霧江「神言(安価)に従え!」 貞一「え?」(292)


夕子さん以外の人を口説いたり、その他色々なんでもありの安価スレです。



――いつもそうだ。夕子さんは僕に悪戯をしてくる。

今までは我慢してきたけれど……たまには。

そう、たまには、仕返しをしてみようと思った。

その尼を霧江さんに伝えたところ、

神言(安価)に従えと言ってきたのだ。

「神言、か……僕はどうしたら良いんだろう」

                           安価下

???「夕子さんの前で逆立ちするといい」

貞一「え?」

貞一があたりを見渡すが、貞一以外誰もいない

貞一「今のが神の言葉……よし、やってみよう」

貞一は夕子がいるであろう怪異調査部の部室に向かった。

  ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 

貞一「夕子さん?」

夕子「貞一くん、遅い」

貞一「ちょっと用事がありまして……」

貞一「……よし」

貞一は深呼吸して一気に逆立ちした

夕子「なにしてるの?」

貞一「えっと……」

夕子「なぁに?」

貞一(思った以上に反応が……ど、どう答えたら)


                         安価下

貞一「け、健康に良いらしいですよ? 夕子さんもどうですか?」

夕子「そうなの?」

貞一「は、はい……」

夕子「でも、私スカート……まさか貞一くん!」

貞一「ちが、ちがいますよ!」

夕子「本当に?」

貞一「ほ、本当です」

夕子「じゃぁ、体操服に着替えてやってみようかな」

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

貞一(どうやら対した仕返しにはならなかったみたいだ)

貞一(さて……どうしたものかなぁ)

                  安価下

???「パンツを脱げ」

貞一「え?」

???「ズボンは脱がずにな」

貞一「い、意味がわからないよ……」

霧江「どうしたんだ? 新谷」

貞一「き、霧江さん?」

霧江「何をそんなに驚いてるんだ?
    私に対して何かするわけじゃないだろ?」

貞一「ま、まぁ。はい。そ、それじゃ……」

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 

貞一(一応、トイレで脱いできたけれど……意味がないような)

    キーンーコーンーカーンーコーン

貞一「あっ、1時間目が始まる」

貞一「………」

夕子「貞一くん、解らないの?」

貞一「えっと……」

1時間目の授業中。
貞一の膝の上には夕子が座っていた。

貞一(下着がないせいか、いつもより感覚が……)

夕子「貞一くん、大丈夫?」

夕子は貞一が心配なようだ

                      安価下

???「夕子さんを抱きしめるんだ」

貞一(よ、よしっ)

夕子「ちょ、ちょっと貞一くん!?」

貞一「…………」

夕子「ど、どうしたの?」

貞一(夕子さんが赤くなってる……成功?)

夕子「貞一くん、なにかあったの?」

貞一「…………」

夕子「ね、ねぇ?」

                 なんて言う? 安価下

貞一「………………」

夕子「ね、ねぇってば……」

貞一「………………」

夕子「て、貞一くん?」

貞一「………………」

夕子「なにかあったの?」

貞一「………………」

夕子「……私、なにかしちゃった?」

貞一(……結構な罪悪感が)

夕子「ごめんね……貞一くん」

夕子も黙り込んでしまった


キーンーコーンーカーンーコーン

貞一(授業、終わったけど……)

夕子「………………」

貞一(抱きしめてなかったら居なくなってたかも)

貞一(さて、どうしよう)

                        安価下


貞一(夕子さんの髪良い匂いだなぁ……)

夕子「………………」

貞一(シャワーの怪異。まだ止まらないのはそのせい。か)

???「髪の毛に顔をうずめてくんかくんかするんだ」

???「って、言うまでもない……」

夕子「ちょ、ちょっと?」

貞一「くんかくんか」

夕子「て、貞一くん?」

貞一「くんかくんか」

夕子「もう、貞一くんってば!」

                           安価下


貞一「……ぺろぺろ」

夕子「きゃっ……て、貞一っく……」

夕子はくすぐったそうに身を震わせていた。

貞一「ぺろぺろ」

夕子「どうして、なんで……」

優斗「おい貞一。2限目体育だぞ」

貞一(そう言えばそうだった)

優斗「それで、なんだが……」

貞一「え?」

優斗「空気を抱きしめて舌出してれろれろと……みんな

貞一「」

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

貞一(頭の心配された……)

貞一(保健室に来てしまった……夕子さんは。いるけど

夕子「貞一くん、どうしちゃったのかな……」

                             安価下

小此木「新谷さ~ん!」

霧江「新谷、大丈夫か!?」

夕子「っ……」

霧江は若干夕子を睨み、横を通り過ぎた

貞一「だ、大丈夫ですよ。2人とも授業は……」

小此木「わ、私体育だったんですけど、
     新谷さんがいなくて、聞いたら保健室にって」

霧江「私は……その、声が聞こえたというか……」

???「私が呼んだ」

貞一「」

貞一(神言って一体……)

夕子「私の言葉には返してくれなかったのに……」

霧江「……………………」

貞一(無視はさすがにきつかったかな?)

小此木「ともかく、異常なしでよかったです~」

霧江「おい新谷、大丈夫なのか?」

貞一「多分……」

               神言安価下

???「逆立ちするんだ」

貞一(えっ)

???「逆立ちだ」

霧江「どうした? 新谷」

貞一(確かに、ここで逆立ちをしたら何か起きそうではあるけど)

貞一(いや、今日は従うと決めたんだ神言に……いくぞ!)

小此木「あ、あの……新谷、さん?」

夕子「貞一くん……」

霧江「なんで逆立ちしてるんだ?」

貞一(あ……き、霧江さんの下着が、薄い水色の下着が……)

霧江「おい、新谷!」

貞一は意識を手放した

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 

昼休み

貞一「っ……」

目を覚ましたその時、そばにいた人物は?

                   安価下

小此木「あ、新谷さん。よかったぁ」

貞一「小此木、さん? 今は……?」

小此木「昼休みだからモーマンタイですよ」

貞一「そうですか……」

貞一(夕子さんも霧江さんもいない……)

小此木「お弁当、ここで食べましょうか」

貞一「は、はい。そうですね……」

貞一(夕子さん……大丈夫でしょうか)

小此木「に、新谷さん」

貞一「はい?」

小此木がだし巻き卵を箸でつまみ、差し出す

貞一(ど、どうしよう)

                           安価下

とりあえず今日はここで止めておく、また明日

一応、黄昏乙女×アムネジアが原作



安価なら下


貞一「い、いただきます」

小此木「あ、あ~ん……」

貞一「あ、あーん……?」

貞一は、だし巻き卵を食べた

小此木「ど、どうですか?」

貞一「え、えっと――」

                   神言安価下

貞一「小此木さんは良いお嫁さんになれますね」

小此木「え!?」

小此木「あ、その、えっと……えへへ、う、嬉し――ひっ」

勢い良く扉が開き、夕子が黙って入ってきた

夕子「……………………」

貞一「夕子さん……」

小此木「え? 夕子さん?」

夕子「ねぇ、貞一くん。私が何かしちゃったなら教えて?
    謝るから、気をつけるから……どうして? なんで?」

                                     安価下

貞一「すみません。ちょっと悪戯してみたくなっちゃいました」

夕子「いた、ずら……?」

貞一「は、はい……」

夕子「私のこと無視してたのも?」

貞一「はい」

夕子「ば」

貞一「ば?」

夕子「貞一くんの馬鹿ー!」

夕子のタックル抱きしめが貞一に直撃した

貞一「ぐふっ」

小此木「新谷さん!?」

夕子「馬鹿、馬鹿……怖かった……」

貞一「夕子さん……」

                            神言安価下



夕子「あっ、ちょ、て、貞一くん?」

小此木「に、新谷さんどうかしたんですか?」

貞一「………夕子さん」

小此木「ま、まままさかこ、ここに夕子さんがぁー!?」

夕子「貞一くん……」

貞一(夕子さんの声が優しくなった……)

                 神言安価下3

なんか欲張ったな、ksk

どこをペロペロ?

