間違えて途中で建ててしまった。
だが私はあやまr（ry

現行スレが900を越えているのと、オルタ編から新しいシステムを試したいのでそのテストになります。

9月前半までならある程度、こうやって書き込みに来る程度の時間はありますが、9月後半から恐らく難しくなると思います。

物凄く順調に行って、定期的に更新できるようになるのが11,12月頃
順調に行って年明け2,3月頃
希望的観測無しで見積もってそれ以降に……なっちゃうかなぁ

現実逃避に色々やってみたいんだ。
少し前に晒したあの式だとちょいとやり辛いんで別の式を使うけど

http://i.imgur.com/TaOSRZI.jpg

いつだか50で新任衛士並って言ったけど、100を基準に作り直そうかな、と……

じゃ、ちょろっとだけ投下してみようかの。

何かが起こっている。

勘、と言うべきか、そんな不確実なことで判断すべきで無いのだろうが…………
しかし、勘と言うのは侮れない。
それは言語化が出来ない、無意識や第六感とでも言うべき認識の範囲外での理解とも言え、戦闘時にはその閃きとも言うべき感覚に命を救われる事が多々ある。

そしてその勘の正確性は、とある人物の来訪によって証明された。


須賀父「京太郎、不味いことになった……！」

京太郎「親父……？！
なんだよ、不味いことって…………？」

須賀父「DIAが本格的に動き出しちまってよぉ……」

京太郎「は──CIA……？」

須賀父「CIAじゃない、DIAだ」


DIAとはDefense Intelligence Agency（アメリカ国防情報局）のことで、CIAが政府の諜報機関であるのに対してDIAは主に国防、つまり軍寄りの諜報機関である。
今回のユーコンでのテロ騒ぎでも、軍事施設での事件ということで、DIAが捜査を行っていたそうだ。


京太郎「そのDIAとやらが、またどうして……？」

須賀父「あー……この顛末はアルゴス小隊とイーダル小隊の競り合いから何だが…………」


～説明割愛～

端的に言えば、

・帝国国防省の一部高官がソ連の売り込みにコローっと騙されてXFJ計画が白紙の危機
・それを阻止するために実質YF-23である不知火弐型phase3へと改修し、イーダルのSu-47に勝利する
・情報漏洩、機密保持の名目で最新鋭ステルス技術接収のためにDIAが動き出す

と、いうことだ。

～閑話休題～


須賀父「まあ、お前なら察しが付くだろうけどよぉ、DIAのお上には第五計画派もいてなぁ……何としてもphase3のステルス技術を日本に渡したく無いってわけだな。
…………もう既に手遅れだけどよ」

京太郎「だけど、よくDIAの動きが掴めたよな？」

須賀父「そら、あれだ、獅子心中の何たらってさぁ」

京太郎「ああ、内通か……」

須賀父「人、そこに三人集えば派閥が二つ生まれるって言うしなぁ……
奥底は濁ってて見えなくてもな、表面は浸潤してて掬えちまうもんなんだよなぁ、これが」

京太郎「とにかく……そのYF-23からの不知火弐型が事の発端だとすれば…………」

須賀父「ああ、DIAが闊歩する現状でヘタに黒潮の存在が露呈するのは避けなきゃなんねぇな」

京太郎「と、なると、そろそろお帰りのお時間か…………
帰り支度をしておいて良かったな」

須賀父「違えねぇ……
既に、ムリーヤは到着して雪風は搬入中。
黒潮も随時…………アレ、で日本に向かわせる。
お前は途中で乗り換えて一足先に日本に向かえ」

京太郎「…………便の発着時間は？」

須賀父「あー、そーだなぁ……今日の22時から24時以内だな」

京太郎「22時から24時…………まだ大分あるな」

須賀父「それまでに、食事を済ますなり何なり、やれる範囲内でやっとけ」

京太郎「そっか……うーん、散歩にでも行くかな」

須賀父「俺はまだやり残した仕事があってな、そろそろ戻るわ」

京太郎「ああ、わかった」

京太郎「ぉ……寒っ……」


10月と言えど、アラスカは既に真冬の寒さだ。
気温は、マイナス7度。
いくら長野の寒空の下を経験してきた京太郎と言えども、寒いものは寒い。


京太郎「……アラスカのこの冬景色も見納めだな」


ここで煙草も一本でも吹かしてみれば、ハードボイルド小説みたいでカッコいいのだろうが、生憎と京太郎には喫煙の嗜好は無かった。
身体に悪い……と言う理由もあるのだが、どうにもあの煙を肺いっぱいに吸い込むという感覚が不快で仕方なかった。
何年か前に一度、任官した直後に先輩衛士から進められて一本吸っただけで、それ以降とんとご縁が無い。

だから代わりと言うわけでないが、大きく白い息を勢いよく吐いてみる。


京太郎「は────あ」


約半年を過ごした土地だ、思い入れもある。

色々なことがあって……そして、色々な目にあった。…………本当に、色々。

まぁ……だからと言って離れがたい等とは微塵も思わぬが。
それよりも今は故郷の日本に対する望郷の念の方が強い。
久々にモモと和、そして朋愛や義邦、まだ名付けてさえいない我が子に早く会いたいという気持ちが逸る。

何時までもこの凍てつく寒さに耐え続ける道理も無いと、室内に戻ろうと振り返え──


「はや──ユ──！」

「お──ャ──てよっ！」


──ると、声が聞こえた


京太郎「ん……？」

「こっち……！」

「おい、どこに向かってるんだ」

「だいじようぶ、こっちだよ、ユウヤ」


そうして、漸くハッキリとその声と、その主の顔がしっかと目についた。


イーニャ「ほらユウヤ、あそこ…………」

ユウヤ「本当にいた…………」


アルゴス小隊のユウヤ=ブリッジス少尉と、イーダル小隊のイーニャ=シェスチナ少尉の姿がそこにはあった。


京太郎「ブリッジス少尉？それに……シェスチナ少尉も？」


なぜこんな所に、少なくともブリッジス少尉にいたっては謹慎か、それに近い処分が下りていても可笑しくはないのに……
そう、疑問を言葉に出す前に


イーニャ「おねがい、クリスカをたすけてっ！！」


シェスチナ少尉の必死な叫びに、喉まで出かかっていた言葉は霧散させられた。


京太郎「………………何があった？」

ユウヤ「実は…………」


こちらもおもんばかしく無い表情で、ブリッジス少尉は重い口を開けた────

つまりは、事の発端たるイーダル小隊との対抗戦の結果、敗北したためにビャーチェノワ少尉は廃棄処分という扱いになったそうだ。

そしてシェスチナ少尉にその事を伝えられたブリッジスは、イーダル小隊の所属するソ連軍施設に潜入、ビャーチェノワ少尉の姿を確認。
しかし、丸腰の状態では救出は不可能と判断し、一度作戦を練り直すことに。
そんな中でDIAのウェラー捜査官がブリッジスに接触し、紅の姉妹の救出、その後の亡命を提案された。

その中で、オルタナティヴ3についても聞き及んだと言う。


京太郎「成る程……しかし、何で俺のところに？」

ユウヤ「…………頼れるとしたら、アンタぐらいしか思い当たらなかった……
正直、もう誰を信じていいのか、良く解らねぇんだよ…………
それに、アンタなら何とかしてくれるんじゃねえかって…………無責任だけど、そう思うんだ」

京太郎「…………」

ユウヤ「頼む…………クリスカを、イーニャを、助けてくれっ！！」

京太郎「…………手助けをするのは構わないが、条件がある」

ユウヤ「…………ああ、俺に出来る範囲内でなら…………」

京太郎「ブリッジス少尉、並びにビャーチェノワ少尉とシェスチナ少尉、三人の身柄を俺が預かる」

ユウヤ「……三人、の？」

京太郎「そして俺たちWB小隊は、日本まで引き上げる。それに同行して貰おうか」

ユウヤ「…………日本に？
一体、どういうことなんだ……？」

京太郎「非公式な亡命……ってところか。
まあ……そのまま俺の所属するトコまで着いてきて貰うことになるな」

ユウヤ「っ…………アンタの所属するって……」

京太郎「国連軍、太平洋方面第11軍横浜基地…………」

ユウヤ「ヨコハマ…………」

京太郎「お前が選択するんだ、ユウヤ＝ブリッジス」

ユウヤ「っ！？」

京太郎「俺の差し出した手を掴んで日本に落ち延びるか、それとも振り払って自分の力で逃げ切るか…………」

ユウヤ「………………」

京太郎「さあ、どうする？ああ、俺から逃げる場合は、背中から撃たれる覚悟をしておけよ？」」

ユウヤ「俺は………………」

イーニァ「ねえユウヤ、わたしは、だいじょうぶだよ？」

ユウヤ「イーニァ……？！」

イーニァ「この人は、悪いこと、全然かんがえてない」

京太郎「………………」

イーニァ「それに、わたしは、ユウヤのいるところならどこでもだいじょうぶだよ！」

ユウヤ「イーニァ…………」

京太郎「それで……応えは？」

すみません、この後の後にあたる肝心な部分ができてなくて、地図とかの画像も作りたいので、出来るだけ近日中に続きを投下しますです。

【お待ちください】

『マッテローヨ』

書きためられなかったから順次書き足していく感じでやっていきます。

『イキテローヨ』

【ライダーだと思ったのか？】

そろそろ始めていくよ。

京太郎「それで……応えは？」


ブリッジスは暫く逡巡をして見せたが、やがて決意をしたようにキッとこちらを見張った。

その眼には、迷いは微塵も見受けられなかった。


ユウヤ「………………俺は、俺はどうなっても良い。
独りでハイヴに突っ込めと言われれば喜んで突っ込んでやる。
だけど、クリスカとイーニァには、二人には、もう辛い目には遭わせないでくれ！」

京太郎「…………」

ユウヤ「ヨコハマで何をするつもりなのかは解らないが、もう二人を弄り回すのだけは止めてくれ…………
こんな立場で、甘っちょろい考えだってことは百も承知だ。
俺は今、交渉ができるようなカードは一枚も持っていない。
それでも…………っ！」


そう叫ぶやいなや、ブリッジスは膝を地に付け首を垂れた。

いわゆる、土下座と呼ばれる姿勢。

どこで憶えたたのやら、と少し詮索したくなる気持ちがあったが、状況はそんな悠長なことは言ってられなかった。


京太郎「勘違いするな、俺は衛士としての紅のみ姉妹をスカウトしようとしてるに過ぎない。
それに…………人体実験なら、もっと相応しい被検者がいるしな」


そう言って、親指を自分に指し示してみる。


ユウヤ「ああ……成る程……」

京太郎「おい！今なんで納得した？！
ジョークだよ、アメリカンジョーク風にやってみただけだよ！！」

ユウヤ「いや……ジョークってのはな、冗談のことを言うんだぜ？」

京太郎「だから、冗談だろうが！
例え冗談に聞こえなかったとしても俺は冗談のつもりだから！」

ユウヤ「ああ──自覚があったのか…………」

京太郎「　う　る　さ　い　！　」


そうして、肩の力がを抜いて苦笑しているブリッジスと、相変わらず何を考えているのか判らない無垢な笑みを浮かべるシェスチナ少尉の顔を見て

俺は、脱出の算段を頭の中で弾き始めた。

京太郎「とりあえず、これからのプランを説明する」

ユウヤ「ああ」

京太郎「まず、最初はウェラー捜査官の提示したプランに沿って実行する」

ユウヤ「…………いいのか、それで？」

京太郎「ああ、せっかくお膳立てしてくれたんだ、利用しない手は無いだろ？
ビャーチェノワ少尉を救出後、お前は不知火弐型で脱出し、ポイントホープ（※）へ向かってくれ。
その間、恐らくソ連の哨戒機が追ってくるだろうが……出来るだけ蹴散らせ」

ユウヤ「わかった」

京太郎「まあ、俺も出来るだけ援護する。
そして、攪乱するためにポイントAから二手に分かれてユーコン基地を離脱。
次いで、ランデブーポイントBまで身を隠しながら全速力で向かえ」

ユウヤ「そう聞くと、単純だけどな……」

京太郎「ステルス様々ってところだな。
とは言え、単純故に不確定要素に弱い、盤石な策をしこうにも時間も用意も足りないからな。
成功するか否かはお前次第だ」

ユウヤ「…………ああ！」


そうして、地面に書き記した簡易的な地図を脚で消し去る。

後は、何も語ることはない。

総ては結果で示すしかないのだから。


京太郎「念の為、コレを渡しておく」

ユウヤ「なんだ、これ……注射？」

京太郎「紅の姉妹は特殊な薬物の投与が行われていて、それが滞ると身体のあらゆる組織が崩壊するらしい……
これは、その症状を抑えるものだが……飽くまでも緊急措置でしかない、精々が一本につき4時間、つまり半日程しか保たない。
正式な処置に関しては横浜にまで来てもらうしかない」

ユウヤ「そうか……何から何まで済まないな」

京太郎「なに、それは契約金みたいな物だ、あんまり気にしなくて良い」

ユウヤ「…………わかった。
よしイーニァ、あそこに戻ってクリスカと自分の強化装備を用意しておいてくれ！
合図は強化装備越しに出すからか」

イーニァ「うん！」


（※）http://i.imgur.com/9eOWqH0.png

【2001年 10月19日 20:47 ソ連軍施設】



その瞬間、何かが弾け飛ぶような破裂音が周囲に木霊した。
同時に複数人の叫び声が響き渡り、喧騒とした中、無機質な建造物から巨大な質量が飛び立った。

不知火弐型。

それは、本来XFJ計画の産物であり、然るべき場所にて格納されているべき代物である。
ところが、あろう事か国際問題も何のそのと言わんばかりにソ連側の領域に侵入しその施設を襲撃していた。


