男「……」幼馴染「……」(43)


男「……怠い」

幼「……そだね」

男「……やる気がおきない」

幼「……そだね」

男「……どうしようか」

幼「……ボーッとしてるのは?」

男「……名案だな」

幼「……うん」

男「……」ボー

幼「……」ボー

友「……何であいつら何時も一つの椅子と机に身体くっつけあってんの?」

幼友「あたしが知るわけねーでしょうが……」

男「……もうすぐ授業だね」

幼「……そだね」

男「……でも、動くのも怠い」

幼「……そだね」

幼「……自分の席に戻るのもめんどくさいや」

男「……このまま授業受けようか?」

幼「……名案だね」

男「……うん」

幼「……」ボー

男「……」ボー

キーンコーンカーンコーン

友「チャイム鳴ってんのに一向に離れる気配がないんだけど、いいのかあれ……」

幼友「もうほっときなさいよ……いくら言ったところで、うごく奴らじゃないし……」

ガララ

女先生「ほら、席につけー授業始めるぞー」

―――――――

男「……んー」カリカリ

幼「……んー」カリカリ

女先生「……あー、そこの2人。その、何だ……やりにくくないか?」

男「……いいえ」カリカリ

幼「……同じく」カリカリ

女先生「そ、そうか……(授業妨害してる訳じゃないからなぁ……強く言えん)」

男「……幼、消しゴム」

幼「……ん、どぞ」

男「……サンキュ」


友「……やる時にやるのはいいんだが…………あんな密着しててやりにくくないもんなのか?」

幼友「だから、あたしが知る訳ないっちゅうに……」

―――――――
老先生「……終わりだ。次の授業までに、予習しとくように」

友「起立、気を付けー礼」

アリガトウゴザイマシター

ワイワイガヤガヤ

ガララ

女先生「おらー静かにしろー」

シーン

男「……」ボー

幼「……」ボー

女先生「(あいつらまだあのままかよ……)連絡事項は特にない。各自気を付けて帰れよー。後、娯楽施設にも寄らないように。あと面倒事にも巻き込まれないようになー」

女先生「……つーわけで、さっさと帰れ、しっし!」

生徒a「先生ーその言い方はどうかと思いまーす」

女先生「うっせ、これでも仕事が立て込んでるんだよ」

生徒b「ジャージ姿も似合ってますよ先生ー」

女先生「喧嘩売ってんのかてめー」

ワイワイガヤガヤ

男「……半ドンだからもう授業ないけど」

幼「……この後どうしよっか」

男「……幼はどうしたい?」

幼「……男ん家でゴロゴロは?」

男「……名案だな」

幼「……うん」

男「……」ボー

幼「……」ボー



友「……あいつら何時まで惚けてるんだろうな?」

幼友「地球が終わるまでずっとああいう感じだと思うよ……」

友「……同感」

友「……で、どうする?」

幼友「ん、にゃにが?」

友「噛んでるぞ」

幼友「んなこまけぇこたぁ、いいんだよ。んで、どうするって何がよ?」

友「俺としては、男と遊ぶつもりだったんだが……幼ちゃんがあいつの家に行くっぽいから、ここは空気読んだ方がいいのか……」

幼友「うーん……ここは一つ、あの2人に水をさしましょうか? 日頃、あんなもん見せつけられてる復讐の意味を込めて。どうせあんたも暇でしょ?」

友「悪かったな暇でよ……ま、予定もないし、ついて行きますよ」

幼友「そうと決まれば……幼ー!」

幼「……んー?」

幼友「あのさ、良かったらあたしと友も男君の家に上がってもいいかな?」

友(あの馬鹿、もうちょっと言い方ってもんが……)

幼「……男ぉーいい?」

男「……俺の家何もないけど、それでも良ければご自由にー」

幼「……だって」

友(っていいんかい! ……まぁ、おとぼけ夫婦だし、俺と幼友がいても、大して気にも留めないんだろうなあの2人……)

幼友「うっす! 感謝するっすよ!」

友「あー……その、突然悪いな男」

男「……大丈夫、何時でもウェールカーム……だから」

友「そ、そうか……(今に限ったことじゃないが……色々と緩いよなこいつ……)」


幼友「そうと決まれば、男君の家へ、レッラゴー!」

男「……んー」

幼「……おー」

友「ほんとに緩い感じだけどなにこれ、なんぞこれ」

幼「……男ーおんぶー」

男「……んー鞄持った?」

幼「持ったー」ヒョイ

男「……よっ、と……何時でもどうぞ」

幼「……ありがとー」ギュム

男「……じゃ、行こうか」

友「そういや、男、毎日の登下校、幼ちゃんおんぶして来てたな……」

幼「……私の特等席だよ」ブイ

男「……俺は乗り物だぜ」ブイ

幼友「なんつーか……ほんとに仲いいよね……ある意味羨ましいわ……」

幼・男「……幼馴染ですから」

友「そこまで仲いい幼馴染なんて逆に見たこともないけどな……」

友「……それに、この夫婦漫才付き合ってたら一生帰れなくなる……早く行こうぜ」

男「……ういー」スタスタ

幼「……んぁー」ユラユラ


幼友「……ほんと、羨ましいわ……」ハァ

取り敢えず、今日の分は終わりー

癒されるスレだ…

なんかゆっくりになるな…

いいね

―――――――
友「……」スタスタ

幼友「……」スタスタ

男「……あー」ボー

幼「……んー」ボー

友「……そーいや、今の状態といい、毎日毎日よく幼ちゃんをおんぶ出来るよな……疲れないのか?」

幼「……えー?」ユラユラ

男「……んー?」スタスタ

幼友「あんたそりゃ、幼ちゃんかわええからに決まっとるからや……ねー」

幼「……ねー」

友「答えになってないぞ……」

男「……幼、軽いから大丈夫……それに良い匂いするし」

友「答えになってはいるが、本音が出てんぞ」

幼友「なにそれ初耳、あたしも幼おんぶしたい! もふもふしたいお!」

幼「……男の首筋もふもふしてるから……や」モフモフ

男「……もふもふされてます、むぶむずします」

幼友「ずるい! あたしもカリカリもふもふきゅんきゅいされたい!」

幼「……前向きに検討しよう」

幼友「寛大な御心に感謝致す」

幼「……何時かね」

幼友「気長に待ちましょう」

幼「……もしかしたら百年後かも」

友「おんぶする前に生きてられねえよ」

男「……そこは一億光年でしょ」

友「光年って時間じゃなくて距離だろうが……」

幼「……友くんうるさい」

友「……え、俺のせいなの!?」

男「……」ボー

幼「……」ボー

友(しかし、器用なもんだよな……視線も上の空でフラフラな足取りだっていうのに、信号待ちは出来るし……)

