高波「或る夏の思い出」 (9)

ゆっくり更新
地の文あるかも
設定、考察適当です

????

高波「19XX年の7月のことかもです。」

高波「背中を撃たれて怪我をした私は、その養生のために或る温泉地へ行くことになりました。」

高波「そこには提督のご実家の旅館があって、1、2週間程そこに滞在することになりました。」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436885364

…19XX年

ゴトン ゴトン …

高波(あとふた駅…かも…)

高波(ひとりで遠くへお出かけするのははじめてかも…)

高波(…ちょっと…こわい。かも… )

……………

…駅

シュー… ゴットン…

高波「着いたかも…えっと…司令官のお母さんの旅館は…」地図バサッ

??「…失礼。」トントン

高波「ひゃあぁっ!?」ビクッ シリモチドスンッ

??「!、だ、大丈夫ですか!?」

高波「いたた…急に肩をつつかれてびっくりしたかも……っ??? 」

高波(し、司令官??どうしてここに…??)

??「…?」

つづく

高波「帽子を被っていたその人は、提督ではなく、司令官の秘書艦の妙高さんでした。」

高波「妙高さんも、前の大きな作戦で怪我をして、その保養でこの街に滞在していました。」

………

妙高「高波さん?私よ。妙高よ。」

高波「み、妙高さん…かも?」

妙高「貴女がここにやって来ると聞いて、お迎えに来たの。」

高波「そ、そうなんですか…。よろしくお願いします…かも。」

妙高(変わったしゃべり方をする子ね…)

高波「妙高さんに連れられて、私は軽便鉄道の停車場にいきました。」

高波「そこにはLの形をしたへんてこな機関車にカステラのような粗末な客車がくっついていました。」

………

高波「あれに乗るかも?」

妙高「そうよ。ここから大体二時間位頭ね。」

高波「に、二時間…」

………

カタンカタン…

高波(…おしりが痛いかも…)サスサス

妙高「?…どうしたの?具合が悪いの?」

高波「い、いや…なんでも…ない…です…かも。」オドオド

妙高(…見てて飽きないわね。この子…)

高波「山のなかを列車はゆっくりと進んでいきました。」

高波「小さな停車場に停まったとき、ひとりのおばあさんが乗り込みました。」

……

カタン…コトトン

おばあさん「おや、妙高さん。」

妙高「こんにちは。おばあさん」

高波「?」

妙高「旅館に野菜を持ってきてくれるおばあさんよ。」

高波「こ、こんにちは…」

おばあさん「こんにちはお嬢ちゃん。今日はお母さんとお出掛けかい?」

高波「お、おか…っ」//

妙高「お母さんだなんて…この子は鎮守府の人で…」///

おばあさん「おやそうかい。ふたりともそっくりだからてっきり親子かとおもったわい。」ケタケタ

高波(………)

………

高波「母がいない私はその時、急に寂しくなりました。」

高波「そのおばあさんの一言で、私は母性を欲するようになったのです。」

高波「そう。お母さんの温もりを欲していたのです。」

つづく

……

高波「その旅館は、停車場から300米ほど歩いたところにありました。」

高波「ロビーには、4、5人位の人が新聞を読んだり、煙草をぷかぷか吸ったりしてました。」

……

妙高「はい。これが貴女のお部屋の鍵よ。なくさないようにね。」ジャラ

高波「ぇ…ひ、一人部屋かも…」

妙高「?…どうしたの?一人じゃ不安かしら?」

高波「その…ひとりだと…夜怖くて…かも。」モジモジ

妙高「あら…じゃあ、私は隣の部屋にいるから、眠れなかったらいらっしゃい。」

高波「!…はい…。」

…………

妙高「…ふう。これで荷物も片付いたわね。」

高波「…」コク

妙高「夕食まであと二時間位ね、それまでこの辺りを散策してらっしゃい。」

高波「散策…かも?」

妙高「ええ、近くの麦畑でも行ってくるといいわ。」

高波「…かも…」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom