中島「この子たちは昨日まで機械化帝国と命懸けの戦っていたんですよ!
それなのにまた戦えだなんて…
この子たちは明後日には小学校の卒業式があるんです!
僕は教師としてこれ以上この子たちを戦わせるわけにはいきません!!」


拳一「何言ってんだよ先生!防衛組やガンバーチームだって戦ってるんだぜ!?」


光太郎「お気持ちはわかります。
ですがライジンオーとガンバルガーのいない今では…
地球を守れるのは俺とゴウザウラーしかいないんです!
俺たちはなんとしても彼らを救いたいんだ。頼むみんな!力を貸してくれ!!」


ヤミノリウス「大体究極のアークダマが孵化すれば、
地球どころかこの宇宙全体にその脅威が広がるのだぞ。
最早そんな悠長な事を言ってる場合ではないわ!」


ジャーク帝国、大魔界、機械化帝国、

かつての悪の組織が創造しておきながら一度も使わなかった究極のアークダマ。

それは力が強大であるために制御できなかったからだ。

ジャーク皇帝、暗黒魔王ゴクアーク、機械神ですら制御できなかった究極アークダマ。

ヤミノリウスの言う通りその存在はまさに宇宙全体への脅威であった。



教授「残念ですが先生の言う通り私たちザウラーズは協力する事が出来ません。」


拳一「教授まで何言ってんだよ!?」


秀三「それは…
さっきゴウザウラーを操縦していた拳一自身が一番よくわかっている事じゃないかな。」


しのぶ「拳一自身が…ってどういう事なの?」


教授「ハッキリ申し上げますが私たちのゴウザウラーは既に限界にきています。」


五郎「じゃあさっきの戦いのゴウザウラーの不調は…」


教授「ゴウザウラーはこれまで機械化帝国と激戦を繰り広げてきました。
戦いはゴウザウラーの勝利に終わりましたがその都度ダメージは蓄積されていたのです。
だから今のゴウザウラーは精々40%までの力しか発揮できません…」


そう、ゴウザウラーは既に限界であった。

機械化帝国との戦いによりゴウザウラーの消耗は著しかった。

それはマグナザウラーとグランザウラーも同様で、

全てのザウラーマシンがこれ以上の戦闘など困難であった。



教授「私たちの切り札…
キングゴウザウラーへの合体もあと数回が限度でしょう。
それ以上は各マシンが耐えられなくなります…」


拳一「それじゃあ俺たちはもう戦えないってのか…」


マリア「そんな…仁たちはどうなるのよ…」


武田「なんたる事だ…
今の地球の技術力ではエルドランのロボットを完全に直すのは不可能だぞ…!?」


光太郎「…」


司令室に重い空気が漂った。

結局、今日はこれで解散という事になりザウラーズは日昇小学校を去った。

だがこの場にいる全ての者たちの心境は複雑であった。

とりあえずここまで
地球防衛組の司令室ってライジンメダルないと入れないのでは?
という疑問がありますが今回は特別ということで納得してください
>>20-21
やべ…間違えてしまいました
機械化獣ですねすいません


司令室の話題で思い出したがゴウザウラーは機体内部に司令室がある関係上シリーズ最大級の大きさなんだよな
あまりにも大き過ぎてマッハプテラ(34.1m)の方がライジンオー(25.0m)やガンバルガー(28.4m)より大きい始末だし


あと、アークダ『ー』マでじゃないか?



<その夜>


~春風小学校~


拳一「誰もいないよな…?」


拳一「明後日でこの教室ともお別れか。」


拳一「なんだか切ないな…」


拳一「それに…ゴウザウラー。お前とも…明後日でこれでお別れなんだよな…」


その夜、拳一は誰にも知られずに6年2組の教室へと忍び込んでいた。

だがそこには既に先客がいた。



光太郎「キミは…拳一くんじゃないか!」


拳一「ゲッ!光太郎さん!?でも…何でここに…?」


光太郎「あぁ、昼間の話が気になってゴウザウラーを調べていたんだ。
確かに損傷が激しい。それだけキミたちは機械化帝国と激戦を繰り広げてきたんだね。」


拳一「その…力になれなくて…ゴメンよ…」


光太郎「謝るのはこちらの方さ。
いきなり突拍子のない話を聞かせた挙句に無理やり協力を申し込んでしまったんだ。
本当にすまない…」


互いに謝罪する拳一と光太郎。

そんな時、光太郎は拳一にある提案を告げた。



光太郎「拳一くん、ゴウザウラーを俺に預けてくれないか。
こうなれば俺がゴウザウラーに乗ってライジンオーとガンバルガーを救出に行く。」


拳一「な…何言ってんだよ!
教授も言ってたじゃんか!ゴウザウラーはもう限界だって…!?」


光太郎「だが…それでも行くしかないんだ。
仁くん、飛鳥くん、吼児くん、それに虎太郎くん、力哉くん、鷹介くん、
彼らは俺を逃がすために最後まで残って戦ってくれた。
そんな勇敢な彼らを見捨てる事など俺にはできない!」


自らの命を投げ捨ててでも地球防衛組とガンバーチームを助けようとする光太郎。

そんな光太郎を見て拳一は危うさを感じてしまうほどであった。



拳一「光太郎さん…何か必死みたいだね…」


光太郎「そう見えるかい?
実際そうなんだろうな、こうしている間にも彼らが危険な目に合っているからね。」


拳一「防衛組やガンバーチームの事だよね。でもそれは光太郎さんのせいじゃ…」


光太郎「あの時、俺は目の前にいながら彼らを救えなかった。
俺は子供たちを守る大人なのに…だから俺はこの命に代えても彼らを救いたい!」


拳一「命に代えてもって…そんな…!?」


光太郎「キミたち子供の命を守るのは俺たち大人の役目だからね。
大丈夫だ、この世界を終わらせたりはしない。
明後日のキミたちの卒業式は絶対に迎えさせてあげるよ!」


拳一「光太郎さん…」


命を投げ出しても仁や虎太郎たちを救おうとする光太郎。

そんな光太郎の姿を見て拳一はかつて戦ったある者の姿を重ねていた。



拳一「今の光太郎さんってまるでエンジン王みたいだな。」


光太郎「エンジン王だって?」


拳一「あぁ、かつて機械化帝国の機械王の一人として俺たちと戦ったエンジン王さ。
あいつは敵だったけど…どこか憎めないヤツだった…
でもあいつは大事なギルターボを機械神に破壊されエンジン王は機械神に歯向かった。
そのおかげで俺たちは機械神に勝てたけど…エンジン王は死んじまった。」


光太郎「そうか…つらい戦いだったんだな…」


拳一「今の光太郎さんはあの時のエンジン王と同じだ!
ギルターボを倒されて…
怒りに駆られた時のエンジン王みたいで危なっかしくて見てられないぜ!
俺もついて行くよ。みんなは無理だけど俺一人だけなら…!」


光太郎「拳一くん…」


命を投げ出そうとする光太郎を制する拳一。

するとそこへ…



しのぶ「拳一、やっぱりここにいたのね!」


浩美「おまけに光太郎さんまでいるし!」


拳一「しのぶに浩美!お前たちこそ何で!?」


教授「二人だけじゃありませんよ、私たちもです。」


洋二「水臭いよ拳一。」


金太「まったくだぜ。」


エリー「光太郎さん、話があるんだけど聞いてくれる?」


光太郎「わかった、キミたちザウラーズ全員の意見を聞かせてくれ。」


なんと真夜中だというのに6年2組の教室にザウラーズのメンバーが全員集合していた。

集合した彼らは自分たちの意思を光太郎へ伝えた。



そして翌朝…


拳一「よーし!行くぜみんな!!」


しのぶ「今度は私たちザウラーズの出番よ!」


浩美「正直あまり行きたくはないんだけどね…」


エリー「全宇宙を救ったなんて知れれば芸能界デビュー間違いなしよ!」


洋二「中学校の内申も良い評価得られそう!」


金太「お前らの考えが邪過ぎるだろ…
けど俺だって!いくら強敵でも柔道家が背を向けて逃げるわけにはいかないからな!」


五郎「地球防衛組やガンバーチームが、
地球のために戦っている時に僕たちだけが逃げるわけにはいかないんだ!」


ユカ「頑張ろう!クーコ、春枝!」


クーコ「うん…!」


春枝「そ…そうよね…私たち弱虫三人組だってやる時はやるんだから!」


ワン「頑張ろうね!」


ツー「大丈夫、きっとうまくいくわよ!」


チョビ「俺たちは機械化帝国だって倒したんだ!究極のアークダーマなんて楽勝だぜ!」


マーボー「ていうか俺は腹減ったんだけど…」


育代「ここで私たちが戦わないとダイちゃんやミーコが…頑張らなくちゃ!」


ボン「俺たちザウラーズは最強だ!何も恐くないぜ!」


秀三「徹夜で全マシンの整備終わらせて眠い…zzz」


教授「秀三くんの整備で全マシン出動準備OKです。
私は…本来ならこの出動には反対ですが…
みなさんと同じで先輩たちのピンチを黙って見ているわけにはいきませんからね!」


