アラガミ「あなたは、そこにいますか?」イズル「!?」【GE2クロス】 (20)



 蒼氷の峡谷


 聞こえた。
 確かに聞こえたその声は、人間の女性に近い。
 だが、その声を発したのは人間ではない。


アサギ「今、こいつ……喋った……?」

イズル「喋った、絶対、喋ってたよ」

ロミオ「なんだよこいつ……なんか、やばいって……!」

副隊長(金色の巨人……サリエルの亜種……?)

 
 目を引くのはその体色。金色だ。
 金色の巨人が彼らの前に現れたのは、ミッション後、帰投のため合流ポイントに向かおうとしたその時。
 乱れる通信。途切れ途切れのヒバリの声は酷く焦っていた。


アラガミ「あなたは、」


 人の面影を残すアラガミは存在する。
 だが、言葉を操る種は確認されていない。少なくともそう認識している。


アラガミ「あなたは、そこにいますか?」


副隊長(……駄目だ、)

イズル(その問いに答えちゃ、駄目な気がする……!)


 これまでに味わったことの無い感覚だった。
 無機質なその問いの不気味さが、彼らの動きを止める。視線だけをソレに釘つけて。



ヒバリ『……さん、みなさん!聞こえ……か!……さん!』


副隊長(さっきまでは良好だった通信、乱れが酷いのはこいつが原因だろうか)


ヒバリ『……ょく東支部……データが……反応……一致……!』


副隊長(判断の遅れは死に繋がる、だから、)


 


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副隊長「っ、総員待避!ロミオ先輩!」


 短く息を吐く、切り替えた思考、身体は動き指示を叫んだ。


ロミオ「効いてくれよ……スタングレネードいくぜ!」


 弾ける閃光、怯んでくれたか、金色のアラガミは一瞬硬直したように思えた。


副隊長「俺が引き付けます!先輩はイズルとアサギを連れて逃げて下さい!」


ロミオ「わかった!」

アサギ「副隊長は!?」


副隊長「後で逃げる!」


イズル「……駄目だ、やっぱり僕も一緒に!」


副隊長「命令だ!走れ!今すぐ!」


アサギ「っ、イズル!」

イズル「……了解!」

ロミオ「絶対死ぬんじゃねぇぞ!」


副隊長「わかってます!」


アラガミ「…………!」


副隊長(色が変わった……赤?)


 


 アナグラ


ヒバリ「ロミオさん、イズルさん、トシカズさんを回収しました。……先に帰投させます」

ジュリウス「……副隊長との通信は」

ヒバリ「ダメです……繋がりません」

ジュリウス「くそっ、」


ナナ「ねぇ、なんなのフェストゥムって……」


シエル「データベースには載っていません」


ジュリウス「……フェンリルに聖域と指定された、旧竜宮島と呼ばれる地域……そこでは、人間と、人間ではない別の種族が共存していた」

ジュリウス「その人間ではない種族、生命体がフェストゥムだ」

シエル「人間と共存していた種族が人間を襲うということですか?……まさか、」

ジュリウス「そうだ、あれはフェストゥムを喰いその特性を取り込んだアラガミ」

ジュリウス「秘匿されている存在だ。俺もデータを閲覧する権限はない。全部聞いた話だ」

ジュリウス「体色が赤に染まったフェストゥムはアラガミと同じく人を襲い食らう、とな」



タマキ「みんな!支部長がきたよ!」


サカキ「話はタマキ君から聴いた。ついにこの極東にも現れたというわけだね」

ジュリウス「フェストゥムについてご存知で?」

サカキ「君達よりは知っているよ。だからこそ、この状況の危うさを理解している」

サカキ「結論から言えば、この極東支部の神機使い、君達ブラッドやラビッツを含めてすらも、赤いフェストゥム……エウロス型の討伐は不可能だ」

ジュリウス「……副隊長を見捨てろと言うんですか」

サカキ「そんな事を言うために出てきた訳ではないよ」

サカキ「副隊長君の実力ならしばらく逃げ延びてくれるはず」

サカキ「明日まで逃げ延びてくれればいい、そうすれば彼らが間に合う」

シエル「彼ら?……明朝到着予定の神機使いの事ですか?」

サカキ「そうだよ。彼らの所属とようやく話がついてね」

ジュリウス「その所属とは」

サカキ「旧竜宮島。彼らこそ、この世界唯一、対フェストゥム種討伐神機、ファフナーを使うゴッドイーターだよ」


 

GE2×MJPファフナー種運命クロス
ロボは出ない。適当な設定で絶望の種やる



・そんな事より目が死んでる



 鎮魂の廃寺
 廃墟内
 


副隊長(……初めてだな、一人外で一夜明かすのも)

副隊長(しかしまぁ、どうやっても振り切れない。通信は回復しないし、あの赤いアラガミは近くにいるだろうし)

副隊長「……あまけに寒いし、お腹空いたな……」


『……すか、聞こえますか』


副隊長「!」


『ブラッド副隊長、応答して下さい』


副隊長(聞き覚えの無い、若い男の声……誰だ?)

副隊長「こちらブラッド1、聞こえます」


『……状況の報告をお願いします』


副隊長「峡谷にて戦闘経験の無い赤い巨人アラガミと遭遇、戦闘後逃走。現在廃寺付近に潜伏中」


『怪我は』


副隊長「動けない程の怪我はありません」


『わかりました。――そのまま待機を、救助に向かいます』


副隊長「あの赤いのは危ない」


『危険性は熟知しています。だからこそ、僕らが動く』


 
 ――近く、聞こえたのは銃声。


副隊長(まさか、誰かがあのアラガミと戦っている?)


『あれはフェストゥム種、エウロス型。竜宮島エリア固有のアラガミです』

『そして、僕の名前は皆城総士。旧竜宮島所属のオペレーターです』


副隊長「そうか、極東支部に出向してくる神機使いっていうのは」


総士『はい。旧竜宮島所属、対フェストゥム神機ファフナーを使う神機使いの部隊が僕達』


副隊長「専門家ってわけか、……よかった、助かった。まだ死にたくなかったんだ」


総士『誰だって死にたくは……すみません、今すぐ立って、逃げて下さい!壁が崩れます!』


副隊長「!?」


 反射的に背後の壁から離れたその瞬間、襲いかかったのは轟音と爆風。


副隊長「っ、」


総士『一騎!!要救助者のポイントは送ったはずだ!気を付けろ!!』

『悪い、じゃない、すみません!大丈夫ですか!?』


 吹き込む雪と土煙が晴れていく、聞きなれない声の主は総士の言う『一騎』だろうか。


「…………、」


 視界に入った人影は黒髪の男、暗く沈んだ赤い目と視線が重なる。



シン「無事みたいだな」


副隊長「皆城、この人目が死んでる」

総士『初見で驚くのはわかりますがこの状況でそれを言ってほしくなかった』



・心配した


 帰投ヘリ合流ポイント


シエル『副隊長……良かった……!』
ジュリウス『無事のようだな、安心した』
ギル『ったく、心配させんな』
ナナ『もー、心配したよー!』
ロミオ『ばっかお前!無事でさ、ほんと良かったよ……俺も、イズルもアサギも無事だからな!帰ったら何か好きなの奢ってやるから!』


真矢「好かれてるんですね」


副隊長「同じ部隊の仲間ですから」

副隊長(この子もファフナーを使う神機使い……事前に見た資料によると、スルガと同じく銃撃……狙撃特化だったっけか)


副隊長「ごめんな、到着早々俺を回収する任務受ける羽目になって」

真矢「いえ、……私たちも、もう少し早くに出立していれば、副隊長さんを危険な目に会わせずにすんだのに」


総士「あなたは対感応種の要だ。ここで失えば僕らがここに来た意味が無くなる」


副隊長「その声は……皆城総士?」

総士「はい。面と向かっては初めてですね」

副隊長「一騎って子とレイ……」チラッ

真矢「?」

副隊長「……目が死んでる人は?」

総士「……言い直し感謝します。ストレートに言っていたなら誤射してしまう所でした」

副隊長「気を付けます。……にしても、オペレーターと神機使い兼業か」

総士「そちらにもいると聞きましたが」

副隊長「いる。俺達と同じく出向組の部隊に」
副隊長(こっちがラビッツのケイちゃんと同じタイプか)


真矢「確か、私と同じく銃撃特化の神機使いもいるって」

副隊長「いるいる。会いたがってたよ、夢の全員スナイパーでミッションだってさ」

総士「任務は遊びじゃ……」

真矢「そうだね、でも……みんながどう撃つのかは興味があるかな」

総士「……質問に答えます」

総士「一騎と……その目が死んでるアスカさんは時間まで周囲を見回るそうです」

総士「極東支部出向経験のあるアスカさんが一緒です、とりあえず、迷う事はないと思いますが」

 



