梅原「美也ちゃんを無視する?」橘「うん」 (173)

梅原「大将……急にどうしたんだ?」

橘「これにはいろいろ理由があるんだよ」

梅原「色々って……でもお前らは仲がいいのに」

橘「そこなんだよ!」

梅原「え?」

橘「美也は僕に依存していると思うんだ」

梅原「自分で言うか……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425137707

橘「もう中1なのににぃにと呼んでくる」

橘「『学校ではくっついてこないでよね!』って言ったくせにむしろ美也からくる……」

梅原「……」

橘「これだけでもそうと言えないか?」

梅原「そ、そうなのか……なぁ でも、それはいくらなんでもやりすぎなんじゃねぇのか?」

橘「僕もそう思う でも美也だ このくらいじゃないとダメだろう」

梅原(これは止めたほうが……)

美也「お兄ちゃーーん!」

梅原「え?」

梅原(これまた最悪のタイミング……)

橘「……」

美也「お兄ちゃん……ちょっと待ってってずっと言ってるのに……」

橘「梅原、行くぞ」

梅原「え?あ、おい!大将!」

美也「え?ちょっと!……行っちゃった」

橘「……」

梅原「お、おい……どこまで……」

橘「……」

梅原「ってあぁ、教室ね……」

橘「まあ、こんな感じだ」

梅原「どんな感じだよ……」

梅原「しかし、マジでやるなんて……」

橘「僕はやると言ったらやるよ」

梅原「だけどこんなのいつまで続けるんだ?」

橘「とりあえず一週間かな」

梅原「一週間……か これまた微妙な」

橘「もっとやったほうがいいかな?」

梅原「は?いやいや、こんなことはもう……」

高橋「ほら、二人とも!もう時間よ」

梅原「……」


橘(とりあえず一週間なんて言ったけど……)

橘(本当は今日だけのつもりだったんだよな……)

橘(あの美也の反応みるともうちょっとやりたくなって……)

橘(…………)

橘(まあ、言ったからにはとことんやろう!)

>>3
中1ってことは三年前なのか?

>>13
ごめん高1だった……


美也(うーんにぃに、美也のこと無視してた?)

七咲「美也ちゃん」

美也(でも急いでる感じだったし……考えすぎかな?)

中多「……?」

七咲「……?」

美也(うん、多分美也の考えすぎ……そうだよ)

中多「み、美也ちゃん……?」チョイチョイ

美也「へ?」

七咲「大丈夫?ずっとぼーっとしてたけど」

美也「え?そ、そうだった?」

中多「うん……私たちが何回か呼んでも……ぼーっとしてて……」

七咲「なにかあったのなら、相談に乗るよ?」

美也「う、ううん!大丈夫大丈夫!」

中多「ほ、ほんとに……?」

美也「うん!ほら、早くご飯食べよう?」

七咲「そうだね」

中多「……うん」


橘「……腹減ったな」

梅原「当たり前じゃねえか!今は昼飯の時間だぞ?」

橘「あれ?もうこんな時間になってたのか」

梅原「おいおい……しっかりしてくれよ」

橘「ははは……すまん」

梅原「まあいいや、さっさと食堂に行こうぜ」

橘「うん」


梅原「お、ちょうどいいところが空いてるじゃねえか おーい大将~!こっちこっち!」

橘「お、今日は割りと空いてるな」

梅原「俺も今日はテラスを覚悟してたぜ……」

橘「冬も厳しくなってきたのにテラスはな……」

梅原「ま、食おう食おう」

橘「そうだな、いただきます」

梅原「ところでよ」

橘「ん?」

梅原「今日なんであんなぼーっとしてたんだ?」

橘「え?そうかな」

梅原「あぁ、棚町がちょっかい出しても微妙な反応でよ」

橘「まあ薫は……うん」

梅原「……で、何を悩んでたんだ?」

橘「なんでそんな嬉しそうなんだよ……」

橘「特になんでもないよ」

梅原「ほんとかね~……」

橘「本当だよ たまにはぼーっとしたいんだ」

梅原「そうか……」

梅原(俺の予想だと美也ちゃんのことだろうと思っていたが……)

橘「うん」

橘(まさか美也のことを考えてたなんて言えないよな……)


梅原「ふぅ~食った食った」

橘「あ、そうだ 僕本返しに図書室に行くから」

梅原「おう、そうか じゃまた教室でな」

橘「うん、じゃあ」

橘(まあ図書室なら美也も来ないだろう……)

橘(……なんかこれ元々の目的から外れてる気がするんだけど……)

橘(まあ、いいか)

図書室

橘(う~ん、なんかいい本ないかな?)

橘(……あそこにいるのは七咲か?)

橘(ちょっと声かけてみるか)

橘「よ、七咲」

七咲「……あ、先輩」

橘「数学の勉強か?」

七咲「はい、またテストがあるので ちょっと復習を」

七咲「あ、先輩」

橘「ん?どこかわからないところでもある?」

七咲「あ、いえ……そうではなくて」

橘「??」

七咲「実は美也ちゃんのことなんですけど」

橘「え、美也?」

七咲「はい……実は今日、朝からずっとぼーっとしていて……」

橘「……」

橘(まさか一日……いや朝ちょっとやっただけでこんなになるとは……)

橘(……まあ一週間はやると決めたんだ!決めたからにはやろう!)

七咲「それで先輩」

橘「え、え?なに?」

七咲「何かわかりませんか?何を考えていたのか……とか」

橘「う、うーん……美也のことだから漫画のことでも考えてたんじゃないの?」

七咲「……」

橘「う、うーん……」

橘「ま、まあ話しにくいこととかもあるんじゃない?」

七咲「……ですかね」

橘「うん、例えば……うーん、ないと思うけど恋とかさ」

橘(うわぁ……僕何言ってるんだろう……)

七咲「……」

橘「う……」

キーンコーンカーンコーン

七咲「あ、鳴っちゃいましたね」

橘「う、うん……」

橘(助かった……)

七咲「先輩も美也ちゃんに聞いといてくださいね?」

橘「あ、う、うん!」

七咲「それでは私はこれで 失礼します」

橘「ふぅ……」

放課後

橘「梅原、ゲーセン行かないか?」

梅原「悪ぃ、今日は部活にな……」

橘「あ、なるほど」

梅原「そういうことだ……じゃすまねぇが俺はここで」

橘「おう、毎日行けよ」

梅原「ははっ、んじゃな~」

橘「じゃ、一人でゲーセン……」

橘(……それはちょっと寂しいな)

橘(今日はまっすぐ帰ろう)

橘(……)

橘(家に帰ったら美也がいる……はず)

橘(ということを考えると、やっぱり話しかけられるよな……)

橘(……よし!)

橘「……」

美也「あ、にぃにおかえり~」

橘「……」

美也「にぃに?」

橘「……」バタン

美也「ちょ、ちょっとにぃに!」

美也「ね、ねえってば!」ガチャ

橘「……」

美也「にぃに、今日みゃーのこと朝から無視してるよね?なんで?」

橘「……」

美也「う……」

美也「そ、それならみゃーにも考えがあるよ!」

橘「……」

美也「にぃにが好きな漫画……もう貸さないからね?」

橘「……」

美也「う……あー!もう知らない!」

美也「にぃになんてもう知らない!馬鹿にぃに!」

橘「……」

美也「……!」バタン!

橘「……」

とりあえず今日はこのへんで
何かおかしいところがあったらどんどん書いちゃってください
お願いします

一方その頃……

美也「……」

美也(みゃー、なにかしたかな?)

美也(にぃにが何の理由も無いのに怒ったりはしないし……)

美也(……明日は朝起きたらすぐ謝ろう)

美也(どっちにしても、みゃーはさっき酷いこと言ったし……)

翌朝

美也「にぃに~!朝だよ~!……」

美也「……んもう、まだ寝てるの~?遅刻しちゃうよ~」

美也「にぃに~?入るよ~?」ガチャ

美也「……あれ?いない……」

美也「にぃに、またここ?」スッ

美也「……あれ?」

美也(いつも美也より起きるの遅いのに……)

美也(そういえば鞄もない……)

美也(ほ、本当に先に行っちゃったのかな……)

美也(にぃに……)ジワッ

美也(……!)ブンブン

美也(み、みゃーも早く学校に行こう……)


橘「絢辻さん!」

絢辻「え?あ、橘君 ちょうどよかった」

橘「え?」

絢辻「ちょっと手伝ってほしいことがあるの、いいわよね?」

橘「も、もちろんだよ」

橘「……あれ?」

絢辻「ん?どうかした?」

橘「あー……いや、なんでもないよ」


美也「あ……お兄ちゃん」

橘「絢辻さん、ごめん 僕トイレ行ってくるね」

絢辻「え?どうしたの?いきなり」

橘「ごめん、先行ってて 場所はわかるから」

絢辻「え、ええ……」

絢辻(あれ?この子橘君の妹じゃない?)

