千早「料理対決の番組?」 (149)


皆さん初めまして、大阪府民です。

まず初めに、本スレを開いていただきありがとうございます。

SS初投稿なので、至らぬ点が多々あると思いますがよろしくお願いします。

本スレを読むに当たって、いくつか注意事項を述べておきます。

① 本作品は、キャラ崩壊有、下ネタあり、誹謗中表な台詞有、料理と関係なくね?という内容有、等です。

② 読んでいて、『何このネタ?』や『言い回しが分かりづらい』という時もあると思います。

③ 誤字・脱字が無数にあると思います。都度、指摘及び脳内変化をお願いします。

以上の項目を頭において、読んでください。上記に記載した内容に賛成できない方は、スレをそっと閉じてピルクルをお飲みください。

最後に、よろしければ本スレ終了後、詳しい感想及び評価をお願いします。

それでは、本編スタートします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425810833


千早「プロデューサー、来週に収録する番組の内容は何ですか?」

P「それがな、料理対決の番組なんだよ」

千早「料理対決の番組ですか?」

P「あぁ、今から詳しい話しをするからな」

P「おーい!春香、響、こっちに来てくれ~」

響「はいさーい!今行くぞー!」

春香「どうしたんですか、プロデューサーさん?」




P「いや実はな、来週のテレビの収録についてなんだが…」

響「わかったぞ!自分、春香、千早、この3人が集まってるって事はズバリ…M1グランプリだな?」

春香「なんでやねん!」

P「…違うぞ響。一文字もあってない」

響「うがぁ~。絶対M1だと思ったのにぃ」

P「…因みに配役は?」

響「自分がボケで、春香がツッコミ。千早が解説」

P「え?解説がいるの?漫才なのに??」





響「そうだぞ。例えば…春香、Hになればなるほど硬くなるモノと言えば…おちんちん!」

春香「ちんこ」

千早「ちんぽぉお!!」

響「どうも」

響・春・千「ありがとうございました」





P「それで来週のテレビ収録の内容は料理対決だ。しかもゲストがあの有名なTK学園の教授達らしい」

響「てぃーけぇー学園?」

春香「てぃんけぅぇー学園?」

千早「ちんくぅおー学園?」

P「ちんこぉー学園やっほぉおおおおおお!!!」

響「しね」

春香「しね」

千早「しね」

P「……」





小鳥「あらあら、なに皆で楽しそうにお話ししているの?」

P「小鳥さぁああああん」タタタッ

小鳥「寄んなゴミ」

P「……」





P「それで来週のテレビ収録の事なんだが、ゲストがなんとあの有名なTK学園の教授達らしい」

春香「えぇ!?超名門じゃないですか!」

響「そんな番組に出られるなんて、プロデューサー凄いぞ」

P「あぁ社長がな、ちょっとしたコネがあるらしい」

春香「社長、恐るべし」

P「それで社長からの依頼なんだが、その番組には春香、響、千早この3人で出演してほしいそうなんだ」




響「そうなのか、でも自分と春香はいいけど千早が…」

P「あぁ、俺も社長には言ったよ。そしたら」

春香「そしたら?」

高木『ストレートロング最高』

P「っというわけだ」

春香「なんでアレで社長務まってんの?」

小鳥「まぁまぁ春香ちゃん、社長はアレで凄い方だから」




春香「でも千早ちゃんが…」

千早「ありがとう春香、私は大丈夫だから」

春香「千早ちゃん」

響「そうだぞ春香、いざとなれば自分と春香がフォローしたらいいんだぞ」

春香「うん、そうだね!私頑張るよ!」

P「よし、それじゃあ詳しい内容について説明するぞ」

春・千・響「はい!」




P「ルールは簡単。1対1で料理対決をしていき、先に2勝したチームの勝ち。審査員は5人で、各自に美味しかった料理の皿を選んでもらう」

響「ベリィーシンポォウー」

千早「なるほど、つまり1人一品作る事になるわけね」

春香「料理の内容は決まっているんですか?」

P「あぁ、1回戦のテーマが『ゴーヤ』」

響「はいはーい!ゴーヤ料理なら自分に任せてほしいぞ!なんたって故郷で良く使ってる食材だからな」

千早「そうね、我那覇さんなら、この中で一番ゴーヤを熟知しているものね」

P「なら1回戦は響で決定だな。頼んだぞ響」

響「なんくるないさ!」




春香「2回戦のテーマは何ですか?」

P「2回戦のテーマは『ケーキ』」

春香「はーい!お菓子作りなら大得意です!」

千早「春香の作ってくるお菓子は、いつもとても美味しいわ」

春香「えへへ。ありがとね千早ちゃん」

P「なら2回戦は春香に決定と。頑張れよ春香」

春香「任せて下さい!」

響「これで勝ったも同然だな。千早は大船に乗ったつもりで、どーんと待ち構えてていいぞ」

春香「そうだよ~!私、千早ちゃんの為にも頑張っちゃうからね~!」

千早「ふふっ、ありがとう2人共」




小鳥「因みに3回戦のテーマは何ですか?」

P「3回戦は『揚げ物』」

千早「揚げ物、ね…」

春香「だいじょ~ぶ!」

響「そうだぞ千早、リラックスリラックス」

千早「2人共…。そうね、まだ時間もあることだし…私も久しぶりに、料理でもしてみようかしら」

春香「そのいきだよ千早ちゃん」

P「なら3回戦は千早で決定っと。千早、無理はするなよ?」

千早「はい、ありがとうございますプロデューサー」

小鳥「みんな頑張ってね!私も応援するから」

春・千・響「はい!」




高木「話しは進んでいるかね?」

P「社長」

小鳥「社長」

高木「おはよう諸君」

一同「おはようございます」

春香「社長凄いですね、あの超名門のTK学園にコネがあるなんて」

高木「はっはっはっ。昔ちょっといろいろあってね」

春香「へぇー」

響「ねぇねぇ社長、千早を選んだ理由ってストレートロングだからなのか?」

高木「それもある」

春・響「あるんかい!」

高木「だが一番の理由は、TK学園からの頼みだからだよ」




P「向こうからの頼みだったら仕方ないですね」

高木「うむ。実は、教授の1人が如月君の大ファンでね。以前から話しは出ていたんだ」

小鳥「そういう事ですか」

千早「……」

高木「すまない如月君、君にとっては大変不本意な事かもしれない。しかしここは、我が765プロの事を思って全力で収録に取り組んでほしい」

千早「はい、大丈夫です社長。皆の為にも、やるからには全力を出します」

P「千早…」




小鳥「そんな千早ちゃんに私からアドバイス。千早ちゃん、料理をする上で一番大切な事ってなんだと思う?」

千早「自分の料理を食べてくれる人の事を思いながら、料理を作る事です」

小鳥「そう、その通りよ。どうやら千早ちゃんも、料理に対する心構えはしっかり分かっているようね」

千早「ありがとうございます」

響「ふへぇー」

春香「千早ちゃん凄いね、当たり前のようにそんな台詞が言えるなんて」

千早「そう?でも2人にとってもそれは同じ事でしょ?私の場合、歌っている時が特にそうだから」

響「だな。自分も家で動物達(かぞく)に料理を作る時は、いつも皆の事考えてるしな」

小鳥「料理にとっての最高のスパイスは愛情よ。美味しく食べてもらえるよう、愛情はたっぷり込めないとね」




春香「小鳥さんもよく料理とかするんですか?」

小鳥「ふふっ、私こう見えて学生時代は料理専門の学校に通っていたのよ」

響「なら今度、ピヨコの手料理食べさせてよ」

小鳥「えぇ、勿論いいわよ」

P「小鳥さんに手料理を振る舞ってもらえるなんて、旦那になる人は幸せでしょうね。やっぱり彼氏にも、作ってあげたりしてるんですか?」

小鳥「あぁん?」

千早「ちっ」

春香「空気読めよ」

