妖精「あなた勇者にならない?」村人「へ...?」 (28)

SS初投稿です。
文がおかしいところがあるかもしれませんが大目に見てやってください...
感想くれたらうれしいです!


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~森の中~

村人「あぁ~もう歩けない」

妖精「弱音を吐かないの」

村人「ちょ、ちょっと休憩...」ドサッ

妖精「もうっ、これで何度目よ!」

村人「しょうがないだろ、僕はただの村人なんだから」ハァハァ

妖精「早くしないと次の村に着く前に日が暮れちゃうわよ」

村人「うん...」フゥ

村人「......」

妖精「?どうしたの、間の抜けた顔しちゃって」

村人「...いや、ずいぶん遠いところにきちゃったなって」

妖精「まだ村を出て5日しか経ってないじゃない」

村人「そうなんだけどさ」

村人「僕って今まで自分の村の外に出たことほとんどなくって...」

村人「まるで別の世界に来たみたいだ」

妖精「怖くなったの?」

村人「いや、わくわくしてる」

妖精「そっ」ニコッ

妖精「よしっ、それじゃあ先をいそぐわよ!」

村人「えぇ~、もうちょっと休んでから...」

妖精「駄々をこねないの!...っていうかあんた何に座ってるの?それ」

村人「え?」

村人「あれ、なんだこれ......鎧...?」

妖精「この鎧の紋章は国王軍のものね...」

村人「国王軍?なんでそんなものがここにあr」ガラン

村人「うわっ!が、骸骨!?」

妖精「...状況を見るにどうやらここでモンスターにやられたようね」

村人「そ、そんなっ」

村人「国王軍の人がやられるような強いモンスターなんてこのあたりには出ないはずなのに...」

妖精「よく見ると一人だけじゃない...」

妖精「ここでなにがあったのかしら...」

ガサガサッ

村人「ひっ!?」ビクッ

スライム「」ヒョコッ

村人「な、なんだただのスライムか」ホッ

妖精「情けないわねー全く」

妖精「そんなんでこの先、強いモンスターが出たとき大丈夫なの?」

村人「うっ...」

妖精「ていうかあなた武器は持ってきてるんでしょうね」

村人「それはもちろん!えっと確かここに...」ガサゴソ

村人「ほら」ヒョイッ

妖精「...」

村人「あれ?どうしたの?」

妖精「...もしかして武器ってその木の棒のことじゃないわよね?」

村人「もしかしてもなにも、その通りだよ?」

妖精「はぁ...呆れた」

村人「な、なんだよ!これでも一生懸命探して...」

妖精「あんたの冒険に対する危機感のなさにびっくりしてるのよ」

村人「しょうがないじゃないか、僕のお小遣いじゃどうしたってまともな武器なんか買えないし...」

妖精「この先本当に大丈夫かしら...」

妖精「...ま、いざとなったら私が力を貸すけどね...」ボソッ

村人「ん?まあそんなに心配しないで」

村人「ほらっ、すぐにこのスライム倒してみせるからさ!」

妖精「はいはい」

村人「ふふ...お前はこの木の棒の餌食になるのだ」ニヤッ

シュッ

村人「うわっ、ご、ごめ...」

シュシュシュシュ...

村人「...あ、あれ?どっか行っちゃった」

妖精「あんた今...」

村人「は、ははは!この僕に恐れをなして逃げ出したようだn」

ズウゥン ズゥゥン

巨大なモンスター「フシュー...」

村人「ぎ、ぎゃーーーーーー!!」ダッ

村人「な、なんであんな化け物がこんなところに!?」

妖精「あら?すぐに倒してみせるんじゃなかったの?」

村人「そんなこと言ったってあんなのが出てくるなんて聞いてないし!」

妖精「このままじゃ追いつかれるわよ」

村人「でも、ど、どうしたら...」ハァハァ

妖精「やれやれ、仕方ないわね」

シュッ 村人の体に入る

村人「い、行き止まり!?」ハァハァ

巨大なモンスター「ブオオオオオ」

村人「うわぁ~!来るなああああああ!」ブンッ ブンッ

ドカッ

巨大なモンスター「ギャアオ!!」

ズゥン...

村人「んっ...あ、あれ?倒れてる...?」

村人「いったい何が...」

妖精「ふぅ、よくやったじゃない」

村人「え?」

妖精「なにキョトンとしてるのよ、これあんたがやったのよ」

村人「お、俺がこの化け物を...?」

妖精「そうよ、じゃ、先をいそぎましょ」

村人「???」

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村人「や、やっと着いたぁ」ゼェハァ

妖精「ここが東の村ね」

村人「ふぅ、とりあえずゆっくりできる場所を探そっか」

妖精「そうね...でも、この街なんだか様子が変じゃない?」

村人「あれ、ホントだ...まだ日が出てるのに人が全然いない」

村人「それに建物がいくつか壊されてる」

村人「何かあったのかな...」

???「旅の者かね?」

村人「え?ああ、はい、そうですが...」

妖精「あなたは?」

???「おおっ、これは珍しい来訪者だ」

???「いやいや申し遅れた、わしはこの村で村長をやっとる者です」

村人「ど、どうも」

村長「ようこそ私たちの村へ、ゆっくりして行きなさい」

村長「...と、言いたいところじゃがのぉ」

村人「あの...何かあったんですか?」

妖精「どこの家も戸を閉め切っちゃっていて、まるで何かに怯えているみたい」

村長「......それは」

ザワザワ

村長「ん!?」

村長「おい待て、そんな荷物を持ってどこへ行くのじゃ?」

村民A「村長、すまないが俺たちはもうこの村を出る」

村長「そんな...」

村長「もう少しだけ待っとくれ、今ごろ国王軍の兵士たちがきっと...」

村民B「はんっ!国王軍だって?もうこの村を出てから一週間も経つじゃないか」

村民C「そうよ、今頃はもうとっくにあの化け物の腹の中だわ」

村人「化け物...?」

村民B「そうさ、近頃このあたりに巨大で獰猛なモンスターが出るようになったんだ」

村民B「そのせいで俺たちの村はこの有り様」

村長「そこで国に頼んで国王軍を派遣してもらったんじゃが...」

妖精「待てども待てども帰ってこない...って訳ね」

村民A「うおっ!よ、妖精...?」

村民B「初めて見たぜ...」

村民C「本物...?」

村長「...その通りじゃ」コクンッ

村人「そ、そんなに恐ろしいモンスターなんですか?」

村長「ああ...全身真っ黒な毛皮に覆われ、長く伸びた二本の角で人を襲う...」

村長「やつの通った後には何も残らん...」

村人(あれ...?その特徴は確かさっきの...)

村民C「とにかく!私たちはこの村から離れるわ」

村民C「このままじゃ安心して眠れもしない」

村長「ぬぅ...」

村人「ああ!」ポンッ

村人「そのモンスターならこの村に来る途中で倒しましたよ!」

一同「......はぁ?」

村民C「ちょっと、冗談はよしてよ」

村民A「国王軍の兵士だって敵わないようなモンスターなんだぞ?」

村民B「ったく、お前みたいな普通のやつに倒せるなら苦労はしねぇよ」

妖精「あらあら、本当よ?」

妖精「こう見えてもこいつは勇者を目指しているんだから」

村長「本当なのか...?いや、だが私たちの持っている武器ではやつの体に傷一つ付けることができなかった」

村長「いったいどんな武器を使って...?」

村人「これ...ですけど」

スッ... 木の棒

シーン...

村民ABC「ぷっ、はははははwwwwww」

村人「ちょ、なんで笑うんですか!」

村長「やれやれ...」ハァ

村長「この村は、いったいどうなってしまうのじゃろうか...」

狩人「村長ー!大変ですっ!」ダダダッ

村長「どうした!?やつが襲ってきたのか!?」

狩人「違います!やつが...」

狩人「やつが倒されています!」

村長「何っ!?それは本当か?」

狩人「はいっ、向こうの森の中で倒れているのを見つけました」

妖精「ね?言った通りでしょ?」

村民A「お、おいまさか...」

村民B「嘘...だろ...」

村民C「本当に...この人が...」

村長「ゆ...」プルプル

村人「ゆ?」

村長「勇者様じゃあああああああああ」

ウオオオオオオオオオオ!! ユウシャサマー!!

村人「......へ?」


とりあえず終わり。

続きは近いうちに書こうかなと思っていますwwww
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!!

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