美也「……」

絢辻(……目がちょっと赤いわね)


橘「ふぅ……」

美也「に……お兄ちゃん!」

橘「……」

美也「あの……昨日はひどいこと言ってごめんなさい」ペコリ

橘「……」

美也「だから……その……」

梅原「よ~大将!今日は早いんだな」

橘「おう、梅原か おはよう」

美也「……っ!」ダッ!

梅原「あ、あれ……美也ちゃんもいたのか……」

梅原(昨日からずっとタイミングがなあ……)

橘「悪い梅原、僕これを持っていかなきゃいけないから」

梅原「お、おう……気を付けてな」

橘「まあこれくらい大丈夫だよ じゃまた教室で」

梅原「……」

梅原(まさか家でもアレをやってるんじゃないだろうな……)


橘「ここでいいかな?」

絢辻「あ、うん そこでいいわ」

橘「よいしょっと……」

絢辻「ねえ橘君」

橘「え?どうかした?」

絢辻「あなた妹さんになにかした?」

橘「へ?妹って……美也のこと?」

絢辻「他に誰がいるのよ」

橘「ま、まぁ……それはそうだけど」

絢辻「妹さん、目が赤かったわよ?」

橘「え……」

絢辻「本当に何もしてないと言える?」

橘「……」

絢辻「ふぅ……まあいいわ 兄妹の関係にはあたしが突っ込む義理はないから」

橘「……」

絢辻「早くいきましょう? もうこんな時間よ」

橘「あ、う、うん」


橘(やっぱり絢辻さんは鋭いな……)

橘(僕そんなに顔に出やすいのかな?)

橘(うーん……まあとりあえず急ごう)

今日はここまで
ちまちま書く感じになっちゃいますが、よろしくお願いします


梅原「お~い大将!」

橘「ん?どうした?」

梅原「久しぶりにアレ、やるか?」

橘「……」

棚町「は~いやるやる~」

橘「げ……増えた……」

棚町「なによ純一、アンタもしかしてやらないの?」

橘「もちろんやるさ!後でとぼとぼ一人でパンを買いに行くのは薫だ!」

棚町「へぇ~自信満々ね」

梅原「それじゃ行くぜ!じゃーんけーん……」


橘「はぁ……」

橘「いきなり一人負けなんて……」

橘(うーんどうしてこんなじゃんけんが弱いんだろう)

橘(やっぱ顔に出やすいのかな)

橘(うーん……あれ?あそこにいるのは……)

橘「お~い!中田さ~ん!」

中多「え……?あ、先輩」

橘「どうしたの?」

中多「あそこに……入っていけなくて……」

橘「あ~……今日も混んでるな……」

橘(そうか……中多さんまだ慣れてないんだ)

橘「じゃあ僕が取ってくるよ」

中多「え……?で、でも……」

橘「いいっていいって で、なにがいい?」

中多「すみません先輩……では……」

橘「はい中多さん」

中多「ありがとうございます……これ、お金……」

橘「あ、うん それじゃ、僕急がなきゃマズイから」

中多「せ、先輩!」

橘「え?まだなにかある?」

中多「あ……すみません なんでもありません」

橘「そ、そう?それじゃ」


橘「ほらよ」

梅原「お!今日は珍しくちゃんと揃ってるじゃないか!」

棚町「アンタにしては上出来上出来」

橘「なんでそんな偉そうなんだよ……」

梅原「……」

橘「ん?どうかしたか?梅原」

梅原「ん?あぁ、いやなんでもない それより食おうぜ」

橘「あぁ、そうだな」


棚町「ふぅ~お腹いっぱい」

橘「僕もだよ」

梅原「今日は全部とれたからよかったな 大将、恩に着るよ」

橘「じゃあ二人とも、お金」

棚町「ケチね……」

橘「普通誰でもするだろ!」

棚町「はいはい、ごちそうさまでした」

橘「うん、ぴったり」

橘「それじゃ僕図書室行くから」

梅原「おいおい大将……最近どうしちまったんだ?」

橘「……ちょっと読書に目覚めてな」

棚町「アンタがぁ!?うっそ~!」

橘「ま、まあいいや じゃ僕はこれで」

梅原「あいよ~」

棚町「じゃね~」


七咲「あ、先輩」

橘「あぁ、七咲」

七咲「先輩ならここに来ると思ってました」

橘「へ?僕に用?」

七咲「はい ここではちょっと話しにくいことなので……場所を変えましょうか」

橘「う、うん……」

橘(も、もしかしてこれは……!)