      安価下

夕子「きゃっ」

小此木「に、新谷。さん……?」

貞一「………」

貞一はひたすら夕子の顔を舐めている

夕子「て、貞一く――」

小此木「き、霧江さん……霧江さぁぁんー!」

小此木はどこかへ走り去ってしまった

夕子「………」

貞一「………」

夕子がしゃべろうとした時、

開いた口に舌が入り、舌と舌が触れてしまったみたいだ……



夕子「そ、その……貞一くん」

貞一「はい?」

夕子「い、悪戯で良いから。その……キス、を」

貞一(…………)

                          安価下

夕子「っ……」

貞一「夕子さん?」

夕子「ね、熱でもある? 風邪ひいてる? 大丈夫!?」

貞一(夕子さん顔が真っ赤だ……)

夕子「えっと……貞一くん」

貞一「はい?」

夕子「わ、私達は中学生よ?」

貞一「わかってます」

夕子「だ、だからその……まだ、その。するのは……は、早いと思うの」

                             神言安価下

頬を撫でながら「夕子さんが嫌だって言うならやめます」

>>52

夕子「て、貞一くん……」

貞一「なんですか? 夕子さん」

夕子「て、貞一くんの意地悪……」

貞一「そうですか?」

夕子「そうよ」

貞一「それで、夕子さん。いやなんですか?」

夕子「それは――」

霧江「新谷ー!!」

夕子「きゃぁ!?」

小此木「大丈夫ですか! 新谷さん!」

夕子「む~……」

霧江「これ以上新谷に手を出すんじゃない!」

夕子「なんで貴女にそんなこと言われなくちゃいけないの?」

霧江「それは……」

小此木「き、霧江さんまでもが取り付かれちゃったの……?」

貞一「あ、あははは……」

霧江「と、とにかくだな。
    新谷が変な行動したのは夕子。お前のせいだ」

夕子「え……?」

貞一「霧江さん!?」

霧江「一度くらい言ってやらなきゃダメだ!」
                               神言安価下

霧江「ちょ、新谷、なにを、やめっ」

貞一「ペロペロ」

霧江「やめろって……言ってるだろ!」

霧江に突き飛ばされた貞一は頭を打ち、気を失ってしまった

小此木「に、新谷さ――」

霧江「近づくな小此木!」

小此木「でも――」

霧江「新谷は異常だ、普通じゃない」

夕子「っ……」

霧江は夕子を睨み、小此木を連れて部屋を出ていった

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 

貞一「っ……ん、あれ? 僕は……」

              隣にいたのは?(いないもあり)安価下

ちなみに、メインのヒロイン?は桐島有子、小此木ももえ、庚夕子、庚霧江

必要なら紫子さんも。


霧江「……大丈夫か? 新谷」

貞一「霧江、さん?」

霧江「さっきはその……取り乱してすまなかった」

貞一「………………」

霧江「よく考えれば神言を聞いたら実行以外は出来ないんだ。
    新谷の変態行為も全てその強制力のせいだろうからな……」

貞一「結構痛かったですよ」

霧江「すまなかったって言っただろ」

                       神言安価下

抱きしめて「しばらくこのままでいさせてください。そしたら許します」

>>60


霧江「なっ、新……」

貞一「………………」

霧江「し、仕方ない。わ、私に非があるか、から、仕方なくだ」

貞一(これも神言なんだけど霧江さん……すごいドキドキしてる)

霧江「……に、新谷」

貞一「はい?」

霧江「……お前は夕子が好きなんだよな?」

貞一「え?」



霧江「大々的に告白しただろうに」

貞一「…………」

霧江「小此木でもなく、私でもなくその他の誰でもなく夕子を選んだ……
    あいつは幽霊だと知りながら、な……なぁ新谷本当にそれで良いのか?」

貞一「霧江さん?」

霧江「あいつは、あいつは幽霊なんだ……
    新谷や私たちとは別の存在……いい加減、現実を好きになれ、なってくれ」

                                   安価下

今日もここまでで止めておくまた明日

安価なら下

霧江「っ……新谷」

貞一「ぺろぺろ」

霧江「新谷……私が神言なんて勧めたせいで……悪かった……」

貞一「ぺろぺろ」

霧江「お前はもう、学校で噂になってる……悪霊にとりつかれたってな」

霧江「それもまた夕子のせいだってさ……なぁ新谷」

貞一「…………」

霧江「耳をふさいでも神言が聞こえなくなることはない。
    不可避の絶対命令それが、神言」

霧江「本当にすまなかった……許してくれ」

                            神言安価下

貞一「死な、なきゃ……」

霧江「新……谷? おい、新谷!」

霧江の手をするりとかわし、

貞一は保健室から出ていく。

霧江「ま、待て、新谷!」

霧江も慌てて飛び出して後を追う

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

貞一と霧江は屋上に来ていた……

今度は呼び声窓なんかじゃない。

正真正銘、

飛び降りれば地面に激突し、ぐちゃぐちゃになってしまう。

霧江「待て、新谷! くっ、止まれ! 止まってくれ!」

それでも貞一は飛び降りようと前進していく……

夕子「貞一くん! 駄目!」

突然、夕子が走り寄って貞一を抱きしめた

夕子「もう良い、もう良いの……もう、やめて……」

霧江「っ!?」

夕子の言葉に反応して現れたのは、

消えたはずの影夕子だった……

影夕子「どうして? 苦しいでしょう? 怖いでしょう?
     この子が死なない限り、貴女は永遠に苦しみ、恐れ、嘆き、悲しむでしょう?」

夕子「でも、でも……でも、私はそんなこと望んでない!
    貞一くんが幸せならそれで良いの、私は所詮幽霊だから……普通の人とどんなことをしても良いの!」

影夕子「でも、貴女はそれが受け入れられない、だから。また私が生まれた」

霧江「そんな………」

夕子「でも……でも……」

影夕子「いい加減認めなさい。彼が誰かと親しくしているのが憎いと、
     触れ合っているのが憎いと、離れていってしまうのが悲しいと」

夕子「っ………」

霧江「新谷……新谷! はっきりしろ。もう一度、ここで!」

貞一「…………」

霧江「新谷ぁー!!!」

                      貞一台詞安価下

貞一「……さよなら」

貞一は霧江達に体を向け、そう呟き、

そして、ゆっくりと体を仰向けにしていく

霧江「に、新谷お前っ――」

夕子「て、貞一くん! 駄目!」

貞一の倒れ込む先に支えはない……

体が重力に従って下降を始め、そして――

ゴンッっという音が響いた……

夕子「はぁっはぁっ……」

霧江「馬鹿野郎……なに、してんだよ!」

夕子と霧江に足を掴まれ、

振り子の原理で校舎に頭を打ち付けるだけで終わった……が。

貞一「えっと……」

夕子「貞一くんの馬鹿……」

霧江「なにがさよ――」

霧江の言葉を遮った貞一の言葉は、

霧江達を絶望の底に叩き落とした……

貞一「その……お二人は誰。ですか?」

貞一は記憶を失ってしまっていた

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

◇11月第1週  夜 新谷宅 ◇

貞一(結局あの2人はすぐにいなくなっちゃって分からずじまいだなぁ……)

貞一(もう夜か……今日一日何してたのかおぼろげだ……疲れてるのかな)

貞一(どうしよう)

                         神言安価下

貞一「終電はまだある……電車」

貞一はふらふらと外へ出ていく

貞一「来た――」

走ってくる電車に向かおうとした貞一の手を、誰かが引っ張った

???「なにしてるの? 危ないわよ?」

電車が通り過ぎていく……


貞一「……あれ? 僕は」

???「どうしたの? 夢遊病?」

貞一「貴、女は……?」

有子「私? なによ、そんなに印象薄かったの?
     桐島有子。有子で良いわ。それで……大丈夫?」

貞一「は、はい……」


貞一(この人も知り合いなのかな……?)

貞一(いや、印象云々って言ってたし、多分そうなんだろうけど……)

有子「こんな時間に何してたの?」

貞一「有子、さんは?」

有子「私は習い事の帰り。電車来てるのに線路に入ろうとするなんて、
    貴方は自殺でもするつもりだったの?」

貞一「いや、え? そんな……こと」

有子「じょ、冗談よ? 貞一くん、夕子さんに呪われちゃった。とか?」

じゃ、ここまで

全力で死なせようとしてる人がいるみたいだが、
残念ながらそれは無理だ

貞一「貴女に?」

有子「え? 貴方……まさか記憶喪失。とか?」

貞一「……」

有子「……ごめんね。失礼なこと聞いちゃった?
    もう夜も遅いし、帰った方が良いわ」

貞一「そうですね……」

有子「それじゃ、またね」

貞一「さて帰ろ――」

                     神言安価下

樹海へ行け


>>83

貞一「っ……」

有子「あっ、貞一くん、今度怪異――貞一くん?」

貞一「行か、なきゃ……」

貞一は有子の言葉に反応することもなく歩いていく……

有子「……待ちなさい!」

貞一「邪魔しないで」

掴んできた有子の手を弾く


有子(……普通じゃない)

有子(そう言えば、学校で1年生の子が悪霊に……)

有子(まさか、夕子さんが? でも、この子は……)

有子(さっきの飛び込みが同じ事柄による衝動的なものだとするなら――)

有子「待って!」

有子が抱きつき、貞一の歩みを止めた

有子「貞一くん、目を……覚ましなさい!」


有子が貞一の頬を力強く叩くと――

貞一「っ……な、にを」

――貞一は正気に戻ったようだ

有子「来なさい!」

貞一「え? どこに?」

有子「私の家」

貞一「えっ」

有子「また自殺未遂されても困るから……監視。させてもらうわ」

こうして、貞一は有子の家に行くことになってしまった

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

11月第1週 夜 桐島有子の家

有子「いつもと違う扱い方だから難しい?」

貞一「い、いえ……」

貞一(……どうしてこうなったんだ?)

有子「あっ、ボディソープはそっちよ」

貞一(今日の記憶といい、あの2人といい、有子さんと良い……)

有子「それはコンディショナーよ?」

貞一(……なんで、なんで)



有子「ほら、これよ」

有子がボディソープのボトルを差し出す

貞一(なんで知らない……いや、知ってる。っていうは今関係ない)

貞一「なんで女の人とお風呂入ってるんだー!」

有子「だって、入浴中に自殺されると嫌だし、
    入浴しないと汚らしいじゃない。だから、一緒に――」

貞一「そ、そういうことを聴いてるわけでは……」

有子「なに? 私が嫌い……かしら?」

                       神言安価下


有子「ちょっ……やっ……」

貞一「………………」

有子「んっ……も、て、貞一くん!」

貞一「………………」

貞一はひたすらにモミ続けている

有子「っぁ――ス、ストップ!」

勢い良く吹き出していたお湯が冷水に変わり、

貞一に降り注ぐ



貞一「うわぁっ!? つ、冷た、冷たい! ゆ、有子さん!?」

有子「……馬鹿」

貞一「え?」

有子「もう少し考えて行動しなさいね?
    私達はその……恋人ってわけじゃない……んだから」

                     貞一台詞安価下

恋人でも無い人間と一緒に風呂にはいる人間のいうことじゃないですね

>>93

有子「そ、それは、だから……ほら、自殺しないように……」

有子は顔を赤く染めて、

風呂に潜って隠れてしまった

貞一(僕も恥ずかしんだけどなぁ……)

貞一(それにしても……ぼくが自殺。か)

貞一(誰かの声が聞こえて、なんか意識が朦朧として……)

貞一(……僕は、どうなっちゃったんだ?)

有子「――て、貞一くん!」

ざぱぁっと風呂水が音を立て、有子が出てきた

貞一「は、はい?」

有子「あ、あがりましょう」

貞一「そ、そう。ですね……」

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 

有子「ね、寝るのは……別。だから……」

急遽用意したせいか、

少し乱れた布団が有子のベッドの横に敷かれていた

貞一(でも、これ結局同じ部屋で……っていうのは言わないほうがいいかな?)

有子「そ、それじゃお休み……ベ、ベッドの方貸してあげるわ。
    一応客人だし、布団で寝かせるのも悪いでしょうから」

                               神言安価下

枕が変わると眠れないんでと言って家に帰る


>>97

有子「え?」

貞一「それじゃ……」

有子「ま、待ちなさい、一緒に行くわ」

貞一「?」

有子「今の貴方は自殺しようとした時と同じ感じがする……
    一人きりにはできないから……仕方ないから一緒に行く」

貞一「大丈夫なんですか?」

有子「なにが?」

貞一「外出です」

有子「1週間の無断欠席さえおとがめなしの親だから……」

貞一「そう、ですか……」

貞一と有子は新谷宅で朝を迎えた……

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 

貞一「………………」

有子「すやすや……」

貞一「お、起こした方がいいよね」

今日は金曜日学校はある

貞一「ど、どうやっておこすか……」

                  神言安価下


貞一「有子さーん、起きてください」

有子「ん……ふぁ……おはよぉ……っ!」

貞一「有子さん?」

有子「じゅ、準備してくる、準備してからにさせて!」

有子はそう良い、洗面所へと駆けていった

貞一(あの髪型……癖っ毛だったんだ……)

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

有子「ふぅ……ダメなところ見せちゃったわね」

貞一「い、いえ、別に」

貞一と有子は一緒に登校していた

夕子「て、貞一くん!」

校門で手を振っていた夕子の横を……2人は通り過ぎていく

夕子「貞一……くん?」

必要にされていなければ、

思われていなければ、姿を見ることは出来ない、声も、聞けない……

今の貞一に、幽霊である夕子は……見えず、声も聞こえなかった

有子「それじゃ、貞一くん。
     流石に学校ではしないわよね……?」

貞一「多分……ですが」


有子「一応、アドレス交換しましょ」

有子のアドレスを手に入れた

現在、有子、霧江、小此木、その他モブ多数との連絡が可能です

有子「それじゃ、またあとでね、貞一くん」


                      神言安価下


貞一「そうだ、怪異調査部に行こう」

貞一「怪異調査部……? なんで?」

貞一(……あの女の人たちだ)

貞一(あの2人が関係してる気がする!)

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

夕子「貞一くん……私のこと――」

貞一「誰かいますか!?」

勢いよくドアが開いた


夕子「きゃぁっ!?」

貞一「良かった……いましたね」

夕子「わ、私が見えるの?」

貞一「は、はい? 見えますよ。当然じゃないですか」

夕子「……何しにきたの?」

                  神言安価下

貞一「ごめんなさい」

夕子「え?」

貞一「……?」

夕子「な、なんで急に?」

貞一(……僕は一体?)

夕子「どうして謝ったの?」

貞一「えっと……」

              貞一安価下

「なぜか、あなたにだけは嫌われたくないと思いました」と言う


>>109

夕子「て、貞一……くん……」

貞一「はい?」

夕子「て、貞一くん……記憶は、まだ?」

貞一「はい?」

夕子「っ、ううん。ごめん。なんでもない……授業、始まっちゃうよ」

貞一「あ、そうですね」

                     神言安価下


貞一「また、きますね」

夕子「え? あ、うん……」

夕子(……貞一くん)

貞一は教室へと向かった……

貞一(あの人の名前とか学年聞くの忘れちゃったな……)

貞一(それに、今の制服とは全然ちがかったし……なんでだろう?)