・尖ってた頃を知る場所


シン「SEED発動した俺ってそんなに目が死んでる?」

一騎「……懐かしいですね、アスカさんが初めて俺達にそれを披露した時」

シン「緊急搬送されたのはしっかり覚えてる」

一騎「同化されたと思いました、笑い話として済ますにはもう少し時間がかかります」

シン「……まぁ、そうだよな」

一騎「…………極東支部、アスカさんは過去に出向経験があるんですよね」

シン「二年……まだ三年前にはならないな、お前らと会う前にいたのが、極東支部」

一騎「噂の尖ってた頃のアスカさんを知るのが極東支部」

シン「え、……お前それどこから、いや、その……」

一騎「カノンや剣司にはお土産話を期待されていまして」

一騎「ホークさんやバレルさんは結局話してくれませんでしたし」

シン「なぁ、いいじゃないか……俺の尖ってた時代の話なんて」

一騎「―――」ピクッ

一騎「…………ああ、そうか。来栖が尖ってたアスカさんを知る人物に遭遇したと」

シン「あああクロッシングってほんと便利だなくそっ!」



・大丈夫だよ


 アナグラ
 エントランス


操「わぁ、ここが極東支部か!」

アサギ(あの人……旧竜宮島所属の……?)

操「…………」

操「ヒロは大丈夫だよ、一騎がいるから」

操「総士も真矢もシンもいる。だから、大丈夫だよ」

操「大丈夫だから、心配しないで、アサギ」

アサギ「……何で、俺の名前……」
アサギ(何だ、この人……?)

操「イズルにも伝えてあげて」

アサギ「…………」


タタタッ
コウタ「アサギ!確認とれたぞ!副隊長は無事だ!」


コウタ「っと、そっちは」

操「来栖操。よろしくね、コウタ」

コウタ「お、おう。よろしくな、……お前、シンと一緒に来たんだよな」

操「そうだよ。無理言ってついてきちゃったんだ」ゴソコソ

コウタ「なんだ?紙とペンなんか出して」

操「シンの尖ってた頃の話は、ユウかコウタ、アリサかソーマに聞けって、ルナが」

操「ああ、でも、もう少し落ち着いてからの方がいいか。時間はまだまだ沢山ある」

操「楽しみは多い方がいいもんね、僕、みんなが戻るまで探検を続けるよ!またね!」ヒュン

コウタ「へ」
アサギ「は、」

コウタ「き、消えた!!?今、え、あいつ消えた!」

アサギ「」

コウタ「うおおあ!?アサギがショックで白目とかおい!戻ってこい!アサギー!!」

 


・歓迎会その1


 ラウンジ


コウタ「あーあー、マイクテスマイクテス……」


コウタ「はいはーい!皆さんごちゅうもーく!!」

コウタ「なんとも慌ただしい到着になりましたが!副隊長も無事に戻ったわけだし、予定通り……歓迎会、スタートッ!!」

コウタ「ようこそ竜宮島の神機使い!シンにはとりあえずお帰りって言っとこーか!?丸くなったシンについては後々話すとして!」


シン「ほんとやめて!!」


コウタ「おやおやー?外野が何か言ってますが無視しまーす」


イズル「あの爽やかなシンさんにどんな過去が……?」
スルガ「確かあの人、世界で五人だけっていうSEED保持者だったよな」


コウタ「さてさて、まずは歓迎の挨拶!……というか歓迎の出し物というか、まぁいいか!」

コウタ「立候補して頂いたのはこちら、ブラッド隊長ジュリウスさん!お願いします!」


ジュリウス「……ご紹介に預かりました、ブラッド隊長、ジュリウスです」

ジュリウス「まずは礼を。旧竜宮島所属の神機使いの皆さん、副隊長を救ってくれてありがとう。深く感謝します」

ジュリウス「そして……すまない、どうも俺の挨拶がガチガチに堅く面白味に欠けるようだ。グリーフィングで議題に挙げられてしまうほどに」


ギル「副隊長、ロミオ、キグルミ、準備はいいか?」
副隊長「…………」コクン
キグルミ「…………」オッケー

シエル「皆さん、頑張って下さい」
ナナ「ほら、ロミオ先輩も。大丈夫だって、練習は完璧だったじゃん~」

ロミオ「ああ、わかってるよ。ファンとしては複雑すぎるぐらい完璧だからこうなってるんだよ……とりあえず行くけど、やってやるけど」


ジュリウス「しかし俺には気の効いた歓迎の挨拶は浮かばない。そこで……」


ギル「……」ギター
ロミオ「……」ベース
副隊長「……」キーボード
キグルミ「……」ドラム


ユノ「…………」ワクワク
サツキ「…………」ニヤニヤ


アサギ(ユノさんがまた歌ってくれるから、あんなに楽器がそろってると思ったけど)

