シャーク「ベクターが赤ん坊になった?」 璃緒「うん」 (10)

ドルべ「ほら」

ベクター「オギャーオギャー」

シャーク「すっげえ・・・チビベクターだ」

ミザエル「少し静かにできないのか?うるさくて仕方がない」

璃緒「赤ちゃんなんだから仕方ないでしょ」

ドルべ「だがこれはいいかもしれないぞ」

ギラグ「どういう事だ?」

ドルべ「ベクターを再教育しよう」

シャーク「再教育?」

ドルべ「ああ」

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アリト「いいか世の中にはやっていい事と悪い事があんだよ」

ギラグ「わかるだろ?特に度の超えた悪戯だ」

ベクター「?」

ミザエル「やはりベクターでは理解できんか、元が元なら赤ん坊でも同じだ」

ベクター「オギャーオギャー!」

璃緒「ほらミザエルが余計な事を言うから泣いちゃったじゃない!」

ミザエル「・・・」

ドルべ「赤ん坊でもちゃんと謝った方がいいな」

ミザエル「・・・すまない」

ベクター「プッ」

ミザエル「貴様!」

ドルべ「やめろミザエル」

ミザエル「奴は笑ったぞ!見ただろ!?私を明らかに小馬鹿にしていた!」

アリト「そりゃ生きてるなら笑うだろ」

ギラグ「大丈夫かお前?」

ミザエル「くっ・・・」

ベクター「アー」

璃緒「凌牙に抱っこしてもらいたいのね」

シャーク「こいつが?」

ベクター「アー」

シャーク「仕方ねえな。ほら」

璃緒「ベクターもこうなれば可愛いものね」

ドルべ「ナッシュに抱かれて喜んでるぞ」

ベクター「アー・・・」ブリブリブチチュルルルルル

シャーク「て、てめえ!いきなり糞漏らしてんじゃねえ!」

ドルべ「落ち着くんだナッシュ!」

璃緒「赤ちゃんなんだから」

シャーク「けどよ・・・糞漏らしやがって」

ミザエル「ちょっといいか」

シャーク「どうした」

ミザエル「いいから」

シャーク「何だと?ベクターがわざと赤ん坊になって俺達を」

ミザエル「可能性はある」

シャーク「どうやって赤ん坊になったんだよ」

ミザエル「それはわからんが」

シャーク「なら」

ミザエル「あのベクターの顔を見たか?私とナッシュに何かしでかす時の顔だったぞ」

シャーク「言われてみれば・・・」

ミザエル「なら我々が取るべき行動は一つ」

シャーク「野郎の化けの皮をみんなの前で暴露してやるか」

ミザエル「そういう事だ」

シャーク「けど、どうするよ?どうやって尻尾を出させる?」

ミザエル「私が囮になろう」

シャーク「じゃあ頼むぜ」

ミザエル「任せてくれ」

ベクター「アーアー」

璃緒「見て!もう普通に歩いてるわ!」

ドルべ「ベクターは頭がいいな。イタズラはやってはダメだぞ」

ベクター「アー」

アリト「どうやら理解できたみたいだぜ!」

ミザエル「そんな訳が無い」

アリト「何が?」

ミザエル「私がこいつの化けの皮を剥ぐ!」

ベクター「オギャー!オギャー!」

璃緒「やめなさいミザエル」

ギラグ「いくら普段、ベクターに勝てねえからってこの姿のベクターに八つ当たりはすんなよ」

ミザエル「みんな騙されるな!こいつはベクターだ!」

アリト「そりゃそうだろうが」

ミザエル「私がこいつの正体を白日の下に晒す!」

アリト「やめろって言ってんだろうが!」

ミザエル「離せ!」

ギラグ「弱い者イジメになっちまうじゃねえか!」

ミザエル「退けこの!」

璃緒「落ち着きなさいミザエル!」

ドルべ「何をそこまで怒っているんだ」

ミザエル「この!」バシッ

アリト「いってえな・・・やりやがったな!」ドボッ

ミザエル「うっ・・・この単細胞が!」

ドルべ「2人ともやめるんだ」

アリト「うるせえ!」

ドルべ「うわあああああああああああああああああああああああああ」

ミザエル「貴様も離せ!」

ギラグ「上等だミザエル!」

ベクター「プフフ」

シャーク「おいベクター」

ベクター「オギャー」

シャーク「もう化けの皮は剥がれてんだよ。何が目的だ?」

ベクター「バレちまったか・・・ジャン」

シャーク「衝撃の真実だとか言い出すんだろうが!何で赤ん坊になってんだよ!?」

ベクター「ドン・サウザンドじゃねえか?頭にほらトゲが刺さってんだろ?引っこ抜いてみ」

シャーク「これか」プチッ

ベクター「はあ・・・やっぱりこっちのがいいわ」

シャーク「ドン・サウザンドにやられたのか?」

ベクター「あいつは言ってたぜェ~?子供の心が純真なのは人間だけだってな。まあ楽しかったぜ!赤ん坊ごっこ」

シャーク「ドン・サウザンドが生きて・・・」

ミザエル「見ろ!元の大きさに戻っているぞ!」

アリト「本当だ・・・説明しろベクター!」

ベクター「説明?するわけねえじゃんバーカ!」

ギラグ「待ちやがれ!」

アリト「野郎は何処に行っちまったんだ?」

璃緒「放っておいたらすぐにお腹空かして帰って来るわよ」

ミザエル「しかし何で赤ん坊なんかに」

シャーク「ドン・サウザンドが頭に妙な棘刺して赤ん坊に変えたんだとさ」

ギラグ「ドン・サウザンド!?でも奴は」

シャーク「確かに死んじまった。はずだぜ」

ミザエル「ベクターはまた手を組んだのか?」

シャーク「そいつはねえだろ。あいつは俺達の仲間だぜ」

アリト「いくら狂っててもそこまではしねえだろ。ベクターでもな」

ギラグ「ミザエルもそう思うだろ?」

ミザエル「・・・そうだな」

シャーク「じゃあ帰ろうぜ」

璃緒「殴り飛ばされたドルべの手当てもしないといけないしね」

シャーク「鬼ごっこは終わりだベクター!先に帰ってるから腹減ったら帰って来い!」

数日後

遊馬「ベクターには心が無いって言ってたくせに」

小鳥「シャークってコロコロ意見が変わるからね。優柔不断なのよ」

遊馬「シャークにはもっとしっかりしてほしいぜ」









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