貞一(結構気になるな、あの人のこと)


 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

それじゃここまでまた明日

有子と夕子が今のところ最有力ヒロインか……?


貞一「もう昼休みだ……」

貞一(そう言えば、授業中に何度か感じた視線……)

貞一(一体なんだったんだろう?)

貞一(考えててもわからないし、
       お昼にしようかな……)

             神言安価下

貞一「あの人と食べてみたいな……」

貞一は怪異調査部の部室へ向かった

貞一「あの~」

夕子「あっ、貞一くん」

貞一「ど、どうも……」

夕子「どうしたの?」

貞一「貴女とお昼を食べたいなって……駄目、ですか?」

夕子「う、ううん。全然良い! 全然大丈夫!」

貞一「良かった……それじゃ――」

夕子「屋上に行きましょう?」

貞一「屋上ですか? ここなら椅子とか――」

夕子「せっかく晴れてるんだし、ね?」

貞一「まぁ……はい」

貞一たちは屋上へと向かった

夕子「ふふっ」

貞一「あ、あの。なんでこんな密着してるんですか?」

夕子「嫌?」

貞一「い、嫌ではないですが……その、
     た、食べにくいです」

夕子「それなら、はい」

夕子が箸でおかずをつまみ、差し出す

貞一「え?」

夕子「あ~ん」

             神言安価下

貞一「じゃ、じゃぁ……」

夕子「あ、あ~ん……」

貞一は、真っ赤になりながら、

夕子のつまんだおかずをいただいた。

貞一(は、恥ずかしい……というか、
    なんでこの人はこんなことしてくれるんだろう)

貞一(僕の抜け落ちた記憶……有子さんの言う記憶喪失)

貞一(僕はこの人とこ、恋人……だった。とか?)


貞一(いや、ありえない、ない。それはないよ……)

貞一(こんな良い人が僕と付き合うわけない)

夕子「どう?」

貞一「え、あ……美味しい。です」

夕子「良かった……」

貞一(なんか悲しそうだな……そうだ)

貞一「あ、あの……」

夕子「なに?」

貞一「ど、どうぞ!」

夕子と同じようにおかずをつまんで貞一が差し出す

夕子「え……」

貞一「そ、その……お返し。です」



夕子「……………」

貞一「あ、嫌なら――」

夕子「……ううん、ありがとう。食べ、させて」

貞一「どうですか?」

夕子の口におかずを運び入れ、尋ねる

夕子「とっても……」

貞一「え、あのっ、えっと……」

急に、夕子の頬を涙が流れ始めた……

夕子「おい、し、い……よ……」

貞一(…………)

               神言安価下

夕子さんに記憶を失う前の自分について聞く

>>125

夕子「記憶を失う前……?」

貞一「はい。出来れば教えていただけないかと……」

夕子「えっと……そうね、まず。この怪異調査部の副部長で、
   因みに、私が部長。昨日私と一緒にいた方も怪異調査部の部員
   庚霧江っていうの。私は……夕子」

貞一「へぇ……貴女も夕子さんなんですね」

夕子「え? あ……朝一緒に登校してきてた人のこと?」

貞一「はい……って、見てたんですか?」

夕子「うん……ごめんね」

貞一「声をかけてくれればよかったのに」

夕子「っ……そ、その。良い雰囲気邪魔しちゃダメかなって」

貞一「い、良い雰囲気って別のそういうわけじゃありませんよ?」

夕子「あら、結構似合ってたと思うな」

貞一「そ、そう、ですか?」

夕子「……それで、部活のみんなとわいわい楽しく過ごしてきた。以上」

貞一「え?」

夕子「以上よ」

貞一「その、交友関係とか……」

夕子「付き合ってる人は……居ない。ほら、えっと、
    みんな親友的な感じだったわ、細かいところまで知ってるわけじゃないし」

貞一「そうですね……ありがとうございます」

夕子「……そ、そろそろ戻ったほうがいいわ」

貞一「本当だ、もう昼休みも終わりですね」

夕子「……て、貞一くん」

貞一「はい?」

夕子「……じゃぁね」

                 神言安価下

授業をサボって夕子さんと一緒に過ごす

>>129

貞一「待ってください」

夕子「え?」

貞一「一緒に居させてください」

夕子「え、でも……」

貞一「授業はまた後で追いつけます」

夕子「……………」

貞一「でも、いまここで貴女から離れれば、
    二度と追いつくことができない。そう思うんです」

夕子「貞一くん……」


夕子「……仕方ない。良いよ。貞一くんがそうしたいなら」

貞一「そうさせてもらいます」

夕子「ねぇ、貞一くん」

貞一「はい?」

夕子「私に、触って?」

貞一「え?」

夕子「どこでも良いから、ね?」

貞一(ど、どうしよう)

               神言安価下

貞一「じゃ、じゃぁ……」

貞一は夕子の胸に触れた

夕子「っ……」

貞一(あ、有子さんより大きい)

夕子「貞一くんって……割とエッチだよね」

貞一「え、あっ、その……ごめんなさい」

夕子「ううん、嬉しいよ。胸は貞一くんが初めて触れてくれた場所だから……」

貞一「いや、あれは事故で――」

夕子「え?」

貞一「事故で? えっと……あれ?」

夕子「て、貞一くん。もしかして……」


貞一「廊下で、なんでか触ろうと……夕子さんと話してて……あれ?」

夕子「そう、そうよ! 貞一くんが私に触れたの!」

貞一「……ダメだ、ごめんなさい。思い出せない……」

夕子「っ…………」

貞一「……でも一つだけ分かりました」

夕子「え?」

貞一「僕は、夕子さんを知っていた。
   良くはわからないけど……大事な人なのかもしれません」

夕子「………………………」

貞一「夕子さん?」


夕子「……下校、時間よ」

あれからしばらく黙ったまま時間はすぎて、

いつの間にか下校時間になっていた。

貞一「……みたい、ですね」

すると、携帯の着信音が鳴り響いた

貞一「えっと……有子さんから電話だ……」

有子『今どこにいるの!? 』

貞一「うわっ」

有子『うわっ、じゃないわよ! ……でも良かった生きてるのね?』

貞一「はい」

有子『それで、今どこにいるの? 生徒玄関で待ってるわ
     電話は切らないで……そのまま来て』

                         神言安価下

貞一「ごめんなさい、もう少し夕子さんといたいんです」

夕子「え?」

有子『夕子さん? 貞一くん! 今すぐこっちに来て!』

貞一「え?」

有子『貴方をおかしな状態にしてるのはその夕子さんかもしれないの!』

貞一「っ!?」

有子『もう良いわ、場所。場所を教えて! 私が行くから!』

                    神言安価下

部室にいます

>>138

有子『わ、わかったわ!』

夕子「……貞一くん」

貞一「……貴女、なんですか?」

夕子「え?」

貞一「僕に変な声を聞かせるのも……記憶を奪ったのも」

夕子「ち、違うわ!」

そのとき、勢いよく扉が開いた

小此木「新谷さん!」

入ってきたのは有子ではなく小此木だった

貞一「え?」

小此木「声がしました……誰と、お話してるんですか?」

貞一「えっと……」

貞一が夕子に視線を向けると、

彼女は視線をそらしてしまった

小此木「そこに誰か……いるんですか?」

夕子「………………」

貞一(これは……)

貞一(この子に夕子さんは見えてない?)

貞一(なんで? なぜ……? まさか――ゆうれ――)

小此木「ってあれ?」

夕子「っ!?」


小此木が数回瞬きして、小さく笑った

小此木「良かった、ちゃんと2人で話してたんですね」

夕子「え?」

小此木「もー水臭いですよ。新谷さん。こんな綺麗な人と知り合いだなんて」

夕子「あ、貴女私が見えてるの!?」

小此木「へ? それはまぁ……はい。えっと私は小此木ももえです」

夕子「え、あ、私は……夕子……」

小此木「夕子!? 夕子さん? 新谷さんが好きといった夕子さん!?」

貞一「え?」

夕子「そ、そんなこと言ってないわ!」

有子「貞一くん!」

そしてちょうど、彼女は来た……

夕子「そ、そう、貞一くんが言った有子さんは彼女!」

小此木「き、桐島……有子さん……」

貞一「え……?」

有子「貴女は……まぁ良いわ。貞一くんは帰るから、あなたも帰りなさいね」

小此木「へ、は、はぁ……」

貞一(僕が有子さんを好きって……?)