響「童貞が…」

P「……」




春香「ところでプロデューサーさん、料理対決って事は対戦相手がいるんですよね?」

P「あぁそうだな」

千早「相手は誰ですか?」

P「対戦相手については、3日前に報告がくるようになってる。料理内容の方は先に練習が必要だろうという事で、知らせてくれたんだ」

響「なら、今日から早速練習だな」

春香「だね」

P「みんな、期待してるぞ」

千早「……」




2日後

春香「おっはようございま~す」

小鳥「おはよう、春香ちゃん」

春香「小鳥さん見て下さい。さっそくケーキを試作してみたんです」

小鳥「へぇ~どれどれ。これはガトーショコラね」

春香「えへへ、最初は苺ショートもいいかなと思ったんですけど、審査員の人達の事を考えたら、少しビターな方がいいかもって」


小鳥「さすがね春香ちゃん。食べてみてもいいかしら?」

春香「はい!どうぞ」

小鳥「それじゃあ、いただきま~す」パクッ、モグモグ

春香「ドキドキ、ソワソワ」

小鳥「これは…」

小鳥(とても丁寧な仕事だわ。生地が滑らかになるよう粉は3回振って、かつ玉ができないよう丁寧に丁寧にきってある。そして使用されているチョコレートは。カカオ70%のモノにグラニュー糖を混ぜ調整し、それでいて甘さをほんの少しだすため隠し味として蜂蜜を極少量混ぜてある)


小鳥「春香ちゃん」

春香「は、はい!」

小鳥「よく、頑張ったわね」

春香「小鳥…さん…」

小鳥「春香ちゃん…」

春香「小鳥すわぁああああああん!!」タッ

小鳥「春香ちゅわぁああああああん!!」ダッ、ダキッ




春香「もう…離しません」

小鳥「えぇ、私もよ」

P「春香ぁあああ!小鳥さぁあああん!俺も混ぜてぇええええ!」ダダッ

春香「来んなくそがぁああああ!」オーバーヘッドキック

小鳥「ありゃああああ!」スライディング

P「がはぁっ、がっ…ガク……」

春・小「あぁあああっしゃあああああ!」




P「美味いじゃないか、さすが春香はいい仕事するなぁ」パクパク

春香「えへへへ、ありがとうございます」

P「これなら間違いなく勝てるよ。そうですよね?小鳥さん」

小鳥「えぇ、私もそう思います」

春香「よかった~。2人からそう言ってもらえると安心です」

P「後は、響と千早かぁ。アイツらも頑張ってるかなぁ」




ダッダッダッダッ…、ガチャ

響「はいさーい!みんないるかー?」

小鳥「噂をすればなんとやらね。おはよう、響ちゃん」

P「おはよう、響」

春香「おっはよう、響ちゃん」

響「おはようだぞ、春香、ピヨコ、プロデューサー」

P「お、響。その手に持っているのって…」

響「ゴーヤチャンプルだぞ!テレビの収録前に、一度試食してもらおうと思って作って来たんだぞ」




春香「私と一緒だね。見てみて、私もガトーショコラ作ってみたんだ」

響「おぉ!それなら食べ比べしようよ」

春香「いいよ。それでは一口どうぞ~」

響「モグモグ…。こ、これは…!!」

春香「ドキドキ」

響「うーまーいーぞー!!さっすがだな春香」




春香「えへへへ、ありがとう。今度は響ちゃんの食べさせてよ」

響「はいあーん」

春香「あーんっ。ムシャムシャ…」

響「ウズウズ」

春香「…美味い、うまーーーい!」

響「やったぞ!」




小鳥「響ちゃん、私も一口いいかしら?」

響「勿論だぞ。ピヨコも食べてみて」

小鳥「それじゃあ…いただきます」パクッ モグモグ

響「ソワソワ」

小鳥「この風味は…」

小鳥(ゴーヤの下ごしらえがバッチリね。ワタの取り方が絶妙な上、塩水に浸けた後、鰹ダシにも数分浸してあるわね。それをごま油で軽く炒めてある。そしてこの豆腐、水分を取った後少し揚げぎみに炒めてある。この工夫の数々、さすが響ちゃんね)




小鳥「響ちゃん」

響「な、なにピヨコ?」

小鳥「最高よ」ニッコリ

響「ピ…ヨコ…」

春香「響ちゃん、やたっね!」

響「はる…か…」

小鳥「響ちょうぁああああん!」タッ

春香「ひぶぅいきぃちゅわぁあああああん!」タッ

響「ぷぅいゆぅこぉおおおおお!はゃるかぁああああ!」ダッ

P「響たぁああああああん!!」ダダダッ




P「響ぃいいいい!!」ガバッ、ダキツキ

P「響ぃいいいい!響ぃいいいい!響…アレ?」

響「…////」カァ

P「……」チラッ

小鳥「ニヤニヤ」

春香「ニヤニヤ」

P「……」




響「あ、あの~プロデューサー。もうそろそろ降ろしてほしいぞ///」

P「……」スッ

響「プロデューサー、ありがとう♪」

P「……」スー

P「柔けぇええええええええええええええ!!!!!!」ダダダダダッ、ガッ、ゴッ、ガキン、ゴロゴロゴロゴロ…

響「アレ?プロデューサーどっかいっちゃったぞ」

春香「本当だね」

小鳥「とりあえずお茶にしましょうか」




P「それにしても、響のゴーヤチャンプルは美味しいなぁ」パクパク

響「えへへ、ありがとう」

春香「これならバッチリ勝てそうですね」

小鳥「えぇそうね」

P「残るは千早かぁ。包丁で指切ったりしてないかなぁ」

春香「大丈夫ですよ?」

P「なぜ疑問形?」




響「そうだぞ、千早なら大丈夫だぞ?」

P「だからなぜ疑問形?」

小鳥「千早ちゃんなら大丈夫ですよ」

P「GIMONKEI? じゃなーい!Why?」

小鳥「……」ニッコリ

P「……」




カツカツカツ…、ガチャ

千早「おはようございます」

響「おはよう千早」

春香「おはよう千早ちゃん」

千早「おはよう春香、我那覇さん」

小鳥「おはよう千早ちゃん」

千早「おはようございます小鳥さんとプロ…どうかしました?」

P「いや、おはよう千早」

千早「はぁ、おはようございますプロデューサー」




響「ねぇねぇ、千早は何か料理作ったりしたのか?」

千早「まぁ…少しはね。やっぱり料理って難しいわ」

響「う~んそうだなぁ。普段から包丁とか握ってなかったら指切ったりするもんなぁ。千早は大丈夫か?」

千早「えぇ、手先は器用な方なの」

春香「千早ちゃん、ケーキ焼いてみたの。良かったら食べてみて」

千早「これはガトーショコラね。頂くわ」モグモグ

春香「どうかな?」

千早「美味しいわ。蜂蜜を混ぜて香りと甘さを引き立てるなんてよく考えたわね」

春香「えへへ、ありがとう」




響「千早、自分も作ってきたぞ!食べて食べて」

千早「次はゴーヤチャンプルね。頂くわ」モグモグ

響「美味しいでしょ?」

千早「えぇ、とっても。鰹出汁がゴーヤの苦味と上手く絡んでていいわね」

響「自分、完璧だからな!」

千早「ふふっ、そうね」




響「ねぇ~、千早も明日何か作ってきてよ」

春香「私も千早ちゃんの料理食べてみたいな」

千早「うーん、ごめんなさい。他の人に食べてもらうには、もう少し上達してからじゃないと、勇気がでないの」

小鳥「なら、周りの人に料理を振る舞えるくらい自信がついたら、その時は是非最高の料理でもてなしてくれないかしら?」

千早「えぇ、その時は是非」

小鳥「ふふっ、楽しみにしてるわね」ニコリ

春香「私も私も!」

響「自分もだぞ、千早」

千早「ありがとう皆」




千早「で、プロデューサーはさっきから何を構えているんですか?」

P「いや、千早に抱きつく準備を…」ワキワキ

千早「……」

P「……」ワキワキ

千早「……」ギロッ

P「……」ワキワキ

千早「……」ニコッ、カツカツ

P「アレェー?千早さんいい笑顔ですね~。でも全然目が笑ってませんよぉ?しかもだんだん距離が近くなって…ってごめんなさいごめんなさいごめんな……アァーーーーーーー!!!イクゥゥウウウウウウウウ!!!!!」ギャリィィィイイイン、ガッ、ゴッ、ガスッガスッ

