クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ(409)

対ドラゴン用軍事基地『アルゼナル』。そこでは多くのノーマ達が収容されていた。
そんなある日、アンジュ率いるパラメイル第一中隊がドラゴンと戦い始めたその時、6つのモビルスーツと遭遇した。
モビルスーツの中に入っていたのはケロロ小隊の5人と深海の少女、イカ娘だった。
その出来事と同時に新たな物語が動き始めたのだ・・・。

アンジュ「クロスアンジュ、ケロロ、イカ娘、ガンダムのクロスSS。」

ケロロ・イカ娘「スタートであります(ゲソ)!」

主題歌

OP:禁断のレジスタンス
ED:君の中の英雄

プロローグ

ゴオオオオオオ

タママ「軍曹さん。本当にいいのですか?」

ケロロ「冬樹殿や夏美殿、他の皆には悪いのでありますが、上からの命令には逆らえないのであります。」

モア「そうですか。てゆーか不可抗力?」」

イカ娘「私も侵略をしようと思ったでゲソが、千鶴にはやっぱり敵わなかったでゲソ・・・。」

ギロロ「あいつは化物に等しいからな・・・。」

ケロロ「確かにそうでありますな。」

ウーウー

イカ娘「な、何でゲソ!?」

クルル「緊急事態だ。目の前にワームホールが姿を現したようだぜ。」

ケロロ「ゲロ!?」

ギュオオオオオ

ドロロ「しかも吸い込まれているでござる!」

ギロロ「くっ!何とかできないのか!?」

タママ「駄目です!どうする事もできません!」

イカ娘「あのワームホールに吸い込まれたらどうなるでゲソ?」

モア「私にも全然分かりません。てゆーか予測不能?」

ケロロ「そんな事を言ってる場合ではないであります!我輩達はどうなるでありますか!?」

クルル「一つだけ言える事と言えば、何処かの世界へ飛ばされる事だ。」

ケロロ「そんな~。」

ギュオオオオオ

ケロロ達「うわあああああああ!!」

シュウウウウウ

ワームホールが消え去った直後、ケロロ達が乗っている宇宙船は姿を消した。
そう。彼等はこの世界から消えてしまったのだ。

第1話 ノーマ達との出会い

クロスアンジュの世界

ギュイーン

ケロロ「う・・・。ど、どうなったのでありますか?」

イカ娘「分からないでゲソ。吸い込まれてしまった事は覚えているけど・・・。」

クルル「隊長。どうやらここは俺達の世界じゃないみたいだぜ。」

ケロロ「どういう事でありますか?」

クルル「今、着いた場所について調べてみたが、ここはどうやらクロスアンジュの世界のようだ。」

ギロロ「その事についてはアニメで見ていたが、まさか俺達がその世界に来るとはな・・・。」

タママ「僕も予想外です・・・。」

ドロロ「拙者もでござる。」

モア「てゆーか奇想天外?」

ウーウー

ケロロ「何でありますか?」

クルル「どうやら敵反応が現れた。この世界にはドラゴンが多くいるようだぜ。」

イカ娘「ドラゴンは空想的な動物かと思っていたけど、この世界にはいたとは予想外じゃなイカ?」

タママ「そうかも知れないです。」

ケロロ「こうしちゃいられないであります!ケロロ小隊&イカ娘、出動であります!」

タママ達「了解(でゲソ)!」

モア「私はここに残ってオペレーターを務めます!」

ケロロ「頼んだでありますよ、モア殿!」

タタタタタ

ガシャンガシャンガシャン

ハロ「ゲートオープン!」

ギイイイイ

モア「すぐに出動をお願いします!」

ケロロ「了解!ケロロ。『ガンダム』、行きまーす!」

ギロロ「ギロロ。『ガンダムEz8』、出動だ!」

タママ「タママ。『ゴッドガンダム』、行くです!」

クルル「クルル。『ウィングガンダムゼロ』、行くぜ。」

ドロロ「ドロロ。『Zガンダム』、行くでござる!」

イカ娘「イカ娘。『∀ガンダム』、行くでゲソ!」

ドギューンドギューン

モア「無事に帰ってきてください!」

ケロロ「もちろんであります!」グッ

一方・・・。

ギュイーン

サリア「ちょっとアンジュ!何処に行くのよ!」

アンジュ「私はミスルギ皇国へ戻るのです。邪魔をしないでください!」

ココ「アンジュリーゼ様が行くなら私も!」

ミランダ「ココ!待ちなさい!」

ドゴーン

ココ「!?」

アンジュ「な、何ですか今の音は!?」

ヒュルルルル

サリア「あっ、ドラゴンが落下している!」

ヒルダ「いったい何があったんだ?」

ゾーラ「それよりも前を見ろ。ドラゴンの大群が姿を現した。」

ヒルダ「な!?」

ギャオオオオオ

ミランダ「数は50ぐらいね・・・。ココ、戦える?」

ココ「うん。こうなる事は予想外だったけどね・・・。」

ミランダ「でしょうね・・・。」

ゾーラ「ともかくこうなった以上は戦うしか方法はない。攻撃開始だ!」

サリア達「イエス・マム!」

アンジュ「な、何?この大群は・・・。これは夢よ・・・。夢なんだわ・・・。」

ギュイーン

エルシャ「アンジュちゃん!危ない!」

アンジュ「!?」

ケロロ「そこだ!」ズバッ

ギャオオオオオ

アンジュ「へ?」

サリア「見た事のない物がドラゴンを倒した・・・。」

ヒルダ「な、何だありゃ?」

ケロロ「ふう・・・。何とか間に合ったでありますな。」

アンジュ「貴方は?」

ケロロ「我輩はガマ星雲第58番惑星宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊、ケロロ小隊隊長、ケロロ軍曹であります!」

アンジュ「き、聞いた事のない出身地ですね・・・。」

ケロロ「まあ、そりゃそうでありますね。」

ギロロ「俺はケロロ小隊の機動歩兵、ギロロ伍長だ。」

タママ「同じく、ケロロ小隊の突撃兵、タママ二等兵ですぅ。」

クルル「クックックー、ケロロ小隊、作戦通信参謀、クルル曹長だ。」

ドロロ「同じく、ケロロ小隊の暗殺兵、ドロロ兵長でござる。」

イカ娘「私は海からの侵略者、イカ娘!ケロロ小隊に新しく入った特攻兵士でゲソ!」

ゾーラ「なるほど。で、お前等が乗っているこのメカは何だ?」

ケロロ「これはモビルスーツというメカであります!因みに我輩が乗っているのはガンダムであります!」

ゾーラ「ほう。これはなかなか見事だな。では、その実力を見せてもらうよ。」

ケロロ「おっしゃ!総攻撃開始!」

ドギューン

ギロロ「もらった!」ドゴーン

ドロロ「はっ!」ズバババ

クルル「喰らいやがれ。」ドゴーン

タママ「これでも喰らえ!ゴッドフィンガー!」ドゴオオ

イカ娘「覚悟するでゲソ!」ゴオオオ

ケロロ「オラァ!」ドゴーン

ドガーンドゴーン

エルシャ「す、すごいわね・・・。」

ゾーラ「だったら私達も本気を出さないとね。攻撃開始だ!」

サリア達「イエス・マム!」

ドゴーンドガーン

ロザリー「残りはガレオン級のみです!」

ゾーラ「おっしゃ!これで終わりだ!」ドギューン

ドゴーン

イカ娘「す、すごいでゲソ・・・。」

ケロロ「なかなかやるでありますな。」

ヒルダ「まあね。で、アンタ達はどうやってこの世界に来たんだい?」

クルル「突如現れたワームホールによって吸い込まれたのさ。」

サリア「なるほどね・・・。詳しい事はこちらで聞かせてもらうわ。とりあえずついて来て。」

ケロロ「分かったであります。モア殿、行くでありますよ。」

モア『はい、おじさま。』

ギュイーン

アルゼナル

ジル「なるほど。お前達は異世界から来たという事か。」

ケロロ「はあ・・・。これから先はどうすればいいのか全く分からないであります。」

ジル「なら、ここで働かせてもらおう。お前達のおかげで第一部隊が全員無事に帰ってこれたからな。」

ケロロ「分かりました。では、よろしくお願いするであります。」

ジル「ああ。よろしく頼む。」

コツコツ

ココ「あの・・・、さっきは助けてくれてありがとう!」

ケロロ「いえいえ。当然の事をしただけでありますから。」

ミランダ「それにしてもすごかったわね。あのモビルスーツの名はガンダムかしら?」

ケロロ「ええ。我輩の愛機でありますから。」

ゾーラ「おっと、自己紹介がまだだったな。私はゾーラ。第一中隊の隊長を務めている。」

サリア「副隊長のサリアよ。」

ヒルダ「アタシはヒルダ。よろしくな。」

ロザリー「私はロザリーだ。よろしくな!」

クリス「私はクリス・・・。よろしく。」

ヴィヴィアン「ヴィヴィアンだよ!」

エルシャ「私はエルシャよ。よろしくね。」

イカ娘「うう・・・。この雰囲気・・・、千鶴にそっくりでゲソ・・・。」

クリス「千鶴って誰?」

イカ娘「私が前に居候した相沢家の長女でゲソ。しかも彼女は笑顔だが、人間離れした身体能力を持っているでゲソ・・。今、思い出すと寒気が・・・。」

ロザリー「ああ。エルシャも格闘技では超人離れをしているからな。怒らせると大変だぞ。」

エルシャ「それはどういう意味かしら?」ニコッ

ロザリー「いえ、別に!」ビシッ

イカ娘「うう・・・。やっぱりエルシャは怖いでゲソ・・・。」

ココ「私はココ。よろしくね!」

ミランダ「私はミランダ。よろしくね。」

ゾーラ「ほれ。アンジュも自己紹介しな。」

アンジュ「私はアンジュリーゼ。よろしく・・・。」

スタスタ

ゾーラ「やれやれ。これだから元皇女様は・・・。」

ケロロ「皇女?」

ゾーラ「ミスルギ皇国元王位継承権第一皇女、アンジュ。それがアイツさ。」

モア「そんな人が何で……。」

ゾーラ「ノーマだからさ。」

ドロロ「聞いた事がある・・・。確かマナが使えない女性達の事では?」

ゾーラ「その通りだ。ノーマはマナの力を無力化する。外の人間はノーマの事を人として扱わない、化け物として見る方が大半さ。」

タママ「そんな・・・。いくら何でも差別するなんて酷いですぅ!」

ゾーラ「私達だって同じだ。だが、どうする事もできないのさ・・・。」

イカ娘「ゾーラ・・・。」

ケロロ「我輩、アンジュ殿が心配であります。すぐに彼女の元へ行くであります。」

ドロロ「拙者も行くでござる!」

ゾーラ「ああ。しっかりな。」

タタタタタ

ギロロ「この様な事は人権侵害と言えるだろう。地球に住まう者がお互いを差別しあうのに何の意味があるんだ?」

ゾーラ「私達ノーマはマナを打ち消すために世界を滅ぼすと言われてきたからな。この世界では『マナ』というものを日常的に使い、尚且つそれが社会のサイクルを生み出しているからな。」

クルル「じゃあ、そのマナと言うのを調べる必要があるみたいだな。すぐに研究室へ行って来るぜ。」

ゾーラ「なら、私も付き合うよ。」

クルル「ああ、よろしくな。」

コツコツ

ゾーラ(やれやれ。これからが忙しくなりそうだね・・・。)

基地内

ケロロ「おっ、あれがアンジュでありますな。」

アンジュ「何ですか?一体?」

ケロロ「ああ。後で話したいことがあるのですが。」

アンジュ「分かりました。」

コツコツ

ケロロ「ふう・・・。」

ドロロ「隊長殿。もう一つの気配がするでござる。」

ケロロ「ゲロ?」

スタスタ

ケロロ「おお、サリア殿!」

サリア「どうしたの?さっきからぼうっとして?」

ドロロ「実はアンジュ殿の事で気になっていたでござる。」

サリア「どういう事?」

ドロロ「あの娘、どうやら心の中に深い闇があるでござるが・・・。」

サリア「なるほどね・・・。あ。」

ガシッ

サリア「ちょっとドロロを借りるわね。」

ケロロ「は、はあ・・・。」

ドロロ「さ、サリア殿!?」

タタタタタ

ケロロ「どうやらドロロの新たなパートナーは、サリア殿で決定でありますな。」

屋上

ドロロ「こういうところは進入禁止なのでは・・・。」

サリア「普段は入るのがダメなんだけど、今回は隊長に許可を取ったから大丈夫よ。」

ドロロ「それで話したい事とは?」

サリア「アンジュの心の中に深い闇があるって言ったけど、どういう事なの?」

ドロロ「ああ。アンジュ殿は自分の力のなさに不甲斐無さがあるでござるよ。おまけに大切な母親を亡くしたショックも残っているでござるからな・・・。」

サリア「そうなの・・・。」

ドロロ「拙者も幼少の頃は体が弱かったが、隊長たちのおかげで暗殺兵となる事が出来たでござるよ。けど、そのおかげでトラウマが・・・・。」

サリア「うわ・・・。あなたも悲惨な目に遭ってきたのね・・・。その気持ち、よく分かるわ・・・。」

ドロロ「サリア殿も?」

サリア「ええ。私も胸にコンプレックスがあるの。そのおかげでゾーラ隊長から弄ばれたり・・・。うう・・・。」

ドロロ「サリア殿、お互い苦労しているでござるな・・・。」

サリア「え、ええ・・・。」

一方、ケロロは・・・。

ケロロ「えーっと、確かこの辺に・・・。あ、いた。」

アンジュ「貴方はケロロ・・・。」

ケロロ「ここはいったい何処でありますか?」

アンジュ「見ての通り、ここはノーマの墓です。」

ケロロ「何故、このような処に?」

アンジュ「ジル司令から言われたのです。少しはここでリラックスしろって。」

ケロロ「そうでありますか・・・。」

アンジュ「あと、あの時は私とココを助けてくれてありがとうございます。貴方達が来なかったら、今頃どうなっていたのか分かりません。」

ケロロ「いえいえ。当然のことをしただけでありますよ。」

アンジュ「そう・・・。それに私は普通の人間の、それも皇女だったはず……それなのに今はこんな化け物達と一緒に居る……。もう……私には分からないんです。私がなんでこんな事になってしまったのか。私が本当は誰なのか……。」

ケロロ「いいや、アンジュ殿はアンジュ殿でありますよ。それに我輩達のいた世界では『マナ』みたいな力を持っている人はいない。ノーマの方が普通としか考えられないのです。」

アンジュ「そんな・・・。」

ケロロ「でもそれは事実であります。『ノーマ』と『ノーマでない者』、確かに違いはあるが、根本的な面は同じであります。」

ケロロ「アンジュ殿はその証拠に悩んでいるでありますよ。自分がノーマと言う証拠を。」

ケロロ「それが普通でありますからな。差別する生き方は間違っているであります。だからアンジュ殿はアンジュ殿のままで・・・。」

アンジュ「黙りなさい!」バキッ

ケロロ「ゲロッ!?」

ズザアアア

ケロロ「い、いきなり何を!?」

アンジュ「何も分からない癖に知ったことを言わないでください!!私はノーマじゃない!!野蛮で、世界を破滅させるような人間な訳がない!!ついさっき知ったばかりの貴方がでしゃばるな!!」

ケロロ「アンジュ殿・・・。いい加減にしてください!」ガッ

アンジュ「な!?」

ケロロ「過去を見てても何も変わらないであります!現実を見なければ何もできないでありますよ!」

アンジュ「私は……こんな現実……認めたく……。」

ケロロ「バッキャロウ!」バキィッ

アンジュ「ぐはっ!?」

ズザアアアアア

ケロロ「認めなきゃ世界が変わるのは大間違いであります!実を見て、それからどうしたいか願うからこそ世界が変わっていくのであります!」

アンジュ「……うるさい、うるさいうるさいうるさい!!貴方に何が分かるのですか!!私の心の痛みが!!母を目の前で奪われ、血の繋がった兄に裏切られた私の気持ちが・・・!!うう・・・。」

ケロロ「分かるであります。少なくとも、大切な人と別れる気持ちが・・・。」

アンジュ「ケロロ・・・、あなた・・・。」

ケロロ「だからアンジュ殿……あなたは自分の現実を認めるしかないのであります。それが残された人間がやるべき償いでありますから……。」

アンジュ「うう・・・、ケロロ・・・。」ポロポロ

ギュッ

ケロロ「アンジュ殿・・・。」ギュッ

アンジュ「う・・・、ひっく・・・。」ポロポロ

ゾーラ「ほーう、青春だね。」

ケロロ「ギクッ!?ぞ、ゾーラ殿!?」

ゾーラ「バッチリ一部始終を見させてもらったよ。若いっていい物だな。」

アンジュ「ま、まさか・・・、他の皆も見ていたのでは?」

ヴィヴィアン「大せいかーい!」ヒョコッ

イカ娘「やっぱり2人はいいパートナーじゃなイカ?」

アンジュ「こ、これは・・・。」アタフタ

タママ「あの女・・・。軍曹さんを抱き寄せやがってー・・・!!」ゴゴゴゴ

エルシャ「落ち着きなさい、タマちゃん。」

ヒルダ「あのイタ姫様が改心するとはね・・・。まっ、いいとするか。」

ギロロ「お前は素直じゃないな。」

ヒルダ「アンタもな、赤ダルマ。」

ギロロ「何だと!?」

ウーウー

ケロロ「この警報は!?」

エルシャ「どうやらドラゴンがまた来たわね。すぐに急ぎましょう。」

ゾーラ「もちろんだ。皆、行くよ!」

ジル「だが、その前にお前達に手渡したい物がある。着いて来い。あとアンジュとサリアには新しい機体をやろう。」

アンジュ「新しい機体?」

サリア「それってまさか!?」

ジル「そう。あの機体だ。全員着いて来い。」

サリア達「イエス・マム!」

コツコツ

格納庫

ギイイイイ

ジル「まずはアンジュとサリア。これがお前達の新しい機体、ヴィルキス1とヴィルキス2だ。」

サリア「まさかヴィルキスが2つあったなんて・・・。」

ジル「因みにアンジュはヴィルキス1、サリアはヴィルキス2だ。」

アンジュ「これがヴィルキス・・・。」

ジル「そして全員にこれをやろう。クルル。」

クルル「了解。」スッ

ココ「このカード・・・、ケロロ達が乗っていたモビルスーツが映っている。」

ミランダ「いったいこれは?」

ジル「そう。今開発したガンダムカードだ。これを操縦席にあるカード差込口に入れ込む事で、ガンダムに変身する事が出来る。」

クルル「だが、差し込む前にガンダムの機体の名前を言った後、『セットアップ』と言わなきゃダメだぜ。」

ゾーラ「なるほど。これはいいカードだな。」

ジル「話は以上だ。すぐに出動しろ!」

ゾーラ達「イエス・マム!」

タタタタタ

アンジュ「ケロロ。必ず生きて帰りましょう!」

ケロロ「もちろんであります!この差別した世界で生き残るためにも!」

続く

次回予告

ケロロ「ついにアンジュ達がガンダムカードを使って戦う・・・。どのようなガンダムに変身するのか楽しみであります!」

イカ娘「私も楽しみでゲソ!」

タママ「そしてアンチー達の機体がガンダムに変化したその時、アンチーの機体を見た僕達は驚いてしまったですぅ!」

ヒルダ「う、嘘だろ・・・。」

ギロロ「こ、この機体は・・・!」

ケロロ「ゆ、ユニコーンガンダム!」

ケロロ「次回、 クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『覚醒、ユニコーンガンダム』。次回も宜しくであります!ケッケロ~♪」

第2話 覚醒、ユニコーンガンダム

ギュイーン

ケロロ「もう少しでドラゴンの大群であります!」

ゾーラ「分かった。あいつ等には一発お見舞いしておかないとね。」

アンジュ「ええ。」

ギャオオオオオオ

ヴィヴィアン「あっ!ドラゴンだ!」

ゾーラ「ついに姿を現したようだね。皆、ガンダムカードを差し込むよ!」

サリア達「イエス・マム!」

サッサッ

アンジュ「ユニコーンガンダム。」

サリア「バンシィ。」

ヒルダ「ガンダムAGE-2 ノーマル。」

ヴィヴィアン「ターンX。」

エルシャ「シャイニングガンダム。」

ゾーラ「クロスボーン・ガンダムX1。」

ロザリー「ガンダムF91。」

クリス「ガンダム試作1号機。」

ココ「アストレイレッドフレーム。」

ミランダ「アストレイブルーフレーム。」

ゾーラ達「セットアップ!」ガシャン

パアアアア

ケロロ「おお!パラメイルが変化し始めたであります!」

ガシャンガシャンガシャンガシャン

ケロロ「おお!これはすごいでありますな!」

ドロロ「しかも主役級が多いでござる。」

タママ「そうですね。特に・・・、アンチーの機体がすごいですぅ・・・。」

サリア「アンジュの機体?って、その機体・・・、まさか・・・。」

ケロロ達「ユニコーンガンダム!?」

アンジュ「これが・・・、私のガンダム・・・。」

ヴィヴィアン「サリアだってすごいよ。ユニコーンガンダムの2号機であるバンシィだもん!」

サリア「バンシィか・・・。なかなか悪くないわね。」

ケロロ「それよりも今はドラゴンを退治するであります!」

ゾーラ「もちろんそのつもりだ。さあ、攻撃開始だ!」

アンジュ達「イエス・マム!」

ドギューン

ゾーラ「シザー・アンカー、発射!」ビュン

ズガアアア

ゾーラ「いただき!」

クリス「そこ!」ズバッ

ロザリー「もらった!」ドギューン

ヒルダ「覚悟!」ズバババッ

ヴィヴィアン「それっ!」ドガッ

エルシャ「シャイニング・フィンガー!」ゴオオオオ

ココ・ミランダ「ダブルブレイド!」ズバアアアア

ドゴーンドガーン

ケロロ「なかなかやるでありますな。我輩も後に続くであります!」

イカ娘「もちろんでゲソ!」

ドゴーンドガーン

サリア「ケロロ達、なかなかやるわね。私達も行きましょう!」

アンジュ「ええ!」

ズバアアアア、ドゴーン

クルル「これで半数が減った。あとはフリッグ級のみだ。」

ケロロ「アンジュ殿、サリア殿。NT-Dを発動するであります!」

アンジュ「どうすれば発動できるのですか?」

ジル『操縦席にある赤いスイッチを押せ。それがNT-D発動のスイッチだ。』

サリア「分かりました。それでは・・・。」

アンジュ・サリア「NT-D、発動!」

ゴオオオオオ

ヴィヴィアン「おお!ユニコーンガンダムとバンシィがデストロイモードに入った!」

ケロロ「そのまま一気に攻めるであります!」

ギュオオオオオ

アンジュ「行きましょう、サリア!」

サリア「ええ!」

アンジュ・サリア「ダブルNT-Dアタック!」

ドゴオオオオ
ギャオオオオオオオ

ゾーラ「ど、どうなった?」

ドッゴーン

ケロロ「フリッグ級が撃破されたであります!」

ゾーラ「そうか。とりあえずは任務完了だな。すぐに帰還するぞ!」

アンジュ達「イエス・マム!」

ドギューン

アンジュ「サリア、ケロロ・・・。貴方達のおかげで生き残る事ができた・・・。ありがとう・・・。」

サリア「何言ってるのよ。アンジュだって頑張ったじゃない。」

ケロロ「そうでありますよ。アンジュ殿が頑張ったからこそ、全員が無事に帰る事が出来たのでありますよ。」

ヒルダ「その通りだ。まあ、認めたくはないけど・・・。」

アンジュ「皆・・・。」

エルシャ「さっ、帰って晩御飯でも食べましょう。」

ヴィヴィアン「うん!」

ギュイーン

その夜、アンジュの部屋

アンジュ「ふう・・・。」

ケロロ「お疲れ様であります。アンジュ殿。」

アンジュ「ありがとう、ケロロ。あと頼みたいことがあるけどいいかしら?」

ケロロ「いいでありますが・・・。何をするつもりでありますか?」

アンジュ「ええ・・・。実は・・・。」

次の日

ウィーン

サリア「あっ、アンジュ!どうしたの、その髪!?」

アンジュ「私はこの残酷な世界で生きる決意をしたの。皆と共に。」

サリア「アンジュ・・・。」

ゾーラ「その髪型もなかなか悪くないな。では、ボインチェックを・・・。」ムニッ

アンジュ「ひゃっ!?」

ロザリー「また始まった・・・。ロザリーお姉様の悪い癖が・・・。」

クリス「また被害者が増えちゃったね・・・。ハハハ・・・。」

ゾーラ「それにケロロ達のパートナーも決まったしな。」

アンジュ「もう決まったのですか?」

イカ娘「そうでゲソ。ケロロはアンジュ、ギロロはヒルダ、タママはエルシャ、クルルはゾーラ、ドロロはサリア、そして私はヴィヴィアンに決まったでゲソ。」

ケロロ「というわけで、これからもよろしくであります。アンジュ殿。」

アンジュ「ええ!」

エルシャ「タマちゃん。一緒にがんばりましょう。」

タママ「はいですぅ。」

サリア「よろしくね、ドロロ。」

ドロロ「承知。」

ゾーラ「クルル、よろしく頼むぜ。」

クルル「了解だ。クーックックック。」

イカ娘「よろしくでゲソ。ヴィヴィアン。」

ヴィヴィアン「うん!」

ヒルダ「何でアタシが赤ダルマと組まなきゃいけないんだか。」

ギロロ「それはこちらのセリフだ。問題児が。」

ヒルダ「何だと!?やる気か!?」

ワーワーギャーギャー

ジル「やれやれ・・・。前途多難なところもあるが、彼女達ならきっとやっていけるかも知れないな。」

エマ「そうかも知れませんね。」

続く

次回予告

ゾーラ「ノーマ達の観察?」

クルル「そうだ。ノーマ達がこのアルゼナルでどのような生活をしているか見てみたいからな。」

ゾーラ「そう言う事なら協力するよ。それに彼女達のスリーサイズも確認したいからね。」

クルル「なら決定だな。観察開始だ。」

ロザリー「スリーサイズか・・・。今の私には自信がないな・・・。」

クリス「私もだよ・・・。ハァ・・・。」

アンジュ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『クルルのノーマ観察日記』。お楽しみに!」

第3話 クルルのノーマ観察日記

ケロロ達の秘密基地

カタカタカタカタカタ

クルル「ふう・・・。こんな物だな。」

ゾーラ「よっ、クルル。何を調べているんだ?」

クルル「ゾーラか。今、ノーマの私生活について調べているからな。」

ゾーラ「私達の私生活かい?」

クルル「そうだ。ノーマ達がこのアルゼナルでどのような生活をしているか見てみたいからな。」

ゾーラ「そう言う事なら協力するよ。それに彼女達のスリーサイズも確認したいからね。」

クルル「なら決定だな。すぐにケロロ達を呼んで来る。」

ゾーラ「よし、準備するか。」

ロザリー「また始まった。ゾーラお姉様の悪い癖が・・・。」

クリス「嫌な事が起こらなきゃいいんだけど・・・。」

数分後

クルル「というわけで、これが観察対象のリストだ。」

ケロロ「ほほう。アンジュ、サリア、ヒルダ、エルシャ、ヴィヴィアン、ココ、ミランダの7人でありますな。で、何処を担当しますか?」

ゾーラ「その事についてはこちらで決めさせてもらった。ケロロはアンジュ、ドロロはサリア、ギロロはヒルダ、タママはエルシャ、イカ娘はヴィヴィアンだ。ココとミランダは私がやるよ。」

ケロロ「なら決定ですな。行動開始!」

ドギュン

クルル「良い結果を期待してるぜ。クークックック。」

クリス「大丈夫かな?」

ロザリー「さあ・・・。」

ケロロside

ケロロ「えーっと、アンジュのスリーサイズはこんな物でありますな。」

アンジュ「ん?ケロロ、何を調べているの?」

ケロロ「ああ。実はクルルに頼まれまして、ノーマの私生活について調べているでありますが。」

アンジュ「どれどれ。」バサッ

ケロロ「あ。」

アンジュ「ほほーう。まさかスリーサイズまで書かれているとはね・・・。」

ケロロ「ヤバい・・・・。逃げろー!!」ビュン

アンジュ「待ちなさい、ボケガエル!」ドドドドド

ギロロside

ギロロ「ったく、何で俺がそのような事を・・・。」

ドロロ「仕方がないでござるよ。これも任務でござるから。」

ギロロ「それもそうだな・・・。で、こっちの方は?」

ドロロ「バッチリ掴んだでござるよ。」

ギロロ「俺もだ。あとはケロロ、イカ娘、タママの3人だな。」

ドロロ「無事に遂行できればいいでござるが・・・。」

一方、シャワールームでは・・・。

エルシャ「さっ、タマちゃん。シャワーを浴びるわよ。」

タママ「はいですぅ。」

テクテク

ロザリー「心配だから様子を見に来たけど、タママの奴はうまくやっているな。」

クリス「うん。あとイカ娘もうまくいってるみたいだね。」

ロザリー「ああ。それにしても驚いたぜ。まさかエルシャがあんな下着を着ていたとは・・・。」

クリス「そうだね。丁度汗もかいたし、シャワーでも浴びておこう。」

ドドドドド

クリス「ん?何の音だろう?」

ケロロ「助けてー!」ドドドドド

アンジュ「待ちなさーい!」ドドドドド

ロザリー「どうやらケロロはばれてしまったようだな・・・。」

ガチャッ

ロザリー「あっ、エルシャ。」

エルシャ「今、アンジュちゃんとケロちゃんが通り過ぎたけど、何があったの?」

クリス「ケロロがアンジュを観察していたからね。それがばれてケロロが追いかけられているの。」

エルシャ「なるほどね・・・。すぐにアンジュちゃん達を止めに行きましょう。」

タママ「はいですぅ!」

タタタタタ

ロザリー「ストップ!服を着忘れているぞ!」タタタタ

クリス「全裸で行ったら捕まっちゃうよ!」タタタタ

エルシャ「あら。下着まで着けていなかったわ。」

クリス「早く隠さないと!」

ロザリー「おっと!」スッ

タママ「あわわ!」ヒョイ

ケロロ達の秘密基地

クルル「ほほう。これがヒルダ、サリア、ヴィヴィアン、ココ、ミランダのデータか。参考に取っておくぜ。」

イカ娘「あとはケロロとタママだけでゲソね。」

ドドドドド

ゾーラ「ん?何の音だ?」

キキーッ

ギロロ「おっ、ケロロじゃないか。何があった?」

ケロロ「た、大変であります・・・。アンジュ殿にばれてしまいました・・・。」ハァハァ

ギロロ「大馬鹿野郎!ばれたら只じゃ済まされないぞ!」

ケロロ「御免であります・・・。」

ガシッ

アンジュ「捕まえ・・・、あっ、ゾーラ隊長!」

ゾーラ「おっ、アンジュじゃないか。」

アンジュ「まさかとは思いますが、この計画に参加していたのでは?」

ゾーラ「いや、私は様子を見に来ただけだが・・・。」

キキーッ

タママ「あっ、遅かったですぅ。」

エルシャ「あらあら。」

ゾーラ「エルシャも来ていたのか。しかもその腕の中にはタママが抱かれているな。で、ばれてしまったのか?」

タママ「エルチーにその事を話しちゃいました。」

ケロロ達「なああああああああ!!!???」

エルシャ「まさかとは思ったけど、やっぱりゾーラ隊長も参加していたのですね。では皆さん、覚悟してください♡」

ケロロ達「あわわわわ・・・。」ガタガタ

エルシャ「エルシャバックツイスト!」バキィ

ケロロ「ゲロォォォォォォォ!!」

エルシャ「エルシャ乱れ蹴り!」ドガガガガ

ゾーラ「アアアアアアアアアアア!!」

エルシャ「エルシャバスタード!」ドゴオオ

ドロロ「何で僕までええええええ!!??」

エルシャ「エルシャコブラツイスト!」バキィィ

ギロロ「俺もかああああああ!!」

ロザリー「やっぱりこうなっちゃったか。」

クリス「早くエルシャを抑えないと!」

ワーワーギャーギャー

タママ「あわわ・・・。大変な事になっちゃいました・・・。」

イカ娘「やっぱりエルシャは千鶴にそっくりでゲソ~・・・。」ガタガタ

そして・・・。

サリア「まったく。観察もいいけど、スリーサイズまで調べるのは良くないわよ。それに私の胸まで調べる事ないでしょ!」

ケロロ「ごめんなさい・・・。」

ゾーラ「けど、サリアのスリーサイズは調べなくても良かったんじゃないか?」

ケロロ「何でですか?」

ゾーラ「だってサリアの胸、ペッタンコじゃないか。」

サリア「う!?」グサッ

ヒルダ「ああ。言われてみれば確かにそうだな。」

サリア「うう!?」グサグサ

エルシャ「サリアちゃんは胸がコンプレックスだからね・・・。」

サリア「・・・。」グササササーッ

サリア「どうせ私はペッタンコですよーだ・・・。」ズーン

ゾーラ「ありゃ、落ち込んでしまったか。」

アンジュ「ゾーラ隊長・・・。」

続く

次回予告

アンジュ「私とケロロ、イカ娘、ヴィヴィアンと共に任務に向かった私達。ところが突如現れた謎のガンダムによって撃墜されてしまったの。」

ケロロ「無事に着陸したでありますが、機体は負傷しているでありますな。」

イカ娘「こうなるとここでサバイバル生活を送るしかないでゲソ・・・。」

ヴィヴィアン「まあ、そうなるよね。」

アンジュ「そんな時、私達の前に一人の女性が姿を現したの。しかも彼女は私達を撃墜したガンダムの操縦者だという事が判明したわ。」

ケロロ「その女性って・・・、ま、まさか!?」

イカ娘「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『異世界からの歌姫』。お楽しみにでゲソ!」

第4話 異世界からの歌姫

格納庫

メイ「ほえー・・・、すごい物だね・・・。」

ケロロ「ええ。我々はモビルスーツをたくさん持っているであります。しかも全種類。」

メイ「全種類!?」

ケロロ「その通りであります。あと第1中隊だけでなく、他の部隊もガンダムカードを使う事になったであります。」

メイ「他の部隊もガンダムカードか・・・。それは楽しみだね。」

モア「てゆーか前途洋洋?」

ウーウー

エマ『ケロロ、アンジュ、ヴィヴィアン、イカ娘。至急ブリーフィングルームまで。』

ケロロ「では、行ってまいります。」

メイ「頑張ってね!」

ハロ「ケロロガンバレ!」ピョンピョン

モア「気を付けてください、おじ様!」

ブリーフィングルーム

アンジュ「謎のガンダムですか?」

ジル「そうだ。そのガンダムが近くの無人島にある事が判明された。もしかしたら敵軍のガンダムかも知れないだろう。」

ケロロ「なるほど。これは調べる必要がありますな。」

ジル「言い忘れたが、4人はターゲットの発見までアルゼナルに戻れないからな。燃料は満タン、食糧と水は一人一週間分は搭載させておくから、足りなくなれば魚でも動物でも狩るんだな。」

アンジュ「どういう事ですか?」

ジル「今回の敵はゲートを何回も移動しているため、発見が困難になる。もしも帰投中に現れてしまえば対応できない。そのため夜営を張り敵の発見までそこで待機してもらう。」

ケロロ「分かったであります。」

ジル「話は以上だ。では、出動開始!」

ケロロ、アンジュ、イカ娘、ヴィヴィアン「イエス・マム!」

格納庫

ウーウー

オリビエ『システム、オールグリーン。アンジュ機、ケロロ機、イカ娘機、ヴィヴィアン機、発進どうぞ。』

ケロロ「ケロロ。『ガンダム』、行きまーす!」

イカ娘「イカ娘。『∀ガンダム』、行くでゲソ!」

アンジュ「アンジュ。『ヴィルキス1』、出動します!」

ヴィヴィアン「ヴィヴィアン。『レイザー』、出動!」

ドギューン

ジル「頼んだぞ、4人共。」

ギュイーン

ヴィヴィアン「レーダーの方はどう?」

イカ娘「うーん・・・。データを整理した結果、巨大生物はいないでゲソ。」

アンジュ「そう。なら安心ね。」

ケロロ「だったら夜営の準備をした方が……!!レーダーに反応!?」

アンジュ「何ですって!?」

ドギューン

ケロロ「あーっ!あれはパーフェクトストライクガンダム!どうしてこんなところに!?」

アンジュ「あれもケロロ達の物なの?」

ケロロ「確かにあるにはありますが、こちらのパーフェクトストライクガンダムは格納庫に保存されているであります!」

アンジュ「じゃあ、まさか異世界からの!?」

イカ娘「その可能性は高いでゲソね・・・。」

ヴィヴィアン「ケロロ、クイズクイズ♪MSの基本的なエネルギーって何だ♪」

ケロロ「大型のエネルギーバッテリーでありますよ。因みに我々の機体は無制限に稼働するバッテリーでありますから。」

ヴィヴィアン「じゃああの機体のエネルギーは何でしょう♪ヒントは爆弾♪」

ケロロ、アンジュ、イカ娘「「「爆弾!?」」」

アンジュ「まさか……いえ、そんなのありえないわ。」

ケロロ「どういうことでありますかアンジュ殿?」

イカ娘「ま、まさか!?」

ケロロ「どうしたのでありますか?」

イカ娘「ケロロ。モニターで確認した結果、あの機体には《エネルギー補給用のコンセントが無い》でゲソ。」

ケロロ「ゲロッ!?まさか我々の機体と同じく無制限で稼働するバッテリーなのでは!?」

イカ娘「違うでゲソ。爆弾として大量の人間を殺戮し、エネルギー燃料として使われた物。それは核でゲソ。」

ケロロ「じゃ、あの機体は《核を動力源》にしているMSでありますな。』

ヴィヴィアン「核を動力源?」

ケロロ「正確に言えば核エネルギーであります。それはエネルギーをほぼ無限に作成する事ができる半永久機関でありますが、扱いを間違うと爆弾のように人間を殺しかねない代物であります。そしてあの模様は核搭載を伝えるマークなのであります。」

ヴィヴィアン「そうなんだ・・・。けど、核エンジンなんて作れるの?」

アンジュ「《ミスルギ皇国》の皇室にあった書物に、昔は《原子力発電》という物があったと書かれていたわ。簡単に言えば、《核(元素)》を核分裂と核融合を繰り返して電力を確保する方法よ。その原理……特に核融合を上手く使えばできるはず…。」

ヴィヴィアン「じゃあ、もしあれを爆破させたらどれくらいの被害が出るの?」

イカ娘「良くてアルゼナル自体が消滅だが、下手したら国一つを何も残らない焦土にするでゲソ。」

ヴィヴィアン「うわ・・・。」

ケロロ「でも、『MS』があるならパイロットもこの島に居るのでは?」

アンジュ「その可能性はあり得るわね。」

ギュイーン

ケロロ「あっ、こっちに襲い掛かって来たであります!」

アンジュ「こうなったら・・・、ユニコーンガンダム。」

ヴィヴィアン「ターンX。」

アンジュ・ヴィヴィアン「セットアップ!」

パアアアア

アンジュ「さあ、ここからが本番よ!」

ヴィヴィアン「4VS1は卑怯だけど、やるしかない!」

ドガガガガ、ヒュンヒュン

アンジュ「嘘・・・。かわされた・・・。」

ドガガガガ

アンジュ、ヴィヴィアン、ケロロ、イカ娘「きゃ(うわ)ああああああ!!」ヒュルルル

ドゴーン

「あら。やってしまいましたね・・・。無事なのか確かめに行かなければ・・・。」

ギュイーン

海岸

ザザーッ

ケロロ「大丈夫でありますか?」

アンジュ「な、何とかね・・・。」

ヴィヴィアン「どうやらここは無人島みたいだね。」

イカ娘「じゃあ、機体が治るまでここで生活するしかないでゲソ・・・。」

アンジュ「そうするしかないみたいね。」

ガサガサ

ケロロ「ん?」

「ごめんなさい。私のせいで迷惑をかけてしまって。」

ケロロ「いえいえ。こちらこそ・・・って、あーっ!」

アンジュ「どうしたの、ケロロ?」

ケロロ「な、なんでラクス・クライン殿がここにいるのですか!?」

アンジュ、イカ娘、ヴィヴィアン「ええーっ!!!???」

ラクス「あら。私の事を知っているのですね。」

ケロロ「知っているの何も!ガンダムSEEDの歌姫と言われているであります。」

アンジュ「そ、そうなの・・・。」

ヴィヴィアン「ケロロ、良く知っているね・・・。」

イカ娘「まあ、彼はガンダムマニアでゲソ・・・。」

ケロロ「ところでラクス殿は何故この島に?」

ラクス「ええ。実はこちらの世界で異変があると知ったので、ハロと共にこの世界に来ました。」

アンジュ「それでこの無人島に着陸したのね。」

ラクス「ええ。あの時は本当に御免なさい。」

アンジュ「別にいいの。気が付かなかった私達も悪かったし。ところでこの無人島にはあなたとハロしかいないの?」

ハロ「ホカニモイル!ホカニモイル!」ピョンピョン

ケロロ「他にもいる?」

「ラクス、いったい何があった!?」

ラクス「あら、タスクさん。」

ヴィヴィアン「あっ!男だ!」

タスク「あ。」ガッ

ドサッ

ケロロ「大丈夫でありますか!?」

タスク「何とか・・・、あ。」

ババーン

イカ娘「うおっ、アンジュの股間に顔をうずめ、しかも両手が胸に当たっているでゲソ・・・。」

ヴィヴィアン「おお・・・。」

タスク「ち、違う!これはわざとじゃないんだ!」

アンジュ「この・・・、変態・・・!」ワナワナ

ドカバキボカスカ

タスク「ギャアアアアアア!!」

ケロロ「これは自業自得としか言いようがありませんな。」

ラクス「あらあら。」

タスク「」ボロッ

アンジュ「さて、ガンダムの正体も分かったし、後はジル司令に報告するだけね。」

ケロロ「ええ。でも、機体がこの状態だと・・・。」

ボロロッ

イカ娘「そうだったでゲソ・・・。これでドラゴンが来たら・・・。」

ヴィヴィアン「絶体絶命だね・・・。」

ラクス「ですが、私の機体なら・・・。」

ギュオーン

ラクス「この音は!?」

ケロロ「やっぱりドラゴンであります!」

アンジュ「こうなったらやるしか方法はないみたいね。たとえ機体がボロボロでもやるしかない!」

ケロロ「まあ、仕方がないでありますな。」

イカ娘「皆、行くでゲソ!」

ヴィヴィアン「オッケー!」

ラクス「でしたらこれを!」バッ

パシシッ

アンジュ「これは?」

ラクス「それは機体を元の状態に戻す事ができる銃です。すぐに機体にかけてください!」

アンジュ「よし!」ジャキッ

ビビビビビ

ヴィヴィアン「どう?」

パアアアア

アンジュ「元に戻ったわ!」

ラクス「さあ、行きましょう。ドラゴンを倒しに!」

ケロロ達「おう!!」

タスク「待ってくれ。俺も戦う。」

アンジュ「戦うってどうやって?」

タスク「これを使うのさ。」

ケロロ「そのカードは!?」

タスク「そのまさかさ!『ガンダムエクシア』、セットアップ!」

パアアアア

ケロロ「か、カードが光り出した!」

ガシャーン

アンジュ「そのままガンダムエクシアが姿を現し・・・。」

パアアアア

ヴィヴィアン「中に入っちゃった。」

タスク「これで準備完了だ。君達も早く!」

アンジュ「分かったわ!」

サッ

アンジュ「ユニコーンガンダム!」

ヴィヴィアン「ターンX!」

アンジュ・ヴィヴィアン「セットアップ!」

パアアアアア

ケロロ「これで準備完了でありますな。では、行くであります!」

ギュイーン

ケロロ「そこだ!」ドギュン

イカ娘「ガンダムハンマー!」ドガッ

ラクス「はっ!」ズバッ

ドゴーンドガーン

アンジュ「まだしつこいわね。こうなったら・・・、NT-D発動!」

ギュイーン

アンジュ「さあ、覚悟しなさい!」

タスク「なるほど。あれがNT-Dか。だったら俺も本気を出すぜ。」

ケロロ「いったい何をする気でありますか?」

タスク「見れば分かる。トランザム発動!」

ギュイーン

ケロロ「出たー!トランザム!」

タスク「覚悟しろ!うおおおおおお!!」

ドゴーン

アンジュ「す、すごい・・・。」

ケロロ「お見事としか言いようがありませんな・・・。」

タスク「これで終わったようだな。すぐに着陸しよう。」

ラクス「ええ。」

ギュイーン

アンジュ「ふう・・・。あなたがガンダムエクシアを使うとはね・・・。少し見直したわ。」

タスク「ありがとう。」

ギュイーン

タママ「あっ!軍曹さん達ですぅ!」

エルシャ「皆、大丈夫!?」

ケロロ「おお!エルシャ殿、タママ、ドロロにサリア殿まで!」

サリア「良かった。全員無事で・・・。で、その人は?」

ラクス「私はラクス・クライン。異世界から来ました。」

サリア「ケロロ達と同じ世界から来たの?」

ラクス「いえ、違いますが。」

サリア「そうなの。とりあえずは私達と一緒に来てくれない?」

ラクス「ええ。行きましょう、ハロ。」

ハロ「リョウカイリョウカイ!」ピョンピョン

タスク「俺はここに残る。やるべき事があるから。」

アンジュ「そう。また会うのを楽しみにしているわ。でも、貴方の事を信じた訳じゃないんだからね。」

ケロロ「ひょっとしてあの時の行為を気にしているのでは?」

アンジュ「余計な事を言うな!」

ケロロ「ゲロォ!?」

タママ「今のは軍曹さんが悪いですよ。けど、あの時の行為って何でしょうか?」

エルシャ「気にしちゃダメよタマちゃん。」

ギュイーン

アンジュ「ふう・・・。ハプニングもあったけど、とりあえずは任務完了ね。」

エルシャ「そうね。新しい仲間も増えたし。」

ラクス「これからよろしくお願いしますね。」

エルシャ「ええ。こちらこそ。」

イカ娘「エルシャとラクスって共通点があるんじゃなイカ?」

ヴィヴィアン「それは私も気になるけど、今は皆の元に帰ろう。」

イカ娘「そうでゲソね。」

アンジュ(タスク・・・、また会いましょう。)

ギュイーン

続く

次回予告

ヒルダ「アルゼナルに侵入者が入ったと聞いたアタシ達。すぐに捕まえようとしたらそいつがアンジュに抱きついて来た!」

アンジュ「モモカ、どうしてここに!?」

モモカ「アンジュリーゼ様に会うためにここに来ました!」

ケロロ「それから数日後、ドラゴンが姿を現したのであります!」

サリア「私達が戦っていたその時、アルゼナルからモモカがヴィクトリーガンダムに乗りながら駆けつけて来た!」

アンジュ「モモカ、どうしてここに!?」

モモカ「アンジュリーゼ様が戦っているのを聞きました。ここからは私も助太刀します!」

ヴィヴィアン「次回、『モモカが来た!』。お楽しみに!」

第6話 モモカが来た!

アルゼナル基地

ヒルダ「ふう・・・。」

ロザリー「どうしたヒルダ?いつものお前らしくないぞ?」

ヒルダ「うん・・・。このカードを見るとママを思い出しちゃうんだ・・・。」

クリス「それって『ガンダムAGE-2 ノーマル』だね。それと何か関係があるの?」

ヒルダ「ああ。実はアタシのママ、この前機体である『ガンダムAGE-1』のパイロットなんだ。」

ロザリー「ま、マジかよ・・・。」

クリス「母親がパイロットだなんて信じられないね・・・。」

ヒルダ「私もそう思ったけど、事実を知った以上は仕方がないよな・・・。」

クリス「うん・・・。」

ビービー

ロザリー「こんな時に警報?」

ヒルダ「行ってみよう!」ダッ

格納庫

ラクス「あら、皆さん。」

アンジュ「いったい何があったの?」

ラクス「どうやらアルゼナルに侵入者が入り込んだそうです。」

ケロロ「で、侵入者は?」

ハロ「アソコアソコ!」ピョンピョン

タママ「どれどれ?あっ、メイドさんですぅ。」

エルシャ「どこの出身なのかしら?」

「あっ!アンジュリーゼ様!」タタタ

ダキッ

アンジュ「モモカ!?」

モモカ「会いたかったです!アンジュリーゼ様~。」

ケロロ「ど、どうなっているでありますか?」

食堂

ヒルダ「ええっ!?アンジュの筆頭侍女!?」

モモカ「はい。かつてはアンジュリーゼ様に仕えてお世話をしました。」

ギロロ「なるほど。モアと一緒だな。」

モモカ「モアさんもケロロさんのお世話をしているのですか?」

モア「はい。私はおじ様のお世話をするのが仕事ですから。てゆーか一生懸命?」

タママ「そのおかげで嫉妬の力が大幅に上がりましたけどね・・・。」ギロッ

エルシャ「まあまあ、落ち着いて。」

ゾーラ「一緒にいたい気持ちは分かるけど、マナが使える者は入っちゃダメという決まりだからな。」

サリア「そうですね。何かいい方法があればいいんだけど・・・。」

アンジュ「そうね・・・。なら私が買収するのはどうかしら?」

ココ「いや、それだと却下されると思いますが・・・。」

ミランダ「私もそう思います・・・。」

エマ「確かにそうですね。ここはノーマだけが住める基地。マナがある者を入れるわけにはいきません。」

ロザリー「エマ監察官!」

クリス「監察官に言われちゃお終いだね・・・。」

ケロロ「こうなったら皆で考えるであります!今日はこの辺で解散!」

タタタタタ

アンジュ「大丈夫かしら・・・。」

数日後

ケロロ「ハァ・・・。」

アンジュ「結局、考えが浮かばなかったみたいね・・・。」

ヴィヴィアン「うん・・・。このままだとまずいよ・・・。」

イカ娘「何かいい方法はなイカ?」

クルル「俺に言われてもな・・・。」

ウーウー

エマ『緊急指令です!ドラゴンが姿を現しました!第一中隊はすぐに出動を!』

ケロロ「こんな時に・・・。こうなったら出動であります!」

タタタタタ

モモカ「あっ、待ってくださーい!」タタタタ

格納庫

ゾーラ「発進!」

ギュイーン

モモカ「アンジュリーゼ様はパラメイルに乗って出動するのですね。」

メイ「まあね。けど、ガンダムカードを使ってモビルスーツに変形させちゃうんだよね。」

モモカ「そうですか。私もアンジュリーゼ様と共に戦ってみたいですが・・・。」

モア「でしたらいい方法があります。私達もモビルスーツに乗って戦いましょう!」

モモカ「そのモビルスーツは何処に?」

モア「こちらにたくさんあります!」

ズラーッ

モモカ「いろいろな種類がある・・・。ん?この機体は・・・。」

上空

ドゴーンドガーン

ヴィヴィアン「あっ!また増援が来た!」

イカ娘「これは予想外じゃなイカ?」

ココ「確かにそうだけど、いくら何でも数が多すぎるよー!」

ミランダ「けど、金稼ぎにはいいかもね・・・。」

クリス「確かにそうだね。今の内に稼がないと!」

ギュイーン

ロザリー「ん?何だあの音は?」

ケロロ「ああ!あれはヴィクトリーガンダム!いったい誰が乗っているでありますか!?」

モモカ「アンジュリーゼ様!助太刀に来ました!」

アンジュ「モモカ!どうしてここに!?」

モア「もちろん私もいますよ。」

ケロロ「あれはZZガンダム!その声はモア殿!」

ヒルダ「で、どうしてここに?」

モモカ「アンジュリーゼ様が戦っているのを聞いて駆けつけてきました。ここからは私も助太刀します。」

アンジュ「大丈夫なの?」

モモカ「はい!モアさんに操縦方法を教えてもらいましたので!」

アンジュ「なら大丈夫ね。モモカ、行くわよ!」

モモカ「はい!」

ケロロ「よし!モア殿、行くであります!」

モア「はい!てゆーか合従連衡?」

ジャキン

モモカ「そこ!」ドギューン

ドゴーン

モア「えい!」ズババッ

ドゴーンドガーン

ロザリー「す、すげえ・・・。モモカってガンダムをうまく操れたのか?」

クリス「そうかもね・・・。けど、私達だって負けてられない!」

ピカアアアア

クリス「ガンダムカードが光り出した!?これは一体・・・。」

<ガンダム試作1号機がパワーアップし、ガンダム試作1号機フルバーニアンに変化しました。すぐに確認ボタンを。>

クリス「そう言う事だね。では、確認っと。」

ポチッ、パアアアアア

ロザリー「クリスのガンダムが変化し始めた!?」

ヒルダ「ど、どうなっているんだ!?」

<ガンダムチェンジ!ガンダム試作1号機フルバーニアン!>

ガシャンガシャンガシャン

ロザリー「こ、これがガンダム試作1号機フルバーニアン・・・。」

ギロロ「見事だ・・・。」

クリス「よし!ここからが本番だよ!」ジャキン

ギャオオオオオ

ロザリー「あっ!ドラゴンが襲い掛かってきた!」

クリス「させない!」バッ

ズバババババ、ドゴーン

ロザリー「うひゃー・・・、前より威力が強そうだな・・・。だったら私も頑張らないとな!」ジャキッ

ドゴーンドガーン

ケロロ「よし!一気に攻めるであります!」

アンジュ「そうこなくっちゃ!」

ドガーンドゴーン

ゾーラ「最後は私が決めるよ!シザー・アンカー!」ビュッ

ガッ

ゾーラ「フィニッシュ!」ポチッ

ドゴーン

サリア「これで敵はいないわね。それにしてもモモカがガンダムを使えるなんて驚いたわ。」

ヒルダ「それにクリスのガンダムもパワーアップしたし、今回の任務は予想外だらけだったな。」

ゾーラ「まっ、全員が無事ならそれでいいさ。帰るとするか!」

アンジュ達「イエス・マム!」

1時間後

アンジュ「ええっ!?一緒にいる事を特別に許可!?」

ジル「その通りだ。たとえマナがある者でも、ガンダムを使える事が出来る者は特別だからな。だが、問題は起こすなよ。」

アンジュ「はい!」

ケロロ「いやー、これで良かったでありますな。」

モア「そうですね、おじ様。」

モモカ「アンジュリーゼ様、これからも宜しくお願いします。」

アンジュ「ええ。私とモモカは一心同体だからね。これからも宜しくね。」

モモカ「はい!」

ヒルダ(ガンダムを使える事が出来る者は特別か・・・。ママと会える日も遠くないだろうな・・・。)

続く

次回予告

ドロロ「最近、サリアは暇になるとショッピングモールに出かけているでござる。」

ケロロ「ほほう。ちょっと様子を見に行くであります。」

アンジュ「そして私達が様子を見に来たその時、見た事のない魔法少女が姿を現したの!」

ケロロ「あの正体・・・、何処かで見たことがあるような・・・。」

ドロロ「ま、まさか・・・。」

ドロロ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『サリアの秘密』。よろしく頼むでござる!」

訂正
>>74
×第6話 モモカが来た! →○第5話 モモカが来た!

第6話 サリアの秘密

サリアの部屋

サリア(今日も第一中隊は無事に任務を終える事ができた。ケロロ達のおかげもあって、トラブルは起こらずに済んだわ。)

サリア(さらにモモカが仲間に加わってから、素早く任務を終える事が出来たし、今後もこの調子で行けるように頑張らないと。)

コトッ

サリア「さてと。」

ドロロ「ん?サリア殿、どちらに?」

サリア「ちょっとショッピングモールへ。」

バタン

ドロロ「?」

数日後

テクテク

ケロロ「あっ、ドロロ。どうしたでありますか?」

ドロロ「隊長殿。実はサリア殿が暇になるとショッピングモールに出かけているでござる。」

ケロロ「ほほう。これは怪しいでありますな。ちょっと様子を見に行くであります。」

アンジュ「いいのかしら?」

ケロロ「いいでありますよ。さっ、早く早く。」

アンジュ「ハァ・・・。行くわよ、モモカ。」

モモカ「はい!」ダッ

ジャスミンモール

ジャスミン「奥の部屋を使いな。」

サリア「はい。」

コツコツ

ジャスミン「おお。ケロロ達か。」

ケロロ「サリア殿は?」

ジャスミン「奥の部屋にいるけど、今は邪魔しない方がいいよ。」

アンジュ「そうね。それじゃ、帰りましょう。」

ケロロ「ハァ・・・。」

「~♪」

ケロロ「ん?誰かが近づいてくるであります。」

アンジュ「本当・・・って、誰!?」

「愛の光を集めてギュッ♪恋のパワーでハートをキュン♪美少女聖騎士・・・、プリティ・サリアン♪」

「あなたの隣に突撃よ!」

ケロロ「プリティ・サリアン・・・?」

ドロロ「もしかして、さ、サリア殿・・・?」

サリアン「ギクッ!?サリアじゃないわよ!プリティ・サリアン!」

アンジュ「何か怪しい・・・。」

クルル「ほほう。まさかこのような趣味を持っているとはな。サリア。」

サリア「げっ!クルル!?」

クルル「こっちに来い。いい物をくれてやる。」

サリア「何?」

クルル「今に分かる。クークックック。」

クルルの研究室

ケロロ「いったい何をするつもりでありますか?」

クルル「今に分かる。サリア、ここに立て。」

サリア「え、ええ。」

コツコツ

クルル「よし、データ確認だ。」

ウィーン

クルル「データの確認完了。スイッチオン!」

ギュイーン

アンジュ「いったい何を作っているの?」

クルル「そろそろ完成する頃だ。その時に見せてやるよ。」

プシュウウウ

クルル「完成だ。」

モモカ「早いですね・・・。」

サリア「これは?」

クルル「これはプリティ・サリアンに変身できるペンダントだ。わざわざ着替えなくてもこれを光らせば変身できる。しかも魔術も使えるぞ。」

サリア「ありがとう、クルル。」

ドロロ「一安心でござるが、この事を知っているのは拙者達だけでござるな。もしそれが他の人にばれたら・・・。」

サリア「余計な事を言わないでよ!」

ウーウー

サリア「こんな時に敵襲!?」

ドロロ「どうやら今はそのような事をしている場合ではないでござるな。」

アンジュ「すぐに行きましょう!」

サリア「分かったわ!」

格納庫

ゾーラ「全員乗ったな。それじゃ早速・・・って、サリア。その格好は何だ?」

サリア「しまった!着替えずにそのまま乗ってしまった!」

ヒルダ「へー。サリアにそんな趣味があったとはね・・・。」

イカ娘「これは異常じゃなイカ?」

ギロロ「真面目なお前がそんな衣装を着ているとは・・・、情けないぞ!」

サリア「うう・・・、面目ない・・・。」

アンジュ「後悔しても仕方がないわ。すぐに急ぎましょう!」

サリア「そうだったわね。それに私の新たな姿を披露するチャンスだし。」

ラクス「どういう事ですか?」

サリア「今に分かるわ。」ニヤッ

ギュイーン

ココ「いました!ドラゴンです!」

ギャオオオオ

ミランダ「うわ・・・。これはかなりでかいわね・・・。」

ゾーラ「だが、でかい奴ほど賞金が大きいからな。全力でぶっ潰しに行くよ!」

アンジュ達「イエス・マム!」

サリア「よし!いよいよ私の本気を出す時が来たわね。」

ギロロ「何をするつもりだ?」

サリア「まあ、見てなさい。変身!」バッ

パアアアアアア

ヴィヴィアン「サリアが光に包まれた!」

モア「これはいったい!?」

サリアン「愛の光を集めてギュッ♪恋のパワーでハートをキュン♪美少女聖騎士・・・、プリティ・サリアン♪」

サリアン「あなたの隣に突撃よ!」

ヴィヴィアン「うわー!サリアが魔法少女になっちゃった!」

サリアン「ふふっ。似合うでしょ?」

イカ娘「ちょっと変な格好だけど・・・。」

サリアン「悪かったわね!」

ドロロ「サリアン殿!今はドラゴンを!」

サリアン「そうね。それじゃ、NT-D発動!」

ギュイーン

サリアン「さっ、アンジュも!」

アンジュ「OK!NT-D発動!」

ギュイーン

ゾーラ「これで準備万端だ。さあ、行くよ!」

ドゴーンドガーン

アンジュ「そこ!」ブン

バキィ

ケロロ「よっしゃ!角が折れた!」

ドロロ「サリアン殿!止めを!」

サリアン「任せて!シャイニング・ラブエナジー!NT-Dアタック!」

ドギューン

サリアン「いっけええええええ!!」

ドゴーン

ヒルダ「おっしゃ!これでボス撃破!」

エルシャ「やるじゃない、サリアンちゃん!」

サリアン「これくらい当然よ。」キュピーン

ケロロ「んじゃ、帰投するであります!」

ドギューン

ゾーラ「サリアがあのような衣装をね・・・。こりゃいい事を思いついた。」

クルル「何だい?」

ゾーラ「今に分かる。クククク。」

次の日

サリア「あ、貴方達、その格好は!?」

ゾーラ「決まっているだろ。サリアが可愛らしいコスプレをしていたから、私達もコスプレしようと思って。因みに私の衣装は女海賊。」

エルシャ「私はレオン○シェリの衣装よ。」

アンジュ「私はフェ○トの衣装。」

ヴィヴィアン「私はス○ラ!」

ヒルダ「アタシなんか高町な○はの衣装を着せられちまったよ・・・。」

ロザリー「ヒルダなんかまだいい!こっちはラ○の衣装だぞ!」

クリス「私なんかロ○の衣装だよ・・・。」

ミランダ「うう・・・。なんで長門○希の衣装を着なきゃいけないのよ・・・。」

ココ「でも似合っていると思うよ。因みに私はイク○ア!」

モモカ「私はテイル○ッドです!」

イカ娘「私はキュア○ースでゲソ!」

サリア「な、な、な・・・・。」

ケロロ「さて、サリア殿。お前にはこれを着てもらいますぞ。」スッ

サリア「この衣装は!?」

ケロロ「レ○ードの衣装であります。さあ、すぐに着替えを・・・。」

クルル「もちろん拒否権はないぜ。さあ、早く・・・。」

サリア「嫌アアアアアアアアア!!!」

その後、サリアはレ○ードの衣装を着せられ、最大の屈辱を受けてしまったのだった・・・。

ドロロ「サリア殿、ご愁傷様でござる・・・。」

続く

次回予告

イカ娘「マーメイドフェスタ?」

ヴィヴィアン「そうだよ。年に一度あるアルゼナルの公休日なの。」

エルシャ「因みに兵士は全ての訓練を免除され、基地の区画に設けられた簡易的な遊園地・映画館・賭博場で遊んだり、露店での買い食いもOKなの。」

サリア「でも、伝統として、この日は1日中水着着用が義務付けられているけどね・・・。」

ケロロ「我輩達は水着はいらないでありますな。」

アンジュ「貴方達は基本はそのままだからね・・・。」

モモカ「ところがマーメイドフェスタの最中、ミスルギ皇国でシルヴィア様が大ピンチに!」

ヒルダ「それだけじゃない!さらにギロロがママをアルゼナルに連れて来たの!」

ロザリー・クリス「ええっ!?」

サリア「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『パニック・イン・マーメイドフェスタ』。お楽しみに!」

第7話 パニック・イン・マーメイドフェスタ

アルゼナル基地

ワイワイガヤガヤ

ケロロ「ん?何か騒がしいでありますな。」

ラクス「いったい何の騒ぎでしょうか?」

ヴィヴィアン「ああ。今日はマーメイドフェスタの日だからね。」

イカ娘「マーメイドフェスタ?」

ヴィヴィアン「そうだよ。年に一度あるアルゼナルの公休日なの。」

エルシャ「因みに兵士は全ての訓練を免除され、基地の区画に設けられた簡易的な遊園地・映画館・賭博場で遊んだり、露店での買い食いもOKなの。」

サリア「でも、伝統として、この日は1日中水着着用が義務付けられているけどね・・・。」

ケロロ「我輩達は水着はいらないでありますな。」

アンジュ「貴方達は基本はそのままだからね・・・。」

イカ娘「私は下に水着を着ているから大丈夫でゲソ。」

ラクス「私は着替えないと駄目ですね。すぐに着替えてきます。」

ケロロ「ラクス殿の水着姿か・・・。どのような姿でありますでしょうか?」

ワイワイガヤガヤ

ケロロ「いやー、ここでフライドポテトが食えるなんてラッキーであります!」

アンジュ「ケロロはフライドポテトが大好物なのね。」

ケロロ「ハハハ。」

「あっ、アンジュリーゼ様!」

アンジュ「ミスティ!来ていたのね。」

ミスティ「信じられません・・・・。凛々しく聡明で美しい・・・、私の永遠の憧れ・・・、あのアンジュリーゼ様が・・・。」

アンジュ「ええ。驚かせてごめんなさい。私がノーマという事実を知った以上、こうなってしまったからね。」

ミスティ「いえいえ。ところで、このカエルは?」

ケロロ「我輩はガマ星雲第58番惑星宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊、ケロロ小隊隊長、ケロロ軍曹であります!」

ミスティ「しゃ、喋った!?」

アンジュ「ええ。彼は異世界から来た宇宙人だからね・・・・。」

ミスティ「ああ、納得・・・。」

ミスティ「ところでアンジュリーゼ様。そのカードは?」

アンジュ「ええ。これはガンダムカード。ケロロ達からもらったの。」スッ

ミスティ「そうですか。実は私もそのようなカードを持っているのですが。」ゴソゴソ

スッ

ケロロ「おお!このカードはサザビー!どうしてミスティ殿がそれを!?」

ミスティ「ええ。3日前に夢の中でとある男性からもらいました。他の兵士達はザクのカードを貰ったそうです。」

アンジュ「そうなの。で、その男性はどんな人なの?」

ミスティ「さあ・・・。詳しい事は分かりません。」

ケロロ「これは調べないといけない様でありますな。」

アンジュ「そうね・・・。」

一方、ヒルダ達は・・・。

ヒルダ「ハァ・・・。」

ゾーラ「ヒルダ、お前が落ち込むなんて珍しいな。いったい何があった?」

ヒルダ「お姉様。実はママの事で・・・。」

ゾーラ「なるほどな。そう言えばギロロの姿が見えないが・・・。」

ヒルダ「ギロロは興味ないと言って何処かに行ってしまいました。」

ゾーラ「ったく、あいつも困ったもんだね。」

クリス「あっ、ヒルダ!」

ヒルダ「クリス。どうやら優勝したようだな。」

ロザリー「しかし驚いたよ。まさかクリスがシューティングゲームでパーフェクトを取るなんて。」

クリス「手先は器用だからね。ところでギロロは?」

ヒルダ「あいつは興味ないと言って何処かに行ってしまった。」

ロザリー「あいつもヒルダと同じく素直じゃないからな。」

ヒルダ「どういう意味だ!」

アンジュside

アンジュ「ふう・・・。景品も大量に手に入れたし。次は・・・。」

ピピピピ

アンジュ「シルヴィアからだわ。はい、もしもし。」

シルヴィア『助けてください!アンジュリーゼお姉様!!キャアアアア!』

ブツッ

アンジュ「シルヴィア!?」

モモカ「どうやらシルヴィア様に異常があったそうですね。」

アンジュ「こうなったらすぐにミスルギ皇国に行きましょう!」

ケロロ「でも、脱走したら全財産を没収されるであります!それでもいいのでありますか!?」

ジル「その事については心配無用だ。」ザッ

アンジュ「ジル司令!」

ジル「丁度お前に任務を受けさせようと思ってな。ミスルギ皇国がどのようになっているのか偵察に行って欲しい。」

アンジュ「いいのですか?」

ジル「もちろんだ。任務となれば脱走になる事はないし、お前は妹の事が心配だと顔に書いているからな。」

アンジュ「面目ない・・・。」

ミスティ「でしたら私も協力します。こう見えてもサザビーをうまく操る事が出来ますから。」

アンジュ「ありがとう、ミスティ。」

ヒルダ「アンジュ!」

アンジュ「ヒルダ、ゾーラ隊長、ロザリー、クリス!あれ?ギロロは?」

ヒルダ「ああ、あいつは興味ないと言って何処かに行ってしまった。」

ケロロ「ああ。そう言えば、ギロロはヒルダ殿の大切な人を連れてくるって言ってたような・・・。」

ヒルダ「大切な人?それってまさか・・・。」

ギュイーン

ゾーラ「おっ、ギロロがようやく帰って来たか。」

シュウウウウ

ギロロ「待たせたな。」

ヒルダ「ギロロ!」

ゾーラ「ヒルダの大切な人を連れてきたそうだが、その人は?」

ギロロ「ケロロから聞いたのか。コクピットの中にいる。出て来い。」

スタッ

「やっと会えたわ。ヒルダ。」

ヒルダ「ま、ママ・・・・!」

アンジュ、ロザリー、クリス、ゾーラ、ケロロ、モモカ、モア、ミスティ「えええええええ!!!???」

ヒルダ「ママ!」ギュッ

「こんなに大きくなったわね、ヒルダ。」

ヒルダ「ママ・・・、ママぁ・・・。」ポロポロ

ロザリー「ヒルダが泣いてるなんて・・・。」

クリス「初めて見た・・・・。」

ケロロ「いやー、良かったでありますな。母親と再会できて。」

ジル「ああ。因みに彼女もガンダムパイロットに復帰する事になった。よって彼女もアルゼナルに住む事を特別に許可する。」

ゾーラ「マジかよ!あのガンダムAGE-1のパイロットだったリディア・シュリーフォークトと共闘できるなんてすごいじゃないか!」

アンジュ「すごいわね・・・。あなたのお母さん・・・。」

ヒルダ「ま、まあな・・・。」

リディア「ギロロさん。ヒルダと会わせてくれてありがとう。」

ヒルダ「ありがとう・・・、ギロロ・・・。」

ギロロ「ふん・・・。別にお前の為にやったわけではないからな・・・。」

アンジュ「素直じゃないわね。」

ケロロ「それよりもシルヴィア殿を救出しに行かなければ!」

アンジュ「そうだったわね。すぐに行かないと!」

ヒルダ「その事についてだけどアタシ達も協力するよ。」

アンジュ「ヒルダ!」

ゾーラ「仲間は多い方がいいからね。それにアンタの話を聞いた以上、黙っているわけにはいかないからな。」

リディア「それに味方は私達だけじゃないわ。」

アンジュ「どういう事?」

サリア「こういう事よ。」ザッ

アンジュ「皆!」

ココ「ゾーラ隊長から話は聞きました。あなたの妹であるシルヴィア様が捕まっているそうですね。」

ミランダ「この事についてはもちろん私達も協力します!」

イカ娘「アンジュは一人じゃない。私達がついているでゲソ!」

ヴィヴィアン「そうだよ!一人で出来なくても皆ならできるよ!」

アンジュ「皆・・・、ありがとう・・・・。」

ケロロ「良かったでありますな、アンジュ殿。」

ゾーラ「よし!これよりシルヴィア救出作戦を行う!出動だ!」

アンジュ達「イエス・マム!」

リディア「ヒルダ。戦いが終わったら皆にアップルパイを作らないとね。」

ヒルダ「うん!」

ジル「話はここまでだ。すぐに出動せよ!」

タタタタタ

アンジュ(待っててね、シルヴィア。必ず助けに行くから・・・・。)

続く

次回予告

アンジュ「ミスルギ皇国に潜入した私達。シルヴィアと再会したその直後、私とケロロ、モモカの3人は捕まってしまった!」

モモカ「それと同時に私達が処刑されることになってしまいました・・・。」

タママ「あの野郎!軍曹さんを返しやがれ!」

アンジュ「そして処刑が始まろうとしたその時、新たなガンダムが姿を現した!」

モモカ「それと同時に私のガンダムも進化しました!」

ケロロ「これは予想外でありますぞ!」

アンジュ「あの新しいガンダムに乗っているのは・・・・、ま、まさか!?」

ヒルダ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『奇跡を起こせ!ガンダムX』。お楽しみに!」

第8話 奇跡を起こせ!ガンダムX

ミスルギ皇国

ピコーンピコーン

ミスティ「この辺りにシルヴィア様がいる可能性が高いです。ですが、警備は厳重となっていますので気を付けてください。」

アンジュ「分かったわ。行くわよ、モモカ、ケロロ。」

モモカ「はい!」

ケロロ「了解であります。」

クルル「だが、今の姿じゃまずい。ここはパワードスーツモードに変形した方がいいぜ。」

アンジュ「そうね。変形!」

ガシャンガシャンガシャンガシャン

ケロロ「準備完了!行くであります!」

ギュイーン

ミスティ「大丈夫でしょうか・・・。」

リディア「ええ。罠にかからなければいいけど・・・。」

ミスルギ皇国皇居

ギュイーン

ジュリオ「ついに来たか。全軍かかれ!」

ドドドドド

アンジュ「生身で挑むなんていい度胸ね。NT-D発動!」

ギュイーン

アンジュ「覚悟!」

ドガガガガガ

ケロロ「おっしゃ!後に続くであります!」

モモカ「はい!」

ドゴーンドガーンズババババ

アンジュ「よし!これで全部ね。」

シルヴィア「あっ!アンジュリーゼお姉様!」

アンジュ「シルヴィア!良かった、無事で・・・。」

ガシャーン

アンジュ「な!?」

ケロロ「これは一体!?」

シュウウウウ

アンジュ「そんな・・・、パワードスーツが・・・。」

ジュリオ「フハハハハ!この檻はパワードスーツの能力を打ち消す事ができるのだ。いくら変身しようとも無駄だ!」

ケロロ「うぐぐ・・・。」

ジュリオ「こいつ等を処刑場に連行しろ!」

兵士達「はっ!」

ザッザッ

シルヴィア「アンジュリーゼお姉様!」

アンジュ「シルヴィア!」

ジュリオ「フハハハハ!」

シルヴィア(このままだとお姉様が死んでしまう・・・。何とかしなくては・・・。)

ピカアアア

シルヴィア「ん?部屋の片隅に何か光っている・・・。」

ウィーン

シルヴィア「あった。えーっと、ガンダムX・・・。」

ピカアアアア

シルヴィア「きゃっ!?」

パアアアア

シルヴィア「す、すごい・・・。変身しちゃった・・・って、あれ?私、立っている・・・。」

シルヴィア「はっ!そんな事をしている場合じゃない!早くアンジュリーゼお姉様を助けなければ!」

ギュイーン

一方、ヒルダ達は・・・。

ヒルダ「緊急事態が発生した。アンジュ、ケロロ、モモカが捕まってしまった。」

ゾーラ「くそっ!このような事態になってしまうとは・・・。」

タママ「あの野郎!軍曹さんを返しやがれ!」

サリア「ともかく、こうなった以上はやるしかないわね。すぐに救出に行きましょう!」

シルヴィア「でしたら私も協力してください!」

サリア「貴方は?」

シルヴィア「私はシルヴィア・斑鳩・ミスルギ。アンジュリーゼ様の妹です。」

ヴィヴィアン「ああ。アンジュが言ってた妹ってこの子だったんだ。」

ミスティ「ところでシルヴィア様。その機体は?」

シルヴィア「ええ。その機体ですが、実は・・・。」

処刑場

アンジュ「くっ・・・。」

モモカ「アンジュリーゼ様・・・。」

ケロロ「くっ・・・、このままだとまずいであります・・・。何とかしなくては・・・。」

ジュリオ「よし!処刑を執行しろ!」

アンジュ「その前に歌を歌わせていいでしょうか?」

ジュリオ「いいだろう。で、どの様な歌だ?」

アンジュ「この歌よ。」

BGM:永遠語り〜光ノ歌〜

ジュリオ「こ、この歌は!?」

モモカ「アンジュリーゼ様の歌です!まさか再びあの歌をここで聞くとは・・・。」

ケロロ「見事でありますな・・・。」

「そこまでです!」

ジュリオ「!?」

アンジュ「この声は・・・!」

ギュイーン

シルヴィア「アンジュリーゼお姉様、助けに来ました!」

アンジュ「シルヴィア!」

ケロロ「おお!あれはガンダムX!中に入っているのはシルヴィア殿でありますな!」

モモカ「ですが、何処で手に入れたのですか?」

シルヴィア「私の部屋の片隅で見つけましたが、いったい誰が置いたのかさっぱり分かりません。」

モモカ「そうですか・・・。」

ジュリオ「シルヴィア!裏切るのか!?」

シルヴィア「ええ。私が尊敬するのはアンジュリーゼお姉様だけ。あなたがアンジュリーゼお姉様を陥れた罪は、決して許しません!」

アンジュ「シルヴィア・・・。」

ピカアアアア

モモカ「あっ!私のガンダムカードも光り出しました!」

アンジュ「ええっ!?何に変化したの!?」

モモカ「V2ガンダムです!」

アンジュ「だったらすぐにやりましょう!」

モモカ「はい!」

アンジュ「ユニコーンガンダム!」

モモカ「V2ガンダム!」

アンジュ・モモカ「セットアップ!」

ギュイーン

ケロロ「よし!我輩もやるであります!ガンダム!」

ガシャンガシャン

シルヴィア「これで準備万端です!さあ、逃げましょう!」

ドギューン

ジュリオ「そうはさせるか!かかれ!」

ジャキキッ

アンジュ「いくら抵抗しても無駄よ。ここにいるのは私達だけじゃないんだから。」

ジュリオ「どういう事だ!?」

アンジュ「それは・・・。」

ゾーラ「こういう事だ!」ビュン

ジュリオ「しまった!増援か!」

タママ「これでも喰らえ!ゴッドフィンガー!」バッ

ドガアアアアア

タママ「軍曹さんを傷つけた落とし前つけてもらうぞゴラァ!」

エルシャ「た、タマちゃん・・・。」

モア「おじ様を傷つける者は全宇宙の誰であろうとも許しません!ハイパービームサーベル!」ブン

ドゴオオオオ

ギロロ「よし!後に続けー!」

ドゴーンドガーンバキューン

ジュリオ「馬鹿な・・・。我々がノーマ共に負けるとは・・・。」

ココ「これで十分だね。」

ミランダ「ええ。退却するわよ!」

シルヴィア「それでは、失礼します。」

ドギューン

ジュリオ「おのれノーマ共!この屈辱は忘れぬぞ!」

アルゼナル

ジル「任務ご苦労だったな。傷の方は?」

アンジュ「ええ。大丈夫です。」

ジル「なら安心だ。それに新たなガンダム使いも現れ、モモカのガンダムが新たな姿に成長した。これは実に喜ばしい事だな。」

シルヴィア「ええ。これから皆様と共に戦いますが、迷惑をかけるかもしれません。精一杯頑張りますのでよろしくお願いします!」

ゾーラ「よろしくな。妹さん。」

シルヴィア「はい!」ニコッ

リディア「それじゃ、全員無事に帰って来たし、皆でアップルパイを作りましょう!」

アンジュ達「賛成!」

ワイワイガヤガヤ

エマ「いいのですか?」

ジル「ああ。シルヴィアが選ばれしガンダム戦士だという事は最初から分かっていたからな。本当は彼女を仲間にするつもりだったからな。」

エマ「そうですか。まあ、アンジュも喜んでおりますし、この件についてはよしとしましょう。」

ジル「そうだな。」

次の日、アンジュの部屋

カタカタカタピコーン

ケロロ「アンジュ殿達のモビルスーツについてですが、さらに進化する事が判明されたであります!」

アンジュ「どのような機体なの?」

ケロロ「詳しい事は分かりませんが、情報が分かり次第、全員に伝えておきますので。」

シルヴィア「そうですか。どのような機体になるのか楽しみです!」

アンジュ「ええ。この先、今まで以上に厳しい戦いが予想されるからね。そのためには強くならないと。」

モモカ「その通りです!私もアンジュリーゼ様、シルヴィア様の役に立てるように頑張ります!」

ケロロ「その通りでありますな。さっ、皆のところに行くであります!」

アンジュ「ええ!」

タタタタタ

続く

次回予告

ゾーラ「ついにこの日がやって来た。アルゼナルでの健康診断が!」

イカ娘「いったい何故、このような日を待っていたでゲソ?」

ゾーラ「決まっているだろ。あいつ等の体を調べるのはもちろん、エルシャにもイタズラをするからな。」

ケロロ「ほ、本気でありますか!?」

ゾーラ「当たり前だ。エルシャにセクハラをするのはこの時しかないからな。さあ、楽しい健康診断の始まりだ!」

マギー「面白そうね。私も協力するわ。」

イカ娘「ハァ・・・。嫌な予感しかしないでゲソ・・・。」

ギロロ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『ナースゾーラ。私がやらずに誰がやる。』。ったく、ゾーラは一体何を考えているんだ?」

第9話 ナースゾーラ。私がやらずに誰がやる。

アルゼナル

アンジュ「シルヴィア。新しい生活には慣れた?」

シルヴィア「ええ。最初は不安でしたが、今は慣れちゃいました。」

ココ「なら大丈夫ね。ところでゾーラ隊長たちは?」

ミランダ「先にブリーフィングルームに入っているわ。」

モモカ「見えました!あそこです!」

ウィーン

アンジュ「失礼・・・、な!?」

ババーン

シルヴィア「な、何ですかこれは!?」

ココ「仏像だけでなく、彫刻に絵画まで・・・。」

ミランダ「すごいわね・・・。一体誰が描いたのかしら?」

ゾーラ「ああ。それは私が描いたのさ。」

アンジュ「ゾーラ隊長が!?」

ケロロ「因みに我々も協力しているであります。」

シルヴィア「まあ、ケロロさん達まで!」

ゾーラ「そうそう。サリア達を使った作品もあるぜ。」

アンジュ「へ?」

パッパラパー

アンジュ「だ、大丈夫!?」

サリア「な、何とかね・・・。」

イカ娘「やられたでゲソ・・・。」

モモカ「うわ・・・。」

ウィーン

エルシャ「遅れて御免なさい・・・って、これは一体?」

アンジュ「ああ。ゾーラ隊長がサリア達を使って芸術作品に仕上げたのよ。」

ヒルダ「ロザリーにクリスもやられたのか!?」

ロザリー「め、面目ない・・・。」

クリス「やられた・・・。」

ゾーラ「さてと、最後はヴィーナス誕生の彫刻を完成させないとな。」

ケロロ「で、誰を利用するのでありますか?」

ゾーラ「決まっているだろ。やってくれるな、エルシャ?」

エルシャ「へっ?」

バッ

エルシャ「キャッ!」ドン

ゾーラ「よし!服を脱がせろ!」

クルル「了解。」グイッ

エルシャ「いやーん!」

ゾーラ「仕方がないだろ。アンジュもヒルダもいい線が入っているが、やっぱりこの作品にはエルシャの方が向いているからな。さあ、早く・・・。」

エルシャ「そっちがその気なら・・・。」キラーン

ゾーラ「へ?」

ドカバキボカスカドカバキボカスカ

リディア「ど、どうなったの・・・って、あらあら。」

ババーン

エルシャ「いかがかしら?芸術作品になった気分は?」

ゾーラ「うぐぐ・・・。覚えてろ、エルシャ・・・。」

ヒルダ「自業自得だな・・・。」

ケロロ「ゲロ・・・。」

アルゼナル外

コツコツ

ゾーラ「来たか。準備の方はできているか?」

マギー「ええ。バッチリよ。それにしても本当にやるの?」

ゾーラ「ああ。エルシャにセクハラをするのはこの時しかないからな。これまで実行したが、逆に返り討ちに遭ってしまった。」

マギー「なるほどね。この件については私も協力するわ。必ず成功しましょう。」

ゾーラ「もちろんだ。この事についてはケロロ達にも協力しているからな。失敗は許されないと思え。」

マギー「はいはい。」

コツコツ

ジル「あいつ等、何を考えているんだ?」

エマ「さあ・・・。」

次の日

ワイワイガヤガヤ

アンジュ「ええっ!?ゾーラ隊長が欠席!?」

サリア「そうなの。緊急の任務に赴いたからね。」

ヒルダ「隊長も大変だな。」

クリス「うん・・・。無事に帰ってこれるかな?」

ロザリー「大丈夫だって。お姉様はそんな事で死ぬわけにはいかないから。私達は無事に帰ってくると信じようぜ。」

クリス「うん。」

ロザリー「にしても健康診断か・・・。何か不安だよな・・・。」

サリア「そうね・・・。胸の大きさまで測らなきゃいけないからね。そう言えばケロロ達は?」

モモカ「マギーさんに頼まれて医務室に向かいました。」

サリア「何か嫌な予感が・・・。」

医務室

ケロロ「ふう・・・。これでいいでありますか?」

ゾーラ「ご苦労。お前達は基地に戻って様子を見てくれ。危なくなったらすぐに呼ぶからな。」

タママ「しかしいいんですか?エルチーにイタズラをしといて。」

ゾーラ「いいんだよ。あいつにセクハラをするのはこの健康診断しかないからな。」

クルル「まあ、いいじゃねえか。これも実験の一つだからな。」

ゾーラ「そう言う事。それじゃ、解散!」

ゾロゾロ

マギー「いよいよ始まるわね。楽しい健康診断が。」

ゾーラ「ああ。さーて、あいつ等がどの様な反応をするのか楽しみだぜ。」

5分後

ガラッ

ジル「失礼する。まずは我々からだ。」

マギー「分かったわ。はい、一列に並んで。」

ゾロゾロ

ジル「では、私からだ。」ヌギッ

ゾーラ(ほほう。ジル司令は胸が大きいな。)

マギー「ふむふむ。異常なしっと。次!」

ゾーラ(エマ監察官は並乳、メイは貧乳。ジャスミンは・・・、放っておこう。)

メイ(うう・・・。貧乳って思われた・・・。)

ジャスミン(何だろうね。この不愉快な扱いは。)

ケロロ基地

ハロ「イジョウナシ。イジョウナシ。」

ケロロ「よし。他のメンバーも終わりましたし、あとは第一中隊だけでありますな。」

ギロロ「ま、まさかヒルダの体も映すのか!?」

ケロロ「当然であります。」

ドロロ「サリア殿の体まで映すとは・・・。いくら何でもやり過ぎだと思うでござるが・・・。」

ケロロ「仕方がないであります。ゾーラ殿の命令には逆らえないでありますからな。」

イカ娘「そ、そうでゲソね・・・。」

モア「てゆーか絶対服従?」

イカ娘「そういえばタママの姿が見えないでゲソ。」

ケロロ「本当だ。あいつ、何処に行ったでありますか?」

医務室

マギー「はい。健康。」

ゾーラ(ヒルダの奴も胸がでかいな。だが、最後に出てくる奴は今回の目的だ!)

コツコツ

ゾーラ(ほーら、来た来た!)

エルシャ「では、お願いします。」ボイーン

マギー「はいはーい。」

ピタピタ

マギー「ん?あまり健康じゃないわね。昨日、何かやった?」

エルシャ「えーっと、ゾーラ隊長とケロちゃん達を芸術作品にしちゃいましたが・・・。」

マギー「ならこれは深刻な事態ね。看護師さん。」

ゾーラ「はっ。」

ヒソヒソヒソヒソ

エルシャ(い、いったい何なの・・・?)

マギー「結果が出たわ。貴方にはブチ切れ病という病気にかかっているわ。」

エルシャ「そんな!治す方法はないのですか!?」

マギー「一つだけあるわ。まずベッドにうつぶせの状態で寝なさい。」

エルシャ「はい。」

ドサッ

マギー「今から背中にある薬を付けるわ。それをすれば一発で治るから。」

エルシャ「ありがとうございます。」

マギー「では、薬を。」

ゾーラ「はっ。」スッ

エルシャ「お、お灸?」

ピタッ

ゾーラ「では、着火。」

ボッ、シュウウウウ

エルシャ「あっ、熱い・・・、あん。」

マギー「少しぐらい我慢しなさい。」

エルシャ「そ、そんな事言われても・・・ん!」

ゾーラ(私を芸術作品にした罰だ。少しは反省しろ。)

エルシャ「あっ、あっ、そ、そこはダメ・・・。」

ゾーラ(カカカ、踊れ踊れー!)クククク

エルシャ「う・・・く・・・、あ・・・。」

ケロロ基地

エルシャ『ん・・・、ああ・・・。』

ケロロ「おお!これは見事でありますな!」

ギロロ「ふん!下らん!」

ドロロ「けど、これはやり過ぎじゃ・・・。」

クルル「いいんだよ。あいつには少しくらいお灸をした方がいいからな。」

イカ娘「後が怖いでゲソ・・・。」

モア「え、ええ・・・。」

ハロ「ヤリスギヤリスギ!」

イカ娘「ところでタママは何処に行ったでゲソ?」

ケロロ「さあ・・・。」

医務室

マギー「よし。お灸を外しなさい。」

ゾーラ「はっ。」

ヒョイヒョイ

エルシャ「ハァ・・・・、ハァ・・・・。」

マギー「お疲れさん。もう病気は無くなったよ。背中の方は大丈夫かい?」

エルシャ「まだ痛みがありますが、もう大丈夫です。」

マギー「そうか。あんまり無理するんじゃないよ。んじゃ、お大事に。」

コツコツ

マギー「うまくいったよ。」

ゾーラ「そうか。エルシャのセクハラも済んだしこれにて一件落着だな!んじゃ、失礼するよ。」

マギー「ええ。」

廊下

エルシャ「いつつ・・・。」

タママ「あっ、エルチー!」タタタタ

エルシャ「タマちゃん。どうしてここに?」

タママ「エルチーが病気だと知って駆けつけたのですぅ。」

エルシャ「そう。でも、もう大丈夫よ。心配してくれてありがとう。」ナデナデ

タママ「えへへ・・・。あと医務室についての件ですが、ゾラチーが計画していたのですぅ。」

エルシャ「ゾーラ隊長が?何かあったのか説明してくれない?」

タママ「実は・・・。」

ドドドドドド

ケロロ「コラー!タママー!」

タママ「あっ!軍曹さん!」

ケロロ「何勝手に計画をぺらぺらと喋っているでありますか!」

イカ娘「これがばれたら・・・あ。」

エルシャ「大体分かったわ。やはり貴方達もゾーラ隊長に強力をしていたのね・・・。」ゴゴゴゴ

ケロロ「あわわわわ・・・。」

エルシャ「エルシャバックスラッシュ!」バキィ

ケロロ「ゲロオオオオオオ!!」

エルシャ「エルシャツイスト!」ギュウウウ

イカ娘「いだだだだだだ!!」

エルシャ「で、ゾーラ隊長は何処にいるの?」

イカ娘「ぞ、ゾーラは・・・、私達の基地に向かったでゲソ・・・。」

エルシャ「ありがとう。すぐに行って来るわ。」

タタタタタ

ケロロ「タママ・・・。お前という奴は・・・・。」

タママ「何か・・・、ごめんなさいですぅ・・・。」

ケロロ基地

クルル「こちらもバッチリ撮れたぜ。あとは映像を・・・。」

バターン

ゾーラ「げっ!エルシャ!」

エルシャ「よくも私にお灸をしてくれたわね・・・。覚悟はいいかしら?」

ゾーラ「ま、待て!話せば分かる・・・。」

エルシャ「問答無用!」

ギャアアアアアアア

サリア「やはり何か怪しいと思ったらこう言う事だったのね・・・。」

アンジュ「まっ、自業自得ね。」

こうしてゾーラとケロロ達の作戦は失敗に終わったのだった・・・。

続く

次回予告

アンジュ「異世界からのガンダム?」

ドロロ「噂によれば、あちこちで見かけたという情報が流れているでござる。」

ラクス「いったいどのようなガンダムなのでしょうか?」

アンジュ「そんなある日、私達がドラゴンを狩っていたその時、異世界のガンダムが姿を現した!」

ヴィヴィアン「しかもドラゴンの味方をしているよ!もしかして私達の敵なの!?」

アンジュ「そうと決まればやるしかない!」

タママ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『異世界のフェネクス』。お楽しみにですぅ。」

第10話 異世界のフェネクス

アルゼナル墓地

ヒュウウウウ

サリア「あれから10年か・・・。」

メイ「うん・・・。」

テクテク

ケロロ「おっ、サリア殿。」

サリア「あら、ケロロ達じゃない。」

ギロロ「外の空気を吸いに来たのだが、お前達は何をしているんだ?」

メイ「実は10年前の事を思い出していたの。」

クルル「10年前?」

サリア「ええ。当時、アレクトラがリベルタスに参加していたの。けど、結果は失敗に終わり、彼女は片手を失ってしまった。」

タママ「アレクトラって?」

メイ「ジル司令の本名よ。」

ラクス「まあ、ジル司令の本名はそんな名前でしたのね。」

サリア「そうなの。彼女はガリア帝国の第一皇女であったけど、10歳の頃にノーマと発覚してアルゼナルに送り込まれたの。」

イカ娘「つまり皇族からの初めてのノーマであり、ヴィルキスに乗るメイルライダーとしても活躍したでゲソね。」

サリア「正解よ。あっ、言い間違えたけど、失ったのは片手だけじゃなく、片腕だったわ。」

ケロロ「か、片腕!?」

ドロロ「じゃあ、ジル司令の右腕が機械の義手だったのは、その事でござったか。」

モア「意外ですね。」

サリア「まあね。あとこんな噂を聞いたの。異世界からのガンダムがあちこちで目撃されているって。」

ケロロ「異世界のガンダム?」

メイ「そうなの。詳しい事は分かっていないけど、何か分かったら知らせるから。」

ラクス「ええ。お願いします。」

アンジュの部屋

アンジュ「異世界のガンダムね・・・。シルヴィアは見たことある?」

シルヴィア「えーっと、確か見たことがありますが、小さくてよく見えなかったです。」

ケロロ「そうでありますか。いったいどのようなガンダムでありますかね?」

アンジュ「もしかしたらストライクフリーダムガンダムじゃない?」

モモカ「いや、デスティニーガンダムもあり得ますよ。」

シルヴィア「私の予想ではガンダムAGE-2 ダークハウンドだと思いますが・・・。」

ケロロ「まあ、考えても仕方がないであります。見つけたらすぐに捕まえるであります。」

アンジュ「それもそうね。」

ビービー

エマ『ドラゴンが姿を現しました!すぐに出動を!』

ケロロ「アンジュ殿!」

アンジュ「ええ、行きましょう!」

格納庫

ジル「今回のドラゴンの数は70程度だ。中にはフリッグ級、ガレオン級が各3体いる。十分に警戒しろ。」

アンジュ達「イエス・マム!」

メイ「機体の発進準備完了!すぐに出撃を!」

ケロロ「よし!ケロロ小隊、出動であります!」

ドギューン

ゾーラ「こちらも行くよ!第一中隊、出動だ!」

ドギュギューン

メイ「最近、ガンダムで出動する事が多いんだよね・・・。まあ、パラメイルにガンダムカードを入れているから別にいいんだけど。」

エマ「それでいいのですか・・・。」

ギュイーン

ヴィヴィアン「確かこの辺りに・・・。いた!ドラゴンだ!」

ギャオオオオオ

イカ娘「よーし!ヴィヴィアン、行くでゲソ!」

ヴィヴィアン「おっけー!」

ドギューン

イカ娘・ヴィヴィアン「月光蝶!」パアアアア

ドッゴーン

エルシャ「こちらも本気を出さないと!シャイニングフィンガー!」ギュイーン

ドッゴーン

タママ「よし!ゴッドフィンガー!」ギュオオオオオ

ドゴゴーン

ゾーラ「なかなかやるな。よし!シザー・アンカー!」バッ

グサッ

ゾーラ「思う存分痺れな!」ポチッ

バリバリバリバリ、ドッゴーン

ロザリー「よし!これで残りは半分だな。」

クリス「そうだね。私達、何だか前より強くなったみたい。」

ロザリー「言われてみればそうだな。ハハハ。」

ギュイーン

クリス「ん?何か近づいてくる。」

ヒルダ「どれどれ?おっ、確かにガンダムだけど・・・って、まさか!?」

ドドーン

ギロロ「こ、これが異世界のガンダム・・・。」

リディア「しかもフェネクスだったなんて・・・。」

「なるほど。貴方達の実力を見ていましたが、まさかこれ程とは驚きましたね。」

アンジュ「あなたは?」

「私の名はサラマンディーネ。アウラの民の巫女姫です。」

ケロロ「聞いた事のない出身でありますな。」

サラ「それはどうも。貴方達が異世界の出身である事も知っていますからね。」

ドロロ「う・・・。どうやって調べたのでござろうか・・・。」

アンジュ「ともかく、私達の邪魔をするなら容赦しないわ。」

サラ「確かにそうでしょうね。ですが、ドラゴン達は私達の仲間です。仲間に手を出した以上、容赦はしません!」

アンジュ「こうなった以上は戦うしかないわね。NT-D発動!」

ギュイーン

シルヴィア「アンジュリーゼお姉様!あまり無茶はしないでください!」

アンジュ「分かったわ。」

サラ「さあ、覚悟!」ドギュン

アンジュ「やらせない!」ドギュン

ケロロ「ユニコーンガンダムとフェネクスが戦おうとしている・・・。これはどっちが勝っても可笑しくないであります!」

ギロロ「お前な!」

ガキーン

BGM:永遠語り〜El Ragna〜

モモカ「!?この歌はいったい!?」

リディア「分からないわ。けど、アンジュちゃんとサラちゃんが歌っているのは確かよ。」

ヒルダ「いったいどうなってんだ!?」

ピタッ

サリア「あっ、終わった。」

サラ「なるほど。まさかあなたも永遠語りを歌う者でしたのね。」

アンジュ「あなた、これを知っているの?」

サラ「ええ。実は私も永遠語りを歌う者ですの。」

アンジュ「!?」

サラ「そろそろ時間ですね。では。」

ギュイーン

サリア「アンジュ、大丈夫?」

アンジュ「ええ。それにしても、まさか私の他にも永遠語りを歌っている者がいたなんて・・・。」

ケロロ「そうでありますな・・・。」

ココ「それと同時にドラゴンも帰っちゃったね・・・。」

ミランダ「そうね。私達も帰りましょう。」

ギュイーン

サリア(アルゼナルに被害が無くて良かったけど、あの機体と乗っていた女性は一体なんだったのかしら?あとでジル司令に伝えておかないと。)

一方、指令室では

エマ「・・・。」

ジル「なるほど、最後の鍵は『歌』か。」

続く

次回予告

サリア「この世界が偽りの世界?」

クルル「ああ。この世界はある者が創り出した世界、そしてこの世界はその者が自分の理想の世界にさせる為にある人類を創り出したそうだ。」

クリス「それってマナを扱える者だよね・・・。」

ロザリー「だとすれば、この世界の創造主を倒さなければならないようだな。」

エルシャ「その時、基地内にドラゴンの生き残りが発生したの。その正体が分かった私達は驚きを隠せなかった・・・。」

イカ娘「そ、そんな・・・、ヴィヴィアンが・・・。」

エルシャ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『衝撃の事実』。お楽しみに!」

第11話 衝撃の事実

アルゼナル基地

カタカタカタカタ、ピコーン

ゾーラ「どうだ、クルル?」

クルル「バッチリだぜ。この世界の謎が分かった。どうやらこの世界は偽りの世界だという事が判明された。」

サリア「偽りの世界?」

クルル「ああ。この世界はある者が創り出した世界、そしてこの世界はその者が自分の理想の世界にさせる為にある人類を創り出したそうだ。」

クリス「それってマナを扱える者だよね・・・。」

ゾーラ「それによって私等ノーマという人類も創りだされたからな・・・。」

ロザリー「だとすれば、この世界の創造主を倒さなければならないようですね。」

ゾーラ「ああ。こりゃ大変な事になってしまったようだな・・・。」ポリポリ

クルル「ともかく、この事実は全員に知らせないとな。」

ゾーラ「分かった。そうしてくれ。」

一方、国際会議場では・・・。

首相A「ドラゴンが自ら攻めて来るとは…。」

首相B「それにこのパラメイル、まさかドラゴンを引き連れて?」

首相C「シンギュラーの管理はミスルギ皇家のお役目、ジュリオ…いえ陛下。ご説明を。」

ジュリオ「それが、『アケノミハシラ』には起動した形跡が全くないのです。」

首相D「そんなバカな!直ちにアルゼナルを再建し、力を増強せねば。」

首相E「だが、そうも行かんのだ。」

ウィーン

首相F「この機体…まさか!」

首相E「ヴィルキスだが、この状態はユニコーンガンダムとなっている。恐らく異世界からの者達が仕出かしたに違いない。」

ジュリオ「確かにその可能性が高いでしょうね。今はどうやってこの世界を守るかだが、ノーマが使えない以上、我々が戦うしかないのだろうか?」

ザワザワ

「どうしようもないな…」

首相A「え、エンブリヲ様?!」

エンブリヲ「本当にどうしようもないな…。」

首相A「し、しかし…ヴィルキスがある以上、アルゼナルを再建させるには…。」

エンブリヲ「なら選択権は三つだ。一、ドラゴンに全面降伏する。」

首相達「「「!!?」」」

エンブリヲ「二、ドラゴンを全滅させる…。」

首相C「そ!そんな…!」

エンブリヲ「三、世界を作り直す。」

ジュリオ「へ?」

エンブリヲ「全部壊してリセットする、害虫を殺し土を入れ替える。正常な世界に。」

ジュリオ「壊して作り直す…、そんな事が可能なのですか?!」

エンブリヲ「すべての『ラグナメイル』とメイルライダーが揃えば。あとメイルライダーの事に関しては彼らに任せてあるから。」

「失礼する!」バン

首相G「ふぁ、『ファルテイル』!」

ジュリオ「『ファルテイル』?彼等は一体何者ですか?」

エンブリヲ「私が自ら集めた選りすぐりの親衛隊、特殊精鋭部隊をも凌駕する彼らは、命に代えても私を護る使命を持っているからな。」

「自己紹介がまだだったな。俺の名はサンギ。旦那の為なら付き合うぜ。」

「俺の名はシュウゴ。『ファルテイル』のブレインだ。」

「私の名はカンナ。エンブリヲ様の為なら喜んで引き受けましょう。」

エンブリヲ「他にも3人いるが、彼等は別任務でこの場所にはいない。都合が良ければ会わせるがな。」

ジュリオ「そうですか・・・。私もやりましょう!!そもそも間違っていたのです!いまいましいノーマと言う存在も!奴らを使わねばならないこの世界も!」

サンギ「おっ、いい度胸しているな。本気か?」

ジュリオ「もちろんです!」

サンギ「気に入ったぜ!それにノーマ達はガンダムというモビルスーツの機体を使っているからな。俺達もモビルスーツを持っているから後で見せてやるよ。」

ジュリオ「ありがとうございます。」

カンナ「では、これにて失礼。」

ヒュン

エンブリヲ「そうだ。君にこれを手渡そう。」

スッ

ジュリオ「これは?」

エンブリヲ「これは私のコレクションの物だ、共に作り直すのだろう?期待しているよ。」

ジュリオ「は…はっ!!お任せ下さい!エンブリヲ様!!」

コツコツ

ジュリオ「ふう・・・。」

パアアアアア

ジュリオ「よし。出るぞリィザ!」

ギイイイイ

「・・・。」

アルゼナル

ピピピピ

ヒルダ「何だ?」

ギロロ「おっ、ガルルからメールだ。」

ヒルダ「ガルルって?」

ギロロ「俺の戦友だ。えーっと、内容は・・・・、な、何だと!?」

ヒルダ「どうしたギロロ?」

ギロロ「ジュリオ率いるミスルギ軍がアルゼナルに向かおうとしている!」

ヒルダ「何だって!?すぐに伝えなければ!」

ウーウー

ヒルダ「今度は何だ!?」

『総員!第一種戦闘態勢!ドラゴンです!基地内にドラゴンの生き残りです!!』

ギロロ「こんな時に・・・、行くぞ、ヒルダ!」

ヒルダ「おう!!」

数分前、ヴィヴィアンの部屋

ドサッ

ヴィヴィアン「いった~い、落ちてる~?何で…?うわ!寝過ごシング!」

タタタタタ

ヴィヴィアン「あ!エマ監察官だ!おーい!」

エマ「!?」

バターン

ヴィヴィアン「!?え、エマ監察官!?」

エマ「」ピクピク

ヴィヴィアン「いったいどうなって・・・、ん?ドラゴンの手・・・。これ、私なの!?」

パメラ「何?今のは?」コツコツ

ヴィヴィアン「あっ、パメラ。」クルッ

パメラ達「「「うわあああああああ!!!」」」ビョーン

ヴィヴィアン「うわ~~~!!!」

ドドドドド

現在

タタタタタ

ケロロ「まさかこのような事態になってしまうとは・・・。」

アンジュ「ええ。早くドラゴンを見つけないと。」

イカ娘「・・・。」キョロキョロ

モモカ「どうしたのですか?」

イカ娘「ヴィヴィアンの姿が見当たらないでゲソ・・・。」

シルヴィア「ヴィヴィアンさんの姿が見当たらない・・・。あっ!」

モモカ「どうしたのですか!?」

シルヴィア「もしかしたら基地内にいるドラゴン・・・。ヴィヴィアンさんなのでは・・・。」

アンジュ、ケロロ、モモカ、イカ娘「ええっ!?」

タタタタタ

アンジュ「いたわ!ドラゴンよ!」

モモカ「すぐに捕まえましょう!」

スッ

アンジュ「イカ娘?」

イカ娘「ここは私が行くでゲソ。」

ケロロ「大丈夫なのでありますか?」

イカ娘「大丈夫でゲソ。」

コツコツ

ヴィヴィアン『あっ、イカ娘。』

イカ娘「ヴィヴィアン。この姿はドラゴンの姿になっていたんじゃなイカ?」

ヴィヴィアン『うん。目が覚めたらこんな姿になっちゃって・・・。』

イカ娘「大丈夫でゲソ。アンジュ。」

アンジュ「任せて。」

ピタッ、パアアアアアア

モモカ「あっ、元に戻りました!」

ヴィヴィアン「元に戻った・・・。」

アンジュ「分かったよ私は…、ヴィヴィアンだって。」

ヴィヴィアン「あ、有難う…アンジュ、分かってくれたの…アンジュとイカ娘だけだよ。」

ギュッ

ケロロ「やれやれ。これにて一件落着でありますな。」

タタタタタ

サリア「あれ?ドラゴンは?」

シルヴィア「アンジュさんがドラゴンに手を触れた途端、ヴィヴィアンさんの姿に戻りました。」

ドロロ「ドラゴンがヴィヴィアン殿?という事は、今までに倒したドラゴンは人間なのでは・・・。」

ケロロ「ま、まさか・・・!」

ダッ

アンジュ「皆、ケロロの後を追うわよ!」

イカ娘「いったい何があったのでゲソ?」

タタタタタ

ケロロ「あっ、ジャスミン殿!」

ジャスミン「おっと、危ないから危険だよ。」

バルカン「ワン!」

ケロロ「分かったであります・・・って、ドラゴンの中に人間の死体が・・・、こ、これは一体・・・。」

ジャスミン「そう。これがドラゴンの正体なのさ。」

ケロロ「そんな・・・。ドラゴンの正体が人間だなんて・・・。」

タタタタタ

アンジュ「ケロロ!」

ケロロ「あ、アンジュ殿、皆・・・。」

アンジュ「どうしたの、ケロロ!?」

ケロロ「あ、あれ・・・。」ユビサシ

アンジュ「あれって・・・、!?嘘でしょ・・・。こんな事って・・・。」

ゾーラ「まさかドラゴンの正体が人間だったなんて・・・。」

ジル「よくある話だろ?『化け物の正体は人間でした』…なーんて。」コツコツ

ギロロ「貴様ァ!」ガッ

ヒルダ「ギロロ!」

ギロロ「ジル、アンジュには言わなかったのか!」

ジル「フン、言ってどうする? それに気に入ってたんだろ?ドラゴンを殺して金を稼ぐ、そんな暮らしが。」

ゾーラ「そう言う事か・・・。ふざけんな!!」

ジャキキキキッ

モモカ「よくもアンジュリーゼ様の心を弄んでくれましたね!」

シルヴィア「いくら何でも酷すぎます!」

タママ「テメェ!いい加減にしろやゴラァ!!」

エルシャ「皆、落ち着いて!」

ジル「『神様』に買い殺されたままで良いなら、そうすればいい。」

コツコツ

ゾーラ「くそっ!あの女、イカれてやがる!」

クリス「お姉様・・・。」

ロザリー「まさかこんな展開になるとはな・・・。それよりもアンジュの方が心配だ。あの様子じゃ・・・。」

アンジュ「私は・・・、どうすれば・・・。」

ケロロ「アンジュ殿・・・。」

ギロロ「事実を知った以上、これからどうするかが俺達の課題だ。今日はこの辺で解散だ。」

ゾロゾロ

ドロロ「サリア殿、これからどうするでござるか?」

サリア「そうね・・・。私は・・・。」

通路

ザッザッ

エンブリヲ「『神様』か…。」

ジル「!?」

エンブリヲ「私は自分から名乗った事は一度もないぞ?『創造主』と言う意味であれば…正解かもしれんが。」

ドギュン、ビュン

ジル「エンブリヲ・・・!」

エンブリヲ「怒った顔も素敵だなアレクトラ…、今は司令官のジルか?」

ジル「何をしに来た!?」

エンブリヲ「なあに。お前に伝えたいことがある。だが、時間がないから手短に言うぞ。」

ジル「何だ?」

エンブリヲ「まもなくアルゼナルは滅びる。ミスルギの艦隊と新たな敵によって・・・。」

ヒュン

ジル(新たな敵だと・・・!?いったいどういう事だ・・・!?)

続く

次回予告

アンジュ「私達が部屋に戻ったその直後、ジュリオ率いるミスルギ皇国軍が姿を現した!」

ゾーラ「まさか国と戦う事になるとは・・・、これは非常に厄介だね・・・。」

ケロロ「それだけではありません!ミスルギ皇国軍は6つのモビルスーツを持っているであります!」

タママ「しかもその中に人が乗っていますが、ミスルギ皇国軍ではないですぅ!」

サリア「貴方達は何者なの!?」

シュウゴ「俺達は『ファルテイル』。この世界を守護する戦士達だ!」

ゾーラ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『アルゼナル崩壊』。よろしくな。」

第12話 アルゼナル崩壊

アンジュの部屋

アンジュ「まさかこのような展開になるなんて・・・。私はどうすればいいの?」

ケロロ「そう落ち込まないで。今は前を向いてこれからを考えるであります。」

モモカ「ケロロさんの言う通りです。落ち込み続けても何も始まりませんから。」

アンジュ「・・・そうよね。」

ウーウー

シルヴィア「警報!?こんな時に!?」

パメラ『緊急連絡です!ミスルギ皇国の軍隊が攻めてきました!』

ケロロ「どうやら我々を倒そうとしているでありますな。」

アンジュ「こうなったらやるしかないわね。すぐに出動しましょう!」

ケロロ「もちろんであります!」

アルゼナル海域

ギュイーン

ケロロ「ジュリオ!お前はこんな事をして何をするつもりでありますか!?」

ジュリオ『決まっている。ノーマ共が我々に降伏し、私の支配下に置くのさ。』

タママ「そんな事はお断りだゴラァ!」

ジュリオ『旗艦エンペラージュリオ一世より全艦艇へ、たった今ノーマはこちらの救援を拒絶した。これは我々…いや全人類に対する明白は反逆である、断じて見過ごすわけには行かない、全艦攻撃開始!』

ギロロ「やはりそう来たか。こちらも攻撃開始だ!」

ゾーラ「おっしゃ!そうこないとな!」

ドギューン

シュウゴ「ついに戦いが始まったようだな。俺達も急ぐぞ!」

サンギ「おっしゃ!燃えてきたぜ!」

ギュイーン

クロード「待ってくださーい!」ギュイーン

ドガーンドゴーン

ヒルダ「チッ!いくら何でも攻撃が激し過ぎるぞ!」

リディア「そうね。こうなったら・・・、モードチェンジ、ソーディア!」

ギュイーン

リディア「さあ、覚悟しなさい!」バッ

ズババババ、ドッゴーン

ヒルダ「ママ、すごい・・・。」

リディア「さっ、ヒルダも。」

ヒルダ「うん!」

ドゴーンドガーンドッゴーン

クリス「す、すごい・・・。」

ロザリー「さすがヒルダ親子だな・・・。」

ギュイーン

クリス「増援が来た!」

ロザリー「チッ!けどアタシは、こんなところで負けるわけにはいかないんだァァァァァ!!」

ピカアアアアア

ロザリー「な、何だ!?」

クリス「ガンダムF91が光り出した・・・。これってまさか!?」

パアアアア

ロザリー「な、何だこの機体は!?」

クリス「ガンダムF91PR。ガンダムF91が進化した姿だよ。」

ロザリー「なるほどな。よし!クリス、私達であいつ等を倒しに行こうぜ!」

クリス「うん!」

バッ

ロザリー「ヴェスパー発動!喰らいやがれ!」バッ

ズバアアアア、ドッゴーン

クリス「いくら抵抗しても無駄だよ!発射!」

ドギューン、ドッゴーン

ココ「うひゃー・・・。すごい物だね・・・。」

ミランダ「感心している場合じゃないわ。私達もやるわよ!」

ココ「よし!進化発動!セットアップ!!」

ギュイーン

ミランダ「アストレイレッドフレーム改とアストレイブルーフレーム改ね。さっ、始めますか。」

ドギューン

ココ「そこ!」ズバッ

ミランダ「はっ!」ドガガガガ

ドゴーンドガーン

ケロロ「ギャハハハハ!いくら攻撃しても我輩達には勝てないでありますよ!さっさとガンプラ持ってこーい!!」

サンギ「ほう。いい度胸だな。」

ギロロ「な、何者だ!?」

ギュイーン

クルル「マスターガンダム、トールギスⅢ、キュベレイ、リボーンズガンダム、アストレイゴールドフレーム天ミナ、クロスボーン・ガンダムX2が出たようだな。」

ドロロ「お前達は!?」

サンギ「俺達はエンブリヲ親衛部隊『ファルテイル』。俺の名はサンギ。マスターガンダムの使い手だ。」

シュウゴ「俺はシュウゴ。『ファルテイル』のブレインでトールギスⅢの使い手だ。」

カンナ「私はカンナ。キュベレイの使い手です。」

ゼリア「アタシはゼリア。アストレイゴールドフレーム天ミナの使い手だ。」

ガロン「オイラはガロン。クロスボーン・ガンダムX2だぜ!」

クロード「僕はクロード・・・。リボーンズガンダムの使い手です・・・。」

イカ娘「クロードといえば、超ヒロイン戦記に出てきた雑魚男でゲソ!」

クロード「あの・・・、僕ってそう思われているのですか?」

タママ「そりゃそうですぅ。」

クロード「酷い・・・。」

シュウゴ「ともかく、お前達の噂は聞いている。だが、エンブリヲ様の邪魔をするなら叩きのめすのみだ!」

ケロロ「望むところであります!いざ、勝負!」

ドギューン

ケロロ「覚悟しろやああああああ!!」

ガキンガキンドギューンドッゴーン

サリア「ケロロ達が戦っている間に私達は本艦に向かいましょう!」

アンジュ「ええ!これ以上犠牲を起こらせないためにも!」

ギュイーン

兵士A「大変です!ユニコーンガンダムとバンシィがこちらに突っ込んできます!」

ジュリオ「だが相手は2機だ!撃ち落とせ!」

サリア「そうはさせないわ!」ドギュン

ジュリオ「ギャアアアアアア!!」

アンジュ「ナイス攻撃!」

サリア「ありがと。さっ、これであなたの命運も終わりね。死にたくなければ虐殺を止めなさい。」

ジュリオ「わ、分かった!」

ギュイーン

ジュリオ「辞めさせたぞ!早く医者を!」

サリア「残念ながら医者は来ないわ、あなたはここで死ぬんだから。」ジャキッ

ジュリオ「ま!待ってくれ!!ど!どうか!!どうか命だけは!!!」

アンジュ「生きる価値のないクズが!くたばれーーーーーーー!!!!!」

ガキン

サリア「な!?」

アンジュ「あなたは!?」

ジュリオ「エンブリヲ様!!そいつを!アンジュリーゼをぶっ殺してください!!今すぐ!!!」

アンジュ「エン…ブリヲ?」

スッ

アンジュ「?」

エンブリヲ「アンジュ、君は美しい…。君の怒りは純粋で白く何よりも厚い。理不尽や不条理に立ち向かい…焼き尽くす炎の様に、気高く美しい物。つまらない物を燃やして、その炎を燃やしてはいけない。だから、君の罪は…私が償おう。」

アンジュ「へ?」

サリア「どういう事?」

BGM:永遠語り〜光ノ歌〜

サリア「永遠語り!?まさかアンジュの他にもいたなんて・・・。」

アンジュ「だとしたらこれは離れた方がいいわね。すぐに逃げましょう!」

サリア「ええ!」

ドギューン

~♪

ケロロ「ゲロ!?これは一体!?」

サンギ「どうやらとんでもない事が起こるな。この勝負はいったんお預けだ。また会おう。」

ギュイーン

ギロロ「行ってしまったか。」

ギュイーン

タママ「あっ、エルチー。」

エルシャ「アンジュちゃんが歌っていた歌が聞こえたけど、何があったの?」

ケロロ「実は・・・。」

ギュイーン

イカ娘「あっ!あれはパーフェクトジオングじゃなイカ?」

ゾーラ「な、何をする気だ!?」

ゴオオオオオ

ケロロ「まずい!逃げるであります!」

ドゴオオオオオ

ジュリオ「う!!うう!!うわあああああああああああああああ!!!!!!」

シュウウウウウ

アンジュ「嘘でしょ・・・。戦艦が塵と化すなんて・・。」

サリア「な、何者なの!?」

ギュイーン

アンジュ「ケロロ!」

ケロロ「アンジュ殿!サリア殿!あいつは危険であります!」

ドロロ「すぐに離れるでござる!」

サリア「わ、分かったわ!」

エンブリヲ「無粋な…!」スッ

クルル「こうなったら奥の手だ。」

ヴィヴィアン「何かあるの?」

クルル「クーックックック。マジックワープ発動。」ポチッ

ゴオオオオオ

ラクス「ワームホールが姿を現しましたわ!」

ヒルダ「ま、まさか・・・。」

クルル「そう。この世界から一旦オサラバするのさ。」

アンジュ達「えええええええ!?」

ゴオオオオオ

ラクス「キャアアアア!!」

アンジュ「いったい何処に飛ばされるの~!?」

クルル「さあな。」

ケロロ「無責任すぎるであります~!」

シュウウウウウ

エンブリヲ「逃げられたか。」

ギュイーン

サンギ「その様子だと逃げられましたね。で、どうしますか?」

エンブリヲ「とりあえずは我々の基地に戻る。すぐに帰還するぞ!」

サンギ達「はっ!」

ギュイーン

続く

次回予告

ラクス「クルルのマジックワープで別世界に飛ばされた私達。そこでは私達の世界とは違う風景でした。」

ハロ「リカイフノウリカイフノウ。」

リディア「こんな世界があったなんて信じられないわね・・・。」

エルシャ「私達はこの世界を探索し始めたその時、大量の無人モビルスーツが姿を現したわ!」

ケロロ「いったいこの世界はどうなっているでありますか!?」

アンジュ「分からないわ。今は戦いましょう!」

クルル「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『並行世界に飛ばされて』。よろしくな。クーックックック。」

第13話 並行世界に飛ばされて

並行世界

ザザーン

ケロロ「うう・・・。ここはいったい・・・。」

ヴィヴィアン「あっ、やっと起きた!」

イカ娘「大丈夫でゲソ?」

ケロロ「何とか・・・。他の皆は?」

アンジュ「全員無事よ。それよりもここはいったい何処なのかしら?」

サリア「さあ・・・。全く分からないわね・・・。」

ラクス「私達のいた世界とは全く違いますね・・・。」

ハロ「リカイフノウリカイフノウ。」

リディア「ええ・・・。空気も綺麗、森がたくさんある・・・。こんな世界があったなんて信じられないわね・・・。」

ヒルダ「そうだね・・・。ここで待っていても仕方がないし、どの様な世界なのか探索しないと。」

エルシャ「そうするしかないわね。」

ケロロ「よし。とりあえず我々、アンジュ殿、ゾーラ殿、サリア殿の4チームに別れて行動するであります。では、早速・・・。」

ギュイーン

ケロロ「な、何でありますか!?」

モア「おじ様!あれを!」ユビサシ

ドスーンドスーンドスーン

ココ「大量のモビルスーツが姿を現した!?」

ケロロ「ザクにジム、ゲルググか・・・。ガンダム系が一つもなかったのは残念であります。」

ミランダ「そういう問題か!」

ゾーラ「ともかく、今は奴等を倒しに行くぞ。」

ケロロ「仕方がないでありますな。νガンダム発動!」

ギュイーン

アンジュ「あっ、今回はガンダムじゃないのね。」

シルヴィア「でも、かっこいいかも・・・。」

ケロロ「今回の敵は人間サイズでありますから、パワードスーツモードで行くであります。」

アンジュ「分かったわ。ガンダムカード、セットアップ!」

ギュイーン

ゾーラ「準備完了!さあ、暴れるよ!」

ガキンガキンドゴーンドガーン

ロザリー「パワードスーツモードで戦うのも悪くないな。」

クリス「近接格闘訓練でもパワードスーツモードでやってたからね。」

ヒルダ「無駄話をしている場合か!また増援が来たぞ!」

ロザリー「ゲッ!マジかよ!」

クリス「いったいいくらいるの!?」

ドゴーンドガーン

ギロロ「くっ!このままだとキリがないぞ!早く止めなければ!」

ケロロ「止めると言われても・・・あ。」

モア「どうしたのですか?」

ケロロ「あそこに発生装置があるであります!」ユビサシ

ピコーンピコーン

ラクス「どうやらあの発生装置で大量のモビルスーツが出たようですね。」

クルル「ならここは俺の出番だな。ツインバスター!」ジャキッ

ドギューン、ドッゴーン

ゾーラ「やったか!?」

ピタッ

シルヴィア「動きが止まりましたわ。」

モモカ「ふう・・・。一件落着ですね。」

ケロロ「ふう・・・。一時はどうなるかと思ったであります。」

アンジュ「そうね。それにしても・・・。」チラッ

サリア「どうしたの?廃墟なんか見て。」

アンジュ「私達の目の前にあるのは大昔の廃墟じゃないの? 人類がまだ戦争していた頃の。」

ギロロ「そんな場所が残っている話、聞いた事がないな。」

ドロロ「仮にその話が本当だったとしても、今の文明がそれを残すはずがないでござるよ。」

サリア「それじゃあ、私達はまだ誰も知らない未知の世界に飛ばされたって事?」

モモカ「その可能性は高いですね。」

アンジュ「それじゃ、私達は偵察に行って来るわ。」

ケロロ「何かあったらすぐに知らせるでありますよー!」

アンジュ「分かってるわよ・・・。」

ヒルダ「ハハハ・・・。」

数分後

ギュイーン

ケロロ「あっ、帰って来たであります。」

タママ「どうでしたか?」

アンジュ「ええ。調べてみた結果、ここはミスルギ皇国だったという事が確認されたわ。」

ギロロ「本当なのか!?」

アンジュ「ええ、宮殿も街も綺麗さっぱり無くたっていたけど。あれはアケノミハシラだった、見間違えるはずがないわ。」

モモカ「確かに。でも、ミハシラも街もずっとずっと大昔の前に壊れていたという感じがしましたが・・・。」

クルル「その事についてだが、ここはミスルギ皇国じゃないようだぜ。」

シルヴィア「どういう事ですか!?」

クルル「アンジュ達の世界地図とさっき見つけたこの世界の地図を見合わせたが、全く異なる図形が載っていた。」

ケロロ「しかも看板の文字も違っていたであります。これが証拠であります。」スッ

タママ「えーっと、マク○ナルドって書いてあるですぅ。」

アンジュ「そんな・・・。」

ウィーン

ヴィヴィアン「あっ、小型ロボットだ。」

『こちらは首都防衛機構です、生存者の方はいらっしゃいますか? 首都第3シェルターは今でも稼働中、避難民の方を収容───』

ゾーラ「第3シェルターか。行ってみるとするか。」

サリア「ええ。」

第3シェルター

ギイイイイ

ケロロ「ゲロッ!これは一体!?」

ココ「は、白骨化した遺体がたくさんある・・・。」

ミランダ「どうやら約500年以上は過ぎてるわね。」

クルル「よし。モニターで何があったのかを見てみるぜ。」

ウィーン

『管理コンピューターひまわりです。ご質問をどうぞ。』

ラクス「この世界で何があったのか説明してください!」

『ご質問を受け付けました、回答シークレンスに入ります。』

ウィーン

ラクス「こ、これは!?」

『実際の記録映像です。統合経済連合と汎大陸同盟機構による大規模国家間戦争「第七次大戦」「ラグナレク」「D-War」などと呼ばれる戦争により地球の人口を11%まで減少。その状態を打破すべく、連合側は絶対兵器『ラグナメイル』を投入。』

アンジュ「あれって黒いヴィルキス!?」

サリア「しかも私の機体とは違うわね。」

『こうして戦争は終結、しかしラグナメイルの次元共鳴兵器により地球上の全ドラグニウム反応炉が共鳴爆発。地球は全域に渡って生存困難な汚染環境となり全ての文明は崩壊しました。以上です、他にご質問は?』

ロザリー「世界が・・・、滅んだ?」

クリス「いったいいつの事なの?」

『538年前』

ゾーラ「何!?」

『538年193日前です、世界各地2万976ヶ所のシェルターに、熱、動体、生命反応なし。現在地球上に生存する人間はあなた達だけです。あと蛙が5匹、未確認生命体が1人いるのですが・・・。」

イカ娘「悪かったでゲソ!」

ヴィヴィアン「ハハハ・・・。」

コツコツ

クルル「あの映像を見て思い出した。アンジュ達が出会ったタスクという奴だが、あいつはこの世界の民だ。」

アンジュ「タスクが?」

クルル「ああ。古の民はエンブリヲから世界を解放する為にずっと戦って来た。あいつの両親もエンブリヲから解放するために戦ったが、死んでしまった。」

アンジュ「そうなの・・・。彼も残酷な運命を背負って来たのね。」

クルル「まあな。さらに映像にもあの地図が載ってあった。それにあの白骨化した遺体だ、500年以上の経過が立ってるとなれば辻褄が合うだろう。」

ゾーラ「そうなるな。あと10年前にリベルタスの失敗でジルは右腕を失い、二度とヴィルキスに乗る事が出来なくなった。これにはタスクの両親の死も関係あるだろう。」

ケロロ「そうでありますな。さてと、今日はここで野宿でもするであります。」

ヴィヴィアン「まあ、仕方がないよね。」

ヒルダ「じゃあ、アタシ達は果物などを取りに行くから。」

「その必要はありません。」

ヒルダ「へ?」

ヒュウウウウ

ロザリー「ど、ドラゴン!?」

クリス「しかもガレオン級!」

リディア「でも、このドラゴン、随分大人しいわね。」

ヒルダ「えっ?」

スタッ

アンジュ「いったいどういう事なの?」

ケロロ「さあ・・・。」

「ようこそ、偽りの民達よ。我らの世界…『本当の地球』へ。」

アンジュ「本当の・・・、地球・・・?」

続く

次回予告

アンジュ「私達はナーガとカナメと共に大巫女様のいる大宮殿の中に入った。」

サリア「そこでサラマンディーネと出会った私達は、彼女からとんでもない事実を聞かされたの。」

ヒルダ「この戦争が起こったのも全てエンブリヲの仕業だったのか・・・。」

ゾーラ「アイツを倒さなければ、戦いは永遠に続くだろうな・・・。」

ケロロ「そして儀式の後、サラ殿は我々に彼女達の機体を見せてくれたのであります!」

アンジュ「こ、この機体は・・・。」

モモカ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『世界の真実と異世界のガンダム』。お楽しみに!」

第14話 世界の真実と異世界のガンダム

ギュイーン

アンジュ「いったい何処に向かっているの?」

ナーガ「我々の宮殿だ。」

ケロロ「宮殿・・・でありますか?」

カナメ「ええ。こちらです。」

ドーン

ロザリー「でかっ!」

クリス「アルゼナル基地よりも大きいね。」

コツコツ

タママ「あっ、誰か来たですぅ。」

サラ「ようこそ、私達の宮殿へ。」

ケロロ「サラマンディーネ殿!」

サラ「お久しぶりですね。皆さん。」

アンジュ「まさかこんなところで会えるなんて・・・。」

サラ「ええ。あの時はご迷惑をおかけしてすみません・・・。」

アンジュ「いいのよ。気付かなかった私達も悪いし。」

サラ「そうですか。では、こちらへ。」

コツコツ

エルシャ「すごいところね・・・。」

サリア「私達のいた場所とは違うみたいね・・・。」

ピタッ

サラ「あら。ドクター・ゲッコー。」

ゲッコー「これはサラマンディーネ様。あら、そちらの方はドラゴンになっていますね。では、麻酔を。」

チクッ

イカ娘「あっ、ヴィヴィアン!」

ゲッコー「大丈夫です。私の治療で彼女をすぐに戻しますので。」

イカ娘「へ?」

ゲッコー「では、魔術発動!」

パアアアアア

ゲッコー「はい。元に戻りました。」

イカ娘「おお!すごいでゲソ!」

サラ「ラミア、彼女よ。」

ラミア「ミィ・・・。」

イカ娘「ん?誰でゲソ?」

ヴィヴィアン「この匂い・・・。何処かで嗅いだことがあるような・・・。」

サラ「あなたのお母さんですよ。」

ヴィヴィアン「えっ・・・?」

ラミア「本当にミィなの・・・?」

ヴィヴィアン「えっ?ヴィヴィアンだけど・・・。」

ラミア「ああ、ミィ・・・!!」ギュッ

ヴィヴィアン「?」

イカ娘「良かったでゲソ・・・。」

ヒルダ「ああ。家族っていい物だな。」

リディア「そうね。」

ケロロ「家族でありますか・・・。冬樹殿の事を思い出すであります・・・。」

アンジュ「冬樹って?」

ケロロ「アンジュ殿と出会う前に会った少年であります。だが、上からの命令で離れ離れとなってしまったのでありますが・・・。」

アンジュ「そうなの・・・。再び会えるといいわね。」

ケロロ「ありがとうであります・・・。」

サラ「では、早速本題に入ります。大巫女様。」

コツコツ

ドロロ(この方が大巫女様・・・。)

大巫女「初めまして。私がアウラの大巫女です。早速ですが、この世界に起こった戦争について説明しましょう。」

ラクス「ええ。」

大巫女「まずはこの世界が滅んでしまったのは、エンブリヲの仕業だという事が判明されております。」

ギロロ「パーフェクトジオングに乗っていた金髪野郎か!」

大巫女「そう。彼は文明の全てを影から小枠し、世界を束ねる最高指導者です。」

大巫女「しかも彼は世界の紛争をどうにかしようと考えて、新たな新人類『マナ』を誕生させました。」

モア「じゃあ、『マナ』が存在しているのはエンブリヲの仕業だったのですね。」

大巫女「さらに彼はこの世界の戦争を終結させる為、ある兵器を開発しました。」

アンジュ「それがラグナメイルなのね。」

ケロロ「となると、エンブリヲはそのラグナメイルを利用してある計画を建てていたのでありますな。」

サラ「その通りです。少しは分かって貰えましたか? ですがまだあなた達は知らない事があります。」

アンジュ「え?」

サラ「あなた達の戦いが偽りの戦いをしている事を、分かって貰えますか?」

アンジュ「偽りの戦いって…。」

サラ「あなた達が私達の同僚を殺している事にあなた達の世界が維持されてることです。」

アンジュ「ええっ!?じゃあ、私達がドラゴンを倒した事にはそんな意味があったの!?」」

サラ「はい。貴方達の世界にマナのエネルギーを維持しているのはドラゴンの心臓から取り出されたドラグニウムなのです。」

サラ「ドラゴンからドラグニウムを取り出すにはドラゴンを連れて行く必要があります。それを可能とするのが、貴方達がドラゴンと戦う事です。」

ケロロ「まさかマナの正体がドラゴンの心臓から取り出されたドラグニウムだったとは・・・。」

クルル「どうやら俺達は偽りの世界の為に戦っていたという事か。そのおかげで分かったぜ。 偽りの地球、偽りの人間、そして偽りの戦いと言った意味が。」

サラ「ありがとうございます。」

ヒルダ「にしても、さっきの戦争が起こったのも全てエンブリヲの仕業だったのか・・・。」

ゾーラ「アイツを倒さなければ、戦いは永遠に続くだろうな・・・。」

サラ「ええ。今から10年ぶりに仲間が帰って来た事を祝う祭りを始めますので、良かったら来てください。」

アンジュ「分かったわ。皆、行くわよ!」

ケロロ「了解であります!」

そして、祭りが開かれた。

サラ「殺戮と試練の中、この娘を悲願より連れ戻してくれたを感謝いたします。」

バッ

サラ「「アウラよ!」

『『『アウラよ!』』』

ケロロ「同じ月でありますな。もう一つの地球…か。」

アンジュ「夢なのか現実なのか、分からないわ。」

ヒルダ「でも現実だ、今見ている光景は…。」

リディア「ええ、けどヴィヴィアンが人間で良かったわ。」

ヒルダ「うん、アタシもそう思う。」

アンジュ「これからどうなるの? 私達、こんな物を見せて、どうするつもり?」

カナメ「知って欲しかったそうです、私達の事を。」

ケロロ「へ?」

ナーガ「そしてあなた達の事を知りたいと、それがサラマンディーネ様の願い。」

ギロロ「俺達の…事を?」

サリア「知ってどうするの?私達はあなた達の仲間を殺した。あなた達も私達の仲間を殺した、それが全てでしょ?」

カナメ「怒り、悲しみ、幸福。その先にあるのは滅びだけです、でも人間は受け入れ、許す事が出来るのです。その先に進むことも…全て姫様の請け売りですが、どうがごゆるりとご滞在下さい…っと姫様の伝言です。」

コツコツ

ゾーラ「なるほど、確かにそうだな。人間は受け入れ許す事が出来る…あいつはよくご存じだな。」

クリス「信じるのですか?」

ロザリー「まあ、お姉様がそういうなら、少なくとも私達は信じるしかないな。」

クルル「それもそうだな。」

ケロロ「でも…帰るべきでありましょうか?」

アンジュ「ケロロ?」

ケロロ「アルゼナル、リベルタス、エンブリヲ。もし…もう戦わなくて良いのだとしたら…。」

アンジュ達「・・・。」

コツコツ

エルシャ「あっ、サラちゃん。」

サラ「折角ですから貴方達に見せたい物があります。着いて来てください。」

アンジュ「?」

格納庫

コツコツ

ケロロ「おお。これがサラ殿が使っていたフェネクスでありますか。」

サラ「ええ。因みにこちらがナーガとカナメの機体です。」

アンジュ「ナーガがEx-Sガンダム、カナメがG-3ガンダム・・・。すごい機体ね・・・。」

サラ「ええ。私達の世界でもガンダムを生産していますので。」

ケロロ「ほほう。これは興味ありますな。この世界でガンダムを大量生産すれば・・・、フハハハハ・・・。」

アンジュ「さっきのセリフは何だったの・・・。」

ギロロ「あのバカ・・・。」

サリア「呆れて物も言えないわね・・・。」

ゾーラ「でもいいじゃないか。ケロロはやっぱりこうでないとな。」

モア「ええ。てゆーか泰然自若?」

アンジュ達「ハァ・・・。」

続く

次回予告

アンジュ「私達がこの世界に来てから翌日、サラ子が私に勝負を仕掛けてきたの。」

サリア「その内容はクレーンゲーム、野球、テニス・・・。これって決闘じゃないわよね?」

ドロロ「気にしたら負けでござるよ。」

ギロロ「ところが決闘の後、カンナとゼリアがこの世界に姿を現し、俺達に襲い掛かってきた!」

ゾーラ「そして戦いの最中に、私達の機体が光り始めた!」

アンジュ「これが・・・、私達の新たな機体・・・。」

モア「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『覚醒!新たなガンダム』。お楽しみに!」

第15話 覚醒!新たなガンダム

深夜

大巫女「何と…! 真かリザーディア!」

リィザ『はい大巫女様、新生ミスルギ帝国の地下。アウラの反応は確かに此処からしました。』

大巫女「よくぞやってくれたリザーディア、時は来た。アウラの子よ、これよりエンブリヲの手から全能の母、アウラを奪還する。リザーディア『特異点』解放のタイミングは手筈通りに」

リィザ『おおせのままに…。』

ピッ

大巫女「これはこの星の運命を掛けた戦い、アウラと地球に勝利を!」

『『『勝利を!』』』

サラ「大巫女様、異世界の戦士達にも協力を求める事は?」

大巫女「無論求める。エンブリヲとの戦いには彼らの協力が不可欠だからな。」

サラ「分かりました。」

エンブリヲの基地

ウィーン

エンブリヲ「ふう・・・。どうやら彼等は異世界に行ったようだ。」

カンナ「ええ。奴等を捕えるには異世界へ渡る必要がありますね。」

エンブリヲ「そうだな。カンナ、ゼリア。お前達は異世界に渡り、奴等をひっ捕らえて来い。頼んだぞ。」

ゼリア「分かった!」

カンナ「お任せください。」

翌日、並行世界

エルシャ「えっ?家に帰る…?」

ラミア「この子が生まれた家を見せてあげようかと思って。」

ヴィヴィアン「おお~!見る見る!」

イカ娘「私もでゲソ!」

バッ

ヴィヴィアン「そんじゃ行ってくるね~!」

ギュイーン

サリア「親子水入らずね。」

サラ「ええ。では、参りましょう」

アンジュ「参るって?」

サラ「私達の闘技場に。」

ケロロ達「?」

HUSTLE1

アンジュ「此処は一体…?」

サラ「古代の闘技場ですわ、嘗ては多くの者達が集い、強さを競い合ったそうです。」

ヒルダ「まさか…500年前の施設!?完璧な保存状態じゃないか…!」

ナーガ「いや、最近出来たばかりの状態だ。サラマンディーネ様はその頭脳を持って旧世界の文明を研究し、様々な遺物を現代まで甦らせたからな。」

カナメ「しかも我々の龍神器も、サラマンディーネ様がっ?!」

ドスッ

ナーガ「それ、機密事項でしょ?」

カナメ「あっ!御免なさい!」

サラ「ナーガ、もう隠す必要はございません。私達の龍神器はあなた方のオメガメイルを元に作られたのです。」

ドロロ「そうでござったか・・・。」

ケロロ「まあ、目的は違ってもエンブリヲを倒す事は同じでありますな。ここは一つ協力という事で・・・。」

アンジュ「私は反対するわ。」

シルヴィア「アンジュリーゼお姉様!?」

アンジュ「私はもう誰かに利用されるのはうんざりよ。この世界でも結局は私を利用したいだけなの…戦力として。知って欲しかっただの、解りあえただの、良い人ぶっていたのも全部打算だったじゃない。」

サラ「その通りです、レオンや他の者達は兎も角として。あなたはそれなりの利用価値がありますから。」

アンジュ「っ!?ふざけるな!私はもう!」

サラ「もう…誰かに利用されるのはウンザリ…ですか?」

アンジュ「!?」

ケロロ「いったいどういう事でありますか?」

サラ「ええ、あなた方はエンブリヲが予想もしなかったモビルスーツの所持者。あなた方がエンブリヲの持つラグナメイルを破壊する唯一の切り札です。無論この事は承知していますわね?」

クルル「ああ。あと彼等の機体を見たが、どうやらラグナメイルにガンダムカードを挿入していたという事が分かった。」

ケロロ「それにそのエンブリヲが我々の世界を操ったり、サラマンディーネ殿の世界を壊してきたのを知ったらほっとけないであります…。」

アンジュ「ケロロ、本気なの!?私は断るわ!」

サラ「そう言うと思いまして此処へお連れしたのです、アンジュ。勝負しませんか?」

アンジュ「勝負??」

サラ「はい、貴女の未来を掛けて。私が買った暁には貴女は私の所有物となって頂きます、無論貴女が勝てば自由ですわ。」

アンジュ「そう言う事ね。分かったわ。受けて立つわ!」

サラ「分かりました。では、決闘開始!」

テニスコート

ナーガ「始め!」

バシュッ、コン、バシッ、バシッ

シルヴィア「すごい戦いです!」

モモカ「サラさんもなかなかやりますね。」

パシン

サラ「しまっ・・・。」

カナメ「15-15!」

サリア「これの何処が決闘なの?」

ドロロ「さあ・・・。」

野球場

ケロロ「何で我々まで・・・。」

アンジュ「しょうがないでしょ。野球は9人でやるんだから。」

ケロロ「ハァ・・・。」

カキーン

アンジュ「シルヴィア!」

シルヴィア「はい!」ダッ

パシッ

カナメ「アウト!」

サリア「何で私達まで参加しなけりゃならないのよ・・・。」

ヒルダ「同感だぜ・・・。」

サイバーフォーミュラ

ギュイーン

ケロロ「もらった!」

サラ「な!?」

ゴルフ

コキン

カナメ「ボギー・・・。」

クリス「ハァ・・・。」

ロザリー「だ、大丈夫か?」

卓球

タママ「もらったぁ!」カーン

モア「あっ!」

クレーンゲーム

ウィーン

ケロロ「ケッケロ~♪」

モア「おじ様、すごいです!」

アンジュ「むーっ。」プクーッ

ツイスターゲーム

カナメ「サラマンディーネ様、右手、緑。」

ピタッ

ケロロ「アンジュ殿、左手、赤。」

ピタッ

サリア「これ、決闘なの?」

ギロロ「さあな・・・。」

サラ「予想以上ですわ…アンジュ。」

アンジュ「何が…?」

サラ「少し…楽しみだったのです。今まで私と互角に渡り合える者などいませんでしたから。」

ナーガ「サラマンディーネ様、左足、赤。」

サラ「ですから…すごく楽しいのです。」

アンジュ「・・・。」

ツルッ

サラ「あっ!」

ドガシャーン

アンジュ「いつつ・・・。」

モモカ「引き分け。このままだと勝負がつきませんね。」

アンジュ「アハハハハ。」

サラ「フフフ。」

ナーガ「姫様が…笑った?」

カナメ「姫様が笑う所、初めて見た…。」

休憩室

ケロロ「アンジュ殿、すごく楽しかったでありますな。」

モモカ「ええ。意外とこの決闘を楽しみましたね。」

サリア「でも、あの様子を見ると、どう見ても決闘より【スポーツ】にしか見えないんだけど・・・。」

エルシャ「まあまあ。でも、アンジュちゃんとサラちゃんの様子は楽しそうにしていたわ。とても決闘には見えなかったからね。」

サリア「そうかもね。」

ビービー

ドロロ「こんな時に警報!?」

サラ「どうやら敵襲ですね。すぐに行きましょう!焔龍號!!」

ギュイーン

アンジュ「呼び出すことができるなんてすごいわね・・・。なら、私達も!」

ケロロ「よし!セットアップ!」

パアアアアアア

ケロロ「我輩達も助太刀するであります!」

サラ「ご協力感謝します。では、行きましょう!」

ワーワーギャーギャー

カンナ「えっと、アンジュは何処にいるのでしょうか?」

ゼリア「さあな。こうなった以上は徹底的に・・・。」

ギュイーン

ゼリア「来たか!」

アンジュ「貴方達がファルテイルね。目的は私なの!?」

カンナ「その通りです。覚悟はいいですか?」

ケロロ「上等であります!覚悟!」

ドギューン

ヒルダ「ったく、あまりしつこ過ぎると嫌われるぞ。」

カンナ「ご忠告ありがとうございます。ですが、これも任務ですので。」

ギロロ「くっ!エンブリヲの奴か!」

ガシャーンドゴーン

ヴィヴィアン「こんな時に敵襲だなんて・・・。」

イカ娘「早くガンダムカードを!」

グラッ

ヴィヴィアン「!?」

ラミア「危ない!」ドン

ヴィヴィアン「うわっ!」

ヒュルルルル、パシッ

ラミア「へ?」

イカ娘「間一髪だったでゲソ。」ググググ

ラミア「イカ娘ちゃん!」

ポイッ、ガシャーン

イカ娘「ふう・・・。気付かなかったらぺしゃんこになってたでゲソよ。」

ラミア「ごめんなさい・・・。」

ヴィヴィアン「何でこんな危ない事をしたのさ!アタシだったら訓練を受けてるからへっちゃらだったのに!」

ラミア「子供を守る事が…お母さんのお仕事だからよ。」

ヴィヴィアン「お母さん・・・。」ジワッ

イカ娘「今はそんな事をしている場合ではないでゲソ!早くあれを!」

ヴィヴィアン「おっと、そうだった!ターンX!」

イカ娘「∀ガンダム!」

イカ娘・ヴィヴィアン「セットアップ!」

パアアアアア

ラミア「こ、これが貴方達の機体なの!?」

ヴィヴィアン「そうだよ。さっ、お母さんも早く乗って!」

ラミア「その必要はないわ。私もガンダムカードを持っているから。」

ヴィヴィアン「えっ!?お母さんも!?」

ラミア「そうよ。それじゃ・・・、ビルドストライクガンダム、セットアップ!」

パアアアアア

イカ娘「これが・・・、ビルドストライクガンダム・・・。」

ヴィヴィアン「すごい・・・。」

ラミア「さっ、早く皆を助けに行きましょう。」

ヴィヴィアン「うん!」

ガキンガキンドゴーンドガーン

カンナ「永遠語りを歌う者の実力はまさかこの程度だとは・・・。」

アンジュ「くっ!しつこすぎるわよ!」

ゼリア「アタシ等はエンブリヲ様のために戦っているんだ。邪魔をするなら容赦しないぜ!」ジャキッ

ヒルダ「させるかー!」ギュイーン

ゼリア「ツムハノタチ!」

ズババババ

ヒルダ「ぐわっ!」

リディア「ヒルダ!」

キキーッ

ヒルダ「くっ・・・。今の攻撃で負傷してしまった・・・。」

リディア「強すぎるわね・・・。おまけにアンジュちゃん達の機体はボロボロになっているわ。」

ケロロ「残っているのは我々ケロロ小隊、モモカ殿、モア殿、リディア殿、クリス殿、ロザリー殿だけとなったであります・・・。」

アンジュ「くっ・・・。私達がこんなところで・・・。」

ゼリア「どうやら命運が尽いたようだな。これで終わりだ!」バッ

ヴィヴィアン「させるかー!」ギュイーン

ゼリア「な!?」

ズバアアアア

ゼリア「ぐわあああああ!!」

エルシャ「ヴィヴィちゃん!」

イカ娘「良かった!全員無事で!」

ラミア「サラマンディーネ様、ナーガ、カナメ、大丈夫ですか!?」

サラ「大丈夫です。それよりもアンジュ達が大ピンチとなっています。」

ゾーラ「くっ・・・、機体が思うように動かねえ・・・。」

ココ「このままだとまずいよ・・・。」

ミランダ「どうすれば・・・。」

アンジュ「けど、私達はこんなところであきらめたくない!」

ヒルダ「アンジュ!?」

アンジュ「私はこの世界でエンブリヲを倒す事を決意した!それに私が死んだらケロロだけじゃない。皆だって悲しむわ!」

ケロロ「アンジュ殿・・・。」

シルヴィア「アンジュリーゼお姉様の言う通りです。私もこんなところで死ぬわけにはいきません!」

ヒルダ「アタシが死んだらママが悲しむ・・・。こんなところで死んでたまるか!」

リディア「ヒルダ・・・。」

ゾーラ「ロザリーとクリスを置いて死ぬわけにはいかないね。私の大切な家族だからな。」

ロザリー「お姉様・・・。」

クリス「私達の事をそんなに思っていたんだ・・・。」

エルシャ「アルゼナルの子供達にもためにも、死ぬわけにはいかない!」

サリア「アレクトラと再会するためにも・・・、絶対に生きる!」

ココ「ミランダちゃん!私達も頑張らないと!」

ミランダ「そうね。私達はアルゼナルに生きて帰る・・・。それが・・・。」

アンジュ、サリア、ヒルダ、ゾーラ、エルシャ、シルヴィア、ココ、ミランダ「私達の使命だから!!」

ピカアアアア

クリス「機体が光り始めた!」

ロザリー「私の時と同じ光・・・。これってもしや!?」

ギュイーン

アンジュ「この光・・・。なんだか力が溢れてくる・・・。それに機体も進化し始めている・・・。」

サリア「それに画面に新たな機体の名前が出ているわ。こうなるとやるしかないわね。」

アンジュ「そうね。それじゃ・・・、FAユニコーンガンダム・プランB!」

サリア「バンシィ・ノルン!」

ヒルダ「ガンダムAGE-FX!」

ゾーラ「クロスボーン・ガンダムX1 フルクロス!」

エルシャ「ビルドバーニングガンダム!」

シルヴィア「ガンダム ダブルエックス!」

ココ「アストレイ レッドドラゴン!」

ミランダ「アストレイ ブルーフレーム セカンドリバイ!」

アンジュ達「セットアップ!」

ギュイーン

パアアアアア

ケロロ「おお!アンジュ殿達の機体が変わったであります!」

サラ「どうやら貴方達が覚醒した事で、真の機体へと姿を変えたようですね。」

タママ「すごいですぅ・・・。」

アンジュ「さっ、反撃開始よ!」

カンナ「小癪な。まとめて撃ち落してあげましょう!」ジャキッ

サリア「させるか!ブラックユニコーン・シンフォニア!」ゴオオオオ

ドガガガガガ

カンナ「くっ!」

ヒルダ「次はアタシだ!マックスAGE・セイヴァーゾーン!」ジャキキッ

ドギューン

カンナ「がはっ!」

ゾーラ「駄目押しだ!フルクロス・ロワイアル!」

ズババババ

ココ「カレトヴルッフ・ブレイク!」バッ

ミランダ「連続斬り!」ズババババ

ドゴーンドガーン

ゼリア「おのれ・・・、舐めるなあああああ!!」

ギュイーン

アンジュ「この瞬間を待っていたわ。」

ゼリア「何!?」

アンジュ「NT-Dフルストライク!」

ドゴオオオオ

ゼリア「くっ!今の攻撃で機体が・・・。」

カンナ「ここは撤退しましょう!」

ドギューン

アンジュ「ふう・・・。敵も撃退したし、戻りましょう!」

ケロロ「了解であります!」

ギュイーン

ギロロ「それにしても驚いたな。まさかアンジュ達の機体が変わるとは。」

ケロロ「アンジュ殿達の機体が変わったのは、自分の気持ちを素直に伝えたからでありますよ。それがあったからこそ、機体は進化したのであります。」

ドロロ「そうでござったか。」

ケロロ「それじゃ、宮殿に向かうであります!」

ギュイーン

エンブリヲの基地

エンブリヲ「そうか。アンジュ達の機体が強くなってしまったのか。」

クロード「はい。その機体の強さについてですが、予想外の強さとなってしまったようです。」

エンブリヲ「そうか・・・。これは警戒態勢を取る必要があるな。」

続く

次回予告

アンジュ「元の世界に戻る事になった私達。だが、その世界に着いた途端、サンギ、シュウゴ、ガロンが襲い掛かってきた!」

ゾーラ「しかもガロンの機体はクロスボーン・ガンダムX2か。退屈しなくて済みそうだぜ。」

ヒルダ「どこが・・・?」

サンギ「エンブリヲ様の命令だ。お前達をアルゼナルに行かせるものか!」

クリス「誰が相手であろうとも、私は絶対に負けない!皆、行くよ!」

ロザリー「く、クリス?なんかキャラ変わったような・・・。」

クリス「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『アルゼナルへの帰還』。本当の戦いが・・・、幕を開ける。」

第16話 アルゼナルへの帰還

滝の近く

ザアアアア

エルシャ「えっ?サラちゃん達がミスルギ皇国に侵攻…?」

カナメ「はい、姫様からの話では、彼女達のアウラがミスルギ皇国の機密区画の地下で発見したと言う報告を聞きました。」

ナーガ「我々は明朝、ミスルギ皇国に向けて進攻する予定です。」

ヒルダ「まあ、あのエンブリヲだからな。あそこに戻った途端にすぐに知られるそうだ。奴はマナを持った人間をある程度を感じ取る事が可能だ。」

リディア「となると、私、モモカちゃん、シルヴィアちゃんの3人が危ないわね。」

シルヴィア「ええ。彼と遭遇したらどうなるか分かりませんからね・・・。」

アンジュ「ともかく、事実を聞いた以上はやるしかないわね。目的は違っても敵は同じなんだから。」

ゾーラ「そうそう。それにエンブリヲの部下達も侮れない実力を持っているからな。退屈しのぎには丁度いいぜ。」

クリス「お姉さま・・・。」

ロザリー「ハハハ・・・。」

アンジュ「まっ、その話を聞いた以上、断るわけにはいかないしね。」

ケロロ「なら決定でありますな。」

ヴィヴィアン「皆!お母さんがお礼したいって!」

タママ「お礼ですか?」

エルシャ「なら、皆で行きましょう!」

モモカ「賛成です!」

ジュージュー

ラミア「本当にありがとうございました、街と私達を護って頂いて。」

ケロロ「い、いえ・・・。我輩達はたいした活躍をしてないのですが・・・。」

ラミア「それでも、私達を護ってくれた事には変わりありません。さっ、どうぞ冷めない内にどうぞ。」

ケロロ「ありがとうございます。」

パクパクモグモグ

サリア「この光景を見ると思い出すわね。アルゼナルで過ごした日々を・・・、あっ。」

アンジュ「どうしたの?」

サリア「思い出したわ!ジル達の元に帰らないと!皆が心配しているわ!」

アンジュ「そうだった・・・。皆のところに戻らないと!」

サラ「それが…貴女の選択なのですね。」

アンジュ「サラ子・・・。」

クルル「でも、俺達はドラゴンを殺したりしねえよ。同じ人間同士殺し合う必要はないしな。」

サラ「そうですか。では明日開く特異点により、あちらにお戻りください。必要ならばカナメとナーガを護衛に付けましょう。」

ナーガ「さ!サラマンディーネ様!?」

ケロロ「大丈夫であります。我々だけで行けますので。」

サラ「そうですか。なら心配ありませんね。お達者でアンジュ。戦いが終わりましたら、何時かまた決着を付けましょう…。」

アンジュ「ええ、今度はカラオケ対決でね。」

ケロロ「すっかり仲良くなったでありますな。」

モモカ「心配する必要もありませんでしたね。」

シルヴィア「ええ。」

そして翌日、旅立ちの時が来た。

コツコツ

ヴィヴィアン「あっ、大巫女様だ。」

大巫女「誇り高きアウラの民よ、アウラと言う光を奪われ幾星霜…ついに反撃の時が来た。今こそエンブリヲに我らの怒りとその力を知らしめる。我らアウラの子!例え地に落ちてもこの翼は折れず!!」

ギャオオオオオ

エルシャ「ヴィヴィちゃんも吠えちゃったわね・・・。」

イカ娘「ハハハ・・・。それじゃ、出発するでゲソ。」

ガシャーンガシャーン

ラミア「イカ娘ちゃん。ミィをよろしくお願いします。」

イカ娘「了解でゲソ!」

サラ「アンジュ、また会いましょう。」

アンジュ「ええ。こちらこそ。」

ギュイーン

アンジュ達の世界

ギュイーン

アンジュ「やっと元の世界に戻ったわね。」

ココ「ええ。早く皆のところに戻らないと。」

ギュイーン

ミランダ「あっ、あれは・・・。」

サンギ「やっと見つけたぜ。」ギュイーン

ケロロ「サンギ、シュウゴ、ガロン!」

シュウゴ「まさかお前達がここに来るとは予想外だったな。」

ガロン「だが、丁度いいタイミングだ。殺す手間が省けたからな。」

クリス「そう言う事ね・・・。だったら相手になるわ。」

ロザリー「く、クリス!?」

ビッ

ロザリー「そのカードは!?」

クリス「カンナ達との戦いで新たに手に入れたカード。それを使って見せる!」

<ガンダムチェンジ!ガンダム試作3号機ステイメン!>

パアアアアア

クリス「これで準備完了。皆、行くよ!」

ゾーラ「お、おい!それは私のセリフだろ!」

ロザリー「クリス、頭でも打ったのか?」

シュウゴ「自ら死に急ぐとはいい度胸だ!覚悟しろ!」

クリス「やらせない!」バッ

ガキンガキンガキンガキン

ロザリー「クリスの奴、互角に戦っている・・・。」

ゾーラ「なら、私達も動くとするか。お前達はマスターガンダムを。私達はクロスボーンガンダム X2を攻撃する!」

ヒルダ「了解!全員、散れ!」

ギュイーン

サンギ「多数でかかるつもりか。面白い!相手になってやるぜ!」

アンジュ「後悔しても知らないんだからね!」

ガキンガキンドゴーンドガーン

サンギ「なかなかやるな。だが、これで終わりだ!マスターフィンガー!」ダッ

エルシャ「そうはいかないわ!次元覇王流疾風突き!」

ガキーン

サンギ「な!?マスターフィンガーが止められただと!?」

エルシャ「今よ、タマちゃん!」

タママ「はいですぅ!ゴッドフィンガー!」

ドゴーン

サンギ「ぐわああああああ!!」

シュウゴ「サンギ!」

ガキン

シュウゴ「な!?」

クリス「よそ見していると危ないよ。」

シュウゴ「しまった!」

ドゴーン

シュウゴ「ぐわあああああ!!」

ロザリー「すごいじゃないか、クリス!」

クリス「まあ、特訓をしていたからね。これで残るはあと一機。お姉様!」

ゾーラ「任せな!」

ガロン「オイラの攻撃で終わらせてやる!ビーコックキャノン!」

ドゴーン

ゾーラ「そんな攻撃効くか!ザンバスターキャノン!」

ドギューン

ガロン「チッ!これ以上は無理か。撤退するぞ!」

ギュイーン

ロザリー「敵も逃げたし、アルゼナルに戻るとするか。」

クルル「そうだな。」

アルゼナル

ラクス「やっと帰ってきましたね。」

ギロロ「だが、ボロボロになっているな。」

ドロロ「それに犠牲者の墓も多く建てられているでござるよ。」

エルシャ「ええ。その中にはノーマの子供達も含まれているわ・・・。皆・・・、ごめんね・・・。」ポロポロ

タママ「エルチー・・・。」

ケロロ「落ち込んでいる暇はないであります。今は他の仲間を・・・。」

メイ「あっ、皆!」

サリア「メイ!無事だったのね!」

ジャスミン「私達も無事だよ。」

バルカン「ワン!」

アンジュ「良かった・・・。皆が無事で・・・。」

ケロロ「とりあえずは全員無事で良かったであります。」

ココ「そうだね。で、これからどうするの?」

ミランダ「そうね・・・。」

ラクス「とりあえずは向こうで話をしましょう。どうするかはその時に決めた方がいいかも知れません。」

ギロロ「そうだな。移動するぞ!」

タタタタタ

エンブリヲの基地

エンブリヲ「失敗しただと!?」

シュウゴ「ああ。奴等の実力を侮ったのが敗因だった。」

サンギ「おまけに機体もボロボロ。こうなると修復するまで3日かかるな。」

エンブリヲ「報告ご苦労。では、ちょっとついて来てくれ。」

ガロン「何だ?」

コツコツ

クロード「ここは?」

エンブリヲ「地下室だ。ここで秘密の研究をしている。折角だから見せてやろう。」

ゼリア「あ、ああ・・・。」

ギイイイイイ

地下の研究室

コポコポコポコポ

ガロン「うひゃー・・・。すごいもんだな。オイラ、こんなの見た事ないぞ。」

エンブリヲ「お前達はそうかも知れないだろう。さて、これが私が研究している物だ。私はこれを復活させようとしている。」

ゴオオオオオ

カンナ「こ、これは・・・。」

エンブリヲ「そう。かつて凶悪と言われた最凶のガンダム。デビルガンダムだ!」

続く

次回予告

アンジュ「私達はこれまでの事をジャスミン達に話した。」

マギー「そんな事があったなんて・・・。」

アンジュ「全て事実よ。」

サリア「話し合いの結果、ドラゴンと共に戦う事になった。ところが、ジル司令は私達を捨て駒として利用する作戦を考え出したの!」

ギロロ「ふざけるな!俺達を捨て駒として利用するだと!?そんな作戦はお断りだ!」

ジル「ならば、協力する気にさせてやろう。覚悟しろ!」

ロザリー「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『アルゼナル内戦』。ジル司令、いったいどうなってんだ?」

第17話 アルゼナル内戦

アルゼナル

ジャスミン「なるほど。そのような事があったなんてね・・・。」

ラクス「ええ。全て事実です。」

パメラ「でも信じられないわね。ドラゴンが人間を助けるなんて。」

オリビエ「ええ・・・。」

ジル「並行宇宙ともう一つの地球…、ドラゴン、いや…遺伝子改造した人間の世界か。」

ケロロ「まあ、彼女達とは話し合いができるであります。」

アンジュ「そうね。手を組むべきだと思うわ。ドラゴンと。」

ジル「それにしても、よくも隠していたものだな。ケロロ。」

ケロロ「そういうジル殿こそ隠し事があったのでは?」

ジル「・・・。」

ケロロ「サラ殿達の目的はアウラの奪還、彼女達が上手くアウラと取り戻せば全てのエネルギーが立たれ、人間のマナも世界も停止するであります。」

アンジュ「そうなればシンギュラーも開けなくなるし、パラメイルも必要なくなる。何よりマナのエネルギーを得るためにノーマがドラゴンを狩る、そんな馬鹿げた戦いを終わらせる事が出来るわ。」

ヒルダ「だがサラ達達だけじゃダメだ。互いの目的の為も共同作戦を持つべきだとアタシはそう思う。勿論アルゼナル、古の民、アウラの民も・・・。」

ジャスミン「ほお~、昨日の敵は味方か、成程~…。」

サリア「まあ、サラ達と話し合ってみれば分かるわ。」

ジル「無駄だ、奴らは信じるに値しない…。」

ココ「へ?」

ミランダ「どういう事ですか?」

ジル「簡単だ、アウラかなんだか知らないが、ドラゴン一匹助けただけでリベルタスが終わると思っているのか?神気取りの支配者エンブリヲを抹殺し、この世界を壊す…。それ以外にノーマを解放するすべはない。」

ギロロ「確かにそうと言えるな。だが、ジュリオの襲撃などによってアルゼナルは大ピンチとなっている。おまけにエンブリヲ親衛部隊『ファルテイル』までいるからな。」

ジャスミン「ああ。あの厄介な6人組だね。その内の一人は弱いけど。」

ジャスミン「ところでアンジュ。ドラゴン達とのコンタクトは取れるかい?」

アンジュ「ええ。ケロロ達となら大丈夫よ。」

ジャスミン「そうかい。ジル、ドラゴン達との共闘について考えてみる価値はあるんじゃないのかい?」

ジル「・・・そうだな。」

コツコツ

ジル「情報の精査の後、今後の作戦を通達する。以上だ。」

ウィーン

ラクス「ジル司令、怪しげな雰囲気を出していたのですが・・・。」

ジャスミン「それはないね、あーは言う物の、アンジュが戻って来た事に嬉しがっているのさ。そこはあたしが保障するよ。」

ラクス「はあ・・・。」

食堂

バクバクバクバク

イカ娘「さっきまで魚を食っていたのによく食べるでゲソね・・・。」

マギー「で、本当にキャンディーなしでもドラゴン化しなくなったのかい?」

ヴィヴィアン「そう…らしい!」

マギー「大した科学力だね~。」

ヴィヴィアン「あ!そうだ! 向こうの皆は羽と尻尾があったんだけど、アタシなんでないの?」

マギー「ばれるから切ったよ。」

ヴィヴィアン「うわっ!!ひでぇ~!!」

ヒルダ「で、アタシ達がいない間、いったい何があったんだ?」

マギー「ああ。ファルテイルという奴等がアルゼナルに奇襲攻撃を仕掛けてきたんだ。おかげで基地は壊滅状態。しかも犠牲者まで出た。」

ゾーラ「容赦なく襲い掛かってきたという事か。あいつ等のやる事は酷すぎるぜ。」

マギー「でも、彼女達が頑張ってくれたのさ。」

コツコツ

アンジュ「誰?」

マギー「ノンナ、マリカ、メアリー。戦力不足でライダーに格上げされた新米たちさ。」

ココ「私達の後輩ですか!?」

ミランダ「燃えてきました!」

ノンナ「あの!お会いできて光栄です!」

ヴィヴィアン「えっ?アタシ???」

ノンナ「第一中隊のエース、ヴィヴィアンお姉様ですよね!」

マリカ「ずっと憧れていました!」

メアリー「大ファンです!」

ヴィヴィアン「そっかそっか♪ よし喰え喰え~!」

ココ「ありゃ・・・。ヴィヴィアン先輩に着いて行っちゃった・・・。」

ミランダ「仕方がないよね・・・。ハハハ・・・。」

サリア「でも、気になる事があるの。アレクトラ・・・、いや、ジル司令の事について。」

エルシャ「気になるの?」

サリア「うん。確か彼女の本名は・・・、アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ。元皇女なの。」

アンジュ「元皇女!?私とシルヴィアと同じじゃない!」

サリア「ええ。さっきアレクトラが私に話してくれたの。リベルタスの全て、そして自分達の最大の敵であるエンブリヲを倒す事を宣言したからね。」

シルヴィア「意気込みは分かりますが、ガチ過ぎてちょっと引く気が…。」

エマ「貴方にあの人の何が分かるの~!」

シルヴィア「エマ監察官!?」

エマ「ぷはっ!えまさんで良いわよ~?エマさんで~♪」

タママ「ど、どうなっているんですか!?」

メアリー「この艦に乗られてからずっとこうなのですよ。」

ゾーラ「ずっとって…!?マジかよ!?」

エマ「しょうがないでしょう!殺されかけたのよ!!人間に…同じ人間に!!」

ロザリー「いったい何があったんだ?」

マギー「ああ。エマはアルゼナルで保護を求めようとしたのに殺されかけたのを私が助けたからね。それ以来エマは酒浸りになってしまったの。」

メアリー「エマ監察官が信じられる人はジル司令だけですからね・・・。」

エマ「あの人だけよ~!この世界で信じられるのは!そうよね~!ペロリーナ~!!」

ガシッ

マギー「はいはい、もうその辺にしときな…。」

ウィーン

ギロロ「エマの言ってる事も間違いないが、いくらジルでも、アンジュをもて遊んでいる奴がそう簡単に信じられる訳がない。」

ケロロ「ギロロの言う通りでありますな。我輩も信じられませんぞ。」

アンジュ「・・・。」

司令室

ジャスミン「奴等の機体だが、ラグナメイルにガンダムカードを差し込んでいる事が分かった。」

ジル「本当なのか!?」

ジャスミン「ああ。クルルから話を聞いたからね。こうなるとケロロ率いる第一中隊が勝負の鍵を握るだろうね。まあどう考えるかはお前さん次第だがね。」

ウィーン

ジル「・・・。」

───そう…可笑しくなっても良いんだよ。アレクトラ…。

ジル「!!」グシャッ

ジル「エンブリヲ・・・!!」

翌日、整備室

メイ「整備の方はバッチリだよ。いつでも準備OK!」

アンジュ「ありがとう。感謝しているわ。」

メイ「気にしないの。それにヴィルキスの甲冑師の後継者である私がしなきゃね。」

コツコツ

アンジュ「あっ、ケロロ。」

ケロロ「どうやらジル殿が作戦会議を開くであります。すぐに。」

アンジュ「分かったわ。」

ケロロ「あとアンジュ殿。ちょっと協力したい事がありますが・・・。」

アンジュ「?」

司令室

ジル「ではお前たちに任務を与える。ドラゴンと接触、交渉し…共同戦線の構築を要請しろ。」

アンジュ「分かりました。」

ジル「リベルタスに終止符を打つには、ドラゴンとの共闘…それがもっとも合理的で効率的だと判断したからな。」

ケロロ「それにミスルギ皇国に基地がありますし、効率的であります。」

ジル「確かにそうだ。だが、全てはリベルタスの為の道具に過ぎん。ドラゴン共も、アンジュも、私もな…」

アンジュ「えっ?!道具扱い…!?」

ギロロ「…やはりな、何か裏があると感じていたんだよ。何を企んでいる!お前の目的はなんだ!

ジル「ドラゴンと共闘…?ふはははははは!!アウローラの本当の浮上ポイントはここだ!」

ピコーンピコーン

シルヴィア「あっ!アウローラの浮上ポイントが違っています!」

ジル「その通りだ。ケロロ達とドラゴンがラグナメイルと交戦している間に、アンジュ…お前はパラメイル隊と共にアケノミハシラに突入…エンブリヲを抹殺しろ!」

ヒルダ「という事は、ギロロ達は捨て駒という事か!」

ジル「切り札であるヴィルキスを危険にさらす様な真似はできんからな…。」

クルル「だがそれは大違いだ。確かにヴィルキスは切り札だが、俺達のガンダムもエンブリヲに対抗できる切り札の一つなんだぜ。」

ジル「お前は知らないだけだ…もうヴィルキスはエンブリヲの元から既に完全に決別させてある!あいつの思い通りの事などできん!それにガンダム?ヴィルキス以外切り札などあり得事だ!」

ギロロ「くっ!もしや洗脳されているのか!?」

ドロロ「その可能性は高いでござる!」

アンジュ「冗談じゃないわ…!こんな最低な作戦!協力出来るわけないでしょ!?それにレオン達を殺させる様な真似!出来ないわ!!」

ジル「ならば、協力する気にさせてやろう。」

ウィーン

アンジュ「モモカ!?」

ケロロ「しかも手足はロープで縛られ、口をテープで貼られておりますぞ!」

ジル「減圧室のハッチを開けば侍女は一瞬で水圧に押しつぶされる。」

ジャスミン「ジル!あんたの仕業かい?!」

モア「いくら何でも酷すぎます!」

ジル「フン!私の指示に従えば解放させてやる。」

ギロロ「貴様ァ!いくら何でも酷すぎるぞ!」

ジル「アンジュが反乱を起こす前に予防策を取ったからな・・・。」

サリア「アレクトラ…!」

ジル「救いたければ作戦を全て受け入れ!行動しろ!」

ゾーラ「てめぇ…自分が何をしているか分かっているのか?」

ジル「リベルタスの前では全てが駒であり道具だ。あの侍女はアンジュを動かす為の道具、アンジュはヴィルキスを動かす道具、そしてヴィルキスはエンブリヲを殺す究極の武器という事だ!」

ケロロ「そんな作戦・・・、誰が受け入れるかァァァァァ!!」ダッ

アンジュ「モモカを解放しなさい!!」ダッ

ガシシッ

アンジュ「しまっ・・・。」

ジャキキッ

シルヴィア「アンジュリーゼお姉様!」

ジル「動くな!」

シルヴィア「くっ!」

モア「こうなったら・・・、本気で行かせてもらいます。」

ヒルダ「ま、まさか・・・。」

ギュイーン

ケロロ「あっ、これはヤバいかも・・・。」

モア「おじ様を虐める者は、全宇宙の誰であろうとも許しません!」

ケロロ「まずい!逃げるであります!」バッ

ジル「な!?」

アンジュ「くっ!」バッ

ジル「しまっ・・・。」

モア「ハルマゲドン・キャノン!」ドゴーン

ジル「!?」

ドッゴーン

ギロロ「やったか!?」

シュウウウウ

ジル「うぐ・・・。」

リディア「まだやるつもりなの!?」

ジル「どうやら少しお仕置きが必要だな…。」バッ

ギロロ「させるか!」ダッ

ドゴオオオ

ジル「ぐほ・・・。」

クルル「俺の子守唄を聞いて眠りな・・・。」ギュイーン

ジル「ぐわああああああ!!」

ドロロ「駄目押しでござる!」バッ

ドガガガッ

ジル「ぐは・・・。」

ドサッ

サリア「アレクトラ!」

ドロロ「大丈夫。気絶しているでござるよ。」

サリア「良かった・・・。」ホッ

ヒルダ「さっ、モモカを救出しに行くか。」

タタタタタ

通路

アンジュ「モモカも救出したし、急いでケロロ達の基地に向かいましょう。」

ケロロ「ここからは我々の戦艦で行くしかないでありますな。」

ジル「逃げ出す気か!アンジュ!」

ケロロ達「!?」

エルシャ「し、執念深いわね・・・。」

ジル「逃がさんぞ…アンジュ!リベルタスを成功するまではな!」

ケロロ「こうなったら・・・、ガンダム、パワードスーツモード!」

ガシャンガシャンガシャンガシャン

ケロロ「いい加減にするであります! アンジュ殿の意思を関係なくもて遊ぶのはやめるであります!」

ジル「道具に意思など要らん!!」

ギロロ「貴様・・・!」

アンジュ「私の意思を無視して戦いを強要するって…人間達がノーマにさせている事と一緒じゃない!!」

ジル「命令に従え…司令官は私だ!!」

ケロロ「もうあなたは司令官ではない・・・。只の大馬鹿野郎であります!」

ダッ

ケロロ「一気に攻める!」

ズバッ

ジル「がはっ!」

ケロロ「今度はビームライフルだ!」ドギュン

バリバリバリバリ

ジル「うああああああ!!」

ケロロ「駄目押しの一撃であります!」

ドガアアアア

ジル「ぐわあああああ!!」

バターン

ジル「くっ・・・。私は……私は!」

サリア「もう止めて、アレクトラ!」

ジル「サリア・・・。」

サリア「アレクトラ。あなたじゃケロロに勝つことはできないわよ。戦って分かったでしょ?」

ジル「うぐ・・・。」

ガクッ

ドロロ「気絶したでござるな。」

サリア「アレクトラは私が運ぶわ。病室に連れてったらすぐに合流するから。」

ドロロ「拙者も行くでござるよ。」

アンジュ「分かったわ。」

タタタタタ

ケロロ「さっ、行くであります。」

タタタタタ

そして数分後、ケロロ基地

ケロロ「さて、これからどうするかでありますな。」

ギロロ「ああ。とりあえずはジルの取り調べを受けてから、今後の事について考える必要があるな。」

アンジュ「そうするしかないみたいね。」

サリア「ええ。(アレクトラ・・・。10年前にいったい何があったの?)」

メイ「サリア・・・。」

ゾーラ「まっ、落ち込んでも仕方がない。とりあえずトレーニングでもするか。」

ヒルダ「そうだな。ここにいても何も始まらないし!」

メイ「じゃあ、私は整備しておくね!」

ゾーラ「よし!行動開始!あとケロロはここに残ってくれ。話がある。」

ケロロ「了解であります!」

タタタタタ

ケロロ「で、話というのは?」

ゾーラ「ああ。ジル司令の事についてだが、どうやら10年前に何かあったに違いない。」

ケロロ「もしエンブリヲに操られたという事が本当であれば、彼女の指揮権は剥奪されるでありますな。」

ゾーラ「だろうな。そうなると思って、マギー、ジャスミンと共に後継者を考えた甲斐があったぜ。」

ケロロ「へ?じゃあ、我輩を呼び出したのって・・・、まさか!?」

ゾーラ「その通りだ。ジルの後継者はお前だ。ケロロ。」

ケロロ「えええええええええ!!!???」

続く

次回予告

アンジュ「ジルの取り調べの結果、やはり彼女はエンブリヲに操られていたことが判明された。」

ジャスミン「その結果、彼女は指揮権を剥奪されたそうだ。」

ケロロ「それにより、我輩が指揮権を取ることになったであります!」

サリア「だ、大丈夫かしら?」

ケロロ「もちろんであります!これより、アルゼナルを本拠地とし、ケロン軍の誕生を宣言するであります!」

アンジュ達「絶対嫌な予感がする・・・。」

ココ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『ケロン軍誕生!』。お楽しみに!」

第18話 ケロン軍誕生!

取調室

クルル「では、取調べ開始だ。」

ジル「何故私が貴様等に・・・。お前等は本来は牢屋に。」

クルル「無駄だ。それに今は俺の質問に答えろ。アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ。」

ジル「ぐっ・・・!」

アンジュ「取調べ、始まった?」

モモカ「今、始まったばかりです。」

クルル「んじゃ、単刀直入に言うぜ。ジル、あんた・・・、エンブリヲに操られていたんだよな?」

ジル「!!!!!」

アンジュ達「!!!??」

クルル「やはりそうか。お前の洗脳の一言とあの作戦を聞いた時に確信を持ったからな。もしやお前は10年前の【あの大戦】の時にエンブリヲに。」

ジャスミン「何だって!!? 本当かい!!アレクトラ!!?」

ジル「…ああそうだ、私は操られた…エンブリヲの人形だった。」

ザワザワザワザワ

ゾーラ「何故あの男の人形にされていた?」

ジル「…私はあの時、リベルタスを行い…エンブリヲを殺そうとした。だが奴に身も心も憎しみ…全てを奪われた。誇りも使命も純潔も…。」

サリア「そんな・・・。」

ジル「ああ…怖かったよ。リベルタスの大義…ノーマ解放の使命…仲間との絆、それが全部…奴への愛情、理想、快楽へと塗り替えられていった。何もかもあいつに踊らされていると感じたんだ…。」

ギロロ「何で黙っていた!」

ジル「フッ、どう話せばよかったのだ? エンブリヲを殺しに行ったが…逆に奴に惚れましたとでも言えるのか? 全て私のせいさ…リベルタスの失敗も仲間の死も全部…、こんな汚れた女を救う為に皆死んでしまった…!!」

メイ「そんな…そんな!!」

ジル「私に出来る償いはただ一つ…エンブリヲを殺す事だ。今頃奴は新しい玩具を狙っているだろう。」

アンジュ「それは私の事ね。」

ジル「そうだ。奴はアンジュを徹底的に落とすつもりだ…。道具として…自分の快楽の為にな。」

アンジュ「なるほどね。でも、私を道具に使おうとした結果、この様な有様になった事は分かってるわよね?」

ジル「その通りだ。それだけでなく、此処の皆も道具として利用しようとしていた・・・。」

ヒルダ「何だと!?」

ジル「だが、ケロロによって潰されてしまったがな・・・。」

パンッ!!

メイ「ま、マギー!?」

マギー「私はあんただから一緒に来たんだ、あんたがダチだからずっと付いて来たんだ…それを利用されていただなんてさ…!」

ギロロ「マギーの言う事も一理ある。知ってしまった結果、お前をリーダーとするわけにはいかない。指揮権を剥奪する。いいな?」

ジル「・・・ああ。」

ゾーラ「なら決定だな。」

マギー「ええ。」

ジャスミン「全員司令室に集合だよ!これより新リーダーの発表を行うからね!」

ザワザワ

アンジュ「新リーダーの発表か・・・。」

モモカ「いったい誰になるのでしょうか?」

司令室

ゾーラ「では、これより新リーダーの発表を行う!」

ロザリー「いったい誰になるんだ?」

クリス「さあ・・・。」

ジャスミン「では、発表させてもらうよ。新リーダーは・・・、ケロロ。お前だ。」

アンジュ達「!!!!!????」

ヒルダ「あ、アイツがリーダー!?」

アンジュ「う、嘘でしょ・・・。」

ギロロ「まさかお前がリーダーになるとは驚いたな、ケロロ。」

タママ「やりましたね!軍曹さん!」

モア「おじ様!おめでとうございます!てゆーか伯楽一顧?」

クルル「やったな、ケロロ。」

ドロロ「隊長殿。良かったでござるな。」

ケロロ「皆・・・。」

ジャスミン「さっ、壇上に上がって宣言の言葉を言っときな。」

ケロロ「了解であります!」

テクテク

ケロロ「えー、新しく隊長になったケロロであります!我々の目的はドラゴンと共に戦い、エンブリヲを倒す事であります!」

アンジュ(目的の事については分かっているわね。)

ケロロ「エンブリヲだけでなく、『ファルテイル』の奴等もいる為、戦いは困難ともいえるであります。だが、我々の開発したガンダムなら、この戦いに互角に立ち向かえる事が可能であります!」

オオーッ

ケロロ「ガンダムをうまく操り、勝利を目指す!それが我々『ケロン軍』の使命だ―――――!!」

アンジュ「ケロン軍!?」

ケロロ「我輩が隊長になったと同時に、アルゼナルを本拠地ケロン軍を設立するであります!」

サリア「で、他にも決まりはあるの?」

ケロロ「もちろん!返事はイエス・マムで結構!だが、出動などの時はジーク・ケロンであります!」

ヒルダ「うわ・・・。あいつを隊長にしたのは失敗じゃ・・・。」

リディア「でも、ジルよりはまだいい方だけどね。」

ヒルダ「う、うん・・・。」

サリア「ゾーラ隊長。これはどういう事ですか?」

ゾーラ「ああ。実は前からジル司令の行動が怪しいと思っていたからな。このままだととんでもない展開になるからな。」

マギー「そこで私、ゾーラ、ジャスミンの3人で話し合ったの。その結果、ケロロの方が向いていると判断したわ。」

ジャスミン「私達を率いてくれるのはあいつしかいないからね。」

サリア「そ、そうなの・・・。」

ケロロ「というわけで・・・、これより『ケロン軍』誕生をここに宣言するであります!この戦いの勝利の為に!」

ジーク・ケロン!ジーク・ケロン!ジーク・ケロン!

ケロロ「いやー、気分いいであります。」

ガシッ

ケロロ「!?」

エルシャ「ケロちゃん?確かにあなたがリーダーになる事は認めるわ。でも、これ以上、好き勝手にするのは良くないわよ?」

ケロロ「は、はい・・・。」

ヴィヴィアン「うわ・・・。エルシャ、怖い・・・。」

アンジュ「ケロロ達の監視はエルシャに任せた方がいいかも知れないわね。」

ヒルダ「ああ。私達もサポートしないとな。」

サリア「何だか不安になってきた・・・。大丈夫かしら?」

メイ「さあ・・・。でも、決まっちゃった事は仕方がないよ。」

ラクス「そうですわね・・・。」

一方、エンブリヲの基地では・・・。

エンブリヲ「なるほど。アレクトラが指揮権を剥奪され、ケロロが隊長になったという事か。」

サンギ「ああ。奴等はガンダムを全面的に使う事にしたそうだ。」

エンブリヲ「これは厄介だな。ここはザク、ゲルググ、ドム、アッガイの無人機を使い、アンジュを誘拐しよう。シュウゴ、無人機の管理を頼むぞ!」

シュウゴ「はっ!」

タタタタタ

エンブリヲ「アンジュ、早く来い。私の元へ・・・。」

アルゼナル基地

アンジュ「!?」ゾワッ

モモカ「どうしたのですか、アンジュリーゼ様?」

アンジュ「何だか寒気が・・・。」

シルヴィア「エンブリヲがアンジュリーゼお姉様を狙っている。寒気が感じられたのはその事だと思いますね。」

アンジュ「そうね。早くエンブリヲを倒さないと。」

ウーウー

アンジュ「こんな時に敵襲!?」

シルヴィア「アンジュリーゼお姉様!」

アンジュ「ええ!」

パラメイル、ガンダム格納庫

ガシャンガシャン

メイ「出動準備完了!いつでも発射OKだよ!」

ケロロ「よし!ケロン軍出動であります!」

アンジュ達「ジーク・ケロン!」

ドギューン

メイ「ジーク・ケロンか・・・。イエス・マムの方が良かったな・・・。」

ハロ「ソウオモウソウオモウ!」ピョンピョン

ギュイーン

ケロロ「確かこの辺りに・・・、いた!」

ギュイーン

ロザリー「ザク、ゲルググ、ドム、アッガイ。いずれも無人機だ。」

クリス「その数は100体以上。」

ケロロ「そうでありますか。よし!攻撃開始!」

アンジュ達「イエス・マム!」

ギュイーン

アンジュ「たとえ無人機でも、この私には敵わないわ!」

ズバアアアア

アンジュ「一気に3体撃破したわ。」

ヒルダ「よし!こちらも本気を出すか!」

ジャキンジャキン

ヒルダ「発射!」

ドガガガガガ

ヒルダ「そしてダメ押しの一撃!」バッ

ズバアアアア、ドッゴーン

ケロロ「よくやった!さあ、どんどん蹴散らすであります!」

タママ「軍曹さん!増援が来ました!」

ケロロ「何!?」

ギュイーン

ココ「また100体増えた!」

ミランダ「いったいどうなっているの!?」

ドロロ「原因はあれでござる!」

サリア「えっ!?」

シュウゴ「やはり抵抗する気か。よし!増援を・・・。」

ゾーラ「そこまでだ。」

シュウゴ「な!?」

ギロロ「やはりお前の仕業だったのか。覚悟はできているだろうな?」

シュウゴ「覚悟だと?それはどうかな?」

ポチッ

ラクス「いったい何を!?」

ギュイーン

ココ「が、ガンダムMk-Ⅱ!?」

ミランダ「しかも・・・、500体!?多すぎるわ!」

シュウゴ「黙らっしゃい!さあ、やれ!」

ギュイーン

ケロロ「面白い!こうなったら・・・。」

「GNソード!」

ズババババ

ケロロ「ららっ!?250体が倒れたであります!」

アンジュ「しかもこの声・・・、まさか!」

ギュイーン

タスク「アンジュ!皆!無事か!?」

アンジュ「タスク!」

シルヴィア「誰ですか?」

イカ娘「私達が無人島に不時着した時、アンジュの胸を触った変態でゲソ。」

シルヴィア「うわ・・・。」

タスク「いや、違う!違うからね!」

ヴィヴィアン「あれ?機体が変わっているけど・・・。」

タスク「ああ。俺の機体はガンダムエクシアから・・・、ダブルオーライザーに進化したんだ!」

ケロロ「おお!これは心強いであります!」

タスク「さあ、ここからが本番だ!行くぞ!」

アンジュ達「イエス・マム!」

ケロロ「ちょっと!それは我輩のセリフ!」

シュウゴ「邪魔をするなら容赦しない!覚悟!」バッ

ガキン

ケロロ「そうはさせないであります!」ジャキッ

シュウゴ「しまっ・・・。」

ドギューン

シュウゴ「す、スイッチが!」

リディア「なるほど。スイッチによって機体の増援が来たのね。」

ヒルダ「ならば破壊するのみ!」ジャキッ

ドッゴーン

ヒルダ「よし!」

シュウゴ「チッ!スイッチが破壊されたか!」

ロザリー「これで増援は来なくなったな。さあ、ここからが本番だ!」スッ

<ガンダムチェンジ!ガンダム試作2号機!>

パアアアア

クリス「ロザリーも新たなガンダムを手に入れたんだね!」

ロザリー「ああ!さて、始めるとするか!バズーカ発射!」

ドンドンドーン

ケロロ「おお!」

ドッゴーン

クリス「これで残るはあと10機!最後はケロロが決めて!」

ケロロ「おっしゃ!」

シュウゴ「させるかァァァァ!!」ギュイーン

ガキーン

アンジュ「私達がいる事を忘れないで。」

シュウゴ「ぐぐ・・・。」

ケロロ「ガンダムチェンジ発動!」

<ガンダムチェンジ!パーフェクトガンダム!>

パアアアア

ケロロ「これで終わりだ!パーフェクト・ロワイアル!」

ドガガガガ、ズババババッ

ケロロ「終わりであります!」パチン

ドッゴーン

シュウゴ「チッ!撤退だ!」

ドギューン

ロザリー「やれやれ。これで敵はいなくなったようだな。」

クリス「そうだね。アルゼナルに帰るけど、タスクはどうするの?」

タスク「俺はアンジュ達と共に戦う。エンブリヲを倒すのは俺も同じだからな。」

ケロロ「なら決定でありますな。んじゃ、帰還するであります!」

ギュイーン

アルゼナル基地

タスク「そんな事があったなんて・・・。」

ラクス「ええ。全て事実です。」

ココ「そっちは何かあったのですか?」

タスク「実はエンブリヲがとんでもない計画をしている事が判明した。これを見てくれ。」

ウィーン

ミランダ「あれ?このガンダムすごく大きいし、両肩からガンダムヘッドが出ている。」

ケロロ「こ、このガンダムは・・・、もしや・・・!」

タスク「そう。奴はデビルガンダムを復活し、この世界だけでなく、サラ達の世界を作り変えようとしている。」

タママ「もし復活してしまったら?」

アンジュ「その時は全力で立ち向かうしかないわね。」

タスク「この事については何か分かったら連絡をする。」

ケロロ「了解であります!それじゃ、隊長記念としていつものあれ行っとく?ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ。」

タママ「タマタマタマタマタマタマタマタマ。」

ギロロ「ギロギロギロギロギロギロギロギロ。」

クルル「クルクルクルクルクルクルクルクル。」

ドロロ「ドロドロドロドロドロドロドロドロ。」

イカ娘「ゲゾゲソゲソゲソゲソゲソゲソゲソ。」

アンジュ「な、何なのこの合唱は・・・。」

サリア「気味悪い・・・。」

ゾーラ「まあ、いいじゃないか。こういうのも悪くないしな。」

ロザリー・クリス「お姉様・・・。」

この共鳴はアルゼナル中に響き渡り、それを聞いたアンジュ達は気味悪く感じたのであった。

続く

次回予告

タママ「大変ですぅ!僕達のいた世界にサンギ達が攻めてきました!」

ケロロ「ゲロッ!?こうしちゃいられないであります!すぐに急がなければ!」

アンジュ「私達も行くわ!」

ギロロ「そして俺達が元の世界に帰還した途端、ゼリア達が多くの人を殺しているのを発見した!」

ゼリア「しかもお前達の大切な人まで始末しておいたぜ。」

サリア「そんな・・・。」

ケロロ「おのれ!こうなったら叩きのめしてやるであります!」

ギロロ「見てくれよ、夏美!お前の仇は俺が取る!」

ミランダ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『悲しみを乗り越えて』。私達は乗り越えなければならない。悲しみも、絶望も。」

