アーチャー「アルトリア? ああ、例の時代遅れか」 セイバー「……」 (60)


―Take 1―


セイバー「サーヴァント、“セイバー”、召喚に従い参上した。マスター、指示を」

士郎「……」

ランサー「……」

セイバー「……(あ、あれ……?)」

ランサー「何だ貴様は……?」

士郎「乱入してくるとは、とんでもない奴だ」

セイバー「……えっ、ええっ?」

士郎「戦闘は一旦停止して、邪魔者を排除するか。協力しよう」キイィィン

ランサー「了解した」ジャキン

セイバー「!? !?!?」ビクビクッ

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士郎「ぐああっ! ク、クライン……」ドシャ

セイバー「マスター、目を覚ましてください! 私は名はセイバー、あなたのサーヴァントです!」

ランサー「なるほど……貴様が、アルトリアの英霊か」

セイバー「!? 貴様、どうしてその名前を!!」

ランサー「騎士王風情が、いい気なものだ」

セイバー「なっ、何を……!? 私を侮辱する気か!」

ランサー「古臭いんだよ。折れろよ」ブオンッ

セイバー「ぐぅっ……!!」ガキィンッ

―Take 2―


アーチャー「政治屋ども、リベルタリア気取りも今日までだな。貴様らには水底が似合いだ」

凛「……」

アーチャー「いけるな? 貴様」

凛「ええ、そのつもりよ」

アーチャー「フン……それはよかった。じゃ、いこうか」ギュイィィン


ドヒャア!


凛「……(な、何なのよ、コイツ……)」

ガキン、ガキンッ



ランサー「馬鹿な……避けているはずだ!」ヨロッ…

セイバー「ハァッ、ハァ……どうだ!」ジャキン

ランサー「貴様ごときに……俺は認めんよ」シュンッ

セイバー「……や、やった……」グッタリ

士郎「……う、うーん……」

セイバー「マスター! 目が覚めましたか?」

士郎「お、お前は……」

セイバー「私のことは、“セイバー”と呼んでください。マスター、あなたの名前は……」

士郎「テキ セッキン キケン キケン キケン」ブツブツ

セイバー「敵!?(ランサーではないのか?)」バッ



ドヒャア! ドヒャア!
ガキィンッ



セイバー「あぅっ!」グラッ

アーチャー「貴様……名は何と言ったかな」

セイバー「……っ」

アーチャー「アルトリア? ああ、例の時代遅れか」

セイバー「……」ズキン

アーチャー「無様な動きだな、アーサー王。何故出てきた? もうお前の時代ではない……」

セイバー「くっ……黙れ!!」ブオンッ

セイバー(私の真名まで知られて……侮辱までして、何故、何故なのだ!?)グスン

アーチャー「大袈裟な伝説も、今日で終わりだ。進化の現実ってやつを教えてやる」ドヒャア!


―Take 3―


綺礼「遅かったな……」

凛「早速で悪いけど、衛宮君に上手く説明してくれるかしら?」

士郎「……」ボケーッ

綺礼「……言葉は不要か……」バタンッ

凛「……って、えぇぇっ!? ちょっと、開けなさいよ!」ドンドン

士郎「……排除、排除……」ブツブツ



凛「全く……とんだ無駄足だったわ」ハァ

士郎「……」スタスタ

セイバー「士郎……」

士郎「戦闘システム 起動」ボソリ

セイバー「?」




イリヤ「へえ…調子に乗って殺されに来たのね」




セイバー「だ、誰だ!」

バーサーカー「ハッハー!」ズシン

凛「あいつ……まさか、サーヴァント!?」

イリヤ「殺っちゃいなさい、バーサーカー」

バーサーカー「まだまだいけるぜ! イリヤァァァァ!!」ブンブンッ


―Take 4―


セイバー「うぅっ、ここは……どこだ?」キョロキョロ

ランスロット「敵サーヴァントを確認。アルトリアの英霊だ」

セイバー「!! サー・ランスロット!? どうしてあなたが……」

ディルムット「アルトリア? ああ……例の時代遅れか」

セイバー「そんな……あなたまで」ガクッ

ランスロット「侮るな、優秀な騎士王と聞いている」

ランスロット「潰すぞ」ドヒャア!



