ドラえもん「またそんなこと言って君は口だけだろ」

のび太「ドラえもんまでそんなこと言うんだ…？」

ドラえもん「だってそうじゃないか」

ドラえもん「いつもいつも君は口だけ。そうじゃないとしても僕に頼ってばかり」

のび太「勝手に言っててよ！昨日公園でジャギさんって人に会ったんだ」

のび太「その人は僕でも強くなれる。ジャイアンにも勝てるって言うだ」

のび太「だからジャギさんと旅をして強くなる」

ドラえもん「！！ここまで本気なのび太君は見たことない」

ドラえもん「頑張って行ってこい！」

のび太「ありがとう！」ﾀﾀﾀﾀﾀﾀ

ドラえもん「とはいったものの、やっぱり心配になってきたな…」

ドラえもん「よーし、タケコプターを使って、空からのび太君を見守ろう」

のび太「公園についたけど、ジャギさんいないなあ」

のび太「…しばらく待とう！」

---------50分経過--------
のび太「ジャギさん遅いな…」

のび太「…もしかして忘れられてる！？」

[公園]14:25
あれから更に20分が経過した…

のび太「やっぱり僕との約束、忘れられたのかなーー」

ドラえもん(上空)「ジャギって人はまだ来ないのかな…」

ドラえもん(上空)「のび太君のいうとおり、忘れられたのかな…」

[公園]14:30
のび太「ジャギさん、何やってんのかなー！」ｲﾗｲﾗ

ジャイアン「おい、のび太！」

のび太「ん？今、後ろから声がしたような…」

振り向くのび太

のび太「……ジャ、ジャイアン！！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

ジャイアン「のび太…」

のび太「ま、まさかまだあの事を怒ってるの？」

ジャイアン「…違う。」

のび太「じゃあ何！？」

ジャイアン「お前に頼みがあるんだ！」

土下座をするジャイアン

のびた「！？」

ドラえもん(上空)「！？」

ジャイアン「頼む！俺もジャギって人に会わせてくれ」

ドラえもん(何故、ジャイアンがこの事を…)

ドラえもんが地上へ降りていく

のび太「ド、ドラえもん！？」

ドラえもん「ごめんのび太君、タケコプターを使って空から君の事を見守っていたんだよ…」

のびた「ド、ドラえもん・・・・」

ドラえもん「なぜジャイアンがこの話を？」

ジャイアン「済まねぇ……実はこれで…」

のび太「！？」

ドラえもん「これは……僕のスペアポケット！？」

のび太「嘘だ…ちゃんと僕の布団の中に隠したハズ…」

ドラえもん「ハッ……確かこの前の冒険でジャイアンに一回預けていたんだった」

ジャイアン「ここの道具から話を盗み聞きしちまってた……でも今はそんな事言ってる場合じゃねえんだ」

ジャイアン「俺は今まで自分が最強だと思ってた」

ジャイアン「だけど違った！隣町のガキ大将に負けた！」

ジャイアン「このままじゃ悔しい！だからあわせてくれ！」

のび太「で、でも、僕はジャイアンに勝つために会うんだよ！？これじゃ…」

ジャイアン「うるせぇ！会わせろ！さもないと……」

のびた「わかったいいよ！」


この時はまだ誰も知らなかった。まさかあんな悲劇が起こるなんて…

序章
「ジャギ」
完

第一章
「レオナルド帝国」

ジャイアン「今すぐ会わせろ！！」

のび太「でも…今何処に居るか分からないんだよ…」

ジャイアン「何ぃー！！」

のび太「ごめんね、諦めてよ。それとも待つ？来ないかもしれないけど」

ジャイアン「探し人ステッキがあるだろ！！」

のび太「そうだった」

ドラえもん「修理に出してるんだった！」

のび太「ああ～もう、ほんと肝心な時にドラえもんは！」

のび太「バカ、まぬけ、とんま、ウスラデブ、ノータリン」

ドラえもん「そんなに言わなくても・・・(ｸﾞｽｯ

ドラミ「どうしたの？、3人で」

ドラえもん「どらみぃ！」

のび太「ドラミちゃん！？」

ドラミ「久しぶりね、のび太さん」

ドラえもん「今日は何の用だい？」

ドラミ「あら、お兄ちゃん忘れたの？」

ドラえもん「？」

ドラミ「健康診断よ」

ドラえもん「！！！」

ドラえもん「……なんのことかな」

ドラミ「とぼけないで！行くわよ！」

ドラえもん「いやだ！！」

ドラミ「あ、まちなさーい！！」

のびた「いっちゃった……」

ジャイアン「……」