遊戯『…』 十代『…』 遊星『…』 遊馬『…』 遊矢『…』 (960)

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

遊矢「…」

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遊馬「語尾にザウルスやドンをつけたホモの通り魔?」

シャーク「ああ」

小鳥「物騒な世の中よね」

遊馬「何なんだそれ?」

シャーク「知らねえよ。手当たり次第に男をガン掘りしてるんだとよ」

遊馬「そういやカイトは?」

シャーク「連続放火犯を追ってるとか言ってたぜ」

遊馬「あいつも忙しいんだな」

カイト「ラヴァ・ゴーレムで放火をするとは恥ずかしくないのか貴様は」

「チッ」

カイト「貴様のような奴はデュエリストを語るな」

「・・・」

カイト「何か言いたげだな」

「ホモを知ってるな」

カイト「ホモ?まさか語尾にザウルスやドンをつけたホモか」

「そうだ」

カイト「どうやら貴様はそのホモと何やら関わりがありそうだな。情報を吐け」

遊馬「ホモをあぶり出す?どうやって」

シャーク「どうせ男が好きなんだろ。だったら」

小鳥「誰かが囮になるのね!」

シャーク「そういう事だ」

アストラル「確かに一理あるな。やってみよう」

シャーク「じゃあ脱ぐか」

遊馬「待った!」

シャーク「どうした」

遊馬「俺らが脱いでも意味はねえよ」

アストラル「どうやら考えがあるようだな遊馬」

遊馬「ホモは筋骨隆々な男が好きだ!だったら」

小鳥「わかった!」

遊馬「ゴーシュに脱いでもらうぜ!」

ゴーシュ「脱げってか?いいノリしてるぜお前は」

遊馬「へへへ」

ドロワ「しかしホモとは」

遊馬「脱いでくれるよなゴーシュ?」

ゴーシュ「おうよ!」

遊馬「さすがゴーシュだぜ!」

ゴーシュ「・・・」

ゴーシュ「・・・」

ゴーシュ「・・・」

「イイ男だドン」

ゴーシュ「ん?」

「いただきますザウルス!」

ゴーシュ「来たぜ遊馬!」

遊馬「そこまでだホモ!」

シャーク「俺達が成敗してやるぜ!」

「俺の食事の邪魔をする奴は誰であろうと許さないドン!」

シャーク「ふざけんじゃねえ!何が食事だ!!」

遊馬「お前のやってる事は絶対に許さねえ!!」

「だったらどうするザウルス」

シャーク「デュエルだ!」

遊馬「俺達とデュエルしろ!」

「わかったドン!そのデュエル受けて立つザウルス!」

遊馬「カイトはまだ来ねえのか」

シャーク「ほっとけ!さっさと始めるぞ!」

カイト「そうか、つまりそいつはモンスターの記憶を内蔵されたメモリで」

「変身できるって奴だよ」

カイト「・・・」

「それだけじゃねえ!そのメモリは一般にも流通してる優れ物だ!お手軽にモンスターに変身できるなんてよ」

カイト「それだけ聞けば十分だ。貴様を連行する」

「後悔するぜ!お前達はきっと」

カイト「ガタガタと喚くな」

「」

シャーク「何だったんだこいつは」

遊馬「驚いたぜ、いきなり二頭を持つキングレックスに変身するなんてよ」

小鳥「このメモリみたいなので」

カイト「迂闊に触るな」

アストラル「カイト」

シャーク「いつの間に出てきたんだ!」

カイト「何やら不穏な動きがある。気を引き締めて行くぞ」

シャーク「不穏な動き?受けて立つぜ!」

遊馬「そういうのには慣れっこだからな。だよなアストラル」

アストラル「ああ」

数日後

遊馬「また下らねえ事が始まっちまったな」

アストラル「ああ・・・」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「何!?」

遊馬「…」

遊矢「…」

遊星「最近頻繁して起こっている連続爆破事件を調べてほしい?」

牛尾「ああ」

遊星「構わないが俺は忙しくてな。カイトから少し頼まれごとを」

ジャック「ならば俺が行こう」

クロウ「じゃあ俺も行くとするか」

ブルーノ「僕も!」

牛尾「すまねえな」

ジャック「この街で起こる厄介ごとを解決するのは俺達の役目だ」

ジャック「テレビなどでやって居たがどうやら何処からともなく小型ミサイルが飛んで来て爆破しているらしいな」

クロウ「どっからやって来るんだ?」

ジャック「わからん」

クロウ「ブルーノは何か知ってるか?」

ブルーノ「と言われてもね」

ジャック「とりあえずブルーノ」

ブルーノ「爆破された建造物を地図で赤く塗っておいたよ」

クロウ「やるじゃねえか」

ジャック「ここから事件を解いて行くぞ」

ジャック「最初は肉屋」

クロウ「次に魚屋で八百屋」

ブルーノ「博物館に美術館に図書館・・・ほぼ無差別だね」

クロウ「どっかからぶっ放したんじゃねえか?」

ジャック「どこからだ」

クロウ「・・・わからねえ!」

ジャック「何処からともなく現れて破壊する」

ブルーノ「明らかに人為的だよね」

ジャック「ああ」

クロウ「どこの誰だか知らねえが絶対に許さねえぞ!」

遊星「モンスターメモリか」

牛尾「どうかしたのか?」

遊星「最近この街でデュエリストがモンスターに変化する事件は無いか?」

牛尾「聞いたこともないぞ」

遊星「そうか」

牛尾「何かあったのか?」

遊星「こいつを見てくれ」

牛尾「メモリ?」

遊星「ああ」

クロウ「おい・・・おい!」

ジャック「何だ!?」

クロウ「空が割れてやがる・・・あれを見ろ!」

ブルーノ「何か居るよ!」

ジャック「奴がミサイルを飛ばしているという事か、ブルーノ!」

ブルーノ「小型プロペラだね」

ジャック「行くぞ」カチッ

クロウ「ああ」カチッ

「ムォー!ムォー!」

クロウ「く、蜘蛛の怪物!?」

ジャック「何者だ貴様!」

「見ればわかるだろう。俺は蜘蛛の改造デュエリストだ!」

ジャック「何だと!?」

クロウ「てめえの目的は何だ!?それにこの空間は!」

「俺はネオドミノシティを破壊する事が目的だ」

ジャック「そんな事は絶対にさせん!」

クロウ「デュエルだ!」

「ムォー!」プッ

ブルーノ「気をつけて、あれは毒だよ!!」

クロウ「見てえだな!だが負けるわけにはいかねえんだよ!!」

ジャック「百戦錬磨の俺達を見せてやる!バーニングソウル!!」

ゴオオオオオオオオオオオ

「!?」

ジャック「害虫である貴様ならわかるはずだ!本能的に炎を怖がる事を!!」

「くっ・・・」

ジャック「貴様に破壊された物や怪我をした者に悔い改めよ!!!」

ジャック「これでいいな」

クロウ「変な野郎だったぜ」

ブルーノ「空を割って現れるなんて」

ジャック「ああ」

クロウ「そうだな」

数日後

遊星「世の中不思議な事が多い。ある日突然アンバランスゾーンに踏み込むかもしれんな」

遊戯「…」

十代「ガッチャ!」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

十代「驚いたな。まさか檻に入れられるなんて」

ユベル「君にはいつも驚かされるよ」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

十代「俺は遊城十代!よろしくな!」

「・・・」

十代「みんな元気ねえのな」

十代「さて何でパクられたか考えてみるか」

ユベル「いきなりだったからね」

十代「セレナともはぐれちまうし・・・はあ」

ユベル「・・・」

カチッ

伝説の爆炎使い!

十代「ん?何だこいつ」

ユベル「十代!」

ボンッ

十代「モンスターに変身しやがった・・・何なんだこいつは!!」

十代「ネオス!」

伝説の爆炎使い「遊城十代を倒せばカードを貰えるってな!」

ボンッボンッボンッ

ネオス「何者だ!?」

十代「わからねえ!いきなり変身しやがった!!」

ネオス「ならば倒すしかないな」

十代「そういう事だぜ!」

セレナ「十代が警察に!?」

ファラオ「ニャ」

大徳寺「ビックリしたニャ」

セレナ「何かやったのか!?あいつが!?」

大徳寺「良くわからないのニャ」

セレナ「行くぞ!あいつを」

ファラオ「ニャーッ!」

セレナ「お前まで何を言い出すんだ!?あいつはお前の」

ファラオ「ニャ」

セレナ「十代ならどうにかして帰ってくる?だが」

ファラオ「ニャ」

セレナ「・・・わかった」

十代「こんな狭い檻で・・・クソ」

伝説の爆炎使い「燃えろ!」

十代「さあどうするネオス」

ネオス「コンタクト融合だ!」

ユベル「相手は炎属性だよ。だったらバブルマンかイルカで」

十代「来い!バーストレディ!!」

ユベル「バーストレディ!?」

ネオス「何か理由が」

十代「炎と炎をぶつけ合わせ力で押し切る!」

ユベル「君って男は」

十代「ネオスとバーストレディでコンタクト融合!」

十代「バーストネオス!!!」

伝説の爆炎使い「さすがは究極の融合デュエリストだ!だが」

十代「バーストネオスの効果を発動!相手フィールドのモンスターを全て手札に戻す!」

伝説の爆炎使い「手札だと?何を」

十代「なら別のやつを戻してもらうか!」

カチッ

ポンッ

「あれ・・・!?」

十代「何かのメモリか?まあいいや頼むぜネオス」

バーストネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

「ブゲッ!?」

十代「どうやら警察も檻も全てこいつらがセットしたような感じだな」

ユベル「ああ」

十代「俺を捕らえて何をする気だったんだ?それに俺の命を」

ユベル「命ならいつも狙われてるゃないかな?最も君は簡単にはやられないが」

十代「へへへ」

セレナ「・・・十代!」

十代「悪りいな、心配したか?」

セレナ「し、してない!」

十代「ふーん」

セレナ「少しだけなら少しだけならしたぞ。本当に少しだけだ」

十代「悪かったな。心配してくれてありがとうな」

セレナ「ふん」

十代「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「お楽しみはこれからだ!」

柚子「どうしたの?いきなり呼び出したりして」

遊矢「いや」

柚子「?」

遊矢「最近学校でしか会ってないなって思ってさ」

柚子「ここも学校だけどね」

遊矢「そ、それもそうか?」

柚子「何かあったの?様子が変よ」

遊矢「・・・」

権現坂「・・・」

黒咲「・・・」

沢渡「なーにやってんだ?」

黒咲「貴様は引っ込んでろ!」

沢渡「ここは俺様の学校だぞ!てめえは立場ってもんを」

デニス「もっと静かにしなよ君は」

沢渡「うるせえ!」

権現坂「黙らんか!今から遊矢が重大な事をするんだ!」

沢渡「くっだらねえ・・・っつうか付き合ってるんじゃねえのか?」

権現坂「遊星殿の話ではくっ付いたと聞いていたが」

デニス「何かセレナとユーゴだったかな?の件で大喧嘩して別れたんだよね」

沢渡「いつも一緒に居るから元に戻ったんじゃねえかって思ってた」

黒咲「静かにしろ」

沢渡「やたらと突っかかってくるじゃねえか!」

黒咲「根本的に貴様を好かん。甘ったれのボンボンは下がっていろ」

沢渡「て、てめえ!」

遊矢「最近どう?調子とか」

柚子「は?」

遊矢「いや・・・何か」

柚子「アユちゃんやタツヤくん連れて凌牙さんの家に遊びに行ったけど」

遊矢「え?」

柚子「ほら暑くなってきたし凌牙さんって泳ぎ上手いみたいだから」

遊矢「ふ、ふーん」

柚子「遊矢はどうなの?」

遊矢「俺は沢渡のワガママに振り回されてるかな・・・」

遊矢「ランサーズって纏まりなくてさ俺がしっかりしないと」

柚子「どうして?」

遊矢「遊馬だってあの協調性の無いカイトさんと凌牙さんを上手く纏めてるだろ?」

柚子「た、確かに」

遊矢「遊星さんは・・・あの人達は大丈夫か、十代さんは単独行動だし」

柚子「先輩達を見習って自分がって事ね」

遊矢「リーダー格の赤馬はまるで顔を出さないし・・・俺は」

柚子「こういう時こそ笑顔よ!」

遊矢「笑顔・・・」

柚子「うん!」

遊矢「考えてみれば俺は俺で遊馬は遊馬だもんな」

柚子「そうよ、遊矢には遊矢の良さがあって遊馬くんには遊馬くんの良さがあるもん」

遊矢「・・・」

柚子「今度はどうしたの?」

遊矢「やっぱり柚子と一緒に居ると・・・何ていうか」

柚子「安心?」

遊矢「安心する・・・ごめんな、いつかの事」

柚子「・・・私だって」

遊矢「だから俺とさ・・・ほら」

柚子「付き合うって事?別にいいけど」

遊矢「ハハハ・・・柚子には俺の考えが何でもお見通しだな!」

柚子「それもお互い様よ!」

遊矢「さあて・・・さっきから覗いてる奴!出て来いよ」

黒咲「俺だ。遊矢と瑠璃がついに復縁したぞ」

権現坂「もしもし遊星殿!遊矢と柚子が・・・感動じゃああああああ!!!」

デニス「あ、十代?2人がね」

沢渡「どいつもこいつも連絡しやがって、騒ぐ事のほどかよ」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

沢渡「何見てんだよ!ふざけやがって!!」

権現坂「とりあえず胴上げだ!」

黒咲「ああ」

デニス「うん!」

黒咲「ワッショイワッショイ!」

権現坂「ワッショイワッショイ!」

デニス「ワッショイワッショイ!」

「何やってんすか沢渡さん!?」

沢渡「お前らも混ざれ!胴上げだ!」

「まるで意味がわからないな」

「ほら沢渡さんだから」

沢渡「さっさとしねえか!」

「ワッショイワッショイ!」

「ワッショイワッショイ!」

「ワッショイワッショイ!」

遊馬「・・・」

遊星「どう思います十代さん」

十代「遊矢だけズルくねえか?」

ユート「確かに」

ユーゴ「ふざけやがって!」

ユーリ「フフフ」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「デュエルで笑顔を・・・」

ユーゴ「…」

ユーリ「…」

ユート「というわけだ」

カイト「それがどうかしたのか?」

ユート「一緒について来てほしい」

カイト「俺は忙しい。黒咲にでも」

ハルト「異次元からの来訪者の頼みを聞いてあげない兄さんは嫌いだ」

カイト「!?」

ユート「隼は別件で動いていてな。頼む」

カイト「わかった。行ってやろう」

ユート「すまない」

カイト「・・・」

ユート「敵は融合次元の連中のように相手を封印する事ができるんだ」

カイト「その方法は何かわかるのか?相手の効果とか」

ユート「わからんが既に多数の被害者が出ている」

カイト「・・・」

ユート「その中には隼の舎弟の一人である志島北斗という男も混ざってる」

カイト「誰だ」

ユート「確かエクシーズ使いだったはずだ」

カイト「そもそも黒咲に舎弟が居たのか」

ユート「3人居る」

カイト「まさかとは思うがモンスターメモリが関与している可能性がある」

ユート「あの噂の」

カイト「こいつを使うか」

ユート「それは?」

カイト「その探知機だ」

ユート「さすがカイトだ」

カイト「早速反応が出たぞ」

ユート「このモンスターは」

カイト「成金ゴブリンか、貴様だな」

成金ゴブリン「またデュエリストか、身の程知らずが」

カイト「どういう理由かは知らんがさっさと捕らえたデュエリストを元に戻せ」

成金ゴブリン「はあ?捕らえた奴を元に戻す道理が何処にあるんだ!」

ユート「お前はデュエリストか?それとも」

カイト「探知機が反応していたという事は変身した奴だろ」

ユート「だったらデュエルで勝負をつけよう」

成金ゴブリン「デュエル?別にいいがただのデュエルでは面白味がない」

ユート「ならどうする」

成金ゴブリン「ドロー勝負よ」

成金ゴブリン「ルールは簡単だ!自分のドローしたカード名を指定し正解なら勝ち外れなら負け!」

ユート「余程、自信があるようだな。だが俺は負けない」

成金ゴブリン「フンッ」

ユート「お前のように他者の命を愚弄する輩はな」

カイト「・・・おい」

成金ゴブリン「アァン!?」

カイト「イカサマをする気だろ」

成金ゴブリン「な、何を言い出すんだ」

カイト「どうせイカサマだ。貴様の顔を見ればわかる」

成金ゴブリン「し、知らねえな」

ユート「イカサマか・・・なるほどイカサマならその自信満々な態度がわかる気がする」

カイト「さっさと解放しろ。死にたくなくばな・・・俺は殺ると言ったら本気で殺るぞ。貴様のようなクズを」

ユート「ありがとうカイト」

カイト「こんな下らん物を何処の誰が流通させているんだ」バキッ

ユート「また何かあったら呼んでくれ、必ず力になる」

カイト「ああ」

ユート「じゃあまた」

ユート「・・・」

50

もうしばらく書くのやめようか

さようなら

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「融合じゃねえ!ユーゴだ!」

ユーリ「…」

ユーゴ「なあジャック」

ジャック「何だ」

ユーゴ「お前っていつも暇してるよな。何でだよ」

ジャック「俺とて好きで暇をしているわけではない!」

ユーゴ「バイトしろよバイト」

ジャック「言われんでもわかっている」

ユーゴ「やっぱ似てるけど違うんだよな。威厳がねえって言うか」

ジャック「黙らんか!」

ユーゴ「ほら面接行こうぜ面接」

ユーゴ「どうだったジャック」

ジャック「落ちた」

ユーゴ「お前・・・全然ダメじゃねえか!」

ジャック「じゃあ貴様はどうなんだ!?学校へも行かずフラフラと!」

ユーゴ「別にいいじゃねえか!何か問題でもあんのか!?」

ジャック「問題大アリだ!」

ユーゴ「チッ」

ジャック「リンには何も言われんのか」

ユーゴ「コモンズには学校なんざねえんだよ!文句あっか!?」

遊星「だったら学校に通えばいい。前のようにな」

ユーゴ「遊星!」

ジャック「学校だと」

遊星「以前ユーゴや遊矢達がこっちのアカデミアに通っていた時期があっただろ?」

ジャック「ああ」

遊星「セレナは今だに通っているがお前やユートは知らない間に学校へは行かなくなったな」

ユーゴ「何っつうか学校ってのがよくわかんなくてな」

遊星「そこで考えた。学校へ行けと」

ユーゴ「けどよ」

遊星「リンもそれを望んでいる」

ユーゴ「ったくしょうがねえな。行ってやるか」

遊星「それとジャックも働かないなら学校にでも行った方がいい」

ジャック「何だと!?」

遊星「そもそも俺達は本来なら学校へ通っている年頃だ」

ジャック「・・・」

ユーゴ「あった!」

リン「何それ?」

ユーゴ「制服だ制服!ほら学校に通ってたろ?遊星のとこで」

リン「あ、そう言えば」

ユーゴ「だろ?リンはどうすんだ?遊星に頼めば偽造も朝飯前だぜ」

リン「ユーゴが学校に行っててご飯とか作るのは誰がやるの?私は家に居て帰りを待ってるわ」

ユーゴ「へへへ!リンは優しいな・・・俺って幸せ」

遊星「さあ行こうか」

ユーゴ「おい!どっから出て来たんだよ遊星!!」

遊星「ずっと見てた。さあ行こう」

ユーゴ「嫉妬してたりして」

遊星「もう俺の青春は諦めている。行くぞユーゴ」

クロウ「似合わねえな・・・」

ブルーノ「酷いよね」

ジャック「貴様!」

ブルーノ「ぼ、暴力反対!」

クロウ「そういや鬼柳とプラシドも通ってたよな。学ランで」

ジャック「これで文句は無いな」

クロウ「まあ無職より学生のがいいけどよ」

ジャック「ならば行くか」

ブルーノ「徒歩で行くんだよ」

ジャック「徒歩だと!?」

クロウ「当たり前じゃねえか!」

ジャック「くっ・・・」

ユーゴ「おっすジャック・・・プッ」

ジャック「おい!」

ユーゴ「悪りいな。ちょっと面白くて」

ジャック「その手に持っているのは何だ」

ユーゴ「あ?弁当だよ弁当」

ジャック「弁当!?」

ユーゴ「リンが作ってくれたんだぜ、どうだ!」

ジャック「給食ではないのか!?」

ユーゴ「当たり前じゃねえか」

ジャック「どうなっているんだ!」

ユーゴ「知らねえよ!」

セレナ「何だお前達か」サッサッサ

ユーゴ「また通わせてもらうぜ」

セレナ「・・・」

ジャック「何だその目は」

セレナ「いや・・・似合わんなと思って」

ジャック「貴様!」

ユーゴ「何やってんだ」

セレナ「飼育小屋の掃除に決まってるだろ」

ジャック「先が思いやられるぞ・・・」

遊星「どんな理由があろうとも一度は学校へ通わなければならない」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「君たち邪魔だよ」

つまらないし飽きられたって事だろね

とりあえずひっそり1000まで言ってやめようかなって思ってる

ユーリ「あ、来たね」

遊矢「何だよ俺を呼び出して」

ユーリ「あの子は居ないのかな」

遊矢「柚子をお前みたいな凶悪な奴と会わせるわけにはいかないだろ」

ユーリ「ふーん・・・」

遊矢「用が無いなら俺は」

ユーリ「ついて来なよ」

遊矢「は?」

ユーリ「どうせ暇なんだろ君」

ユーリ「君ってモンスターを具現化できるの?十代みたいに」

遊矢「できるわけ」

ユーリ「じゃあ君に教えてあげるよ。十代との関わりで多くのデュエリストが具現化できるって事を」

遊矢「俺達デュエリストは拳で戦うものだろ!お前達のような悪が相手だったら」

ユーリ「それは野蛮で武闘派のエクシーズ組ぐらいだよ。僕は手札のマリシャス・エッジと幻魔皇ラビエルを融合し」

遊矢「できるわけが無いだろ。やっぱりこいつは」

ユーリ「現れよ。マリシャス・デビル!」

遊矢「!?」

ユーリ「どう?」

遊矢「嘘だろ・・・質量とかじゃなくて本物だ」

ユーリ「ほらね」

遊矢「・・・」

ユーリ「じゃあ行こうか」

遊矢「行くって何処に」

ユーリ「悪者退治」

遊矢「悪者退治?」

ユーリ「そう悪者退治」

・・・

ユーリ「・・・」

遊矢「・・・」

ユーリ「・・・」

遊矢「・・・」

ユーリ「・・・」

遊矢「・・・」

遊矢「お前のやってる事は明らかに間違ってる!」

ユーリ「どうして?」

遊矢「お前はやっぱり他の人達とは違う。純粋な悪だ」

ユーリ「だったら君が止めてみなよ。まあ無理だとは思うけど」

遊矢「お前は俺が止める!絶対に!!」

ユーリ「楽しいデュエルだったよ」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「…」

ロスト・ブルー・ブレイカー!

カチッ

カイト「また出たか」

遊馬「カイト!」

カイト「今日こそはモンスターメモリの出処を暴いてくれる」

アストラル「」

小鳥「頑張れカイト、遊馬!」

カイト「デュエルモード!フォトンチェンジ!!」

遊馬「エクシーズチェンジ!ゼアル!!」

カイト「狩らせてもらうぞ、貴様の魂を!」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

カイト「・・・」パキッ

遊馬「結局今日も収穫無しか」

アストラル「一体どこの誰が流通させて居るんだ」

カイト「・・・」

小鳥「そう言えばシャーク見ないね」

遊馬「何か用事だって」

カイト「なら俺も行くとするか」

遊馬「何だカイトも行くのか?」

カイト「俺も忙しい。小鳥」

小鳥「?」

カイト「こいつを渡しておく。いざとなったら自分の身は自分で守れ」

小鳥「う、うん」

シャーク「モンスターメモリ・・・モンスターの記憶を内蔵しデュエリストでもモンスターになれるか」

ミザエル「わざわざデュエルモンスター次元に出向いて意味が無かったな」

シャーク「いやそうでもねえさ」

アリト「何かわかったのか?」

シャーク「ギゴバイトが言ってたじゃねえか怪しい奴らがモンスターにメモリ突き刺して何かやってたってよ」

ギラグ「どうすんだ?十代や遊星達にも」

シャーク「モンスターメモリの件は俺らの問題だぜ。あいつらはあいつらで忙しいだろ」

アリト「何かこっちと遊星のとこで事件が集中してんだよな」

ドルべ「ううっ・・・ううう」

ベクター「いつまでも痛がってんじゃねえよ」

ドルべ「モンスターに殴られるのは痛いんだ・・・」

Ⅳ「Ⅲ!」

Ⅲ「Ⅳ兄様!Ⅴ兄様が」

Ⅳ「兄貴!しっかりしろ兄貴!!」

Ⅴ「Ⅳか・・・」

Ⅳ「誰にやられたんだ!?」

Ⅴ「バスター・ブレイダーだ・・・とかく恐るべき男でな・・・」

Ⅳ「くっ・・・そいつは!?」

Ⅴ「わからん・・・私を斬った後に姿を消した」

Ⅳ「絶対に許さねえ!!!」

遊馬「何か色々慌ただしいけど、どうせデュエルしねえんだろ・・・何やってんだか」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「デュエルで笑顔を・・・」

ユーゴ「…」

ユーリ「…」

赤馬「・・・というわけだ」

黒咲「エクシーズ次元の生き残り?何故それを言わんのだ」

赤馬「あの壊滅した状況下では職も無い。そこで私は救済し仕事を与える事にした」

ユート「随分と上から物を言うんだな」

黒咲「相手にするな。こういう奴だ」

赤馬「誰も彼も癖が強くてな・・・ランサーズのメンバーよりはマシだが」

黒咲「それでそいつらは?」

赤馬「ある者は警察官としてある者は講師として活動している」

ユート「何が言いたいんだ」

赤馬「私はエクシーズ次元の残党を別働隊としたい。指揮官は君だ」

ユート「・・・」

ユート「どう思う」

黒咲「奴の考えは理解ができん」

ユート「やはり隼もそう思うか」

黒咲「ああ」

ユート「赤馬零児の話では首都ハートランドの防衛をしていたメンバーだと聞いたが」

黒咲「どうせ頼りにならんだろ」

ユート「とりあえず一人一人面接していこうか」

黒咲「そうするか」

ユート「陽元コロナ・・・」

コロナ「おう!」

ユート「空手や合気道を扱い父親は剣術家か」

コロナ「今はこっちで警察官やってんの!あんな事があったし・・・」

黒咲「例え女でもこれだけの武闘派ならカイトや凌牙に並ぶほどだろうな」

ユート「エクシーズ使いといえば武闘派だからな。採用だ」

コロナ「本当に!?やったー!」

黒咲「しかし落ち着きがないな。俺達より歳上だぞ」

ユート「十代に比べたら全然だろ」

黒咲「あいつは大人のくせにまるで子供だからな」

ユート「青海鱗子」

鱗子「ええ」

ユート「現在は医者として働いていると」

鱗子「やる気はあります」

黒咲「さっきの奴はうるさかったが今度はクールな奴か」

ユート「使用デッキは水精鱗・・・さっきは陽炎獣で今度は水か」

黒咲「どうするんだユート」

ユート「まあ採用だな」

鱗子「ありがとうございます」

黒咲「素っ気ない女だ」

ユート「カイトに比べたらまだ大丈夫な方だ」

ユート「騎士賀愛・・・使用デッキは聖騎士」

愛「はい!」

ユート「現在は小学校の教師と」

愛「そうです!」

黒咲「実家は裕福か」

愛「今は関係ありませんけどね」

黒咲「確かにそうだな」

ユート「採用」

黒咲「あまり戦闘には向かないタイプだろ。どう見たって」

ユート「小鳥だって戦わないのにウロウロしてるだろ」

ユート「揖斐リチュア・・・まあ言わなくてもわかるな」

リチュア「髪の色が似ていらっしゃいますね」

ユート「そう言えば・・・採用」

黒咲「いいのかユート?さっきから女ばかりだぞ」

ユート「むさ苦しいのも逆に嫌じゃないか?それに」

黒咲「それに何だ」

ユート「彼女達は今を賢明に生きている。それに男も女もデュエリストなら関係無い」

黒咲「レジスタンスでは無く普通の生き方か」

ユート「それに歳上だ。学ぶべき事がある」

黒咲「・・・」

ユート「次で最後だ」

ハイス「私は」

ユート「不採用」

ハイス「!?」

黒咲「俺もこいつの態度がさっきから気に入らん」

ハイス「待ちたまえ!私を不採用にするとは後悔するぞ!?」

ユート「君を入れた方が後悔する」

黒咲「お前からは他者を思いやる心が感じられん」

ハイス「くっ・・・絶対に後悔させてやる」

ユート「帰ろうか」

黒咲「ああ」

ユート「これでいい」

黒咲「何だこれは?」

ユート「XYZ・・・わかるな?」

黒咲「エクシーズか」

ユート「そうだ。依頼人はこの駅前の伝言板に書いてくるはずだ」

黒咲「なるほど、あの伝説のスイーパーを模してだな」

ユート「そういう事だ」

黒咲「以外と奴らが頼みに来たりしてな」

ユート「まさか」

黒咲「だといいがな」

ユート「・・・」

ユート「エクシーズ次元の残党のわりに1人だけ儀式がいるじゃないか・・・赤馬零児も詰めが甘いな」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「何!?」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「…」

遊馬がかっとビングを失ったスレの更新を待っているのですが

>>93
さっき終わりました

クロウ「どうした遊星」

鬼柳「俺達を集めて」

ボマー「ジャックの姿が見えないな」

ブルーノ「ジャックなら学校だよ」

プラシド「学校だと?」

鬼柳「そういや俺達も行ってたな」

ジャック「俺ならここに居る」

クロウ「てめえ学校は!?」

ジャック「派手な大立ち回りの末に退学になった」

クロウ「何やっても続かねえな、ダメ人間じゃねえか」

ジャック「何だと!?」

クロウ「一言も喋らねえな」

プラシド「用が無いなら帰る」

遊星「俺の悪いところを言ってくれ」

鬼柳「遊星の?んなもんねえだろ」

ボマー「君ほどの男に欠点は無いはずだ」

ブルーノ「うん」

遊星「・・・」

鬼柳「どうしたんだお前」

遊星「いや」

ジャック「またユーゴと遊矢の事だろ」

遊星「ああ」

プラシド「どういう事だ」

クロウ「同じ若者なのに遊矢とユーゴに比べて何で俺はってよ。俺も同じ気持ちだぜ」

鬼柳「遊矢はわかるぜ、でもユーゴとリンってそういう関係じゃねえだろ?満足した奴が最後には勝つんだよ」

ブルーノ「確かにリンってお姉さんっぽいよねユーゴの」

鬼柳「だろ?だったらお前」

プラシド「下らんな、男とは硬派であるべきだ」

遊星「そうも言ってられない」

ジャック「髪型だ」

クロウ「そういやユーゴに比べて遊星って変な髪型してるよな」

遊星「髪型か・・・変えてみるか」

遊星「どうだ」

プラシド「斬れぬ・・・何て髪質だ!?」

鬼柳「お前が斬れねえって事は相当だな」

ジャック「確かに硬い」

クロウ「まるで鋭利な刃物だぜ」

遊星「マーサにもよく言われてたな」

ジャック「言われてみれば」

クロウ「確かに」

遊星「今日はこれで解散しようか」

鬼柳「じゃあな遊星」

プラシド「下らん事で俺達を呼び出すな」

ジャック「まあ何だ。そう落ち込むな」

クロウ「遊星にも柚子っぽい奴が出てくるぜ」

ブルーノ「そうだよ!」

遊星「そうだな。真面目に生きればいい事だってある」

遊星「男は魂だ。それを忘れないでほしい」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「融合じゃねえ!ユーゴだ!」

ユーリ「…」

ユーゴ「ジャックの奴も退学になりやがって暇だぜ」

ツァン「あ、不動遊星2代目だ!」

ユーゴ「遊星じゃねえ!ユーゴだ!!」

ツァン「中等部にまた帰ってきたんだアンタ」

ユーゴ「誰だっけな、こいつ・・・AV女優って言ってたな」

ツァン「誰がAV女優よ!」

ユーゴ「いやAV女優だって遊馬や凌牙が言っててよ」

ツァン「誰だよ僕を勝手にAV女優に仕立てたのは」

ユーゴ「他人の空似ってやつか」

ユーゴ「俺に何か用か?」

ツァン「遊星2代目だから何だってやってくれるんだよね?」

ユーゴ「だから俺は遊星じゃねえ!言っとくが惚れたとかならお断りだぜ、先客が居るもんでよ」

ツァン「誰がアンタに惚れるのよ」

ユーゴ「うるせえな!用があんならさっさと言いやがれ!」

ツァン「ちょっとついて来て」

ユーゴ「は?」

ユーゴ「逃げたモンスターをパクってほしい?俺はセキュリティーじゃねえんだぞ!」

ツァン「だって遊星の弟子なんだし」

ユーゴ「弟子じゃねえよ!せめて弟分とか言えよ!」

ツァン「お願い!」

ユーゴ「ったく高等部のやつが中等部に頼むかよ・・・まあいいや」

ツァン「やってくれるの!?」

ユーゴ「困ってる奴を見過ごせねえのが俺なんだよ」

ユーゴ「カモン?何だそりゃ」

ツァン「六武衆だよ」

ユーゴ「ふーん」

ツァン「何か逃げ出してさ」

ユーゴ「危ねえ奴か?」

ツァン「爆弾をポイポイ投げてくるのよ」

ユーゴ「爆弾・・・爆弾!?」

ツァン「血の気が多くてね」

ユーゴ「危ねえな・・・どういう教育してやがるんだ」

ユーゴ「とりあえず探してやるか」

ツァン「さすが遊星の弟!」

ユーゴ「まあ見てろよ」

ツァン「少し頭悪そうだけど」

ユーゴ「てめえ!」

ツァン「僕とアンタだけで大丈夫なの?」

ユーゴ「いや俺だけでいいだろ。後ろ見ろよ」

カモン「・・・」ヒョイッヒョイッ

ボンッボンッ

ユーゴ「マジで爆弾投げてやがるぜ」

ヤイチ「・・・」シュッ

サクッ

ユーゴ「おっと!まだ居るのかよ!?」

ツァン「いつの間に!?」

ユーゴ「上等だ!纏めて相手にしてやるぜ!!」

カモン「・・・」

ヤイチ「・・・」

ユーゴ「どっちかと言えば俺は喧嘩慣れしてるからよぉ~よーく見てろ!」

ユーゴ「片方は爆弾でもう片方は弓矢・・・だったら!」

カモン「・・・」

ヤイチ「・・・」

ユーゴ「かかって来やがれ!」

カモン「・・・」ヒョイッ

ヤイチ「・・・」シュッ

ユーゴ「今だ!」

ツァン「上手い!同士討ちを狙ったんだね!?」

ユーゴ「そういう事だ!さっさとこいつらを元に戻してやれ!」

ツァン「うん!」

ユーゴ「ふぅ・・・危なかったぜ」

ツァン「ありがとう。助かったよ」

ユーゴ「まあ困った事があれば何でも言ってくれよ」

ツァン「何て名前だっけ?」

ユーゴ「ユーゴ」

ツァン「苗字は?」

ユーゴ「ユーゴ・・・とりあえず不動ユーゴとでも呼んでくれよ」

ツァン「は?やっぱり遊星の弟じゃん」

ユーゴ「別にいいじゃねえか!苗字なんて!!」

ユーゴ「遊星も色々と大変なんだな。学校方面は俺が何とかしてやるか」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「何!?」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「…」

シャーク「見ろよこれ」

遊馬「何だこりゃ?」

シャーク「果たし状」

アリト「果たし状?何でまた」

シャーク「知らねえよ、どうせ俺が卒業した後に学園を締めようとする奴だろうぜ」

Ⅲ「不良も大変だね」

アリト「どうすんだナッシュ?」

シャーク「ギラグが代わりに行くってよ」

アリト「まあギラグなら大丈夫だろ」

ベクター「どうだかな」

シャーク「何が言いてえんだ」

ベクター「別に」

ベクター「そもそも何で2年生のお前が学園の頭なんだ?おかしくねえか?」

シャーク「一番強えからじゃねえか」

アリト「喧嘩じゃ負け無しなんだよなナッシュって」

ベクター「そもそも何で遊矢と柚子はお前にさん付けしてんだ?」

遊馬「知らないのか?シャークって同級生にもさん付けで呼ばれてんだぜ」

ベクター「シャークさん・・・プッ」

シャーク「笑ってんじゃねえよ」

遊馬「さん付けされるのって嫌なのか?」

シャーク「別に」

Ⅲ「意外と遊矢達も凌牙の実年齢知らなかったりして」

シャーク「なわけねえだろ・・・そういや歳の話なんて一度もした事ねえよな」

遊馬「電話すればいいんじゃね?」

シャーク「そうするか」

シャーク「俺だ」

遊矢「あ、凌牙さん」

シャーク「お前は俺をいくつだと思ってるんだ」

遊矢「中3だろ?遊馬の学校の番長何だから」

シャーク「やっぱりか」

遊馬「何だって?」

シャーク「こいつ俺の年齢間違えてるっぽいぜ、頭だから中3だってよ」

アリト「頭だから中3?スタンダードはやっぱ平和なんだな」

シャーク「てめえと変わらねえ中2だ」

遊矢「は?嘘だろ凌牙さん!?貫禄が俺や沢渡とまるで違う!」

シャーク「だからさん付けすんなよ、凌牙さんってシャークさんより不気味だぜ」

遊矢「ふーん・・・じゃあ凌牙」

シャーク「お、おう。切り替え早えなこいつ」

シャーク「そもそも年齢なんて関係なくねえか?」

遊馬「いや結構あるぜ」

シャーク「だってお前以外のここに居る連中は一回り上の十代を呼び捨てにしてんだぜ」

アリト「言われてみれば」

Ⅲ「え?僕は十代さんだけど」

ベクター「十代は貫禄があるようでねえからな、なあ?」

アリト「俺らと混じってる時なんてタメみたいなもんだろ」

シャーク「だろ?さん付けだとか敬語とか遊星ぐらいだぜ十代に使うのは」

遊馬「じゃあシャークも敬語使えばいいんじゃねえか?やってみようぜ」

シャーク「俺が?何言ってんだ」

ベクター「やれよナッシュ」

シャーク「はあ?」

ベクター「逃げんじゃねえよ言い出しっぺのくせによォ」

シャーク「チッ」

ベクター「朝の挨拶は」

シャーク「お、おはようございます」

ベクター「プッ」

シャーク「てめえ!」

遊馬「落ち着けよシャーク!」

ベクター「礼する時は」

シャーク「あ、ありがとうございます」

ベクター「ククク・・・」

シャーク「てめえ・・・」

Ⅲ「かなり似合わないね」

アリト「とりあえずですとかますとか付ければいいんだろ?」

遊馬「じゃあニューシャークをカイトに見せてやるか」

遊馬「やたら不気味がられてたな」

シャーク「だから俺は嫌だったんだよ」

アストラル「果たし状の件はいいのか」

シャーク「やべえな忘れてたぜ」

遊馬「きっと今ごろギラグが・・・ギラグ!」

ギラグ「ドジっちまったぜ」

シャーク「すまねえなギラグ」

ギラグ「いいって事よ・・・後は頼むぜ」

シャーク「よくもギラグをやりやがったな、絶対に許さねえぜ!」

遊馬「それで相手は誰だったんだ?」

ギラグ「陸王と海王ってのに聞き覚えはねえか?」

シャーク「あいつらか」

アストラル「だが彼らの力でギラグを倒すなんて不可能に近いぞ」

陸王「だったらその秘密を教えてやるぜ」

海王「久しぶりだな凌牙!」

シャーク「てめえら・・・!」

遊馬「秘密?秘密って何だ!」

陸王「こういう事だぜ!マグネットパワー+!」

海王「同じく-!」

アストラル「マグネットパワー!?い、いかん!避けるんだ遊馬!」

遊馬「うあああああああああああああああああああああ」

シャーク「遊馬!」

シャーク「聞かせろよマグネットパワーってのは何だよ」

アストラル「言うなれば地球エネルギーを受けて磁力を自在に操る超パワーだ」

シャーク「つまりあのクソ兄弟は地球エネルギーを!?」

アストラル「そういう事になる」

陸王「こいつは貰ってくぜ凌牙」

海王「じゃあな」

シャーク「待ちやがれ!」

アストラル「しかし不思議なのはただの人間である彼らがどうして」

シャーク「考えたって仕方がねえ!追うぞ!」

アストラル「ああ」

シャーク「遊馬を拉致りやがって何を考えてやがるんだ!?」

シャーク

クロウ「そいつは気の毒にな、ああ・・・またな」

遊星「どうかしたのか」

クロウ「いやユートがな、チーム作ったのはいいけど集まらねえって」

ジャック「例の零児の発案か?あいつはダメだ。まるでチームとは何なのか理解していない」

クロウ「そもそも小さい子供をチームに入れる神経がわからねえ」

ジャック「二代目というのはそういうものだろ。甘ったれのお坊ちゃんだ」

クロウ「沢渡はまだバカで可愛げがあるけど社長は何考えてるかサッパリだぜ」

遊星「まあそう言うな、赤馬にだって考えがあるはずだ」

ジャック「遊星から見て零児はチームのリーダーとして何点ぐらいだ」

遊星「6点ぐらいだな」

クロウ「6点!?」

遊星「ただ強いだけで集めるなど言語道断だ。チームとは絆!それを赤馬は理解していない」

遊星「しかし今日は何も起こらないな」

ジャック「たまにはいい」

クロウ「たまにはいいじゃねえよ!」

ブルーノ「どうかしたの?」

クロウ「配達だ配達!うちは無職が1匹居るから参るぜ」

遊星「そう言うなクロウ」

クロウ「遊星は甘いぜ」

遊星「無職は無職だが人からカードを奪ったりみんなで作ったDホイールを盗んでいない。そうだなジャック」

ジャック「ああ」

遊星「真に最低な無職とは荒波の中に子供を縛り付けてボートの上に放置する奴だな。なあジャック」

ジャック「ああ」

クロウ「ったく遊星が甘やかすからジャックは図に乗るんだぜ」

遊星「ジャックは成長型だ。気長に見守っていこうじゃないか」

クロウ「何だ遊星も来てくれるのか」

遊星「暇だからな」

クロウ「じゃあこいつを頼むぜ」

チチチチチチ

遊星「何か音が鳴っているが」

クロウ「時計か何かじゃねえか?」

遊星「爆弾の可能性もある。中を確認しよう」

クロウ「ダメだ!勝手に人の物見ちまったら」

遊星「万が一という事もある。俺達を狙う輩など大勢居るからな」

遊星「こ、これは」

クロウ「やっぱり爆弾か!?」

遊星「爆弾ではないようだ」

クロウ「爆弾じゃねえのかよ」

遊星「しかし何かのカプセルが入っている」

クロウ「カ、カプセル!?」

遊星「細菌兵器の可能性がある」

クロウ「さ、細菌兵器って事は」

遊星「これはバイオテロだ」

ジャック「何だと!?」

ブルーノ「ど、どうしたの」

ジャック「すぐに行く」

ブルーノ「何があったの」

ジャック「バイオテロだそうだ」

ブルーノ「バイオテロ!?」

ジャック「そうだ」

ブルーノ「まるで意味がわからないけど」

ジャック「とにかく行くぞ!」

遊星「・・・」ゴソゴソ

クロウ「何か対抗できるもんはねえのか?」

遊星「残念ながら無いようだ」

ジャック「遊星!」

遊星「来てくれたかジャック」

クロウ「ジャック・・・そうか!細菌は炎に弱え!」

遊星「そうだ。だからジャックのバーニングソウルで焼き殺す」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「頼むぞジャック!」

ジャック「任せておけ!」

ジャック「これでいい」

遊星「見事なまでに完全消滅させてくれたな」

ブルーノ「でも一体誰が」

遊星「これは恐らく」

サッ

遊星「誰だ!?」

クロウ「どうした遊星」

遊星「いや・・・まるで検討がつかない。全てが謎だ」

「・・・」

遊星「また視線を感じる・・・一体誰だ」

クロウ「さあ事件は無事に解決したし配達の続きを」

陸王「やったな!」

海王「やったぜ兄ちゃん!」

クロウ「あいつらが背負ってるの・・・遊馬じゃねえか!待ちやがれ!!」

陸王「アァン?」

シャーク「待ちやがれ!」

海王「ここまで追って来やがったのか」

クロウ「これはどういう事なんだ凌牙?」

シャーク「こういう事だ」

クロウ「要するに奴らを倒せばいいんだな。ちょうど2対2だぜ」

シャーク「気をつけろよ、あいつらはマグネットパワーとかいう超パワーを使いやがるからな」

クロウ

陸王「2人纏めて!」

海王「死ね!」

アストラル「マグネットパワーとは地球エネルギーを」

クロウ「説目はいいんだよ!何か対抗策とかは」

アストラル「陸王は+で海王は-・・・ならばシャークとクロウはマグネットパワーをその身に受けるんだ!」

シャーク「その身に受ける?」

クロウ「バカ言ってんじゃねえぞ!」

アストラル「いいや、できる!相手が陸と海ならば君達は空と海だ!」

アストラル「そして磁力を逆利用しお互い別々の相手に突っ込むんだ!」

クロウ「考えてる場合じゃねえ!やるしかねえぞ凌牙!」

シャーク「かっとビングだ!俺!!」

遊馬「大変な目にあったぜ」

クロウ「あいつらは」

シャーク「一目散に逃げちまったよ」

アストラル「だが何故、彼らがマグネットパワーを」

遊馬「まあいいんじゃねえか?」

シャーク「世話かけちまったなクロウ」

クロウ「まあいいって事よ、お互い苦労してるよな」

シャーク「全くだぜ」

遊馬「何がマグネットパワーだよ。意味不明だぜ」

遊戯「…」

十代「ガッチャ!」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「…」

セレナ「十代」

十代「・・・」

セレナ「おい!」

十代「ど、どうした」

セレナ「何をボケっとしているんだ」

十代「ちょっとな」

セレナ「何なんだこいつは」

十代「・・・」

素良「さてと今日は何して遊ぼうかな」

ユーリ「やあ」

素良「!?」

ユーリ「これから遊びに行くのかな?」

素良「そ、そうだよ」

ユーリ「ふーん・・・誰と?まさかエクシーズ使いじゃないよね」

素良「僕は変わったんだ!君に何かを言われる筋合いは無い!」

ユーリ「そう・・・なら粛清しないとね、同じ融合次元の仲間として」

素良「お前なんか仲間じゃない!」

ユーリ「ダーク・フュージョンを発動僕はマリシャス・エッジと幻魔皇ラビエルを融合・・・」

素良「くっ・・・」

十代「!」

セレナ「どうした?」

十代「ちょっと出かけてくる」

セレナ「出かけるのか?なら私も」

十代「いやセレナは留守番しててくれ」

セレナ「何故だ!?私だって!」

十代「遊びじゃねえんだよ!」

セレナ「・・・」

十代「怒鳴って悪かったな、頼むから留守番しててくれよ。な?」

セレナ「・・・わかった」

十代「じゃあ行ってくるぜ」

ユーリ「敗者はカード化だよ、それがルールだよね」

十代「ユーリ!」

ユーリ「やっぱり来たんだね十代」

十代「遊矢が言ってた通りだな。そのモンスターはE-HEROマリシャス・デビル」

ユーリ「デュエルモンスター次元でね。君も相当悪どい事をしたようだね十代」

十代「ネオス!素良の怪我を治してやってくれ」

ネオス「ドラァ!」

素良「いてて・・・」

十代「やっぱりお前は腐ってるぜユーリ」

ユーリ「別にいいじゃないか、何か問題でもあるのかな?」

十代「お前は何をやっても無駄だ。もう手加減なんてしねえ!」

ユーリ「フフフ・・・デュエルだ!」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァーッッッ!!!」

マリシャス・デビル「十代はタイミングを狙ってる・・・時を停止させる」

ネオス「こいつも時を停止させる効果がある。ユーリは何でか俺に対抗する術を常に持ってやがる」

マリシャス・デビル「マリシャス・デビルは触れた物を爆弾に変える効果がある!」

ネオス「な、何だと!?」

マリシャス・デビル「それは持続する!その子が爆ぜるよ十代!!」カチッ

ネオス「し、しまった!」

マリシャス・デビル「そして僕の精神力は君を上回っている!ザ・ワールドを召喚!」

ネオス「ネオス・ザ・ワー」

ザ・ワールド「ザ・ワールド!時よ止まれ!!」

ネオス「・・・」

マリシャス・デビル「これで僕の勝ちだ十代」

ザ・ワールド「君の最大の弱点はその甘さにある。じゃあね」

ネオス「大した奴だぜ・・・1度に2体のモンスターを操る精神力なんて・・・俺への復讐心ってか・・・」

遊矢「素良!」

素良「遊矢・・・十代が十代が」

遊矢「十代さんがどうしたんだ」

素良「あれ」

遊矢「十代さんのデッキ」

素良「十代はあいつにカードに封印された」

遊矢「そんな・・・十代さんが・・・ユーリは何処に」

素良「わからないよ!でも」

遊矢「でも?でもどうしたんだ」

素良「カードに封印される前にこれを」

遊矢「これは・・・」

十代「・・・」

遊戯「…」

十代「ガッチャ!」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「お楽しみはこれからだ!」

ユート「デュエルで笑顔を・・・」

ユーゴ「融合じゃねえ!ユーゴだ!」

ユーリ「邪魔だよ、君たち」

ユーゴ「未来からアキさんが?何でまたカイトに」

ユート「カイトは遊星並に頭が良いからな、何か作ってもらいに来たんだろ」

ユーゴ「遊星に作ってもらえばいいのによ・・・なあ未来のアキさんって垂れてるのか?」

ユート「大きすぎる」

ユーゴ「遊星のやつ独身なんだろな・・・」

遊矢「・・・」

ユート「どうしたんだ急に呼び出したりして?」

ユーゴ「しかも遊星と遊馬に内緒だなんて」

遊矢「十代さんが死んだ」

ユーゴ「おいおい!冗談言ってんじゃねえぞ!」

ユート「十代が死ぬ・・・いや君は知らなかったな、十代は1度死んだ事がある」

ユーゴ「・・・誰だ」

遊矢「ユーリ」

ユート「やはり奴か」

ユーゴ「もう堪忍袋の緒がブチギレたぜ!絶対にぶっ殺してやる!!」

ユート「ああ」

遊矢「ユーリは俺達とは違い邪悪の塊だ。十代さんはよく言ってた」

ユート「奴は何処に?」

遊矢「素良」

素良「封印して消えちゃったんだよ」

ユーゴ「野郎!逃げやがって!!」

ユート「しかし何で遊馬と遊星には内緒なんだ?」

遊矢「あいつは・・・あいつだけは俺達が倒さなければならない。こいつで」

ユート「ネオス・・・」

ユーゴ「クソ・・・何で死んじまうだよ十代!」

ユート「ネオスと言えばコンタクト融合だ。できるのか?俺達に」

遊矢「俺は十代さんの後輩だ。俺がやらなきゃ誰がやるんだ!」

素良「十代・・・そんなに会った事はないけど暖かい感じのデュエリストだった」

十代「そう言ってくれて光栄だぜ」

素良「十代!?」

十代「驚くなよ。遊矢頑張ってくれてんだな」

素良「君は生きてるの?死んでるの?」

十代「難しい質問だな・・・死んでるんじゃねえか?」

素良「そうなんだ・・・」

十代「これが人の生き死にだ。忘れんじゃねえぞ」

素良「うん」

十代「それとな、遊矢の背中を見て強くなってくれよ。同じ融合使いとして俺は応援するぜ!」

素良「約束するよ。バイバイ十代」

十代「ああ!」

遊矢「どうした素良?」

素良「ううん」

ユート「早くやろう」

ユーゴ「十代の弔い合戦だぜ!」

素良「僕が融合の使い方を教えるよ!」

ユート「君が?」

ユーゴ「言っとくがただの融合じゃねえんだぞ!コンタクトだコンタクト!」

素良「それぐらいわかってるさ」

遊矢「じゃあ頼むよ素良」

沢渡「い、いやがったぜ」

権現坂「遊矢か?見つけたぞ紫の遊矢を」

沢渡「こら!この人殺しが!!」

ユーリ「尾行してるくせに大声を出すなんて君ってバカだよね」

沢渡「誰がバカだ!」

デニス「ハハハ・・・」

ユーリ「みんなして十代十代・・・そんなに十代は尊敬できるのかな?」

沢渡「別に尊敬なんてしてねえよ。ただ大人になってもあんな風に生きてるってのは・・・あれだ!」

権現坂「俺は素晴らしい事だと思う。デュエリストとは常にワクワクしなければならない」

ユーリ「僕だってワクワクしてるさ一緒じゃないかな?」

沢渡「違うに決まってんだろ!てめえはただの悪党だぜ!」

権現坂「お前のやっている事はただの人殺し!デュエリストと名乗るのも烏滸がましい!!」

ユーリ「そんな僕を裁くのは彼ら3人ってわけだね。いいよ、待っててあげる」

ユーリ「来た来た」

ユート「お前の悪事もここまでだ」

ユーゴ「徹底的に叩きのめしてやる!」

遊矢「色んな次元には3人組が居る。遊馬と凌牙とカイトさん、遊星さんとジャックさんとクロウさん」

ユーゴ「そして俺らだ!次元の垣根を越えた究極のな!」

ユート「さあ行こうか」

遊矢「ネオスを召喚!そして俺自身とユートとユーゴでコンタクト融合!」

ユーリ「僕はダーク・フュージョンでマリシャス・エッジと幻魔皇ラビエルを融合」

遊矢「現れよ!アークネオス!!」

ユーリ「マリシャス・デビル!」

ネオス「・・・」

マリシャス・デビル「何て事は無い。やはり君たち3人では十代を超える力だなんて」

ネオス「いやお前は終わる。この3人が力を合わせた時に奇跡が起こった」

マリシャス・デビル「これはネオス自身の・・・主を失った君が何を言っているんだ」

ネオス「ならば攻撃を加えるがいい」

マリシャス・デビル「ウリャァッ!」

ネオス「・・・」スッ

マリシャス・デビル「な、何!?僕の攻撃が・・・どうして!?」

ネオス「これが神をも超えるデュエルモンスターの最終形態・・・レクイエム」

ネオス「いかなる干渉も巻き戻しにされ無効化する。そして私に殴られライフが0になろうとも永遠に真実には辿り着かない」

マリシャス・デビル「それはつまり終わりの無い死・・・」

ネオス「このレクイエムが発動した事は3人は知らないだろう。お前は長く生きすぎた」

マリシャス・デビル「ククク・・・だったらその前に僕が君達の息の根を!」

ネオス「オラァ!」

ユーリ「ブフッ!?」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

ユーリ「グフッ!ガハッ!ゲホッ!!」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァ!!!」

ユーリ「グハァッ!!!」

ネオス「終わりのないのが『終わり』それがネオス・レクイエム」

遊矢「ユーリは」

沢渡「覚えてねえのかよ?木っ端微塵になったぜ」

ユート「だが十代はもう戻って来ない」

十代「勝手に殺すなよ」

ユーゴ「十代!?」

十代「まあマジで死んだけど、自力で這い上がって来たぜ。素良には悪りい事したけどな」

遊矢「十代さん!」

十代「ありがとな、みんなが頑張ってくれなきゃ俺はマジで死んでたぜ」

ユート「あいつはユーリは本当に」

十代「あいつはしぶとい。もしかしたら生き返るかもしれねえ」

遊矢「でもその時は」

十代「何度だって倒せばいい、悪が栄えたためしは無いからな」

ユーリ「そうだよ十代・・・僕は何度だって生き返ってやる。死の淵から蘇ったデュエリストは強いんだ」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

フェイカー「ここに三つのカードがあるじゃろ?選ぶが良い」

ミザエル「本当に私が選んでいいのかカイト?」

カイト「好きにしろ」

ミザエル「・・・」ペラッ

カイト「・・・」

ミザエル「どうやら銀河眼の時空龍のようだ。私と銀河眼は」

カイト「俺は黒竜の雛か」

ミザエル「そう気を落とすな。真のドラゴン使いとは」

カイト「どのようなドラゴンを扱える。そうだな」

ミザエル「ところでDr.フェイカー」

カイト「俺達2人に何をさせる気なんだ父さん」

フェイカー「2人には今からデュエルモンスター次元へと旅立ってもらう」

ミザエル「お前の父は何を考えているんだ?」

カイト「知らん。八つのバッチを集めて来いとか俺にも意味がわからん」

ミザエル「まあ旅立つとするか」

カイト「ああ」

ミザエル「モンスターメモリの件はどうするんだ」

カイト「最近は終息して来ている」

ミザエル「ならば私は先へ行かせてもらう」

カイト「俺も行くとするか」

シャーク「ミザエルの奴どこに行っちまったんだ?」

アリト「デュエルモンスター次元だとよ」

シャーク「ったく勝手に行きやがってよ」

ドルべ「ナッシュ!」

シャーク「どうしたんだよドルべ」

ドルべ「ちょっと来てくれ」

シャーク「は?」

ドルべ「いいから」

シャーク「戦力の強化?」

ドルべ「そうだ」

ギラグ「そんなこと言われてもよ、どうすんだ?」

ドルべ「ズバリ巨大ロボだ」

シャーク「ロボ?笑わせんじゃねえよ」

ドルべ「私は真剣だ」

シャーク「たまに変な事言うよなお前って」

ドルべ「私はいつだって大真面目だ!」

シャーク「俺は嫌だぜ」

アリト「俺は賛成だぜ」

ギラグ「何かカッコいいしよ」

アリト「たまにはドルべの言う事も聞いてやろうぜ?ドルべはナッシュが居ねえ時は」

シャーク「俺らにガキみてえな事しろってか?冗談じゃねえぞ!」

シャーク「ただでさえそれっぽいのにロボなんて作ればまんまじゃねえか!」

ベクター「ナッシュは遊び心がたんねえもんな」

シャーク「チッ、勝手にしやがれ!」

ギラグ「お、おい!」

璃緒「お腹が空けばちゃんと帰ってくるわよ」

ドルべ「・・・」

Ⅳ「カイトも凌牙もどっか行っちまったんだってよ」

Ⅲ「2人とも落ち着きがありませんからね」

Ⅴ「・・・」

Ⅳ「どうかしたのか兄貴?」

Ⅴ「犬を拾った」

マロン「ワン!」

Ⅲ「昔を思い出しますね」

Ⅳ「そういや犬飼ってたな俺ら」

Ⅳ「あいつら毎回フラッと何処かに行っちまうんだよな」

Ⅲ「特に仲は良いというわけではありませんからね」

Ⅴ「お互いに我が強い」

Ⅳ「遊馬も苦労してるだろうぜ」

Ⅲ「間違いなくしているでしょうね」

「ルーツ・・・」

遊馬「何か言ったかアストラル」

アストラル「いや私は何も」

遊馬「カイトは旅立ってシャークは家出だってよ。どう思うアストラル」

アストラル「何時もの事じゃないか?」

遊馬「あの2人なら何処に行っても大丈夫だぜ!」

「ルーツ・・・」

遊馬「何考えてんだあいつら少しは自覚ねえのか?」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「デュエルで笑顔を・・・」

ユーゴ「融合じゃねえ!ユーゴだ!」

ユーリ「」

ユーゴ「何だよ」

ユート「彼を見てくれ」

ユーゴ「あいつか?あいつがどうかしたのか?」

ユート「俺は遊矢の中に入っている時に彼とデュエルした」

ユーゴ「俺も遊星と歩いている時にあいつとデュエルしたぜ、融合次元の奴なんだろ?」

ユート「そうだ。融合を使い尚且つ髪の色は紫だ」

ユーゴ「間違いねえな、融合次元の奴だぜ」

勝鬨「・・・」

勝鬨「誰かに着けられている気がする」

ユート「・・・」

勝鬨「気のせいか」

ユーゴ「何で隠れるんだよ」

ユート「念の為だ」

ユーゴ「何がだよ」

ユート「いや目が危ない」

ユーゴ「ビビってんのか?」

ユート「そういうわけではない」

ユーゴ「別にいいじゃねえか」

ユート「君にもわかるはずだ。あの男はいくつもの修羅場をくぐり抜けて来たはずだ」

ユーゴ「だからってビビってるのもだせえぜ!」

ユート「いや」

ユーゴ「おい!」

勝鬨「ん?」

ユーゴ「てめえ融合次元の奴だな?」

勝鬨「いや自分は」

ユーゴ「隠さなくてもいいぜ、別にどうしようってわけじゃねえから」

ユート「気にしないでくれ彼は疲れているんだ」

ユーゴ「てめえ!」

勝鬨「何の話かは知らないがお前達は榊遊矢に似ている」

ユーゴ「だったら」

勝鬨「ホァチャァ!!!」

シュッ

ユーゴ「危ねえな!いきなり何しやがるんだ!!」

勝鬨「デュエルだ。かかって来い」

ユーゴ「上等だ!」

ユート「俺が行こう」

勝鬨「どっちでもいい、来い!」

ユート「なるほど、梁山泊塾と言うぐらいだから拳法を使うのか」

勝鬨「どうやらお前も拳の使い手のようだな」

ユート「激獣拳を知っているか」

勝鬨「知らん」

ユート「スタンダードではマイナーな拳か」

ユーゴ「見てるだけってのも暇だな」

梅「あ、お前!」

竹「いつかの!」

ユーゴ「どうやら俺にも相手ができたみてえだぜ」

勝鬨「ハッ!ハッ!ハァッ!」

ユート「・・・君は知らないだろうが俺は君に三つの怒りを感じている」

勝鬨「何が言いたい!」

ユート「一つ目は隼の舎弟の一人を公開処刑にした事!」

ドボッ

勝鬨「くっ・・・何という拳!」

ユート「二つ目はデュエリストを語りながらエクシーズを理解していない事!」

ゴスッ

勝鬨「ガハッ!」

ユート「三つ目は君の拳には魂が感じられん!」

勝鬨「ぐわああああああああああああああああああ」

ユーゴ「こっちも終わったぞ」

勝鬨「また負けたか・・・だが次は負けん」

ユーゴ「何言ってんだこいつは」

ユート「俺達を遊矢と間違えているのだろう」

ユーゴ「遊矢じゃねえ!ユーゴだ!」

勝鬨「・・・」

ユート「さあ帰ろう」

・・・

ユート「おかしいだろデュエルで拳法を使うなんて」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「何!?」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

遊星「デュエリストの身体が縮んでしまう怪現象だと?」

ジャック「知らんのか遊星」

クロウ「何でも水色の怪光線を浴びて縮んでしまうんだとよ」

ブルーノ「縮むって言うのは」

クロウ「子供になるって事だぜ」

ジャック「どうするんだ遊星」

遊星「調べてみるか」

遊星「見事なまでに縮んでいるな。まるで子供だ」

ジャック「どうやら俺達の知らないところで何かが動いているのだろう」

遊星「ああ」

クロウ「何か覚えてねえのか?」

ムクロ「それが何も覚えてねえんだよ。ただ」

遊星「何かあるのか?」

ムクロ「声がしたんだよ。何かの叫び声って言うか」

遊星「叫び声か」

「ルーツ・・・」

遊星「声だ。何かの声がするぞ!?」

ジャック「まさか、こいつが言っていた」

ブルーノ「あっちからだ!」

クロウ「行こうぜ!」

遊星「ああ!」

ボマー「ぐわああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

ブルーノ「あのモンスターは!?」

遊星「あれはホープ・ルーツだ」

ジャック「ホープだと!?」

遊星「だがホープがどうして・・・」

遊星「何を喋っているかわからないから、とりあえずコンニャクで」ゴソゴソ

クロウ「それを食えば如何なる言語でもわかるんだったな」

遊星「そうだ」

ブルーノ「さすが遊星!」

ホープ・ルーツ「デュエリストはあまりにもランクアップしすぎた」

遊星「お前はデュエリストの進化を止めにやって来たというのか」

ホープ・ルーツ「そういう事になる」

ジャック「何故だ!」

ホープ・ルーツ「お前達は遊馬との出会いでかっとビングに目覚めてしまった」

ホープ・ルーツ「かっとビングこそ進化の象徴だ。それを私は止める」

遊星「以前遊馬のかっとビングが失われた時にホープレイVが出現したと聞いている」

ジャック「例の遊矢が新たなオッドアイズエクシーズを生み出した時のか」

クロウ「じゃああいつは」

遊星「わからない。だが戦うしかない」

ホープ・ルーツ「デュエル!」

ジャック「行くぞ!」

クロウ「鉄砲玉のクロウを舐めんじゃねえ!!」

遊星「迂闊に近づいてはダメだ!縮んでしまうぞ!」

ホープ・ルーツ「ルーツ!」ピッ

遊星「人を縮ませる・・・つまりランクダウンか」

ジャック「何というスピードだ!?」

クロウ「遊星!巨大化光線だ!」

遊星「頼むぞジャック!」ピッ

ジャック「オオオオオ!!!漲るぞォ!」

ホープ・ルーツ「これこそがデュエリストの進化だ!悪しき進化!」

ジャック「悪しき進化ではない!これこそがデュエリストの本質だ!」

ホープ・ルーツ「だが希望皇には勝てない。粛清してやる」

ピッピッピッピッ

遊星「くっ!しまった!!」

遊星「みんな!起きてくれ」

ジャック「一体何が起こったんだ!?」

クロウ「うげっ!?小さくなってるぞ俺達!」

ブルーノ「まさか僕達は」

遊星「ルーツにやられた」

ジャック「くっ・・・奴は何処へ行ったのだ!?」

遊星「安心してくれ発信機をつけておいた」

クロウ「遊星!」

遊星「追おう!」

遊矢「俺はオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!」

遊馬「これがエクシーズチェンジを超えたエクシーズチェンジ!カイトとシャークを合わせた最強進化!」

遊矢「エクシーズ召喚!現れよ、オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!」

遊馬・アストラル・シャーク・カイト「エクシーズチェンジ!!!!ホープゼアル!!!!」

修造「てな感じで遊馬くん達と遊矢は新しい力でホープレイVを倒したんだ」

遊矢「何処でこんなの撮ったんだ」

アユ「相変わらずカイトお兄ちゃんって何でもありだよね」

タツヤ「凌牙兄ちゃんだって突っ張ってるくせにノリノリなんだよね」

遊矢「・・・帰るよ俺」

修造「どうした遊矢!?元気が無いぞ!」

柚子「お父さん!今日は」

修造「そうだったな・・・」

柚子「父の日・・・毎年遊矢はお父さんの事を思い出しちゃうのよ」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「何!?」

遊馬「…」

遊矢「お楽しみはこれからだ!」

ユート「…」

ユーゴ「融合じゃねえ!ユーゴだ!」

ユーリ「」

ユーゴ「プフッ・・・まるでガキじゃねえか遊星、ジャック、クロウ、ブルーノ」

ジャック「言わんでもわかっている!」

ユーゴ「手を貸すけど、その前にこれを見てくれよ」

クロウ「弁当じゃねえか」

ユーゴ「リンが作ってくれたんだよな!何っつうか俺って」

遊星「行こうか」

ジャック「そうするか」

クロウ「弁当なんて誰が作っても食っても一緒じゃねえか」

ユーゴ「うるせえな!嫉妬してんじゃねえぞ!」

遊星「嫉妬なんかしていない。ただイラっとしただけだ」

遊矢「・・・」

柚子「遊矢!」

遊矢「柚子?どうしたんだ?」

柚子「どうしたもこうしたもないでしょ!ほら」

遊矢「子供じゃないんだから、手なんて」

柚子「いいから」

遊矢「・・・わかったよ」

柚子「お父さんだって絶対に帰ってくる。きっとね」

遊矢「そうだよな。デュエリストと行方不明になっても死んでも必ず帰ってくるもんな」

遊星「・・・」

ジャック「・・・」

クロウ「・・・」

ユーゴ「オラァ!ベタベタしてんじゃねえぞ!って遊星が言ってるぜ」

遊矢「もう何があっても驚かない。小さくなってるし」

柚子「小さくなっても雰囲気は今のままなんだ」

遊星「すまないな、遊矢にも協力してもらおうと思ったのだが」

ジャック「沢渡にするか」

クロウ「昼か・・・夜になりゃお楽しみはこれからだ!ってなんだろうな」

遊矢「な、何だよ。手ならいくらでも貸すよ俺」

遊星「ありがとう遊矢」

遊矢「またホープが?」

遊星「そうだ。ホープがスタンダードへ向かった」

遊矢「何でこうホープばかり?」

遊星「俺にもわからない。ただ狙いはお前になるだろうな」

遊矢「俺!?」

遊星「奴はデュエリストの進化を嫌っている」

ジャック「お前が一番進化しているからな」

遊星「カイトも凌牙も並のデュエリストじゃ倒せない。だがお前は倒しのけた」

遊矢「たまたまだって」

遊星「はっきり言って遊矢はいつか十代さんをも超えるデュエリストになると俺は思っている」

ホープ・ルーツ「ルーツ!」

クロウ「出やがったぜ!」

沢渡「待て!」

ジャック「沢渡・・・お前も小さくなっていたのか」

遊星「このコンニャクを食べてみるんだ」

ホープ・ルーツ「見つけたぞ、お前こそが今現在も進化し続けるデュエリスト!」

遊矢「やっぱり俺狙いか、沢渡!」

沢渡「まあ俺に任せろよ」

遊矢「柚子を頼んだ」

沢渡「何でだ!俺にもやらせろ!!」

ユーゴ「遊びじゃねえんだ!お坊ちゃんはすっこんでろ!」

沢渡「どいつもこいつも俺を小さくみやがって!」

遊星「俺達をランクダウンさせたければデュエルをしろ!」

遊星「・・・ッッ!」

ジャック「小さくなってしまえば力も半分か」

クロウ「や、野郎・・・!」

遊星「赤き竜よ、俺達に奇跡を起こしてくれ・・・ほんの少しでいいんだ」

ユーゴ「強えな・・・」

遊矢「あの時、遊馬達がホープゼアルになった時に俺も共鳴して新たなエクシーズが生まれた・・・だったら!」

クロウ「シグナーの痣が遊星の元へ行ったぞ!」

ジャック「遊星!赤き竜が飛んできたぞ!!」

遊星「来たか、乗れ!遊矢!ユーゴ!」

ユーゴ「乗れって言ったって、このままどうすんだ!!」

遊星「上空から攻撃をする。赤き竜はそう囁いている」

遊矢「上空って・・・」

ユーゴ「クソ!こうなりゃやってやるよ!!」

遊矢「ああ!」

遊星「行くぞ!」

ユーゴ「お、おおおおおおおおおおおお」

遊矢「ユーゴ!?」

ユーゴ「何か遊矢に飲み込まれ・・・」

遊星「やはりユート同様に同化してしまったか、聞こえるかユーゴ!」

遊矢「何だ遊星!」

遊星「これが最後のターンになる!気合を入れるぞ!!」

遊矢「当然だぜ!」

遊矢「ドロー!こ、このカードは」

遊星「ユーゴとの同化で新たな力が宿ったんだ」

遊矢「俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊星「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンか」

遊矢「そして俺は手札の貴竜の魔術師の効果を発動!」

遊矢「このカードが手札または墓地にある時、フィールドのレベル7以上のオッドアイズと名のつくモンスターのレベルを3つ下げこのカードを特殊召喚する!」

貴竜の魔術師「ヒャーハッハッハ!!!」

遊矢「レベル4のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!」

遊矢「シンクロ召喚!現れよ、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!!」

遊星「赤き竜とメテオバーストで突っ込むぞ!」

遊矢「進化ってのは悪い事なんかじゃねえ!それを止めやがるなんててめえは神様かってんだ!」

遊矢「それに俺達の大事な友達の遊馬のエースで悪さをするなんて許さない!」

遊星「勝負だ!ホープ・ルーツ!!」

ホープ・ルーツ「進化・・・ならばランクダウン光線!」ピッ

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンの効果を発動!」

遊矢「このカードがモンスターゾーンにいる限り相手はバトル中に効果は発動できない!」

ホープ・ルーツ「!?」

遊星「これがデュエリストの絆!」

遊矢「てめえはそれを噛み締めやがれ!!」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンと赤き竜の攻撃!!!」

ホープ・ルーツ「ルウウウウウウウウウウウウウウウウウツツ!!!」

遊矢「やったぜ!」

遊矢「遊星さん」

遊星「これで元に戻るはずだ」

沢渡「まあ何だ。今回も」

クロウ「イカしてたぜ遊矢」

ジャック「見事なシンクロ召喚だったぞ」

遊矢「ハハハ」

ユーゴ「さあ帰ろうぜ」

遊星「デートの続きを楽しんでくれ」

遊矢「デート・・・デートなんて別にしてないけど」

クロウ「まあ気にするな」

沢渡「誰か俺の話を聞け!」

ユーゴ「うるせえぞ!」

ジャック「何がうるさいだ。前髪や口調なんてお前みたいだぞ」

クロウ「甘ったれと叩き上げって違いはあるけどよ」

沢渡「エクシーズやシンクロ何かなくたって俺には俺のやり方ってのがあるんだ」

遊星「そう言えば今日は父の日だったな」

ユーゴ「俺や遊星達は親の顔知らねえから関係ねえよ」

遊星「それはどうかな」

ジャック「確かに俺達は孤児だが育ての親は居るだろ」

ユーゴ「・・・そうだったな」

クロウ「ほらお前もシンクロ次元に帰れよ。何かやってやろうぜ」

ユーゴ「そうすっか」

遊星「またな」

ユーゴ「じゃあな!」

クロウ「さあ俺らも帰ろうぜ」

遊星「ああ」

遊矢「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンとオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンか」

柚子「きっと遊矢のお父さんも喜んでくれるわよ」

遊矢「知らない間に友達が増えてるんだもんな」

柚子「うん」

沢渡「無視してんじゃねえぞ!」

柚子「じゃあ行こうか、父の日なんだから」

遊矢「塾長に何かしてあげよう!」

沢渡「ったく・・・俺もパパに何かしてやるか」

遊戯「…」

十代「ガッチャ!」

遊星「何!?」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

セレナ「遊星!いいところに居た!」

遊星「セレナか」

クロウ「悪りいな、俺たち疲れてるんだ」

ジャック「明日にしろ」

セレナ「ち、ちちの日とはなんだ?」

遊星「ちち・・・セレナには父親がいない。セレナがちち・・・乳の日になるな」

セレナ「知っているのか!?」

遊星「俺も得意分野だ」

遊星「セレナは乳に自信があるな?」

セレナ「?」

遊星「おっぱいだ」

セレナ「おっぱい?おっぱいがどうかしたのか?」

遊星「どうだ」

セレナ「言っている意味がわからん」

遊星「セレナは着痩せするタイプだからおっぱいは大きいな」

セレナ「柚子よりは大きいぞ」

遊星「よし」

クロウ「誰か感謝したい奴でもいるのか?」

セレナ「そ、そんな奴は居ない!」

遊星「赤馬だ」

ジャック「零児だと?奴に感謝する事でもあるのか」

遊星「十代さんの話では幼い頃にセレナを助けた事があるとか」

クロウ「赤馬の社長様ってか」

遊星「違うか?」

セレナ「零児は関係無い!」

遊星「大丈夫だ問題無い」

セレナ「もっと赤い奴に感謝しているんだ」

遊星「赤・・・赤馬のマフラーは赤で苗字も赤」

クロウ「やっぱ社長じゃねえか」

セレナ「違う!」

遊星「とりあえず乳の日の詳細を教えよう」

セレナ「・・・」

遊星「おっぱいを使うんだ。男は喜ぶ」

セレナ「おっぱいだな?」

遊星「そうだ。後は自分で考えて行動する」

セレナ「さ、参考になったぞ!」

クロウ「行っちまったぜ」

ジャック「あのじゃじゃ馬でも感謝する相手が居るんだな」

クロウ「またカップルが1組誕生だぜ」

遊星「遊矢世代はカップルが多いな」

ジャック「言われてみれば」

十代「何やってんだセレナ?」

セレナ「お前は・・・おっぱいに興味があるな?男なんだから」

十代「・・・」

セレナ「どうした?」

十代「突然どうかしたのか?」

セレナ「か、感謝だ!」

十代「前にも言ったろ?セレナのやってくれる事は全部嬉しいって、だから脱ぐのはやめような」

セレナ「な、何だそれは・・・まあお前が言うなら」

十代「ちょっと出かけて来る。飯先に食っててくれよ」

セレナ「何処かに行くのか?」

十代「・・・ちょっと遅くなるし怪我するかもな。相手があいつじゃ」

遊星「」

遊戯「…」

十代「」

遊星「」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

カイト「手持ちは6体までで俺が所有しているモンスターは黒竜の雛と」

ガサガサ

カイト「何か現れたな。姿を現せ」

ウィンダ「デュエルモンスタートレーナーですね!」

カイト「そうだ。親父に言われて八つのバッチを」

ウィンダ「見たところあなたはドラゴン使い・・・私とデュエルを!」

カイト「構わん」

ウィンダ「ドラゴン使いならあの子の居場所を知っているかもしれない」

カイト・ウィンダ「デュエル!!」

ウィンダ「ガスタ・ガルドを召喚!」

カイト「俺はメテオ・ドラゴンだ」

ウィンダ「!?」

カイト「何を驚いている。俺は確かに新人デュエルモンスタートレーナーだが格が違う」

ウィンダ「ま、負けちゃった・・・」

カイト「用は済んだ。俺の勝ちだ」

ウィンダ「ま、待ってください!」

カイト「何だ」

ウィンダ「ドラゴン使いなら妹を知っていませんか?」

カイト「知らんな。俺の専門分野は弟だ」

ウィンダ「そうですか・・・」

カイト「行方不明なのか何だか知らんが自分の手で探せ」

ウィンダ「・・・」

カイト「妹の特徴を言ってみろ」

ウィンダ「!?」

カイト「俺の知り合いにも妹を大切に想う奴らが居てな。言ってみろ」

ウィンダ「私に似ててプチリュウを連れています」

カイト「プチリュウ・・・そうか」

ウィンダ「はい!」

カイト「お前の後ろの木陰から覗いている奴は何だ」

ウィンダ「えっ!?」

カイト「お前そっくりの女がこっちを見ているだろ」

ウィンダ「ウィン!」

カイト「さっさと目指すか」

ウィンダ「あの」

カイト「今度は何だ」

ウィンダ「ドラゴン使いとして妹が同行したいとか」

カイト「さっさと故郷にでも返せ、俺の旅路に同行者はいらん」

ウィンダ「やはりダメですか」

カイト「何か事情でもあるのか」

ウィンダ「妹は一人前になるまで帰らないって」

ウィン「伝説のドラゴン使いであるミザエルさんを倒したと聞いて・・・お願いします!」

カイト「・・・勝手にしろ。死んでも知らんぞ」

ウィン「よろしくお願いします。えーっとカイトさん」

カイト「・・・」

ウィン「竜霊使いのカイト・・・どうですか?」

カイト「小鳥みたいな奴だな」

ウィン「もしかしたらカイトさんはドラゴン族だけを所有しようと思ってるんじゃ」

カイト「だったら何だ」

ウィン「それは絶対にダメです!」

カイト「何だと」

ウィン「そういう偏った捕まえ方じゃ手痛いしっぺ返しを喰らいますからね」

カイト「お前の姉は偏っていた」

ウィン「じゃあ私もモンスター達を見せてあげます」

カイト「大したモンスターはいないようだな」

ウィン「ハハハ」

カイト「それで道はわかるのか」

ウィン「ここを真っ直ぐ行ってですね」

カイト「・・・」





・・・

200

誰かがチラッと見てくれたらそれで満足ちゃうかなって

アリト「何だよ結局手伝ってるじゃねえか」

シャーク「うるせえよ」

ミザエル「・・・」

ギラグ「こいつまで」

ドルべ「どうだロボットは」

シャーク「まあまずまずって感じだな」

ドルべ「そうか」

璃緒「大変!」

シャーク「どうした璃緒!?」

璃緒「お金が」

シャーク「金?金なんてまだあるだろ」

璃緒「もう無い」

アリト「ねえ!?」

ギラグ「嘘だろ!」

ドルべ「どうしてなんだ」

シャーク「無駄遣いやくだらねえ事ばかりしてるからだろ。学費とか食費とかだって」

ドルべ「やはりロボット制作で多額の金を使ってしまったからか」

アリト「それ以外に色々やったけどな」

ギラグ「ナッシュ!」

シャーク「また埋蔵金探しでもやるか」

ミザエル「アルバイトだ」

シャーク「アルバイト?」

ミザエル「そうだ」

璃緒「そうよ、バイトよバイト」

ドルべ「7人居るんだから金ぐらいすぐに貯まるだろう」

シャーク「バイトか・・・」

シャーク「バイトってもな」

ベクター「ナッシュは気が短いから続かねえかもな」

シャーク「てめえ!」

アリト「俺は何だってやれるぜ」

ギラグ「とりあえず何か探そうぜ」

シャーク「そうするか」

遊馬「へえバイトするのか」

小鳥「いいんじゃない?」

シャーク「面接したんだけど7人とも髪型がどうとかで落ちちまったよ」

遊馬「シャークの髪型は少し奇抜すぎるぜ!」

シャーク「先が思いやられるぜ・・・」

Ⅴ「そうか、わかった」

Ⅲ「Ⅴ兄様?」

Ⅴ「カイトがデュエルモンスター警察に捕まったそうだ」

Ⅳ「何やったんだあいつ?」

Ⅴ「モンスター同士のデュエルのはずが自分が直接デュエルしたからだそうだ」

Ⅳ「バカじゃねえの」

Ⅴ「迎えに行こうかどうか迷っているが」

Ⅲ「どうしてⅤ兄様が?」

Ⅴ「父様と一馬さんとDr.フェイカーで温泉旅行に行ってしまったからな」

Ⅳ「おっさん連中は呑気でいいよな。どうするんだ」

Ⅴ「今はまだ私が動く時ではない」

遊馬「もうやっちゃダメだぞカイト」

カイト「・・・」

アストラル「散々、暴れたそうだな」

カイト「後悔はしていない」

小鳥「ツァンさんがカイトに頼みたい事があるんだって」

カイト「またあいつか」

遊馬「カイトはAV界の王子だから仕方ねえよ」

小鳥「うん!」

カイト「世話になったな」

遊馬「まあ気にするなよ」

Ⅳ「は?何やってんだよ、てめえは」

Ⅴ「今度はどうした」

Ⅳ「凌牙」

Ⅲ「凌牙?凌牙なら驚きませんね」

Ⅴ「彼は爆弾のような男だ。何をやったんだ」

Ⅳ「黒咲と一緒に大暴れしてるんだとよ」

Ⅲ「そう言えば1人だけバイトが見つからないとかで荒れてるんだって」

Ⅳ「俺は知らねえよ。黒咲と一緒なら参戦しなくても平気だろ」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