第19話 悲しみを乗り越えて

アルゼナル

ケロロ「ええっ!?イエス・マムに統一!?」

アンジュ「そう。ジーク・ケロンはやはり不人気だったそうよ。」

モモカ「これは大人しくあきらめた方がいいかも知れませんね。」

ケロロ「うぐぐ・・・。仕方がありませんな・・・。」

ギロロ「ったく、だからあのジーク・ケロンは止めた方がいいって言ったんだ。」

ヒルダ「そうそう。それよりもタスクが言ってたデビルガンダムについてだが、どんなガンダムだ?」

リディア「データによれば「自己進化」「自己修復」「自己増殖」という三大理論を備えた地球環境浄化用MFで、元はアルティメットガンダムなの。でも、バグが生じてしまい、デビルガンダムへと変化したけどね・・・。」

ヒルダ「そうなんだ・・・。エンブリヲはその機体を復活させて何をするのかな?」

リディア「それはまだ分からないわ。けど、これだけは覚えておいて。彼はあの機体を悪用するという事を・・・。」

ヒルダ「う、うん・・・。」

バターン

リディア「あら、タママちゃん。」

タママ「緊急事態です!僕達のいた世界にサンギ達が攻めてきました!」

アンジュ「ケロロ達の世界にサンギ達が!?」

ケロロ「ゲロッ!?こうしちゃいられないであります!すぐに急がなければ!」

アンジュ「私達も行くわ!」

サリア「話を聞いた以上、黙っちゃいられないからね!」

ケロロ「よっしゃ!すぐに全員に呼びかけるであります!我輩達の世界へ緊急出動だ―――――!!」

ウーウー

ヴィヴィアン「全員集合したよ!」

クルル「よし!ゲート起動!」

ウィーン

メイ「因みにここからは私とハロもG-セルフに乗って戦うわ!補給も任せといて!」

サリア「ありがとう、メイ。頼りにしているわ。」

ケロロ「よし!出動であります!」

ギュイーン

クルル「ゲートを起動した。すぐに飛び込むぞ!」

アンジュ達「イエス・マム!」

ギュイーン

ジャスミン「しかし驚いたね。まさかサンギ達が別世界に攻め込むとは。嫌な事が起こらなきゃいいけど。」

バルカン「ワン!」

ケロロ達のいた世界

ギュイーン

ケロロ「やっと着いたでありますが・・・、酷すぎる光景であります・・・。」

アンジュ「ほとんどが焼け野原になっているわね・・・。」

ココ「サンギ達のやり方は許されないよ・・・。」

ミランダ「ええ。彼等のやり方は異常すぎるわね。」

ワーワーキャーキャー

シルヴィア「あれ?何処からか悲鳴が聞こえる。」

ロザリー「本当だ。いったい何処から・・・。」

クリス「皆!あれ!」ユビサシ

アンジュ達「!?」

ドガーンドゴーンドガガガガ

ゼリア「アハハハハ!もっと悲鳴を出しな!」

サンギ「ゼリア・・・。相変わらずのドSだな・・・。」

ゼリア「誰がドSだって?」ギロッ

サンギ「い、いや!何でもない!」

クロード「しかしエンブリヲ様は何故、この世界を滅ぼそうと命令したのでしょうか?」

ゼリア「ケロロ達の戦意を失わせる作戦だ。それにあいつ等の大切な人たちも殺したからな。絶望の顔が目に浮かぶぜ。」

アンジュ「今の話・・・、本当かしら?」

ゼリア「そうだよ。冬樹たちはアタシ等が殺した・・・な!?」

ババーン

ゼリア「貴様等!いつからここにいた!?」

エルシャ「クロードが言い始めたところからよ。それよりも・・・、貴方達がした事は本当なの?」

サンギ「ああ。ゼリアが彼等を捕まえて、八つ裂きにしたからな。」

ゼリア「サンギ!余計な事を言うな!」

サリア「そんな・・・。いくら何でも酷すぎるわよ!」

メイ「人の命を何だと思っているの!」

ゼリア「私にとってはガラクタみたいな物だよ!まっ、お前達も同じだけどな。」

ケロロ「おのれ!こうなったら叩きのめしてやるであります!」

ギロロ「見てくれよ、夏美!お前の仇は俺が取る!」

ゼリア「やれる物ならやってみな。サンギ、クロード!戦闘開始だ!」

サンギ「おう!」

クロード「は、はいー!」

ケロロ「我輩達はゼリアを倒しに行くであります!」

アンジュ「分かったわ。私達はサンギに立ち向かうわ!」

シルヴィア「私達はクロードと戦います!」

ケロロ「よし!戦闘開始であります!」

アンジュ達「イエス・マム!」

ゼリア「アストレイゴールドフレーム天ミナを甘く見るな!ツムハノタチ!」

ケロロ「そんな攻撃はお見通しであります!」バッ

ガキンガキン

ゼリア「なかなかやるね。だが、アタシを甘く見るとやけどするぜ!」

ケロロ「な!?」

ゼリア「武器変更!トツカノツルギ!」

ガシャンガシャン

ギロロ「武器が変わった!?」

ゼリア「そこだ!」ブン

ズバッ

ケロロ「くっ!今の攻撃で少しダメージを受けたであります・・・。」

ゼリア「まだまだ行くぞ!オキツノカガミ!」

ドギューン

ケロロ、ギロロ、タママ、クルル、ドロロ「ぐわああああああ!!」

アンジュ「ケロロ!」

サンギ「よそ見は禁物だ!ダークネスフィンガー!」

ドゴオオオ

サンギ「な!?」

エルシャ「その攻撃は攻略済みよ。次元覇王流流星螺旋拳!」

ドゴオオオ

サンギ「くっ!甘く見たのが間違いだったな。こうなったら俺も本気で行くぜ!」

エルシャ「ええ。かかって来なさい!」

アンジュ「私達・・・、蚊帳の外になっているわね・・・。」

ヒルダ「早くケロロ達の救出に行くか・・・。」

サリア「うん・・・。」

クロード「邪魔するなら容赦しません!GNバスターライフル!」ジャキッ

シルヴィア「させません!DX専用バスターライフル!」ジャキッ

ドギューン

ココ「すごい!リボーンズガンダムと互角に戦っている!」

ミランダ「あとはどっちが勝つかね。」

クロード「僕は・・・、負けるわけにはいかないんだァァァァァ!!」

ゴオオオオ

シルヴィア「今です!」

ビュン

クロード「な!?」

ココ「そこ!」ズバッ

ミランダ「はっ!」ドギューン

クロード「ぐっ!?」

シルヴィア「そしてそのまま、ブレストランチャー!」

ドガガガガガ

クロード「うわあああああ!!」

シルヴィア「これである程度ダメージを与えました。すぐに追い討ちに入りましょう!」

ココ・ミランダ「了解!」

ギュイーン

アンジュ「大丈夫!?」

ケロロ「何とか・・・、でも、ドロロとタママの機体が・・・。」

モモカ「酷い・・・。このままだと爆発する危険性が高いです・・・。」

ゼリア「どうやらあの2人はリタイアの様だね。さっさと終わらせてやるよ!」

ドロロ「まだでござる!」

ゼリア「な!?」

ドロロ「たとえ機体がボロボロになっても、拙者達はまだ戦い続ける!」

タママ「たとえ危険な状態でも戦い続けるですぅ!モモチーの仇を取るためにも!」

ピカアアアアア

ドロロ「機体が光り出した!?」

タママ「これって、アンチー達と同じ光ですぅ・・・。」

ピコピコピコピコーン

クルル「どうやらお前達のガンダムが新たな姿に変化するそうだ。すぐにセットアップを。」

ドロロ「了解でござる!ガンダムトライゼータ!」

タママ「ガンダムゴッドマスター!」

ドロロ・タママ「セットアップ!」

パアアアアア

ケロロ「おお!ドロロとタママの機体がパワーアップしたであります!」

アンジュ「倒せるなら今がチャンスよ!」

ドロロ「了解でござる!」

タママ「反撃開始ですぅ!」

ゼリア「おのれ!トツカノツルギで返り討ちにしてやる!」ジャキン

ドロロ「そうはさせぬ!ハイメガ・ナックル!」

ゴオオオオ

ゼリア「くっ!」

タママ「そしてもう一発だァ!デビルフィンガー!!」バッ

ドゴオオオオ

ヒルダ「全身が黒くなった・・・。」

ゾーラ「これがガンダムゴッドマスターの実力か。たいした物だね。」

バチバチ

ゼリア「く、くそ・・・。撤退だ!」

ドギューン

サンギ「決着はお預けだな。行くぞ、クロード。」

クロード「はい!」

ドギューン

エルシャ「行ってしまったわね。」

クリス「うん・・・。でも、この戦いで多くの人達が死んでしまったね。」

ロザリー「ああ。もう少し早く来ればこんな事にはならなかったのに・・・。」

ゾーラ「悔やんでも仕方がない。すぐに遺体を回収して墓地に埋めるぞ。」

サリア達「イエス・マム!」

ギュイーン

アルゼナル

ジャスミン「その様な事があったとはね。」

マギー「しかし残念ね。貴方達の大切な仲間が死んでしまうなんて。」

ケロロ「冬樹殿、夏美殿、ママ殿、小雪殿、桃華殿、サブロー殿、栄子殿、たける殿、千鶴殿などが死んだ事は辛いでありますが、我輩は一人ではないであります。」

ジャスミン「どういう事だい?」

ケロロ「タママ達はもちろん、アンジュ殿やジャスミン殿、マギー殿などの仲間がいるであります。彼等がいるからこそ、寂しくないでありますから。」

マギー「そうだね。私達もアンタ達と出会ったからこそ、今の私達がいる。その事については感謝しないとね。」

ケロロ「ありがとうであります。」

ギロロ「それにしてもゼリアのやる事は絶対に許さねえ。今度会ったら叩きのめしてやる!」

イカ娘「もちろんでゲソ!清美達の為にも絶対勝つでゲソ!」

ウィーン

ギロロ「!?」

「久しぶりだな、ギロロ。まさかこんなところで出会えるとはな。」

ギロロ「どうやら来たようだな。ガルル。」

ヒルダ(ああ。前にギロロと話していたあいつか・・・。)

ギロロ「まさかお前だけで来たのか?」

ガルル「来たのは俺だけじゃない。」パチン

ウィーン

ケロロ「タルル、ゾルル、トロロ、プルルちゃんまで!」

プルル「久しぶりね、ケロロ君。」

タママ「何でガルル小隊がここに?」

ガルル「実は上からの命令でお前達と共に戦う事になった。エンブリヲを倒せとな。」

ギロロ「そうか。共に戦うのは久しぶりだな。」

ガルル「ああ。これからもよろしくな。」

タルル「それにオイラ達だけじゃないッス!」

タママ「まだいるのか?」

ウィーン

アンジュ「!?」

サラ「久しぶりですね。アンジュ。」

アンジュ「さ、サラ子!」

続く

次回予告

アンジュ「ガルル中隊が仲間になっただけでなく、サラ子達まで駆けつけてくれた。」

ケロロ「さらに556やラビーも駆けつけてくれたであります!」

サリア「それにアレクトラまで参加する事になったわ。これでオールスター集結ね!」

ヒルダ「ああ。あとアンジュ。お前に話したいことがあるんだ。」

アンジュ「話したい事?」

ヒルダ「教えてあげるよ。アタシの本当の気持ちを・・・。」

リディア「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『決戦前夜と集結する戦士達』。お楽しみに!」

第20話 決戦前夜と集結する戦士達

アルゼナル

アンジュ「どうしてここに?」

サラ「大巫女様の命令でここに来たのです。アウラの民とノーマ、そして異世界からの戦士達が集い、今こそ立ち上がる時です。」

アンジュ「フッ、そうね。」

リィザ「それにここに来たのは私達だけじゃないわ。」

モモカ「どういう事ですか?」

「こういう事だ!」バン

ケロロ「おお!556!」

556「話はサラから聞いた。この宇宙探偵556が来たからにはもう安心だ!大船に乗ったつもりで任せてくれたまえ!ハーッハッハッハ!」

ラビー「兄がご迷惑をかけてすみません!」ペコペコ

アンジュ「アハハ・・・。でも、仲間が増えるのはいい事だから気にしなくていいわよ。」

ジル「それだけではない。私も協力する。」ウィーン

サリア「アレクトラ!」

ジル「エンブリヲに利用された分、倍返しにしてやる。それが私にできる償いだ。」

トロロ「おっ、いい根性しているね。ププッ。」

ゾルル「これでオールスター集結だな。」

ケロロ「そうであります!いよいよこの戦いこそが最後の決戦!絶対にエンブリヲを倒し、アウラを奪還するであります!絶対に勝つぞ!!」

アンジュ達「イエス・マム!」

ケロロ「やっぱり我々はこうでなくてはなりませんな。」

ヒルダ「ああ。あとアンジュ。お前に話したいことがあるんだ。」

アンジュ「話したい事?」

ヒルダ「うん・・・。実はアンジュを最初に見た時・・・、王子様だと思ったんだ・・・。でもアンタにはお姫様のダチもいて・・・、男もいて・・・。」

アンジュ「・・・。」

ヒルダ「わかってる・・・。変だよな、女同士なんて・・・。」

アンジュ「変だなんて誰も言ってないわ。」

ヒルダ「えっ?」

アンジュ「戦いが終わった後のこれからもヒルダがいないと駄目なの。あなたは私の大切な親友なんだから・・・。」

ヒルダ「アンジュ・・・。」

ギュッ

リディア「良かったわね、ヒルダ・・・。」

ギロロ「まっ、こういう展開も悪くないな。」

リディア「うふふ。素直じゃないんだから。」

メイ「ところであなた達のガンダムはどんな機体か見せてくれない?」

トロロ「ああ、案内するぜ。着いてきな。」

コツコツ

ガンダム・パラメイル格納庫

コツコツ

メイ「タルルがドラゴンガンダム、プルルがスターゲイザー、トロロがガンダムエピオン、ゾルルがガンダム5号機 、ガルルがフルアーマーガンダムMk-IIだね。」

ガルル「まあな。俺達はこの機体で戦っているからな。」

トロロ「ケロロ小隊には負けない実力を持っているからね。ププッ。」

ゾルル「あと敵の戦力について調べておいた。主力となる7つの機体はもちろん、ザク、ゲルググ、ドム、ジム、さらには黒いガンダムMk-IIを使うそうだ。」

アンジュ「なるほど。あとはどうやって作戦を組み立てるかが重要ね。」

クルル「その事については俺とトロロに任せな。明日になったら作戦を伝えて置く。」

ゾーラ「分かった。頼りにしてるぜ。」

クルル「任せときな。クーックックック。」

エンブリヲ基地

コポコポ

エンブリヲ「ふむ・・・。研究は順調に進んでいる。あとは復活する時間がどのくらいかかるかだな。」

ウィーン

カンナ「エンブリヲ様。軍の準備はできました。」

エンブリヲ「ご苦労。こちらも準備は順調だ。」

カンナ「そうですか。復活に必要な物は他にありませんか?」

エンブリヲ「いや、後は少し様子を見た後、良かったら起動させる。お前は明日に備えてゆっくり休みたまえ。」

カンナ「分かりました。では。」

コツコツ

エンブリヲ「この戦いが最後の戦いとなるだろう。必ずお前を手に入れるぞ。アンジュ・・・。」

アルゼナル 墓地

ヒュオオオオオ

ケロロ「・・・。」

アンジュ「眠れないの?」

ケロロ「アンジュ殿・・・。実は冬樹殿の死が頭から離れないのであります・・・。我輩がもう少し早く来てくれればこんな事には・・・。」

アンジュ「そういえばエルシャから聞いたけど、ギロロ、タママ、クルル、ドロロ、イカ娘もその事で眠れなくなっているわ。大切な人を失った悲しみは私も分かるわ。」

ケロロ「そうでありますな・・・。アンジュ殿は母親を目の前で失ってしまいましたが、我輩達と出会った事でたくましくなったでありますな。それに比べ、我輩は・・・。」

ギュッ

ケロロ「アンジュ殿・・・。」

アンジュ「大丈夫。冬樹の代わりにはなれないけど、私は貴方の傍にいるわ。だってあなたは・・・、私の大切なパートナーだから。」

ケロロ「うう・・・。アンジュ殿ォ――――――――ッ!」

ワアアアアアア

アンジュ(辛かったのね、ケロロ・・・。思いっきり泣きなさい。私が全て受け止めてあげるから・・・。)

ザッ

シルヴィア「ケロロさん・・・。とても辛かったのですね・・・。」

モモカ「ええ。ギロロさん達も辛い思いをしているのは確かですからね。ですが、私達は悲しみを乗り越えて進まないといけません。」

シルヴィア「そうですね。冬樹さん達の無念を晴らすためにもエンブリヲを倒しましょう!」

モモカ「もちろんです!この支配された世界を壊すためにも!」

ヒュウウウウ

アンジュ(この戦いは勝たなければならない。ケロロ達の大切な人たちの仇を取るためにも・・・、必ず!)

続く

次回予告

アンジュ「ついに始まった最終決戦!私達はアウラが囚われているエンブリヲの基地に向かい始めた。」

サラ「ところがそれを阻止しようとサンギ達が立ちはだかってきました。」

ケロロ「だが、我々はこんなところで立ち止まるわけにはいかないであります!」

タママ「モモチー達の仇を討ち、この支配された世界をぶち壊すですぅ!」

シュウゴ「我々の邪魔をするなら容赦はしない!覚悟しろ!」

ケロロ「上等だ!戦闘開始であります!」

アンジュ達「イエス・マム!」

シルヴィア「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『最終決戦、開幕』。私達は一歩も引かない。この支配された世界を壊すためにも!」

第21話 最終決戦、開幕

アルゼナル

ラクス「それでは、作戦会議を始めます。クルル。」

クルル「了解だ。今回の作戦について説明する。目的はアウラの奪還だが、エンブリヲ達が立ちはだかっている。」

クルル「俺達突撃部隊が敵兵を倒し、ドラゴンとアウローラなどの戦艦は援護を頼む。」

サラ「分かりました。で、アウローラの艦長は?」

ジャスミン「その事については私がやるよ。」

サリア「じゃあ、アレクトラは?」

ジル「私はガンダムNT-1で突撃部隊と共に戦う。エンブリヲには恨みがあるからな。」

ラクス「分かりました。あとはデビルガンダムの対処法ですね。では、タスク。」

タスク「デビルガンダムはかなりの強敵だが、腹を切り裂いて真っ二つにすれば勝機はある。だが、肩から出てくるガンダムヘッドには要注意だ。」

アンジュ「分かったわ。ケロロ、出撃合図を!」

ケロロ「よし!ケロン軍一斉出撃であります!」

アンジュ達「イエス・マム!」

ギロロ達「イェッサー!」

ガンダム・パラメイル格納庫

ビービー

メイ「よし!出動準備はいつでもバッチリだよ!」

ケロロ「了解であります!それじゃ、発進!」

ギュイーン

556「いよいよモビルスーツに乗っての戦いが始まるのか。これは面白くなりそうだぜ!」

ラビー「お兄ちゃん・・・。」

シルヴィア「アハハ・・・。大変ですね・・・。」

ラビー「ええ・・・。兄が迷惑をかけてすみません。」

シルヴィア「いえいえ・・・。」

アンジュ「貴方の幼馴染って変わった人が多いわね・・・。」

ケロロ「まあ、彼等も宇宙人でありますから。」

ピコーンピコーン

モモカ「レーダーの反応がありました。敵の大群が接近しています!」

ケロロ「ついに現れたでありますな・・・。エンブリヲ!」

ギュイーン

エンブリヲ「お前達がここに来ることは最初から分かっていた。これも運命なのだろうか。」

ケロロ「確かにそうでありますな。だが、我々の邪魔をするなら容赦しないであります!」

エンブリヲ「それはこちらのセリフだ。全軍かかれ!」

兵士達「イェッサー!」ギュイーン

ケロロ「おっしゃ!戦闘開始だ!」

アンジュ達「イエス・マム!」ギュイーン

ガキンガキンドゴーンドガーン

ガルル「たとえ数が多くてもこの私には敵うまい!」ドガガガガ

ドゴーンドガーン

ギロロ「なかなかやるな!こちらも本気を出すぜ!」ジャキッ

ドガガガガガ

ケロロ「おお!次々と敵が減っていくであります!」

アンジュ「このまま一気に行けば基地まで辿り着けるわ!」

サンギ「そうはさせるか!ダークネスフィンガー!」バッ

エルシャ「危ない!」バッ

ガキン

サンギ「この瞬間を待っていたぜ。」

エルシャ「えっ!?」

ボウッ

サンギ「十二王方牌大車併(じゅうにおうほうぱいだいしゃへい)!」

ドゴオオオ

エルシャ「キャアアアアアア!!」

タママ「エルチー!」

パシッ

タルル「ふう・・・。危なかったッス・・・。」

タママ「でかしたぞ、タルル!」

サンギ「運が良かったな。だが、今度はそうはいかないぞ!」

ゴオオオオ

タママ「あ、あの技は・・・!」

サンギ「石破天驚拳!」ゴオオオオ

タルル「ま、まずいッス!」

タママ「止めろォォォォォ!!」

ガキーン

タママ・タルル「へ?」

サンギ「な!?」

ドーン

サンギ「と、止めただと!?」

エルシャ「確かにダメージは喰らってしまったけど、こんなところで死ぬわけにはいかない。タマちゃん達と共に生き抜くためにも・・・。桃華ちゃんの仇を討つためにも!」

ピカアアアアア

エルシャ「また機体が光り始めた!?」

タルル「これはいったい・・・?」

パアアアア

タママ「あっ、モモチー!」

桃華「あなたがタマちゃんの新たなパートナーですね。私の名は西澤桃華。かつてタマちゃんのパートナーでした。」

エルシャ(この人がタマちゃんの言ってた前パートナー・・・。)

桃華「あなたがタマちゃんを大切に思う気持ちは伝わりました。私の力でこの機体をパワーアップしましょう。ポール!」

ポール「はっ!」

パアアアアア

エルシャ「この機体は?」

ポール「その機体はカミキバーニングガンダム。ビルドバーニングガンダムの最終進化であります。その機体をうまく使い、勝利をもぎ取ってください。」

パアアアア

桃華「では、時間が来ましたのでこの辺で失礼します。タマちゃん、貴方と出会った事を私は忘れません。エルシャさん、タマちゃんをよろしくお願いします。」

シュウウウウ

タママ「モモチー・・・。」

サンギ「へっ!姿を変えても俺には敵わないぜ!石破天驚拳!」ゴオオオオ

エルシャ「そっちがその気なら、鳳凰覇王拳!」ゴオオオオ

ドゴオオオオ

タルル「おお!2つの技が激突したッス!」

タママ「エルチー、頑張れー!」

エルシャ「ハアアアアアアア!!」

ドゴオオオオ

サンギ「そ、そんなバカな!」

ドッゴーン

サンギ「くっ!今の攻撃でダメージを受けてしまった・・・。」

タママ「よし!今がチャンスだ!」

タルル「了解ッス!」

バッ

タルル「真・流星胡蝶剣!」

ドガガガガガ

サンギ「チッ!」

タルル「師匠、止めを!」

タママ「おう!これで終わりにしてやる!」

ゴオオオオオオ

エルシャ「タマちゃん、あなたの怒りを全てぶつけなさい!」

タママ「了解ですぅ!」

ギュイーン

タママ「これで終わりだ!ゴッドデビルフィンガー!!」

ドゴオオオオオ

サンギ「こ、この俺が…、負けるなんて…。絶対に…、認める物かアアアアアアアア!!」

ドッゴーン

タママ「ハァ・・・、ハァ・・・・。勝ったですぅ・・・。」

ポン

エルシャ「仇を取ったわね。タマちゃん。」

タママ「はいですぅ!」

タルル「やりましたね、師匠。」

シュウゴ「サンギがやられただと!?」

ガロン「あの熱血漢が!?」

クロード「信じられない・・・。」

ゾーラ「よそ見は禁物だぜ!」ジャキッ

ガロン「な!?」

ドゴーン

ガロン「くっ・・・、舐めるなァァァァァァ!!」

ゾーラ「どうやら本気になったようだね。そろそろ暴れるとするか!」

「その事なら俺も協力するぜ。」

ゾーラ「ん?」

パアアアアア

クルル「おっ、サブローじゃねえか。」

サブロー「久しぶりだね、クルル。」

ロザリー「こいつがクルルの前パートナー・・・。」

クリス「カッコいいかも・・・。」

サブロー「君がパートナーのゾーラだね。俺は前パートナーのサブローだ。」

ゾーラ「ああ。で、お前は何でここに来た?」

サブロー「君達に力を授けに来たのさ。受け取ってくれ。」パチン

パアアアアア

ロザリー「力がみなぎってくる・・・。」

クリス「機体の調子も上がり始めた・・・。」

サブロー「これは俺からのプレゼントだ。君達の勝利を信じてるよ。それじゃ。」

パアアアア

ゾーラ「ありがとよ、サブロー。さっ、やるとするか!」

ガロン「たとえお前達がパワーアップしても、俺を止める事は不可能だ!」

ゾーラ「それはどうかな?」

ガロン「何!?」

ロザリー「MEPE・RRフォーメーション!」

ドガガガガガ

ガロン「がはっ!」

クリス「さらにフルバーニアンクラッシュ!」

ドゴオオオ

ガロン「ぐほっ!」

クルル「ゾーラ、止めを刺すぞ。」

ゾーラ「オーライ。」

ギュイーン

ガロン「や、止めろ・・・。止めてくれ・・・。」

ゾーラ「今更命乞いしても手遅れだ!フルクロス・ロワイアル!」ギュイーン

クルル「ツインフルバスター・ロワイアル!」ドゴオオオオ

ドガガガガガガ、ズバッ、ザシュッ

ロザリー「おお!」

バチバチバチバチ

ガロン「ちっくしょおおおおおお!!」

ドッゴーン

クリス「ガロン撃破完了!」

ゾーラ「おっしゃ!」グッ

エンブリヲ「馬鹿な!ガロンもやられただと!?」

ケロロ「我々を甘く見たのが間違いでありましたな。さあ、一気に攻めるであります!」

エンブリヲ「チッ!シュウゴ、カンナ、ゼリアは足止めを。クロードは私と共に来てくれ!」

シュウゴ、カンナ、ゼリア「はっ!」

クロード「あっ、はいー!」

ギュイーン

ケロロ「アンジュ殿、モモカ殿、シルヴィア殿、モア殿、サラ殿、ナーガ殿、カナメ殿は我輩と共に。他の皆は敵を倒して欲しいであります!」

ギロロ「分かった!終わったらすぐに駆けつけるからな!」

ケロロ「頼んだであります!」

ドギューン

シュウゴ「俺達と戦うつもりか。相手になってやろう。」

ギロロ「へっ!やれる物ならやってみろ!勝負だ!」

続く

次回予告

ケロロ「我輩達はエンブリヲを追跡しに向かったでありますが、クロードが我輩達の前に立ちはだかって来た!」

クロード「エンブリヲ様のためにも、この命を無駄にはしない!」

アンジュ「しかも彼は今まで以上に本気だわ!」

モモカ「こうなった以上はやるしかないですね!」

サラ「そして戦いが激しくなり始めたその時、ラクスとタスクが駆けつけて来ました!」

モモカ「それと同時に私の機体も進化しました!」

ケロロ「こ、この機体は・・・。」

ラクス「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『デビルガンダムの復活を阻止せよ!』。エンブリヲの思い通りにはさせません!」

第22話 デビルガンダムの復活を阻止せよ!