拳一「光太郎さん!
俺たちザウラーズも地球防衛組とガンバーチームの救出!
それに究極のアークダーマの破壊に協力させてもらうぜ!みんな想いは一緒さ!!」


光太郎「拳一くん!それにザウラーズのみんな!ありがとう!」


春風小学校では既にザウラーズのメンバー全員が出動可能な状態になっていた。

そんなザウラーズの前に担任の中島先生が現れた。



中島「みんな、やっぱり行ってしまうのか。」


拳一「先生、心配してくれるのは嬉しいよ。
けど地球防衛組とガンバーチームを助ける事が出来るのは俺たちしかいないんだ!」


中島「わかった、先生はもう何も言わないよ。
ただし無茶はしないでくれ。光太郎さん、この子たちをお願いします。」


光太郎「わかっています。何があろうと必ず子供たちを無事に地球へ帰してみせます!」


中島「明日は卒業式だ。
みんな、笑顔で卒業式を迎えるためにも必ず生きて帰ってくるんだぞ!!」



「 「ハイッ!!」 」



中島先生の言葉に力強く返事するザウラーズ。

そしていよいよ出発の時がきた。



RX「変身!仮面ライダーBLACK!RX!!
キミたちザウラーズの道先案内人はこの俺が務める!これより俺たちは宇宙へ飛ぶ!!」


五郎「スーパーザウラージェット発進!」


洋二「グランジェット発進!」


エリー「ザウラーズ出動!目的地は太陽よ!」


拳一「待ってろよライジンオー!それにガンバルガー!
RXと俺たちザウラーズが必ずみんなを助け出してみせるぜ!!」


そして春風小学校からマグナバスターを搭載させたスーパーザウラージェットと、

さらに火山洋二の操縦するグランジェットが春風小学校から発進される。

担任の中島先生に見送られながら2機の大型戦闘機は宇宙を目指して飛び立って行った。



~宇宙~


『う…うぅ…』


『おのれ…エルドラン…それに愚かで不完全な人間…ザウラーズめ!』


『よくも…よくも…』


『この機械神を傷つけてくれたな!絶対に許さんぞ…!?』


一方、ここは大宇宙。

ザウラーズが地球を飛び立ったのと同じ頃、

この宇宙空間で復讐に燃える一人の男がいた。

その者の名は機械神、かつて機械化帝国に君臨した恐るべき存在だったが…

先日のザウラーズとの戦いで、

敗北して力を失い残骸と化した姿で広大な宇宙を宛もなく漂っていた。

だがそんな状態でもザウラーズへの復讐心だけは未だに健在であった。

するとそこへ一人の男が残骸である機械神に話しかけてきた。



「機械神殿、その恨みをこの私が晴らしてみせましょう。」


機械神『お前は…誰だ…?』


ダスマダー「私の名はダスマダー。偉大なるクライシス皇帝に仕える者にございます。」


機械神『クライシス…そんな輩がこの機械神に何の用がある?』


ダスマダー「貴殿に戦える力を与えたい。
我々が手を組めばまさに無敵、
かつて貴殿を傷つけた者たちに復讐する事も可能でしょうな!!」


機械神の前に現れたのはクライシス皇帝直属の査察官ダスマダー大佐。

そのダスマダーの背後には5体の巨大ロボットの姿があった。



「ダスマダーさま。俺たちクライシスは絶対無敵でございます。」


「どんなヤツらだろうと俺たちなら楽勝!元気爆発だぜ!」


ダスマダー「頼もしいな、期待しておるぞ。我らクライシスの新兵たちよ!」


ダスマダー「さぁ、RX!それにザウラーズよ!
これまでの戦いと同じようにいくと思ったら大間違いだぞ!
お前たちはこれより地獄の苦しみを味わうのだからな!フハハハハハ!!」


圧倒的な戦力を揃えて余裕の笑みを浮かべるダスマダー。

果たしてRXとザウラーズの行く手に一体何が待ち構えているのだろうか…?

とりあえずここまで
これまでのシリーズでダスマダーの出番がなかったのですが今回でようやく出せました

>>33
度々間違えてすみません
なんせ昔の記憶に頼って書いたから曖昧で…



~地球~


ベルゼブ「ジャーククリスタルビーム!」


ファルゼブ「ダメ…敵が増えている!私たちのジャークサタンだけではきつすぎるわ!?」


タイダー「みんなが地球を旅立ったと同時に機械化獣や魔界獣…
それに邪悪獣までが蘇ってしまったダァ!一体どうなっているんダァ!?」


ヤミノリウス「恐らく究極のアークダーマの影響だろう。
それにより今まで子供たちが倒してきた敵が復活して暴れておるのだ!」


ゴン「なんという事じゃ…ワシらだけでは長くはもたんぞ!?」


武田「防衛隊の総力を挙げて子供たちが帰ってくるまでなんとしても食い止めねば!」


マリア「RX…それにザウラーズ…仁たちを連れ戻して必ずみんな無事に帰ってきて…!」


ザウラーズが宇宙へと旅立ったと同時に地球では異変が起きていた。

究極のアークダーマの影響で、

かつて子供たちが倒した敵が次々と復活して人々を襲っていた。

最前線で戦うベルゼブのジャークサタン、それにヤミノリウスたち。

しかしライジンオー、ガンバルガー、

それにゴウザウラーのいないこの状況では持ち堪えるのが精一杯であった。

だが宇宙にいるRXとザウラーズには恐るべき試練が待ち受けていた。



~宇宙~


バクリュウオー『ガァァァァッ!』


RX「あれは…地球防衛組のバクリュウオーだ!
確かライジンオーと一緒に究極のアークダーマに取り込まれたはずなんだが…?」


金太「でも俺たちに攻撃を仕掛けてきているぞ!どうなってんだ!?」


教授「恐らく究極のアークダーマの影響で洗脳されていると思われます!」


拳一「よし、ここは一気にキングゴウザウラーに合体して…」


教授「ダメです!キングゴウザウラーへの合体は許可できません!
今のゴウザウラーでは負荷が大きすぎます!最後まで温存しておかないと!?」


しのぶ「それならどうしたらいいのよ…?」


太陽へ向かうザウラーズの行く手を阻む地球防衛組のバクリュウオー。

キングゴウザウラーへの合体も満足に出来ない状態での戦いは困難を極めた。



洋二「拳一、ここは僕のグランザウラーに任せてくれ!」


拳一「馬鹿言うな…お前一人だけじゃ…!?」


洋二「究極のアークダーマの孵化を阻止しなきゃいけないんだろ!
それなら誰か一人でもたどり着ければいいんだ!だから行ってくれ!!」


浩美「でも一人だけ置いてくなんて…」


RX「いや、洋二くんだけを置いてはいかせない。俺に任せてくれ!ハァッ!!」


太陽の石キングストーンの力を解放させるRX。

すると次の瞬間、RXの身体から三人の戦士たちが現れた。



BLACK「仮面ライダーBLACK!」


ロボライダー「俺は悲しみの王子!RX!ロボライダー!」


バイオライダー「俺は怒りの王子!RX!バイオライダー!」


拳一「えぇーっ!RXが分身したー!?」


教授「なるほど、RXは光の戦士です。
宇宙では地球にいた時よりも太陽の光を浴びる事ができますからね。
それによりRXの力は増大されてこのように分身も可能なのでしょう!」


