海未「はぁ…全く、女の子を好きになるって、おかしいですよね」Part.2

※ラブライブ！のSSです
※ほのうみです

このスレは

【SS】海未「はぁ…全く、女の子を好きになるって、おかしいですよね」

のPart.2となります。
恐らく上記のスレはdat落ちしていると思いますがpixivの方にも似たタイトルで投稿してますので興味があればそちらで見てから見ていただければ幸いです。
(今はまだ全部は投稿してません！)

初投稿のSSなのですが、ラブライブ！板にて投稿していたところ荒らしに粘着され投稿不可になりここに逃げて来た所存です

ここも間違いなく荒らされると思いますが寛容な心で荒らしは徹底スルーでお願いします

初投稿というだけあって、かなり拙い文章なのですが、よろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427045117

見ての通りこの速さでストーキングして来る恐ろしい粘着質です…
明日の夜投稿する予定なのでよろしくお願いします

穂乃果「はぁ～…まさかここまで遅くなるなんて…」ｸﾞｯﾀﾘ

海未「…普段から少しずつこなしていればこんな事にはならないんですよ…？」

帰り道。今日は溜まりに溜まった生徒会の責務を消費するため生徒会室で篭っていた二年組
一段落ついたところでことりが店に仕上げを頼んでいた衣装を受け取りに行ってしまい
そのため仕事の効率が落ち、ようやく終わった時は既に午後7時を回っていた

勝手に投稿してるバカが居ますが気にしないでくださいね
酉とIDが何よりの証拠です

穂乃果「ぶー…分かってるよぉ…」

海未「……でも穂乃果も頑張っていたと思いますよ」ﾆｺ

穂乃果「そう……かなぁ…？」

海未「最後の方なんてテキパキと、非常に早く仕事をこなしていたじゃないですか？」

穂乃果はやれば出来るのだから普段からそうすればいいのに、と海未はクスクス笑う

穂乃果「普段から出来れば苦労しないのー！」
　

ぷくり、と頬を膨らませる穂乃果を見て海未は思わず吹き出す

海未「ふふっ、それもそうですね」ｸｽｸｽ

ちらり、と穂乃果は海未の顔を見る

誰よりも綺麗な横顔。昔から見てきた……横顔

　

穂乃果は海未が好きだった

　

いつから好きだったのかな、と穂乃果は思いを巡らせる

気付いた時には穂乃果は海未の事が好きだった

　　

海未「……ねぇ穂乃果。」

穂乃果「わっ…わわっ……な、なに？」

頬を赤らめた顔を見られなかったか、と穂乃果は海未を盗み見る

そこにはまだ綺麗な、横顔。どうやら見られなかったようだ、とホッとするとーー

海未「月が……綺麗ですね」

ドクン、と穂乃果の心臓が脈打つ。

その言葉は、穂乃果でも意味を知っていた

続きが気になる方はpixivへどうぞ！

毎回アニメに文句いってるの>>1だろ

5 名前: ◆3DK9LNq.EM (もんじゃ)＠転載は禁止 [sage] :2015/03/23(月) 02:40:24.19 ID:oA9DEnV1
ありがとう、君のおかげで速報にアップした事が証明出来るよ

海未「はぁ…全く、女の子を好きになるって、おかしいですよね」Part.2
海未「はぁ…全く、女の子を好きになるって、おかしいですよね」Part.2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427045117/)

酉とID、そして地域表示が何よりの証拠だ

ラブライブ一期だか二期でウミちゃんが穂乃果ぶったのって矢澤がやっとけば良かったんじゃね？
20：名無しで叶える物語(もんじゃ)＠転載は禁止[sage]：2015/03/23(月) 00:22:11.47 ID:oA9DEnV1
海未も穂乃果もことりも全員評価落とさせるなんて簡単に出来る事じゃないよ

23：名無しで叶える物語(もんじゃ)＠転載は禁止[sage]：2015/03/23(月) 00:43:34.88 ID:oA9DEnV1
実際全員悪いのに穂乃果一人にヘイト集まってるから仕方ない気もする
脚本が何よりクソだがね

あっ！……あっ……あぁ～(´；ω；`)

あ

一応、一人もいるとは思えないが初見様向けに本当に粗い粗筋

穂乃果が風邪をひいた日に家に来てくれて丁寧な看護してくれた海未ちゃんに穂乃果は惚れてしまった！
そして二週間後バレンタインに告白しようと思っていたところに海未ちゃんがさらっと言ってのけた

「女の子を好きになるって、おかしいですよね」

それに深く傷付く穂乃果だったがことりや色んな人の助けもあって立ち直る事が出来た！
海未ちゃんへの好意が抑えきれなくなった穂乃果は帰り道、頬にキスをしてしまう！

今日はキスをした後、帰宅した穂乃果のお話

ーーーーーー

ーーーー

ーー

コンコンコン、とノック音

完全なる静寂を守っていた穂乃果の部屋にそのノック音は大きく響いた

雪穂「お姉ちゃ～～ん……？食事、いらないの？」

返事は、ない

雪穂「……今日、お姉ちゃんの大好きなハンバーグだよ～～……？」

それでも返事はおろか、ほんの少しでも動いた気配すら感じない

雪穂「……」

ーーこりゃ、重症かな……

食い意地の張ってる姉の事である。少しでも反応を見せるか、と思えば全く反応を見せないのは意外だった

ーーやっぱり昨日の事だよね……？

勿論厳密には違う。昨日ことりに穂乃果の恋心がバレてからまだ一日も経ってないが
今日一日でまた色々と状況が転々として、無論そんな事は雪穂には知るはずもなく

雪穂は昨日穂乃果が泣いていた事しか知らないため、また泣いているのかもしれない、と心配に思った

雪穂「……入るよ」ｶﾞﾁｬﾘ

部屋に入ってみても反応はない。昨日は違った、昨日は入ろうとすると

『入って来ないでよっ！！』

そんな穏やかな姉にしては今まで聞いたこともない怒声に驚き、流石に雪穂もその時は入るのを憚られたものだ

雪穂「……」

予想通りと言えば予想通りだが、姉こと高坂穂乃果はやはり布団を深く被りベットでうずくまっていた

雪穂「……」ｷﾞｼ…

近付いても穂乃果は何の反応も示さない

……ゃ……っ……ぁ……

ーーん？

よく耳を澄ませば、何かブツブツと呟いているのが聞こえる

もう少し近付いてみるとそれははっきりと聞き取れた

「やっちゃった……やっちゃった……嫌われたらどうしよう……嫌われたらどうしよう……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ーーやっちゃった……？嫌われる？