ギュイーン

エンブリヲ「現在、我が軍は劣勢となっている。こうなった以上はデビルガンダムを復活させるしか方法はあるまい!」

クロード「デビルガンダムの状態は?」

エンブリヲ「いつでも復活可能の状態となっている。」

アンジュ「だったら私達はそれを阻止しないとね。」ギュイーン

エンブリヲ「追いついて来たか。クロード、足止めを頼む!」

クロード「はっ!」

ギュイーン

ナーガ「邪魔をする気か!」

クロード「エンブリヲ様のためにも、この命を無駄にはしない。彼の野望を達成する為、全力で倒しに行く!」

カナメ「今まで以上の本気を出していますね・・・。」

モモカ「こうなった以上はやるしかありません。ケロロさんはアンジュリーゼ様とシルヴィア様と共にエンブリヲを追ってください!私達はクロードと戦います!」

ケロロ「了解であります!アンジュ殿、シルヴィア殿、行くであります!」

アンジュ「分かったわ。必ず勝ってね、モモカ。」

モモカ「はい!」

ヒルダside

ガキンガキンガキンガキン

ゼリア「ほう。私と互角に渡り合える者がいたとはな。」

ヒルダ「甘く見ないでよ。こう見えてもガンダムAGE-FXの使い手なんだから。」

ゼリア「そうか。では、私も本気を出そう。フルパワーモード!」

ゴオオオオオ

リディア「気を付けて。彼女がフルパワーモードになった以上、この戦いは手強くなるわ。」

ヒルダ「確かにそうかも知れない。でも、私達はこんなところであきらめるわけにはいかないんだ。アンジュ、ママ、ギロロ達と共に生き抜き、この戦いに勝利する事を!」

ギロロ「ヒルダ・・・。今のお前を見た途端、夏美の事を思い出したぜ・・・。俺も本気を出すとするか!」

「そうこないとね!」

ギロロ「この声は・・・、夏美!?」

パアアアアア

夏美「久しぶりね、ギロロ。」

ギロロ「夏美・・・。まさかこんなところで出会うとはな・・・。」

ヒルダ(この人が夏美・・・。)

夏美「あなたがヒルダね。私の名は日向夏美。ギロロの前パートナーよ。」

ヒルダ「よ、よろしく・・・。で、何しにここに来たの?」

夏美「決まっているわよ。貴方達の機体をパワーアップしに来たの。時間がないから速攻で行くね。」パチン

パアアアアア

ヒルダ「力が・・・、沸いてくる・・・。」

ピカアアアア

リディア「私の機体が変化したわ!」

ヒルダ「いったい何になるんだ!?」

ギュイーン

リディア「ガンダムAGE-2になったけど、色が黒いわね・・・。この機体は?」

夏美「ガンダムAGE-2 ダークハウンド。その機体はガンダムAGE-2の最強形態よ。あなたがそれをうまく使える事を信じているわ。」

リディア「分かったわ。あなたの期待に応えるわ。」

夏美「うん!ヒルダ、ギロロの事をよろしくね。そしてギロロ。私は忘れないよ。ギロロと一緒に過ごした日々を・・・。」

パアアアアア

ギロロ「夏美・・・。俺もお前と過ごした日々を忘れないぜ・・・。ヒルダ、行くぞ!」

ヒルダ「よし!夏美の想いを無駄にせず、全力で叩きのめしてやる!」

ゼリア「舐めやがって・・・。全員まとめて叩き潰してやる!」

ギロロ「その瞬間を待っていたぜ!」

ゼリア「何!?」

リディア「ダークハウンド・ブレイド!」

ズババババ

ゼリア「何!?機体の装甲が外れただと!?」

ギロロ「駄目押しだ!Ez8ストーム!」

ドガガガガガ、ドゴーンドガーン

ゼリア「しまった・・・。機体が・・・。」

ヒルダ「これで終わりだ!マックスAGE・セイヴァーゾーン!」ジャキキッ

ドギューン

ゼリア「おのれええええええ!これで終わったと思うなよおおおおおお!!」

ドッゴーン

ヒルダ(夏美・・・。ギロロの事は任せてくれ。だから・・・、ずっと見守ってくれよな・・・。)

ギュイーン

クリス「もう終わったの?」

ヒルダ「ああ。こっちも終わったのか?」

ロザリー「まあな。早くケロロ達の元に急がないと。」

リディア「ええ。」

イカ娘side

ガキンガキン

ヴィヴィアン「くっ!そう簡単にいかないみたいだね・・・。」

カンナ「抵抗しても無駄です。ファンネル!」

ギュイーン

イカ娘「そうはさせないでゲソ!ヴィヴィアン!」

ヴィヴィアン「OK!」

イカ娘・ヴィヴィアン「月光蝶!」

ギュイーン、ドッゴーン

カンナ「どこを狙っているのですか?」

イカ娘「残像!?」

ドゴーン

ヴィヴィアン「イカ娘!危ない!」

イカ娘「!?」

ガキーン

イカ娘「へ?弾き返した!?」

「間に合って良かったな。」

イカ娘「栄子!」

千鶴「それだけじゃないわよ。」

イカ娘「千鶴にたける!早苗、シンディー、3馬鹿、清美、悟郎、渚まで!」

たける「僕達、イカ姉ちゃんを助けるためにここに来たんだよ。」

早苗「死んでしまったけどね。」

ヴィヴィアン「じゃあ、魂の状態でここに来たんだね。」

渚「ええ。あと私達から贈り物です!それっ!」

パアアアア

シンディー「私達がくれた力で、エンブリヲ達を倒して!」

清美「イカ娘ちゃん達ならきっとできるわ。私達は信じているから!」

パアアアア

イカ娘「皆・・・。」

ヴィヴィアン「行こう、イカ娘!彼等の無念を晴らすためにも!」

イカ娘「・・・うん!」

カンナ「いくらパワーアップしても無駄です。ファンネル・ストーム!」

ガシャンガシャンガシャン

イカ娘「そうはさせないでゲソ!ガンダムハンマー!」

ドガガガガ

ヴィヴィアン「もう一発!ソード・ストライク!」

ズババババ

カンナ「そんな!ファンネルが!」

イカ娘・ヴィヴィアン「さらに月光蝶!」

ドガアアアアア

カンナ「も、申し訳ありません・・・。エンブリヲ様・・・。」

ドッゴーン

イカ娘「これで残るはあと3人!」

ヴィヴィアン「早く皆と合流しよう!」

ギュイーン

イカ娘(ありがとう、栄子、皆・・・。お前達の事は・・・、忘れないでゲソ・・・。)

サリアside

ガキンガキン

シュウゴ「フン!バンシィ・ノルンの実力はこんな物か?」

ドロロ「サリア殿!挑発に乗るとやられるでござる!」

サリア「そうね。自分らしさを見失わずにしっかりしないと!」

シュウゴ「挑発をしても無駄のようだな。突き刺してやる!」バッ

サリア「させるか!ジャベリン・ストーム!」

ガキーン

シュウゴ「調子に乗るな、小娘が――――――!!」

ゴオオオオ

サリア「ゼロシステムを発動したわ!しかもこのシステム・・・・、いつもと違う!」

ドロロ「いったいどうすれば!」

「ここは私に任せてください!」

ドロロ「この声は!?」

パアアアアア

ドロロ「おお!小雪殿!」

小雪「貴方がドロロのパートナーですね。私の名は東谷小雪。ドロロの前パートナーです。」

サリア「私はサリア。ドロロの前パートナーよ。」

小雪「サリアさんですね。では、話を本題に戻しますが、私がここに来たのは貴方達の戦いを手助けに来たのです。」

サリア「手助けって?」

小雪「まずは貴方達の機体をパワーアップ!」

パアアアア

サリア「すごい・・・。力が沸いてくる・・・。」

小雪「そしてもう一つは・・・、敵のシステムを無効化する事です!」バッ

ギュイーン

シュウゴ「馬鹿な!?システムが無効化されただと!?」

小雪「これで私の役目は終わりです。最後にサリアさんに伝えたいことがあります。」

サリア「何?」

小雪「ドロロの事、お願いしますね。」

パアアアアア

ドロロ「小雪殿・・・。」

サリア「あなたの想い。確かに聞いたわ。私は貴方の意志を引き継ぎ、ドロロと共に生き抜く!」

ドロロ「サリア殿・・・!」

シュウゴ「くそっ!もう一度ゼロシステム発動だ!」バッ

シーン

シュウゴ「くそっ!システムが発動できない!」

サリア「その油断が命取りよ!」

シュウゴ「しまった!」

ドロロ「トライバースト発動!」

グオオオオ

サリア「胸のライオンが咆哮したわ!」

ドゴオオオオ

シュウゴ「くっ!」

ドロロ「サリア殿!」

サリア「OK!」

バッ

ドロロ・サリア「合体奥義!聖剣ブラックミノフスキー・トライバースト!!」

ズバアアアアア

シュウゴ「馬鹿な・・・。この俺がやられるとは・・・。」

ドッゴーン

サリア「これで敵は全員ね。早くアンジュ達の元に急ぎましょう!」

ドロロ「承知!」

モモカside

ドゴーンドガーン

ナーガ「だめです!なかなか狙いを定める事ができません!」

サラ「トランザムの能力を発動していますね。」

カナメ「ええ。このままだとまずいです・・・。」

モモカ「何とかしなくては・・・。」

クロード「これなら勝てる・・・。覚悟!」

ギュイーン

タスク「させるかぁぁぁぁ!!」

ガキーン

クロード「な!?」

タスク「何とか間に合ったな・・・。」

モモカ「タスクさん!」

ラクス「私もいますよ。」ギュイーン

サラ「ラクスまで!」

クロード「ぞ、増援!?」

モモカ「他の皆は!?」

ラクス「全員無事です!5人の主力も倒しました!」

クロード「という事は・・・、残っているのは僕一人!?」

モモカ「その通りです。覚悟はできていますか?」

クロード「い、嫌だ・・・。僕はこんなところで死にたくない――――!!」

ゴオオオオ

タスク「トランザムを発動したぞ!気を付けろ!」

クロード「うおおおおおおお!!」ドギューン

ラクス「危ない!」

モモカ「キャアアアアアアア!!」

ガキーン

モモカ「へ?」

パアアアア

「間一髪だったわね。」

モア「おば様!」

モモカ「あなたは!?」

秋「私は日向秋。冬樹たちの母親よ。」

モモカ「母親ですか・・・。アンジュリーゼ様の母親、ソフィア様を思い出します。」

秋「私がここに来たのはあなたの機体をパワーアップさせるためよ。それっ!」

ピカアアアアア

モモカ「機体の部分が変化し始めた・・・。これはいったい・・・。」

パアアアア

秋「これが貴方の新しい機体。V2アサルトバスターガンダムよ!」

モモカ「これが・・・、V2アサルトバスターガンダム・・・。」

秋「貴方なら勝てると信じているわ。頑張ってね!」

パアアアア

モモカ「秋さん。ありがとうございます!」

クロード「パワーアップするなんて・・・、嘘だァァァァァ!!」

ゴオオオオ

モモカ「自分を見失っているあなたに負けるわけにはいきません!バスターキャノン!」

ドゴーン

クロード「くっ!」

モモカ「さらにアサルトキャノン!」

ドガガガガ

モモカ「そして止めは光の翼!」バッ

ズバアアアアアア

クロード「ぼ、僕は・・・、死にたくない・・・。」

ドッゴーン

モモカ「クロード・・・。哀れな男でした・・・。」

モモカ「これで敵は全滅しましたね。」

ラクス「ええ。今は急ぎましょう。アンジュ達の元に!」

モモカ「はい!」

ドギューン

モモカ(アンジュリーゼ様、シルヴィア様、どうかご無事で・・・。)

ケロロside

タタタタタ

アンジュ「敵の基地に潜入したけど、エンブリヲは何処にいるのかしら?」

ケロロ「分からないであります。何か手がかりがあれば・・・。」

シルヴィア「あれ?何か音がします。」

ケロロ「研究室からであります!」

アンジュ「入ってみましょう。」

コポコポ

ケロロ「うひゃー・・・。このようになっていたとは・・・。」

シルヴィア「お姉様!あれ!」

ドーン

アンジュ「こ、このガンダムは!?」

エンブリヲ「私が開発しているデビルガンダムだ。」コツコツ

アンジュ・ケロロ・シルヴィア「エンブリヲ!」

アンジュ「あなたはこのデビルガンダムを復活させて何をするつもりなの!?」

エンブリヲ「決まっているだろ。この世界の秩序を守るためにもデビルガンダムの復活は必要だからな。」

ケロロ「こいつ…、狂っているであります!」

エンブリヲ「何と言われようとも構わない。さあ、デビルガンダムよ!復活の時だ!」

ゴゴゴゴゴゴ

シルヴィア「復活しようとしています!逃げましょう!」

アンジュ「ええ!」

タタタタタ

エンブリヲ「ついにこの時が来た・・・。私の新たな伝説がここから始まるのだ・・・!ハハハハハ!!」

ゴゴゴゴゴ

ヒルダ「な、何だ!?」

ココ「この地震はいったい・・。」

ギュイーン

ミランダ「あっ!アンジュ達が来たわ!」

モモカ「いったい何があったのですか!?」

アンジュ「エンブリヲがデビルガンダムを復活させたわ!」

ジル「何だと!?」

ドゴオオオオ

ラクス「皆さん、あれを!」

アンジュ達「!?」

ヒュオオオオオ

サラ「こ、これがデビルガンダム・・・。」

メイ「しかも・・・。」

アンジュ達「でかすぎるわ!!!」

ドドーン

ラクス「まあ、デビルガンダムは大きいですし・・・。」

ジル「そういう問題か!」

エンブリヲ「いかがかな?私のデビルガンダムは?」

ケロロ「これは見事でありますな。壊したくないくらい。」

ギロロ「何バカな事を言っているんだ!」ボガッ

ケロロ「いだっ!」

ジル「デビルガンダムが復活した以上、戦うしか方法はないな。」

アンジュ「かなり苦戦するかもしれないけど、やるしか方法はない!」

ケロロ「その通りであります!全軍攻撃開始!」

ギュイーン

エンブリヲ「さあ、デビルガンダムよ!あいつ等を叩きのめせ!」

グオオオオオオオ

続く

次回予告

アンジュ「デビルガンダムとの死闘が開幕。だが、予想外の攻撃に私達は苦戦を強いられてしまった!」

ヒルダ「おまけに攻撃してもすぐに修復するし、このままだと不味いな・・・。」

サリア「そして攻撃がアンジュに襲い掛かってきたその時、なんとタスクが機体を光らせながら攻撃を弾き返した!」

ケロロ「おお!ダブルオーライザーがダブルオークアンタに変化したであります!」

エルシャ「この様な事は滅多にないからね・・・。」

モモカ「そしてタスクさんはダブルオークアンタでデビルガンダムの中心部に入り込み、決死の作戦を行うつもりです!」

ギロロ「いったい何をする気だ!?」

タスク「決まっている。内部から潜入してデビルガンダムを破壊する事だ!」

ケロロ「ま、まさか・・・!」

サラ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ。『さらば、愛しき人よ。』。彼の決死の最期をお見逃しなく。」

第23話 さらば、愛しき人よ。

ギュイーン

ヒルダ「デビルガンダムの攻略法は勉強したからな。まずは肩についているガンダムヘッドを破壊する!」

ズババババ

サリア「よし!破壊成功!」

ニョキキッ

ヒルダ「ええっ!?また生えた!?」

リディア「デビルガンダムは何度倒しても再生する能力を持っているわ。攻めるなら本体よ。」

ヒルダ「分かった!マックスAGE・セイヴァーゾーン!」ジャキキッ

ドギューン

ロザリー「やったか!?」

シュウウウ

クリス「そんな!効いていないなんて!」

ヒルダ「嘘だろ・・・。私の最大奥義が・・・。」

ブン

ヒルダ「うおっ!」

ゾーラ「今度はこちらの番だ!フルクロス・ロワイアル!」ズババババ

サリア「ブラックユニコーン・シンフォニア!」ゴオオオオ

イカ娘・ヴィヴィアン「月光蝶!」ゴオオオ

ドロロ「超剣ミノフスキー・トライバースト!!」バッ

エルシャ「鳳凰覇王拳!」ゴオオオオ

ジル「アレックス・アサルト!」ドガガガガ

タママ「ゴッドデビルフィンガー!!」ドゴオオオ

クルル「ツインフルバスター・ロワイアル!」ドゴオオオオ

ギロロ「Ez8ストーム!」ドガガガガ

リディア「ダークハウンド・ブレイド!」ズババババ

モモカ「光の翼!」ゴオオオオ

ロザリー「MEPE・RRフォーメーション!」ゴオオオオ

クリス「フルバーニアンクラッシュ!」ドゴオオオ

サラ「フェネクス・ロワイアル!」ゴオオオオ

ココ「アストレイ・ファイナリア!」ドガガガガ

ミランダ「ブルー・スマッシュ!」ドゴオオオ

メイ「レコンギスタ・ファイナル!」ドガガガガ

ドゴーンドガーンドッゴーン

シルヴィア「これだけダメージを与えましたし、デビルガンダムも・・・。」

シュウウウウ

シルヴィア「ボロボロになっていますわね。では、止めを・・・。」

エンブリヲ「それはどうかな?」

シルヴィア「えっ!?」

パアアアア

ジル「また修復しただと!?いくら何でも強すぎるぞ!」

ヒルダ「一斉攻撃でも効果がないなんて・・・、あんなでかい奴をどうやって倒せば・・・。」

ブン

モモカ「アンジュリーゼ様!危ない!」

アンジュ「!!」

タスク「止めろォォォォォ!!」ギュイーン

ピカアアアア

ココ「タスクさんの機体が光り出しました!」

ミランダ「いったい何に変身するの!?」

ガキーン

タスク「良かった・・・。間に合って・・・。」

アンジュ「タスク!機体が変わっているわ!」

タスク「本当だ!この機体はいったい・・・。」

ケロロ「ダブルオークアンタ。ダブルオーライザーの強化版であります!」

タスク「まさかこんな時に機体が変化するなんて予想外だったな。」

シルヴィア「皆、誰もがそう思ってますよ・・・。」

エルシャ「この様な事は滅多にないからね・・・。」

556「だが、問題はあのデビルガンダムだ。奴をどうにかしなければ・・・。」

タスク「だったら俺が行くよ。」

ラビー「何をする気ですか!?」

タスク「内部から潜入してデビルガンダムを破壊するしかない!」

ドギューン

アンジュ「タスク!」

ギュイーン

タスク(確か内部の入口は・・・。あそこだ!)

グオオオオ

タスク「アンジュ達は援護を頼む!」

アンジュ「分かったわ!皆、攻撃開始!」

ケロロ「ちょっと!それ我輩のセリフ!」

ドゴーンドガーンドッゴーン

タスク「よし!これで通り道が作れた!」

エンブリヲ「そうはさせるか!」

タスク「しまった!」

ガキン

エンブリヲ「な!?」

ケロロ「我輩がいる事も忘れずに。」

エンブリヲ「ケロロ、貴様!」

ヒルダ「タスク!中心部となる部分に穴を開いた!そこから潜入して攻撃してくれ!」

タスク「分かった!」

ギュイーン

エンブリヲ「邪魔をするなら容赦しないぞ!」

ケロロ「それはこちらのセリフであります!」

ガキンガキンガキンガキン

ジル「タスクがデビルガンダムの内部に侵入した。あいつは一体何をするつもりだ?」

クルル「あいつの考えを探ったが、どうやらデビルガンダムの内部に潜入してそこから攻撃を行うそうだ。しかも自分の命を犠牲にな。」

アンジュ達「えええええええ!!??」

デビルガンダム内部

ギュイーン

タスク「確かコアの場所は・・・あった!」

ゴオオオオオ

タスク「かなり強いオーラを持っているな。トランザム発動!」

ゴオオオオ

タスク「そしてそのまま、クアンタムバースト!」

ドゴオオオオオオオ

タスク「くっ!かなりのオーラだ!けど、俺はこんなところであきらめない!アンジュの為にも、皆の為にも、俺はこの命を犠牲にして、デビルガンダムを滅ぼすんだァァァァァ!!」

ピカアアアアア

上空

ピカアアアアア

ギロロ「デビルガンダムの中が光り始めたぞ!」

ガルル「まさか、あいつ・・・。」

ドッゴーン

エンブリヲ「馬鹿な!私のデビルガンダムが・・・。」

ヒルダ「タスク・・・。自分の命を犠牲にしたのか・・・?」

アンジュ「・・・。」

ヒュルルルル、パシッ

アンジュ「このカード・・・。ダブルオークアンタのカードね。あれ?メッセージが書いてある。」

タスク『アンジュ。たとえ君と離れ離れになってしまっても、これだけは言わせてくれ。俺はアンジュの事が大好きだ。」

ポロポロ

アンジュ「私も・・・、大好きだったよ・・・。タスクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」」

続く

次回予告

ケロロ「デビルガンダムを倒したが、タスク殿を失ってしまった我輩達。しかし、エンブリヲが多くのモビルスーツを召喚させ、最後の抵抗をしてきたであります!」

モモカ「ここまで来たら最後は総力戦ですね!」

ヒルダ「そうだな。アンジュ、タスクの犠牲を無駄にしないためにも、絶対に勝とうぜ!」

アンジュ「そうね。こんなところで落ち込むわけにはいかない!この世界をぶち壊してみせる!」

ケロロ「その通りであります!全員、総攻撃開始であります!」

アンジュ達「イエス・マム!」

アンジュ「次回、クロスアンジュ ガンダムバトルウォーズ、最終回。『虹の彼方へ』。」

ケロロ「最終回も宜しくであります!ケッケロ~♪」

最終話 虹の彼方へ

ゴオオオオオ

ケロロ「タスク殿・・・。」

モモカ「アンジュリーゼ様・・・。」

アンジュ「うう・・・、ひっく・・・。」ポロポロ

ヒルダ「あのバカ・・・。なんでアンジュを残して先に逝ってしまうんだよ・・・。うう・・・。」ポロポロ

リディア「ヒルダ・・・。」

エンブリヲ「おのれ・・・。よくも私の野望をぶち壊してくれたな・・・!」

ジル「デビルガンダムが壊された以上、これで残るはお前1人だ。」

エマ『その通りです!すぐに降伏を!』

マリカ「エマ司令官!もう大丈夫ですか!?」

エマ『当然よ。決戦前夜の時もいたんだから!』

ノンナ「あっ、気付かなかった。」

エマ『アンタ達は・・・。ハァ・・・。』

ジル「まあいい。お前達!残る敵は奴一人だ!ナーガ、カナメ、ノンナ、メアリー、マリカはアウラの奪還を頼む!」

ナーガ「心得た!」

カナメ「お任せください!」

ノンナ達「イエス・マム!」

ギュイーン

ケロロ「我々はお前を倒すであります!」

エンブリヲ「ええい!こうなったら・・・、援軍よ!姿を現せ!」

ギュイーン

ケロロ「そっちがその気なら・・・、ガンダムチェンジ!」

<ガンダムチェンジ!ガンダムガンダムMk-Ⅱ>

パアアアアア

ケロロ「準備完了!さあ、戦闘開始であります!」

エンブリヲ「望むところだ!かかれー!」

ギュイーン

モモカ「ここまで来たら最後は総力戦ですね!」

ヒルダ「そうだな。アンジュ、タスクの犠牲を無駄にしないためにも、絶対に勝とうぜ!」

アンジュ「そうね。こんなところで落ち込むわけにはいかない!この世界をぶち壊してみせる!」

ケロロ「その通りであります!全員、総攻撃開始であります!」

アンジュ達「イエス・マム!」

ギュイーン

ジル「私を敵にした時点で敗北は決まっている。アレックス・アサルト!」

ドガガガガガ、ドッゴーン

メイ「なら私も!トラクター・ビーム!」

ドギューン

サリア「なかなかやるわね!ブラックユニコーン・シンフォニア!」ゴオオオオ

ヒルダ「マックスAGE・セイヴァーゾーン!」ジャキキッ

ドギューン

エルシャ「私達も後に続くわよ!」

タママ「了解ですぅ!」

ドゴーンドガーンドゴーン

ケロロ「さて、エンブリヲ。最後の戦いを始めるであります!」

エンブリヲ「望むところだ。覚悟しろ!」バッ

ガキンガキンガキンガキン

ケロロ「ほう。なかなかやるでありますな。」

エンブリヲ「それはどうも。だが、パーフェクトガンダムを甘く見るな!」

ジャキンジャキン

ケロロ「これはまずいであります・・・。」

エンブリヲ「メガ粒子砲、発射!」

ドゴオオオオ

アンジュ「させるかァァァァ!!」

ドギューン

エンブリヲ「な!?ダブルオークアンタだと!?」

ケロロ「いったい誰が・・・。」

アンジュ「間一髪だったわね、ケロロ。」

ケロロ「アンジュ殿!何故、この機体に?」

アンジュ「タスクが残してくれたカードを使ったの。それに、私はこの機体でタスクの仇を討ちたい!」

ケロロ「分かったであります!最強コンビ、戦闘開始であります!」

アンジュ「OK!」

エンブリヲ「2人共纏めて撃ち落してくれるわ!有線ビーム砲発射!」

ドギューン

アンジュ「オールレンジ攻撃なら・・・、トランザム!」

ゴオオオオオ

アンジュ「覚悟なさい!クアンタストライク!」ギュイーン

ドゴオオオ

エンブリヲ「くっ!」

ケロロ「さらにもう一発!バズーカ発射!」

ドッゴーン

エンブリヲ「うぐぐ・・・。こうなったら・・・、進化発動!グレート・ジオング!」

アンジュ「グレート・ジオング!?」

ケロロ「ま、まさか・・・。」

ゴオオオオオ

ケロロ「へ、変化し始めたであります!」

パアアアア

アンジュ「こ、これがグレート・ジオング・・・。」

エンブリヲ「しかもその威力は半端ではない!ズィーベン・アングリフ!!」

ギュイーン

ケロロ「まずい!かわすであります!」

エンブリヲ「させるか!!」

ドゴーン

ケロロ「うわあああああああ!!」

アンジュ「ケロロ!」

ギュイーン

ケロロ「ハァ・・・ハァ・・・、このままだとまずいであります・・・。」

アンジュ「しかも機体耐久地も限界となっているわ。このままだと・・・。」

エンブリヲ「どうやら限界のようだな。アンジュも纏めて倒してあげよう。脚部ヒートクロー!」ダッ

アンジュ「くっ!」

ガキーン

エンブリヲ「な!?」

ケロロ「もしかしてアンジュ殿?」

アンジュ「私じゃないわ。いったい誰が・・・。」

「それは僕達の仕業だよ。」

ケロロ「冬樹殿!」

アンジュ「タスク!」

アンジュ「2人共、どうしてここに?」

タスク「アンジュ達がピンチになっていると聞いて駆けつけてきたんだ。」

冬樹「軍曹の機体、大ピンチになっているね。だったら、僕が治してあげるよ。それっ!」

パアアアアア

ケロロ「おお!機体が完全回復したであります!本当に助かったであります!」

冬樹「どういたしまして。軍曹、僕は君と一緒に過ごした日々を忘れないよ。離れ離れになっても忘れないでね。」

ケロロ「もちろんであります!」

冬樹「あとアンジュさん。軍曹の事をよろしくお願いします。」

パアアアア

アンジュ「分かったわ。ケロロの事は私に任せて、あなたはずっと見守ってね。」

タスク「次はアンジュの番だ。今のダブルオークアンタでは勝てないだろう。そこで俺がこの機体をパワーアップさせてみせる。はっ!」

パアアアアア

アンジュ「機体が変わり始めていく・・・。一体何になるの?」

タスク「それは教えてあげる事ができない。でも、これだけは言わせてくれ。お前とケロロならどんな困難でも乗り越える事が出来るはずだ。俺はそう信じている。」

アンジュ「タスク・・・。分かったわ。あなたの想いは必ず引き継ぐ。だから・・・、ずっと見守ってね。」

タスク「ああ。もちろん見守るさ。いつまでも・・・、永遠に・・・。」

ピカアアアアア

アンジュ「タスク・・・。」

ケロロ「アンジュ殿!機体が変わっているであります!」

アンジュ「何に変わったの?」

ケロロ「ダブルオークアンタが進化した機体・・・。ダブルオークアンタ フルセイバーに!」

アンジュ「これが・・・、私の新たな機体・・・。」

エンブリヲ「ふん!たとえ機体が強化されても、この私には敵うまい!」

アンジュ「ならその実力を見せてあげるわ!GNソードビット!」

ギュイーン

エンブリヲ「何!?」

アンジュ「発射!」

ドギュギューン

エンブリヲ「くっ!」

ケロロ「さらに、ガンダムチェンジ!」

<ガンダムチェンジ!νガンダム!>

パアアアアア

ケロロ「これで準備完了・・・。さあ、覚悟しろや!」

エンブリヲ「おのれ!ズィーベン・アングリフ!」

ドギューン

ケロロ「こんな物、弾き返してやる!」

ガキーン

エンブリヲ「馬鹿な!最大奥義が弾き返されただと!?」

アンジュ「トランザム発動!さらにGNソードⅣフルセイバーで攻撃!」

ドゴオオオ

エンブリヲ「くっ!」

アンジュ「ケロロ!最後は貴方が決めて!」

ケロロ「よっしゃ!冬樹殿達の仇・・・。タスク殿の仇・・・。アンジュ殿達の想いを一つにし・・・、この奥義で終わらせるであります!」バッ

ジャキンジャキンジャキンジャkン

エンブリヲ「た、大量のファンネルが私を囲んだ!?」

ケロロ「ファンネル一斉発射!」

ドギュンドギュンドギュン

エンブリヲ「くっ!機体の耐久地が限界となってしまったか・・・!」

ケロロ「これで終わりであります!ガンダムソウルブレイカー!」バッ

ズバアアアアア

アンジュ「グレート・ジオングが真っ二つに切り裂かれたわ!」

エンブリヲ「おのれ・・・。このカエル如きに・・・、私が・・・、やられるとは・・・、ぐわあああああああ!!」

ドッゴーン

ケロロ「やった・・・、やったであります!!」

アンジュ「ケロロ・・・、終わったのね・・・。」

ケロロ「ええ。我々の大勝利であります!」

ギュイーン

ケロロ「あっ!次元融合が解除されたであります!」

アンジュ「アルゼナルの姿も変わり始めたわ・・・。」

ギュイーン

サラ「どうやら終わったようですね。」

アンジュ「サラ子。」

ナーガ「サラマンディーネ様!アウラを救出しました!」

サラ「ええ。これで戦いが終わりましたね。」

アウラ《ようこそ、我らの星…真なる地球へ。》

ロザリー「うおっ!ドラゴンが喋った!?」

クリス「どうなっているの?」

ヴィヴィアン「ねえねえ!なんでアルゼナルでっかくなったの~?」

アウラ《時空が解放されて、全てがあるべき場所へ戻ったのです。エンブリヲの死によってこの世界も元に戻ったのです。》

ジル「そうか・・・。これでリベルタスも終わりだな。」

サリア「そうね、アレクトラ。」

アルゼナル

アンジュ「で、これからどうするの?」

ケロロ「我々はここで自分達の国を作るであります!ノーマも人間もドラゴンも関係ない国を!」

ギロロ「最初は厳しいし、色々な苦難が俺達を待っている。それは厳しく当たり前の様な事で…あやゆる困難が待っている筈だ。だが、皆の力で俺達は乗り越えて行くからな。」

ヒルダ「もちろん!アタシはママと共に林檎園を開設するよ。」

リディア「もちろんギロロも協力してね?」

ギロロ「分かってる。俺はヒルダのパートナーだからな。」

リディア「うふふ。素直じゃないんだから。」

モモカ「あの…アンジュリーゼ様、あちらの地球はどうなるのでしょうか?」

アンジュ「エンブリヲが死んだ事で誰も導いてはくれなくなった。でも、きっと大丈夫だと思うわ。」

ミスティ「そうですね。私も戦いが終わった事でこの世界に来ましたし。」

アンジュ「ミスティ!いつの間に!?」

ミスティ「エンブリヲの死と同時にこの世界に来てしまいました。これからは私も協力します!」

アンジュ「ええ。これからもよろしくね。」

ミスティ「はい!」

エマ「で、ラクスはどうするのですか?」

ラクス「私は役目を終えたので、ハロと共に元の世界に帰ります。あそこで待っている人たちもいますし。」

メイ「分かった。ワープゲートが完成したら送り届けるから!」

ラクス「ありがとうございます!」

ケロロ「よし!新たな国づくりの始まりであります!」

アンジュ達「イエス・マム!」

タママ「あっ、皆さん、見てください!」ユビサシ

タルル「どうしたんすか・・・おお!すごい虹ッスね!」

パアアアア

ジル「まさかこんなところで虹を見れるとは・・・。実に見事だ。」

アンジュ「ええ。タスクもこの虹を見ているのかな?」

ケロロ「きっと見ていると思うであります。大空の彼方から。」

ヒュウウウウ

ED:君の中の英雄

数日後

アンジュ(終戦から数日後、皆はそれぞれの道へ進んでいる。)

アンジュ(ヒルダはリディア、ギロロと共に林檎園を開設。サリアはアレクトラと共にケロロ達の政治に協力している。)

アンジュ(ゾーラ、クリス、ロザリーはガンダムファイターに。ヴィヴィアンはイカ娘と共に故郷で暮らす事に。)

アンジュ(サラ子はナーガ達と共に宮殿に戻り、マギーは病院を建設、ジャスミンはジャスミンモールでの販売、メイは整備工場と修理工場を始め、ラクスは元の世界に帰った。)

アンジュ(エルシャはハロ達の学校の教師になり、ココ、ミランダ、モモカ、パメラ、オリビエ、ヒカル、シルヴィア、ミスティ、モアは私と共に『喫茶アンジュ』を始めた。)

アンジュ(そして、ケロロ達は国の政治を切り盛りしている。いろいろ大変だけど、彼等ならいい国づくりをしてくれる。だって、彼等は私達の大切な仲間だから!)

「おっ、こいつが倅が言ってた新たなパートナーか。」

アンジュ「あなたは?」

ケロロ父「わしはケロロの父じゃ。倅の新たなパートナーがどんな者か見に来たのじゃ。」

アンジュ「ケロロのお父さんなんだ・・・。私はアンジュ。ケロロのパートナーであり、『喫茶アンジュ』のマスターを務めているわ。」

ケロロ父「ほう。喫茶店を経営しているのか。せっかくだから寄るとするか。案内してくれ。」

アンジュ「ええ。」

タタタタ

アンジュ「あっ、ケロロ。」

ケロロ「あっ、父上!こちらに来ていたでありますか!」

ケロロ父「いやー。お前を驚かそうと思っていたからな。」

ケロロ「そ、そうでありますか・・・。それよりもアンジュ殿!大変な事があったであります!」

アンジュ「何があったの?」

ケロロ「ラクス殿の事でありますが、無事に元の世界に戻りましたが、またもやワープホールに吸い込まれてしまい、今度はインフィニット・ストラトスの世界に飛ばされたであります!」

アンジュ「ラクスも大変ね。でも、彼女なら無事に帰ると信じているわ。だって彼女は私達の仲間なんだから!」

ケロロ「そうでありますな。さっ、喫茶アンジュに行くであります!」

ケロロ父「そうだな。んじゃ、案内してくれ。」

アンジュ「はい!」

タタタタタ

アンジュ「まだまだ未熟な私だけど、これからもよろしくね、ケロロ。」

ケロロ「もちろんであります!」ニコッ

~完~

以上でこの物語は幕を閉じます。最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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