シャロ「先生が記憶喪失!?」 (95)

小林オペラ「温泉旅行か…」

の人です。楽しんでいただけたら幸いです。

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怪等L2世「クククッ…この私が、怪盗Lを名乗る私が、かつての小林少年に追い詰められるとはね…」

小林「君が1世の意思を継いでいようが関係無い。僕はお前を捕まえる為にここまで来た!」

怪盗L2世「…残念だが、君は私を捕まえることは出来ない。」

小林「なんだと!?」

怪盗L2世「たった一人で乗り込んで来たのが、君の敗因だよ小林くん…。」

怪盗L2世「今日ここで…探偵オペラは死ぬ!」

小林「!」


ガシャーン…

シャロ「…えっえええー!?先生が…危篤!?」

コーデリア「!」ブボッ

ネロ「!」ブバッ

エリー「!」バキッ

シャロ「病院は!先生の居る病院はどこなんですか!?…ええ!?そこで緊急手術を!?」

コーデリア「ちょっとシャロ?教官に何があったの?ねぇ、シャロ!?」

シャロ「はっはい分かりました!すぐに向かいます!」ガチャン

シャロ「先生が…大変です!」

ネロ「それは分かってるよ!!」

エリー「病院は……どこ…!」

シャロ「病院は…えーと…えーと」

シャロ「…もう一度電話します!」

ネロ「あっ!テレビでやってるよ!小林がヨコハマ大学病院に搬入されたって!」

コーデリア「今すぐ向かいましょう!」


ダッダッダッダッダ


シャロ「分かりました!ヨコハマ大学病院に居るそうです!……あれ?皆?」


【ヨコハマ大学病院】



ダッダッダッダッダ…



ガタン


シャロ「先生!!」

ネロ「小林!」

エリー「小林…さん!」

コーデリア「教官!!」





小林「……………」

コーデリア「しっかりしてください!教官!教官!」

シャロ「死んじゃいやでずぅ~!!ぜんぜぃいいい!!」

ネロ「小林!何してるんだよ、早く起きてよ!ねぇ!」

エリー「目を…覚まして……!!」




小林「……………」

ネロ「小林ぃいい!!」

コーデリ「教官!!!」

エリー「小林さん…!!」

シャロ「ぜんぜい!!」



小林「………う…ん?」ムクリ


「「「「!!!」」」」

小林「……あれ?ここは…」

シャロ「ぜんぜぃぃいいいいいいい!!!」ダキッ

小林「うわっ!?」

ネロ「もう!僕たちに心配かけさせないでって、あんなに言ったのに!!」

小林「…えっえっと?」

エリー「―――ッ」

小林「あっあの…」

コーデリア「でも…良かった…。教官が…無事で……」グスッ

小林「…………」

ネロ「全く…。無茶だけはもうしないでね?お願いだから…」

エリー「グスッ…エグッ…」

小林「……………」

コーデリア「もう…私達に無断で危ない事は…しないでくださいね?」

シャロ「クスン…それじゃぁ、帰りましょう!私達の事務所に!」

小林「………あの」

シャロ「はい!なんでしょう!」

小林「…大変失礼ですが、貴方達は…どちら様でしょうか?」

ネロ「………」

コーデリア「…………」

エリー「………」

シャロ「………え?」

ネロ「……ど、」

ネロ「どうしたのさ?小林?……そのジョーク笑えないよ?」

小林「小林…?…あれ」

小林「……僕……誰だ?」

コーデリア「………」

エリー「……」

コーデリア「……ええええええええええええ!?」


―小林探偵事務所―

小林「へぇ…。以前の僕は、ここに住んでいたのですね」

シャロ「今も住んでますが…」

小林「本もほとんど、難しそうな物ばかりだ…。僕は以前、弁護士をやっていたのかな?」

コーデリア「違います……」

小林「おや、沢山のトロフィーと賞状があるね。スポーツもたしなんでいたのかな?」

ネロ「全部、事件解決の恩賞だよ。」

小林「紅茶の葉のストックも多い。僕はよほどの紅茶好きの人物だったんだね」

エリー「それは…コーデリアさんの…」


小林「………」

小林「…」

小林「」


小林「…その、ゴメン…。やっぱり、何も思い出せないよ。」

シャロ「………」

コーデリア「………」

エリー「………」

ネロ「…そっか。嘘は言ってないみたいだし…やっぱり本当なんだね。」

小林「はい。すみません」

コーデリア「……そんな、まさか教官が…」

エリー「私達の事も…全部…忘れてるだなんて…」

ネロ「………」

シャロ「………、あっ!」

コーデリア「どっどうしたのよシャロ?大きな声を出して」

シャロ「こんな時!どうすれば記憶が元に戻るか漫画で見たことがあります!」

シャロ「物凄い大きな衝撃を頭に与えたら、先生の記憶も元に戻るんじゃないでしょうか!?」

小林「…え?」

ネロ「それはやってみる価値があるね…。エリー、お願いできる?」

エリー「えっ…ええええ!?」

シャロ「お願いしますエリーさん!」

コーデリア「エリー、これは教官が私達の事を思い出してくれる為の試練なの!」

小林「えっ」

エリー「えっえっと……」

エリー「こっ…小林さんの…記憶が戻るなら私…頑張ります…!」

小林「…ちょっと?何をしようと…」

ネロ「シャロ!小林を後ろから羽織い攻めにして!」

シャロ「分かりました!」ガシッ

小林「あのっ!?」

シャロ「それではエリーさん!よろしくお願いします!」

ネロ「思いっきりやっちゃって!」

エリー「えっ…うぇええええええええ!!!///////」ゴォオオオオオ

小林「!?」


ドガァァアアアアアン



ネロ「………」

コーデリア「………」

エリー「………」パラパラ

ネロ「…これ、シャロと小林生きてるかな?」

ネロ「結局、記憶も戻りじまいかぁ。」

コーデリア「寧ろ、状況が悪化したとも言えるような」

小林「…あれ?僕は…さっきまで病院のベットで寝てた筈…」

シャロ「…あれ?日付が明後日になってますぅ…。ずっと寝てたんですかねぇ?私」

ネロ「もう、強く殴りすぎだよエリー。」

エリー「えええ…だって…思いっきりやってくださいって、言われたから…」

コーデリア「でも…どうしましょう。さっきので教官の記憶障害も酷くなったみたいだし…」

ネロ「ううん…こうなったら僕の出番だね!ねぇ小林」

小林「え?あ…はい。どうしたんでしょう」

ネロ「ちょっと、僕の手を握ってみてよ」

小林「手…えっ手を握る?えっと…あの…」

ネロ「何、そう緊張してんのさ。僕と小林の仲じゃん。いつもは小林とベタベタ触ってコミュニケーション取ってたくらいだし」

コーデリア「ちょっと!記憶を改竄させないの!」

小林「ええと…。手を…握れば良いのかな?」

ネロ「そうそう!んで、極めつけは~…」ピロン



ビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!