もう少し聞いてみようかな、と更に近付いてみる

「なんであんなことしちゃったのかな……なんで……なんで……ごめん……ごめんね……」

「……海未……ちゃん……」

雪穂「……！！」

はっきりと聞き取れた。その言葉は

『海未ちゃん』

つまり……今、姉、高坂穂乃果は海未のことで悩んでいる、という事だ

『やっちゃった、嫌われる』……そして『海未ちゃん』……姉は、海未に何か嫌われる行動をした？と雪穂は推測する

ーーそういえば。

雪穂はハッ、と気付く。昨日姉が泣いている時に来たのは海未でなく……ことりだった

つまり、昨日泣いていた原因は……海未という事。

ーーあんなに海未ちゃんの事が大好きなお姉ちゃんが、海未ちゃんの事で泣いてる。

事あるごとに海未ちゃん、海未ちゃんと呟いていた姉。昔から海未に迷惑なんじゃないかとこっちが心配する程海未に頼りっきりだった姉。

よっぽど海未の事が好きなのだろう。

ーーそりゃ、お姉ちゃんあんなに大泣きするだろうね

だが海未の事で泣くのは別におかしな事ではなく、

それどころか二人は昔から毎日のように口喧嘩しては姉は泣きじゃくっていたのを雪穂はよく覚えている

でもそんな事は成長するに連れ少なくなっていったはずで……
二日も続く事は決して無くて……

何より……その喧嘩の終わりには必ず海未がやって家にやって来て

『うわーん！うみちゃんうみちゃんうみちゃーん！』

『まったくほのかは……ほんとうにしかたないですね』

『うぇぇぇん、ごめんね、ごめんねうみちゃん』

『いいのですよほのか、わたしもわるかったのです』

思い出されたのはそんな記憶。いつも最後に海未が家に来てお互い謝り、それで終わり。

その海未が家に来ない。こんな事は一度だって無かった、そんな事実に雪穂は戦慄する

つまり、緊急事態という事だ

雪穂「……っ……お姉ちゃん！！また、海未ちゃんと喧嘩したんでしょっ！？」

雪穂の大声に流石にビクリ、と穂乃果も布団を蠢かせて反応を見せる

雪穂「どうして……どうして海未ちゃん来ないの！？そんな……そんなに取り返しのつかない程大喧嘩しちゃったの！？ねぇ、お姉ちゃん！！」

穂乃果「…っ…ち……違………う…の……///」

雪穂「えっ？」

素っ頓狂な声が出る。
海未と喧嘩したのではない、という事に驚いたのではない

てっきりまた穂乃果は泣きじゃくってるものと雪穂は思っていたので答えた時の穂乃果の声に驚いたのだ

何というか……その声がまるで

ーー何、今の気持ち悪い声…

恋する乙女が禁断の恋に葛藤する、そんな少女漫画原作のアニメみたいでーー

雪穂「……お姉ちゃん」

穂乃果「……」

雪穂「ーーー起きろぉぉぉおおっ！」ﾊﾞｻｧｧｧ

穂乃果「ひっ……！？いやぁぁぁああああ！？！？///」

泣いてるわけではないのなら問題ないな、と実に冷徹な判断を下し布団を思いっ切り引っぺがす

穂乃果「や、やだぁぁぁぁああ！な、何すんのさ雪穂！！」ｶｧｧ

右の手はその真っ赤に染まった顔を隠し、左の手はわたわたとこっちに来るな、と言わんばかりにワイパーのように振れていた

そんな顔を真っ赤に染めてそう、乙女の恥じらい？を見せつけるような姉の姿は初めて見る

雪穂「気持ち悪っ」

しかし口から出て来たのはそんな遠慮のない言葉

穂乃果「ひ、酷いよ雪穂！そんな言い方ってないじゃん！」ｸﾞﾜｯ

雪穂「顔、真っ赤だよ？」

穂乃果「んぎっーー」

再び顔を、今度は両手で隠した

雪穂「うわー何その！恋する乙女～ってカンジ！」

穂乃果「……っ…///」ｷﾞｭｳｳ

恥ずかしさに自分の顔を鷲掴みするように隠し、足を縮めてちぢこまってしまった

雪穂「……///」

そんな姿を少しでも可愛らしく思ってしまった自分が憎い……と雪穂はそっぽを向くと

穂乃果「……何しに来たの」

その一声で突如、部屋の雰囲気がガラリと変わり緊張が走る

先程までとは打って変わって、今度は少し暗めにトーンが下がった、つまり数少ない姉が真面目な時の声。

ハッ、と驚き姉の方を見ると隠した指の間から隠し見るように、しかしその眼光は肉食獣のように鋭かった

しかしそれに負けじと雪穂もいきなり核心を突いて攻めていく

雪穂「お姉ちゃんさ、誰に恋してんの？」

穂乃果「……」ﾋﾟｸ

ーーあれ？

さっきみたいにまた飛び上がって驚くかと思えば少し反応しただけで終わる

穂乃果「……誰にも恋なんてしてないよ」

雪穂「嘘！絶対してるって、どこ高の男？あれかな？○○高の鈴原君とか有名ーー」

穂乃果「……違うってばっ！！！」

今度は雪穂がビクリと驚く番だった

雪穂「な、何？そこまで大きな声出さなくても…」

ーーんん？

頭に何かが引っかかる

それは不安そうな姉の顔を見て判明する

ーーそうだ、元はと言えばこんな事で悩んでるんじゃなくてーー

雪穂「……」

穂乃果「……」

ーーもしかして、でも、まさか……

雪穂「……海未ちゃん？」

穂乃果「…………！！！」

この反応を見る限り、どうやら図星だったようだ

ーー当たって欲しく、なかったけどね……

雪穂「……海未ちゃん、女の子だよ？」

穂乃果「……知ってるよ……っ……！！」

穂乃果「そんなの、そんなの分かってる、だけど……」

穂乃果「……だけ……ど……さ……！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

雪穂「！！」

穂乃果「仕方……ないじゃん……？好きになっちゃったモノはさ……？」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「どうしようもないじゃん……？近くにあんな頼り甲斐があってカッコいいヒーローがいたらさ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

雪穂「……お姉……ちゃん…………」

全て謎は解けた。海未と喧嘩したわけでもμ’sで何か問題が起きたわけでもない。

雪穂「……昨日泣いてたのもそれが理由？それが、お姉ちゃんが苦しんでた理由なの？」

うっ、うっ、とベッドのシーツに染みを作りながらも穂乃果はコクリと頷く。

雪穂「……好きになっちゃったけど海未ちゃんに迷惑かけたくない、そう思って誰にも言えないで苦しんでたんだね」

それが姉、高坂穂乃果が悩んでいた理由なのだろう

今度は穂乃果は答えない。ひたすら涙を流すだけ。

雪穂「だから海未ちゃんが来なかったんだね、来ても言えるわけないし。この前来たことりちゃんには話したの？」

穂乃果「……言った。」ｸﾞｽｯ

そういうことだったのか。雪穂は納得した

雪穂「……私にも話して。海未ちゃんがどう好きになって、何があったのかをーー」

.

