シャロ「あ、暑い……」 (28)

・千夜シャロです

・キャラの口調がおかしいかもしれません

・他の板で書いた作品です

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シャロ「暑くて寝れないわ………エアコンなんて高級品家にはないし、扇風機も壊れてるし………はぁ…」

シャロ「………千夜にお願いして今日だけ千夜のところで寝ようかしら」


千夜の部屋


千夜「zzz………」

シャロ「し、失礼するわ」ガチャ

千夜「………zzz」

シャロ「ねえねえ千夜ー」ヒソヒソ

千夜「………………」

シャロ「完全に寝てるわね。まあ、この時間だし寝てるのが当たり前よね」

シャロ「とりあえずここに寝て、朝になったら千夜に事情を説明すればいっか…」

シャロ「おやすみなさい」ゴロ

千夜「………………」

シャロ「zzz………」

千夜「………………」

千夜(いきなりシャロちゃんが部屋に入ってきたから寝たふりしちゃったけど………)

シャロ「ムニャ………」

千夜(こうしてシャロちゃんの寝顔を見るのも悪くないわ♪)

シャロ「………zzz」

千夜(ふふっ、ちょっとしたイタズラしようかしら♪)

シャロ「………zzz」

千夜(こうして………こうやってと………ぷっ!)プルプル

シャロ「うーん………」

千夜(こ、これは傑作だわ)プルプル

シャロ「ムニャ………」



シャロ「ムニャ………もう朝ね………はっ!そう言えば千夜の部屋で寝てたんだった。千夜に事情言わないと………あれ?千夜いない。もう下にいったのかしら」

シャロ「とりあえず私も下に降りて………ん?」カガミチラー

シャロ「な!?」

千夜「シャロちゃん、そろそろ起きたかしら」

シャロ「千夜ぁぁぁぁぁぁぁ!!!何よこれ!!!」ダダダッ

千夜「あら、シャロちゃんおはよう!………ぷっ!」

シャロ「笑うんじゃないわよ!私の顔に落書きしたのあんたでしょ!!」

千夜「あら?なんのことかしら?」

シャロ「こんなことするのあんたしかいないわよ!」

千夜「ふふっ、ごめんなさい。寝ていたらいきなりシャロちゃんが私の部屋に来て寝たからイタズラしたくなっちゃって………」

シャロ「なんでイタズラするのよ!」

千夜「シャロちゃんのこういう反応を見たかったからよ♪」

シャロ(こ、この鬼畜和菓子………!!)

千夜「なんで私の部屋に来て寝たかは後で聞くから、とりあえず顔洗ってらっしゃい。その顔じゃ、学校行けないでしょ」

シャロ「誰のせいだと思ってんのよ!もう!!」

千夜(ふふっ)

シャロ「………………あれ?」ゴシゴシ

千夜「どうしたの?シャロちゃん」

シャロ「あれ………な、なんで消えないのよ………」ゴシゴシ!

千夜「あら?もしかして………」

シャロ「千夜、あんたまさかそのペン………」

千夜「シャロちゃんごめんなさい。これ油性ペンだったわ」

シャロ「やっぱり!どうしてくれんのよ!!もう学校に行かなきゃ行けないのに!!」

千夜「うーん、困ったわねえ。そうだわ!仮面をかぶって行くとかどう?」

シャロ「どこの学生に仮面をかぶって登校するやつがいるのよ!」

千夜「なら、イメチェンしてみたって言ってみたらどうかしら?」

シャロ「………………」

千夜「あ、あれ?シャロちゃん、どうしたの?」

シャロ「千夜の………」

千夜「え?」

シャロ「千夜の馬鹿ーーー!!!!」

千夜「ひっ………」ビクッ

シャロ「もう千夜なんか知らない!!千夜なんか………千夜なんか………………」

千夜「 し、シャロ……ちゃん? 」

シャロ「千夜なんか大っ嫌い!!千夜のことなんて…もう知らない!!」ダッ

千夜「あっ…!シャロちゃん、待って!」

千夜「あぁ………」

千夜(どうしよう………シャロちゃんに嫌われちゃった…)

学校内


ココア「千夜ちゃん!おはよう!」

千夜「……お、おはようココアちゃん」

ココア「ど、どうしたの!?千夜ちゃん!もうこの世の終わりみたいな顔して」

千夜「…なんでもないわ。ただ朝から具合が悪かっただけで……」

ココア「そう………あんまり無理しちゃダメだよ」

千夜「うん、ありがとうココアちゃん」

ココア「………………………」


昼休み


ココア「千夜ちゃん、大丈夫?一緒にお昼食べない?」

千夜「…うん」

ココア「千夜ちゃん………具合本当に大丈夫?」

千夜「うん…なんてことないわ」

ココア「私ね、千夜ちゃんに言いたいことあるんだけど………」

千夜「?何かしら?」

ココア「千夜ちゃん、嘘ついてるでしょ」

千夜「!?」

ココア「間違ってたら悪いけど、具合が悪いの嘘ついてない?」

千夜「………本当に朝から具合が悪かったわ」

ココア「私わかるもん!千夜ちゃん学校何か嘘ついてるの」

千夜「どうして嘘ついてるなんてそんなこと言うの?」

ココア「目だよ」

千夜「目?」

ココア「人間はね、嘘ついたり緊張したりすると目が泳ぐことがあるの」

千夜「………………」

ココア「そして嘘ついてる人は目が右に泳ぎやすいの」

千夜「………………」

ココア「朝、私と話したとき千夜ちゃん無意識だったかもしれないけど、ずっと目が右に泳いでいたよ」

千夜「………!」

ココア「でもこれはそういう傾向が多いって話だから、あてはまらない人もいるんだ」

千夜「………………」

ココア「だから、千夜ちゃんが本当に嘘ついてるのかはどうかはわからないよ………でもなんとなくだけど感じるの!」

千夜「………………」

ココア「千夜ちゃんが何か悩んでるって!」

千夜「………!どうしてそんなことがわかるの?」

ココア「だって私は千夜ちゃんの親友だもん!わかるもん!」

千夜「ココアちゃん………!」ポロポロ

ココア「頼りないけど相談にのるよ」

千夜「うぅ………実は………………」

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千夜「………てことなの」

ココア(あれ?これって千夜ちゃんの自業自得なんじゃ………)

ココア「そ、そうなんだ…」

千夜「私シャロちゃんに本気で嫌われちゃった…」

ココア「そ、そんなことないよ!あのシャロちゃんが本気で千夜ちゃんのこと嫌いになったりすると思う?」

千夜「………………………」

ココア「シャロちゃんのことは千夜ちゃんが一番よく知ってるはずだよ。だから、まずシャロちゃんに謝らないとね」

千夜「もし………謝っても許されなかったら?」

ココア「シャロちゃんは絶対に許してくれる!!」

千夜「…!」

ココア「千夜ちゃんが知ってるシャロちゃんはそうでしょ?」

千夜「そうよね………シャロちゃんは優しいから許してくれるわよね」

ココア「うん!」

千夜「ココアちゃんのお陰で元気がでたわ。ほんとにありがとう」

ココア「これからもお姉ちゃんにまっかせなさい!」

千夜(ココアちゃんのこと、本当にお姉ちゃんらしく見えるわ)

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その日の夜 甘兎庵

千夜「ありがとうございました~」

千夜(ふうっ、そろそろ閉店の時間ね。片付けなきゃ………)

千夜「………………」フキフキ

千夜(シャロちゃん、甘兎庵に来なかったわ。まだ怒ってるのかしら………でも謝らなきゃ)

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千夜(よし、ひととおり終わったわ。後は………シャロちゃんのところに行って謝るだけね)

千夜「………よし!」

シャロ家前

千夜「………シャロちゃん、ちょっといい?」コンコン

千夜(反応がないわ………いないのかしら?でも電気はついてるし………もしかして居留守してるのかしら………)シュン

千夜「シャロちゃんいたら、でてきて。言いたいことがあるの」コンコン

千夜「………………」

千夜(でないわ。仕方ないわね………………また明日の朝に…)

ガチャ

千夜「!」

シャロ「………………何よこんな時間に」

千夜(シャロちゃん、やっぱり不機嫌そう………でも朝の落書きは消えてるわね)

千夜「あ、あのね………シャロちゃん」

シャロ「………………何よ」

千夜「ご、ご、ごめんなさい!!!!」

シャロ「!!」

千夜「シャロちゃんの顔に落書きして本当にごめんなさい!!もうしないから、嫌いにならないで!」

シャロ「………………………」

千夜「シャロちゃん………」









シャロ「…………ふん」

千夜「!?」

シャロ「千夜のことなんかもうしらないわよ。朝に行ったでしょ」

千夜「え………………?」

シャロ「私にもう二度と話しかけないで」

千夜「そんな…………」

シャロ「…………………冗談よ」

千夜「え?」

シャロ「馬鹿じゃないの?イタズラされたくらいで私が本気で千夜のこと嫌いになると思った?」

千夜「………………」

シャロ「朝はたしかに私も千夜のこと大嫌いとか言っちゃって悪かったわ」

千夜「………………」

シャロ「でも千夜のこと嫌いになるなんて絶対にないから」

千夜「!!」

シャロ「私も謝るわ。朝に大嫌いなんて言ってごめんなさい。だから、また幼馴染みとしてよろしくね、千夜」

千夜「うぅ………シャロちゃーん!」ダキッ

シャロ「うわっ!急に抱きつかないでよ////」

千夜「うぅ………グスッ」

シャロ「………よしよし。それで千夜、頼みごとがあるんだけど」

千夜「…なにかしら?」

シャロ「また、千夜の部屋で寝てもいいかな?///」

千夜「!うん、もちろんよ」

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千夜の部屋


千夜「そういえばシャロちゃん」

シャロ「んー?」

千夜「顔の落書きはどうやってとったの?」

シャロ「ああ……あれは同じクラスの人に化粧品でなんとかしてもらったの」

千夜「そうだったの………」

シャロ「ほんと大変だったんだからね!通行人に変な目で見られたり、リゼ先輩に笑われたり………」

千夜「ほんとごめんなさい」

シャロ「もういいわよ」

千夜「それと………」

シャロ「ん?」

千夜「なんでシャロちゃん、私の部屋に来て寝てたの?」

シャロ「うっ……実は夜あまりにも暑かったから寝付けなくて……」

シャロ「扇風機は壊れてしまったし、クーラーなんて高級品家にはないし…」

千夜「そういうことだったのね。それならシャロちゃん、しばらくの間、家で寝る?」

シャロ「え?いいの!?」

千夜「暑いなら仕方がないわよ。私の部屋扇風機あるから、多少は涼しいし」

千夜「…………それにシャロちゃんと一緒に寝たいし」ボソッ

シャロ「ん?後半のところ聞こえなかったけど、なんて言ったの?」

千夜「ふふっ、なんでもないわ」

シャロ「じゃあ………しばらくの間よろしくお願いします……」

千夜「私たちが小さい頃のときみたいに、シャロちゃんとくっついて寝られるなんて私も楽しみだわ~」

シャロ「ちょ、ちょっと!くっついて寝るわけ!?余計に暑くなるじゃない」

千夜「シャロちゃんは、私とまた一緒に寝るの…………嫌?」ウルウル

シャロ「うっ………べ、別に嫌じゃないけど///」

千夜「ふふっ、やっぱりシャロちゃんの照れた顔は本当に可愛いわね♪」

シャロ「う、うるさいわね///ほら、もうこんな時間よ。明日も学校あるんだから、もう寝るわよ!」

千夜「はーい♪シャロちゃん、おやすみなさい」

シャロ「……おやすみなさい」



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