シャーク「遊馬!」

黒咲「やはり来たか」

遊馬「相手は何人だ?ユートは」

黒咲「ユートは仕事中だ」

シャーク「相手の数は・・・知らねえ」

黒咲「とりあえず片っ端から叩き潰すぞ!」

遊馬「ああ!」

シャーク「ボコボコにしてやろうぜ」

Ⅲ「へえ・・・そうなんだ」

Ⅳ「今度はどうした」

Ⅲ「あの遊馬の友達の」

Ⅴ「またカイトか」

Ⅳ「いや凌牙だろうぜ」

Ⅲ「ほら・・・えーっと」

Ⅴ「ゴーシュだな」

Ⅳ「遊馬の友達って言えばアリト、ギラグ、ベクター・・・男か?女か?」

Ⅲ「男ですね」

Ⅳ「わからねえよ」

Ⅴ「遊馬は交友関係が広いからな」

カイト「喧嘩したからな家出するだと」

ツァン「あいつってば全然帰って来ないし!」

カイト「俺を呼び寄せた理由を教えろ」

ツァン「家出の手伝い」

カイト「ふざけるな、俺は帰る」

ツァン「薄情者」

カイト「勝手な事を言うな」

ツァン「・・・」

カイト「家出しようがしまいが奴は見つけに来るぞ」

ツァン「だったら絶対にバレない場所に行く!僕の手伝いしてよカイト」

カイト「・・・」

シャーク「俺は札付きのワルだったからバイトが全然見つからねえんだ」

黒咲「だったらこっちでバイトを探せばいい」

シャーク「マジで言ってんのか?」

黒咲「スタンダード次元の連中はチョロい」

シャーク「確かにチョロいな沢渡見てればわかるぜ」

黒咲「ちょっとついて来い」

シャーク「どこ行くんだ」

黒咲「いいから来い」

黒咲「今日も何も書かれていないか」

シャーク「駅前の伝言板見て何やってんだ」

黒咲「ここにXYZと書き込まれていたら俺とユートが動く」

シャーク「俺に手伝えっていうのか?」

黒咲「やらんでいい。お前はお前で何か探してみろ」

シャーク「上等だよ。俺だけ何もねえってのは恥だからな」

アユ「あ、不審者と不良鮫だ」

タツヤ「また2人揃って何かしようとしてるんだ」

黒咲「悪戯書きはやめろ」

アユ「どうして?」

黒咲「これは大人の世界の問題だ」

タツヤ「またまた、遊矢兄ちゃんと柚子姉ちゃんのハメ絵でも書いてあげるよ」

シャーク「相変わらず逞しいガキ達だぜ」

遊馬「2人揃って面倒ばかり起こしやがって、少しは俺の苦労もわかれよ・・・」

カイト「遊星の次元か」

ツァン「そうだよ。前から行こうと思ってたし」

カイト「知らんと思うから忠告しておいてやる。こっちにはお前や雪乃によく似た」

ツァン「人気AV女優だけど努力は忘れない。ここでもトップになる!」

カイト「良かったな。俺は帰るから」

ツァン「何で!?」

カイト「困った事があれば遊星を頼れ」

ツァン「どうせ暇なんだから居てよカイト!ねえってば!」

カイト「・・・」

カイト「何だ怪我をしているのか」

遊星「十代さんと全力でデュエルをしてな」

ジャック「俺が駆けつけた時はお互い満身創痍であと一歩で死ぬところだったぞ」

ツァン「この子って不動遊星だよね?こっちでも有名だよアンタって」

クロウ「アキの同級生じゃねえか」

ジャック「どうしてカイトと居るんだ?まさか貴様も!?」

カイト「俺とこいつは幼馴染ではない」

クロウ「じゃあ違うな」

遊星「いや俺の知ってる彼女とは違うな。ムチムチしている」

ツァン「僕が太ってるって言うの?」

遊星「そうじゃない。人妻特有のムチムチ感というやつだ」

ツァン「噂通り人を見る目がある。さすが遊馬の先輩で十代と並び立つと言われている不動遊星ね」

カイト「こいつはAV女優だ」

遊星「何!?」

ツァン「僕ってこっちでも通用する?」

遊星「作品を見ないと始まらない。遊馬は何と」

カイト「抜く」

ジャック「あの硬派の遊馬が抜くとは」

クロウ「大した奴だぜ」

ブルーノ「人妻でAV女優?だったらそっちじゃ人気も落ちたんじゃない?」

カイト「いや結婚してからの方がより人気が出て来た」

遊星「寛大なんだなファンも」

クロウ「ファンってのはすぐにゴネやがるからな」

ジャック「アイドルとて彼氏の1人や2人ぐらい居るはずだろ」

ツァン「僕は汚れてないから安心してよ」

遊星「経験人数は旦那だけか?」

ツァン「うん」

遊星「トップAV女優なのも頷ける」

遊星「AV女優がうちに来てるのですよ十代さん」

十代「マジかよ!?」

遊星「怪我の具合はどうですか」

十代「まあ死にかけって感じだぜ」

ジャック「こっちでも通用するだろう」

ツァン「本当に!?」

クロウ「そうだよな遊星」

遊星「勿論だ」

カイト「後は任せた」

ツァン「えぇー!帰るの!?」

カイト「ハルトが待っている」

ジャック「結局残るのか」

カイト「・・・」

遊星「遊馬も抜く・・・同じ年代の遊矢はどうだろうな」

クロウ「男だったら抜くだろうぜ」

ジャック「奴は一途だからな」

クロウ「一途って言っても昔のあいつは」

遊星「クロウ」

クロウ「悪りい」

ツァン「何かあったの?」

カイト「何でもない」

遊星「この時間帯なら学校も終わっているだろ。連れて来よう」

ジャック「奴も何だかんだ言って喜ぶだろう」

遊矢「俺はオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!」

ホープレイV「ホープ!」

遊矢「エクシーズ召喚!現れよオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!!」

ホープレイV「やはりお前だけは排除せねばならぬ!ホープ!!」

遊矢「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンはオーバーレイ・ユニットを一つ取り除き相手の攻撃を無効にする!」

ホープレイV「!?」

遊矢「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンで攻撃!!」

ホープレイV「ホオオオオオオオオオオオオオオオプ!!!」

遊星「またホープが現れたのか」

柚子「遊星さん」

遊星「ちょっと来てくれないか?」

遊矢「何かあったの?」

遊星「嬉しい事だ」

遊矢「AV女優のツァンさん・・・」

遊星「どう思う」

柚子「えっ?」

遊星「同じ女として柚子は彼女を尊敬できるな?」

ジャック「遊矢はデカチンでな」

クロウ「デカすぎてやべえんだぜ」

ツァン「遊馬から聞いた事がある。桁違いの大きさだって」

遊星「柚子も彼女から色々聞いた方がいいと俺は思う」

柚子「何が?」

遊星「来るべき日に備えて」

柚子「・・・」

ジャック「精子量も凄くてな」

クロウ「ハンパじゃねえ性欲でよ」

ツァン「彼女も大変ね」

遊矢「やめろ!何で遊星さんは時々おかしくなるんだよ!!」

柚子「そうよ!」

遊星「普通だ」

カイト「ガタガタと狼狽えるな。いい加減慣れろ」

遊矢「慣れるわけないだろ!」

カイト「だったらどうする」

遊矢「デュエルだ!俺とデュエルしろ!!」

カイト「いいだろ。誰か選べ」

遊矢「じゃあカイトさん」

カイト「遊星じゃないのか」

遊矢「言い出しっぺはカイトさんだろ!」

ツァン「カイトと互角に殴り合ってる!」

遊星「まさか遊矢が怒るとはな」

クロウ「あいつキレると毎回毎回暴れ狂うからな」

ツァン「それよりも僕はこっちじゃ何から始めようかなって」

遊星「とりあえず色々な会社を巡ってみるべきだ」

柚子「この人達どうかしてる・・・」

ブルーノ「遊矢くんの右ストレートが直撃した!」

ジャック「この程度で敗れるようなカイトではあるまい」

クロウ「頑張れよ!遊矢、カイト」

遊星「すまなかったな遊矢」

遊矢「も、もう慣れたよ・・・」

柚子「大丈夫なの?カイトさんも」

カイト「・・・」

ジャック「鼻血が出るぞ」

カイト「問題無い」

遊星「カイトは帰るのか?」

カイト「俺も帰る」

ツァン「すぐに帰りたがるんだから、コナミには内緒だからね」

カイト「ああ」

遊矢「すっごい鼻血出てるけど」

柚子「はいティッシュ」

カイト「・・・」

カイト「・・・」

雪乃「坊やが帰って来たわ」

ゆま「カイトくん!お願いがあります!」

カイト「まさかお前達も活動の幅を広げるとか言い出すんじゃないだろうな」

雪乃「そうよ」

ゆま「はい!」

カイト「・・・」

雪乃「どうして鼻血を?」

カイト「お前には関係ないだろ。好きにしろ」

雪乃「ちょっとついて来てくれるかしら?」

カイト「・・・」

数日後

小鳥「カイトもシャークもそれぞれ別の次元に行って遊馬もゆっくり休めるね」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「仲間にそういう言い方はねえだろ」

小鳥「ご、ごめん」

遊馬「しかしホープがそこら辺で暴れてる事を考えりゃカイトとシャークはさすがだぜ」

小鳥「ど、どうして?」

遊馬「偽ホープ集団の正体を突き止めるためにあいつらは羽ばたいたんだ」

小鳥「本当にそうかな?」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「何!?」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

遊星「鬼柳の様子がおかしい?」

クロウ「らしいぜ」

ジャック「何かあったのか」

クロウ「よく知らねえが」

遊星「とりあえず様子を見に行こうか」

ブルーノ「うん」

プラシド「・・・」

遊星「お前は来ないのか?普段から鬼柳と一緒に居るなら尚更」

プラシド「くだらん」

ジャック「放っておけ遊星」

クロウ「早く来いよ!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

遊星「鬼柳!?」

クロウ「何やってんだよ!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

ジャック「鬼柳!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

遊星「こうなれば止めるしかない」

ボマー「私が取り押さえよう」

クロウ「頼むぜボマー!」

ボマー「ぐわああああああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

ジャック「怪力無双のボマーが一撃とは」

遊星「鬼柳は思いの外パワーアップしてしまったようだ」

鬼柳「ヒャッハー!」

遊星「くっ!」

ジャック「俺達とデュエルをすると言うのか!?」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

クロウ「相手は鬼柳だぜ遊星」

遊星「俺達3人が束になっても勝てるかどうか」

ジャック「勝つ!」

クロウ「ジャックの言う通りだぜ!」

遊星「ならばデュエルだ!鬼柳!!」

鬼柳「ヒャアアアアアアアアアアアアアア!!!」ダッ

ジャック「何というスピードだ!?」

遊星「迎え撃つぞ!」

遊星「強いな・・・さすがは俺達のリーダー!」

ジャック「ならばどうする」

クロウ「遊星!」

遊星「デュエリストシンドロームだ」

クロウ「!?」

ジャック「それは自爆技だぞ!」

遊星「だが鬼柳の暴走を止めるにはこれしかない。それに決して死ぬわけではない」

ジャック「ならばやろう」

クロウ「それしかねえよ!」

遊星「ブルーノ!後は頼む!」

ジャック「俺達以外でこの街を守れるのはお前とプラシド、ボマーぐらいだ!」

クロウ「じゃあな!」

ブルーノ「遊星!ジャック!クロウ!」

プラシド「何だと・・・遊星が!?」

ブルーノ「四人とも爆発して・・・」

ボマー「・・・」

プラシド「くっ・・・」

ブルーノ「遊星・・・」

プラシド「俺との決着をつける前に逝くとは・・・あの大馬鹿者が・・・!」

ユーゴ「そ、そんなのアリかよ!遊星が・・・遊星が死んじまうなんて!!」

プラシド「・・・」

ユーゴ「てめえ!遊星のライバルなんじゃねえのかよ!?悲しくねえのか!」

プラシド「悲しいだの言っている場合ではない」

ユーゴ「ふざけんじゃねえ!」

リン「ユーゴ!」

プラシド「殴りたいなら殴ればいい」

ユーゴ「遊星もジャックもクロウも鬼柳もみんないい奴らだった」

プラシド「だがあいつは居ない」

ユーゴ「クソ・・・遊星の馬鹿野郎!!」

プラシド「・・・」

ユーゴ「・・・」

リン「まさか遊星さん達が死んじゃうなんて」

ユーゴ「だったら俺が遊星達になればいい」

リン「えっ?」

ユーゴ「それが俺の役目って奴だぜ・・・あいつらの弟分で遊星の後継者の俺が」

リン「ユーゴ・・・」

ユーゴ「それがあいつらにできる俺の役目だ!」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

遊矢「お楽しみはこれからだ!」

ユート「デュエルで笑顔を・・・」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

ユート「見てくれ隼」

黒咲「依頼だ」

ユート「早速メンバーを・・・いや彼女達はダメだったな」

黒咲「ならば別働隊を動かすか」

ユート「別働隊?」

黒咲「ランサーズ黒咲部隊だ」

ユート「彼らか」

黒咲「そうだ」ピッ

北斗「は、はい!わかりました!!」

刃「どうした?」

北斗「く、黒咲さん」

刃「黒咲さん!?」

北斗「召集だって」

真澄「私パス」

北斗「真澄!黒咲さんだよ黒咲さん!」

刃「殺されるぞ!」

真澄「他に用事があるから」

刃「用事?」

北斗「どうせ遊矢と柚子だろ。真澄ってば」

真澄「・・・」

北斗「さ、さあ僕たち2人で行こう!」

黒咲「遅い。しかも1人足らん」

刃「ま、真澄なら他に用事があるとか何とかって」

黒咲「だから融合使いは信用ならん」

北斗「用事というのは」

ユート「依頼なんだが君達は平気なのか?」

刃「当然っすよ!」

北斗「黒咲さんの兄弟分なら何だって僕達は!」

ユート「彼らに何をしたんだ隼」

黒咲「少し揉んでやった」

シャーク「スタンダードじゃ俺のかつての悪行が知られてねえから楽だぜ」

遊矢「凌牙!」

シャーク「遊矢に柚子・・・人が労働してるってのにデートかよ」

柚子「凌牙さ・・・凌牙くんはアルバイト?」

シャーク「くんはやめろ」

柚子「じゃあ凌牙」

シャーク「見りゃわかるだろうが!さっさと行きやがれ!」

遊矢「頑張って」

シャーク「それと誰かがてめえらをつけてるぜ、気をつけろよ」

柚子「うん!」

真澄「・・・」

シャーク「しかも女じゃねえか・・・男にモテる遊馬とは逆だな遊矢の野郎は」

遊馬「まさかカイトとデートするハメになるなんてな」

カイト「お前はデートの意味を知らんのか」

遊馬「冗談に決まってるじゃねえか」

アストラル「突然スタンダードに行くなんてどうかしたのか」

カイト「特に意味は無い」

遊馬「シャークがバイトしてる姿を見に来たんだろ?」

カイト「そうじゃない」

アストラル「君は年長だから遊馬やシャークの面倒をよく見てくれているからな」

カイト「とりあえず続いているのか」

遊馬「ああ」

カイト「そうか」

黒咲「依頼主はお前か」

Ⅳ「おう」

ユート「どうして君が?」

刃「誰だこいつ」

北斗「黒咲さんの友達の極東チャンピオンのトーマスさん」

刃「チャンピオン!?」

黒咲「トーマスが俺達に頼みか」

Ⅳ「凌牙どうしてる」

ユート「元気にやってるが・・・まさか凌牙を見張ってくれという頼みか?」

Ⅳ「そういう事だぜ」

「凌牙さんお茶っす!」

シャーク「おう」

沢渡「おい!何で寝返ってんだよ!」

「寝返ってるってわけじゃないっすよ沢渡さん」

「そうっすよ!」

シャーク「お坊ちゃんにはわからねえだろうな労働する意欲ってのが」

沢渡「何だと!」

シャーク「まあ頑張れよてめえも」

沢渡「同い年のくせにバイトしやがって」

シャーク「・・・!」

沢渡「何だ?やるってのか!」

シャーク「何か来る・・・何この感じは!?」

沢渡「おい!凌牙!!」

カイト「ん?」

アストラル「強大なデュエルエナジーだ・・・来るぞ遊馬!」

遊馬「空が割れてる!?」

シャーク「お前達もこっちに来てたのか!」

アザトホース「オオオオオ」

アストラル「何という邪念・・・それにこの不気味な姿は一体」

遊馬「デュエルモンスター・・・」

カイト「わざわざスタンダードに来るとは」

シャーク「狙いは俺達か!それとも遊矢達か!?」

アザトホース「オオオオオ・・・」

遊馬「デュエルだ!」

アストラル「気をつけるんだ。このモンスターは普通じゃない!」

遊矢「何だあれは!?」

ホープ・ルーツ「ルーツ!」

柚子「遊矢!」

遊矢「何で一気にモンスターが2体も」

ホープ・ルーツ「お前達の進化を止める!」

遊矢「何を言っているか全然わからない」

柚子「とりあえずデュエルよ!」

遊矢「自分達の事は自分達で決着をつけないと・・・そうだろう遊星さん」

ホープ・ルーツ「デュエル!」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンで攻撃!」

ホープ・ルーツ「ぐふっ・・・」

遊矢「もうやめろ!別に進化ぐらい誰だって」

ホープ・ルーツ「そうはいかん・・・デュエリストの進化が多くの邪念を生んだ・・・あれを見ろ」

柚子「な、何よこれ!?」

ホープ・ルーツ「その黒い塊はヴェルズ・・・ヴェルズはエクシーズ次元より誕生し次元を飲み込む」

柚子「次元を!?」

タナトス「その通りだ」

遊矢「また新手!?」

タナトス「次元間戦争の果てに散ったエクシーズ次元の念が我らを生み出した」

遊矢「こいつヤバい・・・!」

遊馬「な、何だこいつ!動けねえ!!」

シャーク「遊馬!」

バハムート「ヴェルズは九十九遊馬のかっとビングを嫌う」

カイト「ヴェルズだと?」

シャーク「遊馬を返しやがれ!」

オピオン「それはできない。何故ならかっとビングは我々が侵略するのに必要な物だ」

シャーク「ふざけんじゃねえ!かっとビングは物じゃねえ!!魂だ!」

カイト「そういうわけだ。貴様らに遊馬はやらん!」

アストラル「遊馬!」

カイト「ヴェルズだろうと何だろうと俺は知らん!」

シャーク「返してもらうぜ、遊馬を!」

Ⅳ「ふざけやがって!」

黒咲「こいつらは一体!?」

ユート「恐ろしい・・・倒しても倒してもキリが無い!」

刃「北斗!何やってんだ!!」

北斗「む、無理!」

刃「無理じゃねえだろ!」

Ⅳ「あれでも武闘派のエクシーズ使いかよ」

黒咲「あいつは未熟だ」

ユート「・・・」

遊矢「ハァハァ・・・」

タナトス「こいつは貰っていく」

柚子「は、離してよ!」

遊矢「やめろ!柚子は関係ないだろ!」

タナトス「女は子供を産む。必要だ」

遊矢「ふざけるなよ・・・柚子を返せ!」

タナトス「それはできない」

柚子「遊矢!」

タナトス「さらばだ」

遊矢「柚子・・・柚子ううううううううう!!!」

バハムート「これがデュエリストの限界だ」

オピオン「この次元もすでにヴェルズに飲まれた。終わりだ」

ウロボロス「一つ教えておこう。我々はお前達の次元も既に滅ぼした」

シャーク「ゆ、遊馬・・・」

カイト「アストラル・・・その身体は」

アストラル「無念だ・・・遊馬が完全に・・・」

シャーク「死んじまったってのかよ・・・アストラル!遊馬アアアアアア!!!」

カイト「許さんぞ・・・貴様達だけは俺達が必ず倒す!」

ウロボロス「それはできない。何故ならヴェルズに敗北は無いからだ」

バハムート「邪念とは何処からでも生まれる」

オピオン「侵略されるのだ。デュエリストに希望は無い」

シャーク「遊馬・・・アストラル・・・俺達の故郷・・・」

カイト「ハルトも奴らに・・・奴らは俺達の全てを・・・!」

沢渡「カイトと凌牙・・・しっかりしろ!おい!!」

シャーク「沢渡か」

カイト「まさか甘ったれの貴様が生き残っているとはな」

沢渡「何なんだよ。この黒い塊は」

カイト「敗北した俺達は」

シャーク「遊馬もアストラルも仲間も故郷も・・・全部失っちまった」

沢渡「冗談言ってんじゃ」

カイト「俺達はいい。遊矢を探せ」

シャーク「あいつや黒咲達もただじゃすんでねえだろうしな」

沢渡「あ、ああ」

カイト「・・・」

シャーク「絶対に許さねえ・・・あいつらだけは」

黒咲「見る影も無いな」

ユート「エクシーズ次元と同じように・・・」

北斗「真澄?」

真澄「柚子が誘拐された」

黒咲「瑠璃が!?何故瑠璃が!!」

ユート「どうして柚子が」

権現坂「詳しい話は俺がしよう」

Ⅳ「その背負ってるの遊矢じゃねえか・・・傷だらけだぞ」

権現坂「遊矢は敗れた。そして柚子は・・・」

Ⅳ「死んだ・・・?遊馬が死んでアストラルも消えて俺らの故郷もか!?」

シャーク「ああ・・・」

Ⅳ「沢渡から聞いて来てみれば」

カイト「柚子もさらわれたのか」

Ⅳ「権現坂が言うにはエクシーズ次元から誕生したんだと」

カイト「ならばエクシーズ次元も再び壊滅したって事か」

Ⅳ「俺らの次元、スタンダード、エクシーズ・・・他は平気なのかよ?」

カイト「遊星達は行方不明、十代が向かったなら十代の次元は平気だろ。後はシンクロ次元に融合次元ぐらいか」

シャーク「元凶は融合次元じゃねえか・・・連中がやらなきゃヴェルズが生まれなかったんじゃねえのかよ!」

カイト「・・・」

Ⅳ「どこ行くんだカイト、凌牙」

カイト「どこだっていいだろ」

シャーク「立て!」

素良「ゆ、柚子がさらわれたんだ・・・僕も」

シャーク「てめえらがやらなきゃ生まれなかったんじゃねえのか!あぁん!?」ドボッ

素良「ううっ・・・」

セレナ「やめろ!こんな時に仲間割れなんてするな、一緒に柚子を」

カイト「仲間だと?笑わせるな」

シャーク「てめえらを仲間なんて思った事もねえ」

カイト「呑気に生きて何一つとして償おうともしないクズ風情が粋がるな」

セレナ「くっ・・・」

シャーク「ヴェルズを倒したら次はてめえらだ」

セレナ「それはどういう意味だ・・・」

カイト「一人残らず殲滅する。お前達のような奴を生かす道理など無いからな」

シャーク「十代を敵に回しても俺はてめえらを許さねえ!元凶のくせに少しは反省しやがれ」

セレナ「・・・」

十代「て酷くやられたな素良」

セレナ「十代・・・お前」

十代「俺の方は何とか助けて来た。カイトと凌牙が怒った理由わかるよな」

素良「僕達のして来た事の報い」

十代「そういう事だ。だから殴られたり蹴られたりするってのもお前達の罪って事だぜ」

セレナ「その言い方はなんだ!こいつは」

十代「何のお咎めなしでいいわけじゃねえよ。誰だって悪い事をすればそれなりの罰が下る」

素良「それじゃ僕達は一生」

十代「それはお前次第じゃねえか?」

素良「・・・」

十代「悪いが素良の事は頼んだぜセレナ」

セレナ「何処へ行くんだ」

十代「ん?まあ色々と」

遊戯「」

十代「ガッチャ!」

遊星「」

遊馬「」

遊矢「お楽しみはこれからだ!」

ユート「デュエルで笑顔を・・・」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

遊矢「エクシーズ次元にはいけない?」

沢渡「どういう事だ!人1人拉致られてんだぞ!」

赤馬「これは明らかにランサーズの使命とはかけ離れている。そもそもランサーズとは」

黒咲「貴様が不人情なのはわかった。相変わらず何一つできん男だな」

赤馬「・・・」

黒咲「街を守ると言っておきながら何をしていた?親が親なら子も子だな」

権現坂「やめんか」

遊矢「いけないってのはどういう意味だよ。何か理由があるのか?」

赤馬「ヴェルズの影響なのか道が封鎖された」

遊矢「肝心な時にいつもいつも」

沢渡「役立たずじゃねえか!それでもランサーズのリーダーなのかよてめえは!」

黒咲「もういい。俺達でどうにかするぞ」

シャーク「遊矢」

遊矢「凌牙」

黒咲「そっちはどうだった」

シャーク「璃緒以外は無事だったぜ」

黒咲「璃緒は死んだのか・・・」

シャーク「ああ・・・」

ユート「カイトはどうした」

シャーク「先に行っちまったよ」

遊矢「いつもいつも勝手に・・・何で俺達に一言も言わずに行くんだよ!カイトさんは!!」

シャーク「俺に言ったって仕方ねえだろ!」

遊矢「だったら俺にも行き方を教えろ!」

シャーク「てめえ一人が被害者じゃねえんだよ!少しは頭を冷やしやがれ!」

ドゴッ

遊矢「くっ・・・ふざけるな!」

権現坂「こんな時に仲間割れをするんじゃない!」

沢渡「て言うかどうやって突入すんだ?いつも通り感じ取って」

ユート「いやダメだろうな」

沢渡「何で」

ユート「ヴェルズの持つ力がそれを邪魔している。カイトがどうやって1人で行ったかは知らないが」

沢渡「勝手な事しやがって」

シャーク「全力でやりやがって・・・この野郎は」

権現坂「もういいな」

遊矢「何でカイトさんは・・・」

黒咲「お前はカイトの事を何もわかっていない。あいつは」

シャーク「いつだって勝手にやるじゃねえか・・・一匹狼気取ってんだよ・・・」

黒咲「しかし凌牙を殴り倒すとはヘタレて居るかと思いきややる気はあるようだな」

遊矢「やる気とかじゃない!柚子や遊馬・・・多くの人が死んだんだ!遊星さん達だってもういない!だったら俺が」

シャーク「行き方も知らねえくせに粋がってんじゃねえよ」

遊矢「・・・」

ユート「カイト・・・君はどうして1人で」

徳之助「遊馬とアストラルのお墓を建てるウラ」

Ⅲ「何という無慈悲な事を・・・」

アリト「人情ってのがねえのか!!」

鉄男「俺達も乗り込むぜ!遊馬と璃緒さんの仇だ!」

Ⅴ「いや君達では無理だ」

ミザエル「遊びじゃない。少しは自分達の実力を考えてから行動しろ」

ドルべ「我々が旅に出る間、君がここを守ってくれるのか」

カイザー「ああ」

ギラグ「小鳥も寝込んじまってるし頼むぜ」

カイザー「わかっている。しかし行き方が」

Ⅴ「それならば既にある」

カイザー「と言うと」

ドルべ「柚子のブレスレットだ」

カイザー「ブレスレット?」

ドルべ「ブレスレットだ」

カイザー「なるほど・・・だがカイトはどうして1人で」

Ⅴ「遊馬の仇討ちは自分がする・・・それだけではないがな」

カイザー「他に理由が」

Ⅴ「カイトはかつて父親によって悲惨な青春時代を送っていた。遊矢もまた父親が原因で苦労をしたそうだ」

カイザー「・・・」

Ⅴ「そして柚子には母が居ない。カイトにも母が居ない」

ミザエル「カイトはたまにあの2人の話をするんだ。面倒な奴らだと」

Ⅴ「だが内心じゃ同じ境遇を持つ者を放っておけんのだろうな」

カイザー「孤高故に平凡な彼らに対するある種の憧れみたいなものか」

Ⅴ「彼らは異質だ。他のデュエリストと何かが違う」

アリト「って言っても昔のあの2人と来たら」

ドルべ「アリト」

アリト「・・・そうだったな」

シャーク「・・・」

遊矢「・・・」

黒咲「悩んでいても仕方がない。ここは」

ユート「俺達だけで」

「ホープ剣ライトニング・スラッシュ!!」

沢渡「おわっ!?」

権現坂「何だこれは!?」

ホープ・ザ・ライトニング「見つけたぞデュエリスト共」

ユート「またホープ」

シャーク「てめえら・・・ヴェルズと関係してんのか!」

ホープ・ザ・ライトニング「知らんな。こっちはこっちで動いている」

権現坂「何故デュエリストばかりを狙う!」

ホープ・ザ・ライトニング「デュエリストはあのドン・サウザンドをも敗った!力を付けすぎたのだ」

ユート「あのホープは一体」

シャーク「見た事もねえホープだ・・・だが伝わってくるぜ、奴は只者じゃねえ!」

ホープ・ザ・ライトニング「ヴェルズとかいう奴らと戦う前に我々が勝利したようだ」

遊矢「こんなところで死んでたまるか・・・柚子が待ってる・・・遊馬の仇を討つ・・・死んでたまるか!」

ホープ・ザ・ライトニング「ホープ剣ライトニング・スラッシュ!!!」

シャーク「死んでたまるかよ!!!」

十代「融合を発動!」

沢渡「十代!」

十代「こいつは俺に任せろ。お前達は先に行け」

権現坂「行くと言ってもどうすれば」

十代「おーい!」

Ⅳ「こいつを受け取れ遊矢!」

遊矢「柚子のブレスレット・・・これは」

アリト「飛ぶんだよ!」

黒咲「よくわからんが飛ぶんだな!」

ギラグ「おうよ!」

ユート「もっと具体的に」

Ⅴ「念じるんだ。デュエリストならばそれが可能!」

遊矢「十代さん!」

十代「まあ任せとけよ。さあ行った行った」

シャーク「恩に着るぜ十代」

十代「デッキを見てみろよ遊矢!プレゼントだぜ」

遊矢「何だこれ?賤竜の魔術師?」

十代「あのホープの電撃と遊矢のデュエリストとしての魂が融合しちまったんだろな」

遊矢「また見た事の無い魔術師が・・・オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと賤竜の魔術師を融合!」

遊矢「現れよオッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!!!」

十代「頑張れよみんな」

ユート「十代も気をつけてくれ」

十代「俺はそう簡単に死なねえさ」

ホープ・ザ・ライトニング「九十九遊馬が死に不動遊星が死にそれぞれの次元の柱を失った」

十代「けど遊矢やユート、ユーゴが生きてる。俺だって生きてるじゃねえか」

ホープ・ザ・ライトニング「お前も死ぬ」

十代「いいや死なねえよ。お前達ホープ軍団の化けの皮を剥いでやるぜ!」

ユベル「気をつけるんだ十代こいつは」

十代「ただのホープではないって事だろ?安心しろよ」

ホープ・ザ・ライトニング「ここで引導を渡す」

十代「やれるものならやってみろってんだ!」

ホープ・ザ・ライトニング「ホープ剣ライトニング・スラッシュ!!!」

ネオス「オラァ!」

十代「ネオス!叩き込め!!」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

Ⅳ「お前っていつかプロになるんだろ?」

遊矢「まあ・・・多分」

Ⅳ「多分じゃねえだろ!」バシッ

遊矢「いってえ!何するんだ!」

Ⅳ「記念すべきプロの拳だ。覚えとけよ」

シャーク「バカやってねえで集中しろ」

ユート「転送時間が長いな」

アリト「バシッと決めようぜリーダー!」

遊矢「お、俺?」

沢渡「何でこいつなんだよ!俺は何なんだ!!」

ベクター「下っ端じゃね?」

沢渡「て、てめえ」

遊矢「とりあえず・・・生きて帰ろう!柚子を助けてエクシーズ次元を救うんだ!」

シャーク「上出来だぜ遊矢!」

カイト「・・・気がついたか」

柚子「カ、カイトさん・・・?」

カイト「拉致されたんじゃないのか」

柚子「噛み付いたり蹴っ飛ばして抵抗したら落とされて・・・カイトさんは」

カイト「遊馬とアストラルの仇を討つ。ついでにお前を助けに来た」

柚子「1人で!?」

カイト「1人のわけがないだろ。放っておけば凌牙や遊矢達も来る」

柚子「仇って言ってたけど遊馬くんとアストラルは」

カイト「死んだ」

柚子「・・・」

カイト「行くか」

柚子「行くって?あてはあるの!?」

カイト「あれを見ろ」

柚子「カイトさんの家・・・でも何か違う」

カイト「エクシーズ次元の中核でもあるハートランド・・・あそこにヴェルズの首魁である三龍が居るはずだ」

シャーク「何でバラバラなんだよ」

ベクター「しっかりしろよナッシュ」

シャーク「俺の責任じゃねえだろ!」

ドルべ「喧嘩をしている場合ではないぞ」

ミザエル「ここがエクシーズ次元か」

ギラグ「俺らが住んでる所と一緒だな」

シャーク「せっかく復興したってのに・・・クソ」

アリト「それもこれも融合次元の奴らのせいなんだろ!?」

ベクター「構う事はねえよ、この戦いが終わったら潰しちまおうぜ」

ミザエル「私も賛成だ。奴らは身も心も腐っている下衆の集まりだ」

シャーク「言われなくてもわかってるぜ、叩き潰してやるよ」

アリト「とりあえずどうすんだ」

シャーク「歩こうぜ」

Ⅴ「・・・」

Ⅳ「どうなってんだよ?凌牙や遊矢達は」

Ⅲ「どうやらバラバラのようですね」

Ⅳ「ったく・・・エクシーズ次元か」

Ⅴ「何もかもそっくりだ」

Ⅲ「みんなは一体」

Ⅴ「心配はいらないだろ」

Ⅳ「根拠はあんのか?」

Ⅴ「ある」

Ⅲ「その根拠とは」

Ⅴ「デュエリストだからだ」

Ⅳ「・・・」

Ⅲ「・・・」

遊矢「またハグれた」

沢渡「何で俺らは複数で行動するとバラバラになっちまうんだよ」

黒咲「・・・」

権現坂「・・・」

ユート「変わり果ててしまったな」

黒咲「・・・」

ユート「これから俺達はどうする」

黒咲「瑠璃を救い出し元凶を叩き潰し遊馬とアストラルの仇を討つ」

ユート「・・・」

沢渡「おーい!」

権現坂「あまり大声を出すのは感心せんな。逸何時敵が襲いかかってくるかわからんのだぞ」

遊矢「ここに柚子が居るんだ。ここに・・・」

遊戯「」

十代「…」

遊星「」

遊馬「」

遊矢「お楽しみはこれからだ!」

ユート「デュエルで笑顔を・・・」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

カイト「何だお前もここに来てたのか」

ウィンダ「長年の敵を追って」

柚子「誰?カイトさんの知り合い?」

カイト「ちょっとトレーナーとしてな、それで敵とは何だ?何故エクシーズ次元で」

ウィンダ「リチュアと言って」

カイト「大体わかった。要するに戦争をしているんだな、わざわざエクシーズ次元で」

ウィンダ「追って行ったら・・・それにヴェルズと呼ばれる変な生命体に汚染されて」

カイト「そうか」

柚子「手助けしなきゃね、そうよねカイトさん」

カイト「構ってられんな。馬鹿馬鹿しい」

柚子「カイトさん!困っているんだから、それに同じ敵が関係してるのに」

カイト「・・・妹は家出して姉は長年の敵と他所で戦うか、親の顔が見てみたいものだ」

柚子「じゃあ」

カイト「どっちにしろ叩き潰す相手が増えただけだ。そういうのには慣れている」

カイト「ヴェルズはお前達が戦っている相手や仲間を汚染させそこら中で攻撃をしているんだな」

ウィンダ「はい」

カイト「そのヴェルズの邪念が発生したのはエクシーズ次元・・・元凶は融合次元」

柚子「融合次元がエクシーズ次元を滅ぼさなきゃ」

カイト「言うのを忘れていたな、ヴェルズとの戦いが終われば俺達は融合次元を滅ぼす」

柚子「!?」

カイト「セレナも素良も殺すだろうな」

柚子「な、何で」

カイト「何でだと?奴らが撒いた種だ。絶滅さねばまた何かをやるぞ」

柚子「でもセレナは何も・・・それに素良だって!」

カイト「お前に融合を教えたから仲間だとでも言うのか?だったら何故エクシーズ次元を滅ぼす片棒を担ぐ」

柚子「それは・・・」

カイト「お前や遊矢を利用しただけだ。人間狩りなど醜悪な真似をする・・・奴らは人ではない」

柚子「カイトさん達がやろうとしてる事は融合次元と同じよ!遊馬くんだって望んでない!」

カイト「ならば俺1人でやればいい、恨むなら俺を恨め」

柚子「・・・」

カイト「・・・」

ウィンダ「凄く険悪な雰囲気・・・そういえばカイトさんに話してなかったですよね?私って巫女なんです」

カイト「それがどうした」

ウィンダ「そ、それとサイキック族で肩に止まってるのはガルドと言って」

カイト「だから何が言いたい」

ウィンダ「この子と私がシンクロ召喚するとシンクロモンスターになるのですよね」

カイト「下らん話はやめろ」

ウィンダ「・・・」

柚子「本当は滅ぼす気もセレナ達を抹殺する気も無いのに」

カイト「俺はやると言ったらやる。あまり甘くみるな」

柚子「そんな人がどうして何度も遊矢を助けてくれたの!?カイトさんが優しいって私やアユちゃん達だって」

カイト「なら伝えておけ俺はこういう人間だ。俺がかつて犯した所業の話でもしてやる」

ウィンダ「カイトさん!あ、あれ!」

カイト「今度は・・・どうやら出てきたようだなヴェルズの一団が」

カイト「空を飛ぶヴェルズ・・・」

ウィンダ「あれは私達の仲間のイグルスがヴェルズ化してしまったモンスター・・・」

カイト「お前に聞きたい事がある。ヴェルズの弱点は」

ウィンダ「わ、わかりません」

カイト「・・・柚子を連れてこの場から離れろ」

柚子「カイトさんは!?」

カイト「奴を迎え討つ・・・数は多いがな」

柚子「だったら私も」

カイト「必要無い。下がってろ」

ウィンダ「ほら柚子さん」

カイト「たたでさえ弱点もわからず空を飛ぶヴェルズの一団か・・・」

ウィンダ「これが私のシンクロです」

柚子「乗ってるだけなんて暗黒騎士ガイアみたいね・・・」

フレイス「ピーッ!」バサバサ

カイト「数が多すぎるな」

フレイス「ピーッ!」バサバサ

カイト「だが負けるつもりは毛頭無い!」

フレイス「ピーッ!」バサバサ

フレイス「ピーッ!」バサバサ

フレイス「ピーッ!」バサバサ

カイト「空を飛ばずとも空中での戦いには自信がある!」

フレイス「ピーッ!」バサバサ

カイト「銀河眼の光子龍を召喚!行くぞ!」

カイト「俺の名はカイト!その名は伊達じゃない!」

「カイトよ。ヴェルズを相手に生身で戦う何ぞ愚の骨頂であるぞ」

カイト「何者だ?」

「聖なる力を授けよう」

カイト「こいつは・・・」

ウィンダ「それはセイクリッドの鎧!奇跡ですよカイトさん!」

カイト「セイクリッドだと?」

ウィンダ「セイクリッドとは神を守るために遣わされた12人の闘士です。天秤座のセイクリッドは」

カイト「唯一武器を持つ事を許された・・・だな」

ウィンダ「どうしてそれを」

カイト「語りかけてくる・・・このパーツを外すんだな」

カイト「とりあえず使ってみるか」

カイト「ハアアアア!!!」

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

カイト「ヴェルズに侵され理性を失ったお前達を静めるにはこれしかない」

フレイス「ピーッ!」バサバサ

カイト「貴様らの魂を背負う覚悟はできている!来い!!」

柚子「ヌンチャクを振り回してる・・・」

ウィンダ「カイトさんはどういう人なのですか」

柚子「基本的に単独行動が多い・・・でもそれに見合った圧倒的な力を持ってる」

ウィンダ「単独で?」

柚子「口は悪くて冷たい態度ばかりだけど根は優しい・・・って思う」

ウィンダ「へえ」

柚子「あまり感情は表に出さないけどね」

カイト「ハァッ!」

カイト「天秤座のセイクリッド・・・星々の加護か」

柚子「カイトさんが星々の加護を受けたなら他のみんなも」

カイト「可能性はあるだろうな」

ウィンダ「他のみんな?」

カイト「他にも多くの奴が来ている」

ウィンダ「カイトさんの仲間って事は」

柚子「あ、安心して遊矢は普通だから」

ウィンダ「仲間・・・きっとカイトさんは友達にも恵まれていると思います」

カイト「友ではない」

柚子「こう言ってるけど友達なのよ」

カイト「違う。ふざけた事を言っていると置いていくぞ」

ウィンダ「遊矢って言う人はどういう人なのですか?」

柚子「頼りにならないようで頼りになって凄くカッコよくて」

カイト「早い話がこいつの男だ」

ウィンダ「男という事は・・・つまり」

カイト「そんなものだ」

柚子「まあ・・・うん」

ウィンダ「実は私も」

柚子「へえ彼氏?」

ウィンダ「いいえ子供です。国に帰れば待っています」

カイト「なら戦いに身を投じず帰ればいい、子が居るなら尚更だ」

ウィンダ「それが私の使命ですから」

カイト「妹を探し兵隊として戦場へと送り込まれたり・・・お前も大変な奴だな」

ウィンダ「よく言われます。それに敵には私の友達が居るから尚更」

カイト「そうか」

バハムート「やはり突入して来たか天城カイト」

カイト「貴様か」

柚子「あ、あのドラゴンって」

ウィンダ「ヴェルズ軍団を統一する三龍の一体です・・・」

カイト「この前は手も足も出なかったが次はそうはいかんぞ」

バハムート「無駄な事を幾度立ち上がろうとお前達に明日は無い」

カイト「死なせるわけにはいかん奴が2人も居る。貴様にはわからんだろうがな」

バハムート「笑止」

カイト「天秤座のセイクリッドよ俺に力を貸せ!」

バハムート「デュエルだ!」

カイト「幾らヴェルズを引き連れようと俺は倒せんぞ!」

バハムート「貴様もドラゴンを使うのか」

カイト「名は銀河眼の光子龍・・・俺の相棒だ」

カイト「ハァッ!セイヤァッッ!!!」

ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン

カイトス「ゲェッ!」

バハムート「・・・」

カイト「動かないのか・・・奴は一体何を企んでいる」

ウィンダ「あのモンスターはやっぱりリチュアの・・・カイトさん!」

キンッ

カイト「何故こいつらばかりなんだ。他のヴェルズは」

バハムート「俺は俺自身のオーバーレイ・ユニットを一つ取り除き手札からヴェルズという名のモンスターを墓地へ送る」

カイト「手札だと?そんなものが何処に」

バハムート「この一面に広がるヴェルズこそが俺の手札よ」

カイト「何だと!?」

バハムート「俺は銀河眼の光子龍のコントロールを奪う。天城カイトよ、これでも勝てると思うか」

カイト「勝って取り戻す。負けはしない」

バハムート「オオオオオオオオオオオオ!!!」

柚子「何ていう凄まじい咆哮なの!?」

バハムート「冥土の土産に教えてやろう。我々はエクシーズ次元の者の邪念より誕生した」

カイト「それなら聞いた今更何を」

バハムート「ならば自然発生によって誕生したと思うか?それは違う!」

カイト「何が言いたい」

バハムート「誕生の裏にはリチュアと呼ばれる種族が居る。その者達が邪念を増幅させ産まれたのが我々だ」

ウィンダ「!?」

バハムート「だが所詮は1種族・・・我々をコントロールなどできるわけがない 」

カイト「そんな話をして何になる。だったらリチュアも倒せばいいだけの事」

バハムート「どういう気分だ天城カイトよ、ドン・サウザンドと和解し悪が去ったと思ったらこれだ」

カイト「叩き潰す。ヴェルズもリチュアも融合次元も、デュエリストを舐めるな!」

バハムート「叩き潰されるのは貴様だ!銀河眼の光子龍と俺の攻撃を受けよ!」

カイト「天秤座の盾・・・強固だがダメージをかなり・・・くっ・・・」

柚子「カイトさん!」

カイト「来るな・・・お前達は生きねばならない。帰りを待っている奴らが居るだろ・・・」

ウィンダ「で、でも」

カイト「子供にとって母親を失うというのは辛いものだ・・・それに友を救うならお前は生きねばならない・・・」

カイト「お前もだ柚子・・・遊矢が待っている・・・アユは誰の背中を見て成長するんだ・・・女のお前しか居ないだろ」

バハムート「虫の息のようだな!さすがに俺と銀河眼の光子龍の攻撃を喰らえばそうなるか天城カイトと言えど」

カイト「俺は遊馬とアストラルを死なせた・・・だったら俺はもう誰も死なせない・・・死ぬのは俺だけでいい」

カイト「ハルト・・・兄さんはこの龍と共に地獄へ堕ちる・・・俺の最後の力を振り絞ってでも」

ウィンダ「・・・カイトさんも死んではダメです!」

カイト「やめろ、お前では勝てん!さっさと柚子を連れて逃げろ」

バハムート「脆弱なガスタの者が俺に勝てると思っているのか」

ウィンダ「やれるだけやる!それが」

バハムート「ならば俺が直々に倒す!死ぬがいい!!」

柚子「ウィンダ!」

カイト「逃げろ!お前ではその龍には勝てん!!」

ウィンダ「ううっ・・・」

カイト「・・・」

ウィンダ「どうやら私はここまでのようです・・・」

カイト「・・・教えろ友の名を」

ウィンダ「エリアルと言います・・・私の友達・・・」

カイト「お前は良き姉で良き母で良き友だ・・・安らかに眠れ」

柚子「そ、そんな」

ウィンダ「さようなら・・・ご武運を祈っております・・・」

バハムート「ヴェルズに殺された者はヴェルズにならねばならぬ。さあ」

カイト「銀河眼の光子龍!いつまで敵と共に居るつもりだ!早く帰って来い!!」

バハムート「無駄だ!一度効果を受けた者は二度と」

カイト「デュエリストとモンスターの絆は簡単に途切れはせん!来い!銀河眼の光子龍!!」

銀河眼の光子龍「!」

バハムート「ば、馬鹿な!?」

カイト「貴様を地獄へ送ってやる!俺は銀河眼の光子龍にガスタ・ガルドをチューニング!!!」

カイト「銀河眼の光子竜・・・俺と共に奴を討つぞ」

柚子「銀河眼の光子竜が変わっていく・・・あのドラゴンは」

カイト「シンクロ召喚!現れよ、星態龍!!!」

バハムート「何だこの巨大な龍は・・・!?」

カイト「貴様ら醜悪な化け物でも恐怖を感じるようだな。だが俺の怒りは止まらん!」

バハムート「くっ・・・」

カイト「泣こうが喚こうが貴様の懺悔なんぞ聞く耳を持たん!能書きならば地獄の閻魔にでも言っておけ!!」

星態龍「シャアアアアアアアアア!!!」

バハムート「ヌッ!こ、こんな巨大な・・・巨大な龍如きに!俺が・・・!」

カイト「地獄へ落ちろォ!!!」

バハムート「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

カイト「仇は討った・・・」

柚子「・・・」

カイト「・・・」

柚子「ウィンダもきっと安らかに眠れる・・・」

カイト「お前は母が居なくて悲しくなかったか」

柚子「悲しいけど、遊矢のお母さんがお母さんみたいな感じだったから」

カイト「・・・」

柚子「カイトさんは?」

カイト「俺は別にいい」

柚子「・・・」

カイト「この戦いが終わればウィンダの子供達に伝えねばならんな」

柚子「うん」

カイト「母は強かったと」

アリト「何かすっげえ爆発音が」

ギラグ「あっちの方角だぜ」

ミザエル「迂闊に動かない方がいい」

ドルべ「みんなと合流するのが先だなナッシュ」

シャーク「ああ」

ベクター「そんな呑気な事言ってる場合か?らしくないんじゃないの?」

シャーク「うるせえぞベクター」

ミザエル「カイトは何処へ居るんだろうな」

シャーク「カイトの事だそう簡単にはやられねえだろ」

ベクター「だといいけどよ」

ミザエル「貴様!」

ドルべ「やめろミザエル」

ミザエル「くっ・・・」

アリト「なあシンクロ次元にはクロウとジャックが居るんだろ?」

シャーク「って遊矢が言ってたぜ」

アリト「だったらエクシーズ次元には俺らが居るんじゃね?」

ミザエル「居たら外道共に滅ぼされんだろ」

アリト「そりゃそうだよな」

ギラグ「融合次元に十代やカイザーが居ると思うか?」

アリト「絶対に居ねえよ。あんな腐ったところに居てたまるかよ」

ドルべ「つまりそういう事だ。シンクロ次元にはたまたま彼らが存在しているという事だ」

ギラグ「ジャックがキングだってよ、俺らの知ってるジャックって言えば無職だしよ」

ベクター「知らねえのか?あれでもキングだったんだぜ」

ギラグ「嘘だろ!?」

シャーク「遊星が言ってたなら間違いねえよ。多分な」

ギラグ「キングがどうすりゃあんなダラけちまうんだ」

アリト「不思議な話だぜ」

ミザエル「待て!誰か居るぞ」

アリト「何だこいつ」

カストル「・・・」

ドルべ「ヴェルズだ」

カストル「・・・」サッ

シャーク「気をつけろ!」

ドボッ

ドルべ「ううっ・・・」

ギラグ「ドルべ!」

シャーク「てめえ!」

カストル「・・・」

シャーク「オラァ!」

ガシッ

カストル「・・・」

シャーク「舐めんじゃねえ!もう一発!!」

カストル「・・・」スッ

アリト「完璧にナッシュの攻撃パターンを呼んでやがるぜ!?」

ミザエル「油断するなナッシュ!」

シャーク「こいつ・・・何で俺の攻撃を」

カストル「・・・」

「神代凌牙・・・聞こえるか神代凌牙」

シャーク「誰だ」

「私はセイクリッドの者・・・単刀直入に言おう・・・あのモンスターは君の妹だ」

シャーク「璃緒だと!?」

シャーク「璃緒だと・・・どうして璃緒が!?」

「ヴェルズに彼女は利用されているんだ」

ミザエル「どうしたナッシュ!」

シャーク「あいつは璃緒だ・・・璃緒が敵に!」

アリト「メラグだと!?どうしてメラグが!!」

シャーク「わからねえよ!」

ギラグ「メラグ!何やってんだ!!」

シャーク「璃緒オオオオオオオオオオオオ!!!」

カストル「・・・」

「セイクリッドの力を君に与える」

シャーク「そんなもので助かるってのかよ!!」

「聖なる力は誰にも負けない・・・さあ神代凌牙!」

シャーク「璃緒が助かるなら何だってやってやる!力を貸せ!!」

アリト「何だ・・・何だってんだよ!!」

ベクター「見りゃわかるだろ。ナッシュを纏ってるのは双子座のセイクリッドだ」

ギラグ「し、知らねえよ」

シャーク「デュエルエナジーが溢れる・・・」

「私がやれるのはここまでだ。双子座のセイクリッドは古来より異次元を操る」

シャーク「異次元・・・聞け璃緒!」

カストル「・・・」

シャーク「お前に纏わりついたヴェルズを異次元へと吹き飛ばす!だがお前の生きたいって精神力も必要だ!」

カストル「・・・」

シャーク「お前はこいつらにとって母親みたいなもんだ!そして俺の最愛の妹!戻って来い!!璃緒!!!」

カストル「・・・!」

ベクター「できんのか?そんな事が」

シャーク「俺と璃緒は双子だ。できねえ事はねえ!!」

カストル「凌・・・牙・・・」

シャーク「今だ!アナザーディメンション!!!」

ボゴォォォォォォォォォン

ミザエル「アナザーディメンション・・・双子座の選ばれた者にしかできない秘奥義」

シャーク「璃緒!起きろ璃緒!」

アリト「メラグ!」

ベクター「こいつはあっちから来たんだよな、じゃあ行ってくるわ」

ミザエル「何処へ行く」

ベクター「俺だって怒ってんだぜ?遊馬とアストラルを殺されてメラグは傷だらけで」

アリト「俺も行くぜ!」

ギラグ「ギタギタにしてやろうぜ!!」

シャーク「待てよ!俺も」

ミザエル「ナッシュはメラグとドルべを見ていてくれ」

ベクター「早く来いよ」

ミザエル「ドルべがこうなってしまっては、あの跳ねっ返り共を纏められるには私しか居ないはずだ」

シャーク「・・・頼むぜミザエル」

ミザエル「任せてくれ」

カチッ

ベクター「おっと動くんじゃねえぞ」

アリト「何でだよ!」

ベクター「あれ見ろよ」

ギラグ「おいおい!何だこの大群は!?」

ミザエル「私に聞くな」

オランタ「・・・」

ズダダダダダダダダダ

アリト「な、何だこいつ!」

オ・ウィスプ「・・・」ヒュンヒュンヒュン

ギラグ「今度は火の玉じゃねえか!!」

ベクター「ヴェルズってのは徹底的にやろうって感じだぜ」

ミザエル「そんな事を言ってる場合では無い!」

ベクター「それにさっきから誰かが見てるって感じがするぜ」

アリト「倒しても倒してもキリがねえ!」

ギラグ「クソ!」

アリト「遊馬とアストラルを殺しメラグを傷つけ俺や黒咲達の次元をぶっ潰して許さねえ!!」

ベクター「・・・コソコソしやがって」

ミザエル「ボサっとするな!」

ギラグ「セイクリッド!ナッシュだけズリいじゃねえか!!」

アリト「俺らにも力を貸せ!!!」

「アリトとギラグ・・・我々が力を貸そう」

「バリアン七皇ならば使いこなす事ができるだろうな」

アリト「ありがとよ!」

「獅子座のセイクリッドは高速の拳を」

ギラグ「そっちは!?」

「牡牛座のセイクリッドは圧倒的な力を」

ミザエル「2人の姿が変わっていく」

アリト「やってやろうぜギラグ!」

ギラグ「おうよ!」

アリト「ライトニングプラズマ!!!」

ギラグ「グレートホーン!!!」

アリト「ハァハァ・・・やったぜ!」

ミザエル「よくやった」

ギラグ「っつうかベクターはどこ行った?」

ミザエル「放っておけば勝手に出て来るだろ」

アリト「それもそうか」

ミザエル「しかしセイクリッドとは何なのだ?」

アリト「俺やナッシュ、ギラグに力を貸してくれる連中だろ」

ギラグ「事が終わったら何処かへ飛んでっちまったぜ」

ミザエル「・・・」

アリト「さあメラグのとこに帰ろうぜ」

ギラグ「敵は撃退したしな」

ミザエル「あの2人でさえやって来たんだ。私にだって」

ベクター「出て来いよ・・・おい!」

素良「・・・」

ベクター「やっぱお前か、何やってんだ」

素良「遊矢と柚子が心配だったから、ついて来ちゃった」

ベクター「着いて来ちゃったァ~?俺らを闇討ちしようとしてんじゃないの?」

素良「違う!」

ベクター「言っとくがナッシュとカイトはキレてるぜ。お前らを殺すって」

素良「・・・」

ベクター「見ろよエクシーズ次元をズタズタじゃねえか、いい気分だろ?」

素良「僕達は遊びでやってたんだ。でも!」

ベクター「遊びで他人の命を奪っちゃダメだろ?いけしゃあしゃあと遊矢達の輪に入ってるなんてお前ってイカれてるぜ」

素良「・・・」

ベクター「まあどうだっていいけどな、やられる奴が悪いんだ。こんな時代じゃ」

ベクター「どう落とし前つけるんだ?これが終われば融合次元だ」

素良「僕だって許してもらおう何て思ってない。でも遊矢と柚子は僕の友達だ」

ベクター「どうだかな、お前は腐ってるぜ」

素良「何とでも言えばいいさ」

ベクター「俺も悪い事はいっぱいしたし許してもらう何て思っちゃいねえ」

素良「じゃあ君は」

ベクター「死ぬときは死ぬんだよ、俺もお前も悪行をやった奴らはよ」

素良「僕達はきっとロクな死に方はしないんだろうね」

ベクター「償ったって意味はねえんだ。一度悪になっちまったら一生そのままだぜ」

ベクター「さっさと帰りな、お前が居たってクソの役にも立ちはしねえ」

素良「帰り方がわからない」

ベクター「知らねえよ。期待すんじゃねえぞお前ら融合次元はいつか消される。いいな」

素良「うん」

ベクター「お前のトドメは俺が刺してやるよ。何かの縁だしな」

素良「ところであれは何なの?」

ベクター「蟹座・・・ありゃナッシュ達が貰った力じゃねえか」

素良「力?」

ベクター「じゃあありがたくもらっちまおうかな、来い!」

「ヴェルズと戦うエクシーズの」

ベクター「能書きはいらねえ!さっさと寄越せ!」

「蟹座のセイクリッドは生と死を司っている・・・これを」

ベクター「まあヴェルズは任せとけよ、俺らがやってやるから」

シャーク「遅えぞ!どこ行ってたんだ」

ベクター「ジャンジャジャ~ン!」

アリト「あ、それ!」

ベクター「俺も貰っちまったよミザちゃ~ん」

ミザエル「貴様!」

ギラグ「ミザエル!」

ミザエル「くっ・・・」

ベクター「それと豪華特典で」

シャーク「このガキ・・・何しに来やがった!」

素良「僕も柚子を助けに」

シャーク「チッ、本当に言ってんのかよクソ野郎」

アリト「まあ信用できねえよな」

シャーク「融合次元のクソ野郎が増えたって何ができるってんだ。途中で裏切るかもしれねえのに」

素良「この娘は」

シャーク「触ってんじゃねえぞ」

アリト「ナッシュの妹だ」

ミザエル「黒咲の妹を拉致したのだったな融合次元の少年」

ギラグ「触んじゃねえぞメラグに変な病気が移ったらどうすんだ」

ベクター「名前なんだっけお前」

素良「素良」

シャーク「名前なんて必要ねえよ。ただのクソ野郎だぜ」

ミザエル「害虫にも劣る下等生物とでも言うところだ」

アリト「そんなに攻める事ねえじゃんかよ。相手はガキなんだぜ?」

シャーク「ガキだろうとこいつは融合次元の奴だ。信用できるかよ」

素良「僕だって信用してもらうつもりはない。とりあえず行動しろって十代が」

シャーク「十代・・・融合次元のこと毛嫌いしてるくせに肩入れしやがって」

ミザエル「十代もまた融合使いだ。何れ我々エクシーズのデュエリストと戦う事になるかもしれないな」

シャーク「ああ」

素良「何か来る!」

シャーク「うるせえぞ!少し黙ってろ!!」

ギラグ「いやマジで何か来るぜ」

オピオン「まさかセイクリッドに覚醒しているとは」

シャーク「俺らをやりに来たってのか」

オピオン「我々の仲間が一体死んだ。天城カイトにやられてな」

アリト「獅子座のセイクリッド!」

ギラグ「牡牛座のセイクリッド!」

シャーク「双子座のセイクリッド!」

ベクター「蟹座のセイクリッド!」

オピオン「セイクリッドが四人も」

シャーク「だったらてめえも地獄に送ってやるぜ!デュエルだ!!」

シャーク「チッ!さすがは三龍だとか言うだけあってビクともしねえぜ!」

オピオン「・・・」バッ

アリト「くっ・・・」

素良「君達じゃ勝てない。ここは一度引くべきだ!」

シャーク「クソガキが・・・何が引くべきだ」

ギラグ「腹の底じゃエクシーズの俺らがやられてるのを笑ってるくせに」

ミザエル「お前は引っ込んでいろ!これは我々の戦いだ!」

素良「そうじゃない!ここに怪我をしている人が2人も居るんだ・・・僕はデュエル以外では人を傷つけたりしない!」

シャーク「黙ってろ!てめえに指図される謂れはねえんだよ!!」

素良「・・・」

アリト「何か手はねえのかベクター」

ベクター「あるわけ・・・オーバーレイ・ユニットを無理矢理外せばやれるかもな」

ミザエル「だが実体化したモンスターのオーバーレイ・ユニットは高密度のエネルギーのようなもの触れたら」

素良「だったら僕がやるよ」

アリト「やめとけよ!ガキが触れりゃ一たまりも」

ベクター「やらせてやろうぜ」

シャーク「勝手にしろ。死んだら死んだでこっちには何の痛手もねえよ」

オピオン「何をやるつもりだ」

アリト「やるって覚悟だな。俺らが気を惹きつける!ギラグ!!」

ギラグ「お、おう!」

素良「誰かが欠けちゃダメなんだ。遊矢から話を聞いている。七皇は七人で一人だって」

シャーク「・・・」

素良「だったら僕が・・・僕がこいつのユニットを無理矢理外せばいいんだ!」ガシッ

ズドドドドドドドバオオンッッ

素良「うぐあっ・・・ぐふっ・・・」

シャーク「てめえ紫雲院素良・・・ぶっ飛んだ根性しやがって!こいつを頼むぜミザエル!」

ミザエル「あ、ああ」

オピオン「なっ・・・小僧!」

シャーク「歪みあってる場合じゃねえ・・・こいつの根性は本物だ・・・!」

シャーク「かっとビングだ!俺!!」

オピオン「真正面から突っ込むだと!?」

シャーク「デカい相手にはそれなりの弱点ってのがあるんだよ!弱体化した今ならそれができるぜ!」

オピオン「何をふざけた事を!」

シャーク「双子座のセイクリッド!俺は死ぬかもしれねえ!だから璃緒のとこに行け!」

「神代凌牙・・・バリアンのリーダーよ。君ならあるいはできるかもしれない」

アリト「ナッシュ!」

ミザエル「どうする気だ!」

シャーク「野郎の体内に入り込む!見てろ!!」

ベクター「遊馬が乗り移っちまった感じだな」

ギラグ「おい!デカブツ野郎!てめえの相手は俺達がやってやるぜ!」

シャーク「見てろよ遊馬!アストラル!これが俺のかっとビングだ!!」

シャーク「薄気味悪いぜ・・・何だってんだよ」

「シャーク・・・シャーク・・・」

シャーク「誰だ」

「私だ」

シャーク「その声はアストラル・・・何でこいつの腹の中に」

「わからない」

シャーク「遊馬は!?」

「・・・すまない」

シャーク「お前が生きてるって事は遊馬だって生きてる・・・力を貸してくれ!」

「ああ!」

シャーク「ドロー!!!俺はレベル4サイレント・アングラーとレベル3キラー・ラブカにレベル1ウォーター・スピリットをチューニング!」

シャーク「シンクロ召喚!」

「グレイドル・ドラゴン・・・シンクロモンスター!?」

シャーク「木っ端微塵だぜ」

アリト「ナッシュ!」

シャーク「ぶっ飛ばしてやったぜ」

素良「ハハハ」

シャーク「悪かったな素良お前の覚悟は本物だったぜ」

ミザエル「さっきのドラゴンは一体」

アストラル「あれはシャークが生み出したシンクロモンスターだ」

ギラグ「シンクロだって!?」

ベクター「アストラルが居るって事は遊馬は」

アストラル「生きている可能性がある」

アリト「やったぜ!」

ドルべ「これでカイトとナッシュが三龍のうち二体まで倒した事になるんだな」

シャーク「ああ」

璃緒「私も酷い目にあったわ」

シャーク「後は遊馬と柚子を探しヴェルズを叩き潰す!」

遊矢「柚子ー!」

沢渡「いくら探したって居るわけねえだろ」

黒咲「何でこいつを連れて来たんだ」

権現坂「大方目立ちたいだけであろう」

沢渡「何だと!俺を誰だと思っているんだ!」

黒咲「わけのわからん親父の息子だろ。デカい口を叩くな」

ユート「喧嘩はやめるんだ」

権現坂「ん?」

ユート「どうした」

権現坂「あ、あれは!」

沢渡「ジャックだ!行方不明になってたジャックじゃねえか!!」

遊矢「ジャックさん!」

ジャック「ここはエクシーズ次元だったのか」

黒咲「クロウはどうした」

ジャック「わからん。デュエリストシンドロームで吹き飛んでからの記憶が無い」

黒咲「・・・」

権現坂「遊星殿はそう簡単に死ぬ男ではない!」

遊矢「鬼柳さんだってそうさ」

ジャック「ところで遊馬が死んだと言うのは事実なのか」

沢渡「直接見たわけじゃねえがカイトと凌牙はそう言ってたぜ」

ジャック「ユーゴはどうしてる」

ユート「彼らなら君たちの居ない間ずっと街を守っている」

ジャック「あいつ・・・とりあえず柚子を探すぞ。それが先決だ」

権現坂「ところで黒咲よ」

黒咲「何だ」

権現坂「妹は無事なのか」

黒咲「瑠璃なら遊馬の次元へ逃げ亮が保護したそうだ」

沢渡「お前って融合嫌いなくせにそれでいいのか」

黒咲「十代と亮は融合使いの中でも熱い魂を持っている。奴らは悪人ではない」

ジャック「あの2人は融合の祖と言われているからな」

遊矢「遊星さんも言ってたな」

ジャック「カイト、凌牙、Ⅳ達は何処に居るんだ」

沢渡「さあな」

ユート「・・・」

遊矢「このエクシーズ次元に柚子が居る。絶対に俺が」

沢渡「俺も彼女作ろうと思えば作れるんだぜ?」

ジャック「下らん嘘をつくな」

黒咲「お前に寄って来る女なんぞ頭のネジが吹き飛んだバカ女ぐらいだ」

沢渡「て、てめえら」

カイト「・・・」

エリアル「くっ・・・殺せ!」

カイト「お前達を殺したところで死んだあいつは帰って来ない。このモンスターはあいつの形見だ」

エリアル「・・・」

カイト「リチュアだが何だか知らんが下らん争いなんぞやめろ、いいな」

エリアル「後悔するぞ!私を生かした事を!!」

カイト「後悔も何もあるか、さっさとエクシーズ次元から消え失せろ」

柚子「これでいいのよカイトさん」

カイト「・・・」

柚子「きっとウィンダも安らかに眠れるわ」

カイト「だといいがな」

柚子「どういう意味?」

Ⅳ「カイト!カイトが居るぜ兄貴!!」

カイト「Ⅳ・・・どうやら合流できたようだぞ」

Ⅴ「無事だったんだな柚子」

柚子「カイトさんに拾われて」

Ⅲ「良かったですねⅣ兄様」

Ⅳ「ああ」

Ⅲ「柄にも無く心配してたんだよⅣ兄様」

カイト「お前が?」

Ⅳ「ゆ、柚子が死んだらあのガキ共が悲しむじゃねえか」

Ⅴ「どうやらヴェルズとは違う敵も蠢いていたようだな」

カイト「追い返した」

Ⅳ「さすがだぜカイト」

カイト「クリス、Ⅲまさかと思うが」

Ⅴ「やはり感じて居たか」

Ⅲ「セイクリッドの加護を僕達も」

柚子「トーマスさんは」

Ⅳ「そんなのいらないぜ」

Ⅳ「遊馬が生きてたらもっと喜べたんだろうがな」

Ⅲ「僕は今だに信じられません。遊馬が死んでしまうなんて」

Ⅴ「・・・」

柚子「遊馬くんの事だから生きてそうな気がするのよね」

カイト「・・・」

Ⅴ「生きている」

Ⅲ「それは一体」

Ⅴ「遊馬ほどのデュエリストが簡単に死ぬわけが無い」

カイト「・・・確かにな」

柚子「生きてるんだったら素良やセレナに危害を加えるのはやめてカイトさん」

カイト「だが融合次元が居る限り」

柚子「絶対にダメ!」

カイト「・・・わかった」

Ⅳ「・・・」

Ⅲ「・・・」

カイト「ジロジロ見て何か用か」

Ⅳ「いやお前が他人の言う事を聞くって始めてみるからな」

カイト「そこまで珍しい事ではない」

Ⅴ「私も思った」

カイト「だったら何だ」

Ⅴ「カイト・・・」

Ⅲ「これはマズいですよ」

カイト「言いたい事があるならハッキリ言え」

Ⅳ「寝取るのはダメだろうが」

カイト「誰が寝取るか、バカバカしい」

Ⅴ「ヴェルズの件が終わったらカイトの見合いをもう一度やってみるか」

カイト「勝手にしてくれ俺はどうでもいい」

Ⅳ「俺もヴェルズの件が終わったら何すっかな」

柚子「チャンピオンなのにやる事いっぱいあるんじゃないの?」

Ⅳ「相手が居ねえんだ。カイトや凌牙辺りの連中が来てくれればいいんだがな」

Ⅲ「ライディングデュエルなんてどうでしょう」

Ⅳ「ライディングデュエル?」

柚子「うん!私もユーゴに」

Ⅳ「お前男居るのによくやるよ」

柚子「別にそういう意味じゃないから」

Ⅳ「遊星のとこか」

Ⅲ「鬼柳さんも居ますよね」

Ⅴ「Ⅲ」

Ⅲ「そうでしたね・・・すみませんⅣ兄様」

Ⅳ「いつかファンサービスと満足で決着つけようと思ったのに・・・勝手に死にやがって」

Ⅴ「死んでしまう者が多すぎる。どうして彼らは」

カイト「俺はドラゴンを極めようと思う」

Ⅳ「は?」

カイト「真紅眼も青眼も俺が極める」

Ⅴ「青眼と言えば例の・・・」

Ⅲ「海馬瀬人ですよ」

カイト「奴にデュエリストの資格は無い。聞けばカードを破り捨てたそうだ」

Ⅳ「マジかよ」

柚子「強奪はダメよカイトさん!」

カイト「強奪ではない。見せつけてやるだけだ」

Ⅳ「じゃあ俺も武藤遊戯とデュエルしてみるか」

Ⅲ「十代さんと遊星さんが尊敬するデュエリスト・・・」

Ⅳ「見たことのねえ召喚するかもな」

Ⅳ「さあどうするよ」

Ⅴ「動こう」

カイト「珍しいなクリスが自ら動くとは」

Ⅴ「前に進まなければ意味は無い」

Ⅲ「はい!」

Ⅳ「派手にやってやろうぜ」

カイト「ああ」

柚子「きっと勝って平和が戻る。だってこの人達と一緒なら全く負ける気がしないもん」

アストラル「あそこに最後の龍が居る」

シャーク「ハートランド・・・エクシーズ次元に平和を取り戻そうぜ!」

黒咲「凌牙!?」

沢渡「てめえ!」

シャーク「黒咲に沢渡・・・生きてたのか」

黒咲「そう簡単に死ぬ俺ではない」

ミザエル「それにジャックまで」

ジャック「俺もそう簡単には死なん」

ユート「君も一緒に居たのか」

素良「うん!」

遊矢「ついて来てたのか素良」

素良「まあね」

シャーク「セイクリッド!聞こえるか!」

「どうした神代凌牙」

シャーク「他の連中にもお前らの力をくれ!」

「いいだろう。では」

黒咲「何だ!?」

ジャック「何かが落ちて来るぞ!」

素良「あれは一体!?」

シャーク「安心しろよ。ヴェルズと戦える聖なる力ってやつだぜ」

黒咲「賭けてみるか」

ジャック「ならば来るがいい!そのセイクリッドの力よ!!」

黒咲「蠍座の黒咲隼!」

ジャック「水瓶座のジャック・アトラス!」

素良「山羊座の紫雲院素良!」

ミザエル「天秤座のミザエル!」

璃緒「双子座の神代璃緒!」

シャーク「双子座のやつ璃緒の方に行きやがって、まあいいけどよ」

ドルべ「・・・」

アリト「どうしたドルべ?」

ドルべ「私は」

ギラグ「気にするなよ。なあ」

ユート「いい事だって必ずあるさ」

遊矢「うん」

ドルべ「・・・」

Ⅴ「最後の龍の名はウロボロスだったな」

カイト「そうだ」

Ⅳ「何だあれ・・・!」

Ⅴ「ウロボロスとは不滅や永遠、無限の象徴だと言われている」

Ⅲ「それはつまり」

カイト「不死身の怪物という事だろう。その不死身を打ち砕く方法があるとすれば」

Ⅴ「セイクリッドだな。星々とはつまりモンスターのレベル」

カイト「デュエリストは古来より十二星座の加護を受けていると言われている」

柚子「でも十二星座って言っても」

Ⅳ「感じてみろ柚子」

柚子「え?」

Ⅳ「凌牙達もウロボロスに突撃しようとしてるぜ!」

Ⅴ「Ⅲ!」

Ⅲ「はい!Ⅴ兄様!!」

Ⅴ「牡羊座のクリストファー・アークライト!」

ギラグ「牡牛座のギラグ!」

璃緒「双子座の神代璃緒!」

ベクター「ジャンジャジャ~ン!蟹座のベクタ~!」

アリト「獅子座のアリト!」

権現坂「乙女座の権現坂昇!」

ミザエル「天秤座のミザエル!」

黒咲「蠍座の黒咲隼!」

素良「山羊座の紫雲院素良!」

ジャック「水瓶座のジャック・アトラス!」

Ⅲ「魚座のミハエル・アークライト!」

柚子「あれ?11人しか居ない」

カイト「最後の1人は俺達のすぐ側にずっと前から居た。正式には2人だが」

柚子「誰なの?」

カイト「遊馬と遊矢だ。2人の名を考えてみろ」

柚子「遊矢と遊馬・・・矢と馬・・・射手座ね!」

カイト「ああ」

シャーク「生きてやがったなカイト、Ⅳ」

Ⅳ「」

シャーク「生きてやがったなカイト、Ⅳ」

Ⅳ「遊馬って言っても遊馬は」

アストラル「私も三龍の一体に魂を食べられていた。だったら」

ユート「・・・腹の中に遊馬の魂があるはずだ」

カイト「突入するぞ!」

シャーク「ああ!」

遊矢「柚子!無事だったんだな!」

柚子「遊矢!」

黒咲「何をしている!腹の中に入るのならばさっさと行け!」

ジャック「ここは俺達に任せろ!」

アリト「行って遊馬を助け出してやってくれ!」

シャーク「お前達も死ぬんじゃねえぞ」

遊矢「じゃあ行こうか」

ウロボロス「もう勝つ術などは無い。諦めるがいい」

黒咲「お前は何もわかっちゃいない」

ジャック「デュエリストとは不可能を可能にする!」

ウロボロス「だが私は決して死なん・・・決して!」

ベクター「死なない奴なんていねえんだよ」

アリト「てめえは神様じゃねえ!」

ギラグ「生きてる限り死ぬってもんだぜ!」

ウロボロス「天城カイトや神代凌牙は私の体内に入り込んだようだが私は他の龍とは違う」

権現坂「いいや俺には聞こえる新たな鼓動が・・・!何か来るぞ!!」

「かっとビングだ!俺!!」

ジャック「この声は遊馬か!?」

遊矢「凌牙が言っていた!俺と遊馬が一つになれば射手座は生まれる!来い遊馬!」

遊馬「おお!」

ウロボロス「合体したところで何になる。私は不死身だ」

ユート「いや不死身ではない」

カイト「たった一つだけ貴様を倒す方法がある」

ウロボロス「何だと」

シャーク「そんなに不死身って言い張るなら太陽にぶち込めばいいじゃねえか!」

ウロボロス「バカな事を」

遊矢「セイクリッドの力を俺達に」

遊馬「全てのエネルギーを集め矢を放ちウロボロスを太陽に磔にする!」

黒咲「わかった」

ジャック「全てをお前達に!」

ウロボロス「ならばその前に貴様達を食い殺してくれる!死ね!!」

遊矢「行こう遊馬!」

遊馬「かっとビングだ!!俺達!!」

シュッ

ウロボロス「ウガッ!?」

シャーク「ウロボロスの野郎が吹っ飛んだ」

カイト「これでヴェルズの感染源を全て絶った。全ての次元を覆ったヴェルズも消し去った」

遊馬「心配かけちまったな」

シャーク「帰るか」

黒咲「俺はしばらく残る」

ユート「俺もだ」

素良「僕も」

ジャック「俺も遊星達の行方を探さねばならない」

アリト「解散だな」

カイト「帰るぞ俺達には新たな戦いが待っている」

遊矢「また!」

シャーク「じゃあな」

Ⅳ「とか言いながら明日には会ってるかもしれねえんだよな」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」









