アユ「遊矢お兄ちゃんみたいな制服着てる人だよ。フトシくんも一発でやられて」
遊矢「制服?」
アユ「青かったよ」
タツヤ「多分この街の人じゃないよ!」
遊矢「よし・・・俺が」
ユート「待て、君はダメだ」
遊矢「何でだよ?」
ユート「君が傷つけば彼女が悲しい思いをするんだぞ」
ユーゴ「まあ俺に任せとけって話だぜ!青だよな?」
アユ「うん!」
ユーゴ「絶対に取り返してやっからよ!安心しろ!」
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ユーゴ「何でついて来るんだよ」
ユート「君は少しやりすぎる傾向がある」
ユーゴ「ったく・・・あいつに聞いてみるか、おい!」
「アァン!?」
ユーゴ「アァン!?じゃねえよ!青い制服知ってるか?」
「いきなり人に物を訪ねてそれはねえんじゃねえか?」
ユート「すまない。教えてくれないか?仲間の友達がカードを盗まれたらしいんだ」
「・・・青っていや確かあそこじゃないか?」
「この舞網市の隣町の学校がそこだったぜ、けどやめときな」
ユート「何故だ?」
「そこはハンパじゃねえデュエリストばかりでよ。駅を降りゃ早速デュエル開始だぜ?」
ユーゴ「上等だよ。ありがとな!」
「そこに目のここんとこに傷のある奴が居るからそいつには関わんじゃねえぞ!」
ユート「わかった」
ユート「行っておくがあの子のカードを取り返すだけでヘタなデュエルは」
ユーゴ「いやがったぜアホそうな青いのが!」
ユート「・・・」
「あ?」
「今行ったの誰だコラァ!」
ユーゴ「俺だよ」
ユート「目の上に傷・・・こいつか」
「てめえらどこのバカなんだ?」
ユーゴ「シンクロ次元だよ!文句あっか?」
「先に言っててよ」
「俺らが教えといてやるからさ」
「お前らここのルールを教えてやれよ」
ユーゴ「待てコラァ!」
「ウダウダ言ってねえで来いよ」
「ブチ殺してやろうか、コラァ!」
ユーゴ「ゴチャゴチャうるせえんだよ!」
ユート「仕方がない・・・」
ガッ ドガッ
「んぐぐっ・・・」
「あ・・・あ・・・」
「・・・てめえら何者だ・・・?」
ユート「俺達は君の学校の者が女の子のカードを」
ユーゴ「何者だじゃねえよ!女の子からカードパクりやがって!」
「舐めやがって・・・てめえらには口の聞き方を教えてやらないかんな」
ユーゴ「来いよ大将!デュエルだ!」
「おーいどうしたんすか?」
ユート「新手が来たぞ」
ユーゴ「んなもんに構ってる・・・危ねえ!」
ゴガッ
ユート「」
ユーゴ「野郎!」
ガッ
ユーゴ「!?」
ドスッ
ユーゴ「ぐ!!ごが・・・」
「どうしたんすか?」
「あちゃー死んでんじゃないっすか?こいつら」
「俺の事を知らんバカ野郎だ」
「いるんすよね。こういう命知らずのが」
「お前らこいつをいつもの所に連れてけ」
「こっちはどうすんすか?」
「俺らがサ店の方に連れてく」
「完璧白眼剥いてんなこいつら」
「だが曲がりなりにも2人をいっぺんにのしちまったやがったからな、こいつら」
ユート「」
ユーゴ「」
「誰なんすか?」
「シンクロがどうとかほざいてやがった」
「で?何処のモンなんだよ?シンクロ次元ってのは何だよ?」
ユーゴ「エクシーズ野郎・・・ユートは何処に連れてったんだよ」
「聞いてんのはこっちなんだよ!」
「さっさと答えんか!」
ユーゴ「なら何処に連れてったか答えやがれよ!」
「てめえがお利口にしてたら答えてやるよ」
ユーゴ「チッ、わかったよ」
「おいコラ!わかったじゃなくてわかりましただろうが!」
ユーゴ「くっ・・・」
「ヒャーハッハッハッハ」
「名前は」
ユーゴ「ユーゴ」
「ユーゴ?じゃあ融合くんか?融合なのにシンクロってか!」
ユーゴ「うるせえ!俺は融合じゃなくてユーゴ!頭悪りいんじゃねえか!?」
「おう!中々、反抗的な態度が直らんらしいの・・・お!?コラ」
ユーゴ「人が大人しくしてりゃ図に乗りやがって・・・いい加減にしとけよクソ野郎!」
「うーっす!バカ二匹を捕まえたらしいっすね?こいつっすか?」
「おう、これが頭悪くてな。行儀仕込むのに往生しとるんだわ」
「そんなの下級生に任せてくださいよ。俺って機嫌いいっすから、ガキからカード取って」
ユーゴ「横から出てきてグチャグチャ言ってるとぶち殺すぞ。クソバカ野郎が!」
「おいおいイキがるのは勝手だがよ、こいつはここら辺の中学を全部支配下に置いたデュエリストだぞ?」
ユーゴ「あの子からカードパクりやがったのはこいつか・・・ちょうどいいぜ」
「舐めやがって勝負したろか?」
「おもしれえな。ユーゴっつったか?こいつに勝ったら相棒のところに案内してやるぜ」
ユーゴ「マジだろうな・・・それは」
「勝てたらの話だがな」
「上等だコラァ!表出ろ!!」
ユーゴ「ここで十分だ!バカ野郎が!!!」
バキャッ
「!?」
ユーゴ「アクションデュエルだっけ?使わせてもらったぜ、イスを・・・あの子のカードはこれだな」
ユーゴ「約束は守ってもらうぞ・・・案内せいや・・・!」