小林「ぎゃぁぁああああああああ!!!!!」バババババババ

コーデリア「ちょっと!?何してるのネロォ!?コンセントなんか触ったら、教官に通電してるじゃない!!」

ネロ「電気ショック…だよ!これも、ショックの一つに入るでしょ!!」

小林「あああああああああああああああああああ!!!!!」ババッバババババババ

シャロ「ネロォ!先生が死んじゃいますぅ!!」

ネロ「死なない…程度に…やってるから…大丈夫…だよ!!」

エリー「ネロも苦しそう…もう…止めて…!」

小林「あ……ああ……」ババッバババ

コーデリア「ネロ!?今すぐやめなさい!教官の顔が!今、三途の川を渡りかけている顔になっているから!!」

小林「」プシュー

シャロ「うええええん!先生が動かなくなっちゃいましたぁー!!」

コーデリア「まだ脈があるから大丈夫よシャロ。……多分」

ネロ「なんだよーその目は。僕だって僕なりに頑張ったんだからー?」ボロボロ

エリー「やり…すぎ……です……」

ネロ「なんだよー。だったら、他に良い方法があるって言うの?」

コーデリア「…そうね。他に、思い当たる事と言ったら…」

コーデリア「………」

コーデリア「…」

コーデリア「」

コーデリア「あっ愛する人からの…キス……///////」

ネロ「!」

エリー「!」

シャロ「あっ!それはとってもロマンチックですね」

コーデリア「そっそうよねシャロ!それで、その…こっここは言いだしっぺの私が…」

ネロ「ちょっと待ってよ!何でそうなるのさ!記憶の改竄するなって言ったのはコーデリアだろう!?」

エリー「抜け……駆け……ズルイ…です…」

コーデリア「ぬっ抜け駆けなんかじゃないわ!?これも、教官の記憶が戻ると思って、頑張っているのよぉ!」

ネロ「嘘つけ!小林とチューしたいだけじゃん!というわけなら、僕だってやる権利があると思うけど!?」

コーデリア「どうしてそうなるの!?意味が分からないわ!」

エリー「わっ私…も……」

コーデリア「エリーまで!?」

シャロ「…あ!良い事思いつきました!」

コーデリア「しゃっシャロ?」

シャロ「皆で順番ですれば良いじゃないですか!!」

コーデリア「!!」

ネロ「!!」

エリー「!!」

ネロ「そっそうだねぇ、シャロにしては、良い考えなんじゃない?」

コーデリア「ええ。あっそうだわ!順番は高い年齢順にやっていくってのはどうかしら!?」

ネロ「それだとコーデリアが即一番じゃん!!ずるいよそんなの!ここは公平でクジを…」

エリー「ネロ…、手に癖がついてる…。もしかして…イカサマ…」

ネロ「ギギクーン!」

コーデリア「ネ~ロ~?」

ネロ「あはは…だっ大体!コーデリアの持ち出した案だって理不尽じゃないか!公平さが全く見えてこないんだけど?」

コーデリア「いや、だってそれは…あれがこうして、貴方達はまだ若いし、私は…その、あれだから…ねっ?」

ネロ「何が「ねっ?」だよ!何一つ納得できないよそんなの!!」

シャロ「あの~、まだですかー?」

エリー「どうやっても…私…一番に…なれないの…?」

ネロ「エリー?君もなの?」

コーデリア「貴方、教官の顔を凝視したままキスできるの?」

エリー「………」

エリー「……ぁぅ…//////」

コーデリア「ほら、やっぱり駄目じゃない!」

ネロ「そういうコーデリアは、小林と真正面向いてキスできるの?」

コーデリア「そっそっそれは!とととと当然じゃななないないの!わわわわ私は!教官の事をををを///////」

コーデリア「そっそういうネロはどうなのよ!!教官と面向けてキスできるの!?」

ネロ「そっそんなのやってみなくちゃ分からないだろ!?//////」

コーデリア「無理よ!貴方のその顔が全てを物語ってるわ!というわけで教官!まずは私からキスを…」ガバァ

ネロ「ああ!!」

エリー「大…胆///」

コーデリア「…………」

小林「」

コーデリア「……」

小林「」

コーデリア「…」

コーデリア「」

コーデリア「…っぶはぁ!!」

コーデリア「はぁ…はぁ…。だっダメ…心臓が…心臓がぁ…//////」ドッドッドッドッ

ネロ「ふん!全然ダメじゃないか。小林寝てるっていうのに。それじゃぁ僕の番だ…ね……」

小林「」

ネロ「………」

ネロ「//////」ボンッ

ネロ「むっ…ムリムリムリムリムリムリ!!絶対無理だって!こんなの…面と向かってできるわけないじゃん!!/////」

コーデリア「ネロも無理じゃないのよ!」

エリー「それじゃぁ…私…が…」

小林「」

エリー「…はぅぅ…//////////」ボッ

ネロ「うわぁ、2秒で全身真っ赤だよエリー」

コーデリア「思った以上にハードルが高いわねコレ…」

シャロ「じゃぁ、まず先に私が先生とチューします!先生~、起きてくだーい!チュー…」

小林「」

三人「「「」」」

三人「「「!!!」」」

「「「ダメー!!!」」」

シャロ「うっうわぁ!?」

コーデリア「やっやっぱり!こういうのは寝ている時にしたら失礼だと思うの!」

ネロ「そっそうだよ!小林は寝ているんだから、そっとしてあげないと!」

シャロ「ええっ!?だって、先生の記憶を取り戻すためにキスするんだよね?」

エリー「あの…やっぱり私……再チャレンジを…///////」

ネロ「駄目!どうせ小林の寝顔に秒殺されるだけだよ。」

エリー「えっえひぃぃん…/////」

コーデリア「とっとにかく駄目!駄目なの!!お姉さんのいう事を聞きなさい!!」

小林「うっ…ううん……。あれ?ここは…」

シャロ「先生!」

コーデリア「教官!!」

ネロ「きっ記憶は…?」

小林「………」

小林「…あれ?君達は…誰だ?」

ネロ「………」

コーデリア「…………」

エリー「………」

シャロ「………」

シャロ「君達!これはじゅーよーなファクチャーだ!」ビシィ

小林「………」

コーデリア「小林オペラの復活…?そんな噂は流させない!!」ビシィ

小林「………」

ネロ「嘘だ!その答えは…僕たちの重要なファクターが示してくれる!」ビシィ

小林「………」

エルキュール「これは…重要な…ファクターだ…/////」

シャロ「ネロ、エリーさん!それは私がさっき言いました!」

ネロ「もー、違うだろエリー。エリーは「さぁ聞かせてくれ!君達の重要なファクターを!」だっただろ?」

コーデリア「あら、ちょっと違くないかしら?「君達が現場で見つけた重要なファクターを」じゃない?」

シャロ「待ってください!その言葉、私のと被ってます!」

ネロ「なんだよシャロー。大体、言えてなかったじゃないか。何をそんなに必死になってるのさ」

シャロ「だって、じゅーよーなふぁくてぁーは先生の一番の名台詞です!誰にも取られたくありません!」

コーデリア「ちょっとシャロ!?私だって教官の名台詞言いたいのよ!」

ネロ「シャロだけ良い所取りするのはズルイと思うな。それに、やっぱり噛んでる噛んでる」

シャロ「噛んでませんよぉ!これはじゅーよーなふぁくちゅる(ガブ)ぎゃぁああああ!!舌噛みまみたぁー!!」

コーデリア「わざとじゃないから完全に噛んでるわね。救急箱!救急箱ぉ!!」

小林「………あの、」

小林「その恥ずかしい台詞は一体……何の真似ですか?」

「先生の真似です!」

「教官の真似です!」

「小林の真似だよ!」

「小林…さんの……」

小林「……ええぇ…?」

ネロ「あのさぁ、ちょっと思いついたんだけど」

コーデリア「何?」

ネロ「小林って、本当に記憶喪失なのかな?」

コーデリア「ちょっと、今更何を言っているのネロ!?見れば分かるでしょう!どう見ても記憶喪失…!」

シャロ「ええ!?先生演技してるって事ですか?」

ネロ「うん、だから…ちょっとカマをかけてみようと思ってね。ちょっと見ててよ」

エリー「………?」

ネロ「お~いオペリン~♪」トテトテ

コーデリア「!?」

エリー「!?」

小林「ああ、えっと……オペリン?それは、どういう事でしょうか…」

ネロ「え~?だって、記憶がなくなる前はそう呼んでたよ?ねぇ、みんな?」

シャロ「何を言ってるんですか?そんな事言った覚え…」

コーデリア「そっそうよねぇ!教官の事は愛称で呼ぶことにしているんですよね!オペリンさ…オペリン!」

エリー「お…オペリ…/////」

ネロ「え?何言ってるのさ。小林の事オペリンって呼んでるのは僕だけだよ」

コーデリア「はぁあ!?」

シャロ「そうだったんですか!?」

小林「ええと…話が見えてこないんだけど…」

ネロ「ええ~?そんな事も忘れてるの?酷いよ……」

ネロ「折角、あの日は勇気を振り絞って告白したのに…」ジワァ…


コーデリア「ふぁあっ!?」

エリー「っ!?」

小林「え?告白……告白っ!?」

ネロ「そうだよ。もう僕たちは恋人同士なんだよ♪」

シャロ「………」

シャロ「うぅぅぇぇぇえええええええええええ!!!???」



<コトダマ:偽装工作



コーデリア「それは違うわ!!」



ガシャァァン…

コーデリア「教官騙されないで!ネロは今、嘘をついて…」

ネロ「皆が知らないのも無理はないよ。だって、僕とオペリンと二人きりの時に約束した秘密の告白だからね。」

エリー「う……そ………」

シャロ「先生とネロが……恋人……」ガーン

コーデリア「……」

ネロ「だから、記憶が無くて一番悲しいのは…僕なんだよ…」チラッ

コーデリア「…ネロと…教官が……恋人……うふふ…ふふふふふふふ……あはははははははあははは……♪」

ネロ「ちょっちょっと待ってよ皆!これは嘘だって!カマかけるってさっき言ったじゃん!」ヒソヒソ

コーデリア「はっ!」シャキーン

シャロ「そうでした!」

エリー「よか…た……」ホッ

ネロ「もし、これが全部演技だったら小林も嘘だって見抜くはずだし。もしマジ物だったとしても、誤解を解けば…」

小林「ネロさん…いや、ネロ」

ネロ「ん?どうしたのオペリ…」

ギュッ

ネロ「!!」

コーデリア「!!」

エリー「!!」

シャロ「!?」

ネロ「こっ小林っ!?あの、その、近すぎるというか…」

小林「すまない。君は健気に僕の事を思ってくれているのに…それに答えられなくて…本当にすまない…」

ネロ「いや、あの…これはほんの冗談で…」

小林「ネロっ」

ネロ「えっ」

小林「きっと思い出してみせるよ。僕が、君の事を好きだった時の記憶を。」

小林「そして、思い出したらその時は…。二人で忘れられない思い出を作ろう。」ギュッ

ネロ「…………」

ネロ「…うん…/////」ギュッ

コーデリア「スタァァアアアップ!!!!」ガシッ

シャロ「コーデリアさんがエリーの身体を掴んだ!」

エリー「きゃぁあああああああああ!!!!」ブゥン

シャロ「エリーさんが、コーデリアさんに投げ飛ばされた!」

コーデリア「エリー!ドロップキックよ!!」

エリー「ひぃ…ぇぇぇええええええい!!//////」

小林「ん?」

ゴバッフ

小林「ガッ…ガッ!」ガクリ

シャロ「エリーさんのドロップキックが決まったぁあああ!!身長差でネロには全くダメージがありません!!」

ネロ「オペリン?オペリンンンンンンンンンンンン!!!」

コーデリア「ふぅ。これで教官の記憶はまたリセットされたわ。」

小林「」死ーん

ネロ「………」ブッスー

シャロ「でも…どうしましょう皆さん。このままじゃぁ、先生にダメージを与えるだけで何の解決にもなりません!」

エリー「小林さん…が……死んじゃう……/////」

ネロ「なんだよー。オペリンに攻撃してるのはほとんどエリーじゃんかー。もう、邪魔なんかしてくれちゃってー」ブッスー

コーデリア「オペリンと呼ぶのは止めなさい。教官の恋人じゃないでしょうアナタ」

シャロ「私達だけじゃぁ、なんともできないのでしょうか…うーん、うーん…そうだ!!」ピコーン

コーデリア「何か思いついたの?」

シャロ「小衣ちゃんに相談してみるっていうのはどうでしょう!IQ30000000000000000000000000000000000000000000000あるって自慢してた、あの小衣ちゃんに!」