春香「へぇー、千早ちゃんあんな事もできるんだ」

響「手先が器用って本当だったんだなぁ」

小鳥「とりあえずお茶にしましょうか」




P「ところで…うっ…千早は…はぅ…何を…はふっ…作る…あっ…あっ……ビクンビクン」ズズズ、スー

春香「ねぇ、千早ちゃんはどんな料理作るつもりなの?」

千早「今、考えてるとこよ。とりあえずいろいろ作ってみてから決めようと思って」

響「揚げ物といったらやっぱり…バナナ揚げだな!」ゲシ

P「うっ」

千早「そうね、丁度ここにピスタチオ…いえ、バナナが一本あることだし」ゲシゲシ

P「あふん」

春香「えぇー、でもこのバナナまだ熟してないよ。皮もまだ…」ゲシゲシゲシ

P「おっおっ」

小鳥「春香ちゃんもまだまだ考えが青いわね、このバナナと同じで。熟してない方が、美味しい時だってあるのよ」ガッ、ゴッ、グシャ

P「ぐっ…おふっ……」ガク




春香「ところでさ、千早ちゃんはどんな料理を作るつもりなの?」

千早「今、考えてるとこよ。とりあえずいろいろ作ってみてから決めようと思って」

響「揚げ物といったらやっぱり…鶏の唐揚げ?」

小鳥「ピヨっ!?」

春香「お前じゃねぇよ」

千早「鶏の唐揚げね。なかなか難易度が高いわね」

響「そう?」

小鳥「そうね、鶏の唐揚げといったら王道の中の王道。普通の唐揚げじゃ満足させられないかもしれないわね。なんていってもプロの料理人の方々が審査員なんだから」

P「何かいいアイディアはないですかね?」




春香「うーん、ならスパイスを混ぜてみるとか?」

響「コンビニに売ってるヤツみたいに、ピリ辛やカレー味って事?」

春香「そうそう、どうかな千早ちゃん?」

千早「いいアイディアだわ、さすが春香ね」

小鳥「ピへへっ」

千早「お前じゃねぇよ」




響「なぁなぁ、千早は鶏のどの部位を使うつもりなんだ?」

千早「そうね、やっぱりモモ肉かムネ肉かしら」

小鳥「ピヨっ!どこ見てんのよ!!!」

春香「おっぱい」

千早「おっぱい」

響「おっぱい」

P「おっぱぁああああいっとふとももぉおおおお…」ヒュッ、グシャッ

しばらくお待ち下さい




響「とりあえずアイディアは出たな」

千早「えぇ。帰ったら色々試作してみるわ」

春香「頑張ってね、千早ちゃん!」

千早「ありがとう春香」

P「困ったり行き詰まったりしたら、何時でも相談に乗るからな」

千早「頼りにしてますよ。それじゃあ早速、鶏肉でも買いに行こうかしら」

小鳥「ピヨピヨ?」

響「お前じゃねぇよ」




高木「やぁ諸君、元気にしてるかね?」

P「社長、おはようございます」

春香「社長っていつも、いったん区切り付いたら現れますね」

高木「はっはっはっ。相変わらず天海君は面白い事を言うね」

春香「てへぺろ☆」

千早「春香、イラッとするから止めて」




小鳥「社長、何か御用ですか?」

高木「うむ。今週末に料理対決の収録があるだろ?その対戦相手が決まったんだよ」

響「本当か!?どこどこ?」

社長「うむ。相手は『新幹少女』だ」




P「新幹少女。今、人気沸騰中のアイドルじゃないですか」

社長「そして、今回はスポンサーに961プロも関わっている」

響「961プロ」

春香「って事は黒井社長も来るのかな?」

P「大丈夫だ春香。アイツらのいいようになんてさせない」

春香「プロデューサーさん」

小鳥「プロデューサーさんのいう通り、大丈夫よ皆。それに今回は私も着いていくから」

響「本当か?ピヨコも一緒ならもっと安心だぞ」




社長「皆、いろいろ思うとこはあるかもしれない。だが不足な事態が起きたとしても冷静に、仲間を信じて頑張ってほしい」

千早「大丈夫です。私達はいつでもお互いを信頼していますから」

春香「千早ちゃんだけじゃないよ。私も皆の事信じてる!」

響「自分もだぞ!」

小鳥「私も応援してるから頑張ってね」

春・千・響「はい!」




社長「とても頼もしいじゃないか」

P「それは我765プロが誇る自慢のアイドルですから」

響「じゃあ今日もスケジュールは真っ白な事だし、早速帰って料理を試作するぞ!」

春・千早「おー!」ガチャ、カツカツカツ…

社長「……」

P「……」

小鳥「ドンマイ」ポンッ

P「うぉおおおおおお!!俺も仕事探して来るぞぉおおおおおおお!!」ガチャ、ダッダッダッ…




社長「さて、私も部屋にもどるとするか」ガチャ、バタン

小鳥「……」

小鳥「料理対決…ね。何か嫌な予感がするわね。私は見守る事しかできないけど、春香ちゃん、千早ちゃん、響ちゃんならきっと大丈夫よね」

小鳥「皆、頑張って」




対決当日

事務所にて

カツカツカツ…、ガチャ

千早「おはようございます」

春香「おはよう千早ちゃん」

響「おはよう千早」

千早「春香、我那覇さんおはよう」

P「おはよう千早」

小鳥「おはよう千早ちゃん」

千早「プロデューサーに小鳥さん、おはようございます。私が最後ですか?」

P「あぁ。これで全員集合だな」




千早「なら出発します?」

小鳥「いえ、まだ時間もあるし少しゆっくりしてから行きましょうか」

千早「わかりました」

春香「千早ちゃん、クッキー焼いてきたよ」

千早「ありがとう。それじゃあ今日は私がお茶を淹れようかしら」

響「千早がお茶を淹れるなんて珍しいな」

千早「たまにはね、今は何かしていたい気分なの」




小鳥「ヤカンに雪歩ちゃんが作ってくれたお茶があると思うわ」

千早「わかりました」カツカツ

P「千早、緊張でもしてるのかなぁ?」

春香「そんな感じはしなかったけど…」

響「どちらかというと、落ち着いてるって感じだけど」

小鳥「……」



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千早「小鳥さーん、ヤカンのお茶が空っぽだったので今から煎れまーす」

小鳥「はーい、大丈夫よー」

春香「いよいよ今日が本番かぁ」

響「ワクワクするな!」

P「お前ら仮にもアイドルなんだからな、楽しむのも大事だがアピールも忘れるなよ?」

春香「大丈夫ですよ、大丈夫」

千早「お茶を煎れてきたわ、今蒸らしてるからもう少し待ってね」カツカツ

響「はーい」




カッカッカッ…、バンッ!

