ドラえもん「やられた……! のび太くんが桂 言葉に攫われた!」 (93)


School daysとドラえもんのクロスSSです。

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ドラえもんから発せられた、最悪の知らせ。
それを聞いた三人、源 静香、骨川 スネ夫、剛田 武はそれぞれの反応を見せる。

「そ、そんな、のび太さんが……」
「ま、まずいよ! だからあの人をどっかに置いていこうって言ったんだ!」
「ドラえもん! なんとかならないのかよ!?」

三人の反応に共通するのは、明らかな焦り。
当然である。

今まさに、自分たちの親友が命の危機にさらされているのだから。

「お、落ち着くんだみんな! まずは状況を整理する!」

なぜこんな事態になったのか?
それは、この時から三日前に遡る――



三日前。
空き地に集結していたのは、いつもの五人。
ドラえもん、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫、

そして、野比 のび太の五人である。

「未知とのそうぐう機・改?」

のび太が、ドラえもんの持つ何かの電波を発するアンテナのような物がついた機械を見て言う。

「そう、これは前に使った『未知とのそうぐう機』の改良版なんだ」

未知とのそうぐう機。
特殊な電波を発し、宇宙人を呼び寄せる道具である。
この電波を受けた宇宙人は、どんな用事があったとしてもこの道具の発信者に会いに行かなければならない。
それも、膨大な時間と大量の燃料を使って。
のび太がこの機械をいたずらで使ったとき、興味本位で呼び出された宇宙人は激怒したが、
その宇宙人にとって貴重な材質、ガラスを大量に譲渡したことで事なきを得た。
そして、今五人の前にある『未知とのそうぐう機・改』とは……

「この機械は、『平行世界』の人を呼び寄せてしまう道具なんだよ」


そもそもなぜ、この道具がこの場所にあるのか。
それは、例によってドラえもんが未来デパートで購入したこの機械をのび太の部屋に置きっぱなしにし、
のび太が好奇心で空き地に持って行って、メチャクチャに操作した、といういきさつである。
なんとも学習能力のない二人である。

「そんな、大それた道具なら、なんで前もって説明しないんだよ!」
「説明も何も、君が勝手に持って行ったんだろ!」

自分の身勝手な行動を棚に上げ、他人のミスにしようとするのび太。
のび太の無軌道な行動を計算せず、大事な機械を放置してしまうドラえもん。
はっきり言えば、どっちもどっちである。


「おいドラえもん、『平行世界』ってのはなんなんだよ?」

いまいち、話の流れについて行っていけず、質問をしたのはジャイアンだった。

「そうだねえ、僕たちが今いるこの世界とそっくりだけど、別の世界って言うとわかりにくいかな」
「未来の世界とは違うのか?」
「うーん、ざっくり言うと未来の世界と今いるこの世界はつながっている。
 この世界の時間が進めば、僕がやってきた22世紀の世界になる。
 でも、いくら時間が進んでも、時空が違う平行世界には行けないんだ」
「……ドラえもん、もうちょっとわかりやすく言ってよ」

この説明では、のび太の脳のキャパシティでは理解できなかった。


「そうだね、川で例えようか。川は川上から川下に向かって流れている。
 川上が過去で、川下が未来。そのまま川の流れに乗っていけば川下、つまり未来に行けるんだ」
「あー、なるほど、つまり僕らがタイムマシンで過去に行ったりするのは、
 船か何かに乗って、川上に上るみたいなものなんだね」

実は、ジャイアンとのび太よりかは幾分か頭のいい、スネ夫はいち早く理解したようだ。

「そう、だからタイムマシンが船だとしたら、川上と川下、つまり未来と過去には行ける。
 でもね……平行世界は違う。船では行けないんだ」
「船では行けない……ああ、わかったわ!」

そして、スネ夫よりも頭のいいしずかは、ドラえもんの言いたいことを理解する。


「平行世界は、その例えで言うと別の川ってことね」
「その通り! 平行世界は全く別の時空なんだ。だからタイムマシンでは行けない。
 そしてのび太くん……これが何を意味するかわかる?」

