ンドゥール「東方定助?」 (24)

ンドゥール「DIO様が言っていた承太郎のことか?エンヤ婆のこともあるし、偽名を使ってるのか…」

ンドゥール「確かにジョジョとも読める!間違いない!!こいつだ!」

ンドゥール「こいつは…もうすぐ私の元にくる…!!数キロからでも音が拾えるこの私に敵うはずがない!!」

定助「ここの砂漠か…」

定助「ここに確かフルーツの木があると聞いた…本当なのか確かめないと」

ザッ

ンドゥール「!!!聞こえたぞッ!!」


定助「~」

定助「うっふーん、うっふーん」

ザッザザザッ

ンドゥール「軽快にステップを踏んでるな…!よし!このまま心臓を貫いてやるッ!!!喰らえ!!」

ドボォ!!
ザアアァァァァァァ

ザアアァァァァァァ

定助「?!なにか聞こえる…。今、シャボン玉からなにか聞こえた!」

定助「今俺は、暑さをしのぐために砂漠の地熱を奪っていた!!それと同時になにか変な音まで奪った!!」

定助「ザザァァァァという音!!これは?!」

定助「なにかが砂漠の下を通り抜けている!!!それも早い!!もうこっちにくるぞ!!」

ンドゥール「クッククク…!!消えろ承太郎!!」

バゴォ!!


ンドゥール「ッッ?!?!ガハッ!!うっ…これは…打撲している!!俺の腕が打撲している!!」

ンドゥール「なぜだ?!……ハッ!!まさか!!スタンドを見切って攻撃したのか?!スタンドと本体は一心同体!!だから俺の体に打撲したのか?!」

定助「ソフトアンドウェット…」

パァン!パァン!パパパァンン!
ドパァァァゴオオオ!!」


定助「シャボン玉で砂漠に穴を掘った!!あの吉良吉影の死体を見つけたときのように!!それも大量のシャボン玉で!!」

定助「こいつはスタンドか…!?水のスタンド!!しかし丸見えだァ!!オラァ!!」

ドゴォ!!

ンドゥール「クソッッ!!見切りやがった!!しかしどうやって?!よけたのか?」

ンドゥール「いや!ありえない!!自ら気づかないとそれはありえない!!気づいてない相手に攻撃する瞬間は一瞬私の方が早いはず!!」

定助「なぜかスタンド攻撃を受けている…!フルーツの正体を知っているものからか?!それともこの俺の身体の半分の吉良吉影に恨みでもあるのか?!」

定助「ハッ!!これは?!」

ザバァァァアアン

定助「…カッ、ペッ…!!」

定助「砂が波のように巻き上がっている!?そして俺のとこに!!」

ザバァァァアアンンンン!!

定助「まただ!!クソ!!目が!!」

ンドゥール「クックククク!!これでお前は俺のスタンドに攻撃できない…!!」

ンドゥール「承太郎…!!これで終わりだ!!今度こそ心臓を貫いてやる…!!」

フワフワフワフワ

ンドゥール「?!これは…?俺の目の前にあるこれは?シャボン玉?!なんだ!?」

定助「さっき穴を掘ったときの衝撃音…!!シャボン玉で奪った!!そして!!」

パァン!!パァン!!
シャボン玉の音「ドパァァァゴオオオ!!」

ンドゥール「ガアアアアアア?!耳がああ!!なんだこの音は?!穴を掘る音?!それも急激に!!」

定助「シャボン玉からシャボン玉へ…!!連鎖するように順番に衝撃音を奪う!!そして!遠くに!!」


定助「敵の位置はわからないが、スタンドがよろめいた…運が良かった」

定助「どうやら近くで破裂したようだな…本当は相手の気を引くための囮だったがな…!!」

ンドゥール「クソ!!耳が…!!これでは音を探知できない!!」

タッタッタッタッタ

定助「急がなければ!!おそらく敵は遠距離のスタンド!!遠くにいるはず!!どこだ!!」

定助「………!!1キロ先に人のようなものが?!いやまだ曖昧だ!!広い砂漠だから見渡しやすいが1キロは遠すぎる!!」

ドバァ!