ガキンッ
ドグシャッ



セイバー「ぅあッ……」ガクン

ランスロット「無謀だったな、アルトリアの英霊。他の奴らと同じだと思ったか?」

ディルムット「ハッ、だから時代遅れってんだよ。雑魚が! 死にくされ!」

セイバー「……ひ、ひどい……」バタリ

――――
――


セイバー「う……うわああぁぁッッ!!」ガバッ

セイバー「……?(ゆ、夢を見ていたのですか、私は……)」ハァ ハァ

セイバー「……! こ、この匂いは……」クンクン

士郎「おーい、セイバー起きてるか? そろそろ飯だぞ」

セイバー「はっ、はい! すぐ行きます!」


士郎「よく来てくれた。残念だが、朝食などはじめからない」チャキ

セイバー「……し、士郎?」

士郎「だまして悪いが、仕事なんでな。死んでもらおう」ヒュカッ

セイバー「ひゃあぁッ!?」ガッシャアァン

凛「ちょっ、どうしたのよ二人とも!」

セイバー「し、士郎が私に、刃物を……!」ビクビクッ


―Take 5―


ザシュッ


士郎「」ブシュウゥ

凛「きゃあっ! 衛宮君!!」

ライダー「……」ジャラ…

凛「サーヴァント……! 衛宮君、早くここを離れるわよ!」

士郎「無駄な策だったな……不意打ちとは、犬に相応しい所業だ」ガシャ

凛「え?」

ライダー「……!?」

士郎「容赦せん。行くぞ」カァオ! カァオ!


ピーピーピー
ボボボカーン



ライダー「……」ボロッ…

慎二「糞が、最悪だぜ。ついてねえ! ついてねえよ!」ダダッ

ライダー(役に立たない男……)ガクッ

士郎「消えろ、消えろ、消えろ」カァオ! カァオ!

慎二「おぃ、まじかよ、夢なら覚め」



ボボボカーン



士郎「足掻くな。運命を受け容れろ」

凛「……(こ、殺しちゃったの……衛宮君)」


―Take 6―


バーサーカー「ヘッ、ここまでか」シュウゥゥ…

イリヤ「そんな……バーサーカー!?」

バーサーカー「悔いはねえ、楽しかったぜ、イリヤ」



ボボボカーン



キャスター「あれでサーヴァントとはな。粗製とは、このことか」ドヒャア!


アサシン「アルトリアの英霊……面白い素材と聞いている、期待するぞ」ヒュンッ

セイバー「速い……!」ガキンッ

士郎「手こずっているようだな……手を貸そう」ガシャ

セイバー「士郎!? 危険です、離れて!」

士郎「黙れよ。茶番はもう終わりだ」カァオ! カァオ!

アサシン「当ててくるか! 新しい……惹かれるな」


―Take 7―


アーチャー「お前たち、やはり腐っては生きられんか」ドヒャア!

キャスター「人類など、どこにもいないさ、アーチャー」ドヒャア!

葛木「もう逃げられんな、お前だけでも道連れにさせて貰おうか」ヒュッ ヒュッ

士郎「マッハで蜂の巣にしてやんよ」カァオ! カァオ!

