【叛逆後まどまぎ】ほむら「暇だからあなたで遊ぶわ」さやか「は?」【百合】 (11)

さやか「『あなたと』ってならわかるけど、『あなたで』ってどういうことよ」

ほむら「そのままの意味よ。あなたをおもちゃにして楽しむってこと」

さやか「悪魔か!」

ほむら「悪魔よ」

さやか「そうだった……。ってか、具体的には何する気よ」

ほむら「これからあなたに呪い的なアレをかけるわ」

さやか「呪い的なアレって、まだかなりぼんやりなんですけど」

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ほむら「そうね。ざっくり言うと下半身を魚類に変えるわ」

さやか「下半身を魚類に!?」

ほむら「次に身体を手のひらサイズまで縮めるわ」

さやか「手のひらサイズ!?」

ほむら「そのあとは……まぁそのあと考えるわ」

さやか「結局ぼんやりじゃん。っていうか、下半身魚類とか普通に嫌なんだけど」

ほむら「嫌だけどって、あなた一時期なってたでしょ」

さやか「は? あたし魚類になったことなんてないけど」

ほむら「あなたが長年尽くして来た男を友人に寝取られた辺りで」

さやか「寝取られたって言うな」

ほむら「事実を言ったまでよ」

さやか「っていうか、あのときは人魚って言っても魔女でしょ。上半身化け物だし」

ほむら「そうね。今回は上半身人間にするつもりよ」

さやか「あ、そうなんだ。でも嫌なものは嫌だよ」

ほむら「そう。嫌でも私はやるわ」

さやか「やめてくれない?」

ほむら「嫌がると余計やりたくなるわ」

さやか「じゃあ。ぜひやって」

ほむら「了解よ。ぜひやらせていただくわ」

さやか「どうすりゃいいのさ……」

ほむら「受け入れなさい」

さやか「あーもう、分かった。好きにしてよ。でもちゃんとあとで戻せるようにしときなさいよ」

ほむら「ようやく受け入れたようね。それじゃとりあえず下を脱いでもらえるかしら?」

さやか「はいはい……は?」

ほむら「パンツ、脱いでもらえるかしら?」

さやか「意味分からないんですけど。なんであたしがパンツ脱がなきゃいけないの?」

ほむら「人魚になると下半身足が二本じゃなくなるからよ」

さやか「……ふむふむ、なるほど。つまりパンツを脱がなければ人魚にはできないと」

ほむら「まぁ、そうね」

さやか「じゃああんたの前でパンツを脱がなければ良いだけじゃん」

ほむら「あぁ、ごめんなさい。語弊があったわ」

さやか「ごへい?」

ほむら「正確に言うと、『パンツ脱がなくても良いけれど、その場合尾の部分が真っ二つに裂けて人魚になった瞬間あなたは死ぬ』わよ」

さやか「え?」

ほむら「まぁでも、そこまで脱ぎたくないなら仕方ないわ。このまま人魚にして瀕死のあなたを眺めましょう」

さやか「ちょ、待って! 脱ぎます、脱ぐから!」

ほむら「脱いだかしら?」

さやか「見りゃ分かるでしょ」

ほむら「それじゃさっそく」パチン

さやか「まぶしっ!」ピカー

さやか「ううっ、足の感覚が」

ほむら「成功ね」

さやか「……うわっ。ほんとになってる」

ほむら「冗談だと思っていたの?」

さやか「半分くらいは」

ほむら「私は冗談を言わない主義よ」

さやか「あっそ」

ほむら「それじゃ次は身長ね」

さやか「ところでこれ、元に戻せるんだよね? 一時的なものだよね?」

ほむら「さて、身長についてだけど」

さやか「あのさほむら、聞いてる? 戻せるよね、ちゃんと。人類から魚類への一方通行じゃないんだよね?」

ほむら「身長についてはこれを使うわ」

さやか「ちょっと、話を――」

ズドンッ

さやか「ひっ!? な、何これ」

ほむら「人間サイズの巨大万力よ。バイスとも言うらしいわ」

さやか「万力って、あの技術とかで使うやつじゃないの?」

ほむら「そうね。これにあなたを挟んで、身長を縮めるわ」

さやか「……あ、あはは。さすがに冗談だよね? こんなのに挟まれたら死んじゃうし」

ほむら「私は冗談は言わない主義よ」

さやか「でも、たまには」

ほむら「言わない主義よ」

さやか「……死ぬ! さすがに死ぬから」ジタバタ

ほむら「逃げようとしても足が無ければ走れないわ」

さやか「まどかあ! 杏子お! マミさああん! 助けてええ!」

ほむら「無駄よ。結界張ってあるから」ヨイショ

さやか「担ぐな!」ジタバタ

ほむら「大丈夫。痛くしない、痛くしないから」

さやか「……ほんとに? 冗談は言わない主義だよね?」

ほむら「ええ、もちろん……。ところで美樹さやか。全く関係ないことだけれど、私は嘘と冗談は別物だと思うわ」

さやか「嘘か! やっぱり嘘か!」

ほむら「どうでもいいけど、あなた意外と良い匂いね」

さやか「ほんとにどうでもいいわ! ってか早く離せー!」

さやか「動けない」ギチギチ

ほむら「固定したから当たり前よ」

さやか「マジで? マジでやるの?」

ほむら「マジよ」

さやか「あんた、はじめからこれが狙いで……」

ほむら「あなたがいなくなれば前の世界の記憶を持つ者はいなくなるわ」

さやか「……ぶん殴ってやりたいけど、この状況じゃ無理か」

ほむら「言い残すことはあるかしら?」

さやか「……まどか、ごめん。あんたも世界も元に戻せないまま、下らないことであたし死ぬわ」

ほむら「潔いのね」

さやか「一回死んでるからね。覚悟もいらないわ。心残りならあるけど」

ほむら「何なら聞いといてあげるわよ」

さやか「あんたを救えなかったこと」

ほむら「そう、残念ね」

ほむら「それじゃ、行くわよ」

さやか(ううっ、まどか。ごめん!)

ほむら「」チュッ

さやか「んんっ!?」

ほむら「」チュウウッ

さやか「んん……」

ほむら「……ふぅ。」

さやか「はぁはぁ、何して……うわっ、落ちる!」

さやか「痛っ……いきなり何してくれんのよ」

ほむら「何って、キスよ」

さやか「キスってなんでいきなり……うわっ! ほむらでかっ!」

ほむら「あなたが縮んだのよ」

さやか「え? ほんとだ。あたしちっちゃい!」

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