浩美「なんだかもうRX一人だけでいい気がしてきたよ…」


バイオライダー「ここは俺と洋二くんが引き受けた!みんなは先に行くんだ!」


洋二「行くぞ!熱血進化!グランザウラー!!」


こうしてこの場をバイオライダーと洋二に任せる事になった。

グランジェットからグランザウラーへと熱血進化させてバクリュウオーとの戦いに挑んだ。



洋二「ビッグランサー!ザウラーグランドスラッシュ!!」


バイオライダー「バイオブレード!スパークカッター!!」


バクリュウオー『バクリュウファイヤー…!』


バイオライダー&グランザウラー、バクリュウオーの必殺技が激突。

辺りは大爆発を起こした。



拳一「洋二たちは大丈夫なのかな?」


RX「バイオライダーが付いているから心配ない。それよりも…見ろ!次の敵が現れたぞ!」


しのぶ「でも…あれって…!?」


バクリュウオーの次に現れた刺客。

その敵の姿にザウラーズは驚きを隠せずにいた。



レッド「リボルガー…!」


ブルー「ゲキリュウガー…!」


拳一「あれは…ガンバーチームのリボルガーにゲキリュウガーだぜ!」


教授「どうやら彼らもバクリュオーと同じく操られているようですね。」


RX「力哉くん!鷹介くん!ダメか…彼らも正気を失っている…」


スーパーザウラージェットに襲いかかるリボルガーとゲキリュウガー。

だが咄嗟に分離してマグナティラノがこの2機を押さえ込んだ。



金太「拳一!お前たちは先に行け!ここは俺が引き止める!」


拳一「そんな…」


エリー「拳一、ここは金太に任せるわよ!」


五郎「僕たちは一刻も早く究極のアークダマを破壊しなきゃいけないんだ!」


ユカ「金太くん…必ずまた会おうね!」


ロボライダー「安心しろ、俺も残る!力哉くん、鷹介くん!すぐに正気に戻してやるぞ!」


金太「よし、熱血変形!マグナザウラー!」


マグナティラノから変形するマグナザウラー。

そしてロボライダーと共にリボルガーとゲキリュウガーを迎え撃つ事になった。



ロボライダー「ボルティックシューター!ハードショット!!」


金太「熱血武装マグナバスター!ザウラーマグマフィニッシュ!!」


レッド「リボルバスター…ラストファイヤー…!」

ブルー「ゲキリュウキャノン…ドラゴンサンダーフラッシュ…!」


そして両者の強力なエネルギーのぶつかり合い。

ロボライダーとマグナザウラーは操られた二人を取り戻す事ができるのだろうか?



拳一「洋二…金太…」


RX「拳一くん、二人なら大丈夫だ。バイオライダーとロボライダーが付いているからね。」


BLACK「それにまた新たな敵が現れたぞ!」


しのぶ「でも…あれって…まさか!?」


金太、洋二、次々と仲間と離れてしまうザウラーズ。

そんな彼らの前に現れたのは意外な者たちであった。



仁「絶対…無敵…ライジンオー…」


イエロー「元気…爆発…ガンバルガー…」


拳一「ライジンオー!それにガンバルガーだ!?」


しのぶ「まさか…あの2機も…?」


RX「間違いない。
バクリュウオー、それに力哉くんと鷹介くんたちと同様に心を操られているんだ。」


教授「これは…さすがにまずいですよ…
これ以上の戦力分散は、
我々の最終目的である究極のアークダーマ破壊を成し遂げる事が不可能になります!?」


唯でさえ不調のザウラーマシン。

そんな時にライジンオーとガンバルガーを相手に戦う事なれば、

不利な状況に陥るのは間違いなかった。



BLACK「ここは俺が残る。みんなは先に行ってくれ!」


拳一「そんな…ライダー!?」


RX「やめろBLACK、ここは俺が残る!俺には仁くんたちを連れ戻す責任があるんだ!」


BLACK「ダメだ、この戦いは失敗が許されない。
RXは俺のパワーアップした姿、力はお前の方が上だ。だからみんなを連れて行くんだ。
大丈夫、ライジンオーとガンバルガーを連れて俺も後から必ず駆けつけるからな!」


RX「BLACK…わかったよ…」


拳一「先輩たちを頼むぜライダー!」


こうしてこの場を仮面ライダーBLACKに任せて先へ進むザウラージェット。

そして仮面ライダーBLACKvsライジンオー&ガンバルガーの戦いが始まった。



仁「光太郎さん…アンタだけ…よくも逃げたな…」


飛鳥「僕たちは…こんな目に…合ったのに…」


吼児「怖かった…苦しかった…」


BLACK「仁くん…飛鳥くん…吼児くん…」


イエロー「アンタだけは…許さねえ…」


BLACK「虎太郎くんまで…」


恨みがましくライダーを罵る地球防衛組にガンバーチーム。

だがライダーは…



BLACK「いいや…違う…!」


仁「ハァ…?」


BLACK「仁くんたちはそんな弱音を決して吐いたりしない!」


飛鳥「何でそんな事が分かるのさ?」


吼児「そうだよ、僕たちを見捨てたあなたがどうして…」


イエロー「アンタも…俺たちと同じ苦しみを味わいな…!」


BLACK「彼らは自分たちの意志で残った。
愛する人たちのために己の身を投げ打った。
その意志を踏み躙る行いなど、この俺が許さん!!」


闇に心を支配された仁、飛鳥、吼児、それにイエローガンバー。

その行いに怒りを感じるライダーは真の黒幕へ敵意を向けた。



仁「黙れよ…ゴッドサンダークラッシュ…!」


イエロー「ガンバー・ファイナル・アタック…!」


BLACK「みんな、目を覚ませ!キングスト―――ン!フラ―――ッシュ!!」


真っ向から必殺技を決めるライジンオーとガンバルガー。

太陽の石、キングストーンの光をライジンオーとガンバルガーへ浴びせるライダー。

こうして一人、また一人と仲間と離れつつもザウラージェットは一路太陽を目指した。



~太陽~


教授「遂に来ました!太陽です!」


拳一「けどここまで洋二と金太…
バイオライダーとロボライダー、それにBLACKまでもがいなくなっちまった…」


しのぶ「大丈夫よ拳一、みんな追いついてくるわよ。」


浩美「それよりも正面見て!何かいるよ…?」


RX「あ…あれは…!?」


ようやく太陽へとたどり着くザウラージェット。

だがそこには恐るべき存在が待ち構えていた。

それは…



ダスマダー「久しぶりだなRX。」


RX「お前は…ダスマダー!
クライシス皇帝直属の査察官のお前がこんな前線に出てくるなんて!?」


ダスマダー「フン、ジャークたちがいないのだ。この私が出向かなくてはなるまい。」


拳一「やいダスマダー!究極のアークダーマをこっちに渡せ!ぶっ壊してやる!!」


ダスマダー「ザウラーズか。お前たちの相手は私ではなくこの方がやってくださる。」


ダスマダーがそう言った時であった。

突如、ザウラージェットに攻撃を仕掛けられた。

その者の正体は…



怪魔機械神『我は…怪魔機械神!』


拳一「お前は…機械神!?」


しのぶ「そんな…嘘よ!」


浩美「だって…機械神は…僕たちが…」


怪魔機械神『そう、我が身体はお前たちによって滅ぼされた。
しかし、クライシス帝国と手を組み再びお前たちと戦う力を得たのだ!
見るがよい!これが新たなに与えられた完璧な我の身体だ!!』


クライシス帝国の手により新たな機械の身体を得た機械神。

その身体には拳一たちもよく知る、かつて戦ったあの者たちの顔が刻まれていた。



歯車王『ザウラーズ…』


電気王『久しぶりだな…』


原子王『会いたかったぞ…』


拳一「あいつらは…」


しのぶ「歯車王!電気王!それに原子王じゃない!?」


浩美「みんな僕たちが倒したはずなのに!?」


教授「どうやら機械神はかつての機械王の力を取り込んでいるみたいです。」


五郎「クソッ!あの強敵たちを自分の力に取り込むなんて!?」


秀三「大変だ…今の僕たちにあいつを倒せる力なんてないよ!逃げよう!?」


拳一「馬鹿言うな!
ここまで来て今更逃げるわけにいくか!ゴウザウラー!熱血合体ッ!!」


かつての機械王たちの力を取り込み生まれ変わった怪魔機械神。

これに立ち向かうべくザウラーズもザウラージェットからゴウザウラーへと変形合体。

戦いが始まった。



怪魔機械神『歯車の力よ!』


拳一「うぐっ…!」


怪魔機械神『電気の力よ!』


しのぶ「キャッ…!?」


怪魔機械神『原子の力よ!』


浩美「うわわっ…!?」


五郎「ダメだ…ゴウザウラーじゃ全然相手にならない…」


教授「以前の機械神だって、
キングゴウザウラーを進化させたガクエンガーでようやく勝てたのに…
ゴウザウラーだけでパワーアップした機械神を相手にするのは無茶ですよ!?」


エリー「大ピンチじゃない!どうしたらいいのよ!?」


RX「みんな待っていろ!今助けに行ってやるからな!」


ダスマダー「RX、キサマの相手はこの私だ!行かせはせんぞ!」


怪魔機械神の圧倒的な力の前に苦戦するゴウザウラー。

唯一の味方であるRXもダスマダーの妨害で加勢出来ず孤立無援の状態。

彼らはこのまま機械神に倒されてしまうのか…?