律子「あー!やっぱりまだいたあ!何やってんですか、急がないと事前ミーティングに間に合わなくなりますよ!」

P「…あーー!!忘れてた!春香、千早、響、小鳥さん今すぐ出発します!!」

小鳥「もー、しっかりして下さいよ、プロデューサーさん」

P「すいません。皆、急いで用意して車に乗るんだ」

春香「は、はーい!」

響「わかったぞー」

千早「ちょっと待って下さい」カツカツ

P「千早すまない、なるべく急いでくれ」

千早「お待たせしました。ヤカンの火を消してました」



>>51

やっふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!!!!

初コメ?ありがとうございます!!

正直、このままコメントされることなく終わるかも…と思って、涙ぐんでました。

まだまだ続くので、よろしくお願いします。



小鳥「わざわざお茶を煎れてもらったのに、ごめんね」

千早「いえ、それより準備は整いました」

P「よし、なら行くか」

春・千早・響「おー!」

ガチャ、ダッダッダッ

小鳥「律子さん、それでは行ってきます。お留守番お願いしますね」バタン

律子「はーい、気をつけてー」

律子「騒がしいんだから、まったくもう」




現地到着

春香「ここが」

響「TK学園」

千早「大きいわね」

響「お、大きいってそんな」

小鳥「えっっろ」

春香「なになに?ナニの話!!」

千早「ちんぽぉお!!」

P「あぁ…あああ!!興奮してきたぁああああ!!!」

春香「しね」

千早「しね」

響「しね」

小鳥「しね」

P「……」



なんでレスがないか教えてやるよ
まず>>1みたいなこと書くから
次に>>54みたいにレスにわざわざ反応するから
ついでにあまり面白くないから


P「しかし、まさか開催地が学園とはな」

小鳥「さぁ、中に入りましょう」

春・響「お、おぉ!」

千早「……」




校内イン

学園関係者A「今日は宜しくお願いします」

春・千早・響「宜しくお願いしまーす」

学B「控え室はこちらになります。どうぞ中へ」ガチャ

春香「ありがとうございます」

響「うわー。広いぞー」

千早「本当ね」

学A「時間になりましたら呼びにきます。それまで自由にしてもらって構いません。トイレは部屋を出て右に真っ直ぐ行ったらあります。何か御座いましたら内線"765"でお願いします」

春香「はい、わかりました」

学B「それでは失礼します」バタン




千早「時間までゆっくりしましょうか」

響「そだな」

春香「2人共調子の方はどう?」

響「バッチリだぞ!」

春香「千早ちゃんは?」

千早「私もバッチリよ」




春香「これで私以外はバッチリだね!」

響「そうだな」

千早「そうね」

春香「あれー?」

P「お前はバッチリちゃうんかい!」バンッ!

春香「……」

千早「……」

響「……」

P「あれー?」バタン




春香「千早ちゃんはどんな料理にするか決めたの?」

千早「えぇ、いろいろ試作した結果、やっぱり鶏の唐揚げにしようと思ったわ」

春香「うん、いいんじゃないかな!」

響「どんな味付けにするんだ?」

千早「酢豚風に野菜とタレを絡めた料理にするわ」

響「聞いただけで美味しそうだな」

春香「ぐへへっ」




千早「ところで春香」

春香「何?千早ちゃん」

千早「調子がバッチリじゃないらしいけど…大丈夫?」

春香「遅せぇよ!遅すぎだよ!びっくりするほどユートピア!!だよ」

千早「雑なツッコミね」




>>57

ご指摘ありがとうございます。

書いといてなんですが、普通に「○ね」や「○んこ」という単語を使っているので、注意書きは必要だと思って書きました。

他の文章は反省してます。

面白くないのは、努力します。

その他なにかありましたら、どんどん指摘の方よろしくお願いします。

ここからは、まずは最後まで投稿していきます。




響「なぁなぁ、喉乾かいたから飲み物買いに行くけど何かいる?」

千早「私はポカリをお願い」

春香「私、一緒に行くよ」

響「千早はポカリだな、了解だぞ。それじゃあ行こう春香」

春香「うん、行ってきまーす」

千早「行ってらっしゃい」




廊下にて

春香「私はお茶にしようかな」ピッ、ガコン

響「自分は…オレンジジュース」ピッ、ガコン

春香「響ちゃん、可愛い」ボソッ

響「ん?なんか言った?」

春香「なにも。戻ろっか」クルッ、ドカッ

春香「あいたっ…!」

???「いった…」

響「春香、大丈夫?」

春香「う、うん、へいき。スミマセン、大丈夫ですか?」

???「いたたっ…。えぇ、大丈夫よ。こちらこそ…ってあら、765プロじゃない」

春香「あ、新幹少女の…」

ひかり「ひかりよ。宜しく」




春香「天海 春香です。こちらこそ宜しくお願いします」

響「自分は、我那覇 響だぞ」

ひかり「…ふっ」

春香「…あの、何か?」

ひかり「今日は料理対決ということだけれど、あなた達みたいな弱小アイドルなんかで、勝負になるのかと思ってね」

響「む!バカに…」

春香「はい、任せて下さい」グイッ

響「春香…」ボソッ

春香「響ちゃん。大丈夫だよ」ボソッ




ひかり「そう。まぁ確かにお二人さんは大丈夫そうに見えるわね。でも残りの1人、如月 千早といったかしら?あんな暗い娘が料理なんてできるのか疑問だわ」

春香「むっ!千早ちゃんを…」

響「千早を甘くみない方がいいぞ。なんたってうちのエースだからな!」グイッ

春香「響ちゃん…」ボソッ

響「……」ニカッ

ひかり「そう。せいぜい勝負になることを祈っておくわね。それでは本番で会いましょう」トコトコ

春・響「……」




控え室

千早「~♪」フンフーン

春・響「……」ガチャ

千早「あら、お帰りなさい2人共って…どかしたの?」

春香「千早ちゃん!!」

響「千早!!」

千早「は、はい!」ビクッ

春・響「この試合ぜーーーーーーっっったい勝とうね(つぞ)!!!!」




千早「え、えぇ。頑張りましょうね」

響「千早!気合いが足りないぞ!」

千早「え?え??」

春香「そーだよ千早ちゃん!765プロ~ファイトー!!」

響「おおー!!」

千早「お、おぉー」




響「ところで春香」

春香「なぁに!?響ちゃん!!」

響「調子がバッチリじゃないらしいけど…大丈夫?」

春香「今ここで、このタイミングでそれ!?このタイミングでそれぇ!?2回言っちゃったよ!2回言っちゃったよ!!」

千早「粗末なツッコミね」

P「お前はバッチリちゃうんかい!」バンッ!

春香「……」

千早「……」

響「……」

P「あれれー??」バタン




春香「もうそろそろ時間だね、メラメラ」

響「そうだな、メラメラ」

千早「2人共、凄く燃えてるわね」

春・響「まぁね!!」

千早「うふっ、子供みたい」ボソッ

学A「失礼します」コンコン

千早「どうぞ」

学A「すいません、時間になりましたので移動お願いします」ガチャ

春・千早・響「わかりました」

千早「いよいよ本番ね」




収録会場

P「おーい、春香、千早、響こっちだ」

春香「プロデューサーさんに小鳥さん。ミーティングは大丈夫でしたか?」タッタッタッ

小鳥「えぇ、バッチリよ」グッ

響「さっすがピヨコ、頼りになるな」

小鳥「えっへん!…ってあれ?千早ちゃんなんかちょっと疲れてない?」

千早「いえ…ちょっとここに来るまでに、"勝利者達の挽歌 ~765プロ ver'~ " をひたすら熱唱していたので…」




小鳥「……」

春香「メラメラ」

響「メラメラ」

小鳥「…うん、何となく察しがついたわ。とりあえず本番頑張ってね」

春・響「はい!!」

千早「はい」




学A「それでは収録開始しますので、司会の指示に従ってお願いします」

司会「それでは765プロの方はこちらの席へとうぞ」

春・千早・響「はい!」

P「いよいよ本番ですね」

小鳥「そうですね」

小鳥「皆、頑張って」

司会「新幹少女の方はこちらの席にどうぞ」

新幹「はい」

ひかり「…ふっ」

春香「……」キッ




響「春香、春香、あの上の窓」ボソッ

春香「…!黒井社長」ボソッ

千早「やっぱり来ていたのね」ボソッ

黒井「……」ニヤッ

春香「千早ちゃん、響ちゃん、絶対勝とうね」

千早「えぇ」

響「なんくるないさ」




学B「それでは本番スタートします」

監督「本番5秒前、4、3、2、1、アッッックションンンン!!!」

春香「うるせぇえええええ!!!」

響「春香、出てる出てる」グイグイ




司会「それでは始まりました。二時間特別番組『アイドルだらけの料理対決』。司会は私、司会が務めます」

千早「え、そのままやるの?」

P「それにしてもなんだ、このネーミングの無さは?」

小鳥「まぁ監督がアレだし仕方ないんじゃない?」

司会「今日、料理に魂を燃やすのはこちらのアイドル達です。先ずは"新幹少女"、ひかりさん、つばめさん、のぞみさんの3人自己紹介をどうぞ」




ひかり「どうも、新幹少女でリーダーをやってます、ひかりです。今日の私はアイドルとしてだけでなく、いち料理人として頑張りたいと思います。みんな、応援ヨロシクね☆」

観客「おおー!」

つばめ「つばめでーす。料理はあんまり得意じゃないけど精一杯がんばります。みんな私の虜にならないよう気を付けるんだぞ☆」

観客「おおー!」

のぞみ「のぞみです。今日のためにいっぱい練習してきました。今日は料理人として試合にのぞみたいと思います!なんちゃって☆」

観客「おおー!!」




千早「あの☆がいちいちイラッとくるわね」

響「こっちだって負けてられないぞ!春香、千早!」

春香「うん!任せて!」

千早「え?」

司会「新幹少女の3人でした、ありがとうございました。続いて"765プロ"の、春香さん、響さん、千早さんの3人です。それでは自己紹介をどうぞ!」




春香「みんな~、天海 春香だぴょん!はるぴょんって呼んでほしいぴょん。はるぴょん淋しがり屋だから~、みんなの応援で元気にしてほしいぴょん。応援してくれないとぷっぷくぷ~しちゃうぞ☆」

響「……」

千早「……」

司会「……」

ひかり「……」

つばめ「……」

のぞみ「……」

P「……」

小鳥「……」

観客「……」

春香「……」

春香「千早ちゃん、響ちゃん今までありがとうね。私ちょっと死んでくるぴょん」

響「ここに至ってまだキャラ作りだと!?」

千早「春香、凄いぴょん」




ひかり「くっ…、ま、負けた」

観客「おおおー!!」

司会「こいつが本物のアイドルってヤツなのか!?」

司会「つ、続いて自己紹介お願いします」

響 (は、そうか!春香は自分と千早の為にわざと自分の身を犠牲に…。これには答えなければ!!)




響「自分は我那覇 響にゃ。ひびにゃって呼んでほしいにゃ。ひびにゃ甘えん坊だから~、皆に甘えちゃうかもしれにゃいけど、許してほしいにゃ。応援ヨロシクにゃ☆」

春香「……」

千早「……」

司会「……」

ひかり「……」

つばめ「……」

のぞみ「……」

P「……」

小鳥「……」

観客「……」

響「……」

響「はるぴょん、千早、探さないでほしいにゃ」

春香「はるぴょん言うな!」

千早「流石、我那覇さん。可愛いにゃ」




つばめ「うっ…、ま、負けた…」

観客「おおおおおー!!」

司会「これは凄いぞ765プロ!さっきのを見て何も学ばなかったのか!?それともこれが765魂というものなのか!?」

司会「続いて自己紹介をどうぞ!」




春香「……」チラッ

響「……」チラッ

千早「……」

千早「え…っと。如月 千早です」

春香「……」チラッ

響「……」チラッ

千早「お、応援宜しくお願いします…わん?」

観客「うぉおおおおおお!!!」

のぞみ「ひ、卑怯よ!そんなの卑怯だわ!!」

春香「千早ちゃん、グッドだぴょん」グッ

響「よくやったにゃ」グッ

千早「し、死にたい…」




司会「えぇーそれでは、審査員の紹介です。今回審査して下さるのはこちらの方々です」

審査員A「審査員Aです」

審B「審査員Bです」

審C「審査員Cです」

審D「審査員Dです」

審E「審査員Eです」

司会「ありがとうございました」

響「シュール」

春香「お前もな」




司会「それではここでルールの説明です。(略)以上で説明終了です。それでは早速、料理勝負に移りたいと思います。1回戦、つばめさん、響さん料理台までどうぞ」

響「春香、千早いってくるぞ」

春香「響ちゃん、頑張って!」

千早「我那覇さん、ファイト!」

響「なんくるないさ!」




司会「それでは今から料理を開始してもらいますが、その前にお二方に意気込みを聞きたいと思います。まずは、つばめさんお願いします」

つばめ「はい、料理はそんなに得意じゃないです。でも審査員の方々に美味しいって言ってもらえるよう、頑張って料理したいと思います」

司会「ありがとうございました。続いてひびにゃさん、お願いします」

響「ひびにゃ言うな!自分、料理は得意だから任せてほしいぞ。審査員のおじさん達、美味しい料理を作るから待っててね!」




司会「ありがとうございました。それでは料理開始といきましょうか」

春香「……」ドキドキ

千早「……」ソワソワ

司会「1回戦のテーマはこちら!『ラーメン』、料理開始!」

響「…え!?」

つばめ「……」ザッザッ

春香「…聞いてたのとテーマが違う!?」

司会「おっとつばめシェフ、早速材料選びに向かいました。響シェフは何かオドオドしているぞ!?」

千早「……」




P「ちょっとどうなってるんですか!?」

学B「すみません!私達も今さっき知ったのですが、今日の朝になってスポンサーの方からクレームがきまして、強引に内容が変更されたそうです」

学A「申し訳ありませんが、撮影を中止する訳にはいきませんので、どうぞご理解の方を宜しくお願いします」

小鳥「…まさかこんな形で仕掛けてくるなんて」

P「くっ…響!」




響「ど…どうしよう、聞いていたのと違うぞ…。こ、抗議して…いや、ダメだ。765プロのイメージが悪くなっちゃう…。うぅ……」

春香「…響ちゃん」

千早「……」

春香「……」キッ

春香「響ちゃ…」

千早「我那覇さんファイトォーー!!」

春香「千早ちゃん」

響「……」ビクッ




響「…千早ぁ」フリムキ

千早「……」グッ

響「……」パァ

春香「私だって」スゥゥッ

春香「響ちゃん頑張れーー!!しっかり見守ってるからねーー!!」

響「春香ぁ」

春香「……」グッ

響「…うん!なんくるないさー!!」ダッ



会「響シェフ、仲間の応援でようやく動き出したぞ!さぁお互いに材料を選び終えて、いよいよ調理開始だぁ!」

P「まさか千早があんな大声出すなんて少し驚きですね」

小鳥「そうですか?千早ちゃん、あぁ見えて熱い女の子なんですよ」

P「やっぱり女の子どうしだから、わかる事なんですかね?」

小鳥「いいえ、千早ちゃん私と似てるところがあるから」

P「小鳥さんとですか?どういったところが?」

小鳥「それは秘密です」

P「…女の子ってわかんないな」




司会「さぁ、調理も順調に進んでまいりました。ここらで途中経過を聞きたいと思います。まずはつばめシェフから」

司会「つばめシェフ、今日はどういったラーメンを作るつもりで?」

つばめ「貝を出汁にした、醤油ラーメンにしようと思います。私の好きな組み合わせなんですよ」

司会「う~んこの貝の香りがたまりませんねぇ。続いて響シェフ。響シェフはどのようなラーメンで対抗するつもりですか?」

響「自分は沖縄の野菜をふんだんに使ったチャンポンを作るぞ。家でよくお母さんが作ってくれたんだ」

司会「チャンポン、いいですね~。さぁ残り時間も後少しです。ラストスパート頑張って下さい」




カンカンカーン

司会「ここで終了の鐘が鳴りました。お二方に感想を聞いてみたいと思います。つばめシェフできの方は?」

つばめ「バッチリです!美味しく出来たと思います」

司会「ありがとうございます。では続いて響シェフ、できの方は?」

響「完璧だぞ!絶対美味しいからおじさん達、期待してね」

司会「それでは試食タイムに移りたいと思います。まずはつばめシェフ、料理をお願いします」




つばめ「どうぞ、『つばめの愛情たっぷり、醤油ラーメン』です。召し上がれ」

審A~E「……」ズルズル

審A「美味いな」

審B「うん、美味い」

審C「美味いです」

審D「美味しい」

審E「ありだな」

試食「以上、つばめシェフのラーメンでした」

春香「これ、番組としていいのかな?」

千早「このシュールさが売りなんじゃないかしら?」




試食「さぁ、宣言通り審査員の方々に美味しいと言ってもらえました。良かったですねつばめシェフ」

つばめ「ま、まあね」

試食「続いて響シェフ、料理をお願いします」

響「はいさーい!自信作『沖縄野菜たっぷり特性チャンポン』だぞ」

観客男「お、あのチャンポン美味そうだな」

観客女「うん、そうだね。香りもとてもいいし、それに沖縄の全部がこもってるって感じだね」




司会「う~ん、これはいい香りですね~。それでは試食タイムです」

審A~E「……」ズルズル

審A「こ、これは…海!?」

審B「沖縄だ。沖縄の海が広がっている」

春香「何言ってんのかな、あの人達?」

千早「さぁ、私にはわからないわ」




審C「この口に残るゴーヤの苦み、しかしこれがまた味を引き立てている」

審D「口の中でゴーヤを筆頭に、きゅうり、大根、みずいもが絡み合って喧嘩している」

審E「しかもそれぞれの味がしっかり伝わってくる。うむ、とても美味しい」

響「えへへ、ありがとう♪」

司会「以上、響シェフの料理でした。それでは審査に入ります!審査員の方々は美味しかった方の皿を前に出して下さい」




春香「響ちゃんの勝ちだよね?」

千早「えぇ、あんに野菜たっぷりで美味しそうなチャンポンなんて見たことないわ」

観客男「これは響って子の勝ちっぽいな」

観客女「うん、私もそう思う」

司会「それでは結果発表でーす!じゃかじゃん!結果は5ー0で…」

響「ドキドキ」

つばめ「……」




司会「つばめシェフの勝利です!」

響「…え?」

つばめ「やったー!ありがとうございます!」

司会「審査員の方々、決め手はなんですか?」

審A「美味しかったから」

審B~E「うんうん」

観客男「……」

観客女「私には響ちゃんのチャンポンの方が美味しそうに見えたけどなぁ。残念だね」

春香「…響ちゃん」

千早「……」




司会「1回戦は新幹少女の勝ちです。つばめシェフ、感想を一言」

つばめ「みなさんが応援してくれたお陰で勝てました。ありがとうございます。これからも新幹少女を宜しくお願いします」

司会「ありがとうございました。続いて響シェフ、惜しくも負けてしまいましね~」

響「あぁ、はい。頑張ったんだけど…しょうがないさ」

司会「はい、ありがとうございました。それではお二方、席にお戻り下さい」




響「うぅ…ごめんね、春香、千早。自分大船に乗ったつもりでいろっなんて言っといて…」

千早「いいえ、貴女は何も気にすることないわ。ナイスファイトよ我那覇さん」

春香「そうだよ響ちゃん。響ちゃんのチャンポンとっても美味しそうだったよ」

響「はるかぁ、ちはやぁ…」グスッ

春香「よしよし」

ひかり「はん、所詮はオママゴトね。見た目も悪ければ味も悪い、子供でももっとマシな料理ができるわ。こんなんだから何時までたっても弱小のママなのね」

千早「……」

黒井「……」ニヤッ




P「予想はしてたけど…」

小鳥「えぇ、こんな出来レース、茶番もいいとこね」

P「…小鳥さんもしかして、かなり怒ってます?」

小鳥「……」

P「ま、怒らない訳ないですよね」

小鳥「響ちゃん…」




司会「さぁ続きまして2回戦に移りたいと思います。のぞみさん、春香さん、調理台までお願いします」

春香「千早ちゃん、響ちゃん、それじゃあ行ってるね!」

千早「春香、頑張って」

響「春香ぁ」グス

春香「響ちゃん大丈夫、私絶対に仇とってくるからね」

響「…うん!頼んだぞ春香!」

春香「まっかせて~!」タッ




司会「それでは料理開始前に、お二方に意気込みを聞いてみたいと思います。まずはのぞみさんお願いします」

のぞみ「はい!1回戦つばめが完璧な料理で勝利してくれました」

のぞみ「まぁ相手が弱かったのはあるけどけ」ボソッ

響「……」グッ

千早「……」スッ、ギュッ

のぞみ「私もつばめに続いて完璧な料理で勝利して、観客席の皆さん、またテレビの前の皆さんに新幹少女の凄さを知ってもらいたいと思います。応援宜しくお願いします!」




司会「とても気合が入っていていいですね~。続いてはるぴょんさんお願いします」

春香「私、絶対勝ちます」

司会「……」

春香「……」

司会「以上で終わりですか?」

春香「はい」




司会「おぉ、こちらも気合充分といった感じですね。それでは2回戦のテーマはこちら!『グラタン』。料理開始!」

P「ぐっ…また全く違うテーマじゃないか!しかもグラタンって、素人じゃ無理だろ」

小鳥「そうね、グラタンの要になるのはなんと言っても"ホワイトソース"。食材を見る限り、そのホワイトソースも一から作るしかなさそうね」

P「こうなったら俺が直接…!」

小鳥「待って、春香ちゃんを見て」

春香「……」ザッザッ




小鳥「迷うことなく必要な材料を選んでいるわ」

P「…春香」

小鳥「あの子達は私とプロデューサーさんにとって、自慢のアイドルなんですよ?あの子達がこんな許されない理不尽に、負けるわけないじゃないですか」

P「…そうですね、小鳥さんのいう通りです。春香、頑張れ!」

小鳥「春香ちゃん、頑張って!」

春香「……」ザッザッ




その頃、事務所にて

律子「春香達、収録の方は無事に進んでるかしら」

タッタッタッ…、ガチャ

美希「ただいまなのー!」

雪歩「ただいま戻りましたぁ」

律子「2人共お帰りー。ラジオの方はどうだった?」

美希「バッチリなの」

雪歩「はいぃ、なんとか乗り切れましたぁ」

律子「そう、お疲れ様」




ダッダッダッ…、ガチャ

真「たっだいまー!」

あずさ「ただいま戻りました」

律子「お帰りなさーい」

美希「真君、あずさお帰りなの」

雪歩「ダンスレッスンお疲れ様です」

あずさ「いっぱい汗かいちゃったわ」

真「僕もいっぱい動いたから疲れたよ」




雪歩「あ、それならお茶淹れてくるから少し待っててね…ってあ!昨日お茶煎れるの忘れてましたぁ」

律子「それなら大丈夫よ。朝、千早が煎れてくれたから」

雪歩「千早ちゃんが?」

真「へぇー、珍しい事もあるんだね」

雪歩「それじゃあ、千早ちゃんが作ってくれたお茶淹れてくるね」




美希「千早さん、何かしてたかったのかな?」

真「どういう事?」

美希「千早さん、最近少し様子がおかしかったの」

真「そうだった?」

美希「うん、なんかね、喜んでるような、悲しんでるような…複雑そうな感じだったの」

あずさ「それ、私も少し感じたわ」

真「あずささんもですか?」

律子「そういえば今日の朝も、少しそわそわしていたわね」

あずさ「千早ちゃん大丈夫かしら?」

美希「大丈夫なの、千早さんは強い人だから」

律子「またテキトーな事ばかり…」




雪歩「お茶淹れてきました。はい、真ちゃん」

真「ありがとう雪歩」

雪歩「あずささんもどうぞ」

あずさ「あらあら~、ありがとうね雪歩ちゃん」

雪歩「お二人もどうぞ」

律子「いただくわ」

美希「ありがとうなの」




真「今日の収録、上手くいってるといいけど」ズズッ

律子「少し心配ねぇ」ズズッ

美希「何かあっても、春香と響が一緒だから大丈夫なの」ズズッ

雪歩「あの3人なら大丈夫ですよ」ズズッ

あずさ「そうね、私もそう思うわ」ズズッ




会場にて

司会「さぁ調理開始から30分が経過しました。ここらで途中経過を聞きたいと思います。まずはのぞみシェフ、お願いします」

のぞみ「はい、やっぱりグラタンって難しいですね。ホワイトソースも少し焦げちゃいました、テヘ☆でも私の料理はまだまだこれからなので、期待して待っててね♪」

司会「流石アイドル、料理もさることながらドジッ子アピールも忘れない。これは手強いぞ~!さぁ、続いて春香シェフ、料理の進み具合はどうですか?」

春香「はい、今のところ順調です。このまま、私の持ってる全てを出しきって、最高の一品に仕上げたいと思います」

司会「春香シェフ、かなり気合が入ってますね!これは楽しみな戦いになってきました!」




響「春香ー!頑張れーー!!」ギュッ

千早「春香!ファイトーー!!」ギュッ

春香「……」チラッ、ニコッ

観客男「…あのホワイトソース」

観客女「うん、春香ちゃんの料理に対する熱意、真剣さが伝わってくるね」

観客男「もっと近くで見てみようぜ」ダッ

観客女「あっ、待って~」タッ

のぞみ「あちちっ、火傷しそうになっちゃった☆」

春香「響ちゃん、千早ちゃん待っててね」

司会「さぁ残り時間も後、わずかです。ラストスパート頑張って下さい!」




カンカンカーン

司会「ここで終了の鐘です。それではお二方に感想を聞いてみましょう。のぞみシェフ、できの程はいかがですか?」

のぞみ「はい、バッチリです!これを食べたら審査員の皆さんも、のぞみにメロメロになっちゃうと思います」

司会「ありがとうございました。続いて春香シェフ、料理について一言お願いします」

春香「自分の持てるものを最大限に生かしました。審査員のみなさん、この料理は今の私にできる全てを注いで作りました。審査、宜しくお願いします」

審査A~E「……」

司会「ありがとうございました。それでは試食タイムに移りたいと思います。まずはのぞみシェフ、料理をお願いします」




のぞみ「はーい。審査員の皆さんお待たせしました。『のぞみ特性、ドロリンチョグラタン』召し上がれ♪」

審査A「……」ドッロォ

審査B~E「……」

審査A「……」チラッ

審査B~E「……」コクッ

審査A~E「……」パクッ

審査A「…凄く、ネバネバしている」ネバネバ

審査B「…なかなか、個性的な味ですね」ネッチャネッチャ

審査C「…そして、味わった事のない食感」ベッチャベッチャ

審査D「…このベチャッてる感が、また堪らなく」グッチョリ

審査D「オロオロオロ」




のぞみ「今日の為にいっぱい考えて、私にしか作れない料理にしてみました。その粘りけを出すのに苦労したんですよ」

司会「凄い料理ですね。因みに材料は何ですか?」

のぞみ「えぇっと、山芋、納豆、オクラをベースに、隠し味として大根おろしとミリンも少し入ってるかなぁ~☆」

司会「なかなかユニークな料理ですね。とっても美味しそうでした」

のぞみ「ありがとうございます」

司会「さぁ、続いて春香シェフお願いします」




春香「はい、『チーズたっぷりのマカロニグラタン』です。どうぞ召し上がって下さい」

グラタン「キラッキラッ」

司会「これは美味しそうですね!それでは試食お願いします!」

審査A~E「……」パク

審査A「なんて…なんて滑らかな舌触りなんだ」

審査B「それにこの香ばしいチーズの味、しかも三種類のチーズを使っている」

審査C「一番の見所はこのホワイトソースだな。ただのホワイトソースではない、チーズホワイトソースだ」

審査D「そしてこの絶妙な塩加減、それぞれのチーズがお互いに協力しあい、味を引き立てている」

審査E「凄く完成された一品だ」

春香「ありがとうございます」




司会「以上、春香シェフの料理でした。それでは審査に入ります。審査員の方は、美味しかった方の皿を前に出して下さい」

響「春香のグラタン、めっちゃいい香りだぞ」

千早「そうね。流石、としか言いようがないわね」

観客男「香ばしいチーズの香りがここまで漂ってくるな」

観客女「そうだね。キレイで滑らかなホワイトソース、それと絡み合ってぷっくりしてるマカロニ。あのグラタン絶対美味しいよ」

司会「それでは結果発表でーす!じゃかじゃん!結果は5ー0で……」

春香「……」グッ

のぞみ「……」ニヤッ




司会「のぞみシェフの勝利です!」

春香「……」

のぞみ「やった!やったぁ!!」

司会「審査員の方々、ご意見をお願いします」

審査A「…あのドロッとしたのが美味しかったら」

審査B~E「う、うんうん」

観客男「……」

観客女「…そんな訳、ないよね」

観客男「あぁ」

観客女「私にでもわかる。今の試合は春香ちゃんの勝ちだって」

響「…春香」

千早「……」




司会「2回戦も新幹少女の勝利です。のぞみシェフ、感想を一言」

のぞみ「はーい!つばめに続いて、勝つことができました。これは、私の実力半分、皆さんの応援がもう半分の勝利です!」

のぞみ「まぁ相手が悪かったから、春香シェフには同情する気持ちも分かりますがぁ、正々堂々の勝負なので仕方がないと思います。これからも新幹少女を宜しくお願いします!」





司会「ありがとうございました。続いて春香シェフ、残念でしたね~」

春香「…はい。とても悔しいです。でも…」

司会「でも?」

春香「後悔は全くしていません。先程も述べた通り、私の持てる全てを出しました。そして、審査員の皆さんをあんな笑顔にする事が出来て、とても満足しています。応援して下さった皆さんごめんなさい、ありがとうございました」

観客男「……」

観客女「……」

司会「はい、ありがとうございました。お二方は、席にお戻り下さい」




春香「……」トボトボ

響「…春香」

千早「……」

春香「えへへ、ごめんね千早ちゃん、響ちゃん。私も負けちゃった」

響「春香」

千早「……」

春香「響ちゃん、ごめんね。仇をとる!とか言っといて。…私って、口ばっかりの女だね」

響「……」

千早「……」




春香「これで私達の勝ちは無くなっちゃった、全部私のせいだね。はぁ~、勝つ自信あったんだけどな~。私っていつも肝心な時に頼りにならないから…」

響「春香!」ガバッ

春香「…響ちゃん?」

響「そんな事いぞ。仇をとってやるって言ってくれた時、自分凄く嬉しかった。それに春香のグラタンの方がぜっっっったいに美味しいに決まってる!」

春香「響…ちゃん」

響「よしよし」ナデナデ

春香「…うえ、ぐすっ。くやしいよぉ」グスッ、グスッ

千早「……」




春香「響ちゃんバカにされて…悔しくて…、絶対勝とうと思ったのに…私、私…」

響「大丈夫、大丈夫だからね。顔上げて」ナデナデ

春香「…うん」

ひかり「ふー、やれやれだわ。よくあんな料理人前に出せたこと。流石、二流どころか三流のアイドル、作った料理もあなた達と同じで出来損ないね」

千早「……」

黒井「……」ニヤニヤッ




P「小鳥さん、俺キレてもいいですか…?」

小鳥「ダメよプロデューサーさん、それこそ相手の思うツボだわ」

P「でも今の料理はどう見ても…!」

小鳥「そうね。でも料理は食べた本人じゃないと、明確な判断ができないわ。私達がどう思おうと、審査員が春香ちゃんの料理が美味しいと判断しなければ、勝ちにはならない」

P「くそ!どうしよもないじゃないか…」

小鳥「そう、だからこそ…」




司会「それでは最終試合に移りたいと思います。ひかりさん、千早さん調理台までお願いします」

千早「……」スタッ、カツカツ

春香「千早ちゃん」

千早「……」ピタッ

春香「…あの、ね千早ちゃん。料理って数少ない私の特技の一つなの」

千早「……」




春香「だから今回は凄く自信があったし…私って普段皆に助けられてばかりだから、今日こそ皆の役に立ちたいと思っていっぱい練習したの…」

響「春香…そんなの、傷だらけの指見たら誰にだってわかるぞ…」

春香「…響ちゃんだって、指傷だらけだよ」

響「これは…その、千早を助けようと思って家で練習を…」

千早「……」




春香「だけど、私負けちゃった…。響ちゃんの仇もとれなかった…。悔しい、悔しいよ…」

響「春香…」

千早「……」

春香「千早ちゃんが料理苦手なのはわかってる。今回もあんまり乗り気じゃなかったのも知ってる…それでも、それでも一つだけ私の願い、叶えてくれないかな…?」

響「千早、自分からもお願いするぞ…」

千早「……」




春香「千早ちゃん」

響「千早」

春・響「絶対に勝って」

千早「……」クルッ

春香「千早ちゃん」

響「千早」

千早「……」ニコッ、グッ!

春・響「…っ!!」パァアア

千早「……」クルッ、カツカツカツ

春香「千早ちゃん頑張れーー!!」

響「千早ファイトーー!!」




司会「それでは最終試合を開始したいと思います。まずはお二方に意気込みを…」

ひかり「ちょっといいかしら?」

司会「はい、何でしょうか?」

ひかり「今回の試合は3回勝負。既に私達が2勝しているわ」

司会「そうですね」

千早「……」




ひかり「勝敗が決した今、試合をする必要があるのかしら?」

司会「そう言われましても、試合は3回行うという予定なので」

ひかり「ねぇ、千早さん。貴女もそう思わない?」

千早「いいえ、私は思わないわ」

ひかり「あらそう、どうして?」

千早「私には戦う理由があるから」




ひかり「戦う理由?」

千早「そう、2人に頼まれちゃったの。『絶対勝って』って」

ひかり「あんなグズの頼みなんて断っちゃえばいいじゃない」

千早「ふふっ、断れないから私も困ってるのよ」

ひかり「そうなの。でも残念ね、私アイドルになる前は料理専門の学校に通っていたの。貴女には万に一つも勝ち目がないわ」

千早「そうなの」

ひかり「……」イラッ

ひかり「司会さん、最終試合のテーマ教えてもらえるかしら?」

司会「分かりました。最終試合のテーマはこちら『ドリアン』です!」




P「ドリアンって…」

小鳥「果物の王様ね。調理も難しく、上手く料理しないと臭いが移り、とてもじゃないけど食べられなくなるわ」

P「また、難題じゃないですか!」

小鳥「そうね、でも…」

春香「私達は…」

響「千早を…」

春・響・P・小「信じる!」




ひかり「お題はドリアンよ。理解できるかしら?」

千早「何を理解すればいいの?」

ひかり「料理もろくに出来ない貴女では、ドリアンを調理する事もできないの」

千早「へぇー、そうなの」

ひかり「……」イライラッ

ひかり「ふっ、所詮は何も出来ない連中の集まりね。だって相方の2人はろくな料理も作れず、アイドルとしてのアピールもダメ。何が沖縄チャンポンよ、何がチーズグラタンよ。料理を舐めてるとしか思えないわね」クスクス

千早「……」

春香「…くっ」ギュッ

響「…うぅ」ギュッ




ひかり「あんな、ダメでグズで何も出来ないバカな連中の為に、大恥をかくと分かっていて、それでもこの料理が大得意な私と、無意味な勝負をするつもり?」

千早「えぇ、他に何か言うことはあるのかしら?」

ひかり「あーはっはっ!いいわ、ここまで言われて引かないのなら勝負してあげる」

千早「そう、なら始めましょう」

ひかり「えぇ、特別にもう一つ良いことを教えてあげる」

千早「良いこと?」

ひかり「そう、実は私料理専門の学校と言っていたけど、それってここの事なの」

千早「…!」

P「…え?」

小鳥「…何ですって!?」




ひかり「私はこのTK学園。そう、遠月学園の生徒だったのよ!!」

千早「……」

ひかり「どお?驚いて声も出ないって感じかしら?あーはっはっ!!」

千早「…そう」

千早「貴女もなの」

ひかり「…何?」

千早「それなら話は早いわ」

シュル、パサッ、カツカツカツ


千早「食戟」


ひかり「…!!」

千早「それで貴女を負かせたら、今まで言った春香と響に対する罵倒の全て、謝ってもらえるかしら?」

ひかり「……」




小鳥「食戟」

P「…食戟?」

春香「…食戟?って何?ねぇ響ちゃん、知って…」

響「……」パァアア

春香「うわ!どうしたの?」

響「なぁなぁ、春香!聞いたか今の?」

春香「え?うん。響ちゃんもしかして、食戟知って…」

響「千早、さっき自分のこと響って呼んだぞ!」

春香「そっちかい!」




響「響って…」ウルウル

春香「え?泣くほどなの?」

響「響って呼んでくれたぞ!」ダキツキ

春香「あぁ、はいはい。よかったね」ナデナデ

響「…うぅ」グスッ




春香「…落ち着いた?」

響「…うん。なぁ春香」

春香「何?響ちゃん」

響「食戟って…何?」

春香「あんたって娘はぁあああああ!!!!」

響「う、え?どうしたの、そんなに叫んで?」




ごめんなさい、寝ます

起きたら続き書きます

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