アムロ「ISだと?MSではないのか?」 (29)

アクシズショック後のアムロとISのクロスオーバーです。

・書き溜めは基本なしです
・独自解釈があります
・駄文です
それでも良いという方はよろしくお願いいたします。

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期待

サイコフレームから伸びた光がνガンダムとサザビーの緊急脱出装置とアクシズを包み込み、消えた。

千冬「起きろ。お前には聞きたいことがたくさんある。まずIS学園にどうやって入った?」

アムロ「IS学園?そもそも何を目的としている学園なんだ?」

千冬「なめているのか?IS学園を知らないとは言わせないぞ。そこら辺の一般人なら1万人に聞いても全員知っているぞ」

アムロ「すまない。わからないものはわからないんだ。まずここはどこのコロニーなんだ?それとも地球か?」

千冬「コロニーだと?確立されていない技術のスペースコロニーがあるわけないだろう」

アムロ「コロニーが無いだと!?そもそも今は宇宙世紀何年なんだ?」

千冬「子供のくせに質問が多いな、私が質問しているんだ。さっきまでは混乱していたようなので見逃したがもう見逃さないぞ」

アムロ「俺が子供だと...?これでも三十路手前だぞ...」

千冬「自分の体を見てみろ、高校生くらいの体つきだろう。それくらいも分からないか?」

アムロ「!体が小さくなっちまってる。そんなバカなことが起こりうるのか...」

千冬「はぁ、いい加減私の質問に答えろ。IS学園にどうやって入った?」

アムロ「俺の推測だが元から俺はこの学園の所有地にいたんだ」

千冬「何をいっている、IS学園の関係者でもないお前が入れるわけないだろう」

>>2 シャアは出すかどうか考えています。主人公達はカミーユが話題に上がる(予定)くらいですかね。

アムロ「語弊があったな。俺はこの世界の人間ではないんだ。だからIS学園の所有地で倒れていた、んだろ?」

千冬「ああ、お前は倒れていた。それにしてもだこの世界の人間じゃないだと?ふざけるのもいい加減にしろ」

アムロ「一年戦争って知っているか?」

千冬「いや聞いたことはないが...」

アムロ「俺の世界で起こった戦争だ。知らない人はいないくらい有名なんだ。一年戦争すら知らないならもう別世界と割りきるしかない」

千冬「認めたくはないがとりあえず分かった、しかしこの世界の人間ではないということはISは知らないんだろう?」

アムロ「ISだと?MSではないのか?」

千冬「お前が言ったように別世界なんだ、逆に私はMSのことを知らないぞ」

アムロ「そうだな、やはり理性では理解しているつもりが本能的には知らない単語に反応しちまったみたいだ」

千冬「ISは正式にはインフィニット・ストラトスと言ってな基本女性にしか...」

俺は目の前の女性からISに関する基礎知識を教えてもらった。女尊男卑という風潮が広まっていたりこの世界は俺の世界とは全く繋がりのないことを再認識させられた。

千冬「それでだな、私はお前がちゃんと質問に答えなかったせいで名前を知らないんだ、教えてもらおうか」

アムロ「俺はアムロ・レイだ。貴女の名前は?」

千冬「私は織斑千冬、IS学園の教師をしている。私はこれからIS学園に入学する生徒の実技を採点しに行く。お前も着いてこい」

アムロ「分かった。ISというものがどういうものなのか実際に見れるんだな」

千冬「そうなるが、アムロ・レイに対する警戒のために私の目を届かせておく必要があると感じたからな」

アムロ「気にしてないさ。監視されながら生活するのは慣れていてね」

千冬「フン、行くぞ。立てるな?ちゃんと着いてこいよ」

アリーナと呼ばれるところでISというものを間近でみたが、一言で言えば信じられなかった。パワードスーツとして纏うのは理解できるがシールドエネルギーなどミノフスキー粒子並に不思議なものだった。聞くのと見るのとでは全く感覚の刺激が違うものだ。