穂乃果は雪穂に話した、風邪を引いたあの日の事、昨日ことりに話した事、そして遅刻して海未に問い詰められその後仲直りした、そこまでを話した

穂乃果「……って、事があったんだ……」

雪穂「……」ﾌﾑﾌﾑ

穂乃果「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

姉、穂乃果がリーダーという責任に耐えられなかったとかそういう内情は今はどうでも良くて……

雪穂「……ねぇ、お姉ちゃん？」

穂乃果「な、何？」

雪穂「もしかしてお姉ちゃんが勘違いしてるだけで海未ちゃんもお姉ちゃんの事が好きって可能性は？」

穂乃果「……は？……えぇぇぇぇ！？そ、そんな、そんなのありえないって！あの海未ちゃんが！？」

再び顔を真っ赤にする穂乃果。勿論雪穂はからかうつもりなど毛頭ない

雪穂「……あのね、第三者から言わせてもらうと普通の人はそんなに気持ち悪い関係になったりしません」

穂乃果「き、気持ち悪いって……」

雪穂「『あなたが必要です』『あなたの隣に私を置いてください』、こんなのプロポーズにしか聞こえないよ」

穂乃果「………」

穂乃果「……そういうものかな…」

雪穂「……」

普通ならここで「いや、そういうものだから！」とツッコミを入れるところである

だがこの二人に関しては確かに勝手が違う、と雪穂も思わず黙り込む。
昔から二人を見てきた雪穂だからこそ何か感じるものがあったのだろう。

それこそ生まれる前から幼馴染の二人。恋愛感情を越えた友情関係があるのかもしれない

逆に言えば今はそんな信頼関係が恋愛関係になるのを妨げる大きな壁となる

雪穂「……結局さ、お姉ちゃんはどうしたいワケ？」

穂乃果「ど、どうってーー」

はあぁ、と大きな溜息。

雪穂「最近元気なかったり昨日は大泣きしたりしてるから何かと思えばーー」

雪穂「ーーーそんな『くだらない』事で悩んでた、なんてさ」

穂乃果「……！」

散々悩み、苦しんでいた事を『くだらない』と一蹴されたのには、流石の穂乃果もカチンと来た

穂乃果「……くだらないって……くだらないって！？穂乃果が……私が一体どれだけーー！？」

雪穂「だからくだらないって言ってるんだよっ！」

穂乃果「っ……」ﾋﾞｸｯ

雪穂「好きなんでしょ！？だったら言えばいいじゃん！？海未ちゃんだって意味は違うかもしれなくてもお姉ちゃんの事が大好きなんだよ！？」

穂乃果「だ、だってーー」

雪穂「だって……何？だっても何もないでしょ！？いつまでこうやってグジグジしてるつもりなの！？」

雪穂「……気付いてるのかな？自分が可哀想とでも思ってるのかもしれないけどお姉ちゃんがウジウジしてるせいで他の人に迷惑かかってるんだよ？」

穂乃果「…………！！！」

雪穂「…………どうするの？まだこれ以上迷惑かけ続けるのか、海未ちゃんに告って自分の想いを伝えるか」

穂乃果「……」

それでも姉、高坂穂乃果は沈黙を守り続ける

雪穂「……はあぁぁぁ……」

再び大きく溜め息をつく

雪穂「……いつからだろうね？お姉ちゃんがすっかりフヌケになっちゃったのは」

穂乃果「……私だって…限界だったんだ……」

ポツリと穂乃果が呟く。

雪穂「限界？……それで？何かしたの？」

穂乃果「……」

雪穂「ほらやっぱり口だけーー」

穂乃果「うん、キスをーー」ﾎﾞｿｯ

雪穂「！？……えっ……は？今なんて……？」

穂乃果「我慢出来なくて……頬っぺたに…キスしちゃったんだ、今日の帰り道……///」

雪穂「……マジ？」

コクリ、と頷く姉に雪穂は思わず激昂する

雪穂「……それを先に言えぇぇぇ！！！」

穂乃果「だ、だって……言い出すタイミングが……///」

雪穂「……あぁなるほど。」

それで最初、あんな気持ち悪い態度だったのか。呆れつつも雪穂は納得がいった

雪穂「……で、海未ちゃんの反応は？」

穂乃果「……」

あの後。海未はただただ呆然と立ち尽くしていた。話しかけても何も反応を示さず、キスをしてしまった気恥ずかしさもあってそのまま穂乃果は海未を置いて帰ってしまったのだ

雪穂「……ま、その反応を見るに海未ちゃんには恋愛感情はあまり無かったっぽいね」

穂乃果「……」

雪穂「……でもそれがきっかけで海未ちゃんは気付くかもしれないんだよ、お姉ちゃんの恋心に」

雪穂「そして……海未ちゃん自身もお姉ちゃんへの恋心が芽生えるかもしれないし」

穂乃果「……」

雪穂「……」

まだ、姉は葛藤に苦しんでいるようだ

雪穂「……私の大好きなお姉ちゃんはさ！！」

穂乃果「！？」

雪穂「いつも細かい事気にしないで、常に前を見続けて、そんな人のはずだよ」

穂乃果「……雪穂……」

雪穂「いいじゃん、海未ちゃんが同性だっていいじゃん！お姉ちゃんが好きなんだったら海未ちゃんに告ればいいじゃん！」

雪穂「お姉ちゃんがやりたいようにやればいいんだよ……お姉ちゃんはいつもそう、自分で勝手に突っ走って人様に迷惑をかけて……」

穂乃果「ちょ、ちょっと雪穂……」

雪穂「ーーでもね、それでもみんな、そんなお姉ちゃんが大好きなんだよ？」

穂乃果「え……」

雪穂「そんなお姉ちゃんだからスクールアイドル始めて、みんなついて来て、そして廃校を阻止できたんじゃない？」

穂乃果「…………」

雪穂「……告っちゃいなよ」

雪穂「昔から、好きだったんでしょ？」

穂乃果「…………うん」

雪穂「告白くらいなんだ！音ノ木を救ったお姉ちゃんならそんなの余裕でしょ？」

穂乃果「………」

穂乃果（音ノ木を救った、か……）

穂乃果（……あのね雪穂、私だけじゃないんだよ）

穂乃果（みんなが居てくれたから、みんなが穂乃果を支えてくれたから……）

穂乃果（昨日はことりちゃんが、今日は海未ちゃん、そして今雪穂が助けてくれてーー）

穂乃果（みんなが居るから、穂乃果は穂乃果でいられるんだーー）

穂乃果「分かった……私、告白するよ」

雪穂「……今お姉ちゃん、『みんなのためにも告白しよう』って思ったでしょ」

ギクリ。雪穂は鋭いなぁ、と穂乃果は苦笑い

雪穂「お姉ちゃんはすぐ顔に出るんだよね！ダメだよそんな気持ちじゃ、あくまでも自分のために、だよ？」

雪穂「……自分がどれだけ海未ちゃんが好きか、胸に手を当てて考えてみなよ」

穂乃果「…………」

雪穂「……お姉ちゃん？」

穂乃果「そんなの……手を胸に当てるまでもなかったよ」

穂乃果「……私は海未ちゃんが好き……友達としてじゃなくて恋愛対象として。ずーっと昔から海未ちゃんの事が、好き」

雪穂「……うん」ﾆｺ

雪穂「……じゃあ明日告白するって、ここで宣言してみなよ」ﾆﾔﾘ

穂乃果「あ、明日ぁ！？」

雪穂「もう行くところまで行っちゃったんだから明日しかないじゃん！思ったら即行動、それがお姉ちゃんでしょ？」

穂乃果「…………」

穂乃果「……そうだね」

スゥゥ、と穂乃果が大きく息を吸い込む

穂乃果「ーー私！高坂穂乃果は明日！海未ちゃんに告白します………！」

ーー届け！この想い、海未ちゃんのもとにーー！！

本日はここまでとなります
お手数ですがご覧の際は自分のレスを抽出しただければ快適に見られると思います

読んでない

渋でも上げておりますがまだ更新が回想の時のまま止まっております
ラブライブ！板で投稿していた頃毎日見てくださった方のためにも終わるまでここに居ますね

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　　　　　⌒　＼　／＼
　　　　／　（●）　（●）＼
　　　／　　　（__人__）　　＼
　　　| 　　　　|::::::::|　　　　|　　出て来いやホモ野郎！
　　　＼　　　　｀⌒´ 　　／
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　　 /:::::，::::::::::::::|　 |::::::| ::i　　　　／　 _ノ ''　'ー　＼
　 ./:::::::| :::::::::::::::|　 |::::::| ::i　　　／　　（●）　（●）　＼　
　 i::::::/ i::::::::::::::::|　 |:::::」 ::i　　　|　　　　（__人__）　　　|　　五体満足で帰れると思うなよ
　 i::::::i　＾|￣￣　　＾|ﾉ :/ 　　　＼　　　｀ ⌒´　　　／
　 .ヽ:::ヽ /三三三三)／　　　.／⌒　　　　　　　　　　ヽ,
　　　＼_):::::::::::::::::::::::::| 　　.／　　 /、　。　　　　。　r　＼
　　　 .〈::::: ノ::::::|　::::::::|　 .(＿￣￣＼'　　　　　　　　|)　　.)
　　　/:::::::::::::::::::|　:::::::::|　　　／⌒ヽJ三三三三三/　／
　　 .i::::::::::::::::::::::|　:::::::::|　　/:::::::::::::::::::;;; ::::::::::::::::::::: し＾⌒ヽ
　　 .i::::::::::::::::::::ﾉ　::::::::ﾉ　./::::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::::: ､:::::::::::::::.)
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　　 .ヽ::::／　　　ヽ:::|__　i::::::::::::::::::ノ　　￣＾￣　＼:::::::/
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海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃん！！！！
一番推しが海未ちゃんじゃないやつは弓道の起源は韓国で日本の模倣は許せないと本気で信じこんでるチョン
日本を愛する心があるなら弓道という時点で海未ちゃんを選ぶはず
ミューズの練習に参加して海未ちゃんにタイム測ってもらいたい
息があがってはあはあいってるところに海未ちゃんに「ほら、タイム落ちてますよ」って叱られたい
もう一回頑張って走ったら早く走れて「頑張りましたね」って褒められたい
最後疲れきってばててるところに「お疲れ様です」って水渡してもらいたい
そのあと「その調子ですよ」って頭なでてもらいたい！！！
ミューズのライブに一緒にでたい
緊張して小刻みに震えてるところを海未ちゃんに「大丈夫ですよ。一緒に頑張りましょう」って励まされたい
海未ちゃんに飼われたい
朝「では私は練習に行ってきますから…いい子にしてるんですよ」って微笑まれたい
海未ちゃんが出かけてる間に部屋とか片付けておいて
帰ってきたときに「すごい！全部あなたがやったんですか！？」って褒められたい
でもお皿割っちゃったことがばれて「いけませんね」って怒られたい
20分くらいお説教されたあと「ほら！こっちにきなさい」って海未ちゃんの膝の上に載せられて
スカート捲られてパンツも降ろされて海未ちゃんにお尻叩かれたい
いっぱい叩かれてお尻も真っ赤になって泣きじゃくってるところを優しく抱かれて
「次からは気をつけるんですよ」って耳もとで囁かれたい！！！
ふぅ…

本日は間に合いませんでしたね
明日はきっと大丈夫です

あー難しい！今日も厳しいなぁ
今一番難しくて、一番大切なシーンなもんでちゃんと考えてからやりたい
内容だけ言うとキスされた海未ちゃんが葛藤に苛まれるところなんだ
もう少しだけ待ってくれ

