友奈「勇者部のみんなに好きだと言った結果」 (76)

友奈「勇者部のみんなに日頃お世話になってる感謝の気持ちを伝えたいな」

友奈「そうと決まれば即行動! オーっ!」


ーー……

友奈「好きだよ……夏凛ちゃん」

アゴクイッ

夏凛「ゆっ、友…奈…?」カアァッ

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友奈「私……夏凛ちゃんの事、今でも本当に好きだから」

夏凛「ここ、部室で……もし誰かきたら…」カァ

ダキッ

夏凛「ひゃうっ!?」

友奈「夏凛ちゃん……」

夏凛「ゆ、友奈……」

友奈「……愛してるよ」(イケボ)

夏凛「ゆーなぁ……」ハァ、ハァ

友奈「よーし、これくらいでいいね」

友奈「じゃあ夏凛ちゃん、私急いでるから! またねっ」

タッタッタ…

夏凛「えっ、友奈っ」

夏凛「……」


夏凛「え、えへへ……」テレ

友奈「風先輩〜!」

風「ん? 友奈じゃん。どうかした??」

ダキヨセ

風「へっ?」

アゴクイッ

風「んん…っ」

友奈「風先輩….…いつも素敵ですね」

風「えっ、えっ、なに? 本当どうしたの??」

友奈「風先輩に、私の想いを伝えたくて……」

風「ゆ、友奈……近い。近いよ?」

友奈「嫌、ですか?」

ギュッ…

風「ぁっ……べ、べつに嫌なワケじゃ…」

風「で、でもそれとこれとは別というか……」

友奈「私には、もう風先輩しか見えていません……」

風「東郷にも、申し訳ない…というか…」カァ

友奈「いま東郷さんは関係ないです」

友奈「お慕いしてます……風先輩」(イケボ)

風「ぅ、うあぁ……」クラクラ

風「ゆ、友奈……」

風「ぁ、あの……」ドキ、ドキ

風「わ、わたし……….…っ」

友奈『……可愛いよ、風』ニコッ

風「っ!」カアァッ

風「…………きゅぅ」クラクラ…

友奈「伝わってくれたかな? うんっ」

友奈「それじゃあ私、急いでるんでまた連絡します〜!」

タッタッタ…

風「……」


風「……顔真っ赤じゃん、私」カァッ

友奈「次は誰に……」

友奈「あっ」

友奈「おーいっ、樹ちゃ〜んっ!」

樹「?」

友奈「これから部室に行くの?」

樹「はい。友奈さんも今から部活出れるんですか?」

友奈「うーん、やる事が残ってるから後でかなあ」

樹「それで、なにか用……とか?」

友奈「あっ、うんっそうなんだ!」

友奈「樹ちゃん、好きだよっ!」ニコッ

樹「えっ」ドキッ

樹「い、いやですよ友奈さん。少しドキっとしちゃいました」エヘ

友奈「私も、樹ちゃんが可愛いからもう目が離せないよ」エヘヘ

樹「(可愛い人だなあ……)」

友奈「(でも、今のだけで伝わったのかなぁ……)」

友奈「(……よおし)」

ザワザワ…

ナニ? コクハク??
ヤダ モエル……

樹「ゆ、友奈さんっ。周りの人が不思議そうに見て….きゃっ」

ダキッ

樹「友奈さん……?」

ガヤガヤ…

キャー キャー
モエル……

樹「ゆうなさぁん……」カァ

樹「え?」

樹「そ、そんな……」カアァ

アゴクイッ

樹「ひゃうっ」

樹「こ、困ります……」

樹「わ、わたし…….っ」

『(イケボ)』

樹「っ……ん」ビクンビクン

樹「友奈さん…….……」トロン

タッタッタッ…

樹「あっ」

樹「……」

樹「お、お姉ちゃんに相談……しないと…」エヘヘ

東郷「ぼた餅もこしらえてきたし、友奈ちゃん喜んでくれるといいなあ」クス

友奈「東郷さ〜んっ!」

東郷「友奈ちゃんっ」パアァッ

友奈「探したよ東郷さん」

東郷「どうしたの?急いでたようだけど……」

友奈「東郷さん、私たちずっと一緒だからね」

東郷「っ」ドキッ

東郷「(いや、落ち着くのよ美森……これはいつもの友奈ちゃんなりのスキンシップ…)」

東郷「うんっ。私も、そうだといいなって思ってる」ニコ

友奈「好きだよ、東郷さん」ニコッ

東郷「っ!?」

東郷「(お、落ち着いて私……そう、これは友奈ちゃんなりの…)」

東郷「わ、私も友奈ちゃんが好…友奈『愛してるよ』

東郷「っっっ」ブファアッ

東郷「(いけないわ……思わず心の鼻血が)」フキフキ

東郷「わ、私も……愛して…友奈『もう、東郷さんさえよければ結婚したいくらいだよ〜』アハハ

東郷「シラヌイ、他三体! 今すぐ挙式の準備をっ!!」クワァッ

東郷「あっ、そうね今はいないんだったわ」フゥ

ダキッ

東郷「ぁっ」

アゴクイッ

東郷「ぁあっ」

友奈『”結城美森”……って、どうかな?』(イケボ)

東郷「」ブッフォー!

 薄れゆく意識の中……私はとても幸せな気持ちで、友奈ちゃんの台詞を脳内に保存した。

ーー……【部室】

友奈「(あ〜みんなに想いを伝えたからか、なんだかスッキリしたな〜)」

ガラッ

友奈「遅くなりました!結城友奈ただいま部活動に参加しますっ!」ジャジャン!

スタスタ…

ギュッ

友奈「ん?」

夏凛「……」

友奈「どうしたの夏凛ちゃん?腕組んで。よろめいた??」

夏凛「よ、よろめいてなんかないわよっ」カァッ

友奈「? そう……」

友奈「でも、丁度いいしこのまま席までエスコートさせてもらおうかな」ニコッ

夏凛「え、エスコートって……もうっ」カアァ

友奈「えへへ……」

 最近、一気観したので作業の合間に投下しました。物書きを職にしましたので、台本形式は書きやすくて良い息抜きになりました。

 長引かないように致します。乙です。

 進行上先の話なので言ってませんでしたが、乃木さんも出てきます。


ギュッ

友奈「?」

夏凛「……」カァ

友奈「(なんで手を握ったんだろう)」

友奈「(でも、暖かいし気持ちいい)」

夏凛「ゆ、友奈……」ボソ

友奈「? どうしたの??」

夏凛「これ、皆に内緒……二人だけの、秘密だから」プイ

友奈「……」

夏凛「……」カアァ

友奈「(夏凛ちゃん、耳まで真っ赤)」

友奈「(なんだろう……なんか、ちょっと照れるかも)」

ギュッ

夏凛「……」ドキドキ

友奈「……」ドキ、ドキ



ギュッ…

風「……な、友奈っ。ちょっと、聞いてるの?」

友奈「ぇっ、は、はいっ」ハッ

パッ

夏凛「ぁっ……」

友奈「ええと、それで……なんでしたっけ?」

夏凛「…….」ムゥ

風「だから、今度の合宿の件についてよ」

友奈「あ、ああ〜そうでしたね。合宿……また大赦が費用を持ってくれるんですよね」

風「そうなのよ、もう私達は勇者じゃないのに……」

友奈「そ、そうですね」アハハ…

風「あれかしら? 大リーグを引退した選手が年金貰えるみたいな感じで、勇者引退後もこういったサポートがあるのかしらね」

友奈「あ〜そうかもしれませんね」

夏凛「……」

ギュッ

友奈「っ」

ギュッ…

夏凛「……」

友奈「(な、なんかイケない事をしているみたい……)」カァ

風「前より更に待遇が良くなって、2・2・1か2・3の部屋割りも選べるわよ」

友奈「皆で眠るのも楽しいけど、たまには広々とするのも良いかもしれませんね」

友奈「でも、2・2・1になると誰か一人が余っちゃいますよ」

東郷「心配ないわ友奈ちゃん。そのっちも参加出来るみたいだから、何の心配もいらず犬吠埼姉妹・その夏凛・友東の3組に分けられるわね」

友奈「そうなんだっ、それは楽しみだね!」ニコッ

夏凛「ちょっと待ちなさいよっ」

東郷「? なにかしら、そのっちが可愛いからって変な事しないでね」

夏凛「するかっ! 友奈とペアになるのはわt……他のメンバーでもいいはずよ!」

東郷「……はあ」


東郷「彼女面ですか? 三好さん」

夏凛「なっ……そんなんじゃ…」チラ

友奈「?」ニコ

夏凛「〜〜っ!」カァ

夏凛「そうよっ! わるいっ!?」

東郷「っ!?」

友奈「(んー?)」

東郷「……三好夏凛さん」

夏凛「なっ……なによ…」キリッ

東郷「先程の言動……普段の貴女からすると、中々に頑張ったと思います」

夏凛「その、上から目線やめなさいよ……」

東郷「(ああ、そうですか。私にこれほどの余裕があるのは、友奈ちゃんから愛の告白を受けたからですし)」

東郷「(それを加味すると、かえって同情出来ますね……)」

夏凛「(いつもいつも正妻面して……ん?)」

夏凛「(でも待てよ……)」


夏凛「(この子は、私が友奈から告白された事を知らない……)」エヘヘ

東郷「(可哀想……ニタついて…)」グス

夏凛「……じゃあ、私もあえてこう呼ばせてもらおうかしら。”東郷美森”さん」

東郷「」ピクッ

東郷「(あの表情は、”勝ちを確信している立場”のソレだわ……いや、動揺してはいけない。なぜなら私にこそ、その”確信”があるのだから)」

東郷「なら友奈ちゃんに決めてもらおうかしら」

友奈「えっ」

夏凛「それが手っ取り早いわね」

友奈「えっ?」

東郷「私と夏凛ちゃん。どっちと同じ部屋に泊まりたい? 友奈ちゃん」ニコ

夏凛「勿論、遠慮なんてする必要ないわよ。友奈の心に正直になればいいの」ニコ

友奈「え、ええっと……」

友奈「(ど、どうしてこんな展開に……っ!?)」タラ…

友奈「わ、私は……」

風「おっと二人とも、あまり友奈を困らせるんじゃないよ?」

友奈「風先輩……」

風「友奈は私と同じ部屋になるんだからっ!」ババーン

友奈「えっ?」

東郷「風先輩!」

東郷「(おかしい……風先輩は私と友奈ちゃんの仲を肯定的に見ていてくれたはずなのに)」

夏凜「風! アンタはいつもそう勝手な……っ」

夏凜「(これは風なりの茶化し? でも、本当にそうかしら?)」

風「大岡裁きってやつよ! 貴女達の言動はむしろ友奈を困らせる事にしかならないってワケっ!」

風「さあ友奈……私と一緒にグヘへへへ」

夏凜「困らせるのはどっちよ!」

バシーンッ

風「あぃたっ!?」

風「やぁねえもう……冗談よ、冗談」ニヒヒ

夏凜「まったく……」

東郷「……」



東郷「……」

東郷「周りがどうこう言うのではなく、友奈ちゃんに決めてもらうべきです……」

夏凜「わ、私は良いけど……」

風「(東郷キレてる? マズいなあ……)」

友奈「(誰かを選ぶなんて……いつも通りなら東郷さんだけど、なにか慎重になれって勇者の勘が言ってる)」

友奈「(風先輩は、樹ちゃんと一緒の方が喜ぶと思うんだけど……)」チラ

樹「!」

友奈「……」

樹「……」ドキ、ドキ

友奈「……」ニコッ

樹「っ」カアァ

友奈「(樹ちゃんは相変わらず可愛いけど、部屋割りの方はどうしよう……)」フム


樹「(友奈さんの真剣な横顔……きっと、私と同じ部屋に泊まりたいって自分からは言い出しにくいんだ…)」

樹「っ」グッ

樹「ゆ、友奈さんが決められないのなら間をとってわ、私と一緒になるというのは…」

東郷「……」ギロォ

樹「……というのは冗談で….」

樹「(ご、ごめんなさい友奈さん……私、ダメでした…)」チラ

樹「(…….ん?)」


園子『ゆ、ゆーゆ……私は攻略対象じゃないと思うんだけどー…….?』カアァ

友奈「? 今のが、私の(感謝の)本当の気持ちのだよ……」ニコ

ギュッ

園子「は、はは……」

園子「(これは……わっしーの気持ちもわかるかも…)」テレテレ


樹「!!!」????!

 誤字があったのでこちらでお願いします。


東郷「周りがどうこう言うのではなく、友奈ちゃんに決めてもらうべきです……」

夏凜「わ、私は良いけど……」

風「(東郷キレてる? マズいなあ……)」

友奈「(誰かを選ぶなんて……いつも通りなら東郷さんだけど、なにか慎重になれって勇者の勘が言ってる)」

友奈「(風先輩は、樹ちゃんと一緒の方が喜ぶと思うんだけど……)」チラ

樹「!」

友奈「……」

樹「……」ドキ、ドキ

友奈「……」ニコッ

樹「っ」カアァ

友奈「(樹ちゃんは相変わらず可愛いけど、部屋割りの方はどうしよう……)」フム


樹「(友奈さんの真剣な横顔……きっと、私と同じ部屋に泊まりたいって自分からは言い出しにくいんだ…)」

樹「っ」グッ

樹「ゆ、友奈さんが決められないのなら間をとってわ、私と一緒になるというのは…」

東郷「……」ギロォ

樹「……というのは冗談で….」

樹「(ご、ごめんなさい友奈さん……私、ダメでした…)」チラ

樹「(…….ん?)」


園子『ゆ、ゆーゆ……私は攻略対象じゃないと思うんだけどー…….?』カアァ

友奈「? 今のが、私の(感謝の)本当の気持ちだよ……」ニコ

ギュッ

園子「は、はは……」

園子「(これは……わっしーの気持ちもわかるかも…)」テレテレ


樹「!!!」????!

手はやすぎwwwwww

なにこれID一緒だけど
テス

友奈「そうだっ、私と園ちゃんが相部屋になれば良いんだよ!」

園子「?!!」

友奈「そうすればすっきり解決!」

園子「相部屋? どういう事かなー??」

園子「ねえわっしー、私とゆーゆが同じ部屋で…」チラ

東郷「……」ギギギ

園子「暮らし……いや、なんでもないよ…」

園子「(殺意すぎる殺意だよー……)」タラ

風「(友達に向ける目じゃないぞ東郷……)」アセ

東郷「……友奈ちゃん?」

友奈「?」

東郷「私と同じ部屋に泊まるのよね?」ニコ…


友奈「ううん! 園ちゃんと一緒になる事にしたよっ!」ニパー

友奈「勿論、園ちゃんさえ良ければだけど……」

園子「……え?」

友奈「だめ、かな?」シュン

園子「(ああっ、そんな雨に濡れた子犬の様な顔をしなくても……)」ドキ

友奈「園ちゃん……?」

園子「(わっしーやミノさんとも違うタイプ……ど、どうしようわっしー……)」チラ

東郷「そのっち。好きだったよ」

園子「(ああっ、そんな過去形で……!!)」

園子「(それに、なんだかあの頃のわっしーみたいな口調……あの時のわっしーは可愛いくてかっこいい面もあって……)」

園子「(それが今ではゆーゆにゾッコンLOVE……ゆーゆ色に染められてしまったのね……)」

園子「(……でも、わっしーを取られたようで一抹の寂しさを覚えると同時に……なぜかちょっとした快感も……)」ハァ、ハァ

園子「(こ、これが寝取られ……? わ、悪くない……かも)」

東郷「……」ジト…

園子「(ああっ! そのドブに落ちたぼた餅を見るような目……っ、)」ビクン、ビクン

友奈「そ、園ちゃん? どうしたの??」

東郷「気にしないで友奈ちゃんこの子昔からちょっと妄想屋さんでいま少しトリップしているみたいだから話に加われないわやっぱり私と同じ部屋になるのが正解みたいねさあはやく話を進めもしょう」

友奈「う、うん……」



園子「その目、わっしー才能あるよぉ……」エヘヘ…

ーー……

風「話し合いの結果、全員で大部屋を借りる事に決まりました〜っ!」

樹「結局こうなるんだね……」アハハ…

夏凜「落とし所としたらここしかないわね」ムゥ

友奈「うんっ、やっぱり皆一緒の方が楽しいよ! ねえ? 東郷さん!」ニコッ

東郷「え、ええ……そうね。友奈ちゃん」

東郷「(もう一押しだったのに……)」ハァ

園子「うわー旅行なんて久しぶりだよー」ニコニコ


友奈「(うんうん、皆楽しそうだな〜)」


友奈「(よぉ〜っし! 合宿中は皆に喜んでもらえるよう、今日以上に日頃のお礼をしよう!)」オーッ!

ーー……【合宿所】

ワイワイ…

友奈「あ〜夕食のご馳走も美味しかったし、後はお風呂に入って……」

友奈「……そうだ、今日みたいな特別な日は、皆に私の気持ちを伝えよう! 前よりもちゃんと伝えないとっ!」


ーー……


友奈「夏凜ちゃん……前に言ったこと、覚えてる?」

アゴクイッ

夏凜「ゆ、ゆぅなぁ……」ドキ、ドキ…

友奈「夏凜ちゃんのほっぺ、すごく熱くなってる……」

ピトッ

夏凜「だって、ここお風呂だし……」カァ

友奈「夏凜ちゃん……」

夏凜「ゆ、友奈……」

友奈「……んっ…」

チュッ

夏凜「!!?」

夏凜「ゆ、ゆゆゆ、友奈っ! アンタなにを……っ」カアァ

友奈「夏凜ちゃん……」

夏凜「友奈? もしかしてお酒……」

夏凜「(お酒なんて無かったわよね……?)」

友奈「好きだよ…………夏凜」

夏凜「友奈ぁ……」ハァ、ハァ

友奈「場所、移そうか……?」

夏凜「……う、うん…」テレ、テレ…

ーー……

東郷「特製の媚薬入りぼた餅が見当たらないわね….…?」

ーー……

チュン チュン

友奈「……?」パチクリ

友奈「んー? ……ん?」

ムニッ

友奈「?」チラ

夏凜「友奈….…友奈ぁ…」ムニャムニャ

友奈「……」



友奈『んっ?』

ーー……

風「それでさー、朝起きたら樹の寝癖が……」ククク

樹「お、お姉ちゃんっ」

友奈「……」パク

東郷「友奈ちゃん?」

友奈「あっ、ん? どうかした? 東郷さん」

東郷「朝から調子が優れないみたいだから……」

友奈「う……ううん。元気だよ私っ」ニコ

東郷「そう……昨日、夏凜ちゃんが湯当たりしたから看病するといって…それからは夏凜ちゃんの希望もあって別室で皆眠ったから、友奈ちゃんの姿も見られなかったし…」

友奈「あ、あははー。そうだったんだ、そんな理由で……」

東郷「?」

友奈「でも、何かあったら東郷さんに相談するね」エヘ

東郷「それはむしろ歓迎だけど……」チラ


夏凜『友奈……はい、あ〜んっ」ニコ


東郷「……現在進行形でナニかあるみたいだけど…」

友奈「えっ!? な、ななな何も問題ないよっ、うん!」タラー

夏凜「はい、ア〜ンっ」ニコニコ

友奈「(夏凜ちゃんと何かあったのは間違いない……)」

友奈「(朝起きた時、夏凜ちゃんは顔を赤くしながらおはようを言って部屋を出て行っちゃって、話を聞けなかったし……)」

友奈「か、夏凜ちゃん?」

夏凜「……かりん」

友奈「え?」

夏凜「夏凜でいいわよ……昨日は、たくさん呼んでくれたじゃない…」カアァ

友奈「??」

友奈「(夏凜ちゃんを呼び捨てで何度も呼んだ? どういう状況だろう)」

夏凜「み、みんなの前で呼ぶのが恥ずかしいなら……二人きりの時にそう呼んでくれたらいいし…」プイ

友奈「う、うん」

東郷「……」

友奈「? ??」

東郷「(友奈ちゃんの顔を見るに、夏凜ちゃんのコレは本当に原因がわからないみたいね……)」


友奈「(夏凜ちゃんの機嫌は良さそうだし……私が寝ぼけて何か言っちゃったのかな? 喜んでくれてるようだからまあ、いいよね。うん)」

友奈「じゃあ………………わかったよ。夏凜」ヒソ


夏凜「っ!」カアァ

夏凜「二人きりの時って言ったでしょアホ友奈っ」

友奈「えへへ……夏凜ちゃんが呼んでほしそうだったからつい…」

夏凜「……はあ、まったく…」



夏凜「……にやけるのを堪えるのも大変なんだから」ムゥ…

ーー……【ゲームセンター】

風「……友奈」

友奈「はいっ、どうしました風先輩?」ニコ

風「い、いやー……ほら、あの事だけどさ…前に…私に言っていた……」ゴニョゴニョ

友奈「ああっ、風先輩の事が大好きって話ですか?」

風「ちょっ、声が大きいって!」アセ

風「もしかしたら私が間違った解釈をしている可能性もあるし……」ゴニョ

友奈「わかりづらかったですか? やっぱり、前よりも強めにアピールしないと伝わらないんだ……」

風「友奈?」

友奈「風先輩……私の目をよく見てください」

風「ち、近いよ……? 友奈」ゴク

友奈「始めは、ただの尊敬でした……」

アゴクイッ

風「こ、これ……友奈から見下ろされる感じ、わるくない…というかこれはコレでたまらないんだけど……ちょっと緊張しちゃうから…」ドキ

友奈「けど、この気持ちは尊敬以上で……」

風「わ、わかった! もうわかったからっ、私顔真っ赤だからっ!」グイー

ギュッ

風「ひゃうっ」

友奈「樹ちゃんが羨ましいです……」

風「……っ」ドキ、ドキ

友奈「……」

風「っ」ドキドキドキドキ

友奈「………………好 風『だ〜ギブアップ! ちょっともう致死量超える! これ以上は死んじゃうっ!」ジタバタ

友奈「ぁっ……まだ、半分も伝えてないのに…」シュン

風「わかった……アナタの気持ちは十〜分にわかったから」ゼェ、ハァ

友奈「そうですか……? それなら良かったです」ニコ

風「わ、私からも言わないとフェアじゃないわよね」

友奈「いえいえ私が勝手に言いたかっただけなので」

風「いやそうはいかないわ! 後輩にここまで言われっきりなんてのは勇者部部長としての……」

友奈「……じゃあ、手……いいですか?」

風「へ?」

ギュウッ

風「ぁっ……」

友奈「意識すると恥ずかしいですね……」エヘヘ

風「…………可愛いすぎでしょ……」カァ

ギュッ…

友奈「(友達同士でもやるけど、先輩となんてあまりないから新鮮だなー)」ニパー

 樹海の記憶トロフィーコンプしましたーこれで進められます。
 投下していきます。

友奈「それでですね〜」ニコニコ

風「うんうん」

テトテト…

友奈「(風先輩とお話するのは楽しいな〜、手の握り方もいつの間にか変わってるけどまあいいか!)」

友奈「更にそれでですね〜」ニコニコ

風「うんうん」

『えっ……』

友奈「?」

樹「友奈さん……それに、お姉ちゃん…」チラ

ギュッ(恋人繋ぎ)

樹「」

友奈「??」

友奈「あっ、樹ちゃん! 樹ちゃんも一緒に……」

友奈「……?」

樹「お、お姉ちゃん……」

風「ああ……こ、これ?」タラ

パッ

風「い、いやー……これは特に深い意味はないというか…」アハハ

樹「……本当?」

風「本当よ! 私が樹に嘘をついた事ある!? ないでしょ! 可愛い妹だものっ!」アッハッハ

樹「そう……よかった」

樹「私も、お姉ちゃんの事大好きだから…」

風「樹…… 樹「だから」

ギュッ

友奈「?」

風「お姉ちゃんが、私の味方で安心した」ニコッ

樹「へっ?」

友奈「え?」チラ

ギュッ(恋人繋ぎ)


友奈「……ん?」

友奈「あ、あの……樹ちゃん?」

樹「はいっ、どうかしました? 友奈さん」ニコッ

友奈「え、ええと……」

ギュッ

友奈「(……風先輩を私に一人占めされたと思っちゃったのかな)」ウーン

友奈「じゃあ、三人で……」

風「いや……私は、いいよ」ニコ

友奈「え?」

風「その……樹の事、よろしくね」アハハ…

友奈「風先輩?」

風「ごめんね? 友奈。やっぱ私、樹の事も大事だから……」

風「友奈なら、樹の事任せられる」

友奈「も、勿論樹ちゃんの事は大切な後輩ですし、私たちが……」

風「よ、よぉーしっ! 夏凜といっちょバトってきますかぁ!」

タッタッタ…

友奈「え? あれえ??」

ギュッ

樹「その……友奈さん、あの時の話なんですけど…」

友奈「ん? あの時……」

友奈「(あっ! 今度は樹ちゃんにも言わなくちゃね!)」ウンッ

樹「さっき、あんな事言いましたけど……」

樹「やっぱり……私、お姉ちゃんの事も大好きで…」

友奈「? ……う、うん」

樹「友奈さんと一緒にいる時のお姉ちゃんの顔を見ていたら、わかっちゃったんです」

樹「私……お姉ちゃんにイジわる言っちゃった…」ウル

友奈「……」

樹「お姉ちゃんに謝ってきます!」

樹「だから……今はまだ、私には早いと思って…その……友奈さんの事…」

友奈「……」

樹「ごめんなさい! 失礼しますっ!」ペコ

タッタッタ…

友奈「……」



友奈「? え??」

『ゆーゆ、フられちゃったねえー」

友奈「?」

園子「でも……うん、仕方ない…かな? 二兎に追われる者なんちゃらってやつだよー」ニコ

友奈「二兎を追う者じゃ……でも」

友奈「なんだろう……すごく申し訳ない事をした気持ち…」

園子「ゆーゆはモテモテだからね〜」

園子「私は、ゆーゆにはやっぱりわっしーが良いと思うんだ」

友奈「東郷さんが……?」

園子「うん。今のわっしーの笑顔があるのも、ゆーゆの存在がとても大きいよ」

友奈「……うん。そうだといいな…」

園子「だから。わっしーの隣には、ゆーゆにいてほしい」

園子「これはわっしーの友達としての、お願いでもあるのかな?」ニコ

友奈「園ちゃん……」

園子「私でよければ何でも相談を聞くから」

友奈「……ありがとう」

園子「それで…… 友奈「あっ」

園子「?」

友奈「相談といえば……今朝、夏凜ちゃんと…」

ーー……

園子「へ?」

園子「あっ……こほん」

友奈「何があったのかはわからないんだけど……」ニパー

園子「ずがーん、だよー……」アセ

園子「間違っていたらアレだから、あまりハッキリ言えないけど……」

園子「友奈ちゃんは責任を取らないといけないかもしれない。既成事実だよ。わっしーもずがーん、だよ」

友奈「なんだろう。ボディタッチが増えたというか、言葉より先に夏凜ちゃんの手の方が私の身体に届くようになって」ウーン

園子「……」

友奈「歩く時も、夏凜ちゃん。ニ、三歩後ろで歩くようになって……」

園子「わっしーが好みそうな、日本女性の妻かくあるべきみたいな配慮だねー」

園子「つっこむ事ってあまりないから、疲れちゃったよ……」ハァ

友奈「ご、ごめんね? 頼りにしちゃって」

園子「ううん。私から言ったことだし…」


 『友奈ちゃん。探したのよ』

園子「わ、わっしー。顔がこわいよー?」

東郷「そのっちの事も大切よ。でも、それとこれとは話が違うの」

東郷「友奈ちゃん、誰にでも優しいから……」

園子「そ、そうだねー、わかるよ〜」

東郷「だから、勘違いをしてしまう人が中には現れてしまうかもしれないわ」

園子「う、うん」

東郷「そう、勘違いするだけならまだ仕方ないの。けれど……」

東郷「……手を出したりなんてしたら、その時はタダじゃすまさない」ギロォ

園子「ひぃっ……」

園子「(わっしーがこうなったのも、ある意味ゆーゆの責任だよぉ、本当……)」タラ

園子「ちなみに、誰にとは言わないけど……もし、手を出した人がいたら…?」

東郷「いるはずないと思うけど、もしそんな輩がいたら…」

東郷「………………言えないわ。そのっちに、嫌われたくないもの」ニコ…

園子「あわわわわわわ……」

友奈「二人とも〜、こっちに面白そうなゲームがあるよーっ!」フリフリ

東郷「友奈ちゃんったら、あんなにはしゃいで……」クス

園子「……」


園子「(わっしーとバーテックスには、単騎で攻めちゃいけないんだよ。私はわるくない、うん)」

園子「(友奈ちゃん、色々祈ってるよー)」ナンマンダブ

友奈「面白かったね〜」

東郷「本当、堪能させてもらったわ」ニコ

夏凜「友奈ー」

東郷「あら……」

夏凜「っ……」

夏凜「東郷は堪能したんでしょ? 次は私の番よ」

東郷「堪能したのはゲームで、友奈ちゃんは何時間一緒にいても飽き足りないけど」

夏凜「……そう」

夏凜「じゃあいいわ。友奈、また後でね」ヒラ

スタスタ…

東郷「やけにあっさり引き下がったわね……」

友奈「夏凜ちゃん……」

東郷「……友奈ちゃん? 昨晩、なにかあったのね?」

友奈「うーん……」



友奈「……実はね…」

ーー……

風「友奈っ!!」

友奈「どうしました? 風先輩」

風「どーもこーも、東郷のやつと夏凜が大喧嘩を始めたのよっ!」

友奈「えっ!?」

樹「喧嘩の原因はなんとなくわかっているんですけど……」

友奈「大変っ! すぐ止めにいかないと!!」


ーー……


園子「わっしー、ダメだよやめなよ〜っ」

東郷「この女っ、意識がはっきりしていない友奈ちゃんを…….っ!!」

夏凜「なによっ! 話を聞いてればアンタのよくわかんないクスリのせいじゃない!?」

東郷「アレは、もしもの時に……とにかく自分用で! 事実は変わらないわっ!」

夏凜「ダメねっ、東郷……アンタ、友奈の事だから冷静な判断がつかなくなってるのよ!」

夏凜「今なら全て水に流す。落ち着いて話し合いなさいっ!!」

東郷「逆恨みだろうが醜い嫉妬だろうが、一発入れてからじゃないと気がすまない!」

夏凜「この……っ! バカ東郷っ!!!」


バキィィイイィィィィィィィィィィィィィィィィッッ!!!!!


友奈『っっっ!?』グハッ


東郷&夏凜「!!!」

東郷「友奈ちゃんっ!!」

夏凜「友奈っ!!!」

友奈「うへえ……効くなぁ…」アハハ…

東郷「どうして間に入ったの!? ああ……血が…」

友奈「私が悪いんだよね……ごめんね東郷さん…」

夏凜「友奈は悪くないわよっ、元はといえば…」

友奈「ううん……友だちを仲違いさせる原因になるなんて、勇者…失格だね……ごめんね、夏凜ちゃん」

東郷「友奈ちゃん……」ウル

友奈「あと、本当に情けないけど……ちょっとだけ、瞼が重くなって、きた、か、ら……」

ガクッ

東郷「友奈ちゃん!!?」

夏凜「気絶よただの……少し横にしておいた方がいいわ」

東郷「……」

夏凜「アンタの気持ちもわからなくはないわ。ただ、このまま尾を引いても勇者部のためにならないし……殊更、友奈に気負わせるだけになる」

夏凜「ここは、和解して……生産的で、お互いにメリットのある妥協点を探るのが一番よ。ちょっと誠実さには欠けるけど…色恋沙汰って、そんなもんでしょ?」ムス

東郷「……そうね…落とし所を決めて…条約を締結しましょう」ハァ

夏凜「あぁ……この子は、殴られたってのになんで幸せそうな顔して眠ってるかな」

東郷「友奈ちゃん……ごめんね」

ナデ…




園子「これは……小説が捗るよ〜」キュピーン

ーー……【数日後・部室】

友奈「ええと……これは?」

東郷「私と夏凜ちゃんで決めた、友奈ちゃんとのデートスケジュールです」

友奈「う、うん……私からは何も文句は言わないけど…」

夏凜「月・水・金と火・木・土をローテして、日曜は友奈にお任せするわ」

友奈「で、デート? そんなんじゃ罰にならないよ……?」

東郷「とんでもない。お互いの利益を追求した、友奈ちゃんへの配慮がない身勝手なスケジュールです……自分が恥ずかしい」

夏凜「なによ今更……友奈だって罰にならないって言ってるし、いいじゃない」

友奈「よかった……二人に嫌われたかと思ってたんだ」

東郷「ありえないわね」

夏凜「安心していいわ。東郷に限ってそれはない。敵ながら天晴れなやつよ」フフン

東郷「夏凜ちゃんこそ、勉強は出来なくとも話し合いはとても綱引きが上手でやり甲斐があったわ」ニコ

夏凜「ん? 少し貶された気がしたけど気のせいよね」



園子「ゆーゆはこれを機にジゴロな性分を見直した方がいいよー、うん」

風「決心したのに、今朝も無意識に甘い言葉をかけてくるから揺らぎそうなるし……」

樹「あはは……アレは、友奈さんの魅力でもあるしね….」


友奈「(ん? やっぱり、平等に全員が揃ってる時に気持ちを伝えたほうがいいよね……)」

友奈「みんなーー……私、みんなのことが大好きだからっ!」



友奈「……ううん」


友奈「みんなと一生 一緒にいたい! 愛してますっ!」ニコ



       <了>

 お付き合いいただきありがとうございました。

 乙です。

もう終りかー、おつでした
もうちょっと先を書いても良いのよ?

そして>>56の最後の
>風「お姉ちゃんが、私の味方で安心した」ニコッ

>樹「へっ?」
これは風先輩と樹ちゃんが逆やね、一瞬混乱した

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