越前「プロと試合?」(40)

桃城「本当ですか手塚部長!」

手塚「ああ」

不二「で、相手は誰なんだい?」

手塚「『当日のお楽しみ』だそうだ」

越前「へー」

手塚「1週間後だ、各々失礼の無いように」

ウィーッス

1週間後

桃城「っはー……何か緊張してきた……」ハァ

海堂「無様な格好みせる位なら帰りやがれ」フシュー

桃城「んだとぉ!?」ガッ

海堂「やんのかゴルァ!?」ガッ

大石「喧嘩はよせ二人とも!みっともないぞ!」

桃城「………はい」

海堂「………」フシュー

大石「そろそろ来る時間なんだけどな……」

越前「……暑い」パタパタ

不二 「確かに……いつもより気温が高めだね」フゥ

??「おぉぉぉぉい!!」ゴッ

ブワッ!!

越前「!?」


大石「凄い熱風だ!立っていられない………!」グッ

河村「あの人は……!」

??「……心頭滅却すれば火もまた涼し」ボォォォ

??「馬鹿野郎!!涼しくなってどうすんだよ!」ボォォォ

松岡「松岡修造です!!中学生、もっと……暑くなれよぉぉぉぉぉぉお!」ボォォォ

乾「木が枯れている!?」

菊丸「大石ぃ!蛇口が溶けちゃってるよぉ!」

松岡「おっとゴメンゴメン、少し熱くなりすぎたかな」ボォォォ

手塚「よろしくお願いします」ガシッ

松岡「よろしく!!」ガシッ

越前「松岡さん一人なんスか?」

松岡「いや、後から何人か来るよ!」ボォォォ

越前「(暑い…………)」


松岡「じゃあ早速試合始めようか、誰でもどうぞ!!」ボォォォ

手塚「俺が行こう」ザッ

桃城「手塚部長!?」

松岡「部長さんからか!負けられないなぁ!」ボォォォ

手塚「はい………全力で行かせて頂きます」ピカーッ

越前「!?」

不二「天衣無縫……本気だ」ゴクリ

一試合目
手塚vs松岡

松岡「お願いしまぁぁす!」

乾「手塚からのサーブか」

手塚「はぁっ!」パンッ

トッ……コロコロ……

松岡「!?」

不二「いきなり零式サーブ!?」

松岡「ナイスサーブ!初めて見たよ!」

15-0

手塚「はぁっ!」パンッ

トッ

松岡「よいしょお!」パンッ

桃城「返した!」

乾「寸分の狂いも許されない ……完璧なライジングだ……」

手塚「……」ゴッ

河村「出た、手塚ファントム!」

ポーン

30-0

手塚「ぬぁっ!」パンッ

40-0

松岡「マズイなぁ………!」

海堂「流石手塚部長ォ!」

桃城「こりゃ勝っちまうんじゃねぇか、手塚部長?」

越前「…………何か暑くないスか?」

ボッ

松岡「んじゃそろそろ……」

松岡「本気で殺らせてもらうよ!」

ボォォォォォォ!!

手塚「何っ!?」

河村「コートが燃えている!?」

乾「皆、あれを見ろ!」

手塚「……!?」バッ

ゴォォォォォォ

桃城「嘘だろ……」

不二「太陽があんな近くに……」

大石「道理で暑い訳だ……」

松岡「カモォォン!!手塚君!!」

手塚「はぁっ!」パンッ

ジュワッ

菊丸「ボールが蒸発した!?」

松岡「そんなサーブで届くと思ってるのか!?」ゴォッ

40-15

手塚「くっ………!」

40-30

40-40

不二「あっという間に追い付かれた………」

乾「これがプロの試合か……」

10分後

40-0

松岡「手塚君、これが最期のポイントだ!」

松岡「はぁっ!」ズバンッ

ドギャァァァァアン!!