とりあえず一旦終了

遊戯「…」

十代「ガッチャ!」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

素良「何やってるの十代?」

十代「布団を干してるんだ」

素良「布団を?そんなのセレナにやってもらえばいいじゃん」

十代「セレナは学校だろ。だから俺がやるんだ」

素良「ふーん」

十代「天気がいい時は布団を干す。それがデュエリストの基本ってもんだ」

素良「ベッドは?」

十代「ベッドの時はベッドも干すんだぜ」

350

どうすれば面白いのか少し案が欲しいですわ
現状これじゃ何やってもって感じだし

素良「腹ペコのまま学校に行かぬこと」

素良「天気の良い日は布団を干すこと」

素良「道を歩くときは車に気をつけること」

素良「他人の力を頼りにしないこと」

素良「土の上を裸足で走り回って遊ぶこと」

十代「これがデュエリスト五つの誓いだ」

素良「ふーん」

セレナ「・・・」

十代「お、帰って来たな」

セレナ「ふん」

十代「どうかしたんだ?何か嫌な事でもあったのか?」

セレナ「うるさい!お前には関係無いだろ!!」

十代「?」

セレナ「くっ・・・」

黒咲「どうしたんだ瑠璃」

セレナ「お前は素良が嫌いだな」

黒咲「ああ」

セレナ「カイトや凌牙とは仲良しだな」

黒咲「そうなるな。同じエクシーズ使いとして友だと思っている」

セレナ「十代がエクシーズを覚えたいと言っていたぞ」

黒咲「十代が?奴は生粋の融合使いの十代が」

セレナ「同じ融合使いだから素良が寄って来て鬱陶しいと言っている」

黒咲「だからエクシーズを覚えてあのガキを遠ざけたいのか」

セレナ「そ、そうだ」

黒咲「いいだろう。俺が十代に教えてやる」

セレナ「これでいい」

黒咲「しかし十代がな」

セレナ「わ、私は嘘をついてないぞ!早くユートも呼んできてやれ!」

十代「俺がエクシーズを?何で」

黒咲「瑠璃が言っていた」

十代「セレナが?何で」

黒咲「俺に聞くな」

十代「柄じゃねえから別にいいよ、カイザーじゃねえんだから」

黒咲「貴様は瑠璃の好意を無駄にする気か!」

素良「いいって言ってるから別にいいじゃん」

黒咲「貴様は引っ込んでいろ」

十代「セレナの好意を無駄にはしたくねえさ・・・コソコソしてないで出て来いよセレナ」

セレナ「!?」

十代「理由を話してくれ」

セレナ「・・・」

セレナ「お前が最近・・・お前が悪いんだ!」

十代「どうして?」

セレナ「くっ・・・」

素良「あの2人って仲悪いの?」

黒咲「知らんな」

十代「セレナ」

セレナ「うるさい!」

十代「まさか素良が嫌いとかって理由じゃないだろうな」

セレナ「こいつは嫌いじゃない。遊矢と柚子の友達だからな・・・お前のその態度だ!」

十代「?」

セレナ「お前と話しても埒が明かない!」

十代「我が儘言うなよ、今度遊びに連れてってやるから」

セレナ「ほ、本当だろうな」

十代「俺は約束を守る男だぜ」

セレナ「よ、よし!それで許してやるぞ」

セレナ「・・・遊びとは遊園地か」

十代「好きだろ?ハートランドの遊園地」

セレナ「私は・・・まあいい」

十代「じゃあメリーゴーランドに行こうぜ!」

セレナ「言っておくが嬉しくは無いからな」

十代「じゃあ別の場所に」

セレナ「しなくていい!」

十代「本当にいいんだな?」

セレナ「乗って来てやる」

十代「楽しんで来いよ」

黒咲「子供料金4枚」

素良「僕は子供だけど君と権ちゃんは違うじゃないか」

権現坂「しかし何故、俺が十代殿とセレナを」

黒咲「どうせ暇なんだろ。それに貴様に話さねばならぬ事があってな」

権現坂「話だと?」

黒咲「遊星の舎弟のユートに似た白いあいつの事だ」

権現坂「確かユーゴだったな。それがどうかしたのか?」

黒咲「風呂上がりの瑠璃と奴が一緒に居たと」

沢渡「嘘だろ!?」

黒咲「どう思う」

権現坂「柚子はふしだらな女ではない」

沢渡「けど風呂上がりって事は・・・事前?事後?」

黒咲「どっちにしてもだ!奴は瑠璃を2人も手中に収めた事になる!許せん!!」

十代「どうだ楽しいか!」

セレナ「た、楽しくなんて無い!」

十代「とか言いながらすっげえ嬉しそうだぜ」

セレナ「こんなの回ってる馬だ!」

十代「写真撮るぞ」

セレナ「や、やめろ!」

十代「遠慮するなって」

パシャッ

セレナ「ッッ!」

十代「次は」

セレナ「あ、あれだ」

十代「観覧車?いいぜ」

セレナ「遊矢と柚子はあれに乗った事が無いそうだ」

十代「何で?」

セレナ「恥ずかしいらしい」

十代「ハハハ!恥ずかしいってか?」

セレナ「何で恥ずかしいんだ?」

十代「セレナも彼氏ができればわかるさ」

セレナ「?」

十代「社長に沢渡、黒咲・・・ユーリは死んでるからねえな、うん」

セレナ「動きが遅いぞ」

十代「観覧車なんだから仕方ねえよ」

セレナ「どうして恥ずかしいんだ?」

十代「いつかわかるさ」

セレナ「いつだ!」

十代「そういう話は女の子の柚子とか・・・明日香にでも聞いてやろうか?」

セレナ「明日香は嫌いだ!」

十代「明日香を毛嫌いするの治らねえよな」

セレナ「あ、あいつはお前の命を狙ってるから近づかない方がいいぞ」

十代「わかったよ」

十代「明日香で思い出したけど結婚するんだとよ明日香」

セレナ「結婚!?」

十代「カイザーだって、俺なんて彼女できた事もねえのによくやるぜ」

セレナ「お前はそれでいい。お前は女に好かれん奴だからな」

十代「言ってくれるぜ」

セレナ「ま、まあそれならそれで私は」

十代「ん?」

セレナ「な、何でも無い!」

十代「吹雪さんも吹雪さんで行方不明になるし」

セレナ「あいつらはどうしてお前を手助けしないんだ?」

十代「何っつうか仲間と友達ってのは別なんだよな」

セレナ「どういう意味だ?」

十代「仲間ってのは肩を並べたり背中を合わせたりするんだ。遊星とジャックとクロウがそんな感じだろ?」

セレナ「ああ」

セレナ「それなら友達も対して変わらないんじゃないのか?」

十代「友達は友達で別なんだ。カイトと凌牙は友達じゃねえだろ?」

セレナ「言われてみれば」

十代「共通の敵がいる時は息が合ってる。仲間ってのはそんなもんだ」

セレナ「どっちが上なんだ」

十代「上も下もねえさせセレナはどうだ?」

セレナ「柚子は友達だが黒咲や零児は仲間になるな」

十代「どっちにしても仲が良いってのはいい事なんだよ」

セレナ「もう下に降りて行くぞ!?早くないか!」

十代「次は何すっかな」

十代「・・・」

ユベル「君は面倒見がいいね」

十代「そうでも無いさ」

ユベル「セレナにしても素良にしても他のデュエリスト達に対しても」

十代「そうか?」

ユベル「うん」

十代「何ていうか俺にとって初めて一緒に戦ってくれる仲間だからなあいつら」

ユベル「ふーん」

十代「感謝してるよ。それにセレナと出会えた事に俺は感謝してるぜ」

ユベル「どうして?」

十代「戦ってばかりじゃ辛いんだよな、でもあの子の笑顔を見てると癒されるっていうかな」

十代「あの子のセレナの成長が俺の今の生き甲斐になるんじゃねえかなって」

ユベル「でもセレナだって何は明日香のように」

十代「その時は泣いちまうかも」

セレナ「ジェットコースターにも乗った。色々と乗ったな」

十代「じゃあ帰るか」

セレナ「あ、ああ」

十代「楽しかったか?」

セレナ「す、少しだけ楽しかったぞ」

十代「じゃあ今度は素良も連れて来てやろうぜ」

セレナ「私に聞くな!本人に聞けばいいだろ!!」

十代「わかったよ」

セレナ「今日は・・・少しだけ楽しかった」

十代「それは良かったぜ」

やっぱり心機一転して頑張るか
せっかくここまで来たんだし1000を目指そう

それやると無茶苦茶怒られたんだよな・・・
だから短編を一つに纏めようと思って

遊戯「…」

十代「ガッチャ!」

遊星「何!?」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

遊矢「お楽しみはこれからだ!」

ユート「デュエルで笑顔を・・・」

ユーゴ「融合じゃねえ!ユーゴだ!!」

ユーリ「君たち邪魔だよ」

十代「釣り上げるぞ!しっかり持ってろ遊星!」

遊星「あ、はい」

ユート「何で釣竿なんだ!?」

ユーゴ「知らねえよ!早く遊星を釣りあげようぜ!」

遊馬「かっとビングだ!遊星さん!」

遊矢「頑張れ遊星さん!」

遊星「俺は死ぬわけにはいかないんだ!!!」

十代「そのイキだぜ遊星!」

遊星「すまない助かった」

十代「まさかこんな谷底に引っかかってるなんてな」

遊星「俺も驚きましたよ十代さん」

ユーゴ「クロウと鬼柳も見つかったんだってよ」

遊星「ジャックは?」

ユート「一番最初に彼は回収した」

遊星「すまない」

遊矢「鬼柳さんなんてシンクロ次元で大暴れして檻の中に入れられてたんだって」

遊馬「クロウさんは融合次元で片っ端から融合次元の奴らと戦って戦って戦い抜いたんだって」

遊星「みんな元気そうで良かった」

十代「全員集合したし飯でも食いに行こうぜ」

ユーゴ「行こうぜ遊星!!」

十代「最近さ何か行き来しにくいんだよな」

遊馬「言われてみれば」

ユート「確かに」

遊星「俺も何となく思ってました」

ユーゴ「どういう事だよ遊星」

遊星「そう言われてもな」

遊矢「・・・」

ユート「どうした遊矢」

遊矢「い、いや別に」

十代「食った事だし帰ろうぜ」

遊星「今日は本当にすまなかった。助かった」

ユーゴ「言いって事よ」

十代「そんじゃ解散」

カイト「こいつだ」

アユ「バハムート・シャーク?」

カイト「エクシーズを使いこなしてみろ。そもそも俺ではなく凌牙に聞け」

タツヤ「だって凌牙兄ちゃんって教えるの下手っぽいもん」

遊馬「やっぱりここに居たのかカイト」

カイト「遊星は釣り上げたのか」

遊馬「ああ」

遊矢「・・・もしも今のように頻繁に出会えなくなったら遊馬達はどうする」

遊馬「さっきからどうしたんだ?少し変だぞ」

遊矢「何か嫌な予感がするんだ」

カイト「そうなったらそうなった時だ。下らん事を言うな」

遊矢「どうせなら俺は悔いを残したくない。俺とデュエルだカイトさん」

カイト「ただの予感程度で・・・まあいいだろう。今からするか」

遊矢「俺はいつだって」

カイト「ならば3日後だ」

遊矢「ああ」

柚子「カイトさんとデュエル・・・どうして突然」

遊矢「俺にもわからない。でも来るべき時が来た気がするんだ」

柚子「そう・・・」

遊矢「勝ち負けなんかじゃない。俺は」

ユート「楽しみたい。違うか?」

遊矢「ユートそれに黒咲も」

黒咲「勘違いするな。俺は決して激励しに来たわけはない」

柚子「じゃあ何で」

黒咲「カイトを相手にするなら骨が折れるだろ」

ユート「だから俺達が手伝いを」

遊矢「ありがとう・・・ありがとう2人とも!」

カイト「・・・遅い」

遊矢「色々あって」

カイト「しかし凄い数だな」

遊矢「ほ、本当だ」

十代「頑張れよ遊矢!カイト!」

ジャック「遊星はどうした」

クロウ「そういや姿が見えねえな」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

カイザー「君はどっちが勝つと思う」

シャーク「知らねえよ。俺はどっちでもいいぜ」

Ⅳ「まあカイトだろうな。遊矢じゃ」

遊馬「かっとビングだ!!!」

遊矢「始めようか」

カイト「そうだな」

遊矢・カイト「デュエル!!」

遊矢「俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!これによりレベル2からレベル7のモンスターを同時に召喚可能!」

遊矢「相克の魔術師、竜穴の魔術師、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを召喚!」

遊矢「俺はレベル7の竜穴の魔術師とレベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでオーバーレイ!」

カイト「エクシーズ召喚か」

遊矢「エクシーズ召喚!現れよオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!俺はこれでターンエンドだ」

カイト「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない場合こいつは特殊召喚できる。フォトン・スラッシャーを特殊召喚!」

カイト「そしてフィールド上にエクシーズモンスターが存在する場合このカードは表側守備表示で特殊召喚できる。フォトン・スレイヤーを特殊召喚!」

遊矢「共に攻撃力が2000以上・・・来る銀河眼の光子竜が!」

カイト「さらにフォトンまたはギャラクシーと名のつくモンスターが存在する場合このカードはリリース無しで召喚が可能!銀河騎士を召喚!!」

カイト「そして魔法カード銀河遠征を発動!フィールドにフォトンまたはギャラクシーと名のつくモンスターが存在する場合デッキからレベル5以上のフォトン、ギャラクシーと名のつくモンスターを1体表側守備表示で特殊召喚する!俺は2体目の銀河騎士を特殊召喚!」

遊矢「そろそろ来る・・・銀河眼の光子竜が」

カイト「俺はフォトン・スラッシャーとフォトン・スレイヤーをリリースし銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイト「闇に輝く銀河よ希望の光になりて我が僕に宿れ!光の化身ここに降臨!現れろ銀河眼の光子竜!!」

遊矢「来た銀河眼の光子竜・・・!でも俺にはオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンと相克の魔術師」

カイト「そして俺はレベル8の銀河眼の光子竜とレベル8の銀河騎士2体でオーバーレイ!!」

遊矢「!?」

カイト「その二つの眼でよく見ていろ!超銀河眼の光子龍の姿を!!」

カイト「超銀河眼の光子龍はこのカード以外の相手の効果を全て無効にする」

カイト「そしてこのモンスターのオーバーレイ・ユニットを一つを使う事で相手のオーバーレイ・ユニットを全て吸収する」

遊矢「!?」

カイト「二つ・・・これにより超銀河眼の光子龍の攻撃力は1000ポイントアップする。そして取り除いた数だけ連続攻撃が可能だ!」

遊矢「攻撃力5500の連続攻撃か・・・やっぱりカイトさんは凄いな」

カイト「相克の魔術師の効果で銀河眼の光子竜の効果を無効にするつもりだったな」

カイト「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの効果で俺の攻撃も無効にできた」

遊矢「ああ」

カイト「バトルだ!超銀河眼の光子龍で相克の魔術師に攻撃!!アルティメット・フォトン・ストリーム!」

カイト「続いてオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンを攻撃!」

遊矢「・・・」

カイト「・・・超銀河眼の光子龍は格下相手には決して出さん俺の切り札だ」

遊矢「じゃあ俺は」

カイト「対等とまではいかんが・・・何度でもデュエルしてやる。何度でもな」

遊矢「ありがとうカイトさん!俺・・・」

カイト「負けたのに礼を言うのか・・・そういう甘いところは遊馬そっくりだ」

沢渡「速攻負けてんじゃねえぞ遊矢!」

遊矢「ハハハ・・・」

シャーク「だったら俺がやってもいいんだぜ」

万丈目「いつでも相手になってやるぞ!」

ジャック「元気のいい奴らだ」

沢渡「ここまで来たらバトルロイヤルに」

遊馬「嫌な予感ってのは結局なんだったんだ?」

遊矢「何だろう・・・わからない」

遊星「ハァハァ・・・」

十代「遊星・・・何かあったんだな」

遊星「みんな今すぐそれぞれの次元へ帰るんだ!」

遊馬「ど、どうしたんだよ遊星さん」

遊星「遊矢の予感は的中した!さあ早く!!」

十代「早くしろ!」

シャーク「お前はどうするんだ遊馬」

遊馬「俺はここに残る」

アストラル「私もだ」

ジャック「遊星!」

遊星「先に帰って居てくれ」

セレナ「十代・・・お前も」

十代「心配するなよ必ず帰って来るから」

遊矢「だったら俺も」

ゴスッ

Ⅳ「お前は帰った方がいいぜ」

遊矢「」

十代「とりあえずあの空に空いた穴に突入しようぜ」

遊馬「かっとビングだ!俺達!!」

遊星「必ず生きて帰ろう!」

数日後

ユート・黒咲・カイト・シャーク・Ⅳ「かっとビングだ!!!!!俺!!!!!」

小鳥「やったー!」

ユート「しかし相変わらず多いなモンスターが」

黒咲「ユートと凌牙がドン・サウザンドを倒してからずっとそうだろ」

カイト「ああ」

シャーク「終わる事のねえ戦いだろうぜ」

Ⅳ「けど全く負ける気がしねえよな」

黒咲「いつになれば戦いは終わるのだろうなユート」

ユート「俺にもわからない」

シャーク「これからどうする」

黒咲「瑠璃の監視でもするか、凌牙も来い」

シャーク「何言ってんだてめえは!」

黒咲「お前だって璃緒が心配だろ。行くぞ」

ユート「ドン・サウザンドにとって代わる新たな敵が居るかもしれないのに隼と凌牙は」

ユーゴ「ほらよ」

クロウ「下手くそな字書きやがって!」

ブルーノ「ユーゴの字が下手なのは昔からだよね」

シンジ「クロウ・・・またやってるのか」

クロウ「ジャックがキングになっちまって手紙書くとか言ってるくせに見ろよ」

シンジ「へ、下手くそだな」

ユーゴ「うるせえ!」

クロウ「お前を中心にチームが集まってるんだからリーダーとしての自覚ってのを」

シンジ「大会も近いんだぜ?なのにお前は」

リン「ご飯できたわよ!」

ユーゴ「やったぜ!」

クロウ「あれでジャックと戦うつもりなのかよ」

シンジ「先が思いやられるな」

ブルーノ「チーム5D'sのリーダーなんだから多少のワガママぐらいは大目に見ようよ2人とも」

ユーリ「君が丸藤亮だね」

カイザー「何者だ」

ユーリ「デュエルアカデミア史上最強最大の男・・・そして世界を4度も救った孤高のデュエリスト」

カイザー「過去の話だ」

ユーリ「ついたあだ名がカイザー」

カイザー「鮫島校長から赤馬零王という男に代わったと聞いたが」

ユーリ「アカデミアは次元統一を始める。君は最高幹部の座につけるんだって」

カイザー「やはり邪悪に染まっていたか」

ユーリ「大人しくついて来るならそれでいい。ダメなら」

カイザー「腕ずくでか」

ユーリ「そうだよ」

カイザー「いいだろうアカデミアの野望は俺が打ち砕く」

ユーリ「新世代アカデミアをあまり舐めないでよカイザー亮」

カイザー「デュエル!」

遊矢「あの日から俺達を取り巻く環境は変わってしまった」

遊矢「遊馬の次元はエクシーズ次元と遊星さんの次元はシンクロ次元と十代さんの次元は融合次元と」

遊矢「そしてそれぞれが今までの記憶を失い新たな人生が始まった」

遊矢「今でもあの穴に突入した3人は見つかっていない」

柚子「遊矢!」

遊矢「柚子」

柚子「何ボケっとしてるのよ?学校に遅れるじゃないの」

遊矢「俺と柚子もただの幼馴染に戻って」

柚子「遊矢!!」

遊矢「な、何だよ」

柚子「ほら行くよ」

遊矢「あ、ああ」

遊矢「俺は必ず取り戻してみせる。そして十代さんを遊星さんを遊馬を絶対に見つけ出してみせる!」









転載禁止

遊矢「九十九遊馬って覚えてるか?」

柚子「誰?」

遊矢「じゃあ不動遊星、遊城十代それにユートとユーゴ」

柚子「最近様子が変よ遊矢」

遊矢「・・・沢渡!」

柚子「ちょっと遊矢!」

沢渡「な、何だ!?」

遊矢「お前は覚えてるよな!みんなの事!」

「お前!沢渡さんに向かっていきなりなんだ!」

遊矢「・・・」サッ

柚子「!?」

遊矢「悪い。ちょっと興奮しちゃって」

柚子「何なの今の動き・・・かなりの手練れの動きよ」

どう足掻いてもつまらないものはつまらないって事か

ユート「・・・」

アリト「何やってんだ早く帰ろうぜ」

ユート「先に帰って居てくれ」

ギラグ「ああ」

アリト「どうしちまったんだろうユートの奴」

ギラグ「あれだ女ができたんだ」

アリト「女?黒咲が怒るぞ」

ギラグ「そりゃ怒るだろうぜ何たってあいつはほら」

ユート「・・・」

ユート「何者かは知らないが俺に何か用なのか?」

「デュエル」スチャッ

ユート「お前はドン・サウザンドにとって代わる新たな敵と言う事になるのか?いいだろう」

「デュエル!!」

ユート「俺はゴブリンドバーグを攻撃表示で召喚そしてこのモンスターが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!」

ユート「俺はガガガマジシャンを特殊召喚!さらにガガガマジシャンは1ターンに1度だけ1から8までの任意のレベルを宣言し発動できる」

ユート「俺はガガガマジシャンのレベルを4上げる!俺はレベル4のガガガマジシャンとゴブリンドバーグでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!!」

ユート「エクシーズ召喚!現れろズババジェネラル!ズババジェネラルは1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを使う事で手札の戦士族モンスターを装備しその攻撃力をアップさせる!俺は手札のズバババスターを装備」

ユート「カードを1枚セットしターンエンド」

面白くできない自分自身が一番悪いんだけどね
そりゃ飽きられて見てる人も居なくなるさ

だったら自由に書いてみるか

ユート「お前のターンだ」

蜘蛛男「ブバッ!」

ユート「デュエルモンスター・・・!」

蜘蛛男「エクシーズ次元を攻めると褒美が貰えると聞いてな。やって来たんだぜ!」

ユート「そういう事か!」

蜘蛛男「ブバッ!」

ユート「くっ・・・強力な糸だ!」

蜘蛛男「クックック」

ユート「負けてたまるか・・・やっと取り戻した平和を!」

蜘蛛男「死ね!」

ユート「ハッ!」バチッ

蜘蛛男「なっ!?」

ユート「この程度の糸では俺は倒せない。決してな」

蜘蛛男「ク・・・クソォ!」

ユート「・・・」

カイト「エクシーズ次元?知らんな」

ユート「カイトなら何か知っていると思ったが」

黒咲「そのモンスターの出まかせだ」

シャーク「俺もそう思うぜ」

ユート「しかしな」

シャーク「モンスターのハッタリって事でいいじゃねえか」

カイト「Ⅳ」

Ⅳ「兄貴に伝えておくぜ」

ユート「俺達の生きるこの世界をエクシーズ次元・・・不思議な感じだ」

黒咲「それなら儀式次元や融合次元なんかもあるはずだ」

シャーク「ねえよ。ハッタリに決まってるじゃねえか」

ユート「・・・」

数日後

小鳥「久しぶりにデュエルができて良かったよねユート」

ユート「小鳥」

小鳥「デュエルしてた」

ユート「相手がデュエルしてなければ意味は無い。違うか?」

小鳥「そ、そうだね」

ユート「誰も彼もがデュエルをしない。酷い時代になったものだ」

黒咲「・・・」

シャーク「よぉ」

黒咲「凌牙か」

シャーク「お互い停学中の身ってのは暇だな」

黒咲「少し暴れただけで停学だなんて意味がわからん」

シャーク「違いないぜ」

黒咲「ああ」

シャーク「・・・」

400

黒咲「・・・ひと暴れするか」

シャーク「するしかねえな」

璃緒「凌牙!黒咲さん!」

シャーク「璃緒か」

黒咲「俺達は忙しいんだ」

璃緒「また暴れようとして」

黒咲「そうではない」

シャーク「スカっとするんだよ」

璃緒「そうやってユートのお腹に悪い事ばかりして」

シャーク「行こうぜ」

黒咲「ああ」

シャーク「ここにするか」

黒咲「ハートランド水産高校か」

シャーク「ここには龍虎って例えられてる兄弟が居るんだと」

黒咲「龍と虎?」

シャーク「鮫と隼に勝てる奴はいねえぜ」

黒咲「それもそうだな」

シャーク「じゃあ殴り込みと行こうじゃねえか!」

黒咲「片っ端から叩き潰しハートランドの勢力図を黒く塗り潰す!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!RR-レヴォリューション・ファルコン!!!」

シャーク「カオスエクシーズ・チェンジ!CNo.32海咬龍シャーク・ドレイク・バイス!!!」

「ぐわああああああああああああああああ」

「ぎゃああああああああああああああああ」

「強え・・・うちの頭がやられる何てさすがハートランド四天王の2人だぜ」

黒咲「この学校も俺達に屈する」

シャーク「降参するなら今のうちだぜ」

「そ、そいつはどうかな」

シャーク「何だと」

「死ね!」バンッ

黒咲「拳銃だと?そんなもの」パシッ

「だ、弾丸を掴むなんて」

シャーク「学生のくせに拳銃なんて持ちやがって」

黒咲「こいつらには指導が必要だな」

「うわ・・・うわああああああああああああああああああ」

数日後

小鳥「ハートランド四天王って何?」

ユート「俺に聞かれても困る」

同じような事をし過ぎた結果なんだろうな
しばらく休んでまた一から出直してみようと思う
もう見てる人は居なくなったけどまた気が向いたら書いて行こうと思う

それではさようなら

とりあえず寒い下ネタはやめて微妙にデュエルするところから始めようと思ってた
今までの設定を潰すのもありかもしれないね

ならこのスレを完結させてから新しく考えてみようかな
何度も折れたけど少しずつ投下して

何かごめんなさい

柚子「この間から何やってるの遊矢」

遊矢「念じてるんだ」

柚子「やっぱりおかしくなってる・・・し、しっかりしてよ遊矢!」

遊矢「ユートそれにユーゴ・・・俺と2人は似たような顔をしてるんだ。俺の想いよ届いてくれ」

柚子「遊矢・・・」

「居ましたよ沢渡さん!」

沢渡「この前はよくも俺をコケにしてくれたな榊遊矢!俺とデュエルしろ!」

「デュエルで笑顔を・・・」

遊矢「届いた!」

柚子「な、何が!?」

沢渡「無視するな!」

遊矢「柚子!沢渡!俺の肩に手を置いてくれ!!」

沢渡「ふ、ふざけやがって」

遊矢「さっさとしろ!遊びじゃないんだよ!!」

柚子「・・・わかったわ、遊矢を信じる」

遊矢「俺が・・・俺がみんなを取り戻すんだ!」

ユート「みんなももう少し纏まった方がいいんじゃないか?」

Ⅳ「共通の敵が居なきゃ纏まるものも纏まらねえだろ俺達は」

シャーク「ドン・サウザンドだって居ねえんだ。自由にやらせてもらうぜ」

黒咲「そういう事だ。それにつるんで無くとも俺達のかっとビングは途切れんだろ」

カイト「話はそれだけか?なら俺は帰る」

ユート「・・・」

ボンッ

シャーク「な、何だ!?」

Ⅳ「何処から出て来たんだこいつら・・・しかもユートに似てるぜ」

遊矢「カイトさん、凌牙、トーマスさん、黒咲・・・それにユート」

ユート「君達は一体」

黒咲「なぜ俺の名を知っている」

シャーク「得体の知れねえ奴だな!新しい敵か!?」

遊矢「い、いや俺は」

シャーク「デュエルだ。ユートにそっくりだなんて敵以外の何でもねえじゃねえか!」

遊矢「・・・わかった!俺とデュエルしよう」

シャーク「ドロー!俺はダブルフィン・シャークを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに水属性モンスターが居る場合、サイレントアングラーは手札から特殊召喚できる」

シャーク「俺はレベル4のダブルフィン・シャークとサイレントアングラーでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」

シャーク「バハムート・シャーク!バハムート・シャークは1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを一つ使う事でランク3以下のエクシーズモンスターを特殊召喚できる」

シャーク「来い!No.47ナイトメア・シャーク!!」

遊矢「一気に2体のエクシーズモンスター!?」

シャーク「ナイトメア・シャークは手札またはフィールドから水属性レベル3以下のモンスターをオーバーレイ・ユニットにする事ができる。俺はカードを1枚セットしターンエンドだ」

遊矢「ドロー!俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊矢「EMファイア・マフライオン!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!竜穴の魔術師!」

ユート「あれは何だ!?モンスターを一気に3体も」

柚子「あれはペンデュラム召喚って言って遊矢にしかできない新しい召喚法らしいのよ」

遊矢「デュエルをすれば思い出す!聞いてくれ凌牙!遊馬を九十九遊馬を思い出してくれ!!」

シャーク「知らねえよ、誰だそいつは!!」

遊矢「だったら・・・レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!」

カイト「奇妙な召喚の次はエクシーズ・・・しかも見たことの無いモンスターエクシーズを」

遊矢「思い出せないなら俺が思い出させてやる!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンでバハムート・シャークを攻撃!」

シャーク「チッ」

遊矢「俺はここでオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使いオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの攻撃を無効にする!」

沢渡「自分のモンスターの攻撃を無効にするなんてあいつ」

遊矢「速攻魔法ダブル・アップ・チャンスを発動!モンスターの攻撃が無効になった時に発動できる。選択したモンスターはもう一度だけ攻撃ができる!さらに攻撃力が倍になる!!」

シャーク「何だと!?」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンでナイトメア・シャークを攻撃!」

シャーク「くっ」4000→400

遊矢「俺はこれでターンエンドだ」

シャーク「無効にしてダブル・アップ・チャンス・・・こいつ」

カイト「身に覚えがある・・・何だこの懐かしい気分は」

Ⅳ「俺もだぜ・・・何なんだ野郎は」

黒咲「それにしても馬鹿げたモンスターだ。何だあいつは」

ユート「あのモンスター・・・EM・・・彼の人柄を表していると言うか」

柚子「EMって言うのは・・・」

シャーク「ドロー!俺はエクシーズ・シフトを発動!自分フィールドのモンスターエクシーズをリリースし同じ種族・ランク・属性のモンスターを特殊召喚できる!」

シャーク「俺はNo.32海咬龍シャーク・ドレイク・バイスを特殊召喚!そしてエクシーズ・シフトはこいつのオーバーレイ・ユニットとして使う事ができる」

遊矢「共に攻撃力が並んだ」

シャーク「まだだ!何処から来たか知らねえが結構やりやがる・・・だったら見せてやるぜ!エクシーズを超えたエクシーズを!!カオスエクシーズ・チェンジ!」

シャーク「CNo.32海咬龍シャーク・ドレイク・バイス!!!」

Ⅳ「久しぶりに出したな凌牙のやつ」

ユート「だが彼のモンスターエクシーズの効果により相手の攻撃は無効にされる」

Ⅳ「それぐらいあいつも承知の上じゃねえか、だったら一か八かの賭けに出るしかねえよ」

シャーク「俺はCNo.32海咬龍シャーク・ドレイク・バイスでEMファイア・マフライオンに攻撃!」

遊矢「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃を無効にする!」

シャーク「何なんだそのEMってのは見た事がねえぞ。それに」

黒咲「何故ユートと同じ顔なんだ?そして瑠璃に似た少女と共に」

沢渡「どいつもこいつも俺を無視しやがって!俺は何なんだ」

カイト「知るか、引っ込んでろ」

シャーク「ターンエンド」

遊矢「ドロー!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンをリリースしEMドラミング・コングをアドバンス召喚!」

遊矢「エクシーズ召喚されたオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンが墓地へ送られたときエクストラデッキからオッドアイズと名の付いたモンスターを特殊召喚する」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンを特殊召喚!」

カイト「今度は何だ・・・あれはモンスターエクシーズではないな」

柚子「シンクロモンスターよ。シンクロモンスターはチューナーモンスターとの」

Ⅳ「ペンデュラムにシンクロ?聞いた事もねえぞ」

遊矢「いいやあるはずだ。遊星さんやジャックさん、ユーゴとだって会ってるじゃないか」

カイト「・・・」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンでシャーク・ドレイク・バイスに攻撃!」

シャーク「シャーク・ドレイク・バイスのオーバーレイ・ユニットを」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンの効果を発動!相手はバトルフェイズ中に効果を発動できない!」

遊矢「そしてEMドラミング・コングの効果を発動!自分モンスターが相手モンスターと戦闘を行うときそのモンスターの攻撃力を600ポイントアップさせる!」

遊矢「続いてEMドラミング・コングでダイレクトアタック!」

シャーク「俺がユート以外の奴に負けただと・・・」

カイト「俺にも負けた」

Ⅳ「俺にも負けてるだろ」

シャーク「う、うるせえ」

ユート「君の名前は」

遊矢「俺は榊遊矢こっちは幼馴染の柊柚子」

黒咲「しかしハートランド四天王の1人である凌牙を倒すとは」

柚子「四天王?」

Ⅳ「俺とこいつらは四天王って呼ばれてる」

遊矢「ユートは?」

カイト「それを束ねる将ってところだ」

遊矢「ユートが」

シャーク「しかし驚いたなペンデュラムにシンクロだったか?知ってたか」

黒咲「知らん」

ユート「とりあえず事情を話してくれないか?」

遊矢「あ、ああ」

ユート「つまり俺と隼とカイト、凌牙、Ⅳはそれぞれ別の次元だと」

遊矢「何かの拍子でエクシーズ次元と遊馬の次元が」

シャーク「その遊馬ってのは誰なんだ?」

遊矢「九十九遊馬は凌牙の唯一無二の親友だ」

シャーク「九十九なら居るじゃねえか」

ユート「俺が九十九だ。九十九遊人と書くとは人と人とが支えあって」

遊矢「こっちではユートがドン・サウザンドを倒した事になってるのか」

Ⅳ「こいつと凌牙がな。最も凌牙は何か狂っちまったけど」

シャーク「てめえ!」

黒咲「俺は信じんぞ、何が別の次元だ」

遊矢「黒咲!」

黒咲「気安く俺の名を呼ぶな!」

遊矢「・・・」

ユート「すまないな隼は少しプライド高いんだ」

遊矢「知ってる。頼りになる事もいい奴だって事も俺は知ってる」

黒咲「妙な奴だ。ユートと瑠璃にそっくりなんて、あのもう1人なんて昔の凌牙に」

璃緒「黒咲さん!」

黒咲「何だお前達か」

ドルべ「珍しくナッシュと一緒ではないのか」

黒咲「・・・」

ドルべ「ど、どうした」

黒咲「ユートと瑠璃にそっくりな奴らが現れた」

ドルべ「な、何?」

黒咲「いや・・・相変わらず6人の飯を作ってるのか」

璃緒「だって誰も作らないから」

アビドス3世「エクシーズ次元のデュエリストか」

黒咲「誰だ貴様達は」

カミューラ「私達は融合次元からの使者」

黒咲「要するにデュエルをするというわけか」

アビドス3世「そういう事だ!余が自ら貴様らエクシーズの雑魚共を狩りに来た!光栄に思うがいい!!」

璃緒「ドルべ、買い物袋お願い」

ドルべ「あ、ああ・・・私は見学か」

黒咲「大した事がなかったな」

璃緒「ええ」

アビドス3世「余に勝つとは・・・アカデミアを代表する」

カミューラ「私達がこんな鳥獣族の2人に・・・」

黒咲「アカデミアだか融合次元だか知らんがやっと取り戻した平和を壊させはせんぞ」

カミューラ「ヒヒヒ・・・セブンスターズを2人も倒した事によって」

黒咲「黙れ」

璃緒「さあ帰りましょう」

ドルべ「ああ」

黒咲「今日は変な日だった。まさか同じような事を言う奴に複数会うとは」

ドルべ「同じような事?」

黒咲「ユートと瑠璃にそっくりな奴らでな」

柚子「どうやって帰るの?」

遊矢「柚子はやっぱり帰りたい?」

柚子「もう遅くなって来たしね、て言うかここと私達が住んでるところって」

遊矢「同じ時間帯・・・変な気分だな何か」

柚子「そんなに?」

遊矢「今まではいつでも会えたいつでも楽しく過ごして時々殴られたり蹴られたり巻き込まれたり巻き込んだりしたけど」

柚子「そうなの」

遊矢「何処に行ったんだ遊馬達は・・・」

カイト「おい」

遊矢「カ、カイトさん」

カイト「榊遊矢と柊柚子だったな、ちょっと来い」

沢渡「それが人に物を頼む態度か!」

カイト「誰が貴様を呼んだ。お前は帰れ」

沢渡「だから何で俺はこんな扱いなんだよ!!」

カイト「他の次元から来たと言ったな」

遊矢「そうだけど」

シャーク「さっき俺の妹から連絡があってな他の次元を名乗る連中に襲撃されたんだとよ。まあ倒したんだがな」

カイト「俺達を知っている理由は大体わかった」

シャーク「そして遊馬の事もな」

遊矢「じゃあ」

カイト「見ればわかるだろ。遊矢、柚子」

遊矢「カイトさん!凌牙!」

シャーク「気持ち悪りいからくっ付くな!」

遊矢「何だよ元に戻ったなら最初に言ってくれよ」

シャーク「てめえとデュエルして徐々にな」

遊矢「真面目な顔して何をするのかと思ったら」

柚子「やっぱり遊矢の知り合いなんだ」

シャーク「融合次元と十代の次元がくっ付いたって事は・・・つまり」

カイト「十中八九亮と吹雪も敵になっているだろうな」

遊矢「ここじゃユートが遊馬の代わりになってた・・・じゃあ」

シャーク「ユーリが十代でユーゴが遊星って事だ」

カイト「武藤遊戯はどうなっている」

遊矢「遊戯さんはアルバイトで忙しいんだって」

シャーク「・・・」

カイト「これからどうするんだ」

シャーク「この勢いじゃ融合次元の奴らが攻めて来るぞ」

カイト「狙いは柚子と瑠璃か」

遊矢「・・・」

シャーク「迎え討とうぜ」

遊矢「うーん」

カイト「亮達は記憶を取り戻せばいい。他は知らん」

遊矢「他のみんなの記憶を取り戻してからにしよう」

カイト「まあ好きにしろ」

柚子「終わったの話?」

遊矢「一応な」

沢渡「てめえら!俺を誰だと思ってるんだ」

シャーク「沢渡だろ。ガタガタ言いやがって」

カイト「こいつがうるさいのは昔からだ」

柚子「・・・」

カイト「お前は俺を思い出さんのか」

シャーク「ほっとけは自然と思い出すだろうぜ」

遊矢「それもそうだけど」

カイト「俺は俺で他をあたって見る」

シャーク「俺も自分で何か探してみるか」

遊矢「俺は1度帰る」

ユート「遊矢」

遊矢「ユート!」

ユート「俺は遊馬なんだな。デッキがそう語ってる」

遊矢「3人・・・元に戻ったのは3人だけど今にきっと」

カイト「・・・」

ツァン「何やってるのアンタ?」

カイト「お前の職業は何だ」

ツァン「女優だけど」

カイト「本当にただの女優か?」

ツァン「何言ってるのよ?」

カイト「・・・いや」

ツァン「あんたシンクロ召喚って知ってる?」

カイト「知っているがお前は記憶が」

ツァン「何かコナミが言っててさ僕とデュエルしてよカイト」

カイト「銀河眼の光子竜を特殊召喚!そしてカードを1枚セットしターンエンド」

ツァン「僕のターン!僕は永続魔法六武の門を発動!僕は真六武衆-エニシを召喚!そして場に六武衆モンスターが居るとき手札から真六武衆-キザンを特殊召喚!」

ツァン「六武の門の効果で溜まった武士道カウンターを四つ取り除きデッキから六武衆モンスターを手札に加える。僕は真六武衆-キザンを再び特殊召喚!」

ツァン「そして速攻魔法六武衆の荒行を発動!モンスターを一体選択し同名カード以外の攻撃力が同じモンスターをデッキから特殊召喚!六武衆-ザンジ!」

ツァン「レベル4の真六武衆-キザン2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!H-Cエクスカリバー!」

ツァン「続いてレベル4の真六武衆-エニシと六武衆ザンジでオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cクサナギ!」

カイト「・・・」

ツァン「バトル!僕はH-Cエクスカリバーのオーバーレイ・ユニットを二つ使い攻撃力を倍にする!銀河眼の光子竜に攻撃!」

カイト「普通だな」

ツァン「シンクロ召喚って教えてよカイト!」

カイト「旦那にでも聞け俺は知らん」

ツァン「ケチ」

カイト「いつか思い出す」

ツァン「何を?」

カイト「お前が出会ってきた者やモンスターにな」

ツァン「な、何言ってるのカイト・・・?」

カイト「・・・」

ツァン「ご飯食べて来なよ、どうせ暇なんでしょ?」

カイト「・・・」

アリト「おっすナッシュ!黒咲から聞いたぜ」

シャーク「遊矢の事か」

ギラグ「何だ知ってんのか?誰なんだ」

ミザエル「何でもアイズと名のつくドラゴンを使ったとか」

ギラグ「ペンデュラムとエクシーズだっけか?凄えな」

シャーク「別に珍しい事でもねえだろ」

アリト「知り合いなのか?」

シャーク「知り合いも何も・・・説明するのがめんどくせえよ」

アリト「教えてくれよナッシュ」

シャーク「じゃあ集まれ、教えてやるから」

ギラグ「さすが俺らのリーダーだ」

アリト「博識だぜ」

シャーク「そんなのお前らだって」

ミザエル「どういうドラゴンなのか詳しく」

シャーク「あれはドラゴンって言うよりダチョウだな・・・」

ミザエル「ダチョウ!?」

シャーク「多分ドラゴンじゃねえと思うぜ、オッドアイズは」

ミザエル「そんなドラゴンがあってたまるか!そいつを呼べ!!」

ドルべ「やめろミザエル」

ミザエル「くっ・・・」

璃緒「夕飯できたわよ」

アリト「よっしゃ!」

シャーク「本当に覚えてねえんだな・・・」

アリト「俺もやりてえなシンクロとかペンデュラムとか」

シャーク「・・・」

ドルべ「どうした」

シャーク「これからもしかしたらデカい戦いになるかもしれねえ」

ミザエル「それは一体なんだ」

璃緒「あの融合次元とかいう?」

シャーク「お前らは忘れちまったかもしれねえけど」

アリト「な、何だよ」

シャーク「・・・仲間」

ギラグ「仲間?」

シャーク「次元を超えた仲間って呼べる奴らだ。みんな気のいい奴でよ」

ツァン「あんたと知り合ってどれぐらい経つ?て言うか何で知り合いになったんだっけ」

カイト「お前は・・・他の次元を知っているか」

ツァン「何なの?」

カイト「シンクロが主体の次元にはお前に似た奴が居る」

ツァン「へえ」

カイト「お前とて俺や遊馬と知り合って」

ツァン「遊馬?ユートじゃないの?」

カイト「・・・お前は俺が知り合った女の中で特に強い奴だ」

ツァン「な、何が言いたいの!?」

カイト「自分の身は自分で守れ」

ツァン「それぐらい簡単だけど・・・大丈夫なの?」

カイト「そいつらは仲間と呼べる気がする連中だ。変な奴らばかりで」

Ⅳ「兄貴は榊遊矢っての覚えてるか?」

Ⅴ「誰だ?」

Ⅲ「聞き覚えのない名前ですね。ユートなら」

Ⅳ「ボンヤリと何だけどな」

Ⅲ「まさか噂のペンデュラム召喚という召喚法を使う?」

Ⅳ「もう噂が広まってんのか」

Ⅴ「その彼のデュエルを目撃したのだったな?」

Ⅳ「ああ」

Ⅲ「ですが榊遊矢なんて」

Ⅴ「始めて聞く名だ」

Ⅳ「・・・だよな」

Ⅳ「何だってんだ・・・俺は重大な事を忘れちまってる気がするぜ」

ザッザッザ

Ⅳ「ん?」

ザルーグ「トーマス・アークライト!」

Ⅳ「俺のファンって感じでもねえな・・・てめえは」

ザルーグ「融合次元からの使者!セブンスターズの1人だ」

Ⅳ「融合次元?」

ザルーグ「デュエル!」

Ⅳ「いいぜ!見たところデュエルモンスターだから一つ忠告しといてやるぜ!」

Ⅳ「俺のファンサービスを受けて無事に立ってた奴はいねえんだ!!」

カイト「・・・」

シャーク「カイト」

カイト「何をやっているんだお前は」

シャーク「散歩」

カイト「奇遇だな俺もだ」

シャーク「相変わらずスカしやがって」

カイト「お前も気になっているのだろ」

シャーク「お前もだろ」

カイト「当然だ」

シャーク「しかし遊馬が消息不明になるのは何度目だ?」

カイト「お前が精神を病むよりはマシだがな」

シャーク「てめえ!」

セレナ「ここがエクシーズ次元なのか?」

ユーリ「そうだよ」

カイザー「ここで思う存分暴れるんだ」

セレナ「それは構わないが何か変だぞ?デュエル戦士のような奴が居ない」

ユーリ「ここで手柄を立てれば君が会いたがっているデュエリストに会えるのさ」

セレナ「そ、そうなのか?」

吹雪「じゃあ行こうか亮」

カイザー「それはいいがセブンスターズはもう3人もやられているぞ」

ユーリ「彼らは役に立たない連中の集まりだからね」

カイザー「まあ俺と吹雪が居ればこの程度の次元など簡単に潰せるだろ」

吹雪「それと瑠璃って女の子だよね?プロフェッサーが言うには拉致してくれって」

ユーリ「どうせ一つの次元にするんだから綺麗サッパリ掃除しようか亮、吹雪」

カイザー「このエクシーズ次元を黒く塗り潰すぞ!全軍進め!!」

セレナ「プロフェッサーが言う私が会いたいと思っているデュエリストは誰なんだ・・・まるで覚えが無いが何故か会いたい」

カイト「・・・来たぞ!」

シャーク「こんな夜中に押し寄せて来るなんて何考えてやがんだ!!」

「ヒャッハー!」

ゴスッ

「うげっ・・・」

カイト「言え貴様らの仲間にカイザーと名乗る男は居るか!」

「ヒャッハー!」

シャーク「ボケっとしてんなよカイト!」

カイト「チッ」

シャーク「本気でカイザーが居ると思ってんのか!?」

カイト「ユーリが十代ならあり得る」

シャーク「だったら万丈目の野郎も」

カイト「あいつは沢渡の系譜だからそれは無い」

シャーク「それもそうか」

ユート「闇夜に紛れ襲撃か」

ユーリ「似てるね僕に」

ユート「やはりお前だったか」

ユーリ「僕はユーリ」

ユート「だったらデュエルと行こうか」

ユーリ「そう来るだろうと思ったよ」

ユート「デュエル!」

ユーリ「だったら僕が先攻だ!ドロー!!」

ユーリ「僕は魔法ダーク・フュージョンを発動!そして手札のフェザーマンとバーストレディを融合!」

ユート「融合・・・HERO・・・十代!」

ユーリ「十代?僕はユーリだよ。ターンエンド」

ユート「俺のターン!」

ユート「まるで遊馬のデッキだな、俺はドドドウィッチを攻撃表示で召喚そしてドドドウィッチの効果で手札からドドドの名のつくモンスターを表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する事ができる」

ユート「ドドドドライバーを特殊召喚!俺はレベル4のドドドウィッチとドドドドライバーでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでE-HEROインフェルノ・ウィングを攻撃!」

ユーリ「速攻魔法マスク・チェンジを発動!自分フィールドのHEROを対象にしそのモンスターを墓地へ送り同じ属性のM・HERO1体をデッキから特殊召喚できる」

ユーリ「僕はE-HEROインフェルノ・ウィングを墓地へ送りM・HERO剛火を特殊召喚!M・HERO剛火は墓地のHEROと名のつくモンスターの数×100ポイントアップする!」

ユーリ「僕の墓地にあるのはインフェルノ・ウィング、フェザーマン、バーストレディ!残念だったねこれでは相打ち」

ユート「俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールド上のモンスターの攻撃力を半分にしその数値分攻撃力がアップする!」

ユート「M・HERO剛火の攻撃力は2500!その半分の数値が加算される!反逆のライトニング・ディスオベイ!」

ユーリ「くっ・・・」4000→1500

ユート「そして俺はカードを3枚セットしターンエンドだ。お前のような卑劣な男にHEROを持つ資格などない」

ユーリ「言ってくれるね、君」

ユーリ「自分フィールドにモンスターが存在しないときE-HEROヘル・ブラッドは特殊召喚できる」

ユーリ「そして相手フィールドにモンスターが存在するときE-HEROマリシャス・エッジはモンスター1体だけでアドバンス召喚できる!」

ユーリ「さらにヘル・ブラッドはこのカードをリリースしHEROと名のつくモンスターのアドバンス召喚となった時にカードを1枚ドローできる!」

ユーリ「・・・来た」

ユート「・・・」

ユーリ「君は僕にHEROを持つ資格は無いと言ったがそれは違う。強い者が正義なんだよ、僕は超融合を発動!」

ユート「罠発動!エクシーズ・リフレクト!」

ユーリ「無駄無駄無駄ァ!超融合は如何なる魔法・罠・モンスター効果は通用しない!手札を1枚捨て自分と相手フィールドから決められた融合素材モンスターを墓地に送りエクストラデッキから融合モンスターを1体融合召喚する!僕は場のマリシャス・エッジとダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを超融合!!」

ユーリ「闇のE・HEROエスクリダオを融合召喚!!エスクリダオは墓地のE・HEROの数×100ポイントアップする!!」

ユーリ「エスクリダオで君にダイレクトアタック!!」

ユート「罠発動!エクシーズ・リボーン!墓地のエクシーズモンスター1体を選択し特殊召喚!そしてこのカードをオーバーレイ・ユニットとして扱う!」

ユート「蘇れ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「さらに罠発動!エクシーズエナジー!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールド上に存在する表側表示で存在するモンスターを1体破壊する!!」

ユーリ「なっ・・・」

ユート「遊馬が居ない今ここを守るのは俺だ。そして2度とエクシーズ次元の二の舞にはさせない!!」

ユート「取るべき手段の無い今のお前ではどう足掻いても俺を倒す事はできない。年貢の納め時だ!」

「こ、こいつ強い・・・」

「これだけの数を相手に肉弾戦で叩きのめすなんて・・・」

黒咲「思い出したぞ、ここは遊馬の次元・・・いや様子が変だ。何が起こっているんだ」

セレナ「見つけたぞ!」

黒咲「瑠璃」

セレナ「私は瑠璃ではない!セレナだ!!」

黒咲「事情を聞かせてくれ」

セレナ「デュエル!」

黒咲「デュエルをしている場合じゃない!」

セレナ「な、何だと」

黒咲「どうしてアカデミアの連中が居るんだ?こいつらは全滅したはずだ」

セレナ「言ってる意味がわからんぞ!」

黒咲「まあいいだろう。とりあえずカイト達と合流でもするか」

セレナ「お、おい!離せ!!」

黒咲「いいから来るんだ」

シャーク「身の程知らずのクソ野郎が」

カイト「俺達にリアルファイトを挑むなど100年早い」

黒咲「カイト、凌牙」

シャーク「黒咲」

カイト「セレナも一緒か」

セレナ「は、離せ!」

黒咲「事情を聞かせろ」

カイト「俺達の記憶も世界も書き換えられた」

シャーク「俺らの次元はエクシーズ次元と遊星の次元はシンクロ次元、十代の次元は融合次元と」

カイト「そしてユートは遊馬にユーゴは遊星にユーリは十代に代わっているようだ。最も全て遊矢の話だがな」

セレナ「デュエルしろ!私はお前達を知ってる!天城カイトと神代凌牙だな!?デュエル!」

カイト「少し黙ってろ」

シャーク「やって来た奴は全滅させたって事だな」

カイト「こいつらは雑魚だ。何処かで行動隊長のような奴が居る」

シャーク「それがカイザーか吹雪かって事だな」

カイト「多分だがな」

ユート「俺の勝ちだ」

ユーリ「いいよ、トドメを刺しなよ」

ユート「俺はお前達とは違い他人の命は弄んだりしない」

カイザー「ぬるいなエクシーズ次元のデュエリストは」

ユーリ「ほらカイザーだ。カイザーが僕のトドメを刺しにきた」

ユート「やめるんだカイザー!君は」

カイザー「問答無用」

ユーリ「・・・」

ユート「カイザー!」

Ⅳ「ギミックパペット-デステニー-デステニー・レオの効果!俺のファンサービスをくらいやがれ!!」

タイタン「ぐわああああああああああああああああああ」

カイザー「くっ・・・!」

Ⅳ「これで2人目か、セブンスターズだから何だか知らねえが弱すぎるぜ」

ユート「Ⅳ!」

Ⅳ「ユート?何やってんだ」

ユート「退散するぞ!」

Ⅳ「あ、ああ」

ユーリ「僕は運がいいね。僕も今のうちに」

遊矢「そんな事が」

カイト「そっちはどうなんだ」

遊矢「特に何も無かった。それより連中の中に素良は居なかった?」

シャーク「居なかったぜ」

遊矢「そう・・・」

黒咲「敵ならば迷わず引導を渡してやればいい」

遊矢「でも!」

カイト「どうだっていい元に戻らねばそれまでだ」

シャーク「お前は戻った方がいいぜ」

ユート「事情を知っていて戦えるのは君ぐらいだ」

カイト「零児は知っているんだろ」

シャーク「野郎は読めねえ奴だからな、察知してんだろ」

黒咲「ああ」

遊矢「・・・わかった。じゃあ俺は」

ユート「気をつけてくれ」

ユート「俺達は」

カイト「こっちにセレナがいる限り奴らは来る。そして迎え撃つ」

シャーク「そのセレナは」

黒咲「飯を食べたら寝た」

シャーク「能天気な女だぜ」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

黒咲「・・・」

ユート「・・・」

シャーク「迎え撃つって言っても来ねえんじゃ何すりゃいいんだ」

アリト「ナッシュ!」

シャーク「どうしたアリト」

アリト「昨日の奴らのボスっぽいのが来たぞ!」

カイト「行くか」

ユート「ああ!」

吹雪「そんなに急いで何処へ行くのかな」

シャーク「おかしな仮面を被りやがって!そこ退きやがれ!」

カイト「同じドラゴン使いとして情けないぞ吹雪」

吹雪「この次元は統一される。その前にセレナを返してもらうけどね」

ユート「思い出させる方法は」

カイト「繋がり」

黒咲「繋がりだと?」

カイト「俺や凌牙はオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの効果で黒咲は遊矢のデュエルで」

シャーク「だったら」

カイト「アイズと名のつくドラゴンを操る」

黒咲「俺だ」

ユート「隼!?どうして隼が」

黒咲「あいつには妹が居る。俺にも妹が居る」

シャーク「なら俺にも妹が」

黒咲「さっさと行け!」

黒咲「お前とこうしてまともに会話するのは始めてだな」

吹雪「・・・」

黒咲「だがな俺は次元を超え多くのデュエリストと出会った」

黒咲「その中には遊馬達やクロウと言った友と呼べる連中も居る」

吹雪「・・・」

黒咲「誰だって最初から仲間ではない。共に戦う事で絆とやらが生まれる!」

黒咲「かつて俺が感じたものを俺がお前に思い出させてやる!」

吹雪「話は終わったようだね」

黒咲「ああ」

吹雪「・・・」

黒咲「・・・」

黒咲・吹雪「デュエル!!」

カイザー「やっと来たか」

カイト「カイザーと言われたお前も落ちぶれたものだな」

カイザー「何だと?」

カイト「お前は十代の事すら覚えていないんだったな」

シャーク「てめえ・・・」

ユート「思い出してくれ!君は俺達と何度も顔を合わしたはずだ!」

シャーク「てめえは俺らとの出会いでエクシーズを学んだじゃねえのか!!」

カイザー「確かに俺はエクシーズも使うがお前達など知らんな」

ユート「だったら」

カイト「俺がやってやる。こいつとは」

シャーク「俺がやるぜ!」

カイザー「お前たち程度など纏めて相手にしてやる。かかって来い」

シャーク「上等だぜ!」

カイト「・・・」

ユート「遊馬・・・俺達に力を貸してくれ」

吹雪「僕は伝説の黒石を攻撃表示で召喚!そしてこのモンスターをリリースしデッキからレッドアイズモンスターを特殊召喚できる」

吹雪「僕はデッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!そして魔法黒竜の降臨を発動!手札・フィールドからレベル4以上になるようにモンスターをリリース!」

吹雪「手札から黒竜の聖騎士を特殊召喚!さらに黒竜の聖騎士をリリースしデッキからレッドアイズモンスターを特殊召喚!デッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

吹雪「レベル7の真紅眼の黒竜2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!現れろ、真紅眼の鋼炎竜!」

吹雪「カードを1枚セットしターンエンド」

黒咲「俺のターン!俺はRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!そしてこのモンスターを召喚したターン手札からレベル4以下のRRモンスターを1体特殊召喚する!」

黒咲「2体目のRR-バニシング・レイニアスを特殊召喚!自分フィールドにRR-ファジー・レイニアス以外のRRモンスターが居るときRR-ファジー・レイニアスを特殊召喚できる」

黒咲「俺はレベル4のRR-バニシング・レイニアス2体とRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」

黒咲「雌状のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ反逆の翼を翻せ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

黒咲「1ターンに1度このモンスターのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体分を対象にそのモンスターの攻撃力分アップさせる!!」

黒咲「バトルだ!」

ユート「魔法カード ガガガウィンドを発動!手札からガガガと名の付いたモンスターを特殊召喚する。そしてこの効果で特殊召喚したモンスターはレベル4となる!」

ユート「俺はガガガガールを特殊召喚!そしてガガガマジシャンを通常召喚!ガガガマジシャンは1ターンに1度1から8までのレベルに任意で変更する事が可能!」

ユート「俺はレベル4のガガガマジシャンとガガガガールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!!ガガガガンマン!」

ユート「カードを1枚セットしターンエンド」

カイザー「ドロー!俺は手札の3体のサイバー・ドラゴンを融合しサイバー・エンド・ドラゴンを融合召喚!」

ユート「ガガガガールを含むガガガと名のつくモンスターでエクシーズ召喚を行った場合、ガガガガールの効果によって相手フィールドに特殊召喚されたモンスターの攻撃力を0にする!」

カイザー「ならば俺は融合解除を発動!そしてカードを1枚セットしターンエンド」

シャーク「行くぜ!ドロー!!セイバー・シャークを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに水属性モンスターが存在するときサイレント・アングラーは特殊召喚できる!」

シャーク「さらにセイバー・シャークは1ターンに2度モンスターのレベルを変える事が可能となる。俺はセイバー・シャークとサイレント・アングラーのレベルを5に変更!」

シャーク「レベル5のセイバー・シャークとサイレントアングラーでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!現れろNo.73!カオスに満ちた聖なる滴その力を示し混沌を浄化せよ!激瀧神アビス・スプラッシュ!」

シャーク「カードを2枚セットしターンエンド!」

カイザー「ドロー!俺はレベル5のサイバー・ドラゴンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!!サイバー・ドラゴン・ノヴァ!そして場のサイバー・ドラゴン・ノヴァに重ねる事でサイバー・ドラゴン・インフィニティをエクシーズ召喚!!」

カイザー「第1の効果!このモンスターの攻撃力はオーバーレイ・ユニットの数×200ポイントアップ!」

カイザー「そして第2の効果!1ターンに1度相手の表側表示モンスターを対象にし発動!相手モンスターをオーバーレイ・ユニットとして扱う!」

カイザー「ユート!お前のガガガガンマンを指定する!!」

ユート「罠発動!ガガガラッシュ!」

カイザー「サイバー・ドラゴン・インフィニティの第3の効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手の効果を無効にし破壊する!」

シャーク「罠発動!エクシーズ・リフレクト!フィールドのエクシーズモンスターを対象に発動する!効果・魔法・罠を無効にして破壊する!」

シャーク「さらにこいつの効果で800ポイントのダメージを与える!」

シャーク「タイミングをミスったなカイザー!エクシーズはまだまだだぜ!」

カイザー「・・・ターンエンド」12000→11200

シャーク「にしても咄嗟にセットしたもう一つのカード・・・どうしてこいつが俺のデッキに」

カイト「・・・ドロー!お前のターンで決めろユート!」

ユート「俺のターンで・・・わかった」

カイト「フォトン・リードを発動!手札からレベル4以下の光属性モンスターを特殊召喚する!俺はデイブレーカーを特殊召喚!そしてデイブレーカーが特殊召喚された時、手札からデイブレーカーを特殊召喚できる!俺は2体のデイブレーカーをリリースし銀河眼の光子竜を召喚!!」

カイザー「銀河眼の光子竜・・・エクシーズ次元のお前がエクシーズ殺しを持つとは皮肉な事だな」

カイト「今のお前に何を言っても無駄のようだな。クズ以下の融合次元の手先になったお前では俺を俺達を倒す事はできん」

シャーク「そういう事だぜカイザー!クソッタレに成り下がりやがって、カイザーなんてあだ名捨てちまえ!」

シャーク「あだ名の重要性を理解できねえ野郎は男として最低だって事だぜ!!」

カイト「命を弄び連中には運命力などない。借りるぞ凌牙!」

シャーク「やっちまえカイト!!」

カイト「銀河眼の光子竜とアビス・スプラッシュで攻撃!目を覚ませ亮!!」

カイザー「!?」11200→5800

カイト「俺達はお前だけではなくジャック達シンクロ組の記憶を蘇らせるつもりだ」

シャーク「それと遊馬達も復活させるぜ!」

カイト「俺はカードを1枚セットしターンエンド」

カイザー「この3人・・・何故そこまで必死になる」

カイト「勘違いするな。別に俺はそういうわけではない」

シャーク「遊馬の先輩は俺の先輩でその先輩の仲間は俺の仲間ってだけだ」

ユート「デュエリストは助け合い・・・それを教えてくれたのは君の友の十代だ!」

カイザー「ドロー・・・俺は死者蘇生でサイバー・ドラゴンを墓地から召喚・・・ターンエンド!」

ユート「遊馬・・・かっとビングだ!俺!!!」

ユート「・・・このカードは」

カイト「行けユート」

シャーク「やれ!!」

ユート「俺はスケール3の相生の魔術師とスケール8・・・4の相克の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

シャーク「そいつは遊矢の!?」

ユート「俺は相生の魔術師のペンデュラム効果を発動!1ターンに1度エクシーズモンスターのランクはターン終了時までレベル5以上のモンスターと同じ数値となる!」

ユート「俺はアビス・スプラッシュのランクを銀河眼の光子竜と同じレベルに変更する!」

ユート「そして相克の魔術師のペンデュラム効果でランクと同じ数値のレベルモンスターとしてエクシーズ召喚を可能とする!」

カイト「No.62銀河眼の光子竜皇!」

シャーク「てめえの目を覚ますにはアストラル世界の力を持つモンスターしか居ねえ!」

カイザー「こ、このカードは」

ユート「決着の時だ!」

黒咲「気がついたか」

吹雪「僕は・・・」

黒咲「話は後だ」

吹雪「僕は一体何を」

黒咲「その話も後だ」

セレナ「何をやっているんだ!馴れ合ってる場合ではないぞ!」

吹雪「セレナちゃん?」

セレナ「私はセレナちゃんではない!」

黒咲「行くぞ」

吹雪「行くって何処に」

黒咲「いいから来い!」

柚子「な、何なの!?遊矢のデッキがいきなり」

遊馬「遊矢・・・遊矢のおかげで助かったぜ」

遊矢「遊馬!?何処に居るんだ!」

遊馬「俺にもわからねえ」

柚子「この声・・・」

遊馬「カイザーは元に戻ったぜ、ありがとな」

遊矢「俺が一体何を?」

遊馬「遊矢とユートは似た者同士だからな」

遊矢「でもそれってズルだろ」

遊馬「今の発言はシャイニング・ドローを否定してるぜ!」

柚子「やっぱり遊馬くん・・・一体何が起こってるの!?」

遊馬「カイトやシャーク達は元に戻った・・・後はジャックさんやクロウさん達も・・・」

遊矢「遊馬!絶対に連れ戻してやるからな!」

遊馬「頼むぜ遊矢!」

遊矢「約束する・・・俺達が絶対に」

カイザー「俺達の記憶が書き換えられているとはな」

カイト「ああ」

遊矢「遊馬の言う通りだったんだ」

ユート「君のカードが何故か俺の手札とデッキに」

遊矢「遊馬が助けてくれた」

シャーク「遊馬に会ったのか!?」

柚子「会ったって言うか声が」

カイト「お前も記憶を取り戻したようだな」

セレナ「こいつ!」

吹雪「イタッ!」

黒咲「瑠璃!」

セレナ「私は瑠璃ではない!」

柚子「セレナ!」

セレナ「どうして私と同じ顔をしているんだ」

シャーク「また説明しなきゃいけねえのか?こいつ理解力がねえから骨が折れそうだぜ」

セレナ「何だと!」

セレナ「そんな話信じられるか!覚えていろ!!必ず逆襲してやるからな!」

柚子「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!」

遊矢「ほら戻って来てくれよ」

シャーク「バカな子供の相手をする親みたいだぜ」

黒咲「子供?ふざけるな凌牙!!」

シャーク「急にキレてんじゃねえぞ!」

セレナ「私には野望がある。次元統一をして・・・そしてプロフェッサーが会わせてやると言っている!」

カイザー「誰にだ」

セレナ「私は覚えて居ないが会いたい奴だ。赤い服を着た男で」

吹雪「十代くんだね」

セレナ「そいつは十代と言うのか!?何処に居る!」

カイト「それを俺達も探している」

セレナ「十代・・・だったら私が先に見つけ出してやる。お前達より早く!」

遊矢「あっ」

柚子「消えちゃった・・・」

カイト「・・・」

カイト「そう言えばこいつらのデュエルディスクは次元移動ができる代物だったな」

ユート「ああ」

カイト「選択肢は二つある。融合次元に変貌した十代の次元に飛ぶかシンクロ次元に変貌した遊星の次元へ飛ぶか」

シャーク「それともう一つ俺らの次元に残る奴も必要だぜ、まあ心配はねえけどよ」

ユート「まさかそれを解析して」

カイト「飛ぶ」

赤馬「その必要は無い」

黒咲「いつの間に」

赤馬「それならば既に完成している」

カイト「お前は覚えていたのか」

赤馬「私は常に3手先を行っている」

シャーク「本当かよ」

黒咲「イマイチ信用できんな」

遊矢「融合次元の脅威を退ける事が先だ!先ずはシンクロ次元へ行こう!!」

カイト「お前達は行かないのか」

カイザー「俺と吹雪は再び来るであろう融合次元の侵攻からここを守る」

吹雪「黒咲くんの妹の瑠璃ちゃんを狙ってるんだよね?だったら」

カイト「そうか」

カイザー「弟の心配はいらん」

吹雪「ハルトくんも僕達が」

カイト「頼む」

吹雪「それと君にこのカードを」

カイト「こいつは」

吹雪「役に立ってくれるはずだカイトくん」

カイト「悪いな」

カイザー「それにしても十代達は何処へ行ったんだ。そしてこのくっ付いた次元をどう元に戻すんだ」

カイト「焦っては何も始まらん。とりあえず融合次元との戦いを制した後に考える」

カイザー「プロフェッサーも俺達を最高幹部に祭り上げておきながら何一つ言わなかった」

カイト「柚子に似た中学生を集めるような中年ごときが次元がくっ付いた理由なんぞ知らんだろ」

ギラグ「ナッシュが居ねえ間は俺らが守ってやるぜ」

シャーク「こいつら暴走するから頼むぜ璃緒、ドルべ」

ドルべ「安心してくれ」

璃緒「凌牙達は頑張ってクロウさん達を」

シャーク「ジャックもクロウも俺らと同じような事になっちまってるんだよな」

ミザエル「そうなる」

シャーク「説明するのがすげえめんどくせえ」

ドルべ「そう言うなナッシュ」

シャーク「理解できる奴はそれでいいけどよ」

アリト「難しい奴らには難しいって事だぜ」

ギラグ「俺らだって何度か説明されてやっとだったからよ」

シャーク「あ、ああ」

ミザエル「この2人には特に説明するのに時間がかかったそうだな」

シャーク「だから嫌なんだよ」

アリト「・・・」

Ⅳ「じゃ頼むぜ」

Ⅴ「うむ」

Ⅲ「Ⅳ兄様もお気をつけて」

Ⅳ「言っとくが未だに信じられねえんだぜ?」

Ⅲ「いや僕達は記憶が元に戻りましたが」

Ⅳ「そうじゃねえよ!次元がくっ付いた理由も遊馬達が消えちまった理由も!」

Ⅴ「考えるだけ無駄だ」

Ⅲ「流れに身を任せましょう」

Ⅳ「それもそうか」

黒咲「お前は行かないのか!?」

ユート「俺はここに残りこの次元を守りたい」

黒咲「だが何故」

ユート「遊馬が生きていたからだ」

黒咲「・・・」

ユート「だから俺は」

黒咲「言いたい事はわかった。だが約束しろ」

ユート「わかっている」

黒咲「・・・ユート」

ユート「言わなくてもわかっている。俺達にも多くの仲間が増えたな」

黒咲「もう2度と誰一人として死なさん」

ユート「俺も同感だ」

遊矢「さあ行こうか」

シャーク「何だ沢渡も居るのかよ」

沢渡「うるせえぞ!」

カイト「大して役に立つとは思えんがな」

沢渡「てめえ!」

Ⅳ「本当にこれだけか?」

柚子「多分」

カイト「この零児が開発した次元移動装置はちゃんとテストはしたんだろうな」

遊矢「さ、さあ」

シャーク「じゃあ始めるか、何かビシッと言ってやれよ遊矢」

遊矢「俺が?」

Ⅳ「お前が気がつかなきゃ俺らはカイザー達とマジで殺し合ってたぜ」

遊矢「じゃあ・・・生きて帰ろう!」

黒咲「・・・それだけか?」

カイト「話は終わったな。だったら行くぞ」

遊矢「あ、ああ!」

遊矢「一応注意しておくけど暴れないでくれよ」

シャーク「俺らが暴れると思ってんのか」

遊矢「だって好戦的な人ばかりだから」

Ⅳ「て言うか何でリュック背負ってんだ?」

柚子「着替えとか」

シャーク「能天気な奴らだぜ」

黒咲「いや女の子なら着替えは大事だ。男で着替えだとか言う奴は軟弱だがな」

カイト「そのリュックを開けてみろ」

柚子「どうして?」

カイト「いいから開けろ」

遊矢「一体何なんだ・・・」

カイト「やはり紛れ込んでいたな」

遊矢「タツヤ!」

柚子「アユちゃんまで」

「痺れるゥ~!」

遊矢「フトシの声も聞こえる」

シャーク「普通は気がつくじゃねえか!」

カイト「これぐらいの年頃の子供の体重は意外と軽い」

アユ「私達も連れてってよ!」

タツヤ「そうだよ!」

カイト「遊びじゃない。だからお前達は留守番を」

アユ「ケチ!」

タツヤ「これも経験だよ。だから僕達は遊矢兄ちゃんと柚子姉ちゃんの背中に乗ってたんだ」

カイト「俺の言った事は背中を見ていろだ」

アユ「そんな事言わずに」ポチッ

シャーク「あ、カイトが消えちまったぞ!」

Ⅳ「やりやがったなガキ共・・・」

遊矢「ど、どうすんだよ!」

シャーク「俺らもシンクロ次元に飛ぶしかねえ!」

Ⅳ「カイトが一緒なら大丈夫だろ。それにあのガキ共ってタフだしよ」

黒咲「さっさとしろ!」

沢渡「っつうか行けるのか?前みたいにバラバラになるんじゃねえだろな」

黒咲「レオ・コーポレーション製はあまり信用ならんからな」

柚子「そんなこと言ってる場合じゃない!」

シャーク「柚子の言う通りだぜ、バラバラになりゃその時はその時だ」

Ⅳ「2度と会えねえって事はねえんだから」

黒咲「リーダーならもう少ししっかりしろ」

遊矢「わ、わかった」

シャーク「待ってろよシンクロ次元!そして元に戻してやるからな」

アユ「何処なのここ?」

カイト「知らん」

フトシ「痺れるゥ~!」

タツヤ「チェス盤がある」

カイト「何処かの司令室にでも転送されたようだな」

タツヤ「やっぱりレオ・コーポレーション製はダメだね」

アユ「いつも見たいに遊矢お兄ちゃん達のデュエルエナジーを感じ取って瞬間移動しようよ!」

カイト「どうやらできないらしい」

アユ「どうして?」

カイト「理由はわからんが・・・それにこいつに聞くのが一番という事か」

長官「・・・」

アユ「変な髪型!」

遊矢「うわっ!」

ジャック「ブッ!?」

遊矢「み、みんなは?柚子や凌牙は!?」

ジャック「何処から入って来た貴様!」

遊矢「レオ・コーポレーション製は本当に使えないな・・・」

ジャック「おい!」

遊矢「ジャックさん!」

ジャック「まさか俺のファンだとでも言うんじゃないだろうな。俺に会いたい一心で」

遊矢「別に違うけど」

ジャック「だったら何処から入って来た!」

遊矢「何ていうかな・・・エクシーズ次元?」

ジャック「わけのわからん事を!」

遊矢「いや俺達は知り合いなんだ。思い出してくれよジャックさん!」

Ⅳ「何処だここは?零児の野郎・・・ちゃんとした装置作れよ」

鬼柳「何処からやって来たんだ?」

ボマー「いきなり落ちて来たようだが」

Ⅳ「鬼柳にプラシドじゃねえか」

鬼柳「俺らも名前が売れて来たって感じだな」

ボマー「何者だ」

Ⅳ「見ればわかるだろ」

ボマー「最近はトップスの連中が我々コモンズ狩りを始めてな。まさかと思うが」

Ⅳ「チッ、俺は知ってるのに相手は知らねえってのは不便だぜ。遊矢も同じ気分だったんだろな」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!こいつは悪りい奴じゃねえさ」

ボマー「何故わかる」

鬼柳「勘だぜ、俺はチームサティスファクションのリーダー鬼柳京介だ!一緒に満足しようぜ!」

柚子「噂通りレオ・コーポレーション製って本当に使えないのね」

ユーゴ「リン!?リンが居るぜ!!」

ブルーノ「リンならさっき送り届けたばかりじゃないの?」

ユーゴ「そういや・・・誰だお前?」

柚子「私は・・・覚えてないの?」

ユーゴ「知らねえ」

柚子「私は柊柚子」

ユーゴ「知ってるか?」

ブルーノ「うーん」

柚子「じゃあ遊星さんの事は?」

ユーゴ「知らねえ」

柚子「ユートは遊馬くんでユーゴは遊星さんになるって事ね」

ユーゴ「遊星じゃねえ!ユーゴだ!!」

沢渡「ほら見ろバラバラになっちまったじゃねえか!」

黒咲「これだからレオ・コーポレーション製は」

シャーク「みんな何処行っちまったかわからねえぜ」

沢渡「も、見ろよガラの悪りい奴らがこっち見てるぜ」

黒咲「聞いてくるか」

シャーク「ああ」

沢渡「お、おい!」

シャーク「ああ言う奴らに聞くのが一番だぜ」

黒咲「そうだ」

沢渡「マジでやべえなこいつら」

遊矢「ってわけなんだ」

ジャック「まるで信じられん」

遊矢「信じてくれよジャックさん!」

ジャック「誰が信じるか!」

遊矢「強情な人だな!」

ジャック「だったら貴様はいきなり現れた奴の言うことを信じられるのか!?」

遊矢「そ、それは」

ジャック「つまりそういう事だ」

遊矢「・・・」

ジャック「人のコーヒーを無茶苦茶にしおって」

遊矢「・・・」

遊矢「・・・」

ジャック「・・・お前」

遊矢「お、思い出したの!?」

ジャック「ユーゴに似ているな」

遊矢「ま、まあ」

ジャック「あの頃が懐かしい。俺とクロウ、ブルーノそしてユーゴで駆け回っていた日々を」

遊矢「遊星さんは?」

ジャック「遊星?貴様の名か」

遊矢「俺は遊矢」

ジャック「話は終わりだ。さっさと帰った方が身のためだぞ」

遊矢「いいや俺は帰らない!デュエルだ!」

ジャック「元気な奴だ!そういうところもユーゴによく似ている」

遊矢・ジャック「デュエル!」

遊矢「俺は!」

ジャック「ドローをしろ!」

遊矢「あ、そうか、ドロー!」

遊矢「俺はスケール2のEMドラミング・コングとスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

ジャック「ペンデュラムだと!?」

遊矢「これにより3から7までのモンスターの召喚が可能となる!俺はEMマンモスプラッシュ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

遊矢「EMマンモスプラッシュは1ターンに1度自分フィールドからドラゴン族の融合素材モンスターを墓地へ送りその融合モンスターをエクストラデッキから融合召喚する!」

遊矢「俺はEMマンモスプラッシュとオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを墓地へ送りビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを融合召喚!」

ジャック「今度は融合カード無しで融合召喚か」

遊矢「俺はカードを2枚セットしターンエンド!」

ジャック「オッドアイズ・・・ならば遊矢よ、キングの力を見せてやろう!!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合、バイス・ドラゴンは特殊召喚できる。そしてダーク・リゾネーターを攻撃表示で召喚!」

ジャック「俺はレベル5のバイス・ドラゴンにレベル3のダーク・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!!」

ジャック「我が魂!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!!」

遊矢「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!?」

遊矢「こんなレッド・デーモンズ・・・見たことも無い」

ジャック「ある日突然こいつは俺のデッキに出現した。そしてレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトはこのカードの攻撃力以下の特殊召喚されたモンスターのを全て破壊する!」

遊矢「ビーストアイズの攻撃力はあのレッド・デーモンズと互角・・・これなら」

ジャック「甘いぞ遊矢!デュエルとはモンスターだけではない!!融合解除を発動!」

遊矢「どうして融合解除を!?まるで俺の手を」

ジャック「貴様や十代が言っていただろ!融合次元への対策として入れておけと!」

ジャック「俺は速攻魔法収縮を発動!これによりビーストアイズの攻撃力はエンドフェイズ時まで半分となる!」

ジャック「そしてレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトは1ターンに1度このカード以下の特殊召喚されたモンスターを破壊しこの効果で破壊したモンスター×500ポイントのダメージを与える!そしてクリムゾン・セキュアを発動!これにより相手の魔法・罠を全て破壊!」

ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトで遊矢に攻撃!!」

遊矢「・・・」4000→0

ジャック「思えばお前との付き合いも長くなるがデュエルをしたのは始めてだったな」

遊矢「思い出したんだ・・・ジャックさん」

ジャック「フッ」

遊矢「いやカッコつけてる場合じゃないから」

ジャック「何だと!?」

ジャック「そういう事か遊星が消えて」

遊矢「うん」

ジャック「だったら話は早い俺も手伝うぞ」

遊矢「キングの座を捨てる事になるけど」

ジャック「偽りのキングなど俺には不要!それよりもお前だけなのか?」

遊矢「いつものように行けないから転送装置で移動したらバラバラになってさ」

ジャック「バラバラだと?誰が居るんだ」

遊矢「俺と柚子、カイトさんに凌牙、トーマスさん、黒咲、沢渡・・・アユとタツヤとフトシ」

ジャック「ロクなメンバーが居ないな」

遊矢「それはお互い様じゃ」

ジャック「貴様!」

遊矢「ここの現状は遊星さんの次元のような穏やかな所じゃない。タツヤ達はカイトさんと一緒に居ると思うから安心だけど柚子は」

ジャック「ならば探しに行くか、準備をしろ」

ジャック「トップスだのコモンズだの下らん事だ」

遊矢「どうしてユーゴの手助けをしないんだ?」

ジャック「シンクロ次元のシティはユーゴが必ず自分の力で帰ると信じている」

「キング!」

ジャック「俺はキングなどではない!」

ゴスッ

遊矢「うわっ凄い蹴り」

ジャック「走るぞ!」

遊矢「この勢いじゃ俺達がお尋ね者に」

ジャック「そんな事ぐらい慣れているだろ!」

遊矢「まあ色々あったし」

ジャック「強大な敵やモンスターに比べたらセキュリティの一つや二つが何だ!」

ブルーノ「ジャックが行方不明になったんだって」

ユーゴ「何やってんだあいつは!?」

ブルーノ「クロウは収容所に送られちゃうしリンは誰かに狙われてるから安全な場所へ避難させたし」

ユーゴ「鬼柳はトップスをぶっ壊すとか言って各地で暴れ回ってるしプラシドも何処に行っちまったんだか」

柚子「本当に何も覚えてないの?」

ユーゴ「何も覚えてねえよ」

ブルーノ「昔はジャックが居てクロウが居て・・・色々とやってたよね」

ユーゴ「ジャックがキングになっちまってバラバラになっちまったんだよな」

柚子「本当に何も覚えてないの?ユーゴは遊星さんをお兄さんのように慕ってたじゃない!」

ユーゴ「だからその遊星ってのは誰だよ?知ってるかブルーノ!」

ブルーノ「何度考えても覚えが無いんだよね」

柚子「はあ・・・」

バキッ

ブルーノ「な、何!?」

「見つけたぞ柊柚子!」

柚子「誰!?」

「私はアカデミアよりの使い、お前を捕らえに来た」

ユーゴ「てめえ!人の家の扉を蹴り壊しやがって!」

「少し黙っていろ!」

ユーゴ「すっげえムカついたぜ!」

柚子「リンは本当に安全な場所に?」

ブルーノ「四次元のポケットって言う家宝があってね」

柚子「四次元のポケット・・・遊星さんのだ」

「柊柚子を渡せばお前達に危害は加えない」

ユーゴ「うるせえ!俺とデュエルしやがれ!!」

ジャック「デュエル!」

「先攻は俺だ!ドロー!!永続魔法『進撃の帝王を発動!』このカードがフィールド上に存在する限りアドバンス召喚されたモンスターはカードの効果の対象にはならない。ただしこのカードがある限りエクストラデッキからの召喚は俺はできないがな」

ジャック「アカデミアの資格だとか言っているが狙いは柚子とリンか」

「エクシーズ次元へ送り込まれた部隊はほぼ全滅しカイザー亮と天上院吹雪は裏切った。奴らはあやつの期待を裏切った逆賊よ」

遊矢「裏切るも何も無いだろ!」

「このシンクロ次元だけでも手に入れる!俺は手札を1枚墓地へ送る事で炎帝家臣ベルリネスを特殊召喚!そしてベルリネスをリリースし俺は炎帝テスタロスをアドバンス召喚!」

「このモンスターが召喚に成功したとき相手の手札をランダムに1枚捨てさせモンスターのレベル×100ポイントのダメージを与える!俺は右のカードだ!」

「モガモガ!フレア・リゾネーターのレベルは3!よって300ポイントのダメージを与える!」

ジャック「くっ・・・」4000→3700

「カードを1枚セットしターンエンド!これがキングか」

ジャック「図に乗るなァ!俺のターン!!」

ジャック「あのカードがある限りモンスターはカードの効果の対象にはならない・・・ならば力で打ち砕くのみ!」

ジャック「永続魔法『共鳴破』を発動!リゾネーターと名のつくモンスターがシンクロ素材になったとき相手フィールドに存在するカードを破壊する!