ネロ「数字が最早、バカっぽいけどね」

コーデリア「なるほど、G4の所に行けば教官の友人の神津警視も居る筈ですし。良いアイディアかもしれませんね。」

シャロ「よぉーし!それじゃぁ行きましょう!小衣ちゃんの所へ!」

―G4特別会議室―

シャロ「小衣ちゃーん!今日は相談しに来ましたー!!」

小衣「小衣ちゃんゆうな!!って、あの邪魔虫探偵も一緒なの!?」

コーデリア「小林オペラ教官とお呼びなさい!」

次子「…で、その探偵の旦那グッタリしてるけど、どうしたんだ?具合が悪いなら問屋違いだぞ」

シャロ「あっそうです!大変なんです!先生が…先生が記憶喪失なのです!!」

小衣「………は?」

次子「……へ?」

咲「……ほーん」

平之「…あら、それはそれは…とても大変な事ですわねぇ。」

ネロ「うわぁ、物凄い自分には関係無い感」

コーデリア「本当に大変なんですよ!?教官が記憶喪失だなんて…」

次子「いや、だからって私達の所に来られてもなぁ。私達警察であって、医者じゃないんだ。だから記憶喪失を治すのは難しいぞー?」

シャロ「はい!だから神津さんにも協力してもらおうと…」

小衣「はぁ!?警視に会わせるの!?」

平之「確かに、それは良い意見だと思いますね。警視は、小林さんと幼なじみだと言う事ですし…」

小衣「駄目駄目!駄目よ!!警視に、こんな迷惑なんて掛けられるわけ無いじゃないの!!」

シャロ「そんなぁー!!」

小衣「それに…こいつが警視の事も忘れてるっていうなら都合が良いわ!私と警視の間に入るお邪魔虫が居なくなったって事だからね」

小衣「私にとっては、こいつなんか一生記憶喪失の方が嬉しいのよ!」

コーデリア「この…薄情物!」

エリー「あんまり……です……」プルプルプル

咲「小衣ー。そんな事言ってるけどさぁー。」カタカタカタカタ

咲「もし、警視が私達の事を全部忘れてしまったどう思うー?」カタカタカタカタ

小衣「……え?」

咲「私達の事も、一緒に事件を追った事も、この横浜の事も、小衣の事も、みんなみーんな忘れてしまったら、どう思うー?」

小衣「……」

小衣「警視が……忘れる……小衣の事を……」

小衣「………」

小衣「」

小衣「」ブワァッ

小衣「びぃぃぇぇえええええええええん!!うわぁぁああああああああああああん!!!ううぅぅぅぅううえええええええええええええええん!!!!」

シャロ「わぁ!」ビクッ

ネロ「がっ…ガチ泣きだ……」

次子「はいはい。本当は忘れてない。現実の警視は記憶喪失になってないから泣き止め」ナデナデ

平之「ミルキィホームズの皆さんは、今まさにその悲しみを味わってるんですよ。だから私達も出来る限りの事をしましょう。ね?」

小衣「ひっぐ…ひっぐ…!えぐっ……」プルプル

次子「ほら、小衣も分かった事だしさ。私達もできる限りの事は手伝わせてもらうよ。」

コーデリア「わっ…分かっていただけて至極光栄ですわ」



シャー

神津「一体どうしたんだ。騒々しい」

平之「警視!」

小衣「げーじぃぃいいい!コゴロのごどぉ、わずれてないでずよねぇええええ!?」ガバッ

シャロ「神津ざぁあん!!ゼンゼイがぁ!!ゼンゼイがぁああ!!」

ネロ「オペリンがぁー!!小林がぁー!!」

コーデリア「教官がぁあああ!!全部忘れてしまったのぉおおおお!!!」


ワーワーギャーギャー


神津「…騒々しいと言っただろ。三つ数える内に静かになれ。1…2……」

神津「…なるほど、小林が記憶喪失に…」

コーデリア「はい。神津さんの事を見たら、少し思い出すと思ったのですが…」

小林「すみません…。やっぱり、何も思い出せそうにも…」

神津「……少し、服を脱いでみてくれないか?」

コーデリア「!?」

ネロ「!?」

エリー「!?」

小衣「!!!!???」

小林「…え?あの、一体どういう…」

ネロ「どういうことをさせようとしてるのさっ!!?」

コーデリア「おっおっ男同士なんて不潔よ!不潔ぅ!!」

小衣「げぃぃぃじいいいいいいい!!!!」ブワワァ

神津「…言い方が悪かったな。右肩を見せてみろ。小林」

小林「右肩…?一体、そこに何が…」

小林「……っ!?」

神津「…やはりな。」

コーデリア「なっ…なんなの?この妙なマークは…」

神津「恐らく、怪盗L2世と名乗る者のトイズに当てられたのだろう。」

次子「!」

ネロ「怪盗L……2世…!?」

シャロ「その怪盗M2世が!先生の記憶を奪ったのですか!?」

小林「サイズが一ランク小さくなったね」

コーデリア「それよりも…怪盗Lの名前って…私達が2年前に倒した怪盗…!」

神津「ああ。そいつのトイズは、記憶を封印し起こせなくするトイズだ。」

ネロ「封印…?と言う事は、小林の記憶は奥深くに眠ってるって事?」

コーデリア「封印なのだからそうでしょう?どうしてそんな事を聞くのよ?」

ネロ「いや、記憶を消すトイズじゃないなら。ちょっとは希望が見えてくるじゃない?」

シャロ「………」

シャロ「…ああ!なるほど!」

神津「……だが、そう簡単にいかないのも事実だ」

エリー「え……?どういう…」

神津「怪盗L2世のトイズの被害者は、1年程前から現れていて、解除の研究が今でも進められているが…」

神津「…未だに、誰一人として記憶を思い出せた者は居ない。」

コーデリア「…!」

ネロ「…!!」

神津「解決法は恐らく、その怪盗L2世に聞く他ないだろう。」

シャロ「そっそれじゃぁ!その怪盗を捕まえれば先生は…!」

平之「……しかし、その可能性もあまり良いとは思えません。」

咲「記憶を消すんじゃなくて、閉じ込めておくトイズだからねぇー。それに、記憶なんて曖昧なものを奥深くに閉じ込めるなんて」

咲「…もしかしたら、解除方が無い可能性だって考えた方が良いよ。」

エリー「え…」

コーデリア「それじゃぁ…教官は…」

神津「案ずるな。記憶は消された訳ではなく、閉じ込められただけと言っただろう。」

神津「ならば、方法は必ずある。まずはトイズの持ち主本人を捕まえ、問い詰めればかなり進展するだろう。」

次子「ま、犯人逮捕は私達に任せておきなって」

シャロ「私達も手伝います!」

ネロ「そうだよ!小林の為に探偵の僕たちが動かないでどうするんだ!」

小衣「私達が捕まえるって言ってるでしょ!あんたらは元の記憶の小林てんてーが居なくちゃダメダメなんだから、居たって邪魔なだけよ!!」

エリー「そんな…言い方…」

神津「いや、小衣の言うとおりだ。」

小衣「!!」

小衣「…えへへぇ///。べぇーだ!!私と警視が正しいんだもんねー!!」

神津「今回の怪盗は、トイズを持っている者以外の被害は出していない。つまりは、トイズを記憶ごと抹消している可能性が高い。」

神津「つまり、トイズの持っていない俺達が捜査をしたほうが、安全に怪盗を追う事ができる。」

咲「ま、簡単に言っちゃえば。アンタらトイズ持ちが居ない方が、こっちとしては助かるわけぇ~」

シャロ「………」

小林「…あの、そんな言い方は…」

小衣「うっさいわね!黙ってなさいよアンタは!」

神津「…だが、君達にもできる事はある」

ネロ「!!」

シャロ「なっなんですか!?」

コーデリア「なんなりと申し付けてください!!」

エリー「なんでも……します…/////」


神津「小林の傍に居てやることだ」


ネロ「……」

コーデリア「……」

エリー「……」

シャロ「………あっ」

神津「俺は俺で、やれる事をやっておく。その間に君達ができる事は、それだけだ」

平之「ちゃんと一緒に居てあげないと、小林さんの思い出も思い出せないままですからね。」

次子「まっ、こっちはこっちでやっとくから。」

小衣「分かったらとっととこっから出て行きなさーい!!捜査の邪魔よー!!」ゲシッ

シャロ「きゃんっ!!」コロン


―探偵事務所―


小林「……」スゥ、スゥ、