                              神言安価下

小此木「え? 記憶喪失?」

小此木「いつからですか?」

有子「今はここから離れるのが先よ、貞一くん!」

夕子「……じゃぁね、ばいばい」

貞一「え?」

有子に手を引かれ、部室を離れ、校舎を離れ……

いつも貞一が小此木と分かれているところまで来た

道中、小此木には有子から説明がされ、

貞一は小此木から今までの怪異調査部や、霧江達との関係を聞いた

小此木「それでは……ここで」

有子「ええ……用心しなさいね」

小此木「は、はい」


小此木と別れ、有子と貞一は新谷宅に向かっていた


有子「……体、変なところはない?」

貞一「……………」

有子「貞一くん?」

貞一「え? あ、は、はい! 平気です」

有子「何かあったの?」

貞一「いえ、その……いえ……」

有子「なぁに?」

                     神言安価下


貞一「なんでまた僕の家に行こうと?」

有子「死んで欲しくないからよ」

貞一「どうしてですか?」

有子「今の貴方は覚えていないし、
    記憶を戻しても覚えていてくれてるとも限らない」

有子「でも……貴方は私の命の恩人だから
     死んで欲しくないし死なせたくはない。守りたいの」

貞一「………………」

有子「な、なによ……真面目な答えなのに」

貞一(僕が命の恩人……か……
   有子さんと関わったのはアカヒトの怪異って小此木さんが言ってたっけ……)

有子「だから、貴方を守るためにそばにいたいの……駄目?」

                              安価下

駄目じゃありません。ありがとうございます。

>>148

有子「そ、そっか……良かった」

貞一(微笑んだ有子さんは、
   小此木さんと有子さんの言葉のせいでより一層魅力的に見えてしまう)

貞一(僕は有子さんに告白したのか……?)

貞一(でも、恋人じゃないって……じゃぁ……?)

貞一(でも命の恩人だからって、告白を断った相手と入浴したり――)

有子「貞一くん」

貞一「っ!?」

不意に有子が貞一の視界を独占し、

貞一は真っ赤になって顔を背けてしまった

貞一「な、なん、ですか?」

有子「お家に着いたわ? 中に入らないの?」

貞一「え? あ、そうですね……今開けます」

貞一達は家に帰ってきた……

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

貞一「………………」

有子「さっきから黙り込んで……どうかしたの?」

貞一「い、いえ、別に……」

有子「う~ん……」

貞一「っ!?」

有子は自分の額を貞一の額に当てると、

安心したように小さく息を付いた。

有子「熱とかではないわね」

貞一「は、はい」

                    神言安価下

有子「え? いや……付き合ってない……けど?」

貞一「そう……ですか」

有子「どうして急に?」

貞一「僕は、記憶を失う前に有子さんを好きだって――あ……」

有子「え?」

貞一「い、いえ、その……わ、忘れてください」

有子「わ、忘れてって……」

2人は赤くなって互いに視線を合わせようとすらしない

有子「…………………」

貞一(き、気まずいなぁ……)

有子(貞一くんが私を……?)

貞一(どうしよう…………)

有子(忘れてって言われても……)

貞一(……………)

神言安価下

有子「夕子さんって言うのは、誠教学園の旧校舎の幽霊」

貞一「幽霊……?」

有子「誠教学園に伝わる怪談。その中核をなしてる存在。それが……夕子さん」

貞一(あの人は幽霊? でも、僕は触れた、話した……)

貞一(あの人は幽霊……)

有子「貞一くん?」

貞一「あの部室に、貴女から見て何人いましたか?」

有子「え? 私から見たら……2人? 私入れて3人」

貞一(有子さんに夕子さんは見えなかった)

貞一(小此木さんも初めは……つまり、あの夕子さんは幽霊)

有子「それがどうかしたの?」

貞一「僕が何かおかしいのはその夕子さんのせいなんですか?」

有子「絶対とは言わない、でも。違うとは言い切れない」

貞一「………………」

                  神言安価下

貞一「夕飯にしましょう」

有子「そう……ね」

貞一「どうかしたんですか?」

有子「……私を、頼ってくれて良いからね?」

貞一「はい、ありがとうございます」

有子「ふふ、それじゃぁ、今日は何にする?」

                        安価下


有子「え? 飴? えっと……夕飯よ?」

貞一「……オコノギ式ドロップスが夕飯」

有子「っ……また、なの?」

貞一「……オコノギ式ドロップスが夕飯」

有子「わ、わかったわ。ご飯食べたら、飴に――んぐっ」

貞一によって、不意に何個かの飴が有子の口に突っ込まれた

有子「んっ、て、いち……」

貞一「これで、ご飯」

有子はなんとか飴を噛み砕き、消化すると、

貞一をひっぱたいた

有子「め、さまして……」

貞一「っ……あれ?」

有子「貞一くん、平気?」

貞一「え? はい……有子さん?」

有子「口の中がジャリジャリするしベタベタする……
         ちょっと洗面所行くわ。夕飯何がいいか考えておいて」

結局、このあとは普通に夕飯を食べたのだった(有子の手作り肉じゃが等)

有子(貞一くんの時々取る異常行動……)

有子(……少し調べてみましょう)

貞一(有子さん、なんか集中してるなぁ。邪魔しないほうが――)

                  神言安価下

貞一「っ……」

貞一が何かに促されて学校へと向かう中、

集中している有子が気づいていなかった……

 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

学校校門前

貞一「あ、れ……? なんでここに?」

                    神言安価下

貞一「夕子さんを探さなきゃ……」

貞一を再び支配した何かは、

夕子を求めて貞一の体を動かす……

一方で、有子は……

有子(謎の声……vip? これは……安価? 違う、これじゃない……)

有子(強制力のある命令……王の命令とかじゃない……)

有子(もっと強い……何か……)


そして再び貞一に戻る。


夕子「貞一くん……?」

彼女は部室にいた

貞一「見つけ、た……」

夕子(様子がおかしい……)

夕子「な、何しにきたの!?」

              神言安価下

貞一「貴女に……会いに来たんです」

夕子「え? 私……?」

夕子(普通に考えて、夜中にここに来る時点で、
    私が目的としか思えないけれど……)

夕子「私に……なんの用事なの?」

                 安価下

貞一「ただ、声が聞きたくなって……」

夕子「え?」

貞一「駄目、ですか?」

夕子「ううん……隣、座って良いよ」

貞一は夕子に誘われ、隣の席へと座った

貞一「……………」

夕子「もう、夜よ?」

貞一「明日は学校、休みです」

夕子「……そうだったね」

貞一(話せて触れられて、それでも。この人は幽霊……なんだ……)

一方で、有子は……

有子「……絶対的な命令なんてない」

有子「もし彼が、その行為を望んでいるのだとしたら……」

有子「でも、なんで死のうとしたの……?」

有子「彼が死ななければいけない理由……
   記憶をなくしても、彼が夕子さんといたいと言った理由……」

有子(もしかして……)

有子「貞一くん!」

有子が名前を呼ぶ……が反応はあるはずもなく……

有子「貞一くん……どこに? まさか、死……いや、もしかして」

有子は家を飛び出していった……

貞一「…………」

夕子「……貞一くん、眠くない?」

貞一「いいえ……」

夕子「そっか」

貞一(……以前、こうしていたことがある)

貞一(記憶にはない、でもなんとなく……)

夕子「この部活。そろそろやめようかなって思ってるの」

貞一「え?」

夕子「だって……もう、私の最初の目的は完遂した
     その時点で私は消えるべきだったのよ……」

貞一「消える……? そんなことっ――そんな、こと……」

夕子「貞一くん……?」

貞一(……消えないで欲しい)

貞一(僕は、一度夕子さんとそんな会話を……)

貞一「あ……」

貞一の目に映ったのは、

部活の日誌……すでに2冊目に入り、1冊目は部長の机に置かれていた

その1冊目を貞一は手に取って捲っていく

夕子「貞一くん?」

貞一「………そうか」

ページをめくるたびに、

詳細の書かれた事件が映像となって、記憶となって、

貞一の……記憶を呼び覚ましていく

貞一「そうか、僕は……」

夕子「て、貞一……くん?」

貞一「え?」


不意に名前を夕子が呼び、貞一の背後を指さした

貞一「どう、し……たん、ですか……?」

嫌な気配を感じ、

貞一の言葉が切れ切れになる。

それでも貞一は振り向かずにはいられない、

見ずにはいられなかった。

影貞一「……やっと、声だけじゃなく姿も見えたんだね」

貞一「っ………」

夕子「……あ、貴方は?」

影貞一「夕子さん、貴女がしたのと同じように、
     僕もまた、記憶を切り離したんだよ……苦しくて、辛くて、悲しいから」

夕子「え……?」

影貞一「所詮幽霊……貴女がそれで悩んでいたように」

影貞一「僕もまた、それで悩んでいたんだ」

貞一「……………………」

影貞一「どんなに好きでも、愛していても。同じにはなれない、
     この生者と死者という絶対的な分別によってね……」

影貞一「僕は死ねば貴女と一緒になれると思った。
     なりたかった……でも、貴女は止めた! 僕が死ぬことを止めたんだ!」

夕子「っ……………」

影貞一「だから僕は、僕という貴女達との記憶を切り離した……」

影貞一「かつての夕子さんのように……」

貞一「ぼ、僕は……」

影貞一「そして、学校の外でも死のうとした……でも」

旧校舎に足音が響き、扉が勢い良く開いた

有子「貞一くん!」

影貞一「……貴女が邪魔をした」

有子「……やっ、ぱり」

夕子「え? 貴女……」

有子「思い込みは時に幻覚さえも見せてくれる。
    もっとも、これが幻覚なのか現実なのかは今はわからないけど……」

影貞一「僕は貴女を夕子さんの代わりの有子さんに仕立て上げようとした」

有子「でも。無理。貴方が心から好きなのは……夕子さんだから」

影貞一「そう……だから苦しい、悲しい、辛い……もう、嫌なんだ……」

貞一「っ………」

夕子「貞一くん!?」

影貞一「僕は、新谷貞一はここで死ぬ」

有子「なっ……」

貞一は家から持ってきたのか、

包丁を自分の胸に突き立てていた……

わずかに肌を傷つけ、血が出てきている

影貞一「せめて、僕は貴女の生き、そして死んだ場所で死のうと思う」

影貞一「そうすれば……たとえ幽霊になれなくても」

影貞一「僕は……夕子さんと一緒になれると思うから……」

夕子「だめぇ!!」

有子「貞一くん、待って! 待って……お願い」

影貞一「…………」

有子「貞一くん、貴方になぜもう一人の貞一くんが見えてるのか……解る?」

貞一「……え?」

有子「貴方は夕子さんが好き、愛してると言っても良い」

有子「でも……このいつまでも続けられないであろう関係が、
    終わることが怖いんでしょう?」

夕子「……………」

有子「貴方はこの関係を永遠にさせるために、
      もしくは終わるべくして終わる寿命という終わりから逃げるために」

有子「理由が欲しかった……だから、他者からの命令、神言に頼った……
   でも、それは他者ではなく、自分の望みを神の言葉として頭に思い浮かべるだけ」

有子「貴方は自分と夕子さんの違い。それが関係を破滅させることを恐れてる」

有子「だから……夕子さんに貴女のせいで死ぬという結果を与えないために」

有子「第3者を必要としてる……それが貴方が影貞一を見ている理由」

貞一「………」

有子「違うかしら?」

下から4行目は、

だから……

ではなく、

そして……

に修正

貞一「…………」

有子「本当に好きなら、そんな違いくらい乗り越えなさい!」

有子「どうせ終わるなら、最高の過程で最高の終わりにしなさい!」

有子「それが……貴方が選んだ貴方の進む道なんでしょ!」

貞一「…………」

有子「私を助けてくれた貞一くんは……もっと強い人だった」

有子「私が見蕩れた貴方はもっと素敵だった……」

有子「違い一つで全てを捨てる貴方なんかとは違う!」

有子「死にたければ……死んじゃえば良い!」

夕子「……貞一くん」

貞一「……夕子さん」

貞一「ごめん、なさい……僕は」

貞一の手から、包丁が落ちて音を立てる……

有子が主人公だっけ?

貞一「僕は……夕子さんと一緒にいたいです」

夕子「……………」

貞一「僕は、生きたままです。きっといつか別れる時が来ます……」

貞一「それでも――」

夕子は最後まで聞かずに貞一を抱きしめ、

有子は少しだけ悲しそうに、でも……嬉しそうに部室を去っていく……

夕子「私は貞一くんが好きなの……だから……」

夕子「私はそんなの関係ない……でも私は死んでる……それでも――」

貞一「夕子さん」

夕子「んっ……」

キスで言葉を止める……

貞一「……保健室での続きです」

夕子「っ………」

貞一「夕子さんが幽霊かどうかなんて関係ありません」

貞一「だって僕は……夕子さんが、好きなんですから」

二度目の告白……

夕子「貞一くん……」

貞一「もう二度と……忘れたりしません」

夕子「ありがとう……貞一くん」

再び2人はキスをして……


夕子さんendみたいですねこれで終わりです

安価協力アリでした。では乙


>>183

主人公は貞一くんです

後日談ではなく、別の話として最初からやる

また安価協力願う

誰を動かす?(黄昏乙女×アムネジアのキャラ)

    安価下

了解、じゃぁ貞一でいく


貞一(……今回、僕は神言という怪異の調査をすることにした)

貞一(心に響く声に従う。というものらしい)

貞一(自分を見極めることができるとかなんとか……)

                   神言安価下

貞一「部室に行こう」

貞一は部室に向かった……

□部室

           部室に人はいた? いない?

