メタビー「ガンプラバトル?」(59)

テレビ『さぁ、目前に迫ったガンプラバトル世界選手権!注目の選手たちを一挙紹介です!!』

メダロット博士「ガンプラバトル…か…」

メダロット博士(ガンプラバトルに使われるプラフスキー粒子…突如発見されたが、その経緯には謎が多い…)

メダロット博士「子供の玩具というには過ぎたテクノロジー…これから我々はどの様に向き合っていくべきなんじゃろうな…」


ガンプラ…それはテクノロジーが生み出した全く新しいホビーである

プラフスキーと呼ばれる粒子で動かすプラモデルでバトルを行う

各パーツに改造を施すことによって無限の能力を引き出すことが出来るのだ

セイ「母さん、醤油買い忘れるなんて…」

セイ(スタービルドストライク…基本的な部分は完成した…けど、何かが足りない気がするんだ……)

コンビニ店員「いらっしゃいませー」

セイ「あれ?レイジ?こんなところでどうしたの?」

レイジ「よう、セイ。いや、あそこの雑誌…ガンプラ選手権世界大会の特集やってんだよ」

セイ「あ、本当だ。あれがどうかしたの?」

レイジ「いや、ちょっと立ち読みしたいんだけどさ…変な格好した奴等がずっと立ち読みしてて中々どかねぇんだよ」

セイ「変な格好の人達?」

レイジ「あぁ、アレだよ」

ロボロボ団「コンビニでずーっと立ち読みして店員や客に迷惑をかけてやるロボ!」

セイ「あぁ、あれは…!」

ガーッ

コンビニ店員「いらっしゃいませー!」

イッキ「そこまでだ!ロボロボ団残党!」

アリカ「こんな余所の街でもしょうもないいたずらしてるなんて!」

ロボロボ団「あぁー!お前は天領イッキ!!ロボ!!」

レイジ「なんだなんだぁ!?」

セイ「ロボロボ団だよ、レイジ」

レイジ「なんだよ、そのボロボロ団っての?」

ロボロボ団「ロボロボ団!ロボ!!」

セイ「ロボロボ団っていうのは、しょうもないいたずらばっかりする悪の組織だよ
この街で見るのは珍しいなぁ」

ロボロボ団「これは我々のチャームポイントロボ!
言わせておけば言いたい放題…こうなったらロボトルで勝負だロボ!」

セイ「えぇー!?待ってよ、僕達メダロットなんてもってないよ!」

レイジ「メダロット?ロボトル?なんだそりゃ?」

ロボロボ団「うるさい!メダロット転送ロボ!」

ゴーフバレット「…」

レイジ「なんだ、こいつ?」

セイ「メダロットだよ。レイジみたことない?」

レイジ「いや、ねーな」

セイ「メダロットっていうのはね、人工知能メダルを搭載したロボットなんだ
ティンペットっていう基本フレームにメダルを搭載して、頭・右腕・左腕・脚のパーツを装着して出来るんだよ
パーツの組み合わせで色々カスタマイズできるんだ」