橘(ちょ、ちょっと期待しちゃうな……)

橘(いやいや……それはないよな……)

とりあえず今日はここまで

もしかして>>1は他にもアマガミSS書いてたり…?


七咲「ここならいいですかね……」

橘(ここは……校舎裏?)

七咲「じゃあ……先輩」

橘「は、はい!」

七咲「なんでそんな緊張してるですか?美也ちゃんのことです」

橘「あ、そ、そうか……それで美也がどうかしたのか」

七咲「はい、実は……」

七咲「ちょうど私がランニングをしていたときに、美也ちゃんを見かけたんです」

橘「うん」

七咲「でも、この時点でおかしいんです……先輩、わかりますか?」

橘「え?そ、そうだなぁ……」

七咲「学校とは逆方向に行ってたんです」

橘「そ、それはあるんじゃないか?忘れ物とか……」

七咲「自分もそう思いました なので声をかけたら……」


七咲「美也ちゃん!」

美也「はぁ……はぁ……って、え?逢ちゃん?」

七咲「どうしたの?忘れ物?」

美也「えっ!……と~……」

七咲「……目が赤いけど、何かあった?」

美也「……」グスッ

美也「っく…あい…ちゃん……」ポロポロ

七咲「ど、どうしたの?大丈夫?」


七咲「落ち着いた?」

美也「……うん」

七咲「昨日からちょっと様子がおかしいなって思ってたんだけど……昨日、何かあった?」

美也「……なんでも、なにもないよ……」

七咲「じゃあ……なんでこんなに泣いたの?」

美也「……」

七咲「私でよかったら相談に乗るよ いらなかったら、今からランニングに戻るけど……」

美也「うん……ごめん、逢ちゃん」

七咲「え?」

美也「話、聞いてくれるかな?」

七咲「うん、もちろん じゃあまず……何があったの?」

美也「……お兄ちゃんのこと、なんだけど……」

七咲「橘先輩……」

美也「うん……その、お兄ちゃんがさ、最近……無視してきて……」

七咲「え……?」

美也「も、もちろんみゃーが悪いんだよ!?でも、その…謝るのも無視されちゃった……っていうか、その…」

七咲「先輩がそんなことを?」

美也「う、うん……多分……」

七咲「わかった、そういうことなら私が先輩に直接聞くよ」

美也「え!?そ、そんなことしたら……」

七咲「え?な、なに?」

美也「そんなことしたら……益々無視されちゃうように……」グスッ

七咲「……美也ちゃん、今日はもう帰ろう」

美也「え……?」

七咲「目が誰にでもわかるくらい赤くなってる これ以上私みたいに聞かれたくないでしょ?」

美也「……」

七咲「大丈夫、私が先生に言っておくから」

美也「ごめん逢ちゃん……その……」

七咲「ううん、いいよ それより早く行かないと皆来ちゃうよ」

美也「……本当にごめん逢ちゃん それと……」

七咲「ん?」

美也「ありがとう、聞いてくれて こんな話……誰にもできなかったから……」

七咲「ううん、大丈夫 またいつでも相談していいよ」

美也「……ごめん逢ちゃん、みゃーもう行くね」

七咲「……うん」


七咲「ということがあったんです」

橘「……」

七咲「……最低です」

橘「……」

七咲「もうチャイムが鳴るので、この辺にしますが、よく自分のしたことを考えてどうするべきか考えてください」

橘「……」

七咲「相手が橘先輩でも、私は容赦しませんよ それでは失礼します」

橘(って言われても……)

橘(うーんどうしよう?)


●僕は男だ!一週間続けるぞ!