ユート「・・・」
「何だお前は?いきなり立ち上がって?」
「ぶん殴られたってのにやるの?俺らと?」
ユート「・・・5人か」
「な、何だてめえは」
ユート「彼・・・ユーゴは何処に居る?」
ゴッ
「ぐあ・・・ぐああああ・・・」
ユート「生憎だが仲間を傷つける者・・・ましてや拉致する者を許せない主義でな」
ガッ
「ヒッ!」
ユート「最初から君達とデュエルするつもりは無かった。だがデュエリストとしてやられっ放しではな」
「な、何だよ・・・何て怖い眼してやがるんだ・・・」
「あの目の上に傷のある男をここに呼んでこい。彼に用がある」
ユーゴ「約束違えんじゃねえぞ?」
「あんまり俺を怒らせんなよ・・・てめえ」
ユーゴ「何ならお前もぶちのめして」
「てめえ・・・!」
ユーゴ「さっきは不覚を取っちまったがよ・・・」
「ど、どうすんすか!?」
「やっちゃいましょうよ!」
ユーゴ「やるのか、やらねえのか、案内するか、案内しねえか」
ユーゴ「早く答えやがれ!」
ガチャッ
「あ、あの・・・」
「何だ!」
「じ、実は・・・」
「!?」
ユーゴ「・・・」
「案内してやる・・・ついて来い!」
「てめえら・・・たった1人に」
ユート「来たか」
「こ、こいつ」
ユート「・・・」
ユーゴ「何だ何だ!こういう事になってんのか!」
ユート「ユーゴ・・・彼とは俺にデュエルをさせてくれないか?」
ユーゴ「仕方ねえな!俺はこいつらで我慢してやるよ!」
「!?」
「!?」
「てめえら逆上せあがるのも大概にしろよ!」
「確かに俺達は一度不覚を取った・・・だが」
「お前の拳には刃のごとき鋭さも弾丸のごとき威力も感じられない・・・欠片もな」
「負け惜しみを・・・言ってんじゃねえ!」
ユーゴ「そんじゃ俺もおっ始めるか!」
「オラァ!!!」ブン
ユート「・・・」ビシッ
「ブッ!」
ユート「・・・」ズンッ
「ぐうっ!」
ユート「・・・」ドガッッッ
「!」
ユート「ふぅ・・・」
ユーゴ「こっちも終わったぜ」
「あっ・・・あっ・・・」
ユーゴ「覚えとけよ!俺がシンクロ次元のユーゴでこっちはエクシーズ次元のユートだ!」
ユーゴ「融合じゃねえぞ!ユーゴだ!!」
ユート「それとあの子のカードを」
ユーゴ「それなら奪い返してやったぜ。ほら」
ユート「なら帰るか、もう用は無いからな」
セレナ「何だその顔は・・・?」
ユート「デュエルをして来た」
ユーゴ「そういう事だ」
セレナ「お前達が苦戦するほど・・・十代も居たのか?」
ユーゴ「十代?居ねえよ!」
セレナ「ならいい」
ユート「買い物袋?万引きせずにちゃんと買ったんだな」
セレナ「当たり前だ!」
ユーゴ「何だこりゃ?エビか?」
セレナ「返せ!」
ユーゴ「お、怒るなよ・・・なあ?」
ユート「この材料はエビフライ?好きなのか?」
セレナ「うるさい!お前達には関係ないだろ!」
ユーゴ「何で怒ってんのあいつ?」
ユート「わからん」
ユーゴ「ほらよ」
アユ「ありがとう!」
遊矢「俺も行けば良かったな・・・そんなに俺って頼りにならない?」
ユート「そうじゃない」
ユーゴ「ま、適材適所とかいう奴なんじゃねえの?」
ユート「それに君はデュエル中になれば熱くなり獣のように変わってしまうんだろ?」
遊矢「・・・」
ユート「カイトと隼はその変貌に驚いていたぞ」
ユーゴ「何の話してんだ?」
ユート「いや」
ユート「そんなデュエルをすれば一番悲しむのは柚子なんじゃないか?」
遊矢「けど、たまには俺もデュエルに混ぜてくれよ。俺だって」
ユート「それはわかっている」
柚子「ありがとう。アユちゃんのカードを取り戻してくれて」
ユーゴ「困った時はお互い様ってやつよ!」
柚子「うん」
ユーゴ「じゃあな!」
ユート「俺もこれで」
アユ「白黒遊矢お兄ちゃん怪我してたね」
タツヤ「遊矢兄ちゃんもビシッとしなきゃ」
フトシ「痺れるゥ~!」
遊矢「するさ・・・あいつとデュエルする時は」
柚子「あいつってユーリの事?」
遊矢「あいつは俺達と顔は似ているけど凶悪な奴だ。それに柚子は俺が守らないとな」
柚子「うん!」
遊矢「たとえ力が暴走してでもユーリだけは・・・」
数日後
黒咲「タッグデュエル!?シンクロのあいつと!?」
ユート「ああ」
黒咲「相棒の俺を差し置いて!?」
ユート「いや・・・」
黒咲「瑠璃は遊矢に取られ相棒はシンクロに!どうなっているんだ!」
ユート「話を聞いてくれないか?」
アユ「不審者だ!」
タツヤ「遊んでよ!遊んでよ!」
フトシ「痺れるゥ~!」
黒咲「飴をやるからあっちへ行ってろ」
アユ「柚子お姉ちゃんとセレナお姉ちゃんとリンお姉ちゃんと瑠璃お姉ちゃんも居るんだけどな」
黒咲「よし、仕方が無いから言ってやる。何をするんだ?」
タツヤ「キャッチボール!」
黒咲「俺は用ができたからこれで帰る」
ユート「隼・・・お前にも立派な友ができたじゃないか」
終
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不審者だ!