レイジ「へー、面白そうだな」

>>4
すみません、事前にこの一文が抜けてました

レイジ「悪の組織?にしちゃずいぶんだせぇなぁ…頭に変なのついてるし」


ロボロボ団「何をのんきに解説しているロボ!えぇーい、我々を軽んじおって許さん!いけぇ、ゴーフ…」

イッキ「やい!ロボロボ団!」

アリカ「メダロットを持ってない人達にロボトルを仕掛けるなんて卑怯よ!」

イッキ「そうだそうだ!そんなにロボトルをしたいなら、俺達が受けてやる!メタビー!」

ガーッ イラッシャイマセー

メタビー「おうイッキ!話は聞こえてたぜ!一丁やってやろうじゃねぇか!」

ロボロボ団「貴様は天領イッキ…!上等ロボ、店の外にでるロボ!」

レイジ「また来た。セイ、あれもメダロットって奴か?」

セイ「そうだね。あれはメタルビートル…少し旧式だけどいいメダロットだよ」

—コンビニ店前

イッキ「さぁ、勝負だ!」

???「合意とみて宜しいですね!?」

セイ「止まってたトラックから転がり落ちたダンボールから人が飛び出してきた!?」

レイジ「こんどはなんだよ!」

イッキ「ミスターうるち!」

ミスターうるち「これより、天領イッキ選手のメタビーとロボロボ団のゴーフバレットの公認ロボトルをはじめます!」

セイ「…イッキ?メタルビートル連れてるし…もしかして…」

ミスターうるち「それでは、ロボトルゥ〜ファイト!」カ-ン

イッキ「メタビー!リボルバーだ!」

メタビー「おお!!」

ダーンダーン

レイジ「おい、あいつらなんか戦い始めたぞ!?」

セイ「あぁ、あれがロボトルだよ、レイジ」

レイジ「あれが?」

セイ「メダロット同士を戦わせるのがロボトルだよ。先に相手の頭パーツを破壊した方が勝ちなんだ」

レイジ「へー、そうなのか。しかし、こんなのがあったなんて知らなかったぜ」

セイ「それこそガンプラバトルに匹敵するレベルで流行ってるんだけど…知らなかったの?」

レイジ「あぁ、初めて見た。しかしあの黄色いの…いい動きしてんな」

セイ「もう決着がつきそうだね」

レイジ「いいぞー、黄色いの!そのままぶっ飛ばしちまえ!」

ロボロボ団「くー、このままじゃ負けてしまうロボ…かくなる上は…」

メタビー「おおりゃぁ!」トビゲリ

ゲシッ

イッキ「今だメタビー!反応弾だ!」

メタビー「よーし!反・応・弾!」

ゴーフバレット「!?」

ズドーン!

カーン

ミスターうるち「メタビー選手の勝利ー!」

メタビー「へ、ちょろいもんだ、ぜ…!?」

ロボロボ団「覚悟—!」

メタビー「イッキ!?あぶねぇ!!」

イッキ「うわぁ!?」

ゲシッ!