千冬「とりあえず今日はしまいだな。お前にIS適正があるか調べてみようと思う

アムロ「基本的には女性にしか使えないんだろう?調べるだけ無駄じゃないか?」

千冬「異世界から来たなんて非現実的なことを聞いたんだ。男性にしてIS適合者がもう一人でたって驚きはしないさ」

アムロ「調べるだけ調べてみるのは構わないがどうせ扱えないぞ」

千冬「これだ。これにさわってみろ」

アムロ「触ればいいんだな?触るだけなら...クッ......」

触った瞬間、頭になにかが入り込んでくる。俺の知らない筈の情報それが頭に入り切るころには俺はISを展開させていた。

>>9 情報それが× 情報が○

千冬「やはりか。ある程度予想していたが実際に展開されるとなると困るものだ」

アムロ「展開出来ちまった...俺も例外の一種だということか」

千冬「これで決まったな。お前はIS学園に入学しろ。安心しておけ、条約でいかなる国家や企業がお前を奪おうとしても保護されるからな」

アムロ「つまり俺が生活するにはIS学園に入学するしか無いってことだな」

千冬「そうなるな。入学式まではまだ一週間あるんだ。今日から特別に寮を使わせてやるからISの扱いや基礎知識程度は学んでおけよ」

アムロ「ああ、感謝するよ。織斑さん」

千冬「これからお前と私は教師と生徒だ。いくら年齢が近かろうとタメ口は許さんからな。それと織斑先生と呼べ」

アムロ「分かった...いや、分かりました、織斑先生」

千冬「私はレイに関する書類の準備をしなくてはならない。鍵は渡しておくから部屋にいってろ」

アムロ「部屋がこんな広いところとはな。一人で使うには落ち着かないな」

何もかえってこない。溜め息をついてから机に千冬から受け取った筆記用具と参考書を置いた。

アムロ「特にすること無いし寝るか」

参考書に触れてその内容を覚えようとすることをまだ出来ないと感じていた。まだ状況を飲み込みきれて無いのだ。だから寝る。ただただ寝る。

???「ウフフフ、久し振りに会えたわね」

アムロ「何だ、ララァ!子供の姿になっちまって学校に通おうとしている俺をバカにしに来たのか!」

ララァ「違うわ。私はあなたを導きに来た」

アムロ「何!?死人に導かれる程俺はまだ落ちぶれちゃいないぞ!」

そう叫んだ瞬間、俺のからだは布団を押しのけて起きる。サイコフレームのデータがシャアから送られてきたあの日からまた見るようになってしまった悪夢。それに悪態をついてから洗面器に向かい顔を洗う。

アムロ「一体何がどうなっているんだ、ララァがこの世界と何か関係があるってのか?」

コンコン。扉をノックする音が聞こえる。

千冬「レイ、起きているんだろう?すぐに準備して出てこい」

アムロ「了解した」

千冬「怖い声をしているな...」

顔を洗って歯を磨き、天然パーマのかかった髪をある程度整えるとIS学園の制服をきて部屋を出た。

アムロ「すまないな、出てくるのが遅かった」

千冬「馬鹿者、私とお前は生徒と教師という立場の差がある敬語にしておけ」

アムロ「あ、ああ...そうですね」

千冬「まあいい、今日はレイがISをどれくらい使えるかをテストするぞ。相手は山田先生だ」

アムロ「山田先生?誰なんだ...誰なんですか?」

千冬「見てみれば分かる。言っておくがかなり強いぞ」

アムロ「戦う前提なのか...全力を出しきってみせますよ」

千冬「この人が山田先生だ。抜けてそうだが先程言った通り強いぞ」

山田「山田真耶といいます、アムロ・レイ君でしたよね?よろしくお願いします」

アムロ「アムロ・レイといいます、こちらこそよろしくお願いします」

千冬「さて、自己紹介も済んだことだし早速模擬戦に移るぞ。恐らくレイは山田先生のシールドを削りきるのは不可能だろう。ある程度削ったらレイの勝ちだ」

アムロ「分かりました。ある程度シールドエネルギーというものを削ったら勝ちですね?」

山田「ええっと、もう始めちゃってもいいんですか?」

アムロ「はい、俺の準備も完了しました」

千冬「ではいくぞ、開始だ!」

開始と同時に弾幕を張りながらお互いが距離をとる。アムロはフェイントを交えながら、山田先生は先読みを重視した弾幕の張り方だった。序盤こそ拮抗していたもののアムロの回避がワンテンポ遅れた瞬間に流れが変わった。

アムロ「チィッ、体がまだ思うように動かないか...」

山田(これが初めての模擬戦なの?回避はままならなくても射撃がとてつもなく上手...)