幼「……んふー」ベター

男「……むずむず」スタスタ

幼友「にしても、男君もやるよね……幼のこと毎日抱っこしては一日中べったりくっつきあって」

男「……んー幼馴染だから?」

幼友「何故に疑問系……」

幼「……えー特等席だから?」

幼友「確かに男君の膝の上とか背中もあんたしか触れられないね。じゃなくて……」

幼友「……あんたらがどうしてそこまでして、恋人のようなスキンシップを取れるかっていうことだよ」

男「……」ボー

幼「……」ボー

幼友「って、聞いてる?」

男「……え、あ、ごめん……聞こえなかった」

幼「……あ、ん、ごめん……聞いてなかった」

幼友「これはひどい」

男「……もうすぐで着くかも」

友「なんで、かもって言うんだよ、そこはせめて自信持って言えよ」

幼「……ぐー」

友「……分かりやすい狸寝入りだな、おい」

男「……いやほんとに寝てるよ。ワイシャツに涎が染み込んできてる」

友「ぐーって言いながら寝てる人初めて見たわ」

男「……幼、寝坊助で、毎朝おんぶしてくと、大抵背中の上で寝てる」

友「今は昼時だけど」

男「……寝る子は育つ」

幼友「あたしとしては、今の幼の大きさはぐらいが丁度いいかも……抱き締めるときに腕の中にすっぽりはまるんだよねー」

男「……同感。ベッドの中で抱き締める時にしっくりくる」

幼友「何そのベッド中って、その件についてkwsk」

友「お前ら……」ハァ

男「……着いた」

幼友「中々大きい家だねー」

男「……うん。因みにお隣はご存知の通り、幼の家です」

友「ほんとにエロゲみたいだよな……」

男「……まぁ、小さな頃からの幼馴染だから……何よりも……大切な幼、なんだよね」

幼「……告白?」

男「……どうだろうね?」

幼友「って、幼起きてたんね……」

幼「……今さっき起きた」ブイ

男「……よく眠れた?」

幼「……うん」

男「……それなら良かった……っと、鍵鍵……あった」

ガチャガチャ……ギィィイ

男「……2人とも、どうぞ上がって」

幼「……ぐー」

友(また寝てるし……つか、寝るの早いなおい)

