ラハール「なんのようだ!」サラダ「ボルトに負けないために魔界に修行をしにきたの」 (89)


前日譚
サラダ「ここどこ?」イタチ「魔界だ」ラハール「ハァーッハッハッハッハッ!!」
サラダ「ここどこ?」イタチ「魔界だ」ラハール「ハァーッハッハッハッハッ!!」 - SSまとめ速報
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【NARUTO側 キャラ紹介】

●うちはサラダ
うちはサスケと春野サクラの娘
前回、プリニーに誘拐されたり、スライムに服を溶かされたり、エトナにボルテージを着せられたり、マダラに意識を奪われたりと、散々な目にあった。
ボルトが父親であるサスケに弟子入りしたと聞き、負けないために魔力の制御および使い方を習うため魔界へ再び踏み入れる

●うちはイタチ
うちはサスケの兄。プリニー帽子を被っており、罪を償う日々を送っている。兄の立場と弟(妹)のことで気が休まらない者同士と言う事も有りゼノリスと気が合うようである。
魔界にきたサラダは姪に当たり、昔いた「姉御肌のプリニー」のように見守っている。

●うずまきナルト
七代目火影。サラダが憧れる人物。
ボルトがサスケの弟子入りをしている事情もあって、サラダに魔界に修行に行く許可を出した。
平和が続いているため戦闘の感は鈍っているようだが、能力は人間界屈指である。

●うちはサスケ
うちは一族でありサラダの父。
娘との交流はほぼなく、ボルトには弟子という事もあり構っている。

●波風ミナト
四代目火影。
今はプリニーとして兎兎魔界の魔王・ウサリアの元に仕えている。
兎兎魔界は人参の生産量は全魔界随一であり、よく人参を届けにやってくる。


【ディスガイア側 キャラ紹介】


●ラハール[魔界戦記ディスガイア]
魔王。
前回、シシリーに気絶させられ、その隙にエトナの策略でサラダと結婚させられそうになったり、またマダラに魔力を奪われたりと、サラダと同じぐらい不遇な目にあった。

●エトナ[魔界戦記ディスガイア]
魔神。ラハールの部下。
ラハールを魔王の座から退かして魔王になるため一計を講じたが、マダラが騒動を起こしてご破算。
全体責任としてプリニーの待遇を更に悪くしている。
兄のゼノリスから頼まれ、しぶしぶとイタチをサラダが魔界にいる間の世話役に任命している。

●シシリー[ディスガイアD2]
事情もあり、兄であるラハールは悪魔だが、妹のシシリーは天使である。
お兄ちゃん大好きなため、結婚話があったためサラダを一方的に敵視してる。
なおカリスマ性では兄は足元にも及ばない模様。

●プリニー[魔界戦記ディスガイア]
生前に罪を犯した人間の魂が入った似非ペンギン人形。
魔界では強制動労
天界では強制ボランティア
罪を犯した金額分が貯まり赤い月の転生まで待つ存在。
なおエトナの元にいると貯めた金は、転生の日に巧みに巻き上げられる事があるので注意が必要。

●マオ[魔界戦記ディスガイア3]
魔立邪悪学園の理事長。
最近は二代目火影である千手扉間のプリニーを雇い、その頭脳を要いて、日々、新魔法の開発に勤しんでいる。

●ラズベリル[魔界戦記ディスガイア3]
魔立邪悪学園の狂師。マオの自称ライバル。
悪魔では珍しく良い事をする不良だが、度が過ぎるためたまに優等生顔負けの事を起こす事も。

●ルチル[魔界戦記ディスガイア3Return]
魔立邪悪学園の生屠。元々は死立魔神学園所属。
サラダ達とは別の人間界から来たネコマタと人間のハーフ。
マオが襲学旅行で勧誘してきたキリアに弟子入りしており、超魔流の修行の日々を送っている。



【プロローグ】


~木ノ葉隠れの里 火影執務室~


ナルト「修行するために魔界に行きたい?」

サラダ「はい」

ナルト「また、なんでだ?」

サラダ「……――ボルトに負けたくないんです」

サラダ「最近、パパはボルトを弟子にしたらしくて。絆はあるのはわかってるんですけど、やっぱり……」

首を振るサラダ

サラダ「それに、この前の一件で魔力が残ってるんです。せっかくなので、魔力を自由自在に扱えるようになりたい」


ナルト「……分かった。許可するってばよ」

ナルト(ボルトの件はオレにも責任がある。許可しない訳にはいかないよな)