ユウヤ「着座調整は大丈夫かクリスカ、イーニァ？」

クリスカ「ああ、同期は滞りなく完了した」

イーニァ「シートベルト、ちゃんと絞めたよ！」

ユウヤ「よし……ちょっと揺れるだろうけど、我慢しててくれよ」

イーニァ「うん！」


本来、一人で搭乗し操作すべき戦術機の管制ユニットには三人の人物が収容されている。

操縦者であるユウヤ＝ブリッジス、
そして、同乗者にはクリスカ＝ビャーチェノワとやイーニァ＝シェスチナが。

クリスカは副座の後部座席に、イーニァに至っては簡易シートにシートベルトを絞めるという非常に不安定な状態だった。

本来の戦術機においての戦闘機動では想定されていない搭乗パターンだ。
当然ながら、この状態ではまともに戦闘行為をするのは不可能だ。

故に、逃げるようにしてペダルを可能な限り踏み込み、駆け抜ける。
万が一にでも追っ手に追いつかれてしまえばその時点でアウトだ。


ユウヤ「このまま、煙に撒ければ……！」


しかし、そうは問屋が卸さない。


ユウヤ「レーダーに反応？！くそ、哨戒兵か！」

クリスカ「違う……」

ユウヤ「クリスカ？」

クリスカ「あの機体には……」

イーニァ「駄目、追い付かれちゃう！」

ユウヤ「この識別は……っ！」


果たして、チェイサーは不知火弐型を追い越し、大きく旋回してから正面にと躍り出た。


ユウヤ「イーダル1……Su-37UB チェルミナートル……」


紫色に染まるSu-37の姿。

かつての紅の姉妹の愛機たるその機体が、不知火弐型の前に文字通り立ち塞がる。


『投降しろ、ユウヤ＝ブリッジス』

ユウヤ「なっ……その声は！？」

クリスカ「サンダーク大尉…………っ！」

サンダーク「どの道、ビャーチェノワを連れ帰る事など不可能なのだからな…………」

一方、時間は少々遡る…………


【2001年 10月19日 20:12 WB試験小隊ハンガー】


透華「よろしくて？」

京太郎「はい、一思いにやっちゃって下さい」

透華「確かにマスキングテープも塗料も持ち帰る必要が無いので構いませんけど……
何故、廃棄する物にこんな処置を？」

京太郎「数十億もする代物をただ捨て置いていくだけじゃ勿体ないじゃないですか。
どうせなら、有効活用しないと」

透華「…………一体、何に使うつもりですの？」

京太郎「秘密、です」

「センサーは良いんですかー！」

透華「予備のセンサーもありませんし、装甲だけ塗ってくださいましー！」

「了解でーす！」

京太郎「さて、と…………」

透華「え？端末を接続して、どうしますの？」

京太郎「IDとか、痕跡になりそうな物は出来るだけ残したくないので……
IFFも、もう関係ないですし……」

透華「そんな事をしてしまったら紐付けしているOSが機能しないのでは……？」

京太郎「このOSの基本骨子を作ったのは俺ですよ？
抜け道ぐらい、用意してありますよ」

透華「…………今更ですが、京太郎さんは規格外も良いところですわね」

京太郎「良いじゃないですか、型にはまりきって何もできないよりは」

透華「確かに、そうですわね…………」


透華さんはどこか諦めたように溜め息をつきながらも、納得がいったように微笑んだ。


透華「それで、何をするつもりですの……？」

京太郎「お別れ会ですよ。
それも、飛びっ切り派手な、ね」

サンダーク「考えろと言ったはずだ、自分が周りにどのような影響を与えるのかを、とな……！」

ユウヤ「考えた結果が……これだ！」


空には白と群青と機体が交叉するように飛び交っていた。

押さず引かず、拮抗した状態が続いたまま二者の間を弾が、刃がぶつかり合っていた。


サンダーク「ソレは人類の未来のため必要な物だ……置いていけ、ユウヤ=ブリッジス！」

ユウヤ「人を物みたいに扱いやがって……！
お前にクリスカとイーニァは渡さねえ！！」


まさに、三人を殺すのも致し方ないと言わんばかりに、Su-37の動きは殺気立っていた。


対して、ユウヤの操る不知火弐型は全力とは程遠い機動に過ぎない。
後部に座る二人に配慮し、無茶な機動は控えているのだ。


サンダーク「どこまで愚かなのだ……！
一時の感情の奔流と激情に呑まれ、世界を陥れるつもりか！！」

ユウヤ「女の子の一人の人生も救えないで世界を語るのかよ！」

サンダーク「私はより大きな観点から物事を見定めているのだ…………
そのような矮小なエゴで何を救えると言う！」


しかし、ユウヤは圧倒的な強者との戦い方…………否、やり過ごし方をこの数ヶ月で悟っていた。

無理に突っ込む必要はない。
ただ、水の流れに沿い、聳える岩石を避ける川上の魚の如く……そのうごきの流れに乗っていた。

端から見れば逃げ惑い、苦し紛れに突撃砲の弾丸も無作為にばらまいているようにしか見えないが、しかし徐々にではあるが距離は確実に離しつつあった。


ユウヤ「俺は世界なんて知ったこっちゃ無え！
俺にとっては世界なんかよりも、クリスカとイーニァの方が大事で……それだけだっ！」

サンダーク「どこまでも浅はかで愚かな…………！」

ユウヤ「それに、俺は手前よりも世界を見据えて、行動と言動の両方で説得力を見せつけてくれるヤツを知っているんでね！！」

しかし、やがてその大局は変化を見せる。

追跡者と逃亡者、様々な環境や要因が左右するとは言え、どうしても追跡する側が有利になってしまう。

逃走する方としては順路の選択や周囲の警戒などが必要なのに対して、追跡者は基本的に目の前にいる逃亡者の後をつけるのが主眼となる。

それは最早、逃亡者のナビゲートに従うも同然であり、どちらが容易かと言えば、やはり追跡する側の方であろう。



【2001年 10月19日 20:45 ソ連軍施設】


後部に座る二人に配慮するユウヤは手負いの兵士と変わらぬ状況にあった。

性能差によって些か優位であるとは言え、その差はやはり僅かな物でしか無かった。


ユウヤ「あ──」


追いつかれた──！？

その思考に至った時点で、既にユウヤの目の前には群青色の悪魔と、その腕に煌びやかに光る凶刃が迫りつつあった。


ユウヤ「くっ……そおおおおっ！！」


途端、ユウヤの中で時の流れが緩やかになるのを確かに感じ取った。

眩く光る銀色の刃、大きく頭上へと振り上げられたそれは命を刈り取らんと刻一刻と近づく。

その剣筋から逃れようと機体を制御しようと腕と脚を総動員するが、最早その猶予も許されない位置にまで迫られていた。


ユウヤ「うっ…………」


命の危機を目の当たりにし、思わず瞼を閉じる。


そして、弾けた──


サンダーク「なん、だと…………！？」


惚けながらも巧みに操縦桿を動かし、不知火弐型のバランスを取るとその二脚を地面に着地させる。
すぐさま機体を反転させ振り返る。


ユウヤ「なっ…………？！」


見ると、そこには先ほどまで不知火弐型を付け狙っていた凶刃、モーターブレードが綺麗さっぱりと消し飛んでいた。

恐らくは突撃砲の120mm砲弾で狙撃された物と推理できる。

しかし、もしもその弾丸が腕部に被弾していれば健在である刃は届き、この世にユウヤは既に存在していなかったであろう。

まさに紙一重の奇跡であった……


『Zaa……zuuuuu…………』

ユウヤ「秘匿、回線……？」

『そのまま……zaaa……逃げろ、ブリッ……zazuzu…………こは、俺が……』

ユウヤ「この、声……！？」


その、聞き覚えがある声に、ユウヤは驚愕する。


京太郎『ここからは、俺のステージだ…………！』


果たして、常闇の影から黒い機影が飛び出した。


ユウヤ「黒い、F-15 イーグル…………アンタ、なのか……？」

突如乱入した漆黒のF-15は、加速したまま右脚を突き出し、Su-37を蹴り上げた。


サンダーク「なっ……ぐあああああっ！？」


予想だにしない攻撃に、Su-37は吹き飛ばされ、その場に転がり込んだ。


ユウヤ「お、おい…………」

京太郎『良いから、そのまま脇目も振らずに全速力で離脱しろ』

ユウヤ「え……？」

京太郎『お前が捕まれば、全てが水疱に帰す。
助けたいんだろう？その二人を』

ユウヤ「あ、ああ……！」

京太郎『だったら……何をすべきかは、もう言わなくても良いな？』

ユウヤ「……………すまない！」


そして、不知火弐型は跳躍ユニットのロケットエンジンを始動し、後部の二人に負担の掛からない程度に全速力で飛び立った。


サンダーク「おのれ…………何者だっ、貴様！！」

京太郎『なぁーに、通りすがりのイーグルファイターさ。
憶えなくて良い、むしろ記憶から抹消してくれると幸いだ』

サンダーク「ふざけるなあっ！！」


激昂するように、Su-37はF-15を目掛けて飛び出した──

残る左腕のモーターブレードが唸りを上げ、京太郎の駆るF-15に迫った。

高速で振動しするその刃は、突撃級の外角さえも削り取る程のポテンシャルを秘める。

それが戦術機に向けられとならば、その装甲が無惨に切り取られるのは自明の理であった。


京太郎『よいせっ、と』


しかし、F-15は何の苦も見せずに容易にその一撃を軽やかに避けて見せた。


サンダーク「な、にっ！！」

京太郎『せいっ！』


突き出された左腕を掴み取ると、京太郎はF-15の重心を思いっきり地面に向けて下げた。

その、突然の体重移動に、抵抗する間も無く機体は宙に浮かび上がった。

所謂、柔道で言うところの一本背負い。

京太郎は戦術機で格闘技、それも投げ技を行って見せたのだった。


サンダーク「ぬうううっ！！」

京太郎『案外どうとでもなるモンだな……でも、ラグがやっぱり…………』


余裕を見せて煽るためか、Su-37を投げ飛ばしたF-15は指や脚の関節を弄るように動かし、大きな隙を見せていた。

その動きは戦術機が行うには似つかわしくなく、酷く人間臭い物だった。


サンダーク「ぐうっ…………ふざけるなあっ！！」


その隙を付け狙うように、Su-37は突撃砲をF-15目掛けて撃ち出す。


京太郎『おっとっと、ととっ』


それをすんでのところで避けて見せ、しかし唐突で、少々無茶な避け方はF-15のバランスを崩していた。

サンダーク「調子に乗るのも……そこまでだ！！」


まるで、先ほどの焼き回しのように、間近まで接近して見せたSu-37が腕を振り上げ、F-15を真っ二つにせんと、その凶刃を振り下ろした。


京太郎『とぉころが、ギッチョン！てね』

サンダーク「は……？」


そして、やはり再びSu-37のモーターブレードが消し飛んだ。

闇夜の影から、もう一機のF-15が現れた。

その腕には、突撃砲が握られている。


京太郎『残念でした。
もうちょっとだったんだがな、惜しかったよ』

サンダーク「ば、かな……！？」


接触回線から聞こえてきた声は、同じ物であった。

つまり、二機のF-15は同一人物か、もしくは双子が搭乗しているという事になる。

あり得なくは無いが、しかし、不可解だった。


京太郎『疑問にお答えするつもりは無い』

京太郎『まあ、取り敢えず……』


突撃砲を持たない、先ほど一本背負いを仕掛けた方のF-15がガッチリとSu-37の腕をを掴みあげた。


サンダーク「ぬうっ！？」

京太郎『証拠隠滅しなきゃな。
まあ、死にはしないさ…………多分ね』


広い空間に、断末魔を挙げるように衝撃が響き渡り──

大きな質量が爆ぜ、轟くような爆発の奔流が当たりを薙いだ。


残った空間には、爆発によって木っ端みじんに弾け、煤けた装甲から煙が立ち込める、Su-37とF-15の残骸のみが残っていた。


京太郎『まあ、流石にS-11は勿体ないから用意できなかったが……十分だろ？』

京太郎「ふぃー……」


一つ仕事を終えると、京太郎は小さく溜め息をついた。


透華「…………終わりましたの？」

京太郎「ええ、取り敢えず一段落ですね」


京太郎は振り返り、後部に座る透華の声に応える。
ここは、X-23黒潮の管制ユニットの中であった。

そう、京太郎はF-15に搭乗していた訳では無いのだ。
X-23を自律機動モードで跳躍し直進させながら、遠隔操作で2機のF-15を黒潮の中から操っていたのだ。

もう一機の残ったF-15も、闇夜に紛れながらユウヤ=ブリッジスの跡をつけ、その後ろを追う追跡者を狙撃させるつもりだ。

サンダークのSu-37にはその姿を見られ、機体に残ったログを破壊する必要があったためやむなく自爆させたが、飽くまでもそれは想定外であった。
タイミングが違わず、ブリッジスがあわや命の危機、という場面で無ければ狙撃で仕留められた可能性もあったが、なまじサンダーク大尉は腕が良かった。
故に、確実にしとめる為にその姿を晒し、自爆という暴挙に出たのだ。　

どの道自爆させる予定にあり、2機同時よりも1機に専念した方が効率も良いのでさほど気にはしていないが。


京太郎「後は、まあ……気長に邪魔者をあしらいながらコッチはポイントホープにまで向かいますよ」

透華「その、遠隔操作しているという陽炎は見つかりませんの？」

京太郎「データリンクへのアクセス、改竄権限のちょっとした応用でしてね……
ステルス機と同様に気鋭は最小限で引っかかりませんし、F-15としてのデータを完全に消し去ってしまったので万一見つかってもunknownになります」

透華「それほ何とも……恐ろしい話ですわね」

京太郎「普通、そんな事出来ませんけどねー」

透華「当たり前ですっ！！」

京太郎「ははは……
まあ、この方法で疑似ステルス機が作れるのは精々が3機、それ以上はボロが出ちゃいますからねー」

透華「必要十分以上だと思うのですが…………」


そして黒潮も、闇夜に紛れながら空を全力で駆けていった。

眠いから今日はここまでです。

『オツカーレ』

明日できるかな？

乙
これは強ちゃんの強さが予定値だったら
ユウヤ達が気づく事無く追っ手を殲滅(白目)
ユウヤ達に追い付き掛けた追っ手が爆死(高コンマ)
紙一重で間に合った(中コンマ、狙撃判定アリ)
不知火撃墜(低コンマ)
姉妹が回収され奪取作戦に移行(ファンブル、ユウヤの生存判定アリ)
あたりかな。

どうやってアラスカから黒潮を出そうかと考えて、8月位にテレビ見ながら思いついたんだ。

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　　　　　 　 l　＼{芹苹芥ミ　　 　 　 示芋ミ |　 　 |　} |
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　 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.::く__,厶ｲ:.:.:.|＼／⌒＼／⌒＼厂ト .厶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}

ところで、ミツケタと言えば馬の名前でスゴイノミツケタってのがいたんだよね。
だけど、元々ドロンジョサマって名前付けようとしたら弾かれたらしい。
競馬、興味ないけど色々面白い話が多いよね^^


もう少ししたらやるよ。

【2001年 10月19日 23:21 ポイントホープ　沿岸部】



吹雪が吹き荒れる中、その白い荒波をかき乱すかのように巨大な黒い質量が忽然と立ち尽くしていた。


京太郎「…………そろそろ、だな」


それは黒潮と呼ばれる戦術機であった。

黒潮はかつて世界最強と戦術機と謳われたYF-23ブラックウィドゥⅡの改修機である。
そのアクティブステルス技術は米国の最新鋭、それも国家機密レベルと言って過言でない代物であり、その存在は不知火弐型phase3以上に秘匿されて然るべき代物であった。

では、そんな機密の固まりをどうやって輸送するのか？

日本からアラスカへの輸送は、警戒されていなかったため多少パーツを分解して現地で組み立てればそれで事足りた。
しかし、逆にユーコン基地から運び出すとなるとDIAの監視の目があるため、おいそれと分解したりムリーヤに積むといった事ができない。
何の対策も講じずに行えば検問に引っかかって国際会議に発展しかねない。

その答えが今、ここに現れようとしていた…………


京太郎「ん…………来たか」


黒潮と同期させていた強化装備のセンサーに、反応があった。
恐ろしく高速で飛翔する鳥程度の大きさの反応を、レーダーが探知したことを。

それはつまり、鳥では有り得なかった。


京太郎「…………ここだ！」


やがて、その飛翔体は減速し、京太郎の間近へと大きな音を立てて着陸した。

不知火弐型phase3──

それは、黒潮の姉妹機とでも呼ぶべき機体であり、黒潮と同じくYF-23を祖とする戦術機である。

その名の冠する通り闇夜に溶け込むような黒色に染まる黒潮と対比するように、濁流のような吹雪の中に沈み込むような白色の機体。
両者が並ぶ様は、さながら陰と陽の調和した水墨画の如くであった。


ユウヤ「待たせたな、須賀大尉！」

京太郎「待たせすぎだ、何で少しは迂回しようと考えない！
お陰で補給もままならない陽炎で二個中隊相当を相手する羽目になったじゃないか！！」

ユウヤ「…………何の話だよ？」


知らぬが仏である。

京太郎「まあ今はそんなことはどうでも良い…………
兎に角、これから日本に渡るぞ」


ラグによって通常よりも難易度も疲労も大きい遠隔対戦術機戦、しかも単騎で3～5機を相手に6回も戦闘を潜り抜けさせた男は“そんな事”で片付けた。


ユウヤ「渡るぞ、ったって……まさか、戦術機で太平洋を横断つもりか？！
理論上推進材はギリギリ保つかもしれねぇけど、そんな無茶苦茶な…………」

京太郎「なら、歩いていくか？」

ユウヤ「…………どうやって太平洋を歩くんだよ！
海底にでも沈みながらか？」

京太郎「干上がって塩の大地にでもすれば横断するくらい簡単だろ」

ユウヤ「いやいやいや…………」

京太郎「じゃあどんな手段を想像してた？」

ユウヤ「ムリーヤでもチャーターしてあるものだとばっかり…………」

京太郎「もし、こんな所にムリーヤを飛ばしたら米国人ご自慢の衛星につかまって一貫の仕舞いだな」

ユウヤ「じゃあ、どうするんだよ…………？」

京太郎「お前の目の前には何がある？」

ユウヤ「何って…………海？」

京太郎「空路も駄目、陸路なんて毛頭無い。
なら手段は……もう、解るよな？」

ユウヤ「揚陸艦なり輸送船でも来るのか？
だけど、それこそ衛星から丸見え……」

京太郎「衛星から見えないところを進めば良いんだよ。
もう、解るよな？」

《先生、俺は解りません》

京太郎「さて、そろそろ着艦の時間だ……」

ユウヤ「あ──っ？」


二人の目線の先にはアラスカの寒い海が広がる。
ただでさえ荒れ狂う波の中、一際潮の動きが奇妙に活発な場所が手に取るように解った。

つまりそれは、海中に何か巨大な質量が潜水していることを意味する。

その荒れ様から言ってクジラのように巨大な…………いや、クジラどころの騒ぎでない。
もっと巨大な何かが…………


京太郎「時間だ。浮上する。」

ユウヤ「浮上？」


そして、海中から現れたのは──


京太郎「全長153m、排水量は約8000t。
かつて日本帝国が太平洋戦争時にアメリカ大陸本土への奇襲作戦を仕掛けるために建造された秘密兵器…………
そもそも他に例を見ないトンデモな規格外で艦種なんてあって無いようなモンだが、一応潜水母艦と称される。
そのロートルを、何を思ったのか帝国は改修しちまって…………それが、この戦術機潜水母艦伊402改だ」



イメージ図【http://ecx.images-amazon.com/images/I/41h69jkVLYL._SY200_.jpg】
※飽くまでもイメージです。


ユウヤ「…………悪かった須賀大尉」

京太郎「あ？」

ユウヤ「大尉がHENTAIなんじゃない。
HENTAIなのは日本人の国民性なんだな…………！」

京太郎「何を言うかこのメリケンめが」

京太郎「何でこんな物を造っちまったかと言えば、そもそも半ばアメリカのせいだ」

ユウヤ「アメリカの？」

京太郎「日米安保条約によって戦艦の維持を義務付けられたら日本は、そもそも航空母艦を維持する力が無かった…………
と、言うのは表面上の理由で、そもそも保有も建造も認められなかったわけだ。
そのまま空母建造のノウハウを蓄積する事が出来ずBETA大戦が勃発し、航空機は廃れる。
じゃあ輸入すれば良いと言えばその通りだが、日本は1999年まで律儀に安保条約を結んでいたからな、輸入すればそもそもの肝心の戦術機やそれに付属するパーツなどの輸入がストップされて本末転倒になる恐れさえあった。
だから、帝国海軍は考えた訳だ」

ユウヤ「…………嫌な予感しかしないんだが」

京太郎「81式潜行ユニット（ソードフィッシャー級）で海神（A-6イントルーダー）の運用の実績は有るし、レストアしてある伊400型潜水空母を改修して運用すれば空母の代わりになるんじゃないか、と…………」

ユウヤ「なんでそうなる」

京太郎「そして、実際に状態が比較的良かった伊402は改修され、伊402改として生まれ変わった…………
しかし、そこで問題が」

ユウヤ「もう既に問題しかないと思うんだが……」

京太郎「そんな規格外な代物を維持する予算を帝国海軍を捻出することが出来なくなった」

ユウヤ「当たり前だ！」

京太郎「そして、どうせ棄てるならとオルタナティブ第４計画に接収され…………5年近く放置されていた」

ユウヤ「………………」

京太郎「兎に角、乗るぞ。
全ての衛星が通り過ぎるポイントまで辿り着いたら伊402改に収容されているジェット機に乗り換えてひとまず先に日本へと向かう。
機体はそのまま、海底を数日間掛けて進んで貰うことになるな」

ユウヤ「…………そのためだけに用意したのか！？」

京太郎「いや、一応運用データは取りたいって話だったし、どうにか機会は無いかと探ってたんだがな……」

ユウヤ「何に使うんだよ、こんなモン…………」

ユウヤ「…………狭い」

京太郎「まあ、飽くまでも潜水艦だしな。
それでもそれなりに自動化が出来ていて100名弱で運用出来るから他の潜水艦に比べれば破格の快適さ……らしい」

ユウヤ「そうなのか……？」

京太郎「米国の最新鋭潜水艦のバージニア級が全長110m全幅10mに乗員140名程度って言うからなぁ……
まあ、伊402は格納スペースが半分以上を占めるから移住性は多少難ありだな」

ユウヤ「俺は陸軍だったから艦上生活の経験は無いが…………乗員のストレスとか、大丈夫なのか？」

京太郎「潜水艦勤務は優先的に食料も天然物があてがわれるし、当然だが閉鎖空間での適性をクリアした者達の集まりだからな」

ユウヤ「ふーん……」


そんなこんな、伊402改は潜水する…………

このまま俺達は3時間程太平洋海中を潜行し、そのままジェット機に乗り換えて日本へと向かう。


憩「はぁーい、お嬢ちゃん達はこっちに来てくださぁーい」

イーニァ「うー……苦いのやだー……」

憩「じゃあ、お注射なら大丈夫ですかーぁ？」

イーニァ「うん！お注射なら得意だよ！」

憩「ほな、ちょっとチクッとしますーぅ。
はい、お姉さんも手ぇ出してぇな」

クリスカ「ああ…………っ。」

憩「はいな、これで向こう数時間は大丈夫ですーぅ！
本格的な治療は日本に着いてからですねーぇ」

ユウヤ「……彼女は？」

京太郎「荒川憩先生、紅の姉妹の蛋白質崩壊の遅効薬を製造したドクターだ」

ユウヤ「そうか……！
しかし、随分と若いような…………？」

京太郎「ん……えっと19,20に2足して……22？
あれ、荒川先生ってまだ医大卒業出来るような年齢じゃ……？」

憩「何か言いましたーぁ？」

京太郎「あっ！いや、えっと！？」

憩「うふふ、冗談ですよーぅ。
今の帝国は色んな分野で飛び級が認められていて、私も端折った訳なんよー」

京太郎「へー…………」

ユウヤ「日本人って規格外ばっかりなんだな…………」

京太郎「何で諦観したような顔してるんだよ、おい？」

やがて京太郎達は伊402改からジェット機に乗り換え、日本へと向かう。


このジェット機の発艦の際、原型機の伊400型とは異なり浮上する必要なく行えたのだが、それについては割愛する。


海から空へと部隊を移し、数時間が経過した頃…………

【2001年10月22日 00時00分　太平洋上空】

　

──ん…………

──ああ、わかるぞ。

──これは夢だ。

──自分で「これは夢だ」と認識できる夢のことを何て言ったかな……？

──……白昼夢？……いや、違うだろうなぁ

──普段使わない単語だと途端にコウだ。


　　　　　　　　　　　け　　ちゃ


──え？

──今…………何か聞こえなかったか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　た　　る　　たい


──ほら、また…………


　　　　　　　　　　　　　　　あ　　い　　　たい


──あいたい……会いたい？


　　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい


──たけるちゃん……？
──人の名前、なのか？それは……？


　　　　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい


──声が…………


　　　たけるちゃんにあいたい

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい

　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい


──四方八方、至る所から反響するように…………


　　　　　　　たけるちゃんにあいたい　　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい

　　　　　　たけるちゃんにあいたい　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい　


──聞こえる。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたいたけるちゃんにあいたい　　　　　　　　

　たけるちゃんにあいたい

　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい　　　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい

　　　　　たけるちゃんにあいたい　　　　たけるちゃんにあいたい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たけるちゃんにあいたい


──女の子の声が、聞こえる。

たけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃん

たけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんあいたいよたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃん

たけるちゃんたけるちゃんたたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃん

たけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんどこなのたけるちゃんたけるちゃん

たけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃん

たけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたけるちゃんたごめんねたけるちゃんたけるちゃん


──ぐっ……！うう…………っ？！

──なんだ、コレは

──自分のじゃない、感情と、思考と、意志が交じり合って………

──濁流、時化た沖の中に置き去りにされたような

──わからなく、なる…………

──　　　　あっ…………

──だ　　　　め　　だ

──　　い　　　　　　あ　　　ああ　　え　　　う

《意識をしっかり持て！》


──あ…………？


《流されるな！こっちだ！》


──誰か、いる

──この声、聴き慣れたような……でも馴染みのない…………


《そうだ！そのまま、掴め！》


──手

──手のひら

──掴んだ…………

奇妙な浮遊感の後、急降下するような感覚に襲われ、次に水風呂に投げ込まれたような肌寒さと何かに濡れる感触に襲われた。


京太郎「うぷっ……うへぇ………………」


ただただ、とにかく不快だった。

頭痛と吐き気と、何とも言えないもどかしさや苦痛や焦燥感、逃げ出したいのにどうにもならない痛。

まるで二日酔いのような……若しくはスピリタスをまともにかっくらってしまったときの感覚に似ている。

最近、酔っ払ってろくな目に遭っていないので尚更この感覚は嫌だ。


京太郎「ふうっ……うあ……ああ──」


暫くすると、酔いが醒めるように感覚が明朗になってくる。


「大丈夫か？」

京太郎「あんまり……良くは無いな……」


そうやって、何時もの調子で応える。

………………

そう

　・　・　・　・
　何　時　も　の　


京太郎「で、…………誰だ、お前？」


声をかけてきた人物に問う


？「誰だって……随分とご挨拶だな、おい」

京太郎「…………生憎と、名前も知らない相手なもんでな」

？「そう言って、実は何となく解ってるんだろ？」


良く見知った……いや、見慣れてはいるが毎日じっと見るわけでも無い

その顔を、見つめる。


京太郎「…………さあな」

「じゃあ、改めて自己紹介だな」

京太郎「…………」

須賀京太郎「俺の名前は須賀京太郎…………
初めましてでも無し、なんて挨拶すれば良いもんかね？」

京太郎「面と面を合わせて話すのは初めてだがな。
ある意味、初めましてでも相違無いんじゃないのか？」

須賀京太郎「はは、それもそうだ」


俺自身が、そこにはいた。

京太郎「声しか聞こえなかった存在が目の前にいるってのも奇妙な感覚だな」

須賀京太郎「あれ、以外に冷静だな」

京太郎「状況が意味不明すぎて、逆に一周廻ってな……」

須賀京太郎「ああ…………
ところで、ここはどこなんだ？」


辺りを見回すと、地平線の彼方まで水で満たされ水平線が形成されていた。
水の嵩はさほど高くなく、精々が踝の辺りまでしか無い水溜まり程度だった。

しかし、視界の彼方まで広がる水溜まりなど見たことがない。

俺の身長が182cmで、目線の高さを170cmと仮定して、前方の有効視界距離を地球の半径6378.1kmから簡略に三平方の定理で求めるならば高さをhとして、
√2×6378.1・1/√1000×√hという式で求められるからhに1.7を代入すると…………4.65kmになるわけか。

つまり最低でも半径4.65km周囲は浅い水溜まりで構成されていて…………

いや、待て

どうして俺はそんなにすんなりと計算できた？

三平方の定理？そもそも何故地球の半径の長さを知っている？

何故、俺の知らないことが解る…………？


須賀京太郎「どこ、と聞かれると若干応えが難しいな……
ここは“2001年10月22日00時00分”だ」

京太郎「俺は“いつ”ではなく“どこ”と聞いたつもりだったんだけどな？」

須賀京太郎「あー、つまりな……
わざわざそれっぽい名称をつけるとするならば、ここは“時の狭間”、とでも呼ぶべきか？」

京太郎「…………時の狭間？」

須賀京太郎「さて、まず何から説明すれば良いのやら……
ともかく、立ち止まっていても何だから歩きながら説明しようか」

京太郎「この先に……何か、あるのか？」

須賀京太郎「“ある”と言う表現には語弊があるかな。
正確に言えば“いる”、だな」

京太郎「人が、いるのか…………？」

須賀京太郎「まあ、それについても歩きながら説明するよ」

京太郎「…………ああ」


目の前の“俺”の歩調に合わせて脚を動かす。

ピチャピチャ、と水の跳ねる音を聞き流しながらも歩みを進めた。


須賀京太郎「まず俺は、お察しの通りお前と一心同体の存在だ」

京太郎「そう言えば、なんて呼べばいい？」

須賀京太郎「いつも通り相棒でも良いし、役割上ではトランスレーターも相応しい。
名前はお前と同じように須賀京太郎な訳だが……まあ、好きなように呼んでくれ」

京太郎「…………そうか」

須賀京太郎「さて、次に“時の狭間”についてだが……
エヴェレット他世界解釈は解るか？」

京太郎「量子のもつれ、その収束についての解釈だな。
猫や電子だけでなく観測者にも可能性の重なり合い、つまりコペンハーゲン解釈を当てはめ、事象とその観測者の両陣営も多数の可能性の重なり合いであり、多重に存在しているのならパラレルワールドが生じているも同然、と。
そこから発展したのが香月博士の因果率量子論…………」


また、だ…………

知らない筈の知識が、さも当たり前のように口からつくように漏れ出した…………


須賀京太郎「事象aを観測した観測者c、事象bを観測した観測者dのそれぞれの可能性は絡み合い、様々な可能性世界が分岐する…………
ここは、その多数の重なり合う可能性世界の分岐点だ」

【エヴェレット多世界解釈　概念図】
※飽くまでも物語上分かり易く説明し易いように用意したものです。
　実際のエヴェレット解釈とこの図で表される物とでは差異があります。

　　　　　　　　　　 　 　 ┌可能性世界1─┬─観測者1
　　　　　　　　　　 　 ┌┤　　　　　　 　　　│
　　　　　 　┌選択肢A─┘└可能性世界2─┼─観測者2
主観世界α─┤　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　 　 └選択肢B─┐┌可能性世界3─┼─観測者3
　　　　　　　　　　 　└┤　 　　　　　　　　│　　　　　
　　　　　　　　　　 　 　 └可能性世界4─┼─観測者4
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 └─主観世界β

須賀京太郎「主観世界αから分岐し、可能性世界1～4の全てが同時進行で、主観世界βへと収束する」

京太郎「つまり……？」

須賀京太郎「例えば、選択肢Bを選び成功した可能性世界3の観測者3も、選択肢Aを選び失敗した可能性世界2の観測者2も、結局のところはそれを体感し観測出来るのは一つの世界だから主観世界βに収束するんだが……
あらゆる観測世界へと分岐する過程で選択肢と成否、そして結果が現れる。
その選択すべき狭間の一つが今“2001年10月22日00時00分”だ。
解った？」

京太郎「先生、全然解りません」

須賀京太郎「それ、さっきの俺のセリフ…………」

須賀京太郎「なら、時の流れを電車に例えよう」


　　　　　過去　　　　　　　　現在　　　　　　　　　未来　　　

→→【1999/0815】→→【2001/1022】→→【2001/1231】→→～
　　　　　　　　　　　　　│←可能性分岐
　　　　　　　　　　　　　└─→　【2001/1224】→→～


須賀京太郎「未来を上りとして、上り行きの電車に乗っていると思ってくれ。
時の流れは一方通行で過去には遡れない。
電車は時折、駅に止まる。
この駅が、上記で言うところの選択肢だ。
選択肢を選び、成功すれば当初の予定通りの目的にへと進み、失敗すれば線路は分岐し、別の終点へと向かってしまう。
つまり、乗り換えだな。
勿論、線路は複数走っているから目的地へと向かう電車と向かわない電車とに分かれる。
しかし、乗り続けるか乗り換えるかを選び、乗っていられる電車は片方だけだから別の電車の行方は観測できない」

京太郎「ふんふむ……」

須賀京太郎「しかし、時の狭間ではそれらの運行を全て観測できる。
言うなれば、運行管制室って処だな。
だけど、飽くまでも管制室が行えるのは観測だけで選択肢や成否を操作する事はできない。
それらを選べるのは、飽くまでも乗客だからな。
それでも、ダイヤを調整したり運転手をすげ替える事くらいなら出来る」

京太郎「…………と、言うのは？」

須賀京太郎「例えば、“須賀京太郎という存在を世界最強の衛士にする”とかな」

京太郎「……………………は？」

京太郎「……………………は？」

須賀京太郎「おっけぇ、順序だてて説明しよう。
時の流れ、目的地へと目指す電車での旅路の方向性に大きく影響を与える存在が世界には必ず存在する。
言うなれば“物語の主役”とも言うべき存在だな」

京太郎「ますます、何の話なのやら……さっぱり…………」

須賀京太郎「物語の主役と言うのは、飽くまでも例え話だ。
だけれども、これが案外的外れって訳でも無い」

須賀京太郎「物語の主役はその一挙手一投足で周りに影響を与え、世界の方向性を大きく変え、果てには世界を救う。
ズブの素人が短期間で最強の戦士になったり、絶体絶命の場面を無傷で勝ち抜いたり……
そう言う存在は、大抵が観測者に観測された被観測者だ」

京太郎「………………」

須賀京太郎「今、お前の生きている世界でその主役にあたるのが“白銀武”で、観測者は“鏡純夏”だ」

須賀京太郎「観測者、という言い方もアレだな……
被観測者を主役に例えたように当てはめるとすれば“ヒロイン”とでも呼ぶべきか？」

京太郎「ひ、ヒロイン？」

須賀京太郎「別に、観測者は物語のヒロインとは限らないんだが…………
兎に角、主役によって刻一刻と変化する世界を手助けしたり、何らかの形で関わり見守る存在、それが観測者だ」

京太郎「待て、全然理解が追いつかない。チンプンカンプンだ……」

須賀京太郎「ああ、今までの話は別に前置きというか何というか…………
本題はそこじゃないから、理解できなくても気にしないでくれ」

京太郎「おいっ！！」

須賀京太郎「話をしよう。
あれは今から36万……いや、1万4000年前だったか？
まぁいい、俺にと」

京太郎「いい加減にしろよ？おい？」

須賀京太郎「わ、悪ふざけが過ぎたか…………
ともかく、とある御伽噺がある」

京太郎「御伽噺だぁ…………？」



BETAという悪魔が襲来した世界、日本は神奈川県のとある街に鏡純夏という存在がいた。

彼女はどこにでもいる普通の少女だった訳なんだが…………

ある日、彼女はBETAに拉致された。

理由は彼女が他の因果世界（平行世界）の異世界同位体と同調しやすい存在だったから、という訳なんだが…………

BETAに拉致された彼女は身体を好き勝手に弄られ、改造され、やがて脳髄だけの存在となる。

そんな中で彼女が抱いた思いは「幼なじみに会いたい」という一途な物だった。

そして、1999年8月9日──

横浜ハイヴにG弾が投下された。

どういう因果か、彼女はその思いを成就させる手段をそのG弾によって得ることが出来た。

G弾によって開けた時空の孔から、他の因果世界の幼なじみ……白銀武を呼び寄せた。

しかし、彼と彼女は再会する前にお互いに死んだ。

白銀武は訓練を受けた軍人でも何でも無い素人だったし、鏡純夏は脳髄だけと化した存在で、延命するための技術も未完成だったからだ。

だから、彼女は世界を巻き戻しやり直した。

何度も、何度もな。

はた迷惑な話だが、これも無意識によるところなんだ。

鏡純夏の願いは飽くまでも白銀武との再会というだけで、しかしそれはG弾による時空の歪みと鏡純夏の願いとが混じり合って一種のタイムマシンと化した。

そして、何度目かのループの末に、二人は再開し白銀武は人類の勝利のきっかけを掴むことに成功した。

その過程で鏡純夏は死んだし、白銀武としても多くの仲間が犠牲になったわけで、ハッピーエンドと手放しには…………

言うなれば、メリーバットエンドってところか。

ともかく、鏡純夏と白銀武の物語は完結した。

一度は、な…………

力尽きたからここまで。眠いっす。

自分でも書いてて意味不明になった。
分かり易く説明しようとすると逆に分かり難くなってやんの！

近いウチに、何で須賀京太郎がマブラヴ世界について巻き込まれたかを説明するよ！

ぐっない

　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣
　　　　　 　 ／　　　　　　 　 　 ヽ 　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　}　　　＼
　 　 　 /　　 　 　 　 　 　 ′　　 　 　 　 　:,
　　　　′　　　　　　　　 │　　　|　　　　i 　′
.　　　,　 　 　 ::|　　|　| 　 |　　　│　　　 |　.ｉ i
　　　′ l　 : ::::|　　|　|____j___!__　|　　　　|　:| |　　読み返したら更に訳解んなくなってきたよ。
　 　 　 ::|　 r‐ | 　 ∨l人人人l｀人_j_j匕⌒人}
　　 ｉ　.:::|　 |　{| 　::::: !〃了笊　　 　 笊ﾞ〉::ｉ　|　　書いた本人がこの体たらくである。
　　 |　::::|　 :＼l 　::::::代__乂ツ　　　 弋ｿi:::ｉ　;
　　 |　::::|　 :::ｉ::| 　:::::j|　　　　　　　　〉　.::::::　′　　解説じゃないけど、少しずつ弁明をさせてほしい。
　　 |　::::|　 :::ｉ::|　 :::::j| 　 　 　 　 　 　 /:::;　;
　　　:::::::l　 ::ﾉ::| 　:::::jト　　 　 　 －　ｲ:::::'　′
.　/ ::::::::　-=ニ| 　:::::j| 　　＞ 　__／ﾆ|:::/ / 　 　 　 ∧
　′::::/ 〃　　i| 　:::::j| 　　　 --- ､二ﾚ--　､ 　　　/ ∧
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:::ｉ　　│ﾆ二二l 　 :::/ 　 　 ｌ-=ﾆﾆﾆﾆﾆ{　　　　　二二) ､　　 |::::::::::.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿/｀ヽ,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｣ :i　　｀ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 ＞― ┴―-　　 __ }
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r　､、_:.:.:.:ヽ、　　　　京太郎のいる場所は言うなれば、PC画面を隔てた外。
　　　　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.! i}　　):.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　i:. /.:ムﾉﾊ:.:.:.:.:.:Y-‐ ´:.:.:.:.:.:.:∧　　　AIBOがいつもいる場所で、だけど通常時は意識しかいない。

　　　　　　　　　　　　　∨:/_ /ｲ i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:∧

　　　 　 　 　 　 　 　 　 {/'〒ﾐ､ .!:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. !:.:.:.:.:..!ハ　　感覚的にはマブラヴをプレイしている皆と同じような視点かな？
　　　　　　　　　　　　　ノ　 tj　} .!:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ.:.:.:.:.:.|.:.:.:
　　　　　　　　 　 　 　 !　　　　　j:.:/.:.:.:.:.:.:!:.:.イノヘ!:.;.:.:.:.|　　だけど、僕たちが武ちゃん達を見ているだけなのと違ってAIBOは口出しできる。
　　　　　　　 　 　 　 　 ､　　　 /イ:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:!/ノヽ!
　　　　　　　　　　　 　 人　　　　j!:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:,ｨ-‐^'　　　　　オルタは選択肢でストーリーが分岐しないから、自由度の高いadvをやってる感覚。
　　　　　　　　　　　　　　i:｀T:.:.ァ.:/.: /.:/ﾚﾍノ

　　　　　　　　　　　　　　|ｲﾉ／イ_／イ∨ｲ

　　　　　　　　　　　　　　　 　r／_,.ィ´￣ ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /ヾ' : : : : : : : ∧
　　　　　　　　　　　　　　　/ｲ／,´￣　 　‐-.}
　　　　　　　　 　 　 　 　 /~´__ j　i/´　　 　 i
　　　 　 　 　 　 　 　 　 / Y 　 　 |　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 /　/　　　 :!　　 　 　 !
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.r―ｧ__
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｢丁｢ 丁Y¨¨} 、
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 L｣ .!　i!　ﾄ- }.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { .!r―ﾄ､上　　}
　　　　　　　　　　　_　　　　 ,.zﾁ二 }ー'‐'{-＜ﾆ｀ヾ、、
　　 　 　 　 　 　 /´｀ヽー／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､ > ‐ ､、_
　　　　　　　　　 i　　;;:} .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{　　 ;;:}　ヽ
　　　　　　　　　ー= /.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.ハ:.:.:.人 __ ノ,..ノ　　　今起きてることをやたらと複雑に言ってるけど実は単純。

　　　　　　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:_:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.!:.:.:.:.:i:.:.:.:.:｀¨´
　　　　　　　　　　-‐- ､-　..,_,r―ｧ -‐- ､-= ∧:.:.:.ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:i　　　武ちゃんがやってくるから章の切り替わる場面に入っただけ。
　　　　　　　　/ /´　｀ヽヽ｀ヽ ｰ/ /´　｀ヽヽヾヽヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:!

　　　 　 　 　 { :{　　　　}: }　i } .{ :{　　 　 }: } ( )}_!_}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　　　古畑任三郎の独白みたいな謎空間ってわけ。
　　　　 　 　 人　､＿,.ノ ﾉ_ ノ,.人　､＿,ノ ﾉ ノ!′ヽ_:.:.:. /.:.:∧
　　　　　　　　　　ー‐,､^f､¨､´￣　 ー‐ ^‐'"! |ー '" }:.:/.:.:.i:.!＼_,　　コレコレこんな理由でおまえは巻き込まれたんだよザマァ！ってのをこれから説明していく。
　　　　　　　　　 ／イ､_ ||r　､.　 {　￣￣　} .! lー‐ " i;':.:.:/!ﾉ　　　　
　　　　　　　　　　　 | 　 !!ゝｨ,=- ゝ　__　ノ- | |}　　　 {!_ノ　　　　　　オリキャラじゃなくて何で京ちゃんだったのか、って理由をでっちあげていくのさ。
　　　　　　　　　 　 ∧　 、　　/∧､＿ヽ／__| |ﾊ.　 　 {!　　　　
　　 　 　 　 　 　 　 　 ーヾ＝'.'　 〉´ }-{￣<ヾ_人　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　ﾑノ､＼＼_}　 {:.ﾊ｀¨´i
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　ｉ＼＼　　 ヽ_}､ヽ.!
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ 　 　 　 !o .＼＼_,..ｬ= ¨¨ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　 j　　｀ヾ､､｀ヾ_,.ィ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 〈ヾ ､＿＿_ /o＿ _　　∧ゞ' ',　　 ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　ー-　 -――-　‐_ニﾆ ､　 ',　,.､{ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　i　　　 i　　　∧　￣　 iヽ__}_〉 〉ﾉ.
　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　 |　　　 ∧ 　 　 |　　　丶>､>

　　　　　　　　　　　　　　__　　 __　
　　　　　　　　　　　　　r|　i￣ |　|￣!､　　__
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　　　　　　　　((　))／´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀.＜

　　　 　 　 　 　 >.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:. i:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　 /:/.:.:.:.:.:.:/!:.:.:.:.:.:.:.:.:∧__i:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　主役が云々ってのはお前には主人公補正が有りますって事。
.　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.ｨ ´、:.:.!:.:.:./ __∨ヽﾉ.:.:ハ:.:.:.
　　　　　　　 i:. i:.:.:.:.:.!,z==ミ､ﾊ: / ,ｲﾋｿiヾ !:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ　　んでもって京ちゃんは純夏に用意された武ちゃんが現れるまでの仮初めの主人公
　　　　 　 　 ;.:.:|:.:.:.:.:|{ (ﾋｿ)　 i/　　ゝ-'　 l:.i:.:.:.:.!:.:/
.　　　 　 　 /.:.:.|ｲ:.:i:.|　｀¨´　　'　 　 　 　 |:.!:.:.:.:ﾄ､!　　　これについては今日か明日の夜に語るよ。
　 　 　 　 /イi:.:!:.:. l∧　　 　 , ‐=-､　　 ノｲ.:.:.:.:|
　　　 　 　 　 !人:.:.|:.人　 　 ゝ--　'　 　,/.:.:.:.:.: !
　　　　　　　　　∨:|:.:.:.:.＞　　＿＿　 ィｨ:.:.:.:.:.:.:l
.　　　　　　 　 　 ∨.:.:iヾ!ｲﾍi　|　　　|　/イヘ!ノ
　　　　　　　　　　 ヽ/　　_,.ィ´'　　　ゝ- ､_
　 　 　 　 　 　 　 　 ,.＜: : ∧､　 　 ,./ : : : :ｱ、
　　　　　　　　　 　 /　ヽ : : ∧　　 ./: : : ／ .∧
　　 　 　 　 　 　 _/ 　 ! .＞ .,_ﾑー/_: .ィ　 i　 ∧
　　　　　　　　　 7　　 l　　　ー{　 }‐ '　 　 !　　∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.∧:∧:.:.:.7　i |､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:!　　　延々と文字を貼り付けるよりもやる夫スレ風の方が飽きないかなって思ってこんな形式にしてみました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｉ:.／,ｨﾁﾐ､ヽ:.{　,z=ミ､:.:!:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.!:.:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾚ７.:ｉ {rｲj　 ヾ　 んｲヾ:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.|　　　　他にご質問とかあればドシドシと。
　　　　　　　　　＿,.ｘ≦三≧x　　　　　　　　　 /.: j! ｀¨'　　 　 弋ｚﾝ/.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.!.:.:
　　　　　 γ´　　 oﾉ!Y￣｀ヽ、ヽ_　　　　　　　 ｉ:.:八 　 　__　 　 　_ノ.:.:.:.:.:.:ｲ.:.: ∧/　　　　システムの変更については実は飽きてきた。ってか出先じゃエクセル開けないし……
　　　 　 ,､f｀¨¨¨¨´:∧ヾﾍ∧!:>‐＜二ﾆ=Tﾊ 　 !:.:.:.:.＼　{　 ヽ　　/.:.:.:.:.i:.Nﾉ.:.:/∨
　 　 　 j{ 　 　 ‐-　 _.∨ ,＞ ´ ,.ィ´lj　tj｀ヽ,!ヽ ∨ :∧:.. ー　 ＜/__／_ﾉﾉYﾉｲ　　　　　　やるとすれば別スレかな、イッチのオツムじゃ変更すると混乱しちゃうだろうし。
.　　　 j{　　　　　　　　　 ≦ .｣_　u　～　∞}三}: ∨i_ ヽ-‐　￣｀ヽ￣: : : : :}
.　 　 j{　　　　　　　　　　　　　　　 ‐-＜ヽ ,)>‐　 ´　　　　　　　　∨: : : :/
..　　j{　　　　　　　　　　　　　 　 　 　＞　'~　　　　　 　 　 　 　 　 i: : : : i
　　j{　　　　　　　　　　　　 　 ＞　´　　　　　　　　　　　　　　　 　 l: : : : !
　 j{　　　　　　　　　　 ＞　´　　　　　　　　　　　　　 イ 　 　 　 　 | : : : i
　j{　　　　　　 _＞　´　　　　　 　 　 　 　 　 ィ　　　　　 　 　 　 　 | : : : |
.j{　　_,.．＜丁　　　　　　　　　　　,.　 ＜　/./　 　 　 　 　 　 　 　 | : : : |
{__＞!: : i: : : |　　　　　 　 ,.　 ＜　　　　 ノ /　　　　　　　 　 　 　 / : : : :!
　　 :! : :!: : : !　　_,. 　＜　　　　　　　　 { ./　　　　　　　　　 　 　 i: : : : ﾉ
_,.r‐〈: : : : :_ﾑノ´　　　　　　　　　　　　 |/　 　 　 　 　 　 　 　 　 |_. イ
s｡,_ 　￣　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｲ　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　s｡,_　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　s｡,_　　　　　 　 　 /　　　　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　 　 s｡,_　　 ,/　　　　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ　　　　　　　　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　　　　　 　 　 Y
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　　　 　 　 　 }
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　,／　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 く ／　　　　　　　　　 ＿　　 　 ヽ

見てますよー
まさかの伊４０２で吹かざるを得ないｗｗ

仮初の主人公ということは本来の主役が来てしまった以上京ちゃんへの補正は打ち切られるということでしょうか？
これに関しては今日か明日語られることだとは思いますが…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ r‐┐_

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 fr＜､ ￣ ｀ｰ'￣、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 トｰ'´'＝-;＞} Y !
　　　　　　　　　　　　　　　／´.:!　　｀ T ´　i|__!ﾉ、

　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.｀ ー――＜rﾌ.:.:.＼ー―ｧ,
　　　　　　　　　　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､ .fﾉ
　　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.Y⌒ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ｀¨　　　　>>182
　　　　　　　　　　 　 /!:.:.fr― '.　､,、 .:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:　　　　　　伊402はハワイ沖から見つかったというニュースを見て調べたのがきっかけ。
　　　　　　　　 　 _／' !:.:.:.'＼ 　∥ }:.:.:.:.:.:.:/!:.:.:i:.:.:.:.:.:.|:.ﾄ、　　　　　潜水母艦なんて馬鹿げたコンセプトだったけど面白いなあって。
　　　　　　　　　　　　 lﾉ.:.:.:/.:｀ヽ_ノ.:.:.:.:.: /　､:.:ﾄ :.:i:.:∧! }　　　　　　因みに伊400型のコンセプトは今の弾道ミサイルを搭載した潜水艦に受け継がれているよ。
　　　　　　　　　　　　　∨.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i /_,.z=V　Vノ.:.:.|　　　　　
.　　　　　　　 　 　 　 ／∨iﾄ :.:.:.:.:.:.:.:i:.l,'〃{ｨﾉ　　 ﾚﾉ.:.:i　　　　　>>183
　　　　　 　 　 　 　 /{ 　 ヾV :.:.:ハ:. ! ! 　　　　　　〉:.:/ ヽ　　　　　主人公補正の打ち切りはありません。ご安心を。
　　 　 　 　 　 　 　 〉、: : : : : ∨.:.:.i:.:|＼_、 /´￣'.:i:.:/　　〉､_　_　　　ストーリー的にもシステム的にもね。
　　　　　　　 　 　 /.　＼ : : : : ∨.:.! :!＞ ,　ニ イﾚ|/ 　 /　　｀　｀丶､　　その理由は次回説明します。
　　　　　　　 　 ／　　　 ヽ、 : : ∨|ﾊ!　 /: : : : : : / 　 　 _,..　　　　＿｀ヽ、
　 　 　 　 　 ／ｨ‐ ､　　 ,､{ ヽ : : :ヾ 　 /: : :＿ ／　　　´＿　　　´　　　　 ヽ
　　　　　 r― '⌒ヽﾊ.　/∧､　 ､: :∧. /fr´‐　´ ヽｰ＝{、　　　￣￣　　　　 }
　　　　〈´ヽ ゝｱ　ﾉ_ﾉノ　,∧ゝ __＞､Y: ゝ￣_　　　 }: : : ヽ　　　　　　　　　/
　　 　 八 ミｘ',イ_ノ _,.　-―――｀ ゝ'!¨´ゝー ､＿ ,!: : : : }　　　 　 　 __／
　　　　　 ゝ_r ´ ＜＿＿＿　　　 ノハゝ 　　　　 ヽﾉ__ ,、'　　　　_　ィ
　　　　　　　　　　　　　　 　 |ｱ　　_ノ　　i　　　　　　　　　￣￣
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ ,. ィ´　　　 |　　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　／ イ. 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　 ∧

>>186
むしろ鋼鉄神ジーグだろ
BETA共全滅だ的な感じで

>>187
次の相手はドイッチュラント！

書きためてないからゆっくり行くよ。選択肢出すかも？

しかし、白銀武には心残りがあった。

だってそうだろ？世界を救う過程で仲間を失い鏡純夏までも失ったんだ。

白銀武は世界に残り、BETAと戦い続けたいと望んだ。

しかし、それを運命は許さなかった…………

鏡純夏は白銀武と会いたいという願いを成就し、そして命の灯が尽きたことによって白銀武の呪縛は解けた。いや、解けてしまった。

役目を終えた白銀武は元の世界に帰る。平和な、BETAのいない世界に。

使命を遂げた彼に戦士としての記憶も力も必要無いとばかりに何も無い、元の高校生に戻ったんだ。

だけど、深層心理では憶えていたんだ。

死と隣り合わせの、血と硝煙の臭いが立ち込める世界を…………

何巡もの世界を繰り返した白銀武は、図らずも鏡純夏と同等の存在になっていた。

まあ、衛士としての肉体や一部の知識を受け継いだ、所謂強くてニューゲームを何度も繰り返した訳だから当然だったのかもな……それは、まあ良い。

ある時を境に、白銀武はBETAと戦った日々の記憶を取り戻した。

いや……少し語弊があるな。

何せ、元に戻ったことでBETAと闘った英雄の白銀武と高校生の白銀武は別人になったも同然だった訳で。

言うなればデジャビュ、若しくは予知夢か？

ともかくも、ゆっくりと、ソフトウェアをインストールするように記憶に蓄積されていった。無意識にな。

そして、何かをきっかけにその記憶を完全に思い出してしまった。

因みにその日は12月25日、時刻は15時27分…………随分と皮肉な誕生日だよな。

ん？日にちや時刻に意味はあるのかって？

少なくとも、白銀武にとっては大きな意味のある時間ではあった。

ネタバレになっちまうから大きく語れないが、ちょっとばかしG弾に関係あるんだよ。

そう、鏡純夏の能力が発現したのと同じきっかけだったわけ。

本当に何の皮肉だよってな。

ミスです。

×随分と皮肉な誕生日だよな。
↓
○随分と皮肉なクリスマスだよな。

須賀京太郎「そして、白銀武はBETAの蔓延る死の世界へと戻る算段が着いた。
記憶の流入によって他の可能性世界と繋がる能力が完全に覚醒した訳だ。
そして……それに鏡純夏が同調した」

京太郎「同調……？」

須賀京太郎「契約が取り交わされた、とでも言うべきか…………
『白銀武に会いたい』という願いと『世界と純夏を（含めた皆を）助けたい』という願いの利害が一致したんだ。
白銀武という存在が強ければ強いほど、鏡純夏と出逢う可能性は高くなる。そして、白銀武は仲間の命を救う力を欲した」

京太郎「それで？」

須賀京太郎「鏡純夏は考えた。
『難易度がREALなら出来るだけEASYに近づけてしまえば良いや』、と」

京太郎「………………」

須賀京太郎「なら、プレイヤーの強さではなく周りの環境…………
つまり敵の強さや、それを弄れないのなら装備やNPCを強くすれば良いと考え付いた」

京太郎「まあ、理屈は解らないで無いが……」

須賀京太郎「そのために用意された駒が、俺達“須賀京太郎”って訳だ」

京太郎「……………………おろ？」

京太郎「何でも……俺が？」

須賀京太郎「鏡純夏が世界をねじ曲げる上で必要な条件が有ったんだ」


①ALT世界そのものに干渉する事は出来ない

②異なる世界から何かしらの因子を持ち込む形での干渉は可能

③ALT世界において本筋に関わらない人物が好ましい

④なおかつ、記憶や力を流入させる上で、その流入する物が良質な存在が望ましい

⑤出来れば、因子の流入に拒否反応が無くすんなりと行える存在が望ましい


須賀京太郎「その条件を満たす存在が、お前だったんだよ」

京太郎「何で、俺が……？！」

須賀京太郎「お前が、と言うよりも“須賀京太郎”という存在が当て嵌まったんだ。
あらゆる“可能性”を秘めた須賀京太郎が…………」

京太郎「あらゆる、“可能性”…………？」

須賀京太郎「『戦闘民族』や『学園都市の生徒』、『無人島漂流者』として須賀京太郎の可能性。
『第八魔王』や『仙人』に覚醒した者もいるし、『役満連続和了』したり『悪夢』に抗ったり『失語症』に罹患してたり。
『ウイルス適合者』『執事』『マフィア』
『プロ雀士』『愛されし者』『御子』
『スーパーヒーロー』『ビルドファイター』『リンクス』
『ヘルカイザー』『ヤムチャ』『座薬』
………………
挙げれば尽きは無い。それこそ、無限の可能性を持つ」

京太郎「まともな単語が殆ど無いんだが、どういうことだ！？
って言うか、半分以上意味不明だしっ！！」

須賀京太郎「安心しろ、『勇者』とか『仮面ライダー』って可能性もあるぞ」

京太郎「いや、知らないよ？！」

須賀京太郎「更に言えば“オリジナル”の須賀京太郎という存在が、さっき言った“主役”か、それに準ずる存在になりうる資質を持ち得ながらも存在が希薄だった。
だからこそ無限の可能性を持ちうる存在になり得た。
そう、まるで真っ白なキャンバスのように…………」

京太郎「は、はぁ…………」

須賀京太郎「そしてもう一つ、大きな利点があった」

京太郎「何さね？」

須賀京太郎「そう言った“因子”を埋め込むのに器はもちろん一つだが、そこに移す杯は多いに越したことは無い。
だからまあ…………鏡純夏は矢鱈目鱈とその杯の役目にあたる者達に因子を持たせた」

京太郎「と、言いますと？」

須賀京太郎「つまりな、さっき挙げたあらゆる可能性世界の須賀京太郎は、その世界の数だけ誰かしらと結ばれる可能性かあるわけでな…………
つまり、須賀京太郎という主役に対してのヒロインは、その世界の数だけいる訳だ。
そんなわけで、幾つかの因子は彼女達を使ってこの世界に持ち込んだ訳なんだが…………」

京太郎「何か、問題が？」

須賀京太郎「その能力だけを都合良く引っ張って来ることは出来ない。
どうしても、多少の記憶と紐付けになっているんだ。
世界を介す段階で幾らか薄まりはするし、俺というフィルターがいるからお前には影響は少ないんだが…………
その、杯になる彼女達はそうも言ってられない」

京太郎「だから、何がだよ？」

須賀京太郎「須賀京太郎と結ばれたって記憶や感情も流入するんだよ。
それも、純粋な恋慕とかならまだ良い。
性交渉の際の記憶だとか、アブノーマルな［自主規制］とか［KENZEN］だとか［座薬］やら［ｱｰｯ!］なんて物まで…………
その弊害の一つが、ぶっちゃけ逆レイプ騒動だ」

京太郎「…………ふぇっ！？」

須賀京太郎「まあ、それはいいや」

京太郎「良くないよ！どうにかしてよ！？」

須賀京太郎「本来、そうならないように俺や“彼女”がいる訳なんだが…………」

京太郎「“彼女”……？」

須賀京太郎「うん、ほら、“彼女”」


そう言って、向こうを指さすのでその方向に目線を合わせる。

すると、気付かなかったが確かに女の子がそこにはいた。

10歳くらいだろうか…………しかし、どうにもどこかで見たような……………


須賀京太郎「探し物は何ですか？」

？「何だろうねー」

須賀京太郎「見つかりにくい物ですか？」

？「机も鞄もここには無いんだけど？」

須賀京太郎「…………で、実際何してんの？」

？「お魚、いないかなーって」

須賀京太郎「魚こそ、ここにはいないだろ……」

？「何だよー、ロマンの無い奴だな京ちゃんはー！ブーブー！」


子供っぽいが…………しかし、いやに対等な立場での会話が繰り広げられていた。

奇妙なその光景から、随分と親しげなのは見て取れるが…………


京太郎「誰、なんだ？」

須賀京太郎「ん？あー…………何て言えばいいかね？」

？「名前なんて無いし、好きに呼べば良いんじゃない？
別に、水面（スクリーン）でも良いよ？」

須賀京太郎「それは名前じゃないだろ…………」

京太郎「それにしても…………」


この子の髪の毛の癖、やっぱりどこかで見たような気がするんだけどなぁ………………


http://i.imgur.com/AiFaexyl.jpg

正直誰って「スレが長く続きすぎたせいで」「原作がその辺放り投げたまま長期連載してるせいで」思うんだけど通称みなもちゃんで合ってる？

>>208
公称も無いので、このスレでは仮称“みなも”ちゃんとして扱います。

須賀京太郎「不便だし勝手に付けるぞ！
そうだな…………水面、水面……………“みなも”な、取りあえず！」

みなも「…………あんまり捻りが無いね」

須賀京太郎「何て呼んでも良いって言ったじゃん！？」

京太郎「あー、えっと…………お取り込みのところ悪いが、結局何なんだ？」

須賀京太郎「あっ、悪い悪い。
そう、つまりな、俺とみなもは殆ど同じ役割の為に創り出された概念的存在なんだ」

京太郎「…………概念？」

須賀京太郎「ありとあらゆる可能性世界の須賀京太郎の因子を直接受け取ると何かしら弊害が起こりうる。
例えば、他の世界の記憶と記憶が混ざり合って意識を、主導権を奪われたりとかな。
だから、それを防ぐためのフィルターのような存在が、俺達だ」

京太郎「はぁ……ほぉ……」

須賀京太郎「俺は、お前みたいに最初から“須賀京太郎”として存在していた訳じゃない。
と言うか、無から産み出されたんだよ、俺達は。
因子を過剰接種しないように漉しとってたら、いつの間にかこの姿になってたった感じだな」

みなも「私は、女の子達の因子のフィルター何だけど、やっぱり一人だと無理があるのかなー……？
いくらかすり抜けちゃってるみたいなんだよね。ごめんごめんご！
あ、ちなみに色んな女の子の因子を漉しとってるから一定の姿が無くてね、一番安定してる姿を取ってるだけなんだ」

京太郎「安定してる？」

みなも「うんうん。
『確かに存在しているけど、須賀京太郎のように希薄な存在』だから、ノイズとか少ないんだよね。
他の可能性世界でも死んじゃってたり、そもそも存在してなかったり色々だからねー、この姿のオリジナルの女の子」

京太郎「…………俺の世界では？」

みなも「わかんないねー
でも、殆どの世界で足が悪いみたいだから健康じゃないかも？
でも、フィルターとして安定してるから……もう、いないかも」

京太郎「…………そうか」


BETA大戦が始まって30年近く、何十億という命が奪われた。
その姿をした女の子が死んでいたとしても……残念ながらなにも不思議では無い。


須賀京太郎「あらかた説明は終えたつもりなんだが…………
他に、何か聞きたいことはあるか？」

京太郎「聞きたいこと…………か」

今日はここまで。

何か聞きたいことあったら置いといて下さい。もしかしたら処理するかもです。

身体能力(ハンドボール県大会準優勝チームのレギュラー、雑用で雀卓、ディスクトップパソを担いで長距離運べる)
知能、器用度(コミュ力や雑用を考えると低くない)
と京太郎は素でスペックが高い。

ディスクトップは時代的に液晶だからブラウン管より軽いとしてもその他雑も入れ合計すれば70-80kg以上の重量を運んだ計算。
山小屋に荷物を上げる歩荷が100kg以上担いで行く事もある。清澄に山岳部が有ったらスカウトされるレベルで化け物と言う程じゃない。
なんでオリジナルの京太郎は麻雀部なんかに居るのだろう。

伊４０２を使わなかった場合どうやってユーコンから脱出していたのか気になります
最悪弐型と黒潮の廃棄も視野に入っていたのでしょうか

>>243
伊402を使わない場合はステルスにかまけて力付くで脱出か、ファンブルで破棄。
破棄したら横浜基地でほぼ同じ性能の代替機に乗り換えてました。
代替機は何らかの形で出したい。

ところで、皆は気づいてるのかな？
今日は何日でしょうね。

だから、リンクしたら良いなぁって忙しいなりにチョロチョロ書いてたんだけどさ。

本当は昨日、日付が変わる頃に忙しくなかったらやりたかったんだけどね……


よし、やるぞー

京太郎「聞きたいことと言うか、結局どうして俺はこんな所にいるんだ？」

須賀京太郎「ああ、救済処置だよ」

京太郎「救済処置？」

みなも「鑑純夏の思念の中に溺れようとしてたでしょ？
見かねてトランスレーターが思念の海から引き上げたってわけ。
ただ、その時点であなたの身体から意識だけ引っ張られちゃってたから、身体の調子が戻るまでここで待機してもらってたってわけ」

京太郎「ふぅん…………」

須賀京太郎「さて……それじゃあ、そろそろ戻しましょうか」

みなも「そうね、いつまでもここにいても良いことは無いよ」

京太郎「戻るって、どうやって」

須賀京太郎「まず目をつぶります」

京太郎「ああ…………」

須賀京太郎「そのまま、自分の体が飛行機の座席に座っている感覚を思い浮かべて」

京太郎「………………」

須賀京太郎「だんだんと眠くなってくる筈だから、そのまま睡魔に身を任せろ」

京太郎「お………………」


確かに、言われた通り眠気が襲ってきた。


須賀京太郎「おやすみ。そして、次に目覚めたときにはもう朝だ」

京太郎「………………」

みなも「じゃあまたね、須賀京太郎。
もうここに来ることは無いだろうけど」


そうして、意識はプッツリと途切れた。

京太郎「う…………ああっ？！」


“あの空間”へ赴く際には落下する感覚に襲われた。

逆に、今は無重力空間に放り投げられたような浮遊感を味わった。


ユウヤ「ど、どうしたんだ大尉……？」


背後から声が聞こえたので振り返ると、ブリッジスがコーヒーカップを片手に困惑したように此方を見ていた。


京太郎「あー……ほら、あれだ。階段から落ちる夢を見た」

ユウヤ「ああ、あれな……俺も時々見るよ」


嘘も良いところだが、まさか事実を話す訳にもいくまい。
と言うか、あれを夢でなく現実であると認識している自分が怖い…………


《実際、現実だからな》

京太郎（お、おう……）


事実は小説よりも奇なりとは良く言ったものだ。

………………何だが、頭が痛くなってきたような気がする


憩「頭抱えてもうて、京太郎くんどうしましたーぁ？」

京太郎「ちょっと、頭痛が…………」

憩「あー、高度1万メートルやからねぇ。
気圧が下がると血管が拡張して血圧が下がってまうことがあるんよ」

京太郎「低血圧ってヤツですか……」

憩「ほな、コーヒー入れますから待っててなぁ。
カフェインには血圧を上げる作用が有るんですよーぉ
飲み過ぎは中毒になってもうて胃に悪いけどなぁ」

京太郎「カフェイン……中毒……うっ、頭が」

憩「ホンマに大丈夫ですかーぁ？」

もこ「私が入れてきます……」

憩「あ、頼むわぁ」

もこ「はい…………」


まあ…………本当、色んな事が有りすぎて頭がパンクしそうではあるが…………


京太郎「帰ってきたんだな…………日本に…………」


窓から外を見ると、灰色と茶色の陸地が見えた。

横浜基地へ到着までもうそう長くの時間は要さない。

ユウヤ「日本…………か……」

【2001年10月22日　8時32分　横浜基地　執務室】


京太郎「…………失礼します」ｺﾝｺﾝ


横浜基地へ帰還。

ジェット機から降りるとMPなど数人に出迎えられ、その内の一人が要件伝えてきた。
曰わく、直ぐに執務室へ赴くようにと香月博士から出頭命令が出てるそうだ。

忘れがちだが、あの人はこの基地の副司令なのだ。


夕呼「ご苦労様、海外留学の感想はどう？」

京太郎「まあ……学ぶことも多かったですし、色々実りの有るものだったと思いますよ」

夕呼「そう、良かったじゃない」


香月博士に於いては形式ばった挨拶は必要無い。
本人が好まないからだ。
それでもなお礼儀を尽くすのが軍人だが、考えてみればこの人はオルタネイティヴ計画の顧問として軍属の身分をあたえられた、いわば客員だ。

逆に本人の意に添わない事を行えば、そっちの方が不義になる。


夕呼「しっかし、アンタもトンデモ無いわよねぇ……
雪風の設計、そのテスト改修。
それを殆ど独りでやってるだけで異常なのに、さらに新概念の関節技術の発明、超伝導電磁投射砲…………
アンタ、最早天才って言うよりも天災よね。人のこと言えないけど」

京太郎「まあ……色々必死なんですよ、これでも」

夕呼「必死にやったら出来ましたじゃ、世界中の兵器開発者に喧嘩売ってるわね」

京太郎「別に良いんです、なんて言われようとも。
ただ、自分では銃を造れるのに、周りが弓矢の性能がどうのこうの言っていて、それが常識だとしても…………
常識を守ってて自分や周りの身を守れないんじゃ、異端として殺されるとしても、俺は銃を遺してから逝きますよ」

夕呼「ふぅーん…………」

京太郎「まあ、まだ当分死ぬつもりは有りませんけどね」

夕呼「そうよ、まだまだ須賀には働いて貰わなきゃ困るわ」

京太郎「次は何をやらせるつもりですか？」

夕呼「そうねぇ…………目下のところは何も無いし、一週間くらい休暇をあげてもいいけど？」

京太郎「え、本当ですか！」

夕呼「まあ、半年近くの大仕事だったしね。
別に、私も鬼じゃないわ」

京太郎「ははは…………」


表情には出さないが、内心では歓喜にうちふるえていた。

↓3

1.何となく基地の正面ゲートへ向かう★
2.基地の外を彷徨く
3.基地の中を散策する

今回はお空からの入場だったが、休暇を貰うとなれば正面ゲートは否応なく通ることになる。

ついては、そのゲートを警備する門兵と顔見知りになり、再入場を円滑に行えるようにしておこうという算段だ。


門兵1「識別番号と所属部隊名、及び外出許可証を提出せよ！」

門兵2「動くな！」

？「……動いてないだろ」

京太郎「なんだ…………？」


いざ、正面ゲートへと向かうと門兵が声を荒げていた。

見ると、白い制服……国連軍の訓練兵が銃を構えられていた。

無断外泊でもしたか……
一瞬そうも考えたが、この基地周辺はG弾に凪払われて何も無い。
訓練兵が無断外泊して１日で帰ってこれる距離には娯楽施設どころか民家さえ無いだろう。


門兵2「変だな……」

門兵1「どうした？」

門兵2「訓練部隊の制服のようだが材質が違う。
部隊章を付けたような跡もない」

門兵1「……貴様、その服をどこで手に入れた？」

？「…………」

京太郎「んー…………？」


何だか、きな臭くなってきたな…………



↓1　コンマ判定1
01～79　特に気付かず
80～98　思い当たる
ゾロ目　正体に気づく

↓2　コンマ判定2
01～39　抵抗しない
40～79　行動にでる
80～98　機転がきく
ゾロ目　？？？

久しぶりだから忘れてた。
フラグ貯まってたから補正入るぜよ。



コンマ判定1
01～79　特に気付かず
80～98　思い当たる
ゾロ目　正体に気づく

フラグ1(20)+フラグ2(20)……判定+40

コンマ判定2
01～39　抵抗しない
40～79　行動にでる
80～98　機転がきく
ゾロ目　？？？

フラグ1(20)+フラグ2(20)……判定+40


まあ、上のはゾロ目だから関係ないけどね。
フラグ1は最初の横浜基地で気絶したやつで、フラグ2はさっきまでの精神世界のやりとりな。

補正ゾロだからセーフ…………で、いいっすか？


↓3まで多数決
1.良いよ
2.せっかくだからゾロ目でいいじゃないか

京太郎「話しぶりから言ってスパイ……？
だとして、こんな表口で疑われるようなスパイってどんなんだよ…………」


と、蔑むようにその状況を耳から判断する京太郎。

しかし


京太郎「ん…………？」


どんなヤツなのか見てやろうと近付くと、少年の顔がクッキリと見て取れた。

訓練部隊の制服に身を窶す少年を良く見ると、スパイという風貌には見えなかった。
明らかに、スパイにしては筋肉が付きすぎていた。
諜報機関の人間を父に持つ京太郎だからこそそれが解ったのだ。

むしろ、その肉付きは衛士のそれに似偏っている。


京太郎「…………もしや？」


京太郎の頭の中で、パズルのピースが忙しなく動いた。

京太郎があの空間に訪れる原因となった鑑純夏の思考の奔流。
それは、今日2001年10月22日が基点となる日であったからだと言う。

もしや、その基点とは白銀武にも関わるのでは無いか？

相棒は鑑純夏がヒロインであり、白銀武を主役であると言っていた。


京太郎「あれが、白銀武という可能性も…………」


その可能性は低いと言わざるを得ないが

しかし、何故か京太郎はその可能性にかけてみたくなった。

？「銃を下ろせ」

門兵2「何……っ？」

門兵1「貴様、何を言って……！」

？「国連太平洋方面第11軍横浜基地、特主任務部隊A-01連隊所属、白銀武だ。階級は今は無い。
香月夕呼副司令の命により、身分を偽り潜入任務に携わっていた。
その任務の都合上、階級章や書類等の証拠になる物は既に破棄されているため、今ここで提示することは叶わない」

門兵1「え、A-01って……」

門兵2「香月副司令の直属の…………」

？「香月副司令に伝えてくれ。
白銀武が来たと。
恐らく、副司令はその名前を知らないと応えるだろう。
副司令の返答は此方へのメッセージになっている。余すことなく伝えてもらえないか？」

門兵1「ちょっ、ちょっと待ってろ！」


そして、門兵は慌ただしく通信機を弄り始める。


京太郎「白銀、武……やはり…………」


助け船を出すタイミングを逃した京太郎は、木陰でそっと呟いていた。

門兵2「…………どうだ？」

門兵1「……シロガネタケルという名前は知らないと……」

武「ああ、それで良い。
当初の手筈通りなら出迎えが来てくれるんだが…………
来ないようなら、営倉で待機していようか」

門兵1「は、はあ……」

武「まあ、警戒するのは当然だな。それが仕事だ。
とは言え、今の所有物はこれだけだ、武器の類は所持していない。
気になるなら、上着を脱いだ上でボディチェックをしてくれても構わない」

門兵2「これは……？」

武「今回の任務の成果、データメモリだ。
壊すなよ？文字通り、人類の最後の希望がそこには詰まってる」

京太郎「…………」


営倉がどうのと言っているが、何らかの手段で基地の敷地内へ入ろうという算段なのかもしれない。

白銀武がどういった存在なのか、些か解らない点が多すぎるが…………


京太郎「さて、どうしたもんかね？」



↓3

1.適当に言い繕って執務室に連れて行く
2.このまま見守る
3.捕縛する

京太郎「失礼、ちょっといいか？」

門兵2「あん？誰だアンタ…………」

門兵1「今は取り込み中で……って大尉！？」

京太郎「ウィンドブレイカー試験小隊責任者、須賀京太郎大尉だ。
香月副司令からの命でお客さんをお迎えにあがった。
ソイツが、白銀武か？」

門兵2「は、はい！その通りであります！」

京太郎「極秘任務という都合上、君達に説明をする事が出来なかった。
手を煩わせてしまったな。
すまない」

門兵1「いいえ！滅相もございません！」

京太郎「ありがとう。
では、ソイツを連れて行きたいんだが、いいか？」

門兵1「はっ！」

門兵2「ご苦労様であります！」

武「…………」


あらら、どうも警戒されちまってるようだ。
……本来警戒するのはコッチなのにね。


京太郎「悪いが、今ここで説明してる暇は無いんだ。
話は執務室で行う。急いでるんだろ？」

武「あっ、は、はいっ！」


まあ、何かあったらその場で脳天をぶち抜いてやればいいんだし、別に連れて行っても良いよね。

京太郎「…………ビンゴ、か」

武「え……？」

京太郎「何でもない、いいから進んでくれ」


いざという時に背後から銃口を後頭部に向けられるよう、背後からピッタリと追う形で白銀武を歩かせる。

すると、どうだろうか

道など教えていないのに、何のためらいも無しに執務室へと続く道を真っ直ぐ迷わずに歩んでいく。
勿論IDを必要とする所は立ち止まるものの、複雑な構造の基地を勝手知ったる家の如く進行速度で歩いているでは無いか。
つまり、執務室への道に馴染んでいるのだ、この男は。

そして、扉の前に辿り着く。


京太郎「ちょっと待っていろ、すぐに済む」

武「はい……」


本日中二度目、執務室へにゅうしつすると、あからさまにご立腹な様子の香月博士がこちらを睨んできた。


夕呼「ちょっと須賀ぁ……アンタ、どういうつもりぃ～？」

京太郎「…………ここまでの道筋、見ていましたか？」

夕呼「…………ええ。
まるで通い慣れた帰路みたいに、何の迷いも無くここまで歩いてきたわね」

京太郎「恐らく、香月博士の探していた白銀武では間違い無いかと」

夕呼「…………」

京太郎「どうしました？」

夕呼「むしろ、アンタがシロガネタケルそのままだと思ってたわ」

京太郎「…………まさかぁ」

夕呼「そうだったら説得力あったのになぁ……
つまりアンタ、本物の化け物だったってわけね」

京太郎「人聞きの悪い事を言わないでくださいよ！」


ともかく、白銀武の入室は許可された

武「えっと……どこから話したらいいものか…………」ﾁﾗｯ


入室を許された白銀武だが、何か話し始める前に不信の眼で此方を眺めてきた。


京太郎「ああ、気にするな白銀武」

武「え……？」

京太郎「察するに、君は因果導体という存在なんだろ？」

武「えっ…………な、なんでそれをっ！？」

夕呼「深く考えない方がいいわよ～
コイツはね、天才で化け物なの。
私の論文とちょっとばかしの会話からそれを導き出しちゃうくらいには、ね」

武「は、はあ……
夕呼先生が天才って言うなんて、凄い人なんですね…………」

夕呼「先生ぃ？私はおしえg」

武「教え子なんて持った覚えは無い、ですか？」

夕呼「…………」

京太郎「おぉ」

武「それじゃ、少し俺の話をしたいと思います。
……愛と勇気のおとぎ話を」

力が足りなかった。

覚悟が足りなかった。

俺は、無力だった…………



2001年12月31日、桜花作戦が決行された。



皆、死んだ

タマが

ミコトが

彩峰が

委員長が

冥夜が

純夏が………………死んだ



まりもちゃん

伊隅大尉

柏木少尉

速瀬中尉

涼宮中尉



それは、34年という年月と何億という命の灯火の犠牲の上で掴みとった勝利。


だけどそれは、反撃の狼煙

人類の攻勢は、まだまだこれからだった

俺も、その一陣に加わりたかった

だけど…………運命はソレを許しちゃくれなかったんだ。

初めは、しこりというか、違和感が少しある程度だった。

何時もの日常、周りから見たらちょっと変わった毎日が過ぎ去っていく……



皆、いた

タマも

美琴も

彩峰も

委員長も

冥夜も

そして………………純夏も



幸せだった。

そんな些細な違和感、いずれ忘れてしまうだろうと思えるくらいには。

ある日、夢を見た。


何時もと違って、冥夜も悠陽も俺のベッドに忍び込んできていなくて

純夏も、起こしに来ない

外にでると、辺り一面が瓦礫だらけの廃墟になっていて

俺の家には、朽ちた巨大ロボットが崩れるように倒れ伏していた


そこは、俺の住んでいる世界とそっくりだけど、全く違う世界だった

BETAと呼ばれる地球外生命体のせいで、人類が滅亡寸前まで追い込まれた世界

夢で見る場面はバラバラだったけど

総じて言えることは

その世界は地獄だった

朝、目が覚めて

ベッドには冥夜と悠陽が忍び込んできて

純夏が起こしに来て

どりるみるきぃぱんちで電離層までとばされる頃にはそんな悪夢の事なんて忘れてしまった。



…………



最初の、うちは…………

だんだん、怖くなってきた

夢って言うのは、眠るときに記憶を整理する過程で見る物だという

つまり、毎日見るその悪夢も俺の頭の中にある情報だと言うことになる

だけど、見たことも聞いたことも無い人がその夢には出てきた

BETAだって、そんな物は現実にはいない



じゃあ…………


なんで、毎日毎日、こんな夢を見るのさ？

やがて、その恐怖の正体が解った

夢の世界が怖いんじゃない

この平和な世界で生きている事実が怖いんだ

それは……何故？

俺は別に、精神疾患も無いし過激な思想も抱いちゃいない。

戦争のない平和な日本が好きだし、どこかの国で内戦があると聞くと心を痛めた。

なのに、何故か

そんな平和な日常の中に身を置くことに耐えられなくなっていった。

きっかけはわからない

多分、そんな物無いんじゃないかな

徐々に、粉雪が降り積もるように……

それは確かに、俺の中で蓄積し、形作られていった

そう、思い出していったんだ。

国連太平洋方面第11軍特主任務部隊A-01連隊、ヴァルキリー中隊所属、白銀武少尉のことを………………

思い出したからって、何かが変わった訳じゃない

だって、そんな事誰かに話すわけにもいかないし……

何事も無いように

だけど、確実に違和感ばかり増していって

そして無性に思った

あの世界に戻りたい…………って

ある日──


社霞「…………帰りたいですか？」

武「え…………？」

社霞「武さんは、あの世界に帰りたいですか？」

武「霞、何を言って…………」


社霞……

ロシアから来た白陵大学への飛び級生で、同期生になれるためという理由のため俺達のクラスに編入してきた女の子だ。

そして、それだけじゃなくて…………


社霞「今のところ私は、武さんの心の色を見ることは出来ません」

武「え……っ」


心の色

それは、つまり…………

リーディングと呼ばれた、霞達が持ち得る特殊な能力で

もちろん、この世界にはそんな超能力なんて無い


社霞「でも私、わかります
今の武さんは辛そうな顔をしています」

武「俺、そんな……」

社霞「それに、私のこと……霞って呼んでくれました」

武「あ…………」


確かに、俺のクラスに霞が転校してきたとき、俺は社と名字で呼んでいた

それで、何故か泣かれてしまって…………

まさか、あの時から…………？


社霞「私も詳しくは解りません。
だけど、知っていました」

武「…………」

社霞「もう一度、聞きます
武さんは、あの世界に帰りたいですか？」

武「ああ……俺は、あの世界でやり残した事がたくさんある。
中途半端で投げ出してしまったことを、すごく後悔している…………
戻れることなら、戻りたいさ！」

社霞「…………戻れるかもしれません…………」

武「え…………？」

社霞「武さんはあの世界のことを思い出したんですよね？」

武「ああ……」

社霞「閉じてしまった筈のあの世界の記憶を取り戻したと言うことは、武さんの想いがあの世界への繋がりを再び開いたと言うことです。
あとは、恐らくきっかけさえあば、あの世界に行けると思います」

武「本当か！？」

社霞「ですが……」

武「？」

社霞「本当に行ける保証はどこにもありません。
それに、もし本当に行けたとしても、もう二度とこの世界に戻ってこれないかもしれません…………
何が起こるか、誰にも解らないんです」

武「…………」

社霞「それでも、その覚悟は武さんにはありますか？」

武「俺は、一度あの世界から逃げだしてしまった……」

社霞「………………」

武「だけど、それは大きな間違いで……俺はすごく後悔した。
あの世界で何度も繰り返しても、覚悟が足りなかったんだ…………
だから、皆……死んだ……俺が殺したも同然だ」

社霞「武さん……」

武「あの世界です死んでしまった皆のためにも、俺はあの世界で骨を埋めるつもりで……戦いの中で果てるつもりだった。
だけど、運命はソレさえ許しちゃくれなかった…………」

社霞「………………」

武「今でもその覚悟は、この心にある。
もう二度と後悔しないように…………俺は
……あの世界に…………帰りたいんだ！」

それから、俺は準備に奔走した。

結局のところ、俺は夕呼先生を頼ることにした。
それ以外に手段が思い付かなかっただけ何だけどさ…………


夕呼「そうね、取り得る手段としては、夢を意識する事くらいね」

武「夢…………ですか？」

夕呼「寝ているときの夢で、アンタの言う“向こうの世界”の記憶を見たんでしょ？
それはつまり、夢を見ているときに“向こうの世界”との繋がりが強くなってるって事なんじゃないの？」

武「なるほど……」

夕呼「そこはまあ、要実験ね。
色々試してみましょうか…………
それじゃ、ほら！そこで寝てみて！」


夕呼先生に言われるがままに実験を行った結果、特別な装置を用いる事も無く、俺の意志の強さによって繋がりが大きくなることが解った。

意志がまだ弱いのか、時期がまだ尚早なのか解らないが、あの扉の増設される前の俺の部屋……10月22日に目覚めるまでは行くのだが、部屋の扉を開けると目覚めてしまう。

まあ、そんな訳で……

あの世界に戻れる日が来るまで、俺は今やれることをやることにした。

狭霧「この不知火凄いよ！さすが雪風のお兄さん！！」

今日は更新できると思うよ。

Profile...
【Name】Kyotaro Suga
【Age】20
【Nationality】JAPAN
【Service】United nation army

Status...
・衛士適性...200
・操縦技能...200
・知力...200
・体力...200
・容姿...140
・運...170
・勘...124

Skill...
・真・三次元軌道...(+10)
・恋愛原子核...(+10)
・SS...(+10)
・X-TDM...(+15)
・須賀流刀剣術...(+20)
・オーディン...(+30)
・ガン=カタ（仮）...(+15)
・S&Hジョイント...(+10*)
etc...
・部隊練度...111

武「スガえもーん！僕も専用機が欲しいよー」

京太郎「なに武、専用機を作る暇が無い？
それはお前が来るのが遅すぎたからだよ
逆に考えるんだ『出来合いの物でもいいや』と考えるんだ」


※ネタバレです。

もうちょっと待ってね

とは言え、準備出来る事なんてたかが知れている。

まず、この世界から持ち込める物を選定することにした。

俺の主観で最初……まあ、殆どの記憶が戻った今では6回程繰り返したと解ってはいるのだが……ともかく、俺はその“一回目”でゲームガイを持ち出した。

俺が外へ飛び出してしまえば家は瓦礫と化すが、その前に持ち出せば“あの世界”に“この世界”の物を持ち込めるのでは無いか？

まず始めに夕呼先生にお願いをして“数式”をデータメモリーに記録して貰った。

次にXM-3……と、行きたかったが、そもそもこの世界には戦術機のような巨大ロボットを動かすOSなど無いし、幾ら夕呼先生の頭脳を持ってしてもそれは不可能だ。

ならば、他に何が必要で何を用意できるのか、無い頭なりにフル稼働させて考えた。

まず、そもそも人類がBETAに勝てないのは光線級の出現をはじめとする例に見る対応能力である。

実際、桜花作戦ではUL弾を無効化され、母艦の損失による戦力低下と量子電導脳に多大な負担をかけることになった。

詰まるところ、オリジナルハイヴの反応炉にいるあ号標的を潰さなければ人類の勝利は無いといって過言でない。

反応炉に到達するためには凄乃皇、ひいてはそれを制御する00ユニットの完成を必要とする。

そのための数式は既に準備できた。

では、この数式を渡す算段を付けなければ

正直言って、ただハイとデータを渡そうとしてもあの夕呼先生のことだ、おいそれと信用しないだろう。

ならば、まずは信用を得るためのカードが必要となる。

俺の持ちうるカードと言えば、オルタネイティヴ4の中枢に関わった知識人や未来の情報（不定）やXM-3の概念と言ったところか。

しかし、そのカードを切るにはまず夕呼先生の前に立つ必要がある。

ならば、何か仕掛けが必要だ…………

例えば、主観2回目では『白銀武』の名前に興味を持ったことで夕呼先生と接触する事が出来た。

実際、主観1回目群では大体が営倉に放り込まれてから夕呼先生と出会うことになる。

そして夕呼先生が営倉に来るのも尋問で『白銀武』の名前が出たからだ。

だから、まず基地のゲートで『白銀武』の名前を出すのは必須だろう。

だけど、不信な態度を取れば営倉に直行ルートになってしまう。

営倉に入ってしまえば2日以上拘束されてしまい、これは短いようで大きなロスになる。

だから、夕呼先生が来るまでの時間を稼がなきゃいけない。

そこで思いついたのが、幾つかのキーワードで門兵の二人を揺さぶることだ。

まずは『A-01』。

このキーワードは横浜基地に所属する者ならば誰もが知る夕呼先生肝いりの部隊の名称だ。

逆に外部ではあまり聞き慣れないこのワードをちらつかせることで本当夕呼先生からの命令で行動していたかのように聞こえるわけだ。

そして併せて『特殊任務』だとか『潜入』と言った修飾詞。

そんな適当な理由を付けることで訓練服の材質が違うことや階級章が無いことを誤魔化せる。

最後に『白銀武』という名前を伝えさせ、知らないと言われたときに誤魔化す方弁を作る。

例えば、知らないと言われたらそれは暗号だ、符丁だと言い張る。

こうすることで、今までのゆさぶりから「本当にそうなのかも知れない」と誤認させることで時間を稼ぐのだ。

時間を稼げれば『白銀武』の名前に反応してくれた夕呼先生がゲートまで来てくれるという算段…………

…………結構、良い線行ってる作戦じゃないかな、これ？

そして、夕呼先生の前に立てれば俺の発言を聞きながら霞がリーディングをする訳で……

リーディングによって嘘を付いてない事が確定し、興味を示してくれたところで数式のみ保存されたデータメモリを提示する。

完璧だ。これ以上無いんじゃないかってくらい完璧な作戦じゃないか…………！

京太郎「で、それがゲートでのやり取りだったと…………」

武「ああ…………」

京太郎（粗だらけじゃないか！
そもそもA-01の名前が門兵に秘匿されてたらどうするんだよ？
仮に反応されて、香月博士の眼前まで通されたとする。
そこから、どうやって香月博士に未来の話や異世界の話を信用して貰うのさ…………
よしんば信じて貰えたとして、そこから有益な情報だけ抜かれてポイッと捨てられるとか考えなかったのか？）

京太郎「で、どうするんだ？」

武「え…………？」

京太郎「お前は今、オルタネイティヴ4が失敗した未来と成功者した未来の経験があり、その知識を伝えることが出来ると言ったな？
仮にそれが真実だとして、要求は？目的は？」

武「え……あー、それは……」

京太郎「その要求が叶えられた後にお前は何ができる？何を為す？」

武「訓練兵……いや、衛士として……その……えっと…………」

京太郎「………………」

武「う、腕を証明してヴァルキリー中隊に…………
いや！その、XM-3の概念を！」

京太郎「XM-3？」

武「この世界に無い概念で構築された戦術機のOSで……！
それがあれば、衛士の生還率が飛躍的に向上する！」

夕呼（どっかで聴いた売り文句ね、ソレ）

京太郎（どこかで言った売り文句だな、ソレ）

XM-3とは何か……

それを簡単に説明する言葉は直ぐに見つかった。


京太郎（X-TDMだ、それ）

夕呼（須賀の作ったOSじゃない、それ）


いや、まったくX-TDMと同じと言うわけでは無い。
XM-3は衛士の癖をデータとして蓄積し、あらたなコンボを形成する機能があるらしい。

つまり、近接戦を好む者は、一つのコンボに5回操作の必要な動作を途中の2回の動作で予測して行えるように教育出来ると。
それは俺のプログラムしたX-TDMには無い機能であり、搭乗時間が長ければ長いほど操作が簡略化されていくという訳だ。

しかし、問題点もある。
　

京太郎「と言うことはだ、癖を教育されるためにはモーションパターンを蓄積する必要が有るわけだ？
と、なるとCPUの処理能力も必要になり必然的に大型の物が必要になる。
そして、もし将来的にOSに欠陥が見つかって修正を必要とする時、
コンボパターンの形成によって各々異なったOSに進化していくと言うことは、互換性が消失する事に繋がる。
パターンを補助記憶装置に保存して切り離すとしても、OSの更新によっては意味を為さないモノになってしまう可能性もあるよな？」

武「え──え、今なんて？」

京太郎「1.コンセプト通りではCPUへの負荷が大きすぎる
2.コンボの形成によって衛士毎にOSがガラパゴス的進化を遂げる
3.ガラパゴス化進化によって互換性の消失が生じる
つまりな…………」

武「つ、つまり？」

京太郎「リリース時点でバグの無いOSを作る必要が出てくるぞ、それだと」

武「そ、そうなの！？」

京太郎「キャンセルとかコンボは良い筋行ってるんだけどな……」ﾄｲｳｶﾄﾞｳﾆｭｳｼﾃﾙｼ

↓1　武ちゃんの切り返し

01～39　失敗
40～79　成功
80～98　大成功
ゾロ目　大成功

ループ経験(10)……補正+10

武「…………シミュレーターを使わせて下さい」

京太郎「ん？」

武「俺は衛士一筋だったから、交渉も苦手だし未来の技術の提供もできません……
だけど、衛士としての腕前だったら自信がある！」

夕呼「へぇ……？」

武「伊達に数十年分の経験がある訳じゃない。
そこらの衛士よりも役にはたてる筈です！」

夕呼「ふぅん……ねえ、須賀？」

京太郎「何です？」

夕呼「アンタ、コイツにやらせてみる？」

京太郎「……何で俺に聞くんです？」

夕呼「餅は餅屋、衛士の事は衛士でしょ？
素質あると思う？コイツに」

京太郎「そんなの、見てみなきゃ解りませんよ……」

夕呼「じゃあ、やらせてみる？」

京太郎「んー……」


↓3

1.ヴォールクデータをやらせる
2.1on1で実力を測る
3.訓練兵に混ぜて見極める
4.その他自由安価

京太郎「……ヴォールクデータをやらせてみましょう」

夕呼「あら、直接実力を見極めてやる！とかじゃないの？」

京太郎「米軍じゃないんですから、AH戦の実力を見てもしょうがないでしょ。
それよりも、BETAに対しての対処法とか見たいですし」

京太郎（それに帰国したばっかで眠いし、ダルいし…………）

夕呼「で、アンタもそれで言い訳？」

武「は、はいっ！」

夕呼「じゃあ、ちゃっちゃとやっちゃうか……
シミュレーターの準備させとくから、ソイツ着替えさせといてね」

京太郎「了解しました」


さて、白銀武…………その実力とやら、見させてもらうぞ？


武（ところでこの須賀って人、いやに偉そうだし、夕呼先生とも親しそうだし何者なんだ？
今までの記憶の中でも会った覚え無いし…………うーん？）

【シミュレータールーム】


京太郎「暇な人材もいないからな、CPは俺がやる。
ところで殆どX-TDMの完熟はしてないと思うんだが……本当に大丈夫か？」

武『ああ、大分慣れたし……これ、結構XM3に似てるから違和感無い！』

京太郎「なら良いんだが……
状況を説明する。
ヴォールクデータ、制限無しのオリジナルデータだ。
随伴機は11機の中隊規模、装備は突撃前衛仕様だ。
制限無し故に弾薬の消費、長刀の破損も有る。
問題は無いか？」

武『ああ……大丈夫だ問題無い』

京太郎「基本的にルートはデータに残る限りの最適解を提示するが、変更する場合は申し出てくれ。
では、カウントを開始する。
10,9,8……」

武『………………』

京太郎「……5,4,3……状況、開始！」

武『うおおおおおっ！！』

↓1(1/3)

01～09　ファンブル（補正適用外）
10～39　小型種ラッシュ
40～69　スタブ通過
70～98　低層クリア
100～173　中層クリア
ゾロ目　広間到達
衛士適性(17)+操縦技能(18)+X-TDM(15-5)+三次元起動(15)+経験(15)……判定75

夕呼「どんな感じ？」

京太郎「中々、順調ですよ
ペースも早いし弾薬の消費も少ない。
言うだけの事はありますよ」


ヴォールクデータ、つまりミンクスハイヴはフェイズ3のハイヴであり地下茎構造物は横に4km近く伸びる。
ハイヴ攻略はまずは水平に進み、出来るだけ主縦杭に近づいていくことから始まる。

現在、白銀武は低層を難なくクリアし、徐々に主縦杭に近づきながら深度を下げ始めている。

現在、高度は300mを切っており、中層に到達した事を示している。


京太郎「ただ、ここからBETAの数も増えていきます。
戦闘を避けようにも進路一杯にBETAが広がって……なんて状況が出てくる頃ですよ」

夕呼「お手並み拝見って所ね」


↓1(2/3)

01～09　ファンブル（補正適用外）
10～39　小破
40～69　残弾0
70～98　広間クリア
100～173　主縦杭クリア
ゾロ目　大広間到達
衛士適性(17)+操縦技能(18)+X-TDM(15-5)+三次元起動(15)+経験(15)……判定75

武『邪魔だあああああっ！！』

京太郎「お…………」


思わず、少し身を乗り出した。
進行スピードが滞ることも無く、縦杭を抜け、広間を抜け、そして主縦杭へ到達した。

そこから主縦杭を降下し始め、極力回避に専念しながらも道を塞ぐなら排除しながら進んでいく。

チラッと高度を見れば既に-600mを下回っていた。


京太郎「速い、残弾30%以上の状態でもう大広間に到達間近だ！」

夕呼「それ、凄いの？」

京太郎「歴代2位間近ですよ！」

夕呼「ん…………？」

京太郎「あ、紅の姉妹の記録を更新した。
歴代2位確定ですよ！」

夕呼「2位なんだ……」

京太郎「2位です！本人には言わないけど」

夕呼「そうね……その方が良いと思うわ」

京太郎「このままのペースで反応炉を破壊して…………
んー、戻ってこれるかな？
機体が不知火なのが惜しいなぁ……せめて雪風ならなぁ」



↓1(3/3)

01～09　ファンブル（補正適用外）
10～39　中破
40～69　推進材切れ
70～98　自爆、反応炉破壊
100～173　反応炉破壊、判定継続
ゾロ目　脱出成功
衛士適性(17)+操縦技能(18)+X-TDM(15-5)+三次元起動(15)+経験(15)……判定75

武『くそっ、これでマガジンはラスト！
長刀は…………あ゛っ、折れたっ！』


機体は五体満足であるが如何せん長期戦の影響に武装の方が先に音を上げる。

それ以外はまあ……完璧と言っても良いと京太郎は思った。
雪風のように兵装担架が4つ以上あり武装が豊富な機体を使用していれば…………或いは、とも思える。

キツい批評に聞こえるが、何だかんだ言って京太郎は白銀武を評価していた。
少なくとも、衛士としての実力は自分に匹敵するか、少なくとも準ずるモノがあるのはこのシミュレーションで見て取れた。


武『正直これ以上は無理だ！
反応炉に突っ込ませて終了させる！』

京太郎「ああ、流石に弾薬が保たない。
実力は充分に見させて貰ったからな、後は好きに終わらせて良いぞ」

武『ああ…………』


そして、不知火は反応炉に引っ付き……S-11によって自爆、反応炉は破壊された。

京太郎「予想以上です。
世界でも指折り…………それこそ、五本指に入る実力の持ち主ですよ！」

夕呼「まあ、須賀が言うのなら本物なんでしょ。
だけど……そっか……なら準備は…………」

京太郎「え、どうしました？」

夕呼「須賀、後で私の部屋にもう一度来なさい。いいわね？」

京太郎「構いませんけど…………」

夕呼「で、アイツの進退は……明日でも良いっか別に」

京太郎「今日はどうするんです？」

夕呼「開いてる部屋にでも適当に入れとけば良いでしょ。
ああ……そっか、衛士も部屋は士官用と訓練兵用だ分かれてるんだっけ？」

京太郎「そうですね、区画が違います。
訓練兵の寮は訓練校の中にありますし」

夕呼「んー……面倒臭いし、その辺も須賀が決めちゃっていいわ。
ついでに、道案内もしておいて頂戴」

京太郎「わかりました」



↓3　武ちゃん今日のお宿

1.訓練兵の寄宿舎
2.士官の部屋

※武ちゃんの階級が少尉以上で確定しました

【執務室】

京太郎「失礼します」ｺﾝｺﾝｯ

夕呼「何度も呼んで、悪いわね」

京太郎「いえ、別に……」ｺｺﾛﾆﾓﾅｲｺﾄｦ

夕呼「本当は須賀が休暇から戻ってから話そうと思ってたんだけど、前倒しで話したい事があるの」

京太郎「話したいこと、ですか」

夕呼「その前に……コレね」

京太郎「…………封筒、ですか？」

夕呼「中の書類を取り出して読んでみて」

京太郎「わかりました…………あれ、書類以外にも何か入ってる？」



↓1　コンマ判定
01～49
50～98
ゾロ目

1

>>413
おい！ちょっ！それは！何でよりによって！

もうぼくねるぅ……うわあああああん！！！

とりあえず、これだけ


コンマ判定　快事
01～49　少佐
50～98　中佐
ゾロ目　大佐

思わず誤字ったよ。開示だよ。

短め、途切れ途切れだけど行きます。

それは、辞令だった。


京太郎「辞令？」

夕呼「XFJ計画も終了してウィンドブレイカー試験小隊も実質解散でしょ？
だから、早々別の役職について貰うって訳」

京太郎「ああ、なるほど……」


理屈は理解できた。

さて、新たな役職は何だろうか？
新潟や対馬の前線基地に出向とかじゃなければ良いけど…………


【辞令】

国連軍太平洋方面第11軍所属　衛士　須賀京太郎

先の者に　少佐　を命ず


京太郎「し、少佐…………！？」


異例の昇進の速さだ。

BETA大戦が勃発して熟練の航空機パイロットから殉じていき、どこの前線国でも軍隊の若齢化が進んでいる。
特に、衛士はそれが顕著で二十歳に満たない若輩者が中尉や大尉になる例は確かにある。
実際、俺も19でさっきまで大尉だったわけで……

しかし、それでも少佐は異常だ。

少佐となれば大隊規模の指揮権を得ることになるわけだから、やはり功績よりも経験が重視されるきらいがある。
だから、まさか少佐になるなんて思いもしなかった。


京太郎「って、あれ？まだ続きがある…………？」


【辞令】

国連軍太平洋方面第11軍所属　衛士　須賀京太郎

先の者に　少佐　を命ず

【特記事項　其乃一】
並びに　第11戦術機部隊群司令部幕僚長　を任命する

【特記事項　其乃二】
第11戦術機部隊群司令部幕僚長の任命に伴い非常時に限り　大佐相当権限　を譲与する。
また、非常時の判断については本人の裁量に寄るものとする。

京太郎「ば、あばばばばばばばばばば幕僚長っ！？
大佐！？大佐相当！？大佐相当権限ナンデ！！？？
ナンデ！ドウシテ！コレナニ！？」

夕呼「この基地に於ける戦術機に関わる者、つまり衛士だけじゃなくて整備士やCPの命令系統を掌握する役職ね。
それに、ほら。少佐だと戦車団長も少佐だから指揮系統に軋轢を生む可能性があるでしょ？」

京太郎「ひえっ」

夕呼「つまり、実質この基地の軍務のトップってわけ」

京太郎「え、なにそれこわい」

夕呼「しっかし、国連も随分と思い切ったことをしてきたわねぇ」

京太郎「…………枷を嵌めるって事ですか」

夕呼「あからさまに斯衛が近づいてきたのを見て焦ったんでしょうね。
ただ、おいそれと大佐なんて基地司令クラスの権限を与えればまたそれはそれで厄介事の種になる。
だから、平時は少佐にして外面を保って訳ね」

京太郎「…………そこまで俺はVIPですかね？」

夕呼「だってアンタ、どっか特定の国家の軍に所属してみなさいよ。
世界のパワーバランスが崩れるわよ？
今はまだ国連だから技術の共有ができるって名目で誰も何も言わないけど……
できる事なら基地司令くらいにしたかったんじゃないかしら？」

京太郎「…………BETA駆逐後の世界での憂いを絶つため、ですか」

夕呼「数年前まではステルスだって馬鹿らしい、時期尚早だって笑えてたけど
今は、強ちそうも言ってられない状況よね
知ってる？アンタのせいで5に傾きかけてた情勢が4に戻りつつあるって」

京太郎「いえ……初耳です」

夕呼「“須賀京太郎ならハイヴを潰す事くらい出来るんじゃないか”って、未だ希望的観測に過ぎないけどね
でも、それに賭けたいって縋る者も少なくないって事なのよ」

京太郎「…………」

夕呼「まあ、余談はこれまでにして」

京太郎「え、余談だったんですか！？」

夕呼「アンタ、大隊を組織しなさい」

京太郎「………………え？」

夕呼「語弊の無いように包み隠さず言えばハイヴ攻略部隊を作れって事。
私のA-01は00ユニット適合者選定の最中で使い潰しちゃったしね……
“00ユニット適性”を基準にした衛士じゃなくて“須賀京太郎の選んだ精鋭衛士”で構成された部隊を作れって上からお達しが来てるのよ
まあ、私もいずれそういう部隊は作らせようとしてたから都合が良いわね」

京太郎「大隊……35人衛士を選抜しろと？」

夕呼「別に一気に35人をリストアップする必要は無いわ。
少数でも問題ないって判断するならそれでも良い、全ては須賀京太郎の裁量に寄るってね。
ある意味国連主導だから国籍や階級も問われないし斯衛からの引き抜きも出向って形で叶えてくれるそうよ」

京太郎「それはそれは…………」

夕呼「また、メンツや部隊名はゆっくり考えなさいな。
話はこれで終わり。
一週間の休暇を与えるわ、その間家族の元に帰るも良し、花街に現を抜かすも良し、引き抜き工作をするも良し、好きに使って良いわ」

京太郎「それはまた、随分と長いですね」

夕呼「これから忙しくなるわ。
24時間以上確保できる休みなんて、一年くらいはこれで最後になるかも知れないわよ？」

京太郎「………………」

夕呼「じゃ、書類については追って送らせるから、後は自由にしてて良いわよ」

京太郎「さて、大隊を編成できるって……とんでも無いことになったなぁ」

《7校+1人だからな、選抜基準とかも決めておかないと問題が起きそうだ》

京太郎「7校？」

《なんでも無い、こっちの話だ》



京太郎「まあいいや、これからどうしや……」



10月22日　【夜】

↓3
1.誰かと会話する
2.部隊編成について検討する
3.厄介事を片付ける
4.ハンガーに行く
5.その他何か有れば自由安価で

【横浜基地　施設警備守衛室】


京太郎「施設警備部隊…………ここ、だよなぁ」

《シフトは基本夜勤は1人らしいからな、今は一人の筈だ》

京太郎「う、うん……」


意を決してノックする


京太郎「も、もしもーし……」

「ハイ？」

京太郎「っ……！？」

《頑張れ、どうせ逃れられないんだから》

京太郎「ああ……解ってるよ……」

「アノ……ドチラ様？」

京太郎「…………須賀京太郎たい、しょ、た、少佐です……
今、よろしいでしょうか？」

「…………ドーゾ」

京太郎「し、失礼します…………」

京太郎「…………」

エイスリン「…………」

京太郎「…………」

エイスリン「…………」

《これは……想像以上に、きつい…………》


気まずい沈黙が辺りを静寂で包んでいた。
どちらからも呻き声の様な物が時々漏れ出すが、会話になっていない。

って言うかどうすりゃいいのよ。
謝るいわれは無いし、謝罪して貰ってどうなる事でも無いし…………


京太郎（どうする、どうするよ、俺？！）


↓3
1.子供について
2.エイスリンについて
3.話しかける（内容記述）

京太郎「子供、双子なんだってな」

エイスリン「ウン…………」

京太郎「急に聞かされてビックリしたよ。
まさかキーウィに子供がいて、しかも男の子と女の子の双子だなんてな」

エイスリン「ウン…………」

京太郎「で、オレノコなんだって……？」

エイスリン「…………」

京太郎「…………顔、見せて貰えないか？」

エイスリン「…………シフト、変ワッテモラエナイカ、聞イテミル」

京太郎「ああ…………」

【託児所】　



京太郎「この子達が…………」

エイスリン「ウン、ルウェインとキアラ」


時期から考えて1歳半くらいと言ったところか
両人とも、目鼻立ちが案外しっかりしている。

だからこそ、この子達が自分の血を分けた子供であることが痛いほど解ってしまう


京太郎「………………」



ルウェインの容姿は白人のそれで髪はキーウィと同じ金糸のような淡いプラチナブロンズの色。
そして瞳の色はブラウン。
ヨーロッパの人には少なく日本人に多い色…………俺と同じ色だ。

そして女児、キアラの瞳はブルー。
間違いなく今俺の隣にいるキーウィことエイスリンの青い瞳からの遺伝だろう。
髪色は、ルウェインと同じ金髪であるがもう少しくすんでいて、茶髪に近い金髪とでも言うべきか。
敢えて言うならアッシュブラウン、やはり……俺と同じ髪色だ。


京太郎「そうか…………うん、そうなんだな」

エイスリン「…………」

京太郎「俺の子なのか……ふぅん……へぇ…………」

エイスリン「ア、アノ…………」

京太郎「ハーフだって、言われなきゃ解らないよなぁ
でも、昨今じゃ別にハーフなんて珍しくないか」

エイスリン「ウゥ…………」

京太郎「………………」



↓3
1.励ます
2.叱責する
3.その他自由安価

【小ネタ】しっかりと認知してくれたとしたら

京太郎「よしよし……」

ルウェイン「だぁー……」

武「あれ、京太郎？」

京太郎「ん？ああ、白銀か」

武「赤ん坊かぁ……かわいいな。
この子、誰の子なんだ？」

京太郎「俺の子だ」

武「え……え゛？」

京太郎「なんだよ、失礼な反応だな」

武「え、だって京太郎ってまだ19……数えでも20じゃ？」

京太郎「俺の子だよ」

武「で、でも……いやだって…………」

京太郎「俺の子だ！」

武「アッハイ」

※紛れもなく彼の子です



もうちょい待ってな。

『Standing by...』

京太郎「……ごめんな」

エイスリン「エッ…………？」

京太郎「気づいてやれなくて、迎えに来てやれなくて悪かった」

エイスリン「デモ、キョータローノセイジャ無イ……」

京太郎「だとしても、謝らせてくれ。
何て言うんだ、その……あー……男の矜持ってやつだ」

エイスリン「ソッカ……」

京太郎「大変だったんだら？その……エイスリンも？」

エイスリン「ウン……」


そして少しずつ、少しずつ語り始めた。


エイスリン「9月頃ダッタカナ……体調ノ悪イ日ガ続イテ……
ゴ飯モ食ベラレナクテ、可笑シイナッテ思ッテ…………
検査シタラ、ソノ…………妊娠、シテタ」

京太郎「…………」

エイスリン「アノ日ノ事、オ酒飲ンデタシ、夢ダト思ッテタ…………
ケド、夢ジャナイッテ確信シタ。
コノ子達ガ生マレテ、ソノ顔ヲ見テ、解ッタンダ…………」

京太郎「その…………俺の子だって？」

エイスリン「ウン、ソックリダッタカラ」

京太郎「ああ、そうだな…………」

エイスリン「コノ子達ガ生マレテ、衛士ヲ辞メル事モ考エタケド…………
私、家出シテ国連軍ニ入隊シタカラ親モ頼レナイシ、故郷ハ遠イシ…………
ダカラ、リベンジニ志願シタラ此処ノ警備部隊ニ配属ニナッタンダ」

京太郎「そっか…………」

エイスリン「ネエ……」

京太郎「ん……？」

エイスリン「私達、ドウナルノ？」

京太郎「どうなるって……逆に、お前はどうしたい？」

エイスリン「私ハ、コノ子達ト一緒ナラソレデ良イ…………
コノ子達ガ大人ニナルマデ、頑張ルヨ……」

京太郎「………………」


何だっけ、親父が買ってきてくれたカートンのヒーローの台詞……
親父に意味を聞いて、すげー感動したんだよな。

そうだ、『With great power comes great responsibility』だ…………
大いなる力には大いなる責任を伴う、だっけかな？

あんまり……自分が大きな力を持ってるとか言うのも、くすぐったいって言うか直視したくない事なんだが…………

そうも、言ってられないか


京太郎「潮時…………腹をくくるべき何だろうな」

エイスリン「エ、何…………？」

京太郎「いや、ほら…………
俺も、覚悟しなきゃなって思って」

エイスリン「何ガ？」

京太郎「もう、力が無いとか何とか、言い訳を付けて逃げるのは止めた。
自分の意志じゃないにしても、理不尽だったとしても…………俺は、全部拾ってやるって、今……決めた」

エイスリン「…………拾ウ？」


まあ、自分で言うのも何だが、突っぱねて全部見放してしまう権利くらい、俺にもあると思う。
だけどそれをしてしまったら、絶対に後悔する。
それに、突っぱねなくても、受け入れてもどうにかなる力を、今の俺なら持っている。

だったら別に、我慢する必要は無いだろ？


京太郎「…………大丈夫だ」ｷﾞｭｯ

エイスリン「キョータロー？ワッ！エッ、何々ッ！？」ｷﾞｭｰｯ

京太郎「もう、大丈夫だ。
どこかに行く必要なんて無い、好きな場所にいてもいいんだ…………
俺の子だ、俺達の子だ。
間違いだったとしても、その事実は、変わらないから…………
だから、任せろ。俺を頼れ。心配しなくていいから…………」

エイスリン「本当……？」

京太郎「ああ……」

エイスリン「本当二、良イノ？
私ガ、私ガ悪インダヨ？
ナノニ、何デ…………？」

京太郎「権力ってな、自分のためにあるんだよ。
俺だって頑張ったんだ、その権力があるなら…………偽善でも、別にエゴで使ったって良いだろ？」

エイスリン「何デ……ソンナ…………」

京太郎「紛れも無く、お前達も俺の家族だ。
家族を見捨てるほど、俺は人間を捨てちゃいないんだよ…………」

エイスリン「ウアッ、グッ………………アアアアアアアアアアアアアアッ！！！」

京太郎「さて、クサい台詞も吐いて表面上はハッピーエンドだが、これからどうするか…………」

《その一言で台無しだよ》

京太郎「現実問題だ。何とかしないと…………」

《どうするって、どうするんよ？》

京太郎「とりあえず、まだ横浜基地の庇護下にいた方が良いな。
そうだ、どうせならモモや和も基地に…………」

《何、修羅場作りたいの？》

京太郎「あっ……そっか……これから報告しなくちゃいけないのか………」

《ドンマイ》

京太郎「と、とりあえず俺の権力が遺憾なく発揮される横浜基地で匿うのは確定！
その後の細かいことは、親父を使って調整しよう…………うん！」

《まあ、親を顎で使うのね》

京太郎「立っている者は親でも使うさ……」

10月23日　【朝】

↓3
1.誰かと会話する
2.部隊編成について検討する
3.実家に帰らせていただきます
4.ハンガーに行く
5.その他何か有れば自由安価で

↓3まで　エイスリン達は
1.連れて行く
2.連れて行かない

【仙台市　国連軍保有住宅地　須賀家】

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　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 ＼}　　　 ＼　 ト ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
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和「えっ、え…………え？」

桃子「何すか……
帰ってきて戸を開けたと思ったら何で土下座している京ちゃんさんがいるんすか…………！？」

京太郎「…………」

エイスリン「エ、エットォー……」


和と桃子の目に写ったのは、ブロンズ髪の美しい白人の美少女……！

その腕には、兄弟と思わしき男女の赤子が。
見るからに、朋愛や義邦と同じくらいの年格好…………

そして、京太郎を愛する者であるからこそ解るその特徴っ！
顔立ちに、京太郎の面影が見えた。

つまり……そこから分析し、出された答えは…………！


和「ま、まさか……アラスカで……」

桃子「現地妻をこさえて連れ帰ったんすか！？」

京太郎「違う！俺からじゃないっ！！」

和「ん、今？」

桃子「何て？」

京太郎「あ……いや……その…………」

和「詳しくお話を…………」

桃子「聞かせて貰えるっすよね？」

京太郎「は、はひっ…………」

桃子「つまり…………酔いのあまり無意識の内に襲った、と？」

エイスリン「ハイ…………」

和「それで、隠し子がいることが発覚してお義父さまが手を回してくださったんですね」

京太郎「そうです、はい……」

和「それで、突き放すのもやぶさかでない状況ではあっても、朋愛や義邦くんと同じくらいの子を二人抱える母になったエイスリンさんを見離す事も出来なかった、と」

京太郎「ま、まったく責任が0とも、いえなk」

桃子「ゼロっす！」

和「あなたは被害者です！」

京太郎「はい……その通りです」

桃子「偉くなった途端に『この子はあなたの子です』って…………どこの三文芝居っすか？」

エイスリン「ソ、ソンナツモリハ…………」

桃子「解ってるっす、どうせ京ちゃんさんが全部背負い込むって決めたって事は」

和「お人好しもここに極まりですね…………」

京太郎「…………俺、何か悪いことしたかな？」

和「だって京太郎くん、今のあなたは強姦されたにも関わらずその強姦魔に恋する女学生みたいな立場じゃないですか！」

桃子「あー、なんか桜姫東文章みたいな話っすね……」

《恋に狂わない世の中は狂ってる、って映画あったなー》

エイスリン「ソ、ソノ…………ゴメンナサイ……」

和「別にあなたを責めているつもりは有りませんが…………十分に反省されてるようですし、ねえ？」

桃子「そうっすね」

京太郎「ほっ…………」

和「それよりも彼女を攻めようと考えない京太郎にちょっとお小言があります」

京太郎「ナンデ！？」

桃子「二度とこんな事が起きないように反省してもらうっすよ！！」

　　　　　　　　　ﾄｖ'Ｚ -‐z__ﾉ!＿

　 　 　 　 ． ,.'ﾆ.Ｖ _,-─ ,＝=､､く`
　　　 　 ,.　/ァ'┴'　ゞ !,.-｀ﾆヽ､トl､:.　,
　　　 rｭ. .:{_　'' ヾ ､_ｶ-‐'¨￣ﾌヽ｀'|:::　 ,.、
　 　 ､　 ,ｪｒ<`ｉァ'＾´ 〃 lヽ 　 ﾐ ∧!:::　.´
　　　 　 ゞ'-''ｽ. ゛＝､、、､ "　_/ノｆ::::　　~
　　　 r_;. 　 ::Ｙ　''/_, ゝｧナ=ﾆ､ ﾒﾉ:::　｀　;.
　 　 　 　_　 ::＼,!ｨ'ＴV　=ｰ-､_メ:::: 　r､
　　　　　　 ﾞ　::,ｨl l. ﾚﾄ,ﾐ _/L `ヽ::: 　._´
　 　 　　 ;. 　 :ゞLﾚ':: ＼ `ｰ’,ｨｧト.::　 ,．
　　　　　　　~ ,．　 ,:ｭ.　`ヽﾆj/l |/::
　　　　　　　　 　_　　.． ,､　:l !ﾚ'::: ,. "
　　　　　　　　　　　　　 ｀’　`´ 　 ~　　※京太郎です

エイスリン「ダ、大丈夫キョータロー！？」

桃子「大丈夫だと思うっすよ？」

和「少々お説教が長かったのもありますけど、時差ボケと長旅の疲れと移動の疲れで眠くなっただけでしょう。
ほら、寝息をたててますし……」

エイスリン「ソ、ソウナンダ……」

和「まあ……色々思うところはあるでしょうけど、京太郎くんの決めたことなら従います。
何だかんだ言って、一度こうと決めたことは完遂するまで止めない人ですからね……」

桃子「何だかんだ言って懐の深い人っすからねぇ……ちょっとヘタレっすけど」

エイスリン「ウン……凄ク、良イ人…………」

桃子「だから、まあ…………いずれこうなることは解ってたし、実はそこまで気にしてないなかったり」

和「二人や三人で収まる様な人ではありませんしね」

桃子「女の子の方がほっとかないっすよねー」

和「ええ、後2,3人くらい関係を持ってる人がいるんじゃないでしょうか？」

この後の展開を殆ど考えてなかったよ。
とりあえず、桃子の長女の名前決めてなかったから決めようか。

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　　　　　　　　　　　　　　　l::/|／￣　　 ,.＼　`　 '　　_.イ|:ｌ:|:::::::i::::ﾊ:::::',::::::::}
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,ﾉﾞ|　/ 　　　l 　 ＼　　　　　 |　　 l／ﾉ　 ヽリ |/
　　　　　　　　 　 　 　 　 {　ヽ."￣￣ゝ　 ､ 　 .゛ ￣￣/　　/ 　＿r‐ |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼ .＼ト / |　　　Y´　　　 /　　 |　　/ 　　}
　　　 　 　 　 　 　＞‐' ￣_| 　 イ.{ 。l　　　 ｝ 　　　/＞＿!　 / 　　/
　　　　-‐―-‐＜　　　　 ＼　　|　＼,!　　　!　　　/ .ﾉ゛　 　 / 　　 }
　　 r´_　 　　　　　 .l 　　　 .l‐　 ＼　 ＼__人　 .ﾉ .,./ 　 　 / 　　 /
　　ゝ__　 　　 　 　 / 　　　 ∥ ! .ヽ　 　 ＼　 ﾞ'.､川ﾞ ,i 　 / 　 .、 .i＿__
　γ___　　　　_＿/　　　　 / | .｝　.ﾞl!､.　 ヽﾞl, .i^iﾘ/,i′ ./ 　　/ 　,!　 　 ｀ﾞ''!￣''‐､
　丶ｰ　__ -''"　./ 　　　　 / l　│　.li ＼ ＿`//リ./ 　./ 　　./ 　 |　　　　　　ヽ　 ＼
　 ｀￣　　 　 ./ 　　　　　/ ｲ　　!　 .ｌ　 ゝ__.ﾞП./ 　/ 　　 ./ 　　!　　　　　　　　ヽ　 ＼
　　　　　　 ./ 　　　　.r/ﾞ´ iﾞ　　 .!　 "　　 .l''‐i|′./　　　 　 　　ｌ 　 　 　 　 　 　 ｌ＿＿|＿
　　　　　　/ 　　　.,／　!　.!　　　 .ｌ　　　　.! ./　./　　　 　　　 .,l　 ／ 　　　　　　 |
　　　　　 | 　 _／゛　　 人/　 　 　 ｌ　　　 | il′　 　 　 　 　 _ノノ´　　　　　　　 　 !
　　　　　 | ／ 　　　　 .iッﾞ　　 .＼　　　　 !‘　　i　　　　 -‐/／　　　　　　　　　　 !
　　　　　 lﾞ　　　　　　,i.ｌ. ＼ 　　 ｀'-､ー‐|　‐''″　　＿　/　　　　　　　　　　　 　 | ゝ
　　　　　 |　　　　　　 ｌ .′ ｀､　　　　｀"_.|　 ._..-‐"゛　 ,i
　　　　　 .ヽ,　　 . __ノ´＞＿_ ｀─-￢r".「 "　　 　 　 i
　　　　　　　｀''―ﾍﾆ==、　　 ｀ヘ、　!､ 　.､、　　　　 | 　∠ -――――､　 　 　 　 　 ＿-
　　　　　　　　　=_"ﾞ‐'',ﾞ ＼ 　　　.'i　 ゝ- --ﾆゝ 　　.|／　　　 　　　 　　,/,＿＿∠二＿＿
　　　　　　　　 'ﾞ-ｯ ‐",..-/!､　　　│ . / 　　　 ｀￣　|　　　　　　　__-''"´
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　　　　　　　　　　　　　　　 ｀゛ .'!ヽ -/ ._,． ,　.,　ｌﾞ''i|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶　 　 　 　 ＼ ＿＿＿_ー '''"゛

いつもの調子でイッチが決めた方がいいんだろうかね？

候補はこんなところで。
他にありませんかー？

1.李都（りと、りつ）
まんま桃子（（す）もも）と京太郎（みやこ）から取っただけ。

2.結恵（ゆえ）
桃は魔を退ける果実。から、結界の結。
そして恵まれますよーにって、恵っと。

3.百恵（ももえ）
上に近い感じ。
桃の語源の説として鈴なりになるから百（ひゃく、もも）から転じて桃になったとか。
いっぱい恵まれますよーに。

4.真実（まみ）
これも語源の説の一つから。
中国では最もポピュラーな果実で、本当の果実と言う意味合いが込められているとか。
でも、マミってマブラヴの世界では縁起悪いかしらね？

手っ取り早くいこう。
3票出揃ったのを採用。↓1～

1.李都（りと、りつ）
2.結恵（ゆえ）
3.百恵（ももえ）
4.真実（まみ）

ルウェイン（エイ）
キアラ（エイ）

義邦（桃）
朋愛（和）

李都←new（桃）


んー、奇をてらってる訳じゃないけど何か捻っててストレートじゃないよなー。
まあ、でも一生懸命考えてるんで許してつかぁさい。

まあ、でももう良い時間だから今日はここまでで。

中華っぽいかねぇ？

むしろ出来るだけ日本人として可笑しく無くてキラって無いネーミングでって考えたんですけどね。（でもやっぱり李都は候補の中で浮いてるかな）

桃都とか都桃だと読みが思い浮かばないし、京を都に変換したなら桃は李（すもも）に変換しようかなって思ったんです。

自分が親の立場になったらキラキラしない程度に凝っていて由来を聞かれて堂々と応えられて、かつ周りから浮かない名前を付けてあげたいって思いがありまして。
字面がかっこいいからって胱汰とかって名付ける親にはなりたくないんです。

胱＝おしっこの入る袋、膀胱とか
汰＝排除する、淘汰とか

組み合わせちゃうと、放尿みたいじゃないですか。さんずいだし。
いたんですよ。実際に知り合いで。

デカレンジャーの10years after見た。
バンがFS仕様だったり、スタッフの愛を感じた。
ディケイド以降から見られる東映の熱意がだいすきです。
そろそろ始めますかね。

『Emergency』

京太郎「ぁ…………？」


どうやら、あまりの疲労に眠ってしまっていたようだ。

まあ…………怒られはしたが何とか許されたようだ。


京太郎「あれ……？」


身体を起こそうとして、違和感に気づいた。
まるで金縛りにあったかのように身体が言うことを聞かない。

落ち着いて辺りを見渡し、合点がいった。


和「すぅ……」

桃子「くぅ……」

エイスリン「ンゥ……」

京太郎「ああ…………」


それぞれ腕に、足に、腹に、巻き付くように拘束されていた。
しかも間を縫うように子供達が布陣されており、抜け出す隙が無かった。
いや、抜けられないことも無いけど。


京太郎「まったく……」


しかし…………妙な臭いがするな？


義邦「だぁぁぁ…………」

京太郎「いかん、大の方か！
お、オシメの場所なんて知らないぞ！？
ちょっ、まっ、待ってろよ！！」


このあと、滅茶苦茶大苦戦した。

京太郎「さて、では話し合いをしたいと思います」

桃子「話し合い？」

京太郎「ああ、まあ端的に言ってしまえばな、ここを引き払おうかどうかって話だ」

和「ここを……引き払う？」

桃子「お引っ越しって事すか？」

京太郎「若しくはエイスリンにここに越してもらうか……
しかし、そうなると少し手狭になるよなぁ。
今の俺の立場なら基地近くにそれなりの住居を用意できる筈だし、色んな側面から言って近くにいた方が良いかもしれないと思ってな…………」

エイスリン「私ハ、ドコデモ大丈夫ダヨ？」

京太郎「そっか。うん……
で、まぁ……どうしたもんかね？」



↓3まで
1.エイスリンに仙台に越してもらう
2.和と桃子に横浜に来てもらう
3.エイスリンのみ横浜の現状維持

和「今の京太郎くんの所属は横浜基地なんですよね……
そう言えば、また昇進されたんでしたっけ？」

桃子「えっ、少し前に大尉に特進したばっかすよね！？」

京太郎「ああ、その上でまた昇進したんだよ…………
とりあえず、表面上は少佐だ」

和「ついに佐官ですか……しかも二十歳で…………」

桃子「ん、表面上ってどういう意味っすか？」

京太郎「ああ…………この階級章な、絡繰りがあるんだよ」

桃・和「「からくり？」」

京太郎「ひっくり返すと……あらビックリ、大佐に…………」

エイスリン「エ、ソレハ私モ知ラナイ！？」

京太郎「さらに肩書きがつきました…………戦術機幕僚長だそうで」

和「えっ……その、話に追いつけないんですけど…………」

桃子「なんすか、幕僚長って、そんな偉そうな響き…………」

京太郎「偉いぞぉ、基地における衛士のトップだからな…………」

桃子「あー……でも京ちゃんさんっすからねぇ」

和「いずれそんな地位に付くとは思ってましたが、思ったより早かったですね」

エイスリン「エッ、エッ、ソンナ軽クテイイノ！？ネエッ？！」

和「この人の伴侶の一人になるつもりなら、この程度で驚いてはいけません」

京太郎「まあ、それは置いといて……そんな地位についてしまったからな、近くにいてもらった方が何かと安心だと思ったわけだ」

桃子「まあ、私たちは京さんに従うっすよ」

和「ええ、どこまでもお供します」

エイスリン「エット……右ニ同ジ？」

京太郎「ああ…………ありがとう、皆」

【仙台市　須賀家住居】

10月23日　【夜】

↓3
1.誰かと会話する（3人）
2.部隊編成について検討する
3.その他何か有れば自由安価で

京太郎「えーっと、今のところ横浜基地にいてフリーの状態の衛士は…………」


福路美穂子
大星淡
宮永照
弘世菫
高鴨穏乃
ネリー=ヴィルサラーゼ
ユウヤ=ブリッジス
クリスカ=ビャーチェノワ
イーニァ=シェスチナ


京太郎「こんな所か。
で、顔見知りで実力者の衛士となると伊弉冉小隊の……」


神代小蒔
石戸霞
薄墨初美
狩宿巴
滝見春
石戸明星
十曽湧


京太郎「この7人か……
で、不透明なのが」


原村和
横井桃子
エイスリン=ウィッシュアート
白銀武


京太郎「エイスリンはともかく、モモと和はブランクがあるしなぁ……
白銀に関しても正式に任官してないからどうなるか、もしかしたらA-01行きかもな。
それ以外のメンツはどこから見つけてくるか……」

《件の因子を流入させるための橋渡しになった者の名前なら解るぞ。
と、言うか今のリストの殆どもソレだな》

京太郎「あー……って事は、お前が出す名前のヤツも実力者ってことなのか？」

《大概はそうだな》

京太郎「とりあえず候補だけ挙げて後から召集をかけるってのでも別にいいよな……
んー、そうだな、まずは…………」



↓3
1.とりあえ今出てる名前から選んでいく
2.ここに上がってない名前から候補者を選ぶ

京太郎「とりあえず、編成に入れるか入れないかはともかく候補者を挙げてみよう」

《えっと、大隊って36人なんだっけ、編成が》

京太郎「一人で指揮できる気がしないよなぁ……
とりあえず、少しずつ挙げてみようか？」


人の数を見ながら。とりあえず最初は6人程候補を出してください。
一人1つまでね。

《とりあえず、こんな所でどうだ？》

京太郎「どれどれ？」


松実宥
宮永咲
辻垣内智葉
松実玄
瑞原はやり
新子憧


京太郎「松実の名前が２つあるけど、姉妹かな？」

《ああ》

京太郎「あとこれ、なんて読むんだ……ツジカキウチ？」

《ツジガイトね、確かに読めないよなぁ》

京太郎「瑞原さんは佐官でベテランみたいだし、何て言うか奈良出身者が多いなぁ
しかも三人とも阿智賀ってところ……ああ、穏乃の出身地じゃないか！」

《あの、咲にも触れてやってください》

京太郎「ここまでで挙がった人達を纏めると……」


1. 福路美穂子
2.大星淡
3.宮永照
4.弘世菫
5.高鴨穏乃
6.ネリー=ヴィルサラーゼ
7.ユウヤ=ブリッジス
8.クリスカ=ビャーチェノワ
9.イーニァ=シェスチナ
10.神代小蒔
11.石戸霞
12.薄墨初美
13.狩宿巴
14.滝見春
15.石戸明星
16.十曽湧
17.原村和
18.東横桃子
19.エイスリン=ウィッシュアート
20.白銀武
21.松実宥
22.宮永咲
23.辻垣内智葉
24.松実玄
25.瑞原はやり
26.新子憧


京太郎「おお……多いな、こりゃ」

《まあ、全員確定って訳でも編成する必要も無いけどな》

京太郎「でもまあ、あと9人で……」

《今はまだここまででいいんじゃないかな》

京太郎「何で？」

《時間帯で人が変わったりするだろ？》

京太郎「え…………え？何の話？」

ちょっと眠いのでここまででー

ひゃっはー、そろそろ始めるよー

ところで、はやりん(32)含めた6人ってもう招集でいいかね？


↓5まで　招集する？
1.する
2.しない

特に仙台でやることも無いので横浜に戻します。

ほとんど日帰りに近い状況ではあったが、バッチリと骨休めはできた。

仙台の家を引き払い、横浜に新居を構えるにあたって連絡をしたところ、高級将校用の住居が余っているとの事なので其方に引っ越すことに相成った。

高級将校……何か、響きが良い。
曲がりなりにも大佐相当の権限を持っているのだ。何かが間違って。



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京太郎「なにこれぇ…………」

和「伝統建築、その技術の保存のために建てられたは良い物の、横浜近辺に該当するような高級将校もいなかったので放置されていたみたいですね」

桃子「へぇ……」

エイスリン「Oh! Japanese mansion!!」

京太郎「正しくマンションだな、こりゃ…………」


どう見ても不相応な程に豪奢な住居を前にただただ呆けるだけだった。
凄いな大佐相当、名誉職だと思ってたのに大佐相当、ヤバいよ大佐相当。
でも、まだ少佐だよ。


京太郎「斯衛の屋敷みたいだよなぁ……」

和「斯衛でも昨今でこれほどまでの物は…………
基準は解りませんけど、“黄”を許される家格でもここまでできるかどうか……」

京太郎「そこまでか…………」

桃子「まあまあ、とにかく荷物を片付けちゃいましょう、っと」

京太郎「モモは強かだなぁ……」

10月25日　【朝】（休暇5/10）

↓3
1.誰かと会話する
2.部隊編成について検討する
3.新規編成人員との挨拶
4.ハンガーに行く
5.その他何か有れば自由安価で

でも確か京ちゃんって詳しい条件は忘れましたけど、斯衛の方から『来てくれたら“赤”を与える』って勧誘されて、香月博士もこれには驚いたって話ありましたよね？

>>665
神代京太郎さんがこの世に成立すればね。

京太郎「さて、部隊編成について考えましょうか…………」



1.福路美穂子
2.大星淡
3.宮永照
4.弘世菫
5.高鴨穏乃
6.ネリー=ヴィルサラーゼ
7.ユウヤ=ブリッジス
8.クリスカ=ビャーチェノワ
9.イーニァ=シェスチナ
10.神代小蒔
11.石戸霞
12.薄墨初美
13.狩宿巴
14.滝見春
15.石戸明星
16.十曽湧
17.原村和
18.東横桃子
19.エイスリン=ウィッシュアート
20.白銀武
21.松実宥
22.宮永咲
23.辻垣内智葉
24.松実玄
25.瑞原はやり
26.新子憧


京太郎「わー、何かこんがらがってきそう……」

《まあ頑張れや》

京太郎「おー…………
さて、今日はどっちにしますかね？」



↓3
1.出ている名前から編成確立メンバーを選ぶ
2.ここに上がってない名前から候補者を選ぶ

では、誰を編成するかではな無く誰を削るかで決めようかなと思います。

また、新規で編入した者はとりあえず仮決定で今はその削る対象にいれません。

ここで削られても後で編入できますのでご安心を。

1:10～1:20までに3票以上入った者から削ります。
編成メンバーでないのでご注意を。


1.福路美穂子
2.大星淡
3.宮永照
4.弘世菫
5.高鴨穏乃
6.ネリー=ヴィルサラーゼ
7.ユウヤ=ブリッジス
8.クリスカ=ビャーチェノワ
9.イーニァ=シェスチナ
10.神代小蒔
11.石戸霞
12.薄墨初美
13.狩宿巴
14.滝見春
15.石戸明星
16.十曽湧
17.原村和
18.東横桃子
19.エイスリン=ウィッシュアート
20.白銀武

一人一票で。
人いなかったら別の方式考えます。

と、言うわけで今回編成から外れるのはこちら。


17.原村和
18.東横桃子
19.エイスリン=ウィッシュアート
20.白銀武


《縁故、さらには男を排除してハーレムを築こうと言うのか……》

京太郎「違うよ！？」

《そして、やがては自分の女にならないクリスカとイーニァと纏めて男のユウヤも外してハーレムを盤石に……》

京太郎「だから違うって！」

《なにっ！他人の女まで寝取るのか！？》

京太郎「違うと言っている！！」

ちょいとお待ちを。

タクシー捕まらない(´･ω･`)
いや、乗るのイッチじゃなくて先生だからイッチは困らないんだけどさ。
バイト先田舎だから25時以降って営業時間終わっちゃうんだよね。
24時間のところは電車止まった影響で無理言われるし……

再開します。

10月25日　【昼】（休暇5/10）

↓3
1.誰かと会話する
×.部隊編成について検討する
3.新規編成人員との挨拶
4.ハンガーに行く
5.その他何か有れば自由安価で

アラf……サー組の年齢は？

↓3まで
1.据え置き
2.はやりん(32)

京太郎「えー、まずは急な転属について謝罪させていただきます。申し訳ございません。
この度、ここ横浜基地にて新設される部隊の隊長を仰せつかりました須賀京太郎少佐です。
まだ名前も決まってないような状態ですが、部隊の方針とましては将来のハイヴ攻略などを見据えた精鋭部隊となります。
つきましては基地での防衛戦でなく、ハイヴへの間引き作戦などが主な任務となります」


挨拶ったて一方的な物だ。
詳しいことは辞令を発布された際に説明されてるだろうし、非常に簡略的なもので済ませた。

つまりは死亡率の高い部隊に来たぞ、と。

まあ……殆どの面子の前職も似たようなところではあるのだが。


↓3　誰に話しかけますか？（1/3）
1.松実宥
2.宮永咲
3.辻垣内智葉
4.松実玄
5.瑞原はやり
6.新子憧

京太郎「えーと、瑞原少佐……」

はやり「はやりでいいよ！」

京太郎「…………え？」

はやり「富士教導隊より招集されました瑞原はやり少佐です。
フレンドリーにはやりって呼んでね！」

京太郎「えーっと……」


・富士教導隊出身

・遠距離からの狙撃はまず避けられない

・でも近接戦も十分強い

・アイドル並み人気を誇り、一部では慰問コンサートを要請される

・三十路間近であるが行動や言動がいろいろとキt（頭を冷やされていてそれ以降読めない

・はやりーん！！


京太郎「えっ」

はやり「よろしくね、隊長さん☆」

京太郎「お、おう……」


↓3　
1.キツいですね
2.よろしくお願いします
3.その他自由安価

えっと、1973年生まれだから御年28歳で……
つまり、その…………


はやり「何かな？」

京太郎「えっと、瑞原少佐……」

はやり「だーかーら、はやりって呼んで☆」

京太郎「あははは……」


なんだ、ズバリ言ってしまえば……


京太郎「この三十路キツい……」ｺｺﾞｴ

はやり「あ゛っ？」

京太郎「え」

はやり「今、なんつった？えぇ？」

京太郎「い、いやー、何もー？！」

はやり「まだピッチピチの20代ですけどー？三十路じゃないんですけどー？」


聞こえとるやないですか


はやり「ちょっと君……少し、頭冷やそっか？」

京太郎「エッ、いやっちょっ！うああああああああっ！？」ﾊﾟﾝﾂﾒｸﾚｰ

智葉「み、見事な回し蹴りだ……」

玄「女性を歳で弄っちゃ駄目だよね……見事な物をお持ちだし…………」

宥「玄ちゃん……怖い……」

憧「あっ、スカート捲れて中が……」

咲「京ちゃーん！？」

もうこの時間帯って人いないかなー？

智葉「だ、大丈夫ですか？」

京太郎「ああ大丈夫だ……
どのみち、自分で蒔いた種だからな……」

はやり「もう、ぷんぷんだゾ☆」

京太郎「うっ……」


↓3　誰に話しかけますか？（2/3）
1.松実宥
2.宮永咲
3.辻垣内智葉
4.松実玄
×.瑞原はやり
6.新子憧

ちょっとバイトの方が忙しくなってもーた。

今日はこれまで。

割ってカツでカツ丼さんのことかと思ったよ。

なに、SUGAのクローンを作るって？
一人に一人支給すれば平和だな！

>>745
BETA「止めてください、資源採掘が出来なくなります」


ちょいと待っててなー

作れるだろうさ、クリスカやイーニァもクローンの類だから。
しかしその為にいったい何千何万のカナード・パルスやラウ・ル・クルーゼが生まれることやら……

SUGAの完璧なコピーを作ろうとしてたら人類全員がSUGAの血族とか笑えないぞ。
そしてコピーvsオリジナルSUGAチルドレンの戦争が…………　

あ、なんか面白そう。小ネタでやってみようかしら。

それじゃあストック無いし、ゆっくりしていくよ。

京太郎「新子憧少尉、以前の部隊では小隊長を務めていた、と。
ポジションは迎撃後衛、指揮官志望なのか？」

憧「…………」

京太郎「新子少尉？」

憧「…………」

京太郎「あの……質問してるんだが？」

憧「…………」

京太郎「新子っ！！」

憧「ふきゅっ！？」


あー……何故だ、何が原因で怖がらせた？


↓3
1.肩に触れて安心させる
2.無視する
3.話しかける（内容自由安価）
4.その他自由安価

京太郎「ああ、そう言えば穏乃から少し話を聞いていたが、異性が苦手なんだっけ？」

憧「えっ……シズ？」

京太郎「ああ、高鴨穏乃少尉も同隊になる。
幼なじみなんだってな？」

憧「は、はい…………」

京太郎「まあこのご時世、男性に免疫が無いやつも多少はいるだろうが、衛士なんだからな、少しは耐性付けろよ？」

憧「ふ、ふきゅう……」

京太郎「何の鳴き声なんだよ、それは…………」

我慢の限界が来たのか、同じ奈良出身の松実少尉（妹）の背後に身を隠しながら、顔をちょこんと出す。

かくれんぼをしているつもりは無いんだけどな……


憧「べ、別に隊長が苦手とか、そう言う訳じゃありませんから！
ちょっと身長が高くて、雰囲気が威圧的で近寄り辛いだけですから！」ｶｸﾚｯ

玄「憧ちゃん、何やってるの？」ｶｸﾚﾗﾚ

京太郎「…………ああ、間に知り合いを挟めば饒舌になるのな、成る程ね」

憧「よ、よろしくお願いしますっ！」

京太郎「ああ、よろしく。
だけど式典とかではそれ止めろよな？」



↓3　誰に話しかけますか？（3/3）
1.松実宥
2.宮永咲
3.辻垣内智葉
4.松実玄
×.瑞原はやり
×.新子憧

京太郎「久しぶりだn」

咲「久しぶりだね！京ちゃんっ！！」　

京太郎「ああ、げんk」

咲「元気にやってた？怪我してない？病気になってないよね？」

京太郎「ああ、大じy」

咲「私ね、私ね、結構活躍したんだよ？
これでもね、何回か小隊長やったんだよ」

京太郎「えぇ……お前g」

咲「京ちゃんはスッゴくかっこ良くなったよね！見違えたよ？
しかも少佐さんだなんて……どうやったの！？」

京太郎「ええ加減にせいっ！」ｺﾞﾁﾝｯ!

