ジャガー「ロボトル大会?」 (25)

ジャガー「よし出るか」

ピヨ彦「まあ僕らには関係な…って出るの!?ジャガーさんメダロットなんて持ってたっけ?」

ジャガー「当たり前だろ、メダロット転送」パンパン

バタン

ハミィ「お呼びですか!ご主人たま」

ジャガー「…な?」

ピヨ彦(冷蔵庫から出てきたー!?)ガビーン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428055597

ピヨ彦「は、ハミちゃん、なんでそんなとこに」

ハミィ「こんなこともあろうかと、一週間前から待機してました」

ピヨ彦「一週間も前から!?」

ピヨ彦「っていうか駄目だよジャガーさん、そもそもハミちゃんメダロットじゃないし」

ジャガー「なに言ってんだピヨ彦、こんな立派なKWG型メダロットつかまえて」

ピヨ彦「ああKWGって設定なんだ、ハミちゃん」

ジャガー「こいつは正真正銘俺のメダロットさ、な!ハミビー!」

ハミビー「はい!ご主人たま」

ピヨ彦「ハミビー!?」ガーン

ピヨ彦「KWGなのにハミビー!?なんか字面だけみるとそれっぽくてすごい嫌なんだけど」

ジャガー「SSなんだから字面だけ似てれば十分だろ」

ピヨ彦「うおおい!!何言ってんのジャガーさん!それだけは言っちゃ駄目なヤツでしょ!?」

ジャガー「とにかく明日は俺とハミィで優勝してくるから」

ピヨ彦「…うん、まあそれならもう止めはしないけど、メダロットって基本3機で1チームだからハミちゃんだけだとかなり不利だと思うよ?」

ジャガー「そうか、それは困ったな」

スタッ!!

ハマー「ジャジャジャジャーーーン!!浜渡浩満!!颯爽登場だYo!!」

ピヨ彦「高菜さんとか不動君ならメダロット持ってるんじゃないかな?」

ジャガー「でも明日いきなり来てくれって頼むのもなあ」

ハマー「ってなんで拙者を無視すんのーーー!?」ガビーン

ピヨ彦「ああ、ハマーさん」(うぜえ…)

ジャガー「ハマーか」(うざい…)

ハマー「話は聞かせてもらったYo!どうやら拙者とその相棒の力が必要なようでござるな!?」

ジャガー「いや、全然」

ハマー「ええええ!?大会に出るメンバーが足りないのでござろう!?拙者なら大きな戦力になれるでござるよ!!」

ピヨ彦「…ジャガーさん、ここはハマーさんの力を借りるべきじゃないかな、大きな戦力になるかはともかく、今のところ他にあてもないんだし」

ジャガー「ええー、だってどうせハマーのメダロットなんてワンホイールとかバッドハッカーとかだぞ?」

ピヨ彦「それでもいないよりマシだよ、っていうかバッドハッカーは強いじゃない、見た目はともかく」

ジャガー「しょうがねえなあ、とりあえずみせてみろよハマー、お前のバッドハッカー」

ハマー「いや違うでござるよ、拙者の愛機は忍者型でござるから」

ジャガー「ああそうなの?いいから早く出せよ」

ハマー「じゃあいくでござるよ!?本邦初公開!!これがハマーのパートナーだっ!!」

サンニンジャ「…」

ジャガー「やっぱネタ機体じゃねえか!!」ボコオオオン!!

ハマー「ああ!?拙者のサンニンジャがぁぁーーー!?」

ハミィ「ご主人たま、僕1人でも大丈夫だよ」

ジャガー「しかしハミィ」

ハミィ「ロボトルの勝敗を決めるのは機体の数じゃない」

ハミィ「熱い魂だ…でしょ?」

ジャガー「ハミィ」

ピヨ彦「ハミちゃん」

ジャガー「お前ロボだから魂ないけどな」ハハハハ

ハミィ「ですよねー」ハハハハ

ピヨ彦「っておおーーい!!」ガビーン

ピヨ彦「せっかくの熱い台詞が台無しだよ!!っていうかなんで笑ってんの!?」

ジャガー「まあ細かいことはアレしてな」

ハミィ「そうそう、アレがアレでね」

ピヨ彦「…トホホ、こんな調子で明日の大会ホントに勝ち進めるのかなぁ?ボクチンとっても不安!!」

翌日

ジャガー「さて、なんだかんだで会場の自然公園までたどり着いたわけだが」

ピヨ彦「…うん」

わいわいキャッキャッ

ピヨ彦(小学生しかいねえ……!!)ガビーン

ピヨ彦「やっぱり僕らが出場するのはちょっとまずかったかな」

ピヨ彦「メダロットって子供の玩具ってイメージ強いし」

ジャガー「逆に考えるんだ、親父が無職のピヨ彦、子供が相手なら楽勝だって」

ピヨ彦「…いや、子供相手だから大人気ないって話なんだけど、あと父さんのことは今関係ないよね」

ジャガー「まあこっちはハミィ一体だけだしな、むしろハンデとしてちょうどいいだろ」

ピヨ彦「そうは言っても子供たちの機体見てよ、マルシェとかダッシュラプトルとかそんなのばっか…ってなんだあれ!?」


グレイン「…」ゴゴゴゴゴゴ

ファーストエース「…」ゴゴゴゴゴゴ

ゴッドエンペラー「…」ゴゴゴゴゴゴ


ピヨ彦「あ、あのメダロット達も出場するのかな」

ジャガー「いや流石にアレは駄目だろ、あんなもん完全に兵器だもの」

アリカ「エントリー終わった?」

イッキ「うん、もうすぐ試合も始まるみたい」

アリカ「がんばんなさいよ、シノビックパークのフリーパスなんて滅多に手に入らないんだから」

イッキ「それはいいけど、アリカは出場しないの?」

アリカ「いいのよ、どうせロボトルじゃあんたには勝てないんだし」

アリカ「そんなことより、今日の結果を記事にするんだからなるべく派手に勝ってよね」

イッキ「なんだかなあ」

イッキ「戻れ、みんな」ギュインギュイン

ピヨ彦「さっきのアレ、あの男の子のメダロットだったみたいだね」

ジャガー「ああ、まずいな、あんなのとまともにやったらスクラップにされかねん」

ジャガー「なんなら棄権するか?ハミィ」

ハミィ「ううん、大丈夫、同じメダロットだもの、きっとボクにだって勝ち目はあるはずだよ」

ジャガー「ハミィ」

ピヨ彦「ハミちゃん」

ジャガー「…でも、お前メダロットじゃないからなあ」ウーム

ピヨ彦「ちょ、それを今更言っちゃうの!?」ガーン

ジャガー「まあ冗談はさておき」

ジャガー「機能停止したと思ったらすぐにリタイアさせるぞ、いいな?」

ハミィ「はい!ご主人たま!」

ピヨ彦「いや、それじゃ遅…うんまあ、いいや」

???「あーあー、がっかりねぇ、こんなのがあたしらの一回戦の相手なのぉ?」

ジャガー・ピヨ彦・ハミィ「!?」

キクヒメ「そんな弱そうなメダロットで大会に出場してくるなんて」

イワノイ「へへへ、笑っちまいますね、姉御」

カガミヤマ「お洋服が汚れても」

ピヨ彦「うわ、なんだこの子たち、やけに自信あり気だけど」

ジャガー・ハミィ「…」

イワノイ「俺たちは泣く子も黙るスクリューズ!!」

イワノイ「恥かく前に降参しといたほうが身のためだぜ?おっさん達」ハハハハ

ハミィ「…」

イワノイ「って、なんだお前?」

ハミィ「…」ボソボソ

イワノイ「え?聞こえねーよ、何言って…」

ハミィ「…」ガシッ

イワノイ「!?」

ハミィ「…」グイッグイッ

イワノイ「痛てててて!!!!痛っ!!耳!引っ張らなっ!!イタイタイタァァイ!!」

キクヒメ「ちょ!?何してんのぉ!?あんた!!」ガビーン

ハミィ「え?何が?」パッ

キクヒメ「何がって、今イワノイの耳を引っ張ってたでしょぉが!!」

ハミィ「ああ、ごめん、あんまり憎たらしかったから、つい」

キクヒメ「謝ってすむ問題じゃないでしょぉ!!っていうかあんたメダロットじゃないの!?三原則どうなってんのよぉ!!」

ハミィ「ボク、レアメダルだから」

キクヒメ「はぁ?」

ハミィ「もういいから始めようよ、こっちは3対1で構わないからさ」シュッシュッ

キクヒメ「こ、このぉ!!」

試合開始時刻


ドン!ドーン!ワーワー!


ミスターうるち「皆さま!大変長らくお待たせしましたー」

うるち「それではこれより町内ロボトル大会、第1回戦を始めます」

うるち「ロボトルウウウウウウ、ファイトオオオオオオオオ!!!!」テテーテッテー♪テテテーテーッテー♪


キクヒメ「行くわよぉイワノイ!カガミヤマ!こんな奴ら即効で片付けてやるんだからぁ!!」

イワノイ・カガミヤマ「「了解!!」」

ピヨ彦「まずいよジャガーさん!見たところあの子達相当ロボトル慣れしてるみたいだ」

ジャガー「心配するなピヨ彦、すでに手は打ってある」

ピヨ彦「え?」

ジャガー「ハミビー!!」

ハミビー「はいっ!」シュバッ

キクヒメ「ふん!たった1機で何ができるっていうのよぉ!ノクトキャット、アジルジャ…ってあいつどこに向かって!?」

ハミビー「…」ヒョコ

イワノイ「へ?」

ゲシッ!!

イワノイ「痛ッてえええええええええーー!!!!」ゴロゴロ

ピヨ彦(開始早々メダロッターにダイレクトアタックだー!!)ガビーン

キクヒメ「何してくれてんのおおおおお!?」

ジャガー「何って、え、何が?」キョトン

キクヒメ「とぼけんじゃないわよぉ!!今アイツおもっきりイワノイの脛蹴り上げたでしょぉ!?」

ジャガー「おいおい、ハミビーがそんなことしたって証拠は?」

キクヒメ「は?証拠って、今あたしが見てたのが証拠よぉ!!」

ジャガー「そんなの大人の世界じゃ証拠にならないんだよ」ハッハッハッハ

キクヒメ「な!?ちょっとレフェリー!!見てたでしょぉ!?あのメダロットの反則!」

うるち「ええと、ちょうど植木が陰になっててよく見えませんでした」

キクヒメ「!?はああ!?」

ゲシッ!!