幼友「さぁ、おとぼけ夫婦の愛の巣へいきましょうぞ友よ!」

友「分かったからそう引っ張るなって……」

バタン

今日は終わりー



ニヤニヤしちゃう

―――――――


友「お邪魔します……」

幼友「お邪魔しまーす」

幼「……おじゃま……します……ぐー」

友「本当に幼ちゃんが寝てるのか疑問になってきた」

男「……寝言だと思われる……
多分」

幼友「親しき仲にも礼儀と、昔の人はよく言ったもんだよね。そんな礼儀を守る幼にあたしをモフモフする権利をあげたいところ!」

幼「……お断り……します……ぐー」

幼友「ブワッ」

男「……さぁ、俺の部屋へゴー」スタスタ


幼友「にしても、男君の家ってやっぱり広いんだねー外観よりも大きく感じるわ」スタスタ

男「……うん……まぁ、両親共働き滅多に帰ってこないし……出入りしてるのは幼だけだから無駄に部屋持て余してるけどね」

幼「……もう住んでるけどね……私の生活の場ここだし……ぐー」

友「既に同棲じゃねーか」

幼友「寧ろ夫婦生活……あんたらそこまで進歩してたんか……羨ましい……」

男「……お互いの両親公認だから大丈夫」ブイ

友「そういう問題じゃないと思うけどな……」

幼「……いかがわしい事も両親公認だよ……ぐー」ブイ

友「それは最早エロゲやがな」


幼友「そのいかがわしい生活をkwsk特にヌルヌルな部分を!」

友「……お前は少し自重せえ」パコーン

幼友「あたっ! ……むー別に聞いたっていいじゃん! 寧ろ、エロエロでぐちゅぐちゅないかがわしい禁則事項聞かないほうがおかしいと思う!」

友「それは男が思うことであって……女のお前がそんなはしたない事に口に出すもんじゃない」パコーン

幼友「んにゃ!? そうパコパコ叩かないでよ!」

友「もう少しお淑やかになれば考えるわ」

男「……夫婦漫才乙」

友・幼友「お前にだけは言われたくなかった」


男「……それはさておき、そんなこんなで……俺の部屋の前です」

幼「……仲睦まじい夫婦漫才で廊下に数分間佇んでました……これはひどい……友くんに訴訟……謝罪と賠償を請求する……ぐー」

友「って、また俺かよ!?」

幼友「友にはクレープ奢るの刑に処す! 異論は認めん!」

友「意外と安い刑だなおい」


ガチャ……


男「……さ、入って」

友「うーっす……」

幼友「おぉー片付いてるねぇ……」

男「……そりゃ、幼も良く来るから……幼のために綺麗にしとかないと……」

幼友「幼のため、かぁ……かーっやっぱいいねーそういうの」

幼「……男はいいこいいこ……ぐー」

男「……ん」

友「たまにお前ら2人の関係がよく分からなくなるわ」


男「……まぁ、どっかてきとーに座って」

幼友「うーっす」

友「よっ、と……」


男「……幼、降りる?」

幼「……んー……ベッドの上に置いて……ぐー」

男「……ん、わかった」トサ

幼「……んぅぅ……男の匂いだぁ……ぐー」モゾモゾ

友「やっぱ寝るんですね」

幼友「そらぁ、男君の相方ですから」

男「……飲み物とお菓子とってくる」

友「おう、いてら」


ガチャ……バタン


友「……」

幼友「……」

幼「……」モソモソ


幼友「……さて、エロ本エロ本」ゴソゴソ

友「おいまて、部屋の主がいなくなってからその行動はどうなんだよ」

幼友「えーだって気になるじゃん……何時も幼の隣にいるからこその、意外な性癖は見つかったりするかもしれないし!」

幼「……残念だけど……男はエロ本……持ってないよ……ぐー」

幼友「……嘘だぁ」

幼「……んんぅ……エロ本なんてないよ…………ふぁ……」

友「漸く起きたな」

幼「……ぅぅーん……まぁ、良く寝れた……かな?」

友「あれで寝てたんか……」

幼「……寝ているのは右脳で起きてるのは左脳だから」

幼友「何そのイルカ」

幼「……ん、ふぁ……眠い……」ウトウト

友「今起きたばっかだろ」

幼「……休みの日の一日の大半は男と寝てるから……はふ……それに周りに男の匂いがあるとついつい睡魔が……」

幼友「それよりもエロ本ないってどーゆこと? 男たるもの、何冊かは持ってるもんでしょう!」

幼「……男は……私にしか興味ないから……性的に興奮するのも私だけ……なんだよ……だから持ってない」

幼友「信じ難いですなぁ……」

幼「……それが事実だから……私も異性では男にしか興味ないし……私にあるのは男だけ……男もあるのは私だけ……」

友「つまり、2人だけの世界ってことか?」

幼「……そう、なるね」

幼友「これは羨ましいアダムとイブ、盛大に幸せ爆発しやがれ下さい」

幼「……男となら……神の怒りを買おうとも生きてみせる」ググッ


ガチャ……バタン


男「……仲良く話しとるね」

友「おう、おかえりーアダム」

幼友「おかえり、現代のアダム」

男「……は?」


男「……アダムって……そういう訳か」

幼「……私はイブの立場」

友・幼友「それはもう知ってる」


幼友「いやぁ、まさか……本当にエロ本が無いとはね……あ、ポテチ頂きます」パリパリ

男「お好きにどうぞ……まぁ、そりゃ、幼さえ居れば……俺は何も要らないし……異性なんて幼以外求めないから」

友「男もこう言うしな……相思相愛よりも共依存、って言った方がいいか……俺もポテチ頂くわ」パリパリ

幼友「何でだろう、共依存って言葉しっくりくるよこの2人」パリパリ


男「……そうかな?」

幼「……そう思う?」

幼友「思う思う」パリパリ


友「そういえばさ」


友「幼ちゃんは休日の大半はお前と寝てるって言ってたけど……実際のところどうなんだ?」

幼友「プライベートですな! 私も気になりますぞ!」

男「……実際のところも何も……ねぇ?」

幼「……うん、本当に寝てたりボーッとするだけだもんね……」

―――――――
――――
――


男「……」ボー

幼「……」ボー

男「……幼」

幼「……んー?」

男「……眠いね」

幼「……うん」

男「……寝る?」

幼「……名案だね」

男「……うん」


幼「……でも、ベッドまでいくの面倒だね」

男「……もうこのまんま寝よっか?」

幼「……そうだね」

幼「……」ボー

男「……」ボー



幼「……」スゥスゥ

男「……」スゥスゥ

―――
―――――
―――――――


男「……みたいな」

幼友「ナマケモノもびっくりの生活ですね」

幼「……男との眠る時間が至福の一時」

男「……右に同じく」

友「お前ら堕落しすぎでしょう」

男「……仕方ない、本能だから……眠くなる……それに幼と寝たほうが……落ち着く」

幼「……左に同じく」

男「……と言う訳で」

幼「……少し寝ます」

友「いやいや寝るなし」

男「……友も幼友ちゃんと……寝れば分かるよ」

幼友「あ、あたしがこいつと?」

幼「……物は試し……とも言う」

友「……さ、流石にそれは……」

今日は終わりー

乙 完走してくれよ


楽しみにしてる

支援

ゆるゆるだらだらな感じがいいな

はよ



このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom