スタン「見ろよルーティ、マリオパーティ3だ!」 (63)

ルーティ「懐かしいわねー! どこにあったの?」

スタン「物置漁ってたら64のソフトがいっぱいでてきたんだ……3は新婚の時によくやってたよな!」

ルーティ「そうそう! 正直あれがなかったらやってなかったわー」

スタン「……ギャンブルミニゲーム?」

ルーティ「もちろん!! あれで一気にお金が貯まるんだもの!! 勝った時にはそれはもう嬉しくて嬉しくて……」

スタン「ははは……そうだ、たまにはゲームしないか?」

ルーティ「いいわね! たまにはね!」

スタン「……あ、3以外のマリパもあるけどどうする?」

ルーティ「3に決まってるじゃない!!」

スタン「やっぱり……」

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キャラ崩壊要素があります、それでもいい人はよろしくお願いします。

スタン「あ、でもさ……」

ルーティ「なによ?」

スタン「4人までできるんだしさ、折角だから4人でやらないか?」

ルーティ「そういえば4人対戦やったことないわね……後の2人はどうするの?」

ウッドロウ「なに、気にすることはない。 私がいるから後は1人だ」

スタン「そうだ! あの世からリオンを呼ぼう!」

ルーティ「そういえば結構長い間会ってなかったわねー……じゃああたしはフィリアを呼ぶわ!!」

スタン「分かった! これでちょうど4人だな!!」

フィリア「皆さん……お久しぶりです」

スタン「久しぶり!!」

フィリア(スタンさん……やっぱりいつ見ても綺麗///)

リオン「全く……あの世から呼び出した用件が一緒にゲームをするだと? くだらん……」

ルーティ「あら、マリアンがリオンにもマリパやってほしいって言ってたのよ? マリアンの思いを踏みにじる気?」

リオン「誰が踏みにじると言った……それにマリアンが言わなければ僕はここには来ていない」

ルーティ「何でもかんでも『マリアンが』って言えば通じるのよねこいつ」ボソボソ

スタン「なんか可哀想じゃないか?」ボソボソ

ルーティ「いいのよ。 ずっとあの世に引きこもりっぱなしよりはマシでしょ? たまにはみんなと会って遊んだりしなきゃ」ボソボソ

フィリア「あの世とこの世ってそんな簡単に行き来できるのでしょうか……」ボソボソ

リオン「何をコソコソ話している。 早くやるぞ」

ルーティ「はいはい、じゃあこれがあんたのコントローラーね」

リオン「な……なんだこの歪な形をしたコントローラーは!?」

シャルティエ『64のコントローラーですよ、坊ちゃん』

リオン「64……?」

ルーティ「あら、あんた64知らないの?」

シャルティエ『坊ちゃんはGC以降からゲームを始めて、それ以前のゲーム機は知らないんですよ』

スタン「へーそーなんだ。 マリパは?」

リオン「知ってる。 4以降は全てやり尽くした」

ルーティ「じゃあ1〜3はやったことないのね」

リオン「ああ」

スタン「フィリアは?」

フィリア「私は……逆に1〜3を少々かじった程度で……」

スタン「じゃあリオン以外は経験者なんだな」

フィリア「因みにお二人は……?」

スタン「俺は全部」

ルーティ「あたしは3だけよ」

スタン「いやールーティはずっと3ばっかやってたもんなー」

ルーティ「いいじゃない、面白いんだから」

スタン「いっとくけどほかのマリパでもチャンスマスとかでコインが一気に手に入るんだぞ?」

ルーティ「確かにそうだけどなんかぱっとしないのよねー」

リオン「早く始めろ」

ルーティ「あら、なんだかんだ言って楽しみ?」

リオン「そういうわけではない、さっさと終わらせたいだけだ」

スタン「……あれ、つかないな」

ルーティ「長い間やってなかったからねー」

リオン「ディスクではないのか……」

フィリア「本当に知らないんですね……」

スタン「ふー……ふー……」

ウッドロウ「スタン君、カセットに息を吹き込むのは故障の原因になるそうだ、やらないほうがいい」

カチッ

『Nintendo』

スタン「ついた!!」

フィリア「懐かしいですね……」

ルーティ「ファイルはどれだっけ?」

スタン「えーと……『スタン』、『ルーティ』、『リリス』……どれでもいいんじゃないか?」

ルーティ「そうね」

スタン「ミニゲームとバトルロイヤル、どっちにする?」

ルーティ「バトルロイヤル!!」クワッ

スタン「お、大声だすなよ……」

ルーティ「今回は999コイン集めてコインスターを目指すわ!!」

スタン「あのな……コイン集めてもスターがなかったら意味ないんだぞ」

ルーティ「知ってるわよそんくらい」

フィリア「ルーティさん、凄いやる気ですね……」

ルーティ「当たり前よ! 空想でお金を制すは現実でもお金を制す!!」

リオン「造語を作るな」

スタン「バトルロイヤルか……リオン、チュートリアルは?」

リオン「いらん、大方コイン20枚でスター1つと交換、プラスマス、マイナスマス、ハプニングマス、カプセルがあると言ったところだろう」

スタン「カプセルはないぞ?」

リオン「何っ!?」

スタン「64の時はアイテムなんだ。 カプセルと違ってマスに仕掛けたりすることはできないから自分に使うしかないんだよ」

リオン「4と似たようなものか……」

フィリア「じゃあチュートリアルを……」

ルーティ「でもチュートリアルにはアイテムの能力の説明なんてなかったわよね?」

スタン「そうだな……アイテムの能力はゲームやりながら教えるか」

リオン「……そうさせてもらう」

スタン「人数は四人で……キャラは誰にするかな」

リオン「待て。 面子が4と変わらない、少なすぎないか?」

ルーティ「そう? 逆に最近のは誰得キャラが多すぎるのよ」

リオン「……珍しく意見が一致したな。 確かにミニクッパやキャサリンは必要なかったような気がするな」

ウッドロウ「待ちたまえ二人共、参戦したということは少なくとも要望があったということではないだろうか。 現に私はミニクッパの参戦を臨んでいた」

スタン「そういえば俺達、ドンキーのことコングマンって呼んでたよな」

ルーティ「あははは! 言ってた言ってた!!」

フィリア「そういえば……確かに似てますね」

スタン「そんでワルイージをジョニーさん、ピーチをフィリアって呼んでた」

フィリア「そ、そんな……私なんかがこんな綺麗な人だなんて……///」

スタン「んで、ワリオはルーティって呼んでた」

フィリア「!!?」

ルーティ「そーそー!! そうだった!!」

フィリア「ル、ルーティさん……その時は怒らなかったんですか?」

ルーティ「なんで?」

フィリア「だって……こんな下品の塊の人と一緒にされて……」

スタン「さりげなく酷いこと言うな……」

ルーティ「別に怒らなかったわよ。 お金にがめついのは事実だし」

フィリア(なんて心の広いんでしょう……)

フィリア「……これが夫婦円満の秘訣なんですね」

スタン・ルーティ「??」

ルーティ「あたしワリオー」グッチョイ

フィリア「じゃあ……私はピーチで……」グッチョイ

スタン「えーと……俺、誰使ってたっけ……」

ルーティ「ちょっとスタン、マリオからカーソル外しなさいよ」

スタン「へ、なんで?」

ルーティ「マリオ使うのはリオンって決まってるんだから」

リオン「勝手に決めるな」

ルーティ「あら、名前がマリアンと似てるのよ? 使わないの?」

リオン「名前が似てるだけで選ぶ訳ないだろう」ピッ








マリオ『Good choice!!』










ルーティ「選んでるじゃない」

リオン「勘違いするな、僕はマリオが好きなだけだ」

ルーティ「マリアンと名前が似てるから好きなんでしょ?」

リオン「違う! 彼の人柄が好きなだけだ!!」

ルーティ「あらら、強がっちゃって」

フィリア「ふ、二人共……久しぶりの再会なんですから……」

スタン「そうだよ……とりあえず俺はヨッシーでいいや」でっでいう!!

リオン(くそ……この女、何故僕の考えてることが分かった?)

スタン「次はハンデの設定か……リオン、ハンデは?」

リオン「いらない、そんなものがなくても勝てる」

ルーティ「一人だけ未経験なのに?」

リオン「関係ない」

スタン「じゃあ『なし』っと……」

フィリア「次はボードマップの選択ですね」

ルーティ「ブクブク深海!!」クワッ

スタン「あはは、やっぱり……」

フィリア「ルーティさんはブクブク深海がお好きなんですか?」

スタン「そうなんだよ、ギャンブルマスがスタート地点付近にあるからって」

ルーティ「まあ、道中のハプニングマスに止まっちゃうとだいぶ離れちゃうけどねー」

リオン(このボードマップの難易度は☆1つか……なら安心だ)

シャルティエ『簡単なステージで良かったですね坊ちゃん』

リオン「どこであろうと関係ない。 勝つのは僕だ」

スタン「ターン数は?」

ルーティ「50!! 多い方が稼げる時間も多いからね!」

スタン「ミニゲームのパックは?」

ルーティ「リオン、ファミリーパックがあるけど?」

リオン「子ども扱いするな、ノーマルパックでいい」

スタン「そんじゃノーマルっと……ボーナスは?」

ルーティ「『あり』ね」

フィリア「『あり』でお願いします」

リオン「寧ろ『なし』を選んだことのあるやつがいるのか?」

スタン「俺」

リオン「何故だ?」

スタン「CPにハンデいっぱいあげて勝てるかどうかやったんだ。 そん時にボーナスもなしにしたんだよ」

ルーティ「あんたいっつも変な縛りしてたわよねー」

スタン「いいだろ別に」

リオン「それで勝てたのか?」

スタン「勝てた」

リオン(なるほど……かなりの実力の持ち主と見た)

スタン(CP全員『よわい』だけどね)