イワノイ「痛ッてえええええええええーー!!!!」ゴロゴロ

キクヒメ「ほらっ!!今!!アイツまた!!」

うるち?「めがね、めがね、あれ?あっしのめがねはどこに?」キョロキョロ

キクヒメ「あんた元々眼鏡なんかかけてなかったでしょうが!!ちゃんと試合見てなさいよぉ!!」

ジャガー「…これ、受け取っといて」クシャッ

うるち?「へへ、いつもすいやせん」

ピヨ彦(…あ、よく見たらあの審判、いつものジャガーさんっぽい人だ)

キクヒメ「レフェリーまでグル!?なんて卑怯な奴らなのぉ!?」

キクヒメ「ちょっと大丈夫?イワノイ」

イワノイ「姉御ぉ、オイラもうだめっす、アイツ滅茶苦茶っす…ていうか怖いんで遠くから見てちゃだめですか?」

キクヒメ「ほーん?」

キクヒメ「あんた、あたしよりあのメダロットもどきの方が怖いのぉ?」ゴゴゴゴゴ

イワノイ「ひ!?そ、そんなことは…」

イワノイ「ち、ちくしょう!!いっけえーー!!パープルカーラー、ヘッドバルカンだ!!」

キクヒメ「その意気よぉイワノイ!!ノクトキャット!!アジルブローよぉ!!」

カガミヤマ「リックタートル、マウスレーザー!」

グッシャアアア!!

ハミィ「…」

ピヨ彦「ま、まともに食らった!?まずいよジャガーさん」

ジャガー「落ち着けピヨ彦、あの程度の攻撃、ハミビーには通じないさ」

キクヒメ「な!?」

ハミビー「ふふふ」ニヤリ

ハミビー「こ、こんなの、全然た、たいしたことなはぁいね」ブルブルブルブル

ピヨ彦(いや、ヤセ我慢だろこれーー!?)ガビーン

キクヒメ「!?やっぱり効いてるわよぉ!!畳み掛けなさいっ!!」

ピヨ彦「!!やばい、またあのコンビネーションを受けたら流石にハミちゃんでも!!」

ジャガー「ハミビー!!メダチェンジだ!!」

ハミビー「!はいっ!ご主人たま!!」

ピヨ彦「え!?ハミちゃんメダチェンジできたの!?」

ジャガー「メダチェーーーーンジ!!レクリスモーーーード!!」

バタン ウィ ウィイイイイン ガチャ ガチャ

ウィ ウィ ウィイイーーン ぐぐぐ ウイイ

ウィ ガチャチャ ウイイ

ピヨ彦(こ、これは!?まず地面にうつ伏せで寝そべってから、頭部を180度回転!!そのまま各関節を徐々に回転させながら四速歩行で多脚型のロボへと変形しただと!?)

ジャガー「いっけええええ!!ハミビー!!」

ハミビー「うおおおお」カサカサカサカサカサカサ

ピヨ彦「…」

ピヨ彦(な、何から何まで気持ち悪いぃーー!!)ガーン

キクヒメ「うわ…」

イワノイ「げっ…」

カガミヤマ「ひぃ…」

ピヨ彦(な、なんなのあのエクソシストみたいな動きー!?)ガクブル

ハミビー「うおおおお」カサカサカサカサカサカサ

イワノイ「や、やめろォ!なんでオイラの方ばっかり!!」

キクヒメ「こらぁ!!こっちくんじゃないわよぉ!!自分でなんとかしなさいよぉ!!」

カガミヤマ「こ、怖い」

ピヨ彦(しかもメダロット無視して子供たちの方を追い掛け回してるーー!!)ガビーン

カサカサカサカサ…

ガシッ!!!!

ハミビー「つゥかまあえたっ…」

キクヒメ「ヒギぃ!?」

ハミビー「さーて」ギチギチギチギチ

キクヒメ「や、やめ!!助け!!イワノイ!!カガミヤマァ!!」ジタバタ

イワノイ「す、すいませんオヤビン」ガクガク

カガミヤマ「怖すぎる」ブルブル

ハミビー「ナ・ニ・シ・テ・ア・ソ・ブ?」カタカタカタカタ

キクヒメ「…ッ!?」

キクヒメ「ギッ!!ギブアップゥゥ!!ギブアップしますからァ!!やめてええええええーーーー!!」ホギャアアア

うるち?「そこまでっ!勝者ジャガー&ハミビー!!」

ジャガー「…手ごわい相手だった」フウ

ハミビー「ご主人たまー!」ガシッ

ピヨ彦「…」

ピヨ彦(これもうロボトルじゃねえよ)ズーン


 知恵と勇気で完全勝利ッ…!!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom