カイト「というわけだ」

遊馬「マジかよカイト！」

小鳥「デュエルモンスターと！？」

シャーク「いいじゃねえか、女っ気ゼロのカイトにモンスターはピッタリだぜ」

カイト「フッ」

シャーク「なに笑ってんだ」

カイト「妹にしか相手にされない奴に言われる筋合いは無いと思ってな」

シャーク「てめえ！」

アストラル「見合い・・・」

璃緒「前みたいに私が恋人のフリをする手は？」

カイト「親父に同じ手は二度も通用しない」

遊馬「どんなモンスターなんだ？」

カイト「知らん。だが全部で6人だそうだ」

遊馬「6人のモンスターか」

小鳥「正装するの？」

カイト「このままでいいだろ。所詮は見合いだ」

Ⅴ「緊張しているか？先方はすでに来ているぞ」

カイト「いや・・・クリスが何で」

Ⅴ「何を隠そう私の提案だからだ」

カイト「黒幕はすぐ側に居たか・・・」

Ⅴ「お待たせした。こちらがカイト」

ビッグバンガール「始めまして」

カイト「・・・」

Ⅴ「挨拶をちゃんとするんだ」

カイト「ああ・・・」

ビッグバンガール「特技はキュアバーンです。自信はあります」

カイト「・・・」

Ⅴ「カイトも特技を言ってみろ」

カイト「そんなものは無い。それにキュアバーンは好かん戦法だ」

ビッグバンガール「そう・・・相性悪そうね」

カイト「そういう事だな」

Ⅴ「次へ行くか」

カイト「ブリザード・プリンセスか」

ブリザード・プリンセス「この人ってドラゴン使いなんでしょ？」

Ⅴ「長い目で見ればそうだな」

ブリザード・プリンセス「話が違う！」

カイト「だそうだ」

Ⅴ「いや話はちゃんと通した筈だがな」

ブリザード・プリンセス「本当に？」

カイト「人間と見合いして何かメリットでもあるのか？」

ブリザード・プリンセス「デュエルモンスター次元において泊がつく」

カイト「・・・」

ブリザード・プリンセス「魔法使い族がメインの人がいい。それか水属性の」

カイト「それなら神代凌牙という男を当たってみろ」

Ⅴ「カイト」

カイト「凌牙にも少しは俺の苦労を味合わせるべきだ」

Ⅴ「これで2人だ。次へ行こう」

ハーピィ・レディ1「私達を」

ハーピィ・レディ2「嫁に」

ハーピィ・レディ3「してください」

カイト「一気に3人か」

Ⅴ「いや一人だ」

カイト「クリス・・・何を言ってるんだ」

Ⅴ「ハーピィ・レディは三位一体みたいなものだ」

カイト「却下だ」

ハーピィ・レディ1「何て無慈悲な！」

ハーピィ・レディ2「デュエルモンスター次元では一夫多妻制は当たり前！」

ハーピィ・レディ3「そうよ！」

カイト「そういうのは好かん。俺は1人だけでいい。あいつのようにな」

Ⅴ「あいつ？」

カイト「誰だっていいだろ。こいつらもダメだ」

Ⅴ「カイトも随分と我儘になったものだ」

Ⅴ「次は彼女だ」

カイト「何者だ？」

Ⅴ「トリオンの蟲惑魔」

カイト「・・・蟲惑魔と言ったな」

Ⅴ「ああ、いい子だったぞ」

カイト「・・・すぐに帰せ」

Ⅴ「彼女も不服なのか？」

カイト「見た目は女だがあれは疑似餌だ。知らなかったのか？」

Ⅴ「モンスターに関しては私は管轄外だ」

カイト「もうやめるぞ、見合いなんて俺には向かん」

Ⅴ「向き不向きなどではない」

カイト「俺よりもあんたの方がダメだろ」

Ⅴ「まだ私が動く時ではない」

カイト「・・・」

トリオン「あの・・・」

Ⅴ「すまないな、カイトが嫌だと言って」

トリオン「せっかくの餌だったのに・・・」

ドラゴン・ウィッチ「あ、久しぶり」

カイト「お前か」

Ⅴ「知り合いだと聞いてな」

カイト「何でこんな馬鹿げた事に乗ったんだ」

ドラゴン・ウィッチ「何か見合いしてくれって言われて」

カイト「黒竜の雛は成長したか」

ドラゴン・ウィッチ「そんなに急に成長しないよ」

Ⅴ「やはりドラゴン使い・・・いやカイトはアイズと名のつく者と相性がいい」

カイト「お前は見合いする気は無いんだろ？なら帰れ」

ドラゴン・ウィッチ「じゃあ帰ろうかな」

Ⅴ「待ってくれ！もっと話し合ってくれないか？カイトは女の子とあまり話した事が」

ドラゴン・ウィッチ「それじゃ遊馬達によろしく」

カイト「ああ」

Ⅴ「彼女は知り合いのはずだ。ならば」

カイト「相手が知り合いなら尚更だ。それに俺は女に興味は無い」

Ⅴ「・・・」

カイト「これで最後だ。最後は誰だ？」

Ⅴ「この子だ。同じくドラゴンを使ってだな・・・」

カイト「そうか」

青き眼の乙女「青眼の白龍を使います。ドラゴンには自身があります」

カイト「レッドアイズの次はブルーアイズか・・・何でお前は見合いを？」

青き眼の乙女「おじさんとそこの人に誘われて」

カイト「いいか、人間と見合いするより他に相手を探すべきだ」

青き眼の乙女「はあ・・・」

カイト「だから俺と見合いをしても無駄だ。わかるな」

青き眼の乙女「わかりました」

カイト「よし」

Ⅴ「これで全員終わったがどうだ感想は」

カイト「父さんとクリスの気持ちはありがたい。だがな俺には早い」

Ⅴ「いつか自分の手で探せるか？」

カイト「当然だ。己の手で探すさ」

遊馬「どうだった見合いは？」

カイト「フッ、全て蹴った」

シャーク「良かったのかよ？お前それで」

カイト「何ら問題は無い・・・とも言えんがな」

小鳥「どういう事？」

カイト「・・・クリスが言うには俺はアイズと名のつくモンスターを扱う者と相性がいいらしい」

遊馬「つまり？」

璃緒「どういう意味？」

ドラゴン・ウィッチ「カイト！少し相談がある」

青き眼の乙女「カイトさん！」

カイト「こいつらの厄介事の相談するハメになった」

シャーク「いいじゃねえか、お前らしいぜカイト」

遊馬「カイトは面倒見がいいからな」

シャーク「けど手伝ってやってもいいぜ。仕方ねえからよ」

遊馬「カイトの揉め事は俺やシャークにとっても関係あるからな！」

カイト「たとえ恋人が居なくても俺には遊馬や凌牙それに多くの仲間が居る。それだけで十分だ」

数日後

小鳥「見合いなんてカイトのお父さんは子供想いだよね！」

遊馬「・・・」

小鳥「・・・」

遊馬「子供の意思を無視してモンスターと見合いさせるか？」

小鳥「で、でも」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「させないよな？」

小鳥「うん」

遊馬「けどカイトにも少し女がよって来て安心するぜ」

小鳥「うん！」

遊馬「でもそれとこれとは話が違うけどな」

小鳥「うん・・・」

遊馬「カイトの父ちゃんにはもう一回だけ喝を入れてやらねえとな」





終