結局、間に合わんかったか

だが大方外郭は完成した。今夜は投稿出来るはずだ見ている人は待っていてくれ

ーーーーーー

ーーーー

ーー

まだ動悸は、止まらない。

海未「……ッ…！」

ベッドに倒れ込んだままバクバクと高鳴りを一向にやめない胸をグッ、と押さえる

あの後自分がどうやって家に帰ったのか分からない。気付いた時にはベッドにうつ伏せで倒れかかっていた

だけど。

ーー穂乃果が私に何をしたか……それだけは、それだけははっきりと覚えています……

震える手で自分の頬に手を近付ける。

「された場所」に触れた瞬間、静電気でも走ったかのような衝撃に手を引っ込めた

海未「……ッ………！！」

海未「く……くぅ……ぅ……っ……！！」ｷﾞﾘﾘ

思わず呻き声が出る。それでもこの火照った顔は治る気配を見せるどころか更に酷くなって行く

海未「……っ！どうしてーーどうしてですかーーー！」

海未「どうしてですか穂乃果！？どうしてーーどうしてキスなんて私にーー！！？」

キス……その自分で放った言葉に更に園田海未は狂わされる

海未「！！！……あ……あああぁぁぁぁぁぁ……あああぁぁぁぁぁぁっ……！！！」

何故キスを？
そんな事は普通に考えればすぐ分かるはずだがそれを海未の身体は拒否した。

分かってはいけない、その意味を知ってはいけない……そう身体が必死に訴えてくる。

しかしドッと押し寄せるこの溢れんばかりの感情を抑え切るのは不可能で……

海未「ッ……埒が明きません、浴槽にでも浸かって考えませんと……」

フラフラとした足取りで一式を用意し、風呂場へと海未は向かうと、途中、母親に遭遇する

海未母「あら？……海未さん、大丈夫ですか？帰ってきたと思えばなんだか非常に慌ただしく部屋に行ってしまったので……」

海未「！……すみません、少し調子が悪くて……浴槽にでも浸かって心を落ち着けようかと」

海未母「…………心が何か、乱されるような事があったのですね？」

海未母「……今日の夜のお稽古は休みにしましょうか？」

海未「…………！！いえ！そんな！別に…………！！」

海未「…………ッ……すみません、やはり言葉に甘えさせてもらって今日は休ませて貰っても？」

海未母「構いません。……何で悩んでいるのか、それは分かりませんが人には話せない用事なのですか？」

海未「……はい。こればかりは、私自身が解決しなければならない問題なのです。」

海未母「分かりました。本当に困った時は私やお父さん、そして穂乃果ちゃんやことりちゃんに相談してくださいね？」

海未「………」

海未母「……もしかして、あの二人に関係が？」

海未「！！……ち、違います！失礼します！」

そう言って海未は慌てて風呂場へ向かうのだった

海未母「…………」

海未母「図星なのですね……はて、どちらなのでしょうか？とりあえずきいちゃんに相談しませんとね」

～～～～～～～～～

ザブリ、と海未は身体を浴槽に鼻が水面の上にギリギリ出るくらいまで深く沈める

海未「…………」

お湯の温度は39度……適温、どちらかといえばぬるま湯に近いが今日は熱湯風呂にでも入ってるようだ

何せ自分の身体からもぐつぐつ、と熱を発しているのだから当然だった
ピリピリ、と熱を帯びた身体がお湯に反応して少し痛い

しかしさっきよりは、随分と身体の火照りも落ち着いて来たようだった

海未「…………穂乃果……」

海未「……何故、穂乃果はあんな事を……」

キス……

ーーーそんな理由…………分かり切っているではありませんか…………！！！

海未「………………ッッッ！！！」ｻﾞﾊﾞｯ！

再び頭に血が登り、顔に熱を帯びはじめると海未は思いっきり全身を浴槽の中に沈め、その中でうずくまった

海未「………………！！」ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ

いきなり顔を湯の中に入れたせいで灼けるように熱かったが今、そんなことは海未には実にどうでも良かった。

海未「…………ぶはあぁぁぁぁっ！」

たまらず頭を湯船から出す。

もう、逃げられない。

海未「……ッ！…………穂乃果は……穂乃果は私のことが…………！！」

海未「す…………好き…………！？……そうなのですか……そうなのですか穂乃果ぁ…………っ！！！」

心の底からの、咆哮…………それ程海未にとって衝撃的で、ショックだった

海未「…………」ﾊｧﾊｧ

海未「で、出ます…………！！」ｻﾞﾌﾞ

なんだか居ても立っても居られなくなって、まともに湯船に浸からないままさっさと風呂場を後にする

自分が普通じゃない事くらい分かっている、しかしだからといってどうする事も出来ず、風呂場から部屋に帰るとそのままベットに身体を預けた

海未「……………………」

何分経っただろうか。うつ伏せでベッドにただひたすら何もせずに横たわっていた

そんな時間をかけ、ようやく身体も覚悟を決めてくれたようだ。
震えは段々と収まり、現実に真っ向から向き合わなければならない、とばかりに身体は硬直した

それでもまだ震える声で、弱々しく呟く

海未「………穂乃果は……私のことが好き……」

たかが頬にキスをされただけで思い上がりも甚だしい、他人が見ればそう思われるかもしれないが海未には確信があった

穂乃果は良くスキンシップする方である。もしかしたら頬にキス、くらいはする可能性はあるかもしれない

だけど今回は違う。いつも穂乃果を見続けて来た海未にはそれが分かる。あの時のーーキスをした時の穂乃果の顔は今まで一度だって見たことがなかった

それにーーー

海未「………………」

『ーーー変なんだよ……穂乃果、いつも海未ちゃんの事考えてる、ううん、海未ちゃんの事しか考えられなくなっちゃったの』

海未「………………」

さっきの穂乃果の意味ありげな言葉ーー

……そう、私は気付いていた。「私は海未ちゃんの事が好きです」……と穂乃果が暗にそう言っていたのを。

そしてそれを聞いて自分は何をしただろうか？

ーー私はそれに気付かないフリをして、さっさとやり過ごそうとしたん……ですよね……

『海未ちゃんが悪いんだ』

……私が悪いんでしょうか？

『穂乃果ももう、限界……なんだ……』

海未「………………………………」

穂乃果は分かっていた。自分が少し穂乃果の好意に気付いている事を
それでも海未にスルーされ、もう居ても立っても居られなくて……

.

ーーそして、私にキスをした……のでしょうか？

再び、まだ震える手でキスをされた頬に触れる。
まだ微かに熱っぽさを感じる……

海未「……穂乃果は、私の事が好き………！！！」

改めて口に出すとようやくふわふわと掴み所のなかった現実がグワンと胸に押し寄せて来た

頭がくらくらとして来る。だって、だってーー

ーーそんなの、ありえません……！！

.

好き…………相手を、恋愛対象として見る……という事。

ありえない。

だって自分は女で、穂乃果だって女なのだから。

ーーだけど、事実、穂乃果は女の人をーー私を、好きになった……

海未「………………」

ーー穂乃果が……私の事が好き……

もう何度言ったか分からない、しかしそれでもまだはっきりとは受け入れ難い現実。

同性愛というものは海未にはさっぱり理解出来ない

根本から言って、恋愛そのものがまだ園田海未にとって未開の領域と言って良い。

男性と接する事は中学や小学校、幼い頃に勿論あったが昔から海未はことりと、そして穂乃果といつも一緒だったので深く関わることなんてなくて。

だから、そんなもの分からないはずなのにーー

海未「…………っ…」

事実、自分はどうしようもないほど動揺し、そして胸の高鳴りは全く止みそうにないほど鼓動し続けている

海未「……っ……穂乃……果………………ぁ……」

穂乃果……自分の、昔から、それはそれは自分がまだお腹の中にいた頃からの……幼馴染。

時に喧嘩し、時に意見の違いで衝突し、しかしいつも最後には分かち合ってきた……最高の、親友

穂乃果が好きか？と聞かれれば海未は大好きだ、と答える。
勿論恋愛感情は意味はないし実際に聞かれればそんな恥ずかしい事答えられるはずもない

いつも海未は穂乃果に厳しい事ばかり、と言われるがそんなのは愛情の裏返しだ
海未の信念から言って、大好きな穂乃果にはしっかりして欲しい、そんな考えがあるだけ

穂乃果も勿論自分の事が嫌いなわけはないと海未は思うが、そんな厳しい自分よりは甘やかしてくれることりの方が好きだろう……と少し自虐的に思っている

ーー私は不器用ですからね

別にそれでもいい。自分は愛情表現が人より少し苦手なのだ。自分は自分なりに穂乃果に尽くすだけ…

別に穂乃果に伝わらなくてもいい、でもやっぱり、いつかは私のあなたへの奉仕に気付いて欲しいーーそう、思っていた

同時に、でもきっとそんな日が来ることはないだろう、とも思っていた……

…………はずなのに。

ーーーそして今日……穂乃果から、暗に私のことが好きなのだと伝えられたのですーー

海未「……………」

自分の穂乃果への奉仕が穂乃果にも通じたのかどうかは分からない。それに恋愛感情を求めたつもりも毛頭ない

ーーだけど……

だけど穂乃果は他の誰でもない自分を選択してくれた。例えそれが求めていたものと違うものだとしてもーー

それはーー

海未「ーーー私は、嬉しい…です……穂乃果……」

それが………自分の正直な気持ち。

同性愛だとか、幼馴染とか、関係ない

好きと言われて困惑こそすれ、それを嫌がる人はいないだろう。それも、自分の一番大切な人に……

海未「……………ありがとう……ございます……穂乃果…………」

ただただ、海未は嬉しかった。思わず海未の口からもそんな感謝の言葉が出てしまう

しかし勿論恋愛というものは好きと言ってくれて嬉しいですはい終わり、とは行かないものだ

海未「……私は、告白、されるんでしょうか？」

まだ正式に好き、と言われたわけではない。もしかしたら、あり得ない事だが、ただからかわれただけかもしれない。

だとしたら「告白」……それはいずれ必ずやってくるであろう回避不可能なイベントーーーーが、どっしりと存在していた

……もし、明日すぐにでも告白されたら？

ーー私は穂乃果にその返事をしなくてはならない？

海未「……返事…………ですか」

つまり、「私はあなたが好きだ。あなたはどうだ？」という事に対する、返事。

……自分はどう思っているのだろう？穂乃果の事を

海未「……わ、私はーー」

ドクン。

その脈動は今までで一番強くて、思わず怯む

海未「…………ぐ…っ………！」

海未「私は勿論穂乃果の事が好きです、ですが…………」

それは……あくまでも親友として、決して、恋愛感情なんかじゃ、ないーー

ーーはずなのに。

海未「……………………ッ」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

海未「ち……違いますよ……穂乃果はあくまで親友、親友なんですーーー」

ーー違う……

ーーー違う違う違う違う違う違う違うーー！！

突然、チカッ、と視界が真っ白になる

.

ーーッ……！？一体なんですかこれは……！？

思わず目を瞑る。

少しして目を静かに開けてみると……

薄っすらと見えたのは……しゃがみ込み、寄り添って抱き合う……二人。

ーーこれは…………フラッシュバック……？

フラッシュバックなのか……それとも混乱した海未の身体が見せる幻覚なのか……それは分からない

そしてその抱き合っている内の一人は、海未には見覚えがあった。

いや、見覚えがある、という言葉では済まされない

ーーだって、いつも見て来ましたから、あれは、あれはーー

一人は……特徴のあるオレンジ髪……

穂乃果だった。

……では、もう一人は？

ドクン。また一際大きく心臓が脈打つ……

手が……震え出す

ツー……と冷や汗が額を通過するのが分かる

.

ーーーー誰なのですか……？

無意識のうちに、海未は穂乃果と抱き合っているぼんやりとした幻影をジッと凝視していた

海未「…………あなたは……誰なのですか……？」

思わず声が漏れてしまったがそんな事は今……海未にはそんな事どうだって良くて。

ドクン。

ーーまさか…………私では、ない？

「ーーーーーーーーッッッ！？！？」

穂乃果の隣にいるのが自分ではないーーー！？

ーーーー自分じゃ……ない…………！？！？

そんな自分のささいな仮定に海未が感じたのは恐怖、嫉妬、劣等感ーーー

それは海未を狂気の渦に貶めるにはあまりにも十分だった

「ーーーッ！なんで……なんで……穂乃果っ…………！？」

ミシリ、とベッドが軋む音がどこからか聞こえる

.

「あなたの………いえ、私の隣に居て下さいって……！！穂乃果だって隣に私に居て欲しいって言ってくれたではありませんか……！！！」

ーーだから…………！！！

海未「どうして……！？どうして……！！あなたの隣が…………私ではないのですか…………！！！！」

それは、魂の叫び。

海未「…………穂乃果あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ………………！！！！」

肺の空気を全部出し切っての、咆哮に…………

海未「………っ……どう…して…………」ﾊｧﾊｧ

ガクリ、と海未はうな垂れる。何故だか、悔しくてーー辛くて……。目も滲んで来る

海未「…………穂乃果は一体、誰と……」

ゆっくりと、視線を上げていく。見極めなければなならない………その幻影を…しかし…事実を。

海未「……………私では、穂乃果の隣に相応しくなーーーーえ？」

そう言いかけ……海未は硬直する。

穂乃果と抱き合っている人……今度は、今度こそははっきりと…………その姿が映し出されていた

海未は目を大きく見開く。

ーーまさか……

碧みのかかったストレートの、黒髪を持つ……その人はーーー

海未「ーーーー私……ですか…………？」

声が震える。間違いない。その姿は、紛れも無い、自分自身、園田海未でーーー

『ーー私、気付いたんです』

.

今度は声が聞こえて来る……だけどそれも……自分の声で。

『ーーあなたが私を必要としてるのではなくてーー』

『ーー私が……私があなたを必要としていた、という事に……！！』

海未「………………あ…………」

見覚えがある。いや厳密には見覚えではなく、記憶にあるシーン。

海未「………今日の、廊下での出来事だったのですね……」

自分が嫉妬して……穂乃果を泣かせてしまって、そして自身もそんな自責の念で泣いてしまって……

ーーそして。

海未「ーーそして気付いたんですよね……穂乃果ではなく、私が、この私の方が穂乃果を必要としているのだと……」

海未「ーーー私が穂乃果に依存、しているのだと…………」

すぅ、と海未は息を吸い込む。

海未「そして今……たった今、客観的にあの時の事を見て……」

海未「ーーーもう一つ……気付いた事があります…………。」

バクバクと鳴っていた心臓も落ち着いていた。震えていたはずの手ももはや微動だにしない。

『ーー穂乃果…あなたには……私の隣に居て欲しいんです……！！！』

自分があの時、最後に穂乃果に伝えた言葉を幻想が再び口から発した

今聞いてみると滑稽なものだ……自分は結局、大雑把な言い方をして真意を伝えていなかったのだから、と海未は苦笑いする

ふと気付くといつもの自分の部屋の様子が視界に広がり、二人の……自分と穂乃果の姿が消えていた

………一体、なんだったのでしょう？

自分の心の奥底に潜在的に眠っていた想いが引き起こしたのか、それとも……

ーー穂乃果が、直々に教えてくれたのですかね？私の……本当の、気持ちを。

そう思ってクスリ、と海未は笑う。

……笑う余裕がある。

どよどよと暗雲がたちこめていた心は今は晴れ晴れとして、青い空を覗かせていた

ーーだって、私……気付いてしまったんですから

もう、迷わない。もう一度大きく息を吸って、言葉を連ねる。

海未「…………私は穂乃果の事が好きです。」

それが……園田海未の導き出した答えだった。

本日はここまでとなります。
ようやくここまで来たか、という感じですね

残念ながら海未の葛藤編はこれでは終わらないで、次の分までやります

間に合わなかった……すまん
明日は行けると思う

せめて夜中にでも、と思ったが無理やった……
寝る。明日には多分出来てる。多分。

全くだ

いつだって穂乃果の事を目で追っていた

いつだって穂乃果を支えてやりたいと思っていた

いつだって……いつまでも穂乃果と寄り添って歩んで生きたいと思っていた

そんな自分の願望があったからなのだろうか……

CDのジャケットの絵を撮影する際やスクールアイドル誌に乗る写真を撮る際……海未は大抵穂乃果の隣でくっ付いている事が多かったのだ

海未「…………」ｶﾁｬ

今、こうしてそんな自分がジャケットにプリントされたCDケースを手に取ってみると感慨深いものがある

海未「……何て顔をしてるんですか、私は……」

自分は穂乃果にくっ付きながら……それだけでも自分にしては結構珍しいのだが、海未は少し憂い気を帯びたような、満足したような、そんな笑顔を見せていた

まるでーー……「穂乃果は私のもの」、とでも言いだけに。

海未「……無意識のうちに穂乃果を意識してたのでしょうか…………」

はぁ、と自分自身に呆れる。

まさか自分がここまで穂乃果一色で染まっていたなんて……そう呆れつつも少し口角が上がってしまう

自分は穂乃果が好き……そんな事実が海未の身体を震わせる

穂乃果の事を考えると、胸がドキドキして来て、身体がじゅくじゅく、と溶けそうなくらい熱くなって…………

ーーでもその感覚が嫌になるどころか、とても気持ち良くて。

自分が誰かに……それも穂乃果に恋をしている……それだけでもこんな気持ちになれるのに。

もうひとつ……更にこの気持ちを倍以上に増幅させる要因があって……

海未「う…………///あ……あぁぁぁ…はぁ……///」

今まで決して出した事の無いような実にみっともない声が思わず口から溢れ出てしまう

ーーだって、だって仕方ないではありませんか……私と穂乃果は両想い…………なんですから…///

自分が恋をしている相手も自分に恋をしてくれている……つまり…私達は両想いーーー

そんな事実が海未の心を高翌揚させる

ーーーあぁ、もう、なんだろう。

自分の顔が気持ち悪いくらいにニヤついているのが分かって、その火照った顔をグニグニと手で歪めてみるが

それでも、どうしてもニヤつきで醜く歪ませた顔が戻る兆しは全く見えない

キッとした顔を作ろうと手鏡で見てみるとどうしようもなく口角が上がり、その口端はふるふると震え、実にだらしない表情をした自分の顔が写る

ーーうぅ……///こ、こんな顔、絶対、絶対誰にも見せるわけには……///……いや……でも、穂乃果になら……///

穂乃果になら見せてもいい………いや、むしろあなたを想って私はこんな顔になっているんですよ、と見せつけてやりたいくらい……

海未「…………って…！！私は何を…………///」

そんな事を考えてる自分が恥ずかしくて顔を手で覆うと胸がきゅーっと締め付けられるような、だけどどうしようもない快感がドッと押し寄せる

きっと幸せって、こういうものなのだろう、と海未は感じた

幸せじゃないわけがない。だって自分の一番好きな人も自分の事も一番に好いてくれるのだ……

海未「……あぁ…………穂乃……果…………ぁ」

あなたに会いたい、

あなたに触れたい、

あなたともっと、この気持ちを確かめ合いたい…………

穂乃果が明日にも告白してくるかもしれない。そしたら私は何と答えようか、そんな事を考えるだけで心が弾む。

きっと自分は屋上かどこかに呼び出されるのだろう

告白される直前、穂乃果はきっとモジモジして顔を真っ赤にしているのだろう

そして、身体を震わせながら自分の事が好きだ、と告白するのだろう

……自分はそれにどうやって返事をしてやろうか？

「はい、私も好きですよ穂乃果」、と答える？

何も言わず満面の笑顔で抱きついてやる？

それとも……キス？

ーーーーーーーーッッッ！！は、破廉恥です！

そんな事を考えてしまう

そんな事を考えるだけでも幸せな気分になれる

自分がこんなにも幸せな気分になれるなんて、初めての事だった

ーーー恋って、こんなにも気持ち良いものなのですね……

ーー穂乃果もきっと同じ気持ちにーーー

ーーーー本当に私と同じ…………気持ち…………でしたか？

薔薇色だった世界は一転、突如暗黒の世界へと変貌する

気付いてしまった

穂乃果は自分と違い、そんなに幸せそうな顔はしていなかった

いや、むしろ穂乃果はーーー

海未「泣いていた……ではありませんか……？？」

ーーどうして？何故？

頭の中でそんな疑問がぐるぐると回る。

海未「どうして穂乃果は泣いていたのでしょう？」

それを口にした途端ぶわっ、と鳥肌が立つ

カチンーーー何かが……引っかかる。

そしてこの悪寒はきっと良いものではない

ーーそういえば。そもそも穂乃果は何故泣いていたのでしょう？……私に秘密で…………

ーー私に………秘密…………で…………？

ドクン。

また強く心臓が脈打つ。

身体が、震える

冷や汗が、額を伝わり、垂れる

嫌な予感がする、とは正に今、この事なのだろう

穂乃果は自分の悩みを決して自分には言おうとはしなかった。それが関係しているのだろうか

そして海未はハッと気付く。

穂乃果が泣いてたのは昨日の夜。

一昨日や更に前の日、穂乃果におかしなところはなかった。少なくとも海未にはそう見えた

ならば、泣いた原因は昨日にあるという事。

そしてカチリ、とまた何かが引っかかる感覚。

昨日は何があっただろう？そうやってカレンダーを見たところで

ーーハッと気付く。

ドックン……

海未「ーーーーバレンタインデー…………！！！」

ドックン。

モヤモヤと心の中で燻っていた暗雲が、少しだけ晴れた気がするがそこに青空は見えない

むしろ暗雲の先に見えた更なる闇が海未の心を畏怖させる

そして浮かび上がってきた疑問を口にする

海未「そうだ……そもそも、疑問に思っていたのです、何故穂乃果は告白するならバレンタインデーにしなかったのですか…………？」

ーー疑問に思っていた。何故私の事が好きなのならバレンタインの日に何もしなかったのか、と

思えば義理チョコすら貰っていない。義理チョコ自体当時存在を知らなかったがことりから教えて貰ったのだ

勿論穂乃果が忘れていた、というわけではない。何故ならことりは穂乃果から義理チョコを受け取っていたそうなのだから。

何故自分は貰えないのか、なんてその時は全く考えなかった

今思うとある仮定を立てられる。

義理チョコを渡さなかった理由、それは

海未「…………穂乃果は、もしかして私向けに本命チョコを用意していた…………？？」

そんな自分の仮定にドキリ、と不安になっていた心もいい意味で弾んだ

もし明日がバレンタインデーで、そして穂乃果から本命チョコを貰えるのだとしたらこれほど嬉しい事はないだろう

しかし現実、穂乃果からは何もアクションはなく、何事もなくその日は過ぎて……

ーーいえ……私には何もなくとも穂乃果はその日の夜大泣きする事になった……そうですよね？

ドクン、と、今度は嫌な感じの脈動だった

つまり、と海未は口に出して続ける

海未「穂乃果はバレンタインの日に何か強くショックを受けてそれが原因で私にチョコをあげることもなく…………悩み……大泣きする事になる…………？」

最後の方は言葉がつっかえた

だってーーーーー口に出してみると明らかに変だ

まるで噛み合わないジクソーパズルを無理矢理はめたような、そんな気持ち悪い違和感……

しかしその違和感は、海未のふと思ったある仮定によって綺麗さっぱりと消えた

しかし海未はそれを深く考えるのを拒絶する

ーーーそんな…そんな……！いやまさか……そんなーーー嘘です……！！そんなはずが…………！！！

…………ピッタリとはまるのだ。その仮定によって、ジクソーパズルが……

ーー“ショックの理由が、チョコを渡せなかった理由と同じ”だとしたらーー

海未「………………まさか……」

こんな時に、いやこんな時だからだろうか？

海未は穂乃果が自分の悩みについてヒントをくれた事を今更ながら思い出したのだ

『……この秘密はね……』

『……海未ちゃん以外なら誰に言ってもいいんだ』

『…………海未ちゃんに言えるわけ…………ないよっ…………！！』

そう言うと穂乃果は自分の事を強く抱きしめてきたのだ

焦れったい、とばかりに。悔しそうに。

サーッ、と血の気が引いて行くのが分かる

海未「…………穂乃果の泣くほどの、そして私に言えない悩みとはーーー」

海未「まさか……まさかーーーーー私に対する好意が原因だったと言うのですか……！？」

なんでなんでなんでなんでなんで…………頭の中がグルグルと回り出す

だってだってーーーそれならどうしてバレンタインの日告白してくれなかったのか。

勝手に悩んで勝手に泣いて勝手に人に心配させて…………そんなのってない、そんなのって、おかしい

まともに思考する事が出来ない。

一体自分は何に焦っているのか、それすら分からない

海未「どうして穂乃果は告白…………あっ？」

……あの時に告白されていたら自分はどうしていただろう？

ふとそんな疑問が浮かぶ。

ーーだって自分はまだ穂乃果に対して恋愛感情を抱いていなくて

ーーそもそも……女の子を好きになるって自体良く分からなくーーー

.

.

海未「……………………あ………………？」

時が止まったかのように思われる程の静寂が部屋を覆う

さわさわと自分を取り巻いていた不穏な黒い雰囲気は一段と強く……

ーーーーざわり………と殺気立つ。

海未「…………あ？……あ……あああ………！？」

カチャリ。

何かの扉の鍵が開いたような気がした

だけど海未はその扉を開こうとしない。

ーーーーーいや、絶対にーー開いてはならない。

そんな確信がある。だって扉の隙間からは深淵な闇が顔を覗かせているのだから

しかし自分の意に反して扉は自ら開いていく。閉めたくても自分からその扉を閉じる事は不可能でーー

為す術なく呆然と扉が開いていく感覚を味わっていると視覚が突如としてハイジャックされる

.

『え…………？海未ちゃん、今、なんて？』

想起される過去。

この声は……穂乃果。そう、バレンタインの日の穂乃果の声だ

段々思い出して来る……そうだ、あれは帰る直前の話だったはずだ

そして今、分かった事がある。

別に当時は何も気にしなかったがあの時穂乃果は

ーー今考えると、穂乃果は非常に深く傷付いたような顔をしていたーー

それは何故？

？？？『だからーーーー』

海未「…………やめてーー」

海未『ーー女の子を好きになるってなんなんでしょうねってーーーーー』

海未「ーーーうああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ！！！！！！！！」

海未は自責の念に耐え切れなくなり、絶叫する

そんな海未に更に追い打ちをかけるようにギュルギュルギュル、と映像が少しだけ遡る

そこに居たのは自分の姿。

カバンを見つめて何やらため息をついている

海未「あ………あ……あああ……ぁ……」ｶﾞｸｶﾞｸ

目をつむっても、頭を抱えてもその映像は止まってくれない。

まるで「これがお前の罪だ」、とばかりに目に焼き付いて消えない

カバンの口から見えたのは、大量のチョコだった

海未「やめて……やめて…………やめてください……やめてください…………！！！」

半狂乱になって懇願しても、誰も応えてはくれない。
願い叶わず瞼の裏でその映像は流れ続ける

その大量のチョコを見て再び大きくため息をつき

ーー海未は口を開いた。

.

海未『はぁ…全く、女の子を好きになるって、おかしいですよね』

.

その先の記憶はよく覚えていない。
自分の声と思わしきあまりにも壮絶な絶叫と、
それに驚いたらしい母が部屋に来て自分の身体を揺り動かしていた事をぼんやりと、

そしてはっきりと覚えている事は

穂乃果が1人苦しみ、泣き喚く事になった理由が自分のせいだという事

自分に…………穂乃果を愛し、また穂乃果に愛される資格なんてない、という事を。

薄れゆく意識の中で海未はぼんやりと考えた

ーーごめんなさい、穂乃果、私の事を愛してくれて

ーーごめんなさい、私もあなたの事を愛していました

ーーですが私にはあなたに愛される権利も、愛する権利もないのです

ーー私は、最低です。あなたは許してくれましたが元といえばあなたの隣にいる権利など微塵も無かったのです

ーーねぇ、穂乃果、願わくばーー

ーー私の事を、許さないでください。

自分の名前を心配そうに叫びながら自分の身体を揺り動かす母親の姿を最後に

ーーープツン、と意識が遠のいた

本日はここまでとなります

ぶっちゃけ今回の表現は自分でもかなりオーバー過ぎたと思ってるわw

今日は無理

そして明日からかなり投稿遅くなるね、理由は言わずもがな
エイプリルフールじゃなくてだな

今日、電車乗ってたら、前にキモオタが二人乗ってきた。

なんか一人がデカイ声で「貴様は～～～！！だから２ちゃんねるで馬鹿に
されるというのだ～～～！！この～～～！」
ともう片方の首を絞めました。
絞められた方は「ぐええぇーー！悪霊退散悪霊退散！！」と十字を切っていた。
割と絞められているらしく、顔がドンドンピンクになっていった。

渋谷でもう一人、仲間らしい奴が乗り込んできてその二人に声をかけた。
「お！忍者キッドさんとレオンさん！奇遇ですね！」「おお！そういう君は＊＊＊＊（聞き取れず。何かキュンポぽい名前）ではないか！
　敬礼！」
「敬礼！出た！敬礼出た！得意技！敬礼出た！敬礼！これ！敬礼出たよ～～！」
俺は限界だと思った。

ーーーーーー

ーーーー

ーー

ことり「いってきまーー……」

\ﾎﾟｺﾝ♫/

ことり「ん？穂乃果ちゃんからメッセージ……」

<今日一人先行くから二人で行って！

ことり「あらら……どうしたのかな？」

ことり「……」

ことり「えっ……穂乃果ちゃんもう起きて行っちゃったの！？」

ーー穂乃果ちゃんがこんな早く起きるなんて！？きっと何かあったに違いありません！

と思っていると……

\ﾎﾟｺﾝ♫/

ことり「ん？」

ことり「今度は海未ちゃんから……え？」

<体調が優れないので先に行っててください

ことり「……………」

ことり「……な……何かあったのかな～？」

ことり「って……がーん！結局私一人で行くしかないって事……！？」

ことり「うぅ…寂しいなぁ……」ﾃｸﾃｸ

～結局、ことりは何事もなく一人で教室まで辿り着いてしまった。

ことり「ふぅ～……穂乃果ちゃんもういるかな？」ｶﾞﾗﾘ

と、穂乃果の席を見るとーーやはりそこには見覚えのある、オレンジ色が。

あっ、穂乃果ちゃーー、と話しかけようとして、よく見ると穂乃果は机にうつ伏せになっていてーー

ーー様子が、おかしい？

どうやら他の一部のクラスメイトも普段と異なる穂乃果の状態に心配しているのかちらちらと見ている

ことり「……ほ、穂乃果ちゃ～ん……？」

穂乃果「…………」

近付いて話しかけても穂乃果は沈黙を守り続ける。しかし寝ているわけではないのは穂乃果が醸し出す雰囲気で分かる

そう、なんだか近寄り難いようなピリピリとした、雰囲気で……

そのためか穂乃果の周辺には誰も居なくて、実際こんな時近付けるのはことりか海未くらいのものだろう

背中をさすさす、とさすってみる

穂乃果「…………」

それでも穂乃果は静寂を守り続ける

ことり「……穂乃果ちゃーーん…………？」

顔を覗き込もうとしゃがみ込むと途端に穂乃果がグルリ、とことりの方に顔を向けた

ことり「！！……わっ……び、びっくりした」

よく見ると穂乃果の顔はペンキでも塗ったように真っ赤だった

穂乃果「…………海未ちゃんは？」ﾎﾞｿｯ

ーーー海未ちゃん？

ことり「……海未ちゃんなら今日後から来るって」ﾎﾞｿ

それを聞いた途端穂乃果はかっ、と目を見開いたかと思うと勢い良く身体を起こし、ことりの後方をギョロギョロと鋭い目線を送る

海未がの不在を確認するとはぁぁぁ～～……と、大きな溜息と共にうな垂れる

穂乃果「…………あぁ～～……緊張したぁぁ～～」

ことり「穂乃果ちゃん大丈夫～～？」

穂乃果「………………」

真っ赤な穂乃果の顔。

だけどその目には決意の炎が宿っていた

ことり「………穂乃果ちゃん？」

穂乃果「…………あのね、ことりちゃん！」

決意溢れる穂乃果の目に射すくめられ、思わずことりは怯む

だがことりは知っている。この目こそμ’sのリーダー高坂穂乃果であり、

彼女が必ず何かをやり遂げる時の目だ、と。

穂乃果「……私！！今日…………海未ちゃんに告白するよっ！！」

ことり「…………！！」

“その時”は想像以上に早く来た。

後悔はない。これで穂乃果が元気になるのなら本望だ………ことりは心の底からそう思った。

ミカ「…………え……？？」

声が大きすぎて第三者にまで聞かれてしまったのは予想外だったが……

穂乃果「！！……あっ、いや……その……ね？」

ヒデコ「……へぇ…穂乃果も恋するようになったか～～それに相手が海未ちゃんとはね」

穂乃果「……ち、違っ……」ｱｾｱｾ

気付くとクラス中の視線を集めている事に気付く

あらあら……あの二人そんな関係だったのね

あ～ついに海未ちゃんが正妻に取られちゃうのか～

穂乃果ちゃんなら仕方ないよね～～

ヒソヒソとそんな声が聞こえてくる

穂乃果「……あ……あ……あぁぁ…………」

ことり（まずい……この噂がもし後から来た海未ちゃんに伝わったら台無しに……）

穂乃果「……う……う……！！……み、みんなっ！！」

穂乃果の声にクラスがしん、と静まる

穂乃果「あ……あのね！……私……高坂穂乃果は……海未ちゃんに……告白しますっ！！」

ことり「…………！？！？」

ドワッ、とクラスが沸き上がる

ことり（ど、どうして言っちゃったの！？）

穂乃果「だから！お願いっ！」

穂乃果「ーー海未ちゃんに伝わらないようにして…………！！」

ことり「……！！」

穂乃果の悲痛な嘆願にクラスも再びしん、と静まる

ーーもしかして、穂乃果ちゃん……

少しの静寂があった後、再び教室はざわつき始めるが、皆何事もなかったように、今まで通りの教室に戻った

穂乃果「……わ、分かってもらえた……のかな？」

ヒデコ「ま、穂乃果だしね、分かってもらえたんじゃない？」

そう言ってヒデコは穂乃果の机に腰掛ける

ヒデコ「……穂乃果が海未の事好きなのは知ってたけどまさか恋しちゃってたなんてね」

穂乃果「……う、あ……」

フミコ「いいんじゃないの？私はいい組み合わせだと思うけどね！」

ミカ「難攻不落の海未城もついに穂乃果将軍の手によって陥落か……」

穂乃果「！？……な、何とも思わないの！？」

ヒフミトリオ「？……何が？」

穂乃果「……だ、だって、私だって女の子なのに女の子好きになっちゃって……おかしくないの？」

三人はそんな穂乃果の言葉にきょとん、と驚く

が、次の瞬間顔を見合わせて吹き出した

穂乃果「ちょ、ちょっと！？わ、私は本気なんだよっ！？」

ヒデコ「だって……」

フミコ「……ねぇ？」

.

