みゃーもり「絵麻、もうやめて……」 (235)
みゃーもり「絵麻、引越ししたんだ」
絵麻「うん」
みゃーもり「言ってくれれば引越し手伝ったのに」
絵麻「荷物少なかったから」
みゃーもり「そっか。今度遊びに行っていい?」
絵麻「うん。今週末来る?」
みゃーもり「あ、今週末は予定が入ってるんだ。来週の日曜は?」
絵麻「……うん、いいよ」
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みゃーもり「それじゃみんなも誘っておくね」
絵麻「わたしが誘うから!」
みゃーもり「そ、そう?」
絵麻「うん。それとずかちゃん達には引越ししたこと内緒にしておいてね」
みゃーもり「いいけどなんで?」
絵麻「えっと、びっくりさせたいから……」
みゃーもり「そっか、わかった!」
絵麻「後はムサニの人達にも」
みゃーもり「会社の人達にも?」
絵麻「りーちゃん、バイトでムサニにいたでしょ。仲良かった人から聞いちゃうかもしれないから」
みゃーもり「なるほど。わかったよ」
当日
みゃーもり「新築じゃん」
絵麻「うん。2LDKで7万だよ」
みゃーもり「けっこう安いね」
絵麻「だから借りたんだけどね。……防音もしっかりしてるし」
みゃーもり「そうなんだ。それよりみんな都合悪いって残念だね」
絵麻「仕方ないよ。りーちゃん以外は社会人だし色々あるんだよ」
みゃーもり「だね」
絵麻「おいちゃんも最近忙しそうだし」
みゃーもり「そ、そうかな……」
絵麻「うん。何か飲む?」
みゃーもり「うん」
絵麻「抹茶ミルクでいいかな?」
みゃーもり「それ美味しいの?」
絵麻「美味しいよ」
みゃーもり「どれどれ」ゴクゴク
絵麻「……」
みゃーもり「うげっ。絵麻、全然美味しくないよ……」
絵麻「そう?」
みゃーもり「うん。こんなの飲めたもんじゃ……」フラッ
みゃーもり(あれ? 急に眠たくなって……)
みゃーもり「」ドサッ
みゃーもり「」Zzz
絵麻「……」
2時間後
みゃーもり「う~ん」
みゃーもり「……あれ、わたし、いつのまにか寝ちゃって……」ガシャ
みゃーもり「え? なに?」ガシャガシャ
みゃーもり(な、なんで! なんで手錠掛けられてるの!?)
みゃーもり「なにこれ!!」
絵麻「おいちゃん、起きた?」
みゃーもり「絵麻?」
絵麻「おはよう」
みゃーもり「絵麻、これなんなの!?」
絵麻「なにっておいちゃんをベッドで手錠を掛けてるんだよ」
みゃーもり「それはわかるよ! なんでこんなことを? 冗談でも笑えないよ!」
絵麻「冗談じゃないよ。だっておいちゃんを監禁するためだもん」
みゃーもり「……………………え?」
絵麻「おいちゃんは今日からわたしと一緒にここで暮らすんだよ」
みゃーもり「監禁? 絵麻、なにを言ってるの?」
絵麻「そのために引越しをしたんだから。この部屋はわたしとおいちゃんの寝室なんだよ」
みゃーもり「…………絵麻?」
絵麻「まだ信じられない?」
みゃーもり「信じられないよ。絵麻がこんなことするわけない!」
絵麻「わたしだって本当は監禁なんてしたくないの。でも仕方ないの」
みゃーもり「仕方ないって……」
絵麻「おいちゃんがいけないんだから」
みゃーもり「え」
絵麻「おいちゃん、彼氏出来たよね?」
みゃーもり「……」
絵麻「平岡さんと付き合ってるでしょ」
みゃーもり「な、なんで知ってるの?」
絵麻「知ってるよ。わたし、おいちゃんのことならなんでも知ってる」
みゃーもり「……」
絵麻「先週の日曜だって平岡さんとデートしてたんでしょ」
みゃーもり「」ギクッ
絵麻「わたしより平岡さんを優先したんだ……」
みゃーもり「だ、だって彼と先に約束してたから……」
絵麻「彼? ……酷い! わたしがいるのに男を作るなんてっ!!」
みゃーもり「ひっ」ビクッ
絵麻「……わたし、おいちゃんのことずっと好きだったのに……」グスッ
みゃーもり「…………え?」
絵麻「高校の時からずっと好きだった。アニメーターになったのもおいちゃんがわたしの絵を褒めてくれたからなんだよ」
みゃーもり「……」
絵麻「高校を卒業して上京した時もおいちゃんが東京に来てくれることを信じてたから頑張ってこれた」
みゃーもり「……」
絵麻「おいちゃんがムサニに入社した時は嬉しさのあまり失禁しそうになったよ」
みゃーもり「え」
絵麻「でも女の子同士だから、おいちゃんに迷惑を掛けるといけないから自分の気持ちを隠し続けてた」
みゃーもり「……」
絵麻「でももう我慢出来ない! 他の人においちゃんをとられるのは絶対嫌なの!!」
みゃーもり「絵麻……」
絵麻「だからおいちゃんをわたしのものにしようと決めたの」
みゃーもり「……」
絵麻「おいちゃん、二人で一緒に暮らそうね」
みゃーもり「……絵麻、こんなの間違ってるよ……」
絵麻「うん。間違ってるだろうね」
みゃーもり「だったら!」
絵麻「でもいいの。おいちゃんと一緒にいられるならそれでいいの」
みゃーもり「……」
絵麻「おいちゃんもわたしと一緒にいられて嬉しいよね」
みゃーもり「……嬉しくないよ」
絵麻「………………え?」
みゃーもり「こんなことされて嬉しいわけないじゃん!」
絵麻「」
みゃーもり「絵麻、手錠を外して。今ならまだ間に合うから!」
絵麻「……そっか。もうおいちゃんはあの人に汚されちゃってるんだ……」
みゃーもり「……なにを、言ってるの……?」
絵麻「わかった。わたしが少しずつ浄化してあげる」
みゃーもり「浄化?」
絵麻「おいちゃんもきっとわかってくれる。平岡さんよりわたしの方がおいちゃんを愛してるって」ヒョコ
みゃーもり「な、なにをするの……?」ビクビク
絵麻「なにってキスだよ」チュッ
みゃーもり「んっ!?」
絵麻「……んん……」
みゃーもり「……んふぅ……ふぁ……」
絵麻「……ふぅ。えへへ、おいちゃんとキスしちゃった///」
みゃーもり「……絵麻、なんで……」グスッ
絵麻「おいちゃん、なんで泣いてるの? そっか。わたしとキスして嬉しかったんだ」
みゃーもり「違うよぉ……」ポロポロ
絵麻「そんなに泣かなくてもいいのに。そろそろ夕食の買い出しに行ってくるね」
みゃーもり「……」
絵麻「大人しく待っててね」
みゃーもり(絵麻がいない間になんとか助けを呼んで……)
絵麻「あ、大声出しても無駄だよ」
みゃーもり「え」
絵麻「防音しっかりしてるって言ったでしょ」
みゃーもり「あっ」
絵麻「それじゃいってくるね、おいちゃん」ガラガラ
みゃーもり「……」
みゃーもり(……なんでこんなことに……)
今回はここまで
また明日
百合というか絵麻がみゃーもりをアレしたりコレしたりするので苦手な人は見ない方がいいかも
30分後
絵麻「ただいま」
みゃーもり「……」
絵麻「今から夕食作るから。いい子で待っててね」
みゃーもり「……」
絵麻「あ、ただ待ってるのも暇だよね。ごめんね、気が利かなくて」
みゃーもり「……」
絵麻「適当に音楽流しておくね」ポチッ
みゃーもり(音楽?)
絵麻「それじゃ出来たら持ってくるね」ガラガラ
みゃーもり「……」
ウンメイテキナデアイヲハタシタフタリヲムスブアカイイト~♪
みゃーもり(この声、前に絵麻と一緒にライブに行ったバンドだ)
みゃーもり(そういえば絵麻がヴィジュアル系を聞くなんてびっくりしたっけ)
ヤキモチヤキナワタシヲユルシテ アナタノゴミヲアサリマス~♪
みゃーもり「……」
コエモカラダモユビモカミモ~♪
ネガオモココロサエモゼンブヒトツノコラズアイシテルノワタシダケノモノダワ~♪
みゃーもり(なにこの曲……)
30分後
絵麻「おいちゃん、おまたせ」
みゃーもり「……」
絵麻「はい、あーん」
みゃーもり「いらない」プイッ
絵麻「……」
みゃーもり「食べたくない」
絵麻「駄目だよ。夕食はちゃんと食べないと」
みゃーもり「食べたくないって言ってるでしょ!」
絵麻「……わかった。お腹が減ったら言ってね」
みゃーもり「……」
22時
絵麻「おいちゃん、そろそろ身体拭こう」
みゃーもり「……いい」
絵麻「駄目だよ。女の子なんだから」
みゃーもり「だったらシャワー浴びさせてよ」
絵麻「それも駄目」
みゃーもり「なんで」
絵麻「だって手錠を外したら逃げるでしょ」
みゃーもり「……逃げないよ」
絵麻「嘘。おいちゃん、嘘をつくときの顔をしてる」
みゃーもり「……」
絵麻「でも手錠を外さないと服も脱がせられないね」
みゃーもり(これはチャンスかも!)