大石「太陽にサーブを!?」

海堂「見ろ!太陽に亀裂が!」

ベキベキベキ

手塚「(これが……プロの世界……)」

手塚「(俺は……もう……)」

越前「……手塚部長!!」

手塚「!?」

桃城「手塚部長ぉぉお!」

大石「手塚!」

不二「手塚!」カッ

ガンバレー!!マケナイデブチョォー!!

手塚「(そうだ……俺には……)」

松岡「ん?」

手塚「皆がいる!」ゴォッ

バキィッ!!

河村「太陽が割れた!」

ゴッ

大石「危ない手塚ァ!」

キィィィィィイ!!

手塚「…………俺は」

松岡「何!?」

手塚「俺は貴方を越える!」バァンッ

不二「返した!」

松岡「そうこなくっちゃあ!」バァンッ

ドドドドドドドドド!!

桃城「なんてラリーだ……」

松岡「せぇいっ!」バァンッ

手塚「ぬぁっ!」

ポトッ

手塚「…………」

松岡「…………」

越前「ガットが……溶けてる……」

ゲームセット!!
6-0!!

手塚「ありがとうございました」

松岡「こちらこそ!」

松岡「君ならきっと……圭を越えることが出来る…!!」

手塚「はいっ!」

越前「お疲れ様っス、手塚部長」

手塚「ああ」



ウィンブルドン

??「全く、シュウゾウもいちいち太陽壊すのは止めてほしいな……」

??「お前も似たようなことやってるだろ、ナダル」

ナダル「ハハッ、すまんなフェデラー」

フェデラー「お互い様だ」

ナダル「……ジョコビッチはどうした?」

??「今太陽を直しに行ってます」

ナダル「ああ、そうだったな……」

ナダル「ありがとう………ケイ」

錦織「いえいえ、それより楽しみですね。中学生との試合」

フェデラー「中学生ねぇ……」

プルルルル

ナダル「ケイ、携帯鳴ってるぞ」

錦織「あ、はい……もしもーし」

松岡『圭!最近の中学生は凄いなぁ!』

錦織「松岡さん?どういうことですか?」

松岡『百聞は一見にしかず!すぐに来なよ!』

プツッ

錦織「松岡さん凄い楽しそうだったなぁ……」

ジョコビッチ「シュウゾウが太陽を壊すほどの相手だ、油断は出来ないね」

ナダル「戻ってたのか」

ジョコビッチ「無事修復出来たよ、太陽」

錦織「……すいませんジョコビッチさん」

ジョコビッチ「気にするな、それよりどうする?そろそろ日本に行くか?」

錦織「そうですね」

フェデラー「そうか、じゃあお先に」ビュン

ナダル「勝手に飛んでくなよ……っと!」ビュン

錦織「待ってくださいよ…」ズバンッ

ジョコビッチ「圭はまだ飛べないんだったな」ビュン

錦織「はい、だからこうして『エア・ケイ』でボールに乗ってくしか………」ポリポリ

フェデラー「いつか飛べるようになるさ」

ナダル「見えてきたぞ、日本だ」

桃城「何だアレ?」

不二「こっちに向かってくるね…」

パァッン!!

不二「くっ!?」ヒュッ

河村「ボール!?不二、大丈夫か?