凛「……(何がどうなってんのよ、これ……)」



グシャッ
ボボボカーン


葛木「無念……」ドサリ

士郎「あきらめな。お前じゃこの先生き残れないぜ」

セイバー「士郎……」ポカーン

士郎「アルトリアの英霊は置物か!」ゲシッ

セイバー「きゃぁんッ!」ドシャ

士郎「報酬分くらいは働け!」ガミガミ

セイバー「……ぅ、うぅっ……士郎……」グスン


―Take 8―


士郎「排除、排除、排除……」ブツブツ

セイバー「……(ここ最近、士郎の様子はおかしいです。何がどうなってるのでしょうか……)」



『俺はなにか…されたようだ』



セイバー「!(頭に響くのは……士郎の声!?)」



『 ……セ、セイバ、ー 気、をつけ…お前……も……』


桜「要らないわよねぇ、心なんか! それで勝てるって言うんならさ!!」ゴゴゴゴ

凛「やめなさい、桜!!」

アーチャー「脳みそまでカビたか……」

セイバー「くぅっ……! 凛、彼女を止める方法は!?」

凛「呼びかけるしかないみたいね……士郎!」



ガシャ



士郎「これだから面白いんだ、人間って奴は」ニヤリ

凛「なっ……士郎!! やめて! あんた正気なの!?」

セイバー「桜に銃を……!? 殺したらどうするのです!!」

士郎「あ、そうなんだ。で? それが何か問題?」ガシャ

凛「……士郎、あんたって奴は……」

士郎「オレは見たいんだ。コイツの、本当の力を」カァオ! カァオ!



桜「魔術回路から、光が逆流する……!」ビリビリ

凛「桜っ!」

桜「ギャアアアア!!」ブアッ



ズズズズ…



凛「か、影が……! 危ないわ、避けて!」

セイバー「なっ、うわあああぁッ!!」

凛「セイバー!!」

士郎「……」

凛「士郎! 何してるの、早くどきなさい!!」





士郎「……修正プログラム、最終レベル」



セイバーオルタ「シリアルを確認……XA-26483」



士郎「全システム、チェック終了」



セイバーオルタ「……モード変更 最終確認へ……移行します……」



士郎「戦闘モード起動」



セイバーオルタ「……システム起動……22-4フェーズ……」



凛「……な、何? 何が起きてるの……」






「「ターゲット確認 排除開始」」


カァオ! カァオ!
ガション!



士郎 ( ´∀`)σ)∀`)

セイバー「……ぅあっ」ドシャ

凛「セイバー!!」

セイバー「……ここまでが、私の役割……士郎……」

士郎「……」

セイバー「あとは……あなたの役割……」シュウゥゥ…



ボボボカーン



士郎「作戦目標クリア システム通常モードに移行します」


―Take 9―



アヴェンジャー「よう、首輪付き。オールドキングだ」

士郎「……」

アヴェンジャー「冬木市を襲撃する。付き合わないか」

アヴェンジャー「サーヴァントの連中、温すぎる。聖杯戦争など、結局は殺すしかないのさ」

士郎「……」

アヴェンジャー「だろう?」


ゴオォォ…



カレン「偽りの依頼、失礼しました」

カレン「あなた方には、ここで果てて頂きます。理由はお分かりですね」

ランサー「まあ、そういうことだ。どうせ、確信犯なんだろ? 話しても仕方ない」

アーチャー「所詮は獣だ。人の言葉も解さんだろう」



ドヒャア!



大河「お前とこうなるとはな……残念だが、私の蒔いた種だ」

大河「刈らせてもらうぞ」

士郎「……」カァオ! カァオ!

アヴェンジャー「戦争屋風情が、偉そうに」

アヴェンジャー「選んで殺すのが、そんなに上等かね」

キャスター「殺しすぎる、お前等は」



ピーピーピー
カァオ! カァオ!



大河「……当然か。私が見込んだのだからな……」ビリビリ

士郎「……」

大河「お前にやられるのも、悪くない……」



ボボボカーン



士郎「……」




この後、たった一人のマスターにより、冬木は深刻な出血を強いられる。

人類種の天敵とすら呼ばれた彼は、史上最も多くの人命を奪った個人でもある。







アーチャー「認めん、認められるか、こんなこと」



〈完〉

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月04日 (土) 22:25:07   ID: CLhc-aQT

ただのACスレじゃねーかww

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