ミカ「…………穂乃果だし？」

ことり「！」

ことり「ふふっ……ぷぷっ！」

そんなミカの言葉に思わずことりからも笑みがこぼれる

穂乃果「こ、ことりちゃんまで……も～～う！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

フミコ「あはは、ごめんごめん！別にバカにしてるわけじゃないよ」

ことり「うふふ♡そうそう、だって穂乃果ちゃんのやることだもん！」

穂乃果「ど、どういう意味～～？」ﾌﾟｸｰ

ことり「……穂乃果ちゃんが今更何しようとみんな別に驚かないんじゃないかな？」

ヒデコ「ふふっ、そうそう！」

ちょっと引っかかる言い方に穂乃果が反論しようとするが続けられる言葉で遮られてしまう

ミカ「穂乃果のやることだもんね！いつもハラハラするけどそれでも穂乃果はいつもやり遂げちゃうから……」

穂乃果「！」

ヒデコ「スクールアイドルいきなり始めて、それで最終予選であのARISEにまで勝った穂乃果だよ！？そんな穂乃果が同じ女の子に告白なんてどーって事ないでしょ！」

穂乃果「…………そ、そんな、私は……」

ことり「ーー自分の力だけじゃ、ないって？」

穂乃果「…………」

ことり「確かにここまで来れたのはμ’sみんなのおかげだけど、始めたのは穂乃果ちゃんなんだよ？」

ことり「穂乃果ちゃんだから、みんなを引っ張ってこれたんだよ？」

穂乃果「…………」

ヒデコ「……確かに穂乃果が今まで以上に悩んでるのは分かるんだよ」

フミコ「………ふふ、一人称が「穂乃果」から珍しく「私」になってるもんね」

穂乃果「！！……！！」ｱﾜｱﾜ

ミカ「だけど……だけど！！やるしかないじゃん！？海未ちゃんが好きなんでしょ？穂乃果なら大丈夫だよ！！」

フミコ「そうだよ！！」

ヒデコ「穂乃果なら大丈夫だって！告っちゃいなよ！！」

穂乃果「み、みんなぁ…………」

穂乃果「……だから、今日告白するんだってば」

ヒデコ「……そうだったね」

ミカ（……しまらないなぁ……）

フミコ「ま……応援してるよ！穂乃果！」

穂乃果「……うん！やっぱりちょっと不安だったけど元気、貰えたよ！ありがとう」

ヒデコ「……頑張りな！」

そう言い残すと三人は自分の席へ戻って行った

穂乃果「うう……き、緊張するよぉ……どんな顔で海未ちゃんに会えばいいか分からない」

ことり「ふふ、それで穂乃果ちゃんはいつ、どうやって告白するつもりなの？」

穂乃果「う、うぅ///……うーん、やっぱり屋上に呼び出して告白……？だけどいつ呼べばいいのかなぁ」

ことり「そこは穂乃果ちゃんが考えなきゃダメだよ！」

穂乃果「むぅ……そうだね、せめて海未ちゃんが来るまでにーーー」

そう言うと突然穂乃果は驚いたように目を見開く

穂乃果「ッッ！！う、海未ちゃんは！？！？」

ことり「うぇぇ！？だ、だから今日遅れて来るんだってば！！メッセージ来たでしょ！？」

そう言ってことりは穂乃果に海未からのメッセージが表示された画面を見せつけた

穂乃果「…………知らない……」

ことり「ーーえ？」

穂乃果「知らない……！知らないよこんなの！？わ、私……こんなメッセージ貰ってない！」

ことり「え……ええぇぇぇ！？！？」

ーーそんな、どうして？

ことり「……穂乃果ちゃんっ！！何か……何か昨日あったの！？」

するとビクン、と穂乃果は身体を震わせたかと思うと恥ずかしそうに顔を赤らめた

ことり「……穂乃果……ちゃん？」

穂乃果「……そ、その……」

穂乃果「……昨日、海未ちゃんのほっぺたにキスしちゃって……///」

ことり「…………」

ことり「え。」

ことり「ええええぇぇぇぇぇ！？！？」

穂乃果「うぅぅ～～///だって、我慢出来なくて……」

ーーそれで追い詰められちゃって、今日告白することにしたんだ……

ことり「……海未ちゃんはどんな反応を？」

穂乃果「それが……海未ちゃんはその後気を失ったように呆然としちゃってて……」

ことり「……まぁそうだよね……」

ーーそれで、海未ちゃんは穂乃果ちゃんにはメッセージ送らなかったのか……

穂乃果「…………」

ことり「…………」

ことり「……穂乃果ちゃんはさ、さっきもそうやって自分を自分から追い詰めたよね」

穂乃果「！！」

ことり「さっき、海未ちゃんに告白するってみんなの前で宣言してたけど……」

ことり「……あれ、自分が海未ちゃんに告白するのをやめないようにわざとみんなに言ったんでしょ？」

ことり「もう後戻りが出来ないようにって……自分を追い詰めるために言ったんでしょ？」

穂乃果「…………」

ことり「キスをした理由ももしかして自分を追い詰める理由なんじゃないかな？」

穂乃果「ち、違うよ……」

ことり「無意識のうちにそう思ってた可能性はあるよね」

穂乃果「…………」

ことり「………」

ギュッ

穂乃果「！」

ことり「……穂乃果ちゃんはいつもそうだよね、本当に大事な事は全部一人で背負い込んじゃうんだから」

ことり「……ダメだよ……自分を大切にしなきゃ、穂乃果ちゃん、壊れちゃうよ」ｷﾞｭｳ

穂乃果「…………」

穂乃果「……ありがとう、ことりちゃんも大好き」

ことり「……うんっ♡」

そう満足気に言うとことりは身体を離す

ことり「ほらほら、こんなところ海未ちゃんに見られたら全部ダメになっちゃうよ？」

穂乃果「！！わ……わわっ！大変だ！」ｱﾜｱﾜ

慌ただしく自分の机に姿勢をただして座る穂乃果にクスクスーーとことりは笑みを零す

ーー海未ちゃん、早く来るといいね♫

しかし1時限目……2時限目……、と時は刻々と過ぎて行っても、海未が来る気配はない

そして3時限目のチャイムと共にそれは唐突に告げられた

「おーす、お前ら授業始めんぞー……あ、園田は結局今日休むってさ」

ええぇぇぇ！という悲鳴がクラス沸き起こる

「な……なんだ？確かに園田が休むのは珍しいが……」

ことり（ほ……穂乃果ちゃん……！！）ﾁﾗｯ

穂乃果「…………」ｷﾞﾘｯ…

ことり「！」

穂乃果は……悔しそうに唇を噛み締め、グッと握り締めた拳を机の上でカタカタと震わせ、こう呟いた

穂乃果「…………穂乃果の……せい…………だ……」

ことりは、そんな穂乃果の呟きにも何の言葉もかけてやれない

ことり「…………！！」

大事な時、何にも出来ない自分の不甲斐なさがーー

ことり「ーーーッ！！」ｷﾞｼ…

ーー悔しくて。ことりも穂乃果と同じようにーーしかし、より強く握り締めた拳を机に押し付けた。

今日はここまでです
次はいつ書けることやら

あ……やらかした……www
これはアカンなぁ行き当たりばったりで書いてたツケが回ってきたか
近い内出来れば修正する、ごめんなさい

あくまで需要ではなく供給(女人気がより有利なデータ)の最新4月統計
http://imgur.com/pti2UG2.jpg

公正のために補足すると誕生日に作品ドバっと投稿されるので
海未誕が直近にあった「ことうみ、えりうみ、ほのうみ、うみまき」はボーナス補正の恩恵受けたばかりの数値

にこまき>>>>のぞえり>>>>>ことうみ>>えりうみ≒りんぱな≒ほのえり>>>りんまき≒ほのまき≒のぞにこ≒ほのうみ>ことほの>うみまき>えりまき>ほのにこ≒まきぱな≒にこえり≒のぞまき≒ことえり

にこまき=9ほのうみ
のぞえり=5ほのうみ
ことうみ=2.5ほのうみ
えりうみ、りんぱな、ほのえり=2ほのうみ
えりまき=0.5ほのうみ
ほのにこ、まきぱな=0.3ほのうみ

ほのうみとかいう便利な指標
見事10傑入り！メジャーカプですね

にこまきといえどほのうみの10倍もないと考えれば大したことない気も
やっぱラブライブってにこまき、のぞえりがやや突出してるにしてもかなり団子だね

カプアンチじゃなくて>>1アンチじゃね

>>1と同じくらいうざいやつをあげるなら北陸なんだよ
無視すりゃ害はないけどただただうざい

前に建ってたSSの嫌なところあげるスレみたいなやつで>>1のことを言ってるわけじゃないのに
被害妄想で噛みついたり、「めっちゃキモいSS書いちまった」とかいってたわりに
自分がやってた行動が批判されて逆ギレ
しまいには「SS書きなんてみんなかまってちゃんなんや！」とか香ばしい発言

だから嫌われるしアンチも増える
本人が自分悪くないって思ってるのが一番最悪
かといってこのSSに罪はないんだけどさ、荒らされちゃうのは今まで嫌われる行動をさんざんしてきてたツケなんだろうなぁ…

俺もとうとう自演の仲間入りか（白目）

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