絵麻「仕方ない。服を破こう」
みゃーもり「え」
絵麻「確かカッターはここにしまったはず」ガサガサ
みゃーもり「や、破くって……」
絵麻「あった。服勿体ないけど仕方ないよね。それにどうせ外に出ることはないんだし裸でも問題ないよね」
みゃーもり「え、絵麻……」
絵麻「動いちゃ駄目だよ。動いたらおいちゃんも切っちゃうから」
みゃーもり「い、いや、やめて……」ガクガク
絵麻「だから動かないでって」ズブッ
みゃーもり「」ビクッ
絵麻「そう。そのまま動かないでね」ビリリ
みゃーもり「絵麻、やめてぇ……」
絵麻「へー、下着も青なんだ。おいちゃんって本当に青色が好きだよね」
みゃーもり「やだぁ……」
絵麻「よし。下着は脱がせれるね」
みゃーもり「や、やだ。やめてよ、絵麻!」
絵麻「だーめ」パチンッ
みゃーもり「やっ」
絵麻「下も脱がすよ」ズルズル
みゃーもり「やだやだ!!」
絵麻「えへへ、おいちゃんの裸、初めて見ちゃった///」
みゃーもり「うぅぅ」
絵麻「綺麗だよ、おいちゃん」
みゃーもり「絵麻、もうやめて……」
絵麻「そんな顔しないで、おいちゃん。そんな顔されたらわたし。……ますます苛めたくなっちゃうよ///」
みゃーもり「ひぃっ」ゾクッ
絵麻「とりあえずおからだフキフキしようね」フキフキ
みゃーもり「」ビクッ
絵麻「大丈夫。わたしもお風呂は一週間に一回で後は濡れぶきで拭いてただけだったから」フキフキ
みゃーもり「」ビクビク
絵麻「頭は我慢してね」
みゃーもり「絵麻、やめてよぉ……」
0時
絵麻「明日は仕事だしそろそろ寝ようか」
みゃーもり「わたしはどうするの」
絵麻「おいちゃんはこのままだよ」
みゃーもり「わたしだって会社あるんだよ」
絵麻「大丈夫。おいちゃんはわたしが面倒を見てあげるから」
みゃーもり「仕事だってあるんだよ。わたしがいなくなったら会社のみんなが困るでしょ!」
絵麻「そうだね。でもすぐに代わりの人が入ってくるよ」
みゃーもり「変わりって」
絵麻「悲しいけど、仕事ではわたしやおいちゃんの代わりなんていくらでもいるんだよ」
みゃーもり「……」
絵麻「でもわたしにとっておいちゃんの代わりなんていない。おいちゃんしかいないの」
みゃーもり「……」
絵麻「おやすみ、おいちゃん」
みゃーもり(駄目だ。絵麻にわたしの言葉は届いてないんだ……)
みゃーもり(このまま絵麻に監禁されたまま終わっちゃうのかな……)
みゃーもり(でも、わたしがいなくなれば誰か警察に通報してくれるはず。そうだよ。人がいなくなるんだもん)
みゃーもり(平岡さんだって、ずかちゃん達だって心配して探したりしてくれるよね)
みゃーもり「……」
絵麻「ぐぉーぐぉー」
みゃーもり(幸い、絵麻はわたしのことは殺したりしないようだし。頑張って耐えれば……)
みゃーもり(後は何かいい方法を考えよう。なんとか脱出出来る方法を)
翌朝
絵麻「おはよう、おいちゃん」
みゃーもり「おはよう」
絵麻「朝食食べるよね」
みゃーもり「うん。それより絵麻」
絵麻「なに」
みゃーもり「お手洗い行きたいんだけど」
絵麻「……」
みゃーもり「昨日からずっと我慢してたの。もう漏れちゃう」
絵麻「そっか、すっかり忘れたよ。ごめんね」
みゃーもり「」ホッ
絵麻「はい」スッ
みゃーもり「…………え?」
絵麻「おけ。この中にしていいから」
みゃーもり「……え? ……え?」
絵麻「あ、もしかして大きい方だった? ならおむつをつけないとね」
みゃーもり「と、トイレに行かせてくれないの?」
絵麻「うん」
みゃーもり「」
絵麻「ほら、漏れそうなんでしょ。していいよ」
みゃーもり「出来ないよ。出来るわけないじゃん!」
絵麻「大丈夫だよ。わたししかいないだから」
みゃーもり「嫌だよ! お願い、トイレに連れてって!!」
絵麻「駄目。ほら、早くしないと」サワサワ
みゃーもり「ひゃっ。やだ、刺激しないで。本当に漏れちゃう……」
絵麻「いいよ。お漏らししちゃうおいちゃん見たい」
みゃーもり「やだ、やだ……」
絵麻「ほら、早く漏らしちゃいなよ」
みゃーもり(駄目。もう我慢出来ない)チョロ
みゃーもり「あっ」
絵麻「あ、出てきた」
みゃーもり「やだ、見ないで。見ないでよー!」チョロロ
絵麻「すごーい、おいちゃんのおしっこだ」
みゃーもり「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
1時間後
みゃーもり「」グスッ
絵麻「それじゃ行ってくるね」
みゃーもり(こんなの見られたらわたし……)
絵麻「帰ったらおむつ替えてあげるからね」
みゃーもり「……」
絵麻「大人しく待ってるんだよ」
みゃーもり「……」
22時
絵麻「ただいま」
みゃーもり「……」
絵麻「今日も仕事頑張ってきたよ」
みゃーもり「会社、わたしがいなくてどうだった?」
絵麻「うん。おいちゃんが無断欠勤したことで騒ぎになったよ」
みゃーもり「」ホッ
絵麻「平岡さんなんて何回もおいちゃんに電話してたみたい」クスッ
みゃーもり「っ!」
絵麻「電源切ってるから繋がらないのにね。物凄い不安な顔してた」
みゃーもり「……」
絵麻「今頃、おいちゃんのマンションに行ってるんじゃないかな」
みゃーもり「……」
絵麻「馬鹿な人だよね。無駄なことしてるって気づいてないんだもん」クスクス
みゃーもり「絵麻!」
絵麻「……なに」
みゃーもり「彼を馬鹿にしないで」キッ
絵麻「……」
みゃーもり「彼を馬鹿にしたら許さないから」
絵麻「……ふーん、どう許さないって言うの?」
みゃーもり「それは……」
絵麻「全裸で身動きもとれない状態で何かできると思ってるの?」
みゃーもり「……っ」
絵麻「夕食作ってくるね」
みゃーもり「……」
一週間後
絵麻「おいちゃんに報告があるんだ」
みゃーもり「……なに」
絵麻「矢野さんがデスクに昇格したよ」
みゃーもり「え」
絵麻「本当は平岡さんがデスクに昇格するはずだったようだけど断ったみたい」
みゃーもり「……」
絵麻「そりゃそうだよね。行方不明の彼女の後釜になんてなれるわけがないよね」
みゃーもり「絵麻……」
絵麻「うん、怒ったおいちゃんの顔も素敵///」
みゃーもり「……」
絵麻「社長が警察に届け出をしたみたい。ずかちゃん達も懸命においちゃんを探してる」
みゃーもり(ずかちゃん達が)
絵麻「でもあの人たちに絶対渡さないんだから。おいちゃんはわたしのものだもん」チュッ
みゃーもり「やっ」
絵麻「照れるおいちゃんも可愛いよ///」
同時刻 みゃーもりの部屋前
平岡「……」
りーちゃん「あれ、平岡さん?」
平岡「あっ」
りーちゃん「また来てたんすか」
平岡「何か手がかりがないかと思って」
りーちゃん「……おいちゃん先輩、何処にいっちゃったんすかね……」
平岡「……」
りーちゃん「本当に彼氏の平岡さんに何も連絡なかったんです?」
平岡「なかったよ」
りーちゃん「ですよね。……せっかく、彼氏が出来たって時にどうして……」
平岡「……」
りーちゃん「とりあえず何かわかったら連絡して下さい。わたしもするんで」
平岡「わかった」
絵麻の部屋
絵麻「ぐぉーぐぉー」
みゃーもり「……」
みゃーもり(平岡さん、わたしのこと探してくれてるんだろうな……)
みゃーもり(せっかく、りーちゃんが仲を取り持ってくれて付き合えたのに……)
みゃーもり(……駄目駄目! 諦めちゃ駄目。チャンスはあるはず……)
みゃーもり(諦めたらそこで人生終了。頑張らないと!)
絵麻「がーがー!」
更に一週間後
絵麻「おいちゃん、今日はおいちゃんにお願いがあるの」
みゃーもり「お願い?」
絵麻「うん。前に三女でアリアが梅干を食べるシーンで手伝ってもらったよね」
みゃーもり「……」
絵麻「今、制作してるアニメのワンシーンで敵に首を絞められるカットがあるの」
みゃーもり「え」
絵麻「だからおいちゃんにね……」
みゃーもり「ま、まさか……」
絵麻「そう。また手伝ってもらいたいの」
みゃーもり「や、やだよ。そんなの……」
絵麻「大丈夫。殺しはしないから」グイッ
みゃーもり「いやっ!」ガシャガシャ
絵麻「暴れちゃ駄目だよ。おいちゃん」ガシッ
みゃーもり「うっ」ビクッ
絵麻「ごめんね。苦しいだろうけど我慢してね」ググッ
みゃーもり「…あっ、がっ…」
絵麻「」グググッ
みゃーもり「…あぎぃ、ぐぁ…」ジタバタ
絵麻「ああ、いいよ。苦しんでる表情も可愛いよ、おいちゃんっ///」
みゃーもり(し、死んじゃ……)
絵麻「あ、ごめん。やりすぎちゃった」パッ
みゃーもり「げほっ、ごほっ、はぁはぁ」
絵麻「ごめんね、おいちゃん」
みゃーもり「うぁ、はぁはぁ……」
絵麻「苦しかったよね。でも死ななかったでしょ」
みゃーもり「……」
絵麻「だからもっとその表情をわたしに見せて」ニコッ
みゃーもり「や、やだ、死んじゃう、死んじゃうよ……」グスッ
絵麻「だから死なないってば。ううん、わたしが死なせない」ガシッ
みゃーもり「やめて、やめて、絵麻……」ポロポロ
絵麻「泣いたって無駄だよ。逆にわたしを興奮させるだけだもん」
みゃーもり「ひぃっ!」
絵麻「おーいちゃん♪」
みゃーもり「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
とりあえずここまで
また明日か明後日
平岡ファンには悪いけど今回は彼の出番はほとんどないんだ
活躍するとしてもお洒落な眼鏡を上げることくらいしか
3日後
みゃーもり(絵麻に首を絞められてたから三日たった)
みゃーもり(その日から絵麻は何かと理由をつけてわたしを暴力を振るうようになった)
みゃーもり(殴打されたり、体中を踏みつけられたり、首を絞めつけられたり)
みゃーもり(やめるよう懇願するとますます暴力はエスカレートする)
みゃーもり(動けないから自分の身体見えないけど、痣だらけなんだろうなー)
みゃーもり(相変わらず助けは来ない)
みゃーもり(でも諦めちゃ駄目だ。諦めたらわたしはきっと壊れてしまう)
みゃーもり(絵麻が仕事に行ってる間がわたしが唯一安らげる時間)
夜
絵麻「おいちゃん、晩御飯だよ」スッ
みゃーもり「」モグモグ
みゃーもり「うっ」
みゃーもり(駄目。胃が受け付けない!)