エリー「………」

ネロ「傍に居てやれって、言われてもなぁ…」

コーデリア「…何をやっても、思いださないんだものねぇ…」

シャロ「……あっ!そうです!」ピコーン

コーデリア「? どうしたのシャロ」

シャロ「先生の記憶が戻るまで…私達」

シャロ「先生と一緒に寝泊りするっていうのはどうでしょうか!」

ネロ「!?」

コーデリア「!?」

エリー「」

エリー「えっ!?」

コーデリア「ちょっと!?ちょっと!?シャロ、それ本気で言っているの!?」

シャロ「はい!!だっていつもは皆と同じお部屋で寝ているじゃないですか!」

シャロ「そこに先生が加われば、きっと何か楽しい事が起こる気がします!」

ネロ「楽しい……事……」ゴクリ

エリー「楽しい……コト…////」ゴクリ

コーデリア「だっだっ駄目よ!駄目!!だって教官は!教官は男の人なのよ!?女の園に、男性を連れ込むなんて…危険!危険なのよ!?」アタフタ

シャロ「でも、神津さんは先生の傍に居てやれって言ってました!」

コーデリア「しっ四六時中じゃなくても良いんじゃないかしら!?////」

シャロ「何言ってるんですかー!!先生の記憶が覚醒するまで!ずっと一緒に居るんですよ!ずっとずっと!」

ネロ「まっまぁ、仕方ないよねー…。この状況ならさー…」

コーデリア「ネロっ!?」

エリー「わた…私も……賛成…です……/////」

コーデリア「エリーまで!」

シャロ「それじゃぁ決定です!これからミルキィーホームズは、先生の記憶が戻るまで!一緒のお部屋に寝泊りしましょう!!」

コーデリア「…ちょっと、やっぱりちょっと待って!!/////」

ネロ「もー、なんだよコーデリア。往生際が悪いよ?」

コーデリア「だっだって…、もし…教官と一緒に寝泊りを…続けて…そっそして誰か、誰かとの、ナニ…で、その…」

コーデリア「……間違いが……起こったら……/////」

エリー「…////」

シャロ「間違い?」

コーデリア「そっそうよ!だって、教官と言えど男性!皆一緒に寝泊りなんかしたら!きっと皆…危ない目に…」

コーデリア「…あっ!そうだわ!ここは、一番年長者の私が!!教官と同じ部屋で寝泊りするから!!皆は部屋に戻って…」

シャロ「危ない…?何を言ってるんですか?コーデリアさん」

シャロ「今まで、先生と寝泊りして危なかった事って、何かありましたっけ?」




ネロ「………」

エリー「………」

コーデリア「………」




ネロ「…僕、夜食買ってくる…」

エリー「私も……コンビニで何かを…」

コーデリア「…王将で餃子をテイクアウトしてくるわ…」

シャロ「あっ!それじゃぁ私にカマボコサイダー買ってきてくださーい!!あと、先生にコーヒーゼリーもー!」

―コンビニからの帰路―

ネロ「はぁーあー。思えば、僕たち何度か小林と同じ部屋で寝泊りもしてたよねー」

エリー「…小林さん…凄く……紳士でした……」

コーデリア「…思えば、教官が部屋で自分以外女性しか居ないとはいえ、手を出すなんて事する筈ありませんものね…」

ネロ「ちょっとは夜這いをしたって良いのに。…小林のバカ」

エリー「…小林さん…凄く……紳士です……」

コーデリア「それに、教官は今眠ってますから…どう考えても教官が手を出すなんて無理に決まってますわ…」

ネロ「でっでも、今回は記憶をなくしてるんでしょ?何かしらの間違いは何か起こりそうなんだけどなぁー」

コーデリア「そんな事も有り得ないわよ。だって、記憶を無くしても教官は教官よ。」

エリー「…でも、今はシャロと…二人きりなんですよね…?」

ネロ「うん。シャロと小林がお留守番をしてるんだよね?」

エリー「…もし、何かしらの拍子でシャロと小林さんが…間違いを起こしたら…」

ネロ「え?ないないないwwwwwwだって、さっきまで小林が間違い犯すなんて有り得ないって結果ついたじゃない。」

エリー「……小林さんじゃ……なくて……」

エリー「シャロ……が………」

ネロ「…………」

コーデリア「………」

コーデリア「…シャっシャロが間違いを犯すなんて!それこそ有り得ないんじゃない?だって、あのシャロなのよ?」

ネロ「そっそうだよ!あのシャロなんだよ?小林よりも有り得ないって!心配しなくてもいいよいいよ!」

エリー「………でも」

エリー「一緒に…寝泊りを……提案したのは……シャロ…」

ネロ「……」

コーデリア「……」

ネロ「………」

コーデリア「………」

ネロ「…………」

コーデリア「…………」

ネロ「…あっ!そんな事しているうちに、事務所についたよ!」

コーデリア「そっそうね!全然心配はしてないけど、一応様子を伺いましょう!そうしましょ!」

ネロ「そうだね!もう全然心配はしてないけど、一応様子だけは見てシャロの潔白を…」

シャロ≪……先生、寝てますよね?≫

ネロ「!?」

シャロ≪握っても……良いですか?≫

コーデリア「!!??」

―探偵事務所―

シャロ「…………」

シャロ「やっぱり、先生の手はいつもの先生のままです。安心しました」

小林「………」zzzzz

シャロ「…先生、実を言うと私も…記憶喪失なんです。12歳以前の記憶が無いのを…以前に話しました。」

シャロ「きっと…覚えていないかもしれませんね…。えへへ…」

小林「……」zzzz

シャロ「………」

シャロ「私達…お揃いですよね。ちょっぴり寂しい、お揃いさん」

シャロ「あっ!そうだ。このアルバムも見ましたよね。全部、先生も写っているんですよ。ちゃんと」

シャロ「先生の事も、私の事も、エリーさんの事も、ネロの事も、コーデリアさんの事も、アンリエットさんの事も…。」

小林「……」zzzz

シャロ「……先生」

シャロ「私達の事…思い出してくれます…よね?」

ポタ…ポタ・・・

シャロ「こんな…!こんなに忘れられる事が・・・悲しい事なんて……思いもしませんでした……!!」ポロポロ

シャロ「嫌です…!私達を…忘れたままにならないですよね…!?先生……!!」ポロポロ

シャロ「思い…出して……くれますよねぇぇえ…!?」ポロポロ

シャロ「ひっく…!ひっく……!!ぐすっ…うえええぇぇ……ん……!!」ポロポロ




ネロ「………」

エリー「………」

コーデリア「………」

―翌朝―



シャロ「おっはよーございます!皆さん!朝ですよー」

小林「う…ん。あれ?ここは…ああ、そっか。」

コーデリア「おはようございます。教官。昨日の事は…ちゃんと覚えてくれてるみたいですね…」

ネロ「結局、小林は朝になるまで目が覚めなかったね。結構イタズラしたんだけどなぁ。」

小林「イタズラ…?ん?えっ!?僕に!?何をしたんだい!?」

シャロ「……」

小林「…あっあの、どうしてそこで黙っ…」

エリー「………」

コーデリア「………」

ネロ「………」

シャロ「………」

小林「どうしてそこで黙るんだっ!?」

ジリリリリリリリリリr

シャロ「あっ、お電話ですー。はい!もしもし!」

小林「ねぇ!?一体僕が寝ている間に何をしたんだ!?あの、すみません!?ねぇ!?」

シャロ「はい…はい……ええ!?本当ですか!?若田さんの家の昆布が爆発して息子さんが…」

コーデリア「シャロ?一体誰からの電話なの?」

シャロ「間違い電話でした!」

ガチャン

ネロ「ちょっと!?若田さんの息子さんが昆布で何があったのさ!?」

小林「なんだったんだ…?」

ジリリリリリリリリリリリリr

シャロ「またお電話です…もしもしー!」

シャロ「あっはい!パンツの色はピンクです!!」

コーデリア「一体何の電話を受けているの!?貸しなさい!!」バッ

コーデリア「ネロ!トイズで逆探知をして頂戴!」

ネロ「分かった!……場所はこの事務所の隣の部屋」

コーデリア「エリー!隣の部屋を破壊して!」

エリー「え…ぇぇええいいいい//////」

ドガァァァアアア!!!