ことの重大さを理解させるために、あえてのび太に質問するドラえもん。

「えっと……川に行くとおぼれるから危ないってこと?」

……この男の理解力に少しでも期待した僕がバカだった。
ドラえもんは心底そう思いながら、はっきり言うことにする。


「だから! 平行世界から人を呼び寄せてしまったら、その人を元の世界に戻すのが大変だって事だよ!」
「も、元の世界に戻せないの?」
「……元の世界に戻せないことはない。だけどいろいろ試さなければならないだろうね」

そう言っている間に、来るべき時が来たようだ。

空き地の土管の上、そこに何か黒い穴のようなものが出現する。

「あ、あれは!?」
「あれはたぶん、次元の裂け目みたいなものだろう。
 あそこから、平行世界からの人間が来るらしい」

来るらしい、とドラえもんが言ったのは、この道具の使用前例がほとんどないためである。
未来でも、平行世界の人間を確実に戻す手段が確立されていないため、この道具をむやみに使うことは禁止されていた。

ここで次元の裂け目から小倉智昭が出てきて、天達を召喚するという展開なら俺はここの主を評価する


「来るぞ!」

ドラえもんが叫ぶと、まるで滑り台を滑り降りたかのように、黒い穴からズルリと人が飛び出てきた。
そして、その人間はちょうどドラえもんに向かって落ちてきた。

「わ、わ! むぎゅう!」

うまくその人物を受け止めようとしたドラえもんだったが、うまく受け止められずに下敷きになる。

「だ、大丈夫? ドラちゃん?」

しずかが心配するも、ドラえもんはなんとか這いずり出た。


「だ、大丈夫。で、えっと……」

這いずり出たドラえもんは、自分を下敷きにした人物を見る。
そこには……

「お、女の人?」

腰まで届きそうな黒髪、この世界の学生服と似た服、一般的なスポーツバッグ、
服の上からでもわかる胸の膨らみ、いかにも清楚といった風貌。

そこには、この世界の人間と何ら変わらない少女が横たわっていた。

お前にはがっかりしたよ


場所は変わって、のび太の部屋。
このままにはしておけないので、どこでもドアでのび太の部屋に運び、布団に少女を寝かせる。
少女の意識は未だ戻らなかったが、呼吸は正常だった。

「……あのさ、ドラえもん。本当にこの人、平行世界の人なの?」
「俺たちと全然変わらないぜ?」

平行世界という概念をあまり理解していなかったのび太とジャイアンが、ドラえもんに質問する。

「うーん、確かに。もしかしたら、只単に過去や未来から来た可能性はある」

>この世界の人間と何ら変わらない少女が横たわっていた。

いや、明らかに風貌とか頭身とか違うだろw
のび太がしずかちゃんと言葉を比較しないのも不自然だし

再開


ドラえもんがそう思った理由は、彼女の持つ携帯電話だ。
一般的な携帯電話で、この世界にも普通に流通しているものだ。
それでも、この世界に近い平行世界から来た可能性も捨てきれなかった。

「ドラちゃん、この人のポケットに生徒手帳が入っていたわ」

少女の服を調べていたしずかが生徒手帳を見つける。
何かの手がかりになるかもしれない、そう思った五人は調べることにした。

「えーと、名前は……桂 言葉さん?」
「変わった名前だけど、全然違う世界って感じの名前でもないよこれ? そもそも日本人みたいだし」

スネ夫が言った通り、生徒手帳には日本語が書かれていて、ドラえもんたちも普通に読むことができた。


「やっぱ、この世界の人なんじゃねえの?」
「そうだよ、ドラえもん。この世界なら、どこでもドアかタイムマシンで戻せるよ」

のび太が自分のしでかしたミスは収拾可能であるものだと主張する。
しかし……

「でもさ……榊野学園高等学校っていう学校も、原巳浜っていう地名も聞いたことないよ」

生徒手帳に記載されていた学校名と住所を見たスネ夫が言う。
確かに、のび太たちも聞いたことが無かった。

「じゃあ、僕の『宇宙完全大百科』で調べてみよう」


宇宙完全大百科。
この宇宙のありとあらゆる情報が詰め込まれた未来の百科事典である。
そのあまりの情報量の多さゆえに、大百科本体は惑星に匹敵する大きさの人工星として、宇宙に浮かべてあるという。
そして、ドラえもんが持つのはその大百科の端末である。
この端末で大百科本体に接続し、欲しい情報を引き出すのである。

この大百科が網羅しているのは、それこそ特定の日時で特定の学校で特定のクラスで出された特定の教科の宿題の答えなど、
かなり小さな情報にまで渡る。
当然、特定の時代の地名も載っているはずなのだ。
だが……

「……だめだ。どんなに検索を掛けても、『榊野学園高等学校』っていう学校も、『原巳浜』っていう地名も出てこない」


その結果は、この少女が平行世界から来たことを裏付けることとなった。

「そ、そんなぁ……」

ようやく、自分のしでかした事の重大さを自覚したのび太がへたり込む。
その時であった。

「う……ん」

その声に反応した五人が振り返る。
そう、少女が目を覚ましたのだ。

「だ、大丈夫ですか?」

しずかが少女の顔を覗き込んで、様子を確認する。
まだ薄目を開けただけであるが、意識は戻ったようだった。


「こ、ここは……?」
「ここは、えーと、練馬区です」
「練馬区……? 東京の……?」

少女の口から出た、「東京」という言葉。
やはり、少女がいた世界は、この世界と近い世界のようだ。

「あの、あなたのお名前は?」
「桂……言葉です……」

生徒手帳の名前と同じ。そして改めて見ると、生徒手帳の写真と同じ顔である。
この少女が「桂 言葉」であることは間違いないようだ。

>「桂……言葉です……」
>生徒手帳の名前と同じ。

のび太達は、よく一発で「ことのは」と読めたよな
普通なら「ことば」という名前だと思わないか?


「桂さん、自分が今までどこにいたか覚えていますか?」
「え……ひっ!?」

同じように質問しようとしたドラえもんを見た言葉は、驚愕の表情を浮かべた。

「あ、蒼い……ねこ? ねこが、喋っている?」
「あ、ああ、ドラえもんのこと? ドラえもんは22世紀から来た、ねこ型ロボットなんだよ」
「22世紀? 何を言ってるんですか? ロボット?」
「の、のび太くん、いきなり色んなことを言っても、わかるわけないよ」
「あ、そうか、ごめんなさい」

考えなしに、思ったことを言ったのび太をドラえもんが窘める。
とりあえず、言葉の世界ではドラえもんのような存在はいないらしい。

猫だと一発でわかってもらえて良かったなドラえもん
いつもはタヌキと間違われるのに
でもドラえもんはまったく喜ばないのな


「とりあえず、私は水を持ってくるわ。喉が渇いているでしょう?」
「あ、はい、ありがとうございます」

しずかは台所に水を取りに部屋を出た。

残された四人は、今後のことを話し合う。

「それで、あの人になんて説明するの?」
「うーん、とりあえずあの人がどんな状況からこっちの世界に来たのがわからないとねぇ」

状況を聞き出そうと、ドラえもんが質問する。


「あの、桂さん。ここに来る前のことは覚えていますか?」
「え、ええ、まあ……あの、本当にロボットなんですか?」
「は、はい、こんな見た目ですが、ねこ型ロボットです……」
「まあ、ねこ型なのにねずみが苦手なんだけどね」
「こら! 余計なことを言うな!」

のび太がドラえもんの弱点をなぜかバラしてしまうが、場を和ませるのには効果があったようだ。

「ねこ型なのにねずみが苦手なんですか……面白いですね」

手を口に当てて、小さく笑い声を上げる言葉は、まさにおしとやかな女性という表現がふさわしい。
それを見て、四人も幾何か和んだ。


「……そうだ、私はヨットに乗っていたんです、誠くんと一緒に」
「ヨット?」

スネ夫が不思議そうに言う。ここに来たのは言葉とその荷物だけだ。
それ以外には人間も乗り物もいなかった。

「はい、私の実家が所有しているヨットに誠くんと一緒に乗っていたのですが……」
「ヨ、ヨットを持っている? すごい、お金持ちなんですね」
「お、おい、のび太……」

思った感想を口に出してしまったのび太をジャイアンが止める。

「あ、すみません!」
「いえ、大丈夫です」
「それでその、誠さんというのは?」
「私の彼氏の伊藤 誠くんです。彼と一緒だったんです」

それを聞いた四人は、気まずい空気になる。

「まずいよのび太くん。この人、デートの途中だったのに、こっちに来ちゃったんだよ」
「ど、どうしよう、それ知ったら怒るかな?」
「いや、どう考えても怒るだろ……」

中断

ドラえもんのキャラの性格つかめてなさすぎる

しずかちゃんは気絶してる人の制服まさぐって生徒手帳を抜き出したりしない
むしろ他の人間がそういうことをやったら止めるタイプ

>「ヨ、ヨットを持っている? すごい、お金持ちなんですね」
>「お、おい、のび太」
>思った感想を口に出してしまったのび太をジャイアンが止める。

お金持ちのあたりで、スネ夫が対抗意識もやさないのは不自然

ジャイアンが空気を読んでいるのがミスキャスト
ドラえもんに言わせればいいだろ
そもそもお金持ちと言うのがなぜ失礼に当たるのか意味不明
作者なりに定義があるのだとしたら、それをセリフで説明すべき

>「ど、どうしよう、それ知ったら怒るかな?」
>「いや、どう考えても怒るだろ……」

不測の事態に対して動揺はしても怒る人間はいないだろ
怒るってのは原因を作った相手が目の前にいる場合じゃないか?

ただNiceboat中にこっち来ちゃったという設定は面白い

再開
>>36-37
ご指摘、評価ありがとうございます。

俺も言い過ぎたわ
気にせず書いてくれ


ドラえもんたち四人は言葉に聞こえないように、対処を考える。
だが、それを待たずに言葉は声を掛けた。

「あの、ところで私の隣に男の人がいませんでしたか?」

その質問に、四人の心臓が跳ねる。
いずれは説明しなければならないことではあるが、正直言って、気まずい。
ここにはあなた一人しか来ていませんとは言いづらい。

「えーと……」

どう説明していいか考えているうちに、言葉は辺りを見回す。


「あ、あれ、私の鞄ですね?」

言葉が目にしたのは、彼女が持っていたスポーツバッグだ。

「はい、そうです……」
「ああ良かった、ちゃんといるじゃないですか」
「え?」

ちゃんといる? 何が?
鞄の存在を確認したのであれば、ちゃんと「ある」と言う筈だ。
この違和感に気づいたのはドラえもんだけだった。


「ちょっと連れてきてくれますか?」
「え、ええ……」

ドラえもんがスポーツバッグを言葉に持っていく。
……やけに重くないか?
更なる違和感を感じながらも、バッグを言葉の横に置いた。

言葉はバッグを開けて、中身を確認する。

「……良かった、誠くんは私から離れないでいてくれたんですね?」
「……え?」


この発言に今度は四人全員が違和感を感じた。
あの中に、「誠くん」がいる?
……もしかして、「誠くん」というのはペットか何かなのか?
ドラえもんが推測を立てていた時、言葉は中身を取り出した。


男性の、生首を。


「……ひっ!?」

言葉が取り出したものを最初に認識したのはスネ夫だった。
その直後、彼はそれが作り物である可能性を即座に考えた。
だが、首の切り口にこびりついた血が、その可能性を消し去った。

「う、うわっ!?」
「あ、ああっ!」

その後、のび太とジャイアンもそれが生首だということに気づく。
考えたくなかった。それが生首だと考えたくなかった。
だが、固まった血がポロポロと畳に落ちていくのを見て、目の前の現実を認めざるを得なかった。


「あ、か、桂さん……そ、それは……!?」

四人の中で、唯一言葉を紡げたのはドラえもんだった。
他の三人が腰を抜かす中、立ち上がって言葉の真意を探ろうとする。

「ああ、紹介しますね、私の彼氏の……伊藤 誠くんです」

そして、言葉は生首の顔の部分をドラえもんたちに向ける。
言葉の満面の笑みに対して、かつて伊藤 誠であったであろうものは、見るも無残な状態だった。


「みんな、どうしたの?」

部屋の外から、しずかが声を掛けてくる。

「しずかちゃん! 来ちゃだめだ!」
「え!?」
「いいか! 絶対にここに来ちゃだめだ! 僕が迎えに来るまで下で待ってるんだ!」
「は、はい!」

せめて、しずかだけにはこの凄惨な光景を目にさせまいと、ドラえもんが制止する。
やがてしずかが階段を下りる音が聞こえて、その音が止んだ後、ドラえもんは皆に声を掛ける。

「みんな、僕の後ろに隠れているんだ!」
「あ、わわわ」
「早く!」

腰が抜けている三人だったが、なんとか這いずってドラえもんの陰に隠れる。


「どうしましたか? ああ、すみません、誠くんは今口が利けない状態でして……
 代わりに私がお詫びします」
「く、口がって、そんな状態で喋れるわけないっつーの!」

気が動転して、どこか変な口調になったジャイアンが指摘する。

「あ、あ、あなたは、その人を……」

考えたくなかった。のび太は考えたくなかった。
自分が呼び出してしまった人間の正体が何なのか。
こんな、自分たちより少し上くらいの女の人が、

殺人犯、などと。


だが、ドラえもんは確信していた。目の前のこの女が異常だということを確信していた。
彼女の目が、先ほどから打って変わって、全く光を宿していなかったから。
……すでにこの人は、狂っている。

スネ夫はまだ目の前の現実をうまく認識できないでいる。
ドラえもんの後ろで、ただ震えていることしか出来ない。

「そんなに怖がらないでください。誠くんは結構優しんですよ」

ドラえもんたちは戦慄した、見た目は同じ人間のはずなのに、全く会話が成立しないからだ。
例え、「ほんやくコンニャク」を食べたとしても、彼女との会話は不可能だ。


「どういうつもりなんですか!? 僕たちにそんなものを見せて!」
「……え? 私は誠くんの無事を確認しただけですよ?」
「な、何を言ってるんだ! そんなの早く捨ててくれ!」

ずっとドラえもんの後ろに隠れて、目の前のそれを見ないようにしていたスネ夫が感情をぶつける。

だが、その発言が言葉の逆鱗に触れた。

「……そんなの? 私の大切な誠くんを『そんなの』って言うんですか?
 しかも、あまつさえ捨てろと?」
「え?」
「折角、西園寺さんもいなくなって、やっと二人きりになれたのに、あなたたちも私の邪魔をするんですか?」

その発言に反応したのは、ドラえもんだった。


「西園寺さんが、いなくなった?」

ドラえもんは推測を立てる。

(「西園寺さん」とやらがいなくなったことで、桂さんと誠さんは二人きりになれた。なのに、肝心の誠さんははあの有様だ)

おかしい、実におかしい。

(もし、その西園寺さんという人物がどこか遠くに引っ越しただけなら、誠さんがあのような状態になる理由がない。
 というか、桂さんと誠さんが普通に付き合っていただけなら、こんな生首を持ち歩く事態にならないはずだ。
 しかし、もし西園寺という人がいなくなっただけでは桂さんと誠さんが付き合うことが出来なかったとしたら?)

ここまで考えたドラえもんは、ある一つの結論にたどり着く。

(ま、まさか!)

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