バゼット「……」
カルナ「……」
ディル「……」
ヴラド「ウハハハハハ！！」


ロムルス「私（ローマ）がこのYARIOの新ローマとなるロムルスである」

ロムルス「君達は美しい。YARIOもまたローマ、共にローマへと進もう」


兄貴「ほら、どうしたお前ら。リアクションは？」


バゼット「……いいですね」
カルナ「ローマか……それもまたよし」
ディル「よろしく頼む」
ヴラド「然り！　然り！」

　

兄貴「ちなみにロムルスだがな農耕スキルは既に充分だ。そうだろ？」

ロムルス「うむ、私（ローマ）と我が弟ロムスで建国した事もある」


バゼット「凄いですね」
カルナ「建国……それは期待出来る」
ディル「俺が教えられる事はなさそうか」
ヴラド「ウハハハハハ！！」

　

兄貴「それならスコップの扱いを教える必要もねえな！」

ロムルス「うむ……スコップなど必要ない。我が槍（ローマ）があればそれでいいのだ」

兄貴「なに？」


ロムルス「　　　すべては我が槍に通ずる（マグナ・ウォルイッセ・マグヌム　　」ｸﾞｻｯ


バゼット「地面に槍（ローマ）を……？」
カルナ「……」
ディル「まさか……」
ヴラド「それはいけないぞローマよ」

　　

ゴゴゴゴゴゴ…ゴゴゴゴゴゴ……

ロムルス「ここに新たなローマが誕生する」


兄貴「……おい、地面から槍を抜けロムルス」

ロムルス「何故だ？　ローマはもうじき生まれる」

兄貴「いいからさっさと抜きやがれ！！」

ロムルス「……私（ローマ）は従おう」ｽﾞﾎﾞｯ

兄貴「ロムルス……荷物を畳んで明日出て行きな」ｽﾀｽﾀｽﾀ

　　

ロムルス「私（ローマ）こそがローマだ。ならば何を間違えたのだ……」


ディル「リーダーは俺が宥めてこよう。ロムルスは任せたぞ」ﾀｯﾀｯﾀｯ
バゼット「はい」


ロムルス「ローマは……」

バゼット「ロムルス、私も初めは貴方と一緒でした」

ロムルス「その通り、バゼットもローマだ」

バゼット「……一旦スルーです。貴方も直ぐに分かるはず」

ヴラド「貴様は間違ってはいない。建国を行うなら早急さと合理さが求められたのだろう」

ヴラド「だが我々が行っているのは建国ではないのだ」

ロムルス「建国……ではない……？」

ヴラド「然り！　然り！」

　　

カルナ「建国……それもまたよし」

カルナ「しかしこれは村作り。ただ効率を求めるのではなく、施しの心が大事だ」

ロムルス「施し……それもまたローマであるか」

カルナ「泥を被り、汗をかき、どう作り上げるかをみんなで考える。それが大事なのだ、ロムルス」

ロムルス「……私（ローマ）も建国の時、初めはその心を持っていた」

ロムルス「しかし建国を急ぎ過ぎたあまり、その心得を置いてきてしまっていたようである」

バゼット「ではロムルス……！」

ロムルス「先程までの私（ローマ）はローマでは無かった。今こそ私（ローマ）はローマなのである」

　　

兄貴「おい、話は終わったか？」

ディル「リーダーは言い過ぎたと後悔していたみたいでな、直ぐに許してくれた」

兄貴「馬鹿野郎、言ってんじゃねえよ」


ロムルス「私（ローマ）はここにローマを建国する。それこそがローマに歩む道なのである」

兄貴「おい」

カルナ「リーダー、ロムルスはFate村を共に作って行きたいと言っている」

兄貴「あん？　そうなのか。分かり辛いんだよお前は」

ヴラド「ウハハハハハ！！」

　　

兄貴「それじゃあよ。ロムルス加入して初めての作業だが……何か作りたいのあるかロムルス？」

ロムルス「Fate村（ローマ）には温泉が不可欠である」

バゼット「温泉……水浴びでじゅうb」

兄貴「ハッ、面白いこと考えるじゃねえか！」

カルナ「俺も賛成だ」

ヴラド「然り！　然り！」

ディル「温泉か。いいな」

バゼット「わ、私もいいと思います」

兄貴「なら決定だな！」

　　

兄貴「行こうぜ！」


YARIO『　　温泉を掘りに！　　』


　　　　　　　　　　END