【ロックマンエグゼ】プラグイン!オリジナルナビ、トランスミッション!【復活祈願】 (123)

◆jx7LLCdw/Q氏のオリナビロックマンスレが落ちて早10ヶ月、復帰願い+俺の妄想具現化でスレ建てた
◆jx7LLCdw/Q氏のスレと同じくオリナビ募集、枠は10体くらいを予定中
以下、某スレより加筆して引用


①ナビの名前・性別(なくてもよい)

②性格

③使用する武器

④備考・要望

⑤オペレーター

⑥ナビチップ、PA等(なくてもよい)


ストーリーはまだ未定だが、6終了後を予定中
尚、俺が◆jx7LLCdw/Q氏のオリナビロックマンスレに投稿したオリナビ二体も登場させる予定
最後に、このスレを◆jx7LLCdw/Q氏が見ているなら是非再開をお願いします、私は待っています。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437267237

追記:自律型ナビも可
その場合は⑤オペレーターの欄に、その旨を記入してください

9、10の8ボスやエグゼ出てないWナンバーズのオリ化もおk?

>>3
エグゼの世界観に収まるなら全然おk
ただし>>.1はエグゼのゲーム(1未プレイ4未コンプ)のみでアニメ漫画ノータッチ、他やったのがX2のみだから本家の原作設定をガッツリ出されても捌ききれない
元作品と異なるオリキャラになるがそれでも宜しいなら

後、もう一つ追記
このssではオリナビ募集枠を10体にしてるから、一人の投稿は多くても2体くらいにしてくれると有難い

①サークル 女性型

②明るいムードメーカー、少々向こう見ず

③サークルボール
 ・炸裂する球を前方に放つ。基本は炎属性で、穴に落ちると水、撃ち落とされたら電気、置物に当たると木に属性が変わる

④本体は炎属性

⑤火月 珠御(ひづき たまみ)
 ・一見冷たい印象を受ける冷静な女性。だが本質は心に優しさと情熱を秘めている。面倒見もよくナビとの関係も良好。ナビからの愛称はたまちゃん

⑥サークル C
 ・サークルボール(上記)を放つ。

これでいいのかね

そんな感じでおk
ただ、実際にゲームでやる訳じゃないからチップコードまでは必要ないかな、後はオペレーターの年齢が欲しい
オペレーター情報はこんな感じの事書いてくれると有難い

1:名前
2:性別
3:年齢
4:性格

あと、可能なら職業も挙げてくれると助かる
無かったらこっちで割り振るから必須じゃあないが

1、コマンドマン(♂)
2、クールなタフガイの歴戦の軍人、筋肉もりもりマッチョマンなHENTAI
  追い詰められると「この手に限る」と力技で何とかしようとする
3、相手を追跡し着弾後十字に爆発するコマンドボム、着弾するとヒビが入る
  ボムは相殺可能で接近すると横一列にラリアットをかましてくる
4、モチーフとCVは玄田さんの某大佐と司令官、優秀で人格者だが作戦被害が大きいおちゃめさん
5、シャーロの新人女兵士ニコン、研修名目で半ば押し付けられる形でオペレーターに
  マイナス思考だが仕事はきっちりとこなす、コマンドマンの貴重なストッパー

>>8
追記でオペレ年令は18、イメージはハガレンのシェスカ

了解>>5に追記
オペレーターの年齢は19
職業は大学生です

① マグナムマン

② 直情型でクールに振舞っているカッコつけ

   オペレーターもあれなので一緒になって暴走することが多々。稀に諌めることはある
   一応射撃の腕は本物

③ スコープキャノン

   基本左腕に付いている銃器。ここから様々な弾丸を放つ
   切り札的なのは「グランドマグナム」 一言で言えばバトルチップ「マグナム」の強化版
   火力と範囲は高いが地面に撃つので遠距離スナイプはできない

④ 要はサーチマンみたいなものですハイ

⑤ 名前:戦仁 汐成(せんじん きよなり)

   性別:男
   年齢:14(中学生)
   性格:銃器マニアの猪突猛進型。悪人は片っ端からぶっ飛ばしていくタイプ。故によく暴走する

⑥ ナビチップ 前方に十字範囲のグランドマグナム

①グレイブマン 男性型

② 自分にも他人にも厳しく、一切の妥協を許さない責任感の強い性格。融通が利かないのが特徴

③主に墓(障害物)を投げ飛ばして行動を阻害してくる。墓自体の耐久性は低いが周囲に毒を放つ。
稀に相手の使用したバトルチップを使用

④ 外見は人外型。イメージ的にはスカルマン デザートマン。移動法はご自由に。

⑤ 恐山カンナ(26)
どこか退廃的な雰囲気を漂わせた女性。グレイブヤードの管理人の1人ではあるが普段は管理をグレイブマンに押し付けて作家として各地を転々としている。

こうですかわかりません

10体前後揃ったので一旦打ち切り&ナビまとめ

一人目
火月 珠御(ひづき たまみ) 19歳女性大学生
ナビ:サークル

二人目
ニコン 女性、シャーロ軍兵士
ナビ:シュワちゃ……じゃなくてコマンドマン

三人目
堀切 モナ(ほりづき もな) 23歳女性芸術家
ナビ:オブジェマン

四人目
満月 陽平(みちつき ようへい) 13歳男性中学生
ナビ:ソーラーマン

途中で誤爆したからケロさんのファンやめてケロさんのファンになります
以下全員分

一人目
火月 珠御(ひづき たまみ) 19歳女性大学生
ナビ:サークル

二人目
ニコン 女性、シャーロ軍兵士
ナビ:シュワちゃ……じゃなくてコマンドマン

三人目
堀切 モナ(ほりづき もな) 23歳女性芸術家
ナビ:オブジェマン

四人目
満月 陽平(みちつき ようへい) 13歳男性中学生?
ナビ:ソーラーマン

五人目
倉持 優人(くらもち ゆうと) 10代前半男性 中学生?
ナビ:ランスマン

六人目
米依 イナホ 年齢未定女性 小~中学生?女性 学生?
ナビ:バトラーマン

七人目
戦仁 汐成(せんじん きよなり) 14歳男性中学生
ナビ:マグナムマン

八人目
恐山カンナ 26歳女性作家
ナビ:グレイブマン

九人目
清新 カイ(せいしん かい)28歳男性精神科医
ナビ:ユーフォリアン

十人目
自律型ナビ
ターロット

十一人目
弓月 中(ゆづき あたり) 17歳女性高校生弓道部
ナビ:アローマン


一旦こんなもんで、敵ナビはストーリーに合わせて精一杯考えます
主人公はどうする?
既存キャラから投票
or
新規キャラ

Oh…もう終わっていたか。

ロックマンと熱斗出すと無双しちゃうしなぁ……それに、6まで戦い続けたんだから更に戦わせたくないのが本音
この際、主人公っぽいナビなら新規で出しても募集枠から推薦でも構わんよ