スタン「よし、ゲームスタートだ!!」

フィリア「童心に帰ったようでワクワクしますね……」

ルーティ「コインスター目指すわよ!!」

スタン「まずは順番決めか」

ルーティ「4番がいいわー」

フィリア「どうしてですか?」

ルーティ「スタート地点にノコノコバンクがあるからさ、最初のターンで3人が通り過ぎて後から15コインもらうのよ」

リオン「『ノコノコバンク』だと?」

スタン「通り過ぎると強制的に5コイン払って……ぴったり止まるとみんなが今まで払った分を全部貰えるんだ」

リオン「……そういえば5にもそんなのがあったな」

ルーティ「1出ろ1出ろ……それ!」

スタン「おっ! 10だ! 俺が1番!!」

フィリア「2番目は私ですね……」

ルーティ「やったー! 4番よー!」

リオン「3番か……1番を狙ったんだが……」

ウッドロウ「なに、気にすることはない。 この順番で全てが決まったわけではないのだからな」

リオン「それでスターの位置はどこだ?」

フィリア「マップの右上みたいですね……」

スタン「遠いなー、ランプで行こうかなー」

ルーティ「あたしには関係ないわね」

スタン「……マジでスタート付近をグルグル回るのか?」

ルーティ「当たり前よ!」

1ターン目

スタン「ああっ! ノコノコバンク通り過ぎた!!」

フィリア「私も通り過ぎてしまいました……」

ルーティ「ふふふ……その調子よ。 15コインを手に入れるのはあたしなんだから!」

『おめでとうございます!! 10コイン差し上げます!!』

ルーティ「!!?」

リオン「ふん、容易い」

リオン「ミニゲームが始まるぞ」

フィリア「4人用でしょうか……」

スタン「俺とフィリアが青マスでルーティとリオンが緑マスだから……」

リオン「……1VS3のようだな」

ルーティ「あたし1人かー」

スタン「ミニゲームは……」

『ヒヤヒヤやしのみ』

フィリア「ヒヤヒヤやしのみですね」

ルーティ「えーー!? これ1人側の方、苦手なのよー」

スタン「リオン、ルールと操作説明は?」

リオン「いらん、その画像を見ればなんとなく分かる。 3人側が1人側にやしのみを当てればいいんだろう」

スタン「そーそー。 じゃあ始めるか」

START!!

スタン「そらっ!」

ルーティ「おっと、危ない危ない」

リオン「なるほど、やしのみはヒップドロップで落とすのか」

ルーティ「あーもー早く終わってよー」

リオン「……そこだっ!!」

ルーティ「あ! やばい!!」

リオン「……ん?」

フィリア「……リオンさん?」

リオン「馬鹿なっ!? ヒップドロップが発動しない!?」

スタン「もしかしてコントローラーが壊れたのか!?」

リオン「そうかもしれない、Aを二回押してもヒップドロップが発動しないんだ」

スタン「……へ?」

ルーティ「あんた、マジで言ってるの?」

リオン「どういうことだ?」

シャルティエ『坊ちゃん、ヒップドロップはA→Zですよ』

リオン「何っ!?」

リオン「ヒップドロップは普通、A2回じゃないのか!?」

シャルティエ『それはGC以降の話ですよ』

ルーティ「あんた、完全にGC世代なのねー」

リオン「くそ……少し出遅れたか。 だがここから……」

FINISH!