サラダ「! ありがとうございます」

ナルト「ただし! 期限は約一ヶ月。遅くても中忍試験2日前には帰ってくることだ」

ナルト「修行に出しておいて、中忍試験に出れませんだと、サクラちゃんとサスケに文句いわれちまう」

サラダ「はい!」

サラダは笑顔で頷くと執務室から出た。



ナルト「さて……と」

プルプルプル



~魔界 魔王城~


ゼノリス「イタチ。電話だ」

イタチ「俺に? 誰だ」

ナルト『あ、イタチか』

イタチ「7代目火影」

ナルト『ナルトで良いってばよ。実は頼みたいことがあるんだ』

ナルトはイタチにサラダが魔界に修行に行くことを話した


ナルト『そこで頼みがあるんだ。魔界にいる間、サラダの護衛をしてほしい』

ナルト『魔界のレベルに合うのは、オレかサスケだ。でも、今はお互いに手が離せねーんだ』

イタチ「……」

イタチ「要件は分かった。また後でかけ直す」

プープープー

ゼノリス「どうした」

イタチ「……サラダ――姪が魔界に修行に来るらしい。その護衛を頼まれたんだ」

イタチ「だが、俺は人型のナリをしているがプリニーだ。エトナ様が許してくれるかどうか」

ゼノリス「……俺からエトナに言ってみよう」

イタチ「いいのか?」

ゼノリス「ああ。プリニーの中でとびっきり優秀なのはお前だ。人間界からの客人の相手をさせるにはちょうどいい」

ゼノリス「こう言う事は他のプリニーでは、あまり役に立ちそうにない」



エトナ「サラダちゃんがまた魔界に? あんな目にあったのに懲りないわねー」

ゼノリス「前回の事もある。そこでイタチを念のため護衛に付けた方がいい」

エトナ「……」

ゼノリス「どうした?」

エトナ「べっつに~。なんかだいぶ仲が良いなと思ってね」

ゼノリス「そんな事はないと思うが」

エトナ「ふん。――いいわ。特別に許可してあげる。た・だ・し、バカ兄貴。アンタがイタチのいない枠を埋めて貰うわ」

ゼノリス「ああ。分かった」


ラハール「グゥ~~~グゥ~~~」

プリニー「殿下、寝てるッスね」

プリニー「寝てる殿下を起こすのって面倒なんッスよねー」

プリニー「殿下、人間界からうちはサラダ様が来るみたいッス」

プリニー「よっし。伝えたッスね」

プリニー「間違いなく伝えたッスよ」

プリニー「聞いてないのは殿下が悪いッス」

慌ただしく去っていくプリニー。

隠れていたシシリーが顔を出す

シシリー「……サラダさんがまた魔界に来るなんて」

シシリー「まさかお兄ちゃんを狙ってる!? ありえる。この前、結婚話が持ち上がってたしっ」

シシリー「うぅぅぅ。絶対にお兄ちゃんは渡さないんだからっ!!」



【プロローグ】 終




【第1話 決戦!! 魔王vs.七代目火影!】



~木ノ葉隠れの里~


サラダ「準備出来ました」

ナルト「よしっ。それじゃあ魔界に行くか」

サラダ「……本当に付いて来て大丈夫なんですか?」

ナルト「半日程度は大丈夫だ。異世界、それも魔界に送るんだ。火影として、きちんと送らないとな」

サラダ「ありがとうございます」

ナルト「いいってばよ」

札を空間に貼ると、歪みが生まれ渦のようになる

ナルト「それじゃ行くってばよ」

サラダ「はい!」


~魔界 魔王城 広間~


ラハール「む。なんだ、時空の渡し人の前に集まりおって……。誰か来るのか?」

プリニー「はいッス。サラダさんが、魔界に来るんッスよ」

ラハール「なにっ!? オレ様は何も聞いてないぞっ!」

プリニー「えー、確かにエトナ様に命令されて伝言したハズッスよ。」

ラハール「エトナの仕業か。エトナ!!」


エトナ「はいはーい。もう大声で呼ばないでくださいよ。ただてさえ殿下の声は大きんですからね」

ラハール「そんな事はどうでもいい。なぜこの前来た小娘が魔界に来るんだ」

エトナ「魔力の修行をしたいから、らしいですよ。人間界じゃあ魔力の修行はできないでしょうからねぇ」

ラハール「……魔力の修行だと、小娘にはもう魔力はないハズだが」

プリニー「あ、来たッス」

メーヴェル「人間界よりお二人様が到着しました」


ナルト「ここが魔王城か。前回は帰るときにちょっと見ただけだったからな~」

サラダ「あ、エトナさん」

エトナ「いらっしゃい。サラダちゃん」

ラハール「……どういうことだ」

エトナ「どうしたんですか、殿下?」

ラハール「おい貴様。なぜあの時のまま魔力が減っていない!」

サラダ「え?」

ラハール「マダラとか言うプリニーが施した魔法は、魔法使いにより解除した事で、繋がりは無くした」

ラハール「所詮は借り物の魔力だ。徐々に減っていくハズ。なのに、前回からまるで減っていない」


サラダ「そんな事言われても分からないよ」

ラハール「――ぅ。おい、エトナ。マダラが言っていたが、コレは貴様が持っていた魔導書に書いてあった術らしいな」

エトナ「えー、そうだったかなぁ」

ラハール「なぜ使用しなかった」

ラハール「魔王クラスの悪魔を縛り魔力を我が物とすると言う便利系の術なら、嬉々として真っ先にオレ様に試しそうだがな」

ラハール「マダラが使用して、貴様が使用しなかったからには、何かしらのデメリットなりがあるハズだ」

エトナ「……」


エトナ「はぁ~。確かにデメリットはありますよ。それが嫌であたしは使用しなかったんですからね」

ナルト「デメリットって何があるってばよ」

サラダ「……」

サラダは両手を握り不安そうにする

エトナ「魔力を奪った魔王の意識がココロに寄生するんです。殿下の魔力を奪って、殿下があたしのココロに住み着く事を考えると、とてもじゃないですけど実行できませんって」