●七咲の言う通りだ 何をするか考え直そう

今日はこのへんで
いきなり安価というか多数決使ってすみません、多い方を囲うかなと思っているのでどーぞ書き込んでいっちゃってください

>>64
はい、一回書きました

色々な意見ありがとうございます
一応下のほうでやりたいと思います
しかし、書いてくださった提案をなるべく入れられるようにしたいと思います
では続けます

橘(七咲の言う通りだ 何をするか考え直そう)

橘(っとと……もうすぐチャイムだ 急ごう)

 教室

橘(とはいえ……どうすればいいんだろう)

橘(まだ美也は僕から離れていない気がする……)

橘(でも、これ以上やると七咲が本気で軽蔑してきそうだな……)

橘(そ、それはそれで……)

橘(いやいやいや!!!僕は何を考えてるんだ!?)

橘(もっと真剣に……)

橘(うーん……)

高橋「それじゃあ、橘君 今のところを読んでください」

橘(いやこれでもない……いやこーでも……)

高橋「はぁ……橘君!」

橘「は、はい!何でしょうか」

高橋「はぁ、もういいわ それじゃ、絢辻さん よろしく」

絢辻「はい」

キーンコーンカーンコーン

橘(結局何も決まらないまま一時間が……)

高橋「橘君」

橘「は、はい」

高橋「最近ピシッとしないわね もっとしっかりしなさい!」

橘「は、はぁ……すみません」

高橋「遅刻は減ってきたけど、もうちょっと授業をちゃんと受けなさいよ?」

橘「ちょっと……すみません」

高橋「とにかく!ピシッとしなさい、わかった?」

橘「あ、は、はい」

高橋「返事からしっかりしなさい!返事は『はい』よ、わかった?」

橘「はい!」

高橋「うん、いい返事 それじゃ、ちゃんとするのよ」

橘「……」

橘(はぁ……)

梅原「よっ、大将!麻耶ちゃんからの説教とはうらやましねぇ……」

橘「僕は疲れたよ……」

梅原「で、どうしたんだよ」

橘「え?」

梅原「最近……って言っても昨日辺りだが、お前、ちょっと様子がおかしいぞ?」

橘「そ、そうかな」

梅原「もう何年も付き合ってりゃ、そんなことはわかるさ」

梅原「いや、言えねえならいいんだ 例えば恋愛とかだったら俺は何も言えねえしな」

橘「……」

梅原「ま、悩むときはお互い様ってとこだ いつでも相談になら乗るぜ?」

橘「あぁ、ありがとう」

梅原「んじゃ、もうチャイムも鳴るし……座るとするか」

橘「そうだな」

放課後

橘(とりあえず、一つ思い付いた)

橘(まんま肉まんを買っていこう!)

橘(美也の好物……これを美也がどっか行ってる間にこたつの上に置いておけばいいんだ!)

橘(じゃ、買いにいくか……)





橘(ま、こんなところかな)

橘(でもいつ置けばいいんだろうな?)

橘(うーんそうだなあ……)

橘(やっぱ風呂入ったときとかかな?)

橘(まあその辺は適当にやっとくか)

橘(じゃ、帰ろう)

小出し程度になってしまいましたが、今日はこのへんで



橘「……」バタン

美也「あ……」

橘(……)

美也「ぉ、おか……えり」

橘(……)バタン

美也「う……」

美也「に、にぃに~?」

橘「……」

美也「お風呂、先にはいるね」

橘「……」

美也「……」タタタッ

お風呂

美也「……」

美也(みゃーどうしたらいいんだろう……?)

美也(今までにぃにが怒ったことはあったけど、謝ったら許してくれた……)

美也(でも……)

美也(どうしたらいいんだろう……)

一方その頃……

橘(……)

橘(美也は風呂に入ったかな?)

橘(美也が行くところは……こたつかな?)

橘(じゃあ……そこにコレを……)


橘(よいしょっと)

橘(……)

橘(来ない内に戻るか……)


美也(はぁ……)

美也(結局何も思い付かなかったよ……)

美也(逢ちゃんは相談に乗るって言ってくれたけど……)

美也(はぁ……)

美也(……あれ?なんでこたつの上にビニール?)

美也(みゃー置きっぱなしだったかな……)

美也(……)ガサゴソ

美也(あれ?……まんま肉まん……にぃにのかな?)

美也(みゃーも食べたいけど……)

美也(だ、ダメ!そんなことしたらまた……)

美也(うん、にぃにに返しに行こう……)


美也「にぃに~?」

橘(……え?)ガタッ

美也「このまんま肉まん……にぃにの?」

橘「……」

美也「へ、返事がないならみゃー食べちゃうよ?」

橘「……」

美也「ぅ……」

美也(ど、どうしよう……)

橘(どうしよう……)

美也「ほ、ホントに食べちゃうよ?」

橘(それでいいから!)

美也「じゃ、じゃあみゃー下で食べちゃうからね?」

橘(うん!それでいいから!)

美也「……じゃあ、下で待ってるから」ボソボソ

橘(え?今何て……)


橘「ふぅ……」

橘(あ、危なかった……)

橘(美也が部屋に入ってきたらまんま肉まんを一人で食べることになってたよ……)

橘(……ちょっと楽しくなってきたな)

橘(なんかもうちょっとやりたく……)


美也「はぁ……」

美也(まだ無視されちゃってる……)

美也(……また明日も、その次の日も無視されちゃうのかな……)

美也(……)グスッ

美也(……今日何回泣いたかな……)

美也(にぃに……)

今日はこのへんで

すみません今書けないので、ちょっと報告だけ
次回書くとき、終わらせる予定です

どたばたですみません……
今日では終わりません ただ終わりは近くなってます
では続けます



橘「美也、朝御飯の卵焼きのことについて話がある」

美也「ふぇ?」

橘「とぼけても無駄だ! 切れ端しか残ってないあの卵焼き、他に誰が食べるんだ!」

美也「み、美也一切れは残しておいたよ!?」

橘「嘘だよ、本当は一切れ残ってたよ」

美也「なーんだ……よかった」

橘「……ただ、これで犯人が確定したな」

美也「あ……」

橘「さて、どんな仕返しを……」

美也「あ、にぃに!」

橘「え?」

美也「隙あり!」ダダダッ

橘「あ、こら美也!」




美也「……」

美也(夢……?)

美也(なんか……いい夢だったな)

美也(いつも通りにぃにをからかって……いつも通り……)

美也「……」ジワッ

美也「う、うぅっ……」ポロポロ


橘「ま、まずい!遅刻してしまう!」

橘「いってきまーす!」


梅原「お、おい大将!」

橘「え?あぁ、梅原」

梅原「マズイぞ……この前麻耶ちゃんに怒られたばっかなのに……」

橘「僕なんて昨日遅刻は減ったって言われたばっかだよ……」

梅原「と、とにかく急ごうぜ!」

橘「あぁ」


棚町「純一、今日は危なかったわね」

橘「あぁ、まあな」

棚町「最近は美也ちゃんが起こしてくれるから遅刻が減ったんだって言ってたのに」

橘「……」ピクッ

棚町「……あれ?ひょっとして言っちゃいけないこと言った?」

橘「いや……」

絢辻「橘君」

橘「え?」

絢辻「高橋先生がお呼びよ」

棚町「純一、説教がんばって!」

橘「応援されてどうにかなるもんじゃないだろ……」

一方その頃……

教室

七咲「あれ?美也ちゃんは?」

中多「うん……どうしたんだろうね?」

中多「逢ちゃんも聞いてない?」

七咲「うん……」

七咲(まさかとは思うけど……)



棚町『最近は美也ちゃんが起こしてくれるから遅刻が減ったんだって言ってたのに……』


橘(……言われてみればそうだ)

橘(なんで今日美也は起こしてくれなかったんだろう)

橘(というか……僕が起きたときいなかったような……)

橘(いやいや、急いでたからわからないだけだ……家にいてもおかしくない)

橘(……でも美也はそんなに早く行かないしな……)

今日はこのへんで

恐らく次回終わると思います


梅原「…い、た……う!」

橘「……ん?」

梅原「おい!大将!」

橘「あぁ……梅原か」

梅原「梅原か……じゃねえよ!さっきから何度も呼んでるのによ」

棚町「アンタ、ホント大丈夫?」

橘「え?……えっ!?もう昼!?」

梅原「もうって……お前ずっと起きてたぞ?」

橘「あ、まあ……」

棚町「ちゃんと朝飯食べてきたの~?」

橘「あ~……そういえば食べてないな」

梅原「……まぁ、食いに行こうぜ」

田中「おーい!薫~!」

棚町「え?あ、恵子!ごめん、二人とも アタシ今日恵子と食べる約束してたんだ!」

橘「え?……そういうことは覚えとけよ……」

田中「あはは……」

棚町「どう?二人とも一緒に食べる?」

橘「あ、じゃあ……」

梅原「いやぁ~すまんすまん 俺はこいつと話したいことがあって……」

橘「え?」

梅原(大将、ここは乗ってくれ)ボソボソ

梅原「ほら、大将さっさと行こうぜ~!」

橘「お、おう……」

橘(急になんだ?)


橘「おい梅原、急に……」

梅原「美也ちゃんのことについてだ」

橘「は?美也?」

梅原「ほら、大将この前無視するだのなんだの言ってただろ?」

橘「あ、あぁ……まぁ」

梅原「今日午前の授業中……いや最近からだな、ずっと悩んでる感じだったのはそれか?」

橘「……」

梅原「……まさかとは思うが……その……」

橘「無視することか?」

梅原「あぁ、まだやってんのか?」

橘「……」

梅原「……」

橘「実は……梅原の言う通りそのことで悩んでたんだ」

梅原「そうか……」

橘「今さらどう謝ればいいのか……」

梅原「やらずに後悔するよりやって後悔した方がいい……」

橘「またその座右の銘か……」

梅原「あまり深く考えないで、普通に謝っとけよ 何もしないよりずっといいぞ」

橘「……そうだな こんなこと相談できるの梅原くらいだし、本当ありがとう」

梅原「いいってことよ!悩んだときはお互い様ってとこだ」

橘「ははは……ありがとうな」

橘「じゃあ早速……」

梅原「おっと、今はもう無理だぜ?時計見てみろよ」

橘「あ、昼飯……」

梅原「そうだよ!さっさと食べちまおうぜ!」

橘「そうだな」

放課後

橘(普通に謝ればいい……か)

橘(うん、確かにそんな気がするな)

橘(僕のしてきたことは七咲の言う通り、最低なことだし、許してもらえるかは……)

橘(うん、とにかく帰ろう 帰ってすぐ謝ろう)

橘「ただいまー……」

橘(この言葉……久しぶりに謂ったような気がするな)

橘(さて、美也は……)

橘(……あれ?靴がない……)

橘(出掛けて……)

橘(……いやそれはないはず)

橘(いったいどこに……)


橘(部屋にもいない……)

橘(まさか……じ……)

橘(いや……そんなことは……)

橘(と、とにかく探さなきゃ!)

ピーンポーン

橘(……こんなときに誰だよ)

橘(まったく……)

七咲「あ、先輩ですか」

橘「あ、あぁ七咲か……」

七咲「これ、美也ちゃんに」

橘(これは……!)

橘「な、なぁ七咲」

七咲「はい、なんですか?」

橘「今日……美也は休んだのか?」

七咲「え?先輩知らないんですか?」

橘「う、うん……」

七咲「家にいるはずじゃ……」

橘「それが……いないんだよ」

七咲「……先輩、まさかとは思いますがまた美也ちゃんを……」

橘「そ、そんなことは」

七咲「正直に話してください」

橘「あ……は、はい」

橘「……」

橘「…………き、昨日はこんな感じです……」

七咲「……それで、美也ちゃんは?」

橘「え、えっと……」

七咲「今すぐ探してきてください!」

橘「も、もちろんだよ!」タタタッ


橘「おーい!美也~!」

橘(ダメだ……ここにも……)

桜井「あっ、純一~」

橘「え?あぁ、梨穂子」

桜井「そういえば、さっき美也ちゃんがあそこで座ってた気が……もしかして美也ちゃんのお迎え?」

橘「え!?どこにいたか覚えてるか!?」

桜井「え、えーっとね……公園かな」

橘「ありがとう!」タタタッ

橘(って、公園なんて結構あってわからないじゃないか!)

橘(どうしよう……手当たり次第に行くか?)

橘(じゃあまずこの一番近い公園に……)



橘(いない……)

橘(そ、それじゃあ次は……)

ミャー

橘「えっ!?……あ、なんだ猫か……」

橘(はははっ……どんな間違えだよ……)

橘(……って、あれ?この猫なんか見覚えが……)

橘(……気のせいだよな)

ミャー タタタッ

橘(あっ……あの猫……)

橘(そうだ……あの時の……)

橘(……よし!)