隣住民「うわぁ!?」

コーデリア「喰らいなさい乙女の敵!!連続蹴り100連発!!」

ババババババババッバババ…

隣住民「」死ーん

コーデリア「シャロ!もう変な電話には出ちゃ駄目よ!もし、反射的に出てしまったら、『お巡りさん、この人です!』って言いなさい!」

ネロ「そうすれば、少なくとも相手側も驚くだろうしねぇ。」

シャロ「分かりまし…」

ジリリリリr

シャロ「もしもしー!」

コーデリア「言ってるそばから!」

シャロ「そうでした!…お巡りさん!この人です!!」

神津『そうです。私がお巡りさんです。』

シャロ「神津さん!」

コーデリア「!」

シャロ「神津さん!一体どうしたんですか?こんな時にお電話なんて」

神津『こんな時だからこそ、電話をかけた。実は昨日の深夜、怪盗L2世からの犯行予告が…』

シャロ「はっ犯行予告ですかぁ!?」

ネロ「えっ!?」

小林「犯行予告…!?ちょっと代わってください!シャーロックさん!」バッ

シャロ「あっ…」

神津『…小林か。』

小林「はい。突然の代わりに申し訳ありません。それで…犯行予告と言うのは一体どういう事なんですか?」

神津『……』

神津『記憶を失くしても、そこは変わらないな。お前は…』

小林「えっ?」

神津『いや、なんでもない。実は昨日の深夜が犯行予告の時間だったのだが…』

小林「なっ…なんだって!?それで…一体何があったんですか!?」

神津『確保した』

小林「え?」

神津『怪盗L2世の身柄を拘束した。その事を君達に報告しに来たのだ。』

小林「………」

小林「そっ…そんなアッサリと、怪盗Lの2世を拘束…?」

コーデリア「ええっ!?」

小林「その…偽者という可能性は」

神津『恐らく、ほぼ無いに近いだろう。途中までは犯行予告に忠実で、脱走までもが完璧だった。途中まではな』

小林「途中までは?」

神津『ああ。脱走に用いた気球が横浜コスモワールドで試行運転していたジェットコースターに激突し墜落した。』

神津『なんなら、追跡していたときに撮影していたと思われるカメラにも、墜落した時の悲鳴が入ってるぞ』

小林「…………」

神津『正直、こんな馬鹿馬鹿しい幕の終わり方には俺も納得がいかないが…、本物の怪盗L2世を拘束したのは間違いない。』

神津『お前の記憶の奪還の為にも、一度こちらに来てくれ。話は以上だ。それでは…』

プツン

小林「………」

コーデリア「………」

エリー「………」

ネロ「………」

シャロ「…とっという事は、先生の記憶がこれで戻るって事ですか!?」

コーデリア「えっええ…。多分そうね…」

ネロ「喜んで…良いんだよね?」

シャロ「やったぁー!やったですよ先生!私達の事を、思い出せるんですよ!!」

小林「は…ははは。」

小林「………」


―留置所―

怪盗L2世「………」

小林「………」

神津「………」

小林「…えっええと…。それじゃぁ…まず…」

シャロ「先生の記憶を返してください!!」

ネロ「小林の記憶を返せぇー!!!」

エリー「返して…ください……!!」プルプルプルプル

コーデリア「今まで奪った大切な記憶を…今すぐ皆に返しなさい!!」

小衣「うるさぁーい!!留置所で大声だすな!!!!」

シャロ「だってぇ…小衣ちゃん……」ウルッ

小衣「小衣ちゃん言うな!!それに…記憶の返却を訴えてるのはアンタ達が初めてじゃないのよ!」

咲「いっこーに口を開くどころか、ピクリとも動こうとしないからねぇー。」

次子「拘束するときは、それはもう哀れなくらい抵抗していたんだがなぁ…」

神津「………」

小林「…………」

小林「…コホン」

小林「それじゃぁ…ちょっと質問させて貰ってもよろしいですか?」

怪盗L2世「………」

小林「…どうして、貴方は今までトイズを持つ人の記憶を失わせたりしたのですか?」

怪盗L2世「………」

小林「…すみません。それじゃぁもうちょっと絞って質問します。」

小林「どうして、僕の記憶を封じ込めたりしたのですか?」

怪盗L2世「………」

小林「………」

小林「…貴方は、どうして怪盗になろうと志したのですか?」

怪盗L2世「………」

小林「それは、怪盗Lに関係するものですか?」

怪盗L2世「………」

小林「今までに、どのような物を盗みに働いたのですか?」

怪盗L2世「………」

小林「………」

小林(…しばらくやってたら、心が折れそうだ…)

次子「な?ピクリともすんとも言わねぇ」

咲「電気ショック与えた限り、生きてはいるみたいだけどねぇー」

小林「電気ショック!?」

小衣「しっぽ踏まれた猫みたいな悲鳴あげてたわね、そういえば」

小林「あの…一応人権は?」

神津「とっくに、G4による電気ショックの処置はとってある。今はこいつの口を割るのが先だ。」

G4「「「「面目ない…」」」」シュン

神津「さて…と。次子」

次子「あいよ」

バンッ!

次子「そろそろ勘弁したらどうだ?今なら穏便に事を終わらせる事もできるぜ」

次子「警察は探偵と仲が悪いと言うが、私達は探偵へのパイプも存在する。」

次子「アンタの口を洗いざらい吐かせるトイズを持つ探偵をここに連れてくる事もできる」

エリー「そっそんなトイズを持つ人が…」

怪盗L2世「………」

神津「俺の権限で、貴様を減刑する事を要請する事もできる。条件があるがな」

神津「貴様が今まで封印してきた被害者の記憶を解放させる事だ。…もし、それができないのであればそこまでだが」

神津「…さて、どうする。残りの人生を檻の中で過ごすか、減刑か。ここで選ばせてやる」

怪盗L2世「………」

怪盗L2世「………ふぅ。」

シャロ「!!」

小林「!!」

怪盗L2世「全く…人が大人しくしていれば、勝手な事をベラベラ言いますねぇ。」

小衣「言葉を慎みなさい!貴方は今、拘束されてるのよ!」

ネロ「そうだそうだー!慎め慎めー!!」

コーデリア「アンタなんて、私達が囲めば秒殺よ!」

エリー「逃がし…ません…!!」

シャロ「かかってくるですー!!」

小衣「うっさい黙れ!!喋るな!!!!」

MH「「「「はい…」」」」シュン…

神津「ようやく、喋る気になったか…」

怪盗L2世「ええ。と言っても…もう、”大人しくする必要”がなくなったからですが」

小林「…!?」

怪盗L2世「はぁぁ。私のトイズは、結構疲れるんですよ。ここに居る全員を動けなくするにも、物凄い体力が要るんです。」

小衣「!!」

神津「お前達!逃げ…」

ヴヴン…

シャロ「!」

コーデリア「!」

ネロ「!」

エリー「!」

平之「ぐぁ…!」

次子「あっ…頭が……!!」

小衣「痛い…!痛い!!頭痛いぃぃいいい!!!!」

怪盗L2世「私のトイズが、記憶を閉じ込めるものと言いましたね?それは全くの偽りです。」

怪盗L2世「私のトイズはただの超音波です。他人の脳に大きく負担をかけさせるだけですよ。ただ、トイズ持ちにはそれが全くの別の方向に力が傾くだけですがね」

神津「………!!」

怪盗L2世「これで暫くは動けないでしょう。それじゃぁ、私はこれで…」

小林「…まっ…待て……!!」ヴヴ…

ガラガラガラ…ドッシャァァア…

神津「!!」

次子「天井が崩れた!?…奴の超音波か!!」

咲「ちょっとこれヤバイんじゃない…!?小林探偵が、瓦礫の下敷きになってんだけど…」

神津「ぐっ…!!小林!おい小林!!!」ゴゴゴ…

小林「……」

小衣「ちょっと!?早く起きなさいよ!!ねぇ!?アンタ達!!あの邪魔虫探偵が…アンタ達の教官が大変な事になってるのよ!?」

シャロ「………」

ネロ「………」

エリー「………」

コーデリア「………」

小衣「起きなさいって、言ってるでしょコラァァァアアアアアアアア!!!!!」



………
……




小林(………)

小林(…あれ、ここは…)

小林(そうか…。僕は、瓦礫の下敷きになって…)

小林(………)

小林(…僕は…)

小林(このまま…死ぬのか…?)

小林(彼女達を…置いていったまま…このまま……)

小林(………)

小林(…いや)

小林(そんなの…駄目だ…)

小林(僕は………)

小林(彼女達を…ミルキィホームズ達を……)

小林(置いていったまま…遠くに…)

小林(遠くに…置いてはいけない!!!!)

小林(だって……今…僕は……)

小林「彼女達の思い出を、ようやく取り戻したのだから!!!」









小林「……はっ!?」

―病院―

小林「…………ここは」

神津「…気がついたか、小林」

小林「…神津!?」

神津「…」

小林「大丈夫なのか…!?瓦礫に、天井の瓦礫に潰されたりはしてないか!?」

神津「……」

神津「…ふふ。ははは…」

小林「神津…?」

神津「…全く。お前は本当にお騒がせな奴だ…。」

神津「その様子だと、全部思い出したようだな。小林」

小林「ああ…。そうだ!ミルキィホームズは!?怪盗L2世は!」

神津「怪盗L2世は今、追跡を追っている。拘束時、脱走に備えて小型発信機を10箇所備えた。掴まるのも時間の問題だろう。」

神津「例え、全ての発信機を感ずられたとしても、盗聴器が5箇所、奴の体臭を覚えた警察犬、更に第二第三の伏線が張られている。」

神津「彼が逃亡に成功する確率は、限りなく0に近いだろう。」

小林「…ははは。相変わらず神津は、抜け目無いな…」

神津「ふん。それで、ミルキィホームズの件だが…」

小林「………」

神津「…先ほどまで意識が無かったが、ついさっき全員目を覚ましたそうだ。」

小林「……!!」

小林「そうか…。感謝するよ…神津!」

神津「…ふん。」

―MHの病室―

ガラララ…

シャロ「」ビクッ

小林「…皆…」

コーデリア「……」

ネロ「……」

小林「良かった…。本当に良かったよ。みんなが無事で…。」

エリー「……」ビクビク

小林「大丈夫だ。もう大丈夫。怪盗L2世ももうすぐ掴まる。だから、今はゆっくり休んでおくと良い。」

シャロ「………」

小林「でも、あまり無茶はしてはいけないよ。一応君達は患者なのだから。…まぁ、僕も言えた事じゃぁ無いんだけどね…」

コーデリア「……あの」

小林「ん?どうしたんだい?コーデリア」

コーデリア「………」

コーデリア「どうして…私の名前を知ってるんですか?」

小林「………え?」

ネロ「というか、アンタ誰なのさ。何でこの部屋に入ってきたわけ?」

小林「あの…皆?」

ネロ「まさか…もしかして不審者じゃぁ無いよね?」ギロリ

小林「えっと…まさか皆…」

エリー「ひぃ!」ビクッ

小林「…………」

シャロ「そっその…すみません……」

シャロ「あっ貴方は…一体どちら様でしょう…か…?」

小林「…」

小林「」





―ホームズ探偵学園―

小林「……そうですか。つまり、彼女達は僕の事だけを忘れている…と。」

アンリエット「…ええ。誠に残酷な事だとは思いますが…」

小林「いえ、忘れてるのが僕だけで良かったと思っていますよ。だって…」

小林「僕は、昨日まで全部の事を忘れていたんですから…。彼女達の事も、親友の事も。」

小林「寧ろ、これで良かったのかもしれません。ほら、見てください」


シャロ「わぁーい!カマボコ光線ー!!」

コーデリア「ちょっと!カマボコ光線は卑怯よ!広範囲に攻撃できるなんて、手の施しようが無いじゃない!!」

ネロ「そっちがその気なら、こっちだって卑怯しちゃうもんねぇー!!」

エリー「私…だって…。エリー…光線!!」ビビィー

シャロ「うわぁー!!エリーさんの目からビィームがぁあああ!!!」

ネロ「嘘ぉ!!どうやってやったの!?それ!」

エリー「私にも…分からな」ビィイイイ

ネロ「ぎゃぁぁあああああああ!!!!」ジュッ

コーデリア「ああああ!!ネロの方に振り向いたから、光線が自動的にネロの方に…!」

シャロ「ネロ、脱落でーす!!!」

小林「…僕が居なくても、彼女達は幸せそうじゃないですか。」

小林「これで、僕は何の負い目も無くイギリスへと旅立つ事ができます。」

小林「彼女達には、僕が居なくなる事を伝えないでください。…最も、伝えなくても覚えていないのだから意味がありませんが」

アンリエット「…そうですか。」

小林「それでは…アンリエットさん。そして、教員の皆さんも…」

石流「くっ…!色々と相談に乗ってもらった貴方に、恩の一つも返せず…!無念…」

20「ぐすっ…さようならぁーマイフレンド!!今度会う時は敵同士DA☆NE!」シクシクシク

根津「ケッ!てめぇなんて、どっか行っちまえ!!畜生…あっ!お土産は時計塔の模型な!絶対だかんな!!」ウルッ

アンリエット「随分と彼等と親しくなりましたね」

小林「はい…皆さん。本当にありがとうございました。」

小林「また、僕が本当の探偵になった…その時まで。」

ガラララ…

小林「さよなら」

ネロ「」シュゥ~

シャロ「わぁー!ネロが!ネロが黒こげに!!」

コーデリア「ちょっと!大丈夫なの!?ネロ!」

エリー「ネロの…黒焼き…」

ネロ「……」プスプス

シャロ「だっ大丈夫ですか?ネロ?」

コーデリア「なんだか…ピクリとも動かないんだけど…」

ネロ「」

ネロ「」ガバァッ!

エリー「!?」

シャロ「ネロ!」

コーデリア「あああ良かった!本当に良かったわ!!もう、生き返らなかったらどうしようかと…」

ネロ「………」

シャロ「……ネロ?」

ネロ「……っ!」ダンッ

コーデリア「!?」

ネロ「くそっ…くそっ!何で僕は今まで忘れて…!」

シャロ「どっどうしたんですか?」

ネロ「はっ!」

ネロ「そうだ…小林!小林は今、どこに居るの!?」ガシ

シャロ「へぇああああああ…こっこびゃやししゃんって…だぁれでぇしぅかぁあああ~?」グワングワングワン

ネロ「誰って…僕たちの先生じゃないか!」

コーデリア「せっ先生?先生って、20里先生や石流先生の…」

ネロ「違うよ!僕たちミルキィホームズの!僕たちだけの先生だよ!」

シャロ「私達だけの先生?」

コーデリア「そんなの…いました?」

エリー「覚えが…ありません……」

ネロ「ああああもう!!何でそんなにスッパリと忘れられるかなぁ!?」

コーデリア「…ネロ?なんだか貴方、おかしいわよ?私達に先生って…そんなのいなかったじゃない?」

シャロ「そっそうですよぉ~。だって、今までの手柄だって私達の友情で手に取ったんじゃないですかぁ」

ネロ「…君達、それ本気で言ってるの?」

コーデリア「本気も何も、私達は…」

シャロ「泣く子も黙る!優秀探偵ミルキィホームズなのです!!」

ネロ「エリー!目から光線出して!!」

エリー「えっ…えええええ!?そんな…無茶な…」

ネロ「さっき出してたじゃん!ほら、早く!!」

エリー「え…ぇぇえええい//////」ビィィィィイイイイイ

シャロ「わぁああ!?」

コーデリア「危なっ!?」

ネロ「逃がすかぁあああ!!!」キィイン

シャロ「鉄ヘラで反射!?」

シャロ「ぎゃぁぁああああああああああ!!!!」ビリビリビリビリビリ

コーデリア「シャロ!?」

ネロ「コーデリアも!うらぁああ!!!」キィィィィィ

コーデリア「ぎゃぁあああああああああああああああ!!!!!」ビリビリビリビリ

エリー「みっ…皆!」

ネロ「エリー、君もだよ!!らららああああああ!!!!」キィィイイイ

エリー「アベベベベベベベベベ!!!」バババババババ



カッ!!!


ドガァァァアアアアアアアアアァァァァァン……


―港―

ブォォオオオオオオ…



小林「………」

小林「…おっと。もうすぐで出港だな。」

小林(大丈夫。大丈夫だ。彼女達は、僕がいなくてもやっていける。)

小林(だって、彼女達には未来があるんだから。そして、僕にもそれは例外じゃない。)

小林(今度こそ、本当の探偵になって…彼女達を見守っていく事にしよう…。)

小林「………」

小林(…さようなら、横浜。さようなら…ミルキィホームズ…)