>>27
残念だが既に12人目に追加しておいた
つまり出演するよ

◆jx7LLCdw/Q氏の本物……だと……!?
これはますます書かざるを得なくなったな

募集ナビ一覧見て、サークル、マグナムマン、アローマンあたりが主人公向きかなと思ってる
自薦他薦新規あればお願いします、それを吟味して主人公を決定する予定

考えた結果、マグナムマンとソーラーマンの二人を主役に据える事にした
以下プロローグ



「……ワイリーが逮捕されたか」

「ど、どうするんだ?あれだけの組織が潰されるなんて、お、俺らじゃあ……」

「落ち着きの無い奴じゃ、落ち着かんか」

「だ、だってよ……」

「ワシが信じられんのか?」

「い、いや……そんなことはない、あるはずがない」

「……分かっているではないか、お前はワシが導いてやろう」

「あ、ああ……俺を導いてくれるのはお前だけだ、………マン」

「ああ、では始めるとするか……人類どもに神罰を!」


20XX年、ありとあらゆる物がネットワークで繋がった時代。
光正博士の手によって産声を上げたネットワーク技術によって、人々の生活は姿を変えた。
テレビや冷蔵庫と言った家電製品から学校の机まであらゆるものには電脳世界が存在し、高度な機能を遺憾なく発揮している。
また、人々は自身のパートナーとも言えるネットナビ……電脳世界に存在する擬似人格プログラム……を手にするようになり、ナビ達はパートナーの事ををオペレーターと呼ぶ。
ナビはデータ管理等を得意とする他、電子機器の電脳世界に入り込み機器をオペレートすることができ、人間達の生活に大きく助力している。
その密接な関係から、お互いを相棒とし、固い絆で結ばれているネットナビとオペレーターも多い。
ネットワーク技術によって人々に与えられたのは利便性だけではなく、熱い心の交わりがもたらされた。

しかし、ネットワーク社会は良い事だけではない。
ネットワーク上に存在したコンピュータウィルスは世界中に拡散し、ウイルスバスティングはネットナビとオペレーターにとって必須の技能となった。
更に、ネット犯罪も爆発的に増加し、「オフィシャル」と呼ばれる逮捕権を持つ組織のメンバーは常にインターネット中を駆け回っている。
……と言うのが今までの見解である。
現在ではネットナビ達のバスティングレベルも向上し、ウイルスの被害は徐々にだが減ってきている。
ネット犯罪も、数年前より社会を震撼させてきた犯罪組織「WWW」の指導者であるワイリー博士の逮捕によって、陰りを潜めるようになった。

そんな平和な社会の中、日本には万博以来の注目の視線が集まっていた。
江九里(えくり)市で発表されたCPU……College President Union。
大学学長の連合の名の通り、数多くの大学の学長が連合となり、積極的な学生の交流を促すものだ。
第一回CPUの会議が開催される江九里市は、期待で膨れ上がっていた。


そして、ここは江九里市の学区。
江九里市内にある中高一貫校、椎嵐学園へ向かう道を全力疾走する少年が一人。

「うわあ、遅れる遅れるー!初日だってのにー!」

「悪い汐成!俺も寝坊して起こすの遅れた!」

この、すぐ頭が点火する直線的コンビから物語は始まる。

これから楽しみだ、ついでながらコマンドマンの外見追記
タミネグラサンのシュワちゃんが原典の外装をボディアーマーっぽく装備
原典腕部のようなショルダーキャノンをVAVAのように備えてる感じで

「マグナムマン、次はどっち!?」

「次の信号を直進したらすぐ椎嵐(しいらん)学園だ!後10分でチャイム鳴るぞ!」

汐成は運動会でもここまで引き出さないであろう脚力を限界まで行使し、通学路を駆けていく。
マグナムマンのルート案内を頼りに学園のすぐ近くまで辿り着いた時、目の前の信号で急ブレーキ音が鳴った。
青信号なのにも関わらず、目の前の自動車は信号に飛び出して、かと思えば急ブレーキでその場に鎮座する。
その様子、とても尋常とは思えない。

「おい、汐成……コイツはまさか」

マグナムマンは確認を取るように、オレペーターに問いかける。
ただ、その表情は歓喜に満ちている。

「間違いない……ウイルスにやられてるな」

オペレーターの汐成も、目の前の自体を厄介事とは思っておらず、表情が自然と笑みを作る。
目の前で起こっていることは一歩間違えれば大惨事だったし、ウイルスに侵されているのは恐ろしいことなのだが。
これから自分たちがする事が楽しみでたまらない。
……最も、遅刻するかもしれないという冷や汗もあったが。

「マグナムマン、通学路を安全にするために……ウイルスバスティングだ!」

「おうよ、行くぜ汐成!」

二人はPETを自動車目掛けて構える。
そして、二人揃って『決め台詞』を唱えた。

「「プラグイン!マグナムマン.EXE、トランスミッション!」」


プラグイン。
ネットナビを電子機器内部の電脳世界に送り込むことだ。
ナビの電脳世界での仕事は多く、買い物から電子機器の操作など、挙げていけばきりがない。
その中でも特に重要とされ、マグナムマンが最も得意とする事がある。

「ウイルス発見、メットールがわんさか居やがる!」

「よし、マグナムマン!ウイルスバスティング開始だ!」

それは、ウイルスバスティングと呼ばれる、ウイルスを消去(デリート)するための戦闘行為だ。
マグナムマンの目の前には、コンピューターウイルス、メットールの群れが存在した。
一体では弱小ウイルスの代名詞とも呼ばれるメットールも、ここまでの群れを形成すれば立派な脅威となる。
その数は、10体を下回らないだろう。
メットール達はプラグインしてきたマグナムマンの存在に気づくと、ツルハシでの電脳世界の破壊行為を中断してマグナムマンにツルハシを向けた。

「ふんっ、やろうってのか……こいつは挨拶代わりだ!」

スイッチが入り、性格まで変わったマグナムマンが左腕を構えた。
伸ばした左腕の手の平を強く握り締める。
それに反応したように、左腕に武装プログラムが集まり、巨大な砲身を形成した。
彼の愛用する武器「スコープキャノン」が実体化するのと同時に、砲身から砲撃音が三連続で轟き、即座に3体のメットールを屠る。

「キャノン、キャノン、ハイキャノンの三連撃だ……俺のスコープキャノンは、連射力も自慢でね」

硝煙と薬莢を眺めながら、メットールの群れに告げる。
連射から発生する砲身の熱量も、彼にとっては心地良いものだ。
先ほどまでオペレーターの遅刻で慌てていた姿は何処へやら、不敵な笑みをウイルスの群れに浮かべる。

対するメットール達は、今度はこちらの番だと言わんばかりにツルハシを振り下ろそうとする。
地面にツルハシをぶつけ、発生した衝撃をショックウェーブとして叩きつけるのが彼らの戦闘法だ。
だが……。

「……甘いな。 汐成!」

「任せとけ!バトルチップ、『マグナム』!」

オペレーターの汐成から転送されたバトルチップデータを、中身も確認せずに速射する。
今度は、先ほどのキャノンとは比べ物にならない衝撃が迸った。
スコープキャノンから放たれた砲撃は、先頭のメットールを床ごと破壊、後列のメットールが放ったショックウェーブは、マグナムで開いた穴に阻まれてしまう。
攻撃が封じられ、メットール達にどよめきが広がる。

「さて、後は調理するだけだな……汐成」

「分かってるって!あの群れを一掃する攻撃は……あれしかないよな!バトルチップ転送!」

再びバトルチップデータが転送され、マグナムマンはバトルチップデータの込められた砲口をメットール達に向ける。
だが、今度は即座に射撃をしない。

「バトルチップ『フルチャージ』……こいつはナビの潜在能力を引き出し、強力な一撃を放てるようにするチップだ」

そのまま、砲口に膨大なエネルギーが集中する。
砲身に込められたエネルギーは白く輝き、獲物を屠りたいと砲身の中で暴れだす。

「喰らいやがれ、『グランドマグナム』!」

視界を白く染める閃光と共に、破壊の塊が電脳世界に放たれる。
光によって封じられた視界の中、残された聴覚だけが暴虐を聞く。
メットール達の断末魔は聞こえてこない……轟音がかき消してしまったのか、声を上げる間もなく全滅したのかも分からない。