みゃーもり「うぷっ。おぇぇぇ」ビチャビチャ
絵麻「あっ」
みゃーもり「はぁはぁ」
絵麻「あーあー、食べ物を粗末にしちゃいけないって言ってるのに」
みゃーもり「ち、ちがっ。胃が受け付けなくて……」
絵麻「お仕置きだね、おいちゃん」
みゃーもり「許して……」
絵麻「」パシッ
みゃーもり「あぅっ」
絵麻「食べ物は粗末にするし、ベッドは汚すし。本当においちゃんは駄目だ子だね」バシッ
みゃーもり「うぁっ」
絵麻「ごめんなさいは?」
みゃーもり「ごめんなさいごめんなさい!」
絵麻「いいよ。痣だらけのおいちゃんも可愛いよ///」パシッ
30分後
みゃーもり(鉄の味がする)
絵麻「ごめんね。殴りすぎちゃったね」
みゃーもり(本当はそんなこと思ってないくせに)
絵麻「でもおいちゃんがいけないんだからね」
みゃーもり(うるさい)
絵麻「それじゃ今日も原画のお手伝いをしてもらおっかな」
みゃーもり(また気絶するまで締められるんだ)
絵麻「今日は紐を用意してみたの」
みゃーもり「……」
絵麻「良い顔と声を期待してるね、おいちゃん」
翌日 ムサニ
絵麻「」カキカキ
絵麻(うん。いい感じ)
井口「お、絵麻っち。凄いじゃん」
絵麻「そうですか」
井口「うん。見てるだけで息が苦しなくなる表情してるよー」
絵麻「それって褒められてるんですか?」
井口「当たり前じゃん。来年には総作画監督なれるんじゃないの」
絵麻「言い過ぎです」
井口「んじゃまたねー」
絵麻「お疲れ様です」
絵麻「……」
絵麻(おいちゃんのおかげで井口さんに褒められた)
絵麻(今日は頑張って手伝ってくれた、おいちゃんにご褒美あげようかな)
屋上
絵麻(さてと体操しないと)
絵麻「あれ?」
平岡「まさかまたバイトで入ってくるとは」
りーちゃん「またお世話になります」
平岡「……本当の目的は宮森のことを探るためだろ」
りーちゃん「っす。会社にも何か手がかりがあるはずです」
平岡「だといいんだけどな」
りーちゃん「諦めちゃ駄目っすよ。彼氏なんですから」
平岡「……わかったよ」
りーちゃん「ちなみに机はどうなってます?」
平岡「そのまんま」
りーちゃん「それじゃ今日、みんなが退社したら調べましょう」
平岡「一応俺も調べたけど」
りーちゃん「女子にしかわからないことがあるかもしれないっす」
平岡「……あいよ」
絵麻(りーちゃん、余計なことを……)
絵麻(手がかりなんて机にはないと思うけど)
夜 絵麻宅
絵麻「今日は井口さんに褒められたの。だからおいちゃんにご褒美をあげるね」
みゃーもり「……」
絵麻「いつも痛い思いばかりさせてきたから、今日は気持ちいいことしてあげる」
みゃーもり「……気持ちいいこと?」
絵麻「そう。でもわたしってそういう道具を持ってないんだ。だからね」
みゃーもり(ペットボトル?)
絵麻「これを使っておいちゃんを気持ちよくさせてあげる♪」
みゃーもり「……ま、まさか、挿れるつもり……?」
絵麻「そうだよ。これでおいちゃんの処女も奪ってあげる」
みゃーもり「無理だよ。そんなの入るわけないじゃん!」
絵麻「大丈夫。入るよ。ほら、脚を広げて」グイッ
みゃーもり「いやっ!!」
絵麻「それじゃ挿れるよ」ズプッ
みゃーもり「いっ」ビクッ
絵麻「中々スムーズに入らない」ズブブッ
みゃーもり「痛い痛い! 抜いて抜いてよ!!」
絵麻「このっ!」グイッ
みゃーもり「ひぎぃっ!」ビクン
絵麻「あ、今ので結構入ったよ」
みゃーもり「あぁぁぁ……」
みゃーもり(痛い痛い。あそこが壊れちゃう)
絵麻「これを動かせばいいんだよね」
みゃーもり「やめて! 壊れる。壊れちゃうよ!!」
絵麻「どこが壊れちゃうの?」
みゃーもり「……っ」
絵麻「どこか言ってくれないとわたしわからない」
みゃーもり「このっ!」キッ
絵麻「ほら」ズプッズプッ
みゃーもり「あぎぃっ」
絵麻「言ってみてよ」
みゃーもり「あぐっ。……まんこ、おまんこが壊れちゃう……」
絵麻「……」
みゃーもり「だからやめて。お願い……します……」
絵麻「……わかった。そこまで言うならやめてあげる。処女も奪えたしね」
みゃーもり「」ビクッ
絵麻「……あれ? おかしいや。血が出てないよ?」
みゃーもり「……」
絵麻「……おいちゃん、もしかして処女じゃないの……?」
みゃーもり「」ギクッ
絵麻「……ねえ、教えて、おいちゃん……」
みゃーもり「……処女、じゃない……」
絵麻「……そっか。平岡さんとやったんだ……」
みゃーもり「……恋人なんだから当たり前でしょ……」
絵麻「そっか。ふーん。平岡さんに処女捧げちゃったんだ」
みゃーもり「……」
絵麻「やっぱりお仕置きだね」
みゃーもり「……勝手にすれば」
絵麻「」ピクッ
みゃーもり「わたしの初めては全部彼に捧げたんだから。絵麻に捧げるものなんて何もないよ」フッ
絵麻「」パシッ
みゃーもり「あっ」
絵麻「あんな男に処女を捧げたこと後悔させてあげる」
みゃーもり「……っ」
みゃーもり(しまった。つい感情的になっちゃった)
みゃーもり(また殴られるのかな。やだな。こんな顔、彼に見せられないよ)
絵麻「お待たせ、おいちゃん」
みゃーもり「……なにそれ……」
絵麻「これは前に護身用で実家から送られてきたスタンガンだよ」
みゃーもり「」
絵麻「これでお仕置きをしてあげる」
みゃーもり「……そんなの使ったら、本当に死んじゃうと思うんだけど……」
絵麻「大丈夫。調整してるから」
みゃーもり「……」
絵麻「これでおいちゃんの汚いあそこを消毒してあげる」
みゃーもり「あそこって……」
絵麻「そう。ここだよ」ズプッ
みゃーもり「あぎぃっ」
絵麻「さっきのペットボトルよりスムーズに入った」ニマァ
みゃーもり「う、嘘でしょ。嘘だよね……?」
絵麻「大丈夫」
みゃーもり「や、やめて。そんなことされたら本当に壊れちゃうよ……」
絵麻「そうだよ。おいちゃんのあそこを壊すの」
みゃーもり「え」
絵麻「あの男に汚されたところを壊さないと」ブツブツ
みゃーもり「」
絵麻「おいちゃんがいけないんだからね」
みゃーもり「や、やめて。おねが―――――――」
絵麻「」バチバチ
みゃーもり「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
絵麻「」バチバチ
みゃーもり「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
絵麻「」ポチッ
みゃーもり「……ぁ……うぁ……」ピクピク
絵麻「凄い腰を浮かしてたね。気持ちよかったの?」
みゃーもり「……あぅ……はひぃ……」ピクピク
絵麻「無視だ駄目だよ、おいちゃん」バチバチ
みゃーもり「んぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
みゃーもり「死ぬ死ぬ死んじゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
10分後
みゃーもり「……あがぁ……ひぃ……」
絵麻「気絶しちゃった?」
みゃーもり「……」
絵麻「でもこれでおいちゃんのあそこ綺麗になったね」ニコッ
みゃーもり「……」
絵麻「もう反抗的な態度しちゃ駄目だよ」
みゃーもり(こ、殺される。このままじゃ本当に……)
みゃーもり(お願い。早く助けて。平岡さん、ずかちゃん、りーちゃん、みーちゃん、お願い……)
今日はここまで
また明日
なぜかブックレットの絵麻を見たら思いついて書いちゃったんだ
だって凄いドSに見えるんだもん
みゃーもり「痛い、痛いよぉ……」
絵麻「反省した?」
みゃーもり「……した。したからもうやめて……」
絵麻「本当に?」
みゃーもり「本当だよ! だからもう酷いことしないでよぉ……」
絵麻「……それじゃ、わたしのこと愛してるって言って」
みゃーもり「え」
絵麻「ほら、早く」
みゃーもり「……」
絵麻「反省したんでしょ。わたしの気持ちをわかってくれたんだよね。なら言って」
みゃーもり「……あい……愛して……る……」
絵麻「声が小さい」
みゃーもり「愛してる! 愛してるからもうやめて!!」
絵麻「やっとおいちゃんから愛してるって言ってくれた///」
みゃーもり「……」
絵麻「嬉しいよ、おいちゃん。わたしも愛してる」
みゃーもり(絵麻を怒らせないようにしないと。助かるまで絵麻の言いなりになるしか……)
絵麻「おいちゃん、これ飲んでね」グイッ
みゃーもり「んぐっ」
絵麻「飲みづらいだろうけど我慢してね」
みゃーもり「んんっ」ゴクゴク
絵麻「うん。いい子だね、おいちゃん」
みゃーもり「んぶっ、んぐっ」
絵麻「……」
30分後
みゃーもり「」スヤスヤ
絵麻「眠らせちゃってごめんね、おいちゃん」ガシャ
みゃーもり「……」
絵麻「でも起きてる間に手錠を外すわけにはいかないから」ガシャ
みゃーもり「……」
絵麻「起きたらびっくりするかもしれないけど許してね」
みゃーもり「……」
絵麻「許してくれるよね。わたしのこと愛してるんだもんね」
深夜
みゃーもり「……ん……」
みゃーもり(わたし、眠っちゃったんだ。……あれ?)