ラハール「つまりこの小娘のココロには、オレ様の意識が寄生しているということか?」

エトナ「そうですねー。だから、殿下の意識が魔力を生成してるんで、サラダちゃんの魔力は減らなかったってコトです」


ナルト「つまり九喇嘛たち尾獣みたいな感じってことか?」

ラハール「……貴様のココロにいる狐の事を言っているなら、それと似た状態と言えるな」

ナルト「九喇嘛の事が分かるのか」

ラハール「魔王を舐めるな。よほど隠匿し居ない限り、貴様の中にいる存在ぐらいは感じ取る事はできる」

ラハール「……それにしてもオレ様の意識がな」

ラハールがサラダの胸元へ手を伸ばした矢先。

魔王城が大きく揺れた。


ナルト「な、なんだってばよ!」

ラハール「……この天使力は」

シシリー「お兄ちゃん。サラダさんの胸に手を伸ばして、何しようとしてるの?」

ラハール「し、シシリー。何を勘違いしている。オレ様は、コイツの中にいるオレ様の意識を確かめる為に」

プツン

シシリー「お兄ちゃん、の、意識? つまり、お兄ちゃんの、赤ちゃん?」


サラダ「ちょ、ち、違うからっ」

ラハール「シシリー。何を勘違いているっ」

シシリー「……魔界通販ショップで買った『魔王一刀両断斧』。文字通りの効果があるか試させて」

エトナ「シシリーちゃん。それ効かないわよ。むかーし、殿下が眠っている時に試したけど、一刀両断どころか、起きやしなかったし」

シシリー「大丈夫だよ。これは、最近開発されたバージョンアップしたタイプだから」

エトナ「なら安心だ」

ラハール「何が安心だ!!」

シシリー「お兄ちゃんの……バカァァァァァァアアアアア!!」

今日、二度目の大きな揺れが魔王城を襲った


シシリー「お兄ちゃんの浮気者。バカ、女誑し」

シシリー「サラダさん! お兄ちゃんは渡さないんだからね!!」

サラダ「え? え?」

そう言ってシシリーは去っていった

エトナ「う~ん、やっぱり名前自体が誇大広告よね~。全然、魔王を一刀両断できてないじゃん」

ラハール「ぅぅ、言う事はそれだけか!」

エトナ「あー、殿下無事ですかー。よかったですねー」


ラハール「おい、やはり貴様は帰れ。なぜか貴様がいるとシシリーが妙に荒れる」

ナルト「あー、そう言わずに修行をつけてやってくれ。サラダの中にいるのはお前の意識なんだろ」

ラハール「断る。第一に修行を付けてもオレ様にメリットはないからな!」

エトナ「それじゃあ、サラダちゃんは殿下の所為で死ぬ事になるかもしれませんねー」

ラハール「な、に」

エトナ「今のサラダちゃんの潜在魔力は、殿下の魔力とほぼ同質同量ですから、感知系の悪魔に殿下と間違われて狙われる可能性もなくはないですよ」

エトナ「あーあ、殿下が無駄に色々な世界にチョッカイ出して名が売れ出してる所為で……」


ラハール「クッ。分かった、修行はつけてやる」

ラハール「ただし条件があるぞ!」

ラハール「おい、貴様。名前を教えろッ」

ナルト「ナルト。うずまきナルトだってばよ」

ラハール「よし、ナルト。オレ様と勝負しろ。それで貴様がオレ様に勝つことができれば、その小娘の修行相手をしてやる」

ナルト「――分かった」

ラハール「練武魔界に行くぞ。あそこの大地は修行用で丈夫だからな」


~練武魔界~



九喇嘛『ナルト。気をつけろよ、あのガキ――。強いぞ。シンの時みたいに気を抜くな』

ナルト「わかってる」

サラダ「七代目……」

ナルト「心配するなってばよ。絶対に勝つからよ」

サラダ「はい」

ラハール「おい。準備はできたか」

ナルト「ああ」

ラハール「なら、かかってくるがいい」


ナルト「九喇嘛!」

九喇嘛『おう!』

――尾獣玉――

ラハール「……」

ズドォォォォン

ナルト「直撃? わざと当たったのか」

九喇嘛『みてーだな』

ラハール「ハァーッハッハッハッハッ!!」

ラハール「兎兎魔界の魔王と似たような攻撃をするな。だが、その程度ではオレ様は倒せんぞ!」

――魔王玉――


イタチ(……ナルトの動きは悪いな)

イタチ(火影としてのデスクワークが主で、戦闘から遠のいていたからか? 戦闘感覚が鈍っているようだ)