『ザウラーズよ!諦めるな!!』


拳一「この声…まさか…」


しのぶ「そうよね…機械王は全部で4人いたはずよ…」


浩美「だからもう一人…いるはずだよね。」


それは機械神の体内から聞こえてくるザウラーズを激励する声…

その声の主はかつてザウラーズとわかり合えたあの男だった。



エンジン王『ザウラーズ!こんなところで負けてはならない!』


怪魔機械神『おのれ…エンジン王…!?』


拳一「エンジン王!そうか、お前も他の機械王たちと同じで取り込まれちまったんだな!」


エンジン王『機械神よ、
かつてお前を裏切った私までも取り込むのはやり過ぎたな!
復讐心に駆られて冷静さを失うとは頭脳回路を故障しているのではないか?』


歯車王『エンジン王…無礼なヤツめ!』


電気王『我らが機械神に歯向かうとは…』


原子王『裏切りは許されない…死ね!』


拳一たちを励ましたのはなんと怪魔機械神に取り込まれたエンジン王であった。

だがエンジン王はそれを裏切り行為とみなされ他の機械王たちに処刑されようとした。

取り込まれたエンジン王の身体が他の機械王によって瞬く間に破壊されてしまう…



エンジン王『ぐわぁぁぁぁっ!?』


拳一「エンジン王!待ってろ!今助けてやるからな!」


エンジン王『いや、来るな!』


しのぶ「そんな…どうしてよ!?」


エンジン王『この身体は既に機械神に取り込まれてしまい抜け出す事など出来ん…
ならば、最後に一矢報いるためにもこのまま機械神の動きを止めてみせる!
そしてお前たちはこの隙に…私ごと機械神を倒せ!!』


浩美「そんな…!?」


拳一「ダメだ!
それじゃあ…かつての戦いと同じじゃねーか!
俺たちは…あの時の借りをまだお前に返してないんだぞ!?」


エンジン王『急げ!私とて長くはもたん!
それに借りなんて…お前たちが機械神から全ての心を救ってくれた。
心とは…この宇宙に生きる全ての者たちに与えられた素晴らしいモノ…
頼む!もしお前たちが借りを返したいというのなら…!
機械神などにこの宇宙に生きる者たちの心を踏みにじらせないでくれ!!』


エンジン王の切なる願い。

そしてザウラーズは決断を下した。



拳一「すまないエンジン王…ザウラーブレード!」


怪魔機械神『や…やめろ…!ここにはエンジン王もいるのだぞ!?』


しのぶ「これはそのエンジン王の頼みなのよ!」


浩美「エンジン王の想いは無駄にできない!」


拳一「ザウラ―――ッ!マグマフィニ―――ッシュ!!」


怪魔機械神『ギャァァァァッ!?』


エンジン王『そうだ、これでいい。
頼むぞザウラーズ…これより何が起きてもその心の輝きだけは…失わないでくれ…』


こうしてエンジン王の助けで怪魔機械神を倒したゴウザウラー。

再び敗北し、残骸と化した機械神にダスマダーが語りかけてきた。



ダスマダー「機械神も所詮は機械。やはり壊れた機械など使い物にならぬか。」


怪魔機械神『ダスマダー…キサマごときがこの機械神によくも無礼な真似を!?』


ダスマダー「黙れ、お前の役目は終わった。あれを見るがいい!」


RX「あれは…
究極のアークダーマが孵化しかけている!もうじき中のモノが生まれてしまうぞ!?」


拳一「なんだって…!?」


そう、RXたちがここまで来るまでに時間が経ちすぎていた。

その所為で究極のアークダーマが孵化してそこから邪悪な存在が生まれようとしていた。



怪魔機械神『ぬ゛ぅぅ…
究極のアークダーマはかつてこの機械神が創造したモノだ。
ダスマダー、キサマごとき一兵卒に扱える代物ではないのだぞ!』


ダスマダー「フン、やはりお前は壊れているようだな機械神。
この私を単なるクライシスの武人と勘違いとは、見当違いも甚だしい!」


怪魔機械神『それは…どういう意味だ…?』


ダスマダー「その意味をこれから死ぬお前に教える必要はない。
もういい、お前の役目は既に終わった。
あとは…死ね…!」


冷徹に機械神を蔑むダスマダー。

当時に究極のアークダーマが巨大な目を見開いた。

そして…




怪魔機械神『ギャァァァァァッ!?』



怪魔機械神を体内に吸収してしまう。

ダスマダーにとって機械神など、

この究極のアークダーマが孵化するまで時間稼ぎを行うための前座に過ぎなかった…



拳一「機械神が…
確かに俺たちは機械神と戦ってきたが…これはあんまりだろ!?」


ダスマダー「何を言っている?お前たちはヤツと敵対をしていた。
それを代わりに倒してやったのだから感謝こそされど恨まれる筋合いなど無いはずだ?」


しのぶ「黙りなさい!
アンタなんかにはわからないけど…私たちにとっては複雑なのよ!」


浩美「拳一くん、あいつをやっつけよう!」


ボン「ダメだ!
戦おうにもさっきのザウラーマグマフィニッシュを放った所為でパワーが落ちてる!?」


育代「これじゃあ…満足に戦えないわ…」


ダスマダー「所詮は子供だな。
後先考えずに戦いを行うとは無計画極まりない。
まったく、エルドランも何故このような未熟な子供を選んだのか理解に苦しむ。
ゴウザウラーよ、この私が自らトドメを刺してやる!死ねぇっ!!」


ここまでの激戦で既にボロボロなゴウザウラー。

そこへ迫るダスマダー。

危うし!ゴウザウラー!?



「ライジンフラ――――ッシュ!」


「ガンバ―――ッ!ファイヤ――――ッ!」


ダスマダー「むっ…?」


拳一「こ…この攻撃は…?」


しのぶ「見て拳一!あれを!」


浩美「あれは…」


RX「そうか、彼らも駆けつけてくれたのか!」


大ピンチに陥るゴウザウラー。

だがそのピンチを救ってくれたのは意外にも彼らであった。



仁「待たせたなザウラーズ。地球防衛組、只今から戦線に復帰だぜ!」


飛鳥「キミたちのおかげで僕たちは元に戻れた!」


吼児「きっと来てくれると信じてたよ!」


イエロー「へへっ!ありがとな!」


拳一「ライジンオーにガンバルガー!先輩たちか!」


レッド「俺たちもいるぞ!」


ブルー「ここからは一緒に戦おうね!」


しのぶ「リボルガーにバクリュウガーまで!」


バクリュウオー『ガァァァッ!』


浩美「バクリュウオーも生きてたんだ!」


金太「これで先輩たちは元通りだ!」


ユカ「金太くんよかった!」


洋二「僕の事も忘れないでよ。」


エリー「洋二くん!二人とも遅いわよ!」


BLACK「RX、子供たちはみんな無事だ。」


バイオライダー「これで全員集合したな。」


ロボライダー「今こそ、全ての力を合わせる時だ!」


RX「BLACK、それにバイオライダーにロボライダーも無事か。よし、みんな!行くぞ!!」



「 「オゥッ!!」 」



遂に勢ぞろいしたスーパーヒーローたち。

彼らは究極のアークダーマの孵化を阻止するために今こそ本当の力を発揮した。

…………ガンバーフレアじゃね?