ロボロボ団「痛い!?ロボ!」

レイジ「勝負に負けてる上にだせぇ真似すんじゃねぇよ」

ロボロボ団「くぅ〜覚えてロボ〜!」

ピュ〜

レイジ「へっ!だっせぇの」

メタビー「イッキ!!大丈夫か!」

イッキ「あぁ、大丈夫!この人が助けてくれたから」

アリカ「危ないところを助けて頂いてありがとうございます!」

レイジ「おぉ!気にすんな!面白いもん見れたし、その礼だ」

セイ「まったくレイジ…相変わらず無茶するんだから」

レイジ「まぁ、いいじゃねぇかよセイ」

イッキ「セイ…レイジ…?」

アリカ「イッキ…この人達ってもしかして…」

メタビー「なんだなんだ?どうした?」

イッキ「ガンプラバトル選手権世界大会、東日本代表のイオリ・セイとレイジ—!?」

レイジ「お?なんだ?俺達のこと知ってんのか?」

イッキ「はい、大ファンなんです〜こんなところで会えるなんて〜」

セイ「はは…ありがとう」

アリカ「相変わらずミーハーね、あんた…」

セイ「僕も君にあえて嬉しいよ。メダロット世界大会の日本代表、天領イッキ君とメタビーでしょ?」

イッキ「はい、そうです!」

レイジ「へー、こいつら世界大会出るのか。なかなかいい動きだったのはそういうわけか」

メタビー「へっ!そういうあんたも中々やるじゃねぇか!気合の入ったいい蹴りだったぜ!」

レイジ「おぉ!お前中々わかるじゃねーか!」

アリカ「なんかあっちはあっちで気が合いそうね…」

メタビー「なー、ところでお前ら日本代表だって言うけどさ、ガンプラバトルってなんだ?」

イッキ「ばかっ!お前…この二人になんてことを…」

メタビー「なんだよイッキ。だって知らないんだからしょうがないだろ—」

イッキ「だからってなぁ…!」

セイ「ははは。メタビー…だよね、もしよかったらこれからガンプラバトル、ちょっと見てみない?」

イッキ「いいんですかぁ!行くいく!行かせていただきます!」

アリカ「なんであんたが返事してるのよ…」

セイ「あはは…」

—イオリ模型店

ビルドMKⅡ バシューン

メタビー「おぉー!」

グフ バババババ

イッキ「おおぉー!」

バシューンバシューンブッピガーン

バトルエンド

メタビー・イッキ「おぉぉぉー!」

ラル「また負けるとは…不覚…!」

レイジ「ざっとこんなもんだぜ!」

セイ「どう?イッキ君、メタビー」

メタビー「すげーぜ!こんなバトルがあったなんて!」

イッキ「はい、生でこんなすごい戦い見られて感動しました!!」

メタビー「なぁイッキ!!俺もこれと戦ってみたい!どうやったら出来るんだ!?」

イッキ「えぇ!?お前がぁ!」

メタビー「こんな強い奴だぞ!戦ってみてぇ!」

イッキ「そんなこと言ったって俺はガンプラ持ってないぞ…それに、バトルシステム、お前じゃサイズが合わないだろ」

メタビー「え、ガンプラ使わないとダメなの?」

イッキ・セイ「は?」

レイジ「あははははは!面白いこと言うな、お前!」

イッキ「いくらなんでも無茶言うな!お前が攻撃したらバトルシステムが壊れちゃうよ!」

アリカ「そうよ!これ、すごい高いんだからね!」

メタビー「じゃあでかいバトルシステムとでかいガンプラがあれば…」

セイ「流石に大きいガンプラをすぐ作るのは無理かなぁ…高いしね」

メタビー「じゃあ、メダロットでこのガンプラに似たやつ作れば…」

レイジ「おいおい、メダロットは意思を持ってるんだろ?俺が操縦できなきゃ意味ないだろ」

イッキ「諦めろって。俺も出来るならそりゃやってみたいけど…」

???「話は聞かせてもらった!」

セイ「だ、誰?」

イッキ・メタビー・アリカ「メダロット博士!」

レイジ「ん?誰だそれ?」

ラル「メダロットの生みの親と呼ばれている人だ。この人無くしてメダロットのここまでの発展はなかっただろう」

レイジ「へー、そんなすごい人なのか。で、じいさん、あんたなんのようだ?」

メダロット博士「ガンプラバトルの日本代表とロボトル日本代表のバトルとは実に面白そうじゃと思ってな…
わしがそのバトル実現の為に一肌脱ごう!」

セイ「なんとか出来るんですか!?」

メダロット博士「わしを誰だと思っておる!そういうわけじゃ、明日みんな、メダロット社に集合じゃ!」

メタビー「おお!今からワクワクしてきたぜ!」

レイジ「おもしろそうじゃねぇか!」

セイ「えぇ!?ちょ、ちょっとそんな勝手な…」

—翌日・メダロット社前

セイ「ここがメダロット社かー。大きいなー」

レイジ「しかしあのじいさん、俺達をここに呼び出してどうする気なんだ?」

セイ「うーん、わからないや…、でも本当にどうにかなるのかな…」

セイ(ガンプラ世界選手権だってもう目の前だっていうのに、こんなことをしてていいのか、僕は…?)

???「おい、兄ちゃん」

セイ「?え?僕…?」

ひよこ売り「おう、兄ちゃん、おめえさんだよ」

セイ「あの…僕になんの用ですか…」

ひよこ売り「おめえさん、今、自分はこんなことをしていていいのかって悩んでるだろ?」

セイ「は…はい!」

ひよこ売り「いいか、兄ちゃん…人生ってのは…意外なことが役に立つことがあるもんだ…」

レイジ「でもそれ、役に立たなかったら、ただの無駄じゃね?」

ひよこ売り「だったら無駄も楽しめ!!」

セイ「無駄も…」

レイジ「楽しめ!?」

ひよこ売り「人生、何が役に立つのか、最初からわかるなら苦労はねぇ!
だったら色々全力で楽しんで、失敗したら次の糧にすりゃあいい。
最初から何をやったら上手くいくかわかるなんてこたぁ…それこそ刻の涙でも見えねぇとムリだろうよ…」

セイ「た、たしかに…!」

セイ(今の僕には何が足りないのか分からない…それなのに、何が役に立つかわかるわけ無いんだ…だったら…)

ひよこ売「全部無駄になるかもしれねぇしならねぇかもしれねぇ。だったらなんでもおもいっきり楽しんでこい!」

セイ「は、はい!!」

レイジ「なんだかよくわかんねーけどいい事言うじゃねーか、おっちゃん!!」

ひよこ売り「これから、行かなきゃいけねーとこがあるんだろう?さぁ、さっさと行った行った」

セイ「了解!イオリ・セイ、行きまーす!」バシューン

レイジ「あっ!?おい!セイ!」



—メダロット社内

セイ「わわ、すごい人の数…」

レイジ「おい、セイ!あれ見てみろよ!」

セイ「バトルシステム!?なんでメダロット社に…」

イッキ「あ、セイさん!!」

メダロット博士「よく来たの!」

イッキ「メダロット博士!」

セイ「博士、今日はよろしくお願いします!」

レイジ「しかしじいさん、すげぇ人の数だな。どうしたんだ、これ?」

メダロット博士「うむ。じつはガンプラバトルの日本代表とロボトル日本代表のバトルをやると言ったら、
見たいという人達が多くてな…」

イッキ「それでこんなに…」

メタビー「おい、見てみろよ、イッキ」

イッキ「あ、ロクショウにコウジ、カリンちゃん…それにスクリューズまで!」

セイ「レイジ、見てよ!委員長やラルさん達も来てるよ!」

レイジ「へ、リカルドもいやがる」

メタビー「知った顔がいっぱい来てんのか?じゃぁ恥ずかしい戦いは出来ねぇな!」


???「その通り!」

レイジ「誰だ!?」


宇宙メダロッターX「私は、遠い銀河の彼方から数多の星々飛び越えて青く輝く地球へと降り立った一筋の流れ星!」

宇宙メダロッターX「宇宙メダロッターエーックス!!」シャキーン!