「マグナムマン、そろそろ遅刻しちまう。 ……この範囲なら確実に全滅した、もう行こう」

「っと、もうそんな時間かよ! 俺のグランドマグナムの爪痕を見れないのは残念だが、プラグアウトだな」

視界が戻らないままマグナムマンがプラグアウトし、しばらくして閃光が消えて電脳世界に視界が戻ってくる。

「ウウ~、アノナビハ、ヤリスギデス……」

「ヤット目ガ見エルー ……ウワァ」

プログラム君達が目にした光景は、ウイルス諸共破壊されてヒビ割れだらけの電脳世界だった。





追記:バトルチップ『フルチャージ』は実際のゲームには登場しない、このssオリジナル
獣化の無属性タメみたいに、ナビが大技出すときには専用のチップがあるんじゃないかと思って入れた

「汐成、まだ間に合うぞ!急げ!」

マグナムマンを即座にプラグアウトしてPETに戻し、自動車が開けた道を駆け抜ける。
汐成の視界の端に、自動車から出てきた運転手が見えた。

「君達が直してくれたのか、助かった……よ……」

「ごめんなさーい、用事ならまた後でー!」

申し訳ないが、遅刻を防ぐために後回しにして頂くことにする。
運転席から出てきた男の声を遮って、顔を向けることもなく学校へ向かっていった。

「あらあら……自動車が壊れた上に、恩人には御礼をし損ねるなんて……そろそろ私のシアワセが分かってきたんじゃない?」

「……お前のカウンセリングは骨が折れるな」

汐成の後ろで、少しため息が聞こえた気がした。


「せ、セーフ……ん?」

肩で息をしながら、やっと校舎に辿り着いた。
彼が通う椎嵐学園は中高一貫校で生徒数は多いのだが、時間ギリギリという事もあって人影はあまり多くない。
……その多くない人影の中の二人組の会話が、汐成に耳に入ってきた。

「む、向こうは高等部だったよ……中等部の昇降口どっち?」

「……落ち着いて陽平、まだ時間はあるから」

「で、でも……どうしよう優人……」

中学生くらいの男子二人のようだ。
どうやら校舎の中で迷子になっているらしい。
新入生だろうか?

「あー、お前ら迷子か?」

放っておけないため声をかける。
新入生の内、先ほどから慌てていた片方の少年はもう片方の背後に隠れてしまい、遅刻寸前でも落ち着き払っているもう片方の少年が汐成に返答してきた。

「……先輩の方ですか? 僕達は新入生なのですが、中等部の昇降口が分からなくて……」

「ああ、新入生なら中等部の入り口でもないぞ……あっちが入学式の入り口だ、もう時間ないし急いだ方が良いぞ」

あまり時間に余裕も無いので、手短に説明する。
彼らも遅刻ギリギリなのは承知していたので、大まかな場所だけ聞くと御礼を言ってすぐに走り出して言った。

「ありがとうございました……ほら、行こう陽平」

「あ、ありがとうございました……」

急いで入学式の入り口まで向かっていく二人を見送る。
新年度早々良いことしたなーとか、後輩が出来る年度になったとか、とりとめもない事を考えている内に予鈴のチャイムが聞こえてきた。

「……おい汐成!もうマジで時間ねーぞ!」

マグナムマンの声で我に返り、猛ダッシュで新しい教室に向かう。
結局、本鈴まで1分を切る時に着席する遅刻直前だった。


「はー、今朝は焦った……」

「新入生に道教えて、自分が遅刻しかけたからな……おい汐成、何か聞こえないか?」

ホームルームが終わり、ようやく校舎を出る。
マグナムマンは今朝の汐成を思い出して笑っていたが、放課後の校舎で言い争うような声を聞いて声色を変えた。

「何だありゃ? ……新入生イジメとかじゃねーだろうな」

汐成もマグナムマンと同じ声を聞き、言い争いが起こっている方に視線を向ける。
高等部と思わしき男女二人が中等部の生徒に言い寄っている。
ただ、その顔ぶれにはどこか見覚えがあるような……。
そう考えると、マグナムマンは何かに気づいたようで叫び声を上げた。

「っておい、あいつら今朝の新入生じゃねーか!」

「うわ本当だ!……おい、見過ごしにはできねーぞ!」

今朝面倒を見た後輩を今更見殺しになんてできない。
そう思った汐成は二人に向かって走り出した。

その少し前に話は遡る……。

「ねぇ君たち、弓道に興味ないかな!?」

「やぁ君たち、サーフィンに興味ないか!?」

どうやら新年度初日から厄日だったらしい。
入学早々幼馴染の陽平が遅刻。
それだけでは飽き足らず、入学式が終わって帰宅する時に年上二人に言い寄られていた。

「え、えーっと……」

「部活はまだ決めてなくて……」

とりあえず当たり障りのない事を言ってその場しのぎをしようとするが、二人が引き下がる素振りはない。
入学初日から入る部活なんて考えているはずもないし、弓道やサーフィンと言ったメジャーではない競技なら尚更だ。
……そう考えていたら、何故か勧誘者二人は勝手にヒートアップし始めた。

「って千夏(ちあき)! またアンタは私の邪魔をするの!?」

「中(あたり)こそ、いつも俺のサーフィン仲間探しにちょっかい出してくるじゃねーか!」

互いに激しく気持ちをぶつけ合うスポーツ少女と体育会系男子。
字面だけなら相性が良さそうなのだが……今や勧誘そっちのけで言い合いを始めてしまっている。

「えーい、ネットバトルよ!コテンパンにしてやるわ!」

「上等だ、海の素晴らしさをたっぷり教育してやる!」

そのままお互いのPETを構えて、腰からチップフォルダを取り出す。
PETにフォルダを接続し、ランダムに選択されたチップがPETに表示された。
……ネットバトルの準備が完了した瞬間でもある。

「はぁ……中には困ったものだな。 ……まぁ、ネットバトルならば本気を出すまでだ」

「アローマン、ここで会ったが百年目! 今度こそお前にも波の何たるかを教えてやる」

ナビ同士も武器である長弓とサーフボードを構える。
それだけでアローマンの瞳は刃物のように研ぎ澄まされ、サーフマンの心の中には岸を打つ波の音が響く。
何かと衝突し合うオペレーター達だけではなく、何度もネットバトルを繰り返している彼ら同士も負けられないライバルなのである。
そして、戦いの宣言が始まる。

「バトルオペレーション!」

「セット!」

「イン!」
「イン!」

新入生二人を完全に置いてけぼりにした、ネットバトルが幕を開ける。

二次募集

悪役ナビ+オペレーターを4名前後募集
今回も自律型でもOK

テンプレ

①ナビの名前・性別(なくてもよい)

②性格

③使用する武器

④備考・要望

⑤オペレーター
1:名前
2:性別
3:年齢
4:性格
5:職業

⑥ナビチップ、PA等(なくてもよい)

1.パペット(女型)
2.自分が「煩い」と感じた人を酷く憎む、その基準はかなりゆるい。普段は温厚。
3.NARUTOのカンクロウみたいな感じで傀儡を駆使する。数は>>1に任せる
4.西洋人形みたいにな服を着て、人形のごとく薄ら笑いをし続けている。(笑いは崩れない)
前のオペレーターに罵声を浴びられ続けた為、そのPETを壊して脱走した。
5.自立型(元オペレーターあり)
6.パペットP 傀儡を出して攻撃させる。麻痺付属

①ボンバーマン、男性型

②芸術家気質のお調子者。火力と爆発に関しては絶対の自負がありそれ以外はどうでもいいと考えている節がある。

③爆弾(ミニボムからステルスマインまでなんでもござれ)。前方三マスに火吹き

④ ハド◯ン製。外見はお任せします。

⑤オペレーター
1:火空 サンジ (ひから さんじ)
2:男
3:20代後半
4:女好きの野心家。目立ちたがり屋なのが玉に瑕。
5:俳優

⑥ボンバーマン B

>>64
P.A.シャドーパーティー
カゲブンシン、カースシールド、パペット
傀儡を影に潜り込ませ、一定回数相手のいる場所にピンポイントでソード系攻撃をし続ける。攻撃した場所は、穴かヒビパネルでなければダークホール(無理なら通常パネル)になる。

元のオペレーターの情報っていりますか?

4体前後のところ7体も来たので一旦打ち切り

>>73元のオペレーターはお任せで
キャラ案無しだと多分出番もゼロだし、キャラ案ありなら多少は出番作ると思う

今回は原作やこのssに登場予定のキャラと設定の被りが見られるキャラが何体かいるから採用できないナビが出てくるかもしれん
例えばボンバーマンはエグゼ1にも居たはず

……キャラ募集だけじゃなくて普通の感想レスしても良いんだぜ?
やっぱりレスある方がモチベ維持できるわ


「バトルオペレーション セット・イン!」

バトルが開始された直後にサーフマンは動き出す。
武器のサーフボードを構え、同時に大波を呼び出して一直線にアローマンに突撃する。
対するアローマンは微動だにしない。
サーフマンの生み出した波に足を絡め取られている訳でもなく、武器を構える訳でもない。
ただ、矢のような視線をサーフマンの向けるのみだ。

(一切動こうとしない……罠か? ……だが!)

「逃げねえとそのまま轢いちまうぞぉ!」

サーフマンの逡巡は一瞬だった。
突撃して罠ごと粉砕する、そう考えているのだろう。
棒立ちのアローマンに向かい、波の勢いを強めて突撃する。

「……バトルチップ、ストーンキューブ」

サーフマンが従える津波の押し寄せる音が轟く中、アローマンの声が静かに響き渡る。
そして、アローマンを守るように岩石のキューブが出現して彼の盾となる。
だが、サーフマンも即座にストーンキューブに対応した。

「俺の突進が直進しか出来ないと思ったか! そんなもの旋回するだけだ!」

サーフマンが叫ぶと同時に、彼の思ったように波が変わる。
サーフマンからアローマンへと一直線だった大波は、サーフマンをストーンキューブから迂回させる流れと、ストーンキューブを押し流そうとする二つの流れに分かれる。
そのまま波に乗り、曲線を描いてアローマンに突っ込もうとする。

「バトルチップ、エアシュート」

アローマンが再びバトルチップを使用。
出現したエアシュートで、サーフマンではなく自分が生み出したストーンキューブを撃つ。
エアシュートに強く押し出されたキューブは、ナビを守る城壁から敵を押し潰す武器へと変貌してサーフマンを襲う。

「何っ!? ぐああっ!」

回避が間に合わなかったサーフマンにストーンキューブが衝突し、サーフボードから叩き落される。
地面に倒れこんだ体勢から起き上がろうとした時、地面に一本の矢が突き刺さった。
自分の影を射抜いている矢を見て、サーフマンは歯軋りする。
……それしか体が動かないのだ。

「影縫いか……えげつない事しやがる」

「生憎と、武器と呼べるものは弓だけなのでな……あらゆる術を駆使するのが私の戦闘だ」

アローマンが放った一本の矢。
それはサーフマンの体を傷つけてはいないが、彼の影を貫いていた。
影を地面に縫い止めて相手を束縛する影縫い。
これでサーフマンはアローマンの狙撃をかわすどころか、身じろぎ一つ出来なくなっている。

「私の勝ちだ、サーフマン」

アローマンの両手に掲げられた弓が、地面に倒れ伏すサーフマンに狙いを絞る。
動かない相手を射止めるなど、アローマンにとっては息をするようなものだ。
決着は、完全に付いたと思われた。


二人の間に投げ込まれたボムが爆ぜるまでは。

「ふ、フラッシュボム……だと……?」

「う、動けん……!」

二体の間に投げ込まれたボムはフラッシュボムという特殊なバトルチップだった。
場全体が閃光に包まれて、体が麻痺してしまう。
それだけでなく、視界に入り込んだ強烈な光によって二体とも一時的に盲目状態に陥る。
脅威は、それだけでは終わらなかった。
視界を奪われた二体のナビは、唯一まともに機能する聴覚で場を駆ける足音を聞く。
次の瞬間。

「ぐ、ぐあぁっ……!」

「ち、くしょう……!」

彼らに強烈な斬撃が見舞われる。
正体不明の襲撃者は、フラッシュボムが視界を奪った僅かな瞬間にアローマンとサーフマンの二体を同時に斬りつけたのだ。
そのダメージは一般的なソードの比ではなく、即座に戦闘不能に追い込まれる。

「アローマン、プラグアウト! 急いで!」

「サーフマン、お前もプラグアウトだ!」

彼らのオペレーターは急いでナビをPETに退避させる。
プラグアウトする直前にPETを通じて見えた電脳世界では、襲撃者の姿は既に消え失せていた。

「な、何が起こったんだ、今のは……?」

「……汐成、周りを見てみな」

マグナムマンの声を聞き……いや、聞くまでもない。
襲撃者の標的となったのは高等部の二人だけではなく、あちこちで悲鳴が上がっている。


「バトラーマン! バトラーマン、どうしたの!?」

「プ、プリズムマン! 誰にやられたのです!?」

「ショ、ショックマン! ショックマン、しっかりして!」


「雷助まで襲われてやがる、無差別って訳か……!」

今の声には聞き覚えがある。
汐成の親友の一人、張崎雷助の声だ。
親友を傷つけられた怒りが静かに胸に込みあがってくるのが自分でも分かる。
……絶対に許さねえ。
そう自分が叫んでいるのが痛いほど聞き取れた。

「追うぞ、これ以上野放しにしてたら最悪デリートされるナビもいるかもしれねえ」

襲撃者への怒りをより募らせた汐成は周囲を見回す。
追う、と言ったはいいが、そのまま行動に移すことはできなかった。
残念ながら現実世界の人間には電脳世界のネットナビは不可視の存在だし、襲撃者はPETからPETへと乗り移っているようで、プラグインできるような場所もない。
悔しさに歯噛みしていると、今朝の新入生の一人がこう進言してきた。

「あいつが通った場所は、ネットナビが攻撃されている……なら、それを道標にすれば犯人に辿り着きます」

朝会った時には臆病な印象を抱いた彼だったが、今やその面影は既になかった。
この状況への憤りと、確かな腕の自身を感じられる。

「俺達も行きます、これでもネットバトルには自信があるんです」

もう一人の落ち着き払った方の新入生も静かに言い放つ。
中等部三人のネットバトラーは互いに目配せだけすると、悲鳴のする方に走り出していった。

「ま、待つんだ!中等部だけじゃ危険すぎる!」

「戻ってきて!君達のナビまでやられちゃう!」

既に犠牲者の悲鳴は遠くからも聞こえる。
ナビを倒された高等部の二人の制止を振り切り、被害を食い止めるために襲撃者の居る方へ向かった。


これから三人で協力して戦うことになるかもしれない、互いに名前だけでも知っておこう。
これを言い出したのが誰だったのかは覚えていないが、それが有用であることは明白だった。
そこで彼らは互いに上手く連携できるように、襲撃者を追いながら順番に名乗ることになった。

「倉持 優人(くらもち ゆうと)、ランスマンのオペレーターです。 白兵戦は俺に任せてください」

「私がランスマンだ。 賊の御用に三人がかりとは大物のようだな」

落ち着き払った新入生、優人が名乗る。
彼のランスマンは冷静ながら、その口調からは理不尽に対する怒りが強く感じられた。

「満月 陽平(みちつき ようへい)、ソーラーマンのオペレーターです。 先輩と優人の足は引っ張りません」

「私が陽平のナビのソーラーマンだ。 私は白兵戦は苦手で遠距離からの砲撃を得意とする、即席のチームだから互いの得手は知っておくべきだろう」

初めて会った時の臆病さは鳴りを潜めた新入生、陽平が続く。
彼のソーラーマンはこの状況でも冷静に、血の上りかけた俺達を抑える。

「戦仁 汐成(せんじん きよなり)、マグナムマンのオペレーターだ。 ……それと、敬語は止めてくれ。何だかむず痒い」

「汐成のパートナーのマグナムマンだ。 得意分野は砲撃全般……そろそろ襲撃者の隠れ家に着くぞ、気を引き締めろ」

そして、汐成とマグナムマンの紹介が終わったところで俺達は足を止めた。
校舎の裏側まで来てしまったため、もう人はほとんど居ない。
つまり、誰かのPETに隠れていない以上は近くの電脳世界に潜んでいることになる。
この辺りで唯一プラグイン可能なのは……。

「ここは、学校の変電施設……?」

汐成達の三人は襲撃者が潜伏しているであろう電脳世界をついに探し当てた。
変電施設の電脳に、確実にナビ無差別襲撃の犯人が潜んでいる。
学校中のナビを危険に晒した凶悪な輩を放っておく訳にはいかないし、変電施設で暴れられたら学校中で感電が起こる事を考えると応援を呼びに行く時間もないだろう。
三人とも、PETの端子を変電施設の機器へと向けた。

「プラグイン!ランスマン.EXE!」
「プラグイン!ソーラーマン.EXE!」
「プラグイン!マグナムマン.EXE!」

『トランスミッション!』


変電施設の電脳はネットワークと接続されているわけでもなく、メンテナンスでプラグインされる程度の狭い空間だ。
襲撃者は、プラグインしてすぐに見つかった。
両腕に装備されたソードと表情の一切感じられない単眼……。
それが襲撃者の姿だった。
その不気味な姿に得体の知れない感覚を覚えながらも、マグナムマンは襲撃者を強く威圧する。

「おい、テメェ何の為にこんな事しやがった! 返答次第では……」

そう言って、スコープマグナムの標準を二刀のナビに向ける。
呼応するようにランスマンも獲物のランスを構え、ソーラーマンは炎を纏った片手を掲げて周囲を熱気で包む。
二刀のナビも、これが回答だと言わんばかりに無言で両腕のソードを交差して構えた。

お互いに構えたまま、しばらく不動で睨み合う。
相手の二歩先三歩先を伺う静かな戦いが続き……その均衡が、同時に破られた。

二刀のナビの単眼が激しく光り、バトルチップデータを射出しようとする。
それを封じるように、ランスマンが素早く駆けて二刀のナビの側面へ近づく。
バチィッ!と単眼から電撃が放たれるが、もうそこにランスマンは居ない。
単眼の射程角度から逃れたランスマンは突進の勢いでランスを突き立てるが、二刀のナビは素早くバックステップしてランスをかわす。
追撃に移ろうとしたランスマンたったが、先ほど二刀のナビから放たれた電撃が彼を狙うように方向を換え、彼を麻痺させる。

「グッ! くっ、サンダーボールか……!」

ランスマンの麻痺を目にした単眼は再び輝き、先ほどのように素早く両腕のソードを構えてランスマンの居るところへと踏み込む。
その素早さは、速度に自信のあるランスマンでもやっと捉えられる領域だった。
二刀のナビは恐るべき速さでターゲットにしたランスマンに駆け寄り、そのまま両腕のソードを振り下ろす。

「ぬ、おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ! フレイムオーラァ!」

二刀のナビとランスマンの間にソーラーマンが割り込み、フレイムオーラを纏って一撃を防いだ。
敵は標的をソーラーマンに換えたのか、両腕のソードに力を込めてフレイムオーラを破壊しようとする。
二刀のナビの意識がオーラに向いた一瞬を突いて、ソーラーマンは右腕から炎を放った。

「喰らえ、ブレイズブラスター!」

二刀のナビは乱入してきたソーラーマンからバックステップで距離を置くと、誰も居ない空間を二度切りつけた。
その斬撃と同時に突風が生まれる。
一度目は二刀のナビに向かうブレイズブラスターを切り払う。
そして二度目の疾風がソーラーマンを駆け抜ける。

「オーラを吹き飛ばされたか……!」

「風圧剣とは、芸達者な奴だ……!」

ソーラーマンが守りを失って歯噛みし、ランスマンは相手の技量に思わず感嘆する。
二刀のナビの斬撃が生み出した風は、ソーラーマンのフレイムオーラを剥いでいた。
追撃で二刀のナビは片腕のソードを解除し、代わりにボムを生成して放り投げる。
そのボムからは閃光が漏れており、アローマンとサーフマンを襲った武器なのは間違いない。

「……喝ッ!」

しかし、二刀のナビが投げたフラッシュボムが彼らを襲うことは無かった。
麻痺から復帰したランスマンが槍の穂先をボムにぶつけ、ボムを遠くへと弾き飛ばす。
視界の端で強い光が見えたが、彼らに害を与えることは無い。

「今だランスマン! バトルチップ『ランス』、三枚スロットイン!」

「良い判断だ優人! 私の槍捌きを見よ、プログラムアドバンス!」

ここが敵の隙だと判断した優人は、ランスマンが最も得意とするバトルチップ『ランス』を三枚転送した。
三枚のランスは融合し、一つの強力なチップへと姿を変えていく。
チップだけではなくランスマンも姿を変えて、更なる速度を求めて兜が消失し、素顔が外気に晒される。
チップデータを取り込んで輝く槍を構えて、ランスマンは駆け出しつつ叫ぶ。

「……受けてみろ、ブレイクショット!」

ランスマンの踏み込みは、二刀のナビとの間合いを一瞬でゼロにした。
そのまま5連続で突きが放たれる。
一撃目と二撃目は両腕を強く打って跳ね除け、ソードによる相殺を封じた。
三撃目はかわされたが四撃目で横に薙ぎ払い、二刀のナビを後退させる。
そして、二刀のナビが後ろに下がろうとバックステップした瞬間に最後の五撃目が放たれた。
ランスマンは槍を放り投げ、間合いから逃れていた二刀のナビを狙う。