不二「少しかすっただけだよ、気にしないで」ドクドク

桃城「血ィ出てますよ?」

フェデラー「よく避けたな、中学生」

越前「んなっ…………」ゾクッ

手塚「まさか三強の方々が出てくるとはな………」

錦織「あ、こんにちは」

海堂「錦織選手!?」フシュー

松岡「圭!彼らが青学の中学生だ!」

松岡「皆熱いハートを持ってる!うかうかしてたら抜かれんぞ!」

錦織「はい………(何か……他の強いオーラを感じる……)」チラッ

松岡「さぁ!皆試合始めようか!」

??「俺様も混ぜてもらおうか!」

手塚「…跡部!」

跡部「とんでもねぇメンバーじゃねーの、あーん?」

幸村「確かに」フッ

真田「幸村、お前が最初から上着を脱いでいるとはな」

幸村「最初から全力でやるよ……でなきゃ……」

幸村「命を落とす」

跡部「………」ピリッ

真田「…………雷」バチィ

錦織「へぇ……速いね」

真田「俺は貴方とやろう」

錦織「良いよ」

跡部「全く、気の短い野郎だ……なっ!」パァン

ナダル「………」パシッ

跡部「俺様の相手はアンタだぜ、あーん?」

ナダル「良いだろう」

幸村「お願いします」

フェデラー「よろしく」

二試合目
真田vs錦織

真田「………」トントン

幸村「真田のサーブか」

真田「でぇいっ!」パァン

錦織「そらっ!」パァン

真田「動くこと……」

錦織「(何か来るっ……!)」

真田「雷霆の如しィィィ!」バチィ

錦織「遅いっ!」カンッ

海堂「フレームで返しやがった!」

真田「キェェェェェェエ!!」バチィ

錦織「まだまだぁ!」ドゴンッ

真田「くっ!?」

フワァッ

菊丸「チャンスボールになっちゃったにゃー!」

大石「来るぞ!」

錦織「はっ!」タンッ

河村「翔んだっ!」

キュイィィィィン!!

不二「もうあんなに高く……」

錦織「行くぞ!これが僕の必殺技!!」ゴォォォォォォ

真田「っ……こぉぉぉぉい!」グッ




錦織「『エア・ケイ』だ!」ピュンッ



ドゴォォォォォォオン

真田「ぐっ………わぁぁぁ!!」

幸村「…………」

桃城「真田さん!」

錦織「フッ…………」スタッ

大石「真田!大丈夫か!」

不二「桃!急いで救急車を!」

桃城「は、はいっ!」

錦織「(ま、3ヶ月は目を覚まさないかな……)」

真田「………ッ」ピクッ

幸村「……真田はあれしきで終わる男では無いよ」

真田「た………た………」グググッ

錦織「へぇ………」

真田「たるんどおぉぉぉる!」ゴッ

ブォォォ

河村「立った!?いや……それより……」

乾「黒いオーラ………」

真田「たるんでいるぞ錦織選手!」

錦織「僕が?」

真田「貴方の本気はこんなものでは無いはずだ!」

真田「如何なる相手にも全力で臨む!」

真田「それがプロというものだろう!」

錦織「……本気で……やっていいんだね?」

真田「ああ、そのために俺は此処に来たのだから」

錦織「命を落とす覚悟は?」

真田「無ければプロと試合など」

錦織「じゃあ………本気だ!」ゴッ

キィィィィィイ

海堂「なんてオーラだ……!」

幸村「真田………」グッ

錦織「………」カッ

真田「(光っ………!)」

ドゴォォォォォォオン

桃城「え?」

不二「見えたかい………皆……」

錦織「君のショットは雷速らしいけど……」

錦織「僕のショットは光を越える……!」

真田「くっ………」フラフラ

錦織「はあっ!」カッ

ドゴォォォォォォオン

越前「真田さん……」

ドゴォォォォォォオン

0-40

ドゴォォォォォォオン

真田「雷の如しぃぃぃぃい!」バチィ

錦織「残念だが……これで……終わりだぁ!」カッ

真田「うおぉぉぉぉ!!」バチィ

ポォン

越前「返した!」

大石「でも……これは!」

錦織「はぁっ!」バッ

桃城「『エア・ケイ』にやられちまう!」

真田「フッ………」

幸村「真田?………そうか!」

ジョコビッチ「!………ケイ!これは罠だ!」

錦織「なっ……!?」

真田「それを………待っていたぁ!」

真田「動くこと………」

真田「雷霆の如しぃぃぃぃい!」

ドゴォォォォォォオン!!

大石「そうか!の『雷』を使って本物の雷を起こしたのか!」

真田「俺の勝ちだ!錦織選手!」

錦織「まだだぁぁぁぁあ!」

真田「まだ動けるのか!?」

錦織「これが……プロの………!」

錦織「世界だぁぁぁ!」カッ

真田「(ッ………!!)」

真田「(……我が生涯に……悔いなし!)」

チュドォォォォォン!!

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