セイ「宇宙メダロッター…」

レイジ「なんだなんだ、あの変な奴は…」

イッキ「宇宙メダロッターX…全国ロボトルランキング1位、そして日本代表の一人です…」

レイジ「はぁ!?あのふざけた奴が1位!?」

イッキ「たしかに格好はあれですけど…実力は本物です」

レイジ「マジかよ…」

セイ「どうして僕の周りには変な人がいっぱいやってくるんだろう…」

イッキ「は、はい!」

宇宙メダロッターX「この戦いで、ロボトル世界選手権の前に君たちがどれほど腕を上げたか、確かめさせてもらおう!!」

イッキ「は…はい!」

メタビー「この間、ゴッドエンペラーとやりあった時に嫌ってほど見ただろ」

アリカ「でもガンプラとメダロット…どうやって戦わせるのかしら…?」

メダロット博士「その答えはこれじゃ!!さ、カラスミ君!」

カラスミ「はい、博士…」

ジャジャーン

メタビー「これは…!」

イッキ「小さいメタビー!?」

>>24
コレの前にこの一文が抜けてました
度々すみません

宇宙メダロッターX「イッキ君!なかなか面白いことをしようとしているようだね!」

メダロット博士「その通りじゃ!こんなこともあろうかとワシが作ったメタビーのプラモデルじゃ!!」

イッキ「こんなこともあろうかとって…これ博士の趣味じゃ…」

メタビー「すげー!よく出来てるなー!!」

セイ「でも博士、メタビーはバトルシステムを使った操縦なんてしたことありませんよ?」

メダロット博士「ふふふ!それについてもちゃんと手を打ってある!これを見るんじゃ!」

レイジ「なんだこれ?バトルシステムから変なケーブルが伸びてんぞ?」

メダロット博士「こいつをメタビーとつなぐことで、メタビーの意識をプラモデルとリンクさせることが出来るんじゃ!」

セイ「えぇー!?そんなことが出来るんですか!?」

メダロット博士「このメタビープラモには擬似メダルが仕込んであるんじゃ。
プラフスキー粒子を介して、メタビーのメダルの意思をこの擬似メダルに伝えとるんじゃよ」

メタビー「よーし!なんだかよくわかんねぇけど、これで俺も戦えるんだな!」

レイジ「よーし、それじゃあやろうぜ!」



プリーズセットヨアGPベース

ビギニング プラフスキーパーティクル ディスペンサー

フィールド2 フォレスト

イッキ「よし…GPベースとメタビープラモをセットして…メタビー、どう?」

メタビー「おお!なんかいつもより周りのものが大きく見える!面白いぞ、これ!」

イッキ「よし、それじゃあいけるな!」

メタビー「おお!」

レイジ「世界大会用のガンプラ…まだ調整に悩んでいるつったな…」

セイ「…うん…。でも、もしかしたらこのバトルで何かつかめるかもしれない…」

レイジ「オーケー。だったら、無駄を楽しもうぜ」

セイ「うん!やろう、レイジ!」

レイジ「おう!」

???「合意とみて宜しいですね?」

レイジ「ん?この声…昨日のおっさんか…でもどこだ?」

イッキ「あれー?」


ロクショウ「………そこだ!」

ズバッ


ミスターうるち「およよ!?」


セイ「壁に忍者みたいに隠れている人が!」

アリカ「ミスターうるち!でもなにあの格好!?」

コウジ「ガンダムの角のようなものがついた覆面…しかもドイツ国旗みたいなカラーリングだぞ…」

クルクルクルクル シュタッ!

ラル「まるでコマのように高速に回転してからの跳躍…!あの姿…!まさしくネオドイツ代表シュバルツ・ブルーダー!

メダロッターのみならず我らの心をもつかむ登場の仕方…さすが世界メダロット協会公認レフェリー…!」

コウジ(…この人…誰?)

ミスターうるち「それではこれより、ガンプラ世界大会東日本代表 レイジ、イオリ・セイチームのビルドストライクガンダム!

ロボトル世界選手権日本代表 イッキ選手とメタビーによるエキシビジョンマッチを始めます!

レフェリーは世界メダロット協会公認レフェリーのミスターうるちがつとめさせていただきます!!」

ミスターうるち「それではロボトル—!ファイト!」

バトルスタート

セイ「スタービルドストライク!」

レイジ「行くぜ!!」

イッキ「メタビー!」

メタビー「出るぜ!」

バシューン

セイ「KBT型は射撃戦主体のメダロットだよ!射撃戦になるはずだからなるだけ距離をつめ…?」

ドドドドド

メタビー「うおおおおおおおお!」

レイジ「へ、どうやらそんな甘いやつじゃないらしいぜ」ニヤリ

セイ「いきなり格闘戦の間合いまで突っ込んできたぁ!?」

メタビー「くらえええええ!」 ストレート!

レイジ「あめええええええ!」カウンター!

イッキ「クロス!?」

セイ「カウンター!?」

ズザアアアア シュタッ シュタッ

レイジ「へっ!いきなりたいした挨拶じゃねーか!」

メタビー「そっちこそ、しっかり反応してやるじゃねーか!」

頭部ダメージポイント 10

イッキ(奇襲としてメタビーに開幕接近戦を挑ませたけど…そんな簡単にはいかないか!)

