王様「よくぞ来た勇者よ!」ゆーしゃ「ゆーしゃだよ!」 (61)

王様「は?」

ゆーしゃ「ゆうしゃじゃなくてゆーしゃだよ!」

王様「お、おう、まあいい…」ジ-ッ

ゆーしゃ「?」

王様「勇者よ、歳はいくつだ?」

ゆーしゃ「5さい!」

王様「……お、おい、こんなんに任せていいのか?」

王妃「小さき者、魔を祓う……予言通りの小さき者ではないですか」

王様「そういう問題じゃねえだろ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436585035

ゆーしゃ「ねえおうさま、はやくまおうをたおしにいきたいんだけど!」

王様「お、おう……分かった、装備をやろう!」





ゆーしゃ「お、おもいぃ……!」グググ

王様「本当に大丈夫なのか?」

王妃「た、多分大丈夫でしょう……」

ゆーしゃ「はぁ……はぁ……アイテムだけでいいや」

王様「今からでも遅くないだろ」

ゆーしゃ「いってきまーす!」タッタッタッ

王妃「……あの子には神のご加護が付いているようですね、心配ないようです」

王様「お前何言ってんの?」

ゆーしゃの家

ゆーしゃ「これは持ってって、これも持ってって……よし!」

ゆーしゃ「っと、ママ、いってくるね!」

バタンッ

ゆーしゃ「んー……どうしようかなー」

ゆーしゃ「とりあえずとなりまちにいこうかなー」

近所のおばちゃん「あらゆーしゃちゃん、お出掛け?」

ゆーしゃ「うんっ!まおうをたおすの!」

近所のおばちゃん「そうかいそうかい、頑張ってねぇ」

ゆーしゃ「ありがとう!ねえ、となりまちにいくにはどうしたらいいかな?」

近所のおばちゃん「えっとね、確か……キャラバン隊とかって言うのが来てるから一緒に行くといいよ?護衛もしてくれるからねぇ」

ゆーしゃ「分かった!ありがとうおばちゃん!」

王都イティニウム出入り口付近

ゆーしゃ「きゃばらんたいだ!」

隊長「よーし、準備は出来たな!」

ゆーしゃ「ぼくもつれてって!」

隊長「むっ、駄目だぞ、子供は大人と」
ゆーしゃ「たいちょうさんおとな!!」ビシッ!!

隊長「……まったく最近の子供は……いいぞ、荷台に乗るといい」

ゆーしゃ「ありがとう!」

荷台の中

ゆーしゃ「よっこいしょっと……」

ゆーしゃ「あれ、だれかいる」

?「……」

ゆーしゃ「きみだれ?」

まほーつかい「……まほーつかい」

ゆーしゃ「まほーつかいかぁ!ぼくはゆーしゃ!」

まほーつかい「ゆーしゃ……?」

ゆーしゃ「よろしくね!」

まほーつかい「……よろしくね」

ゴトンッ!!ガラガラ……

ゆーしゃ「しゅっぱつだね!」

まほーつかい「うん……」

ゆーしゃ「んー……まだかなー、ひまだなー!」

まほーつかい「……ほのおよ、ファイア」

ボッ

ゆーしゃ「わっ!すごーい!」

まほーつかい「こんなまほうしかつかえないけど……」

ゆーしゃ「そうなん」

隊長「て、敵だぁぁぁ!!」

ゆーしゃ「てき?」

まほーつかい「……」

ゆーしゃ「どんなてきだ」
ドォォォォォォォンツ!!

ガシャァァンッ!!バァンッ!!

ゆーしゃ「ってて、って……あれなに?」

隊長「け、ケルベロス……!何故魔界の番犬がここに!」

ケルベロス「グワアアアアアァァァァァァァァ!!!!」

ケルベロス(暴走)
HP1000000

あ、他サイトで似ているのがありますが同じ作者です

隊長「無理だ……こんなのに敵うわけがない!」

ケルベロス「グワアアアアアアアァァァァァァァ!!!!」

隊員「ぎゃあああああぁぁぁぁ!!!!」
グシャアァァ!!

隊員「あ……あぁ!!お母さ」
グチャアアアァァッ!!

隊長「みんな逃げろ!死ぬぞ!」

ゆーしゃ「……たたかうよ!」ダッ

隊長「お、おい!逃げろ!死ぬぞ」

ゆーしゃ「ぼくはゆーしゃだ!」タッタッタッ!!

ケルベロス「グギャアアアアアアァァァァァァァ!!!!」

ケルベロスの突進!

バァンッ!

ゆーしゃに9999のダメージ!
ゆーしゃは泣き出した!

ゆーしゃ「びええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ケルベロス「グ……ウグァ……!」ガクガク

隊長「こ、攻撃が止まった……?い、今だ!」チャキッ

まほーつかい「だめっ!」

隊長「お、お嬢ちゃん……」

まほーつかい「ほら……ケルベロスが……」

ケルベロス「……」

ペロペロ

ゆーしゃ「っ……?」

隊長「な……あ、あり得ん!ケルベロスは魔王のペットだぞ!」

まほーつかい「ケルベロスはふつうおとなしいの……」

隊長「だ、だが!殺された仲間の仇だ!」

ケルベロス「!」

カッ!!

隊長「なっ、何だ!?前が見えん!!」

隊員「あ、あれ……生きてる!?」

隊員「お母さああああぁぁぁぁんっ!」ポロポロ

隊長「な、なな……!」

まほーつかい「ケルベロスのみぎのくびは……はじまりなの、だからくうかんまりょくはたくさんつかっちゃうけどひとをいきかえらせるのは」
隊長「ぶくぶくぶく……」

まほーつかい「たおれちゃった……」

ゆーしゃ「も、もうだいじょうぶだからっ!」

ケルベロス「…」ペロペロ

隊員「しかし……キャラバンは壊れてはいないが馬に逃げられてしまった」

商人「奇跡的に荷物は傷付いてないが……これでは商売あがったりだ……」

ゆーしゃ「あっ!ねえねえケルベロス!このきゃばらんとなりまちまでひっぱって!」

ケルベロス「ガウッ」コクッ

ダダダダダダダッ!!

ガラガラガラガラッ!!

ケルベロス「ガウッ!!」ダダダダダダダッ!!

ゆーしゃ「きゃははははははっ!おうまさんよりずつとはやーい!」キャッキャッ

平和な街ピース

ゆーしゃ「ありがとー!」

ゆーしゃ「……いっしょにきたいの?」

ケルベロス「わうっ」

ゆーしゃ「うん、いいよ!まほーつかいもくる?」

まほーつかい「え……うん」

ゆーしゃ「よーし、じゃあまずは」
グギュルルル

ゆーしゃ「ごはん!」

まほーつかいが仲間になった!
ケルベロスが仲間になった!

きょうはここまで

宿屋

ゆーしゃ「えぇっ!?ケルベロスだめなの!?」

宿屋のおじさん「犬とかなら分かるがあんな大きいのは他のお客さんの迷惑になっちゃうからねぇ、ごめんねぇ」

ゆーしゃ「んー……」

ピース正面出入り口

ゆーしゃ「ケルベロスごめんね、やどやとままれないって」

ケルベロス「……」

チョコン

ゆーしゃ「え?ここでいいの?」

ケルベロス「わうっ」

ゆーしゃ「んー……ごめんね?ごはんたくさんもってくるから!」

ケルベロス「わうっ!」

バタンッ

ゆーしゃ「ふーっ……」

まほーつかい「だめだったの?」

ゆーしゃ「うん、でもごはんたくさんもっていくから」

まほーつかい「……?ケルベロスはたいきちゅうのまりょくをきゅうしゅうするからごはんは」
ゆーしゃ「まほーつかいももってくのてつだって!ほらっ!」グイグイ

まほーつかい「……わかった」

ゆーしゃ「あたまふたつあるからいっぱいもってこう!」

まほーつかい「うん……」

ゆーしゃ「よいしょっ、よいしょっ」

まほーつかい「ん……!おもい……」

ゆーしゃ「そんなにもつからだよー」

まほーつかい「ん……」

ゆーしゃ「まほーつかいはぼくより小さいんだからむりしないの、こっちもって!」

まほーつかい「わかった……」

ゆーしゃ「まほーつかいってなんさい?」

まほーつかい「5さい……」

ゆーしゃ「ぼくといっしょなんだ!」

まほーつかい「そうなんだ……」





ゆーしゃ「おいしい?」ナデナデ

ケルベロス「はぐはぐ」

まほーつかい(でも……なんでぼうそうしたケルベロスをとめられたんだろう……ゆーしゃってふしぎ)



ゆーしゃ「さーて、どこにいけばいいんだろ?」

まほーつかい「……ならさ、いきたいばしょがあるの」

ゆーしゃ「じゃあそこにいこうよ!」

まほーつかい「ばしょはわかるよ、ピースからなんとうにいくの」

ゆーしゃ「?」

ケルベロス「わうっ!」

ゆーしゃ「のるの?」

ケルベロス「わうっ、わうっ」

まほーつかい「のろうよ、あるくとじかんかかっちゃうから」

ゆーしゃ「うん!」

ケルベロスなのに頭2つしかないのか

>>23
地獄の番犬じゃないです
魔界の番犬だから双頭なんです



賢者の塔

まほーつかい「ここ……」

ゆーしゃ「たかーい!」

まほーつかい「あれ……だれかいる」

?「あけてください!あけてください!」ドンドン!!

ゆーしゃ「どうしたの?」

?「あ……けんじゃさまにあいにきたのです!ですがあけてくれなくて……」

《……》

ゆーしゃ「きみは?ぼくはゆーしゃ!」

そーりょ「わたしはそーりょです!」

まほーつかい「……まほーつかい」

そーりょ「ってぇ!じこしょうかいしてるばあいじゃありません!」

ガチャッ
ギイィ…

そーりょ「……え?」

《そこの、ゆーしゃといったな》

ゆーしゃ「え?だれ?」

《きょうみがある、はいれ》

まほーつかい「まほーつかいたちは……」

《はいれ》

そーりょ「やった!」

ゆーしゃ「あれ?なんもないよ?」

まほーつかい「そこのまるいところにのるの」

ゆーしゃ「ここ?」

シュンッ!!

ゆーしゃ「わっ!なんかかわった!」

そーりょ「これは……ワープ!?なんでこんなぎじゅつが……」

?「いつまでたっている、こっちにすわれ」

ゆーしゃ「あ、はい!」

?「ふむ……」

まほーつかい「あなたが……」

けんじゃ「うむ、わしがけんじゃじゃ」

ゆーしゃ「へぇー、けんじゃじゃさんかぁ!」

けんじゃ「む?けんじゃじゃ?わしはけんじゃじゃ」

そーりょ「ゆーしゃさん!しつれいです!」

けんじゃ「よいよい、おもしろいにんげんじゃ」

まほーつかい「おもしろいにんげん……?」

けんじゃ「わしはにんげんではないからの」

そーりょ「でも!どこからみてもこどもにしか……」

けんじゃ「にんげんのよんさいはじょうじまりょくをつかわないからの、べんりなんじゃよ……といってもまほうのちからはよわい」

ゆーしゃ「へー……」

けんじゃ「しかし、あやつを……ケルベロスをしたがえるとはなかなかやるこどもじゃの」

ゆーしゃ「ゆーしゃだよ!」

けんじゃ「おっと、すまんのゆーしゃ」

けんじゃ「ゆーしゃ、ききたいことがある」

ゆーしゃ「?」

けんじゃ「おぬしにはきょうりょくなかごがついておる、それはなんだ?」

ゆーしゃ「かご?」

けんじゃ「ふむ、わからないか……」

ゆーしゃ「けんじゃじゃさん?」

けんじゃ「よし、ならわしもいこうかの」

そーりょ「えっ!?」

けんじゃ「こやつのはなしもながくなるからの」

そーりょ「えっと……」

けんじゃ「ゆーしゃ、わしもつれてってくれ」

ゆーしゃ「いいよ!」

そーりょ「じゃあわたしもおねがいします!」

けんじゃが仲間になった!
そーりょが仲間になった!

ゆーしゃ「またせてごめんねケルベロスー」

ケルベロス「わうわう」

けんじゃ「む、しゃべれないのか?」

ゆーしゃ「え?」

けんじゃ「……ふむ、ふういんまほうか。ケルベロスはもともとしゃべれるぐらいちのうのたかいまものじゃ、どれどれ……しばりよほどけ、ディスシール」

パアァ……

黒いの「ふう……やっと喋れるな」

白いの「そうですね、本当に参りましたよ……」

ゆーしゃ「しゃべった!」

黒いの「すまねえなゆーしゃ、吹っ飛ばしてよ」

ゆーしゃ「いいよいいよ、きにしてないから」

白いの「本当に申し訳ないです……」

まほーつかい「し、しゃべるんだ……ね」

そーりょ「ふしぎですね……」

けんじゃ「ケルベロスよ、まかいでなにかあったか」

白いの「……すみません、覚えてないんです」

けんじゃ「おぼえてないか、ふむ……だがなにかあったことはまちがいないな」

ゆーしゃ「?」

けんじゃ「ゆーしゃ、まかいをめざすぞ」

ゆーしゃ「うんっ!ぼくもいきたかったから!」

まほーつかい「まほーつかいもいくよ」

そーりょ「わたしも!けんじゃさまにはききたいことがたくさんあるんです!」

けんじゃ「きまりじゃの」

けんじゃ「きょうはここでゆっくりしていくといい」

まほーつかい「ほんよんでもいい……?」

けんじゃ「ほほー、ちっこいのにまどうしょにきょうみがあるのか、いいぞ」

そーりょ「わたしもよみます!」

黒いの「長くなりそうだな……おいゆーしゃ」

白いの「こら!態度悪いですよ!こん」
黒いの「分かった分かった!!分かったからその名で呼ぶな!」

ゆーしゃ「なになにー?」

黒いの「ゆーしゃ、飯狩りに行くぞ」

ゆーしゃ「うん!いくいく!」

黒いの「……」ガサッ

白いの「ウマビーフをですか、いいですねぇ」

ウマビーフ「モー」

黒いの「よし……!」

ケルベロスの突進!
ウマビーフに9999のダメージ!
ウマビーフをやっつけた!

ゆーしゃ「……」

黒いの「そっち持て」ガシッ

白いの「はいはい」ガシッ

ゆーしゃ「つよいなぁ」

黒いの「おっと、ウマチキンもいるじゃないか」

ゆーしゃ「ウマチキンきらいー」

黒いの「ウマチキンはな、肉はゴムみたいなんだがタマゴが絶品なんだぞ?巣を探すか」

白いの「くんくん……あっちですね」

黒いの「いやー、大量大量!」

白いの「なんだかんだでウマビーフ三頭狩るなんて思ってなかったわ」

ゆーしゃ「よるごはんなんだろー?」

黒いの「俺達はウマビーフ一頭貰うからな」

ゆーしゃ「たべなくてもいいんじゃなかったっけ」

黒いの「俺達にとって食事は……人間で言う遊びみたいな物だからな」

白いの「確かに必要ではないですが誰かと食べる食事は楽しいのですよ」

ゆーしゃ「へー」

けんじゃ「おそかったのぉ」

黒いの「火の用意出来ないか?」

けんじゃ「ほほーウマビーフか、すぐによういしようかのぉ」

まほーつかい「ゆーしゃ、みてみて……みずよ、ウォーター」
ザバァ!!

ゆーしゃ「すごーい!」

まほーつかい「えへへ……」

そーりょ「わたしもできましたが……かいふくまほうですから」

白いの「かいふくまほうがつかえるのですか!?……失礼ですがお歳は?」

そーりょ「6さいですよ?」

白いの「6歳!?」

けんじゃ「さいのうじゃのぉ」

グツグツ

ゆーしゃ「すきやき?」

黒いの「東の国の鍋料理の事だな」

けんじゃ「そうじゃ、うまいぞ?」カチャカチャ

そーりょ「わたしはじめてです!」

まほーつかい「まほーつかいも……たのしみ」

けんじゃ「ウマビーフにウマチキンのたまご、いいくみあわせじゃよ」

白いの「すき焼き以外にも使えますからね、ウマビーフとウマチキンを使った料理は何でも美味しくなりますよ」

ゆーしゃ「いただきまーす!あむあむ!」ガツガツ

けんじゃ「そうがっつくんじゃない、たくさんあるのじゃからな」

白いの(魔法で包丁を動かす、ウマビーフを吊るす……物を動かすなんて高等魔法を使いこなすなんて、普通手に持てる限界の重量しか動かせない筈では……?)