ジャック「そして相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが居ない場合バイス・ドラゴンは特殊召喚できる!俺はダーク・リゾネーターを召喚!」

ジャック「レベル5バイス・ドラゴンにレベル3ダーク・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!!レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」

遊矢「また新しいレッド・デーモンズ!?」

ジャック「共鳴破の効果により俺はフィールドのカードを破壊する!進撃の帝王を破壊!!」

「・・・」

ジャック「カードを1枚セットし俺はターンエンドだ」

「ドロー!俺は死者蘇生でテスタロスを墓地から蘇らせ爆炎帝テスタロスをアドバンス召喚!!このモンスターがアドバンス召喚に成功したとき相手のカードを1枚墓地へ送りモンスターだった場合レベル×200ポイントのダメージを与える!」

ジャック「・・・」3700→3500

「そして炎属性モンスターをリリースした場合相手に1000ポイントのダメージを与える!」

ジャック「・・・」3500→2500

「さらに永続罠発動!帝王の溶撃!アドバンス召喚したモンスター以外の効果は全て無効となる!カードを1枚セットしターンエンド!」

遊矢「何なんだろあいつ・・・あいつからはアカデミア特有の邪悪さがまるで感じない」

「それはそうさ!何たってあの人は」

「男と男の勝負にいらぬ言葉は無用!余計な事を言うんじゃねえ!」

「・・・」

ジャック「永続罠!スカーレッド・カーペット!ドラゴン族シンクロモンスターが墓地に存在する場合リゾネーターと名のつく2体のモンスターを墓地より特殊召喚!ダーク・リゾネーターとバリア・リゾネーターを特殊召喚!」

「モガモガ!そいつは俺が手札から捨てたモンスター!?」

ジャック「そうだ!見ていろ遊矢!!これが荒ぶる魂バーニングソウルだ!!!」

「・・・」

遊矢「な、何だよ」

「似ている・・・この男はあいつにそっくりだ」

ジャック「王者と悪魔、今ここに交わる!荒ぶる魂よ天地創造の叫びをあげよ!シンクロ召喚!!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン!!!」

「!?」

ジャック「効果が通用しないのならば力で打ち砕く!バトルだ!!」

ユーゴ「先攻は俺だぜ!ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない場合SRベイゴマックスは特殊召喚できる!そしてベイゴマックスが召喚・特殊召喚に成功したときデッキからSRと名のつくモンスターをデッキから手札に加える!俺はSR赤目のダイスを手札に加える!赤目のダイスはこいつ以外のSRと名のつくモンスターを1から6までのレベルに変更できる」

ユーゴ「俺はベイゴマックスのレベルを4に変更!レベル1SRベイゴマックスにレベル1SR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!アクセル・シンクロン!!」

ユーゴ「アクセル・シンクロンがシンクロ召喚に成功したときシンクロンと名のつくモンスターを墓地へ送り送ったモンスターのレベル分だけアクセル・シンクロンのレベルを操作できる。アクセル・シンクロンのレベルを二つ下げるぜ!」

ユーゴ「俺はカードを3枚セットしターンエンド!」

「ドロー!相手の魔法・罠ゾーンにカードが2枚以上あるとき氷帝家臣エッシャーは特殊召喚できる!そして氷帝家臣エッシャーをリリースし氷帝メビウスをアドバンス召喚!」

「氷帝メビウスがアドバンス召喚に成功したとき相手フィールドのセットされたカードを2枚破壊できる」

ユーゴ「マジかよ!?」

「ゴバッゴバッ!氷帝メビウスでアクセル・シンクロンを攻撃!」

ブルーノ「ユーゴ!」

ユーゴ「まさかセットしたカードを破壊されるなんてな・・・」4000→2100

「私はカードを2枚セットしターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!」

ユーゴ「俺はSRダブルヨーヨーを攻撃表示で召喚!SRダブルヨーヨーが召喚に成功したターン墓地のレベル3以下のSRを墓地から特殊召喚できる!俺はSR赤目のダイスを特殊召喚!」

ユーゴ「赤目のダイスは・・・おっと言わなくてもわかるよな!SRダブルヨーヨーのレベルを4から6に変更!」

ユーゴ「レベル6SRダブルヨーヨーにレベル1SR赤目のダイスをチューニング!その美しくも雄々しき翼翻し光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!!現れろクリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「ここで攻撃って手もあるけど・・・ターンエンドだ」

「私のターン!私は氷帝メビウスをリリースし凍氷帝メビウスをアドバンス召喚!」

「凍氷帝メビウスはアドバンス召喚された時にフィールド上の魔法・罠を3枚まで破壊する!」

ユーゴ「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!レベル5以上のモンスターが効果を発動した時に発動できる。その効果を無効にし破壊する!」

「凍氷帝メビウスは水属性モンスターをリリースし発動できる!このモンスターの効果に対して相手は選択されたカードを発動できない!」

ユーゴ「!?」

「バトルだ!凍氷帝メビウスでクリアウィング・シンクロ・ドラゴンに攻撃!!」

ユーゴ「うわあああああああああああああああああああ」

柚子「ユーゴ!」

「案ずるな安らかに眠らせてやる。そして柊柚子を」

ユーゴ「野郎・・・」

「私はこれでターンエンド!」

ユーゴ「ふざけやがって・・・ジャックともう一度出会うまで負けるわけにはいかねえんだよ!」

遊星「そうだユーゴ引くんだ」

ユーゴ「だ、誰だ!」

遊星「俺の事をやはり忘れているようだな・・・頑張れユーゴ今この次元を守れるのはお前だけだ!」

ユーゴ「・・・お前まさか」

遊星「・・・」

ユーゴ「遊星か?遊星なんだな!?何処に居るんだ遊星!」

遊星「俺にもわからない。とりあえずドローしてみるんだ」

ユーゴ「ドロー!」

遊星「・・・来たな」

ユーゴ「絶対にこのデュエルに勝ってやる!何処からでもいいから見てろよ遊星!!」

ユーゴ「俺はSRオハジキッドを攻撃表示で召喚!そしてオハジキッドの効果により墓地からチューナーモンスターの特殊召喚!来い、赤目のダイス!」

ユーゴ「赤目のダイスの効果によりレベルを変更!そして・・・そして俺はレベル3SRオハジキッドにレベル5赤目のダイスをチューニング!!」

ユーゴ「集いし願いが新たに輝く星となる。光差す道となれ!シンクロ召喚!!飛翔せよスターダスト・ドラゴン!!」

柚子「スターダスト・ドラゴン!?まさかユーゴ!」

ブルーノ「あのドラゴンは・・・何だろう。凄く懐かしい気分だ」

「それは不動遊星の!?」

ユーゴ「遊星のだ!俺は全てを思い出したぜ柚子!」

「だが確か十代を筆頭とする不動遊星、九十九遊馬は」

ユーゴ「3人とも消えちまった・・・だが生きてるぜ!」

「それはどういう意味だ」

ユーゴ「わかるんだよ!ここからが反撃開始だぜ!!」

「見事だぜジャック・アトラス・・・」

ジャック「その潔さは融合次元の者ではないな、何者だ」

「人は俺を・・・いや俺達を完璧決闘者始祖と呼んでいる」

遊矢「完璧決闘者始祖だって!?」

「俺は十人のお前たち決闘者の始祖だ・・・そして俺は肆式」

ジャック「なぜ融合次元の連中と?」

「俺達は奴らには関わっていない。奴らと俺達の狙いが一緒だからよ」

ジャック「どういう意味だ?」

「榊遊矢と柊柚子はかつての同胞である壱式と弐式にあまりにも瓜二つ・・・ゴハッ!」

「恐るべきドラゴン族よ・・・どうやら俺は死ぬ・・・その前にこれを受け取るがいい」

ジャック「何だこれは」

「焔のデュエルディスクだ・・・これで」

遊矢「起きてくれよ!何で俺と柚子がお前達に・・・おい!」

ジャック「やめろ、もう死んでいる」

遊矢「・・・」

ユーゴ「大丈夫かお前」

「私達がデュエルで敗北する時・・・それは死を意味している」

ユーゴ「馬鹿言ってんじゃねえぞ!参式だか何だか知らねえが本名ぐらいあんじゃねえのか!」

柚子「あなたが言ってた私と遊矢があなたの仲間に似ているって」

「彼らは良き決闘者だった・・・これを受け取ってくれ」

ユーゴ「デュエルディスク?」

「それは氷のデュエルディスク・・・」

ユーゴ「こんなの貰ってどうしろって言うんだよ!」

「いつの日か君達があやつを救って・・・」

ブルーノ「・・・ダメだ。死んでしまってる」

ユーゴ「デュエルで死ぬなんて・・・クソ」

柚子「どういう事なの・・・私達に似ている人は沢山居るけど、この人の言ってた完璧決闘者始祖って・・・?」

長官「もういいでしょう」

プラシド「その程度で治安維持局に逆らうとは笑止な」

アユ「カイトお兄ちゃん!」

タツヤ「何て事するんだ!いきなり斬りつけるなんて!!」

プラシド「黙っていろ。どうするんだこいつらを」

長官「あなたにお任せしますよ先生」

プラシド「だったら斬り倒すしかないようだな」

カイト「まさかお前は敵側に居るとはな・・・どうだっていいがな!」シュッ

キンッ

プラシド「聞け天城カイト・・・」

カイト「お前まさか記憶が」

プラシド「お前たち人間とは違い俺には記憶の書き換えなんぞ通用せん」

カイト「聞かせろ、なぜお前は」

プラシド「・・・そいつらを連れて逃げるフリをしろ。ジャン・ミシェル・ロジェはこの俺が斬る。お前達は他の連中の記憶を取り戻す事に専念しろ」

カイト「・・・いいだろう。アユ、タツヤ、フトシ!撤退だ!」

アユ「うん!」

アユ「どうしてプラシドお兄ちゃんが!?」

カイト「奴には奴なりの考えがあるそうだ」

タツヤ「侍だもんね」

カイト「・・・」

アユ「どうしたの?」

カイト「そこだ!」

黒咲「俺の気配に気がつくとはさすがカイトというところだな」

タツヤ「不審者だ!」

カイト「無事だったのか」

アユ「他のみんなは?」

黒咲「俺は凌牙と沢渡と共に降り立ってな。派手に暴れすぎてセキュリティの連中に追いかけられ今に至る」

カイト「つまりハグれたという事か」

黒咲「ああ」

カイト「ここは俺達の知っている次元とは全く違うがお前はシンクロ次元に来た事があるのだったな」

黒咲「そうだが現状がまるで違っている。それと逃げている最中に面白い奴に出会った」

カイト「誰だ」

瑠那「私よ」

カイト「瑠那か?どうやって」

瑠那「あなたが回収した融合次元のデュエルディスクをDr.フェイカーと共に解析して」

カイト「ここまで来たのか」

アユ「さすがカイトお兄ちゃんのお父さん!」

タツヤ「伊達にあの髪型してないよね!」

瑠那「それとこのカードを」

カイト「これは何だ?」

瑠那「あなたとミザエルの銀河眼を元に創り出したモンスターよ」

カイト「ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン・・・貰っておこう」

黒咲「エクシーズ次元はどうなっている?ユートや瑠璃、他の連中は無事なのか?」

瑠那「安心してユートと亮がみんなを先導して立ち向かっているわ」

シャーク「手荒な真似しやがって・・・俺だけパクられたなんて恥ずかしくて言えもしねえぜ」

シャーク「しかも少し暴れただけでこんな狭いところに入れやがって・・・」

クロウ「お、誰か隣に来たようだな」

シャーク「その声はクロウか!?」

クロウ「俺の事を知ってんのか?そりゃそうか何たって俺は」

シャーク「俺の声を聞いてわからねえのか!神代凌牙だ!!」

クロウ「って言われても困るぜ」

シャーク「チッ」

クロウ「まあ気を落とすなよ、独房だって住んでれば」

シャーク「能天気なこと言ってる場合じゃねえぞ!」

クロウ「俺だってこんな所に居たくねえよ!」

シャーク「だったら出ようぜ、脱獄だ!」

クロウ「それができれば苦労しねえよ」

クロウ「神代凌牙って言ったよな、凌牙でいいか?」

シャーク「いつもそう言ってるゃねえか」

クロウ「さっきから何言ってんだこいつ」

シャーク「何か用かよ」

クロウ「お前は何してパクられたんだ」

シャーク「大暴れしてパクられた」

クロウ「大暴れ?」

シャーク「今のてめえは信じねえと思うが黒咲と一緒に暴れてこのザマだ」

クロウ「他の仲間は?」

シャーク「多分無事に逃げたと思うぜ」

クロウ「じゃあお前だけ?」

シャーク「てめえは」

クロウ「俺は仲間を庇ってな」

クロウ「そういや脱獄がどうとか言ってたなお前」

シャーク「ああ」

クロウ「大人してれば俺の仲間が脱獄の手引きをしてくれると思うぜ」

シャーク「仲間?」

クロウ「俺を知ってるなら鬼柳京介も知ってんだろ?」

シャーク「鬼柳か」

クロウ「昔は鬼柳と俺とジャックそれにガキだったユーゴが後ろからついて来て暴れ回ってたんだよな」

シャーク「やっぱ遊星の事は覚えてねえんだな」

クロウ「遊星?誰だそりゃ」

シャーク「そうか・・・」

シャーク「鬼柳なんて待ってられねえよ・・・」ドガッ

クロウ「おい凌牙!」

シャーク「腑抜けやがってクロウ!さっさと出るぞ!」

クロウ「出るってもお前・・・本気か?」

シャーク「それが俺のかっとビングだぜ」

クロウ「よくわからねえが・・・お前の言う通りかもしれねえな!」ドガッ

シャーク「・・・」

クロウ「お前・・・すっげえ変な髪型なんだな」

シャーク「てめえには言われたくねえよ!」

「あ、お前達!」

シャーク「邪魔すんじゃねえ!」

クロウ「どうせなら収容所の奴ら全員出してやろうぜ、ここは無実の罪でパクられたコモンズの奴が居てな」

シャーク「上等だぜ!ド派手に花火を上げてやろうじゃねえか!!」

ボマー「むっ?収容所の方から煙が上がっているぞ!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!やるじゃねえかクロウ!」

Ⅳ「あそこにクロウが居るのか?」

鬼柳「俺らが殴り込む前にやるなんて流石だぜクロウ!」

Ⅳ「カイトや凌牙は何処に行っちまったんだ」

鬼柳「俺らも行こうぜ!」

ボマー「うむ」

Ⅳ「ちょっと待てよ!」

鬼柳「奴らにひと泡吹かせてやるよ!満足させてくれよ!!」

Ⅳ「ったく、だったら俺は最高のファンサービスを味合わせてやるぜ!」

クロウ「進め進め!」

シャーク「出口は目の前だぜ!」

「オオオオオオオオオオオ!!!」

クロウ「腕っ節もあるんだなお前」

シャーク「当然だぜ!」

「な、何だこいつ!」

「うわっ!?」

クロウ「どうした!」

「テハハハハハ!参式と肆式が倒されたと聞いて私が来たと思ったらどうやら違う場所に来てしまったようだ」

シャーク「看守か?」

クロウ「いや見たことねえ」

「私は完璧決闘者始祖の1人である伍式!」

シャーク「完璧決闘者始祖だと!?」

「神代凌牙そしてクロウ・ホーガン!」

クロウ「何だ!」

「お前達の仲間に榊遊矢と柊柚子という少年と少女が居るな?2人を渡してもらおうか!」

シャーク「断るって言ったらどうする!」

「デュエルしかあるまいさ」

シャーク「いいぜ、デュエルだ!」

クロウ「ここは俺にやらせてもらうぜ」

シャーク「俺がやるって言ったら」

クロウ「その遊矢と柚子ってのはお前の仲間じゃねえのか?だったら行ってやれよ凌牙!」

「テハハハハハ!私はどっちが相手でもいいがな」

シャーク「・・・頼むぜクロウ」

クロウ「また何処かで会おうぜ凌牙!」

シャーク「ああ!さっさと脱獄するぜ!」

クロウ「じゃあ始めるとするか完璧決闘者始祖伍式!」

ボマー「ぐわああああああああああああああああああ」

「シャバババ!何と脆弱な決闘者よ!」

鬼柳「誰だてめえ!」

「私は完璧決闘者始祖漆式!貴様らド下等決闘者を直々に下しに来た決闘者だ!」

Ⅳ「野郎もシンクロ次元の奴か?」

鬼柳「さあな」

「知らぬのも無理は無い!何故なら私達の存在は幻と言われているからな!」

「さあ次はどっちが来る!お前か?それともお前か!」

鬼柳「仲間やられて引き下がれるかよ!俺が」

Ⅳ「てめえはクロウを助けに行くんじゃねえのか?だったら行って来いよ」

鬼柳「お前はどうすんだ」

Ⅳ「俺はこいつとデュエルする!」

「シャバババ!カッコつけているのか、とんだ下等決闘者だ!」

Ⅳ「下等かどうかはてめえの目で確かめやがれ!デュエルだ!!」

鬼柳「頼んだぜⅣ!」

カイト「完璧決闘者始祖だと?」

「カラララ!お主達の仲間である榊遊矢と柊柚子を貰い受けに来た」

カイト「何だと」

黒咲「まず名を名乗れ」

「良かろう!我が名は完璧決闘者始祖玖式!大人しく渡せばお主達に危害は加えぬ。子供も居るようだからな」

カイト「ちょうどいい・・・この新しい銀河眼の力を試してくれる!」

「思い上がらぬ方がいいぞ、諸君ら下等決闘者と我々とでは天と地ほどの差がある」

黒咲「思い上がるな!」

「どうやらやるというわけか」

黒咲「カイトと瑠那は子供達を連れて遠くへ行け」

タツヤ「不審者!」

黒咲「俺がこんな得体の知れぬ奴に負けるとでも思っているのか」

「中々の男であるな、場所を移そう・・・我々が闘うに相応しい場所へ」

クロウ「俺はBF-銀盾のミストラルを攻撃表示で召喚!自分フィールドにBF-黒槍のブラスト以外のBFと名のつくモンスターがいる場合このカードは特殊召喚できる!BF-黒槍のブラストを特殊召喚!」

クロウ「レベル4BF-黒槍のブラストにレベル2BF-銀盾のミストラルをチューニング!漆黒の力!大いなる翼に宿りて神風を巻き起こせ!シンクロ召喚!吹き荒べBF-アームズ・ウィング!」

クロウ「カードを2枚セットしターンエンド!」

「私のターン!私は魔法カード帝王の烈旋を発動!アドバンス召喚の代わりに必要なモンスターを自分フィールドのモンスターの代わりに相手のモンスターをリリースする!私はBF-アームズ・ウィングをリリースし風帝ライザーをアドバンス召喚の!」

クロウ「そんなの有りか!?」

「テハハハハハ!このカードがアドバンス召喚に成功したとき相手フィールドのカードを1枚デッキの一番上へ戻す!お前へ直接攻撃だ!」

クロウ「相手モンスターの直接攻撃時にBF-熱風のギブリは特殊召喚できる!」

「ならば熱風のギブリを破壊!」

クロウ「罠発動!ブラック・サンダー!BFと名のつくモンスターが戦闘で破壊された時に発動できる!相手フィールド上に存在するカード1枚につき400ポイントのダメージを与える!」

「・・・私はカードを1枚セットしターンエンド」4000→3600

クロウ「俺のターン!」

クロウ「俺はBF-鉄鎖のフェーンを攻撃表示で召喚!鉄鎖のフェーンは相手に直接攻撃ができダメージを与えた時に相手モンスターが攻撃表示ならば守備表示に変更できる!」

「テハ!」3600→3100

クロウ「さらに魔法ブラックフェザー・シュートを発動!手札からBFモンスターを墓地へ送り相手の守備表示モンスターを墓地へ送る!」

「・・・」

クロウ「ターンエンド」

「罠発動!リビングデッドの呼び声これにより墓地から風帝ライザーを召喚!」

「風帝ライザーで鉄鎖のフェーンを攻撃!」

クロウ「くっ・・・」4000→1900

「カードが1枚セット!これで私はターンエンド!」

クロウ「まだだ・・・ドロー!俺はBF-極北のブリザードを召喚!そしてこのカードが召喚に成功したとき墓地からレベル4以下のBFモンスターを守備表示で特殊召喚する!俺はBF-黒槍のブラストを特殊召喚!」

クロウ「レベル4黒槍のブラストにレベル2極北のブリザードをチューニング!シンクロ召喚!BF-星影のノートゥング!このカードが特殊召喚に成功したとき相手モンスターを1体選びそのモンスターの攻撃力と守備力を800ポイントダウンさせる!」

クロウ「さらに800ポイントのダメージを与えるぜ!」

「・・・」3100→2300

クロウ「そして星影のノートゥングがモンスターゾーンにいる限り手札から通常召喚に加えBFモンスターを1体召喚できる!BF-空風のジンを召喚!レベル6の星影のノートゥングにレベル1の空風のジンをチューニング!シンクロ召喚!!BF T-漆黒のホーク・ジョー!!!」

クロウ「漆黒のホーク・ジョーの効果を発動!墓地のレベル5以上を対象に墓地から特殊召喚できる!戻って来い、BF-アームズ・ウィング!!」

クロウ「バトルだ!アームズ・ウィングで風帝ライザーを攻撃!」

「・・・」2300→700

クロウ「これでトドメだ!」

「・・・」700→0

クロウ「やったぜ!」

「テハハハハハ!まさか私が負けてしまうとはな」

クロウ「何者なんだお前は?」

「完璧決闘者始祖の敗北とはそれ即ち死・・・だがその前にお前の記憶とこいつを渡しておこう」

クロウ「デュエルディスク?」

「それは風のデュエルディスクという絶対の神器よ。頭をこっちへ」

クロウ「さ、触んじゃ」

「ヌッ!これで思い出したはずだ。デュエリストとの繋がりを」

クロウ「何だか知らねえが俺はお前とデュエルして・・・そうだ!凌牙が俺を訪ねに来てたんだ」

「さあ行くがいい・・・そして・・・」

「シャババババ!これでお前のフィールドのモンスターは全滅だ!」

Ⅳ「この岩石野郎・・・!」

「エクシーズにシンクロ!そして融合!そんな物は始祖には通用せん!」

「真の決闘者とはエクストラデッキなんぞ不要という事だ!わかったか下等決闘者よ!」

Ⅳ「古臭え頭しやがって!」

「それだけの実力があるという事よ、ならば特別に聞かせてやろう!壱式と弐式がなぜ我らから離反したのかを!」

Ⅳ「そんなもん・・・興味がねえぜ!」

「何ィ?」

Ⅳ「遊矢と柚子がてめえらのかつての仲間に似てようが似てまいが関係ねえんだよ!」

Ⅳ「あいつらは遊馬と凌牙が認めた奴らだ!だったら俺が守るしかねえじゃねえか!」

「所詮は下等決闘者・・・バトルだ!」

Ⅳ「忘れんじゃねえぞ・・・てめえはどう足掻いても勝てねえって事だ・・・何たって一癖も二癖もあるデュエリストばっかだからよ」

「シャババババ!剛地帝グランマーグで直接攻撃!同じく地球巨人ガイア・プレートで直接攻撃!死ねェ!下等決闘者よ!!」

Ⅳ「悪りいな凌牙・・・遊馬の事は任せたぜ・・・それと遊矢達の事も・・・兄貴やⅢ・・・元気でやってるかな・・・」

黒咲「RR-レヴォリューション・ファルコンはRRと名のつくエクシーズモンスターをオーバーレイ・ユニットに使っている場合1ターンに1度相手モンスターを対象にそのモンスターを破壊しその攻撃力の半分のダメージを相手に与える!」

黒咲「闇帝ディルグを破壊!」

「ヌゥ!」4000→2800

黒咲「そしてオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手モンスター全てに攻撃ができる!」

「何と!?」

黒咲「眠れ完璧決闘者始祖よ!」

「見事なり決闘者よ!こいつを受け取れい!」

黒咲「これは」

「絶対の神器の一つである闇のデュエルディスクよ、お主は私に勝った。それだけで十分だ」

黒咲「手加減はせん・・・バトルだ!」

「これが決闘者の進化か・・・フッ」

黒咲「眠れ先人よ・・・レヴォリューショナル・エアレイド!!」

シャーク「お前らは先に行ってろ」

「あ、あんたは」

シャーク「俺は戻る。クロウを見捨てられねえ!」

鬼柳「すっげえ数だな」

シャーク「鬼柳!」

鬼柳「今日は見知らぬ野郎から名前をよく呼ばれるな」

シャーク「こいつも覚えてねえんだったな」

鬼柳「もしかしてⅣの仲間か?」

シャーク「Ⅳに会ったのか!?」

鬼柳「いきなり完璧決闘者始祖ってのが襲いかかって来てな」

シャーク「完璧決闘者始祖だと!?どっちだ!」

鬼柳「何だ血相変えて」

シャーク「クロウも今そいつとデュエルしてんだよ!」

鬼柳「クロウが!?」

シャーク「そっちは鬼柳に任せるぜ、俺はⅣのとこ行くぜ」

鬼柳「何だか知らねえがわかったぜ!」

鬼柳「クロウ!」

クロウ「鬼柳か」

鬼柳「何だそのデュエルディスク?」

クロウ「風のデュエルディスクだってよ」

鬼柳「意味がわからねえが変な髪型の奴がお前を心配してたぜ?」

クロウ「凌牙か?」

鬼柳「青い服着ててな。そんでⅣって知り合ったばっかの奴の仲間だって」

クロウ「Ⅳだと?」

鬼柳「人相悪りい奴でな、でも心は満足してるって感じだぜ。完璧決闘者始祖ってのが」

クロウ「完璧決闘者始祖だと!?凌牙は!?」

鬼柳「あいつなら俺が来た道を」

クロウ「案内してくれ鬼柳!」

シャーク「・・・」

クロウ「Ⅳは無事だったか」

シャーク「あいつのデッキだけが落ちてやがった」

クロウ「って事は」

シャーク「やられちまったんだ・・・完璧決闘者始祖によ」

鬼柳「すまねえ」

シャーク「お前が悪いってわけじゃねえよ」

クロウ「俺も全てを思い出したぜ、この異常事態に」

鬼柳「どういうことだ?」

シャーク「・・・無理にでも思い出させるしかねえようだぜ」

クロウ「ああ」

アリト「瑠那はちゃんとカイトに新しいカード渡してるんだろうな」

ミザエル「Dr.フェイカーの助手を勤めていたんだ。次元移動ぐらい簡単な筈だ」

ユート「・・・」

ギラグ「俺らも行った方がいいんじゃねえか?」

ミザエル「私達が行けば誰がここを守るんだ」

ユート「・・・」

アリト「さっきからどうしたんだユート?」

ユート「コソコソとするんじゃない。出てくるんだ!」

ギラグ「あん?」

「ニャガニャガ!さすがはエクシーズ次元のユートと言ったところですね」

ユート「何者だ?」

「それをお答えする前に私とデュエルをしましょう」

アリト「薄気味悪い奴だぜ、気をつけろ」

ユート「ああ」

「私のターン!ドロー・・・ホホホホホ!私はモンスターを裏守備表示にしターンエンド!」

ユート「ドロー!相手フィールド上にモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合ドドドバスターは特殊召喚できる。ドドドバスターを特殊召喚!この方法で特殊したドドドバスターのレベルは6から4へと下がる!そしてタスケナイトを攻撃表示で召喚!」

ユート「レベル4ドドドバスターとタスケナイトでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

ユート「恐れず立ち向かう!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで裏守備モンスターに攻撃!」

「ニャガニャガ!ヴェルズ・アザトホースのリバース効果を発動!フィールド上に特殊召喚されたモンスターを1体選択しデッキへ戻す!」

ユート「くっ」

「残念でしたね、どうですか?」

ユート「俺はカードを1枚セットしターンエンド」

「私のターン!私はモンスターを裏守備表示にしターンエンド」

ユート「魔法発動!オノマト連携このカードは手札を1枚墓地へ送り発動できる。それによりデッキから『ガガガ』『ゴゴゴ』『ズババ』『ドドド』と名のつくカードをデッキから2枚手札に加える!そして俺はゴブリンドバーグを攻撃表示で召喚!ゴブリンドバーグが召喚に成功したとき手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる。俺はガンバラナイトを特殊召喚!」

ユート「レベル4ゴブリンドバーグとガンバラナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ガガガガンマン!」

ユート「ガガガガンマンのオーバーレイ・ユニットを一つ使う!ガガガガンマンの表示形式が守備表示の場合、相手に800ポイントのダメージを与える」

「姑息な手を・・・」4000→3200

ユート「ターンエンド」

ユーゴ「ジャックが行方不明になった次はクロウら囚人達が脱獄しちまったんだとよ」

柚子「遊矢は大丈夫かな・・・誰と一緒なんだろ」

ユーゴ「カイトと凌牙が一緒なら何も心配いらねえよ」

柚子「うん」

「ニャガニャガ!シンクロ次元のユーゴは噂通り能天気ですねぇ」

ユーゴ「どっから入って来やがった!!」

「デュエルです!さあデュエルをしなさい!」

ユーゴ「いきなり入り込んで何言ってんだ」

「ドロー!私は愚かな埋葬でモンスターを墓地へ送り魔轟神オルトロを召喚!そして手札を1枚墓地へ送る事で手札からレベル3の魔轟神を特殊召喚できる!私は魔轟神ディフを特殊召喚!さらに手札から魔轟神クルスを墓地へ送った事でレベル4以下の魔轟神モンスターを墓地から特殊召喚できる。私はさらに魔轟神ディフを特殊召喚!」

「レベル3の2体の魔轟神ディフにレベル2の魔轟神オルトロをチューニング!シンクロ召喚!!魔轟神ヴァルキュルス!!!」

「1ターンに1度手札の悪魔族モンスターを墓地へ送りカードを1枚ドローする。ターンエンド」

ユーゴ「やるしかねえって感じだな。何だか知らねえが」

遊矢「 にしても乗りにくいんじゃないの?これ」

ジャック「黙ってろ!」

遊矢「ジャックさん!ストップストップ!!」

ジャック「今度は何だ!」

遊矢「あ、あれ!」

ジャック「カイト達か!?」

アユ「あ、遊矢お兄ちゃんだ!」

タツヤ「ジャック兄ちゃんも!」

フトシ「痺れるゥ~!」

遊矢「みんな無事で良かったな。ありがとうカイトさん」

カイト「こいつらはお前が思っているより逞しい」

ジャック「黒咲が?」

カイト「どうなっているか知らんが」

遊矢「柚子は?」

カイト「あいつは大丈夫だろ。俺と瑠那は黒咲を探してくる。子供達を頼むぞ」

ジャック「気をつけろ。俺も完璧決闘者始祖とはやりあった」

遊矢「遊星さんの家はわかる?」

カイト「ああ」

アユ「必ず帰って来てねカイトお兄ちゃん!」

カイト「黒咲のついでに他の連中も探してやるか」

瑠那「凌牙はタフだから無事そうよね」

カイト「エクシーズ使いは身体が頑丈だ。問題は柚子ぐらいか」

遊矢「柚子・・・」

「ニャガニャガ!形勢逆転とはこの事ですね」

ユート「俺の場にはダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンとガガガマジシャンにガンバラナイト・・・どう出る」

遊馬「エクシーズ召喚だぜユート!」

ユート「この声は遊馬!?」

アストラル「レベル4のモンスターが2体ならば・・・あれしかないはずだ」

ユート「それにアストラル・・・俺に力を貸してくれ!俺はレベル4のガガガマジシャンとガンバラナイトでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!現れろ、No.39希望皇ホープ!!!」

「何と!?それは九十九遊馬の!」

ユート「遊馬とアストラルが力を貸してくれた・・・さらに俺は同じランクを持つダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンと希望皇ホープでオーバーレイ!今こそ現れろ、FNo.!」

アストラル「天馬今ここに解き放たれ縦横無尽に未来へ走る!」

遊馬「これが俺達の天地開闢!」

ユート「俺達の未来!」

遊馬・ユート「かっとビングだ俺達!!」

ユート・遊馬・アストラル「未来皇ホープ!!!」

アリト「遊馬だ・・・遊馬じゃねえか!!」

ユート「これがデュエリストの絆だ。カイトとの出会いが凌牙たち七皇との出会いがⅣたち兄弟との出会いが俺を強くしてくれた!」

ユーゴ「ボーッとしやがって何してんだ!」

「いえいえ・・・しかし不思議なモンスターですね、シンクロモンスターなのにチューナーとは」

ユーゴ「遊星は居ねえ・・・けど生きてる!」

「は?」

ユーゴ「俺は遊星の弟分で後継者だ!ここで負けるわけにはいかねえんだよ!」

ユーゴ「アクセル・シンクロンは1ターンに1度デッキからシンクロンと名のつくモンスターを墓地へ送りそのモンスターのレベル分だけレベルを変更できる!俺はアクセル・シンクロンのレベルを3に変更!!」

ブルーノ「ユーゴ!Dホイールに乗って!」

ユーゴ「ああ!俺はレベル7クリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル3アクセル・シンクロンをチューニング!!」

ユーゴ「集いし力が拳に宿り!鋼を砕く意思と化す!」

遊星「光差す道となれ!!」

遊星「限界を超えろユーゴ!」

ユーゴ「アクセルシンクロオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

「消えた!?」

ユーゴ・遊星「現れろ!スターダスト・ウォリアー!!」

ブルーノ「遊星!」

ユーゴ「ここからが本番だぜ!」

アリト「未来皇ホープか・・・」

ギラグ「あいつは何処に行ったんだ?」

ユート「ライフが0になった時に消えた」

ミザエル「お前もカイトやナッシュの手助けをした方がいいんじゃないか?」

ユート「だが行き方が」

アリト「要するに元の記憶が戻れば前みたいに行けるんだろ?」

ミザエル「試してみろ」

ユート「・・・」

ヒュッ

ギラグ「消えた・・・って事は!」

アリト「俺達も行こうぜ!」

ミザエル「ああ」

ドルべ「やめろミザエル」

アリト「何でだよ!」

ドルべ「我々にはこっちの次元を守る大切な使命がある。それを忘れたのか?」

アリト「わ、わかったよ。リーダー気取りしやがって」

ユート「・・・」

ユーゴ「うおっ!?」

柚子「ユート!」

ユート「どうやら成功したようだ」

ユーゴ「てめえもやって来たのか」

ユート「みんなは?」

柚子「バラバラになっちゃって」

ユート「そうか」

ユーゴ「っつうかこいつみたいの瞬間移動すりゃいいのに何やってんだ!」

柚子「言われてみれば」

ユート「これはデュエルエナジーが溜まっていて精神が安定している時にしか使えないからな」

ユーゴ「だったら俺らが移動して」

ユート「いや大人しくしてよう。下手に動いてはいけない」

柚子「うん」

ユーゴ「誰でもいいからさっさと来いよ!」

沢渡「凌牙とも黒咲ともはぐれちまって、俺を放っておくなんて何様なんだっつうんだよ!」

沢渡「しかも何だここ?」

素良「ここは地下デュエル場さ」

沢渡「お前!」

素良「僕だって来たくて居るわけじゃないんだけどね」

沢渡「そんな事は聞いて・・・あいつは」

万丈目「レベル4召喚僧サモンプリーストにレベル4トップ・ランナーをチューニング!シンクロ召喚!ダークエンド・ドラゴン!!」

沢渡「万丈目!?しかもシンクロなんかやりやがって!」

素良「ちょっとワケありであいつと僕とで視察に来てたのに・・・あれだよ」

沢渡「しかも白い服着てる・・・似合わねえ」

素良「万丈目を知ってるの?有名なんだ。あんなのでも一応はアカデミアの最高幹部の1人って・・・」

沢渡「ちょうどいいぜ!万丈目!聞こえねえのか万丈目!!」

万丈目「誰だ貴様は!?」

沢渡「俺は俺だ!」

万丈目「わけのわからない事を・・・シンクロ次元の人間はこんなのばかりなのか?」

素良「似てるけどね2人とも」

沢渡「こら!」

万丈目「どうすればこいつと似ていると言えるんだ!」

素良「知り合いなの?」

沢渡「知り合いだぜ」

万丈目「全く知らん」

沢渡「てめえ!」

万丈目「何だ!」

沢渡「融合次元の連中に寝返ったって言うじゃねえかよ!」

万丈目「貴様どうしてそれを!」

沢渡「寝ぼけた事ばかり言いやがって!デュエルしろデュエル!」

万丈目「徹底的にやってやろう!アカデミア最高幹部の1人である万丈目サンダーの実力を味合わせてやる!」

沢渡「見ろ!」

万丈目「何だこいつ・・・」

素良「制服の裏にデッキが沢山」

沢渡「俺はどんなデッキも使いこなせる!縦横無尽に変幻自在に!」

素良「それってデッキに愛着が無いって事だよね」

万丈目「この浮気者が!」

沢渡「何だと!だったらいつものデュエルでケリをつけるか万丈目!」

万丈目「いつも?」

沢渡「こういう事だ!」

バキッ

万丈目「貴様!」

素良「すっごい殴り合い・・・でも何だろう。懐かしい感じがする」

万丈目「この!」

沢渡「やりやがったな!」

素良「でも大の大人が学生と殴り合うなんて何か笑える」

沢渡「こうなったらデュエルだ!先攻は俺だ。ドロー!俺は手札の水属性モンスターを2体墓地へ送り水精鱗-メガロアビスを特殊召喚!そして墓地へ送られた海皇子ネプトアビスの効果を発動!こいつは水属性モンスターが効果を発動するために墓地へ送られた時このモンスター以外の海皇と名のつくモンスターを墓地から特殊召喚する!俺は海皇龍ポセイドラを特殊召喚!」

沢渡「俺はレベル7の水精鱗-メガロアビスと海皇龍ポセイドラでオーバーレイ!エクシーズ召喚!水精鱗-ガイオアビス!!」

万丈目「エクシーズ召喚!?貴様はエクシーズ次元の奴か!!」

沢渡「馬鹿野郎!どう見たってスタンダードじゃねえか!少しは思い出したんじゃねえか?俺の事や水属性エクシーズって言えば凌牙の事も!」

万丈目「知らん!」

沢渡「チッ!俺はカードを1枚セットしてターンエンド!」

万丈目「ドロー!召喚僧サモンプリーストを召喚!このカードは魔法カードを1枚墓地へ送る事でデッキからレベル4モンスターを特殊召喚!カメンレオンを特殊召喚!」

万丈目「レベル4の召喚僧サモンプリーストにレベル4のカメンレオンをチューニング!シンクロ召喚!ダークエンド・ドラゴン!!」

沢渡「その程度の攻撃力でこいつを倒せると思ってんのか!」

万丈目「ダークエンド・ドラゴンは1ターンに1度このモンスターの攻撃力と守備力を500ポイントダウンさせ相手フィールド上のモンスターを墓地へ送る!」

沢渡「水精鱗-ガイオアビスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールド上のモンスター効果を無効にさせる!」

沢渡「残念だったな万丈目!白い服着てデュエリストの勘が鈍っちまったんじゃねえか?」

万丈目「俺は墓地へ送ったおジャマジックの効果によりデッキからおジャマ三兄弟を手札に加える!」

万丈目「俺はカードを1枚セットしターンエンドだ。次はお前だ沢渡!」

沢渡「永続罠!アビスフィアーを発動!デッキから水精鱗モンスターを特殊召喚する!水精鱗-アビスディーネを特殊召喚!さらに水精鱗-水精鱗-アビスグンデを攻撃表示で召喚!レベル3の水精鱗-アビスディーネと水精鱗-アビスグンデでオーバーレイ!エクシーズ召喚!水精鱗-アビストリーテ!!」

万丈目「!?」

沢渡「融合次元ってのはプライドが高い奴らばかりでてんで大した事はねえって言うが万丈目!てめえもそれに染まっちまったようだな!」

万丈目「貴様!」

沢渡「さらにさらに魔法カード アビスケイル-ケートスを発動!水精鱗モンスターに装備し攻撃力を800ポイントアップする!バトルだ!!」

万丈目「罠発動!」

沢渡「アビスケイル-ケートスに罠は通用しねえ!ガイオアビスとアビストリーテで万丈目!てめえにダイレクトアタックだ!」

万丈目「ぬわああああああああ」4000→0

沢渡「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!ってか」

万丈目「・・・」

沢渡「お、おい!死んじまったのか?」

万丈目「・・・沢渡!」

沢渡「な、何だよ」

万丈目「何がガッチャだ!ガッチャは十代の専売特許だ!お前が使うなんて1万年早いわ!!」

沢渡「やったぜ!元に戻りやがった!!」

素良「まさかそんな事が」

沢渡「だからさっさと帰るぞ!」

万丈目「何処へだ」

沢渡「どうせ遊星の家にでも集まってんだろ」

万丈目「しかし何で白いんだ!?」

素良「このままアカデミアに殴り込みは?」

沢渡「とりあえず人数集めるんだよ」

万丈目「誰かペンキ持って来いペンキ!」

素良「遊矢と柚子も居るって事だよね」

沢渡「ああ」

素良「少しだけ見直したよ、ありがとう沢渡!」

沢渡「う、うるせえ!早く合流しようぜ」

ユート「柚子は?」

ユーゴ「風呂だってよ」

柚子「あーサッパリした」

ユーゴ「ふへへ」

ユート「・・・」

ユーゴ「何だよ!男なら少しは反応するってもんじゃねえのか?」

ユート「仲間というか友達にしないだろ」

ユーゴ「俺はするぜ!」

ジャック「今帰ったぞ!」

ブルーノ「ジャック!」

遊矢「柚子!」

柚子「遊矢!」

遊矢「ブッ!?」

ユーゴ「あれが普通の男の反応なんだよ」

ユート「・・・」

遊矢「・・・」

ユーゴ「に、睨んでんじゃねえよ!俺は何もしちゃいねえから」

遊矢「・・・」

ユート「大丈夫だ。何もしてない」

ジャック「カイト達と会ったぞ」

遊矢「カイトさんと?」

アユ「不審者を探しに行くって」

柚子「やっぱりみんなバラバラになってたのね」

ユーゴ「そういや遊星に会ったぜ」

ユート「俺も遊馬とアストラルに」

遊矢「何処に居るのかわからないが生きてるって事だよな」

柚子「そう言えばユートはどうして?」

ユート「ニャガニャガと笑う奴とデュエルをしていたら」

ユーゴ「ニャガニャガ?それなら俺もデュエルしたぜ、何でお前のとこにも」

ユート「それはわからない」

ジャック「それとこれだ」

ユート「奇妙なデュエルディスクだ」

ユーゴ「だったら俺も持ってるぜ」

ブルーノ「少し調べたんだけどユーゴの持ってるデュエルディスクは太古の昔に作られたっぽいんだよね」

ジャック「何だと?」

遊矢「完璧決闘者始祖か」

ユート「俺とユーゴがデュエルしたあいつも?」

ジャック「始祖は帝を使用する」

ユーゴ「俺もそうだった・・・あいつは何使った?」

ユート「ヴェルズだ」

ユーゴ「俺は魔轟神」

遊矢「だったら違うな」

「マッ!」

黒咲「何だこの音は!?」

「ギラギラ!」

黒咲「また妙な奴が現れたか」

「私の名は完璧決闘者始祖捌式!」

黒咲「さっきの奴と同じか」

「さっきだと?」

黒咲「こいつの所有者だ」

「それは闇のデュエルディスク!?貴様!!」

黒咲「骨のある男だった」

「ならば尚更デュエルするかしかあるまい!」

黒咲「いいだろう」

「デュエル!」

黒咲「ドロー!俺はRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚そしてバニシング・レイニアスの効果で手札からRRモンスターを1体特殊召喚する。RR-トリビュート・レイニアスを特殊召喚!トリビュート・レイニアスが召喚または特殊召喚に成功したときデッキからRRカードを1枚墓地に送る」

黒咲「俺はカードを2枚セットしターンエンド」

「ギラギラ!ドロー!魔法発動!」

黒咲「罠発動!ラプターズ・ガスト!自分フィールドにRRカードが存在する時に魔法・罠の効果を無効にする!」

「カードを2枚セットし私は光の護封剣を発動!ターンエンド!」

「何故だ?何故エクシーズ召喚を使わぬのだ」

黒咲「・・・」

「フン、所詮は下等決闘者か」

黒咲「俺のターン!俺はレベル4バニシング・レイニアスとレベル4トリビュート・レイニアスでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!ランク4!鳥銃士カステル!」

黒咲「鳥銃士カステルのオーバーレイ・ユニットを二つ使う事でこのカード以外のフィールドに表側表示で存在するカードをデッキへ戻す!」

黒咲「そしてRR-インペイル-レイニアスを攻撃表示で召喚!インペイル-レイニアスで貴様へダイレクトアタック!」

「くっ・・・」4000→2300

黒咲「そして鳥銃士カステルでダイレクトアタック!」

「ッッ!」2300→300

黒咲「インペイル-レイニアスが攻撃したターン墓地からRRモンスターを1体特殊する。バニシング・レイニアスを特殊召喚しターンエンド」

黒咲「バトルだ!光帝クライスを攻撃!」

「ギラギラ!?」

黒咲「俺の勝ちだ。さっさとデュエルディスクを渡せ」

「これが星のデュエルディスクだ・・・」

黒咲「こんな物を俺達に渡してどういうつもりだ」

「それが我ら完璧決闘者始祖に勝利した証よ、それだけではないがな・・・」

黒咲「どういう意味だ」

「お前は不思議に思わないか?なぜ九十九遊馬の次元だけデュエルディスクが存在しないのかを」

黒咲「あいつらはあいつらでやっている。それだけで十分だ」

「ギラギラ・・・」

黒咲「これで二つ・・・古の俺達の始祖よ、安らかに眠れ」

「この男はいつか必ず伝説に名を残すデュエリストになる・・・下等の中にも我々に近しい完璧決闘者が居るとは・・・」

瑠那「レベル4の聖刻龍-ドラゴンゲイヴと聖刻龍-ドラゴンヌートでオーバーレイ!エクシーズ召喚!カチコチドラゴン!!」

瑠那「カチコチドラゴンは1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを一つ使う事で2回の連続攻撃が可能!バトル!!」

「ぎゃあああああああああああああああ」

カイト「貴様らは融合次元の連中だな?狙いは柚子とリンか」

「み、見ればわかるだろ・・・ヒヒヒ」

瑠那「融合次元の者なのに他の召喚法を使うなんて」

カイト「こいつらにはプライドは高いが勝てば良いという下劣で情けない連中だ」

「図に乗るなよ・・・プロフェッサーの話では完璧決闘者始祖と名乗る連中も動いているようだ・・・そして我らアカデミアも」

カイト「下らん貴様らの記憶を取り戻すつもりは毛頭無いが十代の仲間の記憶を取り戻す意味はある。貴様らが何人死のうとこっちには関係無い」

瑠那「完璧決闘者始祖・・・」

「我らアカデミアからも来るぞ・・・カイザーや万丈目なんぞ話にならん奴らが」

カイト「万丈目?あいつが居るのか」

「アカデミアの最高幹部だが姿を消した」

瑠那「誰なの?」

カイト「沢渡が分岐進化すれば凌牙と万丈目のどちらかになると言われている」

瑠那「つまり」

カイト「バカだ」

沢渡「鼻がむずむずしやがる」

万丈目「誰かが俺の噂でもしてるのか」

シャーク「何処のどいつだ」

クロウ「万丈目?似合わねえ!何だよそれ!」

万丈目「俺とて着たくて着ているわけじゃない!」

鬼柳「だったら俺のジャケットかしてやろうか?」

万丈目「そんなセンスの悪いやつを誰が着るか!」

鬼柳「あ?てめえ今、何てった」

クロウ「喧嘩してる場合じゃねえだろ!」

素良「これだから嫌なんだよね育ちが悪い人って」

万丈目「誰の育ちが悪いだと!」

クロウ「やめろって言ってんだろ!」

「シャバババ!やーっと見つけたぞ下等決闘者!」

シャーク「誰だてめえ」

「完璧決闘者始祖と言えばわかるだろう」

クロウ「完璧決闘者始祖だと!?」

シャーク「完璧決闘者始祖・・・」

鬼柳「てめえⅣはどうした!」

「はあ?」

鬼柳「てめえとデュエルした奴だ!」

「誰だそいつは?知らんものは知らーん!」

シャーク「ぶっ潰してやるぜ!」

Ⅳ「ま、待ちやがれ凌牙!」

シャーク「Ⅳ・・・てめえ生きて」

Ⅳ「話は後だ!デッキは」

シャーク「ほらよ!」

Ⅳ「リターンマッチだ。一つ目野郎」

沢渡「覚えてねえって言ってるぜ」

万丈目「どれだけ印象に無いデュエルをしたんだ。同じプロとして情けないぞ」

Ⅳ「ゴチャゴチャ言ってんじゃねえぞ三下コンビ」

万丈目「何だと!」

沢渡「誰にもの言ってんだ!」

「ニャガニャガ!相変わらずあなたはせっかちですね」

「貴様!」

「私の名は完璧決闘者始祖拾式」

沢渡「そんな事は聞いてねえよ!俺がこいつをぶっ倒す!」

万丈目「アホな事を抜かすな!ここは先輩である俺が」

シャーク「てめえらの実力じゃ無理に決まってんだろ。俺がやるぜ」

「貴様は引っ込んでいろ!」

「ホホホホ!本来の目的を忘れて下等決闘者狩りとは・・・救いようのないマヌケですねあなたは」

「だったら貴様との決着を!」

Ⅳ「無視してんじゃねえぞ」

鬼柳「ピエロ野郎!てめえの相手は俺だ」

「構いませんよ、こっちもエクシーズやシンクロがどういうものか理解できました。そしてデュエリストの絆の強さもね」

Ⅳ「野郎は任せたぜ、死ぬんじゃねえぞ鬼柳」

鬼柳「俺はそう簡単に死なねえよ。満足させてもらうじゃねえか!」

Ⅳ・鬼柳「デュエル!!」

Ⅳ「俺はギミック・パペット-ボム・エッグを攻撃表示で召喚!そして手札からギミック・パペットモンスターを墓地へ送りこのカードのレベルを8にする!」

Ⅳ「そして俺は魔法ジャンク・パペットを発動!墓地のギミック・パペットモンスターを特殊召喚!ギミック・パペット-ナイトメア!」

Ⅳ「レベル8ギミック・パペット-ボム・エッグとギミック・パペット-ナイトメアでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス!」

Ⅳ「カードを2枚セットしターンエンド」

「私のターン!シャバババ!私は地帝家臣ランドロープを特殊召喚!そして相手フィールド存在する表側表示モンスターを裏守備表示へと変更!そして私は地帝家臣ランドロープをリリースし地帝グランマーグをアドバンス召喚!グランマーグが召喚されたターン!セットされたカードを1枚破壊する!」

「消え失せろ下等エクシーズ!!」

Ⅳ「チッ」

「そして貴様に直接攻撃!!」

Ⅳ「グッ!岩石だけあって強烈だぜ・・・!」4000→1600

「シャバババ!私はカードを1枚セットしターンエンド!」

シャーク「Ⅳ!」

Ⅳ「焦るなよ凌牙・・・まだ終わっちゃいねえ・・・俺のターン!ドロー!!」

Ⅳ「心配は2度もしねえ・・・遊馬達を生き返らせるまで、それぞれの次元を元に戻すまで!」

Ⅳ「俺はギミック・パペット-シザーアームを攻撃表示で召喚!こいつの効果でギミック・パペットモンスターをデッキから墓地へ送るぜ」

Ⅳ「そして自分のライフが相手より2000以上少ない場合、傀儡儀式-パペット-リチュアを発動できる!こいつは墓地からレベル8のギミック・パペットモンスターを特殊召喚できる!俺はギミック・パペット-ナイトメアとシザーアームの効果で墓地へ送ったギミック・パペット-シャドー・フィーラーを特殊召喚!」

Ⅳ「見てろ凌牙!こいつが地獄で身につけた俺のエクシーズだ!レベル8ギミック・パペット-ナイトメアとギミック・パペット-シャドー・フィーラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!」

Ⅳ「冥界の霊騎士ランスロット!」

「罠発動!」

Ⅳ「冥界の霊騎士ランスロットはオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手のモンスター効果・魔法・罠を無効にする!」

「!?」

Ⅳ「そして冥界の霊騎士ランスロットにオーバーレイ・ユニットがある場合このモンスターは直接攻撃できる!」

「ゴハッ!」4000→2000

Ⅳ「そしてこの攻撃が成功したとき相手フィールドの表側表示のモンスターを破壊!さらに罠発動!かっとビング・チャレンジ!このターン攻撃を行ったモンスターはもう一度攻撃を可能にする!行くぜ完璧決闘者始祖!これが究極のファンサービス!かっとビングファンサービスだ!!」

「ヌゥ・・・来い!下等決闘者!!」

「まさか私が・・・下等決闘者に敗北するとは」

Ⅳ「それだけ時代が進んでるって事だぜ」

「こ、これを受け取れい・・・!」

Ⅳ「こいつは」

「絶対の神器の一つ土のデュエルディスク・・・」

Ⅳ「貰っとくぜ」

「名は・・・」

Ⅳ「トーマス・アークライト・・・みんなからはⅣって呼ばれてる」

「Ⅳ・・・いい名だ」

Ⅳ「・・・」

「シャバババ・・・」

Ⅳ「そうでもねえよ、安らかに眠ってくれよデュエリストのご先祖様よぉ・・・」

シャーク「Ⅳ」

Ⅳ「俺が生き返った理由だろ?」

シャーク「遊馬か」

Ⅳ「遊馬だぜ」

クロウ「こいつにしても俺とデュエルした完璧決闘者始祖にしても悪い奴らじゃねえって感じだったぜ」

Ⅳ「ああ」

シャーク「これで2人目か」

クロウ「いや3人だ」

Ⅳ「鬼柳か」

沢渡「あいつら場所移動しちまってよ」

万丈目「何処へ行ったというんだ」

クロウ「鬼柳なら心配いらねえさ」

鬼柳「俺は永続魔法インフェルニティガンを発動する。1ターンに1度手札からインフェルニティモンスターを墓地へ送ることができる。」

鬼柳「カードを3枚セットし俺はインフェルニティ・リローダーを攻撃表示で召喚インフェルニティ・リローダーは自分の手札が0枚のときカードを1枚ドローしモンスターだった場合、相手にそのモンスターのレベル×200ポイントのダメージを与える俺が引いたカードはインフェルニティ・デーモン!800ポイントのダメージを与えるぜ」

「・・・」4000→3200

鬼柳「そしてこのカードは手札から特殊召喚する事ができデッキからインフェルニティと名のつくカードを手札に加える。さらに俺が手札に加えたインフェルニティ・ビショップは手札がこいつだけのとき特殊召喚を可能にする。インフェルニティ・ビショップを特殊召喚!」

鬼柳「俺はこれでターンエンド」

「ドロー!ホホホホ」

鬼柳「クロウがデュエルした野郎は風帝でⅣがさっきデュエルしてたのは地帝だったな・・・って事はこいつは」

「私はOtoサンダーを召喚!そして1ターンに1度このモンスターは手札から雷族・光属性・レベル4以下のモンスターを特殊召喚!Okaサンダーを特殊召喚!さらにOkaサンダーも同じ効果を持つ!私は手札からOneサンダーを特殊召喚!」

「私はレベル4のOtoサンダーとOkaサンダーとOneサンダーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!サンダー・スパーク・ドラゴン!!!」

「私はサンダー・スパーク・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを全て使い!」

鬼柳「罠発動!インフェルニティ・バリア!インフェルニティモンスターが表側表示で召喚するとき相手のモンスター効果・罠・魔法を無効にし破壊する!」

「カードを1枚セットし私は魔法バッテリーリサイクルを発動し攻撃力1500以下の雷族モンスターを手札に加える。これで私はターンエンドです」

鬼柳「ドロー!始祖始祖言うくせにエクシーズとか使うんだな」

「時の流れです。だってそうじゃありませんか?」

鬼柳「俺に聞くんじゃねえよ」

「エクシーズはエクシーズとシンクロはシンクロと融合は融合と・・・これら全ての次元が合わさったのは零式が原因なのです」

鬼柳「まだ居るのか」

「あなた達はデュエルと称して拳を使い戦う事が多すぎた。まあ私は別にどうでもいいですがね」

鬼柳「言いたい事があるならさっさと言えよ。凌牙から事情は聞いてる!遊馬と遊星と十代が消えちまったってな!」

「本来の目的は二つ下等決闘者の粛清と壱式と弐式そっくりな榊遊矢と柊柚子の奪還・・・それと我らを乗り越え新たなステージへと進むことです」

鬼柳「新たなステージだと?」

「我ら8人は考えました。零式にはそんな次元をくっ付けるような芸当は先ずできない・・・その裏には」

鬼柳「お前・・・死ぬぜ」

「ホホホホ!それでも結構、そうでもしてくれないと面白味がありませんからね」

鬼柳「だったら行くぜ!完璧決闘者始祖拾式!!」

鬼柳「インフェルニティ・ネクロマンサーを召喚!インフェルニティ・ネクロマンサーは手札が0枚のとき墓地からインフェルニティ・モンスターを特殊召喚する。俺はインフェルニティ・リベンジャーを特殊召喚!」

鬼柳「レベル4インフェルニティ・デーモンとレベル3インフェルニティ・ネクロマンサーにレベル1インフェルニティ・リベンジャーをチューニング!シンクロ召喚!煉獄龍オーガ・ドラグーン!」

「罠発動!」

鬼柳「オーガ・ドラグーンは自分の手札が0枚のとき相手の発動した魔法・罠を無効にし破壊する!」

「おやおや・・・」

鬼柳「バトルだ!煉獄龍オーガ・ドラグーンで攻撃!!」

鬼柳「さらに罠発動!緊急同調!シンクロモンスター1体をシンクロ召喚する!俺はインフェルニティ・デス・ドラゴンをシンクロ召喚!」

「何と!?」

鬼柳「大先輩に最後にドデカい花火を上げてやるぜ!!」

「・・・ホホホホ」0

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!最高に満足させてもらったぜ!」

鬼柳「大丈夫か?」

「大丈夫なんかじゃありませんよ。これを受け取りなさい」

鬼柳「雷のデュエルディスクか・・・」

「これで8つです」

鬼柳「8つ?じゃあ」

「全員倒されました・・・強いですねあなた達」

鬼柳「・・・負けたら死ぬのか」

「ええ・・・ですが元の次元に戻せば生き返るかも」

鬼柳「は?」

「まあ頑張ってください。あなた達7つの次元の決闘者はそれぞれが強い」

鬼柳「7つ?俺らに遊馬、十代、エクシーズ、シンクロ、融合・・・遊矢か」

「ホホホホ・・・」

クロウ「無事か鬼柳!」

鬼柳「ああ!見事討ち取ったぜ!」

ユート「大丈夫なのか?出歩いたりして」

遊矢「敵の狙いが俺と柚子なら」

ユート「しかしな」

遊矢「俺とユート、ユーゴがみんなを引っ張って行かないとさ」

ユート「・・・」

遊矢「ほら来ただろ」

「見れば見るほど似ている」

ユート「お前は完璧決闘者始祖だな」

「その通り!完璧決闘者始祖陸式とは私よ!」

遊矢「よしデュエル」

柚子「待って!この人とは私が」

遊矢「柚子が?」

柚子「私だってデュエリストよ」

「声まで壱式と弐式そっくりだ・・・だが手加減はせん!デュエルだ!」

柚子「私のターン!私は独奏の第1楽章を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない場合デッキまたは手札からレベル4以下の幻奏モンスターを特殊召喚できる。私はデッキから幻奏の音女セレナを特殊召喚!セレナが特殊召喚に成功したターン通常召喚に加えて1度だけ幻奏モンスターを特殊召喚を可能にする!私は幻奏の音女オペラを特殊召喚!」

柚子「さらにフィールドに幻奏モンスターが存在する場合、幻奏の音女カノンを特殊召喚!」

ユート「レベル4が3体・・・来るぞ遊矢!」

遊矢「まさか柚子がエクシーズだなんて」

柚子「私はレベル4幻奏の音女セレナと幻奏の音女カノンでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!フェアリー・チア・ガール!」

遊矢「う、嘘だろ!?」

柚子「フェアリー・チア・ガールは1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを一つ使う事でデッキからカードを1枚ドローできる。私はカードを1枚セットしてターンエンド」

「・・・」

ユート「どうして」

遊矢「誰かから教わったんじゃない?」

ユーゴ「いいのかよ、それって」

遊矢「柚子がそうしたいなら」

ユーゴ「俺の事は睨むくせに」

遊矢「ハハハ・・・」

「私は二重召喚を発動!」

柚子「罠発動!神の宣告!ライフを半分払い魔法・罠を無効にし破壊する!」

「私はカードを3枚セットしターンエンド!」

ユーゴ「あの天秤なんだ?」

「これは裁きの天秤と言ってな」

ユーゴ「すっげえ傾いてるぜ」

遊矢「あいつの心情を表してるとか」

「・・・」

柚子「私のターン!ドロー!私はフェアリー・チア・ガールのオーバーレイ・ユニットを一つ使いドローする!」

柚子「そして私は手札の幻奏の音女アリアと幻奏の音女ソナタを融合!融合召喚!幻奏の音姫マイスタリン!」

柚子「マイスタリンは1ターンに1度お互いの墓地のカードを除外した数×200ポイントアップする!」

ユーゴ「さらに傾いてるぜ!やっちまえ柚子!!」

遊矢「頑張れ柚子!」

ユート「柚子!」

柚子「バトル!」

遊矢「教えてくれ俺達のそっくりな完璧決闘者始祖って一体」

「完璧決闘者始祖でありながら2人は野に下り下界の決闘者を導いた者達よ」

ユーゴ「何言ってるかサッパリだぜ」

「野に下った2人はエクシーズ、シンクロ、融合などの特殊召喚を生み出しそれぞれの次元を生み出した」

ユート「早い話が2人に似ている始祖は全てのデュエリストの先祖なのか」

「そうだ。一つの次元だけ例外があるがな」

遊矢「それって」

「九十九遊馬の次元だ。ヌメロンコードの存在・・・そして居るべき筈のないネオスの存在が」

ユーゴ「ネオス?ネオスだったら別に」

遊矢「いやネオスは唯一無二の十代さんだけが持っているカードだ」

ユート「確か十代の時代の未来が遊星の時代だったな、遊馬とは別の」

「弐式・・・これを」

ユーゴ「絶対の神器か」

「人のデュエルディスク・・・これでお前達の手元に8つのデュエルディスクが揃った・・・」

カイト「黒咲」

黒咲「カイト、それに瑠璃」

瑠那「瑠那よ」

カイト「そいつはジャックが言っていた」

黒咲「絶対の神器だ」

カイト「さっさと合流するぞ、これで揃った」

黒咲「ああ」

瑠那「結局この次元では使う事が無かったわね」

カイト「そのうち来る」

黒咲「また創ったのか」

カイト「いや作ったらしい」

黒咲「人工物か?お前らしくない」

カイト「俺は科学者の息子でこいつは親父の助手だった女だ」

黒咲「お前の親父も融合次元のプロフェッサー同様」

カイト「ロリコンではない」

遊矢「無事で良かった。何か増えてるけど」

柚子「これから融合次元ね」

ジャック「当然だ!」

シャーク「さっさと殴り込んで」

「シャバババ!それは不可能だぞ!」

Ⅳ「このとんでもねえ笑い声は」

「ホホホホ!またまたお会いしましたね皆さん」

ユート「お前!」

ユーゴ「やっぱり生きてやがったんだな!」

黒咲「始祖か、成仏できずに再び」

ジャック「わけを話せ」

「おもしれえ召喚法だった。決闘者の血が騒いで元に戻ったというわけさ」

ユーゴ「参式!てめえもか」

「まあ・・・それとアカデミアの方は私達が粛清し君達の仲間も取り戻したぞ」

クロウ「やる事が早えな、さすがは始祖だぜ」

シャーク「絶対の神器を返せって言うのか?こいつは」

「そういうわけではありませんよ。ねえ皆さん」

「お主達の力は十分にわかった。だからこそ壱式!」

遊矢「俺は遊矢」

「大会を開くぞ」

黒咲「大会だと?ふざけるな!遊馬達はどうなる!!」

「ギラギラ!選ばれし8人の奴らで大会をすればいい。壱式は人を楽しませる事が好きだったからな」

シャーク「選ばれしってのはデュエルディスク持ってる奴らか?」

「それは8つの神器が決めてくれますよ」

鬼柳「大会だとか言っててめえらが懐かしくなってこいつのデュエル見たいんじゃねえのか?」

「アホ抜かせ!誰がアカデミアを粛清してやったと思ってるんだ!!」

カイト「・・・選ばれなかった奴らで謎を解明すればいい」

鬼柳「零式の事もシンクロ次元のクソ長官にしてもな」

「シャバババ!話はそれだけだ。まあ頑張れ下等決闘者よ!」

ユーゴ「好き放題言いやがって!」

ジャック「プラシドが?」

カイト「長官の首は俺が取ると言っていた」

鬼柳「勝手な真似しやがって!」

クロウ「あの野郎は・・・」

ユーゴ「長官は俺らがやる。いいよな?」

Ⅳ「お前らには当然の権利だよな」

カイト「とりあえず身内の記憶は戻った。後は自然と戻って行くだろ」

シャーク「次元合体と遊馬達の消失・・・」

沢渡「任せとけよ俺が」

万丈目「俺だ!」

鬼柳「あいつらがあれだけ気さくなら零式ってのもいい奴なんじゃねえの?」

カイト「合体した次元、消えた遊馬達、融合次元のプロフェッサー、シンクロ次元の長官、消えた記憶・・・そういうことか」

ジャック「まさかカイト」

カイト「ドン・サウザンドだ。間違いない」

シャーク「あの野郎!!」

Ⅳ「って事は零式も」

カイト「操られているだろうな」

ユート「これからどうする」

シャーク「一旦帰るか」

柚子「みんなも心配してるだろうし」

クロウ「じゃあ解散って事で」

遊矢「みんな今頃どうしてるんだろうな」

ユート「語りかけてくるから生きている事は間違いないなさそうだ」

ユーゴ「意外と呑気に寝てたりしてな」

遊矢「確かにあの3人なら・・・うん」

数日後

シャーク「どうしたんだ。そのデュエルディスク?」

カイト「どうやら俺が選ばれたようだ」

ミザエル「私達にできる事は」

カイト「それは凌牙に聞け」

シャーク「俺が?て言うか行く必要あんのか」

カイト「始祖には一つ借りができたからな」

シャーク「負けんじゃねえぞカイト」

カイト「俺が負けん代わりにお前がみんなを先導しろ、俺と遊馬が居ないならお前しかリーダーになれんだろ」

シャーク「それと帰ったら俺と決着をつけろ。いいな」

カイト「ああ」

Ⅳ「それでどうすんだ凌牙?」

黒咲「言ってみろ」

シャーク「この次元の中心はハートランド!何か怪しい物があったら俺に連絡しろ!以上だ!!」

「オオーッ!!」

プラシド「連れて来たぞ」

ジャック「お前が長官だな」

長官「見つけましたよジャック・アトラス」

クロウ「ゴドウィンを弱くしたような感じだよな」

ユーゴ「俺らとデュエルしろ!」

長官「私があなた達と?くだらない冗談だ」

ユーゴ「裏で融合次元と繋がってるくせに生意気言ってんじゃねえぞロリコン親父!」

長官「ロリコン・・・?」

ジャック「柚子達を狙っている時点でロリコン以外の何物でも無い!」

クロウ「何が次元統一だ!いい歳したおっさん2人で女子中学生狙いやがって!この変態中間管理職が!」

長官「やめなさい、コモンズ風情が私を侮辱するのは」

ジャック「コモンズを迫害し何もさせない時点で貴様はただの無能だ」

クロウ「ゴドウィンはもっと賢かったぜ!」

プラシド「同じ長官として一言言ってやろうか?お前はクズで下劣で最低の男だ。惨めな奴め」

長官「くっ・・・だったらデュエルだ!コモンズ風情にバカにされたまま引き下がれはしない!!」

長官「そんなバカな・・・私のライフは12000!そ、それを一気に・・・一気に削るなんて!!」

ユーゴ「こいつが雑種の強かさってやつだぜ!」

ジャック「良かったな誰も見てなくて」

クロウ「常に戦いに身を置いている俺らと呑気こいてるてめえとの差だぜ!」

長官「くっ・・・私を誰だと思っている!私は」

ジャック「ただの治安維持局の長官だ。ゴドウィンの足元にも及ばないマヌケな男ではあるがな」

クロウ「てめえ程度で長官になれるなんてどんだけ人が居ねえんだ」

長官「もしもこの次元が合体したままなら・・・必ず公開させてやる!私は」

ジャック「貴様の戯言など聞く耳持たん!」

クロウ「A BF-驟雨のライキリでてめえに攻撃!」

ジャック「レッド・デーモンズ・スカーライト・ドラゴンで攻撃!」

ユーゴ「ぶっ飛びやがれ!スターダスト・ウォリアーで攻撃!!」

長官「この恨み・・・絶対に!」

ユーゴ「何度やったって同じだぜ!一度どん底から這い上がってみやがれってんだ!」

遊矢「この8人か」

ユート「そのようだ」

ゴーシュ「どうだ調子は」

ユート「ゴーシュ!」

ゴーシュ「どいつもこいつもいいノリしてやがるぜ!ハハハ!!」

「集ま・・・ってねえのか」

遊矢「参式、肆式も」

カイザー「どういう基準で選ばれるんだ」

「それはデュエルディスクが決めるのだが」

沢渡「だったら始めようぜ!待ってられねえよ!」

「だったら場所を移すぞ」

遊矢「ここじゃないの?」

「お前は周りに見てくれる人が居れば居るほど嬉しいって昔言ってたじゃねえか壱式」

遊矢「だから俺は遊矢」

遊矢「場所ってエクシーズ次元なんだ」

「ここは人々のノリがいい」

「そういう事だ」

遊矢「一応聞くけどカイトさんは」

「知らん。選ばれたなら来るだろ」

ユート「何てアバウトな始祖なんだ」

カイザー「しかし基準は何なのだろうな」

「そう言えばお前はどうして混ざってるんだ?」

沢渡「お、俺か?俺は選ばれたから」

「そんなわけねえだろ。デュエルディスクが違う」

沢渡「チッ」

ユート「こうやってデュエルをしていれば案外遊馬達も姿を見せるかもしれないな」

遊矢「あの3人は生粋のデュエリストだもんな」

Ⅳ「見ろ怪しいドームがいきなり湧いて出たぜ」

シャーク「怪しいって・・・怪しすぎじゃねえか」

小鳥「あ、シャークにⅣ」

シャーク「これはどういう事だ」

小鳥「知らないの?何かここで大会するんだって」

アリト「大変だぜナッシュ!さっきテレビで一つ目のモンスターが開催を宣言しやがってよ」

Ⅳ「一つ目・・・あのバカ」

小鳥「シャークも見るでしょ?」

シャーク「遊馬がいなくなったってのに・・・てめえは」

小鳥「だったら遊馬の分まで見てあげなきゃ!それにシャーク達が居れば遊馬も遊星さんも十代さんも」

Ⅳ「どうすんだ凌牙」

シャーク「・・・仕方ねえからみてやるよ。仕方ねえからな」

ユーゴ「しかし何たってジャックのとこにデュエルディスクが?」

クロウ「遊矢の報告じゃ遊矢とユートは選ばれたんだとよ」

ユーゴ「俺は!?」

クロウ「うるせえから選ばれなかったんだろうぜ」

ユーゴ「ふざけやがって!俺は始祖を倒してんだぞ!!」

ジャック「ウォーミングアップ程度にはなったな」

ユーゴ「場所は?」

ジャック「このデュエルディスクが示す場所が変わった。ここは」

クロウ「エクシーズ次元じゃねえか」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!盛大に応援してやるから絶対に負けんじゃねえぞジャック!!」

ジャック「当たり前だ!やるからには勝つ!!」

カイト「どうやら場所はここになったようだな、だったら多少遅れても問題は無いようだ」

瑠那「そう」コンコン

カイト「俺をこの決闘庵に呼び出してどうする気だ」

瑠那「デュエルよカイト」

カイト「理由を聞かせろ」

瑠那「理由ならこのカードに聞いて」

カイト「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンだと?何だそいつは」

瑠那「このカードもまた銀河眼の流れを持つカード」

カイト「俺、ミザエルと来て同じく月に関係しているお前が・・・まあいいだろう。それでここに呼び出した理由は」

瑠那「この決闘庵の木像は選ばれたデュエリストにそのデッキを持つ事が許される。3人目のエクシーズ次元のドラゴン使いとして月の使者として」

カイト「そして俺の親父の助手としてドン・サウザンドの新たな野望を打ち砕くため・・・早い話が一人のデュエリストとして挑みたいというわけか」

瑠那「凌牙のサポートも必要ないみたいだから」

カイト「ならばデュエルしかあるまいな。勝って俺は戦わねばならぬ奴が居る!」

ミザエル「・・・」

ギラグ「どうかしたのかミザエル?」

アリト「しっかりしろ。おーい」

ミザエル「フフフ・・・」

アリト「狂っちまったのか」

シャーク「遊矢、ユート、ゴーシュ、カイザー、赤馬、ジャック・・・カイトが居ねえぞ!」

沢渡「何で赤馬零児が選ばれて俺は選ばれねえんだ!どう考えてもおかしいだろ!!」

万丈目「明らかに俺は選ばれる側だぞ!!」

黒咲「どいつもこいつも真面目さが足りないな」

クロウ「みんな見に来てるじゃねえか」

ユーゴ「金取りやがってよ」

ブルーノ「みんなお祭り騒ぎが好きだから」

シャーク「それに後一人居ねえし」

Ⅳ「そうこうしてるうちに出て来たぞ」

ゴーシュ「俺とお前とはな、遊矢!」

遊矢「お互い全力で楽しもうゴーシュさん」

ゴーシュ「おう!」

遊矢「にしてもカイザーにジャックさん・・・それに赤馬零児まで」

ゴーシュ「にしてもお前って」

遊矢「?」

ゴーシュ「いや・・・あのカイトが認めちまったんだもんな」

遊矢「一応だけどね」

ゴーシュ「じゃあおっ始めようぜ!」

遊矢「始祖は何処行ったんだろ」

ゴーシュ「そんなもんノリだノリ!居ねえもんな仕方ねえよ!」

遊矢「そんなのでいいの?」

ゴーシュ「それが人生だぜ、難しいこと考えても意味はねえんだ。気楽にやってやろうぜ!なあ遊矢!」

遊矢「うん!」

ゴーシュ「先攻は俺が貰うぜ!ドロー!俺はH・Cダブル・ランスを攻撃表示で召喚!そしてダブル・ランスが召喚に成功したとき自分の手札または墓地からH・Cダブル・ランスを特殊召喚!俺はレベル4H・Cダブル・ランス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cガーンデーヴァ!カードを1枚セットしターンエンド!」

遊矢「俺のターン!俺はスケール2のEMペンデュラム・マジシャンとスケール5のEMチアモールでペンデュラムスケールをセッティング!」

ゴーシュ「来た来た!ペンデュラム召喚!」

遊矢「俺はEMヒックリカエル!EMシルバー・クロウ!EMファイア・マフライオンを召喚!」

ゴーシュ「H-Cガーンデーヴァのオーバーレイ・ユニットを一つ使いレベル4以下の特殊召喚されたモンスターを破壊する!」

遊矢「えっ!?」

ゴーシュ「残念だったな遊矢!悪りいが破壊させて貰うぜ!」

遊矢「俺はカードを1枚セットしターンエンド」

ゴーシュ「俺のターン!」

遊矢「プロデュエリストか・・・でも遊馬の次元のプロは全身タイツ着なきゃいけない理由でもあるんだろうか」

ゴーシュ「俺はH・Cスパルタスを攻撃表示で召喚!H・Cスパルタスはこのカード以外のヒロイックと名のつくモンスターを選択しこのモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時までそのモンスターの元々の攻撃力分アップするぜ!」

ゴーシュ「バトルだ!H・Cスパルタスで遊矢にダイレクトアタック!」

遊矢「永続罠!EMピンチヘルパーを発動!相手モンスターの直接宣言時にその攻撃を無効にしデッキからEMモンスターを特殊召喚する!俺はEMガンバッターを守備表示で特殊召喚!」

ゴーシュ「H-Cガーンデーヴァのオーバーレイ・ユニットを一つ使いレベル4以下の特殊召喚されたモンスターを破壊する!」

遊矢「!?」

ゴーシュ「H・Cスパルタスで再び攻撃だ!」

遊矢「グアッ!」4000→300

ゴーシュ「そして罠発動!ヒロイック・ギフト!相手のライフが2000以下のとき相手のライフを8000にしデッキからカードを2枚ドローする!」

遊矢「ゴーシュさん・・・ど、どうして」

ゴーシュ「ノリだ!安心するのはまだ早いぞ、H-Cガーンデーヴァでダイレクトアタック!」

遊矢「くっ・・・」8000→5900

ゴーシュ「カードを1枚セットしターンエンドだ!ここで躓いてちゃ一緒追いつけねえぞ!カイトやジャック、カイザーに社長!負けっぱなしじゃ終れねえだろ!」

遊矢「・・・だからって相手のライフを回復するなんて」

ゴーシュ「安心しろよ。ここから逆転すりゃいいんだ!お前だって俺の立場ならしてると思うぜ?観客も喜んでんだからよ」

遊矢「喜んで・・・だったらこのチャンスは無駄にはしない!ドロー!!」

遊矢「俺はEMドクロバット・ジョーカーを攻撃表示で召喚!EMドクロバット・ジョーカーが召喚に成功したときデッキからEMモンスター、魔術師、オッドアイズのどれかを手札に加える!」

遊矢「そして俺は貴竜の魔術師をペンデュラム召喚!俺はレベル4EMドクロバット・ジョーカーにレベル3貴竜の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンが特殊召喚に成功したときペンデュラムゾーンにカードを1枚特殊召喚できる!俺はEMチアモールを守備表示で特殊召喚!」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンでH・Cスパルタスに攻撃!」

ゴーシュ「H・Cスパルタスの効果を発動!」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンがフィールドに存在する限り相手はバトルフェイズ中に効果を発動できない!」

ゴーシュ「くっ・・・」4000→3100

遊矢「俺はこれでターンエンド」

ゴーシュ「俺のターン!俺はH・Cサウザンド・ブレードを攻撃表示で召喚!そして手札を墓地へ送りデッキからヒロイック・モンスターを特殊召喚!H・Cエクストラ・ソードをデッキから特殊召喚!」

ゴーシュ「レベル4H・Cサウザンド・ブレードとH・Cエクストラ・ソードでオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cロンゴミアント!」

ゴーシュ「H・Cエクストラ・ソードを使ったモンスターエクシーズの攻撃力を1000ポイントアップ!」

遊矢「攻撃力が並んだ」

ゴーシュ「・・・ターンエンド!」

遊矢「ドロー!俺はカードを1枚セットしターンエンド」

ゴーシュ「俺のターン!俺はエクシーズ・ユニットを発動!装備したモンスターの攻撃力を200ポイントアップ!」

ゴーシュ「ここからは真っ向勝負だ!H-Cロンゴミアントでオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンに攻撃!」