        いるなら名前明記

悪い、安価下

いる
夕子さん、有子、霧江

>>196

霧江「……で? なんでここに?」

有子「別に貴女に話すようなことじゃないわ」

霧江「はぁ? 怪異調査部に用事があるんじゃないのか?」

夕子「……肉」

有子の額へと筆先を伸ばしていた夕子が呟く……

霧江「ぷっ……」

有子「なによ?」

霧江「くっふっ……い、いや、なんでも。ない……」

有子「人の顔見て笑っておいて何でも無いはないでしょう?」


そして、貞一がきた……

貞一「賑わってますね」

霧江「ん?」

夕子「あっ、貞一k――」

有子「貞一くん、遅いわ」

貞一「え?」

有子「貴方を待っていたのよ……ほら、貴方に助けられたから……」

貞一「アカヒトさんの怪異の時の……」

有子「だから、このあと、ちょっと付き合ってくれない?」

                   神言安価下

霧江「そうだぞ、ここで――」

有子「ううん、違うわ」

夕子「むっ……」

有子「言わせるなんて、貴方相当な鈍さなのね」

貞一「え?」

有子「そのときのお礼をさせて欲しいの」

霧江「なっ……」

                神言安価下


有子「……………」

ちょっと言い方が不味かったかもしれない

有子「済むわ、借りを作ったままじゃ嫌だもの」

貞一「そうですか……それで、一体何を?」

有子「何かして欲しいことあったりする? 一応、要望聞きたいし……」

                 神言安価下

うーん……急に言われても、特にこれといったものは……

>>204

有子「そう、じゃぁ。明日また来るわね」

貞一「え?」

有子「出来るだけ貴方の要望に応えたいの。
       だから、1日待つってこと」

霧江「また来るのか?」

有子「それしか会う方法ないし……じゃぁまたね。貞一くん」

有子が帰ろうとすると、ちょうど小此木が入ってきた

小此木「はぅあっ……修羅場っ」

霧江「違う!」

夕子「……………」

有子「あながち間違ってはないわ」

有子はそう言い残し、部室からでていった……

霧江「……いらつくな」

夕子「………………」

小此木「空気が悪いですね、何かあったんですか?」

貞一「ちょ、ちょっとね……」

霧江「今日はどうする? 」
                      神言安価下

なぜ霧江の機嫌が悪いか、どうしたら良くなるかを話す。

>>207

霧江「それは……き、気にするな。あの女が気に入らなかっただけだ」

夕子「……貞一、くん。今日は解散しましょう」

貞一「え?」

夕子「特に相談とかもなかったでしょ?」

小此木「最近は怪談がおとなしいんですよね~」

霧江「大人しくて良いだろ、別に」

小此木「確かにそうですけど……」

霧江「で? どうすんだ、新谷」

                 安価下

霧江「みんなでって……お前」

霧江は伐が悪そうな表情で夕子に視線を向けた

夕子「……別に、いいわよ」

小此木「いいですね~みんなでどこいきます?」

霧江「……………」

夕子「……………」

             安価下

旧校舎探索

>>212

小此木「そうですね、
     初心に帰って旧校舎探索っていうのも良いかもしれません」

霧江「そう……だな」

夕子「別に気を使わなくてもいいのに……」

貞一「…………」

貞一達は旧校舎の探索をすることにした

とりあえずここまでまた明日


夕子「……………」

霧江「そう言えば、旧校舎を隈無く調べるなんてしてなかったな」

小此木「確かに基本的に怪異を聞いて調べたり、
       依頼を受けてってしてるだけでしたから……」

霧江「……でもまぁ……なにもないんだろうけどな」

霧江が夕子を見て呟く……

貞一「何もないのも平和でいいと思いますよ」

霧江「確かにそうだが……良いのか?」

貞一「はい?」

霧江「桐島有子のことだよ」

小此木「私がちょうど鉢合わせした人ですよね?」

霧江「ああ……向こうの自己満足にしかなり得ないだろ」

貞一「ですが、向こうの好意を蔑ろにするっていうのも……」

霧江「………………」

夕子「私の好意は?」

貞一「それも受けますよ」

夕子「じゃぁ、明日は私に付き合って?」

霧江「おい……」

貞一「明日、ですか?」

夕子「そう、明日」

霧江「明日は桐島有子が――」

夕子「知らないもん」

霧江「……まぁ、新谷が有子に延期を頼めばいいんだろうけどさ」

夕子「うん」
                           神言安価下

貞一「ダメですよ、夕子さん」

夕子「え?」

貞一「先約優先ですから」

夕子「で、でも……」

霧江「まぁ、たしかにな」

夕子「ふんっ」

夕子が力強く扉を蹴ってしまった……

ガンッ!

小此木「ひえぇぇっ!?」

霧江「お、おい」

夕子「もう帰る。部長命令、今日は解散!」

貞一「ゆ――」

夕子「 か い さ ん ! 」

こうして、貞一達は解散して帰宅した

新谷宅

貞一(夕子さんすごく怒ってたな……)

貞一(けど、先約を切ってっていうのは悪いことだし……)

貞一(もう寝て明日に備えようかな……)

貞一「っと、その前に。有子さんへの要望を考えておかないと……」

貞一「どうしようかな……」

                        安価下

貞一「お弁当かお菓子を……そうすれば、明日を取られず夕子さんに……」

貞一「これでいこう」

こうして、1日は終わった……

翌朝

貞一「ん?」

夕子「貞一く~ん」

貞一(校門前で夕子さんが手を振ってる……)


                  神言安価下

貞一「…………」

貞一は夕子に近づき……

夕子「て、貞一く――」

校門を殴り、大きな音が響いた

夕子「きゃぁっ!?」

貞一「……怖いですよね」

夕子「ううっ……」

貞一「昨日、小此木さんを凄い怖がらせたんですから、
     あんまりこういうことしないようにして下さい」

夕子「う、うん……ごめんね……」

貞一「いえ、教室に行きましょう」

貞一「……あの」

夕子「なに?」

貞一「教室に行きましょう。とはいったんですが、
    僕の隣の休みの人の席を使ってるのはどうかと……」

夕子「じゃぁ、貞一くんの膝を貸してくれるの?」

貞一「なんでそうなるんですか」

夕子「良いじゃない。今日は部活こないんでしょ」

                          安価下

授業の邪魔をしないなら、良いですよ

>>230

夕子「うっ……」

貞一「なんなんですその反応」

夕子「え? えっと……」

貞一「前みたいなのは勘弁ですよ」

夕子「わ、わかったわ」

夕子さんは膝の上に座ってきた

夕子「あっ、そこ間違ってるわ」

貞一「え?」

夕子「計算が逆、公式の引用が違うのよ」

昼休み―廊下―


夕子「ふふっどう?」

貞一「ありがとうございます、助かりました」

夕子「いつでも教え――あ」

貞一達が廊下を歩いていると――

                 誰か現れた?

    現れたなら明記  現れてないなら現れてない。と明記

安価下

有子「あら、貞一くん」

貞一「あ、有子さん」

夕子「ちっ」

有子「珍しいわね、この時間にあなたに合うなんて」

貞一「そうですね」

有子「どう? 私とお昼食べない?」

貞一「え?」

周りの生徒が騒然としている……

有子は上位(男子からの人気ランク)の存在なのかもしれない

                   安価下

一緒に食べる
ついでにお礼についての話もする。

>>237

有子「じゃぁ、行き――きゃぁ!」

夕子が有子の足を引っ掛けて転ばせたようだ

夕子「ふんっ」

貞一「夕子さん……」

夕子はどこかへと行ってしまった

有子「いったぁ……お弁当こぼれなかっただけマシかしら」

貞一「大丈夫ですか?」

有子「え、ええ……ドジでごめんなさいね。行きましょう?」

貞一(……なんか、酷いな。有子さん、悲しそうだ)

                          安価下

少しドジな方が可愛いですよ

>>239

有子「え?」

貞一「え? あ、いえ……」

有子「あ、ありがとう?」

貞一「…………」

有子「…………」

互いにしばらく溜まりこみ……

有子「い、行きましょうか……」

有子の一声でやっと移動を開始した

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

霧江「……なんだあれは」

霧江「まるで……初々しい、カッ……ちっ」

2人を見ていた霧江は舌打ちすると立ち去ってしまった

今回はここまで、また明日

今のところ

夕子、-1
有子、+1
霧江、±0
小此木、±0

かね……多分


互いに会話がない……

さっきのが恥ずかしくて言葉が出ないようだ

貞一「………」

有子「………」

気まずい空気が流れる……

その空気を初めに破ったのは有子だった

有子「その……昨日いった要望。考えてくれた?」

貞一(転ばされてメチャクチャになっても困るんだけど……)

貞一(お弁当とかのお願いで良いかな……)

                          安価下

その豊満なおっぱいでぱふぱふしてください

>>245

有子「え?」

貞一「え?」

有子「えっと……もう一度聞いて良い?」

貞一「その豊満なおっぱいでぱふぱふしてください」

有子「えっと……え?」

貞一「ダメですか?」

有子「駄目っていうか……その。やっぱり男の子なのね……」

貞一「は、はい……」

有子「……わ、わかったわ」

貞一「え?」

有子「言ったのは私だし、命の恩人だもの。そのくらいなら……するわ」

とは言いつつかなり恥ずかしそうだ

貞一「ありがとうございます」

有子「ど、どういたしまして?」

貞一(自分という人間がなんとなく解った気がする)

貞一はスケベ男子の称号を手に入れた!