イッキ「メタビー!マシンガンだ!!」

メタビー「おお!!」

ババババ

セイ「レイジ!KBTタイプのメダロットは実弾が主体なんだ!吸収による粒子チャージは期待できないよ!」

レイジ「分かった!だったらかわして…反撃だ!!」

バシューンバシューン


イッキ「ビーム!?やばいぞ、メタビー!」

メタビー「おおぉ!?」

ドゴォーン

メタビー「あっぶねー!」

イッキ「油断するな!来てる!!」

ズォー

レイジ「ビームサーベルで!」

メタビー「うおおお!」カイヒ

イッキ「メタビー!リボルバーで反撃!その距離を維持するんだ!!」

ダーンダーン

レイジ「っととと!」


セイ「レイジ!空に逃げるんだ!二脚パーツのメダロットは空を飛べないよ!」

レイジ「分かった!」

ズバーン

メタビー「あぁ、くそー!」

ダーンダーンババババ

レイジ「へへ!甘い甘い!」

ヒラリヒラリ

レイジ「んでもって!こいつでぇ!」

バシューンバシューン

イッキ「メタビー!3時方向に走りながらマシンガンで反撃だ!」

メタビー「この!この!」

ババババ

メタビー「くそ〜!このままじゃいいように頭上から攻撃されちまう!」

イッキ「メタビー!反応弾だ!相手がかわそうとしているところをリボルバーで攻撃!」

メタビー「おお!反・応・弾!」

バシュー

セイ「ミサイル!よけてレイジ!」

レイジ「なんだこのミサイル…しつけぇ!」

メタビー「今だ!くらえ!」

レイジ「ちぃ!」

ズガァ

メタビー「やったか!?」

イッキ「まだだ!下がれ、メタビー!!」

レイジ「おおおおお!」

ゴオオオオ

メタビー「うわ、突っ込んできた!!」

セイ「シールドはやられたけど、勝負はこれからだよ!」

レイジ「そういうことだ!このまま懐に飛び込んで…ぶった斬ってやる!」

ブォン

メタビー「クソ!間に合わねぇ!」

脚部ダメージポイント 40

イッキ「メタビー!」

メタビー「大丈夫だ!まだ行ける!」

レイジ「上手くかわしてダメージを抑えたか!」

セイ「距離を離したら反応弾が来る!なるだけ接近戦で戦うんだ!」

メタビー「そうはさせるかよ!」

ダーン

レイジ「ちぃ!リボルバーの威力が高くてうかつに近づけねぇ!」

バシュゥ

イッキ「空に逃げた!メタビー、反応弾だ!」

メタビー「おお!!」

セイ「レイジ!」

レイジ「なんの!」

ババババ ズガァーン

メタビー「バルカンでミサイルを迎撃しやがった!」

イッキ「メタビー!森のなかに隠れろ!」

レイジ「ちぃ!森のなかを移動しながらミサイルを撃ってきやがる!」

セイ「僕達も森の中に降りて接近戦を挑もう!」

コウジ「すごい戦いだ…!まさかガンプラの機動力にここまでに対応出来るなんて」

コウジ(スミロドナッドでさえ、あの早さについていけるか…!?)

ラル「ロボトルの勝敗はメダロットの性能で決まるのではなく、メダロットとメダロッターの知恵と勇気で決まる…か」

ラル「あのイッキ君の的確な指示…そしてそれを信じて動くメタビー…」

ラル「すばらしい…今日の彼らは…まさしく阿修羅すら凌駕する存在といえよう…!」

コウジ(だから…誰?)

キクヒメ「いいぞー!イッキ!そこだ!おらーまけんじゃねぇぞ—!」

イワノイ「親分ー!興奮しすぎですよー」

カガミヤマ「…」


カリン「イッキさんもメタビーちゃんも…すごく楽しそうですわ…」

アリカ「いいなぁ、男の子って…」

チナ「イオリ君…レイジ君…すごい…」

メタビー「うおおおおお!」

ババババ

レイジ「ちぃ!」

ロクショウ(メタビーの攻撃で体勢を崩したか…)

宇宙メダロッターX(今がチャンス…)

イッキ「メタビぃー!!」



ロクショウ・宇宙メダロッターX・イッキ「「「攻めろ!」」」

メタビー「おおおおおおおお!」

ラル(メタビーが攻めてくる…しかし…いまが接近戦に持ち込む好機…!)

リカルド(カウンターで一気に決めちまえ…!)

セイ「レイジ…!」


ラル・リカルド・セイ「「「そこだ!」」」

レイジ「おおおおおおおお!」

ブォン ズガン

メタビー「うああああああああああ!」

左腕ダメージポイント 100 機能停止

レイジ「ちいいいいい!」

セイ「腕が!」


ラル「…なんという戦い…まさに…勝つも負けるも一騎打ち…」

メタビー「へへ…やっぱすげぇなぁ、あんた達…!」

レイジ「そっちこそ、やるじゃねぇか…」

セイ(ライフルは破壊…両足も立つのがやっと…ブースターもダメージを受けて機動力が落ちてる…)

イッキ(まずい、脚部パーツは限界…左腕が機能停止…右腕も武器が使えない…)