遊矢「罠発動!シンクロン・リフレクト!相手モンスターの攻撃を無効にし相手モンスターを破壊する!」

ゴーシュ「罠発動!エクシーズ・リボーン!破壊されたモンスターエクシーズを墓地から特殊召喚しこのカードをオーバーレイ・ユニットとして使用する!」

ゴーシュ「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!俺はEMセカンドンキーを攻撃表示で召喚!このモンスターが召喚に成功したときデッキからEMモンスターを1体墓地へ送る!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンでH-Cガーンデーヴァを攻撃!俺はこれでターンエンド!」

ゴーシュ「ドロー!俺はカードを1枚セットしH-CロンゴミアントでEMセカンドンキーに攻撃!」

遊矢「・・・!」5900→5400

ゴーシュ「ターンエンド!」

遊矢「ギリギリだ・・・一歩でもミスれば確実にゴーシュさんにやられる」

遊矢「ドロー!俺はEMフレンドンキーを攻撃表示で召喚!フレンドンキーの効果で墓地からレベル4以下のEMモンスターを特殊召喚!俺は墓地からEMジンライノを特殊召喚!」

遊矢「攻撃は最大の防御・・・あえて攻撃表示にして俺と戦ってくれている。それに勝てたのにライフを回復させてもくれた・・・俺はそれに応えないと」

遊矢「俺はレベル3EMフレンドンキーとEMジンライノでオーバーレイ!」

遊矢「エクシーズ召喚!弦魔人ムズムズリズム!!」

ゴーシュ「そいつは遊馬の・・・ハハハ!創造したってか?」

遊矢「いやパックを買ったら魔人が弦とか太鼓って何か面白くない?」

ゴーシュ「自分の女と合わせた音楽趣味ってか!青春ってやつだぜ!」

遊矢「そ、そんな事も無い・・・って程でも無いかな」

ゴーシュ「いいじゃねえか遊矢!エクシーズにシンクロに融合にペンデュラム・・・最高だったぜ!」

遊矢「胸を借りるよゴーシュさん!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンでH-Cロンゴミアントを攻撃!」

遊矢「そして弦魔人ムズムズリズムのオーバーレイ・ユニットを一つ使い弦魔人ムズムズリズムの攻撃力はエンドフェイズ時まで倍になる!」

ゴーシュ「・・・」3100→0

遊矢「勝った・・・まさかと思うけど手加減なんて」

ゴーシュ「してねえよ、まあノリで動いてるからよ俺は」

遊矢「そのノリって何さ」

ゴーシュ「ノリはノリだ!細かい事はいいんだよ!」

シャーク「次は誰だ?」

クロウ「親切さが足りねえんだよ。表みたいなの作ればいいのによ」

柚子「遊矢・・・ゴーシュさんにプロに勝つなんて」

万丈目「乱入してやるか」

沢渡「当然だぜ!何で俺が選ばれねえんだ!!」

シャーク「アホとバカは選ばれねえ決まりでもあるんじゃねえか」

Ⅳ「それは間違い無いぜ」

ユーゴ「ジャックだ!ジャックが出てきたぜ!!」

万丈目「それにカイザーか」

シャーク「しかしカイトにしてもあいつらにしても暑くねえのか?」

万丈目「以外と暑くはない」

黒咲「ああ」

沢渡「バカなんじゃねえかこいつら」

カイザー「先攻は俺から行かせてもらう。ドロー!俺は手札のサイバー・ドラゴン3体を融合!サイバー・エンド・ドラゴンを融合召喚!カードを1枚セットしターンエンド」

ジャック「俺のターン!相手フィールドにモンスターが存在するときバイス・ドラゴンを特殊召喚!そしてフレア・リゾネーターを通常召喚!レベル5バイス・ドラゴンにレベル3フレア・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!!琰魔竜レッド・デーモン!」

ジャック「琰魔竜レッド・デーモンは1ターンに1度このモンスター以外の表側攻撃表示モンスターを全て破壊する!」

ジャック「行くぞカイザー!レッド・デーモンでダイレクトアタック!フレア・リゾネーターをシンクロ素材とした事でその攻撃力は300ポイントアップ!」

カイザー「な、何て重い一撃だ・・・さすがはキングと言ったところだな」4000→700

ジャック「当然だ!ならばお前も見せてみろカイザーのデュエルとやらを!ターンエンド!」

カイザー「ドロー!罠発動!リビング・デッドの呼び声!サイバー・ドラゴンを墓地から特殊召喚!そしてサイバー・ドラゴン・ドライを通常召喚!サイバー・ドラゴン・ドライはこのモンスターを含め全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5にできる」

カイザー「レベル5サイバー・ドラゴンとサイバー・ドラゴン・ドライでオーバーレイ!エクシーズ召喚!サイバー・ドラゴン・ノヴァ!」

カイザー「そしてサイバー・ドラゴン・インフィニティは1ターンに1度サイバー・ドラゴン・ノヴァに重ねエクシーズ召喚を可能とする!サイバー・ドラゴン・インフィニティ!!」

カイザー「サイバー・ドラゴン・インフィニティに自身のオーバーレイ・ユニットの数×200ポイント攻撃力をアップさせる!そして1ターンに1度フィールドの表側攻撃表示のモンスターをオーバーレイ・ユニットに使用できる!ジャック・アトラス!お前の琰魔竜レッド・デーモンを貰うぞ!」

ジャック「何だと!?」

カイザー「サイバー・ドラゴン・インフィニティでダイレクトアタック!!」

ジャック「ぐああああああああああああ」4000→1100

カイザー「ターンエンド」

シャーク「まさかジャックが負けちまうとはな」

沢渡「運がねえって事だぜ!」

万丈目「カイザーはそれだけ強いって事だ!次は遊矢と戦うが確実に負けだな」

柚子「相手が亮さんでも遊矢は負けない!」

万丈目「客観的に見て遊矢がカイザーに勝てるわけが無いだろ!」

沢渡「そうだ!」

柚子「それでも遊矢は」

シャーク「うるせえぞ!選ばれねえからってガタガタ言ってんじゃねえぞ!」

沢渡「てめえも一緒じゃねえか!」

万丈目「お前も明らかにこっち側だろうが!」

シャーク「てめえら!」

クロウ「少しは静かにできねえのかよ」

ブルーノ「そういえばユーゴの姿がさっきから見えないね」

クロウ「静かだと思ったら・・・何処行ったんだ」

ユーゴ「ったく遊矢とユートが選ばれて何で俺が」

アキ「・・・」

ユーゴ「あれ?アキさんじゃねえか!どうしてここに居るんだ?」

アキ「私も選ばれたのよ」

ユーゴ「へえ・・・まさかと思うが乗り気じゃねえってか?」

アキ「そうなのよね・・・」

ユーゴ「だったら俺が!」

アキ「・・・」

ユーゴ「いいよなアキさん?」

アキ「・・・やっぱり出るわ私」

ユーゴ「いやいや!無理しなくても俺が」

アキ「大丈夫!何かやる気が出てきた」

ユーゴ「そ、そうか?頑張ってくれよ」

アキ「ええ」

ユーゴ「・・・ちょっと期待しちまったじゃねえかよ」

アキ「先攻は私が!ドロー!私は夜薔薇の騎士を召喚!そして夜薔薇の騎士が召喚に成功したとき手札からレベル4以下の植物族モンスターを手札から特殊召喚できる。私は薔薇の聖弓手を特殊召喚!レベル3薔薇の聖弓手にレベル3夜薔薇の騎士をチューニング!シンクロ召喚!スプレンディッド・ローズ!」

アキ「私はカードを1枚セットしターンエンド!」

ユート「俺のターン!俺はガガガマンサーを攻撃表示で召喚!そして魔法ガガガウィンドを発動!手札からガガガと名のつくモンスターを特殊召喚する。俺は2体目のガガガマンサーを特殊召喚!」

ユート「レベル4ガガガマンサー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」2000→1000

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ取り除く事で相手モンスターの攻撃力を半減させその数値分攻撃力をアップさせる!そしてこれにより墓地に送られたガガガマンサーの効果を発動!オーバーレイ・ユニットのこのモンスターが墓地へ送られたとき攻撃力を500ポイントアップ!」

アキ「攻撃力4600!?」

ユート「そして団結の力を発動!モンスター1体につき攻撃力を800ポイントアップさせる!」

ユート「俺には遊馬とアストラルがついている!ここで負けるわけにはいかないんだ!」

アキ「あなたもユーゴと同じように消えてしまった遊星や遊馬くんが見守っているのね」

ユート「信じていれば戻ってくるはずなんだ・・・バトル!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでスプレンディッド・ローズに攻撃!!」

黒咲「ユートは熱くなると前へ前へ進んで行くな」

ユート「すまない」

シャーク「お前って根は遊馬に近い部分があるよな」

ユート「すまない」

Ⅳ「別に怒っちゃいねえよ俺らは」

ユート「すまない」

ベクター「許してくださいってかァ?クヒヒ・・・許してやるよォ!」

柚子「みんなしてユートを責めて!」

小鳥「可哀想じゃない!」

アリト「だってあそこまでノリノリでやって」

ギラグ「負けちまうなんてよ」

ユート「本当にすまない」

万丈目「おい沢渡は何処に行った」

クロウ「お、おい!あれ見ろ!」

シャーク「沢渡の野郎!試合会場にいやがるぜ!」

万丈目「こら沢渡!どうして貴様がそこに居るんだ!」

沢渡「訳なら赤馬零児にでも聞きやがれ!」

シャーク「その赤馬は何処に行っちまったんだ!」

沢渡「知らねえよ!」

黒咲「どうせ奴の事だ。何か企んで居るのだろう」

ジャック「審判!これでいいのか!!」

クロウ「連中も姿消しちまってんだぜ」

ジャック「カイトは居ないようだな。ならば敗者復活戦だ」

万丈目「待て!奴が居るなら俺だって」

シャーク「カイトの代わりなら俺しか居ねえぜ!」

カイト「俺ならここだ」

沢渡「出やがったなカイト」

カイト「バトルだ!超銀河眼の光子龍でダイレクトアタック!」

沢渡「嘘だろおおおおおおおおおおおおおおお」

シャーク「速攻決めやがった」

万丈目「だから俺に代われと言ったんだ!」

カイト「残っているのは俺と遊矢と亮と十六夜アキか」

沢渡「勝った気になるなよカイト!俺がシンクロや融合メインのデッキ使えばてめえなんて」

カイト「お前程度なら目を瞑ってでも勝てる」

沢渡「目瞑ってたらカードが見えねえだろ!」

カイト「それはお前が未熟だからだ。少しは遊矢を見習え」

沢渡「ムカつく!お前とか赤馬みたいなのすっげえムカつく!」

カイト「勝手に言ってろ」

沢渡「絶対にリベンジしてやるから覚悟してろよカイト!」

カイト「俺が覚えていたらいつでも受けて立ってやる」

遊矢「カイザー・・・十代さんの先輩で十代さんの超えるべき壁」

カイザー「遊矢」

遊矢「あ、ああ」

カイザー「楽しいデュエルをしよう」

遊矢「俺もそのつもりだ!先攻は俺が貰う!ドロー!!俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル2から7のモンスターの同時召喚が可能!」

遊矢「俺はレベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!」

遊矢「そしてレベル4のEMウィップ・バイパーにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!」

遊矢「ターンエンド!」

カイザー「ドロー!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが居ない場合サイバー・ドラゴンは特殊召喚できる。そしてエヴォリューション・バーストを発動!相手フィールドのモンスターを1体破壊する!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンを破壊!そして融合を発動!サイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚!」

カイザー「さらに俺はオーバーロード・フュージョンを発動!墓地のサイバー・ドラゴン2体を除外しキメラテック・ランページ・ドラゴンを融合召喚!」

カイザー「キメラテック・ランページ・ドラゴンはデッキから光属性・機械族モンスターを墓地へ送る事で連続攻撃を可能となる!」

カイザー「バトル!サイバー・ツイン・ドラゴンでオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンに攻撃!」

遊矢「ぐっ・・・」4000→3700

カイザー「サイバー・ツイン・ドラゴンもまた連続攻撃が可能だ!」

遊矢「さすが十代さんの先輩だ・・・強い!」

カイザー「そうでもないさ俺もまだまだ未熟ってところだ」

カイト「転けたのかあいつ」

アキ「という事はあなたと私のどちらかがカイザーと」

カイト「そういう事だ」

アキ「カイザーと言えばデュエルアカデミアでも伝説のデュエリスト」

カイト「伝説?」

アキ「ええ!」

カイト「アカデミア最強最大と言われていたのか」

アキ「あなたは知らなかったの?カイザーとは個人的な付き合いが長いとか」

カイト「奴も俺も口数が少なくてな」

アキ「そう・・・」

カイト「先攻はどうする」

アキ「だったら私から、ドロー!永続魔法 種子弾丸を発動!植物族モンスターが召喚・特殊召喚・反転召喚されるたびにプラントカウンターを一つ置くことができる」

アキ「ローンファイア・ブロッサムを攻撃表示で召喚!そして私はこのモンスターをリリースしデッキから植物族モンスターを特殊召喚できる。私は姫葵マリーナを特殊召喚!」

アキ「そして種子弾丸を墓地へ送りプラントカウンターの数だけ相手に500ポイントのダメージを与える!」

カイト「・・・」4000→3000

アキ「カードを1枚セットしターンエンド」

カイト「自分フィールドにモンスターが存在しない場合フォトン・スラッシャーを特殊召喚!さらにフォトン・クラッシャーを通常召喚!そして自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーが存在するとき銀河騎士はリリース無しで特殊召喚を可能にする!さらに俺は銀河遠征を発動!銀河遠征は自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーと名のつくレベル5以上のモンスターが存在する場合デッキからフォトンまたはギャラクシーと名のつくモンスターを特殊召喚する。俺は銀河騎士を特殊召喚!」

カイト「俺はレベル4フォトン・スラッシャーとフォトン・クラッシャーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!輝光帝ギャラクシオン!俺はギャラクシオンのオーバーレイ・ユニットを二つ使う事でデッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイト「さらにレベル8の2体の銀河騎士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の光子竜皇!!」

アキ「一気に3体のモンスターを・・・」

カイト「あのセットされたカードはおそらく植物族に関係した罠だ。バトル!銀河眼の光子竜は1ターンに1度このモンスターと相手モンスターを除外する!」

カイト「これでお前のフィールドもガラ空きとなる!銀河眼の光子竜皇で十六夜アキ!お前にダイレクトアタックだ!!」

アキ「・・・」4000→0

カイト「お前は遊星達の仲間の中でもかなり厄介な部類に入る」

アキ「そ、そんなに?」

カイト「もし暇があれば、あそこに居る小鳥にデュエルを教えてやってくれ」

アキ「それならカイトが」

カイト「男より女の方がいいだろ。お前や璃緒、柚子が教えてやれば立派なデュエリストになると思う」

アキ「前々から思ったんだけどどうして小鳥はデュエルをしないの?遊馬の幼馴染なのに」

カイト「俺に聞くな。特に小鳥の理由なんぞ興味が無い」

遊矢「はあ・・・」

シャーク「うるせえよ」

沢渡「大会主催者の始祖共は何処に行ったんだ!あいつら勝手な事ばかりしやがって!!」

アストラル「彼らからの伝言だ。後は任せると言っていた」

シャーク「ったく自分勝手な事を言いやがって!」

遊馬「そう言うなよ、あいつら俺達を助けてくれたんだから」

万丈目「しかし・・・なっ!?」

小鳥「遊馬!?」

ユート「アストラル・・・」

ユーゴ「遊星!」

遊矢「どうして」

遊星「始祖達に救われてな、そして帰って来れた」

遊矢「なるほど・・・納得できないけどまあ戻って来たのなら」

遊馬「すっげえキツかったぜ」

シャーク「やっぱりドン・サウザンドが」

遊星「この一箇所にデュエリストを集め大量のデュエルエナジーをあのデュエルディスクに溜め込み空間に風穴を開けたんだ」

遊馬「社長から何も聞いてないのか?」

ジャック「零児は何も言って居なかったがな」

黒咲「それで帰って来れたと」

クロウ「始祖も仲間を探し消えちまったと」

沢渡「だったらこの大会は無効だ!」

万丈目「当たり前だ!俺も出させてもらうぞ!」

遊星「とりあえずカイザーとカイトのデュエルが終わったら考えよう」

遊馬「俺だって出たいしな!」

柚子「そう言えば十代さんが見えないけど」

遊矢「ま、まさか1人だけ」

遊星「あの人は真っ先に会う仲間を決めていた」

遊馬「俺達が閉じ込められていた時もずっと心配しててさ」

セレナ「・・・」

十代「みんなのデュエル見なくていいのか?」

セレナ「・・・!」

十代「よっ!」

セレナ「十代!」

十代「悪かったな。心配かけちまって」

セレナ「し、心配なんて・・・少しだけしてやった」

十代「じゃあ見に行こうぜセレナ」

セレナ「お前は」

十代「どうした?」

セレナ「べ、別に」

十代「カイザーとカイトがデュエルするんだって、どっちが勝つと思う?」

セレナ「そんなの・・・亮が勝つ」

十代「どうして?」

セレナ「亮の方が歳上だからだ」

十代「ハハハ!」

カイザー「どうやら帰って来たようだな」

カイト「あいつらは来るのが遅すぎる」

カイザー「俺とお前のデュエル・・・付き合いも長いが始めてだな」

カイト「1度だけ俺と凌牙とユートで挑んだが・・・あれは無効だな」

カイザー「大会だ何だ言っていたがデュエリストの行き着く先は勝ち負けでは無いという事だ」

カイト「デュエリストは皆対等・・・最終的に楽しめば何も関係無い」

カイザー「ああ」

カイト「と言っても俺とお前のデュエルはタダじゃすまないだろうがな」

カイザー「フッ」

カイト「じゃあ始めるとするか」

カイザー「・・・」

カイト「・・・」

カイザー「・・・」

カイト・カイザー「デュエル!!」

数日後

小鳥「戻って来れて良かったね遊馬」

遊馬「・・・」

小鳥「あっ・・・」

遊馬「デュエルしてたな」

小鳥「う、うん!」

遊馬「してたよな」

小鳥「うん」

遊馬「やればできるじゃねえか・・・あいつら!ハハハ!!!」

遊馬「いきなりⅤに呼び出されたんだけど何なんだろな」

シャーク「さあな」

小鳥「そう言えばカイトは?」

シャーク「カイトならカイザーとのデュエルの傷が癒えてねえから寝込んでるだろ」

遊馬「カイザーも倒れてるって十代さんが言ってたぜ」

小鳥「2人とも凄かったもんね」

黒咲「奴は頭がいいから次元を分離する方法でも見つけた可能性もある」

遊馬「このままでもいいんじゃないか?」

アストラル「いやエクシーズ次元はこれでいいがシンクロ次元と融合次元は平和には生きていけない」

シャーク「遊星とユーゴ達は長官とやり合ってるって言うし十代はユーリと何度かデュエルしてるんだとよ」

小鳥「平和なのはエクシーズとスタンダードぐらいよね」

黒咲「いや・・・まあいいか」

シャーク「ユートはどうした?」

黒咲「瑠璃と遊びに行った・・・お前はどう思う凌牙」

シャーク「知らねえよ」

遊馬「何だこの人数は?」

Ⅲ「遊馬!早く乗って乗って」

シャーク「すっげえ数のデュエリストだな」

Ⅳ「今からすげえ事するからな、小鳥はあっち行ってろ」

アリト「何するのか教えてくれよ!」

ギラグ「そうだぜ!」

Ⅴ「振るい落としだ」

遊馬「何だ振るい落としって?」

璃緒「一体何を」

Ⅴ「・・・」ポチッ

遊馬「な、何だこれは!?」

ユーゴ「何するんだ遊星?」

遊星「ここからあの島まで泳ごうか」

ジャック「何だと!?」

クロウ「だからって何でこんなにデュエリストを」

遊星「俺が居ない間にダメ長官が街をメチャクチャにしてしまった。だから」

クロウ「だから?」

遊星「トップスだのコモンズだのセキュリティだろうと囚人だろうと関係無くみんなで泳ごうと思ってな。それに暑いから」

ブルーノ「さすが遊星!」

長官「どうして私まで」

ユーゴ「うるせえぞ!泳げばいいんだよ泳げば!」

クロウ「足つっても助けねえからなクソ長官」

ジャック「こういう戦いはハングリー精神を持つ者に分がある」

遊星「よーい・・・ドン」

ジャック「街を上げての海水浴!勝つのはこの俺だ!!」

ユーゴ「いいや俺だぜ!」

素良「僕じゃコンタクト融合できないの!?」

十代「悪りいな素良」

素良「せっかく遊矢や柚子に新しい融合を見せようと思ったのに」

十代「ま、そう言うなって」

万丈目「こら!」

十代「い、いきなり怒鳴らなくてもいいだろ万丈目」

万丈目「さっさと行くぞ!」

オブライエン「しかし派手にやったな十代」

十代「これぐらいやらなきゃ・・・な?」

万丈目「この倒れている山は全てアカデミアの者か」

十代「じゃあ素良を頼むぜ」

万丈目「お前は来ないのか?」

十代「奴らを片付けねえとな、それとセレナや遊矢達によろしく言っといてくれよ!」

オブライエン「あいつなら大丈夫だ。行こう」

素良「じゃあね!」

沢渡「はぁはぁ・・・何が舞網マラソン大会だ!走らせやがって!!」

遊矢「とかいいながら一番張り切ってたくせに」

柚子「言動と行動がまるで合って無いのよね」

沢渡「う、うるせえ!」

権現坂「訳を聞かせてもらおうか赤馬零児よ」

赤馬「1~5位の者は私について来てくれ」

勝鬨「・・・」

沢渡「LDSは1人だぜ?情けねえなてめえら!」

北斗「ぐぬぬ・・・」

刃「チッ」

真澄「ふん」

権現坂「ランサーズは三人だがな」

柚子「こんな事で張り合っても意味無いのよね」

遊矢「大人になれよ沢渡」

沢渡「・・・」

沢渡「っつうか勝鬨勇雄だっけ?何で居るのお前が」

勝鬨「・・・」

沢渡「な、何だ!やろうってのか?パパに言えばてめえなんて」

権現坂「どういう事なんだ遊矢よ」

遊矢「って言われてもな」

赤馬「エクシーズ次元へ行く」

遊矢「エクシーズ次元?」

柚子「どうして?」

権現坂「・・・そういう事か」

沢渡「どういう事だよ」

勝鬨「下らんな、お前は帰る」

沢渡「何だそりゃ」

勝鬨「自分はマラソン大会があるから出たまで馴れ合いは好まん」

赤馬「・・・私だ。それは都合がいい・・・すまないな」

遊矢「勝鬨勇雄・・・相変わらず何を考えてるかまるでわからない」

遊矢「こ、これは!」

遊馬「遊矢!」

素良「やっと来たね柚子」

柚子「素良?」

万丈目「沢渡!」

沢渡「万丈目!」

ジャック「つまり・・・どういう事だ?」

クロウ「俺に聞くなよ」

シャーク「何となく理解ができたぜ」

Ⅳ「ああ」

オブライエン「そういう事か」

赤馬「集められた16人であの始祖が残したドームで再び大会を開く・・・三人のデュエリストの帰還を祝して」

万丈目「お前に他人を思いやる心はあるのか?」

沢渡「どうにも怪しいぜ」

遊馬「なあジャックさん、クロウさん」

クロウ「どうした?」

遊馬「あのフードの奴は誰なんだ」

ジャック「俺達にもわからん」

クロウ「泳ぎきった時に居たんだよ」

シャーク「何だ瑠那も出るのか」

瑠那「私だってデュエリストよ」

オブライエン「15人・・・これでは数が合わないぞ」

カイト「俺だ」

遊馬「カイト!」

遊矢「カイトさん!」

柚子「怪我はもう大丈夫なの?」

カイト「俺は不死身だ」

Ⅴ「Ⅳもこっそり混じっているがお前は振るい落としから落ちただろ」

Ⅳ「チッ」

沢渡「ハハハ!!!」

Ⅳ「笑ってんじゃねえぞ!」

沢渡「・・・」

Ⅴ「エクシーズ次元からは遊馬、カイト、凌牙、アリト、瑠那」

遊星「シンクロ次元からジャック、クロウ、謎のフード1号、謎のフード2号」

三沢「融合次元からは万丈目、オブライエン、素良」

沢渡「誰だお前?」

三沢「俺の名は三沢大地!君達とは何度か会ってるぞ」

万丈目「融合次元とか言うが俺達の身内で純粋な融合使いは十代とカイザーぐらいだぞ」

赤馬「スタンダード次元からは榊遊矢、柊柚子、権現坂昇、沢渡シンゴ」

遊矢「遊戯さん達は?」

遊星「予選落ちした」

三沢「彼らでは少し厳しかったようだ」

赤馬「難易度を低めにしたはずなのだが」

遊馬「よし!始めようぜ!」

遊星「焦ってはいけない。あと6日ほど待ってくれ」

遊馬「何か久しぶりにまともなデュエルができそうで涙が出てくるぜ・・・」

シャーク「どうした遊馬?」

遊馬「な、何でもねえよ!」

カイト「使うのか」

瑠那「ダークマター?」

カイト「ああ」

瑠那「ええ」

カイト「そうか・・・だったら見せてやれ」

瑠那「誰に?」

ミザエル「私だ」

瑠那「ミザエル」

ミザエル「第3の銀河眼を見てみたい」

瑠那「これよ」

ミザエル「こ、これか・・・紛れもない銀河眼だ。フォトンとタキオンとはまた違う」

瑠那「彼ってこんな感じなの?」

カイト「ドラゴンが絡むと少しばかりおかしくなる」

アリト「ってわけでデュエル飯作ってくれよメラグ!」

璃緒「デュエル飯?」

シャーク「遊馬が食ってるあれだ」

璃緒「あ、あれね」

アリト「大会だぜ大会!どうだギラグ」

ギラグ「俺だって振るい落としにかからなきゃ出れたんだぜ!」

アリト「まあお前らの分まで頑張るからさ」

ギラグ「ったくこれ持ってけよ」

アリト「こいつら・・・ギラグの熱い魂受け取ったぜ!」

ドルべ「アリトがはしゃぎすぎないようにちゃんと見張ってやってくれ」

璃緒「あの子はすぐに暑くなるから」

シャーク「お前らはアリトの親かよ」

ベクター「負けたらどうするよ?」

アリト「そん時は・・・俺が何でも言うことを聞いてやるぜ!」

ユーゴ「あんな変な奴を入れるより俺を入れてくれよ!」

遊星「と言われてもな」

ジャック「何者かわからんのか」

ユーゴ「さあな」

牛尾「ちょっといいかお前ら」

ブルーノ「あ、牛尾さん」

遊星「何かあったのか?」

牛尾「この写真を見てくれ」

遊星「これはタイムマシンだな」

クロウ「そんなのわかるのか?」

遊星「ああ」

ユーゴ「未来から俺とリンが結婚報告に来たんじゃねえか?」

ジャック「お前はいつも前向きだな」

ユーゴ「別にいいじゃねえか!」

遊星「その場所に案内してくれ」

セレナ「何だお前は出ないのか!?」

十代「俺が融合次元を離れちまったらやべえからさ」

セレナ「そ、そうか」

十代「柚子から聞いたよ、バイトしてるんだって?今度見に行ってやるよ」

セレナ「来るな!」

十代「わ、わかったよ」

セレナ「バイト代を貯めたらお前に何か買ってやってもいいんだぞ」

真澄「あ、十代さん!」

刃「おっす十代さん」

北斗「どうも」

十代「おお!3人組か」

真澄「私とデュエルしてください十代さん」

十代「いいぜ、じゃあキリがついたら帰って来るよセレナ」

セレナ「くっ・・・」

沢渡「先ずは凌牙を鮮やかに倒すだろ」

遊矢「ああ」

沢渡「それで次はジャックをワンキル!」

柚子「うん」

沢渡「万丈目をぶっ倒し!」

権現坂「・・・」

沢渡「ラストはお前だ!」

遊矢「俺?」

沢渡「そうだ!凌牙とジャックと万丈目は俺が倒すからカイトはお前がやれ!」

柚子「沢渡じゃ3人に勝てないんじゃない?」

沢渡「勝つんだよ!そうだろ権現坂」

権現坂「先ず無理だろうな。経験が違う」

沢渡「舐めんなよ!特に万丈目だけには絶対負けねえぜ」

柚子「同族嫌悪ってやつね」

遊矢「似てるからな万丈目さんと沢渡って」

万丈目「最初は凌牙だ!凌牙には絶対に負けん!」

オブライエン「・・・」

万丈目「そしてジャック!圧倒的な力で俺が倒す!」

オブライエン「・・・」

万丈目「さらに沢渡!こいつにだけは絶対に負けんぞ!」

オブライエン「・・・」

万丈目「最後は遊矢だ!あいつは彼女持ちでズルい!」

オブライエン「・・・」

素良「君じゃ無理だよ」

万丈目「何だと!」

オブライエン「そもそも沢渡にしてもお前にしてもそこまで残っているのか?」

万丈目「やかましい!お前達のどちらかはカイトを倒せ!俺はあいつが気に食わん」

オブライエン「俺は誰が相手でも構わない」

万丈目「特に沢渡だ!誰があんなウスラトンカチに負けるか!」

素良「鏡の中の自分と戦ってるって感じだよね。似た者同士だから」

オブライエン「ああ」

遊馬「さあ始まったぜ、あれがトーナメント表か」

シャーク「相変わらず観客が多いな、暇人ばっかだぜ」

カイト「・・・」

沢渡シンゴVS九十九遊馬

謎のフード1号VSオースチン・オブライエン

権現坂昇VSクロウ・ホーガン

紫雲院素良VSアリト

柊柚子VSジャック・アトラス

瑠那VS万丈目準

謎のフード2号VS神代凌牙

天城カイトVS榊遊矢

シャーク「謎のフード2号だってよ。何者なんだ」

瑠那「万丈目は強いの?凌牙」

シャーク「バカだけど強い・・・んじゃねえか?」

カイト「お前は万丈目や沢渡と親しいからそう言えるんだろ。俺はあの手のアホとバカは好かん」

遊馬「沢渡か・・・1度デュエルしたいって思ってたんだよな!」

沢渡「遊馬が相手かよ。だったらこのデッキだな」

万丈目「貴様の一回戦負けは確実だ!」

沢渡「どっから出てきやがった!てめえだって瑠那とかいう月星人だろうが!」

万丈目「バカか!月星人は全て冥王星に移動したという話を知らんのか?」

沢渡「知らねえよ!てめえはあの女に負けちまえばいいんだよ!」

万丈目「誰が負けるか!この大馬鹿者が!」

シャーク「ドングリの背比べやってる場合じゃねえだろ」

ジャック「少しは遊矢の選手宣誓でも聞いてやれ」

カイト「だからお前達は勝てんのだ。遊矢にも十代にも」

沢渡「うるせえぞ!変な髪型しやがって!」

万丈目「お前が遊矢に負けたら盛大に笑ってやるぞ!」

カイト「勝手に言ってろ」

シャーク「お前も一回り歳離れてるのにムキになるなよ」

万丈目「ふん」

ジャック「お前もだ沢渡!馬鹿丸出しだぞ」

沢渡「チッ」

遊馬「さあ始めようぜ沢渡!」

沢渡「度肝を抜いてやるぜ!デュエル!!」

沢渡「先攻は俺だ!ドロー!俺は水精鱗-アビスタージを攻撃表示で召喚!そして装備魔法アビスケイル-ミヅチを発動!これによりアビスタージの攻撃力は800ポイントアップ!さらにアビスケイル-ケートスを装備し800ポイントアップ!そしてアビスケイル-クラーケンを装備し400ポイントアップ!俺はターンエンドだ!」

アストラル「沢渡シンゴはどのようなデッキでも縦横無尽に操る事ができる天才的なセンスを秘めたデュエリストだぞ遊馬」

遊馬「だから好きなんだよあいつ!」

沢渡「水って言えば凌牙だ。遊馬にとって相性悪いはずだぜ」

遊馬「ドロー!俺はガガガウィンドを発動!」

沢渡「アビスケイル-ミヅチの効果を発動!この装備カードを墓地へ送る事で相手の魔法を無効にする!」

遊馬「そう来たか、なら俺はゴブリンドバーグを攻撃表示で召喚!そしてゴブリンドバーグの効果で」

沢渡「俺はアビスケイル-クラーケンを墓地へ送りモンスター効果を無効にする!!」

遊馬「!?」

アストラル「さあどうする遊馬」

遊馬「俺はカードを1枚セットしターンエンド」

沢渡「こいつは最初のターンで希望皇ホープを出しやがるからな・・・ドロー!俺は海皇の狙撃兵を攻撃表示で召喚!」

沢渡「バトルだ!アビスタージでゴブリンドバーグに攻撃!」

遊馬「罠発動!」

沢渡「俺はアビスケイル-ケートスを墓地へ送り相手の罠を無効にする!」

遊馬「ぐっ」4000→3700

沢渡「そして海皇の狙撃兵でダイレクトアタック!」

遊馬「ぐあっ!」3700→2300

沢渡「こいつが相手ライフにダメージを与えたときデッキから海皇と名のつく海竜族レベル4以下のモンスターを特殊召喚する!俺は海皇の突撃兵を特殊召喚!」

沢渡「このモンスターはフィールドに魚族・海竜族・水族が居るとき攻撃力を800ポイントアップさせる!」

沢渡「海皇の突撃兵でこのままダイレクトアタック!」

遊馬「くっ」2300→100

沢渡「ターンエンド!」

遊馬「さすがだな沢渡・・・でも俺だってまだ負けたわけじゃねえ!ドロー!!」

遊馬「俺はトイナイトを攻撃表示で召喚!そしてこのカードが召喚に成功したとき手札からトイナイトを特殊召喚!俺はレベル4のトイナイト2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!!」

沢渡「海皇と希望皇か、どっちが強いんだろうな。ま、俺は」

遊馬「希望皇ホープでアビスタージに攻撃!」

沢渡「ライフは圧倒的に俺のが上・・・少しぐらいなら」

遊馬「この瞬間、俺はホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃を無効にする!」

沢渡「は、はあ!?」

遊馬「そして俺は速攻魔法ダブル・アップ・チャンスを発動!モンスターの攻撃が無効になった時このバトルフェイズ中もう一度攻撃が可能!そしてその攻撃は倍になる!!」

沢渡「ブッ!?」

遊馬「アビスタージに攻撃!」

沢渡「ウオッ!」4000→700

遊馬「そして俺はRUM-ヌメロン・フォースを発動!俺は希望皇ホープを希望皇ホープレイVへランクアップ!そして希望皇ホープレイVのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手フィールドのモンスターを破壊しその攻撃力のダメージを与える!海皇の狙撃兵を破壊!」

沢渡「マ、マジかよお前・・・」

遊馬「いいデュエルだったぜ沢渡!」

沢渡「い、意外とえげつないんだな・・・さすが遊矢の先輩ってとこか、歳下だけど」

万丈目「早速転けたな!」

沢渡「悪りいかよ!」

遊矢「遊馬はデュエルしたがってたからな」

柚子「沢渡が負けるのも仕方ないわよ」

小鳥「遊馬!」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

アリト「やるじゃねえか遊馬!」

ギラグ「さすがだぜ!」

ベクター「感心するのはまだ早えよ」

ドルべ「どういう事だ?」

ベクター「遊馬の次の相手だ」

ギラグ「多分オブライエンだろ?野郎は十代の次元の中でも五本の指に入るレベルなら」

シャーク「あんなフードに負けるわけがねえよ」

ベクター「どうだかな」

1号「妖精竜エンシェントでダイレクトアタック!」

オブライエン「ぐああああああああああああああああ」

ヨハン「オブライエン!」

万丈目「ライフを削っても奴はライフを回復させる・・・あいつも負けるんだな、少し安心した」

三沢「安心してる場合じゃないだろ!」

1号「・・・」

オブライエン「ふぅ・・・どうやら俺の負けのようだな。素顔を見せてくれないか」

1号「・・・」バッ

ジャック「お、お前は!」

ユーゴ「知ってんのかジャック!?」

ジャック「・・・知らん」

遊星「忘れたのかジャック!あれは成長した龍可だ」

龍可「私なの!?」

ユーゴ「っつってもお前・・・胸ねえじゃん」

遊星「だが龍可だ」

リン「女の子に胸が無いとか言って!」

ユーゴ「だ、だってよ。アキさん見ろよ」

ジャック「ならば2号は龍亞か」

龍亞「やったー!」

遊星「それはどうかな」

クロウ「別の奴だって言うのか!?」

遊星「兄である龍亞が1号のはずだ、だが龍可が1号・・・この意味がわかるな」

ブルーノ「別人?」

遊星「そうだ」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「タイムマシンで来たのは龍可ともう1人だな。誰なんだ」

大人龍可「えーっと」

2号「シッ」

大人龍可「まだ秘密にしておいてだって」

シャーク「どうせ俺と当たるんだ。化けの皮を剥いでやるぜ」

クロウ「まさか龍可があんな美人に成長するとはな・・・胸無えけど」

権現坂「胸が全てではないぞクロウよ!」

クロウ「じゃあ・・・脚か?」

権現坂「け、けしからん!」

クロウ「まあいいじゃねえか権現坂!男なんだしよ」

遊矢「頑張れ権現坂!」

柚子「しっかりー!」

クロウ「1度でいいからお前とデュエルしたかったんだよな俺」

権現坂「それは光栄だ」

クロウ「何つっても遊星が1番」

権現坂「ゆ、遊星殿が!?」

クロウ「おう」

権現坂「遊星殿!そ、それは誠か!?」

遊星「俺もジャックも鬼柳もみんな権現坂のファンなんだ」

クロウ「って事だぜ」

権現坂「ならばこの男・権現坂も全力で戦うまで!行くぞクロウ!!」

クロウ「ドロー!俺はBF-蒼炎のシュラを攻撃表示で召喚!そしてフィールドにBFモンスターが存在するときBF-疾風のゲイルを特殊召喚する!俺はレベル4のBF-蒼炎のシュラにレベル3のBF-疾風のゲイルをチューニング!シンクロ召喚!BF-アーマード・ウィング!カードを2枚セットしターンエンド!」

権現坂「俺のターン!自分の墓地に魔法または罠が存在しないとき超重武者ヒキャ-Qを特殊召喚!そして自分の墓地に魔法または罠が存在しないときこのカードをリリースし手札からモンスターを2体まで特殊召喚できる。俺は超重武者ホラガ-Eと超重武者ワカ-O2特殊召喚!俺はレベル4の超重武者ワカ-O2にレベル2の超重武者ホラガ-Eをチューニング!シンクロ召喚!超重神鬼シュテンドウ-G!」

権現坂「超重神鬼シュテンドウ-Gがシンクロ召喚に成功し自分の墓地に魔法または罠が存在しないとき相手フィールドの魔法または罠を全て破壊する!俺はこれでターンエンド!」

クロウ「あのモンスターは守備表示のまま攻撃ができるんだったな・・・守備力は2500でアーマード・ウィングと並んでる。だったら自分フィールドにBFモンスターが存在するときBF-漆黒のエルフェンをリリース無しで召喚!」

クロウ「そして自分フィールドにBFモンスターが存在するときBF-突風のオロシを特殊召喚!俺はレベル6のBF-漆黒のエルフェンにレベル1のBF-突風のオロシをチューニング!シンクロ召喚!A BF-驟雨のライキリ!驟雨のライキリはフィールドのBFモンスターの数だけ相手フィールドのモンスターを破壊する!」

権現坂「何と!?」

クロウ「バトルだ!BF-アーマード・ウィングと驟雨のライキリでダイレクトアタック!」

権現坂「くっ・・・」4000→0

クロウ「やったぜ!」

権現坂「なるほど、これがBFなのか」

クロウ「まあ何ていうか一歩間違えてれば俺が負けていたぜ」

ジャック「俺達の次元ではお前の事は武藤遊戯や海馬瀬人以上のデュエリストだと評判だぞ」

権現坂「そ、それは本当なのか遊星殿」

遊星「ああ!みんなお前の事が好きなんだ、権現坂」

アリト「先攻は俺が貰うぜ!ドロー!!俺はBKヘッドギアを召喚!BKヘッドギアが成功に召喚したときデッキからBKモンスターを1体墓地へ送る!そしてフィールドにBKモンスターが存在するときBKスパーを特殊召喚!そして魔法バーニング・ナックルを発動!デッキの一番上のカードを墓地へ送り墓地のBKモンスターを特殊召喚!BKスイッチヒッターを特殊召喚!」

アリト「レベル4のBKヘッドギアとBKスパーとBKスイッチヒッターでオーバーレイ!エクシーズ召喚!BK流星のセスタス!カードを2枚セットしターンエンド!」

素良「僕のターン!僕は手札のエッジインプ・シザーとファーニマル・オウル融合!融合召喚!デストーイ・シザー・タイガー!このモンスターは融合素材に使ったモンスターの数相手フィールドのカードを破壊する!」

アリト「罠発動!エクシーズ・リフレクト!効果モンスター・魔法・罠を無効にし破壊する!そして相手に800ポイントのダメージを与える!」

素良「くっ」4000→3200

素良「だったら僕はエッジインプ・ソウを攻撃表示で召喚!このモンスターが召喚に成功したときデッキからカードを2枚ドローし1枚デッキの一番下へ戻す。そして僕はフィールドのエッジインプ・ソウとファーニマル・ライオを融合!デストーイ・ホイールソウ・ライオを融合召喚!」

素良「デストーイ・ホイールソウ・ライオは1ターンに1度相手フィールドのモンスターを破壊しその攻撃力分のダメージを与える!」

アリト「チッ」4000→1500

素良「どうだ!融合の方がエクシーズより上じゃない?大体さ君達が期待してる遊矢だって大先輩の十代だって融合使いなんだよ?君もエクシーズなんてやめて融合を」

アリト「罠発動!エクシーズ・リボーン!自分の墓地のモンスターエクシーズを特殊召喚しこのカードをオーバーレイ・ユニットとして扱う!」

素良「!?」

アリト「そういや十代が言ってたな、てめえが図に乗ったら徹底的にぶちのめしてやれってな!」

素良「どうして!」

アリト「男はぶっ叩かれて強くなるってもんだぜ!」

素良「言っとくけどまだ本気を出して無かったからね」

遊矢「またそんな事言って」

柚子「次は私とジャックさんか」

遊矢「頑張れ柚子!」

柚子「うん!」

素良「・・・」

遊矢「どうした?」

素良「十代がさ何で俺には彼女ができねえんだ?って言ってたよ」

遊矢「十代さんにもいつかいい人ができるって俺何度も言ってるんだけどな・・・」

素良「ふーん・・・それと遊矢と柚子とユーゴとリン見てたらセレナもユーリとくっ付くのかって心配してるよ?」

柚子「セレナは大丈夫よ、大体ユーリって」

遊矢「もしそうなったらどうするんだって?」

素良「俺がユーリを始末するって」

遊矢「へ、へえ・・・」

柚子「ジャックさんは最初にバイス・ドラゴンを出してダーク・リゾネーターを召喚しレッド・デーモンズ、レッド・デーモン、スカーライトの何れかをシンクロ召喚する」

柚子「それぞれ守備表示モンスターの破壊、攻撃表示モンスターの破壊、特殊召喚された効果モンスターの破壊・・・それにあの人は遊星さんのライバル」

ジャック「先攻は俺が貰う!ドロー!!俺は手札のビッグ・ピース・ゴーレムとミッド・ピース・ゴーレムを融合しマルチ・ピース・ゴーレムを融合召喚!」

柚子「ジャックさんが融合を!?」

ジャック「当然だ!そして俺はバリア・リゾネーターを通常召喚!レベル7のマルチ・ピース・ゴーレムにレベル1のバリア・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!ターンエンド!」

柚子「私のターン!私は幻奏の音女カノンと幻奏の音姫ローリイット・フランソワで融合!幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァを融合召喚!」

ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果を発動!」

柚子「幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァは戦闘・効果では破壊されず戦闘で発生する戦闘ダメージを0にする!バトル!」

ジャック「バカな!その攻撃力でレッド・デーモンズに」

柚子「このモンスターが特殊召喚されたモンスターとバトルを行う場合その相手モンスターとこのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える特殊召喚されたモンスターを破壊する!」

ジャック「何だと!?」4000→2000

柚子「私はカードを1枚セットしターンエンド!」

ジャック「フッ・・・厄介なモンスターだな」

柚子「うん」

カイト「おい」

遊矢「あ、カイトさん」

カイト「どうだ柚子は」

遊矢「あのジャックさんと」

カイト「まあ見ればわかるか」

遊矢「何か用?」

カイト「特に無いがミザエルがオッドアイズを全部見せろとビーストアイズとルーンアイズを含めてな」

遊矢「どんだけドラゴン好きなんだ・・・前に見せたのに」

カイト「どっちが勝つ」

遊矢「柚子に勝ってほしいけど・・・この大会って赤馬零児が指揮してるんだろ?」

カイト「ああ」

遊矢「あいつがやってる事って裏があるんだよな。人を怒らせたりみんなが楽しみにしてる大会を兵隊集めに利用したり弟を巻き込んだり」

カイト「・・・」

遊矢「何ていうか大を生かすためには小を犠牲にするを地で行ってる感じなんだよな・・・普通は小さい子を巻き込まないし」

カイト「・・・そうだな」

ユーゴ「捕まえたぜ!さあフードを取っちまえクロウ!」

クロウ「おう!」

大人龍亞「は、離せよ!」

クロウ「龍亞じゃねえか!どういう事だ遊星!?」

ユーゴ「普通は兄貴の龍亞が1号じゃねえのか!?」

遊星「龍可の方がしっかりしているから龍亞は2号なんだ」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「2人揃ってどうしたんだ?わざわざ未来から来るなんて」

ユーゴ「背高いな、でもチョンマゲ結ってんのな」

大人龍亞「俺達の時代の遊星から届けてくれって言われて帰る予定だったんだけど・・・何か面白そうな事してたから」

遊星「その届け物とは」

大人龍亞「これさ」

ユーゴ「こ、これは・・・何だこれ?」

遊星「白紙のカード・・・これをどうしろと未来の俺は?」

大人龍亞「頑張って生み出せと言ってたけど、俺の対戦相手って凌牙なんだよな。何度か見たことあるけど強いの?」

遊星「どうするんだ・・・白紙のカードをこんなに渡して」

柚子「私の」

ゴゴゴゴゴゴ

ジャック「何だこの音は!?」

柚子「な、何あれ!」

赤馬「どうやら多くのデュエリストのデュエルが響き次元を超えて奴らが来たようだ」

ジャック「邪魔だ零児」

柚子「い、いきなり現れた」

赤馬「前回の大会と今回の大会によりかつて始祖達が封印した連中が次元の裂け目を破り現れた」

ジャック「どういう事だ遊星!」

遊星「いや・・・まさかお前」

赤馬「遅かれ早かれ奴らが現れるのはわかっていた。今この場で一網打尽にする」

柚子「誰なのそれは!?」

赤馬「13人の悪魔決闘者だ」

ジャック「訳のわからん事を!」

万丈目「何だあいつら」

沢渡「見ればわかるだろ。余興だ余興」

シャーク「そんなわけねえだろ」

赤馬「さあ戦おう」

ジャック「おい!事情を説明しろ!!」

遊矢「やっぱり大会が潰されたか」

「カーカッカッカ!時代は変われど決闘者はまだ残っているとはな」

「グォッフォフォフォ!さあて誰を拉致するんだったかのう」

「四人の女だ。確かそう言っていた」

遊馬「柚子!どんだけ狙われちまってるんだ!?」

柚子「そんなこと言われても困るわよ!」

遊矢「それにまだ柚子って決まったわけじゃ」

「魔法発動!ブラックホール!!」

遊星「みんな!この場から離れるんだ!!」

数日後

赤馬「拉致されたのは鮎川アユ、セレナ、神代璃緒、十六夜アキ」

遊馬「・・・」

遊星「・・・」

赤馬「だが奴らがセレナを拉致した事は幸運だった。セレナには発信機が」

遊馬「そうじゃねえだろ社長!!」

赤馬「何?」

遊星「お前がやった事を理解しているのか?」

赤馬「どうやら敵の目論見は子孫繁栄だ。何故なら鮎川アユには不思議な力が何も」

遊矢「ふざけるのもいい加減にしろ!お前はいつもいつも!」

赤馬「大丈夫だ。君達が力を合わせれば不可能な事は何も」

十代「邪魔するぜ社長」

遊星「十代さん」

赤馬「やはり来たか遊城十代」

十代「呼ばれたら誰だって来るじゃねえか、何も不思議な事はねえさ・・・そうだろ社長」

十代「セレナの居場所なら俺にだってわかる。発信機なんて必要ねえよ」

赤馬「そうか」

十代「じゃあ行こうぜ」

赤馬「まだ動くには早い。作戦を練ってから行くべきだ」

十代「人の命ってのは軽くはねえよ。親父とやってる事が同じだぜ」

赤馬「・・・」

遊馬「十代さんの言う通りだぜ!社長がやってる事はどう考えてもおかしいぜ!!」

遊馬「戦いたいなら素直に言えば良かったじゃねえか!あのアユって子なんてまだ子供なのに・・・それなのに」

遊星「・・・」

遊矢「こういう時に限ってリーダーぶるなよ。お前は兄としてもリーダーとしてもデュエリストとしても失格だ」

遊星「行こう」

遊馬「みんなは」

十代「もう集まってるぜ」

十代「四つの次元から1人ずつ拉致ったんだな」

シャーク「ふざけやがって!セレナの居場所ならわかるって言ったな十代?」

十代「わかるぜ、その前にあれ見ろよ」

ジャック「何だあの穴は」

クロウ「数は13・・・奴らは来いって言ってるのか?」

遊星「そうなるな」

ユート「しかし子孫繁栄するにしても小さな女の子を誘拐するとは」

遊馬「プロフェッサーもロリコン、長官もロリコンなんだろ?」

黒咲「カイトの父も瑠那を助手にしていたぐらいだからロリコンか」

ユーゴ「その息子のカイトはあのアユって子に懐かれたからロリコンか?」

カイト「ふざけるな」

遊星「敵のボスはロリコン・・・そうですね十代さん」

十代「そうなるぜ」

カイト「飛ぶぞ、どの穴に誰が居るか知らないがそれぞれ突入する」

遊矢「行こう!」

ユート「次元がくっ付いたりみんなの記憶が消えたり遊矢達が狙われて・・・休む暇も無いな」

ガガガガガガガガガガガ

ユート「しかしうるさいところだ」

「これこそアクションフィールド『工場地帯』!どうだうるさいだろう」

ユート「俺の対戦相手はお前か」

「そうだ!俺が相手・・・いや俺では無いな。こいつを使わせてもらうぞ」

ユート「それは何だ」

「決闘者大全集と言ってな、急だったから少しの人数だけだが!」カシャッ

ユート「なっ!?」

遊馬「このように俺は決闘者大全集をセットする事であらゆる決闘者になれるというわけだ!」

ガガガガガガガガガガガ

ユート「奇妙な見た目とは裏腹に厄介な相手だ」

ユーゴ「何っつうとこでデュエルさせやがるんだ!!」

「先に敗北した奴があのブラックホールに飲まれる。シンプルな話だろ?」

ユーゴ「頭おかしいんじゃねえか、てめえ!」

「フッ」

ユーゴ「アキさん達は無事なんだろうな?」

「知らんな」

ユーゴ「妙な顔しやがって顔に穴空いてるぜ?」

「ケケケ!」

ユーゴ「まあぶっ倒すなら問題はねえよな!悪魔決闘者よ」

「俺としては3人のギャラクシー使いと決闘をしたかったが・・・まあいいだろう」

ユーゴ「余裕かましやがって!」

「自分達は月に愛されていると思っている奴らだ。誰もブラックホールには敵わんというのに」

ユーゴ「ブラックホールだろうと何だろうと関係ねえ!俺が突っ切ってやるぜ!!」

カイト「これは」

「アクションフィールドだ」

カイト「こんな砂地でフィールドを駆け回るのか?」

「そういう事だ!」ピョンピョン

カイト「バネのような肉体をしているのか・・・お前には得意なフィールドと見た」

「さあ始めようじゃねえか」ピョンピョン

瑠那「気をつけてカイト」

カイト「・・・お前が行け」

瑠那「私が?」

カイト「問題無いなバネ」

「誰が相手でも構わねえ!」ピョンピョン

瑠那「でもどうして私が」

カイト「敵は未知数だ。ならば未知数であるお前が適している」

沢渡「溺れる!溺れる!」

万丈目「な、何だここは!池か!?」

「ケケケ!俺の相手は」

シャーク「俺・・・何でてめえらも同じ穴に来てんだよ!」

沢渡「うるせえぞ凌牙!」

万丈目「お前が妹の事で精神をかき乱してそうだから心配して来てやったのだ」

シャーク「・・・余計な世話だぜ」

万丈目「というわけだ!」

沢渡「ここは俺達に任せてお前は先へ行けって事だぜ」

シャーク「先ってどうやって行くんだ」

沢渡「双子だったら余裕だろ」

万丈目「さっさと走れ!妹が待ってるぞ、何処に居るのか知らんが」

シャーク「てめえら・・・死ぬんじゃねえぞ」

「で?誰が俺様の相手なんだ」

万丈目・沢渡「俺だ!」

黒咲「凌牙の妹は何処だ」

「それは俺達を倒してからにするんだな」

黒咲「しかしピラミッドの上でデュエルをしろと」

「古来よりピラミッドと決闘者は密接な関係がある。お前達の大先輩の武藤遊戯もまた」

黒咲「さっさと始めろ」

「無粋な奴よ!ならば望み通り始めようじゃないか!」

黒咲「ああ」

素良「あ、始まってる!」

黒咲「お前も来たのか」

素良「アユが誘拐されたしセレナも・・・それにエクシーズ使いなのに僕に優しく接してくれたあいつの妹だって」

黒咲「・・・」

「どっちが来る?お前か、それとも」

黒咲「俺でいい、貴様をさっさと片付けて璃緒を助け出す」

アリト「まるで山だぜ山!」

「四人一斉に俺の相手をするのか?」

アリト「俺に決まってるじゃねえか!」

ミザエル「・・・」

ドルべ「どうしたミザエル」

ミザエル「デッキが無くなっている」

ギラグ「お前何言ってんだ・・・馬鹿野郎!」

ミザエル「さっきまでここに会ったんだ・・・どうなっているんだ!」

ギラグ「知らねえよ!」

アリト「アクションフィールドって言うけど落ちたら死ぬのか?」

ドルべ「随分と高いな」

「当然、死ぬ」

アリト「上等だぜ!徹底的にやってやるよ!!」

ユート「いくら真似をしたって何が変わるんだ」

遊馬「デッキも口調も姿形も性格も変わるんだぜ!」カシャッ

遊星「そういう事だ。故に俺は無敵という事だ」カシャッ

十代「何だったら試してみるか?俺とのデュエルは苦戦するぜ!」カシャッ

遊矢「どうするユート?」

カイト「ギャラクシーで行くか」カシャッ

クロウ「BFで行くか」カシャッ

ヨハン「宝玉獣もあるぜ!」カシャッ

柚子「幻奏だって!」カシャッ

ユート「・・・武藤遊戯」

遊馬「だ、誰だそいつは?」

ユート「デュエリストを調べているならちゃんと決闘者大全集に加えられているだろ。十代の先輩だ」

遊馬「遊城十代の先輩?だったら最強じゃねえか!あったぜ!!」カシャッ

遊戯「始めようぜ」

ユート「フッ」

遊戯「な、何だこいつのデッキは!?」

ユート「そう言うと思った。そのデッキは遊戯にしか回せないデッキだ」

遊戯「ぐぬぬ・・・バカにしてるのかこいつは!!もういい・・・あれ?カセットが」

ユート「これの事か?」

遊戯「い、いつの間に」

ベクター「ジャンジャジャーン!」

遊戯「こいつ何処から」

ベクター「てめえらが最初に卑怯な真似したんだろ?これで五分五分ってやつだぜ!」

ユート「先攻はお前からでいい」

遊戯「ドロー・・・ターンエンド!」

ユート「ドロー!俺は聖騎士の三兄弟を攻撃表示で召喚!このモンスターが召喚に成功したとき手札から聖騎士モンスターを2体特殊召喚する。魔聖騎士ランスロットと聖騎士ボールスを特殊召喚!そして聖騎士ボールスは聖剣と名のつく装備カードを装備する事でレベルが一つ上がり闇属性になる。俺は聖剣カリバーンを装備!攻撃力は500アップさせライフを500回復させる」

ユート「レベル5の魔聖騎士ランスロットと聖騎士ボールスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!神聖騎士王アルトリウス!」

ユート「さらに俺は聖剣ガラティーンを聖騎士の三兄弟に装備し攻撃力を1000アップ!」

ベクター「ここにメラグ達は居るのか?ん?」

遊戯「居ねえよ!て言うか何でこいつはこんなバカなデッキ使ってるんだ!!」

ユート「武藤遊戯は月を破壊したデュエリストだと十代や遊星は言っていた・・・月を破壊できたらそのデッキも回せるんだろう。バトルだ!」

ユーゴ「ドローオオオオオオオ!?すっげえ吸引力だ!?」

「それがブラックホールだ!小規模ながら人間1人は丸呑みできる掃除機のような」

ユーゴ「能書きはいらねえんだよ!この野郎は名前の通りブラック・ホールとか激流葬とかあの辺りのカードを使うはずだ。って言っても俺の手札にはそれを無効にするようなカード・・・何でホワイト・ホールがあるんだ・・・そうか!龍亞の奴が俺らにくれた未来の遊星の白紙のカード!だったら俺は」

「早くしろ!」

ユーゴ「自分フィールドにモンスターが存在しないときSRベイゴマックスは特殊召喚が可能!そして召喚・特殊召喚に成功したときデッキからSRモンスターを手札に加える。俺はSR赤目のダイスを通常召喚!赤目のダイスはこいつ以外のSRモンスターを対象に1から6までのレベルをターン終了時まで変更できる!俺はSRベイゴマックスのレベルを6に変更!」

ユーゴ「レベル6のSRベイゴマックスにレベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!カードを2枚セットしターンエンド!」

「俺のターン!俺はブラック・ホールを発動!」

ユーゴ「罠発動!ホワイト・ホール!」

「タイミング良くブラック・ホールを防ぐ決闘者が居るのか・・・ならば俺はトリオンの蟲惑魔を攻撃表示で召喚!このカードが召喚に成功したときデッキからカードを1枚手札に加える。カードを1枚セットしターンエンド」

ユーゴ「てめえらも子孫繁栄してえならアキさん拉致るなよ。すっげえ凶暴なんだから」

「サイコデュエリストにバリアンの女、融合次元の柊柚子・・・これならば丈夫な子供が生まれ悪魔決闘者が続々と」

ユーゴ「確かにアキさんって嫁の貰い手ねえと思うぜ、メチャクチャ怖いし・・・でも選ぶ権利ってのがあるぜ!何が悲しくて手が六つある奴や牛っぽい奴の嫁になると思ってんだ!ふざけるのもいい加減にしやがれ!」

ユーゴ「ドロー!SRオハジキッドを攻撃表示で召喚!オハジキッドが召喚に成功したとき墓地からチューナーモンスターを特殊召喚できる。俺はSR赤目のダイスを特殊召喚!」

「またシンクロか・・・墓地のチューナーモンスターを利用するってか」

ユーゴ「もう一つ言い忘れた!アキさん拉致った事で遊星がブチギレてるぜ!てめえら全員終わりって事だ!!」

ユーゴ「シンクロ召喚!HSR魔剣ダーマ!」

「罠発動!奈落の落とし穴!!」

ユーゴ「ブッ!」

「これで奴の召喚はとりあえず防いだ。次のターンで決着をつける!」

ユーゴ「バトルだ!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンでトリオンの蟲惑魔に攻撃!」

「・・・」

ユーゴ「罠発動!緊急同調!シンクロモンスターをシンクロ召喚する!!」

「!?」

ユーゴ「HSRチャンバライダーをシンクロ召喚!」

ユーゴ「HSRチャンバライダーは1度のバトルフェイズ中に2回の攻撃が可能だ!」

「こいつ・・・」

ユーゴ「ここには居ねえって事はアキさんやセレナ達は何処に居るんだ!!」

「俺とて悪魔決闘者よ!そう簡単に口を割れるか!」

ユーゴ「だったらノンビリ探すか・・・てめえにダイレクトアタック!」

カイト「飛び回ってるだけじゃ埒が明かんぞ」

「うるせえ!ドロー!」ピョンピョン

「俺はスケール1のブンボーグ006とスケール10のブンボーグ005でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル2から9までのモンスターが同時召喚を可能!ブンボーグ001、ブンボーグ002、ブンボーグ003をペンデュラム召喚!」ピョンピョン

「そしてブンボーグ003の効果でデッキからブンボーグ004を特殊召喚!俺はこれでターンエンド!」

カイト「ブンボーグモンスターの効果でそれぞれの攻撃力が増したか」

瑠那「私は黒竜の降臨を発動!手札からレベル4以上になるようにモンスターを墓地へ送りデッキから黒竜の聖騎士を儀式召喚!そしてこのモンスターをリリースしデッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!さらに伝説の黒石召喚しこのモンスターをリリースしデッキから2体目の真紅眼の黒竜を特殊召喚!私は2体の真紅眼の黒竜でオーバーレイ!エクシーズ召喚!真紅眼の鋼炎竜!」

「真紅眼の黒竜・・・レアだレアだ言う割りには何処の次元にでもある普通のレア・・・その程度で図に乗るなよ女!ブンボーグ001とブンボーグ003は」

瑠那「RUM-アストラル・フォース!これによって真紅眼の鋼炎竜をランクアップ!ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンを特殊召喚!」

瑠那「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で2度の連続攻撃を可能にする!」

「攻撃力4000の2回攻撃!?しかもRUMって言えばエクシーズ使いが使う伝説の」

カイト「封印されていた割りには詳しいんだな」

「それぐらい当然だ。エクシーズにRUM、シンクロにアクセルシンクロ、融合にコンタクト融合なんて常識も常識よ」

カイト「そしてスタンダードにペンデュラムか」

「それは知らん。しかしダークマターとは・・・恐ろしいモンスターだ」

カイト「ギャラクシーアイズを舐めるな」

カイト「アユが子供を産めると思ってるのか、クズ共が」

「俺らだって拉致したくてしたわけじゃねえんだ!下っ端舐めるなよ!」

ヒュンッ

ユーゴ「てめえ!もっとしっかり移動しろっつうの!」

「うるさいぞ、何だお前も負けたのか」

「まあな」ピョンピョン

瑠那「あなた達も勝ったのね」

ユート「ああ」

ユーゴ「この調子で他の奴らも回収しろブラックホール野郎!」

遊馬「しかし俺達が相手で良かったぞお前ら」

カイト「遊馬か?」

ユート「こいつは腹のカセットで色々なデュエリストになれるそうだ」

カイト「下っ端と言ったが13人の中にも上下関係があるのか?」

「それは言えねえな、こっちだって悪魔決闘者のプライドってもんがあるんだ!」ピョンピョン

カイト「瑠那やユート、ユーゴがデュエルした相手は下っ端か・・・誰かしらがこいつらの上位に立つ悪魔決闘者と戦っているという事か」

アリト「見つかったか?」

ギラグ「ねえんだよ」

ドルべ「君も探してくれないか?」

「俺が?」

ミザエル「こんなアクションフィールドにするから私の銀河眼デッキが・・・くっ」

ギラグ「谷底に落ちてるんじゃねえか?」

アリト「仕方ねえから降りようぜ」

ドルべ「私はこういう運動系は無理だ。すまないが」

アリト「じゃあ行くか」

「コラ!真面目にやるのかやらねえのか!!」

アリト「うるせえぞ!メラグはメチャクチャ怖えから覚悟しろよ!」

ギラグ「拉致した相手がマズかったぜ」

ドルべ「セレナだって狂犬で十六夜アキなんて遊星が頭に上がらないらしいぞ」

ミザエル「アリト、ギラグ」

アリト「急かすなよ、てめえとのデュエルはミザエルのデッキを探した後だ!」

「だったらお前が俺と」

ドルべ「いや私の出番ではないようだ。後ろを見てくれ」

「あぁん?」

カイザー「間に合ったのか」

ドルべ「ああ」

「誰だこいつは」

ドルべ「カイザー亮だ」

「知らねえな」

ドルべ「だったら知る事になる」

カイザー「他のみんなは」

ドルべ「他のみんなとはバラバラに入ったんだが君のそのデッキは」

カイザー「そこに落ちていた」

ドルべ「あるじゃないか・・・おーい!あったぞミザエル!!」

カイザー「セレナを誘拐したのはマズかったな」

「それはどういう意味だ」

カイザー「十代が激怒している。ただではすまないな」

素良「君さアクションフィールドだからって全力で殴らなくても」

黒咲「璃緒や瑠璃の貞操がかかっているんだ。それにこいつらと正々堂々とデュエルする意味あるのか?こいつらは悪魔だぞ」

素良「けど遊矢と柚子の交際は認めてるんだよね?」

黒咲「ああ」

「マキマキ・・・それでも決闘者か!」

黒咲「瑠璃の妹分を誘拐したり瑠璃を誘拐したりする奴にデュエルは必要無い」

素良「ベーッ」

「こ、こいつら!」

素良「これからどうするの?」

黒咲「他の連中はどうしてるんだ」

素良「知らないよ」

「・・・だったら見てみるか?」

素良「できるの?」

「この水晶玉を見ればおおよその出来事が見れる」

素良「ありがとうエジプト!」

沢渡「俺がやるってんだよ!」

万丈目「やかましい!俺だ俺!!」

シャーク「案の定喧嘩してるじゃねえか!もう俺がやるから下がってろ!」

万丈目「戻って来たのか!?」

シャーク「てめえらがまともに組んでるわけねえと思ってな、半魚人は俺がやるぜ」

沢渡「てめえは引っ込んでろ!」

シャーク「それでいいな半魚人」

「ケケケ!お前にシャークのあだ名は早すぎるぜ!」

シャーク「舐めんなよ、伊達にツッパってねえんだぜ」

「ケケケ!」

沢渡「凌牙!」

シャーク「心配するな負けるわけねえ」

万丈目「負けてしまえ!」

シャーク「てめえら覚えてろよ。このケリはいつかつけてやるからな」

ジャック「そのデュエル!俺がやろう」

シャーク「どっから沸いて出てきやがった!」

ジャック「飛び込んだらここに居た」

万丈目「どいつもこいつも同じ穴に入るんじゃない!」

沢渡「俺が先に突っ込んだんだぜ?まさかビビって俺に」

ジャック「誰がビビるか」

シャーク「てめえのとこの女も拉致られてんだぞ、呑気やってる場合かよ」

万丈目「考えてもみろ凌牙の妹と十六夜アキが一緒なんだぞ」

沢渡「ピンピンしてるぜ、それにセレナも一緒だろ?少しぐらい」

「ケケケ!決まらねえってんなら四人纏めてやっちまってもいいんだぞ」

シャーク「・・・いいんだな」

「悪魔決闘者に二言はねえ!」

ジャック「だったら望み通りしてやるか」

沢渡「そうだな」

万丈目「もう生きて帰る事はできんぞ貴様」

ユーゴ「てめえ!もっとワープを」

「お前も負けたのか」

「アクションフィールドだとか言ったら殴る蹴るの暴行を受けて」

黒咲「見ろ凌牙達が派手にやっているぞ」

ユート「・・・」

カイト「お前とこの水晶玉に映ってるのは下っ端か?」

「マキマキ!そうだぜ」

黒咲「下っ端?」

カイト「こいつとこいつとこいつも下っ端らしい」

瑠那「あなた達の上司の特殊は」

「鰐、惑星、トゲ、忍者、阿修羅、砂だ」

ユート「突然現れた時に指揮していた奴らか」

ユーゴ「って事は13の穴のうち飛び込んだら誰かがデュエルしてるかもしれねえのか?ワープしろワープ!」

「・・・」

カイザー「間一髪というところだな」

アリト「助かったぜクロウ!」

クロウ「驚いたぜ、いきなりで」

「どうして俺まで」

クロウ「ついでに決まってるじゃねえか」

「・・・」

ギラグ「お前も悪事から足を洗った方がいいぞ」

アリト「柔道着着てるんだし」

クロウ「こいつらも悪い事してたんだってよ。遊馬が更正させたんだっけ?」

ドルべ「早い話がそうなるな」

カイザー「俺も悪事に手を染めたがこうして真っ当に生きている」

「1度悪魔決闘者に落ちぶれた奴は一生」

カイザー「一生なんてものは無い!」

ヒュンッ

ユート「ワープ成功か」

アリト「ユート!」

カイザー「そういう事か」

黒咲「ミイラ」

「マキマキ・・・」

ミザエル「これは便利だな」

シャーク「結構な人数で殴り込んだんだな」

瑠那「私達がこうして居る間に・・・」

カイト「俺と凌牙は遊馬を探してから帰る」

ジャック「ならば俺達は戻って待機でもしておくか」

クロウ「ジャックは残ってた方がいいぜ、遊星だって見つかってねえんだから」

沢渡「よし」

シャーク「こいつは連れて帰れ、邪魔だから」

沢渡「邪魔だと!?」

万丈目「どう考えても邪魔だ!」

シャーク「てめえもだ。ブラックホール野郎!ワープしてみんな連れてけ」

「何やってんだ俺は仲間を袋叩きにした奴に命令されて・・・クソ」

カイト「戻って来たか」

「・・・」

シャーク「この空間に遊星が居るんだな、Ⅳまで一緒にいやがるぜ」

ユート「みんな後先考えずに突っ込むのが好きだから」

ユーゴ「じゃあワープしてくれよブラックホール」

黒咲「ミイラも来い」

「何なんだこいつら」

「わからんが仲間を助けたいのに必死なんだろう」

ジャック「早くせんか!」

シャーク「誰がこの事件を巻き起こしたと思っているんだ!」

「・・・」

黒咲「まだか」

「少し黙ってろよおまえら」

「マキマキ・・・」

ヒュンッ

カイト「ここは何処だ」

ユーリ「何だ君達も来たのか」

シャーク「てめえ!」

ユーゴ「何やってんだ!」

「不動遊星に会う前に奴のデュエルを見てやれ」

カイト「遊矢か」

「マキマキ!あいつ死んだな」

カイザー「どういう意味だ」

「奴は俺たち下っ端のリーダーよ」

ジャック「下っ端のリーダーだと?笑わせるな」

黒咲「大方毛が生えた程度の実力だろう。何ら問題は」

「いいや奴は強い・・・奴の強さは決闘者強度1000万パワーだ」

カイト「1000万パワーだと!?」

ユーゴ「ご苦労さん」

「俺をパシリに使いやがって・・・」

遊馬「いきなり驚いたぜ」

遊星「ああ」

十代「」

シャーク「どうしたんだ十代は」

遊星「冷静さを保っていたが今にも怒りを爆発させそうだったから」

Ⅳ「不意打ちして気絶させたんだ」

ジャック「決闘者強度を知っているか遊星」

遊星「ああ」

カイト「俺達のような普通のデュエリストの決闘者強度は100万が限界だ」

遊星「例えば十代さんは100万パワー、俺は97万パワー、遊馬は90万パワー、遊矢は80万パワー、遊戯さんは2パワーとなっている」

カイト「それプラスまた別の力もあるが大体はこうなっている」

シャーク「1000万って・・・あの野郎」

「本来なら下っ端でおさまる器じゃないって事さ」

ユーリ「さあ遊矢はどうだろうね。死んじゃったりして」

十代「てめえはまだ何もわかってないなユーリ」

遊星「十代さん」

十代「あいつは負けないぜ。なあみんな」

遊馬「何たってあいつは俺達の総大将みたいなもんだもんな」

アストラル「そうだ」

ユート「こうやって違う次元の者同士が集まる時は大体遊矢が中心になってる」

ユーゴ「てめえは頭がイかれてるからわからねえと思うけどな!」

シャーク「何たってカイトがデュエルしたいって思うレベルなんだぜ?口開けば柚子柚子うるせえけど」

カイト「・・・」

カイザー「人を惹きつける何かがあるという事は素晴らしい事だ」

Ⅳ「と言っても昔は」

黒咲「おい」

Ⅳ「・・・そうだったな」

十代「あいつは負けねえよ。お前とは違ってちゃんと他人を労わる優しさってのがあるんだからな」

ユーリ「・・・」

遊馬「頑張れ遊矢!そいつの決闘者強度は1000万パワーだって遊星さんが言ってるぞ!」

ユーゴ「転けんじゃねえぞ!」

遊矢「あ、ああ!ドロー!俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラム・スケールをセッティング!」

遊矢「そして俺はレベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!」

遊矢「俺はカードを1枚セットしターンエンド」

「ドロー!魔法カード炎王の急襲発動!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しないときデッキから獣族・獣戦士族・鳥獣族を特殊召喚する!炎王獣バロンを特殊召喚!そして炎王獣ヤクシャを通常召喚!さらにフィールドに獣族モンスターが2体存在するとき手札からチェーンドッグを特殊召喚!レベル4の炎王獣ヤクシャとチェーンドッグでオーバーレイ!エクシーズ召喚!恐牙狼ダイヤウルフ!」

「恐牙狼ダイヤウルフのオーバーレイ・ユニットを一つ使い、自分フィールドの獣族・鳥獣族・獣戦士族を1体と相手フィールドのカードを選択し破壊する!」

遊矢「エクシーズ召喚されたオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンが墓地へ送られたときエクストラデッキからオッドアイズモンスターを特殊召喚する!俺はオッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンを特殊召喚!そしてこのモンスターが特殊召喚に成功したとき相手フィールドの表側攻撃表示モンスターを手札に戻す!俺は恐牙狼ダイヤウルフを指定する!」

「くっ・・・」

遊矢「そして罠発動!エクシーズ・リボーン!墓地のエクシーズモンスターを特殊召喚しこのカードをオーバーレイ・ユニットとして扱う!」

「・・・カードを1枚セットしターンエンド!」

遊矢「ドロー・・・よし!俺はレベル4のEMセカンドンキーとレベル3の貴竜の魔術師をペンデュラム召喚!そしてレベル4のEMセカンドンキーにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!」

「罠発動!」

遊矢「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果を発動!エクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスターをデッキに戻し相手の魔法・罠を無効にし破壊する!」

「な、何だとォ!」

遊矢「バトル!」

遊馬「やったぜ!」

十代「セレナ達を返してもらうぜ、いいだろ」

「・・・わかった」

「お、おい!どうやって」

「俺がデュエルで敗北するなんて久しぶりだ。あの6人はこの時間帯は眠っている・・・だったら」

「バレたら・・・まあ仕方ねえかリーダーが決めたなら俺たち6人は着いて行くぜ」

「お前の名を教えてくれ」

遊矢「俺は榊遊矢」

十代「だったら俺らも一緒に行こうか?」

「いやこれは悪魔同士の問題よ。俺らでケリをつける」

ユーゴ「死ぬんじゃねえぞブラックホール」

シャーク「てめえもだ半魚人」

「ケケケ!下っ端の下克上だぜ!」

「遊城十代、不動遊星、九十九遊馬、榊遊矢・・・こいつらがそれぞれの次元の柱のような存在なんだな」

数日後

遊矢「アユも無事に戻って来て良かったな」

アユ「うん!」

遊矢「あの7人はどうしたんだ?」

アユ「私達を逃がしてくれた後に」

遊矢「そうか・・・」

柚子「きっと生きてるわよ」

遊矢「そうだよな・・・何かそう簡単には死にそうに無いって気がする」

柚子「それにしても悪魔なんて言われてるデュエリスト達と親しくなるなんてね」

遊矢「何か最近色んなデュエリストと出会ってるな・・・」

シャーク「瑠那はどうした」

カイト「新しいカード発掘のために親父と何処かに行った。お前にこれを渡せと」

シャーク「何だこいつは」

カイト「見ればわかるだろ。キャット・シャークだ」

シャーク「何がキャット・シャークだ・・・親父と?てめえの親父だよな」

カイト「それ意外にどの親父が居ると思ってるんだ」

シャーク「瑠那ってお前の親父の助手だったんだよな・・・もしあいつがお前の母親になったらどうする」

カイト「俺より歳上なら問題ない」

シャーク「スカしやがっていざ母親になったら狼狽えるくせに」

カイト「だったら璃緒でもいいぞ」

シャーク「あんなイかれた髪型のおっさんに妹を嫁がせる兄貴が居ると思ってんのか!」

カイト「イかれた髪型はお前の方だ。一度鏡をちゃんと見てみろ」

シャーク「てめえ・・・デュエルしろ!この際だから決着をつけてやるよカイト!!」

カイト「好きにしろ」

シャーク「デュ」

ツァン「カイト!」

シャーク「邪魔すんじゃねえよ」

カイト「何だ」

シャーク「こっち向けよ」

ツァン「どうなってるのよ?何か僕の家の近所にあんたの友達の黒咲って子が住み着いてるんだけど」

カイト「俺達の次元とエクシーズ次元が合体した」

ツァン「ふーん」

シャーク「話は終わったろ?だったら俺と」

ツァン「じゃあカイト借りるから」

シャーク「待てよカイト!男と女を天秤にかけたら男の方が優先じゃねえのか!」

カイト「こいつの一人称は僕だ。半分男みたいなものだろ」

シャーク「てめえ!」

Ⅳ「それで逃げられちまったのかカイトに」

シャーク「ああ」

Ⅳ「そういや最近遊馬の姿が見えねえけど何処行ったんだ?」

シャーク「鉄男と山へ芝刈りに行ったらしいぜ」

Ⅳ「ほっとけばいいじゃねえか別に」

シャーク「俺との決着はどうすんだよ」

Ⅳ「知らねえよ決着なんて」

シャーク「何が知らねえだ!てめえだってカイトに負けてるじゃねえか!」

Ⅳ「カイトだけじゃねえよ。お前にも遊馬にも」

シャーク「それでも極東エリアのチャンピオンか?情けなくて涙が出るぜ」

Ⅳ「何だと凌牙」

シャーク「こうなりゃお前でもいい俺とデュエルしろ!」

Ⅳ「だったら派手にやりあえるように広いところにでも行こうぜ」

ツァン「何このカード?」

カイト「遊星から貰った白紙のカードが変化したらそうなった」

ツァン「ナンバーズハンター・・・カイトじゃん」

カイト「どう見ても似ていないだろ」

ツァン「いやそっくり」

カイト「それで話は何だ?」

ツァン「実は・・・産まれそう」

カイト「子供か?予定日はまだだとコナミが」

ツァン「わ、わからないけど産まれそうなのよ!何とかしてよカイト!!」

カイト「だったら病院だ」

ツァン「救急車は」

カイト「すぐにでも出そうな女が救急車を待てると思っているのか?さっさと行くぞ!」

Ⅳ「見ろよカイトが走ってくるぜ」

シャーク「ツァンを担いでやがる」

カイト「いいところに居たな。手伝え」

シャーク「何を?」

カイト「これを見て理解ができないのか?さっさと手伝え!」

Ⅳ「・・・産まれるのか?」

カイト「ああ」

シャーク「何でそれを早く言わねえんだ!」

カイト「見てわからんのか」

Ⅳ「おい!産まれるんだろ?喧嘩してる場合じゃねえぞ!」

遊馬「やめろ2人とも!」

Ⅳ「何だ帰ってきたのか遊馬」

遊馬「この喧嘩は俺が預かるぜ、みんなでツァンを運ぶぞ!」

アストラル「名付けてかっとビングリレーだ!」

カイト「そういうわけだ。お前の相手なんぞいつでもしてやる」

シャーク「・・・わかったよ。喧嘩なんかより人命のが優先だからな」

数日後

シャーク「女か・・・」

カイト「ああ」

シャーク「まあコナミとツァンの娘だ。いい水属性使いになるだろうぜ」

カイト「ドラゴン使い以外は考えられん」

シャーク「ドラゴン使いは満員じゃねえか!どんだけドラゴン増やしてえんだよ!」

カイト「水属性はお前ら兄妹とアユだけで十分だろ」

シャーク「だったらアユには俺が教えてやるよ。てめえはすっこんでろ」

カイト「あの年頃の少女とお前のような札付きのワルが一緒に居たらお前は檻の中へ入れられるだろうな」

シャーク「てめえ!」

小鳥「また喧嘩してるよあの2人」

遊馬「プライベートで反りが合わない奴らほど戦いの場じゃ息が合うってもんなんだぜ」

小鳥「そうなんだ」

遊馬「お互い腹の中じゃ仲間って認めてるんだよ。あいつらも」

遊馬「ぐわああああああああああああああああ」

小鳥「遊馬!」

シャーク「あのモンスター強えぞ!」

カイト「あの角でバリアを張っているのか」

遊馬「くっ・・・」

アストラル「みんな!」

カイト「仕方が無い遊馬連れて退散するぞ」

シャーク「チッ」

アストラル「君はあのモンスターが何かわかるか?」

カイト「いや調べてみない事には俺にもわからん」

遊馬「」

シャーク「俺達のかっとビングまで弾き返すなんて・・・!」

カイト「こいつだ」

アストラル「そっくりだ」

カイト「学名をキングザウルス三世と言うそうだ」

アストラル「まさか私も知らない地球上の生物が居るとは」

カイト「太古の昔に絶滅した恐竜のような奴だ」

アストラル「この2本の角でバリアを張るのか」

カイト「そうだ」

小鳥「カイト!アストラル!遊馬が・・・遊馬が居なくなっちゃった!」

カイト「何」

アストラル「あの怪我で一体何処に」

シャーク「病室抜け出したと思ったら丸太なんて担ぎやがって」

遊馬「ジャンプ力だシャーク!ジャンプ力であのモンスターの角を俺がへし折るぜ」

シャーク「・・・負けっ放しじゃ終れねえもんな」

遊馬「ああ!」

シャーク「だったら体当たりじゃなくて蹴りで破壊しろ」

遊馬「蹴り?」

シャーク「そうだぜ遊馬!お前が角を破壊して」

遊馬「俺たち4人で決着をつけるんだな」

シャーク「そういう事だ」

遊馬「早速練習だ!」

シャーク「ああ!」

カイト「あれから一週間か」

小鳥「遊馬は大丈夫なの?」

カイト「さあな」

小鳥「さあって・・・」

Ⅳ「カイト!」

カイト「どうした」

Ⅳ「デカいモンスターがまた出やがったぜ」

カイト「そうか」

Ⅳ「そうかって行かなくていいのかよ」

カイト「まだ俺が行くには早い」

小鳥「どうして?」

カイト「それは遅れて行けばわかる。遊馬と凌牙が上手くやっているだろ」

シャーク「今だ遊馬!」

遊馬「かっとビングだ!俺!」

バキッンバキッン

「アンギャアアアアアアアア」

シャーク「よし!」

アストラル「2本の角が折れた事で勝利の方程式は全て揃った・・・行くぞみんな!」

遊馬・カイト・シャーク「かっとビングだ!!!俺!!!」

小鳥「やった!」

アストラル「バリアさえ防げば造作もない事だ」

Ⅳ「よくやるぜ、あいつらも」

遊馬「いてて・・・」

シャーク「入院の続きだ。俺の背中に乗れよ遊馬」

遊馬「悪りいなシャーク」

恵「不動遊星、ジャック・アトラス」

遊星「何!?」

ジャック「何だと!?」

クロウ「まだ何も言ってねえよ」

ブルーノ「この子は確かアキさんの同級生の」

遊星「いや背格好といい雰囲気といいエクシーズ次元のレイン恵だな」

ジャック「・・・忘れていた」

クロウ「どうした」

ジャック「カイトから連絡を受けてな。しばらく研修に来るそうだ」

クロウ「研修?前もカイトのやつ女連れてこっち来ただろ」

ブルーノ「一週間程で帰っちゃったけどね」

ジャック「研修と言っても何を研修するんだ?」

遊星「彼女は遊馬の学園の教師だったな。まあ何かあるんだろう」

恵「・・・」

ジャック「何も喋らないぞ」

クロウ「おーい」

恵「・・・」

遊星「ノートか?何々・・・フフフ」

ブルーノ「ゆ、遊星!?」

遊星「いやこれを見てくれ」

ジャック「九十九遊馬は同じクラスのアリトと授業中によく昼寝をし神代凌牙は他校の生徒相手に乱闘騒ぎを起こす・・・まともな学園生活を送っていないな」

遊星「ハートランド学園の生徒達の学園生活が細かく記述されているな。遊馬達らしい青春を送っているようだ」

恵「これ」

クロウ「どうした?」

恵「カイト」

遊星「1人だけ学校へ行かずフラフラしていて学校へ行かないカイトが心配なのか」

恵「・・・」

遊星「君の考えもわかるがカイトはカイトでちゃんと生きているんだ」

クロウ「俺らだって学校なんか行った事もねえんだよな」

恵「?」

ジャック「そうだ。そもそも奴は頭が良いから学校なんぞ行かなくともやっていける」

遊星「何も学校だけが全てじゃないんだ」

恵「・・・」

遊星「帰るのか?」

ジャック「妙な奴だな」

遊星「彼女は彼女で知り合いの生活環境が心配なんだろ」

クロウ「なあカイトに惚れてるとかねえよな!」

恵「カイトは友達だから」

遊星「だそうだ」

ジャック「カイトは硬派だから女に現を抜かさんだろ」

遊星「カイトにしても遊馬にしてもエクシーズ次元のみんなは硬派が多いからな」

遊矢「あ、来た来た」

遊馬「どうしたんだ?」

遊矢「遊馬こそどうしたんだ?頭に包帯巻いて」

遊馬「モンスターとやりあってな」

ユート「その手紙は」

遊矢「6人の悪魔決闘者からの挑戦状」

遊星「しばらく音沙汰無しだったのに奴ら」

遊矢「・・・これ」

十代「この角は・・・遊矢がデュエルしたあいつの」

ユーゴ「ちょっと待てよ!じゃあブラックホールやカーメン野郎も半魚人も」

遊星「粛清された可能性がある」

ユート「あいつ・・・少し間が抜けて居たがいい奴だった」

遊矢「場所まで指定して・・・どうするみんな」

十代「行くしかねえよ!ここに居る連中とデュエルしたいって事だろ?だったら」

遊星「俺達が悪魔決闘者を倒すしかない」

遊馬「ってわけで行って来るぜ!」

カイト「怪我はもういいのか」

遊馬「当然だぜ!」

黒咲「ユートもか」

ユート「大丈夫だ。負けはしない」

黒咲「ちゃんと帰って来い。遊馬もユートも」

シャーク「間違っても負けんじゃねえぞ」

Ⅳ「エクシーズ次元は心配するなよ。何があっても俺らで守るからよ」

アリト「かっとビングだぜ!」

アストラル「・・・行こう」

ユート「ああ」

遊馬「絶対に勝って帰ろうぜ!」

リン「遊星さん」

遊星「大丈夫だ。ユーゴは絶対に死なせない」

ユーゴ「足手まといみてえじゃねえか!」

ジャック「そのメンバーじゃお前が一番危なっかしい」

クロウ「迷惑かけんじゃねえぞ」

ユーゴ「うっせえな!」

リン「ユーゴ」

ユーゴ「へへへ」

ブルーノ「気を抜いちゃダメだよ2人とも」

ジャック「帰って来たら何か奢ってやる。クロウの金で」

クロウ「てめえ!」

ユーゴ「帰って来たらジャックの野郎に職でも紹介してやれよ遊星」

遊星「ジャックは何をやっても長続きしない」

十代「じゃ頼むよカイザー」

カイザー「任せろ」

セレナ「また何処かに行くのか!?」

十代「ん?すぐ帰って来るさ」

セレナ「約束を破ったら2度と口を聞いてやらんからな!」

十代「へへへ」

セレナ「そ、それとこの前の・・・私を助けてくれて」

十代「出発だ!」

セレナ「・・・」

ユーリ「永遠の別れは済んだかな」

十代「何でてめえまで呼ばれてんだ」

ユーリ「そんなの悪魔にでも聞きなよ」

十代「悪魔よりも悪魔な奴呼びやがって・・・」

遊矢「・・・ふぅ」

柚子「遊矢」

遊矢「いや行ってくるよ」

柚子「これ」

遊矢「何だこれ」

柚子「見ればわかるでしょ?お守りよ」

遊矢「・・・」

柚子「絶対に絶対に帰って来てよ!」

遊矢「大丈夫!」

柚子「うん!」

遊矢「上の奴らに逆らってまでアユやセレナ達を助けてくれた7人の悪魔決闘者の名誉のためにも負けるわけにはいかないんだ」

十代「ここが指定場所か」

遊矢「って書いてあるけど」

遊星「しかし人数が1人多いですね」

遊馬「そう言えばそうだな」

ユーゴ「どう考えても1人いらねえ奴が混じってるじゃねえか」

ユート「ああ」

十代「遊矢」

遊矢「何?」

十代「上手くは言えないけど今度の悪魔は自分の仲間だって粛清しちまう奴らだ。この中の誰かが負けるかもしれねえ」

遊星「そうなった時はお前がみんなを率いてくれ」

遊矢「どういうこと?」

十代「こういう事だ!」ドスッ

遊矢「うっ・・・」

ユーゴ「十代!」

遊馬「何すんだよ十代さん!」

十代「遊矢は残す」

遊星「遊矢は俺達にとって最後の希望だ」

ユート「・・・」

遊馬「・・・わかったよ十代さん、遊星さん」

ユーゴ「殴りこもうぜ!なあ!!」

ユーリ「それぞれの穴の上にプレートが付いているね。砂地獄は僕が貰うよ」

遊星「なら俺は血の海地獄は俺が行こう」

ユーゴ「だったら俺は焦熱地獄だぜ!」

ユート「俺は竜巻地獄」

十代「じゃあ宇宙地獄だ」

遊馬「残ったワニ地獄は俺だぜ!」

遊星「生きて再び会おう!」

十代「そういう事だぜ」

遊馬「突撃だ!!」

遊馬「な、何だこれは!?ワニだらけじゃねえか!」

アストラル「だからワニ地獄なのか」

「そういう事だ」

遊馬「お前がこのワニ地獄の番人か」

「俺らが指定したのはお前や榊遊矢達だけなんだが・・・ビビって連れて来ちまったのか?」

シャーク「指定ってのがどうにも怪しくてな。俺が相手だ」

アストラル「シャーク?」

遊馬「どうしてシャークが俺達より先に!?」

シャーク「話は後だ!俺がてめえの相手だぜワニ野郎!!」

「・・・まあいいだろう。このワニ地獄のルールを説明してやる!お前は西部劇の早撃ちを知っているか?」

シャーク「ああ」

「お互いのライフは1だ。一発逆転の早撃ち勝負ってわけよ!」

シャーク「負けたらどうすんだ?」

「下へ真っ逆さま・・・そしてワニに喰われるって事だ」

シャーク「上等だぜ!受けて立ってやるぜ!!」

「ドロー!俺は未来融合-フューチャー・フュージョンを発動!これにより2ターン後、融合モンスターが召喚される。俺はデッキのワームモンスターを融合する!そして墓地の爬虫類族モンスターを除外し手札から邪龍アナンタを特殊召喚!このモンスターは除外した爬虫類モンスター×600となる!これでターンエンドだ」

アストラル「禁止カードを使うとはまさに悪魔」

遊馬「こ、攻撃力15600!?」

シャーク「驚くな、こんなのドン・サウザンドの時に比べりゃカスみたいなもんだろ。俺のターン!俺はセイバー・シャークを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに水属性モンスターが存在するときサイレント・アングラーを特殊召喚!俺はレベル4のセイバー・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!S・H・Ark Knight!」

シャーク「このモンスターのオーバーレイ・ユニットを二つ使い発動!相手フィールドの特殊召喚されたモンスターをこいつのオーバーレイ・ユニットにする!!」

「バカな!?」

シャーク「サメとワニにじゃ天と地ほどの差があるって事だ!バトル!!」

アストラル「早撃ちデュエルの勝者はシャークだな遊馬」

遊馬「やったぜシャーク!」

アストラル「どうして私達より先に」

シャーク「赤馬だ。あいつが俺達を呼び出して行ってくれってな、敵の罠かもしれねえとかって」

遊馬「俺達?」

シャーク「2人ほどめんどくせえ奴が混じってたけどな・・・ワニ地獄はこれでクリアって事だ」

十代「何でだよ万丈目!俺だって久しぶりのデュエルなんだぜ!?」

万丈目「やかましい!俺にやらせろ俺に」

「このアクションフィールドを教えてやろう。ここではアドバンス召喚は無効になり通常召喚が可能になる」

十代「だってよ。プラネタリウムみたいだな、地球はねえのか?」

「地球はお前自身だ。遊城十代」

十代「俺が地球?何ていうか嬉しいぜ」

万丈目「待て!貴様の相手はこの俺だぞ」

「だったら2人揃って来い、俺はどっちでも構わんぞ」

十代「・・・じゃあそれでいいよ」

万丈目「おい!」

十代「同時にやれば問題無いんじゃね?」

「俺のライフは8000!ドロー!俺はThe suppression PLUTOを攻撃表示で召喚!ターンエンド」

十代「あっちにあった冥王星が消えちまってる。ドロー!俺は手札のスパークマンとエッジマンを融合!E・HEROプラズマヴァイスマンを融合召喚!プラズマヴァイスマンは手札を1枚墓地へ送ることで相手フィールドの攻撃表示モンスターを選択し破壊する!俺はカードを2枚セットしターンエンド!」

「ドロー!The grand JUPITERを攻撃表示で召喚!」

十代「罠発動!エレメンタル・チャージ!E・HEROモンスター1体につき1000ポイントのライフを回復する」4000→5000

万丈目「今度は木星が消えたぞ」

「The grand JUPITERは手札を2枚墓地へ送る事でこのターンの間だけ相手モンスターを装備しその攻撃力分攻撃力をアップさせる!さらに墓地のモンスターを3体除外しThe blazing MARSを手札から特殊召喚!」

十代「火星が消えた・・・」

万丈目「奴のモンスターはこの空間に浮かんでいる惑星なのか」

「バトル!先ずは飛び入り参加の邪魔者から始末をする!」

万丈目「俺か!?」

十代「罠発動!攻撃の無効化!」

「だがThe blazing MARSの攻撃が残っている!」

万丈目「や、奴め!徹底的に俺を狙うつもりか」4000→1300

「ターンエンド!お前など所詮は眼中に無いという事だ」

万丈目「だったら見せてやろう!ドロー!!俺は死者蘇生を発動!十代がさっき手札から捨てたE・HEROネオスを特殊召喚!」

万丈目「さらに俺はチェーン・リゾネーターを通常召喚!俺はレベル7のE・HEROネオスにレベル1のチェーン・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!ライトエンド・ドラゴン!そして俺はフィールドのプラズマヴァイスマンの効果で手札を1枚墓地へ送りモンスターを破壊する!厄介な木星からだ!!」

十代「俺は手札から速攻魔法 融合解除を発動!万丈目!」

万丈目「ああ!チェーン・リゾネーターがシンクロ素材になったときデッキからリゾネーターモンスターを特殊召喚する!俺はダーク・リゾネーターをデッキから特殊召喚!レベル4のE・HEROスパークマンにレベル3のダーク・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!デーモン・カオス・キング!」

万丈目「デーモン・カオス・キングの効果を発動!このカードの攻撃宣言時相手モンスターの攻撃力と守備力を入れ替える!そしてライトエンド・ドラゴンの効果は自身の攻撃力と守備力を500ポイント下げ戦闘を行うモンスターの攻撃力と守備力を1500ポイント下げる!」

十代「3体のモンスターの一斉攻撃だぜ!」

万丈目「やれ!」

「うおおおおおおおおおおおおおお」

万丈目「俺はプロだぞ!舐めるな!」

十代「ガッチャ!さすがだぜ万丈目」

万丈目「惑星をカードに変化させるとは恐ろしい奴だ」

十代「これ見ろよ」

万丈目「E・HEROジ・アース?何だこれは」

十代「未来の遊星から貰った白紙のカードが変化したっぽい」

万丈目「まるで地球だな」

十代「だからあいつは俺を地球とか言ってたんじゃね?」

万丈目「適当な事を言っているに決まってるだろ!」

「バカな!攻撃力が225兆のジャンク・ウォリアー!?」

遊星「どうやらジャンク対決の勝者は俺のようだな」

「同じジャンクデッキ使いなのにどうして」

遊星「絆だ」

「絆なのか」

遊星「悪魔決闘者の裏にはドン・サウザンドが居るな」

「ああ」

遊星「やはりそうか」

「あいつはやべえぞ不動遊星」

遊星「ドン・サウザンドとの攻防には慣れているさ」

「約束通りジャンクデュエリストの座はお前に渡すぜ不動遊星」

遊星「いやどっちがジャンクでもいいんじゃないか」

「俺はジャンクからスクラップに変える。文句は無いな」

遊星「そうしたいのならそうすればいいと俺は思う」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!デュエルだァ!」

ユーゴ「てめえ鬼柳!何で居るんだよ!!」

鬼柳「細けえ事はいいんだよ、てめえの相手はチームリーダーの俺だ!」

「フフフ・・・ならば拙者の先攻だ!ドロー!拙者は機甲忍者フレイムを攻撃表示で召喚!そしてカードを1枚セットしターンエンド」

鬼柳「ドロー!俺はインフェルニティ・ナイトを攻撃表示で召喚しカードを3枚セットしターンエンド」

「罠に拙者をハメるつもりか、ドロー!拙者は機甲忍者フレイムをリリースし赤竜の忍者をアドバンス召喚!このカードが召喚に成功したとき墓地の忍者または忍法を除外する事で相手フィールドのセットされたカードを確認し一番上または一番下へ戻す。見せてもらおうか」

鬼柳「ほら」

「一番下だ。赤竜の忍者でインフェルニティ・ナイトに攻撃!」

鬼柳「フィールド上に存在するこのカードが破壊されたとき手札からカードを2枚墓地へ送る事でインフェルニティ・ナイトは墓地から特殊召喚できる」4000→3000

「ターンエンド」

鬼柳「ドロー!俺はインフェルニティ・ミラージュを召喚!そしてこのモンスターをリリースし墓地からインフェルニティモンスターを2体特殊召喚する。インフェルニティ・デストロイヤーとインフェルニティ・ビートルを特殊召喚!そしてインフェルニティ・ビートルをリリースしデッキから2体のインフェルニティモンスターを特殊召喚する」

鬼柳「俺はレベル6のインフェルニティ・デストロイヤーにレベル2のインフェルニティ・ビートルをチューニング!シンクロ召喚!インフェルニティ・デス・ドラゴン!」

鬼柳「罠発動!インフェルニティ・ブレイク!墓地のインフェルニティと名のつくカードを除外し相手フィールドのカードを1枚破壊する。赤竜の忍者を破壊だ」

「・・・」

鬼柳「忍者と満足じゃ満足の方が一回りも上回ってるんだぜ、昔からな」

沢渡「やって来たぜ!」

ユーリ「邪魔だよ」

沢渡「うるせえぞ紫遊矢!」

「グフォフォフォ!俺はどっちでもいいんだが」

沢渡「ドロー!俺はスケール2のマジェスペクター・キャットとスケール7のイグナイト・ライオットでペンデュラムスケールをセッティング!」

「やはりあいつの言う通り助っ人集団がやって来たか」

沢渡「エクシーズ召喚!昇竜剣士マジェスターP!シンクロ召喚!爆竜剣士イグニスターP!」

ユーリ「どうして君は勝手に始めてるんだ」

沢渡「お前は信用できねえってみんな言ってるからな。そもそも融合次元の奴を信用するデュエリストは居ねえよ!」

「グフォフォフォ!砂地獄は時間制限ありだ。3分以内に決着をつけねば」

沢渡「どうなるんだ」

「ストンと真っ逆さまよ!」

沢渡「・・・チェンジ」

ユーリ「最後までやりなよ君が」

ユート「やっと着いた・・・どうなっているんだ」

遊矢「」

ユート「俺だけ最初の場所に戻っているのか」

「カーカカカ!」

ユート「ここが竜巻地獄なのか」

「お前達があまりにも遅すぎるので自らやって来たまでよ!それに」

ユート「何だ」

「お前を叩き潰すにはもっと人が多いところがいい」

ユート「自信家なんだな随分と」

「何せ俺は二十三次元の一つである魔界次元のプリンスだからだ!」

遊矢「いたた・・・」

赤馬「セッティングはできたぞ」

ユート「どうして赤馬零児があいつなんかと」

遊矢「いきなり何するんだよ十代さんは」

「2人まとめて倒してやる。ついて来い!」

十代「驚いたぜ、いきなり転送だもんな」

遊星「鬼柳、沢渡どうしたんだ」

鬼柳「・・・」

沢渡「負けたんだよ!文句あんのか!!」

遊馬「ねえから大丈夫だって」

鬼柳「あの忍者野郎は相当だぜ」

シャーク「沢渡はともかく鬼柳がな」

沢渡「どういう意味だそれは!!」

十代「遊矢とユートとユーゴのトリオか」

遊星「まるでプロレスリングですね」

遊馬「頑張れよ遊矢!ユート!ユーゴ!」

「カーカッカッカ!まさか拳の勝負で俺達に挑戦するとは」

遊矢「デュエルは傷つけ合う物じゃない。楽しむものなんだ」

「フッ」

「だったら俺が行かせてもらうぜ!」

ユート「ならば俺だ」

「ゴファーッ!」

ユート「ハッ!」

サラサラ

ユーゴ「あの野郎!砂になりやがったぜ」

「何せ奴は砂に変化できるからな」

ユーゴ「調子に乗るなよ、忍者!てめえの相手はこの俺だ!!」

「ククク・・・お主の実力では拙者には勝てぬぞ」

ユーゴ「舐めやがって!」

遊矢「だったら俺はあの阿修羅だ。あいつがリーダー格なら俺がやらないと」

ユーゴ「ドォリャァッ!」

「グホッ!」

ゴスッ

ユーゴ「ハァハァ・・・後は任せたぜ遊矢・・・阿修羅野郎だけだ」

遊矢「ユート!ユーゴ!」

ユート「き、君ならやれる」

「・・・」

遊矢「ああ!」

「善の決闘者達の総大将と魔界次元の悪魔決闘者の首領格である俺・・・正義と悪魔の全面戦争の決着だ」

遊矢「決着をつけよう阿修羅」

「カーカッカッカ!」

遊矢「・・・」

「・・・」

遊矢「阿修羅アアアアアアアアアアア!!!」

「遊矢アアアアアアアアアアア!!!」

ガスッ

ゴスッ

遊矢「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」

「カーッ!」

遊矢「お前はどうして俺達を」

「それが遠い昔からの宿命だからよ!」

ドスッ

遊矢「うっ・・・だったら俺が勝ったら・・・その長い戦いを終わらせよう!」

「そうだとしても完璧決闘者始祖は許さんと思うぞ!」

ゴスッ

「うぐっ!それでも和解するというのか遊矢よ!俺達にはドン・サウザンドが背後に居る!それでも」

遊矢「お前達は堂々としていた。それはドン・サウザンドや融合次元の奴らには絶対にできない事!誇りがある!」

遊矢「そしてお前達が粛清した7人には人情があった!現にユートとユーゴが倒した2人をお前は気にしているじゃないか!」

「お、俺が押されている・・・魔界次元のプリンスの俺が!」

遊矢「完璧決闘者始祖なら俺が説得する・・・俺はみんなとの出会いで成長した・・・デュエリストの代表の俺がそう簡単に負けてたまるか!」

「・・・負けた俺の完敗だ」

遊矢「・・・」

「モガモガ!決着はついたようだな壱式よ」

遊矢「だから俺は・・・まさか悪魔決闘者達を」

「陸式!裁きの天秤はどうなっている」

「中立を保っている」

「だったら決まりじゃねえか、もう争う理由はねえよ」

遊矢「じゃあ肆式・・・」

「和解でも何でもすりゃいいじゃねえか始祖の俺が見届けてやるぜ、なあ」

「私は何とも言えん」

「そう簡単には和解させんぞ!」

遊馬「こ、この声は」

シャーク「ドン・サウザンド!」

「我が許さん。そして我を裏切る事を!!」

カイト「ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンの攻撃!」

ミザエル「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴンの攻撃!」

瑠那「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンの攻撃!」

ドン・サウザンド「ヌオッ!?」

カイト「痺れを切らすて出てきたようだなドン・サウザンド」

ドン・サウザンド「天城カイト・・・!」

カイト「今ここに居るデュエリストの数を見ろ」

ドン・サウザンド「それがどうした!我がこのような奴らには負けるはずがない」

遊馬「そう言って何度も何度も負けてるじゃねえか!」

赤馬「今こそ起動させる四つの次元の力を結集させたARCを!」

ドン・サウザンド「何だそれは」

遊星「アクセルシンクロのA」

遊馬「RUMのR」

十代「コンタクト融合のC」

赤馬「これこそがデュエリストのデュエルエナジーを最大限に高める究極絶対奥義・ARCだ!」

遊馬「遊矢!未来を掴むぜ!」

遊星「柚子!」

「シャバババ!私たち始祖も力を貸すぞ!」

「だったら俺たち悪魔もだ」

赤馬「榊遊矢と柊柚子のペンダントにデュエルエナジーを集めるんだ!」

十代「頼むぜ2人とも」

ユート「君たち生きていたのか」

「俺ら7人の悪魔決闘者がそう簡単に死なん」

「そういうことだ」ピョンピョン

シャーク「ドン・サウザンドが何度も復活するからくりは掴んでいる」

カイト「俺達はいつも奴の核を粉砕できなかった」

アストラル「だが今ならできる私達は君達は強い!」

柚子「・・・遊矢!」

遊矢「柚子!」

ドン・サウザンド「な、何だこの輝きは!我が我が!」

遊矢・柚子「自分達の未来は自分達で掴む!かっとビングだ!!」

数日後

十代「平和はいいよな」

セレナ「ふん」

十代「どうしたんだよ?」

セレナ「べ、別に」

十代「?」

セレナ「何でも無いと言っているだろ!」

十代「どっか遊びに行くか?」

セレナ「わ、私は用事はあるんだ。暇ではない!」

十代「じゃあ気をつけて行くんだぞ」

セレナ「くっ・・・」

カイザー「どうかしたのか?俺を訪ねて」

セレナ「ドン・サウザンドは消滅した。そうだな?」

カイザー「ああ」

セレナ「・・・」

カイザー「十代がまた何処かへ行くんじゃないかと思っているのか?」

セレナ「ち、違う!」

カイザー「・・・」

セレナ「デュエリストは強大な敵を目標を失えば忽ち腑抜けてしまうと聞いてな」

カイザー「強ち間違えでは無いな」

セレナ「そうか・・・」

カイザー「確かにドン・サウザンドは死んだ。今まではかっとビングで退治していたが今度はエクシーズ・シンクロ・融合・スタンダードの力を結集したARCで消滅させたんだ」

セレナ「ならもう戦わないのか」

カイザー「いや次元は合体したままで融合次元も暗躍している。それにドン・サウザンド亡き後にその覇権を狙おうとする輩だっている」

セレナ「・・・」

カイザー「デュエリストをモンスターに変化させるモンスターメモリにしても改造デュエリスト集団にしても行方不明の完璧決闘者始祖零式もそうだ」

セレナ「十代はまだ戦い続けるのか?」

カイザー「君を守るためなら命を懸けるだろうな十代は」

セレナ「・・・」

カイザー「気にならないか?」

セレナ「何がだ」

カイザー「十代がどうして君をそこまで大切に想うのか」

セレナ「あ、あいつは誰にだって優しい」

カイザー「だが君だけは特別だ。十代にとって始めて心が休まる存在なんだよ君は」

セレナ「・・・」

カイザー「とりあえず十代が遠くへ行くことは無いと俺は思っている」

セレナ「ほ、本当だろうな?」

カイザー「十代は君を悲しませる真似はしないだろう。少なくとも君が自立し大人になり誰かに嫁ぐまでは」

セレナ「その後はどうするんだ?」

カイザー「その後は因縁深い破滅の光との決着を完全につけに行くだろうな」

セレナ「だったら私もついて行くかもしれん」

カイザー「いや君は行かない方がいいと」

セレナ「私の生まれ故郷とあいつの生まれ故郷が合体したままなら一緒だ!」

カイザー「・・・」

セレナ「亮もそう思うだろ?」

カイザー「ああ・・・そうだな」

セレナ「・・・帰ったぞ」

十代「何だ随分と帰りが早えな」

セレナ「・・・」

十代「どうした?」

セレナ「腹が減ってるだろ」

十代「いやさっき食った」

セレナ「何か作ってやる」

十代「どうしたんだ突然?」

セレナ「いいから大人しくしてろ!」

十代「わかったよ。セレナが作るご飯は美味しいもんな」

セレナ「ほ、褒めても何もしてやらんからな!」

十代「ハハハ」

遊馬とユート

遊星とユーゴ

十代とユーリ

遊矢と沢渡

カイトと黒咲

ジャックと牛尾

カイザーと素良

赤馬とⅣ

沢渡「何だこれ」

権現坂「平和になった記念に2人1組でリレーをするそうだ」

デニス「こ、これに主催者は誰!?」

権現坂「安心せい赤馬零児ではない」

デニス「ふぅ・・・なら安心だ」

沢渡「げっ!良くみたら俺の名前がある。しかも遊矢と一緒に走れって言うのかよ!」

赤馬「早い話が君は出たくないという事だな」

沢渡「い、いつから居たんだ」

赤馬「だったら榊遊矢と柊柚子を一緒に組ませれば」

デニス「あ、それいいね」

権現坂「けしからん!」

沢渡「大体この時代に走るってのがナンセンスなんだよ」

赤馬「わかった。出たくないなら出なくてもいい」

デニス「この十代とユーリのペアは大丈夫なの?」

権現坂「十代殿と奴は犬猿の仲だぞ」

赤馬「そこが狙いだ。一緒に組ませれば十代の怒りが頂点に達し融合次元のエース格を排除できる」

沢渡「お前の考えは全部裏目に出るんだよ。1人だけ納得して俺達は置いてきぼりじゃねえか」

権現坂「持ち物に食料とかあるが1日では終わらんのか」

赤馬「ああ」

デニス「もう名前だけがリレーの耐久レースだね、これは」

シャーク「で?俺が黒咲と組んでてめえは遊矢と柚子の見張り役か」

Ⅳ「ククク・・・いや笑ってる場合じゃねえか」

カイト「・・・」

遊馬「別にいいよな、カイト?」

カイト「・・・ああ」

黒咲「こうでもしないと不純異性交遊に発展する可能性がある。最近の中学生は」

ジャック「まあ俺達も参戦するから困った事があれば呼べばいい」

カイザー「そうだ」

シャーク「てめえは大丈夫なのかよⅣ」

黒咲「赤馬零児と組めばお前も間に合わなくなるぞ」

Ⅳ「・・・主催者誰だよ」

カイト「零児ではないな」

ジャック「零児じゃないはずだ」

カイザー「彼ではない」

Ⅳ「だったら問題ねえだろ。遊矢も黒咲も言う通りあいつが音頭を取るとロクな事がねえよ」

遊馬「ほら並ぼうぜ」

遊馬「頑張ろうぜユート」

ユート「ああ」

ユーゴ「遊矢だけ狡いよな!なあ遊星」

遊星「遊矢は柚子と1日近く離れると精神的に参ってしまう」

十代「・・・」

ユーリ「・・・」

シャーク「ガキの遠足じゃねえんだからよ」

黒咲「ゴールがまるで見えん」

ジャック「どうして俺がお前なんだ」

牛尾「知らねえよ」

素良「やるからには勝つ!そうだよねカイザー」

カイザー「全力で行こう」

Ⅳ「何するか聞いてるか?いやお前は知らなくてもいいや」

赤馬「人を疫病神みたいに言うのはやめてくれ」

柚子「何かごめんねカイトさん」

遊矢「気とか使わなくてもいいから」

カイト「さっさと終わらせるぞ」

アストラル「このような施設を誰が作ったのだろうな」

遊馬「何でも優勝チームにはいい物が貰えるんだって社長が」

ユート「やはり赤馬零児が絡んでいるのか」

遊馬「何かあると社長が悪いみたいなこと言うなよユート」

アストラル「いや私としても彼には秘密が多すぎる」

遊馬「そりゃそうだけど、何だあれ」

ユート「カードの山だ」

アストラル「このカードを使ってランク0から12のエクシーズモンスターを完成させろ」

遊馬「簡単だぜ!俺はこのゴブリングバーグとガガガマジシャンでランク4の希望皇ホープを召喚!」

ユート「俺は銀河騎士2体でランク8の銀河眼の光子竜皇を召喚!」

アストラル「私はイーグル・シャーク、パンサー・シャークでランク5の激瀧神アビス・スプラッシュを召喚!」

遊馬「バグマンX、バグマンY、バグマンZでランク3の電算機獣テラ・バイトを召喚!」

ユート「ダークロン、クリボルト、虹クリボーで反骨の闘士ライオン・ハートを召喚!」

アストラル「3体のジャイアントウィルスでブラック・ミストを召喚!」

遊馬「ランク6!先史遺産アトランタル!」

ユート「ランク7!ラッキー・ストライプ!」

アストラル「ランク9!天蓋星ダイソン・スフィア!」

遊馬「ランク10!希望皇龍ホープドラグーン!」

アストラル「残りは0と11、12」

ユート「・・・アストラル!遊馬!」

遊馬「どうしたんだユート?」

ユート「このカード群の中にレベル11と12のモンスターが存在しない」

アストラル「!?」

ユート「それに0はどうするんだ?やるとしても同じランクのモンスターで無いとあのカードは」

アストラル「完成させろと言っているが同じランクのモンスターを作るのはダメだと書かれていない」

遊馬「だったら俺はこいつでこいつでランク4のS・H・Ark Knightを召喚!」

アストラル「そして私達は同じランクの希望皇ホープとS・H・Ark Knightでオーバーレイ!エクシーズ召喚!未来皇ホープ!」

ユート「これで後は11と12か」

ユーゴ「俺と付き合えよリン!」

遊星「もっとこう上品な感じで」

ユーゴ「無理に決まってるじゃねえか!遊矢はどうしたんだよ」

遊星「あいつか?あいつなら・・・」

ユーゴ「・・・」

遊星「気合だな」

ユーゴ「気合?」

遊星「柚子との交際を始まるに至り遊矢は黒咲やカイトとの一騎打ちをした」

ユーゴ「じゃあ俺も鬼柳やジャックを倒して!」

遊星「どうしてそうなるんだ」

ユーゴ「他には何かねえのか遊星?」

遊星「気合で押し切るしかない!」

ユーゴ「気合だな!よっしゃあ!!」

遊星「フッ」

ユーゴ「リンと付き合えたら俺も遊星の彼女探してやるから安心しろよ」

遊星「それは余計な心配だ」

ユーゴ「なあ遊星」

遊星「どうした」

ユーゴ「このまま次元がくっ付いたままだったらどうする」

遊星「その時は俺とユーゴ、ジャック達で長官を真っ向勝負で打ち倒し完全な敗北を認めさせトップスとコモンズの隔てを無くす」

ユーゴ「・・・やっぱ遊星は凄えよ。本気でやりそうだもんな」

遊星「全てに決着をつけたら・・・俺とお前とジャックで決着をつけるか」

ユーゴ「おいおい本気で言ってんのか?いや遊星はいつだって本気だもんな」

遊星「幸いにもエクシーズとシンクロ同士は仲が良い」

ユーゴ「融合ぐらいだよな、すっげえ仲が悪いのって」

遊星「十代さんとユーリはまるで光と闇だ。お互いがお互い心の底から毛嫌いしている」

ユーゴ「ユートは遊馬の友達で俺は遊星の後継者・・・あの紫野郎は何なんだ」

遊星「自分の力量を知らずに図に乗る愚か者ってやつだ」

ユーゴ「へへへ!しかし融合次元も運が良いよな、セレナの故郷じゃなきゃ十代が叩き潰してるだろうぜ」

遊星「一つ言える事はあの手の輩と十代さんが和解する事はまずない」

ユーゴ「それはわかるぜ。けど十代ってお人好しじゃねえか?優しい兄ちゃんって感じがするぜ」

遊星「俺はあの人と付き合いが長いからわかる。十代さんは時として非情にもなる」

ユーリ「カメラがあるのか、どうする十代」

十代「何が」

ユーリ「君と僕は相性が最悪だ。このカメラはきっと会場のみんなが見てるだろうね」

十代「みんなの見てる前で俺とお前でデュエルするってか?冗談言ってんじゃねえぞユーリ」

ユーリ「そうだよね、きっと僕達のデュエルはただではすまない」

十代「殺し合いになるだろうな」

ユーリ「僕はいつだって君を殺せる。君だってそうだ」

十代「調子に乗るなよユーリお前じゃ俺には勝てねえよ」

ユーリ「だったら殺し合いを始めようか」

十代「俺はいつだっていいぜ、お前程度に負けるかよ」

ユーリ「・・・」

十代「来いよユーリ」

ユーリ「僕にとって君を殺す事だけが生き甲斐だ」

十代「くっだらねえ生き甲斐だぜお前は・・・かかって来いよユーリ!ネオス!」

ユーリ「ザ・ワールド!」

十代「・・・」

ユーリ「・・・」

十代「・・・」

ユーリ「・・・やめた」

十代「どういう事だ」

ユーリ「君を倒すのは最後にしようと思ってね」

十代「は?」

ユーリ「君の前に遊矢を倒す。君が認めた男なんだ・・・それに彼を見るとワクワクするんだ」

十代「・・・」

ユーリ「それと探検は1人でやりなよ。じゃあね」

十代「・・・」

ユーリ「それと一つ忠告でもしようか、シンクロ次元には気をつけた方がいい」

十代「何言ってんだお前」

ユーリ「四つの次元の中であそこは生命力も科学力も桁外れだ

黒咲「またモンスターが出てきたぞ凌牙」

シャーク「魔法発動!アクアジェット!こいつを俺に装備!!」

黒咲「しぶといモンスターだ!」

シャーク「さっきのモンスターのレベルは1・・・こいつらは2って事は」

黒咲「倒して進むだけレベルが上がる!」

シャーク「ラストは12だろうぜ」

黒咲「という事は瑠璃やユート達も」

シャーク「いやユート達は大丈夫だろ。同じ試練じゃねえって気もする」

黒咲「言われてみればそうだな」

シャーク「だったら突破するしかねえぞ!」

黒咲「やるからには優勝だな」

シャーク「当たり前だ!」

黒咲「隼と鮫がコンビを組めばどんな奴にだって負けはしない!」

シャーク「かかって来やがれ!!」

黒咲「一先ず休息だ・・・」

シャーク「ああ・・・」

黒咲「これを見ろ」

シャーク「秘鳥フォーチュンチュン?間抜けな名前だぜ」

黒咲「そう言うだろうと思った」

シャーク「お前のか?」

黒咲「拾った」

シャーク「どうすんだそれ」

黒咲「小鳥にでもやればいい」

シャーク「小鳥に?」

黒咲「あいつはいつになったらデュエルするんだ」

シャーク「やる気ねえんだよあいつは」

黒咲「・・・」

シャーク「・・・まあ渡してやるか」

牛尾「ユーゴの奴にも参ったぜ」

ジャック「また何かやらかしたのか」

牛尾「次元がくっ付いて野郎を追っかける日々が続いてる」

ジャック「放っておいてやればいい。喧嘩も暴走も若いからこそ」

牛尾「だからってお前らが甘やかすっつうか一緒になって暴れるから」

ジャック「その分リンに怒られている」

牛尾「・・・お前もか?」

ジャック「俺も遊星もクロウもブルーノも鬼柳もプラシドもボマーもだ」

牛尾「情けねえな!」

ジャック「黙れ!」

牛尾「大体何でお前がモテるんだ」

ジャック「安心しろ俺は女に興味が無い」

牛尾「ケッ」

ジャック「だったら俺がアドバイスをしてやる」

ジャック「遊矢と柚子、ユーゴとリンの共通点は何だ」

牛尾「顔だろ」

ジャック「他には」

牛尾「・・・どっちも幼馴染か!?」

ジャック「さすがは課長補佐だな、気づくのが早い」

牛尾「で?それがどうしたんだ」

ジャック「幼馴染は万能だ。これは頭の良い遊星とキレ者のカイトが言っている」

牛尾「なるほど」

ジャック「考えても見ろ遊矢は彼女持ちだぞ」

牛尾「・・・だから俺らの総大将なのか?」

ジャック「そうだ」

牛尾「って言ってもまだまだ未熟だがな」

ジャック「それを見守ってやるのが俺達の使命だ」

牛尾「だな」

素良「無理だって!こんな崖登るの!」

カイザー「デュエリストなら平気だ」

素良「君も十代も無茶ぶりしすぎだよ」

カイザー「男なら怪我など恐るな」

素良「十代ってさ大人だから遊矢とまた違った面白さがあるけど厳しいんだよね」

カイザー「そうなのか」

素良「こういう崖とかあるでしょ?十代ってセレナは無理にでもおんぶしようとするのに僕には荷物持たせて登らせるんだ」

カイザー「それが君が男だからだ」

素良「そんなものかな」

カイザー「そういうものだ」

素良「ふーん」

カイザー「十代は君にデュエリスト五つの誓いを教えた理由がわかるか?」

素良「わからないよ」

カイザー「ならば教えよう十代が君に教えたわけを」

素良「男だからって理由は無しだよ」

カイザー「男だからだ」

素良「また!」

カイザー「十代はちゃんと君の事も見ているぞ」

素良「前々から思ってたけど十代って自分の次元のデュエリストとはあまり関わらないよね、一番信頼してるのも遊星っぽいし」

カイザー「それだけあいつと並んで戦える者が居ないんだ。十代の戦いは常に1人だった」

素良「友達は多いけど仲間は居ないんだね」

カイザー「そうなるな、だが歳下のセレナや君の面倒を見ている時はあいつは活き活きしている」

素良「・・・」

カイザー「友達として遊矢や柚子、沢渡は教えてくれるだろう」

素良「沢渡は友達じゃない」

カイザー「十代は大人として君に人生を教える。そして融合次元の魔の手から君やセレナを命がけで守るだろう」

素良「まるでお父さんだね僕やセレナの」

カイザー「十代は好きか?」

素良「・・・好きかな、色々と教えてくれるし」

蝉「ミーン」ピッ

カイト「蝉の小便か・・・」

遊矢「どうして俺達の見張りなんて」

カイト「子供でもできたら大変だろ」

遊矢「まるで犬みたいだな俺達」

柚子「そろそろお弁当でも食べようか?」

遊矢「カイトさんもどう?」

カイト「お前達で食ってろ。俺はいらん」

柚子「でもお腹空いてるのよねカイトさん」

カイト「お前達が食う分だけだろ。お前達が食え俺はいらん」

柚子「はいカイトさんの分」

カイト「俺の分もあったのか」

柚子「うん」

柚子「美味しい?」

カイト「・・・父子家庭は大変だろ」

柚子「まあ、でも遊矢のお母さんがお母さんみたいな感じだし」

カイト「放っておけばそのまま義理の母にでもなるだろ」

遊矢「カイトさんも父子家庭だよな」

カイト「ああ」

遊矢「でも父さんには苦労したって」

カイト「俺は・・・お前達の境遇と良く似ている」

遊矢「うん」

カイト「父親に苦労した遊矢、母親の居ない柚子・・・だが忘れるなお前達にはいつも仲間が居るという事を」

柚子「どうしたの突然?」

カイト「もう大会だの何だの言うのはやめだ。決着をつけるぞ遊矢」

遊矢「決着?」

カイト「お前は俺にとって3人目のライバルだ。言ってる意味がわかるな?」

遊矢「そ、それって・・・」

カイト「俺とお前は対等の土俵に立っているという事だ」

沢渡「見つけたぜ!万丈目こっち来いよ」

万丈目「何だカイトと遊矢か」

柚子「沢渡と万丈目さん!?」

万丈目「驚くな!」

沢渡「乱入だぜ!」

カイト「何が乱入だ。ワガママばかり抜かすな」

沢渡「万丈目なんかと組むのは嫌だがよ」

万丈目「いつまでもデカい顔されてたまるか!」

遊矢「だったら俺達も」

カイト「そうだな」

万丈目「まさかタッグだとか言うんじゃないだろうな」

沢渡「お、俺は嫌だぜカイトなんて!こいつ絶対手加減しねえだろ!」

遊矢「デュエル!」

沢渡「おい!」

万丈目「いきなり始めるんじゃない!」

Ⅳ「ゴール!見直したぜ社長まさか俺らが一番に」

赤馬「・・・」

Ⅳ「誰も注目してねえ・・・みんなモニターに釘付けかよ」

赤馬「新しいオッドアイズか」

Ⅳ「な、何だあれは!?しかもカイトと遊矢が」

赤馬「新たなオッドアイズの誕生か」

Ⅳ「光のオッドアイズ・・・」

赤馬「ああ」

Ⅳ「誰も注目してねえ理由もわかるぜ、なあ社長」

赤馬「・・・」

Ⅳ「無視しやがってだから嫌いなんだよこいつは」

数日後

遊矢「オッドアイズ・セイバー・ドラゴン」

遊馬「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン」

遊星「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン」

十代「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン」

柚子「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」

ユート「覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン」

ユーゴ「で?本気でやるのかカイトと」

遊馬「いつやるんだ?」

遊矢「お前の覚悟が決まり次第だってカイトさんは」

十代「それは楽しみだぜ」

遊星「頑張れ遊矢」

遊矢「あの時の借りを返す時がやっと来た気がする」

沢渡「酷い目にあったぜ、乱入すりゃ勝てるとか言ったのは何処のどいつだ!」

万丈目「貴様が言ったのだろうが!」

沢渡「大観衆の前で恥かくし・・・クソォ!」

万丈目「俺もだ馬鹿者!まあ俺はプロだからそういうのになれているが」

沢渡「お前がプロになれるなんてどんだけ緩い次元なんだよ」

万丈目「何だと!?」

沢渡「だってそうじゃねえか!十代のライバル気取ってるが全然追いついてねえし」

万丈目「だったら貴様も遊矢にまるで勝てんヘボデュエリストだろうが!」

沢渡「一回りも歳離れてるくせに大人気ねえんだよ!」

万丈目「ガキならガキらしくもう少し謙虚にならんか!」

沢渡「チッ」

万丈目「・・・だったらこうするぞ、俺が遊矢をお前が十代を狙え」

沢渡「おいおい・・・まあ構わねえよ。負けたら飯奢れよプロ」

万丈目「黙らんか苦労知らずのボンボンが」

沢渡「てめえもボンボンじゃねえか!」

万丈目「何!」

万丈目「ドロー!俺はカオスエンドマスターを攻撃表示で召喚!そして稲妻の剣を装備!カードを3枚セットしターンエンド!」

遊矢「ドロー!俺はEMドクロバット・ジョーカーを攻撃表示で召喚!そしてこのモンスターの召喚に成功したときデッキから魔術師、オッドアイズ、EMモンスターのどれかを手札に加える。さらに自分フィールドにEMモンスターが召喚に成功したとき手札からEMヘルプリンセスを特殊召喚!」

遊矢「レベル4のEMドクロバット・ジョーカーとEMヘルプリンセスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!交響魔人マエストローク!俺は交響魔人マエストロークのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターを1体裏側守備表示にする!」

遊矢「バトル!」

万丈目「罠発動!攻撃の無力化!」

遊矢「カードを1枚セットしターンエンド」

万丈目「ドロー!バトルだ!カオスエンドマスターで交響魔人マエストロークを攻撃!そしてカオスエンドマスターがモンスターを破壊したときデッキからレベル5以上の攻撃力1600以下のモンスターを特殊召喚する!俺は混沌球体を特殊召喚!」

遊矢「罠発動!EMリバイバル!自分フィールドのモンスターが戦闘または効果で破壊されたとき手札または墓地からEMモンスターを特殊召喚する!俺はEMハンマーマンモを特殊召喚!」

万丈目「俺はレベル5の混沌球体にレベル3のカオスエンドマスターをチューニング!シンクロ召喚!ダークエンド・ドラゴン!ターンエンドだ!」

遊矢「ドロー!俺はスケール4のEMトランプ・ウィッチとスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールスケールをセッティング!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをペンデュラム召喚!そしてEMトランプ・ウィッチのペンデュラム効果を発動!自分フィールドから融合素材モンスターを墓地へ送り融合モンスターを特殊召喚する!俺はハンマーマンモとオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを墓地へ送りビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを融合召喚!」

万丈目「罠発動!闇の閃光!自分フィールドの闇属性攻撃力1500以上のモンスターをリリースし相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する!」

遊矢「な、何だって!?」

万丈目「さらに罠発動!リビングデッドの呼び声!俺はダークエンド・ドラゴンを蘇らせる!」

万丈目「残念だったな遊矢!」

遊矢「まだ何も終わっちゃいない!最後まで楽しんでやろうよ万丈目さん!」

万丈目「当然だ!」

沢渡「・・・」ピンポーン

十代「誰だ・・・何だ沢渡か」

沢渡「・・・セレナは」

十代「学校だけど何か用事か?」

沢渡「よし!前々から言おうと思ってたんだけどセレナってすっげえ頭悪りいよな」

十代「あ?」

沢渡「だってそう思うじゃねえか?まあ頭の栄養が胸に行ってるんだよな」

十代「・・・」

沢渡「怒ってる怒ってる・・・このまま十代をブチギレさせれば全力のデュエルができるってもんだぜ」

十代「・・・デュエルするか?」

沢渡「やったぜ!だったらデッキを選べ十代!好きなデ」

ゴスッ

沢渡「い、いってえ!何しやがるんだ十代!!」

十代「こっちの方でやるって事だよな沢渡?その覚悟でわざわざ俺を挑発しに来たって事だろ」

沢渡「や、やべえ・・・逃げるしかねえ!」

十代「待ちやがれ!」

柚子「万丈目さんが遊矢と互角以上にデュエルしてる・・・ううん言われてみればこの人って十代さんのライバルでプロなのよね」

遊矢「会った時はいつも沢渡と取っ組み合いの喧嘩をしててダメな大人の代表だと思ってた。この前のタッグデュエルだってデュエル中に沢渡と喧嘩してたのに」

万丈目「こら!全部聞こえているぞ全部!」

万丈目「まあいい。お前とのデュエルで遊星から貰った白紙のカードが鼓動している。これで俺も」

ドドドドドドドドドドドドドド

万丈目「な、何だ!?」

沢渡「やべえ!逃げろ万丈目!」

十代「待ちやがれ沢渡!!」

万丈目「お前何をした!」

沢渡「セレナをバカにして全力の十代とデュエルしようと思ったら・・・あれだ!」

遊矢「十代さん!落ち着いてくれ!」

柚子「怒っちゃダメよ十代さん!沢渡ってバカだから限度を知らなくて!」

十代「沢渡!」

万丈目「ど、どけ!俺まで巻き込むな!」

沢渡「い、一蓮托生だ!俺を助けろ万丈目!」

十代「沢渡ィ!!!」

シャーク「・・・何やってんだお前ら」

万丈目「どうやら十代に投げ飛ばされてエクシーズ次元に来たようだ」

沢渡「あの野郎!」

シャーク「またバカやってんのか?お前らは本当にバカって言うかアホって言うか」

万丈目「全く・・・珍しい奴と一緒だな凌牙」

沢渡「確かそいつは悪魔決闘者のワニ男じゃねえか」

シャーク「俺らに伝えてえ事があるんだと」

沢渡「言っとくが俺は知らねえからな」

万丈目「俺もだ」

シャーク「戦力にもなりゃしねえだろ」

万丈目「何だと!」

シャーク「で?マジで言ってんのかお前」

「ああ奴らは強えぞ、何せ次元制覇を狙う決闘軍師の旗の下に集まった集団だからな」

沢渡「物騒な話だぜ」

万丈目「俺は知らんからな」

「気をつけた方がいいぜ、ドン・サウザンドが完璧に消滅した今その後釜を狙いやがる野郎がゴロゴロ居るからな」

シャーク「ああ」

黒咲「どうしたユート」

ユート「俺のデッキの件なんだが」

黒咲「幻影騎士が聖騎士に変化した。お前らしくて俺は」

ユート「俺は騎士なのだろうかと思ってな」

黒咲「何を言っているんだ」

ユート「デッキとは人柄が出る。凌牙ならシャークで隼ならRRだ」

黒咲「随分と改まっているな、凌牙で思い出したんだが決闘軍師と名乗る輩が攻め込んでくるそうだ」

ユート「そうか」

黒咲「様子が変だぞお前」

ユート「いや・・・俺も覚悟を決めようと思ってな」

黒咲「覚悟?」

ユート「遊矢はカイトをユーゴは遊星をユーリは十代を近い将来この3人は雌雄を決して新たなステージへ進む」

黒咲「最も遊矢ではカイトには勝てんがな、あの紫は確実に十代に敗北する。白も遊星には勝てんだろ」

ユート「俺も挑もうと思っている」

黒咲「・・・遊馬か?だがお前と遊馬は非常に仲が良いだろ。次元を超えた親友同士のような」

ユート「友達だから俺は遊馬と戦いたい。恨みなどでは無く友達として」

黒咲「それならそれで挑めばいい。遊馬に」

シャーク「カイト!あのアユって子供少し生意気すぎだろうが!せっかく俺が教えてやってるってのに」

カイト「あの年頃の少女は少し生意気な方がちょうどいい」

シャーク「親父がロリコンならてめえもロリコンってか」

カイト「瑠那言ってやれ」

瑠那「いい凌牙?Dr.フェイカーは決して私に変な事はしなかったわ」

シャーク「そんな事はお前に言われなくてもわかってるんだよ。こいつの親父だぜ?こいつの親父がそんな」

カイト「お前は俺を貶したいのか褒めたいのかどっちなんだ」

シャーク「うるせえ」

カイト「生意気だが素直だろ」

シャーク「知らねえよ。てめえ寝首かかれるなよ遊矢とやり合うまで」

カイト「それは俺の台詞だ」

シャーク「それと負けんな、俺らが負ける時は遊馬が勝つときだからよ」

カイト「・・・決闘軍師だったな」

シャーク「もう潜伏してるかもしれねえぞ」

カイト「・・・」

遊馬「カイト!何やってんだこんなとこで」

カイト「お前の様子を見にな」

小鳥「カイトとⅤってずっと無職だよね。同じ科学者の瑠那さんは」

カイト「余計な世話だ」

璃緒「そう言えば凌牙を見なかったかしら?」

カイト「あいつならさっきまで一緒だったぞ」

ギラグ「サボりだな」

ミザエル「フッ」

璃緒「笑い事じゃない」

ミザエル「・・・」

Ⅲ「お、怒ってるね」

アリト「メラグ怒らせるとヤバいんだぜ、朝なんて特に機嫌悪くてよ」

遊馬「俺に何か用か?」

カイト「アストラル気がついているだろ。この次元に」

アストラル「他の次元から来た四人のデュエリスト・・・いや精神寄生態のようなものが紛れ込んでいる」

遊馬「精神寄生態?何だそれは」

アストラル「ブラック・ミストのような感じだ。もしかしたら怪しいカードなんかに」

アリト「まさかと思うがこれか?」

カイト「お前は」

璃緒「また変な物拾って!」

アリト「す、すまねえ」

璃緒「本当に変なカードまるで・・・」

ドルべ「捨てた方がいいな」

ゴスッ

ドルべ「ううっ・・・」

ミザエル「メラグ!いきなりドルべを殴るなんて」

ギラグ「お前がストレス溜めさせるから」

アリト「俺じゃねえよ、お前のタヌキの世話してんの誰だ?メラグじゃねえか」

ギラグ「そんなのだったらお前が警察の世話になったとき誰が引き取りに来るんだ?メラグじゃねえか」

璃緒「デュエル!」

遊馬「喧嘩してる場合じゃねえ!いもシャークが荒ぶってるぞ!」

アリト「ここは俺が仕切らせてもらうぜ」

ミザエル「いや私が」

カイト「俺がやる。お前達では手の内が知られてるだろ」

ギラグ「頼むぜカイト」

カイト「ああ」

璃緒「ドロー!私はオーロラ・ウィングを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに魚族または鳥獣族モンスターが居る場合、霊水鳥シレーヌ・オルカを特殊召喚!シレーヌ・オルカが特殊召喚に成功したとき自分フィールドのモンスターのレベルを3から5まで変更できる。私はオーロラ・ウィングのレベルを5に変更!レベル5のオーロラ・ウィングとシレーヌ・オルカでオーバーレイ!エクシーズ召喚!極氷姫クリスタル・ゼロ!ターンエンド」

カイト「俺のターン!俺は魔法アクセル・ライトを発動!自分フィールドにモンスターが存在しないときデッキからフォトンまたはギャラクシーと名のつくレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!俺はデイブレーカーを特殊召喚!さらにデイブレーカーが特殊召喚に成功したとき手札からデイブレーカーを特殊召喚する!俺は2体のデイブレーカーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!輝光帝ギャラクシオン!俺はギャラクシオンのオーバーレイ・ユニットを二つ使いデッキから銀河眼の光子龍を特殊召喚!」

璃緒「私はクリスタル・ゼロのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールド上の表側表示モンスターの攻撃力を私のエンドフェイズ時まで半分にする!」

カイト「俺は装備魔法 銀河零式を銀河眼の光子龍に装備しターンエンド」

璃緒「私のターン!」

遊馬「こういう時にシャークは何処に行っちまったんだよ!」

ミザエル「私が探しに行こう!」

ギラグ「俺も行くぜ!」

ドルべ「私も行こう・・・」

遊馬「頼んだぜみんな!」

璃緒「ドロー!私はブリザード・サンダーバードを召喚!ブリザード・サンダーバードが召喚に成功したとき手札からカードを1枚墓地へ送り水属性鳥獣族モンスターを手札と墓地から1体ずつ特殊召喚する。私はブリザード・ファルコンとガード・ペンギンを特殊召喚!レベル4のブリザード・ファルコンとガード・ペンギンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!零鳥獣シルフィーネ!」

璃緒「そしてクリスタル・ゼロのオーバーレイ・ユニットを一つ使い銀河眼の光子竜の攻撃力をさらに半分にする!」

璃緒「シルフィーネのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールド上の表側攻撃表示モンスター全ての効果を無効にしこのモンスター以外の表側表示で存在するモンスター×300ポイントアップ!バトル!零鳥獣シルフィーネで銀河眼の光子竜を攻撃!」

カイト「・・・」4000→1550

璃緒「そしてシルフィーネで輝光帝ギャラクシオンに攻撃!」

カイト「・・・」1550→1350

遊馬「カイト!」

カイト「落ち着けお前と遊矢と再び戦うまで俺は負けはせん」

璃緒「ターンエンド」

カイト「ドロー!速攻魔法!ギャラクシー・ストームを発動!オーバーレイ・ユニットを持たないモンスターエクシーズを破壊する!クリスタル・ゼロを破壊!」

カイト「そして俺は銀河眼雲篭を召喚!このモンスターをリリースする事で俺は墓地の銀河眼の光子竜を特殊召喚!さらに自分フィールドにギャラクシーまたはフォトンと名のつくモンスターが存在するとき銀河騎士は特殊召喚できる!俺はレベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の光子竜皇!」

カイト「銀河眼の光子竜皇のオーバーレイ・ユニットを一つ使いこのモンスターの攻撃力はダメージ計算時のみフィールド上のモンスターのランク×200ポイントアップする!」

カイト「聞け精神寄生態!俺は俺を越えようとする2人のデュエリストと戦うまで誰にも負けん!そして俺の仲間の妹に取り憑いた貴様は万死に値する!」

カイト「それを噛み締め地獄で後悔しろ!懺悔の用意はできているか!!」

ミザエル「デュエル!」

ドルべ「やめろミザエル」

ミザエル「黙れ!」

ゴスッ

ドルべ「ううっ・・・」

シャーク「何か知らねえが決闘軍師の回し者に操られてるのか?だったら無理矢理にでも目を覚まさせてやるぜ!ドロー!」

シャーク「俺はセイバー・シャークを通常召喚!そして自分フィールドに水属性モンスターが存在するときサイレント・アングラーは特殊召喚できる!俺はレベル4のセイバー・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!バハムート・シャーク!」

シャーク「そしてバハムート・シャークのオーバーレイ・ユニットを一つ使うことで水属性ランク3以下のモンスターエクシーズの特殊召喚を可能にする!俺はナイトメア・シャークを特殊召喚!そしてナイトメア・シャークが特殊召喚に成功したとき手札から水属性レベル3以下のモンスターをオーバーレイ・ユニットとして使用する!カードを1枚セットしターンエンド!」

ミザエル「私のターン!相手フィールド上にモンスターエクシーズが存在するとき半月竜ラディウスは特殊召喚できる。そしてこのモンスターのレベルは8となりレベル8以上のモンスターが存在するとき星間竜パーセクを特殊召喚!私はレベル8の半月竜ラディウスと星間竜パーセクでオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の時空竜!」

ミザエル「バトル!銀河眼の時空竜でナイトメア・シャークを攻撃!」

シャーク「くっ・・・」4000→3000

ミザエル「お前を倒し私がバリアンのリーダーだ!」

シャーク「罠発動!激流蘇生!破壊されたモンスターを墓地から特殊召喚し相手に500ポイントのダメージを与える!そしてナイトメア・シャークが特殊召喚に成功した事で手札のレベル3以下の水属性モンスターをオーバーレイ・ユニットにする!」

ミザエル「私はカードを2枚セットしターンエンド!」

シャーク「お前じゃリーダーは荷が重いと思うぜ、ドロー!」

小鳥「あ、シャーク!」

シャーク「ミザエルの奴が突然とち狂いやがってよ」

カイト「お前の妹もだ」

アストラル「このカードだ」

遊馬「どうするんだアストラル?」

アストラル「破ろう」ビリビリ

カイト「四つだったな」

アストラル「ああ」

遊馬「俺達も探そうぜ!」

カイト「探さなくとも待っていれば来るだろ」

シャーク「ああ」

アストラル「狙いはエクシーズ次元のようだ」

遊馬「いっつも狙われてるよなエクシーズ次元」

小鳥「物騒よね」

Ⅳ「エクシーズ召喚!ブラック・コーン号!」

「こいつの頭の中の情報では極東チャンピオンのⅣはギミックパペット以外は使わないはず!なのに何故!?」

Ⅳ「プロってのは一つに拘らねえんだよ」

Ⅴ「それに弟は騙し討ちや卑怯な手を得意としている」

Ⅳ「おい!」

「くっ」

Ⅳ「そして俺はギミック・パペット-ナイトジョーカーとギミック・パペット-マグネ・ドールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!不乱健!」

Ⅴ「もしもしⅢ・・・ああ・・・今それと同じ者がⅣとデュエルをしている」

Ⅳ「俺はブラック・コーン号のオーバーレイ・ユニットを一つ使い」

Ⅴ「お互いこういうのには慣れているだろ?大丈夫だⅣが負けたら我ら一家はどうやって食べて行けばいいと思っているんだ?Ⅲの学費だって」

Ⅳ「Ⅲはいいとして何で兄貴と父さんは働かねえんだ!不乱健でダイレクトアタック!」

Ⅴ「どうやら終わったようだ」

Ⅳ「怪しいカードだ」ビリビリ

Ⅴ「どうやら四枚だとかアストラルが言っているそうだ。ちなみにカイトと凌牙がそれぞれ倒したらしい」

Ⅳ「ったく何処のどいつだ!はた迷惑なもん派遣しやがって」

シャーク「それとミザエルがこいつをカイトにって」

カイト「タキオン?何故あいつがタキオンを」

ギラグ「何度も何度も操られてるタキオンを持つ資格がねえとかで修行に出るって言ってたぜ、ドルべも一緒に」

シャーク「それまで預かってやれよ」

カイト「ああ」

小鳥「ノンビリしてていいの?」

遊馬「そうだぜアストラル!」

アストラル「・・・!」

シャーク「何かやって来たぜ!」

カイト「案の定って事か」

小鳥「しかも鉄男くん!?」

アリト「よし!」

遊馬「俺が行くぜ!」

アストラル「最後の1枚は私達が決着をつけよう」

鉄男「デュエル!」

鉄男「私はブリキンギョを通常召喚!そしてアイアインを特殊召喚!私はレベル4のブリキンギョとアイアインでオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!」

カイト「!?」

シャーク「ホープだと!」

鉄男「私はランクアップしすぎたデュエリストを粛清する。覚えているかアストラルよ」

遊馬「その声は・・・ホープ!」

アストラル「いやあのホープの偽物と同じ声だ。今回の元凶はあのホープ軍団の」

鉄男「そういう事だ」

鉄男「決闘軍師とはホープ軍団を率いランクアップしたデュエリストを粛清するために生まれた存在よ」

カイト「ランクアップの何が悪い」

鉄男「ならば融合次元の丸藤亮はエクシーズを万丈目準はシンクロをそれぞれ覚えた!本来あるべき姿を反して」

シャーク「そんなもん屁理屈じゃねえか、てめえはデュエルで勝てねえから言い張っているだけ何じゃねえのか!」

カイト「始祖連中のが言い分の方がまだいい。俺達もいつか覚えるシンクロをペンデュラムを」

遊馬「成長は誰だってする!何が軍師だ!」

鉄男「くっ・・・ドン・サウザンドを倒したからと言って粋がるんじゃない!」

アストラル「だったら私達が見せよう」

遊馬「本家本元のホープ使いの俺達を!偽者なんかには負けねえ!!」

遊馬「俺達も希望皇ホープをエクシーズ召喚!そして自分フィールドにランク4の希望皇ホープが存在するときホープはホープ・ザ・ライトニングにランクアップする!!」

鉄男「ホープ・ザ・ライトニング!?バカなそのモンスターは私がホープのデータを元に」

アストラル「その私達の見たことの無いホープの存在を教えてくれたのがお前だ。墓穴を掘ってしまったな」

鉄男「くっ・・・」

遊馬「なあ決闘軍師」

鉄男「言っとくが私にかっとビングなど通用はしない」

遊馬「かっとビングはそんなもんじゃねえ!」

アストラル「君にもいつかわかる日が来るさ」

鉄男「ふざけるな!このまま私を攻撃すればお前の仲間ごと」

遊馬「鉄男はそんなヤワじゃねえ!」

アストラル「私達はホープ・ザ・ライトニングのオーバーレイ・ユニットを二つ使いその攻撃力をダメージ計算時のみ5000にする!」

遊馬「そして罠発動!かっとビングチャレンジ!攻撃を行ったモンスターは再び攻撃が可能!」

鉄男「なっ・・・」

アストラル「こうやってデュエリストはランクアップしていくんだ」

遊馬「もし考えが改まったらまた俺達の前に姿を見せてくれよ。それとホープで悪事すんじゃねえぞ!バトルだ!!」

Ⅳ「悪りいな遅れちまった」

シャーク「もう終わっちまってるぜ」

カイト「・・・」

アリト「お前大丈夫か?」

鉄男「あ、ああ」

小鳥「鉄男くんが喜ぶと思って璃緒さんの隣で寝かせたんだよね遊馬」

遊馬「・・・」

小鳥「・・・」

シャーク「っつうか璃緒ズタボロじゃねえか!少し手加減しろよカイト!」

Ⅳ「てめえは鬼か」

カイト「その璃緒を長期入院させたのは何処のどいつだ」

Ⅳ「・・・」

アストラル「決闘軍師もこれで少しは改心してくれただろう」

遊馬「デュエルをやればどんな奴でも分かり合えるんだ。よっぽどの外道じゃねえ限り」

ユート「すっかり出遅れてしまったな隼」

黒咲「ああ」

ユート「隼が突然喧嘩をし始めるから」

黒咲「売られたケンカは買うのがデュエリストだ」

ユート「・・・それにしてもさすがは遊馬だな。自然と周りに人が集まってくる遊矢だって」

黒咲「お前は2人に比べて若干暗いからな」

ユート「・・・」

黒咲「冗談だ」

ユート「ふぅ・・・帰ろう」

黒咲「あいつらに顔を合わせなくてもいいのか」

ユート「今更出したところで」

黒咲「・・・」

ユート「どうやら俺は遊馬に憧れている気がして来た」

黒咲「お前・・・ダメだろ」

ユート「そういう意味じゃない」

数日後

ゴンッ

ユート「・・・ッッ」

黒咲「ユート!貴様ァ!新たな敵か!?」

マナ「わ、私です!遊矢さん!えーっと遊馬さん?」

ユート「すまないが俺は遊矢ではないんだ」

マナ「はあ・・・そうですか」

黒咲「誰だお前は」

マナ「私はブラックマジシャンガールのマナです。実は大変な事に」

ユート「た、確か十代の知り合いだったな」

マナ「ええ」

黒咲「モンスターか?あまりモンスターらしくは無いが」

マナ「こっちへ来る途中にぶつかりまして私自身の力が何処かへ飛ばされてしまいました」

ユート「つまりどういう事だ?」

マナ「力が抜け落ちて普通のデュエリストのような存在に・・・トホホ」

黒咲「瑠那と璃緒」

シャーク「2人合わせて」

カイト「瑠璃」

Ⅳ「何やってんだお前ら」

遊馬「そりゃ災難だな」

ユート「何処へ行ったのかわかるか?」

マナ「それが全然で」

シャーク「わかるか璃緒?」

璃緒「そう言われてもね・・・何で私の病室でそんな話を」

Ⅳ「みんながこの病室に集まってるからじゃねえか」

アストラル「とりあえずデュエルをしてみようか」

マナ「ではお願いしますユートさん」

ユート「俺が?」

マナ「はい!」

ユート「わかった。誰が俺と?」

瑠那「ドロー!私は紅玉の宝札を発動!手札からレベル7のレッドアイズモンスターを墓地へ送りデッキからカードを2枚ドローする。その後デッキからレベル7のレッドアイズモンスターを墓地へ送る。そして私はロード・オブ・ドラゴンを攻撃表示で召喚!そしてドラゴンを呼ぶ笛で手札からドラゴン族モンスターを2体まで特殊召喚!」

瑠那「私は神竜ラグナロクと神竜アポカリプスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!竜魔人クィーン・ドラグーン!そしてクィーン・ドラグーンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い墓地からレベル5以上のドラゴン族モンスターを特殊召喚!私は真紅眼の黒竜を特殊召喚!私はカードを1枚セットしターンエンド」

ユート「マナこれは君のデッキなのか?」

マナ「はい!」

ユート「・・・俺は黒魔術のカーテンを発動!ライフを半分払いデッキからブラック・マジシャンを特殊召喚!」4000→2000

遊馬「ブラック・マジシャン!?」

ユート「そして俺は千本ナイフを発動!ロード・オブ・ドラゴンを破壊!バトル!ブラック・マジシャンで竜魔人クイーン・ドラグーンに攻撃!」

瑠那「罠発動!タイラント・ウィング!自分フィールドのドラゴン族モンスターに装備しその攻撃力と守備力を400ポイントアップさせる!」

ユート「・・・俺はカードを3枚セットしてターンエンド」2000→1800

瑠那「ドロー!クイーン・ドラグーンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い墓地からレベル5以上のドラゴン族モンスターを特殊召喚!」

ユート「永続罠発動!永遠の魂!墓地のブラック・マジシャンを特殊召喚!さらに罠発動!黒魔族復活の棺!自分フィールドのモンスターと相手フィールドの召喚または特殊召喚されたモンスターをリリースし自分のデッキまたは墓地から闇属性・魔法使い族モンスターを特殊召喚する。俺は」

マナ「出番ですねユートさん!」

ユート「俺は混沌の黒魔術師を特殊召喚!なるほど魔法使い族特化デッキなのか・・・ブラック・マジシャンはガガガマジシャンに似ているな」

マナ「武藤遊戯って人をご存知ですか?」

ユート「知っているがまともに会話した事はあまり無い。君は知っているのか?」

マナ「私にそっくりなモンスターが居るって十代さんが」

瑠那「これで真紅眼の鋼炎竜の召喚がとりあえず封じられてしまった」

シャーク「前々から思っていたが何で瑠那は真紅眼使ってるんだ?」

カイト「あいつのダークマターと真紅眼は上手く噛み合う」

シャーク「そういや前に吹雪を紹介してくれって言ってたな・・・師事したのか?あいつに」

カイト「多分な」

シャーク「何たってカイザーの唯一無二のライバルだからな・・・今だに俺は信じてねえけど」

黒咲「だがデッキは何処で」

カイト「デュエル庵の木像から出てきた」

璃緒「もう何があっても驚きませんわ」

瑠那「私の手札には黒炎弾がある・・・でもそれで彼に勝っても意味はない」

マナ「どうして私を」

ユート「どう見たって君を出す感じではなかった」

瑠那「・・・ターンエンド」

ユート「俺のターン!俺は熟練の黒魔術師を攻撃表示で召喚!俺は混沌の黒魔術師で真紅眼の黒竜を攻撃!」

瑠那「・・・」4000→3600

ユート「混沌の黒魔術師がモンスターを戦闘で破壊した場合そのモンスターは除外される!」

瑠那「ドロー!私はカードを1枚セットし竜魔人クィーン・ドラグーンを守備表示にしてターンエンド」

ユート「ドロー!俺は熟練の白魔導師を攻撃表示で召喚!そしてレベル4の熟練の黒魔術師と熟練の白魔導師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

マナ「ええーっ!どうして」

ユート「どんなに違うデッキでも俺にとってこいつは相棒だ!俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを全て使い相手フィールドのモンスターの半分の攻撃力分アップする!君の装備魔法の効果によりダーク・リベリオンの攻撃力は1300アップ!」

ユート「バトル!混沌の黒魔術師で竜魔人クィーン・ドラグーンに攻撃!そしてダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでダイレクトアタック!」

瑠那「・・・」3600→0

黒咲「やったな」

ユート「あ、ああ」

遊馬「どうしたユート」

ユート「いや別に」

カイト「黒炎弾か」

瑠那「・・・」

シャーク「まあ真剣勝負ってわけじゃねえけど使う必要はねえよな」

瑠那「私もまだまだ未熟って事よ。ドラゴン使いとしても」

マナ「どうですか?」

ユート「重いなこのデッキは」

ユート「何処かへ飛ばされたという事はエクシーズ次元以外と言うのも考えられないか?」

マナ「た、確かに、何か前来たより変わりましたね?」

ユート「まあ色々あってな。行ってみるか」

黒咲「シンクロや融合、スタンダードにか?」

ユート「そうだ」

黒咲「俺も着いて行こう」

ユート「じゃあ先ず」

遊馬「棒倒しで決めようぜ」

カイト「右ならシンクロ」

シャーク「左なら融合」

Ⅳ「真ん中はスタンダード」

コロンッ

小鳥「右よ!」

ユート「ならシンクロだ」

遊馬「こっちはこっちで探すからな。それでどういう力なんだ?」

マナ「丸っこくて」

遊馬「うんうん」

ユーゴ「ジャックよぉ」

ジャック「何だ」

ユーゴ「飲み過ぎじゃね?クロウにキレられっぞ」

ジャック「クロウに怖くてブルーアイズマウンテンが飲めるか!」

マナ「ワッ!」

ジャック「ブーッ!」

ユート「すまない驚かせて」

ユーゴ「何やってんだお前ら?」

黒咲「丸っこくて赤い球を知らんか」

ユーゴ「知らねえけど吐いてんじゃねえよジャック!3000円が無駄じゃねえか!!」

ジャック「こいつの責任だ!」

黒咲「こんなのぼったくりだろ。一杯3000円とか馬鹿げている」

ジャック「何故ブルーアイズマウンテンが3000円なのか教えてやるか、ついて来い」

ユート「あ、ああ」

ユーゴ「何か探し物か?お前も大変だな」

ユート「ああ・・・」

ジャック「これを飲めば青眼の白龍が貰える。見ろこのカードの山を!」

黒咲「青眼だらけだな」

ジャック「青眼と言えばカイバーマンと名乗るモンスターが十代を倒したほどのレアカードだ」

ユート「十代を!?」

ユーゴ「十代が負けたレベルのモンスターが大量生産されてんだぜ?世も末だ」

黒咲「シンクロ次元の様子はどうだ」

ユーゴ「コモンズの領土が増えまくってトップスの連中もひっくり返ってやがる」

ユート「そうか、良かったな」

ユーゴ「へへへ」

万丈目「1枚貰っても構わんか」

ジャック「待たんか!」

黒咲「何処から湧いて来たんだ貴様は」

万丈目「何だその言い草は!俺が何をしたと言うんだ!!」

ユーゴ「プロなら買えよそれぐらい」

万丈目「俺達の時代では青眼は3枚しかないんだよ。強すぎると言われて居るが4枚だけ作って生産中止とかおかしいだろ」

マナ「お久しぶりですXYZさん」

万丈目「だ、誰だお前!?」

ユート「XYZ?」

マナ「のコスプレをしてました」

ユーゴ「プッ」

万丈目「若気の至りだ。あの時のブラックマジシャンガールか?」

黒咲「何故ここに居るんだ」

万丈目「融合次元の事はカイザーやエド、ヨハン達に任せればいい」

黒咲「お前は本当にダメな大人だな」

万丈目「やかましい!俺は帰るからな」

ユーゴ「気をつけて帰れよ」

万丈目「・・・やめだ帰るのは」

ジャック「今度は何だ」

万丈目「どうにもお前達は俺を軽く見ている!そこで俺がデュエルをするから待っていろ」

ユート「いや君は十代のライバルだと」

ジャック「十代のライバルは亮だろ」

黒咲「俺もそう思う」

万丈目「目にもの見せてやる」

ユート「デュエル!」

マナ「では先ずは」

ユート「まるで君は俺のアストラルだな。先攻は俺がドロー・・・このデッキは魔法使い族がメインではないのか?」

マナ「あれ?まさかユートさんと私のデッキが混ざって新しい何かが」

ユート「俺は超戦士の儀式を発動!手札またはフィールドからレベル8以上になりようにモンスターをリリースし超戦士カオスソルジャーを儀式召喚!」

ジャック「カオスソルジャーだと!?」

黒咲「お前もよく見ていろユートのデュエルを」

ユーゴ「俺が?何で」

黒咲「お前達はユートを熱くさせる。少なくとも俺もあいつもお前達には感謝をしている」

ユーゴ「き、気持ち悪りいな・・・何だよ突然」

ユート「カードを1枚セットしターンエンド」

万丈目「カオスソルジャーか・・・ラーイエローの神楽坂とか言う奴が使ったとか何とか三沢が言っていたな。ドロー!俺はおジャマレッドを攻撃表示で召喚!そしておジャマレッドが召喚に成功したとき手札からおジャマと名のつくモンスターを4体まで特殊召喚する!見せてやれお前達の力を!!」

おジャマイエロー「待ってたわよォ~!万丈目の兄貴!」

おジャマグリーン「今こそおジャマ一族の!」

おジャマブラック「力を見せるとき!」

ユーゴ「な、何だこいつら!?」

万丈目「紹介しよう!こいつらがおジャマ三兄弟!そして従兄弟のおジャマ・レッドとブルーだ!」

万丈目「そして俺はおジャマ・デルタハリケーンを発動!相手フィールド上のカードを全て破壊する!」

ユート「だが超戦士カオスソルジャーが破壊されたときデッキから暗黒騎士ガイアモンスターを特殊召喚する!」

万丈目「驚くのはまだ早い!俺は覚醒の暗黒騎士ガイアを特殊召喚!」

万丈目「まだだ!俺はレベル2のおジャマ・レッドとおジャマ・ブルーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ダイガスタ・フェニックス!さらにレベル2のおジャマ・グリーンとおジャマ・ブラックでオーバーレイ!エクシーズ召喚!キャット・シャーク!」

万丈目「俺はキャット・シャークのオーバーレイ・ユニットを一つ使いランク4以下のエクシーズモンスターの攻撃力と守備力をこのターンのエンドフェイズ時まで倍にする!そしてダイガスタ・フェニックスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い連続攻撃を可能とする!バトルだ!ダイガスタ・フェニックスで覚醒の暗黒騎士ガイアを攻撃!」

ユート「くっ」4000→3300

万丈目「もう一度!」

マナ「ユートさん!」

万丈目「そしてキャット・シャークでダイレクトアタック!」

ユート「・・・」0

ジャック「あ、あいつ」

黒咲「エクシーズだと・・・?」

ユーゴ「しかもユートに勝っちまった!?」

万丈目「どうだお前達!これが万丈目準の実力だ!!」

ユート「さすが十代のライバルだ」

マナ「ただのコスプレ好きじゃなかったんだ・・・」

万丈目「約束通り貰って行くぞ」

ジャック「誰も約束しとらんだろ」

ユーゴ「バカの万丈目とアホの沢渡もデュエルじゃ天才っつうからな」

黒咲「何処でエクシーズを覚えた」

万丈目「見ればわかる」

黒咲「大した奴だな」

万丈目「まあ何だ俺は凄いだろ」

ジャック「その気になればな」

万丈目「何だその言い草は!」

ユーゴ「別に俺らは軽く見てねえぜ万丈目」

万丈目「ユーゴ!今度飯を奢ってやるぞ」

ユーゴ「やったぜ!」

万丈目「この勢いに乗れば天上院くんとの交際も近いぞ!ワーハッハッハ」

黒咲「元気な男だな」

ジャック「ああ」

鬼柳「何やってんだお前ら?」

マナ「あ、それ!」

鬼柳「これか?落ちてたんだけどよ」

マナ「私のです!」

鬼柳「さっきそこでバカ笑いしてた万丈目に会ったんだけど何があったんだ?」

ジャック「色々とな」

ユーゴ「変化したと思ったら服の色と肌の色と髪の色が変わっただけじゃねえか」

黒咲「どうだ感想は」

ユート「良かった」

黒咲「それはいい事だ」

ユーゴ「このカードの山をどうすんだお前」

ジャック「定期的に子供達に上げてるが」

ユーゴ「普段ケチくせえし金遣い荒いのに子供には優しいよなお前」

ジャック「さっきからお前お前と少しは尊敬しろ!」

ユーゴ「これでもしてんだぜ?ジャックも遊星もクロウだって」

ジャック「ならいい」

ユート「帰らないのか?」

マナ「精霊次元に居るよりこっちで皆さんとバカやる方が楽しいって評判なのですよ」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!そいつはいいぜ!明日は明日の風が吹くっつってな気楽にやってけよ!満足すりゃ何でも楽しいってもんだぜ」

マナ「はい!」

ユート「覚悟ができたよ隼」

黒咲「そうか」

ユーゴ「覚悟?」

ユート「俺も時が来れば遊馬と全力でデュエルをする」

ユーゴ「マジか?俺も同じだぜ」

ジャック「遊矢はカイト、ユートは遊馬、ユーリは十代、ユーゴは遊星か」

鬼柳「まあ頑張れよ。応援してっからよ」

黒咲「まずユートとカイト、十代が負ける事は無いがな」

ユーゴ「俺は負けるってのかよ?」

黒咲「・・・帰るぞユート」

ユート「ありがとう鬼柳、みんな」

ユーゴ「ちょっと待てよ!」

カイト「モンスターメモリ工場?見つけたのかミザエル」

ミザエル「ああ」

ドルべ「何でも極悪決闘者達が製作しているそうだ」

シャーク「戻ってくるの早えなお前」

ミザエル「またすぐに旅に出る」

ドルべ「さっきアリトにユートの件を聞いたんだが」

カイト「数時間前に見つけて今帰って来ているらしい」

シャーク「で、どうすんだ」

カイト「大勢で押しかけても混乱するだけだ。ミザエルは案内をしてくれ凌牙はⅣを呼んで来い」

シャーク「随分と命令口調じゃねえかカイト」

カイト「被害妄想だ」

シャーク「てめえは何かと俺に突っかかるよな」

カイト「それはお前だ」

シャーク「てめえ!」

ドルべ「やめるんだナッシュ!!」

Ⅳ「ここがモンスターメモリ工場か?まさかスタンダードにあるなんて」

シャーク「遊矢達も呼ぶか」

カイト「放っておけ」

ミザエル「何故だ」

カイト「アユの話じゃデートをしているらしい」

ミザエル「何故それをカイトが」

カイト「アユから連絡が来る」

シャーク「おいロリコン」

カイト「アユが言っていたがお前は品が無いらしい」

シャーク「て、てめえ!」

遊馬「やめろよ2人とも!」

アストラル「喧嘩をしている場合ではない」

ミザエル「遊馬はよく2人の間に立てるな」

Ⅳ「素直に尊敬できるぜ」

ガタッ

「だ、誰だ!」

遊馬「九十九遊馬だぜ!」

「つ、九十九遊馬!?だったらその横に居るのは」

「天城カイト!」

「神代凌牙!」

「トーマス・アークライト!」

「だ、誰だあいつは」

ミザエル「・・・」

「し、知らねえ」

ミザエル「貴様ら!」

アストラル「やめるんだミザエル!」

ミザエル「くっ・・・」

「構う事はねえ!やっちまえ!!」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

シャーク「てんで大した事はねえな」

Ⅳ「ああ」

アストラル「どうする」

カイト「こいつらを警察に引き渡し工場を爆発する」

ミザエル「私はバリアン七皇のミザエルだ」

シャーク「気絶してるぜ」

「」

ミザエル「くっ・・・」

アストラル「だが流通しているメモリもあるんじゃないか?」

カイト「元を破壊すればそれでいい」

シャーク「少なくても俺らや他の次元の顔役の事知ってりゃ悪さはしねえだろ」

ミザエル「私は旅の続きをするタキオンを頼むぞ!」

カイト「ああ」

ミザエル「何で私の名はイマイチ売れないんだ」

遊馬「俺らも帰ろうぜ」

遊馬「なあデートしてるって言ったよな?」

シャーク「まさか見てえとか言うんじゃねえだろうな」

カイト「やめておけ」

アストラル「私も見たい」

Ⅳ「お前も随分と俗っぽいこと言うな」

アストラル「それが青春だ」

Ⅳ「どうすんだ?俺は別にいいぜ」

シャーク「カイトが落ち込んじまうからやめとけよ。なあカイト」

カイト「それはお前だ」

Ⅳ「女にモテねえ奴らが喧嘩すんなよ、情けねえぞ」

アストラル「カップルなんて珍しいと思わないか?周りを見てみろ」

Ⅳ「面白いぐらい居ない・・・どいつもこいつも」

シャーク「じゃあ移動するか、いつもの様に遊矢のデュエルエナジーを感じ取って」

カイト「タツヤか・・・ああ・・・そこに居るんだな」

Ⅳ「交遊関係広いよなこいつ」

遊馬「大人から子供までカイトを頼りにしてる人が多いからな」

遊馬「発見!見ろよ見ろよ」

Ⅳ「あれでお前と同い年だろ?笑っちまうぜ」

シャーク「チッ」

アストラル「勉強になるな。だが昔の彼らは」

カイト「アストラル」

アストラル「そうだったな・・・すまない」

シャーク「付き合って離れてまた付き合ってんだよな」

遊馬「キスとかしてんのか?」

Ⅳ「そりゃ・・・してねえな」

カイト「6回だ」

アストラル「6回!?」

カイト「復縁してからは知らんが6回している」

シャーク「おいストーカー」

カイト「お前は俺を挑発するのが本当に好きだな。言っておくが構ってやらんぞ」

シャーク「て、てめえ」

シャーク「あそこの茂みに隠れてるの遊星じゃねえか?」

遊馬「遊星さん羨ましいんだろな」

Ⅳ「あっちは十代がメモ取ってるぜ」

遊馬「十代さんデートとかした事ねえからメモ取ってセレナに教えたいんだ」

アストラル「みんな熱心なんだな」

シャーク「けど俺らエクシーズ組は硬派が売りなんだぜ?何も羨ましくねえよ」

Ⅳ「凌牙の言う通りだぜ!羨ましくねえ」

カイト「・・・」

シャーク「お前羨ましいんだろ」

カイト「まあ恋人にするなら柚子みたいな奴がいいだろうな」

シャーク「まあ・・・何となくわかる気がするぜ」

Ⅳ「あ、ああ」

アストラル「幼馴染万能説かカイト!?」

カイト「そうだ」

遊馬「?」

カイト「辛い時も悲しい時も側に居た・・・どうだお前達は」

シャーク「嬉しいだろうな」

カイト「幼馴染だからこそできる事だ」

Ⅳ「てめえ賢いな」

遊馬「言われてみれば小鳥が居たな俺も」

シャーク「まさか小鳥に興味があるんじゃねえだろうな」

遊馬「ただの友達だぜ」

シャーク「よ、よし」

アストラル「遊星はモテないのか?」

遊馬「俺も十代さんも遊星さんも男にはモテるんだぜ」

アストラル「それはそれで私はいいと思う」

Ⅳ「でも女には全然ってか?だったら俺が指摘してやるよ遊馬」

シャーク「何でてめえが」

Ⅳ「俺は人受けがいいんだよ」

シャーク「本性は腐ってやがるのに何言ってんだこいつは」

Ⅳ「まず遊馬だ、お前はちょっとガキっぽいんだよ」

遊馬「なるほど」

Ⅳ「それで遊星はすっげえ髪型が変だろ?」

シャーク「確かに」

Ⅳ「それで十代はいい歳して制服着てるだろ?」

アストラル「ああ」

Ⅳ「そういう事だ」

シャーク「どうだカイト」

カイト「知らん」

Ⅳ「まあそんなとこだ」

アストラル「だが私が見る限り四人は男前の部類に入ると思う」

シャーク「そんな事は」

Ⅳ「言われなくても」

遊馬「わかるぜ」

カイト「・・・」

カイト「もういいだろ帰るぞ」

シャーク「そろそろユートも帰って来てる頃だろ」

遊星「何だ揃いも揃って出歯亀していたのか」

十代「奇遇だぜ」

Ⅳ「ま、まあな」

遊馬「聞いてくれよ十代さん、遊星さん」

十代「どうした?」

遊馬「二つも俺達でヤマを片付けたんだぜ」

十代「マジかよ」

遊星「さすがはお前達だ」

シャーク「まあ俺らに女は不要って事だ」

遊星「俺は欲しいぞ」

Ⅳ「だったらその髪切れよ遊星」

遊星「どう思います十代さん」

十代「切った方がいいと思うぜ、だって遊星の髪って凶器みてえじゃん」

遊矢「何か誰かに見られてる気がするんだよな」

柚子「う、うん」

遊矢「そんなに珍しい?」

柚子「わからないけどみんな男同士で一緒に居る事が多いから」

遊矢「ふーん」

柚子「遊矢と私みたいに遊馬くんや遊星さん達だって」

遊矢「いつか幸せになれるといいな」

柚子「うん!」

遊矢「じゃあ帰ろうか、送ってくよ」

柚子「いいの?」

遊矢「だって俺は柚子の唯一無二の」

柚子「ほ、ほら帰るわよ」

遊矢「待ってくれよ柚子!」

数日後

遊馬「・・・」

ユート「・・・」

遊星「俺達がモテないのは練習が足りないからだ」

ユーゴ「そこで練習も兼ねて俺と遊星でロボットを作ってみたんだぜ!」

十代「それは楽しみだぜ!どんなロボットだ?」

遊星「セレナ型ロボットです十代さん!」

ユーゴ「すげえ完成度だろ十代!」

十代「へえ・・・」

遊星「苦労しましたよ十代さん」

ユーゴ「何たって身体つきまで再現してよ」

十代「ちょっと話あるからこっち来いよ2人とも」

ユーゴ「どうしたんだよ十代?」

遊星「十代さん?」

十代「いいからほら来いって」

遊馬「・・・」

ユート「・・・」

プラシド「絶望の神だと?何だそれは」

クロウ「酷いツラしてんな遊星、ユーゴ」

遊星「赤い覇王の逆鱗に触れた」

クロウ「は?」

ジャック「何だそれは」

ユーゴ「じ。自分で考えてみろ」

プラシド「で?何だそれは」

遊星「ドン・サウザンドが吹き飛んだ時に生み出された存在だとアストラルからメールが来た」

鬼柳「強えのか?」

遊星「平穏な今に乗じて蠢いているらしい」

ジャック「言わばドン・サウザンドの分身体のようなものか」

遊星「ちなみにこれがその全貌だ」

クロウ「女じゃねえか!」

遊星「俺好みのな」

ユート「・・・」

マナ「ユートさんユートさん」

ユート「どうした」

マナ「どうして黒咲さんを尾行しているのですか」

ユート「出入りだ」

マナ「ふーん・・・出入りって?」

ユート「ああ!」

マナ「何だ喧嘩か」

ユート「おそらく凌牙宛ての果たし状を受け取ったんだろう」

マナ「どうして黒咲さんが?」

ユート「凌牙は妹の見舞いとかで忙しいから代わりに行くんだろうな。隼は喧嘩とか好きだから」

マナ「強いのですか?」

ユート「隼が喧嘩で負けた試しが無い。あるとすればカイトと凌牙ぐらいだ」

マナ「って事は相当な」

ユート「腕っ節の強さとデュエルの強さは比例する」

黒咲「その程度か?」

「くっ・・・」

黒咲「その程度の実力でハートランド学園に喧嘩を吹っかけるとは笑止千万!」

「こ、こいつ黒咲隼だ」

「黒咲!?黒咲って言えばあの」

「シャークとコンビを組みそこら中で暴れ回っている不良中の不良」

黒咲「勘違いするな俺は不良ではない。ただの武闘派だ」

ユート「もういいだろ隼」

黒咲「やはりお前達か」

「達って1人しかいねえぞ」

マナ「うわっすっごい」

黒咲「どうするユート?あそこに敵のボスが居るがお前に譲るぞ」

ユート「いいのか俺がデュエルをしても」

黒咲「今から璃緒の見舞いだ。じゃあな」

ユート「・・・そういうわけだ。俺が君とデュエルをしよう」

ユート「先攻は俺が貰う。ドロー!俺はスケール2の魔装戦士ドラゴディウスとスケール7の魔装戦士ドラゴノックスでペンデュラムスケールをセッティング!」

マナ「ペンデュラム!?いつの間にペンデュラムを!」

ユート「話は後にしよう。俺は手札からレベル6の黒魔導戦士ブレイカーと闇紅の魔導師をペンデュラム召喚!闇紅の魔導師が召喚に成功したときこのモンスターに魔力カウンターを二つ置くそしてそれを二つ取り除く事で相手の手札をランダムに1枚捨てる!ターンエンド」

「ドロー!俺は魔法カード!」

ユート「黒魔導戦士ブレイカーの魔力カウンターを一つ取り除き相手の魔法または罠を無効にし破壊する!」

「俺はカードを4枚セットしターンエンド」

ユート「ドロー!俺は2体のモンスターをリリースしブラック・マジシャンをアドバンス召喚!そして黒・魔・導を発動!相手フィールドの魔法・罠を全て破壊する!」

「くっ!」

ユート「ブラック・マジシャンでダイレクトアタック!」

「この野郎!」4000→1500

ユート「お前達はワルはワルだが姑息なワルだ。凌牙のように一本筋が通っていない」

「デュエルじゃ負けるが・・・覚えてろよ!俺は」

ユート「言っとくが俺は隼と互角の強さだ。喧嘩は苦手だがいざとなったら」

「ひ、ひええ」

マナ「いつになったら私を出してくれるのですか!?」

ユート「仕方ないだろ。来ないんだから」

マナ「どうしてペンデュラムを?」

ユート「知っての通り俺達デュエリストは出会いによって新たな召喚法が創造できる」

マナ「納得」

ユート「ちなみにエクストラデッキからこのようなエクシーズモンスターが」

マナ「だ、誰」

ユート「君によく似ている」

マナ「私こんなケバくありません!」

ユート「用事は済んだ事な、俺達も璃緒の見舞いに行こう」

マナ「はい!」

「何であいつは独り言言ってるんだ」

「季節の変わり目は変な奴が増えるって言うからな」

「黒咲隼にユートか・・・」

「もうこの街で悪事を働くのはやめよう」

遊馬「ユート!」

ユート「遊馬!」

遊馬「どうだ?隣に浮いてる気分は」

ユート「何とも言えないな」

アストラル「君自身一時は遊矢の肉体に忍び込んでいたから慣れているんじゃないか?」

マナ「へえ遊矢さんの?どうでした?」

ユート「・・・」

アストラル「ユート?」

マナ「ユートさん?」

ユート「・・・」

遊馬「どうしたんだよ黙り込んで」

ユート「女の子のいる前で話す事じゃない」

遊馬「あっ・・・悪りいなユート」

アストラル「すまない」

マナ「?」

ユート「はあ・・・」

牛尾「コラ!」

ユーゴ「いってえな!」

牛尾「お前は毎度毎度騒ぎばかり起こしてんじゃねえぞ」

ユーゴ「魂が荒ぶるんだよ」

牛尾「ったく雰囲気は遊星だが中身はジャックだな」

ユーゴ「しかし俺を引き取りに来たりして立場悪くなるんじゃねえか?」

牛尾「そんなもん気にしてられっかよ俺だって今の長官には我慢ならねえよ」

ユーゴ「・・・」

牛尾「どうした」

ユーゴ「おっさんはいい奴だな」

牛尾「そんなんじゃねえよ。何で喧嘩したんだ?」

ユーゴ「どっかでユートが派手にやってるなって思ったら悪そうな野郎が居てよ。喧嘩になった」

牛尾「この馬鹿たれが!」

ユーゴ「だから叩くなっつうの!」

ユーゴ「そうだ!おっさんにも言っとかねえとな」

牛尾「どうせe・ラーとか言うのだろ?」

ユーゴ「何だよ知ってんのか」

牛尾「遊星から聞いてる。大変だなお前も」

ユーゴ「慣れだ慣れ」

牛尾「お前遊星と知り合ってから何れぐらい経った?」

ユーゴ「忘れちまったよ、色々ありすぎてな」

牛尾「お前らも複雑な立場だろ?エクシーズと融合がマジで全面戦争に突入したらどうすんだ」

ユーゴ「ぶっ潰す!って言いたいけど十代とか万丈目の次元と合体してんだろ?派手にやれねえんだよ」

牛尾「俺らは俺らでやらなきゃいけねえからな」

ユーゴ「けどよ一つ確かな事があるぜ」

牛尾「確かな事?」

ユーゴ「遊星が動けば俺らも動く・・・常識じゃねえか」

牛尾「だな」

ユーゴ「タクシー!タクシー!」

クロウ「危ねえだろ!」

ユーゴ「悪りい悪りい」

クロウ「何やってんだお前?」

ユーゴ「さっきまで牛尾のおっさんと一緒に居て」

クロウ「また悪さしたんだなお前!俺みたいにマーカーだらけになっても知らねえぞ!」

ユーゴ「まあそう言うなよ。俺はドジは踏まねえタイプだから」

クロウ「どの口が言ってんだ」

ユーゴ「帰るんだろ?乗せてくれよクロウ」

クロウ「ほら乗れよ」

ユーゴ「さすがクロウだぜ!」

クロウ「ちゃんと学校行かねえとジャックみたいになるぞ」

ユーゴ「ジャック上等だぜ!」

クロウ「こりゃ無職コース真っしぐらだなこいつも」

遊星「帰って来たなユーゴ」

ユーゴ「お、おう」

遊星「説教は後にして」

クロウ「何だタンコブなんか作って」

ブルーノ「リンの下着を洗ってたら叩かれたんだって」

ユーゴ「遊星!」

遊星「いや洗っていただけなんだ」

ユーゴ「そんな事してっから女にモテねえんだぞ!」

遊星「何!?」

ユーゴ「そうじゃねえか!」

遊星「俺の一番気にしている事を平気で言うとは・・・許さん」

クロウ「とか言いながらお前だってリンに相手にされてねえよな、精々家族程度だぞ」

ユーゴ「うるせえぞホウキ頭!」

クロウ「何だとてめえ!」

ジャック「何の騒ぎだ」

遊星「ユーゴがあまりにもけしからん事を言うから」

ユーゴ「喧嘩になったんだ」

ジャック「夕飯前に喧嘩とは恥ずかしくないのか」

クロウ「無職は黙ってろよ」

ジャック「何だと!?」

ブルーノ「喧嘩しちゃダメだよ」

遊星「そうだな、これで決着をつけるか」ゴソゴソ

ユーゴ「何だそれは?」

遊星「ゲームだ」

ユーゴ「何だよゲームかよ」

遊星「ただのゲームじゃないぞ」

ユーゴ「どういう事だ?」

遊星「やってみればわかる」

遊星「このバトルアーマーを装着しデュエルする」

ブルーノ「結局殴り合いじゃないの?」

遊星「いやアーマーを装着してデュエルするのは殴り合いじゃなくてファイトなんだ」

ブルーノ「さすが遊星!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!だから俺らまで呼んだのか!」

遊星「ああ」

プラシド「やるならさっさと始めるぞ」

ボマー「うむ!」

遊星「デュエル!」

ボマー「ぐわあああああああああああああああ」

クロウ「ボマー!」

ジャック「ユーゴ!お前に俺の拳が見切れるか!?」

ユーゴ「かかって来いよジャック!」

鬼柳「遊星!」

プラシド「これで決着をつけてくれる!」

遊星「それはどうかな!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

長官「な、何の騒ぎだ!?」

「不動遊星一派が派手な肉弾戦を繰り広げながら!」

長官「またしてもあの一派か・・・」

ボガァンッ

遊星「ハァハァ・・・」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!腕は鈍ってねえようだな!」

プラシド「誰かと思えば三下か」

長官「くっ・・・」

鬼柳「これが今の長官か?なるほど、まるで威厳のねえ野郎だぜ!」

遊星「邪魔だから何処かへ行ってくれないか」

長官「私を誰だと思っている!私は」

プラシド「ただのクズだ。邪魔立てするなら斬るぞ」

遊星「お前は言うほど長官じゃないだろ」

鬼柳「わかったらあっち行けってシッシッ」

長官「・・・」

ユーゴ「ウオオオオオオオラァァァ!!!」

クロウ「おっと!」

ジャック「気合十分だなユーゴ」

ユーゴ「遊星とデュエルするまで俺は負けねえ!」

長官「こ、ここでも」

ジャック「何だまだ生きていたのかお前」

クロウ「よっ!置物長官」

長官「後悔させてやる。私をここまで小馬鹿にした事を」

ジャック「小馬鹿どころかお前は大馬鹿だろ」

クロウ「融合次元に媚び売ってんじゃねえのか?紫の服なんかきやがって情けねえの」

ユーゴ「クソ次元生まれのクソ野郎なんじゃねえのか!ロリコン野郎!!」

長官「黙れ!」

ユーゴ「お前がマジで負けを認めるまで徹底的に追い込むからよ。なあジャック、クロウ」

ジャック「ロリコンはロリコン同士プロフェッサーとかいうロリコンと仲良くやってればいいだろ」

クロウ「迷惑かけてんじゃねえぞロリコンコンビ」

遊星「まだ居たのか長官」

ユーゴ「何かシラけちまったぜクソ長官が混じり混んで」

遊星「せっかくだから長官を運ぼうか」

ジャック「何処へだ」

遊星「こいつで」ゴソゴソ

ユーゴ「何処でも行ける扉か!」

遊星「ああ」

長官「私を何処へ連れて行く気だ」

遊星「お前の未来だ」

長官「私の?」

遊星「そうだ」

ジャック「それを見ればお前は命乞いをして尻尾を巻いて逃げるだろうな」

クロウ「お前の仲間のロリコン親父も・・・なあ遊星」

遊星「俺がお前を倒すのは簡単だが俺の流儀で行かせてもらう。着いて来い」

長官「こ、これは何だ!?」

遊星「アカデミアだった場所とでも行っておこうか」

十代「よぉ遊星」

遊星「十代さん制したのですね」

十代「これで何度目だと思ってるんだ?2度目だぜアカデミアをぶっ潰したの」

遊星「フッ」

十代「そいつがシンクロ次元の長官か?マヌケな顔してるな」

遊星「そっちのプロフェッサーには負けますよ」

十代「ハハハ!だってよハゲ」

プロフェッサー「遊城十代!」

長官「不動遊星!」

十代「ドン・サウザンドが居なくなった後に一番厄介そうなのはてめえらだ」

遊星「次元統一や少女誘拐、多くの人を傷つけた罪は重い」

十代「覚悟はできてるよな?悪が栄えた事ってのはねえんだ」

遊星「お前達を倒し遊矢やユーゴ達の未来を守る!」

十代「年貢の納め時って奴だぜ!デュエル!!」

遊星「相変わらず見事なものですねネオスの融合は」

十代「だろ?おっさん同士を岩に融合なんて・・・ロリコン親父岩って名所にしてみるか」

遊星「このまま次元がくっ付いたままだったらどうするのですね?」

十代「いいんじゃね?親玉はもう居ねえんだし遊星が長官になっちまえよ」

遊星「いや他に居ると俺は思います。ちゃんとしたゴドウィンの後釜ができる男が」

十代「俺が生まれた次元がセレナの故郷になった・・・あの子にとってやっとな」

遊星「残りはユーリとドン・サウザンドの分身体のe・ラーですね」

十代「ユーリ・・・俺は一生ユーリとは分かり合える気がしねえよ。お前はユーゴとだろ?」

遊星「あいつの覚悟が決まったら俺はやろうと思います」

十代「お前らいいよな遊星とユーゴってまるで兄弟みてえじゃね?」

遊星「なら十代さんはセレナとデュエルをすれば良いと俺は思います」

十代「セレナと?」

遊星「セレナは融合次元で唯一デュエリストと呼べるデュエリスト・・・それにワクワクしないデュエルをするなんてあなたらしくない」

十代「だよな、ユーリ程度なんてぶん殴ればいいし」

遊星「あいつ程度なら俺達にでも任せてください十代さん」

十代「いやあいつとのケリは俺がつける。じゃあな遊星」

遊星「また会いましょう十代さん」

カイト「どうしたこんなところに呼び出して」

ミザエル「私は修行中の身なのに」

瑠那「あなたは気づいているでしょカイト」

カイト「俺の所有するフォトンとタキオンが何かに反応している事か?」

瑠那「私のダークマターも」

ミザエル「それはどういう事なんだ?」

カイト「3体のギャラクシーアイズの力を合わせる時が来たという事だ」

ミザエル「あ、ああ」

瑠那「e・ラーが近づいて来ている・・・そうねカイト」

カイト「ああ」

ミザエル「私を無視して話を進めるな」

カイト「さっき遊星から連絡があってプロフェッサーと長官は成敗されたそうだ。最も長官は巻き込まれて散ったそうだが」

ミザエル「e・ラーとはあれか?聞いているのかカイト」

カイト「今度は俺達の番だ」

瑠那「ええ」

ミザエル「どうにも私が軽く見られているような気がしてならない・・・」

シャーク「そうだ・・・ああだから早く来いよカイト」

ドルべ「カイトは」

シャーク「すぐ来るだとよ」

ドルべ「そうか」

シャーク「せっかくの夏祭りだってのに」

ドルべ「そう言うな」

シャーク「ミザエルと一緒に帰って来たって言ったな?」

ドルべ「ミザエルが面白いモンスターとシンクロ次元で出会ってな。内心ではそれを見せつけたくて」

シャーク「さすが七皇のナンバー2だぜ」

ドルべ「!?」

シャーク「いやお前はサブリーダーだから安心しろよ」

ドルべ「サブリーダーとナンバー2は一緒じゃないのか」

シャーク「一緒だぜ」

ドルべ「だったら!」

シャーク「ナンバー2ってのは昔から武闘派と頭脳派で分かれるんだよ。ミザエルが武闘派でドルべは頭脳派だ」

ドルべ「それなら良し」

カイト「これがe・ラーか」

シャーク「まさか遊馬とアストラルの始まりの地に出てくるとはな驚いたぜ」

e・ラー「お前達を倒すにはこの地が相応しい」

e・ラー「そして全ての次元をドン・サウザンドの代わりに制覇する!過去も現在も未来も!」

カイト「そうはさせん」

e・ラー「九十九遊馬はどうした」

カイト「あいつはハルトや小鳥達と一緒に夏祭りに出かけている。お前を倒すのは俺達で十分だろ」

e・ラー「ならば誰から来る」

カイト「俺だ」

ミザエル「私」

瑠那「そして私」

e・ラー「ふっ・・・Dr.フェイカーの息子とその助手か」

ミザエル「またしても私は」

ドルべ「落ち着けミザエル」

カイト「ならば始めるぞ!夏の夜空が貴様が最後に見た景色だ!」

瑠那「先攻は私がドロー!私は黒竜の降臨を発動!手札からレベル4以上になるようにモンスターをリリースし黒竜の聖騎士を儀式召喚!そして黒竜の聖騎士をリリースしデッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!そして死者蘇生で黒竜の聖騎士を儀式召喚したときにリリースした真紅眼の黒竜を墓地から召喚!私はレベル7の真紅眼の黒竜2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!真紅眼の鋼炎竜!」

ミザエル「何て綺麗なドラゴンなんだ・・・タキオンに似てると思わないかカイト?」

カイト「あ、ああ」

瑠那「そして私はRUM-アストラル・フォースを発動!真紅眼の鋼炎竜をランクアップ!エクシーズ召喚!ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン!」

瑠那「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンがエクシーズ召喚に成功したとき自分のデッキからドラゴン族モンスターを3体墓地へ送ることで相手のデッキからモンスターを3体除外する!」

e・ラー「除外!?」

瑠那「ターンエンド」

ミザエル「お前はどうしてアストラル・フォースを?まさか創造したのか」

瑠那「私のアストラル・フォースは遊馬と違って天然物ではなく養殖物だから作ったのよ。科学の力でね」

ミザエル「そうなのか」

カイト「次はお前の番だミザエル」

ミザエル「今度真紅眼の黒竜の生態を聞きたいのだが」

瑠那「わ、私より吹雪さんに聞いた方がいいんじゃないかしら?」

ミザエル「どう思うカイト」

カイト「勝手にしろ」

ミザエル「だったら早く終わらせるぞ、ドロー!」

ミザエル「私は超力の聖刻印を発動!そして手札から神龍の聖刻印を特殊召喚!そして自分フィールドにレベル8のモンスターが居る場合、星間竜パーセクを特殊召喚!私はレベル8の神龍の聖刻印と星間竜パーセクでオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の時空竜!私はカードを3枚セットしターンエンド!」

ミザエル「どうせカイトも瑠那も無駄に手札を消費するんだ・・・サポートは私に任せろ」

瑠那「随分と卑屈になってるわ・・・」

カイト「説明しろドルべ」

ドルべ「ミザエルはシンクロ次元でドラゴン使いの精霊と戦ってある3体のドラゴンを会得した」

シャーク「ドラゴン?」

ドルべ「青眼の白龍だ」

カイト「知らんと思うから教えてやる。あれはコーヒーを購入すれば貰えるカードだぞ」

ドルべ「!?」

ミザエル「私の苦労は何だったんだ!あの精霊め私に適当な事を!!」

ドルべ「落ち着けミザエル!」

シャーク「精霊直々って事はマジ物って事だろ?なあ」

瑠那「え、ええ」

カイト「本物だ。本物の青眼だ」

ミザエル「やはりドラゴン使い同士は内面が同じか、良かった」

シャーク「・・・」

カイト「ドロー!俺は光子竜降臨を発動!手札からレベル4以上になるようにモンスターをリリースし俺は光子竜の聖騎士を儀式召喚!そしてこのモンスターをリリースすることでデッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

e・ラー「エクシーズ次元の三勇士である天城カイトがそこの女と同じように召喚するとは笑止な」

カイト「・・・フッ」

e・ラー「何がおかしい!」

カイト「そして俺は銀河遠征を発動!俺はデッキからレベル5以上のギャラクシーモンスターを特殊召喚する!銀河騎士を特殊召喚!俺はレベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の光子竜皇!」

シャーク「3体のギャラクシーアイズが揃ったぜ」

カイト「次のお前のターンで最後だ」

e・ラー「何?」

カイト「今ハルトや遊馬達が見ているだろ夜空に俺達のギャラクシーアイズがお前を花火にでもしてやる」

e・ラー「やれるものならやればいい」

カイト「後悔するなよ絶望するのはお前の方だ絶望の神よ。ターンエンド」

ドルべ「ナッシュはどう思う?ドン・サウザンドとe・ラーを比較して」

シャーク「同じような禍々しさを感じるぜ、だが」

ドルべ「だが?」

シャーク「カイト達が負けるわけねえよ」

ドルべ「・・・それもそうだな」

e・ラー「私はおろかな埋葬でデッキからカードを1枚送り」

e・ラー「そして天輪の葬送士を攻撃表示で召喚!」

ミザエル「罠発動!神の宣告!」

e・ラー「なっ」

ミザエル「絶望神と名乗りながら神に阻まれるとはな」

カイト「お前が何をしようと無駄だと言っただろ。次にお前はカードをセットするだろう。だが無意味だ」

e・ラー「何故それがわかる」

カイト「経験の差だ。俺もそこに居る凌牙も何度も死線をくぐる抜けて来た」

シャーク「やっちまえ、カイト!瑠那!ミザエル!」

e・ラー「私はカードを2枚セットしターンエンド!」

e・ラー「例えここでデュエルに負けても武力行使でお前達を倒す!」

カイト「そっちも得意分野だ」

シャーク「何しても無駄って事だぜ!」

e・ラー「くっ・・・」

カイト「盛大な花火してやる!」

ハルト「見てよ遊馬!すっごい花火だ。ハーハッハッハ!!!」

遊馬「すっげえな!」

Ⅳ「終わったのか?相変わらず派手にやりやがるなカイトは」

アリト「何やってんだお前?」

璃緒「面白いぐらいお祭りに似合わない人ですわ」

ギラグ「まるでヤクザだぜ」

Ⅳ「うるせえぞ・・・お前らもよーく花火を見てろよ」

アリト「何で」

Ⅳ「一生に一度しかねえかもしれねえ銀河花火だぜ」

璃緒「・・・」

アリト「プロってのは頭があれなのか?」

ギラグ「わからねえけど若干おかしいところあるだろこいつ」

Ⅳ「てめえら・・・」

Ⅲ「日頃の行いって大事ですよねⅣ兄様」

Ⅳ「Ⅲ・・・てめえまで」

カイト「今から祭に行くのか」

シャーク「遊馬が待ってんだよ」

瑠那「カイト」

カイト「どうした」

ミザエル「こ、これ」

カイト「これはお前達のだ」

シャーク「受け取ってやれよカイト」

ドルべ「君が遊矢と本気のデュエルをするなら3体のギャラクシーアイズで迎え撃ってやれ」

ミザエル「お前は私に勝った事がある・・・真のギャラクシー使いはお前だカイト」

瑠那「震えてる・・・余程別れたくないのね」

シャーク「言っとくが遊矢は譲ってやるけど遊馬は渡せねえからな」

カイト「どっちも俺がデュエルする」

シャーク「てめえ・・・」

カイト「知らないなら教えてやる。コートを着ている奴が古来より遊と名のつくデュエリストのライバルだ」

ドルべ「十代にカイザー、遊星にジャック、ユートに黒咲、遊馬と遊矢にカイト・・・確かに」

シャーク「じゃあ万丈目はどうなんだ!コート着てるじゃねえか!」

カイト「あいつは突然変異だ」

数日後

ミザエル「拝啓タキオンへ・・・」

シャーク「手紙なんか書くなよ」

ミザエル「ナッシュ!?」

アリト「会おうと思えば会えるじゃねえか?それに腹括った決意なんだろ」

ミザエル「・・・」

ギラグ「ベクターからの伝言」

ミザエル「ベクターから?」

ギラグ「ざまあ見ろだって」

ミザエル「ベクター!」

ドルべ「ミザエル」

ミザエル「くっ・・・」

シャーク「だったらデュエルでもしようぜ俺と」

ミザエル「ナッシュと?」

シャーク「カイトはギャラクシー使いだがお前はドラゴン使いじゃねえか」

ミザエル「こうしてナッシュとデュエルをするのは・・・久しぶりでも無いな」

シャーク「デュエル!先攻はお前でいいぜ」

ミザエル「ドロー!私は竜の霊廟を発動!デッキからドラゴン族モンスターを墓地に送りこのモンスターが通常モンスターだった場合さらにデッキから通常モンスターのドラゴン族モンスターを墓地へ送る。さらに銀龍の轟咆を発動!私は墓地から青眼の白龍を特殊召喚!」

ミザエル「そして伝説の白石を通常召喚!私はレベル8の青眼の白龍にレベル1の伝説の白石をチューニング!シンクロ召喚!蒼眼の銀龍!蒼眼の銀龍は1ターンに1度墓地の通常モンスターを特殊召喚できる。私は墓地の青眼の白龍を特殊召喚!そして伝説の白石が墓地へ送られたときデッキから青眼の白龍を手札に加える事ができる」

ミザエル「私はカードを1枚セットしターンエンド!」

シャーク「俺はダブルフィン・シャークを攻撃表示で召喚!そしてサイレント・アングラーを特殊召喚!俺はレベル4のダブルフィン・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!S・H・Ark Knight!」

ミザエル「罠発動!バーストブレス!自分フィールドのドラゴン族モンスターをリリースしリリースしたモンスターの攻撃力以下の守備力を持つモンスターを破壊する!」

シャーク「速攻魔法エクシーズ・ダブル・バックを発動!自分フィールドのモンスターエクシーズが破壊されたターン自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる!墓地から破壊されたモンスターエクシーズとその攻撃力以下のモンスターを特殊召喚できる!俺はS・H・Ark Knightとダブルフィン・シャークを特殊召喚!」

シャーク「ダブルフィン・シャークが召喚に成功したとき墓地からレベル3または4の水属性・魚族モンスターを特殊召喚する!俺はサイレント・アングラーを特殊召喚!俺はレベル4のダブルフィン・シャークとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!深淵に潜む者!」

ミザエル「だがS・H・Ark Knightにオーバーレイ・ユニットは残っていないぞナッシュ!」

シャーク「速攻魔法RUM-クイック・カオスを発動!」

ミザエル「やはりナッシュだな・・・凄まじい」

シャーク「お前には敵わねえよ。色んな次元にドラゴン使う奴は居るがお前以上のドラゴン使いはいねえよ」

ミザエル「当たり前だ!」

シャーク「新しい相棒はどうだミザエル」

ミザエル「最高だ」

シャーク「とりあえずシンクロ召喚習得を祝すぜ!S・H・Dark Knightの効果を発動!」

アリト「俺もシンクロ覚えようかな」

ギラグ「あれ算数できなきゃ無理なんだぜ」

ミザエル「フッ」

ベクター「ジャンジャジャ~ン!良かれと思ってケーキを買って来てやったぜ」

ドルべ「ケーキ?」

璃緒「私が頼んだのよ」

ギラグ「何でまた」

璃緒「お祝いって言ったらケーキじゃない?」

シャーク「なあミザエルの背後に何か浮いてねえか」

璃緒「私も気になっていたけど」

ドルべ「お金はメラグが?」

璃緒「ううん」

ベクター「お前の貯金だぜ」

ドルべ「!?」

遊矢「オッドアイズが輝いたとエクシーズ次元に飛ばされて」

Ⅳ「おい!退けよ!」

遊矢「あ、ごめん」

Ⅳ「いきなり現れて俺を踏みやがって」

遊矢「オッドアイズが光り輝いて気がついたらエクシーズ次元に居てさ」

Ⅳ「そうか」

遊矢「e・ラーを倒したんだって?遊星さんが言ってたけど」

Ⅳ「e・ラーどころかロリコン親父コンビもやっちまったんだろ」

遊矢「大元のドン・サウザンドが消滅した途端に軒並み倒したって感じか」

Ⅳ「そういう事だぜ、で?光り輝いた理由は」

遊矢「さ、さあ」

Ⅳ「またまた悪い予感がするぜ」

遊矢「じゃあ俺は」

Ⅳ「待てよ遊矢!」

ユート「それは本当なのかマナ」

マナ「そうです。六つの属性がデュエルモンスター次元で暴れ回ってるのです」

黒咲「理由は?」

マナ「おそらくドン・サウザンド泣き後の覇権を狙う戦争を6人の属性王達が巻き起こした・・・んじゃないですか?」

赤馬「話は聞かせてもらったぞ」

黒咲「いきなり現れるんじゃない」

赤馬「6組の代表戦士をそれぞれ決めて自分達と戦えと」

ユート「無茶苦茶な話だな」

黒咲「要求を飲んだのか?」

赤馬「ああ」

黒咲「いつもの様に殴り込めばいいだろ!」

赤馬「今度の敵は次元統一など馬鹿げた事は考えていない。寧ろ自分達がデュエリストに勝てばそれで満足するそうだ」

ユート「どうせ裏がある」

黒咲「それで満足する奴らが何処に居る!」

赤馬「下手に逆らえば危険な目に合う。武藤遊戯の次元は既に敗れた」

ユート「くっ・・・」

赤馬「どうせ私が指揮すると皆が納得しないので彼にやってもらう事にした」

カイザー「・・・」

黒咲「亮なら問題無い」

ジャック「ああ問題無い」

カイト「零児以外なら誰がやっても構わない」

カイザー「敵は六つの属性の者たちだ」

沢渡「殴り込みだ!」

万丈目「そうだ!」

遊馬「行こうぜみんなで!」

カイザー「敵は何をしてくるかわからない。そしてみんなで殴りこめばそれぞれの次元をもぬけの殻にしてしまう」

カイト「だから代表を決めて行くというのか」

カイザー「四つの次元で合計で30人のメンバーを決める」

遊矢「オッドアイズが知らせたのはこれだったのか」

沢渡「もう決まってるのか?」

カイザー「ああ!」

カイザー「炎属性は俺と九十九遊馬、権現坂昂、志島北斗、十六夜アキの5名」

遊馬「よし!」

カイザー「水属性は不動遊星、万丈目準、天上院明日香、刀堂刃、アリトの5名」

遊星「・・・」

カイザー「風属性は遊城十代、エド・フェニックス、Ⅳ、プラシド、光津真澄の5名」

十代「燃えてきたぜ!」

カイザー「地属性はユート、鬼柳京介、オースチン・オブライエン、沢渡シンゴ、神代璃緒の5名」

ユート「沢渡・・・」

カイザー「闇属性は榊遊矢、黒咲隼、ジャック・アトラス、セレナ、三沢大地の5名」

遊矢「光属性は柊柚子、天城カイト、ユーゴ、ヨハン・アンデルセン、神代凌牙の5名」

カイザー「以上だ」

黒咲「沢渡を引くとはくじ運が無いなユート」

ユート「・・・」

ジャック「大丈夫か万丈目で」

遊星「あ、ああ」

万丈目「人を疫病神みたいに言うな!」

沢渡「この件が終わったら俺に全員土下座物だぜ!」

遊馬「炎って事は暑いんだろうな、団扇とか持ってこ」

アストラル「そういう問題なのか?」

カイザー「心頭滅却すれば火もまた涼しと言ってな」

遊馬「どういう意味だ?」

北斗「ゆ、遊馬」

遊馬「どうした?」

北斗「何で僕が選ばれちゃったんだよ!」

権現坂「そう狼狽えるな。ところで遊馬と亮殿に物申したい事がある!」

カイザー「どうした」

権現坂「何故あの女子はけしからん格好を!」

遊馬「どうしてなんだアキさん?」

アキ「サイズが無いのよ」

権現坂「失礼申した!」

遊馬「暑くなったら脱いだっていいんだぜアキさん!」

北斗「何て事だ・・・確かにこのメンバーは頼りになるけど僕が」

刃「まあ心配するなよ遊星さん!俺はプラシド先生に剣術を教わったから水なんて真っ二つだぜ!」

アリト「おうよ!俺の拳で水なんて一発KOだ!」

遊星「そういう戦いじゃないんだ」

万丈目「そうだぞ!もっと気を引き締めて行かんか!」

アリト「それより遊星」

刃「あの美人誰だ」

遊星「十代さんの友達で女教師だ」

刃「お、女教師!?」

アリト「最高だぜ!」

遊星「人妻、女教師、女医・・・ここら辺は鉄板だからな」

万丈目「ちなみに俺の将来の妻だ」

刃「マジなのか遊星さん!?」

アリト「遊星!」

遊星「仲間内で遊矢と柚子以外のカップルはいらない。明日香さん」

明日香「?」

遊星「水属性という事は水で濡れるかもしれません。その時は脱いだって構いません」

明日香「・・・」

十代「よろしくな真澄」

真澄「融合使いのトップ中のトップの十代さんが居れば無敵です!」

十代「だってよエド」

エド「浮かれるのは構わないがさっきからセレナがこっちを睨んでるぞ」

プラシド「恐ろしいほどの殺気だな」

Ⅳ「何かやったのか?」

十代「おーいセレナ!」

セレナ「ふん」

十代「お前も気をつけろよ!あ、遊矢達が居れば大丈夫だよな?」

セレナ「うるさい!話しかけるな!」

真澄「あの子って柚子に似てるのに性格悪いのよね」

Ⅳ「狂犬だからな」

プラシド「恐ろしいほどの」

十代「そう言うなよ本当は優しい子なんだぜ」

エド「鈍感と言うのもここまで来れば重症だな・・・」

ユート「君とは一度デュエルをしたな」

オブライエン「よろしく頼む」

鬼柳「ここで組んだのも何かの縁だ!一緒に満足しようぜ!」

璃緒「聞いてるの?」

沢渡「まあ俺に任せとけって!」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!その元気だ!」

ユート「疲れそうだ・・・」

マナ「まあ気楽に行きましょうよ」

オブライエン「どうしたんだ誰も居ない空間に1人で」

璃緒「見える人には見えるのですわ」

オブライエン「不思議なタイプは何処にでも居るんだな・・・」

沢渡「見てろよ俺をバカにした連中に一泡吹かせてやる!」

鬼柳「よっしゃ!じゃあ俺らはチームだからジャケット着ようぜ」

璃緒「え、遠慮しますわ」

オブライエン「いいセンスだ」

ユート「!?」

クロウ「クジだから気に病むなよ」

ジャック「そうだぞ」

遊矢「別に気を使わなくてもいいから!」

黒咲「誰だって気を使いたくなるだろ。お前と瑠璃と来たら」

セレナ「どうかしたのか?」

ジャック「何でも無い」

セレナ「チーム分けなら代わってやってもいいぞ、あの真澄とかいう奴と私が代われば丸く収まる」

遊矢「柚子なら心配いらない。だってカイトさんと凌牙が居るしユーゴだってヨハンさんも」

クロウ「しっかり見とけよ凌牙!」

ジャック「カイト!ユーゴが妙な真似をしたら殴り飛ばせ!」

ユーゴ「うるせえよ!」

黒咲「こっちの瑠璃は何もしないから瑠璃も気楽にやっていけ!」

セレナ「?」

遊矢「だから俺は」

ジャック「これでいいな」

クロウ「ちゃんと釘刺したから問題ねえよ」

カイト「しばらく遊矢に会えないが構わんな」

柚子「カイトさんまで!」

シャーク「お前ら揉めると面倒だからよ」

ヨハン「まあ俺の欠点は方向音痴ぐらいだから!」

カイト「遊矢!覚悟は決まったな」

遊矢「何度もか知らないけど生きて帰ろう!」

遊馬「当然だぜ!」

遊星「生きて帰って来たらみんなでバーベキューでもやろう」

十代「おお!」

ユート「この戦いが終わったら」

ユーゴ「俺とデュエルしようぜ遊星!」

遊星「ああ!」

遊馬「楽しみにしてるぜユート!」

遊矢「カイトさん」

カイト「安心しろ柚子は守りお前との約束も果たす」

遊矢「ああ!」

遊馬「先鋒は俺が行くぜ」

アキ「次鋒は私が」

権現坂「中堅は俺が」

カイザー「副将は俺」

北斗「じゃあ僕が大将!?」

権現坂「そうなるな」

遊馬「しかし暑いぜ・・・なあカイザー」

カイザー「心頭滅却すれば火もまた涼し」

権現坂「右に同じく」

遊馬「・・・」

アキ「けど遊馬くんがこのチームのリーダーよね?いいの?」

アストラル「遊馬はどちらかと言えばリーダーより切り込み隊長的な男だ」

アキ「へえ」

遊馬「さあデュエルしようぜ!」

遊馬「先攻は俺だ!ドロー!俺はガガガウィンドを発動!手札からガガガモンスターを特殊召喚しそのレベルを4に変更できる!ガガガガールを特殊召喚!そしてガガガマジシャンを通常召喚!俺はレベル4に変更したガガガマジシャンとガガガガールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!そしてRUM-ヌメロン・フォースを発動!エクシーズ・チェンジ!希望皇ホープレイV!!カードを1枚セットしターンエンド!あっち!」

アストラル「遊馬!」

遊馬「どうなってるんだ?」4000→3500

「このフィールドはエンドフェイズ時にライフを500減らすのだ」

北斗「だったらそっちにも分が悪いな」

「我々の属性は炎だぞ?そんなものが適用されるか!」

「先鋒はお前だ行け!」

「ドロー!永続魔法 陽炎柱を発動!陽炎獣を召喚するたびにリリースを1体少なくする!そして相手フィールドにモンスターが存在するとき陽炎獣グリプスを特殊召喚!そして陽炎獣サーペラスを通常召喚!」

アキ「あなたはどう思うカイザー?」

カイザー「全勝だ」

権現坂「全勝!?」

カイザー「地の利を活かして自分達に有利な方向へ持って行く奴らに勝利の女神は微笑まん。そうだろ遊馬」

遊馬「ああ!俺達も遊矢達も負けねえ!目指すは全勝だぜ!」

「やれるものならやってみろ!」

遊馬「希望皇ホープレイVでダイレクトアタック!」

「ぐわあああああああああああああああああ」

遊馬「次はアキさんだ!」

権現坂「本当に全勝しそうな勢いですな」

カイザー「ああ」

北斗「いっそのこと遊馬がごぼう抜きすればいいんじゃないか?」

遊馬「とか言って本当はデュエルしたくねえんだろ?」

北斗「僕と君とじゃ育ちが違うから」

アキ「せっかくだから頑張って遊馬くん」

遊馬「わかったよ。じゃあ次は誰から来る?」

アストラル「まとめて来ても私達は構わないが」

「ボス!」

「ええい次はお前だ!」

「行きまーす!!!」

アキ「押されてるわ・・・」

北斗「やっぱごぼう抜きは無理だったのかな」

カイザー「いや手はある」

権現坂「その手とは」

カイザー「遊馬は数多くの肉弾戦を制しその力を蓄えて来ていたとカイトは言っていた」

権現坂「ならば!?」

アストラル「解放しようか遊馬」

遊馬「ああ!希望皇ホープをシャイニング・エクシーズ・チェンジ!現れろ希望皇ホープONE!!自分のライフが相手より3000以上少ない場合ホープONEのオーバーレイ・ユニットを全て取り除き自分のライフを10にする事で相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを破壊し除外する!」

「除外だと!?」

遊馬「そしてその除外したモンスターの数×300ポイントのダメージを与える!」

「ぐわあああああああああああああああああああ」

遊馬「やったぜ!」

「ボス!」

「な、何なんだこいつは!」

遊馬「希望皇ホープレイ・ヴィクトリーはオーバーレイ・ユニットを一つ使うことで相手が攻撃宣言した時にその効果を無効にしそのモンスターを攻撃力分ホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力がアップする!!」

「そう言えば聞いた事があるぜ」

「な、何っすか」

「エクシーズ次元には希望皇ホープと言う名のモンスターをエースにする九十九遊馬とかいう子供が居ると」

「あいつじゃないですか!」

「そ、そうなんだよ・・・だがな希望皇ホープには別名があるんだ」

「別名?」

「希望皇ホープは味方には希望を与えるが敵には絶望を与えるって」

「えぇ・・・」

「誰が呼んだか絶望の皇だそうだ・・・あのドン・サウザンドすらも深手を負わせたレベルだからよ」

「!?」

カイザー「次!」

「行けよ副将!」

「くっ・・・こうなれば出たとこ勝負だ!」

「俺の負けだ・・・炎属性はこの件から手を引く」

カイザー「それならいいんだ」

遊馬「もう喧嘩すんじゃねえぞ」

「あ、ああ」

アキ「全部取られちゃったわね」

権現坂「まあ仕方の無い事だ」

北斗「あいつらがあの程度なら他の連中だって」

カイザー「どうなんだ」

「俺達は力で押して行くタイプよ・・・だが他の四人は桁が違う」

カイザー「四人?五人ではないのか?」

「四人だ。もう1人は俺以上か俺以下の奴でな」

権現坂「どう思う」

カイザー「十代や他の連中なら上手くするさ」

遊馬「一足先に帰ろうぜ!」

遊星「ドロー!俺は手札からモンスターを1体墓地へ送りクリック・シンクロンを特殊召喚!そしてボルト・ヘッジホッグの効果により墓地から特殊召喚!さらに場にチューナーモンスターが存在するときブースト・ウォリアーは特殊召喚できる!そしてダッシュ・ウォリアーを通常召喚!俺はレベル5のクリック・シンクロンにレベル2のボルト・ヘッジホッグをチューニング!シンクロ召喚!ニトロ・ウォリアー!そしてレベル3のダッシュ・ウォリアーにレベル1のブースト・ウォリアーをチューニング!シンクロ召喚!アームズ・エイド!」

遊星「アームズ・エイドは装備カードとしてモンスターに装備できる。そして装備魔法ジャンク・アタックをニトロ・ウォリアーに装備!」

「ぬわあああああああああああああああああ」

「ぐわあああああああああああああああああ」

「ぎゃあああああああああああああああああ」

刃「さすが遊星さんだぜ!」

アリト「一気に5人も相手にしてよ。残りは2人だぜ!」

遊星「ターンエンド」

万丈目「1人だけ目立つな!」

明日香「万丈目くんが負けたから遊星くんが重い腰を上げたのよ」

万丈目「聞いてくれ天上院くん!このフィールドの特性は相手の手札を墓地へ送ってだな」

刃「それとこれとは違うだろ!」

アリト「頼むから真面目にやれよ真面目に!」

万丈目「俺はいつでも大真面目だ!」

明日香「はあ・・・」

遊星「考えてみればデュエルなんて久しぶりだな・・・思い起こせば」

アリト「遊星!」

遊星「どうしたアリト」

刃「逃げやがったぞ!」

遊星「何!?」

「聞いてないぞ俺は」

「何で不動遊星が混じってるんだ」

明日香「追いかけなくてもいいの?」

遊星「これを使えば」ゴソゴソ

刃「出たぜ扉!」

遊星「よいしょ」

「うわっ!?扉が」

遊星「そう簡単には逃がさんぞ2人とも」

「参った!サレンダーだ!」

遊星「そんな事を言われても困る」

遊星「つまり主要メンバーを引き付け本来の目的は四つの次元の襲撃なのか」

「は、はい」

「喧嘩なんて真っ赤な嘘!これは決闘者閻魔の指令で」

明日香「決闘者閻魔?」

「またの名を完璧決闘者始祖零式」

万丈目「完璧決闘者始祖零式だと!?」

刃「知ってるのか?」

万丈目「遠い昔の俺達の先祖みたいな奴だ」

遊星「つまりこういう事か?決闘者閻魔は俺達の全滅を企み行動していると」

「らしいです」

遊星「もうドン・サウザンドやプロフェッサー、長官と言った主だった悪党は消滅したんだ。なのに何故いつまでも」

「そんなのわかりませんよ」

万丈目「確かに主だった奴・・・おい遊星」

遊星「はい」

万丈目「このチーム分けを考えたのはカイザーなのか?それとも」

遊星「赤馬・・・あいつ!」

遊馬「帰ってきたぜ社長・・・社長!?」

赤馬「やはり君がいの一番に帰って来たか九十九遊馬」

遊馬「どういう事だよ」

赤馬「これを見るんだ」ピッ

アストラル「これは」

遊馬「何でみんなが戦ってる映像なんかを」

カイザー「これはどういう意味だ零児」

赤馬「なぜ父がエクシーズ次元を狙ったのかがわかった。そして今日までの戦いの全てがエクシーズ次元から始まっている事が」

遊馬「?」

赤馬「そして君達だけがどうしてデュエルディスクを持たないのかを・・・全てはヌメロンコードから始まった」

アストラル「何を言っているんだ!ヌメロンコードは既に」

赤馬「いいやエクシーズ次元には残っている!そして遊馬の次元とエクシーズ次元が融合した事によりヌメロンコードは再びエクシーズの地に眠っている」

アストラル「まさか君は」

赤馬「私は父が嫌いだ。だがヌメロンコードは私が手に入れる!四つの次元を本来持つべき一つの次元へ戻すため!!」

カイト「前々から胡散臭い男だと思っていたがついに尻尾を出したな零児」

ジャック「話は全て遊星から聞いたぞ!」

赤馬「遊星・・・やはり私を1枚も2枚も上回ったか」

十代「社長・・・何言ってんだよ」

遊星「赤馬!」

赤馬「私の道は私が決める。行けレオ親衛隊!」

遊馬「待ちやがれ!」

シャーク「赤馬の狙いはヌメロンコードだ。追うぜ!」

遊矢「赤馬零児!あいつはいつもいつも」

「ゼンマイバットを攻撃表示で召喚!」

遊馬「あ、危ねえ!」

ユート「大丈夫か遊馬!」

遊馬「あ、ああ!」

機械王「俺の名は機械王!さあどっちが俺と」

遊馬・ユート「俺だ」

機械王「ドロー!俺はゼンマイネズミを攻撃表示で召喚!そしてゼンマイモンスターが召喚に成功したとき手札からゼンマイシャークを特殊召喚!そしてゼンマイシャークが特殊召喚に成功したときレベルを一つ上げるまたは一つ下げる効果を発動できる!俺はゼンマイシャークのレベルを一つ下げる!俺はレベル3のゼンマイネズミとゼンマイシャークでオーバーレイ!エクシーズ召喚!発条機雷ゼンマインを守備表示で召喚!カードを2枚セットしターンエンド!」

遊馬「ドロー!俺は相手フィールドにモンスターが存在するときドドドバスターを特殊召喚!この効果で特殊召喚されたドドドバスターのレベルは4となる!そしてタスケナイトを通常召喚!俺はレベル4のドドドバスターとタスケナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cエクスカリバー!」

アストラル「焦るな遊馬」

遊馬「大丈夫だって!俺はカードを3枚セットしターンエンド!」

ユート「ドロー!俺はスケール2の魔装戦士ドラゴディウスとスケール7の魔装戦士ドラゴノックスでペンデュラムスケールをセッティング!俺は手札からレベル6のブラック・マジシャン・ガールと闇紅の魔導師をペンデュラム召喚!」

遊馬「来たぜペンデュラム!」

ユート「そして闇紅の魔導師が召喚に成功したとき魔力カウンターが二つ置きさらに二つ使う事で相手の手札をランダムに1枚捨てる!」

機械王「何だと!」

ユート「俺はレベル6のブラック・マジシャン・ガールと闇紅の魔導師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク6!マジマジ☆マジシャンギャル!」

アストラル「マ、マジ・・・?」

ユート「マジシャンギャルのオーバーレイ・ユニットを一つ使うことで手札を1枚除外し相手モンスターのコントロールを得る!」

遊馬「やたらケバいな・・・ドロワ並だぜ」

アストラル「これで奴のフィールドは丸腰状態・・・勝つぞ遊馬!ユート!」

ユート「H-Cエクスカリバーのオーバーレイ・ユニットを二つ使う!」

遊馬・ユート「かっとビングだ!!俺!!」

遊馬「マジマジはねえよなぁ」

マナ「でしょ?ほらやっぱり遊馬さんもそう言ってるじゃないですか!」

ユート「親衛隊だったな」

アストラル「赤馬零児も思いきった事を考えてしまったな」

遊馬「無理もねえよ。自分の親父が家族捨てて暴れ回ってたんだぜ?しかも会社経営まで押し付けてさ」

ユート「許せるのか君は」

遊馬「社長は被害者だ」

アストラル「ストレスなんだろうな」

遊馬「ああ」

ユート「始祖達が言っていたらしい遊馬達の次元の真実がわかるかもしれない・・・」

遊馬「どうした?」

ユート「いや行こう」

遊馬「社長を止めないとな!」

ユート「このモンスターは赤馬零児が雇ったのか、それとも・・・」

ユーゴ「皆して社長追っかけ回してるし六大属性のモンスター達まで・・・なあ親衛隊」

青竜の忍者「フッ」

ユーゴ「スカしやがって!俺はな!」

遊星「デュエルだ」

ユーゴ「ビビった・・・いきなり声出すなよ!」

遊星「先攻はユーゴだ!」

ユーゴ「勝手に決めやがって!ドロー!俺はSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!自分フィールドに風属性モンスターが存在するときSRタケトンボーグを特殊召喚!赤目のダイスが召喚に成功したときこのモンスター以外のSRモンスターのレベルを1から6まで変更できる!SRタケトンボーグのレベルを6に変更!レベル6のSRタケトンボーグにレベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!ライトニング・ウォリアー!カードを2枚セットしターンエンド!」

遊星「ドロー!俺はジャンク・シンクロンを攻撃表示で召喚!そして手札からジャンク・サーバントを特殊召喚!レベル4のジャンク・サーバントにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!ジャンク・バーサーカー!俺はカードを2枚セットしターンエンド!」

青竜の忍者「拙者のターン!拙者は氷結界の三方陣を発動!手札の氷結界モンスターを3種類見せ選択した相手モンスターを破壊し氷結界モンスターを特殊召喚できる!拙者はジャンク・バーサーカーを破壊!」

青竜の忍者「そして氷結界の虎将グルナードを特殊召喚!グルナードが表側表示で存在する限り氷結界モンスターをさらに通常召喚できる。拙者は氷結界の修験者を召喚!バトル!氷結界の虎将グルナードでライトニング・ウォリアーを攻撃!」

ユーゴ「罠発動!シンクロ・ストライク!シンクロ素材にしたモンスターの数×500ポイント攻撃力をアップする!」

遊星「罠発動!ウィキッド・リボーン!墓地のジャンク・バーサーカーを特殊召喚!」

青竜の忍者「ううっ!」4000→3800

青竜の忍者「カードを1枚セットしターンエンド!」

ユーゴ「ウィキッド・リボーン?復活させても効果が・・・そうか!使わせてもらうぜ遊星」

ユーゴ「俺はSRダブルヨーヨーを攻撃表示で召喚!このモンスターが召喚に成功したとき墓地からレベル3以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚できる。俺は赤目のダイスを特殊召喚!レベル4のダブルヨーヨーにレベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!アクセル・シンクロン!アクセル・シンクロンは1ターンに1度デッキからシンクロンモンスターを墓地に送り墓地へ送ったモンスターのレベル分そのレベルを変化できる!俺はニトロ・シンクロンを墓地へ送った事でアクセル・シンクロンのレベルは5から3に変更!行くぜ遊星!」

遊星「お前は赤馬の配下だから聞いていると思うが四つの次元にはそれぞれ特殊な方法がある。スタンダード次元にはペンデュラムがエクシーズ次元にはRUMが融合次元にはコンタクト融合が」

青竜の忍者「シンクロ次元はアクセルシンクロ・・・まさかお前達は!?」

遊星「ユーゴは俺の後継者であり弟分だ」

ユーゴ「体得してるって事だぜ!」

青竜の忍者「くっ・・・」

遊星「レベル7のジャンク・バーサーカーにレベル3のアクセル・シンクロンをチューニング!!」

青竜の忍者「な、何だと!?Dホイールに乗らずにアクセルシンクロを!」

ユーゴ「集いし力が拳に宿り鋼を砕く意思と化す!光差す道となれ!」

遊星・ユーゴ「アクセルシンクロオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

青竜の忍者「消えた!?」

遊星「現れろ!」

ユーゴ「スターダスト・ウォリアー!!」

青竜の忍者「こ、これは!」

遊星「しかしDホイール抜きでやるとあれだな」

ユーゴ「まさか全裸になっちまうとは」

青竜の忍者「」

ユーゴ「どうすんだ遊星」

遊星「全裸には慣れているだろ」

ユーゴ「だな」

遊星「ところで何で俺達が倒そうとした属性モンスターまで」

月影「おそらく零児殿は給料を払っとらんのだろう」

ユーゴ「忍者!」

日影「安心せい拙者達はモンスターではない」

遊星「給料制なのか?」

日影「うむ」

月影「ちなみに拙者達はランサーズのメンバーでござる」

ユーゴ「ランサーズも変なのが多いな、権現坂のおっさんぐらいじゃねえか?まともなのって」

遊星「行こう」

月影「その格好でか!?」

遊星「当然だ。自体は一刻も争っている」

十代「足止めくらったと思ったら・・・お前かよバードマン」

バードマン「私を知っているのか?」

十代「人違いか?まあいいや親衛隊か」

バードマン「そうだ」

十代「ふーん・・・俺は社長を止めるのが目的だからよお前も一緒について来いよ」

バードマン「断る」

十代「そう言わずに」

セレナ「やっと見つけたぞ十代!」

バードマン「・・・」シュッ

ガシッ

バードマン「私の羽手裏剣を掴むとは・・・さすが遊城十代」

十代「お前わざとセレナの顔目がけて飛ばしたな」

バードマン「だったらどうした」

十代「嫁入り前のセレナに何て事しやがるんだ!望み通りデュエルしてやるよ!!」

バードマン「それでいい!」

十代「ドロー!俺は手札のフェザーマンとバーストレディを融合!E・HEROフレイム・ウィングマンを融合召喚!カードを1枚セットしターンエンド!」

バードマン「ドロー!二重召喚を発動!これにより2度の通常召喚を可能にする。私は幻銃士を召喚!そして召喚に成功したとき幻銃士トークンを特殊召喚!さらにもう一体の幻銃士を召喚する!私は2体の幻銃士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!鳥銃士カステル!カステルのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスターをデッキに戻す!」

十代「速攻魔法マスク・チェンジを発動!フレイム・ウィングマンを墓地に送りM・HEROカミカゼを特殊召喚!」

バードマン「カードを1枚セットしターンエンド!」

十代「ドロー!融合賢者を発動!墓地の融合を手札に戻し俺はE・HEROワイルドマンとE・HEROエッジマンを融合!E・HEROワイルドジャギーマンを融合召喚!」

バードマン「なっ・・・」

十代「何にしてもまた会えて嬉しいぜバードマン」

バードマン「だから私はお前が知ってるバードマンではない」

十代「だとしても嬉しいぜ」

バードマン「・・・変な奴だなお前は」

十代「よく言われるぜ!バトルだ!!」

バードマン「私も親衛隊の仕事なんてやめて故郷へ帰ろう・・・」4000→0

十代「ガッ」

セレナ「ガッチャ!楽しいデュエルだったぞ!」

十代「ん?」

セレナ「はっ!?」

十代「ガッチャ!」

セレナ「くっ・・・」

十代「社長追いかけないとな」

セレナ「零児なんて放っておけばいい」

十代「おいおい社長はセレナの仲間だろ?」

セレナ「遊矢と柚子は好きだが零児は嫌いだ」

十代「どうして」

セレナ「特に理由は無いがあいつは嘘が多すぎる」

十代「確かに何考えてるか読めねえよな」

セレナ「それと天上院明日香や光津真澄はもっと嫌いだ」

十代「真澄も嫌いなのか?」

セレナ「う、うるさい!」

十代「ちょっと待てよセレナ」

セレナ「零児を追うんだろ。早く行くぞ!」

十代「そういや何か俺に用があるんじゃないのか?」

セレナ「こ、これが終わったら」

十代「ああ?」

セレナ「ユーリとデュエルするのか?」

十代「多分な」

セレナ「あいつは異常者だ。お前は」

十代「あんな奴に誰が負けるかよ」

セレナ「本当だな?」

十代「セレナが誰かと結婚するまで俺は死なねえよ」

セレナ「結婚?」

十代「ほら前に教えただろ」

セレナ「お、お前は嫌だからな」

十代「大丈夫だって!俺ら一回りも歳離れてるだろ?」

セレナ「くっ・・・」

黒咲「何が親衛隊だ。俺はカードを1枚セットしターンエンド」

ジャッジマン「ドロー!私はラインモンスターKホースを攻撃表示で召喚!セットされているカードを選択しそれが罠だった場合、破壊する!そして手札から地属性・獣戦士族モンスターを特殊召喚できる。俺はラインモンスター スピア・ホイールを特殊召喚!1ターンに1度このモンスターと獣戦士族モンスターのレベルはその合計値となる!」

ジャッジマン「私はレベル6のラインモンスターKホースとラインモンスタースピア・ホイールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ラインモンスター チャリオッツ・飛車!」

ジャッジマン「ラインモンスターチャリオッツ・飛車でダイレクトアタック!」

黒咲「・・・」4000→1500

ジャッジマン「私はカードを2枚セットしターンエンド!お前は将棋を知っているか」

黒咲「ドロー!赤馬零児に雇われた愚かなモンスター・・・融合次元のクズ共と大差が無い」

ジャッジマン「私を奴らと一緒にするな!」

黒咲「同じだ。俺はRR-スカル・イーグルを攻撃表示で召喚そして速攻魔法スワローズ・ネストを発動!自分フィールドの鳥獣族モンスターをリリースし同じレベルの鳥獣族モンスターをデッキから特殊召喚する。俺はRR-スカル・イーグルを特殊召喚!」

ジャッジマン「ハーハッハ!同じモンスターを召喚してどうする!」

黒咲「死者蘇生でRR-スカル・イーグルを蘇生!レベル3のRR-スカル・イーグル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!RR-デビル・イーグル!デビル・イーグルのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを対象にそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

ジャッジマン「なっ!」4000→1500

黒咲「スカル・イーグルを素材に召喚したエクシーズモンスターの攻撃力は300ポイントアップする。2体で合計600ポイント!さらに装備魔法ラプターズ・アルティメット・メイスでその攻撃力を1000ポイントアップ!バトルだ!」

ジャッジマン「ヌゥッ!」1500→1400

黒咲「そして罠発動!かっとビング・チャレンジ!このターン攻撃を行ったモンスターはもう一度攻撃が可能!」

ジャッジマン「かっとビング・チャレンジ!?何だそのふざけた名前は!!」

黒咲「かっとビングは俺たちエクシーズ使いの合言葉だ。それを愚弄する奴は誰であろうと許さん!!」

ジャッジマン「すみませんでした」

黒咲「なぜ赤馬零児はモンスターと手を組んでいる」

ジャッジマン「デュエルモンスター次元は不景気で」

黒咲「だから雇われたのか、馬鹿馬鹿しい」

ジャッジマン「そんな!」

遊馬「黒咲!」

ユート「隼!」

黒咲「お前達か」

アストラル「君がここに居ると言う事は」

黒咲「大量のデュエリストが赤馬零児を追っている」

ユート「大量なんて大袈裟な」

黒咲「俺が見た限りでは増えに増えて収集がつかない程に」

マナ「あらら」

ユート「赤馬零児が悪いは悪いが」

遊馬「何かお祭り騒ぎになっちまってるぜ」

遊矢「赤馬零児!捕まえたぞ」

赤馬「離すんだ。私は悪用したりなど」

遊矢「みんなのしかかれ!」

アリト「オラァ!」

プラシド「・・・」

万丈目「行くぞ!」

沢渡「もっと乗れ乗れ!」

赤馬「な、何だこの数のデュエリストは!?」

遊矢「みんなお前の意味不明な計画を止めるために集まったんだ。次元統一なんてしなくてもスタンダードもエクシーズもシンクロ、融合も平等だ!」

赤馬「それは君が子供だから言える事だ」

遊矢「お前だって子供だ!やめない限り逃がさないからな」

赤馬「君も押し潰されるぞ」

遊矢「だったら俺が勝つ!絶対に負けてたまるか!」

赤馬「榊遊矢・・・わかった。退いてくれ」

遊矢「お、重いから早く!」

赤馬「鬼ごっこ・・・」

遊矢「何が」

赤馬「久しぶりにやった気がする」

遊矢「いや・・・まあいいか」

沢渡「ちょっと待て!ヌメロンとかいう奴はどうするんだ!?あれってヤバい奴じゃねえのか」

遊星「それなら俺が一足先に手を打っておいた」

アストラル「その手とは」

遊星「ヌメロン・コードを四等分にしてそれぞれの次元に放った」

遊馬「すっげえな遊星さん!」

十代「っつうかちゃんと雇った奴の給料払ってやれよ社長」

赤馬「善処する」

遊馬「腹減ったな・・・何か奢ってくれよ社長」

赤馬「私のためにみんなが一丸に・・・全員分奢る。何人居るんだ?」

柚子「1、2・・・いっぱいって感じよ」

ワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラ

赤馬「な、何だこの数は!?」

数日後

遊馬「暑い・・・暑いぜシャーク、アストラル」

アストラル「私は何も感じないが」

シャーク「誰だって暑いんだよ。少しは我慢しろよ」

遊馬「海行こうぜ海」

シャーク「今年はクラゲ野郎の呪いで海に大量のクラゲが出たってニュースでやってただろ」

遊馬「セミもうるせえし蚊もやたら飛んでるし」

アストラル「四悪人の呪いだな」

シャーク「でもあいつら檻の中だろ?コンビニ強盗やって」

遊馬「そうだったな・・・」

アストラル「・・・」

シャーク「異常だぜ」

遊馬「そう言えばカイトは?」

シャーク「カイト?知らねえよ、こんなクソ暑いのに四六時中コート着てる奴と会いたくねえよ」

ツァン「暑い・・・何て格好してるのよアンタ!」

カイト「別に問題無いだろ」

ツァン「最高にヤバい・・・知ってると思うけどこの街でコートなんて着てるのアンタぐらいよ」

カイト「クリスら兄弟が居る」

ツァン「これ見なよ」ピッ

Ⅳ「ドロー!俺は」

カイト「半袖半ズボンか」

ツァン「普通のデュエリストはちゃんと衣替えするのよ」

カイト「Ⅳは普通じゃない」

ツァン「だから」

カイト「次元を越えればジャックや亮、万丈目が居るだろ」

カイト「それにエクシーズ次元だけなら黒咲だって」

ツァン「ダメだ・・・ちょっと待ってて」

カイト「言っとくが俺は衣替えはせんぞ」

ツァン「絶対に僕が衣替えさせてやる」

アリト「見ろよメラグ!カブトムシ採って来たぜ」

ギラグ「クワガタも居るぜ」

璃緒「そんな事よりドルべが捻挫してるじゃないの」

ミザエル「ドルべは木から落ちて捻挫したんだ」

ドルべ「ううっ・・・」

アリト「さっきカイトとツァン見たぜ」

璃緒「別に珍しいセットじゃないわよ」

アリト「馬鹿野郎!人妻と一緒に行動するって事は不倫に違いねえよ」

ミザエル「いやカイトに限ってそれは無い」

ギラグ「あいつは硬派だからな・・・しかし人妻っていいよな」

アリト「遊馬の母ちゃん美人だろ?小鳥の母ちゃんも!」

ミザエル「下らん。カイトが女にモテない事は有名な話だろ」

ドルべ「私も前々から疑問に思っていたがどうして何だ」

ミザエル「コミニケーションをあまり取ろうとしないからな」

アリト「ああ・・・確かに」

ツァン「カイトの師匠なんでしょ」

Ⅴ「ああ」

ツァン「だったら何とか言ってあげなよこいつに」

Ⅴ「衣替えする意思は」

カイト「無い」

Ⅴ「そういう事だ」

ツァン「師匠が師匠なら弟子も弟子だ・・・」

カイト「そもそも俺が衣替えをする必要があるのか?」

ツァン「見てると暑苦しい」

カイト「だったら見なければいい」

ツァン「アンタが僕とコナミの家に来るからじゃないの?」

カイト「・・・」

ツァン「着なさいよ」

カイト「断る」

ツァン「くっ・・・強情な奴」

Ⅴ「すまない・・・カイトに代わろう」

カイト「俺か?」

Ⅴ「ああ」

カイト「もしもし」

ハルト「猛暑なのにコートを着ている兄さんは嫌いだ」

カイト「・・・」

ハルト「嫌いだ」

カイト「ツァン」

ツァン「な、何よ」

カイト「適当な夏服を俺に選んでくれ」

ツァン「どうしたの突然」

Ⅴ「ハルトだ」

ツァン「ハルトくん?あーなるほどね。前言撤回する。さすがカイトの師匠」

カイト「行くのか行かないのか」

ツァン「ほら行くよカイト!」

シャーク「そしたらお前・・・おい遊馬!アストラル!」

アストラル「どうかした・・・な、何だあれは」

遊馬「カ、カイト」

カイト「どうだ」

シャーク「真っ赤なアロハ、短パン、グラサン、サンダル・・・何やってんだてめえ」

カイト「衣替えだ」

ツァン「僕が選んだんだよ」

シャーク「コナミも嫁のセンスには苦労してんだろな・・・」

アストラル「・・・」

カイト「どうだ遊馬」

遊馬「最高に格好いいぜカイト!」

カイト「フッ」

シャーク「ハハハ・・・笑っちまうぜ」

アストラル「それだけ平和だという事にしよう・・・そしてカイトがおかしくなるぐらいの暑さなんだと」

シャーク「ああ・・・」

龍亞「遊星とジャックって毎日が夏休みだよね」

遊星「何!?」

ジャック「何だと!?」

龍可「ダメじゃないの本当のこと言っちゃ!」

龍亞「あ、ごめんごめん」

龍可「じゃあ私たち帰るね」

クロウ「・・・」

ブルーノ「・・・」

遊星「夏休みか」

ジャック「ああ」

クロウ「そもそも学校行ってねえし夏休みもクソもねえよな」

遊星「まあ俺達もあのぐらいの頃は色々とあった。ちょうど普通の子供が学校に通っている時期にな」

ブルーノ「へえ」

遊星「クロウあの写真を持って来てくれ」

クロウ「ああ」

ブルーノ「これが遊星達の若い頃の写真?隣の女の子は」

遊星「ゆずかちゃんだ」

ジャック「あの頃の俺達はずっとつるんでいたな」

クロウ「懐かしいな」

ブルーノ「何してたの?」

遊星「普通の子が夏休みと呼ぶ時期に俺達は色々な大冒険をした」

ブルーノ「色々な?」

遊星「知りたいか?」

ブルーノ「うん」

遊星「なら特別に教えよう」

ブルーノ「さすが遊星!」

ブルーノ「こ、これって恐竜だよね!?首長竜?」

クロウ「遊星が時間風呂敷で卵の化石を孵化させたんだぜ」

ブルーノ「そうなんだ」

遊星「孵化させたのはいいが」

ジャック「少し大きくなりすぎて俺達はあいつを過去に戻しに行った」

クロウ「タイムマシンに乗ってな」

ブルーノ「いい話だね」

遊星「だが俺達は太古の時代で恐竜ハンターと戦った」

ブルーノ「ふーん・・・恐竜ハンターって?」

クロウ「ああ!」

ブルーノ「ええーっ!恐竜を高値で売り捌く未来の悪党!?」

遊星「そうだ」

ブルーノ「それでどうしたの」

遊星「撃退した」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「次の日は俺の部屋がとある星と繋がってしまってな」

ブルーノ「うんうん」

遊星「俺達3人とゆずかちゃんは友情を深めた」

ブルーノ「今回は平和な話だね」

遊星「それはどうかな」

ジャック「その星の鉱石を狙い悪の一団が星の人々を追い出そうとしていた」

クロウ「しかも腕利きのガンマンを雇ってな」

遊星「俺達は激しい攻防戦の末に」

ブルーノ「うん!」

遊星「撃退した」

ブルーノ「さすが遊星!」

クロウ「あいつ元気にしてると思うか?」

遊星「たとえ遠い星でも絆は繋がっているさ」

ジャック「だな」

遊星「だが休む暇も無く俺達の冒険が始まった」

クロウ「世界ってのは広いもんでよ犬型人間が居るんだぜ?」

ブルーノ「ま、まさか」

ジャック「その犬王国を支配しようとする悪しき大臣が居た」

クロウ「そこの犬王子は俺らに助けを求めて来たんだよな」

ジャック「あいつと俺とは喧嘩をよくしたがそれだけ仲が深まった」

ブルーノ「そ、それで」

遊星「その王国には伝説があった」

ブルーノ「伝説って?」

遊星「ああ!」

ブルーノ「8人の英雄?でも遊星達を合わせても」

遊星「未来の俺達だったんだ」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「俺達も驚いた」

ジャック「全くだ」

遊星「この件が終わり俺達は海へ行った」

クロウ「でもそこじゃ海底戦争の真っ只中でな」

ジャック「その戦争で俺達は仲間を失った」

ブルーノ「仲間?」

遊星「バギーと言ってな」

クロウ「生意気だったけどいい奴だったぜ」

ジャック「ゆずかにはよく懐いていた」

ブルーノ「そんな悲しい過去があったんだね」

遊星「ああ・・・」

遊星「こんな事もあった。俺達の生きる世界が魔法世界に変化した話が」

ジャック「懐かしいな遊星」

クロウ「魔族とか言い出す宇宙人とやり合ったんだよな」

ブルーノ「強かったの?」

遊星「恐ろしかった」

ジャック「何せ不死身だったからな敵の魔王は」

ブルーノ「不死身!?」

遊星「そう不死身だった」

ブルーノ「どうやって勝ったの?」

クロウ「不死身って言ってもそいつの心臓は惑星そのものでな」

ブルーノ「うん」

遊星「破壊した」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「俺達は何かと宇宙人と縁があってな、あの小さな勇者達もそうだった」