黒いの「食わないのか?」

白いの「え?あ、食べるよ?いただきます」

今日はここまで

ゆーしゃ「あー、おいしかった!」

けんじゃ「おそまつさま、じゃ」

まほーつかい「もうすこしまどうしょよみたいな」

けんじゃ「いいぞ、すきなだけよむといい」

そーりょ「……」ゴシゴシ

けんじゃ「ふとんをおもいながらワープじゃ、しんしつにはいれるからのぉ」

そーりょ「ふぁい……」

黒いの「俺達は外で寝てるぜ」

白いの「おやすみなさい、皆さん」

ゆーしゃ「ぼくもねようかな……ふあぁ……」



ゆーしゃ「しゅっぱーつ!」

黒いの「それで、どこに向かうんだ」

けんじゃ「まずはオーシャのみなとじゃ、ふねをつかうからの」

まほーつかい「ここからなら……なんとうかな」

そーりょ「ふね……ですか」

ゆーしゃ「ケルベロス、のせてってね」

白いの「お任せください」

黒いの「俺らは辻馬車じゃねえんだがな」

草原

けんじゃ「すこしきゅうけいにするぞ」

ゆーしゃ「えー!」

けんじゃ「いくらケルベロスとはいえちょうきょりはこたえるじゃろ」

白いの「あ、ありがたいです……」

黒いの「近くに川あったよな、行こうぜ」ノッシノッシ

ゆーしゃ「……」



ゆーしゃ「みんなきいて!」

まほーつかい「……どうしたの?」

ゆーしゃ「ケルベロスのなまえかんがえたの!」

そーりょ「なまえですか?どんななまえです?」

ゆーしゃ「えっとねー、しろいほうがだいふくで、くろいほうがおにぎり!」

おにぎり「あぁっ!?」

だいふく「ふふっ、おにぎりにだいふくですか」

だいふく(でも……何か引っ掛かる……何が……)

おにぎり「この野郎!!食ってやろうかゴルァ!!」

だいふく「はいはい、落ち着いて、前とどっちがマシ?」

おにぎり「……おにぎり」

だいふく「なら我慢だよ、おにぎり」

おにぎり「うぜええええぇぇぇぇぇ!!」ブンブン!!

港町オーシャ

ゆーしゃ「わぁ!ひといっぱい!」

けんじゃ「そりゃそうじゃ、ここはイティニウムしゅうへんのぼうえききょてんじゃからのー」

ゆーしゃ「よくわかんないけどすごいんだね!」

けんじゃ「さて……こうもひとがおるとケルベロスはー、とおもったのじゃがケルベロスはじぶんでからだをちいさくできる」

おにぎり「なんで知ってんだよ」

だいふく「小さくなりますね、……スモール」

シュルルルルッ

けんじゃ「こいぬになったところで、まちにはいるぞー」

そーりょ「かわいい……」ウズウズ

まほーつかい「そーりょ、はやく」

そーりょ「まっ、まってくださいよー!」

ゆーしゃ「ん?そういえばここって……」

けんじゃ「どうした」

ゆーしゃ「けんじゃじゃさん、さかばにいきたいの」

そーりょ「さ、さかばですか!?だめですよおさけなんて!」

ゆーしゃ「しりあいがいるの」

けんじゃ「……すこしだけじゃからな」

まほーつかい「ねえゆーしゃ、そのしりあいって?」

ゆーしゃ「あうのははんとしぶりなんだけどね」



酒場

マスター「いらっしゃ……おっと、随分と小さなお客さんだね」

ゆーしゃ「えっと……、でんせつはやっつのはしらよりうまれる」

マスター「……ちょっと待っていなさい」

けんじゃ「じんまたいせんじゃな」

おにぎり「人魔大戦……」

まほーつかい「じんまたいせん?」

そーりょ「にんげんとまぞくとのせんそうです」

?「ようゆーしゃ!久々じゃねえか!!」

ゆーしゃ「せんしのおじちゃん!」

戦士「おいこら、おじちゃんは余計だ!お兄さんと言いなさい!……てか何でここに来たんだ?母さんはどうした?」

ゆーしゃ「……」

戦士「何かあったんだなぁ、話してみろ」

今日はここまで

戦士「……そうか、母さん死んだのか……」

ゆーしゃ「まおうのせいだよ!めのまえでみたんだから!」

戦士「魔王が……?あいつがそんなことをするのか……?」

ゆーしゃ「おじちゃんしってるの?」

戦士「ああ。そうだゆーしゃ、親父さん帰ってきたか?」

ゆーしゃ「え……ううん、かえってきてないよ」

戦士「……なら俺も魔界に行くか」

ゆーしゃ「え?」

戦士「俺がいれば魔界くらいすぐ入れるからな」

けんじゃ「ほんとうか!?それはたすかる!!けんもんがながくてめんどうじゃからのー」

戦士「仲間か?」

ゆーしゃ「うん、みんなそうだよ!」

戦士「何だか昔を思い出すな、よし!すぐ準備すっから待ってろ!」

ゆーしゃ「ありがとうおじちゃん!」

戦士が仲間になった!

海上

戦士「あー……クソあっちいなぁ……」

まほーつかい「これからどうするの」

戦士「魔界に行くんだろ?ならまずは唯一の出入り口、ギンヌンガの門に行くぞ」

そーりょ「ギンヌンガのもんですか?」

戦士「ああ、そんなに掛からないからゆっくりしてろや」

けんじゃ「……」サラサラ

ゆーしゃ「なにかいてるの?」

けんじゃ「まおうへのてがみじゃよ」

ゆーしゃ「」

ゆーしゃ「まおうに……」

けんじゃ「てぶらでいってもあれじゃろ、だからかくんじゃよー」サラサラ

戦士「……なあ嬢ちゃん、俺達どっかで会ったよな?」

けんじゃ「ふるいくどきもんくじゃのー」

戦士「古いってお前……いくつだよ」

けんじゃ「4さいじゃよ?」

戦士「信じられん……」

スリスリ

戦士「ん?」

だいふく「お久ぶりです、戦士さん」

戦士「えっ!?お前らいたのかよ!!」

おにぎり「相変わらず周り見ないなお前は……」

戦士「ハッハッハ!」

ゆーしゃ「ねえまだー?」

戦士「風でも吹けばなー」

けんじゃ「かんたんじゃないか……かぜよ、ウィンド!」

ビュォォォォォォォ!!

ゆーしゃ「わーっ!はやいはやいー!」キャッキャッ!!

ギンヌンガの門

ゆーしゃ「すっごいならんでる!」

けんじゃ「まかいめいぶつのギンヌンガのぎょうれつじゃ、じゃがひがしのくにのごらくのぎょうれつのほうがすごいらしいんじゃがな」

ゆーしゃ「へぇー」

戦士「ゆーしゃこっちだ、ついて来い」

ゆーしゃ「うん!」



?「はいどうぞー、はい次の方ー」

戦士「おいラタトスク」

ラタトスク「あー戦士さんね、通っていいですよー」

戦士「声パスってやつだな」

まほーつかい「……」

魔界

まほーつかい「ようこそ、まかいへ……だって」

戦士「とりあえず列車に乗るぞ」

ゆーしゃ「れっしゃ?」

戦士「魔界高速鉄道、魔界全域を走ってる大型の環状線だ」

ゆーしゃ「こっちにはそんなのないよ?」

戦士「技術が違うからな、早く行くぞ」



ギンヌンガの門正面駅

戦士「ほら、乗るぞ」

ゆーしゃ「大丈夫なの?」

けんじゃ「アホ、だめならうごくわけがないじゃろ」

ゆーしゃ「あ、そっか」

アナウンス「魔王城前〜魔王城前〜」

ゆーしゃ「もうついたの?」

けんじゃ「ここからはわしにまかせろ、こっちじゃ」



魔王城 裏口

けんじゃ「ここからはいるぞ」

そーりょ「いいのですかね……」

けんじゃ「むろんじゃ、しょうめんからはいるとえっけんのてつづきやらめんどうじゃからのー」



玉座の間

ギィィ……

?「なにものだ!えっけんのてつづきはしたのか!」

けんじゃ「わしをわすれたかまおうよ」

まおう「……きゅうびか」

ゆーしゃ「え?けんじゃじゃさん?」

けんじゃ「……ディスシール」

シュゥゥゥゥゥ……

九尾狐「すまぬのぉゆーしゃ、騙したようでの」

だいふく「ビッグ!」

ポンッ!!