リオン「!?」

スタン「勝った!!」

ルーティ「あーもうちょっとだったのにー」

フィリア「す、すみません……私が当ててしまって……」

スタン「いやいや、謝らなくても……」

ルーティ「1ターン目から最下位だわー……」

フィリア「1位はリオンさんで30コインですね」

スタン「すげーなリオン!!」

リオン「……ふん」

3ターン目

リオン「おい、このマスはなんだ」

フィリア「アイテムマスですね」

リオン「ミニクッパが現れたな……」

ミニクッパ『大切な人の為だったら優しい姉さんでも親でも殺すか?』

リオン「!!!」

スタン「あれ、こんな質問あったっけ?」

ルーティ「覚えてないわねー」

リオン「……これはどう答えればいい?」

フィリア「ミニクッパの場合は悪い選択肢を選ぶとアイテムを貰えるんですよ」

ルーティ「ちょっと! 言わない方が面白いのにー」

フィリア「す、すみません……」

リオン「悪い選択肢か……」

→殺す
殺さない

ミニクッパ『正直なやつだなー、お前にはこれやるよ』

リオン「紫色のキノコを貰った」

スタン「呪いキノコは使うと1ターンだけ1〜3しか出なくなるアイテムだよ。 自分だけじゃなくてライバルにも使えるんだ」

リオン「なるほど……5にもあったな」

ルーティ「あんたそれ、口癖みたいになってるわよ」

フィリア「次は4人用ミニゲームみたいですね」

スタン「なんだろなー」

『キノピオクイズ』

リオン「クイズ……だと?」

ウッドロウ「これはスタン君とルーティ君が有利だな。 何せミニゲームのレコードが問われるクイズがあるからね」

フィリア「マリパ3に関するクイズが出題されますけど……これはリオンさんが不利じゃないでしょうか?」

リオン「……シャル」

シャルティエ『任せてください! これでもマリパ経験者ですからね!』

ルーティ「ちょっと! それずるくない!?」

スタン「こうなったら俺たちも……ディムロス!!」

ディムロス『我はマリオゴルフ一筋だ』

ルーティ「アトワイトは?」

アトワイト『私はマリオテニスばっかやってたわ』

クレメンテ『PS派』

フィリア「みなさん、綺麗に分かれてますね……」

スタン「よし! まずは1問目!!」











『テイルズオブデスティニーはマザーシップタイトル何作目?』












一同「!?」

ルーティ「ちょっと……何よこれ」

フィリア「え、ええと……Bの2作目」ピッ

『正解!!』

スタン「つ、次の問題こそは!!」









『テイルズオブデスティニーの主題歌を歌ったグループの名前は?』













フィリア「……AのDEEN」ピッ

『正解!!』

リオン「……これはシャルがいなくてもいいみたいだな」

スタン「『テイルズクイズ』でいいんじゃないか?」

こうして問題は続き……

スタン「……フィリアが2問正解、俺達3人が1問正解か……」

リオン「何故僕が初めておねしょをした年齢が問題に……」

ルーティ「あたしのスリーサイズも問題になったし……任天堂って変態ね」

フィリア「次の問題はなんでしょうか……」








『格闘チャンピオンであるコングマン様の嫁に相応しい人物は?』











スタン「……」

ルーティ「……」

リオン「……」

フィリア「あの……みなさん、ボタンを押さないのですか?」

スタン「いや……これはフィリアが押せばいいんじゃないのか?」

ルーティ「ええ、それが本人にとっても嬉しいわよ」

フィリア「で、では……」








Aフィリア・フィリス
Bフィリア・フィリス
Zフィリア・フィリス











フィリア「……」

リオン「……早く選べ、時間がないぞ」

フィリア「は、はい……ではAを……」

『正解!』

フィリア「……」

スタン「……おめでとうフィリア」

フィリア「あ、ありがとうございます……」

ルーティ「どっちの意味で言ったのよ……」

8ターン目

リオン「クリボーのマスに止まったが……これはなんだ?」

ルーティ「きたあああああああああああ!!」

スタン「喜び過ぎだろルーティ……」

フィリア「リオンさん、これはバトルマスです」

リオン「なるhスタン「なるほど、4にもあったな」

ルーティ「ぷっ……くく……」

スタン「似てた?」

ルーティ「似てた似てた……ぶうっ!!」

リオン「……今に見てろ、このミニゲームで制裁を……」

『0』

リオン「ん?」

『あちゃーゼロか。 今回のバトルはなしだな』

リオン「何っ!?」

ルーティ「はああ!? ふざけんじゃないわよ!! 折角一気にコイン手に入れようと思ったのに!!」

リオン「コインコインうるさいぞ、ヒス女のくせに」

ルーティ「何勝手にヒス女がコインコイン言わない人って決めつけてるのよ!! このマザコン!!」

リオン「黙れヒス女」

ルーティ「何よ、それしか言えないのあんた!!」

フィリア「……二人の口喧嘩を聞いてるとなんだか懐かしい気持ちになりますね……」

スタン「確かにそうだな……」

リオン「次のミニゲームは2VS2か」

スタン「組み合わせは……俺とフィリアか!」

フィリア(やった! スタンさんと一緒……)

スタン「頑張ろうなフィリア!」

フィリア「はいっ!///」

ルーティ「えーあんたとー?」

リオン「お前とか……」

『そろえて! キャラクター』

リオン「シャル、これはどんなミニゲームなんだ?」

シャルティエ『タイミングよくブロックを叩いて絵柄を合わせるんですよ。 制限時間内に沢山揃えたチームが勝ちです』

リオン「なるほどな……」

START!

ルーティ「ミニクッパはやめてよね!」

リオン「分かってる」

スタン「あ、キノピオ狙ったつもりがノコノコに……」

フィリア「合わせます!」

ピロリン♪

スタン「ありがとうフィリア!!」

フィリア「はい!……あの、スタンさんが先に叩いてくれますか? 私が合わせますので」

スタン「うん! それで頼む!!」

ルーティ「ちょっと! ちゃんと合わせなさいよ!!」

リオン「うるさい!! ……クソ、また外れた」

ルーティ「もーいいわ、あたしがあんたの絵柄に合わせるからあんたが先に叩いて」

リオン「……ああ」

ポン

ルーティ「なんでミニクッパ当ててんのよ!!」

リオン「馬鹿な……」

スタン「やったなフィリア!」ガシッ

フィリア「あ、ありがとうございます!」ガシッ

フィリア(スタンさんと手を握っちゃった……///)

ルーティ「……いっとくけどCPだったら必ず同じ絵柄に合わせてるんだからね」

リオン「待て、僕はCP以下とでも言いたいのか?」

ルーティ「そーよ! あんなの頭なんかコンピューター以下よ!!」

リオン「自分のことじゃないのか?」

ルーティ「なんですって!?」

スタン「! 暴れるなルーティ!! 腹の子どもがびっくりする!!」

ルーティ「! ご、ごめん……」

ウッドロウ「マリオパーティ……パーティゲームと偽り、その実態は友情崩壊ゲーム……ミクトランめ、チームの和が乱れたところで奇襲をかけるという算段か」

スタン「元はルーティがリオンに酷いこと言うからだぞ」

ルーティ「……そうね、ちょっと言い過ぎたわ……ごめんなさいリオン」

リオン「他人に注意されるまで自分が何を言ったか自覚がないとは……飽きれたな」

ルーティ「なっ……!!」

スタン「リラックス! ルーティリラックス! ……リオンも言い過ぎだぞ!!」

リオン「……ふん」

フィリア(私が勝ってしまった所為で変な空気に……)

13ターン目

ルーティ「やったあああああああ!! ギャンブルマスよ!!」

リオン「なんだそれは」

フィリア「止まると強制的にギャンブルミニゲームをやらされて……クリアすれば倍以上になるのですが、失敗すると0コインになってしまいます」

リオン「とんだ下衆だな」

スタン「ミニゲームは何だろうなー」

ルーティ「……あっ!!」

スタン「あーこれかー」

リオン「どうした? このルーレットのようなやつはまずいのか?」

フィリア「『ヘイホールーレット』は……ギャンブルミニゲームの中で最もクリアできる確率が低いミニゲームなんです」

ルーティ「あたしの持ち金は56コイン……これで2倍だと112コインか……」

リオン「そんなに多く持ってないんだ、64倍に掛けたらどうだ?」

スタン「俺はノコノコだと思うなー」

フィリア「私はボム兵のような気がします……」

ルーティ「分かった!! フィリアを信じるわ!!」

フィリア「! い、いいんですか!? もしそれで外れちゃったら……」

ルーティ「いーのいーの! 別に外れても責めたりしないわよ!」

クルクルクルクル……

ルーティ「こい……ボム兵にこい!!」

スタン「ドキドキするな……」

フィリア「はい……」

リオン「ふん、どうせ外れる」

ピタッ

ルーティ「ボム兵に止まったわ!!」

リオン「馬鹿なっ!?」

スタン「すげーーーー! 何倍!? 何倍!?」

ルーティ「4倍だから……224コインよ!!」

フィリア「ルーティさん凄いです!」

ルーティ「あんたのおかげよフィリア!! ありがとう!!」ギュウウ

フィリア「そ、そんな……私はただ……」

スタン(そういえばここ最近、ルーティとハグしてないな……新婚の時はよくやってたけど)

フィリア「今度のミニゲームは4人用ですね」

ルーティ「さっきのが嬉し過ぎてミニゲームに集中できないわー」

『たたいてドラム』

スタン「おっ! これは盛り上がるな!!」

リオン「なんだこれは」

シャルティエ『暗記ゲーですね、A、B、Zのボタンをお手本通りに押して……』ペラペラ

リオン「……なるほど、分かった」

スタン「今回こそは最後まで生き残る!」

ルーティ「あんたいつも半分もいかないで終わっちゃうからねー」

フィリア「まずはお手本ですね……」

『A B Z B』

スタン「順番は俺、フィリア、ルーティ、リオン……ボードマップと変わらないな」

リオン「闇の……炎に……抱かれて……炎に……」ブツブツ

ルーティ「?」

スタン「まずは俺だ!」

ルーティ「頑張れ田舎者ー」

スタン「A……B……Z……B……A!!」

リオン「闇の……炎に……抱かれて……炎に……闇の……」ブツブツ

ルーティ「!!」

フィリア「A……B……Z……B……A……Aです」

リオン「闇の……炎に……抱かれて……炎に……闇の……闇の……」ブツブツ

ルーティ「……」

スタン「ルーティ、お前の番だぞ」

ルーティ「え、ええ……」

ルーティ(もしかしてこいつ……)

ルーティ「A、B、Z、B、A、A……そんでA!」

リオン「闇の……炎に……抱かれて……炎に……闇の……闇の……闇の……」ブツブツ

ルーティ「!!!」ブーッ!!

フィリア「ルーティさん!?」

スタン「どうしたんだ!?」

ルーティ「ポ、ポーズ!! 一旦ポーズ!!」

スタン「? ああ……」

PAUSE

ルーティ「ぷ……ぷぷ……」

リオン「何を笑っている」

ルーティ「だってあんた……変な台詞で覚えてんだもの……くく……」

リオン「なっ……聞こえてたのか!?///」

フィリア「あの……どういうことでしょうか?」

ウッドロウ「リオン君は順番を自分の台詞で覚えてたんだ。 Aは『闇の』、Bは『炎に』、Zは『抱かれて』だ」

ルーティ「こいつ、Aは『闇の』、Bは『炎に』、Zは『抱かれて』で覚えてたのよ……あはははは!!」

リオン「笑うな!!///」

スタン「『消えろ』はどうすんだよ?」

フィリア「そこは重要なんでしょうか……」

リオン「おい! いいから始めろ!! 僕が忘れる前に!!」

ルーティ「はいはい……ふふふふ……」ピッ

リオン「いつまで笑っている」

スタン「リオン、お前の番だぞ」

リオン「ああ」

リオン「闇の……炎に……抱かれて……炎に……炎に……」

ブブー!!

リオン「この僕がっ!!」

ルーティ「あははははは!!!」

スタン「おいルーティ、いくらなんでも笑いす……くっ……」

リオン「お前も笑っているぞスタン」

スタン「だ、だって……間違え……ぷっくく……」

リオン「……馬鹿共にいちいち反応していたらキリがないな」

フィリア(結局このミニゲームは笑い過ぎてゲームに集中できなかったスタンさんとルーティさんが自爆して私が勝ちました)

25ターン目

フィリア「あっ!! 隠しブロックが出てきました!!」

スタン「おおっ! スターじゃん!! フィリアすげーー!」

フィリア「は、はいっ!///」

ルーティ「隠しブロック……はっ!!」

スタン「どうしたルーティ?」

ルーティ「……サーチガルド発動!!」

フィリア「ルーティさん……?」

ルーティ「……すごいわ! マップ全体のどこに隠しブロックがあるのかが見える!!」

リオン「何……?」

スタン「俺達には見えないけど……」

ルーティ「あたしだけみたいね」

フィリア「まさか能力がゲームにも反映されるなんて……」

スタン「……あっ! じゃあさ、これやったらヨッシーが火を吹いたりするのかな!?」

ルーティ「『これ』?」

スタン「魔王炎撃波!!」

ゴオオオオオオ!!!











リオン「フリーズしたぞ」

フィリア「それどころか64がボロボロに……」

ルーティ「あんたほんと馬鹿」

スタン「ごめん」

ルーティ「全く……カセットが無事だから良かったものの……次から気をつけなさいよ」

スタン「は、はい……」

フィリア「64本体がもう一つあって良かったですね」

ウッドロウ「なに、気にすることはない。 私は常に64を持ち歩いてるからね」

リオン「さっさと始めるぞ」

ルーティ「フィリア可哀想……折角隠しブロック見つけたのに」

スタン「フィリア、本当にごめん……」

フィリア「い、いえ……私は気にしてないですから」

スタン「1VS3のミニゲームだ!」

フィリア「私が1人ですね……」

『どたばたミックスレース』

ルーティ「あーこれねー」

リオン「シャル」

シャルティエ『3人側は3つの操作が異なるマシーンで進むんですよ。 1人側より先にゴールしたら勝ちです』

ウッドロウ「一番難しいのは2番目のマシーンだ、未経験者のリオン君には当たらないことを願うよ」

スタン「リオン、練習は?」

リオン「必要ない」

ルーティ「足引っ張らないでよね」

リオン「ふん」

START!!

ルーティ「最初はあたしね……はあああ!!!」ドドドド

スタン「速い!!」

ウッドロウ「ブラッディローズでの連続突きが活かせてるといったところか」

ルーティ「次はリオンよ!!」

リオン「任せろ」

リオン「上A……下A……上B……下B……」

ルーティ「遅すぎ!!」

リオン「うるさい!!」

ルーティ「ああもう! 折角勝ってたのにフィリアに抜かれちゃったじゃない!! ほんとあんたって疫病神ね!!」

リオン「うるさいというのが聞こえなかったのか!!」

スタン「落ち着けリオン! ルーティも言い過ぎだ!」

フィリア(なんだか勝ってはいけないような気がしました……)

リオン「くっ……スタン、任せたぞ」

スタン「ああっ!」

フィリア(どうしましょう……やはり負けた方が……)

スタン「フィリア!! 俺は全力で行くからな!! お前も全力でこい!!」

フィリア「!!」

フィリア(スタンさんが本気に……だったら私も期待に応えないと!!)

フィリア「……私も負けません!!」

スタン「よしっ! ……飛燕連打!!」ドドドドドド

ルーティ「凄いわ! どんどん差が縮まっていく!!」

フィリア「でもゴールはもうすぐそこ……負けません!!」

FINISH!

リオン「ほぼ同着だぞ」

ルーティ「どっち!? どっちが勝ったの!?」








WARIO MARIO YOSHI WON!!








ルーティ「勝った!!」

スタン「いやっほおおおおおおおおう!!!」

リオン「……ふん」

フィリア「……ふふ」

ルーティ「なんで負けたのに笑ってるのよ?」

フィリア「3人が喜んでる姿を見ると……なんだか私も嬉しくなっちゃって……」

スタン「この調子で行くぞ!!」

フィリア(何よりスタンさんの喜んだ姿が見れたのが一番の幸せ……///)

31ターン目

ルーティ「やったわ!! またギャンブルに勝ったわ!」

スタン「すげー! これで830コインか!!」

フィリア「999コインまでもう少しですね!」

ルーティ「ええ!」

リオン「……最後まで何が起こるか分からないのがマリオパーティだ。 今に見てろ、僕がお前のコインを全部奪ってやる」

ルーティ「やれるもんならやってみなさいよ」

フィリア(その後、ルーティさんの前には様々な試練が待ち構えていました)

39ターン目

フィリア「あっ……クッパマスを踏んでしまいました」

スタン「おっ、初のクッパマスか」

ルーティ「これはまずいわね……クッパ革命が来ちゃうとあたしのコインが減っちゃうわ」

リオン「減ればいい」

ルーティ「いやよ!!」

フィリア「そもそもルーレットの項目にクッパ革命があるかどうか……」

スタン「あっ、あるぞ」

ルーティ「嘘!?」

ピピピピピ……

リオン「革命……革命……」

ルーティ「30コイン払え……30コイン払え……」

スタン「なんかそれだとフィリアが可哀想だな……」

フィリア「コインを払う……コインを払う……」

スタン「フィリア!?」

フィリア「革命だとルーティさんの機嫌が悪くなってしまうので……」

スタン「……なんかごめん」

フィリア「いえ、私もルーティさんの999コインを見たいので……」

ピタッ








『100スタープレゼント』

『クッパは逃げ出しました』








スタン・ルーティ・フィリア「ほっ……」

リオン「……ちっ」

45ターン目

ルーティ「げっ!! チャンスマス!!」

リオン「何故嫌がる?」

ルーティ「だってうっかり私と誰かがコイン交換とかになったら嫌じゃない!!」

フィリア「でもルーティさん、渡す物のルーレットがゆっくりですけど……」

ルーティ「本当!? 良かった……」










リオン「何故僕がお前にスターをあげなきゃいけないんだ……」

ルーティ「ラッキー♪」

48ターン目

ルーティ「げっ! バトルマス!!」

スタン「うわっ! しかも50コイン!」

フィリア「しかもミニゲームは運任せの『まわれルーレットタワー』……!!」

リオン「ルーティ……お前の運もここまでだな」

ルーティ「な、なによ! まだ決まってないでしょ!!」

スタン「フィリア! なんとしてでもルーティを勝たせるぞ!」

フィリア「はいっ!」

リオン「ゲームの遊び方を間違ってないか?」

START!

