新人「今日は給料日か。。。」 (25)

ーコンビニATMー

新人「今日は待ちに待った給料日だ♪」

新人「!?あれ?」

新人「もう入社して半年経つのに。。。」

新人「マ◯ナビの情報と全然違うじゃ無いか。。。」

新人「少なすぎる。。。これじゃあ暮らしていけないよ。。。」

新人「明日直訴してみよう。。。」

ー次の日ー

新人「先輩、俺の給料ってマ◯ナビの情報と全然違うんですけど」

先輩「いや、あれ目安だし。。。」

新人「だとしても、周りに比べて少ないんですよ。。。」

先輩「ならやめろ」

新人「えっ?」

新人「いや、ほら、あの改善策とか。。。」

先輩「会社に不満があるならやめた方がいい」

先輩「でも就活を通してお前が入れたのがうちなんだろ?それが全てじゃないのか?」

先輩「あと俺は仕事を好んでやってるんだ。俺に失礼だと思わねーの?」

新人(・・・)

先輩「お前はここ最近の新人のなかで優秀なんだ。がんばってくれな」

新人「・・・先輩は会社に毒されている。。。」

新人「直接部長に言ってみるか!」

~~~~~~~

部長「はぁ?お前、ノルマも達成してねーのになにいってんの?」

部長「お前の給料は基本+歩合じゃん? それマ◯ナビにも書いてあるから。読んだ?」

新人「そしたら、そこそこ成績が無いと、まともに生活出来ないじゃ無いですか!」

部長「当たり前だろボケ」

部長「てめぇ、それなりの働きもしないで最低限の生活が出来ると思うなよ?」

部長「てめえの稼ぎはてめえでもってこい。お前が優秀であればあるほど給料は増えるんだよ」

部長「新人のてめえにもチャンスがあるんだよ。。。頑張れ。。。」

新人(新人がバカバカとノルマを達成出来るわけないじゃないか。。。)

新人(俺の仕事。。。)

ピンポーン

新人(インターネットの契約。。。)

コンコン

新人(最近はインターネット契約の業者の参入が増え、多様化していて。。。)

新人(いろんな業者が、いろんな家に訪問営業している。。。)

ガチャ

新人(そのせいだと思う)

新人「こんにちわ~、こちらのお宅って電話回線は・・・」

客「またかよ!!!帰れッ!!!!」バタンッ!!!!

新人(ノルマなんて、無理。)

ー休日ー

新人(あー、久しぶりにセックス出来るわ~。)

彼女「お待たせ~」

新人「一ヶ月ぶりぐらい?」

彼女「そだね」

新人「なかなか会えなかったね」

彼女「だって君が土日も仕事だなんて知らなかったしー。」

新人「まぁ、ほら、今日みたいに土日も休みに出来るしさー。」

彼女「で、どう?仕事は?」

新人「うん、まあいい感じだよ」

彼女「ふーん。」

彼女「でさ、そろそろ何の仕事か教えてくれない?」

新人「えっ?いろいろやってるからさー」

彼女「つか、なんで私に会社名すら教えてくれないわけ?」

新人「えっ?別にいいじゃん」

新人(本当は恥ずかしくて言えねぇ。。。)

彼女「なんかヤバい仕事でもしてんの?」

新人「いや、別に」

彼女「もう、知らないわ。帰る」

新人「おい、ちょっと待てよ」

彼女「割り勘でしょッ!?そういうとこも嫌い」カネバーンッ!

新人「じゃあな」

新人(ふぅ~。助かった~。)

ー自宅ー

新人「はー。大学からの2年間にピリオド」っと。

新人(これをフェイスブックに投稿しよう。。。誰かしら反応してくれるだろー。)

ピロリーン♪

旧友「お久~、お前っていまどこいるのー?働いてる~?今度会おうぜ」

新人「おっ、大学の時の友人やんけ。あいつそういえばどうなったんだっけ、、、?」

新人「まぁいいか、飲みに言った時聞くか~。」

ー飲み屋ー

旧友「オッす!久しぶり!って言っても卒業式以来だな!」

新人「おーう」

旧友「お前もこっちで働いてたんだな。何してんの?」

新人「え?まぁ、いろいろだなー」

旧友「ふーん」

新人「お前は?」

旧友「え?普通に営業マンだよ。建築関係だね。。。」

新人「あー、俺も営業だ。大変だよなー?」

旧友「まぁなー。でもうちは多分いい会社だわー。」

新人「俺んとこは超ブラックだわー。」

旧友「ブラック?マジでどんな感じなの?」

新人(まぁ、こいつには言ってもいいか。。。)

新人「ほら、インターネットの回線契約とかあるじゃん」

旧友「あー、昼間とかに家に直接来るやつか?」

新人「そうそう、それなんだよー」

旧友「やっばwww目に見えてブラックやんwwwなんでそこ行ったんだよ」

新人「はぁ?」

新人「・・・」

旧友「まぁなー、お前は大学時代セックスセックスしか能がなかったもんなー。」

旧友「俺はたまたま運が良かったけど、俺らFランじゃん?ブラックしか行けねーんだよなぁ。。。」

新人「お前、なんかうぜーな帰るわ」

旧友「おう、帰れよ」

ーコンビニー

新人(クッソ!どいつもこいつも俺の事見下しやがって)

店員「150円になりまーす」

新人(この中年のバイトのおっさんの方がクズじゃねーかよ!)

店員「ありがとうございましたーっ!!!」

新人(良い歳してバイトとか泣けるわ~)

新人(まぁいい、明日から仕事頑張るか。。。)

ー事務所ー

部長「おい、俺に楯突いた割に成果出てねーじゃねえか?」

新人「あっ、はい、すみません。。。」

部長「使えるやつってのはよ、これぐらいの時期から成果出すんだけど、お前じゃ無理だったみてーだな」

新人「はい・・・」

部長「はい。だぁ~? 頑張りますだとか反省の言葉がでねぇのかてめえは。」

新人「・・・」

部長「うちは、コマは募集すりゃあすぐ入ってくる。使えねえ奴はすぐいなくなるからな。」

新人「・・・」

部長「分かるな?あと来週からまた中途社員が入ってくるからよろしくな。」

新人(遅かれ早かれ、辞める予定だったんだ、こんな会社)

キュッキュッ

新人「よし、出来た。退職願い」

新人「やってられっかあんなブラック企業」

新人「たまたま運が悪かっただけだな。さーて、マ◯ナビっと!」

新人「あー、この会社とか良さそうだな、福利厚生もバッチリだ!」

ー面接ー

面接官「へぇ~。私立底辺大学経済学部なんだ。笑」

新人「はいっ!主にマクロ経済をやっていました!」

面接官「いやー、すごい、実に凄いよ。この学歴でうちにくるなんて」

面接官「半年で会社辞めてるけど、なんで?」

新人「前の会社がブラックすぎましてねぇ~。パワハラを受けてました」

面接官「ふ~ん。そりゃあ、こんな、感じの会社なら、社内の空気も悪そうだもんね。笑」

面接官「じゃあなんで君はその会社に就職したのかな?」

新人「えーと。。。就職氷河期でして。。。なんというか。。。他に無くてですね。。。なくなく。。。」

面接官「じゃあそれって君の実力って事でしょ?」

面接官「あのさー、悪いけど僕って君みたいな人間が大嫌いなんだよね~」

面接官「私立文系で偏差値低いって、どうせ、遊びに大学生活を費やしたんでしょ?」

面接官「親の金なのか、奨学金なのか知らないけどさ」

面接官「遊んできたんだから当然の結果だよ。笑」

面接官「そのくせいざ入社したら、ブラックでしたー!やめまーす!って。笑」

面接官「君、努力を放棄している癖に努力不足は周りのせいにして生きてるよね?」

面接官「君みたいなタイプが一番タチが悪いよ」

ベラベラ

ベラベラ

新人「帰ります。選考は辞退します」

面接官「ふぅー。やっとか。早く察してくれよ。。。じゃあね」

ーカッフェー

新人「はぁー。イライラするなぁ」

後輩「あっ!先輩じゃないッすかー!」

新人「お、おーう!久しぶり!」

後輩「仕事中っすか?」

新人「まー、そんな感じ。いまちょっとサボり中だけどさ」

後輩「先輩、悩みがるんすよー」

新人「おう、なんだ?」

後輩「恋愛の事で。。。やっぱ先輩はヤリチンマスターだったんで。。。」

新人「くだらねえ」

後輩「えっ?」

新人「恋愛もいいけど、お前就活だろ?その金髪とかやべーだろ。笑」

後輩「ちょっといきなりなんスか?」

新人「わりーな、俺も社会人だからよぉ。バイバイ」

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