ダッ




シャロ「先生!私達を置いてどこに行くつもりですか!!!!」



_


小林「…!」


ネロ「……」ハァ…ハァ…

コーデリア「…」ゼェ…ハァ…ゼェ…

エリー「……」ハァハァ…フゥ…

小林「君達……どうして、ここに…」

ネロ「ふぅ……。決まってるじゃないか。思い出したんだよ、全部。小林の事」

エリー「私達に……黙って……出て行くなんて……あんまり…です…!」プルプル

コーデリア「教官の事を…今まで忘れていて…申し訳ありませんでした…。だから…だから…その…」

小林「………」

小林「…僕が、君達の元を去るのは…君達が僕の事を忘れたからじゃない。けじめをつける為なんだ。」

シャロ「どういう…事ですか?」

小林「僕は、一度トイズを失っている。だから、本当の探偵じゃなくなった。」

小林「だから、本当の探偵になる為に…僕は渡英して、頑張らなくちゃいけない。」

小林「それに…君達は僕が居なくても十分にやっていける。だから僕に固執する必要も無いんだ。」

小林「だから僕は、君達の元から離れて…」

ネロ「勝手な事言わないでよ!!!」

小林「!」

ネロ「そんなの…そんなの!ただの小林の我が侭じゃん!!」

コーデリア「私達は、教官に甘えたいから追いかけて来た訳じゃありません!遠くに行って欲しくないから!ここまで来たんです!!」

シャロ「そうです!もう私達を置いていけないでください!」

エリー「お願い…します…!!」


小林「………ごめん。」

小林「それでも、もう無理だ。出港時間も残り少ない。その時間までに僕は決める自信も無い。」

小林「そんな僕が、君達の上に立つわけにもいけないだろう?だから…」

ネロ「………ふーん…」

ネロ「確かに、出港時間まで後10分も無さそうだね。」

小林「ああ。見てもらえば分かるように…って、それ僕の切符!?」

ネロ「という事は、これが無ければ小林もイギリスに行かなくて済むんだよね?」ニヤニヤ

小林「ちょっ、それ返し…」

ネロ「小林が決められないなら、僕たちが決めてあげるよ!エリー!」

エリー「はい…!…ふぇぇええええい!!!」ブンッ

ゴワァッ

パラパラパラパラパラ…

小林「」

コーデリア「………」

シャロ「ひっ…一突きで切符を粉砕しました…」

ネロ「…ふぅ。これで、小林もイギリスにはどう足掻いても行けないでしょ?」

小林「…とっとんでもない行動力だな…君は…」

ネロ「へへっ探偵だからね。」

小林「……はぁ」

小林「そもそも、君達は一度僕だけを忘れている。それが意味するのは…僕はその程度の人間だったから…じゃないのかい?」

コーデリア「そんな事ありえません!」

シャロ「そうです!先生は…先生は私達の中で一番尊敬する先生なのです!」

小林「じゃぁ…どうして僕の事だけが忘れていたんだい?」

エリー「それは…私達にも分かりません」

ネロ「分かるわけないじゃん。そんなもの」

小林「そうだね。それじゃぁその事は忘れよう。じゃぁどうして、僕の渡英をそんなにしてまで止めに来たんだ?」

コーデリア「私達を置いて遠くに行って欲しくないからです!」

小林「でも、僕は完全に消えてなくなるわけじゃない。イギリスに行くだけなんだ。」

シャロ「それでも…それでも!先生は私達の傍に居てほしいんです!」

小林「君達は、もう僕が居なくても十分にやっていけるって僕は思っていた…!」

エリー「それでも…小林さんと…まだ一緒に居たいです…!」

小林「だから…どうして、そこまで…僕に固執するんだ!?」




ネロ「小林の事が大好きだからに決まってるじゃん!!言わせないでよ!!!」



.


小林「………えっ?」

ネロ「………」

ネロ「!!」////////カァー

小林「……」

小林「えっ!?」

コーデリア「………」

コーデリア「ぁあ―――!!ネロに先を越されたぁぁあああ!!!」

エリー「抜け…がけ……!」

ネロ「そっそそそ…そういう小林はははは!ぼぼぼ僕たちの事をどう思ってるのさ!?」

小林「ぼっ僕は…」

コーデリア「きょきょきょきょ教官!私!私も教官の事が好好好好好…!!」

エリー「私…私…mo……////////」ゴニョゴニョ

小林「いや、あの…ちょっちょっと?君達!?」

シャロ「先生!!」

小林「はい!!?」

シャロ「私も!先生の事が大好きです!!!!」

小林「はぃいい!!!??」

ネロ「ちょっと!!最初に告白したのは僕なんだよ!?冗談抜きで!」

コーデリア「私は裏切りという行為を見逃すわけにはいきませんわ!想いを伝える権利は誰にでもある!!!」

エリー「私も……勇気を振り絞って…////」

小林「あっ…あの…?」

ネロ「ぬぐぐぅ…じゃぁ小林!小林は誰を選ぶのさ!」

コーデリア「そうね!これは恨みっこなしで、教官に…」

小林「あのぉ!?あのぉお!?」

エリー「小林……さん…//////」

小林「待って!?ちょっと待って!!一体何がどうなって…」

シャロ「ちょっと待ってください!!良い事を思いつきました!!」

3人「「「!?」」」

シャロ「皆纏めて、ミルキィホームズを選んでもらうっていうのはどうでしょうか!皆が愛されて、誰も悲しみません!!」

小林「いや、さすがにそれは駄目じゃないかな。」

コーデリア「そうね…。私達は4人で一つ。一つの物を愛して貰うのには変わりない…」

小林「えっコーデリアさん?」

エリー「皆…幸せ……////」

小林「エルキュールさん!?」

ネロ「…ふぅーん。まぁ、ちょっと納得できないけど、許せなくはないんじゃない?」

小林「なん……だと…!?」

シャロ「それじゃぁ決まりですね!先生!」

ネロ「小林!」

コーデリア「教官!」

エリー「小林…さん…/////」

MH「「「「愛してる私達を、置いていかないでください!!」」」」




小林「…………」



小林「…ははは、これは……」



小林「記憶が飛んでも…忘れられそうにないな……」





―終―


―後日談―


神津「ほう。全員から告白か…それで、誰か選んだのか?」

小林「そこなんだよな…。皆は『全員愛せ』と言ってくるけど、さすがにそれは道徳的にも社会的にもおかしいよな…。」

神津「俺達が黙っちゃいないな。」

小林「…まぁ幸い、日常はいつもと変わりないから…なんとか生きてはいるけど…」

神津「そうか。まぁ、それはお前の問題だから、俺が干渉できないのは了承してくれ。」

小林「ははは…楽観的だなぁ。…そういえば神津、怪盗L2世はどうなったんだ?」

神津「ああ。その事なんだが…発信機と盗聴器を超音波で全て破壊された。」

小林「…ええ!?それじゃぁ…完全に逃げられたのか…!?」

神津「いや、ついさっき身柄を拘束した。」

小林「え?」

神津「奴の発する超音波は、やけに強大らしくてな。超音波測定器を巡らせば割と簡単に見つかった。」

神津「耳栓や防護服を備えて特攻すれば、もう本当、簡単に拘束する事ができたからな。今は特殊留置所で尋問を受けているよ」

小林「…手強い相手だったのか、抜け目が多い奴だったのか、分からない怪盗だな…」

神津「我々の前に手の内を明かしたのが運のツキだ。だが、油断はできない奴である事は確かだ、今や慎重に尋問を行っている。」

神津「奴の被害者の記憶が戻るのも、時間の問題だろう。」

小林「………その事なんだがな、神津。その、記憶が戻る方法は…」



バタンッ



小衣「警視ぃ~♪容疑者の尋問も終わりま…って、なっなんでアンタがここに居るのよ!?イギリスに行ったんじゃないの!?」

小林「愛する教え子に切符を粉々にされました。」

小衣「何っ!?あの馬鹿共アンタの切符を粉々に!?渡英券って結構高いんでしょ!?本当に馬鹿じゃないのアンタの教え子!!」

小衣「ムキィィィイイイ!!折角お邪魔虫が居なくなって、警視とまた二人きりになれると思ったのにぃぃいいい!!!」

小林「面目ない…」

神津「安心しろ小林。俺もここに長居する余裕は無い。なぜなら、俺は今日の午後に海外出張があるからな」

小衣「えっ」

神津「今度はブラジルに行く事になった。神の街と呼ばれる少年テロリスト達を鎮圧、少年の保護をする仕事が入ったからな」

小林「…それ、大丈夫なのか?神津お前死なないよな?」

神津「一応、街の安全領域内から出る事は無い。死ぬ可能性は低くないが、俺で無いとできない仕事だ。」

小衣「…………」

神津「そろそろ時間だ。小衣、怪盗L2世と後のG4は頼んだぞ。もし、俺が戻らなければ序列的にお前が警視に…」


ガシャァアン!

小林「!」

小衣「あっ!うわぁぁあー!警視の航空券にコーヒーこぼしちゃったぁー!」

小衣「どーしよー。これじゃぁ警視がブラジルに行けないー。どーしよー」チラチラ

神津「…安心しろ小衣。お前がこぼしたのは帰りの航空券だ」

小衣「えっ」

神津「これで、ふんぎりがついた。向こうの町が完全に鎮圧されるまで帰れなくなったな。では、そろそろ…」

小衣「待って!!警視まっでぇぇえええ!!!びぃぇぇええええええええん!!!!」ポロポロ





小林「……さて、僕もそろそろ行こうかな。」

小林「彼女達がいる、僕の事務所へ…」




―完―

これでおしまいです。
楽しんでいただけたら幸いです。はい。
読んでくれてありがとうございます。

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