ジャック「そいつの星は独裁者によって制圧されてしまってな」

クロウ「数少ない連中が抵抗していたんだぜ」

ブルーノ「小さな?」

遊星「その星の住民はみんな小人ぐらいのサイズなんだ」

ブルーノ「居るんだねそんな宇宙人が」

クロウ「結局俺達はこのサイズで」

ジャック「相手は小さい連中だ」

遊星「あっさりと独裁者を降伏させた」

ブルーノ「さすが遊星達!」

遊星「俺達がこうして数々の試練をくぐり抜けるごとに挑戦者も現れた」

クロウ「小人の次はロボット惑星の奴らでよ」

遊星「ゆずかちゃんも大変な目にあった」

ブルーノ「ゆずかちゃんが!?」

遊星「俺達の紅一点がな」

ジャック「派遣されたロボットは態度の悪い白い奴でな」

クロウ「見事に寝取られかけたって事だ」

ブルーノ「ど、どうしたの?」

遊星「長い長い攻防戦の末に説教した」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「犬王国や海底人が居るように地底人も存在している」

ブルーノ「地底人?」

ジャック「クロウがドジを踏んで行方不明になってしまった」

クロウ「あの時は本当に面目無かったぜ」

ブルーノ「地底人ってどんな人達なの?」

遊星「恐竜が進化した感じだな」

ブルーノ「へえ」

ジャック「意外と頑固な奴らだったな」

クロウ「中々帰してくれねえもんな」

遊星「だがいい勉強になった」

遊星「犬王国や海底人が居るように地底人も存在している」

ブルーノ「地底人?」

ジャック「クロウがドジを踏んで行方不明になってしまった」

クロウ「あの時は本当に面目無かったぜ」

ブルーノ「地底人ってどんな人達なの?」

遊星「恐竜が進化した感じだな」

ブルーノ「へえ」

ジャック「意外と頑固な奴らだったな」

クロウ「中々帰してくれねえもんな」

遊星「だがいい勉強になった」

遊星「西遊記の世界も体験したな」

クロウ「あったあった!」

ジャック「懐かしいな」

遊星「まさか本物の牛魔王と戦うとは思わなかった」

クロウ「確かにな」

ジャック「あれには驚いた」

クロウ「大昔の時代で精霊王とも戦ったな」

ジャック「ああ」

ブルーノ「精霊王?」

遊星「俺達が行った時代を牛耳っていた悪霊だ」

ブルーノ「強かったの?」

遊星「かなりな」

ジャック「俺達も苦戦した・・・」

クロウ「ありゃゾンビだったぜ」

ブルーノ「でも最終的には」

遊星「俺達の絆パワーで撃退した」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「こうした戦いの日々を繰り広げた11歳の夏」

ジャック「またしても宇宙人がやって来た」

クロウ「そいつら動物型の宇宙人でな」

遊星「何でも人型の宇宙人に襲撃を受けているから助けてくれと」

ブルーノ「それは酷いね」

遊星「人間型宇宙人は科学が発達していてな」

ジャック「それだけで遊星の道具を無効化して行った」

ブルーノ「じゃあ道具が」

遊星「通用しなかった」

ブルーノ「ど、どうやって」

遊星「拳だ」

ブルーノ「さすが遊星!」

ジャック「絵本の中にも入ったりしたぞ」

ブルーノ「絵本?」

遊星「この絵本入り込み靴で入った」

ブルーノ「どうなったの?」

クロウ「ゆずかが悪党に拉致されちまったんだよな」

ブルーノ「ゆずかちゃんが!?」

遊星「ハゲた親父とデコハゲの親父にな」

ブルーノ「ロリコンだね。最終的にどうしたの」

遊星「砂漠が奴らの墓標になった」

ブルーノ「さすが遊星!」

ブルーノ「色んな体験をしているんだね」

クロウ「おお」

ジャック「海底人や地底人が居るように天上人も居る」

ブルーノ「天上人?」

遊星「地上制覇を狙う一団だ」

ブルーノ「本格的に?」

遊星「大洪水を巻き起こそうとしていてな」

ブルーノ「大洪水を!?遊星達はどうやって回避したの」

遊星「話し合いの末に洗脳した」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「次はロボット軍団と」

ブルーノ「うん!」

ピリリリリ

遊星「電話か、はい」

ブルーノ「しかし小さい頃から波乱万丈だねみんな」

クロウ「まあな」

ジャック「ロボット軍団と言うのはだな」

遊星「わかりました」

ブルーノ「誰からだったの?」

遊星「いや話の続きをしようか」

ブルーノ「ロボット軍団だよね」

遊星「そうだ」

十代「さてと遊星にも連絡したし行くか」

カイザー「俺達の次元を守る最後の戦いか」

十代「ハゲが消えても残ってるからな融合次元の奴らが」

エド「最後?わかるのか全員の居場所が」

オブライエン「・・・あいつか」

十代「ああ」

カイザー「ユーリか」

十代「あいつは俺と張り合いたいからか力で生き残りを率いてやがる」

カイザー「哀れな話だな、自分達がした事が跳ね返ってくるなんて」

オブライエン「遅かれ早かれ絶滅するような連中だ」

エド「時期が早まっただけさ」

十代「そういう事」

カイザー「だがユーリは破滅の光の波動を浴びた影響か不死身だぞ」

十代「だったら魂ごと消滅させればいい。闇に包まれた俺達の次元に光を取り戻す」

ユーリ「来たね十代」

十代「ゾロゾロ連れやがって」

ユーリ「たったの5人?相変わらず人を小馬鹿にするのが好きだね君は」

十代「お前ら程度なんて5人で十分だろ。逆上せ上がってんじゃねえぞユーリ」

ユーリ「・・・」

十代「感想を教えてくれよ。融合次元の奴らはそんだけだ」

ユーリ「別に何とも思っちゃいないさ弱いから君達に負けた。ただそれだけだ」

十代「だったらお前なんてそいつら以下のクソじゃねえか」

ユーリ「クソ?僕が?」

十代「紛い物なんだよお前は」

ユーリ「紛い物?」

十代「ユートとユーゴそれに遊矢の紛い物だぜ。俺に拘る事でようやく自分自身の価値を保ってやがる。本当は無価値で下劣な野郎のくせに」

十代「言っとくがこれはお前達にも言ってんだぞ融合次元!戦う事しか能のねえどうしようもねえ連中さ」

「舐めるな!俺達の崇高な野望もわからんド底辺次元の分際で!」

十代「吠えてろよ。お前達の野望は今日で終わるからな」

ユーリ「・・・」

十代「お前は俺が倒す。始めるぞユーリ」

ユーリ「ああ」

カイザー「ならば残党は俺達に任せろ」

オブライエン「融合次元の奴らとデュエルする気にもならんがな」

万丈目「待たせたな!」

エド「遅いぞ」

ユーリ「だったら広い場所にでも移動しようか」

十代「ああ」

万丈目「数は」

エド「50人・・・ぐらいか」

オブライエン「軽いな」

万丈目「俺が世界を飛び回って制圧したおかげだぞ」

カイザー「始めるか」

ユーリ「君はヒーローが好きだったね十代」

十代「だからどうした」

ユーリ「僕もね好きなんだよ。そういう番組が」

ユーリ「最も僕は怪人や怪獣が好きだ・・・ヒーローの首を掻き切る強烈な」

十代「ヒーローが負けるわけねえだろ」

ユーリ「いいや誰だって1度は敗北する」

十代「それでも不屈の闘志で立ち上がる」

ユーリ「そうだよ、1度敗れたヒーローは必ずパワーアップして復活し悪者を倒す。例外もあるけどね」

十代「例外?」

ユーリ「宇宙恐竜ゼットンがそうさ勝ち越したままだろ?」

十代「それがどうした」

ユーリ「僕は1度君に勝ってはいるが君は何度も僕に勝ってる。もう終わらせよう」

十代「俺達はお互いどうしようも無く命の奪い合いがしてえんだよな。だから俺は拳で戦う」

ユーリ「だったら僕もだ」

十代「お前たち融合次元とデュエルなんて絶対にしねえ!」

ガシッ

十代「・・・!」

バキッ

ゴスッ

ドボッ

ユーリ「ぐはっ!」

十代「ペッ」

ユーリ「やっぱりどんな形でも君と戦うのはワクワクするよ・・・十代!」

ドボッ

十代「粋がってんじゃねえぞユーリ!」

ユーリ「ハハハハハ!!!」

十代「笑っちまうぜ、こいつはとことん狂ってやがる」

ユーリ「君は誰よりも僕を毛嫌いしている・・・でも同時に君は僕最大の理解者だ・・・そして僕も君の事ならなんだって知ってる・・・」

ガシッ

十代「・・・!」

バキッ

ゴスッ

ドボッ

ユーリ「ぐはっ!」

十代「ペッ」

ユーリ「やっぱりどんな形でも君と戦うのはワクワクするよ・・・十代!」

ドボッ

十代「粋がってんじゃねえぞユーリ!」

ユーリ「ハハハハハ!!!」

十代「笑っちまうぜ、こいつはとことん狂ってやがる」

ユーリ「君は誰よりも僕を毛嫌いしている・・・でも同時に君は僕最大の理解者だ・・・そして僕も君の事ならなんだって知ってる・・・」

ユーリ「遊城十代・・・僕が始めて認めた対等の相手・・・」

ユーリ「柊柚子を拉致するために僕はスタンダードに降り立った・・・そして」

十代「お前は破滅の光の波動を浴びた・・・俺に勝つため元々ねえ人間性を捨て去ってさらに人じゃ無くなった」

ユーリ「ふ、ふふふ・・・君はやっぱり面白いね十代」

十代「俺は何も面白くねえよ」

ユーリ「魂を粉々にされたら・・・さすがの僕も」

十代「死ぬだろうな」

ユーリ「最後の最後まで・・・君には勝てなかった・・・どうして」

十代「お前は宇宙恐竜ゼットンを引き合いに出したな、結局ゼットンだって負けたじゃねえか」

十代「一人ぼっちのお前と仲間が居る俺・・・デカすぎるほどの差だぜ」

ユーリ「そうだったんだね・・・」

十代「じゃあなユーリ」

ユーリ「ああ・・・またいつか」

十代「お前は俺にとって生涯で最高の邪魔な奴だったぜ」

ドゴッッッ

カイザー「十代!」

万丈目「ユーリはどうしたんだ」

十代「倒したさ」

エド「そうか」

十代「そっちの方は」

オブライエン「全て殲滅した」

カイザー「これで」

万丈目「薄汚い融合次元の悪党共は全滅というわけか」

カイザー「次元統合の果てにエクシーズ次元は復興しシンクロ次元も長官の失踪と共に全てが終わり融合次元も」

十代「見ろよ曇空が晴れてくぜ」

エド「まるで僕達を祝福しているようだ」

十代「ああ・・・そうだな」

カイザー「十代!」

万丈目「ユーリはどうしたんだ」

十代「倒したさ」

エド「そうか」

十代「そっちの方は」

オブライエン「全て殲滅した」

カイザー「これで」

万丈目「薄汚い融合次元の悪党共は全滅というわけか」

カイザー「次元統合の果てにエクシーズ次元は復興しシンクロ次元も長官の失踪と共に全てが終わり融合次元も」

十代「見ろよ曇空が晴れてくぜ」

エド「まるで僕達を祝福しているようだ」

十代「ああ・・・そうだな」

数日後

ユート「そうか十代達が」

黒咲「ああ」

ユート「すると十代の融合次元は」

黒咲「侵攻していた融合次元の連中も赤馬零王も紫の偽物も殲滅し十代が勝った」

ユート「ついに勝ったんだな」

黒咲「お前はどうするユート」

ユート「何を」

黒咲「この情報を聞き遊馬との戦いに出向こうと思っているだろ」

ユート「いや・・・まあ」

黒咲「なら話は早い。行って来い!」

ユート「その前に俺は俺のデッキをよく知っておきたい」

黒咲「どういう意味だ?」

ユート「今だによくわからないんだ・・・」

黒咲「・・・」

黒咲「というわけだ」

カイト「あいつは少し悩みが多い」

シャーク「遊馬を見てみろよ」

黒咲「確かにな」

カイト「ユートの側に精霊が飛んでいるだろ。そいつに聞けば」

黒咲「あいつは時々実体化してフラフラしてる」

シャーク「だらしねえ精霊だぜ」

カイト「奴のデッキのコンセプトは主に魔法使い族と戦士族だったな」

黒咲「ああ」

シャーク「ほぼ遊馬に近いって感じか」

黒咲「そんなところだ」

カイト「だったら」

マナ「私に任せてください!」

シャーク「いきなり出てくるんじゃねえよ!ビックリしたじゃねえか!!」

マナ「そ、そんなに怒らなくても」

マナ「デュエリストのデッキはある日突然進化しますよね?」

シャーク「知らねえ間にエクストラデッキから何か増えてたりデッキから知らねえカードが何枚かあるな」

マナ「だからユートさんが彼らと出会ってよく話し合うのですよ」

カイト「要するにデュエルモンスター次元へ行くと」

マナ「はい!」

シャーク「ユートを連れてだろ?」

カイト「だったら早速」

遊馬「おーい!」

カイト「こんな時にあいつは」

シャーク「黒咲!」

黒咲「遊馬こっちへ来い」

遊馬「どうしたんだ?」

黒咲「いいから」

カイト「遊馬にはユートと全力のデュエルをやってもらいたいからな」

シャーク「悪りいが知られるわけにはいかないぜ」

アリト「俺はアリトでお前はユートだろ?カイトもハルトも」

アリト「他にもトって誰か居たか?」

ユート「志島北斗」

アリト「おお!」

ユート「それから」

カイト「ユート」

シャーク「アリト連れて何やってんだ」

アリト「何かすっげえ落ち込んでるから励ましてんだよ」

シャーク「今からデュエルモンスター次元に飛ぶぞ」

ユート「マナ・・・また君は」

マナ「さあ行きましょう!」

アリト「もしもしメラグか?俺とナッシュさ今からデュエルモンスター次元に行くからさ・・・ああわかったよ」

シャーク「一々連絡しなくていいだろ」

アリト「だって勝手に行くとすっげえ怒るだろうメラグって」

カイト「さっさとしろ」

アリト「いやー久しぶりだよなデュエルモンスター次元」

シャーク「色々ゴチャゴチャしてたからな」

マナ「えーっとここは悪魔族が多数生息しているデーモンの村です」

アリト「ナッシュ!メラグが今日はシーフードカレーだから早く帰って来いってよ」

シャーク「どう考えても帰れねえよ」

カイト「デーモン?魔法使い族と戦士族ではないのか?」

ユート「悪魔族も少し居てな」

カイト「あらゆる種族が居るところも遊馬そっくりだ」

アリト「お、誰だっけ?」

マナ「ユートさんの元で頑張ってるマナです」

アリト「マナだって可愛いな。俺も遊矢みてえにマジで彼女作って青春エンジョイしようかな」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

アリト「な、何だよ」

カイト「デュエリストが交際するにはお互いが幼馴染の間柄でないと無理だ」

アリト「マジかよ!?」

デーモン「俺がデーモン村の村長である!」

ユート「実は俺は」

デーモン「貴様らデュエリストか!?ならばデュエルだ!」

シャーク「どうなってんだ」

マナ「さ、さあ?でもデュエルすればユートさんのためにもなりますよ」

カイト「だったら見ていろユート」

ユート「君がデュエルを?」

カイト「大体俺が先陣を切っているだろ」

ユート「言われてみれば」

デーモン「俺の使用デッキはデーモン!お前は」

カイト「馬鹿正直に自分のデッキを披露するバカが存在すると思っているのか」

デーモン「ぐぬぬ・・・デュエル!」

アリト「なあマジで幼馴染じゃないと無理なのか?」

シャーク「遊矢と柚子みればわかるだろ」

デーモン「先攻は俺だ!ドロー!俺はフィールド魔法 伏魔殿-悪魔の迷宮-を発動!そして戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモンを攻撃表示で召喚!そしてトレード・インを発動!俺は手札のレベル8モンスターを捨てデッキからカードを2枚ドロー!さらに戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモンの効果を発動!手札と墓地のデーモンと名のカードを除外しフィールドのカードを1枚選択し破壊するる!」

デーモン「俺はジェネシス・デーモンを破壊!そして速攻魔法デーモンとの駆け引きを発動!自分フィールドのレベル8以上のモンスターが墓地へ送られたときデッキからバーサーク・デッド・ドラゴンを特殊召喚!ターンエンド!」

カイト「ドロー!俺は銀河の魔導師を通常召喚!銀河の魔導師は1ターンに1度このモンスターのレベルを4つ上げる。そして自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーと名の付くモンスターが存在する場合手札から銀河騎士を特殊召喚できる!レベル8となった銀河の魔導師と銀河騎士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の時空竜!」

カイト「そして手札の光属性モンスターを墓地へ送る事で銀河戦士を表側守備表示で特殊召喚!銀河戦士が特殊召喚に成功したときデッキからギャラクシーと名のついたカードを手札に加える!俺はさらに銀河遠征を発動!自分フィールドにレベル5以上のギャラクシーまたはフォトンモンスターが存在するときデッキからフォトンまたはギャラクシーと名のつくモンスターを特殊召喚できる!俺はフォトン・カイザーを特殊召喚!」

カイト「フォトン・カイザーが特殊召喚に成功したときデッキからフォトン・カイザーを特殊召喚できる!俺はレベル8のフォトン・カイザー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の光子竜皇!」

デーモン「い、一気にランク8のエクシーズモンスターを!?」

カイト「驚くのはまだ早い!俺は銀河の施しを発動!自分フィールドにモンスターエクシーズが存在するとき手札を1枚墓地へ捨てデッキからカードを2枚ドロー!さらに俺は銀河眼の光子竜皇をランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン!!」

デーモン「何だと!?何故そんな事が」

カイト「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンは自分フィールドのギャラクシーアイズモンスターエクシーズに重ねてエクシーズ召喚が可能だ!ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンが召喚に成功したとき自分のデッキからドラゴン族モンスターを墓地へ送り相手はデッキからモンスター3体を除外する!」

デーモン「除外だと!!」

カイト「そしてギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い2度の連続攻撃を可能とする。ただし銀河の施しの効果で相手への戦闘ダメージは半分になるがな」

カイト「残りの俺の手札は2枚・・・自分フィールドにモンスターエクシーズが存在するときフォトン・スレイヤーは特殊召喚できる!さらに銀河戦士とフォトン・スレイヤーをリリースし手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイト「こいつは俺のエースだ。そして銀河眼の時空竜は俺のライバルのギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンは俺の仲間からそれぞれ譲り受けたドラゴン達!」

カイト「手荒だろうが何だろうが俺は全力で行くぞ、負けるわけにはいかんからな。バトルだ!!!」

シャーク「エゲツない野郎だぜ」

ユート「遊矢はとんでもない壁を乗り越えようとしているようだ」

マナ「この人はユートさんと言ってあそこに居るカイトさんの仲間なのですよ」

デーモン「と言われても」

マナ「ユートさんをよろしくお願いします!」

デーモン「て言うかお前さ人間じゃないよな?」

マナ「実はブラック・マジシャン・ガールなのですよ」

デーモン「でも髪の色や肌の色が」

マナ「えいっ!」

ポンッ

デーモン「ほ、本当だ!」

アリト「次行こうぜ次!日帰りなんだから」

シャーク「急かすなよ」

アリト「だって今度から晩飯抜きにされちまうかもしれねえんだぞ?しっかりしろよナッシュ!」

シャーク「次だ!さっさと行くぞ!」

マナ「ここは戦士族の村です」

シャーク「さっきと比べて明るいな」

ユート「君が最初からブラック・マジシャン・ガールの姿なら相手も親しくなってくれるんじゃないか?」

マナ「これは奥の手ですから」

戦士「むっ!見かけぬ顔だな」

シャーク「次は俺が行くぜ」

ユート「いや今度こそ話し合いで」

シャーク「いいや行くぜ!来いよ戦士!」

戦士「デュエルか?いいだろう!先攻はお主から来るといい!」

シャーク「ドロー!俺はハンマー・シャークを特殊召喚!ハンマー・シャークは自分のレベルを一つ下げる事で手札からレベル3以下の水属性モンスターを特殊召喚できる!俺はビッグ・ジョーズを特殊召喚!俺はレベル3のハンマー・シャークとビッグ・ジョーズでオーバーレイ!エクシーズ召喚!トライエッジ・リヴァイア!カードを2枚セットしターンエンド!」

戦士「ドロー!俺は手札のキングス・ナイト、クィーンズ・ナイト、ジャックス・ナイトを融合!融合召喚!アルカナ ナイトジョーカー!」

シャーク「俺はトライエッジ・リヴァイアのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手の効果を無効にしさらに攻撃力を800ポイントダウンさせる!」

戦士「だが攻撃力は私の方が上回っている!バトルだ!」

シャーク「チッ!」4000→2800

シャーク「罠発動!激流蘇生!俺は破壊されたトライエッジ・リヴァイアを墓地から特殊召喚し相手に500ポイントのダメージを与える!」

戦士「ぐっ!ターンエンド!」4000→3500

シャーク「ドロー!俺はトライエッジ・リヴァイアを守備表示にしカードを1枚セットしターンエンド」

戦士「ドロー!」

シャーク「罠発動!」

戦士「私はアルカナ ナイトジョーカーの効果を発動!手札から罠を墓地へ送り相手の効果を無効にする!」

戦士「私はコマンド・ナイトを召喚!ナイトジョーカーでトライエッジ・リヴァイアに攻撃!」

シャーク「罠発動!ポセイドン・ウェーブ!相手モンスターの攻撃を無効にし自分フィールドの魚族・海竜族・水族の数×800ポイントのダメージを与える!」

戦士「小癪な真似を」3500→2700

戦士「ターンエンドだ」

シャーク「ドロー!相手フィールドにモンスターが2体以上存在するときにイーグル・シャークは特殊召喚できる!そしてイーグル・シャークが自分フィールドに存在するときパンサー・シャークを特殊召喚!俺はレベル5のイーグル・シャークとパンサー・シャークでオーバーレイ!エクシーズ召喚!シャーク・フォートレス!」

シャーク「そしてシャーク・フォートレスにアクア・ジェットを装備!シャーク・フォートレスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い2度の連続攻撃を可能にする!俺はシャーク・フォートレス自身にその効果を発動する!」

シャーク「バトルだ!連続攻撃をくらいやがれ!!」

シャーク「そしてトライエッジ・リヴァイアでダイレクトアタックだ!!」

戦士「ヌワーッ!」

アリト「やったぜ!」

マナ「いやーどうでした話し合い」

ユート「俺は少ししか話し合ってないぞ」

マナ「それでも話し合わないよりかはマシじゃないですか?」

ユート「君は・・・まあいいか」

アリト「腹減ったから帰ろうぜ、メラグが待ってるから」

シャーク「そうするか」

アリト「お前達も来いよ俺達の家に」

ユート「お邪魔してもいいのか?」

アリト「いいよなナッシュ」

シャーク「好きにしろよ」

カイト「・・・」

アリト「じゃあ決まりだ!さっさと帰るぞ!」

ユート「そう言えば魔法使い族hqいいのか?」

マナ「相棒の私が魔法使い族だから問題無いですよ」

アリト「なあ幼馴染ってどうやったらできるんだ?」

シャーク「そういう問題じゃねえだろ」

アリト「何でだよ」

カイト「どうにかしろ」

アリト「遊馬と小鳥も幼馴染だよな?行けるんじゃねえの」

シャーク「遊馬はアストラル一筋だから問題ねえよ」

アリト「ふーん」

ユート「遊馬は硬派で遊矢は現代っ子だからな、その辺の違いもある」

シャーク「小鳥はデュエリストじゃねえから遊馬の対象には入ってねえな」

カイト「まだ俺や凌牙の方が好かれている」

ユート「小鳥もデュエルすればいいのに」

カイト「それと遊馬と小鳥がデートしてる姿を想像できるか?無理だろ」

シャーク「あいつは男と一緒にいる時が一番輝いてるんだよ」

遊馬「まさか黒咲がパチンコに誘ってくれるなんて」

黒咲「始めてにしては勝っていたな」

遊馬「始めて?シャークが教えてくれたんだよ」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

遊馬「カイト、シャーク」

ユート「明日、俺とデュエルしてくれ」

遊馬「ああ!大歓迎だぜ!!」

アリト「よし!遊馬と黒咲も一緒に来いよ」

黒咲「何処へ行くんだ」

アリト「家だよ家!晩飯食わしてやるよ」

遊馬「やったぜ!」

アリト「パチンコの景品は隠しとけよメラグうるせえから」

遊馬「大丈夫だって!」

アリト「俺なんてこの前パチンコ行ったのバレてビンタされたぜ」

遊馬「・・・隠しとこ」

翌日

遊馬・ユート「デュエル!!」

遊馬「ドロー!俺はゴブリンドバーグを攻撃表示で召喚!そしてゴブリンドバーグの効果でタスケナイトを特殊召喚!レベル4のゴブリンドバーグとタスケナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ガガガガンマン!」

遊馬「そして俺はガガガウィンドを発動!手札からガガガガールを特殊召喚!ガガガウィンドの効果で特殊召喚されたガガガモンスターのレベルは4になる!そして自分フィールドにガガガモンスターが存在するときガガガキッドは特殊召喚できる!この効果で特殊召喚されたモンスターのレベルは自分フィールドのモンスターと同じレベルに変更できる!レベル4のガガガガールとガガガキッドでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ガガガザムライ!俺はカードを1枚セットしターンエンド!」

ユート「ドロー!俺は青竜の召喚士を攻撃表示で召喚!そしてディメンション・マジックを発動!自分フィールドに魔法使い族が存在するとき自分フィールドのモンスターをリリースし手札から魔法使い族モンスターを特殊召喚できる。俺は手札からブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚!」

遊馬「ガガガガールが素材として使われたとき相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力は0になる!」

ユート「・・・そして青竜の召喚士がフィールドから墓地へ送られたときデッキからドラゴン族・戦士族・魔法使い族のどれか1枚を選択し手札に加える」

ユート「俺は黒・爆・裂・破・魔・導を発動!自分フィールドにブラック・マジシャンまたはブラック・マジシャン・ガールが存在するとき相手フィールドのカードを全て破壊する!」

遊馬「罠発動!ガガガガード!自分フィールドにガガガと名のつくモンスターが2体以上居る場合、戦闘または効果では破壊されない!」

ユート「俺はカードを1枚セットしターンエンド!」

遊馬「なあアストラルもフィールドに出ようぜ」

アストラル「私も1度はモンスターとして戦ってみたいものだ」

ユート「と言っても普段の君達は生身で戦っているじゃないか」

遊馬「それもそうか!」

マナ「やーっと出してくれましたね!攻撃力が0ですけど」

ユート「楽しんで行こう・・・君は痛いかもしれないが」

遊馬「ドロー!俺」

遊馬「俺はガガガザムライのオーバーレイ・ユニットを一つ使いガガガガンマンに2度の連続攻撃を可能にする!そしてガガガガンマンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターを攻撃するダメージステップ時の間このモンスターの攻撃力を1000アップする!」

ユート「罠発動!業炎のバリア-ファイヤー・フォース!相手フィールドのモンスターを全て破壊し自分は破壊したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを受けそして相手も自分が受けたダメージを受ける」

遊馬「ガガガガンマンとガガガザムライの合計は・・・」4000→600

ユート「3400・・・」4000→600

遊馬「だが俺は速攻魔法エクシーズ・ダブル・バックを発動!自分フィールドのモンスターエクシーズが破壊されたターン自分フィールドにモンスターが存在しない場合、墓地から破壊されたモンスターエクシーズとその攻撃力以下のモンスターを墓地から特殊召喚する!俺はガガガザムライとガガガガンマンを墓地から特殊召喚!」

ユート「・・・さすがだな遊馬」

遊馬「俺は・・・ランク4のガガガガンマンとガガガザムライでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!!」

マナ「エクシーズモンスターでエクシーズ召喚!?」

ユート「あのモンスターを召喚するのか?だが召喚しなくても」

遊馬「確かにそうだぜ!でもなユート!」

ユート「お互いが楽しみたい。このモンスターを召喚し相手に見せたい・・・デュエルとは勝ち負けなんかじゃない」

遊馬「ああ!俺とユートのデュエルはこれからもこの先もずっと続けて行く!だって俺達は」

ユート「友達だからな!」

遊馬「行くぜユート!現れろFNo.0未来皇ホープ!!」

シャーク「・・・」

黒咲「・・・」

遊馬「何やってんだ2人揃って」

黒咲「お前達のデュエルを陰ながら見守っていた」

遊馬「ふーん」

ユート「カイトは居ないのか?」

シャーク「別件だってよ」

黒咲「とりあえず今日は遊馬の勝ちだ」

シャーク「つるんでる限りずっとデュエルできるからな、気が向けば」

黒咲「このままエクシーズ次元と合体したままでもいいかもしれんな」

ユート「そう言えば隼の家の近所に住んでたカードにされた田中さんが歩いてたぞ」

黒咲「クズ次元の連中も全滅したし万々歳だな」

シャーク「もうドン・サウザンドもいねえしシンクロ次元も元に戻って来てるらしいぜ」

遊馬「悪い事すりゃ天罰が当たるってもんだぜ」

ユート「そういう事だ」

数日後

ユーゴ「何だ負けちまったのか」

ユート「ああ」

ユーゴ「ま、気を落とすなよ」

ユート「いや別に落ち込んじゃ居ないが」

ユーゴ「相変わらずな野郎だぜ」

ユート「君は」

ユーゴ「今から挑むよ、偉大なる3人の兄貴にな」

ユート「3人?」

ユーゴ「ああ!じゃあなユート」

ユート「ユーゴ!」

ユーゴ「ん?」

ユート「頑張れ」

ユーゴ「任せとけ!俺は絶対に負けねえから」

ユート「・・・」

ユーゴ「クロウ!クロウは居ねえか!!」

「あ、ユーゴだ」

「どうしたの?」

ユーゴ「おっすチビ共!クロウは?」

「クロウなら」

クロウ「どうしたユーゴ」

ユーゴ「デュエルしようぜ」

クロウ「別に構わねえぞ」

ユーゴ「じゃあ始めようぜクロウ」

クロウ「元気がいいなお前は」

ユーゴ「それが俺の取り柄なんだよ」

クロウ「まあお前らしいちゃらしいよな」

ユーゴ「外出ようぜ」

クロウ「ああ」

ユーゴ「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない場合SRベイゴマックスは特殊召喚ができる!そしてこの効果で特殊召喚に成功したときデッキからスピードロイドモンスターを1枚手札に加える!そして俺はSR赤目のダイスを通常召喚!赤目のダイスが召喚に成功したときこいつ以外のモンスターのレベルを1から6まで任意で変更が可能だ!」

ユーゴ「俺はレベル5となったSRベイゴマックスにレベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!グラヴィティ・ウォリアー!カードを1枚セットしターンエンド!」

クロウ「俺のターン!俺はBF-蒼炎のシュラを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにBFモンスターが存在する場合BF-疾風のゲイルは特殊召喚できる!疾風のゲイルが特殊召喚に成功したとき相手モンスターの攻撃力と守備力を半分にする!」

クロウ「俺はレベル4の蒼炎のシュラにレベル3の疾風のゲイルをチューニング!シンクロ召喚!BF T-漆黒のホーク・ジョー!」

クロウ「バトルだ!BF T-漆黒のホーク・ジョーでグラヴィティ・ウォリアーに攻撃!」

ユーゴ「罠発動!シンクロン・リフレクト!相手モンスターの攻撃を無効にし破壊するぜ!」

クロウ「カードを1枚セットしてターンエンドだ!どうだユーゴ」

ユーゴ「どうって言われても困るぜ」

クロウ「そりゃそうか!」

ユーゴ「ドロー!俺はレベルダブルヨーヨーを攻撃表示で召喚!ダブルヨーヨーが召喚に成功したとき墓地からレベル3以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚できる!俺はSR赤目のダイスを特殊召喚!俺はレベル4のダブルヨーヨーにレベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSR-チャンバライダー!さらに俺は魔法カード スピードリバースを発動!墓地の赤目のダイスを再び特殊召喚!」

ユーゴ「レベル6のグラヴィティ・ウォリアーにレベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!」

ユーゴ「俺は前へ前へ進むぜクロウ!」

クロウ「ったく元気な奴だよお前は・・・クリアウィング召喚しなくても勝てるかもしれねえのに」

ユーゴ「馬鹿野郎!こいつを召喚するって事は敬意を払ってんだよ!」

クロウ「・・・来いユーゴ!」

ユーゴ「バトルだ!」

ユーゴ「いえーい」

クロウ「調子に乗るな!」

ユーゴ「そんなに怒らなくてもいいじゃねえか!」

クロウ「どうすんだ?次はジャックか遊星か」

ユーゴ「・・・」

クロウ「お前にとってジャックは憧れで遊星は兄貴みたいなもんだろ?」

ユーゴ「憧れ・・・なあ次元が合体した事でシンクロ次元のジャックは何処行っちまったんだろうな」

クロウ「そんな事言われてもわからねえよ」

ユーゴ「ふーん」

クロウ「難しい事はお互いわからねえもんな」

ユーゴ「ああ!さっぱりわからねえぜ」

クロウ「俺も全然だ」

ユーゴ「そういや最近遊星見ねえけどどうしたんだ」

クロウ「実はな」

ユーゴ「何で2人揃って旅立ってんだよ。俺とデュエル・・・まあ帰って来てからでもいいか永遠の別れって事じゃねえんだし」

遊矢「へえ遊星さんとジャックさんが」

ユーゴ「クロウの話じゃ何かやべえ一団が現れたとかで調査するってよ」

柚子「ま、また!?」

ユーゴ「光がありゃ影もあるって言うしな」

遊矢「それで俺達に何か用?」

ユーゴ「暇なんだよ」

柚子「暇って」

ユーゴ「すっげえ暇」

柚子「鬼柳さんやプラシドさんは?」

ユーゴ「鬼柳は自分の街に帰っちまうしプラシドは知らねえ」

遊矢「そうなのか」

ユーゴ「戦うべき敵ってのが居なくなっちまってよ。何か纏まりが無くなっちまったんだよな」

遊矢「暇だ暇だってユーゴも割りと呑気だよな」

柚子「でも今までずっと戦って戦って戦い抜いてやっと」

遊矢「今まで俺達を苦しめて来た問題や巨悪が倒されたもんな」

柚子「うん」

遊矢「・・・」

柚子「・・・」

権現坂「どうした2人揃って!?」

遊矢「いや別に」

柚子「今まで起こった事を思い出してたのよ」

権現坂「今までか・・・色々とあったな」

遊矢「でも断片的に何か忘れてるんだよな」

柚子「実は私も」

権現坂「い、いかん」

遊矢「何だっけかな」

柚子「うーん」

権現坂「まさか昔の事を思い出そうとしているのか」

権現坂「それは断じて許されない事だ!俺達デュエリストの間で禁句な事」

遊矢「どうした」

権現坂「いや!」

柚子「何か考えこんでたけど」

権現坂「あの忌まわしい記憶を蘇るものならば2人は耐え切れず死ぬやもしれん」

権現坂「かと言って立ち向かうにもあんな事をどう立ち向かえばいいか俺にもわからん・・・」

遊矢「さっきからどうしたんだ」

柚子「さあ?」

権現坂「十代殿は不在で遊星殿も・・・ならば相談してみるか」

黒咲「わかった。遊馬達に伝えておく」

ユート「誰からだ」

黒咲「権現坂」

ユート「彼か、隼も気がついたら多くの仲間が」

黒咲「遊矢と瑠璃の記憶が戻ろうとしている」

ユート「!?」

黒咲「マズい事になった」

ユート「な、何故だ」

黒咲「そんなこと俺が知るか」

ユート「大変だぞ・・・」

黒咲「ある意味じゃドン・サウザンドとの攻防戦以上にな」

ユート「どうしてこうなった・・・」

黒咲「入るぞ」

ハルト「あ、黒咲さん」

黒咲「カイトは居るか」

ハルト「兄さんなら」

カイト「俺ならここだ」

黒咲「単刀直入で言う」

カイト「何だ改まって」

黒咲「遊矢と瑠璃の記憶が戻ろうとしている」

カイト「・・・何だと」

黒咲「どうする」

カイト「遊星は不在だったな。となるとクリスと親父、それに三沢に零児を集めねば」

黒咲「奴ならニューヨークに出張だ」

カイト「こんな時にあいつは・・・」

黒咲「三沢は何処に居るのかわからんレアな奴だ」

カイト「だったら俺とクリス達でやるしかない」

シャーク「これがガキの頃のカイトか?すっげえ変な髪型だぜ」

璃緒「でも瑠那さんってカイトのお父さんの助手をしてらしたのよね?」

瑠那「Dr.フェイカーはちょっとあれな部分があるから」

シャーク「やっぱロリコンか」

カイト「瑠那!親父は何処だ」

瑠那「Dr.フェイカーなら遊馬のお父さん達と温泉旅行だけど」

カイト「俺とクリスだけではどうにもならん・・・俺に手を貸してくれ」

瑠那「いいけど、どうかしたの?いつものあなたらしくないわ」

シャーク「どうしたんだお前」

カイト「遊矢と柚子の記憶が戻ろうとしている」

シャーク「何だと!」

瑠那「記憶って一体?」

璃緒「実は・・・」

瑠那「えっ!?」

シャーク「さっきから何で引いてるんだよ」

瑠那「だってあの子達が・・・冗談よね?」

カイト「事実だ」

瑠那「・・・」

カイト「お前が海外から帰って来る前にあの2人の記憶を断片的だが消した」

瑠那「海外・・・どうして海外って」

カイト「どこの世界に月からやって来た奴が居ると思うんだ」

シャーク「何で嘘ついたんだお前」

瑠那「・・・そっちの方がインパクトあると思って」

カイト「いや・・・」

シャーク「月程度じゃインパクトもクソもねえよ」

瑠那「じゃあ」

カイト「何処から誰が来ようと俺達は驚かん」

シャーク「そういう事だ」

遊馬「それマジなのか」

黒咲「ああ」

アストラル「彼らの過去か・・・確かに」

遊馬「あいつら俺たち以上にヤバかったもんな・・・」

ユート「・・・」

遊馬「遊星さんも十代さんも居ねえんじゃな」

ユート「十代はどうしたんだ」

アストラル「何でもデュエルモンスター次元で新たな戦いがどうとか」

遊馬「いつまでも2人に頼ってちゃいけねえよ。俺がちょっと話つけてくる!」

ユート「遊馬!」

黒咲「俺も着いて行ってやるか」

ユート「じゃあ俺はカイト達の方に行く」

黒咲「そっちは任せたぞ」

ユート「わかった」

遊馬「遊矢!」

権現坂「おお来たか」

遊矢「どうしたんだ血相変えて」

遊馬「まだ何も思い出しちゃ居ねえよな?なあ!?」

遊矢「な、何が?」

黒咲「やめろ遊馬」

遊馬「悪りい悪りい・・・つい」

権現坂「まだ何も思い出してはいない」

遊馬「ふぅ・・・良かったぜ」

柚子「久しぶりねアストラル」

アストラル「ああ」

権現坂「俺はアストラルとやらを見た事が無い」

黒咲「お前もか」

権現坂「不思議な話だ」

カイト「できた」

シャーク「以外と早えじゃねえか」

カイト「まあな」

シャーク「・・・欠陥品とかじゃねえだろうな」

カイト「俺がそんなドジをすると思ってるのか」

シャーク「・・・」

Ⅴ「急ピッチで作ったものだから安全面が」

カイト「安全面か」

Ⅴ「もう少し念入りに作り直してだな」

カイト「・・・」

Ⅴ「遊星の事は聞いているな」

カイト「ああジャックと共に何処かに行ったそうだな」

Ⅴ「そして十代も」

カイト「・・・何が言いたいんだクリス」

Ⅴ「もう邪魔立てするものは何処にも居ない。決着をつける時じゃないのか」

カイト「今はそんな時ではない」

Ⅴ「彼らの過去と向き合いデュエルをすれば彼らだってその過去を受け入れ前へ前へ進むだろう」

カイト「・・・」

Ⅴ「デュエルをするべきだカイト今が」

カイト「今がその時か」

Ⅴ「記憶を消し嫌な事から逃げたって何の意味も無い」

カイト「俺は・・・行ってくる。そして勝つ!」

遊馬「どうしたんだカイト」

カイト「俺とデュエルしろ遊矢、柚子」

遊矢「あ、ああ」

カイト「教えてやる。デュエルをしてお前と柚子の過去の出来事を」

柚子「しかも私も!?」

カイト「どうせ教えるならお前もやった方がいいだろ」

黒咲「落ち着けカイト」

権現坂「いや向き合わねばならぬ事もある」

黒咲「本当にいいんだな」

カイト「ああ」

遊矢「どうする柚子」

柚子「私はいいけど」

カイト「なら決まりだな」

遊馬「大丈夫なのかよ」

アストラル「常人ならショック死するかもしれないがデュエリストならきっと平気なはずだ」

遊矢「カイトさんか・・・」

柚子「いつも突然よねカイトさんって」

遊矢「それがあの人なんだろうな」

柚子「何だかんだ言ってカイトさんは一番遊矢の事を見ていてくれた」

遊矢「その分殴られたけどな」

柚子「十代さんたち直系の先輩が優しいから」

遊矢「いつも明るい十代さん、賢くてクールな遊星さん、歳が近く気が合う遊馬」

柚子「って言ってのたまーに変なところもあるけどね」

遊矢「俺達が挑むのは遊馬とアストラルや凌牙に勝ち越しているエクシーズ次元最強のデュエリスト」

権現坂「準備はできたか?」

柚子「うん!」

権現坂「勝って来い!カイトに勝ち新たなステージへ進め遊矢!」

シャーク「いきなり飛び出しやがって遊矢とデュエルするってか?まあ別にいいけどよ」

カイト「・・・」

黒咲「どうした」

カイト「俺はいつの頃からかあいつらが羨ましく思って仕方が無かった」

シャーク「は?」

カイト「俺達の周りで気がついたら一番まともな生き方をしているのはあの2人だろ」

黒咲「・・・」

カイト「俺達はずっと戦ってばかりだった。だから俺は・・・」

シャーク「・・・そんなの俺だって同じだぜ、何っつうか見守りてえって言うんだろうな」

黒咲「エクシーズ使いの俺達は武闘派を貫きそして友情と絆はあれど血の繋がらない女を好いたり惚れたりできん生き物だからな」

カイト「凌牙」

シャーク「どうした」

カイト「俺達にも柚子のような存在ができると思うか」

シャーク「俺もお前も幼馴染が居ねえから無理だぜ。その代わり男同士でつるんでバカやってるんじゃねえか?」

カイト「・・・だな」

遊矢「ドロー!俺はEMディスカバー・ヒッポを攻撃表示で召喚!さらにEMモンスターが召喚に成功したターンEMヘルプリンセスは特殊召喚できる!そしてディスカバー・ヒッポの召喚に成功したとき通常召喚に加えてレベル7以上のモンスターをアドバンス召喚ができる!俺はディスカバー・ヒッポをリリースしオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをアドバンス召喚!」

遊矢「そして自分フィールドにレベル7以上のオッドアイズモンスターが居るとき貴竜の魔術師はそのモンスターのレベルを3つ下げ特殊召喚!レベル4のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!」

遊矢「カードを1枚セットしターンエンド」

柚子「私は幻奏の音女アリアを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに幻奏モンスターが存在するとき幻奏の音女カノンを特殊召喚!」

遊矢「柚子!」

柚子「うん!私はレベル4の幻奏の音女アリアと幻奏の音女カノンとEMヘルプリンセスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!色の支配者ショック・ルーラー!」

柚子「私はショック・ルーラーのオーバーレイ・ユニットを一つ使いモンスターの効果・魔法・罠の中から一つ選び宣言した種類のカードを次の相手ターンの終了時まで発動できない。私が選ぶのはモンスターの効果!」

アストラル「そうか!」

シャーク「どうしたアストラル」

アストラル「似ているんだ柚子とショック・ルーラーが」

遊馬「確かに似てるぜ!」

シャーク「言われてみれば確かに」

柚子「私はカードを2枚セットしターンエンド!」

カイト「効果を封じるか・・・そうなれば召喚は可能だがアクセル・ライトを発動!俺はデッキからフォトン・クラッシャーを召喚!そして手札からフォトン・サークラーを通常召喚!レベル4のフォトン・クラッシャーとフォトン・サークラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!輝光子パラディオス!」

カイト「そして俺は魔法オーバーレイ・キャプチャーを発動!相手フィールドのオーバーレイ・ユニットを持つモンスターエクシーズのオーバーレイ・ユニットを全て取り除き自分フィールドのモンスターエクシーズの素材として使う!」

カイト「さらに魔法エクシーズエナジーを発動!俺は輝光子パラディオスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターを1体破壊する!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンを破壊!そしてギャラクシー・ストームを発動!オーバーレイ・ユニットを持たないモンスターを破壊する!ショック・ルーラーを破壊だ!」

遊馬「一気にモンスターを2体破壊するなんて」

シャーク「何やっても上手く立ち回りやがって・・・なあ遊馬、アストラル、黒咲」

黒咲「新しいステージか・・・俺は一足先に帰る」

遊馬「見なくていいのか?」

黒咲「勝つのはカイトだ。見ても意味は無いだろう」

シャーク「俺らは遊星や遊矢と出会ってシンクロやペンデュラムなんて召喚法を知った。どっちが勝っても俺達のこれからのデュエル人生は楽しいってもんだぜ」

遊馬「そりゃわかるけど、でも」

シャーク「俺達はエクシーズだけで収まる器じゃねえって事だ。シンクロを改めてマスターする。遊矢のようにエクシーズもシンクロを使えるデュエリストにな」

遊馬「・・・ああ!俺だって色々な召喚をやりたいぜ!でも」

シャーク「見りゃいいんだろ見りゃ・・・黒咲!お前も最後まで見てやれよ」

黒咲「・・・」

カイト「・・・」

遊矢「やっぱ強いなカイトさん」

柚子「2人がかりで挑んでも」

カイト「・・・良くやった方だろ。俺から1ターン目で銀河眼を封じる奴はまず居ない」

遊矢「でもカイトさんは」

カイト「前に俺とお前は対等だと言っただろ。カイトでいい」

遊矢「でも歳上だろ?だったら」

カイト「俺はさん付けされるような柄じゃない。ジャックもクロウもⅣも鬼柳もプラシドもそうだろ」

遊矢「そりゃそうだけど・・・」

カイト「榊遊矢は俺が次元を超え出会った俺のライバルだ。なら対等だ」

遊矢「・・・」

カイト「俺はこれで帰る」

遊矢「・・・カイト!」

カイト「どうした」

遊矢「もうすぐ夏休みだから柚子と一緒にカイトの家に泊まりに行ってもいい?」

カイト「お前達だけでは俺の居場所が無くなるからアユ達も連れて来い。ハルトも喜ぶ」

遊矢「対等だって俺・・・ライバルだって俺がカイトさん・・・いやカイトの」

柚子「うん」

シャーク「良かったじゃねえか」

遊矢「良かったけどまだまだだ俺も」

シャーク「感謝してんだぜ俺」

柚子「どうして?」

シャーク「野郎の人間性を取り戻してくれてよ。俺は不良で遊馬もまだ子供だから硬派気取ってっけど・・・わかるだろ?」

遊矢「いや何が?」

シャーク「・・・だからあれだ!ほら」

遊矢「あ、握手!?」

シャーク「口下手のカイトの代わりに握手してやるんだよ」

遊矢「・・・」

シャーク「遊馬とアストラルとミザエル以外であいつを熱くさせるなんて・・・次は勝てよ。勝ってカイトの鼻をへし折っちまえ」

遊矢「・・・ああ!」

シャーク「じゃあな。また遊びに来いよ」

遊馬「やっぱりカイトに黒星つけるのは俺だぜ」

カイト「ああ期待している」

シャーク「お前は何度もデュエルしてるだろ。こいつとの決着は俺がつける」

カイト「・・・」

シャーク「どうせ俺には期待してねえって言うんだろう」

カイト「お前にも期待してる」

シャーク「お、おう」

アストラル「考えてみればトロンぐらいだったな」

シャーク「言われてみればⅣの親父ぐらいじゃねえか勝ったの」

遊馬「ミザエルもギリギリだったよな」

カイト「お前達が居なかったら親父にも負けていた」

カイト「それに俺は何度だってクリスに負けている」

遊馬「どんなデュエリストも1度は負けてるよなアストラル」

アストラル「いや遊星は無敗らしいぞ」

シャーク「!?」

数日後

アリト「遊ぼうぜ遊馬」

遊馬「悪りいなアリト今日は無理なんだ」

アリト「どうして?」

遊馬「夏休みの宿題」

アリト「そんなもん夏休みに入ればやりゃいいじゃねえか」

遊馬「って思うだろ?」

アリト「ああ」

遊馬「こういうのは夏休み前に終わらせて残りは遊ぶんだ」

アリト「そうなのか!?」

遊馬「だから夏休み前に宿題を渡されるんだぜ」

アリト「なるほど!頭いいなお前!!」

アリト「っつう事で俺は宿題をするから」

璃緒「え!?」

ドルべ「君が宿題を?」

アリト「おうよ!」

ドルべ「何かの間違いじゃないのか?」

アリト「男に二言はねえよ」

ドルべ「・・・」

璃緒「1人で大丈夫なの?」

アリト「子供扱いすんじゃねえよ!」

璃緒「やる気はいいけど、さっき警察から連絡が」

アリト「し、知らねえよ!」

ドルべ「また喧嘩して来たんだな」

璃緒「でも大人しく部屋に篭って宿題してくれれば少しは・・・ダメそうだけど」

アリト「数学・・・パス」

アリト「国語・・・苦手」

アリト「社会・・・知らねえよ」

アリト「英語・・・バカにしてんのか」

アリト「理科・・・無理」

アリト「・・・」

アリト「メラグ!ドルべ!助けてくれ!!」

アリト「体育は得意なんだぜ?」

璃緒「無駄口叩かない」

アリト「わ、わかったよ」

ドルべ「・・・」

アリト「なあ英語とかやらなくても良くねえか?」

璃緒「どうして?」

アリト「使わねえし」

璃緒「じゃあ海外の人とどうやって会話するの?」

アリト「気合」

璃緒「・・・」

アリト「ナッシュは成績いいよな。不良のくせに」

ドルべ「ナッシュは我らのリーダだぞ」

璃緒「少しドジだけどね」

アリト「ギラグもあれで頭いいしよ、七皇は秀才の集まりかよ」

璃緒「けどベクターみたいにカンニングしないだけマシじゃない?」

アリト「そりゃそうだよ!俺は堂々とテストで0点取ってるからな!」

ドルべ「それは自慢できる事じゃないぞ」

アリト「クラスじゃ俺と遊馬で最下位争いしてるからよ」

ドルべ「クラスどころか学年でも」

アリト「うるせえな!」

璃緒「何処行くの?」

アリト「ムチャクチャ頭がいい奴のとこ」

ドルべ「追うか?」

璃緒「うーん」

ドルべ「悩んでいる場合ではないぞ」

璃緒「いいんじゃない?」

ドルべ「そんな」

璃緒「私も夕飯の準備があるしアリトばかりに構ってられないわよ」

ドルべ「アリトはこの家じゃ君の言うことしか聞かないんだぞ」

璃緒「だったらドルべが作ってくれる?」

ドルべ「私は包丁で指を切るからダメだ」

璃緒「とりあえず先に手を回しておかないとね・・・」

瑠那「ええ・・・わかったわ」

カイト「どうした」

瑠那「アリトがこっちに来ると」

ミザエル「せっかくのドラゴン会議を邪魔する気か!」

カイト「落ち着け」

アリト「居た居た!喫茶店に居るなんて何やってんだ?」

ミザエル「ドラゴン会議だ」

アリト「大丈夫か?この暑さで頭が参っちまってんじゃねえかお前」

ミザエル「黙れ!」

カイト「やめろミザエル」

ミザエル「くっ・・・」

アリト「勉強教えてくれよ。」

アリト「しかしこうして見るとミザエルは浮いてるよな」

ミザエル「何故だ」

アリト「だって1人だけアホっぽいし」

ミザエル「貴様!」

瑠那「やめなさいミザエル」

ミザエル「くっ・・・」

瑠那「ドラゴン会議って何してんだ?なあカイト」

カイト「俺にもわからん」

瑠那「ミザエルが勝手に」

ミザエル「乗り気じゃなかったのか」

カイト「ああ」

ミザエル「・・・」

瑠那「ここがこうなって」

アリト「本当美人だよな。なあカイト」

カイト「・・・」

アリト「言っとくがメラグも負けてねえぞ?なあミザエル」

ミザエル「少しは静かにできないのか」

アリト「へへへ」

カイト「こいつはどういう生活を送っているんだ」

ミザエル「警察の世話になっている。ハートランド署の少年課でナッシュとアリトの名を知らん奴はいないそうだ」

カイト「璃緒も頭を悩ませているだろ」

ミザエル「かなりな」

アリト「わかった気がする・・・瑠那は学校通ってんのか?」

瑠那「一応大学には」

カイト「何だと?」

瑠那「言ってなかったかしら私は」

カイト「・・・」

ミザエル「いよいよ家での肩身が狭くなってきたな」

カイト「問題無い」

アリト「カイトも学校通えよ」

カイト「必要無い」

アリト「面白いぜ?勉強はあれだけど」

カイト「・・・考えておくか」

Ⅴ「ドラゴン会議中かカイト」

カイト「クリス?どうして」

ミザエル「私が呼んだ」

Ⅴ「彼の話ではカイトと瑠那は2人で教えても頭がついて行かなさそうだと」

ミザエル「アリトはデュエル以外で頭を使う為しが無い」

アリト「何だとてめえ!」

ミザエル「やるかアリト!」

Ⅴ「やめるんだミザエル」

ミザエル「くっ・・・」

Ⅴ「こう見えても家庭教師のアルバイトをやっていてな。2日でやめたが」

シャーク「ただいま、さっき街の奴らが噂してたんだがアリトが勉強してるんだって?」

璃緒「うん」

シャーク「・・・マジか?」

璃緒「やっとまともな中学生らしさに目覚めたっぽいのよ」

シャーク「まともな?まともじゃねえか」

璃緒「まともじゃない!凌牙と一緒に不良相手に喧嘩して帰って来るじゃない!」

シャーク「俺もあいつもヤンキー界じゃ敵が多いんだよ。仕方ねえだろ」

璃緒「そんな事ばかり教えるからアリトが不良に片足突っ込んでるのよ!」

シャーク「じゃあ俺があいつをツッパリの世界に引きずり混んだってのか?」

璃緒「確かに元々喧嘩っ早い性格だけど」

シャーク「ほら見ろ。大体俺ら中学生だぜ?元気があっていいじゃねえか」

璃緒「・・・誰が凌牙とアリトを引き取りに行くと思ってるのよ!」

シャーク「お、おい!やめろ、止めろドルべ!」

ドルべ「やめてくれメラグ!」

アリト「完璧だぜ、ありがとな3人とも」

ミザエル「なら帰るぞ」

アリト「マジでありがとうな!」

Ⅴ「カイトも学校へ行くべきだ」

カイト「それを言うならクリスも働け」

Ⅴ「私は働かなくても生きていける」

カイト「俺も学校へ行かなくとも生きていける」

Ⅴ「・・・」

カイト「・・・」

Ⅴ「私も帰る」

カイト「そうだな」

瑠那「・・・」

アリト「ただい・・・何だってんだ」

ミザエル「どうしたんだ!?」

ギラグ「それが家に帰って来たらナッシュとドルべがボコボコになっててな」

ベクター「あーあこりゃメラグを怒らせたな」

璃緒「今日の夕飯はこれね」

アリト「コンビニ弁当!?俺がせっかく勉強したってのに!」

璃緒「何?」

アリト「だから」

ベクター「おっとコンビニ弁当も美味いじゃねえか?なあミザちゃん」

ミザエル「・・・」

ベクター「あんまりキレさせんなよ女ってのは長引くとうぜえんだから」

アリト「わかったよ。食えばいいんだろ食えば!」

数日後

ユート「隼・・・今何と」

黒咲「ランサーズで野球をするそうだ。お前のどうだ」

ユート「何でまた」

黒咲「名前からして野球向きだろ」

ユート「いいのか俺で?俺はランサーズでは」

黒咲「俺、ユート、遊矢、瑠璃、権現坂、デニス、双子忍者、沢渡・・・以上だ」

ユート「赤馬零児は」

黒咲「あいつは監督だそうだ」

ユート「弟は」

黒咲「あいつは小さいから戦力外だ」

ユート「相手は」

黒咲「水島次元からやって来た明訓高校らしい」

ユート「め、明訓高校!?」

黒咲「4回も甲子園を制した強豪揃いだ」

ユート「噂で聞いた事がある。野球と言えば水島だと・・・強敵だ」

遊矢「このサードとセカンドは要注意だって」

ユート「確かにこの2人からは独特の雰囲気が出ている」

権現坂「それとピッチャーにキャッチャーこの四人が四天王と呼ばれているそうだ」

沢渡「お前した事あんのか野球」

セレナ「十代とキャッチボールをした事がある」

沢渡「キャッチボールするぐらいなら仕事しろよ。お前らもそう思うだろ」

デニス「ハハハ・・・」

セレナ「うるさい!お前に言われなくても十代は仕事を探している!」

沢渡「ど、怒鳴るなよ」

セレナ「ふん」

遊矢「ユートは野球の経験は?」

ユート「エクシーズ次元が壊滅させられる前は剣道部に所属していた」

遊矢「へえ」

赤馬「投手は榊遊矢、捕手は権現坂昇、一塁手は黒咲隼、二塁手はセレナ、三塁手はユート」

赤馬「遊撃手は沢渡シンゴ、左翼手は風魔日影、中堅手はデニス・マックフィールド、右翼手は風魔月影」

沢渡「待て!何で俺がショートなんだ?普通はピッチャーじゃねえのか!」

赤馬「君の実力じゃ投手は無理だ」

沢渡「たかが野球じゃねえか!」

黒咲「野球を舐めるな」

ユート「隼の言う通りだ。少しは自分の実力と向き合った方がいい」

沢渡「何だこの野郎!」

セレナ「やめろ」

沢渡「くっだらねえな!普通は俺だぞ俺」

赤馬「決まった事だ。文句を言うんじゃない」

沢渡「どいつもこいつも遊矢遊矢・・・俺と遊矢の差ってそんなにあるのか?」

ユート「ああ」

沢渡「あっさり言いやがって、少しカイトと張り合った程度じゃねえか」

ユート「なら君は自分自身のデッキでエクシーズをシンクロを融合、ペンデュラムをできるのか?」

沢渡「俺はどのデッキを使っても」

ユート「確かに君は天才だ。だがそれはデュエリストとは言えない」

沢渡「・・・」

ユート「カイトはエクシーズ次元でも3本の指に入る実力者だ。勝つまでとはいかずに張り合えるのか?」

沢渡「よ、余裕だ」

ユート「・・・君はやはり本質が見えていない。デュエルと野球は一緒だ」

沢渡「何処が?」

ユート「いずれわかるさ・・・いずれな」

セレナ「バットを握った事はあるか?」

日影「刀なら」

セレナ「握り方はこうだ」

月影「こうだな」

セレナ「それは刀の握り方だ。こうするんだ」

日影「・・・」

月影「・・・」

セレナ「それでいい」

セレナ「後は」

日影「・・・」シュッシュッ

月影「・・・」シュッシュッ

権現坂「これがフォーク」

遊矢「ああ」

権現坂「これがカーブ」

遊矢「あ、ああ」

権現坂「これがスライダー」

遊矢「・・・」

権現坂「そして」

遊矢「権現坂!」

権現坂「どうした遊矢」

遊矢「そこまで球種が無い」

権現坂「・・・」

数日後

赤馬「さあ行こうか」

沢渡「水島次元の奴らに沢渡シンゴの名を広めてやるぜ!」

黒咲「絶対に勝つ」

ユート「ああ!」

遊矢「このメンバーなら勝てる気がする」

・・・

・・・

遊矢「0対109・・・」

ユート「水島次元の明訓高校か」

黒咲「強すぎる・・・」

遊矢「0対109・・・」

ユート「水島次元の明訓高校か」

黒咲「強すぎる・・・」

遊戯「…」

十代「…」

遊星「何!?」

遊馬「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

遊星「これ土産だ」

クロウ「デュエルモンスター次元に行ったんじゃねえのかよ」

遊星「・・・何の話だ?」

クロウ「違うのか!?」

ジャック「俺達はハワイに行っていた」

クロウ「ハワイ!?」

遊星「どうせまた忙しくなるんだ。少しばかり休暇を」

クロウ「何で俺を誘わなかったんだよ!」

遊星「クロウは忙しそうだったから」

クロウ「遊星はまあいい。普段から前線で戦ったり頭使ってるから、てめえは!」

ジャック「俺も遊星不在の時は頑張ってるだろ」

クロウ「何処がだ!ほぼ何もしてねえだろうが!」

ジャック「何だと!?」

遊星「落ち着くんだ。とりあえず喧嘩はやめよう」

ゴソゴソ

遊星「行こうと思えばこの扉で行ける」

クロウ「まあ確かにそうだけど」

ジャック「ほら見ろ」

クロウ「裏切り者は黙ってろ!」

ジャック「誰が裏切り者だ!」

遊星「裏切り者というのはやめるんだ」

ブルーノ「どうしたの遊星?」

遊星「いや」

クロウ「悪りい遊星・・・昔を思い出させちまって」

遊星「いいんだ・・・」

クロウ「感想は」

遊星「以外と危険なところだった」

クロウ「危険?何が危険なんだよ」

遊星「なあジャック」

ジャック「発砲された」

ブルーノ「発砲!?」

遊星「どうも仕切っているギャングと乱闘になってな」

ジャック「ああ」

クロウ「勝ったってのか?」

ジャック「無論だ」

クロウ「長生きするぜ、お前ら」

クロウ「土産ってチョコじゃねえか」

遊星「海外の旅行と言えばチョコだ」

ブルーノ「どうして?」

ジャック「・・・」

遊星「・・・わかるだろ?」

ブルーノ「全然」

遊星「考えるのが面倒なんだ」

ブルーノ「なるほど」

遊星「チョコでいいだろうと安易な考えをみんなが持っている。海外と言えばチョコか妙な置物の2択だ」

クロウ「そういやユーゴが探してたぞ」

遊星「ユーゴ・・・しまった!」

ジャック「すっかり忘れていたな」

遊星「ユーゴは何処に」

クロウ「エクシーズ次元に何か用があるとか何とか言っててよ」

遊星「エクシーズか」

ジャック「行くか遊星」

遊星「ついでに土産も渡さねばならんからな」

黒咲「俺を呼び出した理由は何だ」

ユーゴ「別に、デュエルしようと思ってな」

黒咲「俺とお前が?」

ユーゴ「そうだよ!大体リンのこと瑠璃とか抜かしやがって頭おかしいんじゃねえのか!?」

黒咲「瑠璃は瑠璃だ」

ユーゴ「ったくエクシーズ次元の兄貴格ってのは」

黒咲「俺をバカにしその上カイトと凌牙までバカにしているのか、許さん!」

ユーゴ「バカにしてねえだろ!」

黒咲「エクシーズとシンクロで文字通り白黒ハッキリさせるか」

ユーゴ「上等だぜ!」

遊星「居た居た」

ユーゴ「帰ってきたのか遊星」

クロウ「おっす」

黒咲「クロウか」

ジャック「土産だ。受け取れ」

ユーゴ「ハワイ・・・てめえハワイ言ってたのか!?」

遊星「ああ」

ユーゴ「ああじゃねえぞああじゃ!」

遊星「すまない」

ユーゴ「悪りいな黒咲!用ができちまった」

黒咲「勝手にしろ」

ユーゴ「始め・・・やっぱいいや」

遊星「何だやらないのか」

ユーゴ「今はその時じゃねえよ。俺が遊星とジャックとやり合うにはまだ経験値が足りねえって事だ」

ユーゴ「なあ遊星」

遊星「どうした」

ユーゴ「みんな遊矢のこと好きだよな」

遊星「あいつは特殊な男だ」

ユーゴ「じゃあさ俺がリンと」

ジャック「ダメだ」

ユーゴ「何だそりゃ!」

クロウ「カップル枠は埋まってんだよ」

ユーゴ「ふざけやがって!もう1組ぐらいあってもいいじゃねえか!」

クロウ「どうすんだ遊星」

遊星「これは会議が必要だな」

ユーゴ「何でわざわざ会議すんだよ!」

遊星「だったら遊矢にコツでも聞きに行くか?俺も聞きたい」

遊矢「コツ?」

ユーゴ「どうやって柚子と」

遊矢「お互い想いあってたから」

クロウ「何かすっげえムカつくんだけど」

遊矢「クロウもジャックもそのうち・・・だろ?」

ジャック「俺は女に興味が無い」

ユーゴ「じゃあ俺とリンってどうだ?余裕だろ!?」

遊星「デュエリスト同士の幼馴染は相性がいい」

ユーゴ「スタンダードは遊矢と柚子、シンクロは俺とリン・・・最高だぜ!」

クロウ「小鳥と遊馬も幼馴染だろ?無理なのか?」

遊星「小鳥はデュエリストじゃないから残念ながら」

ジャック「それに遊馬はアストラル一筋だ」

クロウ「これに関してはデュエルしねえ小鳥が悪りいよな。何でしねえんだよ?」

遊星「デュエルしなくても頑丈な身体でアストラルも見える。ある意味最強なのは小鳥だと俺は思っている」

柚子「え?どうやって遊矢と?」

ユーゴ「おう」

柚子「お互い想いあってたから」

クロウ「・・・ぶっ飛ばしてもいいか」

ジャック「落ち着け」

遊星「遊矢と柚子、ユーゴとリン、ユートと瑠璃・・・前から思っていたが」

柚子「ユーリ?無い無い」

クロウ「っつうか死んでるんじゃねえのか?」

遊星「いや十代さんはおそらくトドメを刺せなかった」

ジャック「何だと?あれほどお互い憎しみあっている2人がか」

遊星「デュエリストは人を殺さない。殺せば融合次元の連中と同じ系統になってしまう」

ユーゴ「下衆にはなりたかねえよな」

ジャック「だがユーリが生きているとなればまた一波乱起こるぞ」

遊星「かもしれないな」

ユーゴ「一波乱・・・またやるぞ、あいつは」

遊矢「俺もそう思う。俺やユート、ユーゴと違ってあいつは根元から腐ってる」

遊星「だがもう瑠璃もリンも拉致されない。あの時とは環境が違うだろ?」

ユーゴ「・・・」

遊星「俺達は家族が居なかった。だが鬼柳やアキ、龍亞、龍可、ブルーノそしてお前やリンと出会った」

ジャック「特にお前達2人は俺達と同じ境遇だ。俺はお前達や龍亞と龍可を本当の弟や妹のような存在だと思っている」

クロウ「滅多に居ねえぞ?血の繋がらない弟と妹が二組も居るなんて」

遊星「それにもし長官が蘇っても対した事はない。再生怪人は弱いと相場が決まっている」

遊矢「十代さんも良く言ってるだろ?悪が栄えた為しは無いって」

柚子「私達が力を合わせれば誰にも負けないって事よ」

ユーゴ「・・・そうだ!俺とユートにはあの時とはまるで違う。次元を超えた仲間と死ぬほど頼りになる兄貴達が居るんだ!」

遊星「そうだ。胸を張れ人を人とは思わぬドン・サウザンドにも融合次元の奴らにも俺達は決して負けない」

ユーゴ「よっしゃ!そうと決まれば早速」

遊星「まだ時期が早い」

ユーゴ「何だよそれ!」

遊星「仕方が無いだろ。焦ってはいけない」

ユーゴ「遊星も好きな女探せよ」

遊星「アキだな」

ジャック「十六夜?だがお前と十六夜は幼馴染で無いぞ」

遊星「ああ・・・」

遊矢「困った事があったら俺が相談に乗るよ遊星さん」

遊星「ありがとう遊矢」

ユーゴ「じゃあ競争しようぜ遊星!俺がリンを遊星がアキさんを!」

遊星「俺の方が難易度が高いがな」

ユーゴ「そっちの方が燃えるじゃねえか」

遊星「フッ・・・だな」

遊戯「…」

十代「ガッチャ!」

遊星「…」

遊馬「…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユーリ「」

十代「・・・」

カイザー「どうしたんだ俺を呼び出して」

十代「頼みがあるんだカイザー」

カイザー「頼み?改まってどうしたんだ」

十代「セレナの事」

カイザー「セレナ?また旅に出るのか?いつも死を覚悟する時のお前は」

十代「見つけたんだ。決闘者閻魔を完璧決闘者零式を」

カイザー「あのずっと身を潜めていた奴をか?」

十代「ああ」

カイザー「奴は俺達デュエリストの言わば始祖だと聞いているが」

十代「だから俺が決着をつけてくる」

カイザー「安心しろお前は死なんいつだって」

十代「案外コロっと死ぬもんだぜ?願わくはセレナの行く末を最後まで見守ってやりたいでもセレナやみんなの未来を守りたい」

カイザー「・・・」

十代「俺が死んでも頼りになる遊星が居る。前に立って突っ込んでく遊馬も居るし俺達をまとめる遊矢だって居る」

カイザー「つまり世代交代か」

十代「そう!第1部完ってところだ。聞けばカイトと凌牙はシンクロを偶発的に出したらしいじゃねえか」

カイザー「ああ」

十代「俺達の新しいステージは他の次元の奴らが他の召喚を身につける事だ。カイザーはエクシーズを万丈目はシンクロをヨハンはペンデュラムを覚えたろ?」

カイザー「お前が居なくなったら1番悲しむのはセレナだ。それでも行くのか」

十代「生きて帰る。約束するぜ」

カイザー「・・・」

十代「じゃあなカイザー」

カイザー「戻って来い。そして俺との決着をつけよう十代」

十代「任せてくれよ!」

十代「ここ何だな始祖」

「シャバババ!そうだ!ここにあやつが潜んでいる」

「しかしあなたも勇敢な人だ。たった1人・・・いや複数の精霊が居ますね」

十代「それが俺の使命だ。たまには先輩らしい事をしねえとな」

「ギラギラ・・・」

「なるほど壱式と弐式が尊敬するわけだ。お主はまるで太陽のような」

十代「じゃ行くよ俺」

「気をつけてくれ」

十代「必ず目を覚まさせて俺が合わせてやるからさ」

「最後に一つお聞きしたい」

十代「ん?」

「何故あなたは他人のためにそこまで?あなたなら完璧決闘者になれる器だ」

十代「デュエリストは助け合いだろ?俺は普通の事をしてるだけだぜ」

「グロロロ・・・」

十代「厳ついな・・・零式か?」

「その名は捨てた」

十代「だったら決闘者閻魔!次元を合体させて社長を唆したのはお前だな!?」

「そうだ」

十代「理由なんて聞くつもりはねえぞ」

「次元を超えて決闘者と決闘者が交わりお前達は秩序を乱した」

十代「秩序?ドン・サウザンドが勝手にやった事じゃねえか!」

「言い訳などするな!」

十代「言っとくが感謝はしてる。遊馬達や遊矢達に会えた事を・・・それとセレナに出会えた事を」

「お前達が秩序を乱した事でドン・サウザンドよりも厄介な者が再び目覚めようとしている」

十代「誰だそいつは?」

「そいつは決闘者がこの世に栄える前の猿を人類に創り変えた神だ」

「恐れているのか」

十代「こんな時だってのに俺はワクワクしてる」

「遊城十代・・・やはりお前はあまりにも強大な力を持っている」

十代「よく言われるぜ」

「お前が勝つか私が勝つか」

十代「先ずはそこか・・・何処から入って来たんだお前」

ユーリ「この前の仮を返そうと思ってね、誰?この人」

十代「そんな見りゃわかるだろ」

ユーリ「敵?」

十代「邪魔なんだよ。お前はお前らはいつも邪魔しやがる」

「融合次元の猿か、数ある次元の中で猿に最も近い野蛮な下等次元の生まれ」

十代「自分達が1番だと思ってるマヌケな連中さ」

ユーリ「言っとくけど君1人じゃ勝てないよ」

十代「俺とコンビを組むってか?」

ユーリ「闇の波動と光の波動を受けた僕と君が組めば誰にも負けはしないさ」

十代「・・・」

ユーリ「・・・」

「グロロロ!」

ユーリ「聞きたい事がある。君はどうして僕を」

十代「人殺しをすればお前達と同じになるじゃねえか」

ユーリ「ふーん」

十代「猿だってよお前」

ユーリ「言いたい奴には言わせればいいよ。僕たちの次元は遅かれ早かれ滅びていた」

十代「ああ」

ユーリ「考えてみれば思い出した事がある。どんなに強い宇宙人も怪獣、怪人も結局はヒーローには勝てなかった」

十代「それがどうした」

ユーリ「だったら僕が君達に勝てば最初で最後の悪が正義を勝った事になるよね」

十代「お前じゃ俺には俺達には永遠に勝てねえよ。さっさと始めるぜユーリ」

ユーリ「こんな古ぼけたデュエリストをさっさと倒してね」

数日後

ファラオ「ニャッ」

セレナ「何を口に咥えて居るんだ?デッキか?」

ファラオ「ニャッ」

セレナ「これは十代の・・・どうしてお前が」

ファラオ「・・・」

セレナ「ど、どうせ十代がやって来てデッキをお前に渡したのだろうな・・・そうだろ?」

ファラオ「・・・」

セレナ「・・・安心しろ!十代はいつだって帰って来る」

ファラオ「ニャッ」

セレナ「あいつはいつもフラッと帰って来て・・・そして約束を守ってくれるんだ」

ファラオ「・・・」

セレナ「あいつは遊城十代だ」

遊星「十代さんが消えた」

ジャック「何だと!?」

クロウ「どういう事だよそれは」

遊星「・・・」

ユーゴ「遊星!」

遊星「あの人は転んでもただでは起きない人だ。そのうち・・・きっと帰って来る」

ジャック「・・・そうだな。十代は風のように現れてそして去って行く」

クロウ「俺達がどうにもならねえ時は来てたよなあいつ」

ブルーノ「十代さん・・・」

ユーゴ「十代か・・・死んでねえよ絶対に」

遊星「ああ俺もそう思う」

カイザー「そういうわけだ十代は」

ヨハン「何言ってんだよカイザー」

エド「あいつは十代だぞ?」

カイザー「だな」

オブライエン「あいつが帰って来た時に恥ずかしくない生き方をしていよう」

カイザー「無論だ」

万丈目「そうと決まれば早速!」

カイザー「何だ」

万丈目「・・・わからん」

エド「もっと緊張感はないのか」

万丈目「いつまでもクヨクヨしてても埒が明かないだろ!」

黒咲「あいつはいい奴だった」

ユート「・・・」

黒咲「あいつは融合使いなのに俺は奴に嫌悪感を感じた事はまるで無かった」

ユート「みんな十代の事が好きだった」

黒咲「・・・」

ユート「明るく敵には厳しく俺達の心情を理解してくれていた」

黒咲「あいつは和解などという甘い考えはしなかった。何処か鬼のようでな」

ユート「真の融合使いの十代は消えた。だが帰って来ると」

黒咲「俺も思っている」

ユート「だな」

黒咲「十代の死は融合そのものが無くなると考えた方がいい」

ユート「俺達もいつか融合に対する蟠りが無くなるといいな隼」

黒咲「・・・そうだな」

赤馬「遊城十代が死んだそうだ」

権現坂「何だと!?」

赤馬「驚く事は無い。他にも優秀な戦力が居るんだ」

権現坂「この大馬鹿者!人が1人死んだと言うのに何が戦力だ!!」

赤馬「それが彼の天命だ。人に説教をしながら何一つとして結果を残せない男だっただけだ」

デニス「そ、それは言い過ぎなんじゃないかな・・・ねえ?」

沢渡「・・・息子は親父に似るってよく言うよな」

赤馬「・・・」

沢渡「利用できる奴は利用してできない奴は切り捨てる。大を生かすなら小を犠牲にする・・・なあ赤馬零児」

赤馬「つまり何が言いたい」

沢渡「この前の野球だってそうだったお前は踏ん反り返って何もしない。でも十代や遊星達は違うよな?リーダーらしく前に立って戦ってる」

沢渡「親父と一緒なんだよ、てめえは!まだガキの弟をランサーズに入れた時点で他の連中を犠牲にしてまでランサーズを作って遊矢と柚子の真相を知ってるくせに何もしなかった時点でな!」

赤馬「何処へ行く」

権現坂「真意を確かめに遊星殿のところへだ。ランサーズなんぞ解散するべきだ。絆の無いチームなど意味は無い」

沢渡「お前は十代と向き合ってデュエルしようとしなかった。張り合おうとしてた万丈目の方がまだマシだぜ、お山の大将」

赤馬「・・・」

遊馬「・・・」

シャーク「だってよ」

遊馬「いいや十代さんが死ぬわけねえよ」

シャーク「やっぱお前も」

遊馬「ああ!なあアストラル!」

アストラル「前に十代はこの世にデュエルがあれば自分は帰って来ると行っていた」

遊馬「そして帰って来たじゃねえか」

シャーク「そういや・・・そうだったな」

遊馬「だから何も心配する事はねえさ十代さんは」

アストラル「死んでも死なない男だ」

シャーク「あいつへの借りはまだ返しちゃいねえ必ず帰って来いよ十代」

遊馬「そう言えばカイトは?」

シャーク「あいつなら、その十代の後継者みたいな奴に会いに行ってるぜ」

遊矢「・・・」

柚子「十代さんなら大丈夫よ」

遊矢「・・・知ってる」

柚子「だから遊矢も」

遊矢「大丈夫!」

柚子「え?」

遊矢「俺がクヨクヨしてちゃダメなんだ。胸を張って前に歩いていれば父さんも十代さんも」

柚子「・・・」

遊矢「どうした?」

柚子「もう泣いたり落ち込んだりしないのよね、本当に遊矢は強くなったよね」

遊矢「そ、そう?それに今の俺には守るべき者も居るんだから」

柚子「・・・私?」

遊矢「うん」

柚子「こんな時に・・・でも嬉しい私」

アユ「完全に出るタイミング失ったね」

カイト「・・・」

タツヤ「カイト兄ちゃんは見ない方がいいよ刺激が強いから」

カイト「・・・」

フトシ「痺れるゥ~!」

カイト「・・・」

アユ「ダメだよカイトお兄ちゃん!」

タツヤ「空気読んでよ!」

カイト「柚子」

柚子「カ、カイトさん!?」

アユ「そんな事ばかりしてるから彼女できないだよ?」

タツヤ「あと少しだったのに」

カイト「ちょっと来い」

遊矢「?」

カイト「いいから来い」

遊矢「どうしたんだよカイト」

カイト「ちゃんと言えるんだなお前」

遊矢「対等だから俺達・・・まさかデュエル」

カイト「デートの邪魔だったか」

遊矢「いやデュエルしたい気分だった。今日こそは俺が勝つ。カイトに」

カイト「大きく出たな」

遊矢「俺達はこれからもこの先もずっと仲間なんだ。カイトも遊馬も遊星さんもユートやユーゴとだって」

カイト「そしてやがてはお前や遊馬が十代のようなポジションになり後輩達を導いて行く」

遊矢「ああ!」

柚子「頑張って遊矢!」

カイト「今日も俺が勝つ」

遊矢「いいや俺だ!」

カイト「・・・何だかんだ言いながら1番お前に拘ってるのは俺かもしれないな」

遊矢「・・・」

カイト「・・・」

遊矢・カイト「デュエル!!」









転載禁止

結局1000までいかんかった

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月06日 (月) 17:37:44   ID: RyUDcvNT

勢いの消えたカオスss
カード効果も微妙に違うし、何を目指してるんだ···?

2 :  SS好きの774さん   2015年07月25日 (土) 23:32:46   ID: hMsDy0mh

これまだ続いてんのか
※1の言う通り何を目指してるんだろう…

3 :  SS好きの774さん   2015年08月02日 (日) 08:58:48   ID: Rm8mTBwp


さすがに今回は長かった
早くセレナと十代の奴書いてくれよ

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