仁「ライジンオー!超無敵合体!!」



イエロー「グレードガンバルガー!超!ミラクル合体ッ!!元気爆発だ――――ッ!!」



地球防衛組のライジンオーとバクリュウオーが合体、ゴッドライジンオー。

ガンバーチームのガンバルガー、リボルガー、ゲキリュウガー、

三体のロボが合体、グレートガンバルガー。

そしてザウラーズも…!



拳一「いくぜみんな!」


「 「オゥッ!」 」


拳一「キングゴウザウラー!」


「 「超ッ!熱血合体ッ!!」 」


そして最後はザウラーズ。

拳一、金太、洋二のザウラーチェンジャーがキングゴウザウラーの合体プログラムを起動。

それと当時にゴウザウラー、マグナザウラー、グランザウラーが分離。

ザウラーズの各部署に配置されている子供たちの手により次々と各パーツが合体していく。

さらにメインパイロットも全員がコクピットへ集合。

愛と夢を守るため、超熱血合体した姿がこれだ。



拳一「熱血最強!キングザウラー!!」


仁「ゴッドライジンオー!!」


イエロー「グレートガンバルガー!!」


BLACK「仮面ライダーBLACK!!」


バイオライダー「バイオライダー!!」


ロボライダー「ロボライダー!!」


RX「俺は太陽の子、仮面ライダーBLACK!RX!!」


今ここに7つの正義が集結した。

究極のアークダーマを破壊するため、それぞれの必殺技を繰り出す。



BLACK「ライダ―――ッ!キ―――ック!!」


バイオライダー「バイオブレード!!」


ロボライダー「ボルティックシューター!!」


仁「ゴッドライジンソード!ハイパ―――ッ!サンダ―――ッ!クラ―――ッシュ!!」


イエロー「ファイナル・ガンバー・ソード!グレートファイナルアタ―――ック!!」


RX「リボルケイン!!」


BLACKのライダーキックを先陣に、

バイオライダーのバイオブレードにロボライダーのボルティックシューター。

さらにゴッドライジンオーのハイパーサンダークラッシュ、

グレートガンバルガーのグレートファイナルアタック、

RXのリボルケインと各ヒーローによる猛攻が究極のアークダーマに迫る。



洋二「拳一!」


金太「行くぜ!」


拳一「よぉーしっ!」


「 「キングブレード!!」 」


拳一、金太、洋二がそれぞれのザウラーチェンジャーを天に掲げてキングブレードを召喚。

そして機体を加速させて目標へ突進した。


拳一「ザウラ―――ッ!キング!フィニ―――ッシュ!!」


キングゴウザウラーの必殺技、ザウラーキングフィニッシュが決まった。

彼らは究極のアークダーマを相手に全ての力を出し切った。



ダスマダー「諸君、ご苦労だったな。」


拳一「なっ…ダスマダーも究極のアークダーマも無傷だ!?」


RX「恐らく…今の技を全て究極のアークダーマが吸収してしまったようだ…」


仁「ありえねえよ!俺たちの全てを出し切ったんだぜ!?」


イエロー「そうだぜ!それを吸収するなんて化物かよ…?」


教授「原因は…パワー不足ですね。
ここまでたどり着くまでの間に各マシンが消耗してしまったのです…」


ダスマダー「そうだ、全ては私の計画通り。
ここへたどり着くまでお前たちが互いに醜い争いをしてくれたおかげで全てが順調だ!
そして、今こそ我が正体を明かそう。ハァッ!!」