定助「…??!クッ!!敵のスタンドが!!俺に攻撃を!!」


ンドゥール「耳が少ししか聞こえないが、この広い砂漠だ!!音一つないとこだぞ!!」

ンドゥール「少しだけ聞こえる!!激しい音が!!!」

ピュン!!ドパァァァ

定助「まただ!!こっちに向かってくる!!クソ!!またシャボン玉で気を引くか?!」

定助「いや!!相手にシャボン玉をみられたら終わりだ!!さっきより近づいてるからすぐにバレる!!」

ンドゥール「いける…!!これで終わりにしてやる…!!」

定助「?!いや、今更だが…なんでこっちの位置がわかるんだ…?!」

定助「シャボン玉の破裂音を敵に当てる以前までは正確にこっちにきていた!!そして攻撃された…!!」

定助「まさか……!!?」

ンドゥール「消えろ!!承太郎ォォ!!」

定助「音か!!足音で探知してるなぁ!!」

定助「ソフトアンドウェット!!」

パァン!ドパァァァ

定助「クソ!!ヤバイ!!少しあたった!!」

ンドゥール「クソ…!!少し攻撃を受けてしまった…!どうやら相打ちのようだな!」

ンドゥール「しかし!もう来る位置は予想できた!!」

タッタッタッタッタ

ンドゥール「……!!よし!!この位置だな!!死ねぇえぇぇ」

ドパァァァ
グチャアァ

ンドゥール「!!フ…フフフ…!!勝った…!確実に当たった…!!確かに感覚があった!!」

ンドゥール「勝ちましたよ!!DIO様!!このンドゥールが承太郎を殺しました!!」

ンドゥール「フフフ…!!フハハハハはははははははは!!!」

ザッ

ンドゥール「!?」

ゴゴゴゴゴコゴゴゴゴ

ンドゥール「後ろにいる…のか?……なぜ…!!」

定助「音で探知すると分かればこっちのものだぁ。お前が拾ったさっきの足音は本当に俺の足音だったか?」

ンドゥール「なに?!」

定助「まぁオレの足音なんだが…正確には…シャボン玉でオレの足音を閉じ込めて、別方向に放った!!」

ンドゥール「なに…どういうことだ…!?」

定助「要する俺はまっすぐお前に向かって走ったが、シャボン玉は別方向に割れて、別方向にも足音が聞こえるってわけさ。」

定助「お前はそのシャボン玉の足音で俺がいると勘違いした!!」

定助「それにみる限りお前は耳を押さえてるな…?さっきの衝撃音でやられたんだろう。それで音探知が曖昧になったんだ」

ンドゥール「……?!なにを言っているんだ…?!お前のスタープラチナはそんな脳力もあったのか?!」

ンドゥール「それに確かに貫いた感覚があった!!」

定助「それは…サソリさ…近くにいたサソリもシャボン玉に閉じ込めて足音と同時に放った」

定助「それと?スタープラチナ?なんだそれは。まぁいいお前にはフルーツの正体をいってもらう」

ンドゥール「フルーツの正体?!なんだ!わけがわからん!!お前はまさか承太郎ではないのか?!」

定助「ハァァイ?承太郎ォ?俺は定助だぜぇ?」

ンドゥール「…………」

定助「…………」

ンドゥール「どうやら俺たちは勘違いしていたようだ…」

定助「そうみたいですねぇぇ…」

定助&ンドゥール「………………………………………r


ンドゥール「そこらへんに落ちてると思うがその杖は俺が帰るときに必要だ…」

定助「これか…?」

ンドゥール「あぁ…是非俺の近くに刺してくれないか…?」

定助「……?いいぜぇ…」

グサッッ

………………………………………………………………………………………パタァン


ンドゥール「シュートヒム!!」
定助「オラァ!!」

バゴン!!

ンドゥール「グハアアア」

定助「ふぅ…まだ俺がこの世に誕生してから脱いでないこの帽子を取りやがったなぁぁ?てめぇ?」

ンドゥール「クッソ…」

定助「何者かは知らないが勘違いでも命を狙われたものを生かしておくわけにはいかない。それがターゲットではなくても」

ンドゥール「……ァァガガ…」

ンドゥール「クッソ…承太郎ではない…別のスタンドは使い…に…やられ…る…とは…」

パタン

定助「ふぅ…危なかった…本当に何者かは知らないが強敵だった…今後も気をつけないと…」

定助「それにしてもこいつは……なにか俺と同じ恐怖感を感じる…」

定助「まるで、自分より強いなにかに忠誠心を誓う恐怖…!!」

定助「オレの場合は得体の知れない自分が恐怖だ…このスタンドの強さもオレのスタンドであってオレのスタンドではない…」

定助「わからない…だがただ今は一つ一つ解決して行く!!それだけだ」

ザッザッザッ
定助去る


ジョースター一行「ん?」

承太郎「人が倒れてやがるぜ…?死人か?」

ポルナレフ「おい!ほっとけよ!!この暑さだ!!見ると装備もなにも整ってない!!ただの馬鹿だなこりゃ」

ジョセフ「そのようじゃ…残念だが承太郎…ほっとくぞ」

イギー「……ムニャムニャ」

花京院「そうですねジョースターさん。我々も急がなければなりません!!」

アヴドゥル「エジプトで襲いかかるスタンド使いにも備えとかなければな。」

承太郎「……そうか。ならさっさと運転しやがれジジィ」

ジョセフ「なんじゃァ~?その言い方はぁぁ??まぁいい!行くぞ!!」

~終わり~

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