メタビー「へへ…楽しいな…」

レイジ「あぁ、そうだな…!」

メタビー「あんたみたいな強い奴等ととことん本気で戦える…やっぱ燃えるよなぁ…」

レイジ「ああ…!お前みたいな強い奴と戦うってのはやっぱ楽しいよな!」

メタビー「だからこそ…」

レイジ「あぁ、だからこそ…」



メタビー・レイジ「「俺達はお前らに勝ちたい!」」




ピカーン

イッキ「え!?そんな!?まさか…!」

メダロット博士「おお!?この輝きは!」

セイ「まさかメダフォース!?プラモデルになっても撃てるなんて!」

レイジ「最後の一手て奴か?…いいぜ、受けてやる!セイ!」

セイ「わかってる!エネルギーチャージ!」


メタビー「いくぜ…イッキ」

イッキ「あぁ、俺は…お前を信じる!!」

メタビー「おおおおおおおお!」

ズガァ

セイ「ディスチャージ!最大出力!!」

レイジ「発射ぁ!!」

ズガァ






ズドォーン!


アリカ「何!?すごい光!!」

ラル「ビルドストライクのビームとメタビーのメダフォースが衝突したのだ!」

チナ「す、すごい…」

コウジ「まぶしすぎて何も見えない!」


メタビー「おおおおおおおおおおおおお!」

レイジ「いっけええええええええええ!」


…………



キクヒメ「おい!どうなったんだよ!」

イワノイ「そんなこと言われてもわかりませんよ〜」

カガミヤマ「…」


メダロット博士「…光が収まったようだな…」


リカルド「勝負は…どうなった…?」


イッキ「メタビー?…おい、大丈夫かメタビー!?」

セイ「勝負は…一体どうなったの…?」

レイジ「…あれを見ろ」

イッキ「!メタビー!?場外に落ちて…!」

セイ「それじゃあ、僕達の勝ち…」

レイジ「いや、違う」

セイ「スタービルドストライク…場外に…」


ミスターうるち「勝負あり!この勝負、両者場外により引き分け!!」


イッキ「おい!メタビー!しっかりしろ!メタビー!」

プラモメタビー「……」

イッキ「おい!メタビー!」

メタビー「いや、そっちもう動かねぇよ」

イッキ「うわあああ!?…メタビー…、あ、そうか、プラモ動かなくなった時点でリンク切れたのか…」

レイジ「どうやら、引き分けみたいだな」

メタビー「そうだな…」


メタビー「あーあ、もうちょいで俺たちの勝ちだったのにな」

レイジ「いいや、俺達の勝ちだったな!」

メタビー「いいや、俺達だ!」

レイジ「俺達だ!」

メタビー・レイジ「ぐぬぬぬぬぬ…」

イッキ「ちょ、ちょっと…」

セイ「ふたりとも…」

メタビー・レイジ「…へっ」

レイジ「イッキ、メタビー…また、やろうぜ」

メタビー「あぁ、次こそ決着つけてやる」


レイジ「そうだな、だからそれまで簡単に、他のやつに負けんなよ?」

メタビー「へ、そっちこそな!」

イッキ「やれやれ…」

セイ「どうやら、そっちも大変みたいだね…」

イッキ「もう、慣れましたよ。セイさんだってそうなんでしょう?」

セイ「まあね」

イッキ「セイさん…また、いつか勝負しましょう」

セイ「…うん!」

レイジ「…また、負けられない理由が増えたな」

セイ「そうだね…」

レイジ「俺はお前を信じる…か」

セイ「え?」

レイジ「メタビーの奴が言ってたんだよ」

セイ「あぁ、メダロッターとメダロットは一心同体だからね」

レイジ「なるほどねぇ…」

レイジ「なぁセイ」

セイ「何?」

レイジ「俺も信じてるぜ。お前と、お前の作るガンプラを」

セイ「………うん」

その後、セイはRGシステムを生み出し、ついにスタービルドストライクを完成させる

RGシステムの制作に、この戦いの経験、が生かされたかどうかは定かではない…


メダロット博士「フフ…フフフ…小さいメダロットの遠隔操縦は成功した…」

メダロット博士「なら次は…次は…」

メダロット博士「やあーっぱ巨大ロボじゃよなぁ!?」

以上で終わりです。
お付き合いいただいた方、ありがとうございました。

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