彼らの前で自らの正体を明かすダスマダー。

その正体は怪魔界を支配し、クライシス帝国の頂点に立つ者であった。



クライシス皇帝「余の名はクライシス皇帝!」


RX「なんという事だ…ダスマダーの正体がクライシス皇帝だったなんて!?」


クライシス皇帝「ダスマダーは余の仮の姿。そして余はこれより新たな肉体に乗り移る!」


教授「あぁ…究極のアークダーマにひびが割れました!?」


拳一「何だよ…一体何が生まれるんだ!?」


究極アークダーマから生まれ出るのは…

それはジャーク将軍が言い放った、

『太陽なんて迷惑だ』

その言葉からこの世で最も邪悪な存在が誕生した。



オワリダー『オワリダァァァァッ!』


クライシス皇帝「皆の者、これを見よ!
これこそ究極のアークダーマから生まれた最強の超邪悪獣、その名もオワリダー!!」


RX「これが究極のアークダーマから生まれた超邪悪獣か…」


仁「ケッ!何が超邪悪獣だ!単なる丸い玉っころじゃねえか!」


イエロー「こんなヤツすぐにぶっ倒してやらぁっ!」


拳一「よぉーしっ!もう一度必殺技をブッ放してやろうぜ!!」


再び戦闘態勢に入るゴッドライジンオー、グレートガンバルガー、キングゴウザウラー。

だが…



飛鳥「ダメだ仁!
今の攻撃でゴッドライジンオーのエネルギーが低下している!?」


吼児「もう一度ゴッドハイパークラッシュは無理だよ!」


仁「そんな…」


レッド「虎太郎、ガンバルガーも同じだ…」


ブルー「これじゃあグレートファイナルアタックなんてとてもじゃないけど…」


イエロー「バッキャロー!そんなの気合で乗り切れよ!」


ゴッドライジンオー、グレートガンバルガー、

両機とも先ほどの攻撃でエネルギーを使い果たしていた。

それにキングゴウザウラーも…



マーボー「キングゴウザウラーもエネルギーが底を尽きかけているぜ!」


春枝「ダメ…このままじゃキングゴウザウラーが完全停止しちゃう!?」


教授「やはり…キングゴウザウラーはもう限界です…
ザウラーキングフィニッシュをもう一度繰り出すなんて不可能ですよ…」


拳一「ここまできて…嘘だろ…」


最後の力を使い限界に陥ったキングゴウザウラー。

どのチームも最早戦う力など残されてはいなかった。



BLACK「ライジンオー、ガンバルガー、それにゴウザウラーまでもが…」


バイオライダー「だがまだ俺たちが残っている!」


ロボライダー「そうだ、子供たちばかりに頼ってはいられない!」


RX「クライシス!覚悟しろ!!」


クライシス皇帝「愚か者め!
超邪悪獣が生まれた時点で我がクライシスの勝利は既に決まっているのだ!」


超邪悪獣へ攻撃を仕掛ける4人のライダーたち。

だがそれを見越していたのかが超邪悪獣が不気味な雄叫びをあげた。




『 『 ガァァァァァァッ! 』 』



RX「こ…これは…」


BLACK「超邪悪獣の身体から闇が発生していく!」


バイオライダー「しかもその闇が…」


ロボライダー「太陽を呑み込んだだと…!?」


教授「わかりました!
あいつはジャーク将軍の『太陽なんて迷惑』という言葉から生まれた邪悪獣!
その能力は太陽を消し去る事なんですよ!?」


教授の言葉通り、超邪悪獣は自ら生み出した闇で太陽を飲み込んでしまう。

そして太陽を失った事によりこの場にいる全ての者たちに影響が及んでしまった…



RX「身体が…重い…」


BLACK「だ…ダメだ…身体が維持できない…」


バイオライダー「太陽は俺たちにとっては生命の源…」


ロボライダー「それを絶たれれば…俺たちは…」



「 「うわぁぁぁぁっ!?」 」



太陽が闇に包み込まれたのと同時にライダーたちに異変が起きた。

突然苦しみ出す4人ライダー。

そして彼らの姿がひとつ、

またひとつと超邪悪獣が生み出す闇によって消え去り最後は変身すら解けてしまった。



光太郎「う…うぅ…」


拳一「光太郎さん!大丈夫か!?」


クライシス皇帝「RX破れたり!
キサマの弱点は太陽の光を失う事にある。ならば太陽を封じればよいのだ!」


光太郎「まさか…クライシス皇帝…
お前は俺を倒すために…こんな大掛かりな作戦を展開したというのか…?」


クライシス皇帝「その通りだ。
キサマを倒すために太陽を犠牲にしなければならなかったのだからな。
これも全てはキサマが強すぎる所為だ!!」


仁「ふざけんな!太陽を消されてたまるか!」


イエロー「俺たちはまだ戦えるぜ!」


拳一「そうだ!地球を守るヒーローはRXだけじゃないんだ!」


残された最後のエネルギーを振り絞り超邪悪獣へ立ち向かう三体のロボたち。

だがその抵抗も無意味であった。



オワリダー『ガァァッ!』


仁「しまった!ゴッドライジンソードが折れた!?」


イエロー「ファイナル・ガンバー・ソードもだ!」


拳一「キングブレードもだ…チクショウ…」


必殺武器であるゴッドライジンソード、ファイナル・ガンバー・ソード、

さらにはキングブレードを折られた。

だがこれだけでは終わらない。

さらなる恐怖と絶望が子供たちを襲った。



クライシス皇帝「愚かな子供たちよ。闇に呑み込まれるがよい!」


仁「な…何だ…これ…?」


飛鳥「僕たちのライジンオーにまで闇の侵食が!」


吼児「それだけじゃないよ!コクピットにまで闇が入り込んでいるよ!?」


イエロー「こんなのどうって事ねーや!」


レッド「でも…この闇…俺たちの身体にまで入り込むぞ!」


ブルー「またさっきみたく操られるの!そんなの嫌だよ!?」


ゴッドライジンオー、グレートガンバルガーの内部に侵食していく闇。

それはキングゴウザウラーにまで及んだ。



拳一「俺たちのキングゴウザウラーにまで闇が入り込んできやがった!?」


しのぶ「なんとか振り払わないと!」


浩美「無理だよ…エネルギーが無いんだよ!?」


教授「なるほど、そういう事だったのですか。
全てがクライシス皇帝の計画通りだったのです。
地球を守るRXとエルドランのスーパーロボットたちが全パワーを使い切ったこの瞬間。
この隙を突いて一網打尽にする事が今回の計画の最終段階だったわけですよ…」


五郎「そんな事説明している場合か!それよりもこの闇から脱出する方法はないのか!?」


教授「そんな方法があればとっくにやっていますよ…
ですが…私たちのゴウザウラー、
それにライジンオーやガンバルガーは自然のエネルギーを得て活動しています。
自然のエネルギーは全て太陽が源…
それを消されてはエネルギーを最チャージする事は…不可能です…」


全てはクライシス皇帝の完璧な計画によるものだった。

地球を守るヒーローたちの総攻撃を終えたまさに最大の隙を突いた攻撃。

太陽が消された事により彼らの力の源すら絶たれてしまった。

それどころかふと気づくと拳一は周囲の異変に気づいた。



拳一「あれ…?」


拳一「みんな…どこにいった?」


拳一「しのぶ?浩美?金太?洋二?コクピットにいるみんながいなくなっちまった!?」


拳一「それだけじゃない…
俺がいるこの場所…キングゴウザウラーのコクピットのはずなのに…
コントロールのレバーすら見えない…?」


拳一「ちょっと待て…
俺の手が…足が…身体が見えない…暗い闇に…全部飲み込まれちまった!?」


拳一「た…助けてー!父ちゃん!母ちゃん!光太郎さん!みんなぁぁぁぁっ!?」


暗い闇の中、孤独に陥る拳一。

いや、拳一だけではない。ザウラーズみんなが同じ状態に陥っていた。

無理もない。

大人でさえ耐え切れないこの状況で年端もいかない子供たちでは、

発狂するのは最早時間の問題であった。



光太郎「子供たちの不安の声が聞こえる…ここまでなのか…」


クライシス皇帝「フハハハハ!エルドランに選ばれたとはいえ所詮ヤツらは子供だ!」


クライシス皇帝「闇という恐怖に勝てるはずがない!」


クライシス皇帝「超邪悪獣の生み出す闇によって太陽は消滅した!
これで地球から太陽の光は閉ざされやがて生物は死に絶えるであろう!」


クライシス皇帝「その後は我らクライシスが地球を征服する!」


クライシス皇帝「南光太郎!
お前はそこで何も出来ないままこの絶望の光景を眺めているがよい!!」


こうして太陽は閉ざされ南光太郎は光の力を失った…

ゴッドライジンオー、グレートガンバルガー、

キングゴウザウラーもまた超邪悪獣の闇に呑み込まれた。

かつてない絶体絶命のこの状況、

最早はヒーローたちは立ち向かう事は出来ないのだろうか…?

ここまで

究極のRX潰しである太陽消滅を実行されました
もう勝ち目ないかも…
>>80
一応ガンバーファイヤーという技もあります



………………………………………………


……………………………


………………


拳一「闇に呑み込まれてから…もう何時間も経った気がする…」


拳一「俺たち…どうなったんだろ?」


拳一「しのぶや浩美…みんなは無事なのか…?」


拳一「地球は…どうなってるんだろ?」


拳一「明日の卒業式は…これじゃあ無理かもな…」


拳一「ダメだ…心配したくてもこんな闇の中じゃ…」


拳一「それどころか自分の事すらわからなくなる…」


拳一「このままじゃ闇に意識すらもってかれちまう…」


闇は拳一の身体どころか心にまで侵食しようとしていた。

そうなればもう立ち上がる事すら出来なくなる。

拳一はこれまでと思い諦めた…




『みんな!諦めるな!!』



拳一「なっ…この声は!?」


仁「大人たちの声だ!」


イエロー「これって…もしかして!?」


突然、どこからともなく聞こえてくる謎の声。

だがその声の主を探そうにも周囲にはいなかった。

いや、そうではない。

この声は拳一たちの心に直接語りかけてきたモノであった。



ヤミノリウス『フフン♪
私の魔法で地球から子供たち全員に語りかけているのだ!だが…あまり長くはもたない…』


武田『諸君、大丈夫か!諦めてはいかんぞ!まだワシらも戦っておるからな!』


イエロー「そうか!ヤミノリウスの魔法か!」


仁「それに武田長官も!地球のみんなはまだ無事だったのか!」


なんとその声はヤミノリウスの魔法により地球から送られてきたメッセージであった。

そして地球から子供たちへ励ましの言葉が次々と届いてきた。



マリア『仁!諦めちゃダメよ!
私たち地球防衛組はガンバーチームやザウラーズの先輩なんだからしっかりしなさい!!』


仁「マリア…」


勉『飛鳥くん、吼児くん、僕たちもまだ諦めていません!だから負けないでください!』


飛鳥「勉…」


吼児「うん…ありがとう…」


ベルゼブ『ライジンオーよ、
かつてお前は皇帝ワルーサを倒した。あの時の力をもう一度発揮させるのだ!』


ファルゼブ『そうよ、あなたたちには私たちが付いているわ!』


タイダー『仁坊ちゃん!帰ってこないと旦那さんたちが心配するダァ~!』


仁「ベルゼブ、ファルゼブ、それにタイダーまで…俺たち地球防衛組はまだ諦めないぞ!!」


地球に居る地球防衛組のメンバーたち、

かつて戦ったベルゼブたちからの激励の言葉を受け取った仁、飛鳥、吼児の三人。

そしてそれはガンバーチームも…



ゴン『虎太郎!情けないぞ!お前は霧隠流忍術の後継者なんじゃぞ!!』


イエロー「父ちゃんか…」


ヤミノリウス『お前たちはかつて暗黒魔王ゴクアークから地球を救ったではないか!』


レッド「ヤミノリウス…けどあの時とは規模が違う…」


ブルー「そうだよ…せめて僕たちの事をちょっとは心配してほしいんだけど…」


ゴン&ヤミノリウス『いいからツベコベ言わずさっさと起き上がれー!!』


イエロー「なんだか俺たちだけ扱いが雑じゃねえか?」


レッド「まあ俺たちらしいというか…」


ブルー「でも確かにこんなところで負けていられないね!」


ガンバーチームもまた身内から叱咤激励(?)を受けて立ち上がろうとしていた。



中島『みんな、大丈夫か!』


拳一「せ…先生…もうダメだ…」


しのぶ「太陽を闇に呑み込まれてしまったのよ…」


浩美「太陽を消されたんだ…もうおわりだよ…」


中島先生からの言葉でも既に絶望に陥っているザウラーズ。

だがそんな時、中島先生はザウラーズの子供たちにある事を語りかけた。



中島『みんな、昨日の最後の授業を思い出せ!』


拳一「最後の…授業…?」


中島『そうだ、太陽の欠片についてだ!』


金太「それって俺たちの身体に秘めているっていう…?」


中島『あぁ、みんなの内にある太陽の欠片だ!
太陽が無くなろうとも、それでもキミたちには太陽の欠片を宿しているんだ!
この世界に輝きが無くなったからといってみんなの輝きはまだ失ってはいないはずだ!
頑張れよザウラーズ、先生はみんなが帰ってくるのを待っているからな!!』


その言葉を最後に地球からの連絡は途絶えた。

だがその言葉だけで十分だった。

中島先生の言葉はザウラーズのみんなに伝わったのだから…!



拳一「太陽の欠片…」


しのぶ「それは…私たちみんなにある…」


浩美「この場にいる誰もが持っている力…」


金太「俺たち…まだおわりじゃないよな…」


洋二「そうだよ!僕たち明日は卒業式じゃないか!」


五郎「あぁっ!こんなところで死んでたまるか!」


教授「そうです、所詮これはただの闇!私たちはまだ倒されてはいません!!」


エリー「ザウラーズ!闇なんかに負けるんじゃないわよ!!」


中島先生の言葉を受けてザウラーズは再び立ち上がろうとした。

それと同時にザウラーズ全員のザウラーブレスが光り出した。

いや、それだけではない。

地球防衛組のライジンブレス、それにガンバーブレスまでもが輝き出した。

これは一体何の現象なのか…?



拳一「これは…そうかわかったぞ!
これこそが俺たちみんなの太陽の欠片なんだ!
エンジン王が言っていた心の輝きを失うなってのはこの事だったのか!?」


しのぶ「これが太陽の欠片…」


浩美「暖かい光だ…」


拳一「今から俺のザウラーチェンジャーにみんなの光を集める!先輩たちもいいか!!」


仁「いいぜ乗った!」


イエロー「ここで頑張らなきゃガンバーチームの名が泣くぜ!」


次々と立ち上がる子供たち。

そして拳一のザウラーチェンジャーに全ての光が集められた。



クライシス皇帝「な…ヤツら…何をする気だ…?」


光太郎「そうか…みんなまだ諦めていないんだな!」


拳一「光太郎さん!今から俺たちみんなの太陽の光を集めるからな!!」


そしてゴッドライジンオー、グレートガンバルガー、

それにキングゴウザウラーの各部署から光が飛び出し、

それがキングゴウザウラーのメインコクピットにある拳一のザウラーチェンジャーに送られた。




仁「いくぜ地球防衛組!絶対ッ!無敵―――ッ!!」



イエロー「続いてガンバーチーム!元気ッ!爆発―――ッ!!」



拳一「そして…俺たちザウラーズの…!熱血ッ!最強ッ―――ッ!!」



拳一「光太郎さん!俺たちの心の輝きを受け取ってくれ―――ッ!!」



そして健一は、

ザウラーチェンジャーをガンモードに変形させて集めた光を光太郎へ向けて撃ち放った。



光太郎「こ…これは…暖かい…」


光太郎「子供たち…みんなの心の光…」


光太郎「まさしく…これは…」


光太郎「太陽の光に匹敵する輝きだ!」


光太郎「どうやら今度は俺の番だ!」


光太郎「変…んん…身ッ!!」


子供たちの太陽にも勝る輝きを得た光太郎。

その力を受けて最後の変身を行う。

そして…






そ の 時 不 思 議 な こ と が 起 こ っ た ! !







『 『 ウォォォォッ!! 』 』



クライシス皇帝「こ…これは…」


クライシス皇帝「馬鹿な…信じられん…」


クライシス皇帝「RXが…太陽規模の大きさになりよった!?」


クライシス皇帝は目の前に現れたRXの姿を見て思わず正気を疑った。

何故なら目の前にいるRXは太陽以上に光輝き、

そして太陽の質量約140万Km以上の大きさを誇っていたからだ。



ゴッドRX『俺は太陽の子…
いや、今の俺は新たなる太陽!仮面ライダーBLACK!ゴッドRX!!』


クライシス皇帝「新たなる…太陽…ゴッドRX…だと…?」


拳一「す…すげぇ…RXが…新しい太陽になっちまった!?」


仁「RXは奇跡で出来てるようなモンだからな!」


イエロー「その時不思議な事が起きた!ライダーssならこれ常識だぜ!」


教授「あの…物理法則は一体何処へ行ったのでしょうか…?」


太陽のように光り輝くRX。

今まさにRXは太陽の子ではなく新たなる太陽となり全宇宙に光を照らした。



クライシス皇帝「おのれ…RX…太陽の子めが!お前さえいなければ!?」


ゴッドRX『それは違うぞクライシス皇帝。
太陽の子とは俺だけの事ではない。そうだ、太陽の子とは…
俺を復活させてくれた地球防衛組、ガンバーチーム、それにザウラーズ。
この場にいるみんなが太陽の子なんだ!!』


仁「俺たちが…太陽の子…?」


イエロー「なんか照れくさいな…!」


拳一「俺たちははるか昔…
太陽からその欠片を与えられた!
だからこの宇宙に生きる者たち全てが太陽の子なんだ!!」


太陽の子であると自覚する拳一。

それに呼応するかのように闇に呑まれたキングゴウザウラーが光り輝きだした。

続いてゴッドライジンオー、グレートガンバルガーも、

ゴッドRXの太陽の力が彼らのロボにエネルギーを与えたからだ。



教授「これは…スゴい…
RXの太陽の力がキングゴウザウラーにも影響を及ぼしています。
今なら100%のフルパワーを出せるはずです!」


仁「俺たちも行けるぜ!」


イエロー「オゥッ!元気爆発だぜ!」


拳一「よーし!いくぜみんな!これが本当の最後の戦いだ!!」


超邪悪獣が生み出した闇から脱出するスーパーロボットたち。

そして太陽の力を得て最後の攻撃に出た。




仁「絶対ッ!無敵ッ!ゴッドライジン!キ――――ック!!」



イエロー「元気ッ!爆発ッ!グレートッ!ガンバ――――ッ!キ――――ック!!」



拳一「熱血ッ!最強ッ!ザウラ―――ッ!キングッ!キ――――ック!!」



オワリダー『ギャァァァァァッ!!!???』



最後の力を振り絞り放たれるスーパーロボットたちによる最強の必殺キック。

それを喰らい超邪悪獣の悲鳴が響き渡った。



クライシス皇帝「何故だ…何故こんな事に…未熟な子供たちごときが何故!?」


ゴッドRX『それは彼らが明日へ向かう子供だからだ。
あの子たちは未来ある子供たち、だから自らの内に無限の輝きを宿らせている。
時には傷つく事も恐れる事もあるはず、だがそれを仲間と共に乗り越える!
だからこそエルドランはあの子たちを選んだのだ!!』


クライシス皇帝「そんな事があってたまるか…!?」


ゴッドRX『それがわからないから…クライシス!お前たちはいつも負けるんだ!』


ゴッドRX『ゴッドリボルケイン!トゥァッ!!』



((ザシュッ!))



最後はゴッドRXのベルトから取り出される巨大に光る剣ゴッドリボルケインが出現。

クライシス皇帝がとり憑いた超邪悪獣の身体を突き刺し大爆発を起こした。




「 「絶対無敵!ラ―――イジ―――ンオ―――ッ!!」 」



「 「元気爆発!ガンバルガ――――ッ!!」 」



「 「熱血最強!キング!ゴウザウラ――――ッ!!」 」



そして戦いに勝利し、それぞれの勝ち名乗りを上げる子供たち。

こうして全ての戦いに終止符が打たれた。



~春風小学校~


仁「マリア、みんな、ただいま!」


マリア「お帰り仁!」


飛鳥「今回ばかりは死ぬかと思ったよ…」


吼児「相変わらず命懸けだもんね。」


勉「飛鳥くん、吼児くんもよくご無事で!」


虎太郎「父ちゃん!戻ってきたぜ!」


ゴン「よくぞ帰ってきた、それでこそワシの息子じゃ!」


力哉「事件が終わったのにおじさんの呪い解けないな。」


鷹介「おじさんはもう犬のままでいいと思うよ。」


ヤミノリウス「私が言うのもアレだが…お前たちも何気に酷いな…」


事件は終わり地球に帰還した子供たち。

それぞれの待ち人と再会を果たしていた。

それにザウラーズも…



中島「みんな、無事だったか!」


拳一「へへっ!究極のアークダーマなんて俺たちにかかれば楽勝だっての!」


しのぶ「よく言うわよ。
闇に呑み込まれた時に父ちゃん母ちゃんって泣きべそかいてたのは誰だったかしら?」


浩美「でも本当に帰って来れてよかった…」


金太「そうだな、俺たち今回は本当に頑張ったよな。」


洋二「うん、戦いは今回でもう勘弁だよ。」


中島「光太郎さん、子供たちを無事に帰してくれてありがとうございます。」


光太郎「いえ、そんな事は…
むしろお礼を言うのは俺の方です。あなたの助言がなければ俺たちは勝てなかった。
みんなに代わってお礼を申し上げます。ありがとう中島先生。」