プリニー「どっちに賭けるッスか」

プリニー「う~ん、迷うッス。……殿下にイワシ、1、いや、2匹賭けるッス」

プリニー「ナルトって人に、オイラは50ヘル賭けるッスぅぅぅ」

プリニー「イタチさんはどうするッス?」

イタチ「……オレは止めておく」


エトナ「サラダちゃんさー、あの七代目火影だっけが好きなの?」

サラダ「ち、違います。憧れてるんですっ。あんな風になりたいって」

エトナ「ふ~ん」

サラダ「そう言うエトナさんはどうなの。ラハールって人のこと」

エトナ「別に何も思ってないけど? ま、クリチェフスコイ様に頼まれてるって事もあるからねー」

サラダ「クリチェフスコイ様?」

エトナ「殿下のお父さん。あたし達の魔界の先代魔王。今はヴァルバトーゼって吸血鬼の所にいるんだけどね」

エトナ「……たぶんあたしがクリチェフスコイ様に抱いている感情は、サラダちゃんが抱いている感情に近いのかもね」

サラダ「……」


――真魔大次元断――

ナルト「グッ――。クソッ、思った以上に強ぇぇ」

九喇嘛『しっかりしろナルト。防御にチャクラを取り過ぎだ。このままだと尾獣モードでいられる時間が短くなるぞ』

ナルト「そうは言ってもよ――」

ラハール「どうした、その程度か!」

――獄炎ナックル――

ナルト「――ッ」


ナルト「こうなったらあの術で隙を作って全チャクラを溜めた必殺技を放つしかねー」

九喇嘛『あの術だと?』

ナルト「ああ。シカマルには火影となった以上は、使うなって言われてるけど、あの術以外に隙を作れそうにねえってばよ」

ナルト「九喇嘛はチャクラを練ってくれ」

九喇嘛『……分かった』

ナルト「影分身の術」

ラハール「ふん。数を増やしたところでオレ様に、」

ナルト「おいろけハーレムの術」

ラハール「――な」


エトナ「あ、殿下の負けね。解散。かいさーん」

プリニー「あー、オレのイワシが……イワシがぁぁぁぁあ」

プリニー「まさか人間のほうが勝つとは思わなかったッス。でも、貰うものは貰うッス」

サラダ「え? え?」

エトナ「殿下はムチプリした女が大の苦手なの。あんな技を出された時点で殿下の負け」


ラハール「グアァァアアアアアア。ムチプリをオレ様に、引っ付ける、なぁぁぁぁ」

ナルト「やっぱりおいろけ系は強いやつほど効果があるってばよ!」

九喇嘛『チャクラを溜め終わったぞ』

ナルト「行くぜ!!」

――仙法 超尾獣惑星螺旋手裏剣――

練武魔界を揺るがすほどの巨大な爆発が起きた。


~魔界 魔王城 広間~


ナルト「それじゃあ、サラダの事は頼んだってばよ」

ラハール「――ふん。負けは負けだからな、修行はつけてやる」

ナルト「サラダ。ボルトに負けないように頑張れよ」

サラダ「はい!」

ナルトはサラダの頭を優しく撫でると、メーヴェルの魔法で木ノ葉隠れの里へと戻った。

サラダ「あの、これからお願いします」

ラハール「ふん。オレ様の修行は厳しいぞ。覚悟するんだな!!」




【第1話 決戦!! 魔王vs.七代目火影!】 終





【第2話 魔立邪悪学園~ココロ銀行~】


サラダ「ここが魔立邪悪学園……」

イタチ「サラダ。ここではいつも以上に、気をつけるんだ。まずはできるだけ写輪眼でいる事を心がけろ」

イタチ「ここでは悪戯や悪事をすることが優等生としてのステータスだ。故にどんなトラップがあるか分からないぞ」

サラダ「――はい! 伯父さん」

イタチ「……」

サラダ「伯父さん?」

イタチ(伯父さん、か。まさか姪にそう呼ばれる日が来るとは思わなかったな)


イタチ「……サラダ。木の葉に戻った時に、オレの事は誰にも言うな」

サラダ「え?」

イタチ「どんな事情があるにしろオレは同族を皆殺しにした大罪人だ。そのオレに修業を付けて貰ったというのは、お前の評価にも係る」

サラダ「で、でも……」

イタチはサラダの頭を優しく撫でる。

イタチ「オレはこれからお前たちが紡いでいくうちはがより良いものであれば、それだけでいい。過去は変わらないが、よりよい未来には努力次第で出来る。それが俺の友と交わした約束でもある」

サラダ「……うん。分かった伯父さん」


???「ハッ! ハッ! ハァァァアアア――」

???「超魔流最終奥義――無明神水っ!!」

ポスン

???「また出来なかった。キリア先生には、条件は揃ってるって言ってたけど……何が足りないんだろ」

サラダ「あの」

???「はい?」

サラダ「ココロ銀行に行きたいんですけど、どう行けばいいですか?」

???「ここからだとちょっと遠いので案内しましょうか?」

サラダ「いいの? 鍛錬している最中みたいだけど?」

???「……うん。気分転換も必要だから。あ、私はルチルです。よろしくお願いします」

サラダ「うちはサラダ。宜しくね」


ルチル「へぇ、サラダさんはラハールさんの魔界から来たんだ」

サラダ「うん。……魔力が木綿のようだって言われて、ココロの中に入って理由を探せって。だから来たんだ」

ルチル「私もキリア先生に超魔流を習ってるんだけど、中々上手く行かなくて」

ルチルとサラダは気が合うのか和気あいあいと話しながら移動する

イタチ(向こうでは悪魔精神のエトナと、敵愾心丸出しのシシリーだったからな。普通に話せる相手は久しぶりなんだろう)


ラスベリル「うん? ルチルと……見慣れない顔だね」

ルチル「あ、ベリル先生。ラハールさんの魔界から来た」

サラダ「うちはサラダです」ペコ

イタチ「……うちはイタチだ」

ラズベリル「サラダにイタチだね。――それにしてもその眼」

サラダ「写輪眼がどうかしたの?」

ラズベリル「いや、マオが似たような眼を持って『千手柱間に万華鏡覚醒済みの写輪眼を移植したら最強』とか言いながら、なんだか実験してたようだったからね。ちょっと気になっただけさ」

サラダ「……」

イタチ(初代は最強クラスの魔王であるキリアの元にいて、更にプリニー状態が気に入っていって滅多に人間体には戻ろうとしないため、その実験は無理そうだが……)

イタチ(それにマオの元には二代目がいる。暴走したりする最悪な結果にはならないだろう)


ラズベリル「おっと、すまないね。あたいとした事が、自己紹介がまだだったね」

ラズベリル「あたいの名は、ラズベリル。魔立邪悪学園で狂師をしている者さ」

ラズベリル「ところでサラダ達は、何しにきたんだい?」

サラダはラスベリルに魔立邪悪学園に来た理由を説明した

ラズベリル「ふぅん、ココロ銀行に用事があるのかい?」

サラダ「はい」


ラズベリル「よし! あたいが案内するよ。ココロの中は、色々と大変だからね!」

サラダ「いいんですか?」

ラズベリル「構わないさ。ルチルはどうする?」

ルチル「えっと……。サラダさん、付いて行っていい?」

サラダ「うん、いいよ」

ルチル「手助けできるように頑張りますっ」

ラズベリル「よしっ。それじゃあ行くよ!」


~うちはサラダのココロの中~


サラダ「ここが、私のココロの中?」

ルチル「ココロの中は、こんな風になってるんですね。初めてみました」

イタチ「……ラハールの気配はずっと奥だな」

ラズベリル「うん? なんでラハールが出てくるんだい?」

サラダ「……実は」

サラダはルチルとラズベリルに前回起こった事を説明した。

ラズベリル「へぇ。そんな事があったんだね」

ルチル「サラダさん……大変だったね。それにキリア先生、凄いなぁ」

イタチ(……? あれはサスケの刀か。トラップではないようだが。何が起こるか分からない以上、念のため武器を拾っておくか)

ラズベリル「……!! イタチ、駄目だよッ。ココロの中に落ちているモノに触れたらっ」

イタチが触った後に言っては正に後の祭り。

白い閃光に包まれた。


~錏峠付近の塔~

サラダ『ハァハァ』

サラダは背後からサスケに近寄る

サラダ『パ……』

サスケ『よくここが分かったな。……奴の仲間か!?』

サラダ『え……』

刀をサラダに向けるサスケ

そしてサラダに刀を突きつけた状態で、捕らえようと腕を伸ばすサスケ。

サラダ『パパ!!』

サラダの言葉にサスケの動きが止まる。

サスケ『……お前……サラダ……なのか?』

サラダ『……うん』

サスケ『――そうか』

サラダ『私は直ぐ分かったよ……パパだって』

サスケ『……』


そこで再び白い光に包まれた。


~うちはサラダのココロの中~


サラダ「……」

ラズベリル「……」

ルチル「……」

イタチ「――。サラダ、弟がすまない」

サラダ「も、もう気にしてないから! ちょうど写輪眼を持つ人が敵で、たまたま私も写輪眼に目覚めて、それで。本当に私は気にしてないから!」

ゴゴゴゴゴゴゴォォ

ラズベリル「トラウマを刺激されてココロが揺れているね」

イタチ「サラダ、本当にすまない!」

サラダ「あ、頭を上げてよ、伯父さんッ」

~魔立邪悪学園 マオの実験室~

マオ「ハァハァハァ。ついに完成したぞ。万華鏡写輪眼in千住柱間が!!」

扉間(まさか本当に造ってしまうとは……。驚きだなッス)