アサギ(演奏はブラッドの皆がやるのか、)

タマキ「はにゅーん、ジュリウス様は今日もかっ――」


ジュリウス「……歌うことにした」


タマキ「へ?」


ジュリウス「曲は、シプレ、サードシングル……コイメカ☆」

 



 

ジュリウス「極東支部でシルブプレ!」キラッ



コウタ「ちょっと引くレベルの高い歌声そして完璧なダンス!俺が、俺達が、シルブプレー!!」


エミール「ブラボー!ブラボー!!」
エリナ「」

総士(…………真面目な人だと、)
一騎(そう、思っていた……)

シン「これがブラッドか……」

操「すごく良かったよ!」キラキラ


アサギ(旧竜宮島の人達……遠くを見る目をしてるな……)

イズル「……」カキカキ
スルガ(やだこの子無心にスケッチしてる)


真矢「す、すごいですね、ジュリウスさん」

ケイ「え、ええ……」
ケイ(ブラッドのイメージが……)

タマキ「……な、ナナ……」

ナナ「ほらー、言ったでしょー?ジュリウスはザンネンだって」

タマキ「イケメンなのに……せっかくのイケメンなのに……!」



ジュリウス「前座はこのくらいにしよう。ユノ、頼めるか」スッ

ユノ「ええ!」


コウタ「お次はユノさんだ!ユノさん、お願いします!」


ユノ「……みんな、お願いね」

演奏組「…………」コクン

ユノ「――――」スッ



ユノ「 愚かで いいのだろう 」



一同「……」ホゥ


サツキ(流石プロね、一瞬で空気を変えてみせた)


ジュリウス「…………」

ジュリウス(やはり俺には花がない)
ジュリウス(女性陣に歌って踊ってもらうほうが華やかで良いな。次はその手でいこう)ウンウン


操「そうだね、俺は真矢を推すよ」

一騎「栗栖、何か言ったか?」

操「ううん、ただの独り言」ニコ

 

心読める操をラケルに会わせたくてファフナー絡めたのに名前間違えたわ、来主か。誤字も含めなんか字面がおかしいと思ったんだ。
読心操と生存本能イズルとメテオ撃てそうなキラやりたくて始めたんだし適当に進めてやりたかったのやって一人で満足するわ


 
・歓迎会その2


操「わかった、じゃあ俺が一発芸してくる!」

総士「待てちょっと待て、何をする気だ」

操「何って、一発芸」

総士「いや、まずは何故お前が一発芸をするという思考に辿り着いたのか聞こう」

操「みんな体を張ってるんだ、俺だって何かやらなくちゃ」

総士「……は?」

操「コウタ!俺一発芸やるよ!」タタタッ

総士「まっ……」


コウタ「おっ、マジで!?んじゃ頼むわ!」


コウタ「はいはい皆さーん!またまたちゅうもーく!」

コウタ「ユノさんの歌に続きまた場を盛り上げたいと有志が飛び入り参加だー!」

コウタ「操、ほら、予備のマイク」

操「ありがとう、コウタ」


操「……こんにちは!来主操です!」

操「俺はゴッドイーターじゃないからみんなと一緒に戦えないけど、仲良くしたい気持ちはすっごくあるだ!」

操「だから、えっと……たいしたことじゃないけど、人には出来ない一発芸をします!」


一騎「来主?」
総士「…………まさか」

操「はい、瞬間移動!」ヒュン


一騎「」ブフッ
総士「」

真矢「……あちゃー」

シン「存在が機密事項のくせにやっちまったなー」



ユノ「き、消えた……」

操「ユノ、さっきの歌、凄く良かったよ!」

ユノ「きゃ……操くん!?……何でここに……とりあえず褒めてくれてありがとう」

操「また機会があれば聞きたいな!」ヒュン

ユノ「え……消えた……」
サツキ「なんなの、あの子……」


アサギ「」
イズル「凄いや!スーパーイリュージョンってやつだ!」
スルガ「いや、違うと思いますけど?」

ロミオ「え、え、なにあれ、すごくね?」

副隊長「……」コクン

ギル「お前神機持ってないとほんと喋らないな。神機にスイッチでもあるのか?」




シエル「ジュリウス、彼は」

ジュリウス「人ではないのだろう。俺も初めて見る」



キグルミ「……?」

操「うん、そうだよ。俺は人じゃない。吃驚した?」

キグルミ「…………」

操「そっか、神機の彼らも俺と似たような存在だから」


タタタッ
一騎「来主、お前本当に正体隠す気あるのか」

操「これから仲間になるんでしょ?だからちゃんと言っておこうと思って」

一騎「……まったく、お前は」ハァ


総士「……藤木さん、マイクを借りても?」

コウタ「はいよ。見たのは二度目だけどやっぱり錯覚じゃなかったんだな」

総士「そうですね。……彼は人ではないので」



 


・ファフナー=アンテナ?
 SEED=?


 アナグラ
 ラビッツ専用フロア
 アサギの部屋


ケイ「良い機会だから、話をまとめましょう」

ケイ「ホワイトボートに資料を貼って、っと」

イズル「図解は任せて」キュポン

イズル「右側がブラッド、左側が旧竜宮島……アルヴィスのみんな」サラサラ

スルガ「お前似顔絵は地味に上手くなったよなー」

スルガ(でもなー、肝心のシナリオが面白くないんだよなー)

ケイ「まずはアルヴィス側から提供された情報ね、」

ケイ「でもいいのかしら、表向きは吸収された機関みたいだし、」

アサギ「……旧竜宮島所属、よりは楽な呼称じゃないのか?何で表向き消されたのかは俺達が知らなくていい事だから言わなかったんだろ」

スルガ「多分シンさんの元の所属が関係してるんだろー、」

ケイ「そうね。私たちが知らないだけで、世界は何度も滅びかけていたみたいだし」


イズル「…………」サラサラキュー

イズル「……できた、」


アサギ「なんだそれ、……あの時のアラガミ、フェストゥム種か」

イズル「うん」

イズル「やっぱり同じには見えないなって、あの時のアラガミと操は」

ケイ「…………」

タマキ「すごかったよねー、消えたり、現れたり……心を読めたり」

アサギ「……そうだな」

タマキ「うう~、心が読めるならバレちゃうのら……あたしがジュリウス様の事好きだって!」

ケイ「それは筒抜けだから大丈夫よ」
スルガ「ですよね」

イズル「総士や一騎が『悪い奴じゃない』って言ってたのは本当だと思う」

イズル「操はフェストゥムだけど、アラガミはやっぱりアラガミなんだ」

イズル「なにより僕の漫画を読んでくれる人が増えた事が嬉しい!」

イズル「描きたい事も沢山出来た。仲間が増えるって凄く良いことだと思うよ!」

アサギ「……こいつ見てると俺ってちっぽけな人間だなって思う」

スルガ「アサギさん諦めなさいな、こいつはいつもこうじゃないの」

アサギ「……まぁ、俺達もゴッドイーターである以上普通の人間じゃないんだし……この際ちょっと人間じゃない奴がいても……気に、しなければ」

ケイ「……そうよね、」

ケイ「……本題に戻りましょう」



ケイ「まずフェストゥム種への対策。特に厄介な読心能力については、ファフナーを使う彼らがいれば防げるわ」

ケイ「対感応種のブラッドと同じね。真壁君、皆城君、真矢さん、この三人が使うファフナーの影響下にいれば読心は防げるそうよ。通信障害も」

イズル「『アンテナみたいに思ってくれ』って言ってたね」

アサギ「三人……アスカさんの神機はファフナーじゃないんだな」

スルガ「シンさんは元々別の所属なんだよ」

タマキ「そーいえば、スルガはシンさんのこと知ってたよねー、どうしてー?」

スルガ「詳しくは知らないって。ただ、俺が知ってる、メールやり取りする仲の人がSEED持ちでさ。だからちょっと調べた事があって」

スルガ「……その人、アリサさんと同じクレイドル所属だし、……極東支部来てくれねぇかな。かなりのバレッドオタクだから、シエル含めて絶対盛り上がるんだけど」

タマキ「バレッドの話題でスルガについていける人ってまだいるんだ!」

ケイ「ねぇ、私達、SEEDについての説明は受けてないんだけど」

スルガ「ああ、うん。確か、正式に確認されたのは第二世代が出てくる何年間か前で、」

スルガ「SEEDってのはその因子に適合した神機使いだけが発現する能力だ」

スルガ「なんでも発動すると動体視力とか反射神経とか……とにかく感覚が鋭くなるんだってさ」

イズル「!!ピンチに強くなる!ヒーローみたいな能力だ!」

スルガ「いやでも目が死ぬぞ」

アサギ「は?」
タマキ「?」
ケイ「どういうことかしら」

スルガ「目に光がなくなる、っていうかさ、……まぁ、とにかく、初見は驚かれるらしい」

スルガ「シンさんとミッション行ったら見れるんじゃねぇの?」

スルガ「まぁ俺は真矢さんとシエルとハルさんでみんなスナイパーミッションやりたいけどな!」

 

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