拳一「そうだよな…
先生とエンジン王の助言がなかったら俺たち勝てなかったよ。
ありがとう先生、それにエンジン王…」


そしてザウラーズのみんなもまた中島先生にその無事を告げた。

これにて全てが終わったのだが…



仁「光太郎さん、これで戦いは終わったのかな?」


光太郎「いや、クライシス皇帝はトドメを刺される直前に脱出した。
これからもクライシスとの戦いは続くだろう。」


仁「そっか、けどその時はまた戦えばいいさ!俺たちが集まれば絶対無敵だからな!」


虎太郎「拳一!また一緒に戦おうぜ!」


教授「いえ、これがザウラーズ最後の戦いです。
ザウラーズはもう…私たちのキングゴウザウラーは限界です…」


拳一「やっぱり…キングゴウザウラーは…もう戦えないんだな。」


教授「ハイ、機体は限界を超えていましたからね。
むしろよく最後まで戦えたものだと今でも思えますよ…」


しのぶ「キングゴウザウラー、お疲れさま。」


浩美「今までよく頑張ってくれたね。」


キングゴウザウラーを労わるザウラーズ。

拳一はそんな傷ついたキングゴウザウラーを見つめながらある事を決めた。



拳一「なぁ…俺たちの明日の卒業式…キングゴウザウラーも出席させてやれないかな。」


しのぶ「キングゴウザウラーも…?どういう事よ?」


拳一「俺たちだけが卒業してこいつだけが学校に残るなんて寂しいだろ。だからさ…」


光太郎「そうだね。
キングゴウザウラーはキミたちザウラーズと一緒に戦ってきた掛け替えのない仲間だ。
苦楽を共にしてきた仲間だからこそ、
キミたちと一緒にこの学校を卒業していくべきじゃないかな。」


中島「よし、キングゴウザウラーも6年2組の生徒だ!先生が学校に掛け合ってみるよ!」


浩美「でも…ゴウザウラーがいなくなったら地球の平和はどうなるの…?」


仁「その時は俺たち地球防衛組がいるぜ!いつでも出動OKさ!」


虎太郎「俺たちガンバーチームも忘れるなよ!秘密のヒーローに大変身!」


明日の卒業式にキングゴウザウラーを出席させようという拳一。

その意見にこの場にいる誰もが賛成をした。



拳一「俺たちザウラーズはキングゴウザウラーのおかげでこの地球を守れた。
けどキングゴウザウラーがいなくなってもこの地球の平和は守り続けてみせるぜ!」


仁「言うじゃねえか後輩!これからもよろしく頼むぜ!」


虎太郎「俺たちガンバーチームはあと1年は小学生やれるから現役バリバリだけどな!」


光太郎「そうだ、スーパーロボットの力だけがキミたちの全てじゃない。
この星の明日を守るのは無限の心の輝きを持つキミたち子供たちなんだ!
その事を忘れずにな!!」


そして光太郎、地球防衛組、ガンバーチーム、

それに拳一たちザウラーズは互いに固い握手を交わした。

これからも彼らはこの星を守るだろう。

そして翌日…



<卒業式>


エルドラン『ありがとう、地球の子供たちよ…』


拳一「さようならキングゴウザウラー!」


しのぶ「今までありがとう~!」


浩美「元気でねー!」



「 「 さようなら!! 」 」



翌日、春風小学校では予定通り拳一たち6年生の卒業式が執り行われた。

その後、拳一の提案通りキングゴウザウラーも卒業式に参加する事になった。

そして卒業式が終わると同時に、

エルドランの手によってキングゴウザウラーは何処かへと飛び去っていった。

その光景を遠くから見守る南光太郎の姿があった。



光太郎「キングゴウザウラーが飛び立っていく。」


光太郎「今、ここにひとつの物語が幕を閉じたんだな。」


光太郎「拳一くんたちザウラーズは明日へ向かってそれぞれの道を歩み出した。」


光太郎「自分たちの夢を叶えるために新しい物語が始まっていく。」


光太郎「そしてザウラーズの意志を受け継いで新たに地球を守る子供たちが現れるだろう。」


その時であった。

光太郎の前をキンゴゴウザウラーの飛び立つ姿を追いかける子供たちが通り過ぎていった。

その子供たちとは極楽町にある極楽小学校に通う5年3組の子供たちだ。



モモタロウ「スッゲー!今の見たか!キングゴウザウラーだぜ!!」


カケル「やっぱりザウラーズはカッコいいよな!
俺たちもいつかエルドランからスーパーロボットを貰いたいな!」


マイ「もう、アンタたちは…
それってつまりまた悪の侵略者に地球が狙われるって事でしょ?冗談じゃないわ!」


モモタロウ「え~と…その時は…
俺たち極楽小学校の5年3組が団結して、
地球防衛組やガンバーチームに代わって地球を守ればいいんだよ!
そうだ、チーム名はダンケッツに決定な!!」


光太郎「そうか…今度はあの子たちが…頑張れよダンケッツ…」


光太郎「そしてさらばザウラーズ。勇敢なる子供たちよ…」


こうして南光太郎とエルドランに選ばれた子供たちの物語は幕を閉じる。

ありがとう絶対無敵ライジンオー。いつまでも忘れないよ元気爆発ガンバルガー。

そしてさようなら、熱血最強ゴウザウラー!


~終わり~



――――――


――――


――


さて、物語も終わったがひとつ忘れている事がある。

このssの序盤で究極のアークダーマによって何処かへと消えたジャーク将軍と四隊長たち。

彼らはどうなったのか?

実はRXが子供たちと共に超邪悪獣と戦っていた頃、彼らは意外な場所へ飛ばされていた。

なんとそこは…



~スタジアム~


ジャーク「皆の者行くぞ!」


マリバロン「ハッ!ジャーク将軍…いえ…ジャークキャプテン!」


ガテゾーン「この試合もらったぜ!」


ボスガン「ダークプリンスめ、我らクライシス帝国の力を見よ!」


ゲドリアン「ケケーッ!この試合はもらったぜ!」


「 「クライシスシュート!」 」


『ゴール!まさかの展開!
あのダークプリンスが圧倒的点差で破られたぁっ!
この試合を制したのは新チーム!クライシス帝国だぁぁぁっ!!』


ここは疾風アイアンリーガーの世界。

なんとジャーク将軍たちはこの世界でサッカーの試合をしていた。



ゴールドアーム「なんなんだ…この明らかに場違いな連中は…?」


ゴールドフット「お前ら…絶対出る番組間違えているだろ…!」


ゴールドマスク「どう見ても…
毎回地球征服企んでどっかの無敵のヒーローにボロ負けする悪の組織にしか見えねえ!?」


マリバロン「黙れゴールド三兄弟!知ったふうな口を利くな!」


ガテゾーン「それにしても…
これが噂に名高いダークプリンスのゴールド三兄弟か。
俺たちクライシス帝国の相手にもならなかったな。」


ボスガン「所詮この者たちは前座だ。」


ゲドリアン「我らの次の目的はアイアンリーグ制覇にある!」


ジャーク「ククク、最早エルドランのロボットになど用はない!
この世界にあの南光太郎は存在しない。
我らクライシスの新たな野望はアイアンリーグを制し、この地球を支配する事にある!!」


既にクライシス帝国の次なる作戦は始まっていた。

行け南光太郎!疾風アイアンリーガーの世界がキミを待っている!

戦え!仮面ライダーBLACK!RX!!

ぶっちぎるぜぇッ!


仮面ライダーBLACKRXvs熱血最強ゴウザウラー 【完】

これでRXとエルドランシリーズのクロスssはおしまいです。
ダイテイオーはさすがにストーリー全然わからないのでこういうゲスト出演という形になりました。
期待していたらごめんなさい…
ちなみにこのssではジャーク将軍たちはダスマダーの正体がクライシス皇帝だという事に気づいていません。
今後もダスマダーと仲の悪い関係が続きます。
最後に…疾風アイアンリーガーは…まあ気が向いたらやってみたいなという事で…

それではおしまいです。

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