男「待ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ドドド
暗殺者「なんなのよアイツ!一般人のくせに足速すぎるでしょ!」ダダダ
男「狩人は獲物を逃がさないために足を鍛えておくものなのさ!」ドドド
暗殺者「初耳よ!ドヤ顔するほどカッコよくないから!」ダダダ
男「俺の全てを君に捧げたいんだ!!」ドドド
暗殺者「お巡りさーん!!」ダダダ
ボス『どうした?gpsがすごい速さで移動しているが』
暗殺者「ボス!一般人がとんでもない速さで追いかけてくるんです!」ダダダ
ボス『ほう。“仕事”を見られたのか?』
暗殺者「いえ……全て終わって帰ろうとしたときに突然」ダダダ
暗殺者「『俺の伴侶となってください!』とか言われて、とっさに逃げたら…」ダダダ
ボス『追いかけてきたと』
暗殺者「はい」ダダダ
ボス『はっはっは、面白いやつだなそいつ』
暗殺者「笑い事じゃない!」ダダダ
ボス『まあ、一般人はみだりに殺すな。なんとか撒け』
暗殺者「分かってますよ…」ダダダ
男「はぁ……どうか…はぁ…俺と…はぁはぁ…」ドドド
暗殺者「息切れしてさらに変態チックになった…」ダダダ
暗殺者(お、いい段差発見)
暗殺者「ほっ」ピョンピョン
男「あっ、屋根に登った!?」
暗殺者「あはは、ごめんねー。さよなら」フッ
男「……」
男「ああ…あの勝ち誇ったような顔も可愛いな…」トローン
―――
コンコン
ボス「入れ」
暗殺者「失礼します…ただいま戻りました」
ボス「おつかれさん」
秘書「どうしたの?追いかけられたって聞いたけど」
暗殺者「変なやつに求婚された……」
秘書「あらら。段階ぶっ飛ばしちゃ駄目ですよねぇ、ボス」
ボス「ちゃんと段取り踏まないと駄目だよなぁ、秘書」
暗殺者「そういう問題!?」
ボス「青春じゃないか」
暗殺者「嫌ですよそんな青春」
暗殺者(…それに私に青春なんて)
秘書「あ…忘れるところだった。ボス、話すことがあるんでしたよね」
ボス「ああ。お前しばらく学校に行け」
暗殺者「え?私が学校に?」
ボス「潜入調査だ。とある学校に同業者が通っているという噂を聞いてな」
暗殺者「へぇ……」
ボス「偽造の身分証を作っておく。一週間後からだ。いいな?」
暗殺者「はい。私はボスに従うまでですから」
……
ドア「ガチャ」
暗殺者「疲れた…明日は何にもないし、もう寝ちゃお」バフン
暗殺者「ん?この紙袋は……」
暗殺者「ふむ。この制服を着ればいいんだ」
暗殺者「……」
暗殺者「いや……うん、私の予想は……外れてるはず……」
暗殺者「まさかね…」
一週間後
女(暗殺者)「今日からこのクラスに入ることになった女です」
ザワザワ
「可愛くね?」「美人だな」「やべぇドキドキしてきた」
ザワザワ
先生「じゃああの一番後ろの席に座ってくださいね」
女「はい、先生」スタスタ
女(まずはこんな感じか…後は同業者を…)
男「」ジーッ
女「」
男「」ジーッ
女(嫌な予感的中したーー!!)
女(しかもよりによって隣!?もうここまできたら奇跡……ッ!)
男「君はアノときの忍者ウーマン!!」ガタッ
女「にん……えっ?」
男友「あー、そいつ変なこといいだすクセあるから気にしなくていいよ」
女「あ、はい…」
男「いやぁ嬉しいなーハッピーハッピー」ニコニコ
女(なんなの一体…)
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