咲「あうっ！？」

すごい勢いで被せてくるな
会いたかったんだろうな…(遠い目)

咲「うぅ……何も殴ることないでしょー！」

京太郎「曲がりなりにも上官の話を遮って自分の話ばっかりしてるからだボケ！」

憧「体罰……やっぱり男って……」

玄「いや、それを言ったら瑞原少佐もやってたよね？」

京太郎「あんまり時間も無いんだ、積もる話は後で……」

咲「あのね、あのね！最近料理も結構上手になってきて……」

京太郎「お前は少しくらい人の話を聞けっ！」


↓3
1.おしおき
2.悪ノリ
3.その他自由安価

ksk
壁ドン

自室でオシオキ(意味深)？

インターネットの調子が悪い。少し休止。

ういうい

再開するべぇ

咲「それでねそれでね、京ちゃんの好きなエビ風茶碗蒸し風固形物も作れるようになってね」

京太郎「ふーん……」

咲「鉄原ハイヴの間引き作戦にも参加したんだよ？
いやぁ、対馬に行ったんだけど何もなくてね……」

京太郎「…………」ｺﾝｺﾝ

咲「モモちゃんとも何年も会ってないなぁ……
京ちゃんはモモちゃんの行方って知ってる？」

京太郎「…………」ｽｰｺﾝｽｰ

咲「あ、ついでにお姉ちゃんも。
風の噂ではどこかで開発衛士をやってるって聞いたんだけどね」

京太郎「…………」ｺﾝｺﾝｽｰｺﾝ

咲「もー、京ちゃんったら聞いてるの？」

京太郎「…………」ｺﾝｽｰｺﾝｽｰｺﾝｺﾝ

咲「ん……？」


・－・・・　－・・－　－・－－－（オマエ）
－－・－－　・・－・・　・－・－－・・（アトデ）
・－・・・　－－－　・・－－　・　・－－　－・－・　－－－－　・－（オレノヘヤニコイ）


咲「あっ……京ちゃん、もしかして怒ってる……？」

京太郎「…………」

咲「うっ……あの、ごめんなさい……」

京太郎「…………」ﾄﾝﾂｰﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

咲「はい……」

玄「い、いったい何があったのです？」

はやり「懐かしいね、モールス信号だ♪」

京太郎「時間も時間だし、一先ず解散とする。
用があるものは後で各自来るように。
なっ？」

咲「は、はひっ……！」



10月25日　【昼】（休暇5/10）

↓3
1.誰かと会話する
2.部隊編成について検討する
3.ハンガーに行く
4.だって来いって言ったから……
5.その他何か有れば自由安価で

ksk
4

↓3　何をしますかね？

1.技術士官と会話する
2.先日横浜基地に搬入されたアレを見とく
3.休暇だけど超伝導発電跳躍ユニットを弄らないと眠れない病
4.その他自由安価

透華「京太郎さん！」

京太郎「ああ透華さん、どうかしましたか？」

透華「ええ、例の物が帰ってきましたの」

京太郎「例の物？」

透華「はい！」

京太郎「例の物たって心当たりが……
ああ、黒潮ですか？」

透華「いえ、黒潮はとっくにハンガーに収容されていますわ」

京太郎「あっ、そうですか……
では、何ですか？」

透華「叢雲ですわ」

京太郎「叢雲、ムラクモ、むらくも…………
いえ、すみません、まったく心当たりが……」

透華「見れば解りますわ」

京太郎「見れば……？」


そう言われるがままにハンガーの一つに誘導されていった。

そして、そこにあったのは…………


京太郎「黒潮？じゃ無いし
不知火弐型phase3？でも無いし
ブラックウィドウⅡ？は黒潮に改修されたし……
え、何コレ？」

透華「ですから、叢雲ですわ」

注意:設定の垂れ流しです


特型技術実証機　XTD-01M　叢雲
　　　　　　　　　　（eXtral Technology Demonstrator）
雪風製作に伴い、富嶽・光菱・河崎の三社がX-23から技術を吸収し、雪風に反映するために造られた実験機。
黒潮と雪風の中間地点にあたり、ステルス技術や電子装備の一部はオミットされているが、JRSSを含めて黒潮の高性能さを如実に受け継いだ機体。

技術の蓄積は完了し、また雪風も完成したためメーカー側としても所有している必要性が無くなっており、そのため黒潮の予備機として横浜基地に返還されていた。
なお、ペットネームの叢雲とは気象現象の叢雲（高積雲のこと）と同時に、三種の神器の一つであるアマノムラクモから。

なお、型式番号の語尾にあるMは光菱のMであり、叢雲の他にF型（富嶽）とK型（河崎）の計3機が存在する。

京太郎「えっ、こんな物いつの間に…………」

透華「我々もXFJ計画に参入するという話が急遽決まったので、技術吸収のために承認されまして。
当時の責任者だった香月教授の独断でしたけど」

京太郎「えっ、えぇー……
それって、原型機のyf-23の出元に無許可で作ったコピーなんじゃ……」

透華「タンフォリオTA90、ジェリコ941、ブレン・テン……
例えば、cz-75という優れた銃があったとして、そこからコピーが出来ますでしょ？
成功すればリスペクト、失敗すればデッドコピー……それまでですわ。
得てして兵器の情報とは余所に漏らす方が悪いのですわ」

京太郎「わ、解りますけどその理屈は……
論理もへったくれも無いですね」

透華「利権だ何だと騒いでる間に、それを唱える人類が滅んでたら元の子もありませんから」

京太郎「身も蓋も無いですね」

透華「と言っても、現状では使い道が無くて……
京太郎さんには黒潮がありますし、そもそも普通の衛士には雪風でも有り余る物ですし」

京太郎「まあ、せっかくの高性能高級機ですし取っときましょうか……」

透華「あっ、ちなみに京太郎さんの権限で要請すれば同程度の機体を後2機用意できますわよ？」

京太郎「ふぁっ！？」

透華「そもそも不知火弐型の方でphase3の二号機を用意できたのもこの叢雲のデータを流用したためですし……
そこら辺の弱みに漬け込めば3機は用意できますわね。」

京太郎「合計5機って編成組めないんだよなぁ……」

透華「京太郎さんは単騎で、ならば可能では？」

京太郎「え」

透華「おほほ、本音ですわ」

京太郎「今本音って言った！？」

10月25日　【夜】（休暇5/10）

↓3
1.誰かと会話する
2.部隊編成について検討する
×.ハンガーに行く
4.だって来いって言ったから……
5.その他何か有れば自由安価で

咲「京ちゃーん」ｺﾝｺﾝﾄﾉｯｸｼﾃﾓｼﾓｰｼ

京太郎「あー」

咲「入るよー？」

京太郎「おー」

咲「ん、お邪魔しまーす……」


部屋に入ると、そこには驚きの光景が目に飛び込んできた。

なんと……京ちゃんが書類と格闘しているでは無いかっ！？

えっ、だって京ちゃんだよ？漸次を「つぎきり（多分辻斬りの間違い）」って読んでた京ちゃんがだよ！？
活字何て読めなくても生きていけるとか言って授業は睡眠時間だった京ちゃんが…………

事務仕事を、無難に、しかも結構素早くこなしている……！？


咲「謎は解けた、アナタは京ちゃんじゃない！どこで入れ替わったの！？」

京太郎「それミステリーで一番駄目なパターンじゃねぇか。
いいから、終わるまでそこで待ってろ」

咲「あっ、うん…………」


そうやって京ちゃんは此方を一寸も見もせずに応え、仕事を黙々とこなしていきます。

ちら、と書類を盗み見ると中には全文英語の物まで……


咲「あっ、京ちゃんって何故か英語は昔から出来たよね」

京太郎「んー？ああ、アルファベットって27文字しか無いし、形が単純だからなー」

咲「えー、そう言う問題……？」


私の幼なじみはどこかずれています。



↓3　咲さん行動安価
1.仕事が終わるまで待つ
2.悪戯をする
3.抱きつく
4.その他自由安価

京太郎「あー弾薬の補充申請か……」

咲「……」

京太郎「やっぱりA-01の消耗率が著しいのな。
よし、実機訓練も増やしたいから模擬ペイント弾の申請も増やして……」

咲「…………」

京太郎「あっ、74式長刀も予め増やしておくか？
短刀は……うん、貯蔵分で十分だな」

咲「京ちゃーん」

京太郎「と言うか、やっぱり叢雲の搬入で整備費の予算が嵩むな……
どっから予算持ってくるかな……
国連からの予算も限りあるし、やっぱりOSに次ぐ商品開発とか……」

咲「おーい」

京太郎「でもそう簡単にホイホイとは来ないよなぁ……
いっそ借金するか？
でもどこから………………斯衛とか？
いやいや、それは流石に駄目だろ……」

咲「聞いてるー？！」

京太郎「世知辛いよなぁ、やっぱ金かぁ……
雪風の配備数も整えないといけないしなぁ……
って言うかなんでこんな仕事しなきゃなんないのかね？」

咲「もしもーし……」

京太郎「偉くなるってのも考えもんだなぁ」

咲「聞いてくれないと悪戯しちゃうよ？いーの？」

京太郎「うぼぁー……これから一気に衛士増えるから人件費がぁ……」

咲「…………えいっ♪」ｶﾌﾟｯ



↓1
01～39　無反応
40～79　飛び跳ねる
80～98　耳はらめぇ

京太郎「ぃぴきゃあっ！？」


まったくの無警戒だった……

俺はただ、書類に刷られた字と頭の中で踊る数字と格闘していた。

だから、後ろから唐突に襲ってきたそれに対応することが……出来なかった。


咲「京ちゃん、女の子みたいな声出して……かわいいっ」

京太郎「おまっ、咲っ！何するんだよ！！」

咲「京ちゃんが私を構ってくれない罰だよ……
えいっ、えーいっ！！」

京太郎「うひゃあっ！ちょっ！舐めるのは無しっ！？」


あろうことか、咲は耳の穴に舌を差し込む、舐めまわし始めた。
それも一定方向で無く、筋を辿るようにペロペロと、そして時折ランダムに動きを変えてくる。

身の毛のよだつ感覚に、逃げ出すために身体をよじるが、咲はガッチリと腕を掴んで離さない。
だから、咲の舌からも逃げ出せない…………


京太郎「うぃひっぐぇええ……」

咲「あははは、何か楽しくなってきた！」


さらに、滑りを良くするためか唾液を交えた攻撃を加えてくる。
『くちゅっ、くちゅっ』という音が鼓膜を擽り、擽感を掻き立て、苦行に拍車をかける。

抱き付いて来る中で、咲の貧相な胸が腕に押し付けられるが、残念ながらそれで紛れるほどに咲は発育していなかった。

それを嘆くべきなのか解らないが……そもそも、その判断をする思考能力さえ奪われている。

出来る事なら突き飛ばしてこの苦しみから逃れたいが、理性がそれを許さない。

だから、意に反してこの地獄を甘んじて受け入れるしか無いのだ…………


京太郎「ぅも、やめれぇ咲ぃ……」

咲「うふふふ……まだまだ、だよ京ちゃん？」

京太郎「あぴゃああああ…………！！」

時間が時間だし、ここまでな。

日本側には「近衛を死なせるわけにはいかないから良い装備を回す」
国連側には「旧式持ってくるとか舐めた真似するからこっちでは奴らじゃ手も届かないような最新鋭機で目に物見せる」
とでも言えばどうとでもなるわな
姫様用の機体は武御雷ならよし、違うならS&Iジョイント搭載の新鋭機にでもすれば十分だろうし

……いっそ護衛用、援護用の機体（長砲身コイルガン装備の砲撃機、受け流しなどの動きを学習済みのAI搭載型直援機）を開発したいくらいだ

んーとね、マブラヴの設定として、戦術機のコクピット（管制ユニット）って着脱式なんですよ。
ガンダムで言うなら変形しないコアブロックというか、ジムのコクピットと言うか、ニューガンダムがアクシズにぶつけたいオレンジ色の球みたいな。
つまり、コクピットだけ潰されても外が無事なら交換して再出撃できるわけです（BETAの特性上そういうこともありえなく無い）

ただ、現代の戦闘機と同じで電子装備（レーダーとか）の発展とともにタンデムの意味がなくなった訳ですよ。普通の戦術機は。
紅の姉妹のような特殊な運用をしたり黒潮の電子装備を使うなら有効ですが。

つまり、戦術機ならどれでも副座ユニットに交換できます。
叢雲には黒潮並みの電子装備積んでないから意味ないけど。

ファフナーを見て思った。
このssは絶望感が足りないと。

ファフナーを見て思った。
このファフナー(17,18話)絶望感が足りないと。

まあ、カノンがどんなに頑張っても　ど　う　せ　み　ん　な　い　な　く　な　る　みたいな展開で良いかもしらん。

あなたはそこにいますか。

10月26日　【朝】（休暇6/10）

↓3
1.誰かと会話する
2.部隊編成について検討する
3.ハンガーに行く
4.その他何か有れば自由安価で

1.福路美穂子
2.大星淡
3.宮永照
4.弘世菫
5.高鴨穏乃
6.ネリー=ヴィルサラーゼ
7.ユウヤ=ブリッジス
8.クリスカ=ビャーチェノワ
9.イーニァ=シェスチナ
10.松実宥
11.宮永咲
12.辻垣内智葉
13.松実玄
14.瑞原はやり
15.新子憧

～不確定～
　16.神代小蒔
　17.石戸霞
　18.薄墨初美
　19.狩宿巴
　20.滝見春
　21.石戸明星
　22.十曽湧

～編成外～
　23.原村和
　24.東横桃子
　25.エイスリン=ウィッシュアート
　26.白銀武



↓3
1.出ている名前から編成確立メンバーを選ぶ
2.ここに上がってない名前から候補者を選ぶ

貼るもの間違えた。ちょいと待って。

1.福路美穂子【180】
2.大星淡【170】
3.宮永照【140】
4.弘世菫【140】
5.高鴨穏乃【120】
6.ネリー=ヴィルサラーゼ【120】
7.ユウヤ=ブリッジス
8.クリスカ=ビャーチェノワ
9.イーニァ=シェスチナ
10.松実宥【50】
11.宮永咲【100】
12.辻垣内智葉【50】
13.松実玄【50】
14.瑞原はやり【38】
15.新子憧【55】
16.原村和【嫁】
17.東横桃子【嫁】
18.エイスリン=ウィッシュアート【嫁】
19.白銀武


↓3　会話相手安価

非番とは言え、PXは別に使うことは構わないと言われた。
しかし、どうも上官用の専用食堂を使う気にはならず、一般衛士用の食堂を使うことにした。

佐官って天然物の牛肉とか食えるのな……

まあ、それはさておき


京太郎「おっと」

憧「わっ……！」


PXの入り口でバッタリと新子少尉と鉢合わせになった。


京太郎「新子少尉も今から昼食か？」

憧「えっ、あっその……はっい……！」

京太郎「そうか、ならちょうど良い機会だし少し話そうか」

憧「ふぇっ！？」

京太郎「そんな緊張するな……そうだな、何か一品くらい奢ろう」

憧「いやっあの、でも…」

京太郎「佐官のメニューでは本物のサトウキビ由来の甘味が出るんだが、持ってきてやろうか？
確か、今日はショートケーキだったかな？」

憧「ぜひっ、お願いしますっ！」

京太郎「あ、いいんだ、それで……」



↓3
1.新天地での調子はどうだ？
2.生クリームが付いてるぞ　
3.彼氏はいるのか？
4.その他自由安価

ここの合成サバ煮定食は旨い。
何より醤油の再現性が絶妙なのだ。
さらにこの食感……口の中で綺麗にほぐれるこの柔らかさをどの様な手法で再現しているのやら……？

ユーコン基地で食べたムニエル風の何かは固いしボソボソしてて口に運ぶ気も失せる代物だった。

おっとまた脱線していた。


京太郎「いきなりの新天地だが、調子はどうだ？」

憧「はいっ、美味しいです」

京太郎「…………」

憧「あっ…………ぅ」

京太郎「いきなりの新天地だが、調子はどうだ？」

憧「そっ、その……シミュレーション内容も前の所に比べて難しいですけど、充実してます。
周りも、私なんかと比べ物にならないほど腕の良い人が多くて…………」

京太郎「それで？」

憧「ちょっと、やっていけるのかなって不安になりました…………」



↓3
1.無視
2.そんなに嫌なのなら元の場所に戻せるが？
3.まだ何も始まって無いじゃないか、これからだろ
4.その他自由安価

京太郎「何を言ってるんだか……」

憧「え……？」

京太郎「まだ着任して2日だろ？
確かに俺の部隊は引き抜きや無茶をさせてきたから標準よりも高い資質を持った衛士が多いかもしれない。
それをたった２日で追い付かれたら周りも立つ瀬が無いだろ」

憧「はい……」

京太郎「言うなればアマチュアの世界からプロの世界に来たとでも思えば良い。
まだこの部隊での実戦も経験してないんだ、焦ることは無い」

憧「そう、ですね……」

京太郎「まあ、一つだけ言わせてもらうとな」

憧「？」

京太郎「俺は、自分の部隊を世界一の水準の部隊にするつもりだ。
そして、そのために選ぶメンバーも、もちろん選りすぐっだ。
例え、現状で追いつけていなかったとしても……必ず、世界一の水準に達することが適うと思った人材しか俺はスカウトしていないつもりだ」

憧「あ…………！」

京太郎「だから、新子少尉。
お前も、俺の期待に応えてくれ。なっ？
そのために、俺もできることなら何でも協力するさ」

憧「…………はいっ！」

京太郎「今は残り少ない非番だからそれを謳歌してるが、それも消化したらミッチリ鍛えてやる。
だから、覚悟しとけよ？」

10月26日　【昼】（休暇6/10）

↓3
1.誰かと会話する
2.部隊編成について検討する
3.ハンガーに行く
4.その他何か有れば自由安価で

1.福路美穂子【180】
2.大星淡【170】
3.宮永照【140】
4.弘世菫【140】
5.高鴨穏乃【120】
6.ネリー=ヴィルサラーゼ【120】
7.ユウヤ=ブリッジス
8.クリスカ=ビャーチェノワ
9.イーニァ=シェスチナ
10.松実宥【50】
11.宮永咲【100】
12.辻垣内智葉【50】
13.松実玄【50】
14.瑞原はやり【38】
15.新子憧【60】
16.原村和【嫁】
17.東横桃子【嫁】
18.エイスリン=ウィッシュアート【嫁】
19.白銀武


↓3　会話相手安価

玄「ほぅ……」

京太郎「……？」

玄「ほぅほぅ……」

京太郎「松実、玄だっけか？」

玄「ほほぅ……！」


奇っ怪な所作をしている者を見つけた。
こう、手をグニグニと、何かを掴み取るような、何だ？

確か、松実姉妹の妹の方で……

何をしているのだろうか？


玄「グヘヘ……この基地は訓練兵から衛士まで逸材が大量ですのだぁ……！」

京太郎「え、ええっ…………」


何だか、凄く危なさそうだ…………

美人でも流石にコレは無い。
恋人でも何でも無いが、そういう類の者が見たら百年の恋も冷め切ってしまうだろう。


玄「あのロシア人の女の子も素晴らしい物をお持ちで……！」

イーニァ「？」

ユウヤ「やめろイーニァ、近づいちゃだめだ！」

クリスカ「イーニァ駄目よ！近づいたら危ないからっ！」

玄「おほぅ、あちらも非常に……」


↓3
1.おい変態、憲兵を呼ぶぞ
2.何をしているんだ？
3.貴様も、中々良い物をお持ちですね
4.その他自由安価

京太郎「こらっ」ｺﾞﾂﾝ!!

玄「ぁ痛ーっ！？」


流石に見かねて拳骨さんを脳天に振り下ろす事で静止を図る。
これも上官故に繰り出せる男女平等の御技だ。


玄「なっ、何者です！？」

京太郎「通りすがりのお前の上官だ。覚えているか？」

玄「あっ、あなたは……！」


流石に1日で存在を忘れられるのも困るけどな。


玄「おもちの伝道師！須賀京太郎少佐っ！！」

京太郎「えっ」

玄「師匠と呼ばせてくださいっ！」

京太郎「嫌だよ、と言うか上官何だから少佐って呼んでよ」

玄「では神様と！！」

京太郎「何でさ」

玄「師匠、アナタは忘れてしまったのですか！おもちを愛でる心をっ！」

京太郎「何だよおもちって。
いや、今までのお前の態度から何となくわかっちゃったけどさ。残念ながら。
と言うか何がしたいんだよ」

玄「お噂は聞いておりますぞ！権力を使っておもちというおもちを皆、囲い込んでいると！」

京太郎「おい、誰だその噂を流した奴は」

《あんまり間違って無いんだよなぁ》

玄「素直になるのです……心を解放するのです……っ！
あのタンクトップによって彩られる双丘を！強化装備によって薄皮一枚だけに阻まれたたわわな果実を……！！
私は、それを堪能するために衛士になったのです！！」

京太郎「すっげぇ不純な動機だな、おい。
何でお前は女で産まれてきたんだよ。
あれか、自分の物も堪能するためか？」

玄「？」ｺﾃﾝｯ

京太郎「何故首を傾げる」

玄「ふふん、私は小さきおもちの紛い物には興味無いのです！」ﾎﾟﾖﾝｯ

京太郎「ある胸を堂々と張るな。
あれか、自分の物は客観的に判断できないってか」

玄「それに師匠、私にはごまかせないのですっ！」

京太郎「何をだよ」


松実宥←おもち！！

辻垣内智葉←隠れおもち！
松実玄←妹ゆえに将来に期待
瑞原はやり←おもちっ！！
新子憧←少々物足りないけど中々着痩せするタイプだよ


玄「ほら、今回の編成メンバーは素晴らしい物をお持ちな方々で半数をかためているでは無いですか！！」

京太郎「待て、何で一人存在を消している」

玄「言い逃れは出来ませんよ師匠！」

京太郎（どうしようか、コレ……）


↓3
1.適当に話を合わせてこっそりと逃げる
2.こんな女の子、修正してやる！
3.無視を決め込む
4.その他自由安価

妻子持ちを主張しよう

>>955
えーっとごめん、どういう意味？

京太郎「言っておくが俺は妻子持ちだ。
そんな不純な理由で部隊を編成するもんか……」

玄「それとこれとは話が別では無いでしょうか！」

京太郎「えっ」

玄「しかも、師匠の奥方様の一人は和ちゃんだと聴きます！
恐らくもう一人の方も大層な物をお持ちなのでしょう！」

京太郎「…………」

《やーい、否定出来ないでやんのー》

京太郎「えっ、あれ？知り合い？」

玄「はい、10年近く前ですが一時期同じ学校に通っていました」

京太郎「へー……その話は聞いてなかったな」

玄「ともかく、師匠も私と同志であるというのは紛れも無い事実であって……」

京太郎「いい加減にしろ」

玄「えっ」

京太郎「そこまで言うならまな板だけ集めた小隊を編成しようか？ん？」

玄「止めてください。その仕打ちだけはご勘弁ください。平に、平に…………」

ここまでなのじゃ。