おにぎり「すまねぇなまおう様、帰ってくるの遅くなっちまった」

まおう「おおーっ!こんにゃくにはんぺん!かえってきたのかー!」

ゆーしゃ「ち、ちょっとまってよ!おにぎりとだいふくだよ!」

まおう「なにをいってるんだ?こんにゃくにはんぺんだ!」

九尾狐「そろそろ良いかの」

まおう「いいぞ」

九尾狐「……人間界の空間魔素が薄くなってきている、人間に治癒魔法以外を使う人間がいるとは思えんのじゃ」

まおう「はなしがよめんな」

九尾狐「魔界で魔力兵器でも開発してるかと思ったんじゃが、その様子じゃ無いみたいじゃの」

まおう「ふむ……ねんのためかくちのりょうちぬしにかくにんをとってみるか」

九尾狐「その場の空間魔素が死んでおれば可能性は高いからのぉ」

まおう「すぐにてはいをしよう……そっちのはなんのようだ?」

ゆーしゃ「ママのかたき!」ダッ

まおう「バインド」

ゆーしゃ「あっ!」ドサッ

まおう「ずいぶんちのけがあるにんげんだな、ママのかたきとはなんだ」

戦士「あー……ちょっといいか?」

まおう「は?ころしてないぞ?」

戦士「だよな」

ゆーしゃ「うそだ!」

まおう「……どこかでみたかおだな」

戦士「勇者の息子だからな」

まおう「なるほど!そうかそうかならいってくれればいいものを」

まおう「おーい、いないかー」パンパン

ガチャッ

勇者「へーへー、なんざましょ」

ゆーしゃ「え……パパ!?」

勇者「おー、ゆーしゃか、久しぶりだなぁ」

勇者「母さんはどうしたんだー?」

ゆーしゃ「……こいつにころされたんだ」

勇者「……冗談、には見えねえな。だがこいつは殺してないぞ」

ゆーしゃ「なんで!」

勇者「そりゃお前俺がまおう様の側にずっといたからだ」

ゆーしゃ「なら、パパもてきなんだね」

勇者「おいおい、何言って」

ゆーしゃ「……」スッ

勇者「親にナイフを向けるなんてな……笑えんわ」

まほーつかい「ゆーしゃ!まおうはころしてなんかないよ!」

ゆーしゃ「みんなまおうのみかたなんだ!みんなみんなみんなみんな!」

九尾狐「落ち着けゆーしゃよ、殺してないの本当の事じゃ」

ゆーしゃ「うそつき!みんなみんなみんなみんな!!」

トンッ!!

ドサッ

勇者「悪いな、少し寝てろ」

まおう「いったいなんなんだこいつは!」

勇者「なら夢の中にでも入ってみるか?」

そーりょ「そんなまほうが!?」 

九尾狐「わしも手伝うぞ」

1年前

イティニウム 広場

ゆーしゃ「ママ!ママーッ!!」

ゆーしゃ母「……」

魔王?「フハハハハハハ!!よく聞け下等生物ども!今からこの人間の公開処刑を執り行う!」

勇者「こいつ半年前にクビにした側近じゃん」

まおう「こんなところにまでめいわくを……」

勇者「処刑とか言いながら処刑台に書いてある紋章……何で魔界送りの紋章なんだよ」

九尾狐「不法入界ならどこかしらで保護されてるじゃろう、すぐにワープで送ってもらうぞ」



ゆーしゃ「ううん……」

ゆーしゃ母「ゆーしゃ、起きなさいゆーしゃ」

ゆーしゃ「あとごふん……」

まほーつかい「ゆーしゃってほんとうにごふんでおきるんだよね」

そーりょ「ですねぇ」

ゆーしゃ「うー……あれ……」ムクッ

ゆーしゃ母「ゆーしゃ、目が覚めたのね」

ゆーしゃ「ママ?なんだ……ゆめなんだ……」

まほーつかい「ウォーター」

ザバァ!

まほーつかい「おはよう」

ゆーしゃ「けほっ、けほっ……」

まおう「な?ころしてないといっただろ」

ゆーしゃ「……」

そーりょ「まおうさんではなく、ぶかのひとがやったらしいですよ、おかあさんのゆうかい」

ゆーしゃ「ほんと……」

まおう「ああ、わたしはうそをつくのがにがてでね」

ゆーしゃ「……分かった」

ドォォォォォォォォォォンッッ!!!!

九尾狐「な、なんじゃ!何が起こった!」

アナウンス「緊急事態発生、緊急事態発生、兵舎に謎の光線が直撃、全員厳戒態勢にあたれ、繰り返す……」

九尾狐「謎の光線……まさか魔導砲か!」

まおう「しろぜんいきにバリアをはれ!はやくしろ!」

勇者「へーへー」

戦士「お前たちは危険だ!安全な場所まで案内する!」

ゆーしゃ「う、うん!」

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