マオ「千住柱間の細胞からバイオロイドを造りだし、幻影魔界であのプリニーを複製……」

マオ「1000時間の大作だ!!」

扉間「一つ聞いてもいいかッス? これからは意志が感じられないがッス」

マオ「魂は入れてないぞ。下手に入れて叛逆されてはたまらんからな」

扉間「……」

マオ「さて……後は魔力を注入して、魂を降ろすだけだ」

扉間「誰の魂を降ろすつもりだッス?」

マオ「……」

扉間「兄者はプリニーだから降ろすのは無理だぞッス」

マオ「――」

扉間「考えてなかったのかッス?」

マオ「クッククク。そんな筈はない。きちんと考えている」

マオ「……少し出掛けてくる。お前はそれを見張っていろ」

扉間「――分かったッス」

~うちはサラダのココロの中~

サラダ(ラーメン派)「なるとが一番合うのはラーメンよ」

サラダ(うどん派)「味覚音痴。真の通はうどんに決まってる」


サラダ「なにあれ」

ラズベリル「ココロの戦いだね。因みに今はどっちが好きだい?」

サラダ「ラーメン」

ラズベリル「と、言うことはラーメン派が優位って事だね」

イタチ「なら、もしうどん派が勝てば」

ラズベリル「サラダはなるとが合うのはうどんって事になる」

ルチル「ココロって凄いですね」

サラダ(ラーメン派)「……!」

サラダ(うどん派)「勝負はここまで。逃げよ」

サラダ(ラーメン派)「異議なし」

そう言ってサラダ達は一目散に逃げて行った

サラダ「……どうしたんだろう」

イタチ「来る――」

サラダ「……え?」

魔力の塊が雨の如く降り注ぐ

イタチ「……大丈夫か?」

サラダ「う、うん」

ラズベリル「なんとかね」

ルチル「これって……」

イタチ「須佐能乎だ。それよりも気を引き締めろ。来るぞ」

ラハール「ウゥゥゥヴヴヴヴ」

イタチ「……写輪眼の瞳。幻術に掛けられてるな」

ルチル「それに、何か邪悪な気配がします」

イタチ「このチャクラは――マダラか」

サラダ「え!?」

イタチ「想像だが、魔王キリアが放った『心羅万掌』でも祓えずに残っていた残留思念が、取り憑いたと見るべきだな」

イタチ「ただの邪悪な意志なら、『心羅万掌』でなくても、『無明神水』でもいけるハズだ」

イタチ「ルチル。この中で『無明神水』を扱えるのはお前だけだ。頼む」

ルチル「――……わ、分かりました。頑張ります!」

イタチ「俺がラハールの気を引く。その間に……頼む」

ラハール「ヴヴヴヴァァァアアアア」

――魔王玉――

――須佐能乎・八坂ノ勾玉――

ココロの中が激しく揺れた

ルチル「……」

ラズベリル「大丈夫かい? ルチル」

ルチル「ちょっと不安です。『無明親水』が成功するか。分からなくて」

ルチル「修行してるんですけど、まだ一度も成功したことなくて……」

サラダ「――ルチル」

ルチル「?」

サラダ「自信を持って。失敗する事を考えてたら駄目。成功することを考えるの」

サラダ「――今はルチルだけが頼みなの。お願い」

ルチル「は、はい! 頑張ります」

イタチ(幻術にかかっていると言う事は、ナルトがしたおいろけの術での効果は期待できないか)

イタチ(幻術を解くにしても、簡単には近付けない――)

イタチ(まともに正面からぶつかるのは初めてだが、想定していた以上に手強い)

イタチ(これが――魔王か)

ラハール「ヴヴァゥゥゥウウ」

イタチ「消え――」

須佐能乎ごと破壊したラハールは後ろから魔剣良綱がイタチの身体に刺した。

イタチ(飛雷神の術か。……いや、ラハール、それにマダラも、使えなかったハズだ。と、言う事は、これは、別のナニか)

イタチは知らない。
ラハールは超魔王バールを倒した時に、好きな場所に一瞬で移動できる「超時空エンジン」を手に入れている事を

サラダ「伯父さん!!」

サラダ「ハアアアァァァアア。しゃーんなろーがァ!!」

右手に魔力が集まり炎へと変換される

――獄炎ナックル――



ラハールは地面に打ち付けられる。
地面は亀裂が入ると底が抜け、ラハールは落下していった。

サラダ「伯父さん! 大丈夫?」

イタチ「……ああ」

ラズベリル「痩せ我慢するんじゃないよ。プリニーとはいえ、その傷は危険だよ」

ルチル「保健室に連れて行かないと……」

サラダ「うん!」

イタチ「……」

サラダ「伯父さん?」

ラハールが落下していった場所から、強大な魔力が噴き上がって来た

ドックン

サラダ「うぅぅぅぅううぅぅ」


ルチル「サラダさん!?」

ラズベリル「――ココロの中でこんな魔力を出されたら影響が出たんだろうね」

イタチ「――超魔王となったか」

イタチ(この面子では、超魔王の相手はできない。少しでも生存率を高めることを第一とするべきだ)

イタチ「ここは俺が残る。……サラダを連れて脱出してくれ」

ラズベリル「なに言ってんだい!」

ルチル「そ、そうですよ」

イタチ「……魔力からして、ラハールは超魔王化した。マダラの残滓に幻術にかかっている以上は、手加減も期待できず、弱点も付けない」

イタチ「俺の深手では逃げるのに足手まといになる」

イタチ「……それに、俺はプリニー。罪人の魂。罪悪感を感じることは、ない」


サラダ「……や、ヤダ」

サラダ「生前、何をしたか私は知らないっ。でも、私にとっては優しい伯父さんだから、見捨てるなんて、出来ない!」

サラダ「それにっ。七代目なら、絶対に仲間を見捨てたりしない!」

イタチ「――サラダ」


ラハール「ヴヴヴヴヴヴォォォォォォ」


ルチル「超魔流――獄滅魔炎弾!」

ラハール「超魔王玉ァァァァァァ」

ルチルの魔力では、ラハールの超魔王玉は相殺する事が出来ず、そのままルチルは食らってしまう

ラズベリル「ルチル!!」

ラズベリル「テラファイア!!」

魔法の管理者に膨大な魔力を支払い極熱の火炎をラハールに浴びせる
が、ラハールは全くダメージを受け付けていない

ラハール「――」

ラズベリル「……ぅぅ」

一瞬で距離を詰められラズベリルはラハールの一撃で気絶した。


サラダ「ルチル! ラズベリル先生っ!」

ラハール「ヴヴォォォ」

イタチ「……逃げろサラダ。お前に何かあったらサスケに顔向け出来ない」

サラダ「で、でも――」

ラハール「ォォォォォォォォォォォォォ」

――超魔王玉

サラダ「……!」

イタチ(須佐能乎が間に合わないっ)

サラダ(パパ。助けて――)


――木遁・皆布袋の術


地中から木で出来た腕が生え、超魔王玉の軌道を変えた
そしてイタチとサラダの前に両目が万華鏡写輪眼である千手柱間が降り立つ。

???「――」

ラハール「ヴぅぅぅ」

サラダ「パ、パ?」

イタチ「――このチャクラは確かにサスケの。だが、肉体は初代のものだ。どうなっている」

サスケ「……プリニーとなっている六道仙人が、お前たちの危機だと言って意識だけを空の肉体へと移した」

サスケ「これは、どう言う状況だ?」

イタチはここまでの出来事を簡単に説明した。


サスケ「……つまりアレにかかっている幻術を解けばいいんだな」

イタチ「ああ。幻術さえ解けば後はマダラの残滓を消し飛ばすだけだ」

サスケ「確か超魔流、だったか」

イタチ「ルチル――猫耳の彼女が使える」

サスケ「そうか……」

サスケは手でイタチの傷口を触ると傷が修復された。
初代は医療忍術も長けており、印を結ばずに回復させる事が出来た。

サスケ「これで動けるな」

イタチ「すまないサスケ」

サスケ「構わない」

サスケ「――サラダ。ダメージを受けた二人を診てやれ。ルチルと言う娘がカギだ」

サラダ「うん! パパ」


イタチ「……その肉体。木遁は使えるようだが、実際はどうなんだ?」

サスケ「素体自体はいいハズだ。だが、慣れてないためか、感覚の動作がコンマ数秒遅い」

イタチ「そうか。――相手は超魔王と化したラハールだ。たぶん、お前が戦ってきた敵の中でも最も強い。気をつけろよサスケ」

サスケ「ああ、わかってる」

互いに須佐能乎を出しラハールへと向かう

――サーベルラッシャー

サスケとイタチに向かって大量の大きな剣が降り注ぎ、それが大爆発を起こす。
それは一撃で須佐能乎を破壊するほどの威力を持っていた

須佐能乎を破壊されたサスケはラハールへと向かう。

ラハール「ヴヴヴヴヴ」

バールソードでサスケの斬ろうとしたが、サスケの身体をすり抜けた。

イタチ(マオが造った素体の万華鏡は「神威」だったのか)

ラハールはもう一度サスケへと向かう。

イタチ「――!!サスケ、避けろ!!」


再び神威ですり抜けさせようとしたが、なぜか出来ずに肉体は真っ二つに斬られた。

サスケ(……なぜ神威が発動しない。いや、それよりも、今は、クソッ)

写輪眼禁術・イザナギ

サスケの片目から光が喪われると同時に、真っ二つにされた身体は何事も無かったかのように元通りになった

イタチ「大丈夫か、サスケ」

サスケ「……ああ。イザナギを発動させてすり抜ける方の神威の力がなくなったがな」

サスケ「それよりも何故「神威」が効かなかったのかが気になる」

イタチ「それは……『超魔王アナライズ』と言う魔ビリティの効果だ」

サスケ「なんだ? それは」

イタチ「一度受けた技は二度目は受け付けないという超魔王のみが持つ最強の魔ビリティの一つ。まさかラハールが持っているとは分からなかったが……」

サスケ「……」

サスケ「つまり一撃で倒さないとだめということか」


サラダ「ルチル! ラズベリルさん! しっかりして」

ルチル「ぅぅ。あ、れ、私は――」

ラズベリル「あたいとした事が、面倒を、かけたね」

サラダ「良かった。ふたりとも無事で」

ルチル「ちょっと身体が痛いですけど……」

ラズベリル「今はどうなってるんだい?」

サラダ「パパと伯父さんが戦ってますけど、押され気味で」

ラズベリル「このままではあたいたちは全滅だ。どうにかしないとね……」


ラズベリル「よし! ルチル、あんたは超魔流の技をいつでも放てるように準備をしな」

ルチル「はい!」

ラズベリル「サラダ。あんたはあたいを持って二人のサポートをするんだ」

サラダ「? ベリルさんを使って?」

ラズベリル「ああ。魔チェンジだ。あたいに触れな」

サラダがラズベリルに触れると、ラズベリルは剣へと姿を変えた。

サラダ「剣になった……。変化の術じゃないようだし」

ラズベリル『疑問は後だよ。魔チェンジしていられる時間は約5分。その間に隙を作って「無明神水」を撃ち込むんだ』

サラダ・ルチル「「はい!!」」

???「どうにか間に合ったようだなッス」


――天翔九連斬

サスケ「――。サラダか」

サラダ「パパ。二代目が口寄せでパパの肉体を持ってきてくれたから、今のうちに行ってきて。ここは私と伯父さんが少しだけ時間を稼ぐから」

サスケ「……」

イタチ「心配するな。何があってもサラダは守ってみせる」

サスケ「……イタチ。頼んだ」

イタチ「ああ。サラダ、気を抜くな」

サラダ「はい!」


サスケ「遅かったな二代目」

扉間「プリニーの肉体ではこれが最速だ!!ッス」

サスケは自分の肉体へ触れるとビリビリと電気が流れ入れ替わる

サスケ「……やはり馴染みのある肉体がいい」

扉間「待てッス。このままだと相手のパワーに押されるだけだッス。一つ策を授けるッス」

サスケ「策だと?」

扉間「そうだッス」

サスケ「……分かった」


サラダ(強い。強すぎ――。魔チェンジした剣を持ってるからステータスは底上げされているのに、まるで相手にならない。避けるので精一杯ッ)