みゃーもり(なんか変な感じが……)
みゃーもり(なんで四つん這いに!?)
絵麻「おいちゃん、ごめんね」
みゃーもり「絵麻、これって……」
絵麻「うん。さっきまでの体勢だと入れづらいと思って」
みゃーもり「……」
絵麻「……」
みゃーもり「絵麻……?」
絵麻「おいちゃん、平岡さんとアナルセックスってした?」
みゃーもり「…………は?」
絵麻「どうなの?」
みゃーもり「してないよ。そんなアナルなんて……」
絵麻「そっか。よかった」
みゃーもり「……?」
絵麻「まだおいちゃんの初めて残ってた」
みゃーもり「」
絵麻「わたしも男だったらよかったのに。けど仕方ないよね」
みゃーもり「え? な、なに……?」
絵麻「おいちゃんの初めて奪っちゃうね」スッ
みゃーもり(奪う?)
絵麻「痛いだろうけど我慢してね」
みゃーもり「え? 嘘? まさか……」
絵麻「うん。おいちゃんのもう一つの初めて、わたしに捧げてもらうね」
みゃーもり「」
絵麻「痛いだろうけど我慢してね」
みゃーもり「え、やだ、やだやだ!」
絵麻「入るかな」ズプッ
みゃーもり「ひぎぃ」
絵麻「流石にペットボトルは太すぎたかな」
みゃーもり「痛い痛い! 裂ける、裂けちゃう!!」
絵麻「」ズズズッ
みゃーもり「いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁい! やめてよぉぉぉぉぉぉ! 愛してるって言ったのにぃぃぃぃぃぃぃ!」
絵麻「うん。わたしのこと愛してるんだよね。……ならわたしのためなら何でも我慢してくれるよね」ニコッ
みゃーもり「やめでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ジタバタ
絵麻「凄い悲鳴だね。なんだか興奮しちゃう///」グリグリ
みゃーもり「裂ける! 本当に裂けちゃうからぁぁぁぁぁぁああ!!」
絵麻「もう裂けてるんじゃないかな。だって血が垂れてきてるもん」
みゃーもり「だったらやめてよぉぉぉぉぉぉ!」
絵麻「やだ。おいちゃんの初めてをこんな短時間で終わらせるわけないでしょ」
みゃーもり「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
10分後
みゃーもり「ひっぐ、ぐすっ」
絵麻「おいちゃんの初めて奪っちゃった」
みゃーもり「いだい、いだいよぉ……」
絵麻「初めてに痛みはつきものだよ」
みゃーもり「もうやだ。あそこもお尻も痛い。痛いの……」
絵麻「これから毎日アナルを犯してあげるね」
みゃーもり「ひぃ」
絵麻「おいちゃんを傷物にしていいのはわたしだけだよね」
みゃーもり「やめて。お願い。酷いことしないでぇ……」
絵麻「うーん、でもね……」
みゃーもり(こうなったら……)
みゃーもり「……わたし、絵麻と普通に……愛し合いたいよ……」
絵麻「……っ!」
みゃーもり「こんな痛いのやだよ。もっと優しくして欲しいよ……」
絵麻「お、おいちゃん……」
みゃーもり「絵麻」
絵麻「…………そうだよね、ごめん。ごめんね、おいちゃん!」ダキッ
みゃーもり「……」
絵麻「わたし、自分の気持ちばかり押し付けてた。そうだよね。痛いのは嫌だよね」ギュッ
みゃーもり「……うん」
絵麻「これから優しくするから。許してくれる?」
みゃーもり「……うん、許してあげる。だから……優しく愛してね……?」
絵麻「う、うん!!」
みゃーもり「……」
翌日
絵麻「おいちゃん」チュッ
みゃーもり「絵麻」チュッ
絵麻「えへへ、おいちゃん///」ギュッ
みゃーもり「いたっ」
絵麻「あ、ごめん」
みゃーもり「もう少し優しく抱いてよ」
絵麻「う、うん。ごめんね」
みゃーもり「……」
絵麻「今日は沢山いちゃいちゃしようね」
みゃーもり「……そうだね」
みゃーもり「ねー、絵麻」
絵麻「なに?」
みゃーもり「お風呂入りたい」
絵麻「え」
みゃーもり「もう一か月近く入ってないの」
絵麻「で、でも……」
みゃーもり「こんな汚い体じゃなくて綺麗な体で絵麻と愛し合いたい」
絵麻「っ///」
みゃーもり「ね、一緒に入ろう」
絵麻「……うん、そうしよっか」
みゃーもり「……」
脱衣所
みゃーもり「わたし、凄い臭いでしょ」
絵麻「そんなことないよ!」
みゃーもり「絵麻、わたしの身体を綺麗にしてね」
絵麻「……うん///」
みゃーもり「手錠外してくれる?」
絵麻「うん。外さないと洗いっこ出来ないもんね」
みゃーもり「そうだよ」
絵麻「それじゃ外すね」
みゃーもり「」ゴクリ
絵麻「」カシャ
みゃーもり「っ!」
絵麻「外したよ」
みゃーもり「……ありがとう」
絵麻「それじゃまずは頭から洗おうか」ギー
みゃーもり「」ゴンッ
絵麻「がっ!」ドサッ
みゃーもり(今だ!!)タタタッ
みゃーもり(外に出て助けを求めれば!!)タタタッ
みゃーもり「あっ」フラッ ズテッ
みゃーもり「いった……」
みゃーもり(やば。足がもつれて。でもこのドアを開ければ)
絵麻「」ガシッ
みゃーもり「あっ」
絵麻「痛いよ、おいちゃん」
みゃーもり「え、絵麻……」ガクガク
絵麻「酷いよ。恋人の頭を物で殴るなんて」
みゃーもり「あ、あ、あ……」
絵麻「お仕置きだね、お・い・ち・ゃ・ん」
今日はここまでです♪
また明日か明後日投下します☆
白箱がない木曜が来るなんて寂しいDEATH!
30分後
みゃーもり「……あぅ……ぁあ……」ピクピク
絵麻「やりすぎちゃったかな」
みゃーもり(やば。痛みを通り越して……)
絵麻「でもわたしを殺そうとしたんだもん。わたしに殺されたとしても仕方ないよね」
みゃーもり「ち……ぁ……ぅ……」
みゃーもり(殺そうとなんてしてない。わたしはただ逃げるために……)
絵麻「さてとお仕置きの次はおいちゃんがこれから二度と逃げられないようにしないとね」
みゃーもり「」ビクッ
絵麻「でもわたしも鬼じゃないから。おいちゃんに選択肢を与えてあげる」
みゃーもり「せ、選択肢……?」
絵麻「①脚の骨をバットで粉砕される ②足の腱を切られる ③足の指を全部切断される」
みゃーもり「」
絵麻「どれがいい?」
みゃーもり「い、いやぁ。どれもいやだぁ……」
絵麻「……」
みゃーもり「いやだ……いやだ……お願い……お願いだからやめてぇ……」
絵麻「駄目。許さない」
みゃーもり「お願い、お願いじます……」
絵麻「早く答えて」
みゃーもり「絵麻ぁ。愛してる。愛してるからぁ……」
絵麻「」ブチッ
絵麻「答えないと舌を切り取っちゃうよ」
みゃーもり「ひぃぃぃっ!」
絵麻「さあ、早く言って」
みゃーもり「うぁ……ぁあ……」ガクガク
絵麻「……切り取とろうか……」
みゃーもり「言う! 言います! 言いますからやめて!!」
絵麻「……」
みゃーもり「……い、一番で……」
絵麻「一番でなに?」
みゃーもり「い、一番で……お願い……します……」
絵麻「番号じゃなくてちゃんとお願いして」
みゃーもり「……っ」
絵麻「……」
みゃーもり「……わ、わたしの……脚の骨を……粉々に……して下さい……」
絵麻「よく言えました」ニコッ
みゃーもり「うひぃ……ひぃん……」
絵麻「それじゃ通販で購入した佐天さん特性金属バットでおいちゃんの脚を壊してあげる♪」
みゃーもり「あっ、うぁっ、ひぃん……」チョロロ
絵麻「……おいちゃん、失禁しちゃったね。そんな怖い?」
みゃーもり「こわい……怖ぃ……」
絵麻「」ゾクゾク
絵麻「やっぱりおいちゃんはその顔が一番だよぉ///」スッ グシャ!!
みゃーもり「ぎゃあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
絵麻「あはっ♪」
みゃーもり「脚がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
絵麻「まだまだだよ」バキッ
みゃーもり「ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
絵麻「いい声だね、おいちゃん」
10分後
みゃーもり「いだあ゛ぁぁぁい、いだいよぉぉぉ……」
絵麻「おいちゃんの綺麗な脚、完全に砕けちゃったね」
みゃーもり「うあ゛ぁぁ……あひぅ……」
絵麻「でもこれで二度と逃げれないよね」
みゃーもり(もう駄目。助けが来なければわたしは……)
絵麻「聞いてるの?」グリグリ
みゃーもり「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
絵麻「聞いてないね」
ムサニ
りーちゃん「結局、何も手がかりはなしっすか」
平岡「だから言っただろ。あれば警察が見つけてるよ」
りーちゃん「あー、もう!!」ゲシッ
平岡「おい、机を蹴るな。興津さんに殺されるぞ!」
りーちゃん「あっ」
平岡「あーあ、引き出しが取れちった」
りーちゃん「す、すみません……」
平岡「まあ、戻せばはまると思うけど。……ん?」
りーちゃん「どうしたんすか?」
平岡「……メモ帳がある」
りーちゃん「メモ帳!?」
平岡「何か書いてあればいいんだけど」
絵麻宅
絵麻「おいちゃん、寝ないの?」
みゃーもり「いだくて寝れないよぉ……」
絵麻「そっか」
みゃーもり「ひぐっ、ぐずっ……」
絵麻「反省してる?」
みゃーもり「しでる。しでるからもう痛いのはやだぁ……」
絵麻「嘘だ」
みゃーもり「嘘じゃない。嘘じゃないよぉ」
絵麻「わたしにはわかるもん。……仕方ないね。これから毎日、おいちゃんに苦痛を与えてあげる」
みゃーもり「……ぁぁあ……もう勘弁してぇ……」
翌日
絵麻「おいちゃんを折檻するために会社休んじゃったよ」バシッ
みゃーもり「あぶぅっ!」
絵麻「おいちゃんのせいだからね」バキッ
みゃーもり「いひぃぃっ!」
絵麻「わかってるのかな?」グシャ
みゃーもり「ぶぇぇぇっ」
絵麻「ねえ、わかってる?」
みゃーもり「ごめんなざい、ごめんなざい……」ポロポロ
絵麻「」ゾクッ
みゃーもり「許じて下さい、許じて下さい……」
絵麻「あはっ。おいちゃんの顔、涙と鼻水と血で汚いよ」
みゃーもり「うぐっ、あぅっ……」
絵麻「おいちゃん、これなーんだ」スッ
みゃーもり「ひぃぃぃぃぃぃ!?」
絵麻「日本人は銃が一般人でも買えるアメリカをおかしいと思ってるけど日本だっておかしいよね」
みゃーもり「い゛やぁ……」
絵麻「包丁だって人を殺せる道具なのにね」
みゃーもり「あ゛うぁ……ひぃぁ……」
絵麻「おいちゃんはどう思う?」ピト
みゃーもり「殺さないでぇ……殺さないでぇ……」
絵麻「殺さないよ。でも普通に痛めつけるのは飽きてきたしね」
みゃーもり「」ガクガク
絵麻「舌でも切り落とす? それとも耳? やっぱり乳首? 一番敏感なところにする?」
みゃーもり「……あぁぁ……」
絵麻「ねえ、おいちゃん」
みゃーもり(殺される殺される殺される!!)
ピンポーン
絵麻「……いいところだったのに。宅急便かな」
みゃーもり「……」
絵麻「ちょっと待っててね」ニコッ
みゃーもり「……」
みゃーもり(もう無理だ。わたしは助からない。ううん、今生きてるだけでも奇跡なんだ)
みゃーもり(わたし頑張った。頑張ったよね。やれるだけのことはやった)
みゃーもり(あの時、絵麻をもっと強く殴っておけば。足がもつれなければ)
みゃーもり「……」
みゃーもり(好きなアニメ制作に関われたし、彼氏も出来たし、いい人生だったよね)
みゃーもり(りーちゃん、脚本家になれるといいな。みーちゃん、ピク○ーで働けるといいな)
みゃーもり(ずかちゃん、声優一本で食べていけるといいな。お姉ちゃん、彼氏が出来るといいな)
みゃーもり(お父さんお母さん、長生きしてくれるといいな)
みゃーもり(平岡さん、やる気を取り戻したんだしアニメ業界で頑張ってくれるといいな)
みゃーもり(そして出世したらわたしと……)
みゃーもり「」グスッ
みゃーもり(やっぱりやだ。死にたくない。死にたくないよぉ……)ポロポロ
みゃーもり(神様、お願い。助けて。助けて下さい)
みゃーもり(もっとアニメの製作に関わりたい)
みゃーもり(りーちゃん、みーちゃん、ずかちゃんと遊びたい)
みゃーもり(もっと親孝行がしたい。お姉ちゃんに彼氏を自慢したい)
みゃーもり(平岡さんともっといたい)
みゃーもり(お願いします。助けて下さい)
今日はここまで!
明日で最後っす!
これを見てテンションが上がってくれれば幸いです♪
ドンッ!!
みゃーもり「ひっ」ビクッ
みゃーもり(な、なに? 絵麻が暴れてるの?)
みゃーもり(そ、そしたらわたしに……)ガクガク
バンッ!!
みゃーもり(もういやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
ギー
みゃーもり(き、来た。ぜったい殺される……)
みゃーもり「………………え?」
一か月後 病院
りーちゃん「今日もいい天気っすね」テクテク
みゃーもり「うん」
りーちゃん「車いすにも大分慣れました?」
みゃーもり「一か月も乗っていればね。全治四か月か。長いなー」
りーちゃん「……ムサニ辞めちゃったんすね」
みゃーもり「この身体じゃしょうがないよ。それに復帰しても居辛いし……」
りーちゃん「……」
みゃーもり「そんな顔しないで。こうして生きてるだけで十分幸せなんだから」ニコッ
りーちゃん「おいちゃん先輩……」
みゃーもり「りーちゃん、よく来てくれるけど学校大丈夫なの?」
りーちゃん「大丈夫です。単位は取ってるんで」
みゃーもり「ならいいけど」
りーちゃん「……絵麻先輩は……」
みゃーもり「ごめん。その話はやめて」
りーちゃん「……っす」
みゃーもり「それよりずかちゃん、またアニメに出てたね」
りーちゃん「っすね。今度は禁書3期のオーディション受けるらしっすよ」
みゃーもり「凄いねー。受かるといいな」
りーちゃん「みーちゃん先輩も今度はロボットもののCGやるみたいですし」
みゃーもり「みんな、頑張ってるねー」
りーちゃん「です」
病室
みゃーもり「……」
みゃーもり(本当によく助かったなー)
回想
みゃーもり(殺される!!)
ギー
警察官「おい、いたぞ!」
みゃーもり「え」
警察官「行方不明の女性だ!」
警察官(やばい。息子が立ってきた)
みゃーもり「……助かった……の……?」
現在
みゃーもり(まさかなくしたメモ帳が手がかりになるなんてね)
みゃーもり(靴下といいものをなくす癖が役だったかな)
みゃーもり(鞄にしまってたら絵麻に取られただろうし)
みゃーもり「……」
みゃーもり「りーちゃんから借りた小説でも読もうっと」
みゃーもり「Anotherか。なんか怖い表紙……」
みゃーもり(でも面白そう)
ムサニ
りーちゃん「お疲れ様でーす!」
平岡「よう」
りーちゃん「あれ? 平岡さん、もうあがりっすか?」
平岡「……まぁな」
エリカ「違うでしょ。平岡くん、会社辞めるの」
りーちゃん「」
エリカ「今井さん、聞いてなかったの?」
りーちゃん「え? 聞いてないです。おいちゃん先輩、しばらく働けないからヒモにはなれないっすよ」
平岡「お前は俺を何だと思ってるの……」
エリカ「みゃーもりの面倒見るんだって」
りーちゃん「…………へ?」
エリカ「みゃーもりが完治するまで実家の手伝いするんだってさ。その方がお見舞いに行ける時間が増えるからって」
平岡「チッ。余計なことを言いやがって」
りーちゃん「へ、へぇ。そうなんすか。おいちゃん先輩の為に」
エリカ「彼女思いだよね」ニヤニヤ
りーちゃん「ですね」ニヤニヤ
平岡「」イライラ
りーちゃん「おいちゃん先輩が完治したらまた戻ってくるんですか?」
平岡「……そう都合よく戻れるわけないだろ」
エリカ「わたしは戻れたけどね」
平岡「」イラッ
エリカ「磯川くんの会社に誘われてるんでしょ」
平岡「……別に」
エリカ「早く戻ってきなよ。二人で」
りーちゃん「っす!」
平岡「はいはい」
病室
平岡「……おす」
みゃーもり「あ、平岡さん!」
平岡「調子は?」
みゃーもり「調子はいいですよ。顔の痣も全部なくなりましたし」
平岡「……本当だ」
みゃーもり「後は脚だけですね」
平岡「そうか」
みゃーもり「外でも行きませんか?」
平岡「……わかった」
庭園
みゃーもり「……本当に辞めちゃったんですね」
平岡「……」
みゃーもり「わたしの為にやめなくてもよかったのに……」
平岡「別に。親から仕事を手伝えって前から言われてたし。たまたまだから」
みゃーもり「……本当にツンデレさんですね」
平岡「」イラッ
みゃーもり「でも嬉しいです」ニコッ
平岡「どうも」
みゃーもり「いつか二人でアニメ業界に戻れるといいですね」
平岡「……磯川が……」
みゃーもり「磯川さんが?」
平岡「半年後にデスクと制作進行を一人ずつ採用することが決定しているらしい」
みゃーもり「え」
平岡「それまで治せばいいんじゃないの」
みゃーもり「」クスッ
平岡「……なんだよ」
みゃーもり「何でもないです。ただみんな優しいなって」
平岡「……」
みゃーもり「でもなんで磯川さんが? 平岡さんならまだしもわたしまで……」
平岡「気に入られてるからじゃないの」
みゃーもり「わたしがですか?」
平岡「……あいつ、冗談でお前のこと彼女とか言ってたみたいだし……」
みゃーもり「」キョトン
平岡「チッ」
みゃーもり「……もしかして嫉妬してくれてます?」
平岡「別に」
みゃーもり「そのネタ古いですよ」
平岡「ネタじゃないから!」
みゃーもり「えへへ」
平岡「……っ」
みゃーもり「そろそろ病室に戻りましょうか」
平岡「あいよ」
みゃーもり「かをりちゃんみたいにおんぶして連れてってください♪」
平岡「嫌だ」
りーちゃん宅
りーちゃん「絵麻先輩、逮捕・監禁致死傷罪が確定したみたいっす」
ずかちゃん「そっか」
みーちゃん「何年服役するの?」
りーちゃん「二年半っす」
ずかちゃん「二年半か。……まさか絵麻があんなことするなんてね……」
りーちゃん「っすね。親しいとは思ってましたけど恋愛感情があるとは思わなかったっす」
みーちゃん「おいちゃん先輩、大丈夫なの?」
りーちゃん「絵麻先輩のことは禁句です。平岡さんも一切言ってないみたいっす」
ずかちゃん「まーそうだよね。親友にあんなことされたんだもん……」
みーちゃん「もう五人で集まることはないんですね」
りーちゃん「……」
ずかちゃん「仕方ないよ。絵麻は罪を犯したんだもん」
二か月後
みゃーもり「平岡さん、毎日来てくれますね」
平岡「暇なんだよ」
みゃーもり「毎日、平岡さんの顔が見れて嬉しいです」
平岡「っ///」
みゃーもり「実家の手伝いはどうですか? もうアニメ制作が恋しくなってるんじゃないですか」
平岡「別に。……恋しくなるとかありえないし」
みゃーもり「そうですか。わたしは毎日恋しくなってますよ」
平岡「本当にアニメ好きだな」
みゃーもり「違いますよ。わたしが恋しくなってるのは平岡さんですよ」
平岡「」
みゃーもり「平岡さんが病室を出るたびに恋しくなっちゃうんです」
平岡「……え、いや、その……」
みゃーもり「毎日お見舞いに来てくれるだけで嬉しかったのに。それだけじゃ足りないんです」
平岡「……」
みゃーもり「ずっと一緒にいたい。離れたくない。後ろ姿も見せて欲しくない」
平岡「……」
みゃーもり「わたし、いつもこんなこと思ってるんです」ニコッ
平岡「あ、えっと……」
みゃーもり「……引きました?」
平岡「べ、別に」
みゃーもり「ならよかったです」ホッ
平岡「それで?」
みゃーもり「はい。その退院したら……わたしと一緒に暮らしてくれませんか……?」
平岡「……別にいいけど。そのつもりだったし……」
みゃーもり「本当ですか!?」
平岡「まあ」
みゃーもり「嬉しいです」
平岡「……」
みゃーもり(よかった。退院したら縛ってもらえる。絵麻じゃなくて平岡さんにわたしを縛って貰える!!)
みゃーもり(ずっと思ってた。絵麻に監禁されている時に)
みゃーもり(なんでわたしを監禁しているのは、わたしを支配しているのは絵麻なんだろうって)
みゃーもり(でもこれで平岡さんに縛って貰えるんだ。わたしを支配してくれる!!)
みゃーもり「平岡さん」
平岡「ん」
みゃーもり「わたしを愛して下さいね」
おわりです
お付き合いありがとうございました☆
2部として変な性癖に目覚めたみゃーもりと平岡の爛れた生活とかやった方がいいのかな
病室
みゃーもり「んぁ……あっ……」クチュクチュ
みゃーもり「あんっ、やぁん、うぁ……」
みゃーもり「んん……んひぃ!!」ビクン!!
みゃーもり「はぁはぁ……」
みゃーもり(またやっちゃった……)
みゃーもり(でも仕方ないよね。病院いてもやることないし)
みゃーもり(この脚じゃ一人で動けないし)
みゃーもり(また着替えまで濡れたまま我慢しないといけないのかー)
みゃーもり(わたしがしたんだから仕方ないんだけどね)トホホ
みゃーもり(看護婦さんも気づいてるよね。毎日下着とズボンが湿ってるんだもん)
みゃーもり「はぁ。……やっぱり一人でするのじゃ物足りない……」
みゃーもり(早く退院して平岡さんに乱暴されたいなー)
みゃーもり(ていうか個室なんだから襲ってくればいいのに)
みゃーもり(動けないんだから犯し放題なのに)
みゃーもり「もしかして!」
みゃーもり(30手前だから精力が落ちてるのかな)
みゃーもり(わたし、頑張らないと……)
翌日
ずかちゃん「おいちゃん、やっはろー」
みゃーもり「やっはろー、ってなにその挨拶?」
ずかちゃん「気にしないで」
みゃーもり「なんかご機嫌だね。いいことあった?」
ずかちゃん「うん。禁書3期で役を貰えたの!」
みゃーもり「本当に!?」
ずかちゃん「本当だよ」
みゃーもり「よかったね。そういえばりーちゃんがオーディション受けるって言ってたなー」
ずかちゃん「放送はまだまだ先なんけどね」
みゃーもり「これでずかちゃんのウィキペディア出来るんじゃないの?」
ずかちゃん「出来るといいなー。今日は彼氏さん来ないの?」
みゃーもり「夕方には来るんじゃないかなー」
ずかちゃん「そっか。それじゃ夕方までいよっかな。一目見たら帰るからいてもいい?」
みゃーもり「ずっといていいよ。毎日暇でね……」
ずかちゃん「病院ってやることないもんね」
みゃーもり「うん。この身体だから好きに動けないし。本も30冊以上読んじゃったよ」
ずかちゃん「本か。帰りに禁書買わないと」
みゃーもり「やっぱり声優って事前に原作読むものなの?」
ずかちゃん「どうだろう。人によるんじゃないかな」
みゃーもり「へー」
ずかちゃん「おいちゃん、いい天気だし外でも行く?」
みゃーもり「行く!」
庭園
みゃーもり「そういえば来週からリハビリ始まるんだー」
ずかちゃん「それじゃ車いすとももう少しでお別れだね」
みゃーもり「うん。早く歩けるようになりたいよ」
ずかちゃん「退院したらみんなで遊びに行こうね」
みゃーもり「だね」
ずかちゃん「歩けるようになったらすぐ働くの?」
みゃーもり「ううん。しばらくは主婦業に専念するよ」
ずかちゃん「主婦業って」クスッ
みゃーもり「彼はアニメ業界に戻るけどね」
ずかちゃん「今は実家手伝ってるんだっけ?」
みゃーもり「うん。不動産屋」
ずかちゃん「お金持ちなの?」
みゃーもり「みたいだよ。大学も専門も行ってたから裕福な家庭とは思ってたけど」
ずかちゃん「いいなー。うちは一般家庭だし」
みゃーもり「わたしもだよ。ずかちゃんはいい人いないの?」
ずかちゃん「いないよ。今は仕事とバイトで精いっぱいだもん」
みゃーもり「そっか。現場でナンパとかされないの?」
ずかちゃん「されるわけないじゃん」
みゃーもり「みんな仕事とプライベートは切り分けてるんだね」
夕方 病室
平岡「うーす」ガラガラ
みゃーもり「もう遅いですよー」
平岡「仕事だから仕方ないだろう」
ずかちゃん「こんにちは」
平岡「」ビクッ
ずかちゃん「おいちゃんの友達の坂木しずかです。初めまして」ペコリ
平岡「あ、初めまして。平岡です」ペコリ
平岡(なんで友達がいんだよ)チラッ
みゃーもり(一目みたいって言ったから。別にいいじゃないですか)
平岡(チッ)
ずかちゃん(凄い。アイコンタクトしてる? 危機を乗り越えたカップルって進化するのかな)
みゃーもり「ずかちゃん、声優してるんですよ」
平岡「声優?」
ずかちゃん「声優って言ってもまだ新人なので……」
みゃーもり「ルーシーの声やったんです」
平岡「ルーシーの?」
ずかちゃん「は、はい」
平岡「へぇ」
みゃーもり「懐かしいね。スタジオにずかちゃんが来た時はびっくりしたよ」
ずかちゃん「わたしも。バイト中にいきなり電話がかかってきて」
みゃーもり「あの時は嬉しかったな。同好会のメンバーが全員三女に関われたんだもん」
ずかちゃん「うん」
みゃーもり「わたしがデスク、みーちゃんがCG、りーちゃんは制作設定と台詞を一部担当、絵麻が原画を……」
ずかちゃん「……」
平岡「……」
みゃーもり「あっ、えっと……」
ずかちゃん「……そうだね。あの時はわたしも嬉しかったよ」ニコッ
みゃーもり「う、うん……」
ずかちゃん「それじゃそろそろ帰るね。バイトもあるし」
みゃーもり「そ、そっか。今日はありがとう」
平岡「どうも」
ずかちゃん「また来ます。お邪魔しました」ペコリ
ガラガラ
みゃーもり「……わたしが禁句にしてるくせに……」
平岡「別に気にしてなかっただろ」
みゃーもり「ですけど」
平岡「花瓶、水入れ替えてくる」
みゃーもり「」グイッ
平岡「……なんだよ」
みゃーもり「慰めて下さい」
5分後
ずかちゃん(いっけない。携帯忘れてきちゃった)タタタッ
ずかちゃん「おいちゃん、ごめん。携帯忘れて――――――」ガラガラ
みゃーもり「んん……ふぁ……」チュッ
平岡「……んん……」モミモミ
ずかちゃん「」
みゃーもり「……あん……もう……。…………え?」
平岡「……ん?」
ずかちゃん「」
みゃーもり「ず、ずかちゃんっ!?」
平岡「……っ!?」
ずかちゃん「し、失礼しました!!」ガラガラ
ずかちゃん(やだ。おいちゃんが病院であんなことを///)
ずかちゃん(帰ろう。……って携帯携帯!)
ずかちゃん「さ、再度失礼しまーす」ガラガラ
みゃーもり「っ///」
平岡「……」
ずかちゃん「ご、ごめんね。携帯を忘れちゃって……」
平岡「これ」スッ
ずかちゃん「は、はい。その、すみませんでした……」
平岡「……別に」
みゃーもり「……み、見た……?」
ずかちゃん「そ、そんな見てないよ! おいちゃんが胸を揉まれて喘いでるところくらいしか!」アセアセ
平岡「おっふ」
みゃーもり「うぁ///」
ずかちゃん「で、でも恋人なんだから普通っていうか、だから、その!」
平岡「フォローされると余計恥ずかしいんで……」
ずかちゃん「すみません。……それじゃ帰るね」
みゃーもり「う、うん。またね?」
ずかちゃん「またね」ガラガラ
みゃーもり「……」
平岡「……」
みゃーもり「……もう、平岡さんが揉んでくるから……」
平岡「そっちが慰めてって言ってきたんだろうが」
みゃーもり「わ、わたしはキスだけでよかったんです!」
平岡「あっ? キスだけじゃ物足りないって言っただろ!」
みゃーもり「そ、それはそのっ///」
平岡「やっぱ病室でするのは駄目だな」
みゃーもり「そ、そんなぁ……」
平岡「我慢しろよ」
みゃーもり「出来ないです。もう三か月もしてないんですよ!」
平岡「俺だって我慢してるんだけど」
みゃーもり「わ、わたしだって……」
平岡「……」
みゃーもり「ていうか本当に我慢してるんですか?」
平岡「……は?」
みゃーもり「風俗とか行ってないですか?」
平岡「い、行ってないし」
みゃーもり「本当に?」
平岡「なんだよ。疑ってんのかよ」
みゃーもり「だってわたしが言うまで全然手を出してこなかったじゃないですか……」
平岡「いや、ここ病院なんだけど。それにけが人相手に手を出せるわけないだろ」
みゃーもり「……」
平岡「あんな目にあったのに気軽に手を出せないだろ」
みゃーもり「……すみません。そうですよね……」
平岡「……」
みゃーもり「心配してくれてありがとうございます」
平岡「……」
みゃーもり「でもわたし大丈夫ですから。だから安心して手を出して下さい」
平岡「安心してって……」
みゃーもり「だから我慢とか言わないでしましょ?」ギュッ
平岡「……っ」
みゃーもり「看護婦さんが夕食持ってくるまで時間ありますから。ね?」
平岡「大声出すなよ」ガバッ
みゃーもり「やんっ///」
1時間後
みーちゃん「ごめんね、りーちゃん。わたしのせいで遅くなって」
りーちゃん「仕事だから仕方ないっすよ。それより17時によく上がれましたね」
みーちゃん「うん。結構余裕があるから」
りーちゃん「なんかカッコいいっす」
みーちゃん「おいちゃん先輩、元気かなー」
りーちゃん「っす」
アンッ
みーちゃん「……ん?」
りーちゃん「……え?」
みーちゃん「今のって病室からだよね」
りーちゃん「です」
みーちゃん「な、なんだろ」
りーちゃん「入る前に覗いてみます?」
みーちゃん「だね」
りーちゃん「それじゃ」
みゃーもり「ぅあぁ……! ぁんっ!」
平岡「おい、声大きいって!」パンパン
みゃーもり「だ、だって……あっ、んひぃ、やぁン!!」
平岡(やば。声が漏れる!)ググッ
みゃーもり「んぐっ!?」
平岡「声出すなよ!?」ズチュズチュ
みゃーもり「んんっ///」コクリ
みゃーもり(やば。口を塞がれたまま突かれるのいいっ///)
みーちゃん「」
りーちゃん「」
みーちゃん(おいちゃん先輩、病院であんなことっ///)
りーちゃん(平岡さん、ヘタレかと思ってたら意外とやるんすね///)
みーちゃん「」モジモジ
りーちゃん「」モジモジ
みーちゃん「……か、帰る……?」
りーちゃん「……もう少し見ていきません……?」
みーちゃん「……だね」
りーちゃん「っす」
平岡「出そうなんだけど……」パンパン
みゃーもり「んぶっ。……顔に……」
平岡「く……っ!!」ドピュッ
みゃーもり「んぁっ!」ビクン
平岡(や、やべ。出しすぎちまった……)
みゃーもり「こんなに沢山。すごっ///」ベタベタ
平岡「て、ティッシュ……」
みゃーもり「あ、待ってて下さい。んむっ、あむっ」
平岡「」
みゃーもり(えへへ。久しぶりのザーメン。全部飲んじゃおっと///)
平岡「お、おい……」
みゃーもり「んぐ……っ」ゴックン
みゃーもり「ぶはっ、げほっげほっ!!」
平岡「だ、大丈夫か?」
みゃーもり「にがっ。でも美味しかったです///」ニコッ
平岡「……変態」
みゃーもり「溜まってたんだから仕方ないじゃないですか」
平岡「……」
みゃーもり「平岡さんだってこんな濃いの沢山出しちゃって」
平岡「くっ///」
みゃーもり「またしましょうね?」ギュッ
平岡「……」
みゃーもり「いやですか?」
平岡「別に」
みーちゃん「お、お、お……」
りーちゃん(おいちゃん先輩、凄いっす!)
みーちゃん「あんなエロかったんだ」
りーちゃん「そうなんすよ。エロいんすよ。おいちゃん先輩は」
今日はここまで♪
ということで2部スタートです☆
バッドエンドというと妊娠したみゃーもりが絵麻に腹を裂かれて誰もいないよ、的な?
翌日 病室
みゃーもり「二人ともお見舞いありがとね」
みーちゃん「い、いえ!」
みーちゃん(本当は昨日も来てたけど……)
りーちゃん「今日は土曜ですけど平岡さんは来ないんです?」
みゃーもり「今日も仕事だよ」
りーちゃん「不動産屋だから土日関係ないんすね」
みゃーもり「日曜は休みみたいだけどね」
みーちゃん「相変わらず個室広いですね」
みゃーもり「うん。いまだに慣れないよ」
りーちゃん「おいちゃん先輩、病院で読書以外で普段なにしてるんすか?」
みゃーもり「読書以外で?」
りーちゃん「っす」
みゃーもり「うーん、スマホでゲームしたり、ボケっとしたりかな」
みゃーもり(後はオナニーくらいしか)
りーちゃん「そうっすか」
みーちゃん(昨日のはたまたまなのかな)
みゃーもり「みーちゃん、仕事はどう?」
みーちゃん「ぼちぼちです」
みゃーもり「あんまり無理しちゃ駄目だよ」
みーちゃん「はい」
りーちゃん「おいちゃん先輩もリハビリ無視しないで下さいね」
みゃーもり「うん。じっくりリハビリするよ」
みゃーもり(病室でもしてくれるようになったし///)
帰り道
みーちゃん「昨日、あのベッドでやってたんだよね」
りーちゃん「っす」
みーちゃん「なんか照れちゃっておいちゃん先輩を見れなかったよ」
りーちゃん「みーちゃん先輩は彼氏いないんです?」
みーちゃん「いないよ」
りーちゃん「それじゃ処女っすか」
みーちゃん「処女って///」
りーちゃん「その反応、処女っすね」
みーちゃん「そういうりーちゃんは彼氏いないの?」
りーちゃん「いないっすよ。ちなみにわたしも処女っす」
みーちゃん「よかった。仲間がいた……」
りーちゃん「ずかちゃん先輩は彼氏いそうっすよね」
みーちゃん「うん。ずかちゃん先輩、可愛いから声優さんからナンパされてそう」
りーちゃん「ナンパは自分は無理っす」
みーちゃん「そうなの?」
りーちゃん「だってナンパって外見重視ってことじゃないっすか」
みーちゃん「そうなるかな」
りーちゃん「自分は中身を見てもらって好きになってもらいたいっす」
みーちゃん「中身か。りーちゃん、けっこう真面目なんだね」
りーちゃん「真面目っすよ。みーちゃん先輩はどうなんすか?」
みーちゃん「わたし? わたしはよくわからないかな。好きなアニメキャラも顔で選んでるし」
りーちゃん「二次元と三次元一緒にしなくていいんすよ」
翌日 病室
平岡「うーす」ガラガラ
みゃーもり「あ、平岡さん」
エリカ「お邪魔してるよ」
平岡「……っ!」ビクッ
エリカ「驚きすぎ」
平岡「なんでいんだよ」
エリカ「そりゃ可愛い後輩のお見舞いに決まってるじゃん」
平岡「……」
エリカ「来ちゃ悪いの?」
平岡「別に」
みゃーもり「それよりアレ買ってきてくれました?」
平岡「……買ってきたよ」
エリカ「アレ?」
みゃーもり「あ、なんでもないです! 矢野さん、何か飲みます?」
エリカ「大丈夫。自分で飲み物買ってきてるから」
みゃーもり「そうですか。それでムサニどうです?」
エリカ「うん。みんな頑張ってるよ。みゃーもりと平岡くんが抜けたのは痛いけどね」
みゃーもり「……すみません」
平岡「悪かった」
エリカ「別に責めてるわけじゃないって。安藤さんも佐藤さんもしっかりしてきたし」
みゃーもり「そうですか」
平岡「……高梨は?」
エリカ「相変わらず。まあ、前よりだいぶマシになったかな」
平岡「……」
エリカ「みゃーもり、来月退院だよね」
みゃーもり「はい。リハビリが順調にいけばですけど」
エリカ「それじゃ気が早いけど退院したら皆でお祝いしようよ。奢ってあげるから」
みゃーもり「いいんですか!?」
エリカ「うん。安藤さんと佐藤さんもみゃーもりに会いたがってたし」
みゃーもり「ありがととうございます。わたし、リハビリ頑張ります!」
エリカ「頑張れ。平岡くんもみゃーもりのこと支えてあげなよ」
平岡「……うるせーな」
みゃーもり「平岡さんはしっかり支えてくれてますよ」ニコッ
エリカ「そっか」クスッ
平岡「……なんだよ」
エリカ「別に。……磯川くんから聞いたけど来月から戻ってくるんだね」
平岡「まあ」
エリカ「専門時代のコンビが復活なわけだ」
平岡「別にコンビってわけじゃ」
エリカ「タロー的にいうとバディか」
平岡「バディじゃないし」
エリカ「ま、頑張ってね」
平岡「……ああ」
エリカ「それじゃそろそろ帰るね」
みゃーもり「もう帰っちゃうんですか?」
エリカ「うん。これから実家に帰らないといけないんだよね」
みゃーもり「……お父さん、大丈夫ですか?」
エリカ「大丈夫だよ。容体も安定してるし」
みゃーもり「そうですか」
エリカ「それじゃまたね」
みゃーもり「はい」
平岡「またな」
10分後
みゃーもり「矢野さんが買ってきてくれたケーキ美味しいです」モグモグ
平岡「そうか」
みゃーもり「平岡さん、食べないんですか?」
平岡「俺はいいよ」
みゃーもり「遠慮しなくていいんですよ。なんなら口移しで食べさせてあげましょうか?」
平岡「……っ!」
みゃーもり「もしくはわたしの身体にクリーム塗っちゃいますか?」
平岡「……食べ物を粗末にすんなよ……」
みゃーもり「冗談です。それより今日もしてくれますよね」
平岡「……しないと帰らせてくれないんだろ」
みゃーもり「はい///」
20分後
みゃーもり「はぁぁ……んぁっ!」
平岡「だから声出すなって言ってんだろ!」パンパン
みゃーもり「だって、口塞いでくれないと出ちゃいますよ……」
平岡「腕疲れるんだよ……」
みゃーもり「ならわたしの下着でも口に詰めましょう」
平岡「え」
みゃーもり「自分で詰めるのは恥ずかしいので平岡さんが詰めてください」
平岡「……いいのか?」
みゃーもり「いいですよ」
平岡「それじゃ」グイグイ
みゃーもり「んぐっ」
平岡(罪悪感が……)
みゃーもり(犯されてるみたいでいい///)
10分後
みゃーもり「んんっ、ふぐっ///」
平岡(なんか種が割れそうだ)パンパン
みゃーもり「んぶっ、んぐぅぅぅ!」
ずかちゃん(はわわわわ///)
ずかちゃん(お見舞いにきたら今度は前よりもっと凄いの見ちゃった!)
ずかちゃん(おいちゃん、病室であんなことを……)
ずかちゃん(で、でも演技の勉強になるかもだし観察しないと!)
ずかちゃん「」ジー
みゃーもり(やばっ、いい。これでバックとかされたらたまらないかも///)
平岡(なにか視線を感じけど気のせいか)パンパン!!
居酒屋
ずかちゃん「今日、お見舞いにいったらびっくりしたよ」
りーちゃん「どうしたんすか?」
ずかちゃん「おいちゃんが彼氏とエッチしてるんだもん」
「……っ!?」
ずかちゃん「病室に入らないで帰ってきちゃった」
みーちゃん「あの、わたし達も見たことあるんです」
ずかちゃん「え」
りーちゃん「おいちゃん先輩と平岡さんがセックスしてるところっす」
ずかちゃん「」
りーちゃん「毎日やってるんすね」
みーちゃん「やっぱりそんなに気持ちいいものなんですか?」
ずかちゃん「なんでわたしに聞くの!?」
今日はここまでです♪
また今度☆
退院してから爛れた生活の始まりです
一方その頃…
本田「あーっ!そこです…!そこです監督ぅぅ!!」
木下「お?お?ここだね、本田君!」
パンパンパン
本田「あっ!あっ!も、もう限界ですぅぅ!!」
木下「…さぁ、そろそろフィニッシュだ!波動~~~腹ッッ!!」
本田「う、うわぁああああっ!!万策尽きたあああああぁぁぁぁっ!!」
ドピュルル ドピュ…ドピュ…
事後
本田「ところで、宮森さんムサニ辞めちゃったらしいですね?
例の事件の後じゃ仕方ない気もしますが…」
木下「まぁね…惜しい人材を失ったよ
実の所、本田君に戻ってきてもらいたいくらいだよ」
本田「ははは~勘弁してくださいよー、折角ケーキ屋も順調なんですから」
木下「じょ、冗談だよ冗談!でも、製作チームが不足しているのは確かでさぁ…
宮森もそうなんだけど…平岡君も退職しちゃって…」
本田「平岡さん?以前僕がケーキを差し入れしに行った時に居た眼鏡の男性ですよね?」
木下「そうそう!優秀なのが一気に二人も抜けちゃってね…
色々と参っちゃうよ…」
本田「んー、でも前にも似たような状況あって何とかなりましたし、
案外どうにかなるんじゃないんですか?」
木下「え、そうだっけ…?」
本田「ほら、落合君がカナンに移籍した後に、
矢野さんのお父さんの容態が悪化して実家に帰られた時もあったじゃないですか」
木下「あ…そういえばそうだね」
本田「ですから、まだ万策は尽きませんよ
話によれば、安藤さんと佐藤さんも成長したいるみたいですし」
木下「そ、そうだよね!ありがとう…本田君」
もう一方その頃…
武蔵野アニメーション、アニメーターの作業室にて。
久乃木「………」
井口「くのぎん?そんな所でボーっと突っ立ってどうしたの?」
久乃木「っ!……うっ!」 ペコ
タッタッタッタッタ…
井口「ありゃ?走り去っちゃったよ……」
ゴスロリ様「まだ受け入れられないのでしょう」 ボソッ
井口「あ、綸子はん…………まぁ、あれだけ懐いていたのに、
あんな出来事を急に受け入れろとか無理な話ですよね…特にくのぎんには」
ゴスロリ様「ええ…」
井口、ゴスロリ様の両名は絵麻の居た“元”作業デスクに目を向ける。
井口「………」
ゴスロリ様「………」
井口「何ていうか…私自身全て受け入れてるつもりなんですけど…
今でも絵麻っちの後ろ姿が脳裏に過ぎっちゃうんすよねぇ…」
ゴスロリ様「そうですね」
井口「………綸子はんは」
ゴスロリ様「…?」
井口「今回の絵麻っちについて…どう思っているんです?」
ゴスロリ様「許されるべき出来事ではないでしょう
この一件で私は軽蔑をしています」
井口「で、ですよねぇ~…」
ゴスロリ様「ですが」
井口「?」
ゴスロリ様「……人間というのは過ちを犯してしまう生き物です
何時、何処で、何が、如何なるかなんて知る由も無いですし、それによって環境が変わる事なんて珍しい事ではありません」
井口「…綸子はんのその姿を見たら納得出来ますね」
ゴスロリ様「安原さんを擁護する訳ではありませんが、共に働いた好で私は彼女の更正を願います
…とても簡単な事ではないでしょうけど」
井口「…なるほど」
ゴスロリ様「では、私は仕事に戻ります」
製作進行室
安藤「高翌梨さん!6話の進行状況ってどうなっているんですか?」
タロー「な、何だよアンドゥー!お前ホントに宮森の奴に似てきたなぁ~!」
安藤「!…ほ、本当ですか?ははっ…」
バシッ
タロー「イッテェっ!!」
エリカ「おい、タロー…お前少し気を遣えよ?
皆みゃーもりの件で気落ちしてんだから…」 ヒソヒソ
タロー「な、何だよ~…居なくなっちまったもんはしょーがないだろぉ?
俺だって大ちゃん辞めた時はそりゃあ悲しくて…」
エリカ「ったく……」
タロー「それに…本当に辛いのは宮森自身だと思うんですけど、
あんま関係ない俺等が気を遣い合う方が宮森達に悪くないですかぁ?」
エリカ「うっ… (た、確かに…)」
ガチャ…
佐藤「只今作監チェックから戻りました
…どうかされましたか?」
エリカ「ううん、何でも。お疲れ、佐藤さん」
エリカ「で………タロー、お前その様子だと原画回収すら出来てないな?」
ギクッ
タロー「あー…えっとぉー…これは…」
安藤「ほ、本当ですか?高翌梨さん…」
タロー「す、すいませーーん!高翌梨太郎、至急回収して参ります!!」
ダッダッダッダッダッ
佐藤「………」
エリカ「………」
安藤「…後輩の私が言うのも変ですけど、高翌梨さん…成長しませんね」
エリカ「そうね…でも、あんな奴でも今じゃ貴重な戦力だから…」
佐藤「あっはは…」
>>1の復活待ってるヨ!!
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