「どいてろランスマン、どとめにグランドマグナムをお見舞いしてやる!」

後衛のマグナムマンがグランドマグナムを放ったのと、ランスが敵に突き刺さったのは同時だった。
地面ごと相手を破壊するマグナムマンの一撃で、二刀のナビのの姿が爆風に消える。
轟音に揺さぶられた聴覚が戻っても、爆心地から物音は聞こえてこない。
完全に沈黙したようだ。

「勝負有り、だな」

「我々の勝利だ」

「まっ、俺のグランドマグナムを喰らって無事な訳がねぇな」

ランスマン、ソーラーマン、マグナムマンの三体は肩を下ろす。
そのままプラグアウトしようと思った時、電脳世界に更なる乱入者が現れた。

「待て、まだ死体は出来上がってない」

「待て、まだ死体は出来上がってない」

そう言いながら、変電施設に更なるナビがプラグインしてきた。

「……なんだよオッサン、襲撃犯なら今頃ヤリ刺さってジューシーな焼き鳥だ、激ウマだでぇ?」

今更乱入してきたナビは、肩のキャノンとアーマーを装備しているが、非常に人間の軍人によく似ていた。
彼は勝利の余韻からか調子に乗り出したマグナムマンの軽口を無視し、爆風の方へと歩き出す。
そして、いきなり両腕を掲げる。

「何ッ!?」

これに一番驚いたのはランスマンだった。
何故なら……

「駄目だ、詰めが甘い……見ていろ」

彼の右腕にはランスマンが投げたばかりの槍が握られていたからだ。
恐らくは、二刀のナビが奇襲でこちらに投げ返したのだろう。
驚くランスマンをよそに、謎の軍人風ナビはアーマーに装着されていたボムを手にして放り投げる。
ボムが彼の手を離れた途端、煙に包まれた爆心地から影が飛び出してきた。
確認するまでも無い、先ほどまでデリートしたと思っていた二刀のナビだ。

「ヤロウ……! 生きてやがったのか!」

マグナムマンは自慢のグランドマグナムの火力を耐えられて歯噛みするが、すぐに敵へと意識を切り替える。
既に投げられたボムに対して、二刀のナビは大きく回避行動を取った。
そして、ボムの小規模ながら高威力の爆発が炸裂する。

「ま、曲がった!?」

今度はソーラーマンも驚かされた。
二刀のナビは、ボムに対して完全に対応できていた。
あの恐るべきスピードで回避すれば、山なりに飛んでくるボムをかわすなど容易だろう。
だが、軍人風ナビの投げたボムは自らが意思を持つように追尾して敵に喰らい付いた。

「はっ、とうっ、てぇいっ!」

そのまま敵に肉薄した軍人ナビは、なんと武器を持たず素手で殴りだした。
しかし彼の豪腕自体が強力な武器なのか、二刀のナビが大きく仰け反る。

「はっはっは、君は全身が爆薬みたいだね。 まるでナビ武器庫だ」

更に変電施設にナビが入り込む。
今度のナビは分かりやすい武器は所持しておらず、両手でトランプを弄んでいる。

「どうだねコマンドマン、私の占いはよく当たるだろう」

「あぁ、困った時はこの手に限るなターロット」

どうやらこの二人のナビはお互いを知っているようだ。
マグナムマン達は『倒したと思った敵が突如として乱入してきたマッチョにボコられてる内にマッチョの仲間が来た』程度にしか考えていないが、敵としては堪ったものではなかったようだ。
二刀のナビは単眼を忙しなくナビ一体一体に向けた後、再びフラッシュボムを放り投げて、自身のソードで即座に爆破する。
そして、隠す気も無く走り去っていくのが足音で分かった、5対1を不利と判断したのだろう。

「逃げたか……っふざけやがってぇ!!」

彼はあの閃光にも対応できていたらしい。
視覚を奪われた三体に、コマンドマンと呼ばれていた軍人ナビの声が響いた。

「遅れたが自己紹介しよう、俺はコマンドマン。 こっちの胡散臭い占い師がターロットだ」

「お初にお目にかかります、ご紹介にあずかった自律型ネットナビのターロットです。 ……君達からは波乱の運命を感じるよ」

二刀のナビを退けた後、三体のナビとオペレーターは彼らの紹介を受けた。
彼らは学園の関係者ではないのだが、今回の騒ぎを学園の生徒から知って襲撃犯を追っていたらしい。

「な、なぁコマンドマン……さん。 生徒から聞いたって言う割りに貴方のオペレーターが居ないんだが……」

汐成は恐る恐る問いかけてみる。
自律型ナビと自称したターロットはともかく、コマンドマンのオペレーターが見当たらない。
ナビが現実世界の人間と直接話すことはできないし、オペレーターが居るはずなのだが……。

「もうすぐ来る……ほら、来たぞ」

「コマンドマン……あなた、勝手にどこまで行って……」

コマンドマンが事務的に返答した直後に、汗と青筋で顔を歪ませつつ肩で息をしている女性が変電室の近くまで歩いてきた。
4月にしては少々厚着の服装……迷彩が施されているので軍人だろうか?
優人も陽平も特段ミリタリーに興味がある訳でもなく、生憎と汐成も銃以外に興味は無いため、彼女がどこの軍なのか、それともただのコスプレなのかは分からない。
どうやら彼女がオペレーターらしいのだが……。

「見つけた! コマンドマン、オペレーターのPETから抜け出すって何をやってるのか分かって……」

「気にするなニコン、俺とあんたの仲じゃないか」

オペレーターはコマンドマンに酷く怒っているようだったが、コマンドマンがそれを気にしている様子は無い。
がっくりと肩を落として呆れる彼女の姿からして、このやり取りは日常茶飯事なのだろう。
ひとしきり落ち込んで溜息を吐くのに満足したのか、女性はこちらを向いて挨拶してきた。

「シャーロ軍ネットワーク部隊所属、ニコンと申します。 この度はコマンドマンがご迷惑を……」

「ああ、ところで君達……あいつを追い込むとは腕があるな」

今度はオペレーターの自己紹介にも割り込んでくるコマンドマン。
ニコンさんが怒りに片腕を震わせているのを全く意に介さず、自分のペースで話を続ける。
そして、とんでもない話を持ちかけてきた。

「是非、俺達でコマンドー部隊を編成したい」

一旦ここまで
やっと一次募集の内の七体が出揃った

台詞の前にキャラ名有りと無しどっちがいいですかね
書いてる身だと誰が喋ってるか分かってるけど、読む側だとキャラ名無いと分かりづらかったりしないか?