サラダのスタミナが切れかかっていると、サスケの輪廻眼の能力で、サスケとサラダの位置が入れ替わった。

サスケ「兄さん!!」

イタチ「ああ、分かった」


万華鏡写輪眼・天照×2


それをサスケの持つ「加具土命」でラハールの動きを封じる

サスケ「一度受けた攻撃は無力化するようだが、一度目の攻撃が継続されていれば無効にはできないだろ」


扉間「準備はいいかッス?」

ルチル「はい!!」

――飛雷神の術

扉間がルチルに飛雷神の術を掛けた。
先ほどサスケにマーキングを施したため、ルチルはサスケの元へと飛ぶ。

ルチル(私に足りなかったのは想い)

ルチル(これを決めてサラダさんを――)

ルチル「超魔流――最終奥義!!」

ルチル「無明神水!!」

天照により動きを封じられているラハールに黒い閃光が直撃。

そのまま地面へとラハールは打たれた


黒き思念がラハールから浮かび上がり消滅する

ラハール「ヴ……ヴゥゥオオ」

サスケ「――解!」

間髪いれずにサスケがラハールに近寄り幻術を解除した

イタチ「――終わったな」

サスケ「……サラダ」

サラダ「? パパ」

サスケ「ボルトに修行をつけているが、お前」

ボン

サラダ「え?」

扉間「口寄せの術のタイムリミットだな」

イタチ「……タイミングが悪いな」

サラダ「パパ。何を言おうとしてたんだろ」

イタチ「修行を終えてから聞けばいい」

サラダ「うん!」



【第2話 魔立邪悪学園~ココロ銀行~】 終



【エピローグ】


魔立邪悪学園での出来事から十数日が経過した。

千手柱間のバイオロイドは、イタチの十握剣により封印。
扉間はマオを巧いこと丸め込んだようだ

ラハールの精神体は、マダラに乗っ取られた一件もあり、多少はゴネたがサラダに魔力をキチンと貸し与える事を約束した。

今回、協力してくれたルチルとは魔界にいる間、友達関係となり、親友のステラもサラダは紹介してもらった


そして……


サラダ「魔人モード!!」

ナルトの九喇嘛モードのようにサラダの身体を青い魔力が覆う。

サラダ「魔人玉!」

螺旋丸のように手に魔力の塊を作り出し、地面に叩き付けた

エトナ「へぇ。だいぶ様になってきたじゃない」

サラダ「はい!」


魔立邪悪学園から帰ってきたサラダにラハールは、「獄炎ナックル」とサラダ用に改良した「魔人玉」を教えて、後はエトナへと任せた。

同性同士ということと、サラダと一緒にいるとシシリーが物凄く不機嫌になるためである

エトナ「そろそろサラダちゃんにあたしの技を教えてあげる」

サラダ(……もしかしてカオスインパクトかな)

エトナ「あたしの究極魔法……」

エトナ「セクシービームを!!」

サラダ「え?」


エトナの厳しい採点によるセクシーポーズ。
なんとか70点以上をキープして、「セクシービーム」をサラダは取得した。

そんな事をしていると修行の期間は終わり、木ノ葉隠れへと帰ることになった。


サラダ「お世話になりました」

エトナ「気が向いたらまた来なさい」

ラハール「……もう来なくていいぞ。貴様がくるとオレ様が毎回ボロボロになるからな」

シシリー「これでお兄ちゃんを誑かす人が居なくなる!!(色々あったけど、また来てね)」

エトナ「シシリーちゃん。本音と建前が逆だよ」

サラダ「アハハハ……ハハハ」

サラダはメーヴェルに木ノ葉隠れの里へと時空間を繋げてもらい去っていった



ラハール「……そういえばサラダの地元ではラーメンが流行っているそうだな」

ラハール「今度、食べに行くか」

エトナ「殿下の奢りですからねー」

ラハール「ふざけるな! 請求書は全て七代目火影に送れ」

ラハール「一連の出来事はヤツの里が元凶だからな!」

ちょうどラハール達が木ノ葉隠れの里にラーメンを食べに行った時に、モモシキとキンシキと言う両手に輪廻眼を宿した者が木ノ葉隠れの里を襲って来て、騒ぎに巻き込まれるのだが、また別の話である



【エピローグ】 終


Name : うちはサラダ

種族 : 人間

Class : うちは一族

秘技 : 魔王のアドバンス[魔人モードになれる]


■特殊技
○火遁・豪火球の術[うちは一族の基本技です]
○獄炎ナックル[魔王直伝の技。怪力も作用して威力倍増?]
○魔人玉[魔力の塊を相手にぶつけるサラダ最大の技]
○セクシィ~ビ~ム[魔神直伝の技。たまにどこからか黒い炎の矢が飛んでくるので注意]


■固有魔ビリティ
○写輪眼[相手の攻撃を50%の確率で避け、相手から攻撃される度にその相手からの回避率が10%上昇する。クリティカル率50%上昇]

■汎用魔ビリティ
○憧憬[七代目火影(うずまきナルト)がいると能力が100%上昇]
○家族の絆[うちはサクラ又はうちはサスケがいると能力が50%上昇し、100%庇われる]

これにて終了です

映画が楽しみ。ボルトだけじゃなくてサラダも活躍して欲しい

あと飛び降りている時にへそ出ししているサラダが可愛かった。

映画の後でネタがあればまた書きたいと思います

とりあえずここまで付き合ってくれた方、ありがとうございました

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