有子「そ、それでその……
    ほ、放課後貴方の家に行くって言うので良い?」

貞一「え?」

有子「だ、誰かに見られたりするのは嫌だから……」

貞一(僕の家か……)

                安価下

僕の家なんてきちゃったら、それだけじゃすまないかもしれませんよ?

>>250

有子「え……?」

貞一「どうかしました?」

有子「そ、それだけじゃすまないって……えっと……」

貞一「多分、有子さんが考えてることであってるかと」

有子「っ!」

急に有子は耳まで赤く染め、俯いてしまった。

貞一「有子さん?」

有子「だ、ダメよ。それはさすがに……
   無理やりそんなことしようとしたら私……本気で怒るわ」

貞一「………………」

貞一(怒らせるようなことはしたくない……はず)

貞一(場所を変えるか、場所を変えずに自重するか)

貞一(……僕はどうしたいんだろう)

                            安価下

嫌ですか?
嫌なら違うことにしましょうか。

>>252

有子「違うこと?」

貞一「はい、さっきの胸で(ry)はなしにして別のこと。ってことです」

有子「そ、それは構わないけど……」

貞一「じゃぁ――」

                 安価下

有子「さりげなく難易度高いわ」

貞一「そうですか?」

有子「でも……そうね……」

有子は隣に座っていた貞一の体を自分側に倒し、

膝枕の形にさせた

貞一「っ……」

有子「隙あり、ね。貴方が求めたのよ?」

周りの生徒の視線が怖い……


有子「……………」

貞一「……………」

互いに黙り込み、

風が吹いては有子の髪が貞一をくすぐる

貞一(な、なんて言えばいいか……有子さん、良い匂いがする……?)

有子「たーとえー君が~……」

有子が貞一の頭を撫でながら、

優しく安らかな歌を口ずさむ。

貞一(……眠くなるなぁ)

貞一(授業までは時間ある……このままでかな……)

                        安価下

有子さんってなんかいい匂いがしますね

>>257

有子「ふふっ」

貞一「?」

有子「女の子は誰だって気を使うのよ」

貞一「そういうものなんですか?」

有子「あら、貴方は汗臭い女の子でも良いっていうの?」

                 安価下

それはそれで嗅いでみたいかもしれません

>>259

有子「え……」

貞一「なんですか?」

有子「う、ううん……なんでもないわ」

有子(6限は確か体育……)

キーンーコーンカーンーコーン

貞一「あ……」

有子「開始5分前ね」

貞一「そう、みたいですね」

有子「それじゃ、これで終わりね」

有子が貞一をどかして微笑む

貞一(残念なような……授業だから仕方ないかな……?)

有子「どうしたの?」

                 2人のそばに誰かいる?

             いるなら名前明記、いないならなし。で

                  安価下

小此木「に、新谷さんと桐島さんが……」

有子「あら、貴女は部室にいた……」

小此木「ふ、二人はどういう関係なんですか!?」

有子「きゃぁっ」

小此木は急に声を張り上げ、有子に顔を近づけた

小此木「俗にいう、恋人。ですか?」

有子「え? いや、えっと……」

有子は困っているようだ

                安価下

膝枕をしてもらうような関係かな……?

>>264

小此木「そ、それってつまり……こ、ここ恋人!」

有子「えっ」

貞一「あ……小此木さ――」

小此木「いいんです、お二人の邪魔してごめんなさいぃぃぃぃ」

小此木は逃げ出した

貞一は有子の恋人? の称号を手に入れた

有子「……ど、どうするの?」

貞一「どうする? ときかれても……」

有子「面倒なことになりそう……」

貞一「……で、ですね」

有子「と、とりあえず授業だから行きましょう」

貞一「は、はい」

 ― ― ― ― ― ― ― ― ―

授業中……

       夕子はいる? いない? 安価下

後ろから貞一に抱きついてる

>>267

貞一「夕子さん」

夕子「ばーか」

貞一「…………」

夕子「貞一くのばか……」

貞一(有子さんにしたこと注意したほうがいいかな……)

                              安価下

今は好きにさせておく

>>269

夕子はばーかと言うだけ、ただそれだけだった

そして、授業が終わり放課後になったころ……

貞一「ふぅ……」

貞一(今日は――)

夕子「来るの?」

貞一「え?」

夕子「あの子は、また来るの?」

貞一「さ、さぁ……僕は聞いてませんが……」

夕子「じゃぁ来るんだ……」

夕子はそう言うと、貞一から離れてどこかへと歩いていく

貞一「夕子さん……」

                行動安価下

                誰か来た? 来たなら名前明記安価下2

有子、霧江、小此木

うまく伝わらなかったかな……

まぁ、このまま行くか

>>272

―廊下―

貞一「あ、あれ……?」

霧江「ん?」

有子「あら」

小此木「新谷さん!」

廊下に出ると、3人に出会ってしまった

貞一「どうしたんです? みなさん」

霧江「実はこいつが新谷に――」

有子「ちょっと! それは言葉のあやで――」

貞一「はい?」

小此木「アブノーマルですね、新谷さん」

貞一「え?」

小此木「新谷さんは汗臭い匂いが好きって噂が……」

貞一「なっ」

                         安価下

確かに嗅いでみたいかもとは言いましたけど

>>276

霧江「ほ、本当だったのか!?」

有子「だ、だから言ったじゃない……私は聞いただけって」

小此木「に、新谷さんが遠い人になった気がします」

霧江「重症だな……病院、行ったほうがいいぞ」

貞一「そ、そこま――」

霧江「近づくな変態!」

貞一「なっ」

有子「そんな言い方はないと思うわ」

霧江「っ……だ、だが!」

               安価下

そう……ですか。僕はおかしいんですね。
すみませんでした……これからは近寄らないように気を付けます……。

>>278

霧江「あ、いや……その……」

小此木「新谷さん……」

2人からしてみれば異常なのか、

2人は心配しつつも動けないようだ

有子「……貞一くん」

貞一「近づいちゃダメですよ」

貞一はそう言って離れていく……

校門まで来た時に――

         誰か付いてきた? ついてきたなら名前明記

               ついてきてないなら貞一の行動明記

               安価下

有子が追いかけてくる

>>281

有子「貞一くん!」

貞一「……有子さん、ダメですよ。近づいちゃ」

有子はそれでも近づくのをやめず、

貞一に思いっきり抱きついた

貞一「っ!?」

有子「…………」

貞一「ゆ、有子……さん?」

有子は何も言わずに抱きついたままだ

体育があったのか、わずかに汗の臭いがする……

                  安価下

やっぱり僕は変態なんです。今だって有子さんの汗の匂いをいい匂いだって思ってます……。

>>284

有子「……良いわよ、別に」

貞一「え?」

有子「だって……汗は我慢してても出てきてしまうし匂ってしまう」

有子「スプレー使っても夏なんてまた汗かいて無駄になる」

貞一「有子さん?」

有子「つまりね? 汗は人が嫌うものでありながら、離れることができないものなの
    それを好きと言える貞一くんは素敵だと思う」

貞一「どうしてですか?」

有子「だって、人が嫌な部分を好きなのよ? 私だって嫌ではあるのに」

有子「でも貴方はそれを良い匂いだって言ってくれる
    なんていうか……嬉しい」

貞一「有子さん……」

有子「貞一くん……」

自然と有子の唇が貞一の唇に近づいていく……

貞一(僕は……匂いフェチだったんだ……)

貞一は匂いフェチの称号を手に入れた

有子さんend的な感じでここらへんで終わらせようと思う。

あまりグダグダ続けるのもアレだしね、安価協力アリでした

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