例1
「ヒャッハー!俺様のグランドマグナムを喰らえー!」

例2
マグナムマン「ヒャッハー!俺様のグランドマグナムを喰らえー!」

久々の投下だけど、少しやらかした事がある
俺はコマンドマンの外見を完全にシュワちゃんでイメージしてたけど、>>53の内容を加えるのをすっかり忘れてた
各自脳内保管してくれるとありがたい
以下本編


汐成「こ、コマンドー部隊……?」

コマンドマン「そうだ」

コマンドマンに言われて汐成達は、重火器で武装した自分達を想像してすぐに否定する。
あんなものを軽々しく振り回せるのは鍛え抜かれた軍人か創作のヒーローだけだ。

ニコン「コマンドマン! その名前は紛らわしいから止めてって言ったでしょう!」

陽平「……ってことは、銃を持って敵地に殴り込んだりはしないんですか?」

ナビに怒号を飛ばすニコンにビクビクしながら陽平が質問する。
どうやら『コマンドー部隊』という名称はコマンドマンの趣味に過ぎず、本質はまるで別物のようだが……。

ニコン「いいえ、私が組みたいのはネットワーク部隊で……詳しく説明します」

……

汐成「つまり、大学学長連合の主催する交流会にテロリストが紛れ込んでるかもしれなくて」

優人「だけど複雑な利権が絡み合ってるからシャーロ軍みたいな大きな組織は動けなくて」

陽平「一般人を集めた小規模な対テロのネットワーク部隊が必要……ってことですか」

要するに、正当防衛の名目でしがらみ無くテロリストと戦えるネットバトラーを必要としている、ということだろう。
そして、襲撃ナビに戦いを挑んだ自分達は恐らく……。

コマンドマン「そうだ……ところでニコン、彼らはとても勇敢だ」

ニコンとコマンドマンの目に留まってしまったのだろう。
二人の視線は見極めるかのように鋭い。

ニコン「ええ、分かってます。 あの襲撃ナビに立ち向える勇気を持つ人間はそう居ません」

ニコンの口調からその先を察したソーラーマンが、彼女を遮るように叫んだ。

ソーラーマン「……おい、待て! まさか陽平達を部隊に加えるつもりか!?」

ニコンの言おうとしている事は、汐成達を警察代わりにテロリストと戦わせる、ということだ。
ネットナビ達からすればオペレーターが巻き込まれるということは自分も戦うことになるし、オペレーターを危険に晒されるのも望まない。

マグナムマン「……」

ランスマン「……」

声にこそ出さなかったが、マグナムマンとランスマンの表情も硬い。

ニコン「君達の意思は尊重しますが……交流会までにもう時間が無いんです。 コマンドマン、お願い」

ニコンの合図と同時に、三人のPETから電子音が鳴り響く。
同時に、ナビ達もデータが流入している事を確認した。
それは特に有害なものではない。有害ではないのだが……。

マグナムマン「汐成、……メールだ」

ニコンから送られてきた、タイトルも本文も全て空のメール。
だが、これへの対応一つで今までの日常は崩れ去ってしまう程のものだ。

ニコン「私に協力してくれるのなら、そのメールに3日以内に返信を下さい。 ……よく、考えてね」

それは引き返す事のできない片道切符だった。

マグナムマン「おい汐成、あの姉ちゃんが言ってた事だが……」

汐成「分かってる、俺達のネットバトルなんて所詮はお遊びか精々喧嘩の範疇だ」

あの襲撃者との戦いで痛感した、本物の、殺し合いのネットバトル。
それの恐ろしさを忘れたわけではない。

マグナムマン「あぁ、そんな俺達が本当の殺し合いに首を突っ込んだら、最悪俺もお前も死んじまうかもしれねぇ……」

これから進む道がどれだけ危険なのか、それは分かっている。
だが、もし止めなかったらどれだけの大惨事になるだろう?