スタン「きっとワンワンの前に止まるのは青の台だ!! 俺は青に行く!!」

フィリア「私は赤にします!! 血の色なので!!」

リオン「何度も言うがゲームの遊び方を間違ってないか?」

ルーティ「二人とも……あたしの為に……あたしは黄色にするわ!!」

リオン「僕は橙にする」

グルグルグルグル……

リオン「ルーティ……お前はあの闇のワンワンに抱かれて消え……」

ピタッ

フィリア「マリオの前に止まりました!!」

リオン「この僕がっ!!」

ルーティ「……やった!! 勝てたわ!! 999コインよ!!」

スタン「おめでとうルーティ!」

フィリア「おめでとうございます!」

ルーティ「ありがとう!!」

リオン「くそ……マイナスマスに止まる以外にあいつのコインを減らす方法はないのか?」

ウッドロウ「なに、気にすることはない。 君の持ってるクッパ電話を使ってルーティ君にかければいいんだ」

リオン「こうなったらアイテム袋で一か八かギャンブル魂を出すしかないな」

ルーティ「そんなの無理に決まってるでしょ」

リオン「やってみないと分からないだろう」

49ターン目

リオン「さて……アイテム袋を手に入れた」

スタン「俺も流石に出ないと思うぞ」

フィリア「私もです……何せレアアイテムなんですから」

リオン「出たぞ」

ルーティ「嘘でしょ!?」

フィリア「そんな……!!」

スタン「リオン……まさかラストターンでそれを使うのか!?」

リオン「使わない以外ないだろう」

スタン「じ、自分に使ったらどうだ!? お前、30コインしかないだろ!?」

リオン「僕に使っても意味はない」

フィリア「どういうことですか……?」

リオン「トップである僕と2位のルーティのスターの差は3つ……そしてこれまでの成績を考えるとミニゲームスター、コインスター、ハプニングスターは全てルーティ……」

スタン「まさか……!」

リオン「そうだ、ルーティがコインを0にしない限りは僕の勝利はない!!」

ルーティ「あんた……コインスターは兎も角……なんであたしがミニゲームスターとハプニングスターって分かるのよ?」

リオン「ミニゲームに勝った回数、ハプニングマスに止まった回数をメモしておいた」

スタン「くそっ……メモさえなければ!!」

フィリア「で、でも!! 『ヘイホールーレット』がこない限りは……!!」

ルーティ「そ、そうね! 『ケーキでバトル』とかだったら大きい方を選べば高確率で当たるし!」

リオン「ふん……果たしてその思いが通じるかな?」

50ターン目

リオン「使うぞ」

スタン「リオン……リオーーーーーン!!」

リオン「どれだけ大声で叫ぼうが僕の意思は変わらない……」

フィリア「リオンさん……とうとう使ってしまいました」

ルーティ「いいわよ……受けて立つわ!!」

スタン「ミニゲームは一体……」











フィリア「……あっ!!」

ルーティ「そ、そんな……」










スタン「ヘイホー……ルーレットだって?」

リオン「さて、優しいお姉さん……このミニゲームに勝てるかい?」

リオン「僕は勝てる……大切な人の為なら……例えギャンブルミニゲームでもだ!!」

ルーティ「じゃああんたやってよ」

リオン「何っ!?」

スタン「そうだな! 勝てるって言うんだったらリオンが選んでくれよ」

フィリア「それがいいですね!」

リオン「……」

ルーティ「……何よ、まさかかっこつけただけ?」

リオン「……ヘイホーだ、ヘイホーに止まる」

スタン「64倍か……」

フィリア「リオンさん……本当なんですか?」

リオン「分からない……これは僕の勘だ」

ルーティ「分からないじゃないわよ! 今はクリアできるって公言したあんたしか頼りがないんだから!!」

ウッドロウ「みんな、考えよう。 もっと考えよう。 答えが出るまでね」

リオン「あの世で……マリアンがヘイホーに止まると囁いてるような気がした」

スタン「リオン……」

ルーティ「……あんたを……信じるわ」

リオン「ああ……僕が責任を取る」

ピッ

BGM
https://www.youtube.com/watch?v=pZ7aF862Bg0

ピピピピピ……

スタン「ルーレットが動きだした……」

フィリア「お願いです……どうかヘイホーに……」

ピピピピピ……

ルーティ「……リオン」

リオン「……なんだ?」

ルーティ「……今日は色々と酷い事を言ってごめんなさい……頭がコンピューター以下って言ったり……覚え方を笑ったり……疫病神って言ったり……」

リオン「……気にしていない。 それに僕の方こそ悪かった。 足を引っ張ったり……999コインを妨害したり……」

ルーティ「いいのよ……それが本来のマリパだもの」

ピピ……ピピ……

スタン「ルーレットが遅くなったぞ!!」

リオン「頼む……マリアン……どうか……」

ピ……ピ……

フィリア「神様……」

ルーティ「お父さん……」






ピタッ

リオン「!!」

フィリア「あ……ああ……」

ルーティ「嘘……でしょ?」












スタン「ヘイホーに止まったぞ!!!」

ルーティ「やったああああああああああ!!!」

フィリア「良かった……本当に良かった……!!」

リオン「……ふう」

フィリア(こうしてルーティさんはスター10個、コイン999枚という偉業を成し遂げてゲームは終わりました)

ルーティ「そういえばスタン、今回アイテム一回も使わなかったわね」

スタン「いや……使ったら誰かに怒られそうでさ」

ルーティ「???」

ゲーム終了後

ルーティ「ありがとうリオン! あんたのおかげよ!!」

リオン「……感謝ならマリアンにするんだな」

ギュウウ

リオン「!!?」

ルーティ「……お姉さんからのご褒美よ」

リオン「……虫唾が走る」

ルーティ「なんですって!? 大人の人妻に対してよくそんな事が……」

スタン「落ち着けルーティ!! あと俺にもハグしてくれ!」

フィリア「今の台詞いるんですか……?」

スタン「ここ最近、ハグしてないんだよ」

フィリア「あ、あの……!! スタンさん!」

フィリア(スタンさんは結婚してる……でも……でも……)

フィリア「そ、その……わ、わた……わ、わ、わ……」

フィリア「わ……わ……わ、わた……わ………わ……あの……」

フィリア「私じゃ……私じゃ駄目ですか!?」

シーン……

フィリア「……あれ?」

ウッドロウ「君が早く言わないからスタン君はルーティ君を追いかけてしまったぞ」

フィリア「いついらしてたんですか!?」

ウッドロウ「最初からだ」

リオン「それじゃ僕はあの世に帰る」

スタン「いつでも来いよ!」

リオン「何度も行ける訳ないだろう。 僕は本来、ここにはいてはいけないんだから……」

ルーティ「……そうね」

リオン「最後に言い忘れてた事がある」

スタン「……?」

リオン「だいぶ遅れてしまったが……スタン……姉さん……」

ルーティ「!」

リオン「結婚……そして妊娠……おめでとう」

スタン「リオン……」

リオン「僕はもう行く」バッ

スタン「リオン……リオーーーーーン!!!」

リオン「ただいまマリアン」

マリアン「お帰りなさいリオン」

リオン「マリアン……これで良かったんだろう?」

マリアン「……何のこと?」

リオン「……? 君がスタンと一緒にあの世から出てマリオパーティをしてこいと言ったんじゃないのか?」

マリアン「私……そんなこと一度も言ってないわ」

リオン「何っ!?」

回想

プルルルル

リオン『はい、マグナスです』

スタン『リオン!! 久しぶりだな!! たまにはこっちに来てマリパやろうぜ!!』

リオン『ふん、誰がお前の顔なんかが見たくて帰ってくるものか』










スタン『ルーティ……無理っぽいぞ』

ルーティ『だったら……』ごにょごにょ

スタン『わ、分かった……』

スタン『……リオン、実はこれ、マリアンさんの頼みなんだよ』

リオン『なんだと!? それを早く言え! 今すぐ行く!!』プチッ

リオン「あいつら……」

リオン「マリアン……アレを降らせるレバーはこれか?」

マリアン「そうだけど……」

リオン「そうか……」

マリアン「まさか……」

ガゴン!!

現世

スタン「うわあっ!? 何故か俺達の家だけに濁流が!?」

ルーティ「どうなってるのよこれ!?」

ウッドロウ「なに、気にすることはな……ゴボボボ」

〜終わり〜

終わりです、読んでくださりありがとうございました。

あれ?マリアンって死んだっけ?
D2で出て来てた気がするから生きてたよね?

>>57

ごめんなさい、生きてました……

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