橘(け、結構早いな……)

橘(当たり前か……猫だし)

橘(でもこれで見つからなかったら……)

橘(……とにかく付いて行こう)

橘(多分……この猫、美也が前拾った猫に似てるような……)

公園

ミャー

橘「はぁ…はぁ…」

橘(ここに……美也が……)

橘(いるのかな……)

ミャー トテトテトテ

橘(……ついていってみるか)

ミャー

橘(あ……もしかしてあそこのベンチに座ってるの……)

橘(もしかして……本当にこの猫は……)

橘(……まあいいや、よし)

橘「美也!」

美也「……っ!」ビクッ

美也(あれ?なんで……にぃにが……)

橘「その……本当にごめん!」

美也「え……?」

橘「あの……」

美也「い、いくら謝っても……み、みゃーは……」

橘「……本当にごめん」

美也「……なんで、無視したの?」

橘「それは……」

美也「やっぱ、みゃーが……悪いから……」グスッ

橘「それはちがう 悪いのは僕だ」

美也「じゃ、じゃあ……な、なんで……無視したの?」

美也「みゃ、みゃーは……ほ、本当に辛かったのに……!」ポロポロ

橘「……」

橘「その、ただ美也が僕から離れていないような気がして……」

美也「ふぇ?」

橘「な、なんていうか……」

美也「そ、それだけなの?」

橘「え?ま、まあ……うん」

美也「本当に……それだけ?」

橘「……うん、そうなんだ だから僕が悪い」

美也「……馬鹿にぃに」

橘「え……」

美也「じゃ、じゃあみゃーのことを嫌いになったんじゃなくて……」

橘「そんなわけないじゃないか!」

美也「……」

橘「僕は美也の兄だ 嫌いになんてならないよ!」

美也「ううう……グスッ……」ポロポロ

美也「みゃー、嫌われた……かと思っ…っく…てた、から」

橘「……ごめん」

美也「……」ギュッ

橘「こ、こら!美也……急に抱きつくなよ……」

美也「……」

橘「……ご、ごめん」

美也「……」ギューッ

橘「……」

美也「……一つだけ……」

橘「……?」

美也「みゃーが落ち着くまで……このままでいさせて」ギューッ

橘「……うん」ギュッ





橘「落ち着いたか?」

美也「……うん」

橘「……」

美也「……」

美也「まんま肉まん」

橘「え?」

美也「……」

橘「わ、わかったよ……何個だ?」

美也「……」

橘「えーっと……」

橘「あのー……」

美也「……」

橘「……」

美也「……ねぇにぃに」

橘「……ん?」

美也「無視されるってどう?」

橘「……!」

橘「……そうだな、言葉じゃ言い表せないくらい辛いな」

美也「……もうしないよね?」

橘「もちろん」

美也「にしししし!じゃあ買いに行こう?」

橘「……うん」

美也「……」

橘「……」

美也「ねぇ、にぃに」

橘「ん?」

美也「あの……さ、その……」

橘「どうした?もう無視はしないから……」

美也「そ、そうじゃなくて!」

美也「この前のこと……覚えてる?」

橘「この前?」

美也「うん、みゃーが子猫ちゃんを拾ってきたときのこと」

橘「あぁ、うん」

美也「あの時は雪が降ってたよね」

橘「……そうだったな」

美也「でさ……その時子猫ちゃんとお母さん猫が再開して……みゃー達はこの道を通ったよね」

橘「……そうだったかな?」

美也「その時にさ、みゃーがした質問……覚えてる?」

橘「えーっと……」

美也「もしみゃーが迷子になったら探してくれる?って質問した」

橘「あ……うん、思い出した」

美也「そしたらにぃには、探すに決まってるって言ってくれたよね」

橘「……うん」

美也「で……本当に探してくれたよね?」

橘「あ……」

美也「にししし、みゃーすごく嬉しかったよ?」

橘「……」

橘(なんか照れるな……)

美也「じゃあさ……お母さん猫に子猫ちゃんが何をしていたか覚えてる?」

橘「あー……甘噛みしてたな」

美也「もう、察しの悪いにぃにだなあ!」

橘「え?」

美也「前向いて」

橘「え?な、なんで……」

美也「いーから!」

橘(なんなんだ?一体?)

美也「とりゃー!」

橘「うあっ!」

美也「……」

橘「お、おい!美也!なんで首を噛むんだよ!」

美也「ふぇ?甘噛みだけど……」

橘「そ、そういう問題じゃなくてな……」


美也「にししし!愛情表現なのだー!」

終わりです

こんな文章でよければ、要望があった場合またアマガミで無視するシリーズでも書こうかな~なんて思ってます
それでは、今日はこのへんで

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