汐成「だけど、ニコンさんの言ってたテロリストがWWW並の事をしでかすつもりなら……止められる奴が止めなきゃいけない」

彼らは、あえて危険に身を投じる決意を固めた。



ランスマン「どうする優人……後戻りはできんぞ」

優人「最初から決まってるよ、僕の家族や友達が傷つかないように最善を尽くすだけだ」

優人の口調に抑揚はない。
まるで、当たり前のことを話すかのように。

ランスマン「戦う相手が強大どれだけ強大でも、か?」

優人「ランスマン、自分と自分の相棒を信じてくれ。 それとも僕のオペレートじゃ不安?」

ランスマン「……全く、その通りだったな」

彼らは、覚悟など最初から決まっていた。



ソーラーマン「陽平、我々が戦う義務など無い。 あのニコンという女は訓練を受けた軍人だ、私達が手を貸さずとも……」

ソーラーマンは諭す。
道月陽平とは戦いに身を置くのではなく、他の場所で才能を生かすべき人間だ、と。

陽平「……ソーラーマン、僕は……戦いたい」

だが、ソーラーマンは自身のオペレーターの勇気を見くびっていた。
彼は、戦うことを望んだのだ。

ソーラーマン「何故だ!? 君も危険に晒されるのだぞ!」

陽平「確かに、昼間あのナビと戦った時は凄く怖かった。ソーラーマンがやられるんじゃないかって。 多分君も同じくらい怖かったんだと思う」

ソーラーマン「だったら何故……!」

陽平「……っ、それは……」

ナビの怒鳴り声に近いような声を受けて、陽平は少しひるむ。
だが、再び開いた口には一抹の迷いも無かった。

陽平「だけど……あんな怖い思いは皆がしちゃダメだ、誰かが止めなくちゃ。 僕は弱虫だけど……やろう、って決めたんだ」

ソーラーマン「そうか……覚悟したのだな。 ならば私から言う事はない」

彼らは、自身の殻を破ろうと動き出す。
大切な人を守り、新たな自分になるために。

以上投下終了
これから先の展開は明確には決まってなかったり
さて、どの敵キャラから動かそうか……

ちなみに、募集キャラ以外で>>1のオリナビが合計4体ほど出ます
今回の襲撃ナビもその一体です

一ヶ月ぶりの更新できそうだ
今までの地の文ダラダラな文章がどうにも気になったので、一度大きく減らしてみる

決意の返信から3日後、4人は再び顔を合わせていた。


ニコン「メール、確認しました……覚悟は、してるのね」

汐成「ああ」

優人「はい」

陽平「は……はい」

ニコン「本当に? ……これは遊びじゃないわ」


──そう言ってニコンは3人をきつく睨みつける。

だが、誰一人として目を逸らす者は居なかった。


ニコン「……みんなの覚悟、分かりました」

汐成「ニコンさん、教えてくれ。 CPUの交流会に紛れ込むテロリストってのはどんな奴らなんだ?」

ニコン「……私にもその情報は伝わっていません」

陽平「そんな! じゃあ僕らは、僕らが何も知らない人たちと戦わなくちゃいけないんですか?」

ニコン「一つだけ分かってるのは、主犯格が元・日本科学省の開発したナビだって事だけ」

優人「それが分かっているなら、何故科学省に協力を要請しないんですか?」

ニコン「残念ですが、そのナビは強力に人を惹きつける力があります。 ……カリスマ、というよりはマインドコントロールでしめ」

ニコン「科学省の内の誰がそのナビの手先なのかも分からないし、もしかしたらシャーロ軍にも居るかも知れない」

汐成「マジかよ……そりゃあ大きい組織が動けない訳だ。 いつどこで背中を刺されるか分からないんじゃあな」

ニコン「だから、私達だけで事態を解決するしかないんです」

優人「ですが、僕たちは4人しかいません」

陽平「そのナビはどの人間を味方に付けているか分からないんですよね? 相手が何人居るかも分からないのに……」

ニコン「そう、私達4人だけでは余りにも戦力が足りません……だから」


ニコン「仲間が必要です」

同日深夜:某社データバンクにて

セキュアマン「警示様、プリズマー社のバンクに侵入者の痕跡があります」


ここはアメロッパに本社を置くとある企業のデータバンク、その電脳世界。

警備会社に所属する守 警示(もり けいじ)とそのナビのセキュアマンは深夜の警備に勤めていた。


警示「……うむ、確かにシステムに一部人為的な破損が見られる。 セキュアマン、時間は割り出せるか?」

セキュアマン「このデータは今しがた破壊されたようです、警示様……侵入者は恐らくまだここに」

警示「分かった、バトルチップの用意を……」

「……バトルチップ、ブラインド!」


その瞬間、唐突にPETの画面が黒に染まった。

PETの電源に問題は無い。

現にナビを通して伝えられる音声は今も途切れては居ないのだから。

ただ……

セキュアマン「クソッ、ブラインドか! 警示様!侵入者です、バトルチップを……」

「……俺様との戦いで余所見すんじゃねえ! ショックソード!」

セキュアマン「グアァッ! か、らだ……が……」


PET画面の暗闇に、一瞬光の軌跡が描かれる。

同時にセキュアマンの悲鳴が響き、オペレートを受け付けなくなってしまった。


警示「セキュアマン、応答しろ! セキュアマン!」

セキュアマン「けい、じさ……ま……本社に、ご報告、を……」

警示「クソッ、すぐにプラグアウトを……」

「おっとオペレーターさんよ、そいつは無理な相談だぜ」


PETの音声を通して、セキュアマンを撃破したであろうナビの声が響く。

それと同時に、PETの操作がロックされてしまった。


警示「な……、何故プラグアウトできん!」

「教えてやる義理はないね、じゃあ……お前のナビ、頂いていくぜ」


そのまま音声も途絶え、PETは黒一色の画面から復帰する。

だがそこには、空しくも「NAVI LOST」と表示されるだけだった。

投下終了
元スレが再開するかこのSSが完結するまでこのスレを落とす訳にはいかんのだ……

こりゃもうダメだね
再開したあっちと一緒に共倒れだな

>>113
元スレ再開だと!?
こうしちゃいられねぇ、別所でのss書きなんて後だ後!
今回、やっと>>102で言ってたオリキャラ+オリナビの出番。実を言うと、安価に無いオリキャラ出すのが気が引けてここまで延びた、ってのもあるが


汐成、優人、陽平の3人が正式にテロリスト討伐部隊に加入した翌日。
椎嵐学園前にて。

中「アローマン、もうダメージは治った?」

アローマン「ああ、もう万全だ」

中「そう、良かった!」


中(昨日の襲撃ナビに、私は全くオペレートで対応できなかった)

中(もし昨日みたいなことがまたあったら、その時はどうしたら……ん?)

ダッダッダッ……

千夏「いよぉう、弓道バカ!辛気臭いじゃねーか!」バン

中「痛っつー……思い切り背中叩かないで! ついでに私のシリアスぶち壊すんじゃないわよこのサーフィンバカ!」

千夏「おっ、いつもの喧しい弓道バカに治ったか!」

中「はぁ? 大体、昨日の今日であんたは気楽す……」

千夏「じゃあ、おっ先にー!遅刻すんなよー!」タッタッタッ……


中「ぎ……あぁもう言いたい事だけ言ったらとんずら!? ムカつくーっ!」

アローマン「なぁ、中」

中「なに?」

アローマン「強くなるにしろ事件に巻き込まれないようにするにしろ、今の様に後ろ向きに考え続けていても先は見えない。
……千夏殿は、それを伝えたかったんじゃないか?」

中「……そうかも、ね」


~椎嵐学園高等部、中の教室~

中「おはよー」

モブ女子s「おはよー! ……そう言えば中」

中「なぁに?」

モブ女子「ミリーちゃんと約束でもすっぽかしたの? ミリーちゃんもうカンカンだけど」

中「……え?ミリーが?」

中(ミリーちゃん。本名ミリー・プリズマー。
アメロッパからの留学生で、実家は大きな会社なんだとか。
社長の娘ってだけあって自信家な子だけど、微妙にドジだからついつい手を貸しちゃう)

中「……んだけどさ、私はミリー係とかじゃないってば!」

モブ女子「えー、でもミリーちゃんは中にすっごく懐いてるけどなー」


???「わっ、私が一度撃ったら二度と帰ってこない砲弾のような中に懐いてるですって!? 有り得ませんわ!」


モブ女子「ほーら、すぐに食いついた」

中「ミリー……もうテンプレすぎ……」

中(無鉄砲、って言いたいんだろうけど例えが遠回しすぎて分かりづらいよ……)

中「……で、ミリー。 何かあったの? すごい怒ってたみたいだけど」

ミリー「そ、そうでしたわ! ……中、放課後私と一緒に来てくださいな」

中「それくらいならいいけど……何かあったの?」

ミリー「……この場では言えませんわ」

中「ちょ、なにそれ! 折角付いて行ってあげるんだから理由くらい……!」

ミリー「この場では、と言ったでしょう! す……少しは察しなさいな!」

モブ女子「」シーン……

モブ男子「」シーン……

ざわ……ざわ……

中「つ~~っ……そんな叫ばないでよもう……」耳ジンジン

ミリー「では、放課後に裏門で待ってますわよ。 もうホームルームの時間になります」プイッ

中「あ、あはは……ミリーは今日はご機嫌ナナメみた……」

モブ女子「」サッ

中「……ねぇ、何で避けたの?」

モブ女子「ごめん中ちゃん、私そっちの趣味はないかな」

モブ女子「人それぞれだと思うし……私達は何も言わない、よ?」

中「って待って待って!絶対誤解してるよそれ!」

中「……くっそーもうヤケ。 アローマン、メール使わせて」

アローマン「相手は……千夏にか。 何用だ?」

中「ミリーの用事なんて厄介ごと……アイツも道連れにしてやる」


~放課後、ミリーの送迎に来た車の中~

千夏「……って訳で道連れにされたんだけどよ、どういう事情なんだよミリー?」

ミリー「とある事情により、警備会社に押し入らなければいけなくなったのです。 お二人のネットバトルの腕なら、まぁ私の足は引っ張らないと思って、ですわ」

千夏「へぇー、警備会社に押し入りに……押し入りに……?」

中「待って、それ犯罪じゃないの!ミリーちゃん、データ強盗なんてやったら……!」

ミリー「いいえ、私はデータ強盗するんじゃ有りませんの。 むしろ……」

ミリー「された側、ですわ」

千夏「された、側?」

ミリー「はい。 正確には私ではなくて私のお父様の会社のデータですが」

中「つまり、その警備会社に侵入した強盗からデータを取り返すって事……?」

ミリー「そうなりますわね……当然、ネットバトルになりますわ。 なので、腕の立つ知り合いにしか頼めなかったのです」

千夏「じゃあ、この車の向かう先は……」

ミリー「件のデータ強盗を受けた警備会社です……ネットバトルの準備をお願い致しますわ」



~同時刻、警備会社の電脳~
???「おっと、バックアップデータを探しに来たんだろうが……悪いな、ぜーんぶデリートさせてもらったぜ」

???「さーて、組織の敵はきちんと潰さないとな……あ? なんだよ」

???「……分かったよ、オペレーターのお前がそう言うなら直接戦ったりしねえさ。 その代わり……」

???「コイツと、コイツに使った洗脳プログラムの性能テストでもしようじゃねぇか。 頼んだぜ? セキュアマン」

本日以上、長らくお待たせした
以下オリキャラ+オリナビ情報

①????

②????

③????アーマー

④外見は????で出来たゴーレム

⑤ミリー・プリズマー 17歳女性 高校生&プリズマー社副社長
アメロッパの大企業「プリズマー社」社長の令嬢にして副社長。
使用ナビはミリー自身が生み出した。
性格は、表面上だけはお淑やか。だが実際はお転婆が少々過ぎる。
ちなみに、PA「ハイパーバースト」を愛用する。

次回以降開示予定

オリナビ3つ目投稿とかいう奇跡が起きたので俺も頑張ろうと思いました。
とりあえず生存報告から

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