アムロ「クッ、やれるか!」

山田「キャッ!」

アムロが弾幕をすり抜けながら山田先生の扱うラファール・リヴァイヴに接近し、至近距離からアサルトライフルを放つが惜しくもアムロの機体のシールドエネルギーが切れた。山田先生が咄嗟に放った攻撃に対応しきれなかったのだ。

アムロ「やはりお強いですね。手も足も出せませんよ」

山田「いえいえ、レイ君も初めてにしてはとてもいい動きをしていましたよ」

山田(織斑先生、レイ君の動き見ましたよね?)

千冬(はい、初心者にしては余りに慣れている。これからも調べてみるのが得策でしょう)

千冬「レイ、お疲れさまだ。私も見ていて初心者とは思えなかったぞ」

アムロ「ありがとうございます。ところで俺はこのあとは何をすればいいんです?」

千冬「このあとか...特に決まってないので山田先生を連れてどこかに出掛けてはどうだ?」

山田「ええっ?織斑先生、そんな生徒と...」

千冬「そういいことだ、レイ。山田先生とどこかへ行ってこい」

アムロ「いや、山田先生は嫌がっているように見えるが...」

山田「あっ、あの嫌とかいう訳ではなくてですね、その、生徒と先生が越えられない一線を...」

千冬「と言うわけだ。拒否されているようではないようだし行ってこい。書類は私が片付けておく」

アムロ「ああ...わかりました。山田先生、この周辺の地理も分からないのでお願いしますね」

山田「はっ、はい」

アムロ「山田先生、言いづらいのですが、小さなロボットの部品が売っているところって知っていますか?」

山田「電化製品の部品を売っているところですか。電車にのって電気街に行けばあると思いますけど...」

アムロ「遠いんですね?わかりました。では、本屋とかは無いですか?」

山田「そう遠くはないので行きましょう。私もレイ君が何を作るのか気になります」

アムロ「ありがとうございます。迷惑をかけてしまって申し訳ないです」

山田「生徒の頼みですもの、断りませんよ。それにレイ君といると何か楽しいですから」

電車に揺られて十数分。目的地の電気街に到着した。

アムロ「思ったより発展しているんですね」

山田「レイ君がいたところはもっと発展していたんですか?」

アムロ「なんと言えばいいんでしょうか、電子機器はこんな感じだったんですが宇宙に住めるようになっているところが大きな違いですかね」

山田「ええっ、宇宙に人が住めるんですかっ」

アムロ「はい、地球の人口が増えすぎたせいでそうなりましたね」

山田「へぇ~、凄いですね。あっ、ここですね」

電子機器を修理・改造するための部品があります、というチラシを貼られた店についた。

アムロ「すぐに終わるので待っててください」

中にはいって目当てのパーツに近いものを探す。暇な時間に人工知能を搭載してる小型ロボ「ハロ」を作ろうとしている。部屋にいるときに話し相手になってくれればいいと思いながらも先生にもお礼として作ろうかなどと考えていた。

アムロ「すいません、お待たせしました。おかけで欲しかったものが揃いました」

山田「両手で持つくらいたくさんの部品を買って何か作るんですか?」

アムロ「出来てからのお楽しみということで良いですか?一日中暇ならば三日ほどで出来ますよ」

山田「楽しみにしてますね」

また電車に揺られ、歩いて、IS学園に帰ってきた。

山田「このまま私は職員室にいくのでここで別れますね。また明日、ということでいいんでしょうか?」

アムロ「今日は1日ありがとうございました。夕食の時にまた会えれば」

そう言って山田先生と別れる。今日は午前中は初めてISを使って戦い、午後は山田先生と電気街に行ってハロの部品を買ってきた。山田先生に何かお礼をしないとな、なんてありきたりなことしか思い付かずこの世界に来た当時の不安が少しずつ取り除かれていくのが自分でも分かった。

部屋に入ると早速、両手に持っているビニール袋を開けて、ハロの簡単な構造を作りはじめていく。ハロを作るのに夢中になっていて気がついたら時計のはりは深夜の12時を指していた。流石に二個を同時に組み立てていくとなると時間がかかってしまうようだ。

アムロ「さて、今日はもう寝ておくか。また明日何があるか分からないしな」

アムロはベッドに入ると直ぐに寝てしまった。今日は夢を見なかった。

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